JPWO2016207946A1 - 空気調和機 - Google Patents

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Abstract

空気調和機は、底部に空気を吹出す吹出口が設けられた本体ケースと、本体ケースの底部前方に配置され、上下方向の位置と傾きがそれぞれ独立して変更可能な第1の羽根と、本体ケースに設けられ、第1の羽根を第1の動力伝達部材を介して上下方向に移動可能に結合した第1の回転軸を有する第1の駆動部と、本体ケースに設けられ、第1の羽根を、第2の動力伝達部材を介して上下方向に回動可能に結合した第2の回転軸を有し、運転時、第1の駆動部により目標とする位置に移動された第1の羽根を、第1の羽根と結合する第2の動力伝達部材の結合部を軸にして回動させる第2の駆動部と、本体ケースの底部後方に配置され、第1の羽根の位置に対応して回動する第2の羽根と、本体ケースに設けられ、第2の羽根を上下方向に回動可能に結合した第3の回転軸を有する第3の駆動部と、を備えたので、駆動部の制御を容易にすることができる。

Description

本発明は、空気を吹出す吹出口を底部に設けた空気調和機に関する。
空気を吹出す吹出口を底部に設けた空気調和機は、吹出口に配置した羽根によって吹出す空気の方向を変えている。特許文献1では、吹出口の前方に設けられた上下風向調整羽根、および上下風向調整羽根の後方に設けられた補助羽根により吹出す空気の方向を変えている。上下風向調整羽根は、第1のステッピングモータと第2のステッピングモータとを駆動してギアを回転させることにより、上下吹き、上吹きまたは下吹きの状態に切換え可能である。補助羽根は、上下風向調整羽根が上下吹きのときには後部に漏れ出ようとする吹き出し空気を遮り、上下風向調整羽根が上吹きまたは下吹きのときには吹き出し空気を上下風向調整羽根と平行な方向へ導く位置に移動する。
特開2013−50282号公報
しかしながら、特許文献1では、上下風向調整羽根の上下方向の位置と傾きとを変更して吹出す空気の方向を変えるときに、常に第1のステッピングモータと第2のステッピングモータとを駆動してギアを回転させる必要があり、制御が複雑であるという問題点があった。
本発明は上記のような問題点を解決するためになされたもので、底部に空気を吹出す吹出口を設けた空気調和機において、羽根の上下方向の位置と傾きとを変更する駆動部の制御を容易にする空気調和機を得ることを目的としている。
この発明の空気調和機は、底部に空気を吹出す吹出口が設けられた本体ケースと、本体ケースの底部前方に配置され、上下方向の位置と傾きがそれぞれ独立して変更可能な第1の羽根と、本体ケースに設けられ、第1の羽根を第1の動力伝達部材を介して上下方向に移動可能に結合した第1の回転軸を有する第1の駆動部と、本体ケースに設けられ、第1の羽根を、第2の動力伝達部材を介して上下方向に回動可能に結合した第2の回転軸を有し、運転時、第1の駆動部により目標とする位置に移動された第1の羽根を、第1の羽根と結合する第2の動力伝達部材の結合部を軸にして回動させる第2の駆動部と、本体ケースの底部後方に配置され、第1の羽根の位置に対応して回動する第2の羽根と、本体ケースに設けられ、第2の羽根を上下方向に回動可能に結合した第3の回転軸を有する第3の駆動部と、を備えた。
本発明によれば、羽根の上下方向の位置と傾きがそれぞれ独立に変更可能な第1の羽根を設け、運転時に前記第1の羽根を目標とする位置に移動させた後に傾きを変更するので、駆動部の制御を容易にすることができる。
実施の形態1に係る空気調和機の運転停止時の外観を示す図。 実施の形態1に係る空気調和機の運転時の外観を示す図。 実施の形態1に係る空気調和機の運転停止時の断面図。 実施の形態1に係る第1の駆動部および第2の駆動部を示す、内側からの斜視図。 実施の形態1に係る空気調和機の水平吹きの状態の断面図。 実施の形態1に係る第1の羽根の上下方向の動きを示す、内側からの斜視図。 実施の形態1に係る第1の羽根の傾きを変化させる動きを示す、内側からの斜視図。 実施の形態1に係る空気調和機の斜め吹きの状態の断面図。 実施の形態1に係る空気調和機の垂直吹きの状態の断面図。 実施の形態2に係る空気調和機の運転停止時の断面図。 実施の形態2に係る第1の駆動部、第2の駆動部および第4の駆動部を示す、内側からの斜視図。 実施の形態2に係る空気調和機の水平吹きの状態の断面図 実施の形態2に係る第1の羽根の後ろ方向の動きを示す、内側からの斜視図。 実施の形態2に係る第1の羽根の傾きを変更する動きを示す、内側からの斜視図。 実施の形態2に係る空気調和機の斜め吹きの状態の断面図。 実施の形態2に係る空気調和機の斜め吹きの状態の断面図。 実施の形態2に係る空気調和機の垂直吹きの状態の断面図。 実施の形態3に係る空気調和機の運転停止時の断面図。 実施の形態3に係る第1の駆動部および第2の駆動部を示す、内側からの斜視図。 実施の形態3に係る第1の羽根の上下方向の動きを示す、内側からの斜視図。 実施の形態3に係る第1の羽根の傾きを変化させる動きを示す、内側からの斜視図。 実施の形態3に係る空気調和機の水平吹きの状態の断面図 実施の形態3に係る空気調和機の斜め吹きの状態の断面図。 実施の形態3に係る空気調和機の垂直吹きの状態の断面図。 実施の形態4に係る空気調和機の運転時の外観を示す図。
実施の形態1.
