JPWO2017046900A1 - 二次電池の再生処理装置及び再生処理方法 - Google Patents
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Abstract
単一の電池モジュールをそれぞれ設置可能に構成され、設置された該電池モジュールを経由する電流の経路を構成する複数の経由回路と、経由回路毎に対応して設けられ、対応する経由回路に設置された電池モジュールを経由しない電流の経路を構成する迂回回路と、経由回路毎に設けられ、経由回路と迂回回路とを切り替える回路切り替え部と、経由回路毎に設けられ、対応する経由回路に設置された電池モジュールの電圧を測定する電圧測定部と、経由回路に設置された電池モジュール毎に、放電完了、充電完了及び不良発生の少なくとも1つを判定可能に構成された制御部とを備える。制御部は、放電完了、充電完了又は不良発生と判定した際に、放電完了、充電完了又は不良発生と判定された電池モジュールに対応する回路切り替え部を、経由回路から迂回回路に切り替えさせるよう構成されている。
Description
本発明は、複数の電池モジュールにより構成される二次電池を再生する再生処理装置及び再生処理方法に関するものである。
従来、ハイブリッドカー等の電動車両に用いられる二次電池として、例えば、充放電可能な鉛蓄電池やニッケル水素電池が知られている。これら鉛蓄電池やニッケル水素電池等の二次電池は、長時間の使用や放置により性能が劣化し、再充電が不能となることがある。
そこで、近年、ベース電流とパルス電流とを重畳した充電電流により劣化した鉛蓄電池を繰り返し充電することで、劣化した鉛蓄電池を電気的に再生する方法が提案されている(特許文献1)。このような特許文献1の再生処理方法によれば、劣化した鉛蓄電池を電気的に再生し、中古車等に再利用することが可能となるため、資源の有効活用を図ることが可能である。
しかしながら、特許文献1の再生処理方法は、1つの電池モジュールで構成される鉛蓄電池に特化した再生処理方法であり、例えばニッケル水素電池等の複数の電池モジュールにより構成される二次電池については効果的に再生することができないという問題がある。すなわち、車両用のニッケル水素電池は、20〜40個程度の電池モジュールを直列に接続させることにより構成されており、これら複数の電池モジュールの劣化状況が必ずしも均一であるとは限らないものである。このため、特許文献1の再生処理方法によってニッケル水素電池全体を一律に充電すると、例えば図8に示すように、電池モジュール間の性能にばらつきが生じ、ニッケル水素電池全体として十分な性能を発揮できないおそれがあると共に、一部の電池モジュールについて過放電や過充電が生じ、電池モジュールが故障するおそれがあるという問題がある。また、ニッケル水素電池全体の性能のみに基づいて良否判定を行うと、再生可能な電池モジュールが含まれていても、再生不能としてニッケル水素電池全体が廃棄されるおそれがあるという問題がある。
そこで、本発明は、ニッケル水素電池等の複数の電池モジュールにより構成される二次電池を電気的に再生することが可能な再生処理装置及び再生処理方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明に係る再生処理装置は、複数の電池モジュールに対する放電処理及び充電処理を行うことで、前記複数の電池モジュールにより構成される二次電池を再生する再生処理装置であって、単一の前記電池モジュールをそれぞれ設置可能に構成され、設置された該電池モジュールを経由する電流の経路を構成する複数の経由回路と、前記経由回路毎に対応して設けられ、対応する経由回路に設置された前記電池モジュールを経由しない電流の経路を構成する迂回回路と、前記経由回路毎に設けられ、前記経由回路と前記迂回回路とを切り替える回路切り替え部と、前記経由回路毎に設けられ、対応する経由回路に設置された前記電池モジュールの電圧を測定する電圧測定部と、前記経由回路に設置された前記電池モジュール毎に、放電完了、充電完了及び不良発生の少なくとも1つを判定可能に構成された制御部とを備え、前記制御部は、放電完了、充電完了又は不良発生と判定した際に、放電完了、充電完了又は不良発生と判定された電池モジュールに対応する前記回路切り替え部を、前記経由回路から前記迂回回路に切り替えさせるよう構成されていることを特徴とする。
本発明に係る再生処理装置において、前記制御部は、前記電圧測定部により測定された電圧に基づいて、各電池モジュールの放電完了を判定するよう構成されることが好ましい。
本発明に係る再生処理装置は、前記経由回路毎に設けられ、対応する経由回路に設置された前記電池モジュールの温度を測定する温度測定部をさらに備えるとしても良く、前記制御部は、前記電圧測定部により測定された電圧又は前記温度測定部により測定された温度に基づいて、各電池モジュールの充電完了を判定するよう構成されることが好ましい。
