JPWO2015033611A1 - 光学フィルター及び撮像素子 - Google Patents

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Abstract

簡易な構成で波長選択性及び透過性を向上させた光学フィルターを提供することを目的とする。そのため、光学フィルターは、複数の所定波長の光を透過する光学フィルターであって、第1導電体膜と第1誘電体膜と第2導電体膜とが順に積層され、第1導電体膜を貫通し、所定波長の光のうち最も短い波長未満の周期で配置された第1開口部と、第2導電体膜を貫通し、所定波長の光のうち最も短い波長未満の周期で配置された第2開口部と、を有し、第1及び第2導電体膜間の距離が、所定波長の光のうち最も長い波長の光が第1及び第2導電体膜間で平面波を形成するのに必要な最小距離以上である構成とする。

Description

本発明は、複数の所定波長の光を透過する光学フィルターと、それを備えた撮像素子に関する。
物質の多くは光の照射に対し、特有の吸収波長や蛍光波長を有する。このため、光の照射装置と特定の波長を選択的に検知する分光装置で、物質の成分の同定を行うことで、対象物に関する多くの情報を得ることができる。
特に動物、植物、微生物などの生物に起因する物質は近紫外から可視、近赤外の領域に特有の吸収又は発光波長を多く持つため、人の健康状態、食物の鮮度や汚染状態など様々な生活情報を得ることができ、健康、美容、食品管理などで広く応用することができる。特にカメラにこのような分光光学系を適用して特定波長の情報を画像化すると、より直感的で生活に有用な情報を得ることができる。
汎用的な分光カメラとしては、ハイパースペクトルカメラがある。分光方式としてはスリットと分光光学系からなるもの、音響光学素子を用いるもの、液晶リアフィルターを用いるものなどがある。それぞれ分光系を制御することで、10nm程度の波長分解能で任意の波長を取り出して画像化することができる。
一方、特定用途に絞り、目的に必要な特定の波長のみ画像化する場合には、通常のカメラに多層膜のフィルターを用いることで目的の波長を抽出することができる。例えば、非特許文献1及び2では、人の血液中に含まれるヘモグロビンの吸収ピークである560nm〜610nmに透過特性を持つ多層膜光学フィルターを通常のカメラに取り付けることで、肌に塗ったファンデーションの塗り斑を画像化している。
上述したような分光カメラの課題は以下の通りである。汎用の分光カメラは複雑な光学系を用いるために非常に高価であり、業務用用途に限られる。また多層膜フィルターにより固定的に波長を見るものは目的別にフィルターを代える必要があり、一般の使用に使うには利便性に問題がある。
そこで、一般消費者が使える安価な分光カメラとして、特許文献1に示す金属膜のパターンによって特定波長を透過する金属膜フィルターを用いたものが候補として挙げられる。これは金属膜に周期的な穴またはスリットを開口したもので、周期に対応する波長の光が表面プラズモン共鳴により選択的に透過する原理を用いた光学フィルターである。金属として半導体で広く用いられているアルミニウムを使用できること、可視光域の光学フィルターとして必要なパターン周期が、現在の半導体加工技術で容易に加工できる100nm〜1000nmの範囲であることから、半導体製造工程の中でCCDやCMOSイメージングデバイス上に直接形成することができる。
さらに、複数の周期のパターンを一回のリソグラフ工程で形成できるので、イメージングデバイスの画素毎に異なる波長選択性を有する光学フィルターを同時に形成することができるため、マルチスペクトルのカメラが容易にできる可能性があると注目されている。
特許第3405400号公報