まず、本発明の空気調和機1の全体の構成について説明する。
図1は、実施の形態1に係る空気調和機1の運転停止時の外観を示す図である。空気調和機1は、壁掛け型の空気調和機である。本体ケース10は、底部全体が開口され、上面に空気を取り込む取込口が設けられている。本体ケース10の底部は、前方が第1の羽根11によって覆われ、後方が第2の羽根12によって覆われている。本体ケース10は、第1の羽根11および第2の羽根12によって底面が形成される。
次に、空気調和機1の運転時の構成について説明する。
図2は、実施の形態1に係る空気調和機1の運転時の外観を示す図である。第1の羽根11が下方向に移動し、第2の羽根12が回動することにより、本体ケース10の底部が開口される。本体ケース10の上面から取り込まれた空気は、本体ケース10内の熱交換器を通過し、底部の吹出口14より吹出される。第1の羽根11は、後部の左端及び右端にそれぞれ設けられた支持部材である支柱13に固定されている。
次に、空気調和機1の内部の構成について、図3〜4を用いて説明する。
図3は、実施の形態1に係る空気調和機1の運転停止時の断面図である。
図4は、実施の形態1に係る第1の駆動部および第2の駆動部を示す、内側からの斜視図である。
第1の羽根11は、第1の駆動部により上下方向の位置が変更され、第2の駆動部により傾きが変更される。第1の駆動部は、第1の回転軸を有する第1のステッピングモータ21a、ギア16、ギア17および第1の結合部材であるリンク部材20から構成される。前記ギア16、17およびリンク部材20は、第1の回転軸の回転力をリンク部材20に支柱13を介して結合された第1の羽根11に伝達する第1の動力伝達部材を構成する。
第2の駆動部は、第2の回転軸を有する第2のステッピングモータ21b、ホイール22、ホイール23および連結部材であるベルトリンク24から構成される。ホイール22、23およびベルトリンク24は、第2の回転軸の回転力をホイール23に支柱13を介して結合された第1の羽根11に伝達する第2の動力伝達部材を構成する。
第1のステッピングモータ21aおよび第2のステッピングモータ21bは、本体ケース10の底部内側の前端に設けられている。第1のステッピングモータ21aの第1の回転軸にはギア16が取り付けられている。第2のステッピングモータ21bの回転軸にはホイール22が取り付けられている。支柱13の内側にはホイール23が固定されている。
ギア16は、ギア17とかみ合うように配置されている。ギア17は、リンク部材20の一端に一体形成されている。リンク部材20は、板状の部材であり、ギア17側の端部はホイール22に隣接し、他方の端部はホイール23に隣接するように配置されている。但し、ホイール22およびホイール23の回転はリンク部材20には伝わらない。ギア17とリンク部材20のギア17側の端部には、ホイール22に回転を伝える第2のステッピングモータ21bの回転軸が通っているが、回転は伝わらない。リンク部材20のホイール23側の端部は、ホイール23の軸を通るシャフトによって支柱13に空転可能に支持されている。第1のステッピングモータ21aの第1の回転軸の回転によりギア16を介してギア17に回転が伝えられる。ギア17が回転してリンク部材20が回動することにより、その回動力がリンク部材20に支柱13を介して結合された第1の羽根11に伝達されて第1の羽根11が上又は下に移動する。
ベルトリンク24は、ホイール22とホイール23とを連結するベルトである。第2のステッピングモータ21bの第2の回転軸の回転により、ホイール22が回転し、ベルトリンク24によりホイール23に回転が伝えられる。ホイール23の回転力は、ベルトリンク24にホイール23、支柱13を介して結合された第1の羽根11に伝達されて第1の羽根11が上又は下方向に回動する。これにより第1の羽根11の傾きが変化する。
なお、第1の羽根11の後部右端に設けられた第1の駆動部および第2の駆動部について説明したが、第1の羽根11の後部左端にも同様の駆動部が存在する。
第2の羽根12は、第3のステッピングモータ15の第3の回転軸の回転により上又は下方向に回動し、傾きが変更される。第2の羽根12は、後端部が本体ケース10の底部の後端に配置された第3のステッピングモータ15の第3の回転軸に取り付けられ、回動可能である。第3のステッピングモータ12は、第3の駆動部を構成する。
制御部40は、本体ケース10の内部の前方に配置されている。制御部40は、空気調和機1から吹出す空気の吹出しの方向を制御する。吹出しの方向は、第1の羽根11の上下方向の位置と傾きの角度および第2の羽根12の傾きの角度により制御する。制御部40は、水平方向に空気を吹出す(以下、水平吹きと称す)場合、斜め下方向に空気を吹出す(以下、斜め吹きと称す)場合および下方の垂直方向に空気を吹出す(以下、垂直吹きと称す)の場合について、第1のステッピングモータ21a、第2のステッピングモータ21bおよび第3のステッピングモータ15それぞれの回転位置の情報をあらかじめ保持している。回転位置の情報は、基準となる位置からの角度を示すステップ数である。本実施の形態においては、基準となる位置は運転停止時の位置とする。制御部40は、第1の羽根11を目標とする位置に移動させた後に傾きを変更させる。また、制御部40は、第2の羽根12を第1の羽根11の位置に対応して回動させる。
