JPWO2016125203A1 - サーバ及び情報提供システム - Google Patents

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Abstract

無線端末20の現在位置情報に基づき、イベント会場内又はイベント会場付近で情報を無線端末に提供する。サーバは、イベント会場へ入場する又はイベントへ参加するための電子チケットが発行された無線端末の識別情報を該イベントに関連づけて記憶するチケット管理部と、イベント会場内又はイベント会場付近で無線端末20に情報を提供するための情報提供ゾーンN2が地図上で予め設定され、電子チケットを有し、かつ、情報提供ゾーン内に存在する無線端末20を検出するゾーン判定部と、電子チケットを有し、かつ、情報提供ゾーン内に存在する無線端末20に対して、該情報提供ゾーンに対応する情報を表示させる情報提供部と有する。

Description

本発明は、サーバ及び情報提供システムに係り、特に、ユーザが地図上の特定範囲内に存在することを条件とする情報提供設定およびユーザの位置情報開示に基づく情報提供を行う情報提供サーバ及び情報提供システムに関するものである。
近年、GPS技術の発達と共に、WiFi技術、BEACON技術が発達したことにより、ユーザが地図上のどこにいるか正確に示す技術が確立している。例えば、特許文献1には、移動端末が、アクセスポイントと位置データベースを用いて、位置情報を計算する方法が開示されている。この方法によると、屋内外を問わず位置情報が得られる。
また、従来よりスマートフォン、タブレットなどの携帯情報端末を利用した電子チケット発券システムが知られている。当該システムでは、チケットデータをスマートフォンにダウンロードする。そして、入場確認は、スマートフォンの画面にQRコード(登録商標)を表示し、当該QRコード(登録商標)をリーダーで読み取り、読み取った情報をサーバに送信してサーバでチケットの有効性の確認処理を行う。他の入場確認の手法としては、チケットに相当するメール画面の提示やチケット番号が記載してある画面の提示などがある。
また近年、イベント会場内およびイベント会場付近に複数のIBEACON(登録商標)などの短距離型位置把握システムでは、情報発信機器を設置することにより、ユーザに対して、イベントまたは施設に関する情報提供が行われている。
特開2013−517697号公報(米国特許第8,700,060号公報) 特開2014−149556号公報 特開2014−102417号公報
電子チケット発券システムにおけるQRコード認証による入場確認は、QRコードリーダー機器を要し、さらに、QR認証処理に関して時間がかかる。またメール画面の提示やチケット番号が記載してある画面の提示は、入場確認側に何もデータが残らないため、必要に応じて入場確認側がメモをとることや、提示された画面について使用済み処理などが必要になる。近年このような不都合を解決するものとして、ドラッグ操作とスワイプ操作で電子上のもぎりを実現するシステムや、チケットを有する複数の携帯情報端末に特定の色パターンを同期して表示させることによって、チケットを有していない端末を判別し、入場チケットの代わりとする色表示システム開発されている(例えば、特許文献2参照)。両システムとも、リーダーを要しない点、入場確認に時間がかからない点で利点がある。しかしながら、両システムとも、電子もぎりや色表示の確認など、やや特殊なシステム固有の操作をユーザ側に要求する。
一方、従来より、電子チケット発券サイトには施設の住所および外部地図サイトへのリンクが併記されており、ユーザは住所による地図の検索又は外部地図サイトへリンクすることにより、イベント会場への到達ルートを確認することができる。
しかしながら、イベント会場のうち、住所より詳細な情報、すなわち入場確認をする場所(例えば、ゲート番号だけでなくゲートの地図上の位置など)、最寄駅の改札口はどちらを出たらよいかなどの推奨ルート、空いている時間帯などの推奨入場時間帯などの、イベント会場へのアクセスに関わるより詳しい情報提供がなされていない。
また、上述の情報発信機器を設置することにより、ユーザに対して、イベントまたは施設に関する情報提供を行うシステムでは、提供したい情報毎に情報発信機器を施設内に設置しなければならず、導入コストがかかる課題の他、例えば最寄り駅、市役所などの公共性の高い場所および他者所有などの管理下にない場所においては、そのような情報発信機器を設置できないため、情報提供すること自体を断念せざるを得ないという課題がある。またシステムによっては、BLUETOOTH(登録商標)などの仕組みを備えた携帯情報機器でないと使用できないため、情報提供可能な携帯情報機器が限られてしまうという課題がある。従って導入コストを抑えるため、公共性の高い施設の周囲における情報提供を行うためには、情報発信機器を設置しなくとも位置情報に基づく情報提供を行うシステムが必要であり、さらに情報提供可能な携帯情報機器を限定的にしないためには、ほぼ全ての携帯情報機器で実装されているGPS技術、WiFi技術を基礎にしたシステムを構築し、さらに、BEACON技術、IMES技術などの位置情報特定技術を補完的に使用したシステムを構築する必要がある。
また、位置情報特定技術を利用して、ユーザの状態やテキストベースによる感想コメントをインターネット上で共有する地図に開示するシステムが開発されている。しかしこれらは、感想コメントの方向性について特段の制御がなされていないため、いわゆる出会い系として実際に対面したことのない人々がネット上で出会うことを目的としたユーザの感想コメントと、特定の場所に関する個人的な思いを芸術的、文化的、社会的な観点で共有することを目的としたユーザの感想コメントが混在する。両ユーザ間の感想コメントの目的差が激しいため、一方のユーザの感想コメントしか残らないという課題がある。特に現状のシステムはビジネス的な採算観点からも前者のユーザの感想コメントが着目され、後者のユーザの交流には役に立っていない。実際に対面したことのない人々がネット上で出会うことを目的としたユーザの感想コメントと、特定の場所に関する個人的な思いを芸術的、文化的、社会的な観点で共有することを目的としたユーザの感想コメントを区別し、制御する仕組みが必要となる。
また、従来のユーザの位置情報を利用した出会い系のシステムは、現在のFACEBOOK(登録商標)などのソーシャルネットワークも同様であるが、インターネット上の自己のシステムにおいてプロフィール情報だけでなく好感をもった媒体など多くの個人情報の記録入力を求める一方で、記録した記録情報を実際に初めて対面してあったユーザ間における話題として提供する仕組みが存在しない。そのため、あるユーザが他ユーザとの交流を図りたいときは当該ユーザのプロフィールを見て、交流のきっかけとなる話題を考えなければならない。例えばユーザ間同士が初めて対面して交流する場合においては、ソーシャルネットワークが流行する以前と同様に、お互いの共通項や自己が求める情報を相手がもっているか確認するための質問を相手にしなければならない。場合によっては空振りの質問になり、会話が非効率である。位置情報を利用した現在の出会い系においても主に提供されている最初の話しかけはチャットであり、システム上、位置把握技術を使用して近くにいる、あるいはすれ違ったユーザ同士を交流させたメリットがあるとはいえない。位置情報を利用して、対面して出会った人々の交流の促進のためには、さらなるきかっけとなる記録情報を使用して話題提供をする仕組みが必要になる。
また、現在、FACEBOOKなどソーシャルネットワークサイトの情報を電子チケットサイトに開示して電子チケットを購入するユーザが増加しつつある。この開示を行うことでユーザには主に電子チケットの購入の際に必要となる個人的な情報を新たに書き込む必要がなくなるというメリットがあるが、仮にそのユーザが電子チケットの購入をしたイベントを通じて出会いを求めていた場合、その要求に答える仕組みがない。例えばビジネスセミナーなどは、講師の講義の後に、参加者の交流会が開かれることが多いが、お互い求める条件が合致する人同士がその会場内のどこにいるかは電子上、わからないようになっている。同じイベントに参加した人同士は交流できる可能性が高いものの、現在は会場内のどこに合致した条件の人間がいるか電子上に示す仕組みがないため、直接会場内を目視で探さなければならない。特にビジネスセミナーなどは製薬系の企業に長年勤務していた人を求める場合や一定方面に知識がある人など、外見上にはわからないが内面的な条件を求めているとなっていることが多く、そのような場でも未だにに目視で条件が合う人を探さなければならないのは非効率である。出会いを効率化するためには、同じ電子チケットの購入をしてイベントに参加した人同士のうち、求める出会いの条件が合致する場合は地図上のどこに合致する人がいるかわかる仕組みを提供する必要がある。
また、ソーシャルネットワークの多くは、主にテキストベースの情報交流であり、音声データを基に見知らぬユーザ間の交流を促進するシステムが存在しない。人間の声というものはテキストという通りの意味情報だけでなく、抑揚、声の高さ、低さなどから年齢、性格など、その声を発した人間独特の内面情報、特に人々の交流に重要となる個人が受けた感動の深さの情報を内包している。現在のソーシャルネットワークは音声データを基にしていないため、見知らぬ個人が受けた感動の深さの情報を芸術的、文化的、社会的な観点で共有する仕組みがないという課題がある。なお、電話およびYOUTUBE(登録商標)との手段の違いを説明する。電話は音声データによる既に知った間柄の人との交流であり、即時的であり、情報はすぐに消えてしまう、位置情報とは関わりがない。YOUTUBEは動画データによる見知らぬ人への自己の情報発信であり、記録的で情報は残るが、位置情報とは関わりがない。本発明で示すのは音声データによる見知らぬ人との交流支援するソーシャルネットワークであり、記録的で情報は残る、位置情報と関わりがあるものである。現在のソーシャルネットワークには、位置情報に基づく、見知らぬ人々の間の感想を、音声データで芸術的、文化的、社会的な観点で共有する仕組みがないため、そのようなことを求める人々のためにシステムを提供する必要がある。
また、現在のソーシャルネットワークは、主にテキストデータの入力による個人が興味をもった対象が記録されるが、逐一自己の行動をソーシャルネットワーク上に入力するという手間がかかるという課題がある。手間を削減するため、自分がいつも興味をもって会話に出てくるキーワードや、自分の身の周りの会話でよく出てくるキーワードなど、プライバシー、企業機密保持に触れない範囲で、自動音声登録を行う仕組みが必要となる。
また、現在のソーシャルネットワークは、電話機能はある一方、位置情報に基づく、ユーザ間の音声データ送信機能は提供していないという課題がある。位置情報に基づく音声データを送信可能とすれば、待ち合わせのときに待ち合わせ場所指定の声を残しておけ、また、例えばサバイバルゲームで短距離通信ができるなど、ユーザ間で位置情報に基づく音声データ交流が可能である。既存グループ間でのみ有効な地図内に音声データを残す仕組みが必要となる。