Ken Nishino et al., OPTICS EXPRESS, Vol.19, No.7, pp.6020-6030 (2011) Ken Nishino et al., OPTICS EXPRESS, Vol.19, No.7, pp.6031-6041 (2011) Naoki Ikeda et al., IEICE TRANSACTIONS on Electronics, Vol.E95-C No.2, pp.251-254 (2012) Ting Xu et al., Nature Communications, Vol.1, 1058 (2010)
表面プラズモン共鳴による金属膜フィルターを用いた場合の課題としては、金属膜フィルターの波長分解能が不十分なことが上げられる。非特許文献3及び4に示されているように、金属膜フィルターの透過波長スペクトルの半値幅は通常100nmから150nmである。一方、特定の物質の吸収ピークを検知するには、非特許文献1及び2に示されているように、10〜50nmの波長分解能が求められる。
このため、必要とされる波長分解能を一つの光学フィルターから得ることができない。したがって、波長選択性の異なる複数の光学フィルター使用し、各光学フィルターの透過強度と各光学フィルターの透過度の波長特性から数値演算で所望の波長分解能で吸収ピークの波長の信号を算出することは可能だが、一つの波長の画像を得るために波長選択性の異なる複数の光学フィルターを使うため、多くの画素を必要とし、結果として画像の解像度が低下することになる。また、上述したようにスペクトル算出のための計算をするので、カメラの画像情報処理システムは複雑になり、コストの上昇や応答速度の低下を招くという問題がある。
本発明は、簡易な構成で波長選択性及び透過性を向上させた光学フィルターを提供することを目的とする。また、その光学フィルターを備えた撮像素子を提供することも目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、複数の所定波長の光を透過する光学フィルターであって、第1導電体膜と誘電体膜と第2導電体膜とが順に積層され、第1導電体膜を貫通し、前記所定波長の光のうち最も短い波長未満の周期で配置された第1開口部と、第2導電体膜を貫通し、前記所定波長の光のうち最も短い波長未満の周期で配置された第2開口部と、を有し、第1及び第2導電体膜間の距離が、前記所定波長の光のうち最も長い波長の光が第1及び第2導電体膜間で平面波を形成するのに必要な最小距離以上であることを特徴とする。
本発明によると、第1及び第2導電体膜間の距離を考慮して設計することで、第1及び第2導電体膜間で平面波が形成され、多重反射が生じるので、簡易な構成で波長選択性及び透過性を向上させた光学フィルターを提供することができる。
本発明の第1実施形態の光学フィルターの模式的な部分透過斜視図である。 図1のA−A線断面図である。 比較例の光学フィルターの模式的な部分透過斜視図である。 本発明の第1実施形態の光学フィルターの透過特性を測定した結果を示す図である。 比較例の光学フィルターの透過特性を測定した結果を示す図である。 本発明の第1実施形態の光学フィルターの第1誘電体膜の厚みが30nm、100nm、500nmと異なる3つのサンプルの透過特性を測定した結果を示す図である。 本発明の第1実施形態の光学フィルターの第1誘電体膜の厚みが1000nm、2000nmと異なる2つのサンプルの透過特性を測定した結果を示す図である。 本発明の第1実施形態の光学フィルターの第1誘電体膜の厚みが5000nmのサンプルの透過特性を測定した結果を示す図である。 第1及び第2開口部の位置がずれている場合の本発明の第1実施形態の光学フィルターの模式的な部分透過斜視図である。 図7のB−B線断面図である。 本発明の第2実施形態の光学フィルターの模式的な断面図である。 本発明の第2実施形態の光学フィルターの透過特性を説明する図である。 本発明の第3実施形態の光学フィルターの模式的な部分透過斜視図である。 図11のC−C線断面図である。 本発明の第4実施形態の分光撮像素子の斜視図とその拡大図である。 本発明の第4実施形態の分光撮像素子の部分断面図である。 本発明の第4実施形態におけるヘモグロビンの検知に用いる分光撮像素子の各光学フィルターの透過特性を説明する図である。 本発明の第4実施形態における水分の検知に用いる分光撮像素子の各光学フィルターの透過特性を説明する図である。
