JPWO2018142569A1 - 電動機の診断装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】負荷トルクが変動する電動機においても、電源周波数の近傍の両側にピーク状に発生する側帯波を検出することによって、電動機の異常の有無を診断することができる電動機の診断装置を提供する。
【解決手段】電動機5の電流を電流検出器4で検出して電流入力部10から入力し、論理演算部11で電流が安定しているときの電流波形を周波数解析して得られた複数回分のパワースペクトル解析結果を平均化処理し、平均化処理されたパワースペクトル解析結果から側帯波を検出し、且つ電動機の電源周波数のパワースペクトルピークと回転周波数帯のパワースペクトルピークの差分値を演算して電動機5の異常の有無を判定し、異常が発生していると判定された場合には警報出力部12から警報を出力するものである。

Description

この発明は、例えば閉鎖配電盤などのコントロールセンタで使用され、誘導電動機の異常の有無を診断する電動機の診断装置に関するものである。
従来、誘導電動機の負荷電流を測定して周波数解析を行って、運転周波数の両側に発生する側波帯に注目して、短周期の上下方向の波形の乱れと、長周期の上下方向の波形の振動であるうねりの状態に基づいて、誘導電動機および誘導電動機によって駆動される機器の異常を診断する設備の異常診断方法が提案されている(例えば、特許文献1)。
特開2010−288352号公報
従来の設備の異常診断方法においては、誘導電動機の負荷トルク変動が発生した際に、電源周波数(運転周波数)の近傍両側のスペクトル強度が増加して、電源周波数の両側にピーク状に発生する側帯波の振動強度よりも大きくなり、側帯波を検出するのが困難であるという問題があった。
この発明は以上のような課題を解決するためになされたもので、負荷トルクが変動する電動機においても、電源周波数の近傍の両側にピーク状に発生する側帯波を検出することによって、電動機の異常の有無を診断することができる電動機の診断装置を提供することを目的とする。
この発明に係る電動機の診断装置は、電動機の電流を検出して入力する電流入力部と、電流入力部からの電流が安定状態のときに電流のパワースペクトルを解析するFFT解析部と、FFT解析部で求められたパワースペクトルのピーク箇所を検出するピーク検出演算部と、FFT解析部で解析されたパワースペクトルの複数回分を平均化する平均化演算部と、平均化演算部で平均化されたパワースペクトルの側帯波を抽出する側帯波抽出部と、側帯波検出部で抽出された側帯波に基づき、電動機の電源周波数のパワースペクトルピークと回転周波数帯のパワースペクトルピークの差分値を演算する回転周波数帯判定部と、回転周波数帯判定部で得られたパワースペクトルピークの差分値があらかじめ定められた設定値より小さい値であれば警報出力を行う警報出力部を備えたものである。
この発明によれば、電動機の電源周波数のパワースペクトルピークと回転周波数帯のパワースペクトルピークの差分値を演算する回転周波数帯判定部を設け、この差分値に基づき、電動機の異常を検出するようにしているので、負荷トルクが変動する電動機においても、電源周波数の近傍の両側にピーク状に発生する側帯波を検出することによって、電動機の異常の有無を診断することができる電動機の診断装置を得ることができる。
この発明の実施の形態1における電動機の診断装置の設置状況を示す概略構成図である。 この発明の実施の形態1における電動機の診断装置の論理演算部の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態1における電動機の診断装置の周波数軸の変換を説明する説明図である。 この発明の実施の形態1における電動機の診断装置の負荷劣化時の電流パワースペクトルピークを説明する説明図である。 この発明の実施の形態1における電動機の診断装置の動作を説明するフロー図である。
