JPWO2014185099A1 - 光学表示デバイスの生産システム - Google Patents

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Abstract

光学表示部品に光学部材を貼合して構成される光学表示デバイスの生産システムは、光学表示部品の表示領域に対応する幅の帯状の光学部材シート(F1)を原反ロール(R1)からセパレータシートと共に巻き出し、光学部材シート(F1)をセパレータシートを残してカットして光学部材(F11)とし、光学部材(F11)を供給する第一の供給部(81)と、光学表示部品の表示領域に対応する大きさの枚葉状の光学部材(F1b)を搬送して供給する第二の供給部(82)と、第一の供給部(81)によって供給された光学部材(F11)と、第二の供給部(82)によって供給された光学部材(F1b)とのうちのいずれか一方を選択して保持面に貼り付けて保持するとともに、保持面に保持した光学部材を光学表示部品に貼合する貼合部と、を備えている。

Description

本発明は、光学表示デバイスの生産システムに関する。
本願は、2013年5月17日に出願された日本国特許出願2013−105583号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
液晶パネル等の光学表示部品に偏光板等の光学部材を貼合する方式として、ロールツーパネル方式とチップツーパネル方式の2種類が知られている。ロールツーパネル方式は、原反ロールから巻き出した光学部材シートを所定サイズにカットしつつ光学表示部品に貼合する方式である(特許文献1参照)。チップツーパネル方式は、枚葉状にカットされた光学部材を光学表示部品に貼合する方式である(特許文献2参照)。
ロールツーパネル方式は、チップの梱包作業を要しないため、チップツーパネル方式に比べて作業コストを抑えることができるという利点がある。一方、チップツーパネル方式は、ロールツーパネル方式に比べると作業コストがかかるものの、チップの供給に対応できるという利点があるため、継続して採用する実益がある。
特許第4307510号公報 特開2003−255132号公報
両者の利点を生かすためには、ロールツーパネル方式とチップツーパネル方式の2種類の方式を併設することが考えられる。しかしながら、これら2種類の方式のシステムを併設するには、膨大な設備コストがかかる。また、2種類の方式を併設し、それぞれの方式を使い分けるのは、使い勝手が悪く、順応性に劣る。
本発明の態様はこのような事情に鑑みてなされたものであって、使い勝手がよく、優れた順応性を有し、且つ、供給方式の多様化を図ることが可能な光学表示デバイスの生産システムを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明は以下の構成を採用した。
(1)本発明の第一の態様は、光学表示部品に光学部材を貼合して構成される光学表示デバイスの生産システムであって、前記光学表示部品の表示領域に対応する幅の帯状の光学部材シートを原反ロールからセパレータシートと共に巻き出し、前記光学部材シートを前記セパレータシートを残してカットして前記光学部材とし、前記光学部材を供給する第一の供給部と、前記光学表示部品の表示領域に対応する大きさの枚葉状の光学部材を搬送して供給する第二の供給部と、前記第一の供給部によって供給された光学部材と、前記第二の供給部によって供給された光学部材とのうちのいずれか一方を選択して保持面に貼り付けて保持するとともに、前記保持面に保持した前記光学部材を前記光学表示部品に貼合する貼合部と、を備えている。
(2)上記(1)に記載の光学表示デバイスの生産システムでは、前記第二の供給部は、キャリアシートを原反ロールから巻き出し、前記キャリアシート上に前記枚葉状の光学部材を貼合して搬送してもよい。
(3)上記(2)に記載の光学表示デバイスの生産システムでは、前記第一の供給部は、前記光学部材を前記セパレータシートから剥離する第一の剥離部を含み、前記第二の供給部は、前記光学部材を前記キャリアシートから剥離する第二の剥離部を含んでいてもよい。
(4)本発明の第二の態様は、光学表示部品に光学部材を貼合して構成される光学表示デバイスの生産システムであって、前記光学表示部品の表示領域の長辺と短辺のうちいずれか一方の辺の長さよりも広い幅の帯状の光学部材シートを原反ロールからセパレータシートと共に巻き出し、前記光学部材シートを前記セパレータシートを残して前記表示領域の長辺と短辺のうちいずれか他方の辺の長さよりも長い長さでカットしてシート片とし、前記シート片を供給する第一の供給部と、前記光学表示部品の表示領域の一方の辺の長さより広い幅で且つ前記表示領域の他方の辺の長さよりも長い長さのシート片を搬送して供給する第二の供給部と、前記第一の供給部によって供給されたシート片と、前記第二の供給部によって供給されたシート片とのうちのいずれか一方を選択して保持面に貼り付けて保持するとともに、前記保持面に保持した前記シート片を前記光学表示部品に貼合する貼合部と、前記光学表示部品に貼合された前記シート片から貼合面に対応する部分の外側に配置された余剰部分を切り離し、前記貼合面に対応する大きさの前記光学部材を形成する切断装置と、を備えている。
尚、上記構成中の「貼合面」とは、光学表示部品のシート片と対向する面を指し、「貼合面の外周縁」とは、具体的には、光学表示部品においてシート片が貼合された側の基板の外周縁を指す。
また、シート片の「貼合面に対応する部分」とは、シート片において、シート片と対向する光学表示部品の表示領域の大きさ以上、光学表示部品の外形状(平面視における輪郭形状)の大きさ以下の領域であって、かつ光学表示部品における電気部品取付部等の機能部分を避けた領域を指す。同様に「貼合面に対応する大きさ」とは、光学表示部品の表示領域の大きさ以上、光学表示部品の外形状(平面視における輪郭形状)の大きさ以下の大きさを指す。
(5)上記(4)に記載の光学表示デバイスの生産システムでは、前記シート片が貼合された前記光学表示部品と前記シート片との貼合面の外周縁を検出する検出装置をさらに含み、前記切断装置は、前記検出装置が検出した前記光学表示部品と前記シート片との前記貼合面の外周縁に沿って、前記シート片を切断してもよい。
(6)上記(4)又は(5)に記載の光学表示デバイスの生産システムでは、前記第二の供給部は、キャリアシートを原反ロールから巻き出し、前記キャリアシート上に前記枚葉状のシート片を貼合して搬送してもよい。
(7)上記(6)に記載の光学表示デバイスの生産システムでは、前記第一の供給部は、前記シート片を前記セパレータシートから剥離する第一の剥離部を含み、前記第二の供給部は、前記シート片を前記キャリアシートから剥離する第二の剥離部を含んでいてもよい。
本発明の態様によれば、使い勝手がよく、優れた順応性を有し、且つ、供給方式の多様化を図ることが可能な光学表示デバイスの生産システムを提供することができる。
第一実施形態に係るフィルム貼合システムの概略構成図である。 液晶パネルの平面図である。 図2のA−A断面図である。 第一実施形態に係る光学部材シートの断面図である。 第一実施形態に係る光学部材チップの断面図である。 第一実施形態に係るフィルム貼合システムの平面図である。 第一実施形態に係る第一貼合装置の概略平面図である。 第一実施形態に係る第一貼合装置の概略斜視図である。 第一の供給部の概略側面図である。 第二の供給部の概略側面図である。 第二実施形態に係るフィルム貼合システムの概略構成図である。 第二実施形態に係るフィルム貼合システムの平面図である。 液晶パネルに対するシート片の貼合位置の決定方法の一例を示す図である。 液晶パネルに対するシート片の貼合位置の決定方法の一例を示す図である。 第三実施形態に係る第一貼合装置の概略平面図である。 フィルム貼合システムに適用される貼合装置の模式図である。 フィルム貼合システムに適用される貼合装置の模式図である。 貼合面の端縁の検出工程を示す平面図である。 検出装置の模式図である。 検出装置の変形例を示す模式図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。本実施形態では、光学表示デバイスの生産システムとして、その一部を構成するフィルム貼合システムについて説明する。
図1は本実施形態のフィルム貼合システム1の概略構成図である。フィルム貼合システム1は、例えば液晶パネルや有機ELパネルといったパネル状の光学表示部品に、偏光フィルムや位相差フィルム、輝度上昇フィルムといったフィルム状の光学部材を貼合するもので、光学表示部品及び光学部材を含んだ光学表示デバイスを生産する生産システムの一部として構成される。フィルム貼合システム1では、光学表示部品として液晶パネルPを用いている。図1では図示都合上、フィルム貼合システム1を上下二段に分けて記載している。
図2は液晶パネルPを液晶パネルPの液晶層P3の厚さ方向から見た平面図である。液晶パネルPは、平面視で長方形状を有する第一基板P1と、第一基板P1に対向して配置される比較的小形の長方形状を有する第二基板P2と、第一基板P1と第二基板P2との間に封入された液晶層P3とを備える。液晶パネルPは、平面視で第一基板P1の外形状に沿う長方形状を有し、平面視で液晶層P3の外周の内側に収まる領域を表示領域P4とする。
図3は図2のA−A断面図である。液晶パネルPの表裏面には、第一光学部材F11、第二光学部材F12及び第三光学部材F13(以下、光学部材F1Xと総称することがある。)が適宜貼合される。
詳細は後述するが、光学部材F1Xは、第一の供給部81(図7参照)によって供給された光学部材F1Xと、チップ形態で供給する第二の供給部82(図7参照)によって供給された光学部材F1Xとのうちのいずれか一方を選択して液晶パネルPに貼合する。第一の供給部81は、ロール形態で供給される帯状の第一光学部材シートF1、第二光学部材シートF2及び第三光学部材シートF3(図1参照、以下、光学部材シートFXと総称することがある。)を液晶パネルPのサイズにカットして第一光学部材F11、第二光学部材F12及び第三光学部材F13として供給する。第二の供給部82は、予め液晶パネルPのサイズにカットされた枚葉状の光学部材である第一光学部材チップF1b、第二光学部材チップF2b及び第三光学部材チップF3b(以下、光学部材チップFXbと総称することがある。)をキャリアシートなどに貼合して搬送および供給する。
本実施形態では、液晶パネルPのバックライト側及び表示面側の両面には、偏光フィルムがそれぞれ貼合される。液晶パネルPのバックライト側の面には、偏光フィルムとして第一光学部材F11が貼合される。液晶パネルPの表示面側の面には、偏光フィルムとして第三光学部材F13が貼合される。液晶パネルPのバックライト側の面には、第一光学部材F11に重ねて輝度向上フィルムとしての第二光学部材F12がさらに貼合される。
図4は光学部材シートFXの部分断面図である。光学部材シートFXは、フィルム状の光学部材本体F1aと、光学部材本体F1aの一方の面(図4では上面)に設けられた粘着層F2aと、粘着層F2aを介して光学部材本体F1aの一方の面に分離可能に積層されたセパレータシートF3aと、光学部材本体F1aの他方の面(図4では下面)に積層された表面保護フィルムF4aとを有する。光学部材本体F1aは偏光板として機能し、液晶パネルPの表示領域P4の全域と表示領域P4の周辺領域とにわたって貼合される。尚、図示都合上、図4の各層のハッチングは省略する。
