JPWO2015087906A1 - ガス検出装置およびその方法 - Google Patents

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Abstract

半導体式のガスセンサを高感度で検出できるように駆動して目的ガスの検出濃度範囲を低濃度側へ拡大するようなガス検出装置およびその方法を提供する。ガス感知層に酸素が吸着される酸素吸着温度T0で酸素吸着時間t0の間はヒーター層を駆動し、吸着層に目的ガスが吸着される目的ガス吸着温度T1で目的ガス吸着時間t1の間はヒーター層を駆動し、吸着層に吸着された目的ガスが脱離してガス感知層に移動する目的ガス脱離温度T2で目的ガス脱離時間t2の間はヒーター層を駆動し、ガス感知層で目的ガスが検出される目的ガス検出温度T3で目的ガス検出時間t3の間はヒーター層を駆動し、目的ガス検出温度T3におけるガス感知層のセンサ抵抗値から目的ガスのガス濃度を算出し、この目的ガス吸着時間t1は、酸素吸着時間t0、目的ガス脱離時間t2および目的ガス検出時間t3よりも長くしたガス検出装置およびその方法とした。

Description

本発明は、ppbレベルの低濃度のガスを検出するガス検出装置およびその方法に関する。
半導体式のガスセンサは、ある特定ガス、例えば、メタンガス(CH)、プロパンガス(C)、ブタンガス(C10)、一酸化炭素(CO)等に選択的に感応するデバイスである。半導体式のガスセンサは、その原理・構造が比較的単純であり、量産性が高く安価である。
このような半導体式のガスセンサは、ガス漏れや不完全燃焼の検出に広く用いられている。ガス漏れの場合は、爆発下限界より下の1000〜10000ppmオーダで検出される。また、不完全燃焼の場合は、人がCO中毒にならないように10ppm〜100ppmオーダで検出される。
半導体式のガスセンサの他の用途としては、揮発性有機化合物(Volatile Organic Compounds、以下、単にVOCという)の分析が検討されている。例えば、シックハウス症候群の防止目的のため室内環境におけるVOCの分析や、体調管理目的のため人の呼気に含まれるVOCの分析、などである。
VOCは、例えば、塗料、印刷インキ、接着剤、洗浄剤、ガソリン、シンナーなどに含まれるエタノール、メタノール、アセトン、トルエン、キシレン、酢酸エチル、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、クロロホルムまたはパラジクロロベンゼンなどである。このような分析を実現するため、0.001〜1ppmオーダのVOCを検出する必要がある。しかしながら、従来技術のガス漏れや不完全燃焼の検出に使用される半導体式のガスセンサでは、感度が不十分なため、低濃度であるVOCの検出は困難であった。
なお、低濃度ガスを検出する半導体式のガスセンサの他の先行技術が、例えば、特許文献1,2に開示されている。
特許文献1,2には、何れも半導体式のガスセンサの構造が開示されている。また、特許文献1,2には、何れもガス感知膜に吸着した雑ガスをクリーニングするため、センサを高温状態に加熱した後、低温状態にすることが開示されている。これにより目的ガスの感知能力を高めている。
特開2011−27752号公報 特開2011−2358号公報
しかし、特許文献1,2に記載の半導体式のガスセンサは、0.001〜1ppmオーダの低濃度ガスの検知まで考慮したものではなかった。
そこで、本発明は上記の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、半導体式のガスセンサを高感度で検出できるように駆動して目的ガスの検出濃度範囲を低濃度側へ拡大するようなガス検出装置およびその方法を提供することにある。
このような課題を解決する本発明は、
ガス感知層と、触媒を担持した焼結材により構成され、前記ガス感知層を覆うように設けられる吸着層とを有するガス検出部と、
前記ガス検出部を加熱するヒーター層と、
前記ヒーター層を通電駆動し、また、前記ガス感知層からセンサ抵抗値を取得する駆動処理部と、
を備え、前記駆動処理部は、
前記ガス感知層に酸素が吸着される酸素吸着温度Tで酸素吸着時間tにわたり前記ヒーター層を駆動する酸素吸着部と、
前記酸素吸着時間tの経過後に、前記吸着層に目的ガスが吸着される目的ガス吸着温度Tで目的ガス吸着時間tにわたり前記ヒーター層を駆動する目的ガス吸着部と、
前記目的ガス吸着時間tの経過後に、前記吸着層に吸着された目的ガスが脱離して前記ガス感知層に移動する目的ガス脱離温度Tで目的ガス脱離時間tにわたり前記ヒーター層を駆動する目的ガス脱離部と、
前記目的ガス脱離時間tの経過後に、前記ガス感知層のセンサ抵抗値から目的ガスのガス濃度を算出する目的ガス濃度算出部と、
からなることを特徴とするガス検出装置とした。
また、本発明は、
前記目的ガス吸着時間tは、前記酸素吸着時間t、前記目的ガス脱離時間tよりも長い時間であることを特徴とするガス検出装置とした。
また、本発明は、
前記酸素吸着温度T、前記目的ガス吸着温度T、前記目的ガス脱離温度Tは、T<T≦Tの関係があることを特徴とするガス検出装置とした。
また、本発明は、
前記目的ガス濃度算出部は、前記目的ガス脱離時間tの経過後に、前記ガス感知層で目的ガスが検出される目的ガス検出温度Tで目的ガス検出時間tにわたり前記ヒーター層を駆動し、前記目的ガス検出時間tにおける前記ガス感知層のセンサ抵抗値から目的ガスのガス濃度を算出することを特徴とするガス検出装置とした。
また、本発明は、
前記目的ガス吸着時間tは、前記酸素吸着時間t、前記目的ガス脱離時間tおよび前記目的ガス検出時間tよりも長い時間であることを特徴とするガス検出装置とした。
また、本発明は、