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、各図において同一符号は、同一または相当部分を示している。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1における電動機の診断装置を示す構成回路図で、主に閉鎖配電盤であるコントロールセンタで使用されるものである。図において、電力系統から引き込まれた主回路1には、配線用遮断器2、電磁接触器3、主回路1の負荷電流を検出する電流検出器4が設けられている。主回路1には負荷である三相誘導電動機などの電動機5が接続され、電動機5により機械設備6が運転駆動される。電動機の診断装置7には、電動機の電源周波数や電動機の定格出力、定格電圧、定格電流、極数、定格回転数等をあらかじめ入力しておく定格情報入力部8と、定格情報入力部8から入力された定格情報を保存しておく定格情報記憶部9か設けられている。定格情報は、電動機5の製造会社のカタログまたは電動機5に取り付けられている銘板を見ることで容易に取得可能な情報である。なお、診断対象の電動機5が複数台ある場合には、予め診断対象の電動機5の定格情報を入力しておくが、以降の説明においては1台の電動機5について説明する。また、電動機の診断装置7には、電流検出器4で検出された電流を入力する電流入力部10と、電流入力部10から入力された電流を使用して電動機5及び機械設備6などの負荷の異常の有無を検出する論理演算部11と、論理演算部11で異常が発見された場合に警報または異常ランプの点灯によって、警報を出力する警報出力部12が設けられている。
論理演算部11の構成について図2に基づき説明する。論理演算部11は、電流入力部10から入力された電流の変動有無を求める電流変動演算部110と、電流変動演算部110で求められた結果を使用して電流の安定した区間を抽出してパワースペクトル解析区間を決定するFFT(Fast Fourier Transform)解析区間判定部111と、FFT解析区間判定部111で決定された区間の電流を使用してパワースペクトル解析を実施するFFT解析部112と、FFT解析部112で解析されたパワースペクトルに含まれるピーク箇所を検出するピーク検出演算部113と、ピーク検出演算部113で検出されたピーク箇所から電動機の回転周波数に起因するピーク箇所を求める回転周波数帯判定部114と、複数回分のパワースペクトルの回転周波数帯の周波数を合わせる周波数軸変換演算部115と、周波数軸変換演算部115で周波数軸が変換された複数回分のパワースペクトルを平均化処理する平均化演算部116と、平均化演算部116で平均化されたパワースペクトルを使用して、電動機の回転周波数帯以外に電源周波数の両側にピーク箇所があるかを抽出する(以下このピーク箇所を側帯波と称す)側帯波抽出部117から構成される。
電流変動演算部110は、電流入力部10からの電流を基に電流値の統計的なばらつきを演算する。ばらつきの演算は、例えば標準偏差やマハラノビス距離等の手法がある。
FFT解析区間判定部111は、電流変動演算部110で求めた電流値の統計的なばらつきから、ばらつきがしきい値以下の電流値が安定した状態の電流区間のみを抽出してパワースペクトル解析区間を決定する。一般に電動機5の負荷トルクが変動していると電流値にばらつきが生じて、ばらつきの大きい電流波形のパワースペクトル解析を実施すると、電源周波数の近傍両側の信号強度が増大して、側帯波などのピーク箇所が出現しなくなる。即ち、電源周波数の近傍両側の信号強度分布内に側帯波のピーク箇所が含まれるようになり、側帯波のピーク箇所を検出することができなくなる。これを防止するためにFFT解析区間判定部111のしきい値が設けられている。
FFT解析部112は、FFT解析区間判定部111で決定された区間に入力された電流波形を使用して周波数解析を行うことにより電流パワースペクトル強度を算出する。電流値が安定した状態の電流波形でパワースペクトル解析を実施することで、電源周波数の近傍両側でパワースペクトル強度が増加することは無くなり、ピーク箇所があれば確実に出現するようになる。
ピーク検出演算部113は、電流パワースペクトル強度の解析結果から電源周波数によるピーク箇所と電動機の回転周波数によるピーク箇所と側帯波によるピーク箇所およびその他のピーク箇所を検出する。ピーク箇所の検出は1次と2次と3次の微分計算によって算出した結果の急峻な傾きが反転する部分を抽出することで検出可能である。微分計算を3次まで実施することによって、より小さい信号強度のピーク箇所の検出が可能となる。電源周波数によるピーク箇所は、定格情報記憶部9に保存されている電源周波数(一般に50Hzまたは60Hz)の位置に生じるため簡単に確認できる。
