JPWO2015037342A1 - 通信装置及び通信方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】より高速な通信を実現することが可能な通信装置及び通信方法を提案する。【解決手段】所定の複数の変調方式の間で平均電力が同一となるシンボル点を各変調方式において用い、送信データを前記所定の複数の変調方式のいずれかで変調する変調部を備える、通信装置。【選択図】図1

Description

本開示は、通信装置及び通信方法に関する。
近年、近接無線通信により各種データの送受信を行う無線通信技術が開発されている。
例えば、TransferJet(登録商標)は、近接無線通信方式として、デジタルカメラやPC(Personal Computer)などに採用されており、情報処理装置間のデータ通信におけるエコシステムを構築している。TransferJetの仕様は、下記非特許文献1に示すTransferJetコンソーシアムにて標準化されており、PHY/CNL Specifications 1.0が現状の製品に用いられている。
また、国際規格として、TransferJetコンソーシアムによる規格とほぼ同様な規格が下記非特許文献2に示すECMA398として登録されている。
TransferJetコンソーシアム(http://www.transferjet.org/) ECMA−398(http://www.ecma−international.org/publications/files/ECMA−ST/ECMA−398.pdf)
しかし、現在のデジタル機器では、ファイルサイズやストレージ容量の大容量化、またCPU(Central Processing Unit)やストレージを結線している内部バス速度の高速化などにより、通信システムにもさらなる高速化が期待されている。
そこで、本開示では、より高速な通信を実現することが可能な、新規且つ改良された通信装置及び通信方法を提案する。
本開示によれば、所定の複数の変調方式の間で平均電力が同一となるシンボル点を各変調方式において用い、送信データを前記所定の複数の変調方式のいずれかで変調する変調部を備える、通信装置が提供される。
また、本開示によれば、所定の複数の変調方式の間で平均電力が同一となるシンボル点を各変調方式において用い、送信データを前記所定の複数の変調方式のいずれかで変調することを備える、通信方法が提供される。
以上説明したように本開示によれば、より高速な通信を実現することが可能である。なお、上記の効果は必ずしも限定的なものではなく、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書に示されたいずれかの効果、または本明細書から把握され得る他の効果が奏されてもよい。
本開示の一実施形態に係る通信装置の構成を示すブロック図である。 比較例に係る通信装置の構成を示すブロック図である。 従来方式におけるPi/2 shift BPSKの概念を示す図である。 本実施形態による16QAMのシンボル点配置を示す図である。 本実施形態によるQPSKのシンボル点配置を示す図である。 本実施形態によるBPSKのシンボル点配置を示す図である。 本実施系形態に係る通信装置が用いるベースバンド波形を示す図である。 本実施形態に係る通信装置の構成を示すブロック図である。 従来方式のPSDUのフレームフォーマットを示す図である。 本実施形態に係るPSDUのフレームフォーマットを示す図である。 本実施形態に係るパイロット系列挿入部の内部構成を示す図である。 本実施形態に係るLFSRの内部構成を示す図である。 参考形態に係るパイロット系列挿入部の内部構成を示す図である。 従来方式および提案方式のBER特性を示す概念図である。 本実施形態に係る通信装置の動作を示すフローチャートである。
以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
なお、説明は以下の順序で行うものとする。
1.本開示の一実施形態に係る通信装置の概要
2.実施形態
2−1.通信モジュールの構成
2−2.送信データ生成モジュールの構成
2−3.動作処理
3.まとめ
<1.本開示の一実施形態に係る通信装置の概要>
本開示の一実施形態に係る通信装置は、TransferJetコンソーシアム(非特許文献1)、ECMA−398(非特許文献2)において規定された通信処理を改良した通信処理を行う。以下では、TransferJetコンソーシアム(非特許文献1)、ECMA−398(非特許文献2)において規定された通信処理を従来方式とも称し、本実施形態で改良した通信処理を提案方式とも称する。
本実施形態に係る通信装置では、送信信号を多値化して高速な伝送を実現する。より具体的には、本実施形態に係る通信装置は、従来方式で採用されていたPi2 shift BPSK(Binary Phase Shift Keying)に加えて、16QAM(Quadrature Amplitude Modulation)、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying)を採用する。変調方式が16QAMの場合、従来方式では最大560MbpsであったPHY Rateが、最大でその4倍にあたる2240Mbpsに到達する。
しかし、16QAMやQPSKを採用することにより、様々な問題点が生じ得る。そこで、本実施形態に係る通信装置は、以下の方法により各問題点を解消する。
第1に、多値化によりフレーム内の信号の電力にバラつきが生じてしまう。しかし、TransferJetは瞬時最大電力を規定される微弱無線規格であるため、フレーム内の信号の等電力化は必須である。そこで、本実施形態に係る通信装置は、信号点(シンボル点)配置によって等電力化を行う。この場合、送信アンプの制御を行う必要がないため、省電力化および小回路化が実現される。