以下に本発明の実施形態を図面を参照して説明する。各実施形態で共通する部材には同符号を付し、重複する説明を省略する。また、各実施形態の構成は可能な範囲で適宜組み合わせてもよい。
<第1実施形態>
図1は、第1実施形態の光学フィルターの模式的な部分透過斜視図であり、図2は、図1のA−A線断面図である。光学フィルター10は、基板11上に、第1導電体膜12、第1誘電体膜13、第2導電体膜14、第2誘電体膜15が順に積層されて構成される。
基板11は、入射光を透過する材料であれば特に限定はなく、無機材料、有機材料、それらの混合材料の何れであってもよい。基板11としては、例えば、ガラス、石英、Si、化合物半導体などを用いることができる。また、基板11の大きさ、厚みにも特に限定はない。また、基板11の表面形状にも特に限定はなく、平坦でも曲面形状であってもよい。
なお、基板11上に形成される層との密着性を考慮し、基板11に適当な表面処理を施してから積層してもよい。また、基板11にエッチングに対する耐性の高い透明材料をストッパー層として積層させてから積層してもよい。
第1導電体膜12を構成する導電材料は任意に選択できる。ここでいう導電材料とは、単体で導体であり、任意の波長帯域で70%以上の反射率を有し、常温では固体である金属元素からなるもの、及びそれらの合金を指す。第1導電体膜12を構成する材料のプラズマ周波数は利用する光の周波数より高いことが好ましい。また、利用する光の波長領域において光の吸収が少ないことが望ましい。このような材料として、例えば、アルミニウム、銅、銀、金、窒化チタン、窒化ジルコニウム、ニッケル、コバルト又はこれらの合金からなる群から選択される材料、または、ITO(Sn:In)を含むIn系、AZO(Al:ZnO)、GZO(Ga:ZnO)、BZO(B:ZnO)、IZO(In:ZnO)を含むZnO系、IGZO系の金属酸化物透明導電材料から選択される材料を含むことが好ましい。
しかしながら、利用する光の周波数より高いプラズマ周波数を有する導電材料であれば、これらの限りではない。また、熱処理により第1導電体膜12をシンタリングしてもよく、保護膜等を形成してもよい。また、第1導電体膜12の膜厚は50nm以上200nm以下であることが好ましい。
第1導電体膜12には、積層方向(基板11側から第1誘電体13側)に貫通し、透過する複数の所定波長の光のうち最も短い波長未満の周期で配置された穴からなる第1開口部16が形成されている。所定波長は入射光の波長未満である。図1において第1開口部16は、正三角形の各頂点(三角格子状)に配置されている。三角格子状に配置にすることで入射偏光依存性を抑え、斜入射特性を改善することができる。例えば、第1開口部16が配置される周期は、150nm以上1000nm以下であることが好ましい。なお、第1開口部16の配置の仕方には特に限定はなく、例えば、正方格子状に配置にしてもよい。
また、図1において第1開口部16は円筒形状であるが、その形状は特に限定されるものではなく、円錐形状、三角錐形状、四角錐形状などであってもよい。また、第1開口部16には第1誘電体膜13が充填されている。
第1誘電体膜13を構成する誘電材料は一種類の材料であることが好ましい。このような材料として、例えば、酸化シリコン、窒化シリコン、酸化チタン、酸化アルミニウムなどが挙げられる。また、第1誘電体膜13の膜厚(第1開口部16に充填される部分を除く)は、後述する第1及び第2導電体膜12、14間で多重反射させる目的から、150nm以上5000nm以下であることが好ましい。
第2導電体膜14は第1導電体膜12と同じ構成とすることができる。第2導電体膜14には第1導電体膜12の第1開口部16と同様の第2開口部17が形成されている。図1において、第2開口部17は第1開口部16に対向して配置されている。第2開口部17には第2誘電体膜15が充填されている。
