JPWO2018190183A1 - ブレンダ - Google Patents

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Abstract

ブレンダ(1a)は、容器(20)とポンプ(28)と切削部(41)と駆動部(26)と制御部(29)とを備える。容器は被粉砕材を収容する。ポンプは容器内の空気を排出する。切削部は被粉砕材を粉砕する。駆動部は切削部を回転させる。制御部はポンプと駆動部とを制御して、減圧工程と粉砕工程とを実行する。減圧工程において、制御部はポンプを制御して、容器内の気圧を0.05気圧以下に下げる。粉砕工程において、制御部は駆動部を制御して、第1の所定期間、第1の回転速度で切削部を回転させ、第1の所定期間に続く第2の所定期間、第1の回転速度より速い第2の回転速度で切削部を回転させる。本態様によれば、0.05気圧以下の容器内で、固形物と液体とを含む被粉砕材の全体を粉砕することができる。

Description

本開示は、一般家庭で手軽にジュース、スムージ、スープなどを作製するブレンダに関する。
従来、ブレンダは、被粉砕材を収容する容器と、被粉砕材を粉砕する切削部と、切削部を回転させる駆動部と、駆動部を制御する制御部とを備える。従来のブレンダによれば、固形物と液体とを含む被粉砕材を粉砕して、液状のジュース、ペースト状のスムージ、スープなどを、一般家庭でも手軽に作製することができる。
しかしながら、被粉砕材である食品を切削、粉砕した後は時間の経過とともに食品の成分の分解が進行し、新鮮なジュースやスムージを作製しても、栄養成分は次第に減少する可能性がある。
この問題を解決するために、吸引ポンプを用いて容器内の空気を排出し、容器内を低酸素状態にすることにより、栄養成分の酸化を防止する真空電動調理器が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
スープなどの熱い食品を容器に収納し撹拌する場合に、容器内の気体が膨張し、容器内の圧力が過剰に上昇して、容器の蓋が意図せず開くことがある。
この問題を解決するために、栄養成分の酸化を防止するとともに、調理容器内の圧力の過剰な上昇を抑制し、食品を加工する調理器も提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2015−157129号公報 国際公開第2014/054301号
上記従来技術によれば、密閉された容器内の空気を排出することで、食品の酸化が防止される。そのため、容器内の気圧を0.05気圧以下に下げると、常温でも容器内が沸騰する。
被粉砕材に含まれる液体の量が少ない場合、沸騰により生じた気泡によって被粉砕材に含まれる固形物が浮き上がる。容器内の気圧が0.05気圧以下であるために、被粉砕材に含まれる固形物が容器の内壁に強く固着する。このような状態で、15000rpm以上の回転速度で切削部を回転させても、切削部に当接した被粉砕材の一部分しか切削することができない。
本開示は、上記従来の問題を解決するもので、0.05気圧以下の容器内で、固形物と液体とを含む被粉砕材の全体を粉砕することが可能なブレンダを提供することを目的とする。
本開示の一態様のブレンダは、容器とポンプと切削部と駆動部と制御部とを備える。容器は被粉砕材を収容する。ポンプは容器内の空気を排出する。切削部は被粉砕材を粉砕する。駆動部は切削部を回転させる。制御部はポンプと駆動部とを制御して、減圧工程と粉砕工程とを実行する。
減圧工程において、制御部はポンプを制御して、容器内の気圧を0.05気圧以下に下げる。粉砕工程において、制御部は駆動部を制御して、第1の所定期間、第1の回転速度で切削部を回転させ、第1の所定期間に続く第2の所定期間、第1の回転速度より速い第2の回転速度で切削部を回転させる。
本態様のブレンダは、0.05気圧以下の容器内で、固形物と液体とを含む被粉砕材の全体を粉砕することができる。
図1は、本開示の実施の形態1に係るブレンダの模式図である。 図2は、実施の形態1に係るブレンダにより実施される各調理工程の順序および時間を示す図である。 図3は、実施の形態1に係るブレンダの減圧工程および休止工程における容器内の固形物の高さの時間変化を示す図である。 図4は、実施の形態1に係るブレンダの粉砕工程における切削部の回転速度の時間変化を示す図である。 図5は、水の飽和蒸気圧曲線を示す図である。 図6は、本開示の実施の形態2に係るブレンダの模式図である。 図7は、実施の形態2に係るブレンダにより実施される各調理工程の順序および時間を示す図である。 図8は、実施の形態2に係るブレンダの減圧工程および休止工程における容器内の固形物の高さの時間変化を示す図である。 図9は、実施の形態2に係るブレンダの粉砕工程における切削部の回転速度の時間変化を示す図である。 