光学部材本体F1aは、光学部材本体F1aの一方の面に粘着層F2aを残しつつセパレータシートF3aを分離させた状態で、液晶パネルPに粘着層F2aを介して貼合される。以下、光学部材シートFXからセパレータシートF3aを除いた部分を貼合シートF5という。
セパレータシートF3aは、粘着層F2aから分離されるまでの間に粘着層F2a及び光学部材本体F1aを保護する。表面保護フィルムF4aは、光学部材本体F1aと共に液晶パネルPに貼合される。表面保護フィルムF4aは、光学部材本体F1aに対して液晶パネルPと反対側に配置されて光学部材本体F1aを保護する。表面保護フィルムF4aは、所定のタイミングで光学部材本体F1aから分離される。尚、光学部材シートFXが表面保護フィルムF4aを含まない構成であってもよい。表面保護フィルムF4aが光学部材本体F1aから分離されない構成であってもよい。
光学部材本体F1aは、シート状の偏光子F6と、偏光子F6の一方の面に接着剤等で接合される第一フィルムF7と、偏光子F6の他方の面に接着剤等で接合される第二フィルムF8とを有する。第一フィルムF7及び第二フィルムF8は、例えば偏光子F6を保護する保護フィルムである。
尚、光学部材本体F1aは、一層の光学層からなる単層構造でもよく、複数の光学層が互いに積層された積層構造でもよい。その光学層は、偏光子F6の他に、位相差フィルムや輝度向上フィルム等でもよい。第一フィルムF7と第二フィルムF8の少なくとも一方は、液晶表示素子の最外面を保護するハードコート処理やアンチグレア処理を含む防眩などの効果が得られる表面処理が施されてもよい。光学部材本体F1aは、第一フィルムF7と第二フィルムF8の少なくとも一方を含まなくてもよい。例えば第一フィルムF7を省略した場合、セパレータシートF3aを光学部材本体F1aの一方の面に粘着層F2aを介して貼り合わせてもよい。
図5は光学部材チップFXbの断面図である。光学部材チップFXbは、光学部材本体F1cと、光学部材本体F1cの一方の面(図5では上面)に設けられた粘着層F2cと、粘着層F2cを介して光学部材本体F1cの一方の面に分離可能に積層されたセパレータF3cと、光学部材本体F1cの他方の面(図5では下面)に積層された表面保護フィルムF4cとを有する。尚、図示都合上、図5の各層のハッチングは省略する。
光学部材本体F1cは、偏光子F6cと、偏光子F6cの一方の面に接着剤等で接合される第一フィルムF7cと、偏光子F6cの他方の面に接着剤等で接合される第二フィルムF8cとを有する。
光学部材本体F1cは、光学部材本体F1cの一方の面に粘着層F2cを残しつつセパレータF3cを分離させた状態で、液晶パネルPに粘着層F2cを介して貼合される。光学部材チップFXbからセパレータF3cを除いた部分は光学部材F1Xとなる。
光学部材チップFXbは、光学部材シートFXと同様の層構造を有する。例えば、光学部材チップFXbは、光学部材シートFXから液晶パネルPの表示領域P4に対応する大きさに切り出すことにより得られる。
図6はフィルム貼合システム1の平面図(上面図)である。以下、図1,6を参照してフィルム貼合システム1について説明する。尚、図中矢印Fは液晶パネルPの搬送方向を示す。以下の説明では、液晶パネルPの搬送方向上流側をパネル搬送上流側、液晶パネルPの搬送方向下流側をパネル搬送下流側という。
フィルム貼合システム1は、メインコンベヤ5の所定位置を貼合工程の始点5a及び終点5bとする。フィルム貼合システム1は、始点5aよりメインコンベヤ5から直角方向に延びる第一サブコンベヤ6及び第二サブコンベヤ7と、始点5aから第一サブコンベヤ6の第一始発位置6aへ液晶パネルPを搬送する第一搬送装置8と、第一サブコンベヤ6上に設けられる洗浄装置9と、第一サブコンベヤ6のパネル搬送下流側に設けられる第一ロータリインデックス11と、第一サブコンベヤ6の第一終着位置6bから第一ロータリインデックス11の第一ロータリ始発位置11aへ液晶パネルPを搬送する第二搬送装置12と、第一ロータリインデックス11の周囲に設けられる第一貼合装置13及び第二貼合装置15並びにフィルム剥離装置14と、を備える。
また、フィルム貼合システム1は、第一ロータリインデックス11のパネル搬送下流側に設けられる第二ロータリインデックス16と、第一ロータリインデックス11の第一ロータリ終着位置11bから第二ロータリインデックス16の第二ロータリ始発位置16aへ液晶パネルPを搬送する第三搬送装置17と、第二ロータリインデックス16の周囲に設けられる第三貼合装置18及び検査装置19と、第二ロータリインデックス16のパネル搬送下流側に設けられる第二サブコンベヤ7と、第二ロータリインデックス16の第二ロータリ終着位置16bから第二サブコンベヤ7の第二始発位置7aへ液晶パネルPを搬送する第四搬送装置21と、第二サブコンベヤ7の第二終着位置7bからメインコンベヤ5の終点5bへ液晶パネルPを搬送する第五搬送装置22とを備える。
フィルム貼合システム1は、駆動式のメインコンベヤ5、第一サブコンベヤ6,第二サブコンベヤ7、及び第一ロータリインデックス11,第二ロータリインデックス16が形成するラインを用いて液晶パネルPを搬送しつつ、液晶パネルPに順次所定の処理を施す。液晶パネルPは、液晶パネルPの表裏面を水平にした状態でライン上を搬送される。
液晶パネルPは、例えばメインコンベヤ5では表示領域P4の短辺を搬送方向に沿わせた向きで搬送され、メインコンベヤ5と直交する第一サブコンベヤ6,第二サブコンベヤ7では表示領域P4の長辺を搬送方向に沿わせた向きで搬送され、第一ロータリインデックス11,第二ロータリインデックス16では表示領域P4の長辺を第一ロータリインデックス11,第二ロータリインデックス16の径方向に沿わせた向きで搬送される。図中符号5cは液晶パネルPに対応してメインコンベヤ5上を流れるラックを示す。
液晶パネルPの表裏面に対して、帯状の光学部材シートFXから所定長さに切り出した貼合シートF5のシート片(光学部材F1Xに相当)と、枚葉状の光学部材チップFXbからセパレータF3cが剥離された枚葉状の光学部材F1Xとのうちから選択されたいずれか一方の光学部材F1Xが貼合される。フィルム貼合システム1の各部は、電子制御装置としての制御装置25により統括制御される。
第一搬送装置8は、液晶パネルPを保持して垂直方向及び水平方向で自在に搬送する。
第一搬送装置8は、例えば吸着によって保持した液晶パネルPを第一サブコンベヤ6の第一始発位置6a(図6の左端部)へ水平状態のまま搬送し、第一始発位置6aで吸着を解除して液晶パネルPを第一サブコンベヤ6に受け渡す。
洗浄装置9は、例えば液晶パネルPの表裏面のブラシ掛け及び水洗を行い、その後に液晶パネルPの表裏面の液切りを行う水洗式とされる。尚、洗浄装置9が液晶パネルPの表裏面の静電気除去及び集塵を行う乾式であってもよい。
第二搬送装置12は、液晶パネルPを保持して垂直方向及び水平方向で自在に搬送する。第二搬送装置12は、例えば吸着によって保持した液晶パネルPを第一ロータリインデックス11の第一ロータリ始発位置11aへ水平状態のまま搬送し、第一ロータリ始発位置11aで吸着を解除して液晶パネルPを第一ロータリインデックス11に受け渡す。
第一ロータリインデックス11は、鉛直方向に沿う回転軸を有する円盤状の回転テーブルであり、図6の平面視の左端部を第一ロータリ始発位置11aとして右回りに回転駆動する。第一ロータリインデックス11は、第一ロータリ始発位置11aから右回りに90°回転した位置(図6の上端部)を第一貼合搬出入位置11cとする。
第一貼合搬出入位置11cにおいて、液晶パネルPは、不図示の搬送ロボットにより第一貼合装置13に搬入される。液晶パネルPは、第一貼合装置13によりバックライト側の第一光学部材F11の貼合が行われる。第一光学部材F11が貼合された液晶パネルPは、不図示の搬送ロボットにより第一貼合装置13から第一ロータリインデックス11の第一貼合搬出入位置11cへと搬入される。
第一ロータリインデックス11は、第一貼合搬出入位置11cから右回りに45°回転した位置(図6の右上端部)をフィルム剥離位置11eとする。フィルム剥離位置11eにて、フィルム剥離装置14による第一光学部材F11の表面保護フィルムF4aの剥離が行われる。
第一ロータリインデックス11は、フィルム剥離位置11eから右回りに45°回転した位置(図6の右端位置)を第二貼合搬出入位置11dとする。
第二貼合搬出入位置11dにおいて、液晶パネルPは、不図示の搬送ロボットにより第二貼合装置15に搬入される。液晶パネルPは、第二貼合装置15によりバックライト側の第二光学部材F12の貼合が行われる。第二光学部材F12が貼合された液晶パネルPは、不図示の搬送ロボットにより第二貼合装置15から第一ロータリインデックス11の第二貼合搬出入位置11dへと搬入される。
第一ロータリインデックス11は、第二貼合搬出入位置11dから右回りに90°回転した位置(図6の下端部)を第一ロータリ終着位置11bとする。この第一ロータリ終着位置11bにて、第三搬送装置17による搬出が行われる。
第三搬送装置17は、液晶パネルPを保持して垂直方向及び水平方向で自在に液晶パネルPを搬送する。第三搬送装置17は、例えば吸着によって保持した液晶パネルPを第二ロータリインデックス16の第二ロータリ始発位置16aへ搬送すると共に、この搬送時に液晶パネルPの表裏を反転し、第二ロータリ始発位置16aで吸着を解除して液晶パネルPを第二ロータリインデックス16に受け渡す。
第二ロータリインデックス16は、鉛直方向に沿う回転軸を有する円盤状の回転テーブルであり、図6の平面視の上端部を第二ロータリ始発位置16aとして右回りに回転駆動する。第二ロータリインデックス16は、第二ロータリ始発位置16aから右回りに90°回転した位置(図6の右端部)を第三貼合搬出入位置16cとする。
第三貼合搬出入位置16cにおいて、液晶パネルPは、不図示の搬送ロボットにより第三貼合装置18に搬入される。液晶パネルPは、第三貼合装置18により表示面側の第三光学部材F13の貼合が行われる。第三光学部材F13が貼合された液晶パネルPは、不図示の搬送ロボットにより第三貼合装置18から第二ロータリインデックス16の第三貼合搬出入位置16cへと搬入される。
第二ロータリインデックス16は、第三貼合搬出入位置16cから右回りに90°回転した位置(図6の下端部)を貼合検査位置16dとする。貼合検査位置16dにて、フィルム貼合が行われたワーク(液晶パネルP)の検査装置19による検査(光学部材F1Xの位置が適正か否か(位置ズレが公差範囲内にあるか否か)等の検査)が行われる。
液晶パネルPに対する光学部材F1Xの位置が適正ではないと判定されたワークは、不図示の払い出し手段によりシステム外に排出される。
第二ロータリインデックス16は、貼合検査位置16dから右回りに90°回転した位置(図6の左端部)を第二ロータリ終着位置16bとする。第二ロータリ終着位置16bにて、第四搬送装置21による搬出が行われる。
第四搬送装置21は、液晶パネルPを保持して垂直方向及び水平方向で自在に液晶パネルPを搬送する。第四搬送装置21は、例えば吸着によって保持した液晶パネルPを第二サブコンベヤ7の第二始発位置7aへ搬送し、第二始発位置7aで吸着を解除して液晶パネルPを第二サブコンベヤ7に受け渡す。
第五搬送装置22は、液晶パネルPを保持して垂直方向及び水平方向で自在に液晶パネルPを搬送する。第五搬送装置22は、例えば吸着によって保持した液晶パネルPをメインコンベヤ5の終点5bへ搬送し、終点5bで吸着を解除して液晶パネルPをメインコンベヤ5に受け渡す。以上によりフィルム貼合システム1による貼合工程が完了する。