本発明は、以上の点に鑑み、電子チケットを有し、ユーザが携帯する無線端末が地図上の特定範囲内に存在することを条件として情報提供を行うサーバ及び情報提供システムを提供することを目的のひとつとする。
本発明の一態様によると、無線端末の現在位置情報に基づき、イベント会場内又はイベント会場付近で情報を該無線端末に提供するサーバであって、
サーバは、
イベント会場へ入場する又はイベントへ参加するための電子チケットが発行された無線端末の識別情報を該イベントに関連づけて記憶するチケット管理部と、
所定の設定端末の操作に従い、イベント会場内又はイベント会場付近で無線端末に情報を提供する情報提供ゾーンを地図上に設定するゾーン設定部と
イベント会場内又はイベント会場付近で無線端末に情報を提供するための情報提供ゾーンが地図上で予め設定され、音声データ変換と電子チケットを有し、かつ、情報提供ゾーン内に存在する無線端末を検出するゾーン判定部と、
音声データ変換と電子チケットを有し、かつ、情報提供ゾーン内に存在する無線端末に対して、該情報提供ゾーンに対応する情報を表示させる情報提供部と
を有するサーバが提供される。
また、本発明の他の一態様によると、
現在位置情報を提供する無線端末と、
イベント会場内又はイベント会場付近で情報を無線端末に提供するサーバと
を備えた情報提供システムであって、
サーバは、
イベント会場へ入場する又はイベントへ参加するための電子チケットが発行された無線端末の識別情報を該イベントに関連づけて記憶するチケット管理部と、
所定の設定端末の操作に従い、イベント会場内又はイベント会場付近で無線端末に情報を提供する情報提供ゾーンを地図上に設定するゾーン設定部と
イベント会場内又はイベント会場付近で無線端末に情報を提供するための情報提供ゾーンが地図上で予め設定され、音声データ変換と電子チケットを有し、かつ、情報提供ゾーン内に存在する無線端末を検出するゾーン判定部と、
音声データ変換と電子チケットを有し、かつ、情報提供ゾーン内に存在する無線端末に対して、該情報提供ゾーンに対応する情報を表示させる情報提供部と
を有する情報提供システムが提供される。
本発明によると、電子チケットを有し、ユーザが携帯する無線端末が地図上の特定範囲内に存在することを条件として情報提供を行うサーバ及び情報提供システムを提供することができる。
ソーシャルネットワークシステムの全体構成図である。 サーバのブロック構成図である。 サーバのハードウェア構成図である。 無線端末のハードウェア構成図である。 ソーシャルネットワークシステムの全体フローチャートである。 事前設定処理の詳細フローチャートである。 登録する出会い種別の例である。 プロフィールの項目例である。 ポーカロイドの設定画面例である。 吹き込み設定例である。 自動収集に関する設定項目の例である。 全ユーザ対象の共通処理の詳細フローチャートである。 ランキング表示の画面例である。 各ユーザ間の共通項表示処理の詳細フローチャートである。 無線端末における表示と、関連づけ操作と同意操作の説明図である。 無線端末における表示と、関連づけ操作と同意操作の他の説明図である。 共通項の表示画面例である。 会話終了後処理の詳細フローチャートである。 待ち合わせ表示の画面例である。 情報提供システムの全体構成図である。 サーバの機能ブロック構成図である。 事前設定とチケット発行の処理を示すフローチャートである。 入場受付ゾーンの設定例を示す説明図である。 入場受付ゾーンの他の設定例を示す説明図である。 イベント会場付近に情報提供ゾーンを設定する例を示す図である。 情報提供ゾーンで提供する情報及び情報提供方法の設定例を示す。 イベント会場内に情報提供ゾーンを設定する例を示す図である。 イベント会場内の情報提供ゾーンで提供する情報及び情報提供方法の設定例を示す。 イベント当日の処理を示すフローチャートである。 ナビゲーションの説明図である。 地図上でのナビゲーションの説明図である。 地図上でのナビゲーションと情報提供の説明図である。 入場処理の説明図である。 自動チケット検知装置を用いた入場処理の説明図である。 イベント会場内での情報提供の説明図(1)である。 イベント会場内での情報提供の説明図(2)である。 イベント会場内での情報提供の説明図(3)である。 ユーザ間の感想情報共有に関し、地図上への投稿時の説明図である。 情報投稿ゾーンで提供する情報及び情報提供方法の設定画面例である。 ユーザ間での情報共有の例を示す。 ユーザ間で共有する情報の検索例(1)を示す。 ユーザ間で共有する情報の検索例(2)を示す。 ユーザ間で共有する情報の検索例(3)を示す。 グループを作成してグループ間でのみ有効な共有地図の例。
1. 関連システムの説明
まず、本発明の各実施形態を説明する前に、関連する技術である、初対面の人同士の交流及び関係性を深化するソーシャルネットワークシステム1(以下、関連システムと称する場合もある)について説明する。
図1は、ソーシャルネットワークシステムの全体構成図である。
ソーシャルネットワークシステム1は、例えば、サーバ10と、基地局30を介してサーバ10と通信する複数の無線端末20とを備える。また、ソーシャルネットワークシステム1は、個人情報記録サーバ40及びGPS情報記憶装置50をさらに備えてもよい。
サーバ10は、ソーシャルネットワークサービスを提供するサーバであり、本実施の形態の処理を制御する。無線端末20は、例えば、スマートフォン又はタブレットなどのインターネットにアクセス可能な携帯情報端末である。基地局30は、無線端末20と無線で通信する。個人情報記録サーバ40は、例えば、他のソーシャルネットワークサービスを提供するサーバである。GPS情報記憶装置50は、例えば、無線端末20の位置を記憶する装置である。例えば、GPS情報記憶装置50は、無線端末20に搭載されたGPS装置から位置情報を受信して、無線端末20の識別情報と受信した位置情報を対応して記憶する。なお、各装置の数は、図1に示す数に限らず適宜の数を備えることができる。
図2は、サーバ10のブロック構成図である。なお、以下の説明では、無線端末20とユーザは1対1に対応するものとして説明するが、例えばユーザは情報を設定する段階と、他のユーザを出会って共通項を表示する段階など、異なる処理タイミングでは異なる無線端末20を使用してもよいし、情報を設定する段階等で用いる端末は無線端末以外に有線でサーバ10と通信可能な端末を用いてもよい。
サーバ10は、例えば、ユーザ情報登録部101と、イベント参加者属性抽出部102と、イベント参加者共通点抽出部103と、ユーザマップ情報作成部104と、共通仮想空間設定部105と、ユーザ間共通点抽出部106と、記録部107と、連絡部(通信処理部)108と、リクエスト処理部109とを有する。サーバ10は、例えば各無線端末20の位置情報と、各無線端末20のユーザのプロフィール情報と、各ユーザが所望する出会いの種別とを対応して記憶する。
サーバ10に設定される情報としては、ユーザ自身による情報登録、ユーザの同意に基づく自動登録、ユーザによる開示設定、及び、出会い種別の設定等があり、例えば、ユーザ情報登録部101と無線端末20とで実行される。また、サーバ10から出力される情報として、例えば、ニュースフィード、共通点連絡、及び、共通点推薦広告があり、これらは連絡部108から送信される。
図3は、サーバ10のハードウェア構成図である。
サーバ10の上述の各部は、処理部(CPU)11、記憶部12、出力部13及び通信インタフェース14とにより実現されることができる。例えば、各部を実現するための機能プログラムが記憶部12に記憶され、処理部11が機能プログラムを読み出して実行することができる。
図4は、無線端末20のハードウェア構成図である。
無線端末20は、例えば、処理部(CPU)21と、記憶部22と、表示部と操作部を兼ね備えたタッチパネル23と、基地局30を介してサーバ10と通信するための無線通信部24とを有する。本実施の形態における無線端末20の各機能は、処理部21が無線通信部24を介してサーバ10にアクセスし、サーバ10からの指示に応じて処理を実行してもよい(例えば、ブラウザベースの動作)。また、無線端末20に本ソーシャルネットワークシステム1を実現するための所定のアプリケーション(プログラム)が予めダウンロードされて記憶部22に記憶され、処理部21がアプリケーションを読み出して実行してもよい。
図5は、ソーシャルネットワークシステム1の全体フローチャートである。
まず、サーバ10は、無線端末20と通信して事前設定処理を実行する(S101)。また、サーバ10は、適宜のタイミングで全ユーザ対象の共通処理を実行する(S103)。サーバ10は、無線端末20と通信して各ユーザ間の共通項表示処理を実行する(S105)。また、サーバ10は、ユーザ間の会話が終了すると、会話終了後処理を実行する(S107)。各処理について以下詳細に説明する。
図6は、事前設定処理(S101)の詳細フローチャートである。
まず、サーバ10(例えばユーザ情報登録部101)は、無線端末20のユーザが所望する出会い種別を設定する(S201)。
無線端末20は、ユーザの操作により、今後ユーザがどのような出会いを求めているかを示す出会い種別(出会い方)をサーバ10に送信し、サーバ10に設定できる。図7に登録する出会い種別を例示する。ユーザによっては同じ大学出身を求めるなど、図示以外のものも設定できる。これらの出会い種別の候補は、サーバ10から無線端末20に送信されて無線端末20のタッチパネル23に表示され、表示された出会い種別のうちユーザの操作により選択された所望の出会い種別がサーバ10に送信されてもよい。なお、設定された出会い種別が合致した場合のみ、後述するマップ上に表示されるものとし、合致しない場合はマップ上に表示されない。また、適宜のタイミングで設定を変更したり、表示の要否を変更したりすることが可能である。また、不本意な話しかけられ及びストーカーなどの被害を防ぐため、特定地域内でのみ表示させる、特定の時間帯でのみ表示させる、自己の特定距離内のみ表示させる、などの条件設定を無線端末10の操作により行うことができる。