第2誘電体膜15は第1誘電体膜13と同じ構成とすることができる。特に、第2誘電体膜15に第1誘電体膜13と同じ材料を用いることで界面での反射を抑えることができ、透過波長の選択性を向上させることができる。
このような構成の光学フィルター10によると、入射光が第2導電体膜14の表面に表面プラズモンを誘起させ、表面プラズモンと入射光とが共鳴的に相互作用し、第2開口部17の周期パターンによる共鳴で所定の波長が出射される。この光は第2導電体膜14と第1導電体膜12との間(第1誘電体膜13中)で多重反射し、第1導電体膜12の表面に表面プラズモンを誘起させ、表面プラズモンと入射光とが共鳴的に相互作用し、第1開口部16の周期パターンによる共鳴で所定の波長が出射される。これにより、光学フィルター10は複数の所定波長の光を透過する。
ここで重要となるのは、第2導電体膜14と第1導電体膜12との間で多重反射することで干渉が生じ、透過率が向上する点である。多重反射するには平面波が形成される必要があるため、第1及び第2導電体膜12、14間の距離が、透過する複数の所定波長の光のうち最も長い波長の光が第1及び第2導電体膜12、14間で平面波を形成するのに必要な最小距離以上であることが望ましい。そして好ましくは、第1及び第2導電体膜12、14間の距離が、所定波長のうち最も長い波長の0.5倍から4.0倍までの距離とすることである。
上記の光学フィルター10の製造には、フォトリソグラフィー法、電子線リソグラフィー法、ナノインプリント法などの微細加工技術を用いることができる。開口プロセス(第1及び第2開口部16、17の形成工程)は、位置合わせをしながら一層ずつ所望の開口を形成する。
光学フィルター10の製造方法としては、例えば、まず基板11上に第1導電体膜12を形成する。続いて、光リソグラフィーとエッチングによって第1開口部16を形成する。次に、第1誘電体膜13を第1開口部16に充填するとともに、第1導電体膜12上に積層し、化学的又は物理的平坦化手法によって平坦化する。続いて、第1誘電体膜13上に第2導電体膜14を形成し、光リソグラフィーとエッチングによって第2開口部17を形成する。そして、第2誘電体膜15を第2開口部17に充填するとともに、第2導電体膜14上に積層して光学フィルター10を得る。なお、第1及び第2開口部16、17の内壁のサイドエッチングなどの問題を防ぐため、異方性の高いドライエッチング条件により加工することが好ましい。
次に、第1実施形態の光学フィルター10のサンプルと、比較例として図3に示すような第2導電体膜14及び第2誘電体膜15を有さない光学フィルター100のサンプルとを作製し、物性を評価した。第1実施形態の光学フィルター10は、SiOからなる厚さ300nmの基板11と、Alからなる厚さ75nmの第1導電体膜12と、SiOからなる厚さ500nmの第1誘電体膜13と、Alからなる厚さ75nmの第2導電体膜14と、SiOからなる厚さ300nmの第2誘電体膜15とで構成した。第1及び第2開口部16、17は図1に示すような平面視円形で合同なパターンとし、その周期D1は360nm、その径C1は180nmとした。
比較例の光学フィルター100は、SiOからなる厚さ300nmの基板111と、Alからなる厚さ150nmの導電体膜112と、SiOからなる厚さ300nmの誘電体膜113とで構成した。開口部114は第1開口部16と同パターンとし、その周期D2は360nm、その径C2は180nmとした。
図4は第1実施形態の光学フィルター10の透過特性を測定した結果を示す図であり、図5は比較例の光学フィルター100の透過特性を測定した結果を示す図である。
図4に示すように、第1実施形態の光学フィルター10の透過光は、約520nmにピークを有する半値幅が約30nmの波長域と、約600nmにピークを有する半値幅が約60nmの波長域とを有し、400nm付近のサブピークはほとんど見られない。このような第1実施形態の光学フィルター10の半値幅の狭い波長選択性及び高い透過性は、2つの導電体膜(第1及び第2導電体膜12、14)を積層したことによって生じているものといえる。