以下、図7〜図10を参照して第一貼合装置13の詳細について説明する。図7は第一貼合装置13の概略平面図である。図8は第一貼合装置13の概略斜視図である。尚、第二貼合装置15及び第三貼合装置18も同様の構成を有するものとして、その詳細説明は省略する。
第一貼合装置13は、液晶パネルPの上面に対して、第一光学部材シートF1における所定サイズにカットした貼合シートF5のシート片(第一光学部材F11)と、枚葉状の第一光学部材チップF1bからセパレータF3cが剥離された枚葉状の第一光学部材F11とのうちのいずれか一方を選択して、選択した第一光学部材F11の貼合を行う。
図7及び図8に示すように、第一貼合装置13は、供給装置80と、吸着ステージ41と、貼合ヘッド32(貼合部)と、移動装置70と、回転装置75と、を備える。
供給装置80は、第一光学部材シートF1を原反ロールR1からセパレータシートF3aと共に巻き出し、第一光学部材シートF1をセパレータシートF3を残してカットして第1光学部材F11とし、第1光学部材F11を供給する第一の供給部81と、枚葉状の第1光学部材F11を搬送して供給する第二の供給部82と、を備える。
図9は、第一の供給部81の概略側面図である。
図9に示すように、第一の供給部81は、セパレータシートF3aをキャリアとして貼合シートF5を搬送するもので、帯状の第一光学部材シートF1を巻回した原反ロールR1を保持すると共に第一光学部材シートF1を第一光学部材シートF1の長手方向に沿って繰り出す巻き出し部81aと、原反ロールR1から巻き出した第一光学部材シートF1にハーフカットを施すカット部81bと、ハーフカットを施した第一光学部材シートF1を鋭角に巻きかけてセパレータシートF3aから貼合シートF5を分離させる第一の剥離部81cと、第一の剥離部81cを経て単独となったセパレータシートF3aを巻き取るセパレータロールR2を保持する巻き取り部81dと、を有する。
尚、図示は省略するが、第一の供給部81は第一光学部材シートF1を所定の搬送経路に沿うように巻きかける複数のガイドローラを有する。第一光学部材シートF1は、第一光学部材シートF1の搬送方向と直交する水平方向(シート幅方向)で、液晶パネルPの表示領域P4の幅(本実施形態では表示領域P4の短辺長さに相当)と同等の幅を有している。
第一の供給部81の始点に位置する巻き出し部81aと供給装置80の終点に位置する巻き取り部81dとは、例えば互いに同期して駆動する。これにより、巻き出し部81aが第一光学部材シートF1を第一光学部材シートF1の搬送方向へ繰り出しつつ、巻き取り部81dが第一の剥離部81cを経たセパレータシートF3aを巻き取る。以下、第一の供給部81における第一光学部材シートF1(セパレータシートF3a)の搬送方向上流側をシート搬送上流側、搬送方向下流側をシート搬送下流側という。
カット部81bは、第一光学部材シートF1のシート幅方向の全幅にわたって、第一光学部材シートF1の厚さ方向の一部を切断する(ハーフカットを施す)。
カット部81bは、第一光学部材シートF1の搬送中に働くテンションによって第一光学部材シートF1(セパレータシートF3a)が破断しないように(所定の厚さがセパレータシートF3aに残るように)、切断刃の進退位置を調整し、粘着層F2aとセパレータシートF3aとの界面の近傍までハーフカットを施す。尚、切断刃に代わるレーザー装置を用いてもよい。
ハーフカット後の第一光学部材シートF1には、第一光学部材シートF1の厚さ方向で光学部材本体F1a及び表面保護フィルムF4aが切断されることにより、第一光学部材シートF1のシート幅方向の全幅にわたる切込線が形成される。第一光学部材シートF1は、切込線によって長手方向で表示領域P4の長辺長さ相当の長さを有する区画に分けられる。この区画が、それぞれ貼合シートF5における一つのシート片となる。尚、カット部81bの構成は、第一光学部材シートF1の厚さ方向の切込線の寸法(深さ)及びシート搬送方向の切込線の位置を制御可能なように、適宜変更可能である。
第一の剥離部81cは、図9の左側から右側へ実質的に水平に搬送される第一光学部材シートF1の下方に位置し、第一光学部材シートF1のシート幅方向で少なくとも第一光学部材シートF1の全幅にわたって延在する。第一の剥離部81cは、ハーフカット後の第一光学部材シートF1のセパレータシートF3a側に摺接するように第一光学部材シートF1を巻きかける。
第一の剥離部81cは、第一の剥離部81cの鋭角状の先端部に第一光学部材シートF1を鋭角に巻きかける。第一光学部材シートF1は、第一の剥離部81cの先端部で鋭角に折り返す際、貼合シートF5からセパレータシートF3aを剥離する。このとき、貼合シートF5の粘着層F2a(液晶パネルPとの貼合面)は下向きとなる。第一の剥離部81cの先端部の直下はセパレータ剥離位置81eとなる。第一の剥離部81cの先端部に貼合ヘッド32の保持面32aが上方から接することで、貼合シートF5のシート片の表面保護フィルムF4a(貼合面と反対側の面)が貼合ヘッド32の保持面32aに貼着される。
図10は、第二の供給部82の概略側面図である。
図10に示すように、第二の供給部82は、キャリアシートF9を原反ロールR3から巻き出し、キャリアシートF9上に枚葉状の第一光学部材チップF1bを貼合して搬送する。第二の供給部82は、第一光学部材チップF1bを載置する第一セット部83(図7及び図8参照)と、第一セット部83に並んで配置された第二セット部84(図7及び図8参照)と、帯状のキャリアシートF9を巻回した原反ロールR3を保持すると共にキャリアシートF9をキャリアシートF9の長手方向に沿って繰り出す巻き出し部82aと、原反ロールR3から巻き出したキャリアシートF9を鋭角に巻きかけてセパレータF3cから第一光学部材F11を分離させる第二の剥離部82cと、第二の剥離部82cを経て単独となったキャリアシートF9と共にセパレータF3cを巻き取るキャリアロールR4を保持する巻き取り部82dと、を有する。
尚、図示は省略するが、第二の供給部82はキャリアシートF9を所定の搬送経路に沿うように巻きかける複数のガイドローラを有する。キャリアシートF9は、キャリアシートF9の搬送方向と直交する水平方向(シート幅方向)で、液晶パネルPの表示領域P4の幅(本実施形態では表示領域P4の短辺長さに相当)と同等の幅を有している。
図7及び図8に戻り、第一セット部83に載置された第一光学部材チップF1bは、第一の供給ラインC1に沿ってキャリアシートF9上に供給される。第二セット部84に載置された第一光学部材チップF1bは、第一の供給ラインC1に隣り合う第二の供給ラインC2に沿ってキャリアシートF9上に供給される。例えば、第一セット部83に載置された第一光学部材チップF1bと第二セット部84に載置された第一光学部材チップF1bとは、キャリアシートF9上に交互に供給される。第一光学部材チップF1bは、セパレータF3c側を下向きにしてキャリアシートF9上に供給される。
第一セット部83と第二セット部84とから第一光学部材チップF1bをキャリアシートF9上に供給するための構成としては、第一セット部83,第二セット部84とキャリアシートF9との間に第一光学部材チップF1bの供給を一時停止させるための一時停止場所を設け、この一時停止場所においてロボットにより第一光学部材チップF1bを吸着してキャリアシートF9に供給する構成が例示できる。
図10に示すように、第二の供給部82の始点に位置する巻き出し部82aと第二の供給部82の終点に位置する巻き取り部82dとは、例えば互いに同期して駆動する。これにより、巻き出し部82aがキャリアシートF9をキャリアシートF9の搬送方向へ繰り出しつつ、巻き取り部82dが第二の剥離部82cを経たキャリアシートF9を巻き取る。以下、第二の供給部82におけるキャリアシートF9の搬送方向上流側をシート搬送上流側、搬送方向下流側をシート搬送下流側という。
第二の剥離部82cは、図10の左側から右側へ実質的に水平に搬送されるキャリアシートF9の下方に位置し、キャリアシートF9のシート幅方向で少なくともキャリアシートF9の全幅にわたって延在する。
第二の剥離部82cは、第二の剥離部82cの鋭角状の先端部にキャリアシートF9を鋭角に巻きかける。キャリアシートF9は、第二の剥離部82cの先端部で鋭角に折り返す際、第一光学部材チップF1bからセパレータF3cを剥離する。このとき、第一光学部材チップF1bの粘着層F2c(液晶パネルPとの貼合面)は下向きとなる。第二の剥離部82cの先端部の直下はセパレータ剥離位置82eとなる。第二の剥離部82cの先端部に貼合ヘッド32の保持面32aが上方から接することで、第一光学部材F11の表面保護フィルムF4c(貼合面と反対側の面)が貼合ヘッド32の保持面32aに貼着される。
尚、本実施形態では、第二の供給部82が第一セット部83及び第二セット部84の二つのセット部を備えているが、セット部の配置数はこれに限らない。例えば、セット部の配置数は一つのみであってもよいし、三つ以上の複数であってもよい。セット部の配置数は、必要に応じて適宜変更することができる。また、供給ラインについても、セット部の配置数に応じて適宜変更することができる。
図7及び図8に戻り、本実施形態において、第一の剥離部81c及び第二の剥離部82cの各々は、一つのナイフエッジ31の一部である。第一の剥離部81cはナイフエッジ31のうち第一光学部材シートF1が巻きかけられる部分である。第二の剥離部82cはナイフエッジ31のうちキャリアシートF9が巻きかけられる部分である。
尚、本実施形態において、第一の剥離部81c及び第二の剥離部82cの各々は、一つのナイフエッジ31を共用しているが、これに限らない。例えば、第一の剥離部81cと第二の剥離部82cとが別個独立に設けられていてもよい。すなわち、第一の剥離部81cとして第一のナイフエッジが設けられ、第二の剥離部82cとして第二のナイフエッジが設けられていてもよい。
吸着ステージ41は、シート搬送方向に沿ってナイフエッジ31と隣り合う位置に配置されている。吸着ステージ41は、貼合時の液晶パネルPを吸着して保持する。吸着ステージ41は、液晶パネルPを吸着して保持する吸着面41aを有する。
貼合ヘッド32は、第一の供給部81によって供給された第一光学部材F11と、第二の供給部82によって供給された第一光学部材F11とのうちのいずれか一方を選択して保持面32aに貼り付けて保持するとともに、保持面32aに保持した第一光学部材F11を液晶パネルPに貼合する。
貼合ヘッド32は、シート幅方向と平行かつ下方に凸の円弧状の保持面32aを有する。保持面32aは、例えば第一光学部材F11の貼合面(粘着層F2c)よりも弱い貼着力を有し、第一光学部材F11の表面保護フィルムF4cを繰り返し貼着、剥離可能として構成される。
貼合ヘッド32は、ナイフエッジ31の上方でシート幅方向に沿う軸を中心とするように、シート幅方向と平行かつ保持面32aの湾曲に沿うように傾動する。貼合ヘッド32の傾動は、第一光学部材F11を貼着保持する際、及び貼着保持した第一光学部材F11を液晶パネルPに貼合する際に適宜行われる。
貼合ヘッド32は、保持面32aを下向きとし、かつ保持面32aの湾曲一端側(図8の右側)が下側となるように傾斜した状態で、保持面32aの湾曲一端側をナイフエッジ31の先端部に上方から押し付け、セパレータ剥離位置81e,セパレータ剥離位置82e(図9及び図10参照)にある第一光学部材F11の先端部を保持面32aに貼着させる。その後、第一光学部材F11を繰り出しつつ貼合ヘッド32を傾動させる(保持面32aの湾曲他端側(図8の左側)が下側となるように傾斜させる)ことで、保持面32aに第一光学部材F11のシート片の全体が貼着される。