制御部40は、例えばリモコンから水平吹きを指示された場合、第1のステッピングモータ21a、第2のステッピングモータ21bおよび第3のステッピングモータ15の現在の位置と水平吹きの回転位置の情報から時計回りまたは反時計回りの回転方向を決定するとともに回転角度に対応するステップ数を算出する。制御部40は、第1のステッピングモータ21a、第2のステッピングモータ21bおよび第3のステッピングモータ15から駆動させるステッピングモータを決定し、それぞれ回転方向とステップ数を指示する。
次に、動作について説明する。
まず、空気調和機1が運転停止の状態から水平吹きの状態になる動作について説明する。
図5は、実施の形態1に係る空気調和機1の水平吹きの状態の断面図である。
空気調和機1が運転停止の状態のときにリモコンから水平吹きを指示された場合、
制御部40は、水平吹きの回転位置の情報と現在の位置から時計回りまたは反時計回りの回転方向を決定するとともに回転角度に対応するステップ数を算出し、第1のステッピングモータ21a、第2のステッピングモータ21bおよび第3のステッピングモータ15に対してそれぞれ指示する。
制御部40からの指示により、第1のステッピングモータ21aは指示された方向とステップ数の回転を行い、第1の羽根11は下方前方に移動する。
図6は、実施の形態1に係る第1の羽根11の上下方向の動きを示す、内側からの斜視図である。
第1のステッピングモータ21aの第1の回転軸が矢印51の反時計回りの方向に回転すると、ギア16も同じ方向に回転する。ギア16がギア17を矢印52の時計回りの方向に回転させると、ギア17と一体形成されたリンク部材20は、ギア17側の端部を軸に回動し、ホイール23側の端部が時計回りに下方向に移動する。よって、ホイール23側の端部に支柱13を介して結合された第1の羽根11は空気調和機1の下方前方へと迫り出す。
第1のステッピングモータ21aによって第1の羽根の下方向の位置が決められた後、制御部40からの指示により、第2のステッピングモータ21bは指示された方向とステップ数の回転を行い、第1の羽根11はその傾きを変える。
図7は、実施の形態1に係る第1の羽根11の傾きを変化させる動きを示す、内側からの斜視図である。
第2のステッピングモータ21bの第2の回転軸が矢印53の反時計回りの方向に回転すると、ホイール22も同じ反時計回りの方向に回転する。ホイール22の回転により、ベルトリンク24が矢印54の反時計回りの方向に回転する。ホイール22の回転がベルトリンク24を介してホイール23に伝わると、ホイール23に支柱13を介して結合された第1の羽根11は矢印55の反時計回りの方向に傾きが変化する。第1の羽根11の後端は矢印56の上向きに移動し、第1の羽根11の前端は矢印57の下向きに移動する。第1の羽根11は、決められた下方向の水平位置において図7中に1点鎖線で示したホイール23の軸線を軸に傾きを変化させる。
制御部40からの指示により、第3のステッピングモータ15は指示された方向とステップ数の回転を行い、第2の羽根12はその傾きを変える。
第3のステッピングモータ15の第3の回転軸が回転すると、第2の羽根12が回動する。
図5に示す通り、水平吹きの場合、第2のステッピングモータ21bの第2の回転軸が第1の羽根11を水平方向に保持する。第2の羽根12は、第1の羽根11の後端から後方に水平方向に延長した線上に第2の羽根12の前端が存在するような位置関係である。吹出口14から吹出された空気は第2の羽根12により斜め下方に整流されたあとに、第1の羽根11により水平方向に整流されるので、空気調和機1は、吹出される空気の勢いを保ったまま、水平方向に吹出すことができる。
また、第1の羽根11の後端と第2の羽根12の前端とを近づけて隙間を小さくすることにより、吹出された空気がこの隙間を通って下方に漏れることを防ぐため、空気調和機1は吹出口14から吹出した空気を効率よく水平方向に吹出すことができる。また、第1の羽根11の前端が本体ケース1の前面より前方に位置することにより、水平方向に吹出された空気が下方に流れてしまうことを抑制することができる。
冷房運転時に、水平吹きにすると冷風をできるだけ前方に向かって水平に吹き出すことができ、均一に室内を冷やすことができる。
次に、空気調和機1が水平吹きから斜め吹きの状態になる動作について説明する。
図8は、実施の形態1に係る空気調和機1が斜め吹きの状態の断面図である。
空気調和機1が水平吹きの状態のときにリモコンから斜め吹きを指示された場合、制御部40は、斜め吹きの回転位置の情報と現在の位置から時計回りまたは反時計回りの回転方向を決定するとともに回転角度を示すステップ数を算出し、第2のステッピングモータ21bに対して指示する。第2のステッピングモータ21bの第2の回転軸の回転により、第1の羽根11が図5上でホイール23を軸に反時計回りの方向に回動すると図8の状態になる。
斜め吹きの場合、第1の羽根11および第2の羽根12はほぼ平行に保持される。空気調和機1は、第1の羽根11と第2の羽根12との間の距離が広いと大きな風量を吹出すことができ、狭いと小さいエリアに焦点を当てて吹出すことができる。
暖房運転時に、斜め吹きにすると斜め下方向に向かって温風を吹出すことができ、均一に室内を温めることができる。
