JPWO2014057674A1 - 光情報装置、クロストーク低減方法、コンピュータ、プレーヤ及びレコーダ - Google Patents

光情報装置、クロストーク低減方法、コンピュータ、プレーヤ及びレコーダ Download PDF

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Abstract

中央部領域(6c)を通過した第1光束から得られる第1信号に含まれる自トラックに記録されている情報に対する隣接トラックに記録されている情報の比率Xmは、第1及び第2端部領域(6r,6l)を通過した第2及び第3光束から得られる第2及び第3信号に含まれる自トラックに記録されている情報に対する隣接トラックに記録されている情報の比率Xs1,Xs2とは異なり、第1波形等化器(80c)、第2波形等化器(80r)及び第3波形等化器(80l)の各利得の比率は、第1信号、第2信号及び第3信号の各周波数成分において隣接トラックに記録されている情報を相殺するように決定される。

Description

本発明は、光情報媒体に対して情報を再生又は記録する光情報装置、光情報装置におけるクロストークを低減するクロストーク低減方法、光情報装置を備えるコンピュータ、光情報装置を備えるプレーヤ及び光情報装置を備えるレコーダに関するものである。
従来、光ディスクとしてCD、DVD又はBlu−ray(登録商標) Discが広く一般的に知られている。そして、近年さらに光ディスクの記録密度を向上することが望まれている。高密度に情報を記録又は再生する光ディスク情報装置を実現するためには、光ディスクのトラックピッチを縮小する又は光ディスクの線方向の密度を向上する必要がある。
光ディスク情報装置の記録密度の向上を図るためには、光ディスクのトラックピッチを狭めることが有効である。
しかしながら、トラックピッチが狭められると、収束された光束が走査している走査トラックに隣接する隣接トラックに記録された信号が再生信号に漏れこむクロストークが増大し、漏れ込んだ信号が再生信号のノイズとなるという問題があった。
そこで、上記の問題を解決するための従来の光ディスク情報装置では、例えば特許文献1に記載されているように、1ビーム光学系において、トラック直交方向に3分割された光検出器を用い、中央、右側及び左側の各受光部で検出された光量信号C、R、Lを下記の式に基づいて演算することにより、出力信号Sのクロストークをキャンセルしている。
S=K*C+R+L
K:定数
また、特許文献2では、中央の受光部からの信号のみをトランスバーサルフィルタで波形等化する構成が開示されている。この例では、中央のメイン受光部からの出力信号は、左右の各サブ受光部からの出力信号と相関しないように波形等化される。
図27は、従来の光検出器の構成を示す図である。3つの領域に分割された受光部901a,901b,901cは、光ビーム900を受光し、各受光部901a,901b,901cに照射される光量に対応した出力信号を、それぞれ増幅器902a,902b,902cへ出力する。各増幅器902a,902b,902cは、各受光部901a,901b,901cからのそれぞれの出力信号を増幅する。増幅器902a,902b,902cからの出力信号は、各A/D変換器903a,903b,903cにより、アナログ信号からデジタル信号に変換される。
光ビーム900の側縁部に対応した受光部901aおよび901cの出力信号が与えられる各A/D変換器903aおよび903cの出力信号は、加算器905に直接入力される。光ビーム900の中央部に対応した受光部901bの出力信号が与えられるA/D変換器903bの出力信号は、トランスバーサルフィルタ904を介して加算器905に入力される。加算器905は、各入力信号を加算して増幅器906へ出力する。増幅器906の出力信号が情報再生信号として利用される。