貼合ヘッド32は、セパレータ剥離位置81e,セパレータ剥離位置82e(図9及び図10参照)及び第一貼合搬出入位置11c(図6参照)の上方で所定量昇降可能であり、かつセパレータ剥離位置81e,セパレータ剥離位置82eと第一貼合搬出入位置11cとの間で適宜移動可能である。貼合ヘッド32は、昇降時及び移動時並びに傾動時の駆動を可能とする駆動装置としてのアーム部71b(図8参照)に連結されている。
貼合ヘッド32は、保持面32aに貼合シートF5を貼着させる際には、例えば保持面32aに第一光学部材F11の先端部を貼着させた後にアーム部71bとの係合をカットして傾動自在となり、この状態から第一光学部材F11の繰り出しに伴い受動的に傾動する。貼合ヘッド32は、第一光学部材F11全体を保持面32aに貼着させるまで傾動すると、この傾斜姿勢で例えばアーム部71bと係合する等により傾動をロックし、この状態で第一貼合搬出入位置11cの上方へ移動する。
貼合ヘッド32は、貼着保持した第一光学部材F11を液晶パネルPに貼合する際には、例えばアーム部71bの作動により能動的に傾動し、保持面32aの湾曲に沿って液晶パネルPの上面に第一光学部材F11を押し付けて確実に貼合する。
本実施形態において、貼合ヘッド32及び吸着ステージ41の双方は、システム全体としてそれぞれ一つだけ設けられているが、これに限らない。例えば、貼合ヘッド32が第一の供給部81,第二の供給部82に対応して一つずつ(計2つ)設けられていてもよい。すなわち、少なくとも吸着ステージ41がシステム全体として一つだけ設けられていればよい。ただし、装置構成をシンプルにする観点からは、貼合ヘッド32及び吸着ステージ41の双方がシステム全体としてそれぞれ一つだけ設けることができる。
移動装置70は、貼合ヘッド32を、ナイフエッジ31と液晶パネルPとの間で移動させる。図8に示すように、移動装置70は、第一移動装置71と、第二移動装置72と、第三移動装置73と、を備えている。
第一移動装置71は、貼合ヘッド32を吸着面41aの法線方向と平行な第一の方向V1に沿って移動させる。第一移動装置71は、アクチュエータ等の動力部71aと、動力部71aにより第一の方向V1に沿って移動可能なアーム部71bと、を有する。貼合ヘッド32は、アーム部71bの先端に取り付けられている。
第二移動装置72は、貼合ヘッド32をナイフエッジ31と液晶パネルPとの間でシート搬送方向と平行な第二の方向V2に沿って移動させる。第二移動装置72は、第二の方向V2に沿って延設するガイドレール72aと、ガイドレール72aに沿って移動可能な移動部72bと、を有する。
第三移動装置73は、貼合ヘッド32を第一の供給部81と第二の供給部82との間でシート搬送方向と直交する方向と平行な第三の方向V3に沿って移動させる。第三移動装置73は、第三の方向V3に沿って延設するガイドレール73aと、ガイドレール73aに沿って移動可能な移動部73bと、を有する。
ガイドレール73aは、移動部72bのガイドレール72aの側とは反対側に取り付けられている。動力部71aは、移動部73bのガイドレール73aの側とは反対側に取り付けられている。
回転装置75は、第二検出カメラ35の撮像結果に基づいて吸着ステージ41を水平面内で回転させ、吸着ステージ41に保持された液晶パネルPと貼合ヘッド32に保持された貼合シートF5との相対貼合位置を調整する。例えば、回転装置75は、吸着ステージ41の吸着面41aの法線方向と平行な回転軸を有するモーターと、モーターの回転力を吸着ステージ41に伝達する伝達機構と、を有する。吸着ステージ41は、伝達機構に取り付けられる。
尚、本実施形態において、回転装置75は吸着ステージ41側で液晶パネルPと貼合ヘッド32に保持された貼合シートF5との相対貼合位置を調整しているが、これに限らない。例えば、貼合ヘッド32側に回転装置75の機構が設けられていてもよい。
第二移動装置72は、セパレータシートF3aの剥離位置であるナイフエッジ31の先端部に貼合ヘッド32を移動させる。第一移動装置71は、貼合ヘッド32をセパレータ剥離位置81e,セパレータ剥離位置82eの上方から下降させることで、保持面32aをナイフエッジ31の先端部に上方から押し付け、セパレータ剥離位置81e,セパレータ剥離位置82eにある第一光学部材F11の先端部を保持面32aに貼着させる。
本実施形態では、ナイフエッジ31の先端部の下方に、この部位における第一光学部材F11のシート搬送下流側の先端を検出する第一検出カメラ34が設けられている。第一検出カメラ34の検出データは制御装置25に送られる。制御装置25は、例えば第一検出カメラ34が第一光学部材F11の下流側端を検出した時点で、供給装置80を一旦停止させ、その後に貼合ヘッド32を下降させて貼合ヘッド32の保持面32aに第一光学部材F11の先端部を貼着させる。
制御装置25は、第一検出カメラ34が第一の供給部81における貼合シートF5の下流側端を検出して供給装置80を一旦停止させたとき、カット部81bによる貼合シートF5のカットを実施する。すなわち、第一検出カメラ34による検出位置(第一検出カメラ34の光軸延長位置)とカット部81bによるカット位置(カット部81bの切断刃進退位置)との間のシート搬送経路に沿う距離が、貼合シートF5のシート片の長さに相当する。
カット部81bはシート搬送経路に沿って移動可能とされ、この移動により第一検出カメラ34による検出位置とカット部81bによるカット位置との間のシート搬送経路に沿う距離が変化する。カット部81bの移動は制御装置25により制御され、例えばカット部81bによる貼合シートF5の切断後にこれを貼合シートF5のシート片一つ分だけ巻き出した際、その切断端が所定の基準位置からずれる場合には、このずれをカット部81bの移動により補正する。尚、カット部81bの移動により長さの異なる貼合シートF5のカットに対応してもよい。
第一光学部材F11がセパレータ剥離位置81e,セパレータ剥離位置82eから第一貼合搬出入位置11cへ移動する際、保持面32aに貼着保持された第一光学部材F11の例えば先端部に対する基端部の両角部は、一対の第二検出カメラ35にそれぞれ撮像される。各第二検出カメラ35の検出データは制御装置25に送られる。制御装置25は、例えば各第二検出カメラ35の撮像データに基づき、貼合ヘッド32に対する第一光学部材F11の水平方向(貼合ヘッド32の移動方向及びその直交方向並びに垂直軸中心の回転方向)の位置を確認する。貼合ヘッド32及び第一光学部材F11の相対位置にズレがある場合、貼合ヘッド32は第一光学部材F11の位置を所定の基準位置とするようにアライメントを行う。
第一貼合装置13で行われる液晶パネルP及び第一光学部材F11のアライメントについては、第一アライメント装置としての制御装置25が、第一検出カメラ34〜第五検出カメラ38の検出データに基づいて、液晶パネルPの画素列の並び方向と第一光学部材(偏光フィルム)F11の偏光方向とが互いに一致するように、液晶パネルPに対する第一光学部材F11の相対貼合位置を決定する。
具体的に、第一ロータリインデックス11の第一貼合搬出入位置11cには、第一貼合搬出入位置11c上の液晶パネルPの水平方向のアライメントを行うための一対の第三検出カメラ36が設けられる。第二ロータリインデックス16の第三貼合搬出入位置16cには、同様に液晶パネルPの第三貼合搬出入位置16c上の水平方向のアライメントを行うための一対の第四検出カメラ37が設けられる。各第三検出カメラ36は、例えば液晶パネルPのガラス基板(第一基板P1)における図6中左側の両角部をそれぞれ撮像する。各第四検出カメラ37は、例えば液晶パネルPのガラス基板における図6中左側の両角部をそれぞれ撮像する。
第二ロータリインデックス16の第三貼合搬出入位置16cには、液晶パネルPの第三貼合搬出入位置16c上の水平方向のアライメントを行うための一対の第五検出カメラ38が設けられる。各第五検出カメラ38は、例えば液晶パネルPのガラス基板における図6中左側の両角部をそれぞれ撮像する。第一検出カメラ34〜第五検出カメラ38の検出データは制御装置25に送られる。尚、第一検出カメラ34〜第五検出カメラ38に代わるセンサを用いることも可能である。
第一ロータリインデックス11,第二ロータリインデックス16上には、液晶パネルPを載置すると共に第一ロータリインデックス11及び第二ロータリインデックス16の水平方向のアライメントを可能とするアライメントテーブルが設けられる。アライメントテーブルは、第一検出カメラ34〜第五検出カメラ38の検出データに基づき制御装置25によって駆動制御される。これにより、第一ロータリインデックス11,第二ロータリインデックス16(第一貼合搬出入位置11c,第三貼合搬出入位置16c)に対する液晶パネルPのアライメントが行われる。
液晶パネルPに対し、貼合ヘッド32によるアライメントが行われた光学部材F1Xを貼合することで、光学部材F1Xの貼合バラツキが抑えられ、液晶パネルPに対する光学部材F1Xの光学軸方向の精度が向上し、光学表示デバイスの精彩及びコントラストが高まる。また、光学部材F1Xを表示領域P4の際まで精度よく設けることが可能となり、表示領域P4外側の額縁部G(図3参照)を狭めて表示エリアの拡大及び機器の小型化が図られる。
また、本実施形態において、第一貼合装置13は、貼合位置である吸着ステージ41の上方に、液晶パネルPの水平方向のアライメントを行うための一対の第三検出カメラ36が設けられている(図6、7参照)。
第二貼合装置15においても、同様に貼合位置である吸着ステージ41の上方に、液晶パネルPの水平方向のアライメントを行うための一対の第四検出カメラ37が設けられている(図6参照)。各第三検出カメラ36は、例えば液晶パネルPのガラス基板(第一基板P1)における図6中左側の両角部をそれぞれ撮像する。各第四検出カメラ37は、例えば液晶パネルPのガラス基板における図6中左側の両角部をそれぞれ撮像する。
第三貼合装置18においても、同様に貼合位置である吸着ステージ41の上方に、液晶パネルPの水平方向のアライメントを行うための一対の第五検出カメラ38が設けられている(図6参照)。各第五検出カメラ38は、例えば液晶パネルPのガラス基板における図6中左側の両角部をそれぞれ撮像する。第一検出カメラ34〜第五検出カメラ38の検出情報は制御装置25に送られる。尚、第一検出カメラ34〜第五検出カメラ38に代わるセンサを用いることも可能である。
第一貼合装置13,第二貼合装置15,第三貼合装置18における吸着ステージ41は、第一検出カメラ34〜第五検出カメラ38の検出情報に基づき制御装置25によって駆動制御される。これにより、各貼合位置においての貼合ヘッド32に対する液晶パネルPのアライメントが行われる。
液晶パネルPに対し、アライメントが行われた貼合ヘッド32から貼合シートF5を貼合することで、光学部材F1Xの貼合バラツキが抑えられ、液晶パネルPに対する光学部材F1Xの光学軸方向の精度が向上し、光学表示デバイスの精彩及びコントラストが高まる。
本実施形態の制御装置25は、コンピュータシステムを含んで構成されている。このコンピュータシステムは、CPU等の演算処理部と、メモリーやハードディスク等の記憶部とを備える。本実施形態の制御装置25は、コンピュータシステムの外部の装置との通信を実行可能なインターフェースを含む。制御装置25には、入力信号を入力可能な入力装置が接続されていてもよい。上記の入力装置は、キーボード、マウス等の入力機器、あるいはコンピュータシステムの外部の装置からのデータを入力可能な通信装置等を含む。制御装置25は、フィルム貼合システム1の各部の動作状況を示す液晶表示ディスプレイ等の表示装置を含んでいてもよいし、表示装置と接続されていてもよい。