前記酸素吸着温度T、前記目的ガス吸着温度T、前記目的ガス脱離温度T、および、前記目的ガス検出温度Tは、T<T≦T≦TまたはT<T≦T≦Tの関係があることを特徴とするガス検出装置とした。
また、本発明は、
ガス感知層と前記ガス感知層を覆うように設けられており触媒を担持した焼結材の吸着層とからなるガス検出部を、前記ガス感知層に酸素が吸着される酸素吸着温度Tで酸素吸着時間tにわたり加熱する酸素吸着工程と、
前記酸素吸着工程の終了後に、前記吸着層に目的ガスが吸着される目的ガス吸着温度Tで目的ガス吸着時間tにわたり前記ガス検出部を加熱する目的ガス吸着工程と、
前記目的ガス吸着工程の終了後に、前記吸着層に吸着された目的ガスが脱離して前記ガス感知層に移動する目的ガス脱離温度Tで目的ガス脱離時間tにわたり前記ガス検出部を加熱する目的ガス脱離工程と、
前記目的ガス脱離工程の終了後に、前記ガス感知層のセンサ抵抗値から目的ガスのガス濃度を算出する目的ガス濃度算出工程と、
からなることを特徴とするガス検出方法とした。
また、本発明は、
前記目的ガス吸着時間tは、前記酸素吸着時間t、前記目的ガス脱離時間tよりも長い時間であることを特徴とするガス検出方法とした。
また、本発明は、
前記酸素吸着温度T、前記目的ガス吸着温度T、前記目的ガス脱離温度Tは、T<T≦Tの関係があることを特徴とするガス検出方法とした。
また、本発明は、
前記目的ガス濃度算出工程は、前記目的ガス脱離時間tの経過後に、前記ガス感知層で目的ガスが検出される目的ガス検出温度Tで目的ガス検出時間tにわたり前記ガス検出部を加熱し、前記目的ガス検出時間tにおける前記ガス感知層のセンサ抵抗値から目的ガスのガス濃度を算出することを特徴とするガス検出方法とした。
また、本発明は、
前記目的ガス吸着時間tは、前記酸素吸着時間t、前記目的ガス脱離時間tおよび前記目的ガス検出時間tよりも長い時間であることを特徴とするガス検出方法とした。
また、本発明は、
前記酸素吸着温度T、前記目的ガス吸着温度T、前記目的ガス脱離温度T、および、前記目的ガス検出温度Tは、T<T≦T≦TまたはT<T≦T≦Tの関係があることを特徴とするガス検出方法とした。
本発明によれば、半導体式のガスセンサを高感度で検出できるように駆動して目的ガスの検出濃度範囲を低濃度側へ拡大するようなガス検出装置およびその方法を提供することができる。
本発明を実施するための形態のガス検出装置の要部の回路ブロック図である。 ガスセンサを概略的に示す縦断面図である。 ガス感知層の温度−センサ抵抗値特性図である。 ヒーター層の温度とセンサ抵抗値との関係の説明図であり、図4(a)はヒーター層の駆動方式を説明する駆動パターン図、図4(b)はヒーター層の駆動に対応するセンサ抵抗値を説明するセンサ抵抗値特性図である。 センサ抵抗値特性のA部拡大図である。 吸着層とガス感知層の温度による状況説明図である。 本発明を実施するための他の形態のガス検出装置のガスセンサの説明図であり、図7(a)はガスセンサの平面図、図7(b)はガスセンサのA−A断面図、図7(c)はガスセンサのB−B断面図である。 表1のヒーター層の駆動方式を説明する駆動パターン図である。 ガス感度のエタノール濃度依存性を示す特性図である。 ガス検出装置によるガス濃度−ガス感度特性図である。 ガス検出装置によるガス濃度−ガス吸着量特性図である。
続いて、本発明を実施するためのガス検出装置およびその方法について図を参照しつつ説明する。ガス検出装置100は、図1で示すように、ガスセンサ10、駆動処理部20を少なくとも備えている。なお、駆動処理部20には操作入力部、目的ガスのガス濃度を表示する表示部等を備える形態としても良い。
ガスセンサ10は、半導体式のセンサであり、図2で示すように、さらにシリコン基板(以下Si基板)1、熱絶縁支持層2、ヒーター層3、電気絶縁層4、ガス検出部5を備える。なお、図2は薄膜型半導体式のガスセンサの構成をあくまで概念的に見やすく示したもので、各部の大きさや厚さ等は厳密なものではない。
ガス検出部5は、詳しくは、接合層5a、感知層電極5b、ガス感知層5c、吸着層5dを備える。このガス感知層5cは本形態では二酸化スズ層(以下、SnO層)を例に挙げる。また、吸着層5dは本形態では酸化パラジウム(PdO)を触媒として担持したアルミナ焼結材(以下、触媒担持Al焼結材)を例に挙げる。
電気絶縁層4、接合層5a、一対の感知層電極5b、および、ガス感知層5cの表面を、吸着層5dが覆う構造としている。そして、図1で示すように、ヒーター層3は駆動処理部20と電気的に接続されており、駆動処理部20がヒーター層3をヒーター駆動する。また、ガス検出部5(詳しくは感知層電極5bを介してガス感知層5c)は駆動処理部20と電気的に接続されており、駆動処理部20がガス感知層5cのセンサ抵抗値を読み出す。
続いて各部構成について説明する。
Si基板1はシリコン(Si)により形成され、ガス検出部5が直上に位置する箇所に貫通孔が形成される。
熱絶縁支持層2はこの貫通孔の開口部に張られてダイアフラム様に形成されており、Si基板1の上に設けられる。
熱絶縁支持層2は、詳しくは、熱酸化SiO層2a、CVD−Si層2b、CVD−SiO層2cの三層構造となっている。
熱酸化SiO層2aは、熱絶縁層として形成され、ヒーター層3で発生する熱をSi基板1側へ熱伝導しないようにして熱容量を小さくする機能を有する。また、この熱酸化SiO層2aは、プラズマエッチングに対して高い抵抗力を示し、後述するがプラズマエッチングによるSi基板1への貫通孔の形成を容易にする。
CVD−Si層2bは、熱酸化SiO層2aの上側に形成される。
CVD−SiO層2cは、ヒーター層3との密着性を向上させるとともに電気的絶縁を確保する。CVD(化学気相成長法)によるSiO層は内部応力が小さい。