回転周波数帯判定部114は、定格情報記憶部9に保存されている定格回転数から電動機の回転周波数を求め、電源周波数を中心として両側に回転周波数分ずれた位置付近にある信号強度が同様なピーク箇所を抽出する。一般に電動機5は負荷トルクの状況に応じてすべりが生じて回転数にずれが生じるため、電動機5の回転周波数に起因するピーク箇所もその分ずれて出現する。回転周波数帯判定部114はこのずれを考慮した周波数帯内にあるピーク箇所を抽出して回転周波数帯として決定するものである。
更に、この回転周波数帯判定部114は、特に電動機5の軸受劣化による機械振動の増加に伴う、回転周波数成分の増加を検出するために、電源周波数のパワースペクトルピークと回転周波数帯のパワースペクトルピークの差分値を演算することで、フィールドに存在する、フロアーノイズに影響されることなく、回転周波数帯のパワースペクトルを算出することが可能となる。
この差分値は実際の工場にて稼働している各種電動機の電流測定した結果、電動機の劣化度と相関関係があることがデータとして得られている。
周波数軸変換演算部115は、平均化演算部116で実施する平均化演算を正しく行うために必要である。一般に電動機5の異常によって発生する側帯波の発生位置は回転周波数帯と関係が深く、側帯波の周波数帯は回転周波数帯の倍数であることが多い。また、回転周波数帯は上記説明のように、電動機5の負荷トルクの状況に応じてずれて出現する。このため、平均化対象の複数回分のパワースペクトル解析結果をピーク箇所追従方式で周波数軸を合わせておく必要がある。具体的には図3に示すように、回転周波数帯の周波数が電源周波数からfr離れた位置で側波帯の周波数が電源周波数からfb離れた位置であり、電動機5が無負荷の状態での回転周波数帯の周波数が電源周波数からfra離れた位置であったとすると、変換率αはα=fra/frとなり、無負荷時の側帯波の位置fbaはfba=α・fbで求めることができる。なお、図3に示された破線部は負荷有時の信号強度分布を示し、実線部は無負荷時の信号強度分布を示している。このように回転周波数帯を基準として変換率αを掛けることにより全てのピーク箇所の周波数軸の変換を行う。なお、上記説明では周波数軸を無負荷時に合わせる場合について説明したが、例えば周波数軸を定格負荷時に合わせるなど、周波数軸変換演算部115は平均化対象の複数回分のパワースペクトル解析結果の周波数軸を所定の負荷時に合わせるように構成されていてもよい。
平均化演算部116は、周波数軸変換演算部115で周波数軸が合わされた複数回分のパワースペクトル解析結果を平均化処理するもので、平均化処理することで基底ノイズを低減させてピーク箇所のS/N比を向上させることができる。具体的には10回分のパワースペクトル解析結果を平均化処理すると、1回分にしか発生していないノイズ等によるピーク箇所は10分の1の信号強度に低減されることになる。一方、回転周波数帯や側帯波であれば10回ともピーク箇所が発生するものであり、ピーク追従方式で周波数軸を変換して周波数が合っているため、平均化してもピーク箇所の信号強度は変化しない。なお、上記説明ではパワースペクトル解析結果の10回分を平均化する場合について説明したが、10回に限定されるものではなく複数回分を平均化すればよい。
側帯波抽出部117は、平均化演算部116で平均化処理されたパワースペクトル解析結果から電源周波数を中心として両側に同一周波数ずれた位置に発生しているピーク箇所を側帯波として抽出する。側帯波の候補はピーク検出演算部113で得られたピーク箇所を候補として選択する。電源周波数を中心としてピーク箇所が片側にしか発生していない場合には側帯波ではないと判定して抽出しない。
回転周波数帯判定部114では、特に電動機5の軸受劣化による機械振動の増加に伴う、回転周波数成分の増加を検出するために、図4のように電源周波数のパワースペクトルピークと回転周波数帯のパワースペクトルピークの差分値Dを演算することで、フィールドに存在する、フロアーノイズに影響されることなく、回転周波数帯のパワースペクトルを算出することが可能となる。