ここで、図1および図2を参照して、本実施形態に係る通信装置1におけるシンボル点配置による等電力化について詳しく説明する。具体的には、シンボル点配置による等電力化を行う本実施形態に係る通信装置1と、送信アンプによる増幅量制御により等電力化を行う比較例に係る通信装置100との比較を行う。
図1は、本開示の一実施形態に係る通信装置1の構成を示すブロック図である。図2は、比較例に係る通信装置100の構成を示すブロック図である。図1に示す通信装置1が有する各構成は、後に詳しく説明するため、ここでの説明は省略する。比較例に係る通信装置100は、本実施形態に係る通信装置1とは異なるマッピング部220を含む変調器210を有する。なお、マッピング部22、マッピング部220のいずれも、16QAM、QPSK、Pi2 shift BPSKによる複数の変調方式でマッピングを行うものとする。
比較例に係る通信装置100では、マッピング部220において、「シンボル点配置が最大になる」ようにマッピングを行う。このため、図2に示すように、送信電力を一定にする場合には、各変調方式に応じて、アナログ処理部225が有する送信アンプの電力を調節して出力を調節する必要があった。これに対し、本実施形態に係る通信装置1では、マッピング部22によるシンボル配置を調節して「平均電力が同じになる」ようにマッピングを行う。このため、本実施形態に係る通信装置1では、図1に示すように、各変調方式に応じてアナログ処理部25が有する送信アンプの出力を調節する必要がない。このため、本実施形態に係る通信装置1は、アナログ処理部25が有する送信アンプにおいて、一定電力で送信信号を増幅することができる。
以上、本実施形態に係る通信装置1におけるシンボル点配置による等電力化について説明した。
第2に、多値化によりSNR(Signal−to−Noise Ratio)が劣化してしまう。このため、本実施形態に係る通信装置1は、LDPC(Low−Density Parity−check Code)符号による符号化を行う。
第3に、多値化により受信EVM(Error vector magnitude)が劣化してしまう。このため、本実施形態に係る通信装置1は、等価(Equalization)用のパイロット系列を、送信フレームにおける物理層サービスデータユニット(PSDU:PHY Service Data Unit)の前後に挿入する。
さらに、本実施形態に係る通信装置1は、フレーム利用効率の向上を目的として、プリ案ブルの短縮化、および2個以上の接続層サービスデータユニット(CSDU:Connection layer Service Data Unit)の搭載を行う。
本実施形態に係る通信装置1は、このような提案方式の採用により、受信SNRを向上し得る。本実施形態に係る通信装置1は、受信SNRの余剰を設けることにより、より安定的な通信を可能にすると共に、量産時の個体バラツキによる性能劣化に対するマージンを確保することができる。
以上、本開示の一実施形態に係る通信装置の概要を説明した。続いて、本開示の実施形態について詳細に説明する。
<2.実施形態>
本開示の一実施形態に係る通信装置は、図1に示したように、通信モジュール2および送信データ生成モジュール3を有する。以下、まず、図1〜図7を参照して、本開示の一実施形態に係る通信モジュール2の構成を説明する。
[2−1.通信モジュールの構成]
図1に示すように、通信モジュール2は、変調器21、マッピング部22、ベースバンド波形生成部23、周波数変換部24、アナログ処理部25、および送信部26を有する。
(変調器21:Modulator)
変調器21は、送信データ生成モジュール3から出力されたバイナリの送信データを電気信号に変調する機能を有する。具体的には、変調器21は、マッピング部22およびベースバンド波形生成部23として機能する。
(マッピング部22:16QAM/QPSK/Pi2 shift BPSK Mapper)
マッピング部22は、送信データ生成モジュール3から出力されたバイナリの送信データを、複素平面上のシンボル点にマッピングする。下記表1に、以下に詳しく説明するマッピング部22によるシンボル点配置についてまとめた表を示す。
Figure 2015037342
以下、マッピング部22によるシンボル点配置について説明する。まず、図3を参照して、従来方式に係るPi/2 shift BPSKにおけるシンボル点配置について説明する。
図3は、従来方式におけるPi/2 shift BPSKの概念を示す説明図である。図3に示すように、Pi/2 shift BPSKは、送信する1シンボルごとに送信軸を90度(Pi/2)ずつ回転させてゆくことを特徴としている。このような回転動作により、シンボル遷移の際に信号の包絡線(Envelope)が複素平面の原点を通らなくなり、送信アンプの設計難度が緩和されるという特徴を持つ。
ここで、本実施形態に係る通信装置は、従来方式で採用されていたPi2 shift BPSKに加えて、16QAM、QPSKを採用することにより、伝送速度の高速化を図る。しかし、多値化によりフレーム内の信号の電力にバラつきが生じてしまう。そこで、本実施形態に係る通信装置は、マッピング部22によるシンボル点配置によってフレーム内の信号の等電力化を行う。
即ち、本実施形態に係るマッピング部22は、所定の複数の変調方式の間で平均電力が同一となるシンボル点を各変調方式において用い、送信データを所定の複数の変調方式のいずれかで変調する変調部として機能する。マッピング部22は、所定の複数の変調方式として、16QAM、QPSK、またはBPSKの少なくともいずれかにより変調を行う。マッピング部22は、これらの複数の変調方式のいずれにおいても、16QAMにおけるシンボル点を用いて変調する。以下、図4を参照して、16QAMにおけるシンボル点について説明する。