制御装置25の記憶部には、コンピュータシステムを制御するオペレーティングシステム(OS)がインストールされている。制御装置25の記憶部には、演算処理部にフィルム貼合システム1の各部を制御させることによって、フィルム貼合システム1の各部に、第一の供給部81による第一光学部材F11の供給と第二の供給部82による第一光学部材F11の供給との切替処理を実行させるプログラムが記録されている。記憶部に記録されているプログラムを含む各種情報は、制御装置25の演算処理部が読み取り可能である。制御装置25は、フィルム貼合システム1の各部の制御に要する各種処理を実行するASIC等の論理回路を含んでいてもよい。
以上説明したように、上記実施形態におけるフィルム貼合システム1は、液晶パネルPに光学部材F1Xを貼合して構成され、液晶パネルPの表示領域P4に対応する幅の帯状の光学部材シートFXを原反ロールR1からセパレータシートF3aと共に巻き出し、光学部材シートFXをセパレータシートF3aを残してカットして光学部材F1Xとし、光学部材F1Xを供給する第一の供給部81と、液晶パネルPの表示領域P4に対応する大きさの枚葉状の光学部材F1Xを搬送して供給する第二の供給部82と、第一の供給部81によって供給された光学部材F1Xと、第二の供給部82によって供給された光学部材F1Xとのうちのいずれか一方を選択して保持面32aに貼り付けて保持するとともに、保持面82aに保持した光学部材F1Xを液晶パネルPに貼合する貼合ヘッド32と、を備える。さらに、第二の供給部82は、キャリアシートF9を原反ロールR3から巻き出し、キャリアシートF9上に枚葉状の光学部材F1Xを貼合して搬送する。また、第一の供給部81は、光学部材F1XをセパレータシートF3aから剥離する第一の剥離部81cを含む。第二の供給部82は、光学部材F1XをキャリアシートF9から剥離する第二の剥離部82cを含む。
この構成によれば、ロールツーパネル方式とチップツーパネル方式の2種類の方式を一つの設備で併用することができる。そのため、貼合ヘッド32及び吸着ステージ41の双方を、それぞれの方式ごとに設ける必要がなく、システム全体としてそれぞれ一つだけ設けることで済み、装置構成をシンプルにすることができる。従って、使い勝手がよく、優れた順応性を有し、且つ、供給方式の多様化を図ることができる。また、設備コストを抑えることができる。
さらに、キャリアシートF9上に枚葉状の光学部材F1Xを貼合して搬送するため、枚葉状の光学部材F1Xの供給をスムーズに行うことができる。
また、第一の供給部81が第一の剥離部81cを含み、第二の供給部82が第二の剥離部82cを含むため、第一の供給部81,第二の供給部82から光学部材F1Xを得るための剥離動作をスムーズに行うことができる。
また、フィルム貼合システム1においては、表示領域P4に対応する幅の帯状の光学部材シートFXを所定長さにカットして光学部材F1Xとし、光学部材F1Xを貼合ヘッド32の保持面32aに保持すると共に、光学部材F1Xを液晶パネルPに貼合することで、光学部材F1Xの寸法バラツキや貼合バラツキを抑え、表示領域P4周辺の額縁部Gを縮小して表示エリアの拡大及び機器の小型化を図ることができる。
また、光学部材F1Xを貼合ヘッド32に転写した後に液晶パネルPに貼り付ける構成であるため、貼合ヘッド32と液晶パネルPとの位置決めを精度良く行うことができる。
従って、光学部材F1Xと液晶パネルPとの貼合せ精度を高めることができる。
また、フィルム貼合システム1においては、光学部材F1Xの連続的な貼合が容易になり、光学表示デバイスの生産効率を高めることができる。また、貼合ヘッド32として円弧状の保持面32aを有するものを用いているため、円弧状の保持面32aの傾動により光学部材F1Xをスムーズに保持できると共に、円弧状の保持面32aの傾動により光学部材F1Xを液晶パネルPに確実に貼合することができる。
また、フィルム貼合システム1においては、ナイフエッジ31が、光学部材F1Xを液晶パネルPとの貼合面を下向きにしてセパレータシートF3aから剥離させ、貼合ヘッド32が、貼合面と反対側の上面を保持面32aに貼り付けて保持し、貼合面を下向きにした状態で、剥離位置と貼合位置との間を移動する。そのため、光学部材シートFXが粘着層F2a側の貼合面を下方に向けて搬送されることとなり、光学部材シートFXの貼合面の傷付きや異物の付着等を抑えて貼合不良の発生を抑制できる。
また、フィルム貼合システム1は、液晶パネルPを搬入位置(第一ロータリ始発位置11a,第二ロータリ始発位置16a)、貼合位置(各吸着ステージ41)及び搬出位置(第一ロータリ終着位置11b,第二ロータリ終着位置16b)に移動させるロータリインデックス11,16を備えることで、液晶パネルPの搬送方向を効率よく切り替えると共に第一ロータリインデックス11,第二ロータリインデックス16もラインの一部としてライン長さを抑えることができ、システムの設置自由度を高めることができる。
(第二実施形態)
続いて、第二実施形態に係るフィルム貼合システムの構成について説明する。図11は、本実施形態のフィルム貼合システム2の概略構成図である。図11では図示都合上、フィルム貼合システム2を上下二段に分けて記載している。以下、第一実施形態と共通する構成要素については、同じ符号を付し、その詳細な説明は省略する。
第一実施形態においては、貼合ヘッド32によって貼合される光学部材F1Xの幅及び長さが液晶パネルPの表示領域P4におけるそれと同等である場合を例に挙げた。これに対し、本実施形態においては、表示領域P4よりも大きい(幅及び長さが大きい)シート片を液晶パネルPに貼合した後、シート片の余剰部分を切り離す切断装置を備えており、この点において第一実施形態と大きく異なる。
本実施形態において、フィルム貼合システム2は、図11に示すように、液晶パネルPの表裏面に、長尺帯状の第一光学部材シートF1、第二光学部材シートF2及び第三光学部材シートF3(光学部材シートFX)から切り出した光学部材(第一の供給部81によって供給された光学部材)と、第二の供給部82によって供給された光学部材とのうちのいずれか一方から選択された第一光学部材F11、第二光学部材F12及び第三光学部材F13(図3参照、光学部材F1X)を貼合する。
尚、本実施形態において、第一光学部材F11、第二光学部材F12及び第三光学部材F13は、後述する第一シート片F1、第二シート片F2m及び第三シート片F3m(以下、シート片FXmと総称することもある)から、シート片FXmが貼合された液晶パネルPとシート片FXmとの貼合面の外側の余剰部分を切り離すことにより形成されたものである。
図12はフィルム貼合システム2の平面図(上面図)である。以下、図11,12を参照してフィルム貼合システム2について説明する。尚、図中矢印Fは液晶パネルPの搬送方向を示す。以下の説明でも、第一実施形態と同様、液晶パネルPの搬送方向上流側をパネル搬送上流側、液晶パネルPの搬送方向下流側をパネル搬送下流側という。
フィルム貼合システム2は、メインコンベヤ5の所定位置を貼合工程の始点5a及び終点5bとする。フィルム貼合システム2は、第一サブコンベヤ6及び第二サブコンベヤ7と、第一搬送装置8と、洗浄装置9と、第一ロータリインデックス11と、第二搬送装置12と、第一貼合装置13及び第二貼合装置15と、フィルム剥離装置14と、第一切断装置51と、を備える。
さらに、フィルム貼合システム2は、第一ロータリインデックス11のパネル搬送下流側に設けられる第二ロータリインデックス16と、第三搬送装置17と、第三貼合装置18と、第二切断装置52と、第二サブコンベヤ7と、第四搬送装置21と、第五搬送装置22と、を備える。
フィルム貼合システム2は、駆動式のメインコンベヤ5、第一サブコンベヤ6,第二サブコンベヤ7及び第一ロータリインデックス11,第二ロータリインデックス16が形成するラインを用いて液晶パネルPを搬送しつつ、液晶パネルPに順次所定の処理を施す。液晶パネルPは、例えばメインコンベヤ5では表示領域P4の短辺を搬送方向に沿わせた向きで搬送され、メインコンベヤ5と直交する第一サブコンベヤ6,第二サブコンベヤ7では表示領域P4の長辺を搬送方向に沿わせた向きで搬送され、第一ロータリインデックス11,第二ロータリインデックス16では表示領域P4の長辺を第一ロータリインデックス11,第二ロータリインデックス16の径方向に沿わせた向きで搬送される。
フィルム貼合システム2は、液晶パネルPの表裏面に対して、帯状の光学部材シートFXから所定長さに切り出したシート片FXm(第一の供給部81によって供給されたシート片FXm)と、第二の供給部82によって供給されたシート片FXmとのうちのいずれか一方から選択されたシート片FXm(光学部材F1Xに相当)を貼合する。
本実施形態において、第一の供給部81は、液晶パネルPの表示領域P4の短辺の長さよりも広い幅の帯状の光学部材シートFXを原反ロールR1からセパレータシートF3aと共に巻き出し、光学部材シートFXをセパレータシートF3aを残して表示領域P4の長辺よりも長い長さでカットしてシート片FXmとし、このシート片FXmを供給する。
本実施形態において、第二の供給部82は、液晶パネルPの表示領域P4の短辺の長さより広い幅で且つ表示領域P4の長辺の長さよりも長い長さのシート片FXmを搬送して供給する。
第一ロータリインデックス11は、第二搬送装置12からの搬入位置(図12の平面視の左端部)を第一ロータリ始発位置11aとして右回りに回転駆動する。第一ロータリインデックス11は、第一ロータリ始発位置11aから右回りに90°回転した位置(図12の上端部)を第一貼合搬出入位置11cとする。
第一貼合搬出入位置11cにおいて、液晶パネルPは、不図示の搬送ロボットにより第一貼合装置13に搬入される。本実施形態では、第一貼合装置13により液晶パネルPにおけるバックライト側の第一シート片F1mの貼合が行われる。
第一シート片F1mは、液晶パネルPの表示領域P4よりも大きいサイズのシート片であって、第一の供給部81によって供給された第一シート片F1mと、第二の供給部82によって供給された第一シート片F1mとのうちのいずれか一方から選択されたシート片である。
第一貼合装置13により液晶パネルPの表裏一方の面に第一シート片F1mが貼合されることにより、第一光学部材貼合体PA1が形成される。第一光学部材貼合体PA1は、不図示の搬送ロボットにより第一貼合装置13から第一ロータリインデックス11の第一貼合搬出入位置11cへと搬入される。
第一ロータリインデックス11は、第一貼合搬出入位置11cから右回りに45°回転した位置(図12の右上端部)をフィルム剥離位置11eとする。このフィルム剥離位置11eにて、フィルム剥離装置14による第一シート片F1mの表面保護フィルムF4aの剥離が行われる。
第一ロータリインデックス11は、フィルム剥離位置11eから右回りに45°回転した位置(図12の右端位置)を第二貼合搬出入位置11dとする。
この第二貼合搬出入位置11dにおいて、液晶パネルPは、不図示の搬送ロボットにより第二貼合装置15に搬入される。本実施形態では、第二貼合装置15により液晶パネルPにおけるバックライト側の第二シート片F2mの貼合が行われる。