水平吹きから斜め吹きの状態に移行する場合、第1の羽根11の傾きを変えるのみで、空気調和機1は斜め吹きの状態に移行することができる。空気調和機1は、第1の羽根11を上下方向に移動させる第1のステッピングモータ21a、ギア16、17およびリンク部材20を備えた第1の駆動部と第1の羽根11の傾きを変える第2のステッピングモータ21b、ホイール22、23およびベルトリンク24を備えた第2の駆動部とを設け、第1の羽根の上下方向の位置と傾きをそれぞれ独立に制御することができるため、第1の羽根11の制御が容易である。水平吹きから斜め吹きの状態に移行する場合、制御部40は、第2のステッピングモータ21bのみ制御すればよい。
また、空気調和機1は、水平吹きの状態から斜め吹きの状態に移行する途中で、吹出されている空気を第1の羽根11により遮ることがないため、移行中も途切れなく吹出すことができる。
また、第2の羽根12の前端は、第1の羽根11の前端を通る水平面とほぼ同一平面上あるいは上方に存在するような位置関係にすると、室内にいる人から第2の羽根12が見えにくくなり、見た目がよい。
次に、空気調和機1が斜め吹きから垂直吹きの状態になる動作について説明する。
図9は、実施の形態1に係る空気調和機1の垂直吹きの状態の断面図である。
空気調和機1が斜め吹きの状態のときにリモコンから垂直吹きを指示された場合、
制御部40は、垂直吹きの回転位置の情報と現在の位置から時計回りまたは反時計回りの方向を決定するとともに回転角度を示すステップ数を算出し、第2のステッピングモータ21bおよび第3のステッピングモータ15に対して指示する。第2のステッピングモータの回転により、第1の羽根11は図8上でホイール23を軸に反時計回りの方向に回動し、図9に示すように垂直方向に保持される。また、第3のステッピングモータ15の回転により、第2の羽根12は図8上で反時計回りの方向に回動すると図9の状態になる。
垂直吹きの場合、第1の羽根11は、支柱13が固定された羽根の上面とは反対の下面が第2の羽根12と対向するようにして垂直方向に保持される。第2の羽根12は前端が斜め下方の位置に保持される。第1の羽根11および第2の羽根12は、第2の羽根12の前端と第1の羽根11の前端とをつなぐ線がおおよそ水平になるように保持される。第1の羽根11により、吹出された空気が前方に流れるのを抑制することができる。また、第2の羽根12により、吹出された空気が後方に流れることを抑制することができる。また、室内にいる人から第2の羽根12が見えにくくなり、見た目がよい。
斜め吹きから垂直吹きの状態に移行する場合、第1の羽根11の傾きと第2の羽根12の傾きを変化させるのみで、空気調和機1は垂直吹きの状態に移行することができるため、制御が容易である。
また、空気調和機1は、斜め吹きの状態から垂直吹きの状態に移行する途中で、吹出されている空気を第1の羽根11によって遮ることがないため、移行途中も途切れなく吹出すことができる。
なお、本実施の形態において、本体ケース10の前面及び側面は覆われていると記載したが、メンテナンスを考慮して空気調和機1は前面及び側面、またはいずれかを開放できるようにしてもよい。
また、図1において、第1の羽根11および第2の羽根12は運転停止時に重ならないように収納されているが、一部が重なって収納されるようにしてもよい。
また、図2において、本体ケース10の底面全体を開口し、第1の羽根11および第2の羽根12により覆われるような構成としているが、空気調和機1は底面の一部を開口し、開口部分を第1の羽根11および第2の羽根12により覆われるような構成としてもよい。
また、本実施の形態において、水平吹きの場合、第2の羽根12は、第1の羽根11の後端から後方に水平方向に延長した線上に第2の羽根12の前端が存在するような位置関係と記載したが、第1の羽根11は、当該線上より多少上下方向に移動した位置であってもよい。また、第1の羽根11は、水平方向だけでなく、前端が後端より高くなるように少し傾けて保持されるようにしてもよい。このようにしても、空気調和機1は、吹出口14から吹出された空気を水平方向に効率よく吹出すことができる。
また、本実施の形態において、斜め吹きの場合、第1の羽根11および第2の羽根12はほぼ平行に保持されると記載したが、第1の羽根11と第2の羽根12とが形成する風路を徐々に狭くなるようにしてもよい。このように保持することにより、小さいエリアに焦点を当てて吹出すことができる。
また、本実施の形態において、制御部40は、水平吹き、斜め吹きおよび垂直吹きの3つの状態について、第1のステッピングモータ21a、第2のステッピングモータ21bおよび第3のステッピングモータ15それぞれの回転位置の情報をあらかじめ保持していると記載したが、状態は3つ以上保持するようにしてもよい。例えば、斜め吹きの角度の違いにより数段階の状態を保持するようにしてもよい。また、制御部40は、第1の羽根11と第2の羽根12との間の距離の違いにより複数の状態を保持するようにしてもよい。また、水平吹き、斜め吹きおよび垂直吹きとは異なる状態を設けてもよい。
また、本実施の形態の図3において、第1の羽根11の前後方向の長さは、第2の羽根12の前後方向の長さより短い場合を図示しているが、第2の羽根12の前後方向の長さ以上としてもよい。水平吹きの場合に第1の羽根11と第2の羽根との間の隙間を小さくすることができればよい。
したがって、本実施の形態では、第1の羽根11は、第1の駆動部によって上下方向の位置を変更した後に第2の駆動部により傾きを変更するので、駆動部の制御が容易である。
実施の形態2.
