JPWO2019235164A1 - 情報処理装置 - Google Patents
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Abstract
Description
そこで、特許文献1では、ユーザが倉庫の空き状況を把握でき、倉庫を効率的に利用可能な倉庫の管理システムが提案されている。
ユーザの荷物を預け入れる所定容積の仮想空間が定義されており、当該所定容積に対する一定比率までの範囲内で、前記ユーザからの荷物の集荷及び発送に関する要望を、直方体又は立方体に固定されない当該荷物の形状を根拠とする容積に基づく単位で受け付ける受付手段と、
前記ユーザから預けられている荷物について、前記容積に基づく単位毎に区分して管理する第1管理手段と、
を備える。
図1は、本発明の情報処理装置を利用した、レンタル倉庫サービス(以下、「本サービス」)の一例を示す概略図である。
ユーザUは、ユーザ保有空間USの当該所定容積に対する一定比率(例えば80%)までの範囲内で、荷物の預け入れを、当該荷物毎ではなく、「容積に基づく単位」で要望することができる。
集荷時の梱包の形態は特に限定されないが、第1実施形態及び第2実施形態では、複数の「容積に基づく単位」毎に、当該「容積に基づく単位」の容積を有する収納部材が予め用意されており、ユーザUは、この収納部材に所望の荷物を所望の個数に詰め込んで、集荷を依頼することができる。
例えば図1の例では、第1の容積を有する収納部材L1と、第2の容積を有する収納部材L2と、第3の容積を有する収納部材L3とがユーザUに予め提供されているものとする。
配送者は、配送端末3−1〜3−nを用いて指示を受け、指示の内容に従って、収納部材L1乃至L3をユーザUの自宅H1で受け取り、倉庫SHに配送する。
このとき、配送者は、自身のカメラ等で、収納部材L1に梱包される洋服O1、収納部材L2に梱包されるクリスマスツリーO2、及び収納部材L3に梱包されるひな人形O3の夫々の写真を撮像する。
ここで、ユーザ保有空間USとはあくまでも仮想空間であるため、実際には、収納部材L1乃至L3の夫々は、倉庫SHにおいてまとめて保管される必要は特になく、任意の場所に別々に保管が可能である。
ここで、所望の場所と記載したのは、図1に示すように、ユーザUの自宅H1を配送先とすることは当然のことながら、それ以外の場所、例えばホテルH2を配送先とすることもできるからである。
例えば、ゴルフバック又は当該ゴルフバックを収納する媒体を「容積に基づく単位」として採用し、通常時は当該ゴルフバックを倉庫SHに保管しておき、当該ユーザUがゴルフのプレイをする前に当該ゴルフバックをゴルフ場まで配送し、そのプレイ後に倉庫SHまで配送して保管する、といった新たなサービスを提供することができる。
この場合、ユーザ保有空間USとしては、ゴルフバック以外のものも収納できるようにしてもよいし、ゴルフバックのみを収納できるものとしてもよい。
これにより、ユーザUは、ゴルフバックを自宅H1に保管する必要が無くなるばかりか、ゴルフのプレイの際にゴルフバックをゴルフ場まで持参し、そのプレイの終了後にゴルフバックを自宅H1まで持ち帰るといった煩わしさを解消することができる。
図2は、このような図1に示す本サービスを提供可能な情報処理システム、即ち本発明の情報処理装置の第1実施形態にかかるサーバを含む情報処理システムの構成を示す図である。
図2に示す情報処理システムは、本サービスの提供者により管理されるサーバ1と、本サービスのユーザUが利用するユーザ端末2と、荷物の配送を行う配送者が利用する配送端末3とを含むように構成される、サーバ1と、ユーザ端末2と、配送端末3との夫々は、インターネット等の所定のネットワークNを介して相互に接続されている。
RAM13には、CPU11が各種の処理を実行する上において必要なデータ等も適宜記憶される。
入力部17は、各種ハードウェア釦等で構成され、操作者の指示操作に応じて各種情報を入力する。
通信部19は、インターネットを含むネットワークNを介して他の装置(ユーザ端末2及び配送端末3)との間で行う通信を制御する。
即ち、サーバ1は、各種処理の実行にあたり、図4に示すような機能的構成を有する。
図4は、図3のサーバの機能的構成の一例を示す機能ブロック図である。
サーバ1の記憶部18の一領域には、倉庫DB100とユーザDB200とが設けられる。