図4は、本実施形態による16QAMのシンボル点配置を示す図である。図4に示すように、16QAMにおいて、シンボル点は(A+jA)、(A+j3A)、(3A+jA)、(3A+j3A)、(A−jA)、(A−j3A)、(3A−jA)、(3A−j3A)、(−A+jA)、(−A+j3A)、(−3A+jA)、(−3A+j3A)、(−A−jA)、(−A−j3A)、(−3A−jA)、(−3A−j3A)に配置される。ここで、Aは任意の値であり、正規化された送信電力の振幅を示している。下記表2に、図4において示した16QAMの各シンボル点の電力を示した。
Figure 2015037342
表2に示すように、例えば、シンボル点(A+jA)の電力は2A、シンボル点(3A+j3A)の電力は18Aとなっている。表2に示すように、16QAMにおける各シンボル点の平均電力は、4×(2A+10A+10A+18A)/16=10Aである。
ここで、表2に示すように、8個のシンボル点(A+j3A)、(−A−j3A)、(−3A+jA)、(3A−jA)、(−A+j3A)、(A−j3A)、(3A+jA)、(−3A−jA)の電力は、平均電力と同じく10Aである。マッピング部22は、16QAM以外の変調方式においては、16QAMの平均電力と同一の電力であるこれらのシンボル点を用いて変調する。マッピング部22は、QPSKおよびBPSKにおいて、電力が10Aのシンボル点のみを用いてマッピングするため、当然に平均電力も10Aとなる。よって、16QAM、QPSKおよびBPSKにおいて、シンボル点の平均電力が同一となる。以下、まず図5を参照して、QPSKにおけるシンボル点配置を説明する。
図5は、本実施形態によるQPSKのシンボル点配置を示す図である。QPSKにおいては、平均電力が10Aとなるシンボル点配置は、図5Aと図5Bに示した2通りがある。図5Aに示したシンボル点配置A(第1のシンボル点集合)は、シンボル点(3A+jA)、(−A+j3A)、(−3A−jA)、(A−j3A)を含む。図5Bに示したシンボル点配置B(第2のシンボル点集合)は、シンボル点(A+j3A)、(−3A+jA)、(−A−j3A)、(3A−jA)を含む。マッピング部22は、変調方式がQPSKの場合、これら2つのシンボル点配置の少なくともいずれかを用いて変調する。
より詳しくは、マッピング部22は、シンボル点配置Aおよびシンボル点配置Bを1シンボルおきに交互に用いて変調する。即ち、マッピング部22は、送信する1シンボルごとに送信軸を回転させながら変調を行う。このような回転動作により、シンボル遷移の際に信号の包絡線が複素平面の原点を通らなくなり、送信アンプの設計難度が緩和される。なお、マッピング部22は、シンボル点配置Aまたはシンボル点配置Bのどちらかを連続的に用いて変調してもよい。続いて、図6を参照して、QPSKにおけるシンボル点配置を説明する。
図6は、本実施形態によるBPSKのシンボル点配置を示す図である。BPSKにおいては、平均電力が10Aとなるシンボル点配置は、図6A、図6B、図6C、図6Dに示した4通りがある。図6Aに示したシンボル点配置A(第3のシンボル点集合)は、シンボル点(A+j3A)、(−A−j3A)を含む。図6Bに示したシンボル点配置B(第4のシンボル点集合)は、シンボル点(−3A+jA)、(3A−jA)を含む。図6Cに示したシンボル点配置C(第5のシンボル点集合)は、シンボル点(−A+j3A)、(A−j3A)を含む。図6Dに示したシンボル点配置D(第6のシンボル点集合)は、シンボル点(3A+jA)、(−3A−jA)を含む。マッピング部22は、変調方式がBPSKの場合、これら4つのシンボル点配置の少なくともいずれかを用いて変調する。
ここで、シンボル点配置A、Bの組み合わせ、およびシンボル点配置C、Dの組み合わせは、それぞれ90度ずれた組み合わせになっている。しかし、シンボル点配置A、Cの組み合わせや、シンボル点配置A、D組み合わせなどの他の組み合わせは、ずれが90度以下であるため、シンボル点設計という観点において、意味が薄いと考えられる。
よって、マッピング部22は、シンボル点配置Aおよびシンボル点配置Bを1シンボルおきに交互に用いて、またはシンボル点配置Cおよびシンボル点配置Dを1シンボルおきに交互に用いて変調する。即ち、マッピング部22は、送信する1シンボルごとに送信軸を90度回転させながら変調を行う。このような回転動作により、シンボル遷移の際に信号の包絡線が複素平面の原点を通らなくなり、送信アンプの設計難度が緩和される。さらに、上述したように、従来方式においても同様に送信軸を90度回転させながらBPSKにより変調が行われているため、本実施形態に係る通信装置1は、従来方式との互換性を担保することができる。なお、マッピング部22は、シンボル点配置A、B、C、Dのいずれかを連続的に用いて変調してもよい
以上、マッピング部22によるシンボル点配置について説明した。マッピング部22は、送信データ生成モジュール3から出力されたバイナリの送信データを複素平面上にマッピングした複素系列を、ベースバンド波形生成部23に出力する。
・補足
本実施形態では、16QAMの平均電力と同一電力のシンボル点があったために、QPSKやBPSKにおいても平均電力を同一にすることができた。変調器21は、64QAMや256QAMなどの他の変調方式を採用し得るが、他の変調方式においては平均電力と同一電力のシンボル点が無い場合も考えられる。この場合、変調器21は、近似シンボルまたは通常の分解能が高いDAC(Digital−to−Analog Converter)を使うことにより、各変調方式において平均電力を同一にすることができる。