以上の実施の形態1では、第1の羽根11の上下方向の位置を決定した後に傾きを変更するようにしたものであるが、本実施の形態においては、さらに第1の羽根11を前後方向に移動させる実施の形態を示す。
なお、本実施の形態においては、実施の形態1と同じ構成については説明を割愛する。
本実施の形態の空気調和機1の外観は実施の形態1と同様である。
次に、空気調和機1の構成について、図10〜11を用いて説明する。
図10は、実施の形態2に係る空気調和機1の運転停止時の断面図である。
図11は、実施の形態2に係る第1の駆動部、第2の駆動部および第4の駆動部を示す、内側からの斜視図である。
空気調和機1は、実施の形態1の空気調和機1に、モータユニット18、第4の回転軸を有する第4のステッピングモータ21c、ピニオン19、スライド機構25および支持部材27、28が追加されている。第4の駆動部は、第4のステッピングモータ21c、ピニオン19、スライド機構25により構成される。モータユニット18は、本体ケース10の底部の前端にスライド可能に取り付けられている。モータユニット18は、第1のステッピングモータ21a、第2のステッピングモータ21bおよび第4のステッピングモータ21cを固定している。ピニオン19は、第4のステッピングモータ21cの回転軸に取り付けられている。スライド機構25は、リンク部材20に隣接し、両端部はそれぞれ支持部材27、28を介して本体ケース10の底部の前端に固定されている。スライド機構25の上面にはラックギア26が設けられている。ピニオン19は、ラックギア26とかみ合うように配置されている。第4のステッピングモータ21cの第4の回転軸の回転によりピニオン19がラックギア26とかみ合うようにして回転することにより、モータユニット18がスライドする。モータユニット18のスライドにより、第1の駆動部、第2の駆動部および第4の駆動部の第4のステッピングモータ21c、ピニオン19がスライドし、支柱13に固定された第1の羽根11が前後方向に移動する。
制御部40は、水平吹き、斜め吹きおよび垂直吹きの場合について、第1のステッピングモータ21a、第2のステッピングモータ21bおよび第3のステッピングモータ15に加えて、さらに第4のステッピングモータ21cの回転位置の情報もあらかじめ保持している。制御部40は、リモコンからの指示により第4のステッピングモータ21cについても現在の位置と水平吹きの回転位置の情報から時計回りまたは反時計回りの回転方向を決定するとともに回転角度に対応するステップ数を算出する。制御部40は、第4のステッピングモータ21cを駆動させるか否かを決定し、駆動させる場合は回転方向を決定し、ステップ数を指示する。
次に、動作について説明する。
まず、空気調和機1が運転停止の状態から水平吹きの運転状態になる動作について説明する。
図12は、実施の形態2に係る空気調和機2の水平吹きの状態の断面図である。
空気調和機1が運転停止の状態のときにリモコンから水平吹きを指示された場合、
制御部40は、水平吹きの回転位置の情報と現在の位置から時計回りまたは反時計回りの回転方向を決定するとともに回転角度に対応するステップ数を算出し、第1のステッピングモータ21a、第2のステッピングモータ21bおよび第3のステッピングモータ15に加えて第4のステッピングモータに対して指示する。
図13は、実施の形態2に係る第1の羽根11の後ろ方向の動きを示す、内側からの斜視図である。
第4のステッピングモータ21cが矢印61の時計回りの方向に回転すると、ピニオン19がラックギア26とかみ合って回転し、モータユニット18がラックギア26上をスライドすることにより、支柱13に固定された第1の羽根11が矢印62の方向に移動する。これにより、第1の羽根11は第2の羽根12と近づく方向に移動する。
図14は、実施の形態2に係る第1の羽根11の傾きを変更する動きを示す、内側からの斜視図である。
図13の状態で、第の1ステッピングモータ21aおよび第2のステッピングモータ21bを回転させるとより、第1の羽根11は下方に移動し、傾きを変化させ、図14の状態になる。
第1の羽根11はスライド機構25により第2の羽根12と近づく方向に移動するため、空気調和機2は、実施の形態1の空気調和機1と比較して、第1の羽根11の後端と第2の羽根12の前端とをさらに近づけて隙間を小さくすることができる。吹出された空気がこの隙間を通って下方に漏れることを防ぎ、空気調和機2は吹出口14から吹出した空気をさらに効率よく水平方向に吹出すことができる。
第1の羽根11は、上下方向の位置と傾きとを決定した後に、第4の駆動部により前後方向に移動する。第4の駆動部を駆動するだけで前後方向の位置を調整できるため、制御が容易である。
次に、空気調和機1が水平吹きから斜め吹きの状態になる動作について説明する。
図15は、実施の形態2に係る空気調和機2が斜め吹きの状態の断面図である。
空気調和機1が水平吹きの状態のときにリモコンから斜め吹きを指示された場合、
制御部40は、斜め吹きの回転位置の情報と現在の位置から時計回りまたは反時計回りの回転方向を決定するとともに回転角度に対応するステップ数を算出し、第2のステッピングモータ21bに加えて第4のステッピングモータ21cに対して指示する。第4のステッピングモータ21cの第4の回転軸の回転により、第1の羽根11は後方に移動する。
実施の形態1と比較して、第1の羽根11は後端が吹出口14に近づくため、空気調和機1は吹出された空気をもれなく吹出すことができる。
図16は、実施の形態2に係る空気調和機1が斜め吹きの状態の断面図である。第1の羽根11は、第2の羽根12との間が徐々に狭くなるように保持されている。このようにすることで、空気調和機1は指向性を強め、小さなエリアに絞って吹出すことができる。
空気調和機1は、風量を変えずに吹き出し空気の風圧および風速の微細な調整が可能となる。また、スポットに焦点を当てて空気を吹出すこともできるため、室内にいる人の位置をセンサーで検出し、その位置に焦点を当てて空気を吹出す機能の実現にも有用である。
次に、空気調和機1が斜め吹きから垂直吹きの状態になる動作について説明する。
図17は、実施の形態2に係る空気調和機1の垂直吹きの状態の断面図である。
空気調和機1が斜め吹きの状態のときにリモコンから垂直吹きを指示された場合、
制御部40は、垂直吹きの回転位置の情報と現在の位置から時計方向または反時計方向の回転方向を決定するとともに回転角度に対応するステップ数を算出し、第2のステッピングモータ21bおよび第3のステッピングモータ15に加えて第4のステッピングモータ21cに対して指示する。第4のステッピングモータ21cの回転により、第1の羽根11は前方に移動する。
空気調和機1は、実施の形態1の空気調和機1と比較して、吹出口14にあわせて第1の羽根11を後方に移動できるため、吹出された空気をもれなく吹出すことができる。
なお、本実施の形態において、スライド機構25は、第1の駆動部および第2の駆動部を前後方向に調整可能なものであればよく、ラックアンドピニオンやベルトプーリといった公知の技術を用いればよい。
したがって、本実施の形態では、第1の羽根11は、上下方向の位置および傾きが決定された後に第4の駆動部により前後方向に移動させることができるので、駆動部の制御が容易である。また、第1の羽根11を第2の羽根12に近づけることができるため、空気調和機2は吹出した空気をもれなく吹出すことができる。
実施の形態3.
