JPWO2017170607A1 - 取引支援システム、方法、及びプログラム - Google Patents

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Abstract

材料取引において、材料の特性、品質等を効果的に判定し、取引に関わる事業者を支援できるようにする。取引支援システムは、材料商品の特性を含む検索条件の設定を受け付ける手段と、材料商品の提供元から提供される材料商品の特性と材料商品の提供元とを含む材料商品情報を格納する材料特性データベースと、検索条件の少なくとも一部を充足する材料商品を材料特性データベースから検索する手段と、検索条件の少なくとも一部を充足する材料商品について、材料特性データベースに格納されている材料商品情報に追加される追加情報及び材料特性データベースに格納されている材料商品情報と照合される照合情報の少なくとも一方を取得する取得手段と、検索手段による検索結果と取得手段による取得結果とに基づき検索条件に対して推奨される推奨材料商品と推奨材料商品の提供元とを特定する手段を備える。

Description

本発明は、材料を購入する購入者向けに商品である材料と商品の提供者との間の取引を支援することを可能にするシステム、方法、及びプログラムに関する。
従来、材料ユーザが材料を購入する場合、材料メーカが提供するスペックシート、カタログ等を参照し、場合によっては取引実績を確認し、さらには材料サンプルを取り寄せて、材料ユーザ自身による評価を行い、購入先の材料メーカを決定していた。しかし、従来の手順では、材料メーカが提供するスペックシート中、あるいはカタログ中の情報の項目、種類が不足することがある。このような場合、材料及び材料メーカを選択する上で材料ユーザが特定したいスペックの項目、特性、成分等のうち未知のものに関して、材料ユーザ自身による材料サンプルに対する事前の評価が実施されることが多い。また、材料メーカが提供するスペックシート、カタログ等に過大表現が含まれる場合がある。したがって、スペックシート、カタログ等によるだけでは、材料ユーザが希望する仕様を満足する材料か否かを判断できない場合があり、その対策として、材料ユーザ自身による事前の評価が実施されることもある。
特開2011−48667号公報 特開2009−129393号公報 特開2003−345862号公報
高山善匡,他5名,"鉄の粒成長過程における結晶粒度分布と硬さ分布の相関性",日本金属学会誌,一般社団法人日本鉄鋼協会,1989年6月,第53巻,第6号,p.579−584 中田伸生,他4名,"金属組織写真とデジタル画像相関法を活用したDP鋼の階層的ひずみ分布解析",鉄と鋼,一般社団法人日本鉄鋼協会,2014年9月30日,第100巻,第10号,p.58−65
上述のように、材料ユーザが材料を購入する場合には、材料ユーザ自身によるサンプルの評価、分析、検査等が行われている。したがって、材料ユーザは、購入先の決定に時間を要している。また、材料ユーザは、購入決定時の材料の評価、分析、検査等の結果が、取引開始後も維持さていることについて、有効な認識手段を有していない。
そこで、本発明の目的は、材料取引において、材料の特性あるいは品質等を効果的に照会し、簡易に安定して材料取引が行えるように取引に関わる事業者を支援できるようにすることにある。
本発明の第1の側面は、様々な材料を商品として行う取引を支援する取引支援システムとして例示できる。本取引支援システムは、材料商品の特性を含む検索条件の設定を受け付ける手段と、材料商品の提供元から提供される材料商品の特性と材料商品の提供元とを含む材料商品情報を格納する材料特性データベースと、を有する。さらに、本取引支援システムは、設定を受け付けた検索条件の少なくとも一部を充足する材料商品を材料特性データベースから検索する手段と、設定を受け付けた検索条件の少なくとも一部を充足する材料商品について、材料特性データベースに格納されている材料商品情報に追加される追加情報及び材料特性データベースに格納されている材料商品情報と照合される照合情報の少なくとも一方を取得する取得手段と、を備える。さらに、本取引支援システムは、検索手段による検索結果と取得手段による取得結果とに基づき設定を受け付けた検索条件に対して推奨される推奨材料商品と推奨材料商品の提供元とを特定する手段を備える。
本発明の第2の側面では、本取引支援システムは、材料商品の表面または断面の少なくとも一部が撮影された画像を含む対象画像の入力を受け付ける手段を有する。さらに、本取引支援システムは、対象画像から材料商品の一の特性についての第1の特性情報を得る手段と、材料商品の提供元から提供される前記材料商品の特性についての特性情報を格納する材料特性データベースから前記一の特性についての第2の特性情報を読み出す手段をと、を有する。そして、本取引支援システムは、材料商品の前記一の特性について、第1の特性情報と第2の特性情報とが整合しない場合に、材料商品の納入先に警報を発する手段と、を備える。
第1の側面では、本取引支援システムは、検索条件の少なくとも一部を充足する材料商品について、材料特性データベースに格納されている材料商品情報に追加される追加情報及び材料特性データベースに格納されている材料商品情報と照合される照合情報の少なくとも一方を取得する。したがって、本取引支援システムは、材料商品の提供元から提供される材料商品の特性以外の情報を用いて、検索を実行できる。したがって、本取引支援システムによれば、材料ユーザは、材料取引において、材料ユーザの購入先決定に際しての時間、あるいはコストを低減し、材料ユーザの希望する特性、品質等を有する材料の提供先を簡易に精度良く特定できる。
第2の側面では、本取引支援システムは、受け付けた対象画像から得られる材料商品の一の特性についての第1の特性情報と、材料商品の提供元から提供される第2の特性情報とが整合しない場合に、警報を発するので、対象画像の取得により、簡易に継続して、取引対象の材料商品の特性、品質を管理できる。
以上のように、取引支援システムによれば、材料ユーザは、材料の特性あるいは品質等を効果的に照会できる。したがって、本取引支援システムは、材料取引に関わる事業者が簡易に安定して材料取引が行えるように、取引に関わる事業者を支援できる。
取引支援システムの構成を例示する。 情報処理装置の構成を例示する図である。 材料特性データベースのデータ構造を例示する図である。 事前予測DBのデータ構造を例示する図である。 取引実績DBのデータ構造を例示する図である。 実施形態1に係る取引支援システムの処理を例示する図である。 顕微鏡画像に基づく、材料の硬度を求める処理の例である。 カメラによるデジタル画像に基づく歪み分布求める処理の例である。 実施形態2に係る取引支援システムの構成を例示する図である。 実施形態2における比較警報処理を例示する図である。 荷重を与えたときの最大撓量を指定するユーザインターフェースの一例である。 構造材料に対する条件を受け付けるユーザインターフェースを例示する図である。 実施形態3に係る取引支援システムの処理を例示する図である。
以下、図面を参照して、一実施の形態に係る取引支援システムについて説明する。以下の実施形態の構成は例示であり、本取引支援システムは実施形態の構成には限定されない。
[実施形態1]
<システム構成>
図1に、実施形態1に係る取引支援システム100の構成を例示する。取引支援システム100は、材料ユーザと材料メーカとの間の取引を支援する。材料ユーザは、材料を購入し、購入した材料を用いて様々な製品を開発し、製造し、あるいは、販売する事業者である。材料ユーザは、例えば、土木、建築、機械、家電、オフィス機器、各種部品(機械、電気、電子の部品)等の事業分野で事業を営む企業である。材料ユーザは、材料ユーザコンピュータ210を有し、購入対象の材料を検索する。
材料メーカは、材料ユーザに材料を提供する事業者である。以下、本実施形態では、材料メーカは、無機材料、金属、例えば、鉄、鋼、あるいは鋼材と呼ばれる材料を供給する。鋼、あるいは、鋼材には合金、例えば、ステンレススチールも含まれる。
図のように、本実施形態では、材料メーカと材料ユーザとの間の取引が円滑に行われるように、材料メーカと材料ユーザを支援する事業者(以下、仲介業者)が取引に関与する。仲介業者は、例えば、商社、問屋、代理店と呼ばれる。ただし、仲介業者として、材料メーカの関連会社、材料メーカの1つの部門、複数の材料メーカによる連携組織が機能する場合もある。また、仲介業者として、材料ユーザの関連会社、材料ユーザの1つの部門、複数の材料ユーザによる連携組織が機能する場合もある。
材料ユーザは材料ユーザコンピュータ210を有する。材料ユーザコンピュータ210は、例えば、材料ユーザである事業者の職員、社員が使用するパーソナルコンピュータである。また、材料ユーザコンピュータ210は、材料ユーザに使用されるパーソナルコンピュータに対してサービスを提供するサーバ等であってもよい。
仲介業者は、ECサイトコンピュータ110を有する。ECサイトコンピュータ110は、材料特性データベース(DB)121、事前予測DB122、取引実績DB123等のデータベースを有する。また、ECサイトコンピュータ110は、検索機能131、解析・特性予測機能132等の情報処理機能を提供する。ECサイトコンピュータ110は1台のコンピュータであってもよいし、複数のコンピュータの集まり、例えば、クラウドと呼ばれるシステムであってもよい。例えば、各データベースはそれぞれ1または複数のデータベースサーバに構築されてもよい。
ECサイトコンピュータ110には、材料の検査のためのカメラ410、顕微鏡510等が接続される。カメラ410、顕微鏡510等は、記憶手段、通信手段、制御手段を有し、通信ネットワークN4等によってECサイトコンピュータ110と接続されるものであることが望ましい。例えば、カメラ410は携帯電話、スマートフォン、タッチパネルとカメラを有するタブレット端末、持ち運び可能なパーソナルコンピュータ等であってもよい。顕微鏡510は、例えば、光学系の他、デジタル画像を生成する撮像装置、記憶手段、通信手段、および制御手段を有し、通信ネットワークN4でECサイトコンピュータ110と接続されるものであってもよい。