本発明に係る再生処理装置において、前記制御部は、前記電圧測定部により測定された電圧に基づいて、各電池モジュールの不良発生を判定するよう構成されることが好ましい。
本発明に係る再生処理装置は、前記経由回路又は前記迂回回路を流れる電流を制御可能な電子負荷装置をさらに備えるとしても良い。
また、本発明に係る再生処理装置は、前記経由回路又は前記迂回回路に電流を供給可能な電源をさらに備えるとしても良い。
本発明に係る再生処理方法は、上述した再生装置を用いて行う再生処理方法であって、全ての前記回路切り替え部が前記経由回路を選択した状態において、前記複数の電池モジュールをそれぞれ放電させ、放電が完了した電池モジュールから順次前記迂回回路に切り替える放電工程と、前記放電工程後に、全ての前記回路切り替え部が前記経由回路を選択した状態において、前記複数の電池モジュールをそれぞれ充電させ、充電が完了した電池モジュールから順次前記迂回回路に切り替える充電工程とを備えることを特徴とする。
本発明に係る再生処理方法において、前記放電工程は、前記電圧測定部により測定された電圧値が予め定められた放電完了電圧値以下となった電池モジュールについて、順次、前記経由回路から前記迂回回路に切り替える工程であることが好ましい。
本発明に係る再生処理方法において、前記充電工程は、ピーク電圧からの電圧の下降量が所定値を超えた電池モジュールについて、順次、前記経由回路から前記迂回回路に切り替える工程であることが好ましい。
本発明に係る再生処理方法は、前記充電工程と並行して実行される不良品検出工程をさらに備えることが好ましく、前記不良品検出工程は、前記電圧測定部により測定された電圧の上昇率が所定値を超えた電池モジュールについて、前記経由回路から前記迂回回路に切り替える工程であることが好ましい。
本発明に係る他の再生処理方法は、上述した温度測定部を備える再生装置を用いて行う再生処理方法であって、全ての前記回路切り替え部が前記経由回路を選択した状態において、前記複数の電池モジュールをそれぞれ放電させ、放電が完了した電池モジュールから順次前記迂回回路に切り替える放電工程と、前記放電工程後に、全ての前記回路切り替え部が前記経由回路を選択した状態において、前記複数の電池モジュールをそれぞれ充電させ、充電が完了した電池モジュールから順次前記迂回回路に切り替える充電工程とを備え、前記充電工程は、ピーク電圧からの電圧の下降量が所定値を超えた電池モジュール、又は、前記温度測定部により測定された温度の上昇率が所定値を超えた電池モジュールについて、順次、前記経由回路から前記迂回回路に切り替える工程であることを特徴とする。
本発明によれば、ニッケル水素電池等の複数の電池モジュールにより構成される二次電池を電気的に再生することが可能な再生処理装置及び再生処理方法を提供することができる。
以下、本発明を実施するための好適な実施形態について、図面を用いて説明する。なお、以下の実施形態は、各請求項に係る発明を限定するものではなく、また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
本実施形態に係る再生処理装置1は、n個(nは2以上の任意の整数)の電池モジュールB1〜Bnに対する放電処理及び充電処理を行うことで、n個の電池モジュールB1〜Bnにより構成される二次電池を再生するよう構成されている。本実施形態に係る再生処理装置1は、7〜40個程度、好適には20〜40個程度の電池モジュールB1〜Bnを直列に接続させることにより構成される車両用のニッケル水素電池の再生処理に好適に用いることが可能である。なお、電池モジュールB1〜Bnは、それぞれ、1又は複数のセル、本実施形態では6つのセルにより構成されている。
具体的には、本実施形態に係る再生処理装置1は、図1に示すように、n個の電池モジュールB1〜Bnに対して放電処理及び充電処理を行うための充放電回路10と、電池モジュールB1〜Bn毎(後述する経由回路12毎)に設けられた電圧測定部30と、電池モジュールB1〜Bn毎(後述する経由回路12毎)に設けられた温度測定部40と、充放電回路10の後述する各回路切り替え部20をそれぞれ独立して制御する制御部50とを備えている。
また、本実施形態に係る再生処理装置1は、充放電回路10を流れる電流が一定となるよう制御(定電流制御)する電子負荷装置60と、充放電回路10に直流電流を供給する電源70とを更に備えている。これら電子負荷装置60及び電源70は、種々の公知の電子負荷装置及び電源を採用可能であるため、その説明を省略する。なお、本実施形態に係る再生処理装置1において、電子負荷装置60は、電池モジュールB1〜Bnの放電処理時にのみ用いられ、電源70は、電池モジュールB1〜Bnの充電処理時及び不良品検出処理時にのみ用いられる。