(ベースバンド波形生成部23:Baseband Waveform Generator)
ベースバンド波形生成部23は、マッピング部22から出力された系列に基づいてベースバンド波形を生成する機能を有する。本実施形態に係るベースバンド波形生成部23は、従来方式で用いられてきた、図7に示す波形を用いてベースバンド波形を生成する。図7は、本実施系形態に係る通信装置1が用いるベースバンド波形を示す図である。図7に示すように、波形の周期は、横軸に沿って示される正規化された8サンプルで表され、シンボルレートRsの逆数1/Rsである。なお、下記の表3に、図7に示した送信波形の振幅値を示した。
Figure 2015037342
ベースバンド波形生成部23は、生成したベースバンド波形を周波数変換部24に出力する。
(周波数変換部24:Up Converter)
周波数変換部24は、変調器21から出力された送信対象信号を周波数変換する機能を有する。例えば、周波数変換部24は、TransferJet規格に準じて、中心周波数を4.48GHzとする周波数変換を行う。周波数変換部24は、周波数変換した送信対象信号を、アナログ処理部25に出力する。
(アナログ処理部25:BPF、Amp & SW)
アナログ処理部25は、周波数変換部24から出力された送信対象信号に対して各種信号処理を行う機能を有する。例えば、アナログ処理部25は、送信アンプ(増幅部:TxAmp)を有し、周波数変換部24から出力された送信対象信号を増幅する。ここで、上述したように、マッピング部22において、16QAM、QPSK、BPSKのいずれにおいても平均電力が同じになるようマッピングされるため、送信アンプは、変調方式に応じて増幅量を調整する必要がない。即ち、送信アンプは、変調方式にかかわらず、一定電力で増幅を行う。他にも、アナログ処理部25は、バンドパスフィルタ(BPF:Band−pass filter)、アンテナスイッチ(SW)を有していてもよい。アナログ処理部25は、これらの各種信号処理を行った信号を送信部26に出力する。
(送信部26:Coupler)
送信部26は、アナログ処理部25から出力された送信信号(送信データ)を、近接無線通信により送信する機能を有する。例えば、送信部26は、誘導電界結合型カプラにより構成され、TransferJet規格に準じて外部機器との間で近接無線通信を行う。より詳しくは、送信部26は、送信部26から所定の通信範囲内に存在する他の通信装置(近接無線通信機能を備える通信装置)との間で近接無線通信を行う。ここで、送信部26と他の通信装置との間の近接無線通信は、送信部26と他の通信装置とが近接状態である場合にのみ可能となる。ここでの近接状態とは、例えば、送信部26と他の通信装置との間の距離が所定範囲(例えば、3cm)以内に接近または接触している状態を意味する。
以上、本実施形態に係る通信モジュール2の構成を説明した。続いて、図8〜図14を参照して、送信データ生成モジュール3の構成を説明する。
[2−2.送信データ生成モジュール3の構成]
図8は、本実施形態に係る通信装置1の構成を示すブロック図である。図8に示すように、送信データ生成モジュール3は、PSDU生成部31、CSDU挿入部32、符号化部33、パイロット系列挿入部34、通信方式設定部35、およびプリアンブル挿入部36を有する。送信データ生成モジュール3は、送信データとしてPSDUを生成して、通信モジュール2に出力する。
(PSDU生成部31)
PSDU生成部31は、通信モジュール2に出力する送信データ(PSDU)を生成する機能を有する。より詳しくは、PSDU生成部31は、PSDUのうち従来方式から変更がない部分について生成し、後述のCSDU挿入部32等から出力等された提案方式に係る部分を組み合わせて、PSDUを生成する。なお、PSDU生成部31が従来方式のPSDUを生成して、CSDU挿入部32等がその一部を変更することで、提案方式に係るPSDUを生成する形態であってもよい。以下、図9および図10を参照して、従来方式および本実施形態におけるPSDUフレームフォーマットを説明する。
図9は、従来方式のPSDUのフレームフォーマットを示す図である。図9に示すように、従来方式のPSDUは、Preamble(プリアンブル)、Sync(同期)、PHY Header(物理層ヘッダ)の後に、物理層ペイロードが続く構成となっている。物理層ペイロードは、Common CNL Header(接続層共通ヘッダ)、およびSub CNL Header(接続層サブヘッダ)、0〜4KBのCSDU、FCS(フレームチェックシーケンス)のセット2つを有する。また、図9に示すように、物理層ヘッダは、通信方式のバージョン情報を記載する4ビット長のフィールド(Version)、通信レートを記載する4ビット長のフィールド(Rate)、8ビット長の予約フィールド(Reserved)、PSDUの長さに関する情報を記載する16ビット長のフィールド(Length)、物理層ヘッダに対するヘッダーチェックシーケンスを記載する16ビット長のフィールド(HCS)を有する。
図10は、本実施形態に係るPSDUのフレームフォーマットを示す図である。図10では、本実施形態に係るPSDUのフレームフォーマットのうち、従来方式と異なる部分にハッチングを施している。図10に示すように、提案方式では、Preamble、Versionフィールド、Rateフィールド、Reservedフィールドに変更がある。また、Pilot SequenceおよびPostambleが追加されている。さらに、Sub CNL Header、CSDU、FCSのセットの数が増加している。これらの従来方式と異なる部分についての詳細な説明は、CSDU挿入部32、符号化部33、パイロット系列挿入部34、通信方式設定部35、またはプリアンブル挿入部36の説明と共に行う。