図の例では、材料メーカと材料ユーザとの間に共同配送拠点が設けられる。材料メーカは、物流業者に委託して、自社で製造または販売する材料を共同配送拠点に輸送させる。物流業者は、共同配送拠点に輸送された材料を納入先の材料メーカに配送する。物流業者は、材料の輸送、配送の受託状況、車両の運行状況、納品完了等を管理する物流業者コンピュータ310を有する。
図のように、ECサイトコンピュータ110と材料ユーザコンピュータ210は通信ネットワークN1で接続される。また、ECサイトコンピュータ110と物流業者コンピュータ310とは、通信ネットワークN2で接続される。また、物流業者コンピュータ310は、ドライバの所持する携帯端末あるいは車載端末等と通信ネットワークN3で接続される。上述のように、カメラ410と顕微鏡510等とECサイトコンピュータ110とは通信ネットワークN4で接続される。通信ネットワークN1、N2、N3、N4は、例えば、インターネット等の1つの公衆通信ネットワークを形成してもよい。ただし、通信ネットワークN1、N2、N3、N4の少なくとも1つが個別の専用ネットワーク、例えば、Virtual Private Network(VPN)等であってもよい。
材料特性DB121には、各材料メーカから提供される情報に基づく、材料メーカ別の各種材料の特性、仕様、性能、品質等を表すデータが格納される。材料メーカから提供される情報は、例えば、スペックシート、カタログと呼ばれる。また、鉄、あるいは鋼材の分野では、これらの情報は、ミルシートと呼ばれる文書で提供される。これらの情報は、紙書類で配布されてもよいし、電子文書で配布されるものでもよい。仲介業者あるいは仲介業者の委託による材料特性DB121の管理者は、各材料メーカから配布、開示、あるいは一般公開される情報を材料特性DB121に入力してもよい。また、ECサイトコンピュータ110またはECサイトコンピュータ110と連携するコンピュータが検索エンジン等のコンピュータプログラムにより、各材料メーカのウェブサイト等から情報を取得し、材料特性DB121に格納してもよい。材料特性DB121は、材料商品の提供元から提供される材料商品の特性と材料商品の提供元とを含む材料商品情報を格納する材料特性データベースの一例ということができる。
事前予測DB122には、材料特性DB121に格納されるデータとは異なる経路で入手されたデータが格納される。事前予測DB122は、材料商品を分析して得られる材料商品の分析特性を格納する事前予測データベースの一例ということができる。なお、事前予測DB122は、各種材料の特性が格納されるという観点では、材料特性データベースの一例ともいうことができる。事前予測DB122には、例えば、仲介業者または仲介業者から依頼された依頼先の評価者が各材料を試験、分析、解析、あるいは、評価することによって得られるデータが格納される。仲介業者からの依頼先には、試験等の対象材料を製造販売する製造販売元の材料メーカ以外の材料メーカも含まれる。また、仲介業者からの依頼先には、公的研究機関、大学等の他、材料ユーザの関連会社、材料ユーザの1つの部門、複数の材料ユーザによる連携組織も含まれる。なお、材料の製造販売元を材料の提供元ともいう。材料の製造販売元には、例えば、材料メーカ、材料を販売する事業者等で販売される材料の特性に責任を有する事業者等が含まれる。
事前予測DB122には、材料特性DB121に含まれるデータで指定される材料と同一の材料に関する同一項目の特性、仕様、性能、品質等を表すデータが含まれる。ここで、同一の材料とは、材料を製造した材料メーカと、材料である商品(例えば、型番)が同一という意味である。また、同一項目の特性、仕様、性能、品質とは、特性、仕様、性能、品質の名称、評価方法、評価の規格等が同一という意味である。事前予測DB122に、上記のような材料特性DB121と同一項目の特性、仕様、性能、品質等が含まれるのは、材料特性DB121に含まれるデータと比較し、対照し、その結果として材料特性DB121のデータの信頼性を検証するためである。
また、事前予測DB122には、材料特性DB121に含まれるデータで指定される材料と同一の材料に関する、他のデータの項目が含まれる。他のデータの項目とは、材料特性DB121において、値が空欄となっている項目、あるいは材料特性DB121において欠落している項目の特性、仕様、性能、品質等をいう。上述のように、材料特性DB121に格納されるデータは、材料メーカから提供される情報に基づいて作成される。このため、材料特性DB121において、材料ユーザが所望する項目の特性、仕様、性能、品質等が必ずしも網羅されているとは限らない。そこで、仲介者業者は、材料の製造販売元の材料メーカから提供される情報の取得経路以外の経路で、当該材料に関する、様々な特性、仕様、性能、品質等を表すデータを取得し、事前予測DB122に格納しておく。
事前予測DB122に格納されるデータの取得方法は、例えば、JIS規格で定められている。ただし、データの取得方法は、必ずしもJIS規格には限定されず、外国の団体、あるいは国内外の業界団体で提唱されている材料の試験、分析、解析、あるいは、評価する方法、新たに研究者等によって提案された方法が含まれる。材料の分析には、成分等の分析の他、情報処理による分析も含む。情報処理による分析は、例えば、デジタル画像相関法(DIC法)等により、材料の表面に描かれたパターンを材料の変形前後で撮影したデジタル画像を取得し、比較することで材料の各所の歪み分布を得る方法である。また、情報処理による分析の他の例は、材料表面の顕微鏡写真の画像から得られる結晶粒の境界線パターン(粒界パターン)を画像解析することで得られる米国試験材料協会(ASTM)規格等で規定される粒度番号等を得る方法である。ECサイトコンピュータ110は、材料商品の表面または断面の少なくとも一部が撮影された対象画像を分析して材料商品の特性を推定する推定手段の一例として、解析・特性予測機能132によりDIC法、あるいは、粒度番号等を得る方法を実行する。
材料表面の顕微鏡写真によって結晶粒の粒界パターンを得るには、例えば、以下の工程で材料を加工する。
(工程1)試料の切り出し
試料の切り出しは、機械加工または放電加工による。機械加工の一例は、切断砥石による方法である。
(工程2)包理
切断面に、埋め込み材を埋め込む。埋め込み材としては、例えば、有機系材料が用いられる。有機材料の一例としては、ポリマー(フェノール樹脂、エポキシ樹脂等)に触媒を加えてえられる重合ポリマーである。
(工程3)研磨
研磨面の粗さを段階的に細かくして、埋め込み材が埋め込まれた切断面を磨く。
(工程4)エッチング
エッチングにより、試料断面に段差を設け、光の反射方向を変えて、顕微鏡画像に金属組織が表れるようにする。例えば、試料断面から化学反応で溶かす方法、電気化学反応で金属イオンを溶かす方法等が採用される。
(工程5)組織観察、撮影試料断面を光学顕微鏡で拡大し、撮像装置でデジタル画像を得る。以上の工程により、金属材料の結晶粒の粒界パターンを得る。光学顕微鏡の倍率は数十倍から数百倍である。
また、事前予測DB122に格納されるデータとしては、材料自体が試験、分析、解析、あるいは、評価されたデータ(直接材料から得られた直接データ)の他、直接データをさらに解析等することによって間接的に得られる間接データも含まれる。間接データは、例えば、材料の粒径を顕微鏡等で撮影した画像を分析し、粒径と硬度の相関データから推定される材料の硬度に関するデータ等である。
取引実績DB123には、材料ユーザと材料メーカとの間の取引の実績が記録される。取引の実績は、例えば、仲介業者の仲介により、材料ユーザと材料メーカとの間で売買契約が成立したときに記録されるようにしてもよい。また、例えば、物流業者が材料メーカから委託された材料運搬業務において、材料の納入先である材料ユーザへの納入が完了したときに、取引の実績が記録されるようにしてもよい。例えば、材料の配送を管理する物流業者コンピュータ310は、通信ネットワークN3を介してドライバ等から材料の配送完了を受け付けたときに、通信ネットワークN2を介して取引の実績をECサイトコンピュータ110に通知するようにしてもよい。
検索機能131と、解析・特性予測機能132は、コンピュータプログラムを実行するECサイトコンピュータ110のCentral Processing Unit(CPU)によって提供される。ただし、検索機能131と、解析・特性予測機能132の少なくとも一部がハードウェア回路によって提供されてもよい。検索機能131は、材料商品の特性を含む検索条件の設定を受け付ける手段の一例として、インターネット上でウェブサイトを提供し、材料ユーザコンピュータ210等から、材料に関するニーズである検索条件を受け付ける。検索条件は、例えば、材料の名称、材料の価格、数量、納期、および材料の特性等である。材料の特性としては、材料の成分、強度、破断性、腐食性等が例示される。したがって、材料ユーザは検索機能131が提供するウェブサイトで検索条件を指定することによって所望する材料の候補を見出し、絞り込み、照会することができる。
検索機能131は、検索条件の少なくとも一部を充足する材料商品を材料特性DB121から検索する手段の一例として、検索を実行する。すなわち、検索機能131は、検索条件を受け付けると、材料特性DB121、事前予測DB122、取引実績DB123等のデータを基に、受け付けた検索条件から材料ユーザのニーズに該当する可能性のある材料メーカと材料の型番を検索して絞り込む。ここで、材料ユーザのニーズに該当する可能性のある材料メーカと材料の型番を検索して絞り込むときに、ECサイトコンピュータ110は、検索条件をすべて充足する材料メーカと材料の型番を決定しなくてもよい。例えば、ECサイトコンピュータ110は、検索条件を所定項目以上充足する材料メーカと材料の型番を検索結果に含めるようにしてもよい。
