JPWO2015190429A1 - 圧電デバイスおよび圧電デバイスの製造方法 - Google Patents

圧電デバイスおよび圧電デバイスの製造方法 Download PDF

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Abstract

圧電デバイスは、基板(11)上に、支持層(14)、下部電極(15)、圧電膜(16)および上部電極(17)をこの順に備えている。基板(11)には基板(11)の少なくとも一部を厚さ方向に貫通する第1開口部(23)が設けられている。第1開口部(23)上には、支持層(14)および第1開口部(23)のそれぞれに面する第2開口部(22)が設けられている。第1開口部(23)の開口面積は、第2開口部(22)の開口面積よりも小さくなっている。

Description

本発明は、圧電デバイスおよび圧電デバイスの製造方法に関する。
従来より、圧電デバイスの特性を向上させるために、メンブレン部を有する圧電デバイスが知られている。メンブレン部は、基板に形成された凹部または開口部などの空間上に位置する圧電層と当該圧電層を挟み込む2つの電極とが組み合わされた部分である。
たとえば、特許文献1には、以下のような圧電デバイスの製造方法が開示されている(特許文献1の段落[0034]〜[0042]参照)。まず、基板の表面上にパッシベーション層を形成する。次に、基板の裏面の一部をドライエッチングすることによって基板を貫通してパッシベーション層に達する開口部を形成する。次に、パッシベーション層上に、第1導電層、圧電層および第2導電層を順次積層することによって、メンブレン部を有する圧電デバイスが作製される。
また、特許文献2には、以下のような圧電デバイスの製造方法が開示されている(特許文献2の段落[0029]〜[0040]参照)。まず、シリコン基材上に絶縁体からなるBOX(Buried Oxide)層および単結晶シリコンからなるシリコン層をこの順に積層する。次に、シリコン層の所定の位置にトレンチを形成し、トレンチに埋め込み酸化膜を形成する。次に、シリコン層上に、下部電極、圧電体膜および上部電極を順次形成し、ディープRIE法を用いて、シリコン基材の裏面からBOX層に達するまで所定箇所のシリコン基材を除去し、開口部を形成する。最後に、フッ素系ガスを用いたリアクティブイオンエッチング(RIE)またはバッファードフッ酸(BHF)溶液を用いたエッチングにより、開口部の底部から露出したBOX層および埋め込み酸化膜を除去し、メンブレン部を有する圧電デバイスが作製される。
米国特許出願公開第2011/0198970号明細書 特開2010−118730号公報
しかしながら、特許文献1および特許文献2に記載の圧電デバイスの製造方法においては、ドライエッチングによる開口部の形成の加工精度(形状および寸法のばらつき、ならびにウェハ面内のばらつきを含む)を高くすることができなかった。特に、超音波トランスデューサやマイクなどに用いられる圧電デバイスでは、メンブレン部が面外振動することで動作するため、開口部の形状および寸法(メンブレン部の形状および寸法)がメンブレン部の振動(特に周波数)に影響を与えていた。したがって、特許文献1および特許文献2に記載の製造方法で製造された圧電デバイスは、特性(特に周波数特性)のばらつきが大きいという問題があった。
上記の事情に鑑みて、本発明は、特性のばらつきを抑制することができる圧電デバイスおよび圧電デバイスの製造方法を提供することを目的とする。
本発明に係る圧電デバイスは、基板と、基板上の支持層と、支持層上の下部電極と、下部電極上の圧電膜と、圧電膜上の上部電極とを備え、基板には基板の少なくとも一部を厚さ方向に貫通する第1開口部が設けられており、第1開口部上には、支持層および第1開口部のそれぞれに面する第2開口部が設けられており第1開口部の開口面積が第2開口部の開口面積よりも小さくなっている。
本発明に係る圧電デバイスにおいては、平面視において、第2開口部が第1開口部を含むように設けられていてもよい。
本発明に係る圧電デバイスにおいては、第2開口部が、基板および支持層の少なくとも一方に設けられていてもよい。
本発明に係る圧電デバイスは、基板と支持層との間の絶縁層をさらに備えていてもよい。
本発明に係る圧電デバイスにおいては、第2開口部が絶縁層に設けられていてもよい。
本発明に係る圧電デバイスの製造方法は、基板の表面上および表面下の少なくとも一方に犠牲層を形成する工程と、犠牲層上に支持層を形成する工程と、支持層上に下部電極を形成する工程と、下部電極上に圧電膜を形成する工程と、圧電膜上に上部電極を形成する工程と、犠牲層を除去することによって第2開口部を形成する工程と、基板の少なくとも一部を厚さ方向に除去することによって基板の少なくとも一部を厚さ方向に貫通する第1開口部を形成する工程と、を含み、第1開口部を形成する工程は、第1開口部の開口面積が第2開口部の開口面積よりも小さくなるように行われる。