充放電回路10は、図1〜図3に示すように、電池モジュールB1〜Bn毎に設けられ、電池モジュールB1(B2〜Bn)を経由する電流の経路を構成する経由回路12と、経由回路12毎に対応して設けられ、電池モジュールB1(B2〜Bn)を経由しない電流の経路を構成する迂回回路(バイパス回路)14と、電池モジュールB1〜Bn毎(経由回路12毎)に設けられ、経由回路12と迂回回路14とを切り替える回路切り替え部20とを備えている。これら経由回路12と迂回回路14とは、並列に設けられており、回路切り替え部20によっていずれか一方が選択されるよう構成されている。
各経由回路12は、図2に示すように、単一の電池モジュールB1(B2〜Bn)を着脱自在に設置可能に構成されている。経由回路12は、それぞれ、回路切り替え部20によって選択された際(第1の通電状態の際)に、設置された電池モジュールB1(B2〜Bn)を介して上流側から下流側に向けて電流が流れる経路を形成するよう構成されている。
各迂回回路14は、図3に示すように、電池モジュールB1(B2〜Bn)が配置されていないバイパス回路である。迂回回路14は、それぞれ、回路切り替え部20によって選択された際(第2の通電状態の際)に、対応する経由回路12に設置された電池モジュールB1(B2〜Bn)を介することなく上流側から下流側に向けて電流が流れる経路を形成するよう構成されている。
各回路切り替え部20は、制御部50の制御により動作するリレーである。各回路切り替え部20は、制御部50の制御により、経由回路12に対して電気的に接続される第1の通電状態(図2参照)と、迂回回路14に対して電気的に接続される第2の通電状態(図3参照)とを切り替えるよう構成されている。なお、本実施形態に係る再生処理装置1において、各回路切り替え部20は、電磁リレー等の種々の公知のリレーを用いることが可能であるため、その詳細な説明を省略する。
充放電回路10は、経由回路12を選択した回路切り替え部20に対応する電池モジュールが、電気的に直列となるよう構成されている。このように構成されることにより、実際に電動車両等に搭載された状態と同様の直列接続状態で、放電実験等を行うことが可能となる。また、充放電回路10は、迂回回路14を選択した回路切り替え部20に対応する電池モジュールが、他の電池モジュールに対して電気的に切り離された状態となるよう構成されている。このように構成されることにより、電池モジュールB1〜Bn毎に最適な条件下で放電及び充電を行うことが可能となるため、過放電や過充電を防止することができる。また、不良品(再生不能な電池モジュール)を容易に検出することが可能となると共に、不良品を良品(再生可能な電池モジュール)に対して電気的に切り離すことが可能となるため、不良品の存在によって良品が破損することを防止することができる。
電圧測定部30は、1つの電池モジュールB1(B2〜Bn)に対して1つ設けられており、各電池モジュールB1(B2〜Bn)の電圧を測定するよう構成されている。各電圧測定部30は、制御部50と電気的に接続されており、測定した電池モジュールB1(B2〜Bn)の電圧をリアルタイムで制御部50に送信するよう構成されている。なお、本実施形態に係る再生処理装置1において、各電圧測定部30は、種々の公知の直流電圧計を用いることが可能であるため、その詳細な説明を省略する。
温度測定部40は、1つの電池モジュールB1(B2〜Bn)に対して1つ設けられており、各電池モジュールB1(B2〜Bn)の温度を測定するよう構成されている。各温度測定部40は、制御部50と電気的に接続されており、測定した電池モジュールB1(B2〜Bn)の温度をリアルタイムで制御部50に送信するよう構成されている。なお、本実施形態に係る再生処理装置1において、各温度測定部40は、種々の公知の温度計を用いることが可能であるため、その詳細な説明を省略する。
制御部50は、各電圧測定部30により測定された各電池モジュールB1(B2〜Bn)の電圧、又は、各温度測定部40により測定された各電池モジュールB1(B2〜Bn)の温度に基づいて、電池モジュールB1〜Bn毎に、放電完了、充電完了及び不良発生を判定可能に構成されている。また、制御部50は、放電完了、充電完了又は不良発生と判定した際に、放電完了、充電完了又は不良発生と判定された電池モジュールB1(B2〜Bn)に対応する回路切り替え部20を、経由回路12(第1の通電状態)から迂回回路14(第2の通電状態)に切り替えさせるよう構成されている。