この差分値Dは実際の工場にて稼働している各種電動機の電流測定した結果、電動機の劣化度と相関関係があることがデータとして得られている。
また、回転周波数帯判定部114では、電源周波数のパワースペクトルピークと回転周波数のパワースペクトルピークの差分値Dから電動機5が異常か否かを判定する。電動機5が異常であると判定した場合には、警報出力部12から警報を出力する。
次に動作について図5に基づき説明する。電動機の診断装置7は所定時間間隔で起動されて以下の処理を実行する。ステップS101において、電流検出器4で検出した電動機5の電流を電流入力部10で入力する。ステップS102において、電流入力部10から入力された電流の実効値(以下、電流値と称す)のばらつきを電流変動演算部110で演算して、その演算結果を使用してFFT解析区間判定部111で電流が安定状態であるか判定する。判定結果として電流値のばらつきが予め設定されているしきい値以上の不安定状態(NO)であればステップS101に戻り、電流が安定状態になるまで繰り返す。電流が安定状態(YES)であればステップS103に進む。なお、しきい値に関しては、例えば、事前に複数のモータのフィールドデータを取得し、そのデータの電流ばらつき値(標準偏差)から、ばらつき値の小さい範囲内を選定し、選定した値をしきい値とする。具体的な計算例としては、例えば、50回ばらつき値を計算して、ばらつき値の小さい順に並べ替え、1番目の値が0.5、2番目の値が0.6、3番目の値が0.65、4番目の値が0.7、5番目の値が0.8、6番目の値が0.85、7番目の値が1.0であって(8番目〜49番目の値は省略)、50番目の値が3.0であった場合、その中で5番目に小さいばらつき値である0.8をしきい値として決定する。なお、事前のフィールドデータの代わりに、電動機5にて一定の学習期間を設けて、学習期間中に取得した電流ばらつき値(標準偏差)から、同様に算出してもよい。
ステップS103において、FFT解析部112は入力された電流値が安定状態の区間の電流波形を使用して0Hzから電源周波数60Hzの2倍の周波数120Hzの間で周波数分析して、そのパワースペクトル解析結果をピーク検出演算部113に渡す。ステップS104において、ピーク検出演算部113はパワースペクトル解析結果に含まれるピーク箇所を全て検出する。ステップS105において、回転周波数帯判定部114は検出されたピーク箇所の内で回転周波数帯にあるピーク箇所を抽出して回転周波数帯を決定する。ステップS106において、周波数軸変換演算部115は検出した回転周波数帯を無負荷時の回転周波数帯になるように全てのピーク箇所の周波数軸を変換する。ステップS107において、ステップS101からステップS106の動作を10回繰り返して、周波数軸が変換されたパワースペクトル解析結果を10個収集する。
ステップS108において、平均化演算部116は収集された10個のパワースペクトル解析結果を平均化処理する。ステップS109において、側帯波抽出部117は平均化処理されたパワースペクトル解析結果のピーク箇所に注目して側帯波を抽出する。ステップS110において、回転周波数帯のパワースペクトルを検出するため、回転周波数帯判定部114において電源周波数と回転周波数の差分値を算出する。即ち、図4における差分値Dを得る。ステップS111において、側帯波抽出部117で側帯波が抽出されなかった場合または側帯波が抽出されたが回転周波数帯判定部114で演算された差分値Dがあらかじめ決められた値(設定値)よりも大きい値であった場合には、電動機5に異常は発生していない(NO)として診断処理を終了する。一方、電動機5の異常の劣化度合が進行すると差分値Dが小さくなることに注目し、側帯波抽出部117で抽出された側帯波の回転周波数と電源周波数の差分値Dがあらかじめ決められた値(設定値)よりも小さい値であった場合(YES)には、電動機5に異常が発生しているとして警報出力部12に信号を送り、ステップS112において、警報出力部12から警報を出力して診断処理を終了する。なお、側帯波抽出部117における前述の設定値は、同様の電動機の過去の故障時のデータ等から決めることができ、故障事例が多くなるほど側帯波によって正確な故障場所や故障の程度を判定できるようになる。また、設定値を段階的に複数設定することにより、故障の度合いを把握することができるようになり、精密な異常診断を行うことが可能である。