次に、サーバ10(例えばユーザ情報登録部101)は、ユーザの固有プロフィールを作成する(S203)。図8Aに、プロフィールの項目例を示す。ユーザが求める出会い方に応じて、登録項目を予め定められておくことができるが、このシステムならではの条件が2つある。1つ目は自己が求める出会いの条件については、他ユーザに対してプロフィール登録の上、開示しなければならないものとする。他ユーザに求めるものは自己が開示しなければならないとすることでユーザが情報開示する幅を広げる行動を促進させる効果を期待する。2つ目は、位置情報に基づく出会いを求めるユーザは登録に際しては顔写真の登録を必須とする。多くの人間は普段、外を歩いているときは表に顔を出しているものであり、従って、その場所にいることに基づいて他ユーザと交流を図りたいと考えているユーザが顔を開示しなければならないとすることはなんらユーザに対して開示義務を荷重することにはならない。この目的と手段が合致した設定により、ユーザが顔写真を開示する行動を促進させる効果を期待する。以下プロフィールの入力として、男女問わず共通項がある人を求める出会い方を選択した場合の例を記す。名前、住所、生年月日、家族構成、出身高校などの個人情報に加え、初めて話したときに盛り上がるような項目、例えば、好きな映画ベスト3、普段はメガネを使うかどうか、暑いのと寒いのとどちらが苦手か、好きなタレントなどの情報を登録する。図8Bのようにボーカロイドによる音声入力を可能とするために自己の声に似たボーカロイドや自己が好むボーカロイドの登録を行う。音声データによる交流を前提とするためのボーカロイドの登録や好きな映画ベスト3というようなものや、暑いのと寒いのとどちらが苦手かなどは初めてあったときに話しのきっかけとなる可能性があるために設定する登録があるのが現在の多くの他のSNSでは初期登録にこうした設定は行わないため、本システムならではの特徴のひとつである。なお、ビジネス的な出会いを求めるときは、これまでの職歴、年収、スキル上の強み弱みなどを記録することになる。なお、ユーザは好きな映画ベスト3には入らないが、単に見たことのある映画など個人の記録情報を任意で後で登録できる。さらにユーザは初対面のときには開示するプロフィールとしてだしづらい情報、過去にあった不幸など、項目別に、話した時間や出会った回数に基づく開示制限設定を行うことができる。
例えば、図8Aに示す項目名がサーバ10から無線端末20に送信されて無線端末20のタッチパネル23に表示され、表示された項目名に対応する情報がユーザの操作により入力され、無線端末20からサーバ10に送信されてもよい。なお、必ずしも表示された項目名すべてに対して情報が入力される必要はない。
サーバ10(例えばユーザ情報登録部101)は、個人記録自動収集を行うか否か設定する(S205)。サーバ10は、ユーザにより入力された情報を無線端末20から受信する以外にも、他のシステムからユーザのプロフィール情報を取得することができる。サーバ10は、無線端末20のユーザ毎に、このような自動取得処理を実行するか否か設定でできる。図9に、自動収集に関する設定項目を例示する。例えば、ユーザが無線端末20を操作して、ネットショッピングのサイトなどの購入履歴から自動的に情報を取得してよいかサーバ10に設定できる。またブログ、ツイッター、ソーシャルネットワーク上にユーザが投稿した情報についても自動的に情報を取得してよいかサーバ10に設定できる。さらに、自分(すなわち無線端末20)の周りにある音による自動音声登録を行うか否かをサーバ10に設定できる。
ここで、自動音声登録部による自動音声登録の仕組みを説明すると、無線端末20は、マイクを介して入力される音声の中で、ユーザの声を声紋で認識する手段と、笑い声などのユーザのリアクションから発する音を認識する手段と、ユーザの行動により発する音(例えば、食べる音、飲む音など)を認識する手段を有してもよい。なお、ユーザの声紋、リアクションから発する音など認識する音のサンプル(テンプレート)は、予め無線端末20に登録される。次に、無線端末20は、認識された音をテキスト化し、それらのテキストの中で、ユーザの声、ユーザのリアクション、及び、ユーザの行動音に基づき、何度も出てくる言葉、何度も出てくる行動音、または自分のリアクションが大きかった言葉、という抽出基準で、自分が興味あるキーワードについて抽出を行えるようにする。例えば、言葉又は行動音の出現する回数の閾値が無線端末20に予め登録され、閾値を超えた言葉又は行動音を抽出してもよいし、出現する回数か多い言葉又は行動音を上位から所定数抽出してもよい。また、リアクションの大きさについては、リアクションが比較的大きいときに発せられる言葉、リアクションが比較的小さいときに発せされる言葉を予め無線端末20に登録しておき、テキスト化された音と、これらの言葉を比較することでリアクションが大きかった言葉を抽出してもよい。抽出された言葉は、無線端末20からサーバ10へ送信され、無線端末20のユーザのプロフィール等に追加される。なお、この自動音声登録については、ユーザが必要とする場合、例えば1日1回登録するかどうか自体を選択することができるものとする。また、上述の自動音声登録は、無線端末20が音声の認識処理等を行う以外にも、上述の処理の一部を無線端末20が実行し、実行結果をサーバ10又は他の処理装置に送信して、サーバ10又は他の処理装置が残りの処理を実行してもよい。例えば、音声の入力を無線端末が実行し、音声の処理をサーバの音声自動登録部が実行してもよい。自動音声登録部は、予め定められたプライバシー条件または機密保持条件を満たす範囲で、キーワードを登録することができる。
次に、サーバ10(例えばユーザ情報登録部101)は、所定のイベントへの参加申請処理を実行する(S207)。例えば、無線端末20は、ユーザの操作により、所定のイベントへの参加申請をサーバ10に送信する。サーバ10は、参加申請を受信すると、無線端末20のユーザの識別情報を、イベントの参加者として記憶する。
なお、上述のステップS201乃至S207の実行順序は上述の例に限らず適宜の順序、適宜のタイミングで実行されてもよい。また、ステップS201乃至S207無線端末20からの要求応じて実行されてもよいし、一部が省略されてもよい。
図10は、全ユーザ対象の共通処理(S103)の詳細フローチャートである。
以降、イベントの例として、A大学のキャンパス全体を使用した1000人規模の国際交流パーティを開催した場合を想定して説明する。イベントの会場は大学内に複数存在するが、メインステージとなる大きな会場が存在する。参加者は事前に前述のプロフィール登録等を終えた状態でイベント参加登録を行ったものとし、各ユーザが無線端末20を有するものとする。なお、イベントの例は上述の例に限らず、適宜のイベントでもよい。
まず、サーバ10は、イベント参加ユーザ全体の共通項ランキングを表示装置(図示せず)に表示する(S301)。例えば、メイン会場には表示装置として巨大スクリーンがあり、サーバ10(例えば、イベント参加者共通点抽出部103)は、イベントに参加登録している参加者(この例では1000人)のプロフィールの中で共通点が多いものから順に表示する(ランキング表示)。また、サーバ10は、これらの情報をイベントに参加登録されたユーザの無線端末20に送信し、無線端末20に表示することができる。
図11に、ランキング表示の画面例を示す。この例の場合、一例として、出身大学がA大学であることが共通点として最も多く、A大学の近隣出身であることが次に多く上がっている。また国際交流パーティのため、どの国から一番多くの人が来たかを表示してもよい。メインステージの人(主催者)はこれらの情報をきっかけとして、イベントの最初の司会進行することで話を盛り上げることができる。また参加者同士が話しをするきっかけともなる。
また、サーバ10(例えば、イベント参加者属性抽出部102)は、参加者統計情報を作成し出力する(S303)。例えば、サーバ10は、全イベント参加者のプロフィール情報の統計情報を作成することができる。ここで、イベントへ参加申請したユーザの名前やメールアドレス等の個人情報は開示しないようにできる。サーバ10は、イベントの主催者へ統計情報を提供するため、作成された統計情報を出力部13から印刷したり、通信インタフェース14を介してイベント主催者の端末へ送信したり、イベント主催者の端末がアクセスできる装置に記憶することができる。これにより、イベントの主催者はイベント毎に属性把握のためのアンケートをとる必要がなくなる。
なお、上述のステップS301及びS303の実行順序は上述の例に限らず適宜の順序、適宜のタイミングで実行されてもよい。また、ステップS301及びS303は所定の端末等の操作に応じて実行されてもよいし、いずれか又は双方が省略されてもよい。
図12は、各ユーザ間の共通項表示処理(S105)の詳細フローチャートである。
イベント会場は、メインステージ以外にも複数の会場が存在する。各会場でのユーザの出会い方について説明する。まず、概要を述べると、ユーザAの無線端末20(第1の無線端末。図12では無線端末20Aと記す)のタッチパネル23に表示されるマップ画面には、自無線端末20の位置(例えば、中心に配置されてもよい)と表示地図内にいる前述のソーシャルネットワークシステム1に登録した他のユーザのうち、求める出会いが合致したユーザの無線端末20(第2の無線端末。図12では無線端末20Bと記す)の位置が表示される。ここで地図表示機能について説明すると、サーバXには大元となる共有の地図情報があり、多くのユーザの現在位置情報および求める出会い条件が記録されている。さらにサーバαによって出会いの条件の合致判定がなされ、この判定処理に基づき、合致したユーザ間のみの地図を作成し、ユーザ向けに提供する。多くの位置情報に基づく出会いのシステムは、ユーザに対しても共有の地図情報が示されているだけであり、各ユーザ向けに地図を作成する点が本ソーシャルネットワークならではの特徴である。これらの地図表示機能は、例えばサーバの地図作成部により実行されることができる。これらはサーバ10から受信される情報に基づき表示される。無線端末20AのユーザAは、表示された他の無線端末20のうち、出会い種別が合致する少なくともひとつのユーザBの無線端末20に対して、自身の無線端末20AとそのユーザBの無線端末20とを関連づける関連づけ操作(話しかけリスエスト)をする。ユーザBの無線端末20には、サーバ10を介して通知される。このように話しかけることを打診されたユーザBは、お互いの共通話題情報(後述)を表示することに同意した場合に同意操作を行い、同意信号がサーバ10に送信される。同意信号を受信したサーバ10は、ユーザAとユーザBのプロフィール情報の共通項を抽出し、抽出された共通項をユーザAとユーザBの無線端末に表示させる。
以下、図12を参照して詳細に説明する。まず、サーバ10(例えば、ユーザマップ作成部104)は、各無線端末20の位置情報と、各無線端末の出会いが合致したユーザを含むマップ情報を作成して各無線端末20に送信する(S401)。各無線端末20は、各無線端末20の位置と出会いの種別を、表示部(タッチパネル)にマップ表示する(S403)。図13の左側に、マップ表示の画面例を示す。なお、サーバ10は、無線端末20に対して、無線端末20の位置の近傍(例えば、所定の表示地図の範囲内)にいる無線端末20についての情報のみを送信するようにしてもよい。
無線端末20のユーザは、マップ表示を参照して、話しかける(又は既に話を開始している)ユーザの無線端末を特定し、後述する関連づけ操作を行う。例えば、無線端末20のうちのひとつ(この例では無線端末20A)は、マップ表示された無線端末20Aと、複数の無線端末20のうちの少なくともひとつの無線端末(この例では無線端末20B)とを関連づける関連づけ操作がなされたことを操作部(タッチパネル)23により検知する(S405)。
ここで、関連づけ操作は、例えば、表示部23にマップ表示された無線端末20Aの位置から無線端末20Bの位置へ向かうスワイプ動作と音声吹き込み又はテキスト入力によるメッセージ送信である。このとき、無線端末20Aは、上述のスワイプ動作に応じて、表示部23にマップ表示された無線端末20Aの位置から、無線端末20Bの位置へ矢印を表示してもよい。図13の中央にこの状態の画面例を示す。なお、スワイプ動作及び矢印の向きは逆向きでもよい。また、関連づけ操作は、表示部23にマップ表示された無線端末20Aの位置と無線端末20Bの位置とを始点とするピンチ動作でもよい。その他、自身の無線端末20Aと他の無線端末20を関連づける適宜の操作でもよい。