具体的には、制御部50は、充放電回路10に電子負荷装置60が接続された放電処理時では、n個の電池モジュールB1〜Bnのそれぞれについて、各電圧測定部30により測定された電圧値を経時的にリアルタイムで監視するよう構成されている。そして、制御部50は、電圧測定部30により測定された電圧値が予め定められた放電完了電圧値以下となった電池モジュールB1(B2〜Bn)について、放電完了と判定するよう構成されている。また、制御部50は、放電完了と判定した電池モジュールB1(B2〜Bn)に対応する回路切り替え部20を動作させ、経由回路12(第1の通電状態)から迂回回路14(第2の通電状態)に切り替えることで、順次、放電完了と判定した電池モジュールB1(B2〜Bn)を他の電池モジュールから電気的に切り離すよう構成されている。なお、放電完了電圧値は、電池モジュールの規格に応じて適宜設定可能である。例えば、電池モジュールが6セルで構成される場合には、1セル当たりの放電完了電圧値を1Vに設定し、各電池モジュールの放電完了電圧値を6Vに設定することが可能であるが、これに限定されるものではない。
また、制御部50は、充放電回路10に電源70が接続された充電処理時では、n個の電池モジュールB1〜Bnのそれぞれについて、各電圧測定部30により測定された電圧値と、各温度測定部40により測定された温度を経時的にリアルタイムで監視するよう構成されている。また、制御部50は、電池モジュールB1〜Bn毎のピーク電圧(飽和状態の電圧)をリアルタイムで特定可能に構成されると共に、ピーク電圧からの電圧の下降量をリアルタイムで算出するよう構成されている。さらに、制御部50は、各温度測定部40により測定された温度の上昇率をリアルタイムで算出するよう構成されている。そして、制御部50は、ピーク電圧からの電圧の下降量が所定値を超えた電池モジュールB1(B2〜Bn)、又は、温度の上昇率が所定値を超えた電池モジュールB1(B2〜Bn)について、充電完了と判定するよう構成されている。また、制御部50は、充電完了と判定した電池モジュールB1(B2〜Bn)に対応する回路切り替え部20を動作させ、経由回路12(第1の通電状態)から迂回回路14(第2の通電状態)に切り替えることで、順次、充電完了と判定した電池モジュールB1(B2〜Bn)を他の電池モジュールから電気的に切り離すよう構成されている。なお、ピーク電圧からの電圧の下降量に関する所定値及び温度の上昇率に関する所定値は、電池モジュールの規格及び特性等に応じて適宜設定可能である。例えば、ピーク電圧からの電圧の下降量に関する所定値は、10mV程度に設定することが可能であり、温度の上昇率に関する所定値は、1〜2℃/分程度に設定することが可能であるが、これに限定されるものでない。
さらに、制御部50は、充電処理時において、不良品検出処理を並行して実行するよう構成されている。具体的には、制御部50は、各電圧測定部30により測定された電圧値の上昇率をリアルタイムで算出するよう構成されている。そして、制御部50は、充電完了前における電圧値の上昇率が所定値を超えた電池モジュールB1(B2〜Bn)について、不良発生(不良品)と判定するよう構成されている。また、制御部50は、不良発生と判定した電池モジュールB1(B2〜Bn)に対応する回路切り替え部20を動作させ、経由回路12(第1の通電状態)から迂回回路14(第2の通電状態)に切り替えることで、不良発生と判定した電池モジュールB1(B2〜Bn)を他の電池モジュールから電気的に切り離すよう構成されている。なお、電圧値の上昇率に関する所定値は、電池モジュールの規格及び特性等に応じて適宜設定可能である。また、電圧値の上昇率は、充電開始時の電圧値と、充電開始から3分経過時の電圧値とを用いて算出されるとしても良い。さらに、制御部50は、充電完了前の各電池モジュールB1〜Bnについて、リアルタイムで監視している電圧値を他の電池モジュールの電圧値とリアルタイムで比較し、充電完了前における電圧値が他の電池モジュールの電圧値よりも所定値以上大きい電池モジュールB1(B2〜Bn)について、不良発生(不良品)と判定するよう構成されるとしても良い。この場合における所定値についても、電池モジュールの規格及び特性等に応じて適宜設定可能であり、また、実測で求めた良品と不良品との電圧差等としても良い。
次に、本実施形態に係る再生処理装置1を用いて行われる二次電池の再生処理方法について、図4〜図6を用いて説明する。図4は、n個の電池モジュールB1〜Bnに対して実行される放電制御の動作フローを概略的に示すフローチャートである。図5は、n個の電池モジュールB1〜Bnに対して実行される充電制御の動作フローを概略的に示すフローチャートである。図6は、充電制御と並行して実行される不良品検出制御の動作フローを概略的に示すフローチャートである。