例えば、図1を用いて上述したように、ユーザUの荷物を預け入れる所定容積の仮想空間としてユーザ保有空間USが定義されており、受付部31は、当該所定容積に対する一定比率までの範囲内で、ユーザUからの荷物の集荷及び発送に関する要望を、「容積に基づく単位」で(第1実施形態及び第2実施形態では所定の容積を有する収納部材の単位)で受け付ける。
即ち、ユーザUは、ユーザ端末2を操作して、当該Webサイトにアクセスすることで、自身の荷物の預け入れ状況やユーザ保有空間USの占有率等を視認することが容易にできる。
画像管理部43は、配送端末3により撮像された集荷時の荷物の画像のデータを、通信部19を介して取得する。さらに、画像管理部43は、取得した荷物の画像のデータを、当該荷物の収納部材を特定可能な情報(以下、「収納部材情報」と呼ぶ)と対応付けて、倉庫DB100及びユーザDB200に格納する。
集荷指示部51は、通信部19を介して、ユーザUの荷物を集荷する指示を配送端末3に送信する。
発送指示部52は、通信部19を介して、倉庫に預けられているユーザUの荷物を発送する指示を配送端末3に送信する。
その他指示部53は、通信部19を介して、集荷や発送以外の指示を配送端末3に送信する。
ユーザDB200は、ユーザ保有空間USに保管されているユーザUの荷物について、「容積に基づく単位」で(第1実施形態及び第2実施形態では所定の容積を有する収納部材の単位で)、内容を特定可能な情報(例えば上述の荷物の写真のデータ等)と、ユーザ保有空間USの容積等とを対応付けて格納する。
図5は、図4の機能的構成を有するサーバにより実行される荷物集荷処理の流れを説明するフローチャートである。
ステップS2において、預け入れ管理部41は、ユーザUの荷物の預け入れ状況を、ユーザ保有空間USの単位で、倉庫DB100及びユーザDB200を照会して確認する。
ステップS3において、預け入れ管理部41は、ステップS2で得られた照会結果に基づいて、集荷依頼のあった荷物の預け入れが可能か否かの診断をする。即ち、預け入れ管理部41は、ユーザ保有空間USの所定容積(或いはその所定容積の一定比率分、例えば80%分)に対する、ユーザUが既に預けている1以上の「容積に基づく単位」の各容積の総和の比率を、占有率として演算する。預け入れ管理部41は、この占有率に基づいて、ユーザUから集荷依頼を受けた「容積に基づく単位」を、ユーザ保有空間USに(仮想的に)預け入れ可能か否かを判断することで、集荷依頼のあった荷物の預け入れが可能か否かの診断をする。
ステップS4において、WEB管理部42は、ステップS2で照会したユーザUの荷物の預け入れ状況と、ステップS3で診断された新たな荷物の預け入れの可否を踏まえて、ユーザ端末2の表示画面に表示する情報を決定し、通信部19を介して配送端末3に送信する。
ステップS5において、集荷指示部51は、荷物の集荷の指示を、通信部19を介して配送端末3に送信する。
新たな荷物の集荷依頼が送信されてきた場合、ステップS6においてYESであると判定され、処理はステップS1に戻され、それ以降の処理が繰り返される。
これに対して、新たな荷物の集荷依頼が送信されてこなかった場合、ステップS6においてNOであると判定され、荷物集荷処理は終了となる。
図6は、図4の機能的構成を有するサーバにより実行される荷物発送処理の流れを説明するフローチャートである。
ステップS12において、預け入れ管理部41は、ユーザUの荷物の預け入れ状況を、倉庫DB100及びユーザDB200を照会して確認する。
ステップS13において、WEB管理部42は、ステップS12で照会したユーザUの荷物の預け入れ状況を踏まえて、ユーザ端末2の表示画面に表示する情報を決定し、通信部19を介して配送端末3に送信する。
ステップS14において、発送指示部52は、荷物の発送の指示を、通信部19を介して配送端末3に送信する。
新たな荷物の発送依頼が送信されてきた場合、ステップS15においてYESであると判定され、処理はステップS11に戻され、それ以降の処理が繰り返される。
これに対して、新たな荷物の集荷依頼が送信されてこなかった場合、ステップS15においてNOであると判定され、荷物発送処理は終了となる。
特に、図7及び図8は、ユーザUが荷物の集荷依頼をするための表示画面の一例を示している。