例えば、指定された検索条件の項目のうち、一部の項目のデータが、材料メーカから提供された情報に基づく材料特性DB121には存在しない場合がある。ECサイトコンピュータ110は、材料特性DB121のデータだけでは、検索条件をすべて充足できない材料メーカと材料の型番については、さらに、事前予測DB122のデータを補足することで、検索条件の充足を試みる。また、材料特性DB121のデータと、事前予測DB122のデータとで、同一の項目について、データの値が異なる材料メーカと材料の型番があり得る。そこで、ECサイトコンピュータ110は、材料特性DB121から検索されたデータに対応するデータを、事前予測DB122から取得する。以上のように、ECサイトコンピュータ110は、検索条件の少なくとも一部を充足する材料商品について、材料特性データベースに格納されている材料商品情報に追加される追加情報及び材料特性データベースに格納されている材料商品情報と照合される照合情報の少なくとも一方を取得する取得手段の一例として、検索機能131の処理を実行する。
そして、ECサイトコンピュータ110は、材料特性DB121のデータと、事前予測DB122のデータとで、値が異なる項目については、事前予測DB122の値で置換または修正して、当該材料メーカと材料の型番が検索条件を充足するか否かを判定する。
さらに、ECサイトコンピュータ110は、推定手段の一例として、解析・特性予測機能132により、検索結果に修正を加える。すなわち、ECサイトコンピュータ110は、材料特性DB121のデータだけでは、検索条件をすべて充足できない材料メーカと材料の型番については、さらに、解析・特性予測機能132により予測された特性の結果等を検索結果に補充することを試みる。また、ECサイトコンピュータ110は、材料特性DB121のデータと解析・特性予測機能132により予測された特性の結果等が異なる項目については、解析・特性予測機能132により予測された特性の結果等で置換または修正して、当該材料メーカと材料の型番が検索条件を充足するか否かを判定する。ここで、置換するとは、値を置き換えることをいう。また、修正するとは、材料特性DB121のデータと、修正する値とで、例えば、重み付け平均をとることで、修正する値を検索結果に反映することをいう。この場合の重みは、均等(1対1の重み)でもいいし、一方の重みを大きくしてもよい。
そして、ECサイトコンピュータ110は、検索条件に対する検索結果である材料メーカと材料の型番の組が複数組存在する場合には、検索結果をランキングし、ランクの高い順にソーティングする。ただし、検索条件中に、必須条件が指定されている場合に、ECサイトコンピュータ110は、当該必須条件が充足されない検索結果を除外するようにしてもよい。ECサイトコンピュータ110は、このようにして作成された検索結果を材料ユーザコンピュータ210に送信する。
このような必須条件が非充足の検索結果を除外することで、不要な検索結果がノイズとなって検索結果に混入することを低減できる。一方、検索条件に対する検索結果をランキングする方法をとることで、ECサイトコンピュータ110は、厳格に検索条件を充足する結果を材料ユーザに提供する代わり、材料ユーザが採用できる蓋然性のある材料メーカと材料の型番を列挙し、最終的な決定を材料ユーザの判断に任せることで、材料ユーザの選択肢を多く残すことができる。このように、ECサイトコンピュータ110は、検索手段による検索結果と取得手段による取得結果とに基づき検索条件に対して推奨される推奨材料商品と推奨材料商品の提供元とを特定する手段の一例として、検索機能131の処理を実行する。
図2は、本実施の形態におけるECサイトコンピュータ110、材料ユーザコンピュータ210、物流業者コンピュータ310、カメラ410、物流業者のドライバが使用する携帯端末等として用いられる情報処理装置10のハードウェア構成を例示する図である。情報処理装置10はCPU11と、主記憶装置12と、外部インターフェース13と、外部インターフェース13を通じて接続される外部機器を有し、コンピュータプログラムにより情報処理を実行する。外部機器としては、外部記憶装置14、着脱可能記憶装置15、通信インターフェース16、表示装置17,入力装置18、および、撮像装置19を例示できる。ただし、ECサイトコンピュータ110、材料ユーザコンピュータ210、物流業者コンピュータ310には、撮像装置19はなくてもよい。
CPU11は、主記憶装置12に実行可能に展開されたコンピュータプログラムを実行し、本取引支援方法の一例として、ECサイトコンピュータ110、材料ユーザコンピュータ210、物流業者コンピュータ310、カメラ410、顕微鏡510の制御手段、物流業者の携帯端末等の機能を提供する。主記憶装置12は、CPU11が実行するコンピュータプログラム、CPU11が処理するデータ等を記憶する。主記憶装置12は、Dynamic Random Access Memory(DRAM)、Static Random Access Memory(SRAM)、Read Only Memory(ROM)等である。ただし、ROMには、書き換え可能な不揮発性のメモリ、例えば、フラッシュメモリ等を含む。外部インターフェース13は、CPU11の内部の回路と、外部機器とを接続する。外部インターフェース13は、例えば、チップセットなどと呼ばれる場合もある。
外部記憶装置14は、例えば、主記憶装置12を補助する記憶領域として使用され、CPU11が実行するコンピュータプログラム、CPU11が処理するデータ等を記憶する。外部記憶装置14は、ハードディスクドライブ、Solid State Disk(SSD)等である。着脱可能記憶装置15は、着脱可能記憶媒体の駆動装置である。着脱可能記憶媒体は、例えば、ブルーレイディスク、Digital Versatile Disk(DVD)、Compact Disc(CD)、フラッシュメモリカード等である。
また、通信インターフェース16は、ネットワーク上の他の装置とデータを授受する。例えば、ECサイトコンピュータ110と材料ユーザコンピュータ210は通信インターフェース16を通じて相互に通信する。ECサイトコンピュータ110は、通信インターフェース16を通じて物流業者コンピュータ310から取引の実績データを取得する。
表示装置17は、例えば、液晶ディスプレイ、エレクトロルミネッセンスパネル等である。入力装置18は、例えば、キーボード、ポインティングデバイス等である。本実施形態では、ポインティングデバイスとしてマウスが例示される。さらに、撮像装置19は、例えば、Charge Coupled Device(CCD)イメージセンサ、相補性金属酸化膜半導体(CMOS)イメージセンサ等である。
<データ構造>
図3は、材料特性DB121のデータ構造を例示する。図3の例では、材料特性DB121は、キーバリュー形式でデータを格納する。キーバリュー形式は、キー=値を区切り記号で列挙する形式である。この例では、材料メーカと型番とによって特定される1まとまりの特性データが例示されている。すなわち、材料特性DB121の特性データは、メーカ名=A社;型番=NNN;炉番号=N番炉;化学成分=(C:a%、Mn:b%、・・・);引っ張り評価値=(引っ張り強度:f1、破断伸び:d、破断伸び率=p1、耐力:f2、・・・);硬度=r1;めっき量=(両面:d1、上面:d2、下面:d3);という項目を有している。セミコロン(;)は、各項目を区切る区切り記号である。なお、図4では、省略されているが、材料メーカと型番とによって特定される1まとまりの特性データを区切るための区切り記号が記述されてもよい。例えば、図3のような1まとまりの特性データを<>で囲む等である。ただし、メーカ名の項目から次のメーカ名の項目の1つ前の項目までを1まとまりの特性データとしてもよい。なお、キーバリュー形式のデータとして、階層構造を有する形式、例えば、HyperText Markup Language(HTML)、ExtensibleMarkupLanguage(XML)等のマークアップ言語が採用されてもよい。
メーカ名は、材料メーカを特定する名称である。図3では省略されているが、1まとまりの特性データ中に、メーカ名とともに、メーカ等の事業者を識別する識別情報、例えば、事業者識別コード、事業者識別番号等が格納されてもよい。型番は、当該メーカが製造販売する材料を特定する情報である。商品名は、材料商品の商品名である。炉番号は、材料が鋼材等の金属である場合に、メーカの溶解情報を示すアドレスである。
化学成分は、材料が鋼材等の金属である場合に、当該金属に含まれる、当該金属元素以外の元素の割合である。引っ張り評価値は、JIS規格にしたがって測定された、当該材料の引っ張り強度、破断が発生する場合の伸び、破断が発生する場合の伸び率、耐力等である。
硬度は当該材料で測定された硬さである。硬度は、材料に荷重を加えて荷重と変形量との関係が求める直接法と、材料の粒度から求める間接法が用いられる。直接法としては、例えば、JISで規定されるビッカース硬さ試験を例示できる。ビッカース硬さ試験は、正四角錐のダイヤモンド圧子を,試料(試験片)の表面に押し込み,その試験力を解除した後,表面に残ったくぼみの対角線長さを測定するものである。
めっき量は、当該材料で測定されためっきの厚さである。例えば、板状の鋼材の場合には、両面、上面、下面のめっきの厚さが格納される。ただし、材料特性DB121の各項目の値は、材料メーカから提供された材料の実際の分析値、試験値であるが、1つの代表値に過ぎない。したがって、ロット管理が十分でない場合に、実際の特性値はロット毎に異なる場合がある。
なお、材料特性DB121は、上述のようなキーバリューの形式に代えて、例えば、固定長レコードの表形式のデータベースであってもよい。すなわち、材料特性DB121の各項目の値は、表の1つの行の各列に相当するエントリに、格納するようにしてもよい。
したがって、本実施形態において、材料特性DB121のデータ格納形式に限定はない。
図4に、事前予測DB122のデータ構造を例示する。図4の事前予測DB122も、図3と同様に、キーバリュー形式で例示されている。ただし、図4の事前予測DB122の各項目の値は、キーバリューの形式に代えて、例えば、固定長レコードに格納してもよい。すなわち、事前予測DB122の各項目の値は、表形式のデータの1つの行の各列に相当するエントリに格納するようにしてもよい。