本実施形態に係る再生処理方法は、概略的には、まず、全ての回路切り替え部20が経由回路12を選択した状態(全ての電池モジュールB1〜Bnが直列で接続された状態)において、n個の電池モジュールB1〜Bnをそれぞれ放電させ、放電が完了した電池モジュールB1〜Bnから順次迂回回路14に切り替える放電制御を実行する(放電工程)。そして、放電工程後に、全ての回路切り替え部20が経由回路12を選択した状態において、n個の電池モジュールB1〜Bnをそれぞれ充電させ、充電が完了した電池モジュールB1〜Bnから順次迂回回路14に切り替える充電制御を実行する(充電工程)。また、この充電工程と並行して、再生不能な不良品(不良が発生している電池モジュール)を検出し、良品から切り離す不良品検出制御を実行する(不良品検出工程)。
[放電工程]
まず、放電工程について、図4を用いて説明する。なお、放電工程に先立ち、充放電回路10には電子負荷装置60が接続される。制御部50による放電制御が開始されると(S1)、制御部50の制御により、全ての回路切り替え部20が経由回路12を選択した第1の通電状態(全ての電池モジュールB1〜Bnが直列で接続された状態)となるよう動作する(S2)。これにより、全ての電池モジュールB1〜Bnから放電が開始される。
まず、放電工程について、図4を用いて説明する。なお、放電工程に先立ち、充放電回路10には電子負荷装置60が接続される。制御部50による放電制御が開始されると(S1)、制御部50の制御により、全ての回路切り替え部20が経由回路12を選択した第1の通電状態(全ての電池モジュールB1〜Bnが直列で接続された状態)となるよう動作する(S2)。これにより、全ての電池モジュールB1〜Bnから放電が開始される。
制御部50は、電池モジュールB1〜Bnが放電している間、n個の電池モジュールB1〜Bnのそれぞれについて電圧値を経時的にリアルタイムで監視する(S3)。また、制御部50において、電池モジュールB1〜Bn毎に、電圧測定部30により測定された電圧値が予め定められた放電完了電圧値以下であるか否か、すなわち、放電が完了したか否かがリアルタイムで判断される(S4)。
そして、この判定の結果、放電完了と判断された場合(電圧値が放電完了電圧値以下である場合)には、放電完了と判定された電池モジュールB1(B2〜Bn)に対応する回路切り替え部20を動作させ、経由回路12(第1の通電状態)から迂回回路14(第2の通電状態)に切り替える(S5)。これにより、順次、放電が完了した電池モジュールを他の電池モジュールから電気的に切り離す。一方、判定の結果、放電が完了していないと判断された場合(電圧値が放電完了電圧値より大きい場合)には、放電完了と判断されるまで、上記判定が繰り返し実行される。
そして、制御部50では、全ての電池モジュールB1〜Bnの放電が完了したか否かが判断され(S6)、全ての電池モジュールB1〜Bnの放電が完了したと判断された場合には、制御部50による放電制御が終了する(S7)。一方、放電が完了していない電池モジュールが存在する場合には、放電が完了していない電池モジュールについて、引き続き放電完了か否かの上記判定が繰り返し実行される。
以上の放電工程により、全ての電池モジュールB1〜Bnの放電処理が並行して実行される。特に、本実施形態に係る放電工程では、放電が完了したタイミングで、放電が完了した電池モジュールB1(B2〜Bn)を順次電気的に切り離しているため、電池モジュールB1〜Bnの過放電を防止することができると共に、全ての電池モジュールB1〜Bnの放電状態のバランスを揃えることができる。
[充電工程]
次に、充電工程について、図5を用いて説明する。なお、充電工程に先立ち、充放電回路10には電源70が接続される。制御部50による充電制御が開始されると(S10)、制御部50の制御により、全ての回路切り替え部20が経由回路12を選択した第1の通電状態(全ての電池モジュールB1〜Bnが直列で接続された状態)となるよう動作する(S11)。これにより、全ての電池モジュールB1〜Bnに対する充電が開始される。
次に、充電工程について、図5を用いて説明する。なお、充電工程に先立ち、充放電回路10には電源70が接続される。制御部50による充電制御が開始されると(S10)、制御部50の制御により、全ての回路切り替え部20が経由回路12を選択した第1の通電状態(全ての電池モジュールB1〜Bnが直列で接続された状態)となるよう動作する(S11)。これにより、全ての電池モジュールB1〜Bnに対する充電が開始される。
制御部50は、電池モジュールB1〜Bnが充電している間、n個の電池モジュールB1〜Bnのそれぞれについて電圧値を経時的にリアルタイムで監視する(S12)。また、制御部50は、電池モジュールB1〜Bn毎のピーク電圧(飽和状態の電圧)をリアルタイムで特定し、このピーク電圧からの電圧の下降量をリアルタイムで算出する(S13)。そして、制御部50において、電池モジュールB1〜Bn毎に、ピーク電圧からの電圧の下降量が所定値を超えるか否か、すなわち、充電が完了したか否かがリアルタイムで判断される(S14)。なお、二次電池の各電池モジュールB1〜Bnは、連続的な充電によって電圧が上昇して飽和し、一定時間の経過後、ピーク電圧(飽和状態の電圧)が下降する。したがって、ピーク電圧から電圧が下降した段階で、各電池モジュールB1〜Bnの充電が完了したと判断することができる。