以上の実施の形態1では、第1の羽根11を回動することにより上下方向の位置を変更するようにしたものであるが、本実施の形態においては、シャフトを用いて第1の羽根11を上下方向に移動させる実施の形態を示す。
なお、本実施の形態においては、実施の形態1と同じ構成については説明を割愛する。
本実施の形態の空気調和機3の外観は実施の形態1と同様である。
次に、空気調和機1の構成について、図18〜21を用いて説明する。
図18は、実施の形態3に係る空気調和機1の運転停止時の断面図である。
図19は、実施の形態3に係る第1の駆動部および第2の駆動部を示す、内側からの斜視図である。
図20は、実施の形態3に係る第1の羽根11の上下方向の動きを示す、内側からの斜視図である。
図21は、実施の形態3に係る第1の羽根11の傾きの変化を示す、内側からの斜視図である。
第1の羽根11の上下方向の位置を変更する第1の駆動部は、第5のステッピングモータ21d、ピニオン35、シャフトカバー30およびラックギア34によって構成される。第1の羽根11の傾きを変更する第2の駆動部は、第6のステッピングモータ21e、フェースギア38、シャフト31、ピニオン32、33およびフェースギア39により構成される。
シャフトカバー30はシャフト31を覆うカバーである。ピニオン32はシャフト31の上端に固定され、ピニオン33はシャフト31の下端に固定されている。シャフトカバー30は、外側にラックギア34を有する。第5のステッピングモータ21dは、第5の回転軸に取り付けられたピニオン35がラックギア34とかみ合うように配置され、本体ケース10の底部の前端に固定されている。シャフトカバー30の下端は、第1の羽根11に当接する軸受けカバー36に固定されている。軸受けカバー36は、軸37を介して支柱13の内側に接続されている。第5のステッピングモータ21dの第5の回転軸の回転によりシャフトカバー30が上下方向に移動し、これにより支柱13に固定された第1の羽根11が上下方向に移動する。
また、第6のステッピングモータ21eは、第6の回転軸に取り付けられたフェースギア38がピニオン32とかみ合うように配置されている。また、第6のステッピングモータ21eはシャフトカバー30の上下方向の移動に伴いスライド可能に本体ケース10の底部の前端に取り付けられている。フェースギア39は支柱13の内側に取り付けられ、ピニオン33はフェースギア39とかみ合うように配置されている。第6のステッピングモータ21eの第6の回転軸の回転によりフェースギア38、ピニオン32、シャフト31、ピニオン33を介してフェースギア39に回転が伝えられ、支柱13が回動する。支柱13の回動により、第1の羽根11の傾きが変化する。なお、軸受けカバー36と支柱13との間は、軸37により回転可能に接続されている。
次に、動作について説明する。
まず、空気調和機1が運転停止の状態から水平吹きの運転状態になる動作について説明する。
図22は、実施の形態3に係る空気調和機1の水平吹きの状態の断面図である。
空気調和機1が運転停止の状態のときにリモコンから水平吹きを指示された場合、
制御部40は、水平吹きの回転位置の情報と現在の位置から時計回りまたは反時計回りの回転方向を決定するとともに回転角度に対応するステップ数を算出し、第5のステッピングモータ21dに対して指示する。
図20を用いて、第1の羽根11が上下方向に移動する動作を説明する。
第5のステッピングモータ21dの第5の回転軸が矢印63の反時計回りの方向に回転すると、支柱13に固定されたシャフトカバー30は矢印64の上方向に移動する。これにより、支柱13に固定された第1の羽根11は上方向に移動する。
空気調和機1が運転停止の状態のときにリモコンから水平吹きを指示された場合、第5のステッピングモータ21dの回転により、第1の羽根11は水平方向の状態を保ったまま下方向に移動し、水平吹きの状態となる。
実施の形態1および2と比較して、空気調和機1は第5のステッピングモータ21dの動作のみで、吹出口14に対する角度を保持したまま第1の羽根11を下方に移動させることができるため、制御が容易である。
次に、空気調和機1が水平吹きから斜め吹きの状態になる動作について説明する。
図23は、実施の形態3に係る空気調和機1が斜め吹きの状態の断面図である。
空気調和機1が水平吹きの状態のときにリモコンから斜め吹きを指示された場合、
制御部40は、斜め吹きの回転位置の情報と現在の位置から時計回りまたは反時計回りの回転方向を決定するとともに回転角度に対応するステップ数を算出し、第6のステッピングモータ21eに対して指示する。
図21を用いて、第1の羽根11の傾きが変化する動作を説明する。
第6のステッピングモータ21eの第6の回転軸が矢印65の反時計回りの方向に回転することによりピニオン32が矢印66の時計回りの方向に回転し、シャフト31に回転が伝えられる。シャフト31の回転がピニオン33に伝わり、ピニオン33は矢印67の時計回りの方向に回転する。ピニオン33の回転が支柱13に伝わり、図中に1点鎖線で示すフェースギア39の回転軸を軸として支柱13は矢印68の時計回りの方向に回動する。これにより第1の羽根11の傾きを変化させる。
次に、空気調和機1が斜め吹きから垂直吹きの状態になる動作について説明する。
図24は、実施の形態3に係る空気調和機1の垂直吹きの状態の断面図である。