一方、図5に示すように、比較例の光学フィルター100の透過光は、約550nmにピークを有する半値幅が約100nmの波長域と、400nm付近に大きなサブピークが見られる。半値幅が約100nmと広いので比較例の光学フィルター100は特定の物質の吸収ピークを検知するような分光カメラに用いることはできない。
次に、第1実施形態の光学フィルター10のサンプルとして、第1誘電体膜13の厚みが30nm、100nm、1000nm、2400nm、5000nmと異なる5つのサンプルを作製し、上述のサンプルとともに物性を評価した。他の構成は上述した図4の測定結果を示すサンプルと同様とした。
図6Aに、第1実施形態の光学フィルター10の第1誘電体膜13の厚みが30nm、100nm、500nmと異なる3つのサンプルの透過特性を測定した結果を、図6Bに、第1実施形態の光学フィルター10の第1誘電体膜13の厚みが1000nm、2400nmと異なる2つのサンプルの透過特性を測定した結果を、図6Cに、第1実施形態の光学フィルター10の第1誘電体膜13の厚みが5000nmのサンプルの透過特性を測定した結果を示す。図6Aに示すように、第1誘電体膜13の厚みが30nm、100nm、500nmと厚くなるにしたがって、つまり第1及び第2導電体膜12、14間の距離が長くなるにしたがって、透過波長のピークが大きく(透過率が高く)なっている。さらに、図6B及び図6Cに示すように、第1誘電体膜13の厚みが1000nm、2400nm、5000nmと厚くなるにしたがって、つまり第1及び第2導電体膜12、14間の距離が長くなるにしたがって、透過波長のピークが増えるようになる。
これは、上述したように、第1及び第2導電体膜12、14間の距離が長くなると、第2導電体膜14と第1導電体膜12との間で平面波が形成されて多重反射するため、干渉が生じて透過率が向上したといえる。図6A〜図6Cの場合、透過する複数の所定波長(約520nmと約600nm)の光のうち最も長い波長が約600nmであるので、第1及び第2導電体膜12、14間の距離は、この波長の光が平面波を形成するのに必要な最小距離以上であることが望ましい。そして好ましくは、第1及び第2導電体膜12、14間の距離が、透過する所定波長のうち最も長い波長(約600nm)の0.5倍(約300nm以上)から4.0倍(約2400nm)までの距離とすることである。
本実施形態の光学フィルター10として、図1では第1及び第2開口部16、17が重なっている場合を挙げたが、本実施形態において第1及び第2開口部16、17の位置は特に合わせる必要はない。図7に、第1及び第2開口部16、17の位置がずれている場合の光学フィルター10’の模式的な部分透過斜視図、図8に、図7のB−B線断面図を示す。このような構成によっても、同様に半値幅の狭い波長選択性及び高い透過性を有する光学フィルターが実現される。
このように、第1実施形態の光学フィルター10、10’によれば、第1及び第2導電体膜12、14間の距離が、透過する所定は長の光のうち最も長い波長の光が第1及び第2導電体膜12、14間で平面波を形成するのに必要な最小距離以上であることにより、波長選択性及び透過性を向上させることができる。
<第2実施形態>
図9は、第2実施形態の光学フィルターの模式的な断面図である。第2実施形態の光学フィルター20は、第2誘電体膜15上に有機膜又は多層膜からなるフィルター21を備えたこと以外は、第1実施形態の光学フィルター10と同様の構成である。
フィルター21は、光学フィルター10部分が透過する複数の所定波長の1つを透過する有機膜フィルター又は多層膜フィルターである。フィルター21としては、顔料色素または染料色素を含有する有機材料などの有機膜フィルター、または、SiN、TiO、ZnSなどの高屈折率材料とSiO,MgFなどの低屈折率材料が交互に積層された多層干渉膜フィルターを用いることができる。なお、フィルター21の透過光の波長は適宜設計される。