図10は、本開示の実施の形態3に係るブレンダの切削部の斜視図である。 図11は、実施の形態3に係るブレンダにより実施される各調理工程の順序および時間を示す図である。 図12は、実施の形態3に係るブレンダの減圧工程および休止工程における容器内の固形物の高さの時間変化を示す図である。 図13は、実施の形態3に係るブレンダの粉砕工程における切削部の回転速度の時間変化を示す図である。 図14Aは、第1の刃が容器20の内壁に固着した固形物に接触する様子を模式的に示す図である。 図14Bは、第1の刃が容器20の内壁に固着した固形物に接触する様子を模式的に示す図である。 図15は、本開示の実施の形態4に係るブレンダの切削部の斜視図である。 図16Aは、実施の形態4に係るブレンダの第2の刃の平面図である。 図16Bは、実施の形態4に係るブレンダの第2の刃の上面側から見た斜視図である。 図16Cは、実施の形態4に係るブレンダの第2の刃の下面側から見た斜視図である。 図17は、実施の形態4に係るブレンダにより実施される各調理工程の順序および時間を示す図である。 図18は、実施の形態4に係るブレンダの粉砕工程における切削部の回転速度の時間変化を示す図である。
本開示の第1の態様のブレンダは、容器とポンプと切削部と駆動部と制御部とを備える。容器は被粉砕材を収容する。ポンプは容器内の空気を排出する。切削部は被粉砕材を粉砕する。駆動部は切削部を回転させる。制御部はポンプと駆動部とを制御して、減圧工程と粉砕工程とを実行する。
減圧工程において、制御部はポンプを制御して、容器内の気圧を0.05気圧以下に下げる。粉砕工程において、制御部は駆動部を制御して、第1の所定期間、第1の回転速度で切削部を回転させ、第1の所定期間に続く第2の所定期間、第1の回転速度より速い第2の回転速度で切削部を回転させる。
本開示の第2の態様のブレンダでは、第1の態様に加えて、制御部が、減圧工程と粉砕工程との間に、ポンプと駆動部とを休止させる休止工程を行うように構成される。
本開示の第3の態様のブレンダでは、第2の態様に加えて、容器を振動させるように構成された振動部をさらに備える。制御部は、休止工程と粉砕工程との間、および、粉砕工程における第1の所定期間と第2の所定期間との間の少なくとも一方に、振動部を作動させるように構成される。
本開示の第4の態様のブレンダでは、第1の態様に加えて、切削部が、水平面から上方に45〜90°の範囲で傾斜した両端を有する第1の刃を備える。
本開示の第5の態様のブレンダでは、第4の態様に加えて、切削部が、平坦な形状を有し、単結晶の材質で形成された第2の刃をさらに備える。
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は、本開示の実施の形態1に係るブレンダ1aの模式図である。図1に示すように、ブレンダ1aは、本体22と、本体22上に配置された円錐台形状の容器20と、容器20の上部開口を覆う蓋21とを備える。
容器20は、固形物と液体とを含む被粉砕材を収容する。容器20は、その側面に設けられた把手23と、その底部に設けられ複数の刃で構成された切削部41とを備える。切削部41の下方には、刃固定台25が設けられる。切削部41と刃固定台25とは、着脱可能に容器20に取り付けられる。
切削部41は、本体22に内蔵されたモータ26に連結された回転軸40に取り付けられる。モータ26が回転すると、回転軸40とともに切削部41が回転する。粉砕工程において、回転する切削部41が被粉砕材に接触し、被粉砕材を粉砕する。
容器20の底面は直径100mmほどの円形形状であり、容器20の上部開口は直径160mmほどの円形形状である。容器20の側面は、底面から上部開口に向って約10度の角度で広がる傾斜を有する。容器20は、約220mmの高さと約1万立方cmの容量とを有する。
切削部41は、斜め上方を向いた複数の刃と、容器20の底面に平行な複数の刃とが組み合わされて形成される。容器20の底面からの切削部41の高さは10mmほどである。
容器20内の気密性を保持するために、容器20の上縁と接触する蓋21の部分にパッキン27が配設される。
蓋21の一部は、把手23の上面と嵌合する。本体22の上部には凸部31が設けられる。凸部31の上面は、把手23の下面と嵌合する。
蓋21の内部には流路30aが設けられ、把手23の内部には流路30bが設けられ、凸部31の内部には流路30cが設けられる。
流路30aの一端は容器20の内部と連通する。流路30aの他端は、紙、不織布などで構成されたフィルタ36を介して流路30bの上端に接続される。流路30bの下端は、流路30cの上端と接続される。流路30cの下端はポンプ28に接続される。
すなわち、内部に設けられた流路30a、30b、30cが連通するように、蓋21、把手23、凸部31が連結される。ポンプ28は、流路30a、30b、30cを介して容器20の内部と連通する。