収納部材R1乃至R8の夫々には、予め定められた各容積の荷物の夫々をイメージさせるアイコンと、数量選択ボタンB1乃至B8の夫々が表示される。ユーザUは、数量選択ボタンB1乃至B8のうち所望のものを押下することで、集荷を依頼したい荷物について、収納部材R1乃至R8の単位での各個数を選択することができる。
図8の例では、占有率72には、111%という赤文字が表示されている。これは、ユーザUが預け入れを希望する荷物の総量が、ユーザUと本サービスの提供者が契約しているユーザ保有空間USの容量(1.5畳分)を超過していることを示している。
図9の例では、画面の左側に総合メニュー61が表示され、画面の右側にプラン選択メニュー63が表示されている。また、プラン選択メニュー63内の占有率73には、現在のユーザUの荷物の預け入れ状況に応じた、ユーザ保有空間USの占有率が表示されている。
ユーザUは、プラン選択メニュー63内に表示された任意の容積の(仮想)空間を、ユーザ保有空間USとして選択することで、契約するプランを変更することができる。
図10の例では、画面の左側に総合メニュー61が表示され、画面の右側に発送品目選択メニュー64が表示されている。発送品目選択メニュー64内には、ユーザ保有空間の容積や占有率が表示される他に、発送荷物P1乃至P8が表示されている。
発送荷物P1乃至P8には、ユーザUが預け入れている荷物の集荷時に撮像された画像が夫々表示される。発送荷物P1乃至P8の夫々は、各種容積の収納部材の何れかに対応している。
ユーザUは、発送荷物P1乃至P8のうち所望のものを選択することで、預け入れている荷物の発送を、収納部材の単位で指示することができる。
図11の例では、画面の右側に集荷荷物リスト81が表示され、画面の左側にオプションメニュー82が表示され、さらに画面の下方には使用率91が表示される。
集荷荷物リスト81には、集荷荷物が、「容積に基づく単位」で(第1実施形態及び第2実施形態では所定の容積を有する収納部材の単位で)、羅列して表示される。
オプションメニュー82には、荷物の集荷以外に発生したオプション内容が表示される。オプションメニュー82に表示されている「ダンボール120サイズ 1個 200円」とは、配送者がユーザUにダンボール120サイズ(収納部材の一種)を1個200円で販売したことを示す。「ハンガーラック(10着まで) 1個 800円」とは、配送者がユーザUにハンガーラック(10着まで)(収納部材の別の一種)を1個800円で販売したことを示す。
また、使用率91には、現在のユーザUの預け入れ状況に応じたユーザ保有空間USの使用率と、今回集荷する荷物を預け入れた後のユーザ保有空間USの予定使用率とが表示される。
次に、本発明の情報処理装置の第2実施形態ついて説明する。
つまり、占有率とは、実空間に実物体がどの程度占有しているのかを示すものではない。ユーザUからの荷物の集荷及び発送に関する要望の受け付けに際して、ユーザUに対して目安として示される最大量が、ユーザ保有空間USの所定容積(或いはその80%等の一定比率の容積)である。この目安としての最大量に対して、いま現在どの程度占有がなされており(空きがあり)、荷物の集荷や発送がなされた後にその占有(空き)がどの程度変化するのかを示す目安が、占有率である。
したがって、この占有率の演算に用いられる「容積に基づく単位」もまた、ユーザUに対して目安として示される単位である。それゆえに、「容積に基づく単位」は、実空間(倉庫SH等)に実際に保管される実物体(収納部材や荷物自体等)の体積とは独立して、サービス提供者により任意に設定可能とされている容積である。
第2例とは、収納部材自体の容積が「容積に基づく単位」として採用された例である。第2例では、ユーザ保有空間USにおける占有率は、実空間配置率と一致する。
これに対して、サービス提供者の立場に立てば、第2例の方が第1例に比べて、次のようなメリットが存在する。即ち、ユーザ保有空間USにおける占有率が実空間配置率と一致するため、サービス提供者は、ユーザUの要望(占有率)と一致するスペースのみを実空間(倉庫SH等)に用意すれば足りる。即ち、実空間の保管スペースを縮小することができるため、実空間の保管の管理が容易になると共に、実空間の保管に関するコストの削減が可能になる、というサービス提供者側のメリットが第2例に存在する。