制御部40は、垂直吹きの回転位置の情報と現在の位置から時計回りまたは反時計回りの回転方向を決定するとともに回転角度に対応するステップ数を算出し、第6のステッピングモータ21eおよび第3のステッピングモータ15に対して指示する。第6のステッピングモータ21eの回転により、第1の羽根11の傾きは垂直方向に変化する。
なお、本実施の形態において、シャフトカバー30はラックアンドピニオンで実現したが、公知の機構を用いて実現すればよい。
したがって、本実施の形態では、第1の羽根11の上下(垂直)方向の移動位置と第1の羽根11の傾きをそれぞれ独立に制御し、さらに吹出口14に対する角度を保持したまま第1の羽根11を下方に移動させることができることから、実施の形態1に比較してより簡単に第1の羽根11の状態を変更することができる。例えば、第1の羽根11が運転停止の位置から水平吹きの位置に移動する場合、実施の形態1では第1の駆動部と第2の駆動部とを駆動させる必要があるが、本実施の形態では、第1の駆動部のみ駆動させればよい。
また、第1の羽根11は吹出口14に対する角度を保持したまま垂直方向に移動するので、実施の形態1に比較して見た目がよく、意匠性が向上する。
実施の形態4.
以上の実施の形態1〜3では第1の羽根11および第2の羽根がそれぞれ1枚で構成されるようにしたものであるが、本実施の形態においては、第1の羽根11および第2の羽根12がそれぞれ2枚の羽根で構成される実施の形態を示す。
なお、本実施の形態において、実施の形態1と同じ構成については説明を割愛する。
本実施の形態の空気調和機4の全体の構成について説明する。
図25は、実施の形態4に係る空気調和機4の運転時の外観を示す図、室内側から直視したときの図である。第1の羽根は、本体ケース10の底部前方右側に設けられた第1の右羽根41と本体ケース10の底部前方左側に設けられた第1の左羽根42とにより構成されている。また、第2の羽根は、本体ケース10の底部後方右側に設けられた第2の右羽根43と本体ケース10の底部後方左側に設けられた第2の左羽根44とにより構成されている。空気調和機4の運転停止時に本体ケース10の底部は、第1の右羽根41、第1の左羽根42、第2の右羽根43および第2の左羽根44によって覆われ、底面が形成されているように見える。
第1の右羽根41および第1の左羽根42は、制御部40からの指示によりそれぞれ実施の形態1の第1の駆動部および第2の駆動部に相当する駆動部によって実施の形態1と同様に動作する。第1の右羽根41および第1の左羽根42は、それぞれ上下方向の位置と傾きの角度とが独立に変更される。また、第2の右羽根43および第2の左羽根44は、それぞれ実施の形態1の第3のステッピングモータに相当する駆動部によって実施の形態1と同様に動作する。第2の右羽根43および第2の左羽根44は、それぞれ傾きの角度が独立に変更される。第2の右羽根43は、第1の右羽根41の上下方向の位置と傾きに応じて傾きが制御される。また、第2の左羽根44は、第1の左羽根42の上下方向の位置と傾きに応じて制御される。
斜め吹きの状態であっても、空気調和機4は、第1の右羽根41および第2の右羽根43による吹出し方向の角度と、第1の左羽根42および第2の左羽根44による吹出し方向の角度とを異なる角度にすることができる。これにより、空気調和機4は、左右で異なるスポットに焦点を当てて空気を吹出すことができる。
また、空気調和機4は、第1の右羽根41および第2の右羽根43と、第1の左羽根42および第2の左羽根44とのうち、一方の組み合わせを動作させ、他方の組み合わせを運転停止時の位置に収納することができる。本体ケース10の上面から取り込んだ空気を吹出口14に吹出すファンが左右に設けられている場合には、一方のファンのみを動作させればよいため、空気調和機4は消費電力を低減することができる。また、動作していない羽根を収納することにより、意匠性が向上する。
また、第1の右羽根41および第2の右羽根43が水平吹きの状態で、第1の左羽根42および第2の左羽根44が斜め吹きの状態といったように、左右は水平吹き、斜め吹き、または垂直吹きのうち異なる状態にすることもできる。
また、空気調和機4は、第1の右羽根41および第1の左羽根42の上下方向の位置と傾きの角度を同じように制御し、第2の右羽根43および第2の左羽根44の傾きの角度を同じように制御することで、左右で同じように空気を吹出すこともできる。
また、空気調和機4は、第1の右羽根41および第1の左羽根42それぞれに実施の形態2で示した第3の駆動部に相当する駆動部を設け、第1の右羽根41および第1の左羽根42を前後方向に移動するようにしてもよい。
また、空気調和機4は、第1の右羽根41および第1の左羽根42それぞれに実施の形態3で示した第1の駆動部と第2の駆動部に相当する駆動部を設け、第1の右羽根41および第1の左羽根42の上下方向の位置と傾きとを変更するようにしてもよい。
1、4 空気調和機
10 本体ケース
11 第1の羽根
12 第2の羽根
13 支柱
14 吹出口
15 第3のステッピングモータ
16、17 ギア
18 モータユニット
19、32、33、35 ピニオン
20 リンク部材
21a 第1のステッピングモータ
21b 第2のステッピングモータ
21c 第4のステッピングモータ
21d 第5のステッピングモータ
21e 第6のステッピングモータ
22、23 ホイール