図4のように、事前予測DB122の項目のうち、メーカ名からめっき量までの項目は、図3の材料特性DB121と同様である。事前予測DB122の項目のうち、材料特性DB121と同じ項目には、仲介業者が材料メーカとは独立に、当該材料を試験、分析、解析、あるいは、評価を行った結果の値を保持する。また、事前予測DB122の項目のうち、材料特性DB121と同じ項目には、仲介業者が当該材料の材料メーカ以外の第三者に委託して試験、分析、解析、あるいは、評価を行った結果の値も含まれる。事前予測DB122の項目のうち、材料特性DB121と同じ項目の値は、材料特性DB121の項目の値と比較対照し、材料特性DB121を検証するために用いられる。
また、事前予測DB122は材料特性DB121の項目とは異なる項目のデータを保持する。すなわち、図4の例では、事前予測DB122は、非金属介在物=(硫化物系:0、アルミナ系:0、シリケート系:0、粒状酸化物系:0.1、個別粒状介在物系:0);圧延方向結晶粒度=(結晶粒度番号:g1、平均粒度:r1);圧延面内垂直結晶粒度=(結晶粒度番号:g1、平均粒度:r1);圧延面垂直方向結晶粒度=(結晶粒度番号:g1、平均粒度:r1);塩水噴霧試験結果=(0h:10、1h:10、・・・、48h:rn1、・・・、96h:rn2);DIC試験測定結果を保持する。このように、事前予測DB122の項目のうち、材料特性DB121に存在しない項目は、仲介業者または仲介業者の委託先によって追加された項目である。このような項目の追加によって、ECサイトコンピュータ110は、材料ユーザのニーズにマッチする材料メーカと材料とを絞り込むことが可能となる。
事前予測DB122に追加された項目のうち、非金属介在物は、硫化物系、アルミナ系、シリケート系、粒状酸化物系、個別粒状介在物系のように、分類された介在物の個数が示される。図の例では、各非金属介在物の種類と数値がコロン(:)で対応づけられている。各非金属介在物の種類に対応付けられる数値は、試験等の対象となった材料(例えば、鋼材1枚)中で観察された異物の個数である。非金属介在物は、鋼の製造工程中で、鋼の内部で生成される物質ということができる。非金属介在物は、鋼の成形性、靱性、疲労強度、耐食性などの鋼の特性に影響を与える。鋼の非金属介在物を解析し、分類し、解析結果を記録することは、鋼の品質管理上重要である。
また、結晶粒度は、3軸方向において、結晶粒度が示される。3軸として、圧延方向、圧延面内垂直方向、圧延面垂直方向が例示される。圧延方向とは、鋼材の圧延時に、鋼材が延伸される方向である。また、圧延方向とは、圧延された鋼材の長手方向、鋼材がロールにされて巻き取られる方向と定義してもよい。圧延面内垂直方向は、圧延された板上の鋼材平面に平行で、かつ、圧延方向に直交する方向である。さらに、圧延面垂直方向とは、圧延された板上の鋼材平面に垂直な法線方向である。
圧延方向結晶粒度は、鋼材の圧延方向に垂直な断面内での結晶粒度であり、結晶粒度番号と、平均粒径が保持される。結晶粒度番号Gは、1平方インチ内の結晶粒の数nによって、G=(logn/log2)+1で算出される。1平方インチ内の結晶粒の数nは、画像解析プログラムを実行するコンピュータの画像処理によって算出される。なお、結晶粒度番号Gに対する平均粒径は、所定の換算表から求めることができる。同様に、鋼材圧延面内圧延垂直方向結晶粒度は、鋼材の圧延面内で圧延方向に垂直な方向を法線とする断面内での結晶粒度である。また、鋼材圧延面垂直方向結晶粒度は、鋼材に垂直な面内での結晶粒度である。
塩水噴霧試験結果は、鋼材表面に塩水を噴霧した後の経過時間と腐食領域の発生状況を示す評価番号(0〜10)との関係を示す。ここで、評価番号は、腐食面積率に対して設定される番号であり、評価番号=10は、腐食面積率が0であることを示す。
DIC試験測定結果は、デジタル画像相関(DIC)法による観察面各所における歪みの分布を示す。DIC法は、例えば、鋼材にランダムパターンを形成しておき、鋼材の変形前後におけるパターンの画像比較により、変形前後の画像部分の相関性を求め、各画像部分の移動量から歪みの面内分布を求める方法である。ランダムパターンの形成方法に特に限定はない。例えば、所定寸法(歪みが特定される部分領域程度以下の分解能に相当する寸法)の文字(英数字、平かな、カタカナ、漢字を含む)を鋼材表面に塗料で形成してもよい。また、文字以外に、それぞれの部分で異なる模様、パターンを発生させてもよい。例えば、乱数によって、ハッチングパターンの種類、線幅、線の間隔、線の曲率等を変化させたパターンを発生させ、材料表面に塗料を塗布してもよい。図5の例では、鋼材に所定の応力stress0各点を加えたときの鋼材各点(x1、y1)〜(xm、yn)における歪みが示される。また、DIC試験測定結果最大歪みの項目には、当該鋼材における最大歪みが保持される。
図5は、取引実績DB123のデータ構造を例示する。この例では、取引実績DB123は、固定長レコードのデータであり、各レコードには、納入日付、納入先、材料メーカ、鋼材型番、納入量、単価、および請求額が記録される。ただし、取引実績DB123をキーバリュー形式のデータとしてもよい。また、取引実績DB123のような表に限定されず、例えば、納入先別に異なるテーブルとしたものでもよいし、材料メーカ別に異なるテーブルとしたものでもよい。つまり、取引実績DB123は、フラットな正規化されたテーブルの代わりに、特定の項目で階層化された構造であってもよい。取引実績DB123は、材料商品の販売先の材料ユーザを特定する情報を含む販売実績を記録する取引実績データベースの一例である。
<処理フロー>
図6に、実施形態1に係る取引支援システムの処理を例示する。この処理では、ECサイトコンピュータ110が、材料ユーザコンピュータ210からの材料特性を含む検索条件を指定した検索要求を受け付ける(S1)。S1の処理は、材料商品の特性を含む検索条件の設定を受け付けるステップの一例ということができる。すると、ECサイトコンピュータ110は、材料特性DB121から検索条件で指定された材料特性の材料を検索する(S2)。S2の処理は、検索条件の少なくとも一部を充足する材料商品を材料特性DB121から検索するステップの一例ということができる。その結果、ECサイトコンピュータ110は、材料特性DB121で特定可能な範囲で、検索条件に該当する検索結果を取得する。この検索結果には、材料特性DB121で特定可能な範囲で検索条件を充足する材料およびその材料を製造販売する材料メーカが含まれる。ただし、この検索結果では、材料特性DB121に含まれていない材料特性については、検索条件は充足されない。また、S1で受け付けた検索条件に、必須条件の項目が指定されている場合に、ECサイトコンピュータ110は、材料特性DB121で特定可能な範囲で必須条件の項目を充足しないことが明らかな材料を検索結果から除外してもよい。一方、ECサイトコンピュータ110は、材料特性DB121で特定可能な範囲で必須条件の項目を充足しているが、必須条件の項目以外の項目を充足しない材料を検索結果に含めるようにしてもよい。
次に、ECサイトコンピュータ110は、S2で取得された検索結果(材料メーカ、材料を含む特性データの一覧)で、指定された検索条件に対して不足する材料特性を事前予測DB122から取得し追加する(S3)。ECサイトコンピュータ110は、検索条件の少なくとも一部を充足する材料商品について、材料特性データベースに格納されている材料商品情報に追加される追加情報を取得することの一例としてS3の処理を実行する。さらに、ECサイトコンピュータ110は、S2の検索結果(メーカ、材料の一覧)と照合される特性値を事前予測DB122から取得する。そして、ECサイトコンピュータ110は、材料特性DB121での特性値と事前予測DB122との同一項目間で、特性値の相違点を照合し修正する(S4)。ECサイトコンピュータ110は、検索条件の少なくとも一部を充足する材料商品について、前記材料特性データベースに格納されている材料商品情報と照合される照合情報を取得することの一例としてS4の処理を実行する。S3、S4の処理は、事前予測データベースから前記材料商品情報に追加される追加情報及び材料商品情報と照合される照合情報の少なくとも一方を取得することの一例ということもできる。
次に、ECサイトコンピュータ110は、解析・特性予測機能132により材料特性を予測し、S4の修正結果(メーカ、材料の一覧)に追加する(S5)。また、ECサイトコンピュータ110は、S4の修正結果(メーカ、材料の一覧)と、解析・特性予測機能132により予測される材料特性との相違点をさらに修正する(S6)。
そして、ECサイトコンピュータ110は、S3からS6の処理で追加、修正された材料特性で検索結果をランキングし、材料ユーザコンピュータ210に送信し、所定数の検索結果を提示する(S7)。ランキングは、例えば、検索条件で指定された項目が充足される場合に、ポイントを付与し、指定された全項目について加算することで求めればよい。項目毎のポイントは、項目の重みに応じた異なるポイントとしてもよい。項目の重みは、ユーザによる項目への指定(必須、重要、一般、参考用など)に応じて設定してもよい。提示する所定数は、デフォルト値が決められており、ユーザが変更できるようにすればよい。ECサイトコンピュータ110は、検索手段による検索結果と取得手段による取得結果とに基づき検索条件に対して推奨される推奨材料商品と推奨材料商品の提供元とを特定する手段の一例として、S7の処理を実行する。また、ECサイトコンピュータ110は、検索ステップにおける検索結果と前記取得ステップにおける取得結果とに基づき前記検索条件に対して推奨される推奨材料商品と前記推奨材料商品の提供元とを特定するステップの一例として、S7の処理を実行する。
図7は、顕微鏡画像に基づく、材料の硬度を求める処理の例である。ECサイトコンピュータ110は、解析・特性予測機能132に対応するコンピュータプログラムにしたがって、図7の処理を実行する。この処理では、ECサイトコンピュータ110は、鋼材の顕微鏡の画像を受け付ける(S11)。顕微鏡の画像は、例えば、通信インターフェース16に接続される通信ネットワークN4等を通じて他のコンピュータから送信される。顕微鏡画像は、鋼材の結晶の粒界を画像処理することで、個数を数えられる程度に拡大されたものが望ましく、倍率は、数十倍から数百倍で程度である。例えば、入力される顕微鏡の倍率は、例えば、100倍のように、事前に、固定しておけばよい。ただし、ECサイトコンピュータ110は、顕微鏡画像とともに、倍率を受け付けるようにしてもよい。ECサイトコンピュータ110は、材料商品の組織を撮影した対象画像の入力を受け付ける手段の一例として、S11の処理を実行する。また、鋼材の結晶の粒界を画像処理することで、個数を数えられる程度に拡大された顕微鏡画像は、組織画像の一例である。