加算器905の出力信号は、フィードバック制御のための係数制御回路907に与えられており、係数制御回路907の出力信号は、トランスバーサルフィルタ904に与えられる。係数制御回路907は、トランスバーサルフィルタ904の積算係数を制御している。これにより、トランスバーサルフィルタ904は、光ビーム900の中央部に対応する受光部901bの出力信号を、光ビーム900の側縁部に対応する受光部901aおよび901cの各出力信号とは相関しないように、即ち光ビーム900の側縁部に対応する受光部901aおよび901cの各出力信号によって干渉されないように波形等化する。
特許文献1に記載の技術では、隣接トラックからの漏れこみ信号であるクロストークを一定量低減する効果がある。しかしながら、トラックピッチが狭くなりクロストークが増えると、特許文献1に記載の技術だけでは効果として不十分な場合がある。
また、特許文献2に記載の技術は、中央部に対応する受光部の出力信号が側縁部に対応する受光部の出力信号と相関しないように波形等化する構成としている。しかしながら、中央部に対応する受光部の出力信号と側縁部に対応する受光部の出力信号とは、自トラックの信号成分と隣接トラックからのクロストーク信号成分とを異なる比率でそれぞれ含んでいる。このため、隣接トラックからのクロストーク信号成分を最小にする波形等化器の条件は、中央部に対応する受光部の出力信号と側縁部に対応する受光部の出力信号との相関を無くす波形等化器の条件とは異なる。したがって、中央部に対応する受光部の出力信号と側縁部に対応する受光部の出力信号との相関を無くす波形等化器によって、中央部に対応する受光部の出力信号を波形等化したとしても、クロストーク量は最小にならないという課題がある。
特開平5−242512号公報 特開平5−36083号公報
本発明は、上記の問題を解決するためになされたもので、隣接トラックからのクロストーク量を低減することができ、トラック方向の記録密度を高めても低い誤り率で情報を再生することができる光情報装置、クロストーク低減方法、コンピュータ、プレーヤ及びレコーダを提供することを目的とするものである。
本発明の一局面に係る光情報装置は、光束を出射するレーザー光源と、前記レーザー光源から出射された前記光束を、情報が列状に記録される情報トラックを有する光情報媒体上に収束する対物レンズと、光軸の中心を含む中央部領域と、前記情報トラックの接線に垂直な方向の前記中央部領域の一方側に隣接して配置される第1端部領域と、前記情報トラックの接線に垂直な方向の前記中央部領域の他方側に隣接して配置される第2端部領域とを含み、前記光情報媒体で反射及び回折した前記光束を、前記中央部領域を通過する第1光束と、前記第1端部領域を通過する第2光束と、前記第2端部領域を通過する第3光束とに分割する分割素子と、前記分割素子によって分割された前記第1光束、前記第2光束及び前記第3光束を受光し、受光した前記第1光束、前記第2光束及び前記第3光束の光量に応じた第1信号、第2信号及び第3信号を出力する光検出器と、前記光検出器から出力された前記第1信号に対し、前記第1信号の周波数成分に応じた利得を与える第1波形等化器と、前記光検出器から出力された前記第2信号に対し、前記第2信号の周波数成分に応じた前記第1信号とは異なる利得を与える第2波形等化器と、前記光検出器から出力された前記第3信号に対し、前記第3信号の周波数成分に応じた前記第1信号及び前記第2信号とは異なる利得を与える第3波形等化器と、前記第1波形等化器、前記第2波形等化器及び前記第3波形等化器からの出力信号を加算する加算器と、前記加算器によって加算された信号を情報再生信号として出力する再生信号処理部と、を備え、前記対物レンズにより収束された前記光束が走査している情報トラックを自トラックとし、自トラックに隣接する情報トラックを隣接トラックとし、前記光検出器から出力される前記第1信号、前記第2信号及び前記第3信号は、前記自トラックに記録されている情報と前記隣接トラックに記録されている情報とを両方含み、前記中央部領域を通過した前記第1光束から得られる前記第1信号に含まれる前記自トラックに記録されている