本発明に係る圧電デバイスの製造方法は、第2開口部を形成する工程の前に、少なくとも圧電膜および下部電極をそれぞれ厚さ方向に貫通して犠牲層に達する貫通孔を形成する工程をさらに含んでいてもよい。
本発明に係る圧電デバイスの製造方法においては、第2開口部を形成する工程の前に第1開口部を形成する工程を行って、第1開口部を形成する工程が第1開口部に犠牲層の表面が露出するように行われてもよい。
本発明に係る圧電デバイスの製造方法は、犠牲層を形成する工程の前に、基板上に絶縁層を形成する工程をさらに含んでいてもよい。
本発明に係る圧電デバイスの製造方法において、犠牲層を形成する工程は、絶縁層の表面上および表面下の少なくとも一方に犠牲層を形成するように行われてもよい。
本発明によれば、特性のばらつきを抑制することができる圧電デバイスおよび圧電デバイスの製造方法を提供することができる。
(a)は実施形態1の圧電デバイスの模式的な断面図であり、(b)は(a)に示す実施形態1の圧電デバイスを直上から見下ろしたときの模式的な平面図である。 (a)は実施形態1の圧電デバイスの製造方法の一例の製造工程の一部を図解する模式的な断面図であり、(b)は(a)を直上から見下ろしたときの模式的な平面図である。 (a)は実施形態1の圧電デバイスの製造方法の一例の製造工程の一部を図解する模式的な断面図であり、(b)は(a)を直上から見下ろしたときの模式的な平面図である。 (a)は実施形態1の圧電デバイスの製造方法の一例の製造工程の一部を図解する模式的な断面図であり、(b)は(a)を直上から見下ろしたときの模式的な平面図である。 (a)は実施形態1の圧電デバイスの製造方法の一例の製造工程の一部を図解する模式的な断面図であり、(b)は(a)を直上から見下ろしたときの模式的な平面図である。 (a)〜(e)は、実施形態2の圧電デバイスの製造方法を図解する模式的な断面図である。 (a)〜(e)は、実施形態3の圧電デバイスの製造方法を図解する模式的な断面図である。 (a)〜(e)は、実施形態4の圧電デバイスの製造方法を図解する模式的な断面図である。 (a)〜(d)は、実施形態5の圧電デバイスの製造方法を図解する模式的な断面図である。 (a)〜(e)は、実施形態6の圧電デバイスの製造方法を図解する模式的な断面図である。 (a)〜(d)は、実施形態7の圧電デバイスの製造方法を図解する模式的な断面図である。 (a)〜(e)は、実施形態8の圧電デバイスの製造方法を図解する模式的な断面図である。
以下、本発明の一例である実施形態について説明する。なお、実施形態の説明に用いられる図面において、同一の参照符号は、同一部分または相当部分を表わすものとする。
[実施形態1]
<圧電デバイスの構造>
図1(a)に、実施形態1の圧電デバイスの模式的な断面図を示す。また、図1(b)に、図1(a)に示す実施形態1の圧電デバイスを直上から見下ろしたときの模式的な平面図を示す。
図1(a)に示すように、実施形態1の圧電デバイスは、基板11と、基板11上の絶縁層12と、絶縁層12上の支持層14と、支持層14上の下部電極15と、下部電極15上の圧電膜16と、圧電膜16上の上部電極17とを備えている。
また、実施形態1の圧電デバイスには、基板11を厚さ方向に貫通する第1開口部23が設けられている。また、第1開口部23上には、支持層14および第1開口部23のそれぞれに面する第2開口部22が設けられている。さらに、実施形態1の圧電デバイスには、圧電膜16、下部電極15および支持層14をそれぞれ厚さ方向に貫通して第2開口部22に達する貫通孔21が設けられている。
ここで、第1開口部23は基板11に設けられているが、第2開口部22は支持層14と絶縁層12とに設けられている。
また、実施形態1の圧電デバイスにおいては、図1(a)および図1(b)に示すように、第1開口部23の直径aが第2開口部22の直径bよりも小さくなっている。そのため、第1開口部23の開口面積は、第2開口部22の開口面積よりも小さくなっている。また、図1(b)の平面視に示すように、第2開口部22は、第1開口部23を含むように設けられている。
<圧電デバイスの製造方法>
以下、図2〜図5を参照して、実施形態1の圧電デバイスの製造方法の一例について説明する。まず、図2(a)の模式的断面図および図2(b)の模式的平面図に示すように、基板11の表面上に絶縁層12を形成する。ここで、基板11としては、たとえば厚さ600μm程度のシリコン(Si)基板を用いることができる。また、絶縁層12としては、たとえば熱酸化法により形成した厚さ1.5μm程度の酸化シリコン(SiO2)膜を形成することができる。
次に、図2(a)および図2(b)に示すように、絶縁層12上に犠牲層13を形成する。ここで、犠牲層13としては、たとえばスパッタリング法により厚さ20nm〜1μm程度のチタン(Ti)膜を所望のメンブレン部の形状に形成することができる。なお、犠牲層13としては、Ti膜以外にも、たとえば、アルミニウム(Al)膜またはSiO2膜などの各種の金属、合金または酸化物などからなる膜を形成することもできる。