図10は、第2実施形態の光学フィルター20の透過特性を説明する図である。実線が第2実施形態の光学フィルター20における第1実施形態の光学フィルター10部分の透過特性を示し、破線が第2実施形態の光学フィルター20におけるフィルター21の透過特性を示す。ここでは、フィルター21として約370〜570nmの光を透過するフィルターを用いている。このフィルター21により、第1実施形態の光学フィルター10部分の約520nmのピークの光は透過され、約600nmのピークの光は透過されない。その結果、第2実施形態の光学フィルター20によれば、約520nmのピークの光だけが透過されることになる。
よって、第2実施形態の光学フィルター20によれば、フィルター21を備えることにより、不要な波長を除去して所望の波長のみを透過させることができるので、光学フィルター10だけでは達成できない所望の分解能を有する光学フィルターを得ることができる。
<第3実施形態>
図11は、第3実施形態の光学フィルターの模式的な部分透過斜視図であり、図12は、図11のC−C線断面図である。第3実施形態の光学フィルター30は、第2開口部17に間隔を有して対向する第3導電体膜31を備えたこと以外は、第1実施形態の光学フィルター10と同様の構成である。
第3導電体膜31は、第2誘電体膜15中に形成される。図11及び図12では、平面視で第2開口部17と合同な形状である円形の第3導電体膜31が、第2開口部17と同じ形成パターンで各第2開口部17に対向して配置されている。つまり、円筒形状の第3導電体膜31が第2開口部17と同じ周期で配置されている。
このような構成の光学フィルター30によると、入射光が第3導電体膜31の表面に表面プラズモンを誘起させ、表面プラズモンと入射光とが共鳴的に相互作用し、第3導電体膜31の周辺部と第2開口部17の周辺部とが近接場相互作用を及ぼし合い、第2導電体膜14の表面に表面プラズモンが誘起され、表面プラズモンと入射光とが共鳴的に相互作用し、第2開口部17の周期パターンによる共鳴で所定の波長が出射される。この光は第2導電体膜14と第1導電体膜12との間(第1誘電体膜13中)で多重反射し、第1導電体膜12の表面に表面プラズモンを誘起させ、表面プラズモンと入射光とが共鳴的に相互作用し、第1開口部16の周期パターンによる共鳴で所定の波長が出射される。したがって、第3導電体膜31と第2導電体膜14は、近接場相互作用を及ぼし合う層間距離を設けることが好ましい。
なお、第3導電体膜31は、少なくとも一部が第2開口部17に間隔を有して対向していればよい。ここでいう少なくとも一部が対向するとは、平面視で一部が接している場合も含むものとする。例えば、第3導電体膜31が第2開口部17とややずれて対向していてもよく、第2開口部17と平面視で接していてもよい。このとき、第3導電体膜31は必ずしも第2開口部17と合同な形状である必要はなく、第2開口部17と異なる形状であってもよいし、第2開口部17と異なる大きさであってもよい。これにより、光リソグラフィーのアライメントなどによるプロセスバラつきによって第2開口部17のパターンと第3導電体膜31のパターンとが多少ずれても問題ないように設計できる。
第3導電体膜31を構成する導電材料は第1導電体膜12と同様に任意に選択できる。なお、第1〜第3導電体膜12、14、31は必ずしも同じ材料を用いる必要はない。また、熱処理により第3導電体膜31をシンタリングしてもよく、保護膜等を形成してもよい。また、第3導電体膜31の膜厚は30nm以上100nm以下であることが好ましい。
第1実施形態の光学フィルター10では近赤外領域になると透過波長のピークがブロードになる傾向があるが、本実施形態の構成によれば、可視光領域と同様のシャープなピークを実現できる。よって、近赤外領域での波長選択性が向上する。
<第4実施形態>
第1〜第3実施形態の何れかの光学フィルターを撮像素子の少なくとも一部の画素上に配設することで、分光器一体型の分光撮像素子を得ることができる。図13は、分光撮像素子40の斜視図とその拡大図である。図13では、分光撮像素子40と、その部分拡大図である複数の光学フィルター41が配設された図とを示している。