ヒーター層3は、薄膜状のPt−W膜であって、熱絶縁支持層2のほぼ中央の上面に設けられる。また、電源供給ラインも形成される。この電源ラインは、図1で示すように駆動処理部20に接続される。
電気絶縁層4は、電気的に絶縁を確保するスパッタSiO層であり、熱絶縁支持層2およびヒーター層3を覆うように設けられる。電気絶縁層4は、ヒーター層3と感知層電極5bとの間に電気的な絶縁を確保する。また、電気絶縁層4は、ガス感知層5cとの密着性を向上させる。
接合層5aは、例えば、Ta膜(タンタル膜)またはTi膜(チタン膜)であり、電気絶縁層4の上に左右一対に設けられる。この接合層5aは、感知層電極5bと電気絶縁層4との間に介在して接合強度を高めている。
感知層電極5bは、例えば、Pt膜(白金膜)またはAu膜(金膜)であり、ガス感知層5cの感知電極となるように左右一対に設けられる。
ガス感知層5cは、SnO層であり、一対の感知層電極5bを渡されるように電気絶縁層4の上に形成される。ガス感知層5cは、本形態ではSnO層として説明したが、SnO以外にも、In、WO、ZnO、または、TiOという金属酸化物を主成分とする薄膜の層としても良い。
吸着層5dは、酸化パラジウム(PdO)を担持した焼結体であり、先に説明したように触媒担持Al焼結材である。Alは多孔質体であるため、孔を通過するガスがPdOに接触する機会が増加する。そして、検知する目的ガスよりも酸化活性の強い還元性ガス(妨害ガス)の燃焼反応を促進し、目的ガス(特に呼気や、室内環境に含まれるVOC。VOCは例えばエタノールやアセトン)の選択性が高まる。つまり、目的ガス(VOC)に対して妨害ガスを酸化除去できる。
なお、吸着層5dは、このAl以外にも、Cr、Fe、Ni、ZrO、SiO、または、ゼオライトという金属酸化物を主成分としても良い。吸着層5dは、電気絶縁層4、接合層5a、一対の感知層電極5b、および、ガス感知層5cの表面を覆うように設けられる。
このようなガスセンサ10は、ダイアフラム構造を採用して高断熱,低熱容量の構造としている。また、ガスセンサ10は、感知電極層5b、ガス感知層5c、吸着層5d、ヒーター層3の各構成要素をMEMS(微小電気機械システム)等の技術により熱容量を小さくしている。これにより、後述するが、TからTへという温度の時間変化が速くなり、熱脱離がごく短時間で起こる。したがって、ガス感知層5cへ達する目的ガスのガス濃度が高まり、より高感度なガスセンサ10が得られる。
続いて、本形態のガスセンサ10、および、ガス検出装置100の製造方法について概略説明する。
まず、板状のシリコンウェハー(図示せず)に対して熱酸化法によりその片面(または表裏両面)に熱酸化を施し、熱酸化SiO膜たる熱酸化SiO層2aを形成する。そして、熱酸化SiO層2aを形成した上面に、支持膜となるCVD−Si膜をプラズマCVD法にて堆積させ、CVD−Si層2bを形成する。そして、このCVD−Si層2bの上面に、熱絶縁膜となるCVD−SiO膜をプラズマCVD法にて堆積させ、CVD−SiO層2cを形成する。
さらに、CVD−SiO層2cの上面に、Pt−W膜をスパッタリング法により蒸着させ、ヒーター層3を形成する。そして、このCVD−SiO層2cとヒーター層3との上面に、スパッタSiO膜をスパッタリング法により蒸着させ、スパッタSiO層である電気絶縁層4を形成する。
この電気絶縁層4の上に、接合層5a、感知層電極5bを形成する。成膜はRFマグネトロンスパッタリング装置を用い、通常のスパッタリング法により行う。成膜条件は接合層(TaあるいはTi)5a、感知層電極(PtあるいはAu)5bとも同じで、Arガス(アルゴンガス)圧力1Pa、基板温度300℃、RFパワー2W/cm、膜厚は接合層5a/感知層電極5b=500Å/2000Åである。
一対の感知層電極5bに渡されるとともに、電気絶縁層4の上に、SnO膜がスパッタリング法により蒸着され、ガス感知層5cが形成される。この成膜はRFマグネトロンスパッタリング装置を用い、反応性スパッタリング法によって行う。ターゲットにはSbを0.1wt%含有するSnOを用いる。成膜条件はAr+Oガス圧力2Pa、基板温度150〜300℃、RFパワー2W/cm、膜厚400nmである。ガス感知層5cは、平面視で一辺が50μm程度の角状に形成される。
続いて吸着層5dを形成する。吸着層5dは、PdOを7.0wt%添加したγ−アルミナ(平均粒径2〜3μm)にジエチレングリコールモノエチルエーテルを同重量、さらにシリカゾルバインダを5〜20wt%添加してペーストを生成する。そして、厚さ約30μmでスクリーン印刷により形成する。その後この膜を500℃で12時間焼成する。ただし吸着層5dは、ガス感知層5cを十分覆い尽くすように、直径をガス感知層5cの外周部よりも大きくする。吸着層5dは、平面視で直径200μm程度の円状に形成される。
最後にシリコンウェハー(図示せず)の裏面からエッチングによりシリコンを除去する微細加工プロセスを行い、貫通孔を有するSi基板1を形成する。最終的にダイアフラム構造のガスセンサ10になる。さらにヒーター層3および感知層電極5bが、駆動処理部20に電気的に接続される。ガスセンサ10およびガス検出装置100の製造方法はこのようになる。
続いて、本発明のガス検出装置100およびその方法による低濃度ガスの検出原理について説明する。まず、本願発明者は、実験結果等に基づいて、ガス感知層5cのセンサ抵抗値(電圧V1)と、ヒーター層3の温度と、に図3に示すような対応関係があることを知見した。
図3に示すグラフは、通常の空気中すなわち周囲に目的ガスが無い環境における、ガス感知層5cの抵抗値(センサ抵抗値;縦軸)と、ヒーター層3の温度(横軸)との関係を示す。
温度プロファイルである。さらに図3において、破線は酸素飽和する前の定常状態の温度プロファイルであり、また、実線は酸素飽和した後の瞬時の温度プロファイルである。