(CSDU挿入部32)
CSDU挿入部32は、物理層サービスデータユニット(PSDU)の中に2以上の接続層サービスデータユニット(CSDU)を挿入する機能を有する。CSDU挿入部32は、2以上のCSDUをPSDUに挿入することにより、ある個数のCSDUの送信に必要なオーバヘッド量を低減することができ、スループットを向上させることができる。
図9、図10に示したCommon CNL Headerには、送信UID、受信UID、Revision、CSDUの個数を示す情報などが格納される。送信データは、4KBごとにSub CNL Header、CSDU(最大4KB)、FCSのセットで管理されており、従来法式ではCSDUの個数は最大2であった。本実施形態においては、CSDU挿入部32は、Common CNL HeaderにおけるCSDUの個数を2以上に設定可能である。
ここで、従来方式におけるPSDUの長さの上限は、PHY HeaderにおけるLengthフィールドの16ビットで表すことのできる長さまでであった。本実施形態では、CSDUの個数が2個以上になり得るため、Reservedフィールドの8ビットを新たにLengthとして用いる。これにより、PSDUの長さの上限が拡張され、最大24ビットの長さまで対応可能となる。
(符号化部33)
符号化部33は、送信データをLDPC符号により符号化する機能を有する。符号化部33は、下記表4に示すLDPC符号のパリティ検査行列を用いて符号化を行う。符号化部33は、表4に示すように、14/15、13/15、11/15で表される符号化率を用いる。符号化部33は、LDPC符号による符号化を行うことで、多値化によって必要となるSNRを補償することができる。なお、符号化部33は、従来方式において用いられてきたReed−Solomon符号またはViterbi符号により、送信データを符号化してもよい。
Figure 2015037342
(パイロット系列挿入部34)
パイロット系列挿入部34は、パイロット系列を送信データに挿入する機能を有する。より詳しくは、パイロット系列挿入部34は、図10に示すように、Common CNL Headerからパケットの終端を挟み込むように、パイロット系列であるPilot SequenceおよびPostambleの挿入を行う。パイロット系列挿入部34は、送信フレームにパイロット系列を挿入することにより、受信側は等化器などによる信号処理を容易に実現可能となるので、16QAMなどの多値化により必要となる受信SNRを向上させることができる。なお、Pilot SequenceおよびPostambleは、PHY HeaderのRateフィールドに記載された変調方式で変調される。以下、図11を参照して、パイロット系列挿入部34の内部構成を説明する。
図11は、本実施形態に係るパイロット系列挿入部34の内部構成を示す図である。図11に示すように、パイロット系列挿入部34は、LFSR(線形帰還シフトレジスタ:Linear Feedback Shift Register)341およびビットセレクタ342を有する。
・LFSR341
LFSR341は、スペクトラム拡散のためのスクランブル系列を発生するスクランブル系列発生部として機能する。LFSR341により発生したスクランブル系列は、従来方式においても、本実施形態においても、送信信号のスペクトラム拡散のために使用される。本実施形態では、パイロット系列挿入部34によるパイロット系列の生成のために、LFSR341が発生したスクランブル系列を再利用する。以下、図12を参照して、LFSR341について詳細に説明する。
図12は、本実施形態に係るLFSR341の内部構成を示す図である。LFSR341は、図12に示したように、下記の数式1であらわされる生成多項式に基づいて、M系列と呼ばれるバイナリの乱数系列を発生する。
Figure 2015037342
なお、従来方式では、Preamble、Header、Payloadのパケット全体において、LFSRにおいて得られたスクランブル系列と、送信信号のinverted XORを求め、最終的な送信信号とされていた。本実施形態においても、通信装置1は、パケット全体に対してスクランブル系列と送信信号のinverted XORを求め、最終的な送信信号とする。
・ビットセレクタ342
ビットセレクタ342は、LFSR341により発生されたスクランブル系列から、変調器21が用いる変調方式における1シンボルあたりのビット数と同数のビットを選択して、パイロット系列とする機能を有する。1シンボルあたりのビット数は、16QAMの場合は4、QPSKの場合は2、BPSKの場合は1である。そこで、スクランブル系列発生部341が、図11に示すように常に4ビットの系列を生成するものとすると、ビットセレクタ342は、変調方式が16QAMの場合は4ビットすべて、QPSKの場合は2ビット、BPSKの場合は1ビットを選択する。図11では、ビットセレクタ342が、QPSKの場合は前半2ビット、BPSKの場合は先頭の1ビットを選択する例を示したが、他の任意の位置から選択してもよい。ビットセレクタ342により選択されたスクランブル系列が、Pilot SequenceまたはPostambleとなる。
・補足
上述したように、変調器21は、変調方式として64QAMや256QAMなども採用し得る。ここでは参考形態として、変調器21が64QAMを採用した場合のパイロット系列挿入部の内部構成を、図13を参照して説明する。