次に、図3(a)の模式的断面図および図3(b)の模式的平面図に示すように、犠牲層13の全体を被覆するように絶縁層12上に支持層14を形成する。ここで、支持層14としては、たとえばスパッタリング法により窒化アルミニウム(AlN)膜を形成することができる。
次に、図3(a)および図3(b)に示すように、支持層14上に下部電極15を形成する。ここで、下部電極15としては、たとえばスパッタリング法によりモリブデン(Mo)膜を形成することができる。
次に、図3(a)および図3(b)に示すように、下部電極15上に圧電膜16を形成する。ここで、圧電膜16としては、たとえばスパッタリング法によりAlN膜を形成することができるが、AlN膜以外にも、たとえばチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)、ニオブ酸カリウムナトリウム(KNN)または酸化亜鉛(ZnO)などからなる膜を形成することもできる。
次に、図3(a)および図3(b)に示すように、圧電膜16上に上部電極17を形成する。ここで、上部電極17としては、たとえばスパッタリング法によりAl膜やMo膜を形成することができる。
次に、図4(a)の模式的断面図および図4(b)の模式的平面図に示すように、貫通孔21を形成する。ここで、貫通孔21は、圧電膜16および下部電極15をそれぞれ厚さ方向に貫通して犠牲層13に達するように、たとえば10μm程度の直径の開口部を有する円筒状に圧電膜16および下部電極15をそれぞれ除去して形成することができる。なお、貫通孔21の形成方法は特に限定されないが、たとえば、ドライエッチングまたはウエットエッチングなどを用いることができる。
次に、図5(a)の模式的断面図および図5(b)の模式的平面図に示すように、貫通孔21を通してエッチング液を犠牲層13に導いて犠牲層13をウエットエッチングにより除去する。これにより、支持層14と基板11との間の空間である第2開口部22が形成される。
その後、図1(a)に示すように、基板11に第1開口部23を形成する。ここで、第1開口部23は、たとえば、基板11を裏面側(絶縁層12が形成されている側とは反対側)から第2開口部22に達するまでドライエッチングにより除去することによって形成することができる。
以上により、実施形態1の圧電デバイスを作製することができる。実施形態1の圧電デバイスのメンブレン部は、第2開口部22の上方に位置する下部電極15と圧電膜16と上部電極17との積層構造部分となる。
<作用効果>
実施形態1においては、犠牲層13の形状および寸法によってメンブレン部の形状および寸法を定めることができる。したがって、実施形態1においては、ドライエッチングによって基板に開口部を設けてメンブレン部を形成する特許文献1および特許文献2と比べて、メンブレン部の形状および寸法を定める加工精度を高めることができる。したがって、実施形態1においては、特許文献1および特許文献2と比べて、圧電デバイスの特性(特に周波数特性)のばらつきを小さくすることができる。
すなわち、犠牲層13は基板11よりも圧倒的に薄いため、実施形態1の犠牲層13の形状および寸法のばらつきは、特許文献1および特許文献2のように基板を裏面側からドライエッチングすることによって形成される開口部の形状および寸法のばらつきよりも大きく抑えることができる。実施形態1においては、犠牲層13の形状および寸法によってメンブレン部の形状および寸法が定められるため、圧電デバイスの特性(特に周波数特性)のばらつきも抑制することができる。
さらに、実施形態1においては、犠牲層13を除去することによって形成された第2開口部22と、基板11を除去することによって形成された第1開口部23とによって、メンブレン部の下方の空間の体積を大きくしているため、当該空間の空気等の音響伝達媒介の弾性がメンブレン部の振動(特に振幅)を阻害しにくくなる。そのため、実施形態1においては、圧電デバイスの特性(特に振幅特性、超音波トランスデューサであれば音圧)を良好にすることもできる。
以上のように、実施形態1においては、基板11よりも厚さが十分に薄い犠牲層13でメンブレン部の形状および寸法を定めることによって圧電デバイスの特性のばらつきを低減することができる。さらに、基板11の下方に第2開口部22よりも開口面積の小さい第1開口部23を設けることによって、第2開口部22で定められたメンブレン部の形状および寸法に影響を与えることなく、メンブレン部の下方の空間の体積を大きくすることができる。以上により、実施形態1においては、良好な特性を発現することができるとともに、特性のばらつきを低減することができる圧電デバイスを提供することができる。
なお、上記において、下部電極15および上部電極17としては、上記以外にも、たとえば白金(Pt)、金(Au)、Al、チタン(Ti)、ニッケルクロム(NiCr)、タングステン(W)、ルテニウム(Ru)およびクロム(Cr)からなる群から選択された1種または2種以上を含む膜を形成することもできる。