すると、ECサイトコンピュータ110は、顕微鏡画像から結晶粒度を算出する(S12)。結晶粒度を求める第1の方法は、画像処理により顕微鏡画像を2値化し、2値化画像から結晶の粒界(エッジ)を求め、閉曲線で閉じられた領域数である結晶粒の個数を求める方法である。ECサイトコンピュータ110は、顕微鏡の倍率を基に1平方インチ内の結晶粒の個数nによって、結晶粒度番号G=(logn/log2)+1を算出する。さらに、ECサイトコンピュータ110は、所定の換算表にしたがって結晶粒度番号Gから平均結晶粒度を求める。
結晶粒度を求める第2の方法は、「切断法」と呼ばれる方法であり、2値化画像に円、直線等の試験線を重畳し、試験線と粒界との交点数から、ASTM等の規格で規定される結晶粒度番号Gを求める方法である。結晶粒度番号Gから平均結晶粒度を求める手順は、第1の方法と同様、所定の換算表による。
そして、ECサイトコンピュータ110は、平均結晶粒度(または、結晶粒度番号G)を基に、結晶粒度と硬度との相関データから硬度を推定し、鋼材のメーカ名および鋼材の型番とともに、平均結晶粒度(または、結晶粒度番号G)、硬度等を事前予測DB122に格納する(S13)。なお、結晶粒度と硬度との相関データは、例えば、非特許文献1等で発表されたデータを用いてもよいし、事前に基準となる複数の鋼材について、測定しておいてもよい。ECサイトコンピュータ110は、材料商品の表面または断面の少なくとも一部が撮影された対象画像を分析して材料商品の特性を推定する推定手段の一例として、S11、S12の処理を実行する。また、また、ECサイトコンピュータ110は、推定手段の推定結果から材料商品情報に追加される追加情報及び材料商品情報と照合される照合情報の少なくとも一方を取得することの一例としてS13の処理を実行する。また、ECサイトコンピュータ110は、組織を撮影した対象画像から材料商品の特性を得る手段の一例として、S12、S13の処理を実行する。
また、図7の処理では、ECサイトコンピュータ110は、鋼材のメーカ名および鋼材の型番とともに、平均結晶粒度(または、結晶粒度番号G)、硬度等を事前予測DB122に格納したが、本取引支援システム100の処理は、図7に限定される訳ではない。例えば、事前予測DB122は、各材料を識別する識別子、材料名、材料メーカ等とともに、結晶画像を格納しておいてもよい。そして、ECサイトコンピュータ110が図6のS5の処理において、材料特性を予測するときに、事前予測DB122から検索対象の材料の顕微鏡画像を読み出し、S12、S13の処理を実行して、平均結晶粒度(または、結晶粒度番号G)、硬度等を求めてもよい。
図8は、カメラによるデジタル画像に基づく歪み分布を求める処理の例である。この処理では、DIC法により、材料の表面にランダムパターンが描かれた材料を変形させて、材料の変形前後での材料表面の画像が撮影される。ECサイトコンピュータ110は、材料の変形前後での材料表面の一対のデジタル画像を取得し、比較することで材料の各所の歪み分布を得る。材料の変形前後で材料の表面のデジタル画像を取得するため、仲介業者等は事前に鋼材の試験片を用意し、ランダムパターンを形成するとともに、試験片を変形させるために試験片に応力を加えて撮影する試験装置を用意しておく。ただし、図1に例示したカメラ410で試験片を撮影する場合には、試験片に所定の応力を加える応力発生装置を用意すればよい。応力発生装置は、試験片を固定して特定の位置に規定圧力を加える装置、または、試験片を固定して規定引っ張り応力を与える装置があればよい。例えば、試験片の両端を把持するつかみ具(万力、螺旋式のチャックなど)と、つかみ具で保持された2点の位置の中点付近に、アクチュエータで曲げ圧力を加える装置であればよい。また、例えば、試験片の両端を把持するつかみ具と、一方のつかみ具を固定するともにつかみ具に加わる応力を計測する荷重計と、他方のつかみ具を一方のつかみ具に接近(圧縮圧力を加えること)または離間(引っ張り圧力を加えることを)させるアクチュエータとを含む試験装置であればよい。ここで、アクチュエータは、油圧式でも電動モータによるものでもよい。このような試験装置では、試験片に加える圧力または引っ張り応力の値を設定可能として、荷重計の計測値が設定値に一致するようにアクチュエータを制御すればよい。なお、鋼材が板状、線状の試料であれば、試験片は不要である。
以上のような試験装置を用意し、以下の工程で試験を実行する。
(工程1)試験片にランダムパターンを形成する。
(工程2)変形前の写真を撮影する。
(工程3)応力を付与して鋼材を変形させる。
(工程4)変形後の写真を撮影する。
(工程5)変形前後の写真をECサイトコンピュータ110に送信する。なお、写真とともに、試験時の応力を送信するようにしてもよいし、ECサイトコンピュータ110と試験装置とが共有する規定値の応力で試験が実行されるようにしてもよい。以上の工程により、ランダムパターンを形成した鋼材に所定の応力を付与する前後で撮影した2枚のデジタル画像が取得される。
ECサイトコンピュータ110は、上記手順で応力付与の前後で撮影した2枚のデジタル画像を対象画像として受け付ける(S21)。この場合に、応力を付与前に撮影された画像が第1の画像の一例であり、応力付与した状態で撮影された画像が第2の画像の一例である。次に、ECサイトコンピュータ110は、応力を付与する前後の2枚のデジタル画像により、部分画像が対応する箇所を推定する。そして、ECサイトコンピュータ110は、2枚の部分画像の相関による対応関係から、デジタル画像各点の歪み分布を算出する(S22)。例えば、ECサイトコンピュータ110は、応力を付与前に撮影された画像が第1の画像を所定の部分領域に分割する。そして、分割された部分領域内のパターンとマッチするパターンを応力付与した状態で撮影された画像が第2の画像上でテンプレートマッチング等により探索すればよい。ECサイトコンピュータ110は、このようなテンプレートマッチングを第1の画像内のすべての部分領域のパターンに対して実行すればよい。
そして、ECサイトコンピュータ110は、鋼材のメーカ名および鋼材の型番とともに算出した歪み分布を事前予測DB122に格納する(S23)。ECサイトコンピュータ110は、材料商品の表面または断面の少なくとも一部が撮影された対象画像を分析して材料商品の特性を推定する推定手段の一例として、S21、S22の処理を実行する。また、ECサイトコンピュータ110は、推定手段の推定結果から材料商品情報に追加される追加情報及び材料商品情報と照合される照合情報の少なくとも一方を取得することの一例としてS23の処理を実行する。
図8の処理では、ECサイトコンピュータ110は、鋼材のメーカ名および鋼材の型番とともに、鋼材のメーカ名および鋼材の型番とともに算出した歪み分布を事前予測DB122に格納したが、本取引支援システム100の処理は、図8に限定される訳ではない。例えば、事前予測DB122は、各材料を識別する識別子、材料名、材料メーカ等とともに、変形前後の一対の画像を格納しておいてもよい。そして、ECサイトコンピュータ110が図6のS5の処理において、材料特性を予測するときに、事前予測DB122から検索対象の材料の試験時の2枚の画像を読み出し、S22、S23の処理を実行して、歪み分布を求めてもよい。
さらに、図7および図8の処理は、必ずしも、ECサイトコンピュータ110で実行しなくてもよい。例えば、顕微鏡に接続される他のコンピュータ、カメラの画像を入力可能な他のコンピュータが図7、図8の処理を実行し、実行結果として得られる鋼材の高度、あるいは、歪み分布を事前予測DB122に格納すればよい。また、ECサイトコンピュータ110と連携する他のコンピュータ、例えば、Digital Signal Processor(DSP)あるいは画像処理専用ハードウェアを有するコンピュータ、ニューロコンピュータ等によって、図7、図8の処理を実行してもよい。
<実施形態1の効果>
以上述べたように、本実施形態の取引支援システムによれば、材料メーカのスペックシートやカタログから取得された情報に基づく材料特性DB121に加えて、材料メーカからの取得経路以外の取得経路からの情報に基づく、材料の特性示すデータが取得される。したがって、材料ユーザは、材料メーカのスペックシートやカタログから取得された材料特性に関する情報だけでは、不明な特性を把握した材料の照会ができる。また、材料ユーザは、材料メーカのスペックシートやカタログから取得された情報が例えば、過大に性能を高く評価しているような場合であっても、適正な方向に修正された特性値を取得できる。
より具体的には、本実施形態の事前予測DB122には、材料特性DB121に記憶される材料を、例えば、仲介業者自身、あるいは仲介業者から委託された第三者によって試験、分析、解析、あるいは、評価することによって得られるデータが含まれる。そして、材料ユーザコンピュータ210からの材料の特性等を含む検索条件が指定された検索要求を受け付けたとき、ECサイトコンピュータ110は、材料特性DB121データに加えて事前予測DB122のデータを検索することで、検索条件を充足する材料および当該材料を製造販売する材料メーカについての検索結果を取得する。したがって、ECサイトコンピュータ110は、材料メーカのスペックシートやカタログから取得された材料特性に関する情報では、検索条件を充足するか否か不明な場合であっても、事前予測DB122のデータを検索することで、検索条件に適合する材料および材料メーカに絞り込んだ検索結果を材料ユーザに提供することができる。