本体22は、切削部41を回転させるモータ26と、容器20内の空気を排出するポンプ28と、制御部29とを内蔵する。モータ26は駆動部に相当する。
減圧工程において、流路30a、30b、30cを介して、ポンプ28は容器20内の空気を排出する。制御部29は、マイクロコンピュータで構成され、モータ26とポンプ28とを制御する。
本体22には、操作部(図示せず)が設けられる。操作部は、減圧工程を開始させるスタートボタン(図示せず)を備える。
本体22の下部に設けられた電源コード34を介して、商用電源からの交流電力がブレンダ1aに供給される。使用者が操作部のスタートボタンを操作すると、制御部29が、モータ26とポンプ28とを制御して、減圧工程と粉砕工程とを実行する。
以上のように構成されたブレンダについて、以下その動作を説明する。具体的には、以下の説明は、ブレンダ1aを使用して、予め茹でておいた人参、南瓜、玉葱と少量の水とを含む被粉砕材から、常温でペーストを作製する調理工程に関する。
図2は、ブレンダ1aにより実施される各調理工程の順序および時間を示す。図3は、減圧工程および休止工程における容器20内の固形物の高さの時間変化を示す。
まず、使用者が、人参、南瓜、玉葱と少量の水とを容器20に投入する。この時、固形物(人参、南瓜、玉葱)は容器20の底面に接触し、少量の水に浸かっている。容器20に投入する水の量は、最も多くて500gであり、好ましくは80g〜250gである。
容器20の中央付近に位置する固形物の高さ(以下、容器20内の固形物の高さという)は容器20の底面から20mmであり(図3参照)、水面の高さは底面から10mmである。すなわち、被粉砕材の一部分は、水面から露出している。この時、容器20内の水面の高さは切削部41の末端とほぼ同じ高さである。
続いて、使用者が、パッキン27が取り付けられた蓋21で容器20の上部開口を覆う。使用者が、蓋21と把手23と凸部31との嵌合、および、流路30a、30bの間に配置されたフィルタ36を確認する。使用者がスタートボタンを押すと、ポンプ28が作動して減圧工程が開始される(図2参照)。
ポンプ28は、流路30a、30b、30cを介して、容器20内の空気を排出する。容器20内の気圧が低下すると、容器20内で小さい気泡が発生する。この時、減圧工程の開始当初と同様に、投入された固形物(人参、南瓜、玉葱)は容器20の底面に接触し、少量の水に浸かっている。容器20内の固形物の高さは20mmであり、水面の高さは10mmである。減圧工程では、モータ26は作動しない。
減圧工程では、粉砕された食材の酸化を防止するために、容器20内を0.05気圧以下の低酸素状態にする。
減圧工程が開始して10分経過すると、ポンプ28が停止して減圧工程が終了する。この時、被粉砕材に含まれる水の量が少なくても、十分に容器20内の空気を排出し、容器20内の気圧を0.05気圧以下に下げることができる。
容器20内の気圧が0.05気圧以下である場合、常温でも、容器20内の水は沸騰する。容器20内の固形物は、沸騰により生じた気泡によって60mm浮き上がり、容器20内の気圧が低いため、容器20の内壁に固着する。この時、容器20内の固形物である人参、南瓜、玉葱の高さは約80mmである(図3参照)。
なお、沸騰とは、液体から気体へ相転移する気化が、液体の表面からだけではなく液体の内部からも起こることで、気泡が激しく発生する現象を意味する。
図5は、水の飽和蒸気圧曲線を示す図である。図5に示すように、飽和蒸気圧は0℃では0.006気圧、20℃では0.026気圧、40℃では0.073気圧、60℃では0.2気圧である。すなわち、飽和蒸気圧は、30℃以下の常温で0.05気圧以下である。
容器20内の気圧が0.05気圧以下に下がると、液体の内部から生じる気泡内の蒸気圧が容器20内の気圧と等しくなり、常温でも容器20内の液体が沸騰する。
図2に示すように、減圧工程に続く休止工程において、制御部29はポンプ28とモータ26とを3分間休止させる。
休止工程の間に気泡の発生が収まり、気泡による固形物の浮き上がりが弱まる。この時、容器20内の固形物の高さは45mmである(図3参照)。
圧力の低下が止まれば、飽和温度の低下は止まる。沸騰によって蒸発潜熱が奪われて水の温度は低下する。このため、水の温度が飽和温度に等しくなった時点で、沸騰は終了する。
休止工程に続いて粉砕工程が開始される。本実施の形態の粉砕工程は、第1の粉砕工程〜第3の粉砕工程で構成される。図4は、粉砕工程における切削部41の回転速度の時間変化を示す。
図2、図4に示すように、第1の粉砕工程では、切削部41は、第1の所定期間である2分間に第1の回転速度である5000rpmで回転する。第1の粉砕工程では、切削部41が直接的に被粉砕材を切削する。同時に、回転する切削部41が、容器20の内壁に固着した固形物を少しずつ剥離する。剥離した固形物は容器20の底に沈む。