また、上記においては、貫通孔21上に下部電極15および上部電極17の少なくとも一方を形成することもできるが、貫通孔21上には下部電極15および上部電極17を形成しないことが好ましい。
[実施形態2]
実施形態2は、絶縁層12を形成することなく、基板11上に犠牲層13を直接形成することによって圧電デバイスを作製することを特徴としている。以下、図6(a)〜図6(e)の模式的断面図を参照して、実施形態2の圧電デバイスの製造方法について説明する。
まず、図6(a)に示すように、基板11上に犠牲層13を形成する。次に、図6(b)に示すように、犠牲層13の全体を被覆するように、基板11上に支持層14を形成し、支持層14上に下部電極15、圧電膜16および上部電極17をこの順に積層する。
次に、図6(c)に示すように、圧電膜16、下部電極15および支持層14をそれぞれ厚さ方向に貫通して犠牲層13に到達する貫通孔21を形成する。次に、図6(d)に示すように、貫通孔21からエッチング液を導入することによって犠牲層13を除去する。これにより、支持層14に第2開口部22が形成される。
次に、図6(e)に示すように、基板11を裏面側から第2開口部22に達するまでドライエッチングにより除去することによって第1開口部23を形成する。以上により、実施形態2の圧電デバイスを製造することができる。
実施形態2においても、基板11よりも厚さが十分に薄い犠牲層13でメンブレン部の形状および寸法を定めることができるとともに、基板11の下方に第2開口部22よりも開口面積の小さい第1開口部23を設けることによって、第2開口部22で定められたメンブレン部の形状および寸法に影響を与えることなくメンブレン部の下方の空間の体積を大きくすることができる。そのため、実施形態2においても、良好な特性を発現することができるとともに、特性のばらつきを低減することができる圧電デバイスを提供することができる。
さらに、実施形態2においては、絶縁層12を形成する工程を行う必要がないため、工数を減少させることができる。そのため、圧電デバイスの製造コストを低減できるとともに、圧電デバイスを効率的に製造することができる。
実施形態2における上記以外の説明は実施形態1と同様であるため、その説明については繰り返さない。
[実施形態3]
実施形態3は、絶縁層12を形成することなく、基板11の表面下に犠牲層13を埋め込むことによって圧電デバイスを作製することを特徴としている。以下、図7(a)〜図7(e)の模式的断面図を参照して、実施形態3の圧電デバイスの製造方法について説明する。
まず、図7(a)に示すように、基板11の表面の一部を除去するとともに、基板11の表面の除去部分を埋めるように犠牲層13を形成する。ここで、基板11の表面の除去方法は特に限定されず、たとえば、ドライエッチングまたはウエットエッチングなどを用いることができる。
次に、図7(b)に示すように、犠牲層13の全体を被覆するように、基板11上に支持層14を形成し、支持層14上に下部電極15、圧電膜16および上部電極17をこの順に積層する。
次に、図7(c)に示すように、圧電膜16、下部電極15および支持層14をそれぞれ厚さ方向に貫通して犠牲層13に到達する貫通孔21を形成する。次に、図7(d)に示すように、貫通孔21からエッチング液を導入することによって犠牲層13を除去する。これにより、基板11に第2開口部22が形成される。
次に、図7(e)に示すように、基板11を裏面側から第2開口部22に達するまでドライエッチングにより除去することによって第1開口部23を形成する。以上により、実施形態3の圧電デバイスを製造することができる。
実施形態3においても、基板11よりも厚さが十分に薄い犠牲層13でメンブレン部の形状および寸法を定めることができるとともに、基板11の下方に第2開口部22よりも開口面積の小さい第1開口部23を設けることによって、第2開口部22で定められたメンブレン部の形状および寸法に影響を与えることなくメンブレン部の下方の空間の体積を大きくすることができる。そのため、実施形態3においても、良好な特性を発現することができるとともに、特性のばらつきを低減することができる圧電デバイスを提供することができる。
実施形態3における上記以外の説明は実施形態1〜2と同様であるため、その説明については繰り返さない。
[実施形態4]
実施形態4は、絶縁層12の表面下に犠牲層13を埋め込むことによって圧電デバイスを作製することを特徴としている。以下、図8(a)〜図8(e)の模式的断面図を参照して、実施形態4の圧電デバイスの製造方法について説明する。
まず、図8(a)に示すように、基板11上に絶縁層12を形成し、絶縁層12の表面の一部を除去する。そして、絶縁層12の表面の除去部分を埋めるように犠牲層13を形成する。ここで、絶縁層12の表面の除去方法は特に限定されず、たとえば、ドライエッチングまたはウエットエッチングなどを用いることができる。
次に、図8(b)に示すように、犠牲層13の全体を被覆するように、基板11上に支持層14を形成し、支持層14上に下部電極15、圧電膜16および上部電極17をこの順に積層する。