ここで、「荷物の形状を根拠とする任意の単位」には、上述の第1例や第2例は勿論のこと、実世界で実際に配置される実物体(荷物や収納物)とは異なる形状のオブジェクト(例えば仮想空間たるユーザ保有空間USに存在するオブジェクト)の容積も含まれる。
つまり、オブジェクトは、荷物の形状に基づくものであって、ユーザ保有空間USにおける占有率の演算に用いられ得る容積を有すれば足り、実物体として存在しないものでもよい。
このような「容積に基づく単位」となる容積を有するオブジェクトの具体例について、図12乃至図18を参照して説明する。
また、本発明の情報処理装置の第2実施形態にかかるサーバのハードウェア構成は、図3のサーバのハードウェア構成と同様であるため説明を省略する。
また、本発明の情報処理装置の第2実施形態にかかるサーバの機能的構成は、図4のサーバの機能的構成と同様であるため説明を省略する。
これに対して、第2例が採用された場合には、収納部材自体の容積(容積M1及びM2)が「容積に基づく単位」として採用される。上述したように、第2例では、ユーザ保有空間USにおける占有率は、実空間配置率と一致する。
即ち、第1例が採用された場合と、第2例が採用された場合とを比較すると、収納部材の内部には、荷物以外の空き部分Q1及びQ2の夫々が存在することになる。
このため、第1例が採用された場合におけるユーザ保有空間USにおける占有率は、実空間配置率と比較すると、第2例が採用された場合よりも収納部材内空き率の分だけ少なくなる。つまり、第1例が採用された場合には、ユーザUがお得感を得られるというユーザU側のメリットが存在する。
これに対して、第2例が採用された場合には、ユーザ保有空間USにおける占有率が実空間配置率と一致するので、実空間の保管の管理が容易になり、保管に関するコストも削減できる、というサービス提供者側のメリットが存在する。
即ち、実空間(倉庫SH等)において、預け入れられる荷物(上述の椅子等)が、積み重ねられることで荷物以外の空き部分(空気)を省くことができる場合がある。このような荷物を、以下、「積重可能荷物」と呼ぶ。このような積載可能荷物に対しては、上述の第2の例が採用された場合(収納部材の容積が「容積に基づく単位」とされた場合)に対して荷物以外の空き部分(椅子の例では空き部分Q1及びQ2)が省かれた形状のオブジェクトの容積を「容積に基づく単位」として採用することができる。
具体的には例えば、実空間(倉庫SH等)において、椅子C2の天地を逆にして椅子C1と椅子C2とを積み重ねることで空き部分Q1及びQ2を省くことができる場合がある。
この場合、図13に示すように、椅子C1の形状に対して、椅子の下部の部分が充満した形状のオブジェクトCU(換言すると、椅子C1を収納する収納部材に対して空き部分Q1が省略された形状のオブジェクトCU)の容積を、「容積に基づく単位」として採用することができる。
さらに、サービス提供者の立場に立てば、仮想空間たるユーザ保有空間USにおけるオブジェクトCUの容積M3が占める割合(即ち占有率の一部)は、実空間(倉庫SH等)において積み重ねられて配置される椅子C1と椅子C2との実スペース(即ち実空間配置率の一部)とが略一致する。これにより、サービス提供者は、ユーザUの要望(占有率)と一致するスペースのみを実空間(倉庫SH等)に用意すれば足りる。即ち、実空間の保管スペースを縮小することができるため、実空間の保管の管理が容易になると共に、実空間の保管に関するコストの削減が可能になる、というサービス提供者側のメリットが存在する。
つまり、図13の例の「容積に基づく単位」を採用することで、ユーザU側のメリットとサービス提供者側のメリットの両方を享受することが可能になる。
実空間(倉庫SH等)において、ベッドTは、そのままの状態で保管される場合もあれば、容積M3の収納部材に収納された状態で保管される場合もある。
これに対して、第2例が採用された場合には、収納部材自体の容積M11が「容積に基づく単位」として採用される。上述したように、第2例では、ユーザ保有空間USにおける占有率は、実空間配置率と一致する。
即ち、第1例が採用された場合と、第2例が採用された場合とを比較すると、収納部材の内部には、荷物以外の空き部分(空気)Q11が存在することになる。
このため、第1例が採用された場合におけるユーザ保有空間USにおける占有率は、実空間配置率と比較すると、第2例が採用された場合よりも収納部材内空き率の分だけ少なくなる。つまり、第1例が採用された場合には、ユーザUがお得感を得られるというユーザU側のメリットが存在する。