また、制御部50は、上記電圧の下降量に基づく判定の代わりに、又は、これと並行して、電池モジュールB1〜Bnが充電している間、n個の電池モジュールB1〜Bnのそれぞれについて温度を経時的にリアルタイムで監視する(S12´)。また、制御部50は、電池モジュールB1〜Bn毎の温度の上昇率をリアルタイムで算出する(S13´)。そして、制御部50において、電池モジュールB1〜Bn毎に、温度の上昇率が所定値を超えるか否か、すなわち、充電が完了したか否かがリアルタイムで判断される(S14´)。なお、ニッケル水素電池は、満充電になると温度が急上昇するという特性を有している。したがって、温度の上昇率(温度の傾き)が急に大きくなった段階で、各電池モジュールB1〜Bnの充電が完了したと判断することができる。
そして、上記電圧の下降量に基づく判定又は上記温度の上昇率に基づく判定の結果、充電完了と判断された場合には、充電完了と判定された電池モジュールB1(B2〜Bn)に対応する回路切り替え部20を動作させ、経由回路12(第1の通電状態)から迂回回路14(第2の通電状態)に切り替える(S15)。これにより、順次、充電が完了した電池モジュールを他の電池モジュールから電気的に切り離す。一方、上記判定の結果、充電が完了していないと判断された場合には、充電完了と判断されるまで、上記判定のいずれか又は双方が繰り返し実行される。
そして、制御部50では、全ての電池モジュールB1〜Bnの充電が完了したか否かが判断され(S16)、全ての電池モジュールB1〜Bnの充電が完了したと判断された場合には、制御部50による充電制御が終了する(S17)。一方、充電が完了していない電池モジュールが存在する場合には、充電が完了していない電池モジュールについて、引き続き充電完了か否かの上記判定が繰り返し実行される。
以上の充電工程により、全ての電池モジュールB1〜Bnの充電処理が並行して実行される。特に、本実施形態に係る充電工程では、充電が完了したタイミングで、充電が完了した電池モジュールB1(B2〜Bn)を順次電気的に切り離しているため、電池モジュールB1〜Bnの過充電を防止することができると共に、全ての電池モジュールB1〜Bnの充電状態のバランスを揃えることができる。また、本実施形態に係る充電工程は、放電工程を経た後に実行されるため、上記放電工程及び充電工程を1回又は複数回繰り返し実行することで、二次電池をリフレッシュし、メモリー効果を解消することができる。
[不良品検出工程]
次に、不良品検出工程について、図6を用いて説明する。なお、不良品検出工程は、充電工程の開始後、充電工程と並行して実行される。制御部50による不良品検出制御が開始されると(S20)、制御部50は、充電完了前の各電池モジュールB1〜Bnについて、リアルタイムで監視している電圧値に基づいて、電圧値の上昇率をリアルタイムで算出する(S21)。
次に、不良品検出工程について、図6を用いて説明する。なお、不良品検出工程は、充電工程の開始後、充電工程と並行して実行される。制御部50による不良品検出制御が開始されると(S20)、制御部50は、充電完了前の各電池モジュールB1〜Bnについて、リアルタイムで監視している電圧値に基づいて、電圧値の上昇率をリアルタイムで算出する(S21)。
そして、制御部50において、電池モジュールB1〜Bn毎に、充電完了前における電圧値の上昇率が所定値を超えるか否か、すなわち、不良品か否かがリアルタイムで判断される(S22)。なお、再生不能な不良品は、充電完了に至る前に電圧が上昇してしまい、満充電に至らないという特性を有している。したがって、本実施形態では、充電完了前の所定期間内において、電圧値の上昇率が所定値を超えた段階で、この電池モジュールを不良品と判断することができる。
そして、上記判定の結果、不良品(不良発生)と判断された場合には、不良品と判定された電池モジュールB1(B2〜Bn)に対応する回路切り替え部20を動作させ、経由回路12(第1の通電状態)から迂回回路14(第2の通電状態)に切り替える(S23)。これにより、不良品と判定された電池モジュールを他の電池モジュールから電気的に切り離す。一方、上記判定の結果、不良品でないと判断された場合であっても、充電制御が終了するまで、又は、予め定められた所定期間が経過するまで、上記判定が繰り返し実行される。
そして、制御部50では、充電制御が終了したか否か、又は、予め定められた所定期間が経過したか否かが判断され(S24)、充電制御が終了した、又は、予め定められた所定期間が経過したと判断された場合には、制御部50による不良品検出制御が終了する(S25)。一方、充電制御が終了しておらず、予め定められた所定期間も経過していない場合には、充電制御が終了するまで、又は、予め定められた所定期間が経過するまで、上記不良品か否かの判定が繰り返し実行される。