次に、図8(c)に示すように、圧電膜16、下部電極15および支持層14をそれぞれ厚さ方向に貫通して犠牲層13に到達する貫通孔21を形成する。次に、図8(d)に示すように、貫通孔21からエッチング液を導入することによって犠牲層13を除去する。これにより、絶縁層12に第2開口部22が形成される。
次に、図8(e)に示すように、基板11を裏面側から第2開口部22に達するまでドライエッチングにより除去することによって第1開口部23を形成する。以上により、実施形態4の圧電デバイスを製造することができる。
実施形態4においても、基板11よりも厚さが十分に薄い犠牲層13でメンブレン部の形状および寸法を定めることができるとともに、基板11の下方に第2開口部22よりも開口面積の小さい第1開口部23を設けることによって、第2開口部22で定められたメンブレン部の形状および寸法に影響を与えることなくメンブレン部の下方の空間の体積を大きくすることができる。そのため、実施形態4においても、良好な特性を発現することができるとともに、特性のばらつきを低減することができる圧電デバイスを提供することができる。
実施形態4における上記以外の説明は実施形態1〜3と同様であるため、その説明については繰り返さない。
[実施形態5]
実施形態5は、絶縁層12および貫通孔21を形成することなく圧電デバイスを作製することを特徴としている。以下、図9(a)〜図9(d)の模式的断面図を参照して、実施形態5の圧電デバイスの製造方法について説明する。
まず、図9(a)に示すように、基板11上に犠牲層13を直接形成する。ここで、犠牲層13としては、後述する基板11のエッチングにおけるエッチングストップ層として機能する材質を用いることが好ましい。このような材質としては、たとえば、SiO2、Ti、またはAlなどを用いることができる。
次に、図9(b)に示すように、犠牲層13の全体を被覆するように、基板11上に支持層14を形成し、支持層14上に下部電極15、圧電膜16および上部電極17をこの順に積層する。
次に、図9(c)に示すように、基板11を裏面側から犠牲層13に達するまでエッチングにより除去することによって第1開口部23を形成する。基板11のエッチング方法は特に限定されないが、たとえばドライエッチングまたはウエットエッチングにより行うことができる。
次に、図9(d)に示すように、第1開口部23を通して犠牲層13のエッチングを行うことによって第2開口部22を形成する。これにより、支持層14に第2開口部22が形成される。以上により、実施形態5の圧電デバイスが作製される。
ここで、犠牲層13の除去方法は特に限定されないが、ウエットエッチングを用いることが好ましい。犠牲層13をウエットエッチングにより除去した場合には、犠牲層13を高い精度で除去することができるため、メンブレン部の形状および寸法のばらつきをより低減することができる。そのため、実施形態5の圧電デバイスの特性のばらつきをさらに抑制することができる。
実施形態5においても、基板11よりも厚さが十分に薄い犠牲層13でメンブレン部の形状および寸法を定めることができるとともに、基板11の下方に第2開口部22よりも開口面積の小さい第1開口部23を設けることによって、第2開口部22で定められたメンブレン部の形状および寸法に影響を与えることなくメンブレン部の下方の空間の体積を大きくすることができる。そのため、実施形態5においても、良好な特性を発現することができるとともに、特性のばらつきを低減することができる圧電デバイスを提供することができる。
さらに、実施形態5においては、貫通孔21を形成する必要がないため、音波が貫通孔21から漏れることによって音響特性に悪影響を与えることもない。そのため、実施形態5の圧電デバイスの特性は、実施形態1〜4の圧電デバイスの特性よりも良好なものとなる。
また、実施形態5においては、実施形態1〜4よりも少ない工数で圧電デバイスを製造することができる。そのため、圧電デバイスの製造コストを低減できるとともに、圧電デバイスを効率的に製造することができる。すなわち、実施形態1〜4においては、第1開口部23の形成前に犠牲層13を除去するため、犠牲層13を除去するための貫通孔21を形成する工程が必要となる。一方、実施形態5においては、第1開口部23の形成後に犠牲層13を除去するため、第1開口部23を通して犠牲層13を除去することができることから、貫通孔21を形成する工程が必要ない。また、上述のように、実施形態1〜4の圧電デバイス(特に超音波トランスデューサ)においては、貫通孔21から音波が漏れてしまい、特性が悪化することがある。このような特性の悪化を抑制するため、貫通孔21を埋める方法も考えられるが、貫通孔21を埋める工程の分だけ、圧電デバイスの製造工程が増加する。
実施形態5における上記以外の説明は実施形態1〜4と同様であるため、その説明については繰り返さない。
[実施形態6]
実施形態6は、貫通孔21は形成しないが、絶縁層12を形成して圧電デバイスを作製することを特徴としている。以下、図10(a)〜図10(e)の模式的断面図を参照して、実施形態6の圧電デバイスの製造方法について説明する。