情報に対する前記隣接トラックに記録されている情報の比率Xmは、前記第1端部領域を通過した前記第2光束から得られる前記第2信号に含まれる前記自トラックに記録されている情報に対する前記隣接トラックに記録されている情報の比率Xs1及び前記第2端部領域を通過した前記第3光束から得られる前記第3信号に含まれる前記自トラックに記録されている情報に対する前記隣接トラックに記録されている情報の比率Xs2とは異なり、前記第1波形等化器、前記第2波形等化器及び前記第3波形等化器の各利得の比率は、前記第1信号、前記第2信号及び前記第3信号の各周波数成分において前記隣接トラックに記録されている情報を相殺するように決定される。
本発明によれば、隣接トラックからのクロストーク量を低減することができ、トラック方向の記録密度を高めても低い誤り率で情報を再生することができる。
本発明の目的、特徴及び利点は、以下の詳細な説明と添付図面とによって、より明白となる。
本発明の実施の形態1における光ディスク情報装置の構成を示す概略図である。 本発明の実施の形態1における光ディスクの溝構造を示す模式図である。 本発明の実施の形態1における光ディスク情報装置の分割素子の分割構造を示す模式図である。 本発明の実施の形態1における自トラックの領域毎のOTFの振幅の周波数特性を示す図である。 本発明の実施の形態1における自トラックの領域毎の規格化したOTFの振幅の周波数特性を示す図である。 本発明の実施の形態1における自トラックの領域毎のOTFの位相の周波数特性を示す図である。 本発明の実施の形態1における隣接トラックの領域毎のOTFの振幅の周波数特性を示す図である。 本発明の実施の形態1における隣接トラックの領域毎のOTFの位相の周波数特性を示す図である。 本発明の実施の形態1における隣接トラックの領域毎の演算後のOTFの振幅の周波数特性を示す図である。 本発明の実施の形態1における波形等化器の構成を示す図である。 第1〜第3波形等化器で用いられる利得の周波数特性を示す図である。 本発明の実施の形態1の変形例における波形等化器の構成を示す図である。 本発明の実施の形態1におけるクロストーク低減方法について説明するためのフローチャートである。 第1信号、第2信号及び第3信号のクロストーク比率を示す図である。 波形等化係数の比k1の逆数(中央部係数/端部係数の比)の例を示す図である。 信号が規格化周波数0.25まである場合を想定したPR波形を示す図である。 信号が本実施の形態1の信号S0より低い周波数までしかない場合を想定したPR波形を示す図である。 本実施の形態1において算出された波形等化係数を示す図である。 本発明の実施の形態1の第1の変形例における分割素子の領域分割の例を示す図である。 本発明の実施の形態1の第2の変形例における分割素子の領域分割の例を示す図である。 本発明の実施の形態1の第3の変形例における分割素子の領域分割の例を示す図である。 本発明の実施の形態2におけるアンプ付受光素子の構成例を示す図である。 本発明の実施の形態2の変形例におけるアンプ付受光素子の構成例を示す図である。 本発明の実施の形態3に係るコンピュータの概略構成を示す斜視図である。 本発明の実施の形態4に係る光ディスクプレーヤの概略構成を示す斜視図である。 本発明の実施の形態5に係る光ディスクレコーダの概略構成を示す斜視図である。 従来の光検出器の構成を示す図である。
以下本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の実施の形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における光ディスク情報装置の構成を示す概略図であり、図2は、本発明の実施の形態1における光ディスクの溝構造を示す模式図であり、図3は、本発明の実施の形態1における光ディスク情報装置の分割素子の分割構造を示す模式図である。