第二シート片F2mは、液晶パネルPの表示領域よりも大きいサイズのシート片であって、第一の供給部81によって供給された第二シート片F2mと、第二の供給部82によって供給された第二シート片F2mとのうちのいずれか一方から選択されたシート片である。
第二貼合装置15により第一光学部材貼合体PA1の第一シート片F1m側の面に第二シート片F2mが貼合されることにより、第二光学部材貼合体PA2が形成される。第二光学部材貼合体PA2は、不図示の搬送ロボットにより第二貼合装置15から第一ロータリインデックス11の第二貼合搬出入位置11dへと搬入される。
第一ロータリインデックス11は、第二貼合搬出入位置11dから右回りに90°回転した位置(図12の下端部)を第一ロータリ終着位置(第一切断位置)11bとする。
本実施形態において、第一ロータリ終着位置11bは、第一切断装置51による第一シート片F1mおよび第二シート片F2mの切断が行われる第一切断位置である。
また、フィルム貼合システム2は、第一検出装置91(図17参照)を備える。第一検出装置91は、第二貼合搬出入位置11dよりもパネル搬送下流側に設けられる。第一検出装置91は、液晶パネルPと第一シート片F1mとの貼合面(以下、第一貼合面と称することがある。)の端縁を検出する。
図16、図17及び図18を参照して説明する。尚、図16、図17及び図18においては、便宜上、第二シート片F2mの図示を省略する。
第一検出装置91は、例えば図16に示すように、第一サブコンベア6の搬送経路上に設置された4箇所の検査領域CAにおいて第一貼合面SA1の端縁ED(貼合面の外周縁)を検出する。各検査領域CAは、矩形形状を有する第一貼合面SA1の4つの角部に対応する位置に配置されている。端縁EDは、ライン上を搬送される液晶パネルPごとに検出される。第一検出装置91によって検出された端縁EDのデータは、記憶装置24(図11参照)に記憶される。
尚、検査領域CAの配置位置はこれに限らない。例えば、各検査領域CAが、第一貼合面SA1の各辺の一部(例えば各辺の中央部)に対応する位置に配置されていてもよい。
図17は、第一検出装置91の模式図である。
図17に示すように、第一検出装置91は、端縁EDを照明する照明光源94と、第一貼合面SA1の法線方向に対して端縁EDよりも第一貼合面SA1の内側に傾斜した姿勢で配置され、第一光学部材貼合体PA1の第一シート片F1mが貼合された側から端縁EDの画像を撮像する撮像装置93と、を備えている。
照明光源94と撮像装置93とは、図16で示した4箇所の検査領域CA(第一貼合面SA1の4つの角部に対応する位置)にそれぞれ配置されている。
第一貼合面SA1の法線と撮像装置93の撮像面93aの法線とのなす角度θ(以下、撮像装置93の傾斜角度θと称する)は、撮像装置93の撮像視野内にパネル分断時のずれやバリ等が入り込まないように設定できる。例えば、第二基板P2の端面が第一基板P1の端面よりも外側にずれている場合、撮像装置93の傾斜角度θは、撮像装置93の撮像視野内に第二基板P2の端縁が入り込まないように設定する。
撮像装置93の傾斜角度θは、第一貼合面SA1と撮像装置93の撮像面93aの中心との間の距離H(以下、撮像装置93の高さHと称する)に適合するように設定できる。例えば、撮像装置93の高さHが50mm以上100mm以下の場合、撮像装置93の傾斜角度θは、5°以上20°以下の範囲の角度に設定できる。ただし、経験的にずれ量が分かっている場合には、そのずれ量に基づいて撮像装置93の高さH及び撮像装置93の傾斜角度θを求めることができる。本実施形態では、撮像装置93の高さHが78mm、撮像装置93の傾斜角度θが10°に設定されている。
照明光源94と撮像装置93とは、各検査領域CAに固定して配置されている。
尚、照明光源94と撮像装置93とは、第一貼合面SA1の端縁EDに沿って移動可能に配置されていてもよい。この場合、照明光源94と撮像装置93とがそれぞれ1つずつ設けられていればよい。また、これにより、照明光源94と撮像装置93とを、第一貼合面SA1の端縁EDを撮像しやすい位置に移動させることができる。
照明光源94は、第一光学部材貼合体PA1の第一シート片F1mが貼合された側とは反対側に配置されている。照明光源94は、第一貼合面SA1の法線方向に対して端縁EDよりも第一貼合面SA1の外側に傾斜した姿勢で配置されている。本実施形態では、照明光源94の光軸と撮像装置93の撮像面93aの法線とが平行になっている。
尚、照明光源は、第一光学部材貼合体PA1の第一シート片F1mが貼合された側に配置されていてもよい。
また、照明光源94の光軸と撮像装置93の撮像面93aの法線とが若干斜めに交差していてもよい。
また、図18に示すように、撮像装置93及び照明光源94の各々が、第一貼合面SA1の法線方向に沿って端縁EDに重なる位置に配置されていてもよい。第一貼合面SA1と撮像装置93の撮像面93aの中心との間の距離H1(以下、撮像装置93の高さH1と称する)は、第一貼合面SA1の端縁EDを検出しやすい位置に設定できる。例えば、撮像装置93の高さH1は、50mm以上150mm以下の範囲に設定できる。
第一シート片F1mのカット位置は、第一貼合面SA1の端縁EDの検出結果に基づいて調整される。制御装置25(図11参照)は、記憶装置24(図11参照)に記憶された第一貼合面SA1の端縁EDのデータを取得し、第一光学部材F11が液晶パネルPの外側(第一貼合面SA1の外側)にはみ出さない大きさとなるように第一シート片F1mのカット位置を決定する。第一切断装置51は、制御装置25によって決定されたカット位置において第一シート片F1mを切断する。
図11及び図12に戻り、第一切断装置51は、第一検出装置91よりもパネル搬送下流側に設けられている。第一切断装置51は、液晶パネルPに貼合された第一シート片F1m及び第二シート片F2mのそれぞれから第一貼合面SA1に対応する部分の外側に配置された余剰部分をまとめて切り離し、第一光学部材シートF1から構成される第一光学部材F11及び第二光学部材シートF2から構成される第二光学部材F12を、第一貼合面SA1に対応する大きさの光学部材として形成する。
ここで、「第一貼合面SA1に対応する大きさ」とは、液晶パネルPの表示領域P4の大きさ以上、液晶パネルPの外形状(平面視における輪郭形状)の大きさ以下の大きさを指す。
第一シート片F1mと第二シート片F2mを液晶パネルPに貼合した後にまとめてカットすることで、第一光学部材F11と第二光学部材F12との位置ずれがなくなり、第一貼合面SA1の外周縁の形状に合った第一光学部材F11および第二光学部材F12が得られる。また、第一シート片F1mと第二シート片F2mの切断工程も簡略化される。
第一切断装置51により第二光学部材貼合体PA2から第一シート片F1m及び第二シート片F2mの余剰部分が切り離されることにより、液晶パネルPの表裏一方の面に第一光学部材F11および第二光学部材F12が貼合されて構成される第三光学部材貼合体PA3が形成される。このとき、第三光学部材貼合体PA3と、第一貼合面SA1に対応する部分(第一光学部材F11,第二光学部材F12)が切り取られて、枠状に残る第一シート片F1m,第二シート片F2mの余剰部分とが分離される。
ここで、「第一貼合面SA1に対応する部分」とは、表示領域P4の大きさ以上、液晶パネルPの外形状の大きさ以下の領域で、かつ電気部品取り付け部等の機能部分を避けた領域を示す。本実施形態では、平面視矩形状の液晶パネルPにおける機能部分を除いた三辺では、液晶パネルPの外周縁に沿って余剰部分をレーザーカットし、機能部分に相当する一辺では、液晶パネルPの外周縁から表示領域P4側に適宜入り込んだ位置で余剰部分をレーザーカットしている。例えば、第一貼合面SA1に対応する部分がTFT(Thin Film Transistor)基板の貼合面の場合、機能部分に相当する一辺では機能部分を除くよう液晶パネルPの外周縁から表示領域P4側に所定量ずれた位置でカットされる。
尚、液晶パネルPにおける機能部分を含む領域(例えば液晶パネルP全体)にシート片を貼合することに限らない。例えば、予め液晶パネルPにおける機能部分を避けた領域にシート片を貼合し、その後、平面視矩形状の液晶パネルPにおける機能部分を除いた三辺において液晶パネルPの外周縁に沿って余剰部分をレーザーカットしてもよい。
第一シート片FX1および第二シート片F2mから切り離された余剰部分は、不図示の剥離装置によって液晶パネルPから剥離され回収される。第三光学部材貼合体PA3は、第一ロータリ終着位置11bにて、第三搬送装置17により搬出される。
第三搬送装置17は、液晶パネルP(第三光学部材貼合体PA3)を保持して垂直方向及び水平方向で自在に搬送する。第三搬送装置17は、例えば吸着によって保持した液晶パネルPを第二ロータリインデックス16の第二ロータリ始発位置16aへ搬送すると共に、この搬送時に液晶パネルPの表裏を反転し、第二ロータリ始発位置16aで吸着を解除して液晶パネルPを第二ロータリインデックス16に受け渡す。
第二ロータリインデックス16は、第三搬送装置17からの搬入位置(図12の平面視の上端部)を第二ロータリ始発位置16aとして右回りに回転駆動する。第二ロータリインデックス16は、第二ロータリ始発位置16aから右回りに90°回転した位置(図12の右端部)を第三貼合搬出入位置16cとする。
第三貼合搬出入位置16cにおいて、液晶パネルPは、不図示の搬送ロボットにより第三貼合装置18に搬入される。本実施形態では、第三貼合装置18により表示面側の第三シート片F3mの貼合が行われる。
第三シート片F3mは、液晶パネルPの表示領域よりも大きいサイズのシート片であって、第一の供給部81によって供給された第三シート片F3mと、第二の供給部82によって供給された第三シート片F3mとのうちのいずれか一方から選択されたシート片である。
第三貼合装置18により液晶パネルPの表裏他方の面(第三光学部材貼合体PA3の第一光学部材F11および第二光学部材F12が貼合された面とは反対側の面)に第三シート片F3mが貼合されることにより、第四光学部材貼合体PA4が形成される。第四光学部材貼合体PA4は、不図示の搬送ロボットにより第三貼合装置18から第二ロータリインデックス16の第三貼合搬出入位置16cへと搬入される。
本実施形態において、第二ロータリインデックス16は、第三貼合搬出入位置16cから右回りに90°回転した位置(図12の下端部)を第二切断位置16eとする。第二切断位置16eにて、第二切断装置52よる第三シート片F3mの切断が行われる。
また、フィルム貼合システム2は、第二検出装置92(図17参照)を備える。第二検出装置92は、第三貼合搬出入位置16cよりもパネル搬送下流側に設けられている。第二検出装置92は、液晶パネルPと第三シート片F3mとの貼合面(以下、第二貼合面と称することがある。)の端縁を検出する。第二検出装置92によって検出された端縁のデータは、記憶装置24(図11参照)に記憶される。
第三シート片F3mのカット位置は、第二貼合面の端縁の検出結果に基づいて調整される。制御装置25(図11参照)は、記憶装置24(図11参照)に記憶された第二貼合面の端縁のデータを取得し、第三光学部材F13が液晶パネルPの外側(第二貼合面の外側)にはみ出さない大きさとなるように第三シート片F3mのカット位置を決定する。第二切断装置52は、制御装置25によって決定されたカット位置において第三シート片F3mを切断する。
第二切断装置52は、第二検出装置92よりもパネル搬送下流側に設けられている。第二切断装置52は、液晶パネルPに貼合された第三シート片F3mから第二貼合面に対応する部分の外側に配置された余剰部分を切り離し、第二貼合面に対応する大きさの光学部材(第三光学部材F13)を形成する。