まず、図10(a)に示すように、基板11上に絶縁層12を形成し、絶縁層12上に犠牲層13を形成する。次に、図10(b)に示すように、犠牲層13の全体を被覆するように、基板11上に支持層14を形成し、支持層14上に下部電極15、圧電膜16および上部電極17をこの順に積層する。
次に、図10(c)に示すように、基板11を裏面側から絶縁層12に達するまでエッチングにより除去することによって第1開口部23の前段階となる開口部23aを形成する。
次に、図10(d)に示すように、開口部23aから露出している絶縁層12を除去することによって犠牲層13の表面を露出させ、第1開口部23を形成する。
次に、図10(e)に示すように、第1開口部23を通して犠牲層13のエッチングを行うことによって第2開口部22を形成する。これにより、支持層14に第2開口部22が形成される。以上により、実施形態6の圧電デバイスが作製される。
実施形態6においても、基板11よりも厚さが十分に薄い犠牲層13でメンブレン部の形状および寸法を定めることができるとともに、基板11の下方に第2開口部22よりも開口面積の小さい第1開口部23を設けることによって、第2開口部22で定められたメンブレン部の形状および寸法に影響を与えることなくメンブレン部の下方の空間の体積を大きくすることができる。そのため、実施形態6においても、良好な特性を発現することができるとともに、特性のばらつきを低減することができる圧電デバイスを提供することができる。
さらに、実施形態6においても、貫通孔21を形成する必要がないため、音波が貫通孔21から漏れることによって音響特性に悪影響を与えることもない。そのため、実施形態6の圧電デバイスの特性も、実施形態1〜4の圧電デバイスの特性よりも良好なものとなる。
また、実施形態6においても、第1開口部23を通して犠牲層13を除去することができることから、貫通孔21を形成する工程が必要ないため、実施形態1〜4よりも少ない工数で圧電デバイスを製造することができる。
実施形態6における上記以外の説明は実施形態1〜5と同様であるため、その説明については繰り返さない。
[実施形態7]
実施形態7は、絶縁層12および貫通孔21を形成することなく、基板11の表面下に犠牲層13を埋め込むことによって圧電デバイスを作製することを特徴としている。以下、図11(a)〜図11(d)の模式的断面図を参照して、実施形態7の圧電デバイスの製造方法について説明する。
まず、図11(a)に示すように、基板11の表面の一部を除去するとともに基板11の表面の除去部分を埋めるように犠牲層13を形成する。
次に、図11(b)に示すように、犠牲層13の全体を被覆するように、基板11上に支持層14を形成し、支持層14上に下部電極15、圧電膜16および上部電極17をこの順に積層する。
次に、図11(c)に示すように、基板11を裏面側から犠牲層13に達するまでエッチングにより除去することによって第1開口部23の前段階となる開口部23aを形成する。
次に、図11(d)に示すように、開口部23aから露出している犠牲層13を除去することによって支持層14の表面を露出させ、第1開口部23を形成する。以上により、実施形態7の圧電デバイスが作製される。
実施形態7においても、基板11よりも厚さが十分に薄い犠牲層13でメンブレン部の形状および寸法を定めることができるとともに、基板11の下方に第2開口部22よりも開口面積の小さい第1開口部23を設けることによって、第2開口部22で定められたメンブレン部の形状および寸法に影響を与えることなくメンブレン部の下方の空間の体積を大きくすることができる。そのため、実施形態7においても、良好な特性を発現することができるとともに、特性のばらつきを低減することができる圧電デバイスを提供することができる。
さらに、実施形態7においても、貫通孔21を形成する必要がないため、音波が貫通孔21から漏れることによって音響特性に悪影響を与えることもない。そのため、実施形態7の圧電デバイスの特性も、実施形態1〜4の圧電デバイスの特性よりも良好なものとなる。
また、実施形態7においても、第1開口部23を通して犠牲層13を除去することができることから、貫通孔21を形成する工程が必要ないため、実施形態1〜4よりも少ない工数で圧電デバイスを製造することができる。
実施形態7における上記以外の説明は実施形態1〜6と同様であるため、その説明については繰り返さない。
[実施形態8]
実施形態8は、貫通孔21を形成することなく絶縁層12の表面下に犠牲層13を埋め込むことによって圧電デバイスを作製することを特徴としている。以下、図12(a)〜図12(e)の模式的断面図を参照して、実施形態8の圧電デバイスの製造方法について説明する。
まず、図12(a)に示すように、基板11上に絶縁層12を形成し、絶縁層12の表面の一部を除去する。そして、絶縁層12の表面の除去部分を埋めるように犠牲層13を形成する。
次に、図12(b)に示すように、犠牲層13の全体を被覆するように、基板11上に支持層14を形成し、支持層14上に下部電極15、圧電膜16および上部電極17をこの順に積層する。