この場合、ペースト状になった被粉砕材と、容器20の内壁に固着した被粉砕材とが混在する。粉砕工程が進むにつれて、容器20の内壁に固着する固形物の量が少なくなる。
第1の粉砕工程に続く第2の粉砕工程では、切削部41は、第2の所定期間である1分間に第2の回転速度である10000rpmで回転する。第2の粉砕工程では、第1の粉砕工程で粉砕できなかった被粉砕材を、第1の回転速度より速い第2の回転速度である10000rpmで切削する。同時に、回転する切削部41が、容器20の内壁に固着した固形物を少しずつ剥離する。剥離した固形物は容器20の底に沈む。
この場合、ペースト状になった被粉砕材と、容器20の内壁に固着した被粉砕材とが混在する。粉砕工程が進むにつれて、容器20の内壁に固着する固形物の量がさらに少なくなる。
第2の粉砕工程に続く第3の粉砕工程では、切削部41は、第3の所定期間である1分間に第3の回転速度である20000rpmで回転する。第3の粉砕工程では、第2の粉砕工程で粉砕できなかった被粉砕材を、第2の回転速度より速い第3の回転速度である20000rpmで切削する。同時に、回転する切削部41が、容器20の内壁に固着した固形物を少しずつ剥離する。剥離した固形物は容器20の底に沈む。
第3の粉砕工程が終了すると、固形物はすべて粉砕され、被粉砕材の全体がペーストになる。
以上のように、本実施の形態によれば、被粉砕材の全体を粉砕しペーストに変えることができる。
本実施の形態によれば、減圧工程において、容器20内を0.05気圧以下の低酸素状態として、被粉砕材の全体をペースト状に変えた食材の酸化を防止することができる。
本実施の形態では、粉砕工程の初期には切削部41を比較的遅い回転速度で回転させ、粉砕工程に進むにつれて切削部41の回転速度を段階的に上昇させる。
これにより、被粉砕材において液体の量が少なく固形物の量が多いときに、被粉砕材に含まれる液体が常温で沸騰し、沸騰により生じた気泡によって被粉砕材に含まれる固形物が浮き上がったり、容器20内の気圧が0.05気圧以下であるために、被粉砕材に含まれる固形物が容器20の内壁に強く固着したりした場合でも、切削部41が、被粉砕材を十分に切削することができる。
また、回転する切削部41が、容器20の内壁に固着した固形物を少しずつ剥離することができる。その結果、被粉砕材の全体の粉砕を行うことができる。
本実施の形態では、減圧工程と粉砕工程との間に設けられた休止工程において、ポンプ28とモータ26が休止する。これにより、気泡の発生が収まり、気泡によって固形物が浮き上がる現象も収まる。その結果、固形物が切削部41に接触しやすくなり、固形物を効率的に粉砕することができる。
本開示は、切削部41の回転速度、各工程の順序および時間、被粉砕材の種類などに関して、上記実施の形態に限定されない。
例えば、上記第3の粉砕工程では、第3の回転速度を20000rpmに設定した。しかし、第3の回転速度を15000rpm以上に設定すれば、同様の効果を得ることができる。
(実施の形態2)
以下、本開示の実施の形態2に係るブレンダ1bについて説明する。以下の説明において、実施の形態1と同一または相当部分には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
本実施の形態では、上記実施の形態1と異なり、比較的重量の軽い食材が被粉砕材として用いられる。ブレンダ1bは、制御部29により制御されて容器20を振動させる振動部35を備えた容器20を有する。
以下、本実施の形態の動作について説明する。具体的には、以下の説明は、ブレンダ1bを使用して、パセリ、トマト、少量のオイル、少量の酢を含む被粉砕材から、常温でペーストを作製する調理工程に関する。
図6は、ブレンダ1bの模式図である。図7は、ブレンダ1bにより実施される各調理工程の順序および時間を示す。図8は、ブレンダ1bの減圧工程および休止工程における容器20内の固形物の高さの時間変化を示す。図9は、粉砕工程における切削部41の回転速度の時間変化を示す。
まず、使用者が、パセリ、トマト、少量のオイル、少量の酢を被粉砕材として容器20に投入する。この時、固形物(パセリ、トマト)は容器20の底面に接触し、少量のオイルおよび酢に浸かっている。容器20内の固形物の高さは容器20の底面から30mmであり、液面の高さは底面から10mmである。
続いて、使用者が、パッキン27が取り付けられた蓋21で容器20の上部開口を覆う。使用者が、蓋21と把手23と凸部31との嵌合を確認する。使用者が、流路30aと流路30bの間の所定位置へのフィルタ36の配置を確認する。
使用者が操作部のスタートボタンを押すと、ポンプ28が作動して減圧工程が開始される(図7参照)。容器20内の気圧が低下すると、容器20内で小さい気泡が発生する。