図13は、参考形態に係るパイロット系列挿入部340の内部構成を示す図である。64QAMでは1シンボルあたりのビット数が6ビットであるため、ビットセレクタ342は6ビットを選択する必要がある。そこで、図13に示すように、パイロット系列挿入部340は、4ビットの系列を出力するLFSR341を2個用いることにより、6ビットの乱数シンボルを生成する。具体的には、ビットセレクタ342は、LFSR341−1から出力された4ビット、およびLFSR341−2から出力された4ビットのうち2ビットを選択することにより、6ビットの乱数シンボルを生成する。ここで、ビットセレクタ342は、2ビットを選択する際は、QPSKの場合と同様に、前半2ビットを選択するものとする。また、LFSR341−1、341−2に用いられる初期値はそれぞれ異なるものとする。
(通信方式設定部35)
通信方式設定部35は、通信方式を受信側に通知するための情報を、PSDUに設定する機能を有する。具体的には、通信方式設定部35は、PHY HeaderのRateフィールドおよびVersionフィールドに、通信方式を示す情報を設定する。
・RATEフィールドについて
通信方式設定部35は、Rateフィールドに、変調方式および伝送レートを示す情報(0x1から0xAまでのいずれかの値)を設定する。表5に本実施形態に係る通信装置1が採用する変調方式および伝送レートの組み合わせを示す。
Figure 2015037342
表5におけるRate32からRate522までが、従来方式における変調方式および伝送レートの組み合わせである。本実施形態に係る通信装置1は、これに加え、LDPC符号、QPSK、又は16QAMを用いた提案方式として、Rate2088、Rate1641、Rate1044、Rate820、Rate410の5種類のレートを新たに採用する。これに伴い、通信方式設定部35は、Rateフィールドにおいて、従来方式では用いられてこなかった、0x6〜0xAまでの番号を5種類の新しいレートに割り振る。
続いて、図14を参照して、表5で示した従来方式および提案方式の性能について説明する。
図14は、従来方式および提案方式のBER(符号誤り率:Bit error rate)特性を示す概念図である。本実施形態においても、後方互換性を担保するため、受信側は従来方式により変調された信号も復調可能とする。従来方式および本実施形態においては、送信側は常に自由な送信レートで送信することが可能である。一般的に、送信側は、受信側のSNRが高いときには送信レートを上げ、低いときには送信レートを下げるアルゴリズムを用いて送信レートを決定する。本実施形態に係る通信装置1でも、このアルゴリズムを採用して、まずはRate32、次にRate65というように、通信状況に応じて表5の下から上に向かって順に送信レートを上げていく。ここで、図14に示すように、従来方式のRate522は、提案方式によるRate820と同等のBERを達成するためにはより大きなエネルギーを要するため、Rate820と比較して性能が低いことが分かる。そこで、本実施形態に係る通信装置1は、提案方式での通信が可能な端末と通信する際には、Rate261の後、Rate522をスキップしてRate410を用いる。これにより、本実施形態に係る通信装置1は、効率よく送信レートの調整を行うことができる。
・Versionフィールドについて
通信方式設定部35は、PHY Headerの中のVersionフィールド(4ビット)に、「0x2」の値を設定する。従来方式では、「0x1」の値が用いられているため、受信側は、従来方式に係る通信であるか提案方式に係る通信であるかを識別可能である。なお、通信装置1は、通信モジュール2には従来方式を適用し、送信データ生成モジュール3には本実施形態を適用することも可能である。具体的には、通信装置1は、Rate32からRate522においてVersionに「0x2」を設定して、2個以上のCSDUおよびパイロット系列を挿入し、且つ短縮されたPreambleを有するPSDUフレームを送信する。なお、Versionが「0x2」のパケットにおいても、即ち変調器21による変調方式が16QAMやQPSKであっても、図10に示したPreamble、Sync、 PHY HeaderまではPi/2 shift BPSKで変調されているものとする。一方、Pilot SequenceからPostambleまでのデータは、Rateフィールドに記載された変調方式で変調される。
(プリアンブル挿入部36)
プリアンブル挿入部36は、PSDUに長さが7.28usecから0usecまでの間のプリアンブルを挿入する機能を有する。プリアンブル挿入部36は、従来方式7.28usecであったプリアンブルの長さを短縮する。プリアンブル挿入部36は、7.28usecから0usecまでの間で、自由に長さを設定可能である。これにより、PSDU全体の長さが縮まるため、伝送速度を速めることができる。さらに、プリアンブルの長さが短縮されることにより、フレーム利用効率が向上し、スループットが向上する。なお、プリアンブルは受信前の準備信号として、受信側でのゲイン調整に用いられる。TransferJetのような近接無線通信では送信電力が少ないため、ゲイン調整のための引き込み時間が短縮可能となり、その結果プリアンブルの短縮が可能となる。
以上、本実施形態に係る送信データ生成モジュール3の構成を説明した。続いて、図15を参照して、通信装置1の動作処理を説明する。
[2−3.動作処理]
図15は、本実施形態に係る通信装置1の動作を示すフローチャートである。図15に示すように、まず、ステップS102で、通信装置1は、CSDUフレームを挿入する。より詳しくは、CSDU挿入部32は、PSDU生成部31が生成したPSDUの中にCSDUを挿入する。このとき、CSDU挿入部32は、2以上のCSDUを挿入可能である。
次いで、ステップS104で、通信装置1は、LDPC符号化を行う。より詳しくは、符号化部33は、送信データを上記表4で示したいずれかのパリティ検査行列を用いて、LDPC符号化を行う。