ヒーター層3の温度が周囲温度から温度Tまで上昇していくと、図3の破線に示すように、温度上昇に応じてSnO薄膜であるガス感知層5cのセンサ抵抗値が低下する。この温度Tまで上昇する温度領域にあるガス感知層5cのセンサ抵抗値が低下する理由は、温度上昇に伴う「酸素脱離」が生じるためである。「酸素脱離」では、SnO薄膜に付着するイオン(O2−)がSnO薄膜から離脱する際にSnO薄膜へ電子を与える。つまり、電子の増大によりセンサ抵抗値が減少する。
そして、ヒーター層3の温度が温度Tを超えて更に上昇していくと、今度は温度上昇に応じてガス感知層5cのセンサ抵抗値が増加していく。温度Tから温度Tまで上昇する温度領域でセンサ抵抗値が増加する理由は、SnO薄膜に「酸素吸着」(負電荷吸着)が生じる為であり、上記「酸素脱離」と逆の現象である。負電荷吸着は、SnO薄膜にOが吸着する際にSnO薄膜から電子を奪ってイオン(O2−)の形で付着し、これによりSnO薄膜の抵抗値が増加する。つまり、電子の減少によりセンサ抵抗値が増加する。
そして、「酸素吸着」は温度Tで完了し、ヒーター層3の温度が温度Tを超えて更に上昇していくと、図3の破線と実線との重ね合わせ部に示すように、今度は温度上昇に応じてガス感知層5cのセンサ抵抗値が低下していく。温度Tよりも高い温度領域でセンサ抵抗値が低下する理由は、温度Tより上の温度領域では吸着により酸素飽和しているが半導体(SnO)の特性により温度上昇に応じてセンサ抵抗値が低下していくものと考えられる。これまでが破線の温度プロファイルの挙動となる。そして、目的ガスであるVOCがないためガス感知層5cにおいて酸素が消費されず、これ以降の温度の変化時にはセンサ抵抗値が図3の実線の温度プロファイル上を変化することになる。図3の目的ガスが無い環境における温度プロファイルはこのようなものとなる。
なお、目的ガスであるVOCがある場合には、VOCによってSnO薄膜であるガス感知層5cから酸素が消費されて「酸素脱離」が起こり、ガス感知層5c内に自由電子が増える。そして、目的ガスであるVOCのガス濃度に応じてセンサ抵抗値が低下する。
このような本発明では、以下の原理で低濃度のガスを検出する。図4は、ヒーター層の温度とセンサ抵抗値との関係の説明図であり、図4(a)はヒーター層の駆動方式を説明する駆動パターン図、図4(b)はヒーター層の駆動に対応するセンサ抵抗値を説明するセンサ抵抗値特性図である。ガスセンサ10は目的ガスのVOCを含む雰囲気にあるものとする。この図4(b)のA部については図5で拡大図として図示している。ここで先に説明した図3の温度プロファイルの(1),(2),(3),(4),(5),(6)と図4(b)の(1a),(2a),(3a),(4a),(5a),(6a)とが対応するが、図3では目的ガスのVOCがない場合の挙動であるのに対し、図4(b)では、先の図3を用いた説明とは異なり、目的ガスのVOCがある場合の挙動を実線で表している点で相違している。
ヒーター層3が、図4(a)で示すように、酸素吸着温度T、目的ガス吸着温度T、目的ガス脱離温度T、目的ガス検出温度Tとなるように順次駆動することで、感知層5cおよび吸着層5dでは、図6で示すような現象が起こる。以下、温度別に説明する。
まず、図4(a)で示すように、周囲温度から酸素吸着温度Tまで温度上昇させ、この酸素吸着温度Tを酸素吸着時間tにわたり維持するようにヒーター駆動する。図4(b)で示すように、周囲温度から酸素吸着温度Tまで温度上昇すると、ガス感知層5cのセンサ抵抗値は、図4(b)の(1a)から曲線のような挙動で(2a)まで変化する。酸素吸着温度Tは、SnO薄膜に充分な「酸素吸着」(負電荷吸着)が生じる温度であり、例えば、320℃という温度T付近の温度である。
このとき、図6で説明するように、ガス感知層5cでは、酸素吸着反応が起こって酸素がガス感知層5cに吸着され、センサ抵抗値が上昇する。さらに吸着層5dにおいても触媒の酸化作用により、吸着層5dの表面に付着したガスを一旦燃焼させてクリーニングする。酸素吸着時間tの経過後では、吸着層5dにはガスが吸着されておらず、また、ガス感知層5cには十分な酸素が吸着された状態となる。
続いて、図4(a)で示すように、この酸素吸着温度Tより十分に低い目的ガス吸着温度Tまで温度を低下させ、この目的ガス吸着温度Tを目的ガス吸着時間tにわたり維持するようにヒーター駆動する。図4(a)で示すように、酸素吸着温度Tから瞬時に目的ガス吸着温度Tまで温度下降すると、センサ抵抗値は、図4(b)の(2a)から直線のような挙動で(3a)まで変化する。そして、目的ガス吸着時間tの間は同じセンサ抵抗値を維持しつつ(3a’)まで移動する。目的ガス吸着温度Tでは、特に目的ガスが燃焼することなく吸着層5dに目的ガスが吸着される温度であり、例えば20℃という周囲温度付近の温度である。この際に、吸着層5dでは毛管凝縮等により目的ガス成分の濃縮が起こる。
なお、目的ガス吸着時間tを長くすれば、吸着層5dにはより多くの目的ガスが吸着されるが、目的ガス吸着温度Tではガス感知層5cから酸素が脱離していくため、目的ガス吸着時間tを無制限に長くできない。そこで、目的ガスの吸着層5dへの吸着量が平衡に近くなるまで吸着し、かつ、ガス感知層5cから酸素が多く脱離しない目的ガス吸着時間tを選択する。
このようにヒーター層3を目的ガス吸着温度Tまで温度下降させ、吸着層5dに目的ガスが吸着される目的ガス吸着時間tにわたりこの目的ガス吸着温度Tの状態を維持すると、図6で説明するように、ガス感知層5cでは、センサ抵抗値が高い状態、すなわち、ガス感知層5cは十分な酸素が吸着された状態を維持したまま、高濃度の目的ガスが吸着層5dへ吸着される。