関連づけ操作を検知した無線端末20Aは、無線端末20Bに対する話しかけリクエスト及び音声データ又はテキストデータをサーバ10に送信する(S407)。サーバ10(例えば、リクエスト処理部109)は、無線端末20Aから受信した話しかけリクエスト及び音声データ又はテキストデータを無線端末20Bに転送する(S409)。無線端末20Bは、話しかけリクエスト及び音声データ又はテキストデータを受信すると、無線端末20Aから話しかけリクエスト及び音声データ又はテキストデータがあった旨を表示部(タッチパネル)23に表示する(S411)。一例として、図13の中央に示すような、無線端末20Aから無線端末20Bへの矢印を無線端末20Bの表示部23に表示してもよい。話しかけリクエスト及び音声データ又はテキストデータの情報は、話しかけられた話者間のみに残り後述する共有の地図情報には残らないものとする。これにより、実際に対面したことのない人々がネット上で出会うことを目的としたユーザの感想コメントと、特定の場所に関する個人的な思いを芸術的、文化的、社会的な観点で共有することを目的としたユーザの感想コメントを区別し、制御する。
無線端末20Bのユーザは、表示された話しかけリクエスト及び音声データ又はテキストデータを受信する。無線端末20Bのユーザは、音声データについて再生で聞くことも可能であり、テキストデータをボーカロイドにより音声データ化したものを聞くことも可能であり、また音声データをテキストデータ変換したものを見ることも可能である。話しかけを行ったもののソーシャルネットワーク上の情報を見ることができる。そして無線端末20Bのユーザは任意の時間に話しかけを行ったに対する同意操作又は拒否操作を行うことができる。同意操作は、例えば、無線端末20Bの表示部23にマップ表示された無線端末20Bの位置から無線端末20Aの位置へ向かうスワイプ動作でもよく、無線端末20Bの操作部(タッチパネル)23がこの動作を検知する(S413)。このとき、無線端末20Bは、上述のスワイプ動作に応じて、表示部23にマップ表示された無線端末20Bの位置から、無線端末20Aの位置へ矢印を表示してもよい。図13の右側にこの状態の画面例を示す。また、例えば、表示部23に同意ボタンと拒否ボタンが表示され、いずれかがタップされることを操作部23により検知して同意操作又は拒否操作を検知してもよい。なお、同意操作及び拒否操作は上述の例に限らず、同意の音声データを吹き込み返す(録音する)など、予め定められた適宜の操作でもよい。
上述の例では、無線端末20Aと無線端末20Bの2者間について説明したが、上述の処理を所定時間内に無線端末20Aと各無線端末20で行うことで、複数のユーザ間の共通項が抽出されるようにしてもよい。
図14に、関連づけ操作と同意操作の他の例を示す。無線端末20は、マップ表示上に仮想空間70を設定することができる。なお、そのスペースは地図内ならば、どこでも構わない。例えば、ユーザの操作によりマップ表示上の領域の一部に所定の動作(一例としてダブルタップ動作など)が行われることで仮想空間70を設定できる。例えば、上述の同意動作は、無線端末20にマップ表示された自身の無線端末20の位置をドラッグして仮想空間70内に移動する動作でもよい。また、上述の関連づけ操作が、無線端末20にマップ表示された他の各無線端末20の位置をドラッグして仮想空間70内に移動する動作でもよい。これらの動作は、操作部23により検知される。同意操作及び関連づけ操作の一方は、上述の例のように一方の無線端末20の位置から他方の無線端末20の位置へ向かうスワイプ動作でもよい。図14は、関連づけ操作は上述の例のようにスワイプ動作で行い(図14の中央)、同意操作に仮想空間70を用いた(図14の右側)例を示す。このような仮想空間70を用いた操作は3人以上のユーザをひとつのグループとして関連づける場合に効果的であるが、2人のユーザを関連づける場合にも利用できる。
図12に戻り、処理の説明を続ける。無線端末20Bは、拒否操作を検知するとサーバ10に拒否信号を送信し、サーバ10(例えば、リクエスト処理部109)から無線端末20Aへ拒否信号を転送して処理を終了する(図示せず)。
一方、無線端末20Bは、操作部23での同意操作を検知すると(S413)、サーバ10へ同意信号を送信する(S415)。同意信号を受信したサーバ10(例えば、イベント参加者共通点抽出部103)は、無線端末20Aのユーザのプロフィール情報と、無線端末20Bのユーザのプロフィール情報との共通項を抽出する(S417)。サーバ10は、抽出された共通項を記録部107に記録してもよい。サーバ10は、抽出された共通項を無線端末20A及び無線端末20Bに送信する(S419)。なお、サーバ10は、無線端末20Aと無線端末20Bが会話中である旨記憶しておくことができる。
無線端末20A及び無線端末20Bは、サーバ10から受信した共通項を表示部23に表示する(S421)。図15に共通項の表示画面例を示す。関連づけられた各ユーザの無線端末20には、今まで行ったことのある国など、個人間の共通点と、日本庭園に詳しい人など求める項目が合致した場合に、それらの情報が表示される。共通点や求める項目が合致しなければ何も表示されない。ただし、推測するボタンを押せば、推測する共通点を表示することができる。共通する点を推測する仕組みは後述する他のユーザが登録したタグ付けにより行われる。ユーザ同士は示された共通点などの項目を基に会話をすることができる。これにより、「どこの国に行ったことがあるのか」というような空振りの質問はなされなくなる。また、ユーザは会話の中で開示レベルを変更することによって共通点ではない個人情報を開示することができる。2人を超えるユーザが仮想空間70に入室した場合も同じように動作する。特に2人を超えるユーザにおいては、企業研修におけるアイスブレイク、討論話題設定にも使用することができる。
このように、表示された共通項をきっかけとして、無線端末20A及び無線端末20Bの各ユーザの会話を促進することができる。なお、サーバ10は、無線端末20Bから同意信号を受信すると、無線端末20Aと無線端末20Bを、他の無線端末20のマップ表示に表示されなくなるようにしてもよい。
その後ユーザ間での会話が終了すると、無線端末20A及び無線端末20Bのいずれかのユーザは、会話終了操作を行う。会話終了操作は、終了ボタンをタップする、マップ表示上に設定された仮想空間70内の自無線端末の表示をドラッグして仮想空間70外で移動させる等、操作部23に対する予め定められた操作でよい。これらの操作は、操作される無線端末20A又は無線端末20Bの操作部23で検知され(S423)、無線端末20A又は無線端末20Bは会話終了信号をサーバ10へ送信する(S425)。
図16は、会話終了後処理の詳細フローチャートである。
サーバ10は、無線端末20A又は無線端末20Bから会話終了信号を受信すると、無線端末20Aと無線端末20Bのユーザステータス(例えば、関係性を示す情報)を変更する(S501)。なお、会話終了信号は、少なくとも無線端末20Aと無線端末20Bの一方から受信できればよく、無線端末20Aと無線端末20Bの組み合わせは上述のように同意信号を受信した後の適宜のタイミングで記憶しておくことができる。
例えば、無線端末20Aと無線端末20Bのユーザのように、仮想空間70に入り話をした経験のあるユーザは「出会ったことのある人間」とし、これ以外にも、話しかけリクエストを受けた他のユーザについては「すれちがったことのある人間」、何もコミュニケーションはとらなかったが同じイベントに参加した他のユーザは、「同じイベントに参加したことがある人間」等のユーザステータスに変更してもよい。このうち、会話をした経験のあるユーザ(例えば仮想空間70に一緒に入ったユーザ)の無線端末20同士、すなわち上述の「出会ったことのある人間」の無線端末20同士については、イベント後においても本システムを介してメッセージを送受信可能にする。なお、ソーシャルカードゲームを行っている場合においては、サーバ10が抽出した共通点の多さや、その中から選択した惹かれる項目の多さなどに基づき、カードを入手できるようにしてもよい。さらにイベントへの参加することや特定の場所にGPS技術による到達履歴を残すことでカードを新規取得できるようにしてもよい。こうしたリアルな人との出会いや行動履歴に基づきカードを新規取得できることはソーシャルネットワークシステムに通じた人との出会いや記録情報の提供を加速させる仕組みである。
また、無線端末20の各ユーザの操作により、サーバ10は、会話の中で共通して盛り上がった話(テーマ)等の会話情報を記録部107に登録することができる(S503)。音声自動登録を行っている場合は、無線端末20のマイク等から入力された音声が無線端末20又はサーバ10で認識され、サーバ10に自動登録される。また、今後の他のユーザとの共通点推測を助けるために、会話の結果に基づく項目単語について、タグを作成することができる。例えば、尊敬する歴史上の人物として、ユーザAはナポレオンを挙げ、ユーザBは織田信長を挙げており、共通点としては合致しないが、発言したユーザ自身や他のユーザが無線端末20を操作して、「時代を超える革新性をもった人物」「唯我独尊」「英雄」などのタグ付けを行うことで、尊敬する人物が属性として近い形での推測がなされ、「尊敬している歴史上の人物が似ているかもしれません。」と画面に表示がなされることになる。
上述のように、会話した経験のあるユーザ(例えば、仮想空間70に一緒に入ったユーザ)の無線端末20、すなわち「出会ったことのある人間」の無線端末20については、イベント後においてもメッセージ送受信が可能である。また、サーバ10は、「出会ったことのある人間」の行動は、ユーザが同意する限りにおいて、ニュースフィードに掲示する。特に互いの共通点を増やす、深化するような動作を「出会ったことのある人間」が行った場合、サーバ10は、優先してニュースフィードに掲示する。また、会話したユーザの共通点が増えた場合は例えば「ユーザBも○○に行きました」というように、他方のユーザの無線端末20に通知する。さらに、無線端末20が「出会ったことのある人間」の画面を見るときには、共通点を増やすため、「この人はこんなものに興味があります。」という企業広告を出してもよい。このように、本実施の形態のソーシャルネットワークシステムは、一度出会った以降にも関係性を深化させる仕組みをもったシステムである。
本実施の形態によると、ユーザ同士の共通点となる話題を提供することで、他の個人情報の漏えいを防ぎつつ、ユーザ同士の交流及び関係性を深化することに記録情報を役立てるシステムを提供することができる。また、ユーザ側に情報を記録するメリットを還元し、さらに初対面の人同士の交流及び関係性を深化することに記録情報が役立てるようなシステムを構築することができる。また、ソーシャルネットワークサービスの本来の目的である人間同士の交流に、記録情報を使用するシステムを提供できる。