この時、減圧工程の開始当初と同様に、投入された固形物(パセリ、トマト)は容器20の底面に接触し、少量のオイルおよび酢に浸かっている。容器20内の固形物の高さは30mmであり、液面の高さは10mmである。減圧工程では、モータ26は作動しない。
減圧工程では、粉砕された食材の酸化を防止するために、容器20内を0.05気圧以下の低酸素状態にする。
減圧工程が開始して5分経過すると、ポンプ28が停止して減圧工程が終了する。この時、被粉砕材に含まれる水の量が少なくても、十分に容器20内の空気を排出し、容器20内の気圧を0.05気圧以下に下げることができる。
容器20内の気圧が0.05気圧以下である場合、常温でも、容器20内の水は沸騰する。容器20内の固形物は、沸騰により生じた気泡によって70mm浮き上がり、容器20内の気圧が低いため、容器20の内壁に固着する。特に、パセリは軽量なので、浮き上がりやすい。この時、容器20内の固形物であるパセリ、トマトの高さは100mmである(図8参照)。
図7に示すように、減圧工程に続く休止工程において、制御部29はポンプ28とモータ26とを2分間休止させる。休止工程の間に気泡の発生が収まり、気泡による固形物の浮き上がりが弱まる。この時、容器20内の固形物の高さは80mmである(図8参照)。
休止工程に続く振動工程において、制御部29は振動部35を作動させて、容器20を1分間振動させる。容器20を振動させることにより、浮き上がったパセリを沈めることができる。これにより、パセリが切削部41に接触しやすくなる。この時、容器20内の固形物の高さは45mmである。
振動工程に続いて粉砕工程が開始される。本実施の形態の粉砕工程は、第1の粉砕工程と第2の粉砕工程とで構成される。図9は、粉砕工程における切削部41の回転速度の時間変化を示す。
図7、図9に示すように、第1の粉砕工程では、切削部41は、第1の所定期間である1分間に第1の回転速度である10000rpmで回転する。第1の粉砕工程では、切削部41が直接的に被粉砕材を切削する。同時に、回転する切削部41が、容器20の内壁に固着した固形物を少しずつ剥離する。剥離した固形物は容器20の底に沈む。
この場合、ペースト状になった被粉砕材と、容器20の内壁に固着した被粉砕材とが混在する。粉砕時間が進むにつれて、容器20の内壁に固着する固形物の量が少なくなる。
第2の粉砕工程では、切削部41は、第2の所定期間である1分間に第2の回転速度である20000rpmで回転する。第2の粉砕工程では、第1の粉砕工程で粉砕できなかった被粉砕材を、第1の回転速度より速い第2の回転速度である20000rpmで切削する。同時に、回転する切削部41が、容器20の内壁に固着した固形物を少しずつ剥離する。剥離した固形物は容器20の底に沈む。
第2の粉砕工程が終了すると、固形物はすべて粉砕され、被粉砕材の全体がペーストになる。
以上のように、本実施の形態によれば、被粉砕材の全体を粉砕しペーストに変えることができる。
本開示は、切削部41の回転速度、各工程の順序および時間、被粉砕材の種類などに関して、上記実施の形態に限定されない。例えば、上記第2の粉砕工程では、第2の回転速度を20000rpmに設定した。しかし、第2の回転速度を15000rpm以上に設定すれば、同様の効果を得ることができる。
本実施の形態では、振動工程が、休止工程と第1の粉砕工程との間に実行される。しかし、振動工程が、第1の粉砕工程と第2の粉砕工程との間に実行されても良い。
(実施の形態3)
以下、本開示の実施の形態3に係るブレンダ1cについて説明する。ブレンダ1cは、実施の形態1に係るブレンダ1a(図1参照)とほぼ同様の構成を有する。ここでは、主に実施の形態1と相違する事項について説明する。
図10は、ブレンダ1cの切削部41の斜視図である。図10に示すように、本実施の形態では、切削部41は、屈曲した刃41aを有する。刃41aの中央部分には、刃41aを回転軸40に連結するための孔が設けられる。
刃41aの両端は、水平面から上方に45〜90°の範囲で傾斜するように、折り曲げられる。刃41aの両端はそれらの末端に向かってテーパ状形状を有し、それらの末端は円弧形状を有する。
刃41aは、回転軸40が回転すると被粉砕材にぶつかる二つの縁の各々にそれぞれ設けられた二つの切れ刃24aを有する。刃41aは、切削部41が回転軸40に連結された場合に、その末端が容器20の内壁から僅かに離間するような長さを有する。刃41aは第1の刃に相当する。
以下、本実施の形態の動作について説明する。具体的には、以下の説明は、ブレンダ1cを使用して、予め茹でておいた人参、南瓜、玉葱と少量の水とを含む被粉砕材から、常温でペーストを作製する調理工程に関する。
図11は、ブレンダ1cにより実施される各調理工程の順序および時間を示す。図12は、ブレンダ1cの減圧工程および休止工程における容器20内の固形物の高さの時間変化を示す。