続いて、図4(a)で示すように、この目的ガス吸着温度Tより十分に高い目的ガス脱離温度Tに温度を上昇させ、この目的ガス脱離温度Tを目的ガス脱離時間tにわたり維持するようにヒーター駆動する。この目的ガス脱離温度Tは、例えばTと同じ320℃程度の温度である。図4(b)で示すように、目的ガス吸着温度Tから瞬時に目的ガス脱離温度Tまで温度上昇すると、センサ抵抗値は、図4(b)の(3a’)から直線のような挙動で(4a)まで変化する。すると、図6で説明するように、目的ガス脱離温度Tでは、吸着層5dに濃縮された目的ガス成分の熱脱離が起こり、元々の気相中のガス濃度より高い濃度でガス感知層5cに達する。そして、ガス感知層5cにおいて目的ガスと酸素とが反応し、酸素が離脱しセンサ抵抗値が低下していくことになり、図4(b)の(4a)から曲線αのような挙動で(4b)まで変化していく。
その後、図4(a)で示すように、ガス感知層5cを目的ガス検出温度Tに目的ガス検出時間tにわたり維持するようにヒーターを駆動する。図4(b)で示すように、目的ガス脱離温度Tから瞬時に目的ガス検出温度Tまで温度下降させると、センサ抵抗値は、図4(b)の(4b)から直線のような挙動で(5a)まで変化する。そして、目的ガス検出時間tの間はセンサ抵抗値が曲線のように一定値に収束しつつ(5a’)まで移動する。この曲線では最初は目的ガスと酸素との反応により酸素が離脱してセンサ抵抗値が低下していき、しばらくして目的ガスがなくなって酸素の脱離が停止し、センサ抵抗値が一定値になった状態を示している。そして、図6で説明するように、この目的ガス検出時間tの経過後にガス検出が開始される。このようにして、低濃度のVOCを検出する場合であってもガス検出が可能となる。
そして、図4(a)で示すように、ガス検出後に周囲温度まで温度を低下させるようにヒーター駆動する。図4(b)で示すように、目的ガス検出温度Tからに瞬時に周囲温度まで温度下降すると、センサ抵抗値は、図4(b)の(5a’)から直線のような挙動で(6a)まで変化する。そして、センサ抵抗値は降下し続け(1b)まで移動する。
次に周囲温度から酸素吸着温度Tまで温度上昇させると、センサ抵抗値は、図4(b)の(1b)から曲線のような挙動で(2a)まで変化する。そして、この図4(a)の駆動パターンが繰り返し行われると、センサ抵抗値は図4(b)の実線上に沿って変化する。以下、同様の挙動を繰り返すことになる。このように目的ガスがある時は、矢印αで示す(4a)から(4b)までの挙動のように、センサ抵抗値が下がることを利用して目的ガスを検知する。なお、(6a)に到達(つまり駆動停止)してからヒーター駆動を行わないで十分に時間が経つと、センサ抵抗値は(1b)の値ではなく(1a)の値まで戻る。
ここに吸着層5dでの目的ガスの吸着量は、気相中の目的ガスとの吸着平衡により決まるので、気相中のガス濃度と一定関係にある。したがって、上述の機構による高感度化でも、気相中のガス濃度とガスセンサの出力との間には、一定の関係が得られる。このような挙動を利用してVOCのガスを検出する。
続いて、ガス検出方法について、ヒーター層3の特別駆動方式の詳細について図4〜図6を参照しつつ説明する。本発明のガス検出装置100は、VOCを検出用の特別駆動方式で駆動し、VOCの濃度検出感度を改善する。
駆動処理部20は、ガス感知層5cに酸素が吸着される酸素吸着温度Tで酸素吸着時間tにわたりヒーター層3を駆動する酸素吸着工程として機能する。駆動処理部20は、電流による駆動信号を流してヒーター層3のヒーター温度を一定時間(例えば0.6s)にわたり、高温状態(例えば320℃)に保持すると、図6で説明するように、ガス感知層5cに酸素を吸着させる。さらに吸着層5dにおいても触媒の酸化作用により、吸着層5dの表面に付着したガスを一旦燃焼させてクリーニングする。
続いて、駆動処理部20は、吸着層5dに目的ガスが吸着される目的ガス吸着温度Tで目的ガス吸着時間tにわたりヒーター層3を駆動する目的ガス吸着工程として機能する。目的ガス吸着温度Tとは、測定時の外部雰囲気温度であり、例えば20℃というような周囲温度である。駆動処理部20は、一定時間(例えば20s)にわたりヒーター層3に駆動信号を流さない状態または僅かに駆動信号を流す状態とすると、図6で説明するように、センサ温度がほぼ常温になっている間に吸着層5dにVOCを付着させる。目的ガス吸着時間tが長時間であっても電流が流れない、または、少ないため消費電力はほとんど増大しない。
続いて、駆動処理部20は、吸着層5dから目的ガスが脱離してガス感知層5cへ移動する目的ガス脱離温度Tで目的ガス脱離時間tにわたりヒーター層3を駆動する目的ガス脱離工程として機能する。駆動処理部20は、電流による駆動信号を流してヒーター層3のヒーター温度を一定時間(例えば0.6s)にわたり、高温状態(例えば320℃、または、例えば300℃)に保持すると、図6で説明するように、吸着層5dからのVOCを、ガス感知層5cが吸着している酸素に反応させることで、ガス感知層5cから酸素を離脱させ、ガス感知層5cのセンサ抵抗値を変化させる。
続いて、駆動処理部20は、所定時間tの経過後、目的ガス検出温度Tにおけるガス感知層5cのセンサ抵抗値を検出し、このセンサ抵抗値からガス濃度を算出する目的ガス検出工程として機能する。これにより、図6で説明するように、低濃度であるVOCのガス濃度を検出する。なお、これら酸素吸着工程、目的ガス吸着工程、目的ガス脱離工程、目的ガス検出工程を繰り返し行って変動が少ない安定したセンサ抵抗値が得られるようになった後にVOCの濃度を検出するようにしても良い。ガス検出装置100によるガス検出方法はこのようなものとなる。
ここに、酸素吸着温度T、目的ガス吸着温度T、目的ガス脱離温度T、および、目的ガス検出温度Tは、T<T≦T≦Tの関係となっている。しかしながら、T<T≦T≦Tの関係になることもある。この決定手法について説明する。図4(b)のA部の拡大図である図5では、目的ガスがある場合のセンサ抵抗値の挙動を実線で表し、また、目的ガスがない場合のセンサ抵抗値の挙動を破線で表している。特に目的ガス脱離時間tと目的ガス検出時間tとにおいては目的ガスの有無で抵抗値に差が生じている。