次に、図12(c)に示すように、基板11を裏面側から絶縁層12に達するまでエッチングにより除去することによって第1開口部23の前段階となる開口部23aを形成する。
次に、図12(d)に示すように、開口部23aから露出している絶縁層12を除去することによって犠牲層13の表面を露出させ、第1開口部23を形成する。
次に、図12(e)に示すように、第1開口部23を通して犠牲層13のエッチングを行うことによって第2開口部22を形成する。これにより、絶縁層12に第2開口部22が形成される。以上により、実施形態8の圧電デバイスが作製される。
実施形態8においても、基板11よりも厚さが十分に薄い犠牲層13でメンブレン部の形状および寸法を定めることができるとともに、基板11の下方に第2開口部22よりも開口面積の小さい第1開口部23を設けることによって、第2開口部22で定められたメンブレン部の形状および寸法に影響を与えることなくメンブレン部の下方の空間の体積を大きくすることができる。そのため、実施形態7においても、良好な特性を発現することができるとともに、特性のばらつきを低減することができる圧電デバイスを提供することができる。
さらに、実施形態8においても、貫通孔21を形成する必要がないため、音波が貫通孔21から漏れることによって音響特性に悪影響を与えることもない。そのため、実施形態8の圧電デバイスの特性も、実施形態1〜4の圧電デバイスの特性よりも良好なものとなる。
また、実施形態8においても、第1開口部23を通して犠牲層13を除去することができることから、貫通孔21を形成する工程が必要ないため、実施形態1〜4よりも少ない工数で圧電デバイスを製造することができる。
実施形態8における上記以外の説明は実施形態1〜7と同様であるため、その説明については繰り返さない。
以上のように本発明の実施形態および実施例について説明を行なったが、上述の各実施形態および各実施例の構成を適宜組み合わせることも当初から予定している。
今回開示された実施形態および実施例はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の圧電デバイスは、たとえば、フィルタ、アクチュエータ、センサ、超音波トランスデューサまたはマイクなどに好適に用いることができる。
11 基板、12 絶縁層、13 犠牲層、14 支持層、15 下部電極、16 圧電膜、17 上部電極、21 貫通孔、22 第2開口部、23 第1開口部、23a 開口部。
以上のように、実施形態1においては、基板11よりも厚さが十分に薄い犠牲層13でメンブレン部の形状および寸法を定めることによって圧電デバイスの特性のばらつきを低減することができる。さらに、第2開口部22の下方に第2開口部22よりも開口面積の小さい第1開口部23を設けることによって、第2開口部22で定められたメンブレン部の形状および寸法に影響を与えることなく、メンブレン部の下方の空間の体積を大きくすることができる。以上により、実施形態1においては、良好な特性を発現することができるとともに、特性のばらつきを低減することができる圧電デバイスを提供することができる。
実施形態2においても、基板11よりも厚さが十分に薄い犠牲層13でメンブレン部の形状および寸法を定めることができるとともに、第2開口部22の下方に第2開口部22よりも開口面積の小さい第1開口部23を設けることによって、第2開口部22で定められたメンブレン部の形状および寸法に影響を与えることなくメンブレン部の下方の空間の体積を大きくすることができる。そのため、実施形態2においても、良好な特性を発現することができるとともに、特性のばらつきを低減することができる圧電デバイスを提供することができる。
実施形態3においても、基板11よりも厚さが十分に薄い犠牲層13でメンブレン部の形状および寸法を定めることができるとともに、第2開口部22の下方に第2開口部22よりも開口面積の小さい第1開口部23を設けることによって、第2開口部22で定められたメンブレン部の形状および寸法に影響を与えることなくメンブレン部の下方の空間の体積を大きくすることができる。そのため、実施形態3においても、良好な特性を発現することができるとともに、特性のばらつきを低減することができる圧電デバイスを提供することができる。
実施形態4においても、基板11よりも厚さが十分に薄い犠牲層13でメンブレン部の形状および寸法を定めることができるとともに、第2開口部22の下方に第2開口部22よりも開口面積の小さい第1開口部23を設けることによって、第2開口部22で定められたメンブレン部の形状および寸法に影響を与えることなくメンブレン部の下方の空間の体積を大きくすることができる。そのため、実施形態4においても、良好な特性を発現することができるとともに、特性のばらつきを低減することができる圧電デバイスを提供することができる。