まず、使用者が、人参、南瓜、玉葱と少量の水とを容器20に投入する。この時、固形物(人参、南瓜、玉葱)は容器20の底面に接触し、少量の水に浸かっている。容器20内の固形物の高さは容器20の底面から20mmであり(図12参照)、水面の高さは底面から10mmである。
続いて、使用者が、パッキン27が取り付けられた蓋21で容器20の上部開口を覆う。使用者が、蓋21と把手23と凸部31との嵌合を確認する。使用者が、流路30aと流路30bの間の所定位置へのフィルタ36の配置を確認する。
使用者が操作部のスタートボタンを押すと、ポンプ28が作動して減圧工程が開始される(図11参照)。容器20内の気圧が低下すると、容器20内で小さい気泡が発生する。
この時、減圧工程の開始当初と同様に、投入された固形物(人参、南瓜、玉葱)は容器20の底面に接触し、少量の水に浸かっている。容器20内の固形物の高さは20mmであり、水面の高さは10mmである。減圧工程では、モータ26は作動しない。
減圧工程では、粉砕された食材の酸化を防止するために、容器20内を0.05気圧以下の低酸素状態にする。
減圧工程が開始して10分経過すると、ポンプ28が停止して減圧工程が終了する。この時、被粉砕材に含まれる水の量が少なくても、十分に容器20内の空気を排出し、容器20内の気圧を0.05気圧以下に下げることができる。
容器20内の気圧が0.05気圧以下である場合、常温でも、容器20内の水は沸騰する。容器20内の固形物は、沸騰により生じた気泡によって60mm浮き上がり、容器20内の気圧が低いため、容器20の内壁に固着する。この時、容器20内の固形物である人参、南瓜、玉葱の高さは80mmである(図12参照)。
図11に示すように、減圧工程に続く休止工程において、制御部29はポンプ28とモータ26とを30秒間休止させる。休止工程の間に気泡の発生が収まり、気泡による固形物の浮き上がりが弱まる。この時、容器20内の固形物の高さは75mmである(図12参照)。
休止工程に続いて粉砕工程が開始される。本実施の形態の粉砕工程は、第1の粉砕工程〜第3の粉砕工程で構成される。図13は、ブレンダ1cの粉砕工程における切削部41の回転速度の時間変化を示す。
図11、図13に示すように、第1の粉砕工程では、刃41aは、第1の所定期間である30秒間に第1の回転速度である5000rpmで回転する。第1の粉砕工程では、切削部41が直接的に被粉砕材を切削する。同時に、回転する刃41aが、容器20の内壁に固着した固形物を少しずつ剥離する。剥離した固形物は容器20の底に沈む。
本実施の形態によれば、切削部41が、水平面から上方に45〜90°の範囲で傾斜した刃41aを有することで、刃41aによる撹拌性能が向上する。その結果、実施の形態1、2と比較して、休止工程を短くしても粉砕の性能を阻害しない。
第1の粉砕工程に続く第2の粉砕工程では、刃41aは、第2の所定期間である30秒間に第2の回転速度である10000rpmで回転する。第2の粉砕工程では、第1の粉砕工程で粉砕できなかった被粉砕材を、第1の回転速度より速い第2の回転速度である10000rpmで切削する。同時に、回転する切削部41が、容器20の内壁に固着した固形物を少しずつ剥離する。剥離した固形物は容器20の底に沈む。
この場合、ペースト状になった被粉砕材と、容器20の内壁に固着した被粉砕材とが混在する。粉砕工程が進むにつれて、容器20の内壁に固着する固形物の量がさらに少なくなる。
第2の粉砕工程に続く第3の粉砕工程では、刃41aは、第3の所定期間である1分間に第3の回転速度である20000rpmで回転する。第3の粉砕工程では、第2の粉砕工程で粉砕できなかった被粉砕材を、第2の回転速度より速い第3の回転速度である20000rpmで切削する。同時に、回転する刃41aは、容器20の内壁に固着した固形物を少しずつ剥離する。剥離した固形物は容器20の底に沈む。
第3の粉砕工程が終了すると、固形物はすべて粉砕され、被粉砕材の全体がペーストになる。
第3の粉砕工程では、刃41aが20000rpmで回転する。しかし、刃41aが15000rpm以上で回転すれば、同様の効果を得ることができる。
図14A、図14Bは、刃41aが容器20の内壁に固着した固形物に接触する様子を模式的に示す。図14Aは、刃41aの各々が水平面との間に45°以上の角度を有する場合を示し、図14Bは、刃41aの各々が水平面との間に45°未満の角度を有する場合を示す。
図14A、図14Bに示すように、刃41aは、容器20の内壁に固着した固形物を引き剥がすように力Fを加える。力Fは、上方向のベクトル成分Fyと横方向のベクトル成分Fxとに分解される。
図14Aに示すように、刃41aが水平面から45°以上の角度だけ上方に傾斜する場合、ベクトル成分Fyよりベクトル成分Fxが大きい。このため、回転する刃41aによって、容器20の内壁に固着した固形物が容易に引き剥がされる。剥がれた固形物は、被粉砕物の対流によって容器20の底に沈む。