そして、この図5で示すように、目的ガス検出時間tにおいて目的ガスがある場合(実線)とない場合(破線)の抵抗値の変化率R(R=Rair/Rgas)を算出する(なお、ここでは目的ガス脱離時間tにおける抵抗値の変化率Rは考慮しない)。抵抗値の変化率Rが大きいということはガス感度が高いということであり、できるだけ高いガス感度で測定することで低濃度のガスの検出が確実になる。そして、T<T≦T≦TとしたときのRと、T<T≦T≦TとしたときのRと、を比較し、抵抗値の変化率Rが大きい値になる温度関係を選択する。大きい抵抗値の変化率Rを得られる温度関係を採用することで高い感度で検出できる。本形態ではT<T≦T≦Tの関係が採用されたものである。この温度関係は、ガス感知層の種類によって変化する。
さらには、目的ガス脱離時間tにおいて目的ガスがある場合(実線)とない場合(破線)の抵抗値の変化率R(R=Rair/Rgas)も算出し、目的ガス検出温度Tによらず、常にR≦Rであるならば目的ガス検出温度Tを採用する意味はなく、目的ガス脱離時間tに目的ガス検出時間tを含めたもの(後述する実施例1)とすれば良く、この場合、一番大きい抵抗値の変化率Rを用いることで高い感度で検出できる。この場合ではT<T≦Tの関係が採用されたものである。この温度関係も、ガス感知層の種類によって変化する。これらのようなガス検出装置100とすることができる。
以上説明したガス検出装置100では、特に酸素吸着温度Tを高くして酸素の吸着量を最大とする。そして、目的ガス吸着温度Tを充分低くするとともに目的ガス吸着時間tを、酸素吸着時間t、目的ガス脱離時間tおよび目的ガス検出時間tよりも長くして目的ガスを吸着層5dにより多く吸着させる。これにより目的ガスによる酸素の消費量が多くなり、センサ抵抗値の変化が大きくなり、検出感度を高めることができる。
続いて本発明の他の形態について図を参照しつつ説明する。先に説明した形態と比較すると、本形態はガスセンサとして図7で示すようなブリッジ構造のガスセンサ10’を採用したものである。この図7もガスセンサの構成をあくまで概念的に見やすく示したもので、各部の大きさや厚さ等は厳密なものではない。このブリッジ構造でもダイアフラム構造と同様に高断熱,低熱容量の構造となり、ガスセンサとして採用できる。ガスセンサ10’は、Si基板1、熱絶縁支持層2、ヒーター層3、電気絶縁層4、ガス検出部5、貫通孔6、キャビティ7を備える。なお、先の図2を用いて説明したガスセンサ10と同じ構成であるSi基板1、熱絶縁支持層2、ヒーター層3、電気絶縁層4、ガス検出部5については、同じ符号を付すとともに重複する説明を省略する。
ガスセンサ10’は、先に説明したようなSi基板1、熱絶縁支持層2、ヒーター層3、電気絶縁層4、ガス検出部5を形成し、その後に4本のブリッジと中央のステージを残すように上側からウェットエッチングを行い、図7(b)のA−A断面図、図7(c)のB−B断面図で示すように、四角錐または図示しないが四角錐台形のキャビティ7を形成する。このようなガスセンサ10’に対して、先に説明したようなヒーター駆動を行って、ppbレベルの低濃度のガスを検出するガス検出装置としても良い。
続いて、本発明のガス検出装置およびその方法について駆動条件を変更して特性を調べた。次表に特性を示す。
Figure 2015087906
また、図8には、表1のヒーター層の駆動方式を説明する駆動パターン図を示す。実施例A〜Hの場合、先に説明したように目的ガス脱離工程と目的ガス検出工程が並行して行われ、T<T≦Tのパターンで比較考察したものである。吸着層5dやガス感知層5cの材料は、脱離と検出とが並行して行われるものを採用している。
実施例A〜Hは、図1,2に示すガス検出装置100において酸素吸着温度T、目的ガス吸着温度T、目的ガス脱離温度T、目的ガス検出温度Tの条件を変更させたものである。ここに比較例A,Bとは、図1,2に示すガス検出装置を用いるが、ヒーター駆動を一定温度のみとしたものである。
実施例A〜Hおよび比較例A,Bのガス検出装置は、いずれもエタノール8ppmのガス感度を示す。ここでは全て、T=T=T、T=周囲温度とし、図8のパターンを周期的に繰り返してガス感知層5cの抵抗が十分に安定したときに感度を評価した。また、感度は清浄空気中抵抗:Rair、ガス中抵抗:Rgasの比として、Rair/Rgasで算出している。したがって、ガス濃度=1.0とは、センサ抵抗値に変化がない、つまり全くガス感度がないことになる。
比較例A,Bでは、いずれもガス感度がない。これは、酸素吸着がなされていないためと推察される。また、実施例A〜Hではいずれもガス感度が得られている。
実施例に関して、各パラメータの影響を検討する。
実施例A,B,C,Fで、酸素吸着温度T、目的ガス脱離温度T、目的ガス検出温度Tを変化させた場合の影響を調べている。実施例Fのように、酸素吸着温度T、目的ガス脱離温度T、目的ガス検出温度Tが320℃のときに、感度が極大になっているが、これはエタノールの化学反応により決定されると考えられる。
実施例D,E,Fで、酸素吸着時間t、目的ガス脱離時間t、目的ガス検出時間tの影響を調べている。実施例Fのように、酸素吸着時間t、目的ガス脱離時間t、目的ガス検出時間tは0.6sで感度は最大である。時間が長くなるにつれて感度は増大し、この時間までは感度増大する方向の反応が進んでいるものと考えられる。
実施例F,G,Hで、目的ガス吸着時間tの影響を調べている。目的ガス吸着時間tは長いほど感度が高く、実施例Fで感度が最大となっている。吸着による濃縮には一定の時間が必要と考えられる。