図1に示す光ディスク情報装置は、青色半導体レーザー1、対物レンズ3、レーザーミラー4、ビームスプリッタ5、分割素子6、光検出器7、利得制御器8、加算器9、再生信号処理部10、制御信号処理部11、対物レンズアクチュエータ12、トラッキング切替器13及びチルト検出器14を備える。光検出器7は、第1受光部7c、第2受光部7r及び第3受光部7lを備える。利得制御器8は、第1波形等化器80c、第2波形等化器80r、第3波形等化器80l、第1増幅器8c、第2増幅器8r及び第3増幅器8lを備える。
図1において、レーザー光源としての青色半導体レーザー1から波長400nm〜415nmの光が出射される。本実施の形態1では、青色半導体レーザー1は、略405nmの波長の光ビームを出射する。青色半導体レーザー1から出射された光ビーム(光束)は、レーザーミラー4で反射し対物レンズ3に向かう。対物レンズ3で絞られた青色の光ビームは、光ディスク2の情報記録面上の例えばグルーブ部上に収束されて照射される。
対物レンズ3の開口数は0.85である。対物レンズ3は、略405nmの波長の光ビームを集光する。対物レンズ3は、青色半導体レーザー1から出射された光束を光ディスク2上に収束する。
図2に示すように、光ディスク2は溝状のトラックを有し、ランド部とグルーブ部とに情報が記録可能となっている。本実施の形態1では、溝間隔Gpは0.48μm、すなわち、トラックピッチTpは0.24μmとしている。ここで、BD(Blu−ray(登録商標) Disc)のトラックピッチTpは0.32μmである。そのため、BDのトラックピッチTpに対して、本実施の形態1における光ディスク2のトラックピッチTpは0.24μmに縮小しているので、記録密度としては約1.8倍の高密度化を見込むことができる。
図1に戻り説明を続ける。光ディスク2の情報記録面上で反射及び回折した反射光は、往路と同様に対物レンズ3を透過し、レーザーミラー4およびビームスプリッタ5を透過し、分割素子6に至る。分割素子6は、ガラス面上に微細な溝が形成されることにより回折格子として動作するように製作された回折素子である。
分割素子6は、図3に示すように、光ディスク2のラジアル方向R(トラック接線に対して垂直な方向)に対応した方向に3分割されている。分割素子6は、中央部領域6cと、中央部領域6cを挟む第1端部領域6r及び第2端部領域6lとを備える。各々の領域を透過した光ビームは、各領域の回折格子により異なる方向に分離される。本実施の形態1では、分割素子6のラジアル方向Rの中央部領域6cの幅wは、光ビーム径の約35%としている。
分割素子6は、光軸の中心を含む中央部領域6cと、情報トラックの接線に垂直な方向の中央部領域6cの一方側に隣接して配置される第1端部領域6rと、情報トラックの接線に垂直な方向の中央部領域6cの他方側に隣接して配置される第2端部領域6lとを含む。すなわち、分割素子6は、光軸の中心を含む中央部領域6cと、中央部領域6cに対してトラックの接線に垂直な方向に隣接して配置される第1端部領域6rと、光軸の中心を通りトラックの接線に平行な直線を軸として第1端部領域6rと線対称に配置される第2端部領域6lとを含む。分割素子6は、光ディスク2で反射及び回折した光束を、中央部領域6cを通過する第1光束と、第1端部領域6rを通過する第2光束と、第2端部領域6lを通過する第3光束とに分割する。
図1に戻り説明を続ける。分割素子6で3つに分離された光ビームは、光検出器7の異なる受光部に各々入射する。すなわち、中央部領域6cを透過した光ビームは光検出器7の第1受光部7cに入射し、第1端部領域6rを透過した光ビームは第2受光部7rに入射し、第2端部領域6lを透過した光ビームは第3受光部7lに入射する。
光検出器7は、分割素子6によって分割された第1光束、第2光束及び第3光束を受光し、受光した第1光束、第2光束及び第3光束の光量に応じた第1信号、第2信号及び第3信号を出力する。光検出器7の第1受光部7c、第2受光部7r及び第3受光部7lは、受光した光量に応じた信号を各々出力する。第1受光部7c、第2受光部7r及び第3受光部7lを出力した各信号は、利得制御器8の第1波形等化器80c、第2波形等化器80r及び第3波形等化器80lに各々入力される。