ここで、「第二貼合面に対応する大きさ」とは、液晶パネルPの表示領域P4の大きさ以上、液晶パネルPの外形状(平面視における輪郭形状)の大きさ以下の大きさを指す。
第二切断装置52により第四光学部材貼合体PA4から第三シート片F3mの余剰部分が切り離されることにより、液晶パネルPの表裏他方の面に第三光学部材F13が貼合され、且つ、液晶パネルPの表裏一方の面に第一光学部材F11および第二光学部材F12が貼合されて構成される第五光学部材貼合体PA5が形成される。このとき、第五光学部材貼合体PA5と、第二貼合面に対応する部分(第三光学部材F13)が切り取られて枠状に残る第三シート片F3mの余剰部分とが分離される。第三シート片F3mから切り離された余剰部分は、不図示の剥離装置によって液晶パネルPから剥離され回収される。
ここで、「第二貼合面に対応する部分」とは、表示領域P4の大きさ以上、液晶パネルPの外形状の大きさ以下の領域で、かつ電気部品取り付け部等の機能部分を避けた領域を示す。本実施形態では、平面視矩形状の液晶パネルPにおける四辺において、液晶パネルPの外周縁に沿って余剰部分をレーザーカットしている。例えば、第二貼合面に対応する部分がCF(Color Filter)基板の貼合面の場合、機能部分に相当する部分がないため、液晶パネルPの四辺において液晶パネルPの外周縁に沿ってカットされる。
本実施形態において、第一切断装置51は、第一検出装置91が検出した液晶パネルPと第一シート片F1mとの貼合面(第一貼合面SA1)の外周縁に沿って、第一シート片F1m及び第二シート片F2mのそれぞれを切断する。第二切断装置52は、第二検出装置92が検出した液晶パネルPと第三シート片F3mとの貼合面(第二貼合面)の外周縁に沿って、第三シート片F3mを切断する。
ここで、第一切断装置51および第二切断装置52は、例えばCO2レーザーカッターである。尚、第一及び第二切断装置51,52の構成はこれに限定されることはなく、例えば、切断刃などの他の切断手段を用いることも可能である。
第一切断装置51および第二切断装置52は、第一検出装置91,第二検出装置92が検出した液晶パネルPとシート片FXmとの貼合面の外周縁に沿って、シート片FXmを無端状に切断する。第一切断装置51と第二切断装置52は、同一のレーザー出力装置53に接続されている。第一切断装置51、第二切断装置52およびレーザー出力装置53によって、シート片FXmから貼合面に対応する部分の外側に配置された余剰部分を切り離し、貼合面に対応する大きさの光学部材シートFXを形成する切断手段が構成されている。第一シート片F1m,第二シート片F2m,第三シート片F3mの切断に必要なレーザー出力はそれほど大きくないため、レーザー出力装置53から出力された高出力のレーザー光を二つに分岐して第一切断装置51と第二切断装置52に供給してもよい。
本実施形態において、第二ロータリインデックス16は、第二切断位置16eから右回りに90°回転した位置(図12の左端部)を第二ロータリ終着位置16bとする。第二ロータリ終着位置16bにて、第四搬送装置21による第五光学部材貼合体PA5の搬出が行われる。
第四搬送装置21は、液晶パネルP(第五光学部材貼合体PA5)を保持して垂直方向及び水平方向で自在に搬送する。第四搬送装置21は、例えば吸着によって保持した液晶パネルPを第二サブコンベヤ7の第二始発位置7aへ搬送し、第二始発位置7aで吸着を解除して液晶パネルPを第二サブコンベヤ7に受け渡す。
第五搬送装置22は、液晶パネルP(第五光学部材貼合体PA5)を保持して垂直方向及び水平方向で自在に搬送する。第五搬送装置22は、例えば吸着によって保持した液晶パネルPをメインコンベヤ5の終点5bへ搬送し、終点5bで吸着を解除して液晶パネルPをメインコンベヤ5に受け渡す。
第二ロータリ終着位置16b以降の液晶パネルP(第五光学部材貼合体PA5)の搬送経路上には不図示の貼合検査位置が設置されており、この貼合検査位置にて、フィルム貼合が行われたワーク(液晶パネルP)の不図示の検査装置による検査(光学部材F1Xの位置が適正か否か(位置ズレが公差範囲内にあるか否か)等の検査)が行われる。液晶パネルPに対する光学部材F1Xの位置が適正ではないと判定されたワークは、不図示の払い出し手段によりシステム外に排出される。
以上によりフィルム貼合システム2による貼合工程が完了する。
以下、第一貼合装置13による液晶パネルPへの貼合シートF5の貼合工程を例に挙げて説明する。尚、第一貼合装置13と同一の構成を有する第二貼合装置15及び第三貼合装置18による貼合工程についての説明は省略する。
本実施形態において、第一貼合装置13は、第一光学部材シートF1から所定長さに切り出したシート片(第一の供給部81によって供給された第一シート片F1m)と、第二の供給部82によって供給された第一シート片F1mとのうちのいずれか一方を選択して、選択した第一シート片F1mを貼合ヘッド32の保持面32aに保持すると共に、保持面32aに保持した第一シート片F1mを液晶パネルPに押し付けることにより貼合する。
吸着ステージ41は、第一検出カメラ34〜第五検出カメラ38の検出情報に基づき制御装置25によって駆動制御される。これにより、各貼合位置においての貼合ヘッド32に対する液晶パネルPのアライメントが行われる。
この液晶パネルPに対し、アライメントが行われた貼合ヘッド32からシート片FXmを貼合することで、光学部材F1Xの貼合バラツキが抑えられ、液晶パネルPに対する光学部材F1Xの光学軸方向の精度が向上し、光学表示デバイスの精彩及びコントラストが高まる。
ここで、光学部材シートFXを構成する偏光子フィルムは、例えば二色性色素で染色したPVAフィルムを一軸延伸して形成される。この場合、延伸する際のPVAフィルムの厚さのムラや二色性色素の染色ムラ等に起因して、光学部材シートFXの面内に光学軸方向のばらつきが生じる場合がある。
そこで、本実施形態では、記憶装置24(図11参照)に予め記憶した光学部材シートFXの各部における光学軸の面内分布の検査データに基づき、制御装置25が、光学部材シートFXに対する液晶パネルPの貼合位置(相対貼合位置)を決定する。そして、第一貼合装置13,第二貼合装置15,第三貼合装置18は、この貼合位置に合わせて、シート片FXmに対する液晶パネルPのアライメントを行い、シート片FXmに液晶パネルPを貼合する。
液晶パネルPに対するシート片FXmの貼合位置(相対貼合位置)の決定方法は、例えば次のとおりである。以下、図13Aを用いて、第一の供給部81によって供給されるシート片FXmの一例を挙げて説明する。
まず、図13Aに示すように、光学部材シートFXの幅方向に複数の検査ポイントCPを設定し、各検査ポイントCPにおいて光学部材シートFXの光学軸の方向を検出する。光学軸を検出するタイミングは、原反ロールR1の製造時でもよく、原反ロールR1から光学部材シートFXを巻き出してハーフカットするまでの間でもよい。光学部材シートFXの光学軸方向のデータは、光学部材シートFXの位置(光学部材シートFXの長手方向の位置および幅方向の位置)と関連付けられて記憶装置24(図11参照)に記憶される。
制御装置25は、記憶装置24(図11参照)から各検査ポイントCPの光学軸のデータ(光学軸の面内分布の検査データ)を取得し、シート片FXmが切り出される部分の光学部材シートFX(切込線CLによって区画される領域)の平均的な光学軸の方向を検出する。
例えば、図13Bに示すように、光学軸の方向と光学部材シートFXのエッジラインELとのなす角度(ずれ角)を検査ポイントCP毎に検出し、ずれ角のうち最も大きな角度(最大ずれ角)をθmaxとし、最も小さな角度(最小ずれ角)をθminとしたときに、最大ずれ角θmaxと最小ずれ角θminとの平均値θmid(=(θmax+θmin)/2)を平均ずれ角として検出する。そして、光学部材シートFXのエッジラインELに対して平均ずれ角θmidをなす方向を光学部材シートFXの平均的な光学軸の方向として検出する。尚、ずれ角は、例えば、光学部材シートFXのエッジラインELに対して左回りの方向を正とし、右回りの方向を負として算出される。
そして、上記の方法で検出された光学部材シートFXの平均的な光学軸の方向が、液晶パネルPの表示領域P4の長辺または短辺に対して所望の角度をなすように、液晶パネルPに対するシート片FXmの貼合位置(相対貼合位置)が決定される。例えば、設計仕様によって光学部材F1Xの光学軸の方向が表示領域P4の長辺または短辺に対して90°をなす方向に設定されている場合には、光学部材シートFXの平均的な光学軸の方向が表示領域P4の長辺又は短辺に対して90°をなすように、シート片FXmが液晶パネルPに貼合される。
前述した第一切断装置51,第二切断装置52は、第一検出装置91,第二検出装置92が検出した液晶パネルPとシート片FXmとの貼合面の外周縁に沿ってシート片FXmを切断する。表示領域P4の外側には、液晶パネルPの第一及び第二基板を接合するシール剤等を配置する所定幅の額縁部G(図3参照)が設けられており、この額縁部Gの幅内で第一切断装置51,第二切断装置52によるシート片FXmの切断が行われる。
尚、光学部材シートFXの面内の平均的な光学軸の方向の検出方法は上記方法に限定されることはない。例えば、光学部材シートFXの幅方向に設定された複数の検査ポイントCP(図13A参照)の中から一または複数の検査ポイントCPを選択し、選択された検査ポイントCP毎に、光学軸の方向と光学部材シートFXのエッジラインELとのなす角度(ずれ角)を検出する。そして、選択された一または複数の検査ポイントCPの光学軸方向のずれ角の平均値を平均ずれ角として検出し、光学部材シートFXのエッジラインELに対して平均ずれ角をなす方向を光学部材シートFXの平均的な光学軸の方向として検出してもよい。
以上説明したように、本実施形態におけるフィルム貼合システム2は、液晶パネルPに光学部材F1Xを貼合して構成され、液晶パネルPの表示領域P4の長辺と短辺のうちいずれか一方の辺の長さよりも広い幅の帯状の光学部材シートFXを原反ロールR1からセパレータシートF3aと共に巻き出し、光学部材シートFXをセパレータシートF3aを残して表示領域P4の長辺と短辺のうちいずれか他方の辺の長さよりも長い長さでカットしてシート片FXmとし、シート片FXmを供給する第一の供給部81と、液晶パネルPの表示領域P4の一方の辺の長さより広い幅で且つ表示領域P4の他方の辺の長さよりも長い長さのシート片FXmを搬送して供給する第二の供給部82と、第一の供給部81によって供給されたシート片FXmと、第二の供給部82によって供給されたシート片FXmとのうちのいずれか一方を選択して保持面32aに貼り付けて保持するとともに、保持面32aに保持したシート片FXmを液晶パネルPに貼合する貼合部32と、液晶パネルPに貼合されたシート片FXmから貼合面に対応する部分の外側に配置された余剰部分を切り離し、貼合面に対応する大きさの光学部材F1Xを形成する切断装置51,52と、を備える。さらに、フィルム貼合システム2は、シート片FXmが貼合された液晶パネルPとシート片FXmとの貼合面の外周縁を検出する第一検出装置91,第二検出装置92を含み、第一切断装置51,第二切断装置52は、第一検出装置91,第二検出装置92が検出した液晶パネルPとシート片FXmとの貼合面の外周縁に沿って、シート片FXmを切断する。また、第二の供給部82は、キャリアシートF9を原反ロールR3から巻き出し、キャリアシートF9上に枚葉状のシート片FXmを貼合して搬送する。また、第一の供給部81は、シート片FXmをセパレータシートF3aから剥離する第一の剥離部81cを含み、第二の供給部82は、シート片FXmをキャリアシートF9から剥離する第二の剥離部82cを含む。