図9に、最も感度が高い実施例Fの条件で、より低濃度領域までエタノールの感度を評価した結果を示す。数百ppbまで直線的な感度が得られていることがわかる。
続いて、本発明のガス検出装置が低濃度の目的ガスに対して実際に感度があるか否かについて実験により検証する。目的ガスとしてVOCであるエタノール、アセトンおよびイソプレンについて検証する。エタノール、アセトンおよびイソプレンの中の一つを低濃度(1ppm以下)で含むサンプルガスを生成し、このサンプルガスに対するガス検出装置の感度を判定した。この際、駆動条件を変えて最も良い条件を調べた。
目的ガスがアセトンの場合、駆動条件として、目的ガス吸着時間t=30s、目的ガス脱離時間t=700ms、目的ガス脱離温度を実現するヒーター電圧=1.45Vのときに最も高感度となり、図10で示すように1ppm以下の低濃度で検出できることが実験により確認された。
目的ガスがエタノールの場合、駆動条件として、目的ガス吸着時間t=20s、目的ガス脱離時間t=400ms、目的ガス脱離温度を実現するヒーター電圧=1.48Vのときに最も高感度となり、図10で示すように1ppm以下の低濃度で検出できることが実験により確認された。
目的ガスがイソプレンの場合、駆動条件として、目的ガス吸着時間t=20s、目的ガス脱離時間t=500ms、目的ガス脱離温度を実現するヒーター電圧=1.43Vのときに最も高感度となるが、図10で示すように1ppm以下の低濃度では検出できないことが実験により確認された。
このようにガス感度特性についてエタノールとアセトンについては1ppm以下の低濃度範囲でも本発明の目標であるppbレベルの感度が十分にあることが確認された。しかし、イソプレンについては感度が低い結果となった。
このような感度は、吸着層5dに濃縮された目的ガス(VOC)の吸着量に比例すると考えられる。そこで考察を検証するために、多孔質触媒である吸着層5dのVOC吸着量分析とVOC昇温脱離分析を実施した。吸着量分析結果を図11に示す。図11より、吸着量はエタノールおよびアセトンは同程度、イソプレンは少ないというものであった。この吸着量は感度と一致し、考察した高感度化のモデルを支持している。
以上本発明のガス検出装置およびその方法について説明した。
本発明によれば、図2,図7に示した構造のガスセンサ10のガス感知層5の温度特性を十分に活かしたヒーター駆動パターンでヒーター層3を駆動し、目的ガスを吸着層5dに高濃度に吸着させてからガス感知層5c(SnO層)と反応させるようにしたため、低濃度の目的ガスを検出できるようになった。
本発明のガス検出装置およびその方法は、ppbレベルの低濃度のガスを検出することが可能となり、例えば、シックハウス症候群対策のため室内環境を分析する環境分野や、体調管理のために人の呼気の分析する医療分野、などでの利用が好適である。
100:ガス検出装置
10,10’:ガスセンサ
1:Si基板
2:絶縁支持層
2a:熱酸化SiO
2b:CVD−Si
2c:CVD−SiO
3:ヒーター層
4:電気絶縁層
5:ガス検出部
5a:接合層
5b:感知層電極
5c:感知層(SnO層)
5d:吸着層(PdO担持Al焼結材)
6:貫通孔
7:キャビティ
20:駆動処理部
このような課題を解決する本発明は、
ガス感知層と、吸着層とを有するガス検出部と、
前記ガス検出部を加熱するヒーター層と、
前記ヒーター層を通電駆動し、また、前記ガス感知層からセンサ抵抗値を取得する駆動処理部と、
を備え、前記駆動処理部は、
前記吸着層がクリーニングされるとともに前記ガス感知層に酸素が吸着される酸素吸着温度Tで酸素吸着時間tにわたり前記ヒーター層を駆動する酸素吸着部と、
前記酸素吸着時間tの経過後に、前記ガス感知層の酸素の吸着が維持されるとともに前記吸着層で濃縮されつつ目的ガスが吸着される目的ガス吸着温度Tで目的ガス吸着時間tにわたり前記ヒーター層を駆動する目的ガス吸着部と、
前記目的ガス吸着時間tの経過後に、前記吸着層に吸着された目的ガスが脱離して前記ガス感知層に移動する目的ガス脱離温度Tで目的ガス脱離時間tにわたり前記ヒーター層を駆動する目的ガス脱離部と、
前記目的ガス脱離時間tの経過後に、前記ガス感知層のセンサ抵抗値から目的ガスのガス濃度を算出する目的ガス濃度算出部と、
からなることを特徴とするガス検出装置とした。
また、本発明は、
ガス感知層と吸着層とからなるガス検出部を、前記吸着層がクリーニングされるとともに前記ガス感知層に酸素が吸着される酸素吸着温度Tで酸素吸着時間tにわたり加熱する酸素吸着工程と、
前記酸素吸着工程の終了後に、前記ガス感知層の酸素の吸着が維持されるとともに前記吸着層で濃縮されつつ目的ガスが吸着される目的ガス吸着温度Tで目的ガス吸着時間tにわたり前記ガス検出部を加熱する目的ガス吸着工程と、
前記目的ガス吸着工程の終了後に、前記吸着層に吸着された目的ガスが脱離して前記ガス感知層に移動する目的ガス脱離温度Tで目的ガス脱離時間tにわたり前記ガス検出部を加熱する目的ガス脱離工程と、
前記目的ガス脱離工程の終了後に、前記ガス感知層のセンサ抵抗値から目的ガスのガス濃度を算出する目的ガス濃度算出工程と、
からなることを特徴とするガス検出方法とした。
このような課題を解決する本発明は、
ガス感知層と、吸着層とを有するガス検出部と、
前記ガス検出部を加熱するヒーター層と、
前記ヒーター層を通電駆動し、また、前記ガス感知層からセンサ抵抗値を取得する駆動処理部と、
を備え、前記駆動処理部は、
前記吸着層がクリーニングされるとともに前記ガス感知層に酸素が吸着される酸素吸着温度Tで酸素吸着時間tにわたり前記ヒーター層を駆動する酸素吸着部と、
前記酸素吸着時間tの経過後に、前記吸着層目的ガスが吸着される目的ガス吸着温度T、前記目的ガスの前記吸着層への吸着量が平衡に近くなるまで濃縮されつつ吸着し、かつ、前記ガス感知層から酸素が多く脱離しない目的ガス吸着時間tにわたり前記ヒーター層を駆動する目的ガス吸着部と、