図14は、分光撮像素子40の部分断面図である。シリコン基板42上に、受光素子43、電極44、遮光膜45、光学フィルター41、平坦化層46、マイクロレンズ47が配設されている。従来備えられていたカラーフィルターに代えて光学フィルター41を設けることで、画素毎に受光波長の異なる分光撮像素子40を得ることができる。画素毎に受光波長が異なるようにするには、光学フィルター41の第1及び第2開口部16、17の周期を調整することにより実現できる。
そして、測定対象物に特有の吸収波長に、光学フィルター41が透過する所定波長を一致させることにより、測定対象物を検知することができる。なお、測定対象物に特有の発光(蛍光を含む)波長に、光学フィルター41が透過する所定波長を一致させることによっても測定対象物を検知することができる。
例えば、分光撮像素子40をヘモグロビンの検知に用いる場合について説明する。ヘモグロビンは570〜610nmに吸収波長を有する。分光撮像素子40としては、RGB画素のうち、画素Gに第2実施形態の光学フィルター20を用い、画素R及びBに通常のカラーフィルターを用いる。
図15は、ヘモグロビンの検知に用いる分光撮像素子40の各光学フィルターの透過特性を説明する図である。50が画素Gにおける第2実施形態の光学フィルター20の第1実施形態の光学フィルター10部分の透過特性を示し、51が画素Gにおける第2実施形態の光学フィルター20のフィルター21の透過特性を示し、52が画素Rにおけるカラーフィルターの透過特性を示し、53が画素Bにおけるカラーフィルターの透過特性を示す。
これにより、画素Gの光学フィルター41はヘモグロビンの吸収波長域に含まれる約590nmに透過光のピークを有しているので、ヘモグロビンに対して非常に敏感な信号をとることができる。その後は、この信号を用いて画素G単独でヘモグロビンの吸収強度の画像を作成してもよいし、画素R及びBの信号と合わせてカラー画像を作成してもよい。これにより、カラー画像における色空間はヘモグロビンの吸収に対して非常に敏感になる。
肌にヘファンデーションを塗った場合、ヘモグロビンの吸収はファンデーションでの反射によって低減され、画素Gを透過する波長の強度は高くなり、形成される画像における色空間はG方向にシフトする。他にも、ヘモグロビンの吸収に敏感な光学フィルターを用いることで、血色の変化や脈拍の状態を感度良く検知することが可能である。
他の例として、分光撮像素子40を水分の検知に用いる場合について説明する。水はいくつかの吸収波長を有するが、Siの感度域の中では約960nmに吸収波長を有する。図16は、水分の検知に用いる分光撮像素子40の各光学フィルターの透過特性を説明する図である。分光撮像素子40としては、約960nmに透過光のピークを有する光学フィルター(図16で60で示す透過特性)を用いた画素と、約960nmにはピークを有さず、約880nmに透過光のピークを有する光学フィルター(図16で61で示す透過特性)を用いた画素と、両画素上に積層した970nm以上の光をカットする多層膜フィルター(図16で62で示す透過特性)とで形成する。
これにより、多層膜フィルターで970nm以上のサブピークがカットされる。そして、約960nmに透過光のピークを有する光学フィルターを用いた画素によって、水分に対して非常に敏感な信号をとることができる。また、約880nmに透過光のピークを有する光学フィルターを用いた画素によって、水分以外の信号をとることができる。その後は、両画素の信号の差分を画像化することで水分量の分布などを示すことができる。これにより、例えば、肌の保水分布の画像化が可能となる。
<第5実施形態>
第1〜第3実施形態の何れかの光学フィルターを光源上に配設することで、発光素子を得ることができる。例えば、白色LED(Light Emitting Diode)又は白熱球の光源上に、第1〜第3実施形態の何れかの光学フィルターを配設することで、従来のLED素子よりも狭い波長域で選択的に発光する光学素子を実現することができる。