これに対して、第2例が採用された場合には、ユーザ保有空間USにおける占有率が実空間配置率と一致するので、実空間の保管の管理が容易になり、保管に関するコストも削減できる、というサービス提供者側のメリットが存在する。
即ち、預け入れられる荷物が、分解することで荷物以外の空き部分(空気)を省くことができる荷物(以下、「分解可能荷物」と呼ぶ)である場合には、分解された形状のオブジェクトの容積を「容積に基づく単位」として採用することができる。
具体的には例えば、図14に示すように、実空間(倉庫SH等)において、ベッドTを3つのパーツに分割して重ね合わせることで空き部分Q11を省いて配置させることができる場合がある。
この場合、図15に示すように、ベッドTを分割して重ね合わせた形状のオブジェクトTUの容積M12を「容積に基づく単位」として採用することができる。
さらに、サービス提供者の立場に立てば、仮想空間たるユーザ保有空間USにおけるオブジェクトTUの容積M12が占める割合(即ち占有率の一部)は、実空間(倉庫SH等)において分解されて配置されるベッドTの実スペース(即ち実空間配置率の一部)とが略一致する。これにより、サービス提供者は、ユーザUの要望(占有率)と一致するスペースのみを実空間(倉庫SH等)に用意すれば足りる。即ち、実空間の保管スペースを縮小することができるため、実空間の保管の管理が容易になると共に、実空間の保管に関するコストの削減が可能になる、というサービス提供者側のメリットが存在する。
つまり、図15の例の「容積に基づく単位」を採用することで、ユーザU側のメリットとサービス提供者側のメリットの両方を享受することが可能になる。
また、例えば、球状の荷物の場合、実空間(倉庫SH等)において、立方体の収納部材ではなく、球形荷物の形状にフィットさせた梱包材に入れられて保管される場合がある。このような場合、球形荷物の形状にフィットさせた梱包材の容量を、荷物の形状に基づく「容積に基づく単位」として採用することができる。
このうち、荷物D1は、数量選択ボタンB11が押下されたため、数量が「6」となっている。また、荷物D5は、数量選択ボタンB15が押下されたため、数量が「1」となっている。
即ち、図16には、ユーザUにより預け入れが希望されている荷物を示すオブジェクトとして、積み重ね可能な形状を有する小型の椅子(荷物D1)が6脚、及び分解可能な形状の中型のベッド(荷物D5)が1台であることが示されている。
この場合、ユーザUにより選択された1以上の荷物に対して、夫々の「容積に基づく単位」が数量分ずつ加算されることで、占有率が演算される。
例えば荷物D1乃至D3等が選択された場合には、「容積に基づく単位」は、上述の図13の例が採用されて占有率が演算される。また例えば荷物D4乃至D6等が選択された場合には、「容積に基づく単位」は、上述の図15の例が採用されて占有率が演算される。
ここで、ユーザUは、形状を収縮させない状態で保管するか、又は形状を収縮させた状態で保管するかのいずれかを自由に選択することができる。何れが選択された場合であっても、ユーザUは、形状を縮小させない状態で撮像された画像を視認できるので、どのような荷物を預けているのかを容易に管理することができる。
また例えば、クリスマスツリーや雛人形といった収納により収縮可能な荷物については、飾り付けの取り外しや分解等を行うことなく、そのままの状態(収納しない状態)で倉庫に保管することもできる。さらにいえば、配送者が、配送のみならず、飾り付けの取り外しや分解等を行ったうえで保管し、その後(例えば1年後)再び配送して設置するという一連の作業をパックで請け負うサービスとして提供されてもよい。
また、荷物の集荷時に限らず、集荷依頼の前の所定のタイミング(例えば料金の見積り時)でユーザ端末2による荷物の撮像が行われると、当該荷物についての「容積に基づく単位」が自動的に演算されるようにしてもよい。
この場合、直方体の収納部材の容積を「容積に基づく単位」とした場合(第2の例を採用した場合)を基準として、預け入れ品目毎に、その収納部材より容積の少ないオブジェクト(例えば図13のオブジェクトCUや図15のオブジェクトTU)の容積を「容積に基づく単位」として適用される場合には、予め定められた所定の減算率が自動的に適用されるようにしてもよい。即ち、積重可能荷物(例えば図12の椅子C1及びC2)や、分解可能荷物(例えば図14のベッドT)、或いは形状を収縮できる荷物に適用される、「容積に基づく単位」の減算率が、品目に応じて適用されてもよい。