前記目的ガス吸着時間tの経過後に、前記吸着層に吸着された目的ガスが脱離して前記ガス感知層に移動する目的ガス脱離温度Tで目的ガス脱離時間tにわたり前記ヒーター層を駆動する目的ガス脱離部と、
前記目的ガス脱離時間tの経過後に、前記ガス感知層のセンサ抵抗値から目的ガスのガス濃度を算出する目的ガス濃度算出部と、
からなることを特徴とするガス検出装置とした。
また、本発明は、
ガス感知層と吸着層とからなるガス検出部を、前記吸着層がクリーニングされるとともに前記ガス感知層に酸素が吸着される酸素吸着温度Tで酸素吸着時間tにわたり加熱する酸素吸着工程と、
前記酸素吸着工程の終了後に、前記吸着層目的ガスが吸着される目的ガス吸着温度T、前記目的ガスの前記吸着層への吸着量が平衡に近くなるまで濃縮されつつ吸着し、かつ、前記ガス感知層から酸素が多く脱離しない目的ガス吸着時間tにわたり前記ガス検出部を加熱する目的ガス吸着工程と、
前記目的ガス吸着工程の終了後に、前記吸着層に吸着された目的ガスが脱離して前記ガス感知層に移動する目的ガス脱離温度Tで目的ガス脱離時間tにわたり前記ガス検出部を加熱する目的ガス脱離工程と、
前記目的ガス脱離工程の終了後に、前記ガス感知層のセンサ抵抗値から目的ガスのガス濃度を算出する目的ガス濃度算出工程と、
からなることを特徴とするガス検出方法とした。

Claims (12)

  1. ガス感知層と、触媒を担持した焼結材により構成され、前記ガス感知層を覆うように設けられる吸着層とを有するガス検出部と、
    前記ガス検出部を加熱するヒーター層と、
    前記ヒーター層を通電駆動し、また、前記ガス感知層からセンサ抵抗値を取得する駆動処理部と、
    を備え、前記駆動処理部は、
    前記ガス感知層に酸素が吸着される酸素吸着温度Tで酸素吸着時間tにわたり前記ヒーター層を駆動する酸素吸着部と、
    前記酸素吸着時間tの経過後に、前記吸着層に目的ガスが吸着される目的ガス吸着温度Tで目的ガス吸着時間tにわたり前記ヒーター層を駆動する目的ガス吸着部と、
    前記目的ガス吸着時間tの経過後に、前記吸着層に吸着された目的ガスが脱離して前記ガス感知層に移動する目的ガス脱離温度Tで目的ガス脱離時間tにわたり前記ヒーター層を駆動する目的ガス脱離部と、
    前記目的ガス脱離時間tの経過後に、前記ガス感知層のセンサ抵抗値から目的ガスのガス濃度を算出する目的ガス濃度算出部と、
    からなることを特徴とするガス検出装置。
  2. 前記目的ガス吸着時間tは、前記酸素吸着時間t、前記目的ガス脱離時間tよりも長い時間であることを特徴とする請求項1に記載のガス検出装置。
  3. 前記酸素吸着温度T、前記目的ガス吸着温度T、前記目的ガス脱離温度Tは、T<T≦Tの関係があることを特徴とする請求項1または2に記載のガス検出装置。
  4. 前記目的ガス濃度算出部は、前記目的ガス脱離時間tの経過後に、前記ガス感知層で目的ガスが検出される目的ガス検出温度Tで目的ガス検出時間tにわたり前記ヒーター層を駆動し、前記目的ガス検出時間tにおける前記ガス感知層のセンサ抵抗値から目的ガスのガス濃度を算出することを特徴とする請求項1に記載のガス検出装置。
  5. 前記目的ガス吸着時間tは、前記酸素吸着時間t、前記目的ガス脱離時間tおよび前記目的ガス検出時間tよりも長い時間であることを特徴とする請求項4に記載のガス検出装置。
  6. 前記酸素吸着温度T、前記目的ガス吸着温度T、前記目的ガス脱離温度T、および、前記目的ガス検出温度Tは、T<T≦T≦TまたはT<T≦T≦Tの関係があることを特徴とする請求項4または5に記載のガス検出装置。
  7. ガス感知層と前記ガス感知層を覆うように設けられており触媒を担持した焼結材の吸着層とからなるガス検出部を、前記ガス感知層に酸素が吸着される酸素吸着温度Tで酸素吸着時間tにわたり加熱する酸素吸着工程と、
    前記酸素吸着工程の終了後に、前記吸着層に目的ガスが吸着される目的ガス吸着温度Tで目的ガス吸着時間tにわたり前記ガス検出部を加熱する目的ガス吸着工程と、
    前記目的ガス吸着工程の終了後に、前記吸着層に吸着された目的ガスが脱離して前記ガス感知層に移動する目的ガス脱離温度Tで目的ガス脱離時間tにわたり前記ガス検出部を加熱する目的ガス脱離工程と、
    前記目的ガス脱離工程の終了後に、前記ガス感知層のセンサ抵抗値から目的ガスのガス濃度を算出する目的ガス濃度算出工程と、
    からなることを特徴とするガス検出方法。
  8. 前記目的ガス吸着時間tは、前記酸素吸着時間t、前記目的ガス脱離時間tよりも長い時間であることを特徴とする請求項7に記載のガス検出方法。
  9. 前記酸素吸着温度T、前記目的ガス吸着温度T、前記目的ガス脱離温度Tは、T<T≦Tの関係があることを特徴とする請求項7または8に記載のガス検出方法。
  10. 前記目的ガス濃度算出工程は、前記目的ガス脱離時間tの経過後に、前記ガス感知層で目的ガスが検出される目的ガス検出温度Tで目的ガス検出時間tにわたり前記ガス検出部を加熱し、前記目的ガス検出時間tにおける前記ガス感知層のセンサ抵抗値から目的ガスのガス濃度を算出することを特徴とする請求項7または8に記載のガス検出方法。
  11. 前記目的ガス吸着時間tは、前記酸素吸着時間t、前記目的ガス脱離時間tおよび前記目的ガス検出時間tよりも長い時間であることを特徴とする請求項10に記載のガス検出方法。
  12. 前記酸素吸着温度T、前記目的ガス吸着温度T、前記目的ガス脱離温度T、および、前記目的ガス検出温度Tは、T<T≦T≦TまたはT<T≦T≦Tの関係があることを特徴とする請求項10または11に記載のガス検出方法。
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