以上、国際交流イベントを例に挙げて本実施の形態を説明したが、イベントでなくても偶然道端でソーシャルネットワークシステムのユーザ同士が会うこともあり、そういった場合にも適用できる。動作は上述と同様である。また、本実施の形態では初めてあった人々同士の出会いを例として挙げたが、長年、親しい友人の間に存在する、知らなかった共通点を提示する仕組みにも適用できる。図17のように出会ったことのある人のみを地図上に表示する仕組みによって待ち合わせに使用することができる。例えば、上述のようなマップ表示において待ち合わせボタンをさらに表示し(図17の左側の図)、ユーザの操作により待ち合わせボタンが押されることで、サーバは無線端末に既に出会ったことのあるユーザのみ表示させることができる(図17の右側の図)。さらに、本実施の形態ではソーシャルネットワークシステムとして挙げたが、既存のソーシャルネットワークシステム(ソーシャルネットワークサービスを提供するシステム)のサブアプリであってもよい。この場合、上述のプロフィール設定や、自動個人記憶収集で登録される登録情報が、既存のソーシャルネットワークシステムから登録情報として開示されるだけであり、他の動作は同様である。
なお、本実施の形態のソーシャルネットワークシステム1は、個人情報漏えいを防ぐため及び現実に出会って同意を示したことを信頼性の担保とするシステムのため、既存のソーシャルネットワークシステムにあるような、名前検索およびコミュニティ検索などはユーザ側が使用できない仕組みとすることができる。
2. 第1の実施の形態
次に、本発明の第1の実施の形態について、図面を参照して説明する。
図18は、情報提供システムの全体構成図である。
情報提供システム2は、例えば、サーバ60と、基地局30を介してサーバ60と通信する複数の無線端末20とを備える。また、ソーシャルネットワークシステム2は、イベント開催者端末71と、ナビゲーション情報装置72と、決済代行装置73をさらに備えてもよい。
サーバ60は、例えば、イベントの電子チケットを発行し、無線端末20の現在位置情報に基づき、イベント会場内又はイベント会場付近で情報を無線端末20に提供するサーバである。サーバ60は、無線端末20の位置情報を取得することができる。位置情報の取得は公知の技術を用いることができる。例えば、建物内の位置、フロア毎の位置を把握できる精度の手法を用いる。サーバ60は、ソーシャルネットワークサービスを提供するサーバに、本実施の形態の機能が付加されたサーバでもよい。無線端末20は、例えば、スマートフォン又はタブレットなどのインターネットにアクセス可能な携帯情報端末である。基地局30は、無線端末20と無線で通信する。なお、以下の説明では無線端末20とユーザは1対1に対応するものとして説明するが、例えばユーザは、情報を設定する段階、チケットを購入する段階、及び、イベント参加時に携帯して情報を表示する段階など、異なる処理タイミングでは異なる無線端末を使用してもよいし、情報を設定する段階等で用いる端末は無線端末以外に有線でサーバ60と通信可能な端末を用いてもよい。
イベント開催者端末71は、イベント開催者が操作する端末である。ナビゲーション情報装置は、地図上のナビゲーション、交通機関のナビゲーション等、ある地点から他の地点へのナビゲーション情報を提供する装置である。決済代行装置73は、電子チケットが有料な場合、購入代金を決済するための装置である。なお、各装置の数は、図18に示す数に限らず適宜の数を備えることができる。
サーバ60及び無線端末20のハードウェア構成は、それぞれ図3及び図4に示した上述のサーバ10及び無線端末20の構成と同様である。
図19は、サーバ60の機能ブロック構成図である。サーバ10は、例えば、情報登録部601と、チケット管理部602と、ゾーン判定部603と、情報提供部604と、入場管理部605と、通信処理部606と、ナビゲーション処理部607とを有する。
情報登録部601は、イベントに関する情報、無線端末20のユーザに関する情報、無線端末20に提供する予め定められた情報の登録を受け付ける。受け付けた情報は、適宜の記憶部に記憶されることができる。情報登録部601は、所定の設定端末(例えば、イベント開催者端末71)の操作に従い、イベント会場内又はイベント会場付近で無線端末に情報を提供するための情報提供ゾーンを地図上に設定するゾーン設定部を有する。
チケット管理部602は、イベント会場へ入場する又はイベントへ参加するための電子チケットを発行し、チケットが発行された無線端末20の識別情報をイベントの識別情報に関連づけて記憶する。
ゾーン判定部603は、電子チケットを有し、かつ、情報提供ゾーン内に存在する無線端末20を検出する。
情報提供部604は、電子チケットを有し、かつ、情報提供ゾーン内に存在する無線端末20に対して、情報提供ゾーンに対応する情報を送信して無線端末20に表示させる。情報提供部604は、情報提供ゾーンに対応して、無線端末20に提供する情報を記憶する。提供する情報の例としては、例えば、情報登録部601により予め登録された情報でもよいし、情報提供ゾーンに対応した掲示板情報でもよい。例えば、情報提供部604は、情報提供ゾーンに予め関連づけられた対象に関する投稿を、無線端末20のひとつ又は複数から逐次入力して記憶し、掲示板情報を作成してもよい。なお、掲示板への投稿に関して、例えば、情報提供部604は、電子チケットを有し、かつ、情報提供ゾーン内に存在する若しくは過去に存在したことがある無線端末に対して、投稿を許可するようにしてもよい。また、掲示板の閲覧に関しては、情報提供ゾーン内に存在するときだけでなく、過去に情報提供ゾーンに存在したことがある無線端末20、すなわち一度でも情報提供ゾーンに入ったことがある無線端末20について、情報提供ゾーン外に移動した後でも掲示板情報を閲覧可能にしてもよい。
入場管理部605は、イベント開催者端末71の操作に従い設定されたイベント会場の入口付近の入場受付ゾーンに、電子チケットを有する無線端末20が移動したことを検知すると、電子チケット又は電子チケットの表示ボタンを無線端末20に表示させる。また、入場管理部605は、後述する入場処理により、無線端末20を携帯するユーザがイベントに入場したことを検知すると、電子チケットを無効にする。入場管理部605は、イベント会場に入場したことを示す識別情報をユーザの識別子又は無線端末20の識別子に対応して記憶して、どのユーザがイベント会場に入場したかを管理することもできる。
なお、イベント会場への入口として複数の入口が存在する場合、入場受付ゾーンを入口毎に設定することができる。この場合、電子チケットはイベント会場に入場する入口が指定される。入場管理部605は、電子チケットを有する無線端末60が、電子チケットで指定された入口に対応する入場受付ゾーンに移動したことを検知すると、電子チケットを無線端末20に表示させ、電子チケットで指定された入口以外の入場受付ゾーンでは電子チケットを無線端末20に表示させない。
通信処理部606は、無線端末20及びイベント開催者端末71等の外部装置と通信するための処理を行う。
ナビゲーション処理部607は、ナビゲーション情報装置72と連携して、電子チケットを有する電子端末に対し、指定された入口に対して設定された入場受付ゾーンまでのナビゲーション情報を提供する。
図20は、事前設定とチケット発行の処理を示すフローチャートである。
まず、サーバ60は、ユーザ情報を設定する(S601)。例えばサーバ60がソーシャルネットワークシステムのサーバとして使用される場合、サーバ60は無線端末20又は他の端末からユーザの情報を入力して記憶する。ユーザ情報としては、ユーザ名、プロフィール情報などの他、上述のソーシャルネットワークシステムにおける情報(例えば、図7及び図8Aに示す情報など)を設定できる。さらに図8Cに示すように自己が地図上に残す音声データの傾向を役割として入力する。グルメ話(グルメ)、観光ガイド(親切さん)、うんちく(知識人)、個人的な思い出(懐古厨)、歴史の話(歴史家)、すべらない話(芸人)など、事前に一定の役割をユーザに認識してもらうことで、ユーザの地図上の音声吹き込みの傾向について誘導を行う。なお、役割には出会い目的の役割は登録させない。この目的の役割登録排除とまた関連システムの説明において記載のとおり、出会い目的の感想コメントは個人に関連させて残るようになっているため、共有地図上に出会い目的の感想コメントは残らないようになっている。以上により、本システムは感想コメントの方向性について適切な制御を行っているため、地図上に出会い系として実際に対面したことのない人々がネット上で出会うことを目的としたユーザの感想コメント(第1の感想コメント)と、特定の場所に関する個人的な思いを芸術的、文化的、社会的な観点で共有することを目的としたユーザの感想コメント(第2の感想コメント)が混在しないように区別を行っている。さらに各ユーザに事前に一定の役割を認識させ、登録させることにより、出会い目的の共有地図への投稿を低減させている。また役割を登録させることで、後述するユーザが周囲の音声データを検索する際も、自己が望む音声を収集するのに役立たせることができる。
サーバ60は、イベント情報を設定する(S603)。例えば、サーバ60は、イベント開催者端末71にイベント情報の設定画面データを提供する。イベント開催者端末71は、受信した設定画面データに従い設定画面を表示し、イベント開催者の入力部の操作によりイベント情報を入力する。サーバ60は、入力されたイベント情報をイベント開催者端末71から受信し、記憶する。ステップS601とS603の順序は逆でもよい。
設定されるイベント情報としては、例えば、イベント概要、日時、価格(チケットの種類別)、発行可能枚数、チケット販売開始時刻、交通アクセス(最寄駅など)、イベント会場の住所、イベントの入場時間帯、推薦入場時間、推薦交通ルート、申し込み時の質問(任意設定)、諸注意事項、及び、申し込み時にユーザに届くメール内容などである。サーバ60は、これらの情報を基に、無線端末20に対してイベントの告知を行うこともできる。また、イベント情報は、イベントの入場受付ゾーン、情報提供ゾーン及び情報提供内容、ユーザの感想共有ゾーン及び感想共有形態を含む。
ここで、ゾーン設定について説明する。
図21は、入場受付ゾーンの設定例を示す説明図である。例えば、サーバ60の制御の下、イベント開催者端末71は、イベント会場を含む地図と、入場受付ゾーンの新規作成ボタンと、情報提供ゾーンの新規作成ボタンとを含むゾーン設定画面を表示部に表示する。イベント開催者の操作により、入場受付ゾーンボタンが押される(クリックされる)と、イベント開催者端末71は、図中破線で示す入場受付ゾーンを地図上に表示する。入場受付ゾーンの位置及び大きさが、ユーザのドラッグ操作などにより変更される。入場受付ゾーンの形状は、図では楕円で示しているか、カット操作により四角の入場受付ゾーンを作ることもでき、それ以外にも適宜の形状でもよいし、ゾーンを設定する場所に応じて複数の予め定められた形状から選択してもよい。
入場受付ゾーンに関連した情報の設定例を以下に示す。
・入場受付ゾーンの「入場可能時間帯」を入力してください。
○月○日○○:○○〜○○:○○
毎日○○:○○〜○○:○○
但し
毎週月曜日○○:○○〜○○:○○は除く