以上の不良品検出工程により、充電処理が行われている電池モジュールB1〜Bnに混在する不良品を検出することができる。特に、本実施形態に係る不良品検出工程では、不良品と判定された電池モジュールB1(B2〜Bn)をリアルタイムで電気的に切り離しているため、再生可能な良品と再生不能な不良品を分別することができると共に、切り離した不良品のみを良品と交換することにより、資源の有効活用を図ることができる。すなわち、複数の電池モジュールB1〜Bnにより構成される二次電池では、1つでも不良品が混在すると、満充電に到達する前に二次電池全体の電圧が上がってしまい、満充電状態とすることができないため、再生可能な電池モジュールを含む場合であっても、二次電池全体を廃棄することがある。また、不良品が混在した状態で充電を行うと、再生可能な電池モジュールを破損するおそれがある。これに対し、本実施形態に係る不良品検出工程では、不良品のみを効率良く排除し、再生可能な電池モジュールを再利用することができるため、資源の有効活用を図ることができる。
以上のとおり、本実施形態に係る再生処理装置1は、単一の電池モジュールB1(B2〜Bn)をそれぞれ設置可能に構成され、設置された電池モジュールB1(B2〜Bn)を経由する電流の経路を構成する複数の経由回路12と、経由回路12毎に対応して設けられ、対応する経由回路12に設置された電池モジュールB1(B2〜Bn)を経由しない電流の経路を構成する迂回回路14と、経由回路12毎に設けられ、経由回路12と迂回回路14とを切り替える回路切り替え部20と、経由回路12毎に設けられ、対応する経由回路12に設置された電池モジュールB1(B2〜Bn)の電圧を測定する電圧測定部30と、経由回路12に設置された電池モジュールB1(B2〜Bn)毎に、放電完了、充電完了及び不良発生の少なくとも1つを判定可能に構成された制御部50とを備え、制御部50は、放電完了、充電完了又は不良発生と判定した際に、放電完了、充電完了又は不良発生と判定された電池モジュールB1(B2〜Bn)に対応する回路切り替え部20を、経由回路12から迂回回路14に切り替えさせるよう構成されている。
このように構成された再生処理装置1によれば、ニッケル水素電池等の複数の電池モジュールB1〜Bnにより構成される二次電池を電気的に再生することが可能となる。すなわち、本実施形態に係る再生処理装置1によれば、放電又は充電が完了したタイミングで、放電又は充電が完了した電池モジュールB1(B2〜Bn)を順次電気的に切り離すことが可能となるため、過放電や過充電を防止し、例えば図7に示すように、全ての電池モジュールB1〜Bnの性能を揃えることができる。また、本実施形態に係る再生処理装置1によれば、不良品(再生不能な電池モジュール)と判定された電池モジュールB1(B2〜Bn)をリアルタイムで電気的に切り離すことが可能となるため、良品(再生可能な電池モジュール)と不良品とを分別することができると共に、不良品の存在によって良品が破損することを防止することができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明の技術的範囲は、上述した実施形態に記載の範囲には限定されない。上記各実施形態には、多様な変更又は改良を加えることが可能である。
例えば、上述した実施形態の説明では、電池モジュールB1〜Bn毎に温度測定部40が設けられるものとして説明したが、これに限定されず、各電池モジュールB1〜Bnの電圧のみに基づいて満充電を判定可能である場合には、温度測定部40を設けない構成としても良い。
また、上述した実施形態の説明では、本実施形態に係る再生処理装置1が車両用のニッケル水素電池の再生処理に好適に用いることが可能であると説明した。しかしながら、本実施形態に係る再生処理装置1が対象とする二次電池は、ニッケル水素電池に限定されるものではなく、複数の電池モジュールにより構成される二次電池であれば良い。また、本実施形態に係る再生処理装置1は、車両用の二次電池に限らず、種々の用途に用いられる種々の二次電池の再生処理に用いることが可能である。
さらに、上述した実施形態の説明では、制御部50が、電池モジュールB1〜Bn毎に、放電完了、充電完了及び不良発生の全てを判定可能に構成されるものとして説明したが、これに限定されず、放電完了、充電完了及び不良発生の少なくとも1つを判定可能であれば良い。
上記のような変形例が本発明の範囲に含まれることは、特許請求の範囲の記載から明らかである。