図14Bに示すように、刃41aが水平面から45°未満の角度だけ上方に傾斜する場合、ベクトル成分Fxよりベクトル成分Fyが大きい。このため、回転する刃41aによって、容器20の内壁に固着した固形物が剥がれされ難い。むしろ、容器20の内壁に固着した固形物はさらに上方に、すなわち、刃41aから離れる方向に移動する。従って、固形物が自重により沈むのを待つために、休止工程の時間をより長く設定する必要がある。
以上のように、本実施の形態によれば、被粉砕材の全体を粉砕しペーストに変えることができる。
(実施の形態4)
以下、本開示の実施の形態4に係るブレンダ1dについて説明する。ブレンダ1dは、実施の形態1に係るブレンダ1a(図1参照)および実施の形態3に係るブレンダ1cとほぼ同様の構成を有する。ここでは、主に実施の形態3と相違する事項について説明する。
図15は、ブレンダ1dの切削部41の斜視図である。図15に示すように、本実施の形態では、切削部41は実施の形態3に示された刃41aに加えて、平坦で略長方形の形状を有する刃41bをさらに備える。刃41aは、その長手方向が刃41bのそれと直交するように、刃41bに重ねられる。
図16Aは刃41bの平面図であり、図16Bは、上面側から見た刃41bの斜視図であり、図16Cは、下面側から見た刃41bの斜視図である。
図16A〜図16Cに示すように、刃41bは、回転軸40が回転すると被粉砕材にぶつかる二つの縁の各々にそれぞれ設けられた二つの切れ刃24bを有する。刃41bは、上面側にすくい面を有し、下面側に逃げ面を有する。刃41bの中央部分には、刃41bが回転軸40の軸方向に直交するように、刃41bを回転軸40に連結するための孔が設けられる。
刃41bは、回転軸40に連結された場合に、その末端が容器20の内壁から僅かに離間するような長さを有する。刃41bは、単結晶の材質により構成される。刃41bは第2の刃に相当する。
以下、本実施の形態の動作について説明する。具体的には、以下の説明は、ブレンダ1dを使用して、予め茹でておいた人参、南瓜、玉葱と少量の水とを含む被粉砕材から、常温でペーストを作製する調理工程に関する。
図17は、ブレンダ1dにより実施される各調理工程の順序および時間を示す。図18は、ブレンダ1dの粉砕工程における切削部41の回転速度の時間変化を示す。
まず、使用者が、人参、南瓜、玉葱と少量の水とを容器20に投入する。この時、固形物(人参、南瓜、玉葱)は容器20の底面に接触し、少量の水に浸かっている。容器20内の固形物の高さは容器20の底面から20mmであり、水面の高さは底面から10mmである。
続いて、使用者が、パッキン27が取り付けられた蓋21で容器20の上部開口を覆う。使用者が、蓋21と把手23と凸部31との嵌合を確認する。使用者が、流路30aと流路30bの間の所定位置へのフィルタ36の配置を確認する。
使用者が操作部のスタートボタンを押すと、ポンプ28が作動して減圧工程が開始される(図17参照)。容器20内の気圧が低下すると、容器20内で小さい気泡が発生する。
この時、減圧工程の開始当初と同様に、投入された固形物(人参、南瓜、玉葱)は容器20の底面に接触し、少量の水に浸かっている。容器20内の固形物の高さは20mmであり、水面の高さは10mmである。減圧工程では、モータ26は作動しない。
減圧工程では、粉砕された食材の酸化を防止するために、容器20内を0.05気圧以下の低酸素状態にする。
減圧工程が開始して10分経過すると、ポンプ28が停止して減圧工程が終了する。この時、被粉砕材に含まれる水の量が少なくても、十分に容器20内の空気を排出し、容器20内の気圧を0.05気圧以下に下げることができる。
容器20内の気圧が0.05気圧以下である場合、常温でも、容器20内の水は沸騰する。容器20内の固形物は、沸騰により生じた気泡によって60mm浮き上がり、容器20内の気圧が低いため、容器20の内壁に固着する。この時、容器20内の固形物である人参、南瓜、玉葱の高さは80mmである。
図17に示すように、減圧工程に続く休止工程において、制御部29はポンプ28とモータ26とを30秒間休止させる。休止工程の間に気泡の発生が収まり、気泡による固形物の浮き上がりが弱まる。この時、容器20内の固形物の高さは75mmである。
休止工程に続いて粉砕工程が開始される。本実施の形態の粉砕工程は、第1の粉砕工程〜第3の粉砕工程で構成される。
図17、図18に示すように、第1の粉砕工程では、刃41aは、第1の所定期間である30秒間に第1の回転速度である5000rpmで回転する。第1の粉砕工程では、切削部41が直接的に被粉砕材を切削する。同時に、回転する刃41aが、容器20の内壁に固着した固形物を少しずつ剥離する。剥離した固形物は容器20の底に沈む。