具体的には例えば、図14及び図15において、収納部材の容積M11に対する空き部分Q11の容積の割合が48%であり、容積M11に対するオブジェクトTUの容積M12の割合が52%である場合には、ベッドTが属する預け入れ品目の減算率を48%とすることもできる。
また、容積の減算率は、品目に応じたものとせず、梱包前の荷物の形状や、梱包後の荷物の形状に応じて適用されるようにしてもよい。つまり、荷物が備える機構や構成の特徴に応じて、減算率を、荷物毎、又は荷物の種類毎に設定できるようにしてもよい。
また、集荷時の減算率は概算値を適用し、集荷後に倉庫で計測された正確な容積の減算率を事後的に適用することで、概算値を修正できるようにしてもよい。
ただし、羽毛布団の形状を保持したままの保管といういわば高品質の保管が採用された場合には、本サービスの提供者や、倉庫の保管者は、倉庫の空間(空きスペース)を効率よく使用し、管理することができなくなる。そこで、この場合、ユーザUは、圧縮されない状態の容積(圧縮された状態の容積よりも大きな容積)を「容積に基づく単位」として占有率を算出してもらうことにする。この場合、高品質の保管を選択した分だけ、その他の荷物の保管量等が減少することになる。
衣類は、クリーニングを経ると、同一種類のものであっても仕上がりの形状が異なる場合がある。例えばワイシャツは、折り畳まれてビニール袋に包装されている場合と、ハンガーに掛けられてビニール袋に包装されている場合とがある。
例えば、折り畳まれてビニール袋に包装されているワイシャツを倉庫に保管する場合には、段ボール等の梱包材に収納して保管することができる。これに対して、ハンガーに掛けられてビニール袋に包装されているワイシャツを倉庫に保管する場合には、ハンガーラック等に掛けて保管するのが一般的である。このため、例えば同じワイシャツ20着を保管する場合であっても、折り畳まれた状態のワイシャツ20着と、ハンガーに掛けられた状態のワイシャツ20着とでは、保管する際に必要となるスペースに差異が生じる。
つまり、容積を同一とする荷物であっても、重量が異なれば配送者等の負担も異なってくる。このため、本サービスでは、重量に応じた料金設定を行うことを可能としている。これにより、例えば重量が重い荷物に追加料金を設けてもよいし、また例えば重量が軽い荷物については単位の減算率を高く設定してもよい。
つまり、ユーザUは、図18に示す荷物の夫々を、上述の積重可能荷物や分解可能荷物として預け入れることができる。
即ち、ユーザUが預け入れることができる荷物、即ち荷物の形状を考慮した「容積に基づく単位」が採用される荷物として、各種具体例が図18に示されている。
具体的には例えば、スティック型掃除機、ロボット掃除機、掃除機、空気清浄機、炊飯器、デスクトップPC、ノートPC、石油ファンヒーター、オイルヒーター、ガスファンヒーター、電気ヒーター、ミニコンポ、扇風機、クリスマスツリー、雛人形、五月人形、テント、BBQセット、クーラーボックス、タイヤ、ホイール、ゴルフバッグ、スノーボード、スキー板、子供用自転車、フロアスタンド、ベビーベッド、卓上スタンド、テレビ、テレビボード、本棚、キャビネット、カウンターチェア、座椅子、折り畳み椅子、ダイニングチェア、カーテン、カーペット、掛け布団、敷布団、こたつ、及びベビーカー、このような荷物の一例である。
この場合、ユーザ保有空間USの占有率という点では同一かもしれないが、実際の倉庫等に保管する場合には、任意の物品を保管するより、ゴルフバックのように予め決定された物品を保管するほうが、倉庫の保管者にとっては管理が楽になるとともにコストもかからない。同様に、段ボール箱のように同一スペースに多数を配置できるような場合には、倉庫の保管者にとっては効率的であったりする。そこで、ユーザ保有空間USの容積は同一の場合であっても、その中に(仮想的に)収納させる荷物を固定させるか否かによって料金体系を変えたり、固定させる場合でも段ボール箱に限定したほうがさらに安くなるといった料金体系を採用してもよい。