1 再生処理装置、10 充放電回路、12 経由回路、14 迂回回路、20 回路切り替え部、30 電圧測定部、40 温度測定部、50 制御部、60 電子負荷装置、70 電源、B1〜Bn 電池モジュール
Claims (11)
- 複数の電池モジュールに対する放電処理及び充電処理を行うことで、前記複数の電池モジュールにより構成される二次電池を再生する再生処理装置であって、
単一の前記電池モジュールをそれぞれ設置可能に構成され、設置された該電池モジュールを経由する電流の経路を構成する複数の経由回路と、
前記経由回路毎に対応して設けられ、対応する経由回路に設置された前記電池モジュールを経由しない電流の経路を構成する迂回回路と、
前記経由回路毎に設けられ、前記経由回路と前記迂回回路とを切り替える回路切り替え部と、
前記経由回路毎に設けられ、対応する経由回路に設置された前記電池モジュールの電圧を測定する電圧測定部と、
前記経由回路に設置された前記電池モジュール毎に、放電完了、充電完了及び不良発生の少なくとも1つを判定可能に構成された制御部と
を備え、
前記制御部は、放電完了、充電完了又は不良発生と判定した際に、放電完了、充電完了又は不良発生と判定された電池モジュールに対応する前記回路切り替え部を、前記経由回路から前記迂回回路に切り替えさせるよう構成されている
ことを特徴とする再生処理装置。 - 請求項1に記載の再生処理装置であって、
前記制御部は、前記電圧測定部により測定された電圧に基づいて、各電池モジュールの放電完了を判定するよう構成されている
ことを特徴とする再生処理装置。 - 請求項1に記載の再生処理装置であって、
前記経由回路毎に設けられ、対応する経由回路に設置された前記電池モジュールの温度を測定する温度測定部をさらに備え、
前記制御部は、前記電圧測定部により測定された電圧又は前記温度測定部により測定された温度に基づいて、各電池モジュールの充電完了を判定するよう構成されている
ことを特徴とする再生処理装置。 - 請求項1に記載の再生処理装置であって、
前記制御部は、前記電圧測定部により測定された電圧に基づいて、各電池モジュールの不良発生を判定するよう構成されている
ことを特徴とする再生処理装置。 - 請求項1に記載の再生処理装置であって、
前記経由回路又は前記迂回回路を流れる電流を制御可能な電子負荷装置をさらに備える
ことを特徴とする再生処理装置。 - 請求項1に記載の再生処理装置であって、
前記経由回路又は前記迂回回路に電流を供給可能な電源をさらに備える
ことを特徴とする再生処理装置。 - 請求項1〜6のいずれか1項に記載の再生処理装置を用いて行う再生処理方法であって、
全ての前記回路切り替え部が前記経由回路を選択した状態において、前記複数の電池モジュールをそれぞれ放電させ、放電が完了した電池モジュールから順次前記迂回回路に切り替える放電工程と、
前記放電工程後に、全ての前記回路切り替え部が前記経由回路を選択した状態において、前記複数の電池モジュールをそれぞれ充電させ、充電が完了した電池モジュールから順次前記迂回回路に切り替える充電工程と
を備えることを特徴とする再生処理方法。 - 請求項7に記載の再生処理方法であって、
前記放電工程は、前記電圧測定部により測定された電圧値が予め定められた放電完了電圧値以下となった電池モジュールについて、順次、前記経由回路から前記迂回回路に切り替える工程である
ことを特徴とする再生処理方法。 - 請求項7に記載の再生処理方法であって、
前記充電工程は、ピーク電圧からの電圧の下降量が所定値を超えた電池モジュールについて、順次、前記経由回路から前記迂回回路に切り替える工程である
ことを特徴とする再生処理方法。 - 請求項7に記載の再生処理方法であって、
前記充電工程と並行して実行される不良品検出工程をさらに備え、
前記不良品検出工程は、前記電圧測定部により測定された電圧の上昇率が所定値を超えた電池モジュールについて、前記経由回路から前記迂回回路に切り替える工程である
ことを特徴とする再生処理方法。 - 請求項3に記載の再生処理装置を用いて行う再生処理方法であって、
全ての前記回路切り替え部が前記経由回路を選択した状態において、前記複数の電池モジュールをそれぞれ放電させ、放電が完了した電池モジュールから順次前記迂回回路に切り替える放電工程と、
前記放電工程後に、全ての前記回路切り替え部が前記経由回路を選択した状態において、前記複数の電池モジュールをそれぞれ充電させ、充電が完了した電池モジュールから順次前記迂回回路に切り替える充電工程と
を備え、
前記充電工程は、ピーク電圧からの電圧の下降量が所定値を超えた電池モジュール、又は、前記温度測定部により測定された温度の上昇率が所定値を超えた電池モジュールについて、順次、前記経由回路から前記迂回回路に切り替える工程である
ことを特徴とする再生処理方法。
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