以上説明したように、電源周波数のパワースペクトルピークと電動機の回転周波数帯のパワースペクトルピークの差分値を演算して異常を検出するので、図4における電源周波数および回転周波数のフロアーノイズによる基底ベースの変動の影響を受けることなく異常検出を精度良くできる。また、電流値が安定しているときの電流波形をパワースペクトル解析することで、側帯波などのピーク箇所が確実に出現する。更に、パワースペクトル解析結果を平均化処理を実施することでノイズ等が低減されて、より正確な故障診断ができるようになる。
この発明は、上記の実施の形態に限定されるものではなく、その発明の範囲において、実施の形態を適宜変更することができる。
1 主回路、2 配線用遮断器、3 電磁接触器、4 電流検出器、5 電動機、6 機械設備、7 電動機の診断装置、8 定格情報入力部、9 定格情報記憶部、10 電流入力部、11 論理演算部、12 警報出力部、110 電流変動演算部、111 FFT解析区間判定部、112 FFT解析部、113 ピーク検出演算部、114 回転周波数帯判定部、115 周波数軸変換演算部、116 平均化演算部、117 側帯波抽出部
この発明に係る電動機の診断装置は、電動機の電流を検出して入力する電流入力部と、電流入力部からの電流が安定状態のときに電流のパワースペクトルを解析するFFT解析部と、FFT解析部で求められたパワースペクトルのピーク箇所を検出するピーク検出演算部と、FFT解析部で解析されたパワースペクトルの複数回分を平均化する平均化演算部と、平均化演算部で平均化されたパワースペクトルの側帯波を抽出する側帯波抽出部と、側帯波検出部で抽出された側帯波に基づき、電動機の電源周波数のパワースペクトルピークと電動機の軸受劣化による機械振動の増加で変動する回転周波数帯のパワースペクトルピークの差分値を演算する回転周波数帯判定部と、回転周波数帯判定部で得られたパワースペクトルピークの差分値があらかじめ定められた設定値より小さい値であれば警報出力を行う警報出力部を備えたものである。
この発明によれば、電動機の電源周波数のパワースペクトルピークと回転周波数帯のパワースペクトルピークの差分値を演算する回転周波数帯判定部を設け、この差分値に基づき、電動機の異常を検出するようにしているので、負荷トルクが変動する電動機においても、電源周波数の近傍の両側にピーク状に発生する側帯波を検出することによって、電動機の異常の有無を診断することができる電動機の診断装置を得ることができる。特に、電動機の電流を測定することで、電動機の軸受劣化を診断することができる。

Claims (3)

  1. 電動機の電流を検出して入力する電流入力部と、前記電流入力部からの電流が安定状態のときに前記電流のパワースペクトルを解析するFFT解析部と、前記FFT解析部で求められたパワースペクトルのピーク箇所を検出するピーク検出演算部と、前記FFT解析部で解析されたパワースペクトルの複数回分を平均化する平均化演算部と、前記平均化演算部で平均化されたパワースペクトルの側帯波を抽出する側帯波抽出部と、前記側帯波抽出部で抽出された側帯波に基づき、前記電動機の電源周波数のパワースペクトルピークと回転周波数帯のパワースペクトルピークの差分値を演算する回転周波数帯判定部と、前記回転周波数帯判定部で得られた前記差分値があらかじめ定められた設定値より小さい値であれば警報を出力する警報出力部を備えたことを特徴とする電動機の診断装置。
  2. 前記平均化演算部は複数回分のパワースペクトルの周波数軸を変換して回転周波数帯によるピーク箇所を合わした状態で平均化することを特徴とする請求項1に記載の電動機の診断装置。
  3. 前記回転周波数帯判定部は、前記設定値を複数設定していることを特徴とする請求項1に記載の電動機の診断装置。
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