実施形態5においても、基板11よりも厚さが十分に薄い犠牲層13でメンブレン部の形状および寸法を定めることができるとともに、第2開口部22の下方に第2開口部22よりも開口面積の小さい第1開口部23を設けることによって、第2開口部22で定められたメンブレン部の形状および寸法に影響を与えることなくメンブレン部の下方の空間の体積を大きくすることができる。そのため、実施形態5においても、良好な特性を発現することができるとともに、特性のばらつきを低減することができる圧電デバイスを提供することができる。
実施形態6においても、基板11よりも厚さが十分に薄い犠牲層13でメンブレン部の形状および寸法を定めることができるとともに、第2開口部22の下方に第2開口部22よりも開口面積の小さい第1開口部23を設けることによって、第2開口部22で定められたメンブレン部の形状および寸法に影響を与えることなくメンブレン部の下方の空間の体積を大きくすることができる。そのため、実施形態6においても、良好な特性を発現することができるとともに、特性のばらつきを低減することができる圧電デバイスを提供することができる。
実施形態7においても、基板11よりも厚さが十分に薄い犠牲層13でメンブレン部の形状および寸法を定めることができるとともに、第2開口部22の下方に第2開口部22よりも開口面積の小さい第1開口部23を設けることによって、第2開口部22で定められたメンブレン部の形状および寸法に影響を与えることなくメンブレン部の下方の空間の体積を大きくすることができる。そのため、実施形態7においても、良好な特性を発現することができるとともに、特性のばらつきを低減することができる圧電デバイスを提供することができる。
実施形態8においても、基板11よりも厚さが十分に薄い犠牲層13でメンブレン部の形状および寸法を定めることができるとともに、第2開口部22の下方に第2開口部22よりも開口面積の小さい第1開口部23を設けることによって、第2開口部22で定められたメンブレン部の形状および寸法に影響を与えることなくメンブレン部の下方の空間の体積を大きくすることができる。そのため、実施形態においても、良好な特性を発現することができるとともに、特性のばらつきを低減することができる圧電デバイスを提供することができる。

Claims (10)

  1. 基板と、
    前記基板上の支持層と、
    前記支持層上の下部電極と、
    前記下部電極上の圧電膜と、
    前記圧電膜上の上部電極と、を備え、
    前記基板には前記基板の少なくとも一部を厚さ方向に貫通する第1開口部が設けられており、
    前記第1開口部上には、前記支持層および前記第1開口部のそれぞれに面する第2開口部が設けられており、
    前記第1開口部の開口面積が、前記第2開口部の開口面積よりも小さい、圧電デバイス。
  2. 平面視において、前記第2開口部は、前記第1開口部を含むように設けられる、請求項1に記載の圧電デバイス。
  3. 前記第2開口部が、前記基板および前記支持層の少なくとも一方に設けられている、請求項1または請求項2に記載の圧電デバイス。
  4. 前記基板と前記支持層との間の絶縁層をさらに備える、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の圧電デバイス。
  5. 前記第2開口部が前記絶縁層に設けられている、請求項4に記載の圧電デバイス。
  6. 基板の表面上および表面下の少なくとも一方に犠牲層を形成する工程と、
    前記犠牲層上に支持層を形成する工程と、
    前記支持層上に下部電極を形成する工程と、
    前記下部電極上に圧電膜を形成する工程と、
    前記圧電膜上に上部電極を形成する工程と、
    前記犠牲層を除去することによって第2開口部を形成する工程と、
    前記基板の少なくとも一部を厚さ方向に除去することによって前記基板の少なくとも一部を厚さ方向に貫通する第1開口部を形成する工程と、を含み、
    前記第1開口部を形成する工程は、前記第1開口部の開口面積が前記第2開口部の開口面積よりも小さくなるように行われる、圧電デバイスの製造方法。
  7. 前記第2開口部を形成する工程の前に、少なくとも前記圧電膜および前記下部電極をそれぞれ厚さ方向に貫通して前記犠牲層に達する貫通孔を形成する工程をさらに含む、請求項6に記載の圧電デバイスの製造方法。
  8. 前記第2開口部を形成する工程の前に、前記第1開口部を形成する工程を行い、
    前記第1開口部を形成する工程は、前記第1開口部に前記犠牲層の表面が露出するように行われる、請求項6または請求項7に記載の圧電デバイスの製造方法。
  9. 前記犠牲層を形成する工程の前に、前記基板上に絶縁層を形成する工程をさらに含む、請求項6〜請求項8のいずれか1項に記載の圧電デバイスの製造方法。
  10. 前記犠牲層を形成する工程は、前記絶縁層の表面上および表面下の少なくとも一方に前記犠牲層を形成するように行われる、請求項6〜請求項9のいずれか1項に記載の圧電デバイスの製造方法。
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