次に、ステップS106で、通信装置1は、パイロット系列を挿入する。より詳しくは、パイロット系列挿入部34は、Common CNL Headerからパケットの終端を挟み込むように、パイロット系列であるPilot SequenceおよびPostambleの挿入を行う。
次いで、ステップS108で、通信装置1は、通信方式の設定を行う。より詳しくは、通信方式設定部35は、PHY HeaderのRateフィールドおよびVersionフィールドに、通信方式を示す情報を設定する。
次に、ステップS110で、通信装置1は、プリアンブルを挿入する。より詳しくは、プリアンブル挿入部36は、PSDUに長さが7.28usecから0usecまでの間のプリアンブルを挿入する。
次いで、ステップS112で、通信装置1は、各変調方式で平均電力が同一となるよう送信データを変調する。より詳しくは、まず、マッピング部22は、送信データ生成モジュール3から出力されたバイナリの送信データを、複素平面上のシンボル点にマッピングする。このとき、マッピング部22は、16QAM、またはQPSK、BPSKの間で平均電力が同一となるよう各変調方式におけるシンボル点を配置する。より具体的には、マッピング部22は、16QAMの場合は図4、QPSKの場合は図5、BPSKの場合は図6にそれぞれ示したシンボル点配置を用いる。続いて、ベースバンド波形生成部23は、マッピング部22から出力された系列に基づいて、図7で示した波形を用いてベースバンド波形を生成する。
次に、ステップS114で、通信装置1は、送信信号に対して各種信号処理を行う。より詳しくは、周波数変換部24は送信信号を周波数変換し、アナログ処理部25は周波数変換された送信信号を増幅したり、バンドバスフィルタを適用したりする。上記ステップS112において、16QAM、QPSK、BPSKのいずれにおいても平均電力が同じになるようマッピングされているため、アナログ処理部25が有する送信アンプは、一定電力により送信信号を増幅する。
そして、ステップS118で、通信装置1は、送信信号を送信する。より詳しくは、送信部26は、アナログ処理部25から出力された送信信号を、近接無線通信により送信する。
以上、本実施形態に係る通信装置1の動作処理を説明した。
<3.まとめ>
以上説明したように、本実施形態に係る通信装置1は、送信信号を多値化することで、より高速な伝送を実現することができる。また、通信装置1は、多値化により生じるフレーム内の信号の電力にバラつきに対し、シンボル点配置によって等電力化を行うことで、送信アンプにおける一定電力での増幅を実現し、増幅量の制御を不要にすることができる。さらに、本実施形態に係る通信装置1は、受信SNRや受信EVMを向上させる各種通信方式を採用することにより、より安定的な通信を可能にすると共に、量産時の個体バラツキによる性能劣化に対するマージンを確保することができる。
以上、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態について詳細に説明したが、本開示の技術的範囲はかかる例に限定されない。本開示の技術分野における通常の知識を有する者であれば、請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記実施形態では、通信装置1はTransferJet規格に準じた近接無線通信を行うものとした、本技術はかかる例に限定されない。例えば、通信装置1は、Bluetooth(登録商標)、Zigbee(登録商標)又はUWB(Ultra Wide Band)などにより外部機器と通信してもよい。
また、情報処理装置に内蔵されるCPU、ROM及びRAM等のハードウェアに、上記通信装置1の各構成と同等の機能を発揮させるためのコンピュータプログラムも作成可能である。また、当該コンピュータプログラムを記録した記録媒体も提供される。
また、本明細書に記載された効果は、あくまで説明的または例示的なものであって限定的ではない。つまり、本開示に係る技術は、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書の記載から当業者には明らかな他の効果を奏しうる。
なお、以下のような構成も本開示の技術的範囲に属する。
(1)
所定の複数の変調方式の間で平均電力が同一となるシンボル点を各変調方式において用い、送信データを前記所定の複数の変調方式のいずれかで変調する変調部を備える、通信装置。
(2)
前記変調部は、前記所定の複数の変調方式のいずれにおいても、16QAMにおけるシンボル点を用いて変調し、16QAM以外の変調方式においては、16QAMの平均電力と同一の電力のシンボル点を用いて変調する、前記(1)に記載の通信装置。
(3)
前記所定の複数の変調方式は、16QAM、QPSK、またはBPSKの少なくともいずれかを含む、前記(1)または(2)に記載の通信装置。
(4)
前記変調部は、変調方式がQPSKの場合、
シンボル点(3A+jA)、(−A+j3A)、(−3A−jA)、(A−j3A)を含む第1のシンボル点集合、またはシンボル点(A+j3A)、(−3A+jA)、(−A−j3A)、(3A−jA)を含む第2のシンボル点集合の少なくともいずれかを用いて変調する、前記(3)に記載の通信装置。
(5)
前記変調部は、変調方式がBPSKの場合、シンボル点(A+j3A)、(−A−j3A)を含む第3のシンボル点集合、シンボル点(−3A+jA)、(3A−jA)を含む第4のシンボル点集合、シンボル点(−A+j3A)、(A−j3A)を含む第5のシンボル点集合、またはシンボル点(3A+jA)、(−3A−jA)を含む第6のシンボル点集合の少なくともいずれかを用いて変調する、前記(3)または(4)に記載の通信装置。