また、ECサイトコンピュータ110は、材料特性DB121データと事前予測DB122のデータとを対比照合することで、材料特性DB121データと事前予測DB122のデータとが整合しない場合に、事前予測DB122のデータで、材料特性DB121データを置き換え、あるいは、事前予測DB122のデータを基に、材料特性DB121データを修正する。したがって、材料メーカのスペックシートやカタログから取得された情報が例えば、過大に性能を高く評価しているような場合であっても、ECサイトコンピュータ110は、事前予測DB122のデータによって、より適正に検索条件に該当する材料および材料メーカに絞り込んだ検索結果を得ることができる。
さらに、ECサイトコンピュータ110は、解析・特性予測機能132により予測される材料特性によって、より適正に検索条件に該当する材料および材料メーカに絞り込んだ検索結果を得ることができる。特に、ECサイトコンピュータ110は、材料の表面または断面の画像の入力を受け付け、材料の特性を推定し、推定された特性を事前予測DB132に保存する。したがって、ECサイトコンピュータ110は、材料特性DB121の特性とともに推定された特性を用いて、材料の検索を実行する。したがって、仲介業者は、例えば、材料の表面または断面の画像等を準備すれば、材料メーカのスペックシートやカタログから取得された情報に基づく材料特性DB121に追加し、対比照合するための情報を取得できる。
より具体的には、解析・特性予測機能132は、顕微鏡から得られる画像の入力を受け付け、入力された画像を基に、材料の結晶粒度を算出し、材料の硬度を推定する。したがって、本取引支援システムは、簡易な方法で間接的に材料の硬度を推定し、材料特性DB121のデータと対比照合することができる。また、解析・特性予測機能132は、ランダムパターンが形成された鋼材について、応力が付与される前後の2枚の画像の入力を受け付け、入力された画像を基に、材料の歪み分布を推定する。したがって、本取引支援システム100は、簡易な方法で間接的に材料の歪み分布を推定し、材料特性DB121データと対比照合することができる。
[実施形態2]
図9および図10を参照して、実施形態2に係る取引支援システム100を説明する。実施形態1においては、取引支援システム100は、材料ユーザが所望する特性の材料と、当該材料を製造販売する材料メーカを見出すための検索処理を例示した。実施形態2では、取引支援システム100は、共同配送拠点等を通じて材料ユーザに供給される材料の顕微鏡写真、あるいは、ランダムパターンを形成した鋼材で応力付与前後にカメラ410で撮影した2枚のデジタル画像等を基に、材料のスペックの変更を検知し、警告を発する処理を例示する。実施形態2の取引支援システム100における他の構成要素および作用は、実施形態1の場合と同様である。そこで、実施形態2の取引支援システム100の構成要素のうち、実施形態1と同一の構成要素については、同一の符合を付してその説明を省略する。
図9に、実施形態2に係る取引支援システム100の構成を例示する。図のように、実施形態2では、比較警報機能133が設けられる点が実施形態1と相違する。すなわち、ECサイトコンピュータ110には、配送拠点を経由して材料ユーザに納入される材料の顕微鏡写真の画像、あるいは、鋼材にランダムパターンを配置して応力を付与した前後にカメラで撮影した2枚のデジタル画像等が例えば通信ネットワークN4を通じて送付される。ECサイトコンピュータ110は、顕微鏡者写真から、解析・特性予測機能132により、鋼材の平均粒度を求め、さらに、硬度を求める。また、ECサイトコンピュータ110は、応力を付与した前後にカメラで撮影した2枚のデジタル画像からDIC法により、鋼材各点の歪み分布を求める。
そして、ECサイトコンピュータ110は、比較警報機能133により、解析・特性予測機能132にしたがって求めた鋼材の硬度と、材料特性DB121に格納された同一の鋼材(材料メーカ、型番で特定される鋼材)の硬度とを比較する。また、ECサイトコンピュータ110は、比較警報機能133により、解析・特性予測機能132にしたがって求めた鋼材の歪み分布と、材料特性DB121に格納された同一の鋼材(材料メーカ、型番で特定される鋼材)の歪み分布とを比較する。そして、比較の結果、許容以上の差異が存在した場合に、ECサイトコンピュータ110は、材料ユーザコンピュータ210に警報を通知するのである。比較警報機能133は、販売実績が記録された材料商品について対象画像から得られる材料商品の特性と材料特性データベースから検索される材料商品の特性とが整合しない場合に警報を発する手段の一例である。したがって、整合しないとは、解析・特性予測機能132等によって得られた材料の特性と材料特性DB121に格納された同一材料の特性との間で許容以上の差異が存在することをいう。
図10は、実施形態2における比較警報処理を例示する図である。この処理では、ECサイトコンピュータ110は、メーカ名等のメーカ識別情報、材料型番とともに対象画像を受け付ける(S31)。ECサイトコンピュータ110は、材料商品の表面または断面の少なくとも一部が撮影された画像を含む対象画像の入力を受け付けることの一例としてS31の処理を実行する。対象画像は、例えば、配送拠点を経由して材料ユーザに納入される材料の粒界パターンを撮影した顕微鏡写真の画像、あるいは、鋼材にランダムパターンを配置して応力を付与した前後にカメラで撮影した2枚のデジタル画像等である。
次に、ECサイトコンピュータ110は、対象画像から材料特性を予測する(S32)。予測される材料特性は、例えば、顕微鏡写真の結晶粒度(平均結晶粒度または、結晶粒度番号G)に基づく鋼材の硬度である。また、予測される材料特性は、例えば、2枚のデジタル画像にDIC法を適用することで得られる鋼材の歪み分布である。ECサイトコンピュータ110は、対象画像から前記材料商品の一の特性についての第1の特性情報を得ることの一例として、S32の処理を実行する。
次に、ECサイトコンピュータ110は、S32で材料特性が予測された材料について、当該材料特性を材料特性DB121から読み出す。そして、ECサイトコンピュータ110は、S32で予測された材料特性と、材料特性DB121に格納されている同一材料の同一特性と照合する(S33)。ECサイトコンピュータ110は、材料商品の供給元から提供される前記材料商品の特性についての特性情報を格納する材料特性データベースから前記一の特性についての第2の特性情報を読み出すことの一例として、S33の処理を実行する。
そして、ECサイトコンピュータ110は、S32で予測された材料特性値と材料特性DB121に格納されている特性値との差異が許容以内か否かを判定する(S34)。許容以内である場合、警報は通知しない。そして、特性値の差異が許容以内でない場合に、ECサイトコンピュータ110は、当該材料のメーカ名等のメーカ識別情報、材料型番等を基に取引実績DB123を検索し、当該材料が納品先の材料ユーザを抽出する(S35)。そして、ECサイトコンピュータ110は、抽出された材料ユーザ宛てに警報を通知する(S36)。ここで、特性値の差異が許容以内でない場合とは、例えば、S32で算出された材料の硬度と、同一の材料について、材料特性DB121に格納されている硬度との差異が所定限界値を超える場合という。また、特性値の差異が許容以内でない場合とは、S32で算出された材料の歪みの面内分布と、同一の材料について、材料特性DB121に格納されている歪みの面内分布との間で、所定限界値を超える差異がある箇所が所定の数以上ある場合をいう。以上のような所定限界値、および所定の数は、経験値、あるいはシステム設定値としてECサイトコンピュータ110の主記憶装置12、外部記憶装置14等に保存しておけばよい。
また、S36の処理で、材料ユーザ宛てとは、例えば材料ユーザコンピュータ210を宛先とするメールアドレス宛てに警報を送信することをいう。ただし、警報は、メールに限定されない。例えば、HTTPにおいて、プッシュ型の通信によりECサイトコンピュータ110から、材料ユーザコンピュータ210のIPアドレスで受信可能なアプリケーションプログラムに警報を通知してもよい。ECサイトコンピュータ110は、対象画像から得られる材料商品の特性と材料特性データベースから検索される材料商品の特性とが整合しない場合に材料商品の販売先の材料ユーザ宛てに警報を発することの一例として、S35、S36の処理を実行する。また、ECサイトコンピュータ110は、材料商品の一の特性について、第1の特性情報と第2の特性情報とが整合しない場合に、前記材料商品の納入先に警報を発することの一例として、S35、S36の処理を実行する。
以上述べたように、実施形態2によれば、例えば、共同配送拠点において、材料ユーザに納入される材料の顕微鏡写真の画像、DIC法が適用されるランダムパターンが配置された応力付与前後の2枚のカメラ画像等が取得され、通信ネットワークN4を通じて、ECサイトコンピュータ110に送信される。そして、ECサイトコンピュータ110は、これらの画像から、鋼材の材料特性を推定し、材料特性DB121に格納されている材料特性と対比照合する。対比照合の結果、画像から推定された特性値と、材料特性DB121に格納されている特性値との間で所定の限度を超える差異がある場合に、ECサイトコンピュータ110は、材料ユーザコンピュータ210に警報を通知する。したがって、材料ユーザと材料メーカとの間で、一旦継続的な売買契約が成立し、材料が材料メーカから材料ユーザに継続して納入されている状況で、材料の特性に変更があった場合に、ECサイトコンピュータ110は警報を発することができる。したがって、材料ユーザは、材料特性の変更等を早期に認識することができる。
実施形態2の取引支援システム100は、結晶粒の粒界パターン、あるいは、応力付与前後の鋼材表面のランダムパターン等の画像データの入力インターフェースを有する。粒界パターンの画像を得るためには、試料の切り出し、包理、研磨、エッチング等の工程を経て、試料断面を撮影する必要がある。また、鋼材への応力付与前後のパターンを得るためには、ランダムパターンの形成と規定の応力付与前後での鋼材表面の撮影を必要とする。しかし、これらの試料の加工、あるいは、応力付与を実施する試験設備を共同配送拠点等に設け、カメラ410、顕微鏡510から通信ネットワークN4を介してECサイトコンピュータ110に提供することにより、ECサイトコンピュータ110は、鋼材の歪み分布の取得、粒界パターンから硬度の算出等を実行し、材料メーカ各社から提供されるスペックシート、カタログ等に基づく材料特性データベースの特性データとの比較対照を実行できる。