また、ユーザ保有空間USから荷物の出し入れ回数には制限を設けず、ユーザ保有空間USに保管させる「容積に基づく単位」の個数又は荷物自体の個数にキャップを設けることで、コストコントロールをしてもよい。
コンピュータは、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータであっても良い。また、コンピュータは、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能なコンピュータ、例えば汎用のパーソナルコンピュータであっても良い。
また、本明細書において、システムの用語は、複数の装置や複数の手段等より構成される全体的な装置を意味するものとする。
また、1つの機能ブロックは、ハードウェア単体で構成しても良く、ソフトウェア単体で構成しても良く、それらの組み合わせで構成しても良い。
預け入れ管理部41は、集荷依頼を受けた荷物に応じて、適切な倉庫を選択する機能を有することもできる。例えば、集荷依頼を受けた荷物が洋服である場合、温度・湿度を適切に管理してカビ等が発生しにくい環境を維持している倉庫を選択することができる。
配送者は、集荷時と配送時で担当者が同じでも異なっていてもよい。配送者は、本サービスの提供者のスタッフでもよく、提携先の配送業者のスタッフでもよい。
画像管理部43は、ユーザ端末2等の配送端末3以外の情報処理装置から、荷物に関する画像を取得してもよい。
即ち、本発明が適用される情報処理装置(例えば図3のサーバ1)は、
ユーザ(例えば図2のユーザU)の荷物を預け入れる所定容積の仮想空間(例えば図1のユーザ保有空間US)が定義されており、当該所定容積に対する一定比率までの範囲内で、前記ユーザからの荷物の集荷及び発送に関する要望を、直方体又は立方体に固定されない当該荷物の形状を根拠とする容積に基づく単位(例えば図12の椅子C1の形状に基づく図13のオブジェクトCUの容積M3や、図14のベッドTの形状に基づく図15のオブジェクトTUの容積M12等)で受け付ける受付手段(例えば図4の受付部31)と、
前記ユーザから預けられている荷物について、前記容積に基づく単位毎に区分して管理する第1管理手段(例えば図4の預け入れ管理部41)と、
を備える。
Claims (7)
- ユーザの荷物を預け入れる所定容積の仮想空間が定義されており、当該所定容積に対する一定比率までの範囲内で、前記ユーザからの荷物の集荷及び発送に関する要望を、直方体又は立方体に固定されない当該荷物の形状を根拠とする容積に基づく単位で受け付ける受付手段と、
前記ユーザから預けられている荷物について、前記容積に基づく単位毎に区分して管理する第1管理手段と、
を備える情報処理装置。 - 前記受付手段は、
前記容積に基づく単位で前記要望を受付ける際、前記荷物の形状を考慮し、1以上の前記荷物のうち少なくとも1つの形状が所定空間を含むことで当該所定空間に他の荷物の少なくとも一部を包含可能とする場合には、当該所定空間に包含される分の容積を減算して受付ける、
請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記受付手段は、
前記容積に基づく単位で前記要望を受付ける際、さらに、前記荷物の容積を考慮する、
請求項1又は2に記載の情報処理装置。 - 前記第1管理手段は、
前記ユーザから預けられている荷物の重量に基づいて、前記容積に基づく単位毎に区分して管理する、
請求項1乃至3のうちいずれか1項に記載の情報処理装置。 - 前記第1管理手段は、前記仮想空間の前記所定容積に対する、前記ユーザが既に預けている1以上の前記容積に基づく単位の各容積の総和の比率を、占有率として演算し、当該占有率の数値に関して前記管理をする、
請求項1乃至4のうち何れか1項に記載の情報処理装置。 - 前記容積に基づく単位のうち所定単位に属する前記荷物の集荷時に撮像された画像のデータを、前記第1管理手段により管理されている当該所定単位と対応付けて管理する第2管理手段をさらに備える、
請求項1乃至5のうち何れか1項に記載の情報処理装置。 - 前記受付手段は、さらに、所定の荷物について、最初に集荷した場所とは異なる場所に発送し、当該異なる場所から再度集荷する旨の要望を受け付ける、
請求項1乃至6のうち何れか一項に記載の情報処理装置。
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