○月○日○○:○○〜○○:○○は除く
・チケット購入者に対して表示する「入場受付ゾーンの名前」を入力
してください。
「○○イベント会場」
図22は、入場受付ゾーンの他の設定例を示す説明図である。図22に示す例では、イベント会場は複数の入口があり、チケット毎に入口が指定され、入口毎の複数の入場受付ゾーンが設定される。設定の方法は図21と同様であり、受付ゾーンの新規作成ボタンが押される(クリックされる)と、イベント開催者端末71は、図中破線で示す入場受付ゾーンを地図上に表示し、位置及び大きさが所望の位置及び大きさになるようにユーザの操作により調整される。以上の処理を入場受付ゾーンの数だけ繰り返す。入場受付ゾーンの形状は楕円以外にも上述と同様に適宜の形状とすることができる。また、各入場受付ゾーンは異なる形状でもよい。
複数の入場受付ゾーンを設定する場合に入場受付ゾーンに関連した情報の設定例を以下に示す。
・入場受付ゾーンの「入場可能時間帯」を入力してください。
○月○日○○:○○〜○○:○○
毎日○○:○○〜○○:○○
但し
毎週月曜日○○:○○〜○○:○○は除く
○月○日○○:○○〜○○:○○は除く
・チケット購入者に対して表示する「入場受付ゾーンの名前」を入力してください。
「○○イベント会場」
・入場受付ゾーンで利用可能となるチケットにチェックを入れてください。
□アリーナ席
□A席
□B席
□スタンド席
図23は、イベント会場付近に情報提供ゾーンを設定する例を示す図である。図23の例では、最寄駅(X駅)からイベント会場までの経路を含む地図上で、情報提供ゾーンを設定している。イベント開催者の操作により、情報提供ゾーンボタンが押される(クリックされる)と、イベント開催者端末71は、図中破線で示す情報提供ゾーンを地図上に表示する。情報提供ゾーンの位置及び大きさは、例えば、ドラッグ操作などにより所望の位置及び大きさに変更される。情報提供ゾーンの形状は楕円以外にも上述と同様に適宜の形状とすることができる。また、各位置の情報提供ゾーンは異なる形状でもよい。
図24は、情報提供ゾーンで提供する情報及び情報提供方法の設定例を示す。例えば、イベント開催者端末71は、図23に示す情報提供ゾーンの位置及び大きさ等が、決定ボタンを押すなどのイベント開催者の操作により確定されると、図24に示すような情報提供方法と提供する情報の設定画面を表示する。情報提供方法は、例えば、ホームページへのリンクを張る、クーポンを表示する、テキストを表示する、画像を表示する、音声を再生する、掲示板を表示するなどが挙げられるが、これら以外にも、PDFデータをダウンロードするなどインターネット上で行える適宜の情報提供手法を用いることができる。情報提供方法は複数を組み合わせてもよい。提供する情報は、予め定められた情報を選択できるようにしてもよいし、テキストや画像などを入力できるようにしてもよい。各情報提供ゾーンに対して、提供する情報と情報提供方法が設定(記憶)される。
図25は、イベント会場内に情報提供ゾーンを設定する例を示す図である。例えば、サーバ60の制御の下、イベント開催者端末71は、イベント会場内の一部又は全体の地図と、情報提供ゾーンの新規作成ボタンとを含むゾーン設定画面を表示する。なお、図25では、新規作成ボタンは図示を省略する。イベント開催者の操作により、情報提供ゾーンの新規作成ボタンが押される(クリックされる)と、イベント開催者端末71は、図中破線で示す情報提供ゾーンを地図上に表示する。ゾーンの位置、大きさ及び形状等は上述と同様である。例えば、イベントが作品発表会や美術館における展示の場合、作品の周辺に情報提供ゾーンを設定して、ゾーン内に存在する無線端末20に作品に関する情報を提供することができる。また、商品の展示会などの場合、商品の周辺に情報提供ゾーンを設定して、ゾーン内に存在する無線端末20に商品に関する情報を提供することができる。また、入口、出口、その他適宜の場所に情報提供ゾーンを設定できる。なお、イベント会場が複数のフロアにわたる場合においては、階層フロアを選択できるものとする。
図26は、イベント会場内の情報提供ゾーンで提供する情報及び情報提供方法の設定例を示す。例えば、イベント開催者端末71は、図25に示す情報提供ゾーンの位置及び大きさ等が、決定ボタンを押すなどのイベント開催者の操作により確定されると、図26に示すような情報提供方法と提供する情報の設定画面を表示する。情報提供方法は、例えば、ホームページへのリンクを張る、情報提供ゾーンに関連づけられる作品、商品などの対象物の情報を表示する、画像を表示する、上記対象物に関する音声ガイドなどの音声を再生する、上記対象物に関する感想掲示板を表示するなどが挙げられるが、これら以外にも適宜の情報提供手法を用いることができる。提供する情報は、予め定められた情報を選択できるようにしてもよいし、テキストや画像などを入力できるようにしてもよい。
図20に戻り、動作の説明を続ける。サーバ60は、電子チケットを無線端末20に発行する(S601)。例えば無線端末20は、サーバ60にアクセスしてイベントの告知情報を閲覧し、イベントに参加(イベント会場に入場)するための電子チケットの購入リクエストメッセージをサーバ60に送信する。例えば、イベントの告知情報は、サーバ60が提供するソーシャルネットワークサービス上で提供されることができる。なお、サーバ60にアクセスする以外にも、サーバ60から無線端末20に告知情報が配信されてもよい。ひとつのイベントに対し、座席の種類など複数のチケット種別がある場合、電子チケットの購入リスエストメッセージはチケットの種別情報を含む。サーバ60は、無線端末20から購入リクエストメッセージを受信すると、無線端末20に電子チケットを発行する。イベント会場への入口が複数ある場合、電子チケットは入口を指定することができる。なお、電子チケットが有料の場合、サーバ60は、例えば決済代行装置73と連携してクレジットカードの決済を行うなど、適宜の決済方法による決済処理を行うことができる。サーバ60は、電子チケットを発行した無線端末20の識別情報を、イベントの識別情報に対応して記憶する。なお、入口が指定された場合は、無線端末20の識別情報を、指定された入口にも対応させて記憶する。
なお、無線端末20は、ユーザ情報登録時や電子チケット購入時などの適宜のタイミングで、ユーザの操作によりユーザの最寄駅を入力してサーバ60に送信し、サーバ60はユーザの最寄駅を記憶してもよい。ユーザの最寄駅の情報は、後述するイベント会場へのナビゲーションの際に使用される。
図27は、イベント当日のサーバの処理を示すフローチャートである。
イベント当日になると、無線端末20は、ユーザの操作に従いサーバ60にアクセスし、サーバ60から送信されるイベント案内画面を表示する(S701)。なお、イベント開催期間が複数日にわたる場合、上述のイベント当日とは無線端末20のユーザが参加しようとする日を指す。図28の左側にイベント案内画面の例を示す。ユーザの操作により、イベント案内画面に表示された「会場へ行く」というボタンが選択されると、電車、車などの各種ナビゲーション情報、雨天中止イベントである旨などの諸注意、現在のイベント会場の混雑状況、及び、推奨入場時間帯に関する情報提供を受けることができる。ナビゲーション情報を得るために、出発点として「自宅から」、「今いる場所から」などを選択でき、交通手段として電車、車、徒歩などを選択可能である(図28中央に示す画面参照)。例えば、交通手段を「電車」、「自宅から」を選んだ場合は、サーバ60は、ナビゲーション情報装置72と連携して、予め設定したユーザの最寄駅情報とイベント会場の最寄駅情報に基づきナビゲーション情報を検索し、図28の右側に示すナビゲーション情報を含む画面を無線端末20に表示させる(S703)。また、例えば、交通手段を「徒歩」、「今いる場所から」を選んだ場合、サーバ60は、ナビゲーション情報装置72と連携して、ユーザの現在位置情報とイベント会場の入口に設定された入場受付ゾーンの位置に基づき図29に示すナビゲーション情報を含む地図を無線端末20に表示させる。入口が複数ある場合、電子チケットで指定された入口までのナビゲーション情報N1を表示することができる。また、入口に設定された入場受付ゾーンをユーザが判別できるに表示してもよい。なお、交通手段として車が選択された場合も徒歩の場合と同様である。交通手段として電車が選択された場合においても、イベント会場の最寄駅からイベント会場の入口までのナビゲーション情報、無線端末20の現在位置からその最寄駅までのナビゲーション情報などを徒歩の場合と同様に表示できる。
次に、サーバ60は、無線端末20の位置情報を定期的に受信する(S705)。例えば、上述のGPS技術、WiFi技術、BEACON技術、その他無線端末20の位置情報を特定する適宜の技術を用いることができる。位置情報を取得し始める契機としては、一例として無線端末20に表示された「会場に行く」ボタンが押されたことを契機とすることができる。
サーバ60は、受信した無線端末20の位置情報に基づき、無線端末20が設定された情報提供ゾーンに存在するか判断する(S707)。例えば、サーバ60は無線端末20の最新の位置情報を地図上にマッピングし、情報提供ゾーンに存在するか(すなわち、情報提供ゾーン内へ移動したか)判断する。無線端末20が情報提供ゾーンに存在する場合(S707:Yes)、サーバ60は、該当する情報提供ゾーンに対応して設定された情報を無線端末20に提供し、表示させる(S709)。なお、電子チケットを有していない他の無線端末についてはこの処理は行われないため、当該無線端末に情報提供ゾーンに対応する情報は表示されない。図30の例では、レストランを対象とした情報提供ゾーンN2内に無線端末20が存在する場合に、レストランの外観の写真及びテキスト情報が、地図とともに無線端末20の画面下部に表示されている。情報の提供については、後により詳しく説明する。情報提供ゾーンで提供する情報として掲示板情報が設定されている場合、サーバ60は、情報提供ゾーンに存在すると判断された無線端末20に対し掲示板への投稿を許可する。なお、無線端末20が情報提供ゾーンに存在しない場合(S707:No)、ステップS711へ移る。
また、サーバ60は、受信した無線端末20の位置情報に基づき、無線端末20が設定された入場受付ゾーン内に存在するか判断する(S711)。入口が複数設定されている場合、無線端末20に発行した電子チケットで指定された入口の入場受付ゾーン内に無線端末20が存在するかを判断する。無線端末20が入場受付ゾーン内に存在する場合(S711、Yes)、サーバ60は後述する入場処理を実行する(S713)。なお、無線端末20が入場受付ゾーンに存在しない場合(S711:No)、ステップS715へ移る。
ステップS715では、サーバ60は処理を終了するか判断する(S715)。例えば、イベント終了後の所定時刻になるなど、終了条件を予め定めておくこともできる。処理を終了しない場合は、ステップS707へ戻り処理を繰り返す。
一方、無線端末20は、ユーザの操作により無線端末20に表示された終了ボタンが押される、又はウィンドウを閉じるための閉じるボタンがされるなど、所定の終了動作が実行されることで処理を終了でき、無線端末20からサーバ60へ終了信号を送信する。