第1波形等化器80cは、光検出器7の第1受光部7cから出力された第1信号に対し、第1信号の周波数成分に応じた利得を与える。第2波形等化器80rは、光検出器7の第2受光部7rから出力された第2信号に対し、第2信号の周波数成分に応じた第1信号とは異なる利得を与える。第3波形等化器80lは、光検出器7の第3受光部7lから出力された第3信号に対し、第3信号の周波数成分に応じた第1信号及び第2信号とは異なる利得を与える。第1波形等化器80c、第2波形等化器80r及び第3波形等化器80lからの出力信号は、第1増幅器8c、第2増幅器8r及び第3増幅器8lに各々入力される。
第1増幅器8c、第2増幅器8r及び第3増幅器8lは、入力された信号に最適なゲインKr、Kc、Klを与えて加算器9に出力する。加算器9は、第1増幅器8c、第2増幅器8r及び第3増幅器8lからの出力信号を加算する。加算器9から出力される情報信号は、隣接トラックからの信号の漏れこみであるクロストークが抑制された信号となる。加算器9から出力される信号をRF信号として用いることでエラーレートを低減することができる。再生信号処理部10は、加算器9によって加算された信号を情報再生信号として出力する。これにより、低い誤り率で情報再生信号が再生される。
なお、利得制御器8は、第1増幅器8c、第2増幅器8r及び第3増幅器8lを備えていなくてもよく、加算器9は、第1波形等化器80c、第2波形等化器80r及び第3波形等化器80lからの出力信号を加算してもよい。
一方、光ディスク2の情報記録面上で反射及び回折した反射光の一部はビームスプリッタ5によって反射され、制御信号処理部11によって受光される。制御信号処理部11は、受光した光量に応じた信号をもとに、フォーカシング制御信号(Fo制御信号)およびトラッキング制御信号(Tr制御信号)を生成する。フォーカシング制御信号およびトラッキング制御信号は、対物レンズアクチュエータ12に出力され、対物レンズアクチュエータ12によって、対物レンズ3のフォーカシング動作およびトラッキング動作が行われる。本実施の形態1では、トラックピッチTpは0.24μmであり、光ビームの回折限界を下回るが、溝間隔Gpは0.48μmであり、十分な振幅のトラッキングエラー信号を得ることができる。
トラッキング切替器13は、集光スポットが走査する走査トラックが光ディスク2のランド部であるかグルーブ部であるかに応じてトラッキング制御信号の極性を反転させる。
また、利得制御器8は、トラッキング切替器13からの極性切替タイミング情報を得ることによって、ランド部とグルーブ部との切替わりに合わせて利得制御器8で生成するゲインの組合せを切り替える。したがって、ランド部とグルーブ部とでは反射率が異なるので走査トラックがランド部であるかグルーブ部であるかによって走査トラックと隣接トラックとの関係が反転してしまいクロストークを除去する効果がなくなるという不具合を解消することができる。そのため、隣接トラックからの信号の漏れ込みを抑制しエラーレートを低減することで高精度に情報信号を記録又は再生することができる。
図4は、本発明の実施の形態1における自トラックの領域毎のOTFの振幅の周波数特性を示す図である。図4では、遠視野の各受光部から出力される信号の光学的伝達関数(OTF)の振幅の周波数特性を示している。先に示したように、光学系のパラメータのうち、開口数NAは0.85であり、波長λは405nmである。光ディスクのパラメータのうち、溝のピッチは0.48μmであり、ランド部とグルーブ部との幅の比率は1:1であり、溝の深さは0.03λであり、マーク幅は0.16μmである。遠視野を3分割(中央部領域の幅は全体の35%)した各領域について孤立マークの再生信号を計算し、各再生信号をフーリエ変換することによりOTFを計算した。グラフの横軸は規格化周波数を示す。ここでは、1T(チャネルクロック)が55.87nmのマーク列を仮定し、規格化周波数は、周期55.87nmに相当する周波数で規格化した値を示す。規格化周波数0.25は、周期4T(2Tマークと2Tスペースとの繰り返し)に相当する周波数に対応する。縦軸は、光スポットが走査される自トラックを再生した場合のOTFの振幅を示し、任意の単位である。ここで示した光学系の光学カットオフの周期は、λ/2NAの関係より、238.2nmであり、規格化周波数で表すと0.2345に相当する。