以上のように、材料メーカ各社から材料ユーザに納入される材料特性の検証作業が納入前に実施でき、材料特性が維持された状態での継続的な材料取引が維持される。また、仮に、材料特性が材料メーカ側で変更された場合も、材料ユーザは早期に材料特性の変更を認識できる。また、歪みの鋼材での面内分布のようなスペックシートに表されない材料特性についても、継続的な監視、検証が可能となる。
[実施形態3]
図11から図13を参照して、実施形態3に係る取引支援システム100を説明する。実施形態1においては、材料ユーザが所望する特性の材料と、当該材料を製造販売する材料メーカとを見出すための取引支援システム100による検索処理が例示された。また、実施形態2では、共同配送拠点等を通じて材料ユーザに供給される材料の顕微鏡写真、あるいは、ランダムパターンを形成した鋼材への応力付与前後にカメラ410で撮影した2枚のデジタル画像等を基に、材料のスペックの変更を検知し、警告を発する処理が例示された。実施形態3では、取引支援システム100は、材料力学的特性、例えば、鋼材に荷重を加えたときの撓み、最大歪み等の条件の指定を受け、指定された条件を充足する構造的特性を有する材料を検索する機能を提供する。
材料ユーザが材料を選定するに当たり、部材の構造が決まらないと、材料特性が予測できない場合がある。例えば、機構系の設計者にとって、材料の曲げモーメント、剪断力、撓み、歪み等の材料力学的特性が意味を持つ場合がある。このような材料力学的特性は物理的特性の1つであると言える。また、鋼材に荷重を加えたときの撓み、最大歪み等の条件は、材料が充足すべき物理的特性についての条件ということができる。実施形態3の取引支援システム100における他の構成要素および作用は、実施形態1、2の場合と同様である。そこで、実施形態3の取引支援システム100の構成要素のうち、実施形態1、2と同一の構成要素については、同一の符合を付して参照することとし、その説明を省略する。したがって、実施形態3の取引支援システム100の構成は、基本的には、図1あるいは図9で表される。
図11は、材料ユーザが例えば、断面形状がH型である構造材料の断面形状の各部の寸法、長さおよび荷重を指定して、長手方向(材料の軸方向)と直交する方向に荷重を与えたときの最大撓量を指定するユーザインターフェースの一例である。図11のユーザインターフェースを提供する取引支援システム100のECサイトコンピュータ110は、物理的特性についての条件の指定を受け付ける手段を提供しているといえる。図のユーザインターフェースでは、H型構造材料の断面の高さH、幅B、H型の中央部分の厚みt1、H型の両側部分(図で上下部分)の厚みt2、長さLが指定される。また、この構造材料の長手方向の両端を支持し、構造材料に均等分布する荷重Wを加えたときの最大撓み量δ1、構造材料の長さ方向の両端を支持して長さ方向の中央部に集中荷重Pを加えた場合の最大撓み量δ2が指定される。例えば、集中荷重Pを加えた場合の最大撓み量δ2は、以下の式1で記述できる。
δ2=P*L3/(48*E*I); (式1)
ここで、Eは、構造材料のヤング係数(ヤング率ともいう)であり、Iは、断面2次モーメントである。また、スラッシュ(/)は除算を示し、アスタリスク(*)は乗算を示す。断面2次モーメントは、断面形状が、例えば、XY座標でのXに対するYの値として記述できる場合には、Y2をX軸方向に積分した値であり、断面の形状から算出される。上記式1より、最大撓み量δ2を満たす材料のヤング係数は、以下の式2で求められる。
E >= P*L3/(48*δ2*I); (式2)
ここで、" >="は、左辺の値が右辺の値以上であることを示す不等号である。したがって、本実施形態の取引支援システム100は、材料ユーザによる材料の物理的特性の条件を充足する材料、例えば、断面がH型である構造材料で、長さLの長手方向に対して直交する方向の荷重Pに対する最大撓み量がδ2以下となる材料に限定して検索することができる。ただし、図11は、例示であって、構造材料の断面形状がH型に限定される訳ではない。すなわち、取引支援システム100は、断面が四角形状、L字型、C型(断面四角形のうちの一辺が除去され開放された形状)、円環状の棒材等についても、同様に、材料力学的特性を指定し、材料を材料特性データベース121、事前予測データベース122から検索できる。
また、材料力学的特性が棒材の撓みに限定される訳ではない。また、検索対象の材料が鋼材に限定される訳ではない。すなわち、取引支援システム100は、非鉄金属材料、木材、樹脂材料、石材、セラミックス、ガラス等の構造材料の材料力学的特性、例えば、棒材の撓み、軸線方向の垂直歪み、軸線に直交する方向の剪断歪み等の指定を受け付けて、該当する材料を検索できる。また、材料力学的特性の指定は、式1のように、特性が解析的な数式で記述できるものに限定される訳ではない。
図12は、形状が複雑で解析的に材料力学的特性についての条件を算出できない構造材料に対する条件を受け付けるユーザインターフェースを例示する。解析的に材料力学的特性を算出できない構造材料については、取引支援システム100は、有限要素法による解析手段を材料ユーザに提供する。図12のユーザインターフェースを提供する取引支援システム100のECサイトコンピュータ110は、物理的特性についての条件の指定を受け付ける手段を提供しているといえる。
材料ユーザは、図12の画面で、解析対象のCAD(Computer Aided Design)データのファイルを指定する。CADデータの形式に限定が訳ではなく、CADデータは有限要素法の要素に変換できる形式であれば、どのような形式でもよい。例えば、多角形(ポリゴン)の集合で3次元形状が記述されていればよい。
取引支援システム100は、さらに、所定の荷重方向、例えば、Z方向からの荷重を想定し、支点位置(X1、Y1)で片持ち梁状に構造材料を支えたときの、撓み量の指定を受け付ける。また、取引支援システム100は、例えば、均等分布荷重Wに対する最大撓み量δ1、荷重位置(X2、Y2)で集中荷重Pが加わったときの最大撓み量δ2を受け付ける。そして、取引支援システム100は、このような最大撓み量を充足する材料を材料特性データベース121、事前予測データベース122から検索する。
図13は、実施形態3に係る取引支援システムの処理を例示する。この処理は実施形態1の図6のS1およびS2の処理の一例ということができる。すなわち、図13の処理は、ECサイトコンピュータ110が、材料ユーザコンピュータ210からの材料特性を含む検索条件を指定した検索要求を受け付け、材料特性DB121から検索条件で指定された材料特性の材料を検索する処理の一例ということができる。また、この処理は、ECサイトコンピュータ110が、実施形態1の図6のS1とS3の処理の処理例であってもよい。すなわち、図13の処理は、ECサイトコンピュータ110が材料特性DB121から検索条件で指定された材料特性の一部不明の材料が検索できた場合に、不足する材料特性を事前予測DB122から検索する処理例ということもいえる。また、この処理は、ECサイトコンピュータ110が、実施形態1の図6のS5で実行する材料特性を予測する処理の詳細例であってもよい。すなわち、この処理は、解析・特性予測機能132により、材料特性を予測し、検索結果に追加する処理の詳細例ということもできる。
この処理では、ECサイトコンピュータ110は、検索条件で指定された構造算出条件を受け付ける(S41)。構造算出条件は、図11で例示したように、棒材の断面形状、断面各部の寸法(幅、高さ、板状部分の厚み、円環の直径、材料の厚み等)、棒材の軸方向の長さ、均等分布荷重Wの値、集中荷重Pの値、最大撓み寸法等である。また、構造算出条件は、図12に例示したCADデータに対する有限要素法等の解析手段で解析したときの片持ち梁状に支持された構造材料の最大撓み量等である。なお、有限要素法等の解析手段による解析対象は、片持ち梁状の構造材料に限定されず、ポリゴン等のCADデータで記述できる構造材料であれば、どのような形状、構造、支点支持方法による解析対象であってもよい。S41の処理を実行する取引支援システム100のECサイトコンピュータ110は、物理的特性についての条件の指定を受け付ける手段を提供しているといえる。
次に、ECサイトコンピュータ110は、構造算出条件を充足する構造材料の要求特性値、例えば、ヤング係数等を算出する。そして、ECサイトコンピュータ110は、算出した要求特性値を図6のS1の検索要求の条件として設定または条件に追加し(S42)、S2での材料特性DB121の検索を実行する。あるいは、ECサイトコンピュータ110は、S2の処理で一部の特性(S42の処理で算出した要求特性値)が不明の材料が検索された場合に、不明の要求特性値を不足する材料特性値として、図6のS3の処理により、事前予測DB122の検索を実行する。そして、ECサイトコンピュータ110は、図6のS4以降の処理を実行する。
あるいは、ECサイトコンピュータ110は、算出した要求特性値を図6のS5の処理結果(メーカ、材料の一覧に含まれるそれぞれの材料の特性)に追加する(S42)。そして、ECサイトコンピュータ110は、図6のS6以降の処理を実行し、S7において、構造算出条件を充足する材料をランキングし、検索結果を提示する。S42の処理を実行する取引支援システム100のECサイトコンピュータ110は、物理的特性についての条件の少なくとも一部を充足する材料商品を前記材料特性データベースから検索する手段を提供しているといえる。
以上述べたように、実施形態3の取引支援システム100は、材料力学的な特性の指定、例えば、棒材の撓み量のような構造算出条件の指定を受け付け、受け付けた構造算出条件を充足する材料を検索し、ランキングし、材料ユーザに提示できる。この場合に、例えば、棒材のように軸方向に同一で変化のない断面を有する材料の構造算出条件は、材料力学にしたがって解析的な数式で記述できる。また、解析的な数式で記述できない複雑な形状の材料については、実施形態3の取引支援システム100は、例えば、有限要素法等の解析手段を提供できる。