本実施の形態では、切削部41が、水平面から上方に45〜90°の範囲で傾斜した刃41aを有することで、刃41aによる撹拌性能が向上する。その結果、休止工程を短くしても粉砕の性能を阻害しない。
第1の粉砕工程に続く第2の粉砕工程では、刃41aは、第2の所定期間である20秒間に第2の回転速度である10000rpmで回転する。第2の粉砕工程では、第1の粉砕工程で粉砕できなかった被粉砕材を、第1の回転速度より速い第2の回転速度である10000rpmで切削する。同時に、回転する切削部41が、容器20の内壁に固着した固形物を少しずつ剥離する。剥離した固形物は容器20の底に沈む。
この場合、ペースト状になった被粉砕材と、容器20の内壁に固着した被粉砕材とが混在する。粉砕工程が進むにつれて、容器20の内壁に固着する固形物の量がさらに少なくなる。
第2の粉砕工程に続く第3の粉砕工程では、刃41aは、第3の所定期間である30秒間に第3の回転速度である20000rpmで回転する。第3の粉砕工程では、第2の粉砕工程で粉砕できなかった被粉砕材を、第2の回転速度より速い第3の回転速度である20000rpmで切削する。同時に、回転する刃41aは、容器20の内壁に固着した固形物を少しずつ剥離する。剥離した固形物は容器20の底に沈む。
第3の粉砕工程が終了すると、固形物はすべて粉砕され、被粉砕材の全体がペーストになる。
本実施の形態によれば、切削部41が刃41aに加えて刃41bを有することで、刃41aによる撹拌性能が向上する。その結果、実施の形態1、2と比較して、休止工程を短くしても粉砕の性能を阻害しない。
従来、刃は多結晶の材質で形成される。多結晶で形成された刃は、結晶構造に偏りがあるため脆い。従って、切れ刃を鋭利化することが困難であった。
しかし、本実施の形態では、刃41bは単結晶の材質で形成される。単結晶で形成された刃は、結晶構造が均一であるため強靭である。従って、単結晶の材質を用いることにより、ある程度の長さの鋭利な切れ刃24bを形成することができる。
より鋭利な切れ刃24bを使うことで、粉砕効率が改善され、短時間で被粉砕物を完全に粉砕することができる。
短時間で粉砕工程が終了すると、刃41bとの摩擦による熱の発生を抑制することができる。その結果、被粉砕材に含まれる栄養成分への影響を防止することができる。被粉砕材に含まれるペクチンのβ分離および低分子化が防止される。その結果、従来とは異なるさらさらとした食感を得ることができる。短時間の粉砕工程のため、刃41bの鋭利さを長期間保つこともできる。
本実施の形態では、減圧工程を10分間行う。しかし、容器内が0.05気圧以下になりさえすれば、減圧工程の時間に関わらず同等の効果が見られる。
以上のように、本開示はブレンダに適用可能である。
1a、1b、1c、1d ブレンダ
20 容器
21 蓋
22 本体
23 把手
24a、24b 切れ刃
25 刃固定台
26 モータ
27 パッキン
28 ポンプ
29 制御部
30a、30b、30c 流路
31 凸部
34 電源コード
35 振動部
36 フィルタ
40 回転軸
41 切削部
41a、41b 刃

Claims (5)

  1. 被粉砕材を収容するように構成された容器と、
    前記容器内の空気を排出するように構成されたポンプと、
    前記被粉砕材を粉砕するように構成された切削部と、
    前記切削部を回転させるように構成された駆動部と、
    前記ポンプと前記駆動部とを制御して、減圧工程と粉砕工程とを実行するように構成された制御部と、を備え、
    前記減圧工程において、前記制御部は前記ポンプを制御して、前記容器内の気圧を0.05気圧以下に下げるように構成され、
    前記粉砕工程において、前記制御部は前記駆動部を制御して、第1の所定期間、第1の回転速度で前記切削部を回転させ、前記第1の所定期間に続く第2の所定期間、前記第1の回転速度より速い第2の回転速度で前記切削部を回転させるように構成されたブレンダ。
  2. 前記制御部が、前記減圧工程と前記粉砕工程との間に、前記ポンプと前記駆動部とを休止させる休止工程を行うように構成された、請求項1に記載のブレンダ。
  3. 前記容器を振動させるように構成された振動部をさらに備え、
    前記制御部が、前記休止工程と前記粉砕工程との間、および、前記粉砕工程における前記第1の所定期間と前記第2の所定期間との間の少なくとも一方に、前記振動部を作動させるように構成された、請求項2に記載のブレンダ。
  4. 前記切削部が、水平面から上方に45〜90°の範囲で傾斜した両端を有する第1の刃を備えた、請求項1に記載のブレンダ。
  5. 前記切削部が、平坦な形状を有し、単結晶の材質で形成された第2の刃をさらに備えた、請求項4に記載のブレンダ。
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