図4では、中央部領域6cを通過した第1光束の受光量に応じた第1信号PD2と、第1端部領域6rを通過した第2光束の受光量に応じた第2信号PD1と、第2端部領域6lを通過した第3光束の受光量に応じた第3信号PD3との規格化周波数とOTFとの関係を示している。
図5は、本発明の実施の形態1における自トラックの領域毎の規格化したOTFの振幅の周波数特性を示す図である。図5では、図4に示す第1信号、第2信号及び第3信号をDCレベルのOTF値で規格化した周波数特性を示している。図5では、光スポットが走査される自トラックを再生した場合のOTF値を示している。図5に示すように、光学カットオフに近い高域において、第1端部領域6rを通過した第2光束の受光量に応じた第2信号PD1及び第2端部領域6lを通過した第3光束の受光量に応じた第3信号PD3のOTF値は、中央部領域6cを通過した第1光束の受光量に応じた第1信号PD2のOTF値に比べて低い。
図6は、本発明の実施の形態1における自トラックの領域毎のOTFの位相の周波数特性を示す図である。図6では、OTFの位相と規格化周波数との関係を示している。図6では、光スポットが走査される自トラックを再生した場合のOTF値を示している。中央部領域6cを通過した第1光束の受光量に応じた第1信号PD2、第1端部領域6rを通過した第2光束の受光量に応じた第2信号PD1及び第2端部領域6lを通過した第3光束の受光量に応じた第3信号PD3のいずれも、光学カットオフ周波数にてOTFの位相が180度変化する。中央部領域6cを通過した第1光束の受光量に応じた第1信号PD2のOTFの位相は、光学カットオフ周波数付近で急激に変化している。これに対し、第1端部領域6rを通過した第2光束の受光量に応じた第2信号PD1及び第2端部領域6lを通過した第3光束の受光量に応じた第3信号PD3のOTFの位相は、光学カットオフ周波数の手前から徐々に変化し始める。
図7は、本発明の実施の形態1における隣接トラックの領域毎のOTFの振幅の周波数特性を示す図である。図8は、本発明の実施の形態1における隣接トラックの領域毎のOTFの位相の周波数特性を示す図である。なお、図7では、隣接トラック(マークがあるトラックから0.24μmオフトラックした位置)を再生した信号から計算したOTFの振幅と規格化周波数との関係を示しており、図8では、隣接トラック(マークがあるトラックから0.24μmオフトラックした位置)を再生した信号から計算したOTFの位相と規格化周波数との関係を示している。
隣接トラックが再生される場合、第1端部領域6rを通過した第2光束の受光量に応じた第2信号PD1のOTFの位相が180度反転しており、第2信号PD1のOTFの極性が異なる。また、中域の周波数において、第2端部領域6lを通過した第3光束の受光量に応じた第3信号PD3のOTFの振幅は、中央部領域6cを通過した第1光束の受光量に応じた第1信号PD2のOTFの振幅に比べて小さい。
これらから、中央部領域に対応する信号に比べて端部領域に対応する信号の比率を高めることで、隣接トラックからの信号の振幅(クロストーク)を小さくできることがわかる。OTFの計算結果から、クロストークを低減する効果は周波数毎に異なることがわかる。このため、中域の周波数において、第1端部領域6rを通過した第2光束の受光量に応じた第2信号PD1及び第2端部領域6lを通過した第3光束の受光量に応じた第3信号PD3のゲインを、中央部領域6cを通過した第1光束の受光量に応じた第1信号PD2のゲインより高くする。また、高域の周波数ではこの効果を小さくする。これにより、効果的にクロストークを低減することができる。