この構成によれば、ロールツーパネル方式とチップツーパネル方式の2種類の方式を一つの設備で併用することができる。そのため、貼合ヘッド32及び吸着ステージ41の双方を、それぞれの方式ごとに設ける必要がなく、システム全体としてそれぞれ一つだけ設けることで済み、装置構成をシンプルにすることができる。従って、使い勝手がよく、優れた順応性を有し、且つ、供給方式の多様化を図ることができる。また、設備コストを抑えることができる。
さらに、キャリアシートF9上に枚葉状のシート片FXmを貼合して搬送するため、枚葉状のシート片FXmの供給をスムーズに行うことができる。
また、第一の供給部81が第一の剥離部81cを含み、第二の供給部82が第二の剥離部82cを含むため、第一の供給部81,第二の供給部82からシート片FXmを得るための剥離動作をスムーズに行うことができる。
また、フィルム貼合システム2においては、光学部材F1Xを表示領域P4の際まで精度よく設けることが可能となり、表示領域P4外側の額縁部G(図3参照)を狭めて表示エリアの拡大及び機器の小型化が図られる。
また、フィルム貼合システム2において、第一切断装置51および第二切断装置52はレーザーカッターであり、第一切断装置51および第二切断装置52は同一のレーザー出力装置53に接続されており、レーザー出力装置53から出力されたレーザーが第一切断装置51および第二切断装置52に分岐されて供給されてもよい。この場合、第一切断装置51と第二切断装置52のそれぞれに別々のレーザー出力装置を接続する場合に比べて、光学表示デバイスの生産システムの小型化を図ることができる。
尚、シート片FXmの余剰部分の大きさ(液晶パネルPの外側にはみ出る部分の大きさ)は、液晶パネルPのサイズに応じて適宜設定される。例えば、シート片FXmを5インチ〜10インチの中小型サイズの液晶パネルPに適用する場合は、シート片FXmの各辺においてシート片FXmの一辺と液晶パネルPの一辺との間の間隔を2mm〜5mmの範囲の長さに設定する。
(第三実施形態)
続いて、第三実施形態に係る第一貼合装置の構成について説明する。図14は、本実施形態に係る第一貼合装置113の概略側面図である。尚、第二貼合装置及び第三貼合装置も同様の構成を有するものとしてその詳細説明は省略する。以下の説明において、第一実施形態と共通する構成要素については、同じ符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図14に示すように、吸着ステージ41は、貼合ヘッド32が第一の供給部81と第二の供給部82との間で移動する方向(シート搬送方向と直交する方向と平行な第三の方向V3)の延長線上に配置されている。例えば、吸着ステージ41は、第三の方向V3に沿って延設するガイドレール73a(図8参照)と平面視で重なる位置に配置されている。
この構成によれば、第一の供給部81と第二の供給部82と吸着ステージ41との間の貼合ヘッド32の移動を直線状とすることができる。従って、吸着ステージ41がシート搬送方向に沿ってナイフエッジ31と隣り合う位置に配置される構成に比べて、移動装置70による貼合ヘッド32の移動軸を減らすことができ、光学部材F1Xをスムーズに貼合することができる。
(第四実施形態)
図15A、15Bは、上記実施形態のフィルム貼合システム1,フィルム貼合システム2に適用される貼合装置の模式図である。
図15Aは、シート片FXmを貼合ヘッド60に保持した状態を示す図である。図15Bは、シート片FXmを液晶パネルPに貼合した状態を示す図である。
本実施形態において第一実施形態と異なる点は、第一実施形態の貼合装置が円弧状の保持面32aを有する貼合ヘッド32を用いたのに対し、本実施形態の貼合装置が平面状の保持面60aを有する貼合ヘッド60を用いている点である。よって、ここでは、貼合ヘッド60の構成を中心に説明し、第一実施形態と共通する構成要素については、同じ符号を付し、詳細な説明は省略する。
本実施形態の貼合装置は、貼合ヘッド60と、貼合ローラ62と、貼合ヘッド60および貼合ローラ62を支持するガイドバー61と、ガイドバー61を液晶パネルPに対して傾動させた状態で水平移動させる駆動装置63と、を有する。図示はしないが、本実施形態の貼合装置には、図8に示したものと同様の巻き出し部、カット部およびナイフエッジ(剥離部)が設けられている。
貼合ヘッド60は、セパレータシートから剥離されたシート片FXmを保持する平面状の保持面60aを有する。保持面60aは、ガイドバー61が傾動することにより、液晶パネルPに対して傾斜する。シート片FXmは、シート片FXmの一端部が保持面60aの外側にはみ出すように位置決めされ、保持面60aに吸着される。シート片FXmの吸着力は弱く、シート片FXmは保持面60aに保持された状態で、保持面60a上を滑るようにして水平方向に移動することができる。
貼合ローラ62は、貼合ヘッド60の側方に配置され、貼合ヘッド60の保持面60aからはみ出したシート片FXmを液晶パネルPに押し付けて貼着する。この状態で駆動装置63によりガイドバー61を水平方向に移動させると、シート片FXmの一端部が液晶パネルPに貼着された状態で貼合ヘッド60および貼合ローラ62がシート片FXmの一端部側から他端部側に向けて水平移動する。これにより、シート片FXmが貼合ローラ62によって一端部側から徐々に液晶パネルPに貼合される。
貼合ヘッド60は、保持面60aに保持したシート片FXmを、水平方向でヘッド移動方向及びその直交方向並びに回転方向でアライメントする。シート片FXmと液晶パネルPとの貼合位置(相対貼合位置)は、第一実施形態と同様に、光学部材シートFXの光学軸方向の検査データに基づいて制御装置25(図1参照)が決定する。貼合ヘッド60は、制御装置25が決定した相対貼合位置に基づき、保持面60aに保持したシート片FXmを液晶パネルPに貼合する。
よって、本実施形態においても、表示領域周辺の額縁部を縮小して表示エリアの拡大及び機器の小型化を図ることができる光学表示デバイスの生産システムが提供できる。
尚、上記実施形態のフィルム貼合システムでは、検出装置を用いて複数の液晶パネルPごとに貼合面の外周縁を検出し、検出した外周縁に基づいて、個々の液晶パネルPごとに貼合したシート片の切断位置を設定してもよい。これにより、液晶パネルPやシート片の大きさの個体差によらず所望の大きさの光学部材を切り離すことができるため、液晶パネルPやシート片の大きさの個体差による品質バラツキをなくし、表示領域周辺の額縁部を縮小して表示エリアの拡大及び機器の小型化を図ることができる。
尚、本発明は上記実施形態に限られるものではなく、部品構成や構造、形状、大きさ、数及び配置などを含め、当該発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
1,2…フィルム貼合システム(光学表示デバイスの生産システム)、13…第一貼合装置(貼合装置)、15…第二貼合装置(貼合装置)、18…第三貼合装置(貼合装置)、81a…巻き出し部、32…貼合ヘッド(貼合部)、32a…保持面、51…第一切断装置(切断装置)、52…第二切断装置(切断装置)、81…第一の供給部、81c…第一の剥離部、82…第二の供給部、82c…第二の剥離部、91…第一検出装置(検出装置)、92…第二検出装置(検出装置)、P…液晶パネル(光学表示部品)、P4…表示領域、F1…第一光学部材シート(光学部材シート)、F2…第二光学部材シート(光学部材シート)、F3…第三光学部材シート(光学部材シート)、FX…光学部材シート、FXm…シート片、F3a…セパレータシート、F9…キャリアシート、F11…第一光学部材(光学部材)、F12…第二光学部材(光学部材)、F13…第三光学部材(光学部材)、F1X…光学部材、R1…原反ロール、R3…原反ロール、SA1…第一貼合面(貼合面)、ED…第一貼合面の端縁(貼合面の外周縁)。

Claims (7)

  1. 光学表示部品に光学部材を貼合して構成される光学表示デバイスの生産システムであって、
    前記光学表示部品の表示領域に対応する幅の帯状の光学部材シートを原反ロールからセパレータシートと共に巻き出し、前記光学部材シートを前記セパレータシートを残してカットして前記光学部材とし、前記光学部材を供給する第一の供給部と、
    前記光学表示部品の表示領域に対応する大きさの枚葉状の光学部材を搬送して供給する第二の供給部と、
    前記第一の供給部によって供給された光学部材と、前記第二の供給部によって供給された光学部材とのうちのいずれか一方を選択して保持面に貼り付けて保持するとともに、前記保持面に保持した前記光学部材を前記光学表示部品に貼合する貼合部と、
    を備えている光学表示デバイスの生産システム。
  2. 前記第二の供給部は、キャリアシートを原反ロールから巻き出し、前記キャリアシート上に前記枚葉状の光学部材を貼合して搬送する請求項1に記載の光学表示デバイスの生産システム。
  3. 前記第一の供給部は、前記光学部材を前記セパレータシートから剥離する第一の剥離部を含み、
    前記第二の供給部は、前記光学部材を前記キャリアシートから剥離する第二の剥離部を含む請求項2に記載の光学表示デバイスの生産システム。
  4. 光学表示部品に光学部材を貼合して構成される光学表示デバイスの生産システムであって、
    前記光学表示部品の表示領域の長辺と短辺のうちいずれか一方の辺の長さよりも広い幅の帯状の光学部材シートを原反ロールからセパレータシートと共に巻き出し、前記光学部材シートを前記セパレータシートを残して前記表示領域の長辺と短辺のうちいずれか他方の辺の長さよりも長い長さでカットしてシート片とし、前記シート片を供給する第一の供給部と、
    前記光学表示部品の表示領域の一方の辺の長さより広い幅で且つ前記表示領域の他方の辺の長さよりも長い長さのシート片を搬送して供給する第二の供給部と、
    前記第一の供給部によって供給されたシート片と、前記第二の供給部によって供給されたシート片とのうちのいずれか一方を選択して保持面に貼り付けて保持するとともに、前記保持面に保持した前記シート片を前記光学表示部品に貼合する貼合部と、
    前記光学表示部品に貼合された前記シート片から貼合面に対応する部分の外側に配置された余剰部分を切り離し、前記貼合面に対応する大きさの前記光学部材を形成する切断装置と、
    を備えている光学表示デバイスの生産システム。
  5. 前記シート片が貼合された前記光学表示部品と前記シート片との貼合面の外周縁を検出する検出装置をさらに含み、
    前記切断装置は、前記検出装置が検出した前記光学表示部品と前記シート片との前記貼合面の外周縁に沿って、前記シート片を切断する請求項4に記載の光学表示デバイスの生産システム。
  6. 前記第二の供給部は、キャリアシートを原反ロールから巻き出し、前記キャリアシート上に前記枚葉状のシート片を貼合して搬送する請求項4又は5に記載の光学表示デバイスの生産システム。
  7. 前記第一の供給部は、前記シート片を前記セパレータシートから剥離する第一の剥離部を含み、
    前記第二の供給部は、前記シート片を前記キャリアシートから剥離する第二の剥離部を含む請求項6に記載の光学表示デバイスの生産システム。
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