24 ベルトリンク
25 スライド機構
26、34 ラックギア
27、28 支持部材
30 シャフトカバー
31 シャフト
36 軸受けカバー
37 軸
38、39 フェースギア
40 制御部
41 第1の右羽根
42 第1の左羽根
43 第2の右羽根
44 第2の左羽根
この発明の空気調和機は、底部に空気を吹出す吹出口が設けられ、前面に吹出口を有しない本体ケースを備えた空気調和機において本体ケースは、本体ケースの底部前方に配置され、上下方向の位置と傾きがそれぞれ独立して変更可能な第1の羽根と、本体ケースの底部後方に配置され、第1の羽根の位置に対応して回動する第2の羽根と、を備え、本体ケースに設けられ、第1の羽根を第1の動力伝達部材を介して上下方向に移動可能に結合した第1の回転軸を有する第1の駆動部と、本体ケースに設けられ、第1の羽根を、第2の動力伝達部材を介して上下方向に回動可能に結合した第2の回転軸を有し、運転時、第1の駆動部により目標とする位置に移動された第1の羽根を、第1の羽根と結合する第2の動力伝達部材の結合部を軸にして回動させる第2の駆動部と、本体ケースに設けられ、第2の羽根を上下方向に回動可能に結合した第3の回転軸を有する第3の駆動部と、を備えた。
本発明によれば、羽根の上下方向の位置と傾きがそれぞれ独立に変更可能な第1の羽根を設け、運転時に前記第1の羽根を目標とする位置に移動させた後に傾きを変更するので、駆動部の制御を容易にすることができる。
また、本発明によれば、底部に空気を吹出す吹出口が設けられた本体ケースを備えた空気調和機において、本体ケースは、本体ケースの底部前方に配置され、本体ケースの内側に設けられた内側面および本体ケースの外側に設けられた外側面を有し、上下方向の位置と傾きがそれぞれ変更可能な第1の羽根と、本体ケースの底部後方に配置され、回動可能に設けられた第2の羽根と、を備え、第1の羽根が下方向に移動することにより、第2の羽根が吹出し方向を制御した空気が第1の羽根の内側面と本体ケースの前面下端との間を通過する風路を形成するので、吹出口から吹出された空気は第2の羽根により斜め下方に整流されたあとに、第1の羽根により水平方向に整流され、空気調和機は勢いよく水平方向に吹出すことができる。

Claims (7)

  1. 底部に空気を吹出す吹出口が設けられた本体ケースと、
    前記本体ケースの底部前方に配置され、上下方向の位置と傾きがそれぞれ独立して変更可能な第1の羽根と、
    前記本体ケースに設けられ、前記第1の羽根を第1の動力伝達部材を介して上下方向に移動可能に結合した第1の回転軸を有する第1の駆動部と、
    前記本体ケースに設けられ、前記第1の羽根を、第2の動力伝達部材を介して上下方向に回動可能に結合した第2の回転軸を有し、運転時、前記第1の駆動部により目標とする位置に移動された前記第1の羽根を、前記第1の羽根と結合する前記第2の動力伝達部材の結合部を軸にして回動させる第2の駆動部と、
    前記本体ケースの底部後方に配置され、前記第1の羽根の位置に対応して回動する第2の羽根と、
    前記本体ケースに設けられ、前記第2の羽根を上下方向に回動可能に結合した第3の回転軸を有する第3の駆動部と、
    を備えることを特徴とする空気調和機。
  2. 前記第1の駆動部は、前記第1の羽根を前記吹出口に対する角度を保持した状態で上下方向に移動させることを特徴とする請求項1に記載の空気調和機。
  3. 前記本体ケースに設けられ、前記第1の駆動部と前記第2の駆動部とを前後方向に移動可能に保持する第4の駆動部を備え、
    前記第4の駆動部は、前記第1および第2の駆動部により上下方向の位置と傾きが変更された前記第1の羽根を、前記第2の羽根に近づく方向である後方向に移動させることを特徴とする請求項1に記載の空気調和機。
  4. 前記第1の羽根の前後方向の長さは、前記第2の羽根の前後方向の長さ以下であることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の空気調和機。
  5. 前記本体ケースは、運転停止時に底部全体を前記第1の羽根と前記第2の羽根とにより覆われることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の空気調和機。
  6. 前記第1の羽根は、左右に配置された複数の羽根で構成され、
    前記第2の羽根は、左右に配置された複数の羽根で構成されることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の空気調和機。
  7. 前記第1の駆動部は、第1の回転軸と、前記第1の回転軸と前記第1の羽根との間を連結し前記第1の回転軸の駆動力を前記第1の羽根に結合した第1の結合部に伝達して前記第1の羽根を上下方向に移動させる第1の動力伝達部材と、を備え、
    前記第2の駆動部は、第2の回転軸と、前記第2の回転軸と前記第1の羽根との間を連結し前記第2の回転軸の駆動力を前記第1の羽根と結合した第2の結合部に伝達して前記特定位置に移動された前記第1の羽根を前記第2の結合部を軸に上下方向に回動させる第2の動力伝達部材と、を備えることを特徴とする請求項1、3から6のいずれか一項に記載の空気調和機。
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