(6)
前記変調部は、前記第1のシンボル点集合および前記第2のシンボル点集合を交互に用いて変調する、前記(4)に記載の通信装置。
(7)
前記変調部は、前記第3のシンボル点集合および前記第4のシンボル点集合を交互に用いて、または前記第5のシンボル点集合および前記第6のシンボル点集合を交互に用いて変調する、前記(5)に記載の通信装置。
(8)
前記通信装置は、前記送信データを近接無線通信により送信する送信部をさらに備える、前記(1)〜(7)のいずれか一項に記載の通信装置。
(9)
前記通信装置は、前記送信データをLDPC符号により符号化する符号化部をさらに備える、前記(1)〜(8)のいずれか一項に記載の通信装置。
(10)
前記通信装置は、
スペクトラム拡散のためのスクランブル系列を発生するスクランブル系列発生部と、
パイロット系列を前記送信データに挿入するパイロット系列挿入部と、
をさらに備え、
前記パイロット系列挿入部は、前記スクランブル系列発生部により発生された前記スクランブル系列から、前記変調部が用いる変調方式における1シンボルあたりのビット数と同数のビットを選択して前記パイロット系列とする、前記(1)〜(9)のいずれか一項に記載の通信装置。
(11)
前記通信装置は、物理層サービスデータユニット(PSDU)の中に2以上の接続層サービスデータユニット(CSDU)を挿入するCSDU挿入部をさらに備える、前記(1)〜(10)のいずれか一項に記載の通信装置。
(12)
前記通信装置は、前記送信データに長さが7.28usecから0usecまでの間のプリアンブルを挿入するプリアンブル挿入部をさらに備える、前記(1)〜(11)のいずれか一項に記載の通信装置。
(13)
所定の複数の変調方式の間で平均電力が同一となるシンボル点を各変調方式において用い、送信データを前記所定の複数の変調方式のいずれかで変調することを備える、通信方法。
1 通信装置
2 通信モジュール
21 変調器
22 マッピング部
23 ベースバンド波形生成部
24 周波数変換部
25 アナログ処理部
26 送信部
3 送信データ生成モジュール
31 PSDU生成部
32 CSDU挿入部
33 符号化部
34 パイロット系列挿入部
341 LFSR
342 ビットセレクタ
35 通信方式設定部
36 プリアンブル挿入部

Claims (13)

  1. 所定の複数の変調方式の間で平均電力が同一となるシンボル点を各変調方式において用い、送信データを前記所定の複数の変調方式のいずれかで変調する変調部を備える、通信装置。
  2. 前記変調部は、前記所定の複数の変調方式のいずれにおいても、16QAMにおけるシンボル点を用いて変調し、16QAM以外の変調方式においては、16QAMの平均電力と同一の電力のシンボル点を用いて変調する、請求項1に記載の通信装置。
  3. 前記所定の複数の変調方式は、16QAM、QPSK、またはBPSKの少なくともいずれかを含む、請求項1に記載の通信装置。
  4. 前記変調部は、変調方式がQPSKの場合、シンボル点(3A+jA)、(−A+j3A)、(−3A−jA)、(A−j3A)を含む第1のシンボル点集合、またはシンボル点(A+j3A)、(−3A+jA)、(−A−j3A)、(3A−jA)を含む第2のシンボル点集合の少なくともいずれかを用いて変調する、請求項3に記載の通信装置。
  5. 前記変調部は、変調方式がBPSKの場合、シンボル点(A+j3A)、(−A−j3A)を含む第3のシンボル点集合、シンボル点(−3A+jA)、(3A−jA)を含む第4のシンボル点集合、シンボル点(−A+j3A)、(A−j3A)を含む第5のシンボル点集合、またはシンボル点(3A+jA)、(−3A−jA)を含む第6のシンボル点集合の少なくともいずれかを用いて変調する、請求項3に記載の通信装置。
  6. 前記変調部は、前記第1のシンボル点集合および前記第2のシンボル点集合を交互に用いて変調する、請求項4に記載の通信装置。
  7. 前記変調部は、前記第3のシンボル点集合および前記第4のシンボル点集合を交互に用いて、または前記第5のシンボル点集合および前記第6のシンボル点集合を交互に用いて変調する、請求項5に記載の通信装置。
  8. 前記通信装置は、前記送信データを近接無線通信により送信する送信部をさらに備える、請求項1に記載の通信装置。
  9. 前記通信装置は、前記送信データをLDPC符号により符号化する符号化部をさらに備える、請求項1に記載の通信装置。
  10. 前記通信装置は、
    スペクトラム拡散のためのスクランブル系列を発生するスクランブル系列発生部と、
    パイロット系列を前記送信データに挿入するパイロット系列挿入部と、
    をさらに備え、
    前記パイロット系列挿入部は、前記スクランブル系列発生部により発生された前記スクランブル系列から、前記変調部が用いる変調方式における1シンボルあたりのビット数と同数のビットを選択して前記パイロット系列とする、請求項1に記載の通信装置。
  11. 前記通信装置は、物理層サービスデータユニット(PSDU)の中に2以上の接続層サービスデータユニット(CSDU)を挿入するCSDU挿入部をさらに備える、請求項1に記載の通信装置。
  12. 前記通信装置は、前記送信データに長さが7.28usecから0usecまでの間のプリアンブルを挿入するプリアンブル挿入部をさらに備える、請求項1に記載の通信装置。
  13. 所定の複数の変調方式の間で平均電力が同一となるシンボル点を各変調方式において用い、送信データを前記所定の複数の変調方式のいずれかで変調することを備える、通信方法。
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