なお、以上の実施形態3においては、実施形態1の図6のS1、S2、S3、あるいは、S5の処理に図13の処理を組み込んだ処理例を説明した。この場合に、図13の処理は、図6のすべての処理と組み合わせて実行しなければならない訳ではない。例えば、ECサイトコンピュータ110は、図13の処理を図6のS1、S2において、実行した場合に、S3からS6のうちの1以上の処理を省略して、S7の検索結果の提示を行ってもよい。いずれにしても、本実施形態の取引支援システム100は、材料力学的な特性の指定による検索処理を材料ユーザに提供できる。
《コンピュータが読み取り可能な記録媒体》
コンピュータその他の機械、装置(以下、コンピュータ等)に上記いずれかの機能を実現させるプログラムをコンピュータ等が読み取り可能な記録媒体に記録することができる。そして、コンピュータ等に、この記録媒体のプログラムを読み込ませて実行させることにより、その機能を提供させることができる。
ここで、コンピュータ等が読み取り可能な記録媒体とは、データやプログラム等の情報を電気的、磁気的、光学的、機械的、または化学的作用によって蓄積し、コンピュータ等から読み取ることができる記録媒体をいう。このような記録媒体のうちコンピュータ等から取り外し可能なものとしては、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R/W、DVD、ブルーレイディスク、DAT、8mmテープ、フラッシュメモリなどのメモリカード等がある。また、コンピュータ等に固定された記録媒体としてハードディスク、ROM(リードオンリーメモリ)等がある。さらに、SSD(Solid State Drive)は、コンピュータ等から取り外し可能な記録媒体としても、コンピュータ等に固定された記録媒体としても利用可能である。
11 CPU
12 主記憶装置
14 外部記憶装置
19 撮像装置
110 ECサイトコンピュータ
121 材料特性DB
122 事前予測DB
123 取引実績DB
131 検索機能
132 解析・特性予測機能
133 比較警報機能
210 材料ユーザコンピュータ
310 物流業者コンピュータ
410 カメラ
510 顕微鏡

Claims (15)

  1. 材料商品の特性を含む検索条件の設定を受け付ける手段と、
    前記材料商品の提供元から提供される前記材料商品の特性と前記材料商品の提供元とを含む材料商品情報を格納する材料特性データベースと、
    前記検索条件の少なくとも一部を充足する材料商品を前記材料特性データベースから検索する手段と、
    前記検索条件の少なくとも一部を充足する材料商品について、前記材料特性データベースに格納されている材料商品情報に追加される追加情報及び前記材料特性データベースに格納されている材料商品情報と照合される照合情報の少なくとも一方を取得する取得手段と、
    前記検索手段による検索結果と前記取得手段による取得結果とに基づき前記検索条件に対して推奨される推奨材料商品と前記推奨材料商品の提供元とを特定する手段と、を備える取引支援システム。
  2. 前記材料商品を分析して得られる前記材料商品の分析特性を格納する事前予測データベースをさらに備え、
    前記取得手段は、前記事前予測データベースから前記材料商品情報に追加される追加情報及び前記材料商品情報と照合される照合情報の少なくとも一方を取得する請求項1に記載の取引支援システム。
  3. 前記材料商品の表面または断面の少なくとも一部が撮影された対象画像を分析して前記材料商品の特性を推定する推定手段をさらに備え、
    取得手段は、前記推定手段の推定結果から前記材料商品情報に追加される追加情報及び前記材料商品情報と照合される照合情報の少なくとも一方を取得する請求項1または2に記載の取引支援システム。
  4. 前記推定手段は、
    前記材料商品の表面にランダムパターンを形成して撮影された第1の画像と前記ランダムパターンが表面に形成された前記材料に所定の応力を加えたときに撮影された第2の画像とを含む対象画像の入力を受け付ける手段と、
    前記対象画像から前記材料商品の特性を得る手段と、を有する請求項3に記載の取引支援システム。
  5. 前記推定手段は、
    前記材料商品の組織を撮影した対象画像の入力を受け付ける手段と、
    前記組織を撮影した対象画像から前記材料商品の特性を得る手段と、を有する請求項3または4に記載の取引支援システム。
  6. 前記材料商品の販売先の材料ユーザを特定する情報を含む販売実績を記録する取引実績データベースと、
    前記販売実績が記録された材料商品について前記対象画像から得られる前記材料商品の特性と前記材料特性データベースから検索される前記材料商品の特性とが整合しない場合に前記材料商品の販売先の材料ユーザ宛てに警報を発する手段と、をさらに備える請求項3から5のいずれか1項に記載の取引支援システム。
  7. 材料商品が有する構造と前記構造を有する材料商品が充足すべき物理的特性についての条件の指定を受け付ける手段と、
    前記物理的特性についての条件の少なくとも一部を充足する材料商品を前記材料特性データベースまたは事前予測データベースから検索する手段と、をさらに備える請求項1から6のいずれか1項に記載の取引支援システム。
  8. 材料商品の表面または断面の少なくとも一部が撮影された画像を含む対象画像の入力を受け付ける手段と、
    前記対象画像から前記材料商品の一の特性についての第1の特性情報を得る手段と、
    材料商品の提供元から提供される前記材料商品の特性についての特性情報を格納する材料特性データベースから前記一の特性についての第2の特性情報を読み出す手段と、
    前記材料商品の前記一の特性について、前記第1の特性情報と前記第2の特性情報とが整合しない場合に、前記材料商品の納入先に警報を発する手段と、を備える取引支援システム。
  9. コンピュータが、材料商品の特性を含む検索条件の設定を受け付けるステップと、
    前記材料商品の提供元から提供される前記材料商品の特性と前記材料商品の提供元とを含む材料商品情報を格納する材料特性データベースから、前記検索条件の少なくとも一部を充足する材料商品を検索するステップと、
    前記検索条件の少なくとも一部を充足する材料商品について、前記材料特性データベースに格納されている材料商品情報に追加される追加情報及び前記材料特性データベースに格納されている材料商品情報と照合される照合情報の少なくとも一方を取得するステップと、
    前記検索ステップにおける検索結果と前記取得ステップにおける取得結果とに基づき前記検索条件に対して推奨される推奨材料商品と前記推奨材料商品の提供元とを特定するステップと、を実行する取引支援方法。
  10. コンピュータが、材料商品の表面または断面の少なくとも一部が撮影された画像を含む対象画像の入力を受け付けるステップと、
    前記対象画像から前記材料商品の一の特性についての第1の特性情報を得るステップと、
    材料商品の供給元から提供される前記材料商品の特性についての特性情報を格納する材料特性データベースから前記一の特性についての第2の特性情報を読み出すステップと、
    前記材料商品の前記一の特性について、前記第1の特性情報と前記第2の特性情報とが整合しない場合に、前記材料商品の納入先に警報を発するステップと、を実行する取引支援方法。
  11. コンピュータに、材料商品の特性を含む検索条件の設定を受け付けるステップと、
    前記材料商品の提供元から提供される前記材料商品の特性と前記材料商品の提供元とを含む材料商品情報を格納する材料特性データベースから、前記検索条件の少なくとも一部を充足する材料商品を検索するステップと、
    前記検索条件の少なくとも一部を充足する材料商品について、前記材料特性データベースに格納されている材料商品情報に追加される追加情報及び前記材料特性データベースに格納されている材料商品情報と照合される照合情報の少なくとも一方を取得するステップと、
    前記検索ステップにおける検索結果と前記取得ステップにおける取得結果とに基づき前記検索条件に対して推奨される推奨材料商品と前記推奨材料商品の提供元とを特定するステップと、を実行させるためのプログラム。
  12. コンピュータに、材料商品の表面または断面の少なくとも一部が撮影された画像を含む対象画像の入力を受け付けるステップと、
    前記対象画像から前記材料商品の一の特性についての第1の特性情報を得るステップと、
    材料商品の供給元から提供される前記材料商品の特性についての特性情報を格納する材料特性データベースから前記一の特性についての第2の特性情報を読み出すステップと、
    前記材料商品の前記一の特性について、前記第1の特性情報と前記第2の特性情報とが整合しない場合に、前記材料商品の納入先に警報を発するステップと、を実行させるためのプログラム。
  13. 材料商品が有する構造と前記構造を有する材料が充足すべき物理的特性についての条件を含む検索条件の設定を受け付ける手段と、
    前記材料商品の提供元から提供される前記材料商品の特性と前記材料商品の提供元とを含む材料商品情報を格納する材料特性データベースと、
    前記検索条件の少なくとも一部を充足する材料商品を前記材料特性データベースから検索する手段と、を備える取引支援システム。
  14. コンピュータが、材料商品が有する構造と前記構造を有する材料が充足すべき物理的特性についての条件を含む検索条件の設定を受け付けるステップと、
    前記材料商品の提供元から提供される前記材料商品の特性と前記材料商品の提供元とを含む材料商品情報を格納する材料特性データベースから前記検索条件の少なくとも一部を充足する材料商品を検索するステップと、を実行する取引支援方法。
  15. コンピュータに、材料商品が有する構造と前記構造を有する材料が充足すべき物理的特性についての条件を含む検索条件の設定を受け付けるステップと、
    前記材料商品の提供元から提供される前記材料商品の特性と前記材料商品の提供元とを含む材料商品情報を格納する材料特性データベースから前記検索条件の少なくとも一部を充足する材料商品を検索するステップと、を実行させるためのプログラム。
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