以下に本発明の実施形態についてまとめる。本発明の一実施形態の光学フィルター10は、複数の所定波長の光を透過する光学フィルター10であって、第1導電体膜12と誘電体膜(第1誘電体膜13)と第2導電体膜14とが順に積層され、第1導電体膜12を貫通し、前記所定波長の光のうち最も短い波長未満の周期で配置された第1開口部16と、第2導電体膜14を貫通し、前記所定波長の光のうち最も短い波長未満の周期で配置された第2開口部17と、を有し、第1及び第2導電体膜12、14間の距離が、前記所定波長の光のうち最も長い波長の光が第1及び第2導電体膜12、14間で平面波を形成するのに必要な最小距離以上であることを特徴とする。
この構成によれば、第1及び第2導電体膜12、14間の距離を考慮して設計することで、第1及び第2導電体膜12、14間で平面波が形成され、多重反射が生じるので、簡易な構成で波長選択性及び透過性を向上させた光学フィルターを提供することができる。
上記の光学フィルター10において、多重反射を生じさせる観点から、第1及び第2導電体膜12、14間の距離が、前記所定波長のうち最も長い波長の0.5倍から4.0倍までの距離であることが望ましい。
また上記の光学フィルター10において、前記複数の所定波長の1つを透過する有機膜又は多層膜からなるフィルター21を積層してもよい。
この構成によれば、フィルター21を備えることにより、不要な波長を除去して所望の波長のみを透過させることができるので、光学フィルター10だけでは達成できない所望の分解能を有する光学フィルター20を得ることができる。
また上記の光学フィルター10において、第2開口部17に間隔を有して対向する第3導電体膜31を備えてもよい。
この構成によれば、近赤外領域で透過波長のピークがブロードにならず、可視光領域と同様のシャープなピークを実現できる。よって、近赤外領域での波長選択性が向上する。
本発明の一実施形態の撮像素子は、上記の何れかに記載の光学フィルターを少なくとも一部の画素に備え、測定対象物に特有の吸収波長又は発光波長に前記所定波長を一致させることを特徴とする。
この構成によれば、測定対象物を感度良く検知することができる。
本発明は、イメージセンサーなどの受光素子、LEDなどの発光素子、液晶パネルなどの表示素子の光学フィルターとして用いることで、光学特性の波長選択性及び透過性を向上させることができる。
10、20、30、41 光学フィルター
12 第1導電体膜
13 第1誘電体膜(誘電体膜)
14 第2導電体膜
16 第1開口部
17 第2開口部
21 フィルター
31 第3導電体膜
40 分光撮像素子(撮像素子)

Claims (5)

  1. 複数の所定波長の光を透過する光学フィルターであって、
    第1導電体膜と誘電体膜と第2導電体膜とが順に積層され、
    第1導電体膜を貫通し、前記所定波長の光のうち最も短い波長未満の周期で配置された第1開口部と、
    第2導電体膜を貫通し、前記所定波長の光のうち最も短い波長未満の周期で配置された第2開口部と、を有し、
    第1及び第2導電体膜間の距離が、前記所定波長の光のうち最も長い波長の光が第1及び第2導電体膜間で平面波を形成するのに必要な最小距離以上であることを特徴とする光学フィルター。
  2. 第1及び第2導電体膜間の距離が、前記所定波長のうち最も長い波長の0.5倍から4.0倍までの距離であることを特徴とする請求項1に記載の光学フィルター。
  3. 前記複数の所定波長の1つを透過する有機膜又は多層膜からなるフィルターを積層したことを特徴とする請求項1又は2に記載の光学フィルター。
  4. 第2開口部に間隔を有して対向する第3導電体膜を備えたことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の光学フィルター。
  5. 請求項1〜4の何れかに記載の光学フィルターを少なくとも一部の画素に備え、
    測定対象物に特有の吸収波長又は発光波長に前記所定波長を一致させることを特徴とする撮像素子。
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