ここで、上述の入場処理について説明する。図31及び図32は、入場処理の説明図である。図31の左側に示す無線端末20の表示画面は、無線端末20を携帯するユーザBが入場受付ゾーンに入ったときの地図を示す。無線端末20が入場受付ゾーンに入ると、例えばチケット表示ボタンが表示される。なお、予めイベント開催側者が設定した時間帯に入場受付ゾーンに入らない限りチケット表示ボタン又は後述する入場確認画面が表示されないようにすることができる。なお、図中のAで示すユーザAの無線端末20の画面にはチケット表示ボタン等は表示されない。
ユーザの操作によりチケット表示ボタンがクリックされると、無線端末20はチケット表示リクエストメッセージをサーバ60に送信し、サーバ60は、無線端末20に対応する電子チケットの入場確認画面情報を無線端末20に送信する。無線端末20は、入場確認画面情報に従い入場確認画面を表示する。図31の中央に入場確認画面の例を示す。無線端末20のユーザは、イベント会場への入口ゲートにおいて入場確認画面をイベント主催者の入場確認係に提示し、入場確認係が入場確認ページの確認ボタンを押すなどの操作を行うことにより、入場確認を行う。無線端末20は、確認ボタンが押されたことを検出すると、入場管理画面を表示する。図31の右側に入場管理画面の例を示す。また、サーバ60に入場完了メッセージを送信し、サーバ60は例えば無線端末20の識別情報を記憶することで入場管理を行うことができる。これにより、イベント会場への入場処理を行った電子チケットは使用済みステータスとなる。
なお、入場確認係を配置しない施設については、自動チケット検知機を入口に配置することにより、無人扉の開閉を行えるようにすることができる。図32を参照して自動チケット検知機81を用いた入場処理について説明する。自動チケット検知機81を用いる場合における入場確認画面の例を図32の右側に示す。入場確認画面を表示するまでの処理、すなわち、入場受付ゾーン内に無線端末20が存在するかの判定は上述と同様である。入場確認画面は、例えば、扉を開けるための確認ボタン83を含む。無線端末20のユーザが確認ボタン83を押すと、無線端末20は電子チケットに応じた所定の信号を発し、自動チケット検知機81が信号を検知する。ここで、所定の信号は、無線端末20から発する無線信号、無線端末20の表示部に表示される、自動チケット検知機81で検知可能な2次元画像(例えば、バーコード)でもよい。自動チケット検知機81は、無線端末20からの信号を検知すると、入口ゲートに設置されたゲート棒82を開ける。なお、自動チケット検知機81の配置位置は、信号を自動チケット検知機81に読み取らせた無線端末20のユーザとは別のユーザが入口ゲートから入場しないような位置、例えば、ゲート棒82が配置された入口ゲートに接近した位置に配置される。上述の入場管理については、無線端末20から信号を検知した自動チケット検知機81が、無線端末20に確認信号を送信し、確認信号を受信した無線端末20が上述と同様に入場完了メッセージを送信するようにしてもよい。若しくは、無線端末20から発する上記所定の信号が、無線端末20の識別情報又は電子チケットの識別情報を含み、自動チケット検知機81が無線端末20の識別情報又は電子チケットの識別情報をサーバ60に送信するようにしてもよい。
次に、イベント会場内での情報提供について、さらに説明する。
図33は、イベント会場内での情報提供の説明図(1)である。図中左側にイベント会場内の情報提供ゾーンの例を示す。図の例では、作品Aに対して情報提供ゾーンN3が設定されている。また、この例では、提供する情報として、作品Aに関連する画像と、制作者、制作年代及びエピソードなどのテキスト情報が設定されている。上述のステップS707において無線端末20が情報提供ゾーンN3内に存在すると判定されると、サーバ60は、該当する情報提供ゾーンN3に対応して設定された上述の画像及びテキスト情報を無線端末20に提供し、無線端末20に表示させる。図33の右側に、無線端末20における表示例を示す。
図34は、イベント会場内での情報提供の説明図(2)である。図中左側にイベント会場内の情報提供ゾーンの例を示す。図の例では、作品Aに対して情報提供ゾーンN3が設定されている。また、この例では、提供する情報として、作品Aに関連する画像と、作品Aに関する掲示板情報が設定されている。上述のステップS707において無線端末20が情報提供ゾーンN3内に存在すると判定されると、サーバ60は、該当する情報提供ゾーンN3に対応して設定された上述の画像及び掲示板情報を無線端末20に提供し、無線端末20に表示させる。図34の右側に、無線端末20における表示例を示す。
図35は、イベント会場内での情報提供の説明図(3)である。図35は、イベント参加者の掲示板情報を提供する場合の表示例を示す。例えば、入場受付ゾーンや、入口付近など適宜の位置に設定された情報提供ゾーンにおいて、イベント参加者の掲示板情報を提供することができる。また、上述の図11に示すようなイベント参加者の共通項情報を提供することもできる。
このように、無線端末20のユーザはイベント主催者が設定した情報提供ゾーンおよび情報提供内容設定に基づき、自己のいる位置に基づきイベント関連情報を取得することができる。
また、本実施の形態の一態様によると、電子チケットを用いた入場処理に、QRコード認証におけるリーダー機器は必要がなく、かつ、入場確認時間を短くできる。また、本実施の形態の一態様によると、電子チケットを用いた入場処理に際し、ユーザは、入場受付ゾーンに入ったことで画面に表示されるチケット表示ボタンを押せばよく、入場処理に際し特別な操作が必要ない。本実施の形態の一態様によると、イベント開催者から電子チケットを入手したユーザに対するイベント会場アクセスに関する情報提供を充実できる。また、本実施の形態の一態様によると、既存のシステムを用いて位置情報を特定できれば、情報を提供する情報発信機器を別個設置する必要はなく、使用でいる携帯端末も情報発信機器と通信できる端末に限定されない。
3.第2の実施の形態
第2の実施の形態では、第1の実施の形態に加えて、ユーザ間同士で情報交流を行うためのシステムを提供する。
SNSへの登録を行ったユーザは無線端末20から、過去の参加イベントや施設利用に関する感想情報をユーザ間で共有する共有地図上に投稿することができる。この際、SNSのサイト管理者側のサーバ60は、地図上の表示が混雑しないように地図上の感想情報の投稿痕跡は、予め定められた量までに限るように設定できる。また、前述の役割を記載させること、出会い系のコメントは人に紐づけられること、と併せ投稿を共有地図上に反映させるまでに時間差を設けること、及び、ユーザの名前をイニシャル化するなどで匿名化することで地図上に出会い系として実際に対面したことのない人々がネット上で出会うことを目的としたユーザの感想コメントと、特定の場所に関する個人的な思いを芸術的、文化的、社会的な観点で共有することを目的としたユーザの感想コメントが混在しないようにし、出会い目的の感想投稿を低減させることができる。またサイト管理者側のサーバ60は、ユーザに各施設や各イベントに関する掲示板の作成権限を与えることで各施設、各イベントに関する感想を集約化し、地図上の混雑をさけるようにすることができる。なお、ユーザの操作により、自己の存在する位置から予め定められた範囲の中から他ユーザの感想情報を検索し、閲覧、音声再生することができる。文字数の順、音声の有無別、時系列別、カテゴリ別、掲示板別、ブログやツイッターなどの媒体別に並べることができる。音声再生の際は、YOUTUBE(登録商標)等の音声情報が優先されるものとし、テキストデータはボーカロイドにより音声化して再生される。ユーザは検索するときに地図が混雑しないように、検索対象として、投稿から予め定められた期間が経過していないものに限る、予め定められた文字数以下のものに限る、掲示板に限る、施設管理者、イベント開催者側からの情報提供に限る、など検索条件設定や地図上の表示設定を行うことができる。ユーザは検索の結果、算出された感想情報に対して、自己の感想を重ねて投稿することができる。なお、このときユーザの投稿の位置情報は基となる感想情報の位置情報とする。これらの処理は、無線端末20とサーバ60で実現されることができる。
図36は、ユーザ間の感想情報共有に関し、地図上への投稿時の説明図である。サーバ60の制御の下、無線端末20にはイベント会場又はイベント会場付近の地図が表示される。また、無線端末20に表示される地図上に、情報投稿ゾーン(つぶやきゾーン)を新規作成するための情報投稿ゾーン作成ボタンN5を表示することができる。ユーザの操作により、情報投稿ゾーンの新規作成ボタンN5がクリックされると、上述と同様に図中破線で示す情報投稿ゾーンを表示する。情報投稿ゾーンの位置及び大きさはドラッグ操作により変更できる。なお、図示のように所定の大きさのゾーンを用いる以外に、施設等の地図上の位置をクリックすることで情報投稿ゾーンを設定することもできる。
図37は、情報投稿ゾーンにおける情報提供の設定画面例である。サーバ60は、例えば、情報投稿ゾーンの位置及び大きさが調整され、確定ボタン等がクリックされると、情報提供の設定画面を無線端末20に表示する。例えば、図37に示す選択肢の中からひとつ又は複数がユーザの操作により選択され、関連する情報が入力又は選択(投稿)されると、サーバ60は、情報投稿ゾーンの識別情報に対応して、入力された情報を記憶する。なお、情報投稿ゾーンの位置及び大きさも情報投稿ゾーンの識別情報に対応して記憶される。
図38は、ユーザ間での情報共有の例を示す。図38は、無線端末20に表示された地図に、投稿された情報等が重ねて配置された例を示す。例えば、サーバ60は、地図上にテキスト情報N6を表示してもよいし、掲示板が作成された施設について掲示板が存在すること示すマークN4を地図上に表示してもよい。例えばレストランAに関して、表示されたマークN4がクリックされると、サーバ60は無線端末20の表示画面上にレストランAの掲示板を表示される。なお、掲示板は別ウィンドウに表示してもよい。
図39A乃至図39Cは、ユーザ間で共有する情報の検索例を示す。サーバ60は、例えばユーザによる操作に従い、無線端末20に感想情報の検索画面を表示する。図39Aの左側に検索画面の例を示す。検索条件が指定され、検索実行ボタンがクリックされると、サーバ60は指定された検索条件に従い感想情報を検索する。この際、検索対象としては、例えば無線端末20が過去に参加したイベント又は無線端末20に対して電子チケットが発行されたイベントに関連する感想情報に限定することができる。
図39Aの中央に示す画面は、ユーザの感想情報の一覧を示す。例えば、テキスト情報の他、画像、ブログやホームページへのリンク等を表示できる。いわゆるタイムラインのような形式でもよい。表示されたリンクがクリックされると、例えばブログなどへアクセスできる。
図39Bの左側に示す画面は、図39Aの検索画面と検索条件が異なり、他は同様である。この例では、図中中央に示す検索結果の画面において、自動音声再生ボタンが表示され、ユーザの操作により自動音声再生ボタンがクリックされると、検索結果が音声再生される。このように音声再生するとこで、例えば、以下のような効果が得られる。
・ヤッホーという声を通して見知らぬ人と山に登ったときの気持ちを共有できる。
・廃墟でとっておきの怪談話を聞ける。
・観光でまよったときに地元の親切な人の声で案内してもらえる。
・待ち合わせのときに声を残しておける。
図39Cの左側の画面は図39Aと同様である。図39Cの中央に示す画面は、検索条件として「音声再生に限る」が選択された場合に表示される音声感想情報の一覧を示す。図では、音声とともに入力されたテキスト情報が表示されているが、テキスト情報を省略してもよい。また、投稿された音声情報から音声認識してテキスト情報を作成して表示してもよい。テキスト情報を表示する場合でも、音声情報を再生する場合でも、表示・再生後に無線端末20のユーザは自己の感想を無線端末20の入力部を介して投稿することができ、他のユーザの感想に自己の感想を重ねることができる。図39Cの右側に自己の感想の入力画面例を示す。自己の感想も、テキスト情報、音声情報、画像など適宜の情報形式を用いることができる。
図40のように、例えば、サーバの地図作成部は、グループを作成してグループ間でのみ有効な共有地図を作成することができる。このときグループ内の共有地図には地図内に残す形で音声データを入力することができる。例えば、サーバ又は無線端末の音声入力部は、グループ内の共有地図には地図内の所定位置に関連づけて音声データを入力することができる。このような構成により、例えば、待ち合わせのときに声を残しておける。また、例えば、サバイバルゲームでトランシーバーを購入しなくても短距離通信ができる。
4.付記
上述の第1の実施の形態及び第2の実施の形態は、図1〜図17を用いて説明したソーシャルネットワークシステム1と組み合わせることができる。このように組み合わせることで、例えば、第1の実施の形態及び第2の実施の形態のイベント会場内又はイベント会場付近において、同じイベントへの参加者に対して話しかけリクエストをするなどソーシャルネットワークシステム1の機能を実現することができる。
上述の各実施の形態の処理は、サーバが処理して無線端末に表示させるなどサーバが処理を実行してもよいし、サーバから無線端末にアプリケーションをダウンロードして、サーバと無線端末で適宜処理を分担するように構成してもよい。
また、ユーザが適切な情報提供を受けられるように情報提供ゾーン及び入場受付ゾーン等のゾーンは無線端末20の画面にユーザが見えるように表示するように構成してもよい。
無線端末20は、自己の位置がうまく地図上に反映されないときなどのため、ユーザの操作により地図上で自分の位置を任意に動かすことで疑似的に各ゾーン内にいるようにし、各種情報提供を受けることができる。
ユーザの使いやすさや、イベント開催者や施設管理者がユーザから誤解を受けることを避けるため、イベント開催者や施設管理者の作成できる情報提供ゾーンや掲示板はユーザが作成する情報提供ゾーン及び掲示板と色やフォントを変えるなど、ユーザが見た目で区別できるように表示を変えることができる。
原則として1回イベント入場処理を行った電子チケットは使用済みとなり二度と使えなくなるが、休憩時間にトイレに行ってもらう必要があるイベントなどイベントの内容により再入場発券処理を行うことができる。
各実施の形態として、イベント開催者の電子チケットを挙げたが、食事、宿泊の提供などレストラン、ホテル、交通機関などの施設管理者全般の発行する電子チケットを取り扱ってもよい。構成及び手順は上述と同様である。
交流の実施手段としてソーシャルネットワークシステムによる登録として挙げたが、既存のソーシャルネットワークシステム(ソーシャルネットワークサービスを提供するシステム)のサブアプリであってもよい。この場合、上述のプロフィール設定や、自動個人記憶収集で登録される登録情報が、既存のソーシャルネットワークシステムから登録情報として開示されるだけであり、他の動作は上述と同様である。
各実施の形態としてソーシャルネットワークサービスに登録し、なおかつ、電子チケットを購入したものをユーザとしとしたが、ソーシャルネットワークサービスに登録せず、電子ケットを購入しないユーザであってもユーザが自己の地図上の位置情報に基づくイベント及び施設の情報提供を求める場合においては、上記の情報提供ゾーン設定に基づく情報提供システムのみによる情報提供を行うことができるように構成してもよい。設定者およびユーザの操作および画面は、上述と同様である。ゾーン等の設定者はサーバ管理者が許諾する場合においてはイベント開催者、施設管理者、ユーザでなくても良い。
本特許では、共有地図による手法を明示したが、例えばゴーグルで覗く視界の中に求める出会いの条件が合致するユーザーがいた場合にアイコン表示させるなど、ゴーグルなどのウェアラブル機器を用いて条件が合致するユーザ同士、共有地図という手法によらず、互いに認識させ合うこともできるものとする。
本発明は、無線端末を用いた電子チケットを利用するシステムに利用可能である。
20 無線端末
30 基地局
60 サーバ
71 イベント開催者端末
72 ナビゲーション情報装置
73 決済代行装置
601 情報登録部
602 チケット管理部
603 ゾーン判定部
604 情報提供部
605 入場管理部
606 通信処理部
607 ナビゲーション処理部

Claims (16)

  1. 無線端末の現在位置情報に基づき、イベント会場内又はイベント会場付近で情報を該無線端末に提供するサーバであって、
    前記サーバは、
    イベント会場へ入場する又はイベントへ参加するための電子チケットが発行された前記無線端末の識別情報を該イベントに関連づけて記憶するチケット管理部と、
    所定の設定端末の操作に従い、イベント会場内又はイベント会場付近で前記無線端末に情報を提供する情報提供ゾーンを地図上に設定するゾーン設定部と
    イベント会場内又はイベント会場付近で前記無線端末に情報を提供するための情報提供ゾーンが地図上で予め設定され、音声データ変換装置と前記電子チケットを有し、かつ、前記情報提供ゾーン内に存在する前記無線端末を検出するゾーン判定部と、
    前記音声データ変換装置と前記電子チケットを有し、かつ、前記情報提供ゾーン内に存在する前記無線端末に対して、該情報提供ゾーンに対応する情報を表示又は出力させる情報提供部と
    を有するサーバ。
  2. 前記情報提供部は、
    情報提供ゾーンに予め関連づけられた対象に関する投稿を、前記無線端末のひとつ又は複数から逐次入力して記憶して掲示板情報を作成し、
    掲示板情報を、前記電子チケットを有し、かつ、前記情報提供ゾーン内に存在する前記無線端末に提供して表示又は出力させる請求項1に記載のサーバ。
  3. 前記情報提供部は、
    前記電子チケットを有し、かつ、前記情報提供ゾーン内に存在する若しくは過去に存在したことがある無線端末に対して、前記投稿を許可する請求項1に記載のサーバ。
  4. 前記情報提供部は、
    前記電子チケットを有し、かつ、前記情報提供ゾーン内に存在する若しくは過去に存在したことがある無線端末について、該情報提供ゾーン外に移動した後でも前記掲示板情報を閲覧可能にする請求項2に記載のサーバ。
  5. 前記チケット管理部は、前記電子チケットを前記無線端末に発行し、該無線端末の識別情報を記憶する請求項1に記載のサーバ。
  6. 前記ゾーン設定部は、所定の設定端末の操作に従い、イベント会場の入口付近に入場受付ゾーンを地図上で設定し、
    前記サーバは、
    前記電子チケットを有する前記無線端末が入場受付ゾーンに存在することを検知すると、該電子チケットを該無線端末に表示させる入場管理部
    をさらに備える請求項1に記載のサーバ。
  7. 複数の入口を有するイベント会場に対して入場受付ゾーンを入口毎に設定し、
    前記電子チケットはイベント会場に入場する入口が指定され、
    前記入場管理部は、前記電子チケットを有する前記無線端末が、該電子チケットで指定された入口に対応する入場受付ゾーンに存在することを検知すると、該電子チケットを該無線端末に表示させる請求項1に記載のサーバ。
  8. 前記電子チケットはイベント会場に入場する入口が指定され、
    前記サーバは、
    該電子チケットを有する電子端末に対し、指定された入口に対して設定された入場受付ゾーンまでのナビゲーション情報を提供するナビゲーション処理部
    をさらに備える請求項1に記載のサーバ。
  9. 前記情報提供部は、
    前記掲示板情報は、前記無線端末のひとつ又は複数から逐次入力される音声情報を含み、
    音声情報を含む掲示板情報を、前記電子チケットを有し、かつ、前記情報提供ゾーン内に存在する前記無線端末に提供して再生させる請求項2に記載のサーバ。
  10. 前記無線端末で再生される音声情報は、入力される音声がボーカロイド技術を用いて音声合成された情報である請求項9に記載のサーバ。
  11. 入力される音声から、出現頻度の高いキーワード又は音を登録する自動音声登録部をさらに備える請求項1に記載のサーバ。
  12. 前記自動音声登録部は、予め定められたプライバシー条件または機密保持条件を満たす範囲で、キーワードを登録する請求項1に記載のサーバ。
  13. 出会い条件が合致する各ユーザに対する共有地図を作成する地図作成部
    をさらに備える請求項1に記載のサーバ。
  14. 予め定められたグループ間でのみ有効な共有地図を作成する地図作成部と、
    グループ内の共有地図には地図内の所定位置に関連づけて音声データを入力する音声入力部と
    をさらに備える請求項1に記載のサーバ。
  15. 前記情報提供部は、
    出会い系として実際に対面したことのない人々がネット上で出会うことを目的としたユーザの第1の感想コメントと、特定の場所に関する個人的な思いを芸術的、文化的又は社会的な観点で共有することを目的としたユーザの第2の感想コメントとが混在しないように、第1の感想コメントと第2の感想コメントを区別して、それぞれ対応するユーザに提供する請求項1に記載のサーバ。
  16. 現在位置情報を提供する無線端末と、
    イベント会場内又はイベント会場付近で情報を無線端末に提供するサーバと
    を備えた情報提供システムであって、
    前記サーバは、
    イベント会場へ入場する又はイベントへ参加するための電子チケットが発行された前記無線端末の識別情報を該イベントに関連づけて記憶するチケット管理部と、
    所定の設定端末の操作に従い、イベント会場内又はイベント会場付近で前記無線端末に情報を提供する情報提供ゾーンを地図上に設定するゾーン設定部と
    イベント会場内又はイベント会場付近で前記無線端末に情報を提供するための情報提供ゾーンが地図上で予め設定され、前記電子チケットを有し、かつ、前記情報提供ゾーン内に存在する前記無線端末を検出するゾーン判定部と、
    前記電子チケットを有し、かつ、前記情報提供ゾーン内に存在する前記無線端末に対して、該情報提供ゾーンに対応する情報を表示させる情報提供部と
    を有する情報提供システム。

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