ここでは、OTFとの関係から繰り返しの長さを規格化周波数として表したが、実際には所定の線速度又は回転数で光ディスクを回転させるため、信号の周波数の帯域毎に上記のような特性を示すことになる。即ち、自トラックの信号については、中央部領域に対応する信号の周波数特性に比べ、端部領域に対応する信号の周波数特性は高域で早く減少する。また、隣接トラックの信号については、中央部領域に対応する信号の位相に対して2つの端部領域の一方に対応する信号の位相が反転した信号となる。
図9は、本発明の実施の形態1における隣接トラックの領域毎の演算後のOTFの振幅の周波数特性を示す図である。図9では、演算後のOTFと規格化周波数との関係を示している。なお、図9では、隣接トラックを再生した信号から演算したOTFの振幅と規格化周波数との関係を示している。図9に示す特性は、第1信号PD2、第2信号PD1及び第3信号PD3を同じ比率で加算した場合(PD2+1.0×(PD1+PD3)))のOTFの振幅と、第2信号PD1と第3信号PD3とを4倍して第1信号PD2に加算した場合(PD2+4.0×(PD1+PD3)))のOTFの振幅とを示している。
図5に示すように、自トラックが再生される場合、中央部領域6cを通過した第1光束の受光量に応じた第1信号PD2のOTF振幅は、光学カットオフ周波数直前まで所定の値を有しているが、第1端部領域6rを通過した第2光束の受光量に応じた第2信号PD1及び第2端部領域6lを通過した第3光束の受光量に応じた第3信号PD3のOTF振幅は、光学カットオフ周波数手前で著しく低下している。これは、中央部領域に対応する信号のみが、この周期の成分を持っていることを示している。
このため、波形等化を行う場合は、中央部領域に対応する信号に利得を持たせる方が、効率が良い。クロストークをキャンセルするためには、端部領域に対応する信号に1より大きな係数を掛けて中央部領域に対応する信号に加算する必要がある。しかしながら、光学カットオフ周波数付近の端部領域に対応する信号に大きな利得を持たせても、ノイズに比べて光学的な信号が少ないため、ノイズが強調されてしまい全体のS/Nが悪くなる。従って、中央部領域に対応する信号を処理する第1波形等化器(WEQc)80cにおいて、光学カットオフ周波数に近い高域の利得は大きく設定することは信号処理的に有効であるが、端部領域に対応する信号を処理する第2波形等化器(WEQr)80r及び第3波形等化器(WEQl)80lにおいて、光学カットオフ周波数に近い高域の利得は大きく設定しないほうが良い。
一方、図7に示すように、隣接トラックが再生される場合、2つの端部領域の一方である第1端部領域6rを通過した第2光束の受光量に応じた第2信号PD1のOTF振幅は、光学カットオフ周波数の半分程度の周波数で極大となっている。また、図8に示すように、光学カットオフ周波数の半分程度の周波数帯域で第2信号PD1のOTF位相が180度反転している。その結果、第2信号PD1の成分は、他の領域に対応する信号PD2,PD3の成分とは逆極性を持つことがわかる。即ち、第1端部領域6rを通過した第2光束の受光量に応じた第2信号PD1に含まれる光学カットオフ周波数の半分程度の周波数帯域のクロストーク成分は、他の領域に対応する信号PD2,PD3と打ち消しあう。
従来のクロストーク除去処理では、周波数特性が特に考慮されておらず、一定の係数で端部領域に対応する信号を増幅し、増幅した信号と中央部領域に対応する信号とを加算することでクロストークをキャンセルしていた。これに対し、図7及び図8の結果から、光学カットオフ周波数の半分の中域付近で、2つの端部領域の一方に対応する信号と他の領域に対応する信号とで極性が異なる現象が効果的に起きていることがわかる。
従って、端部領域に対応する信号を処理する第2波形等化器(WEQr)80r及び第3波形等化器(WEQl)80lにおいて、中域の周波数の利得を大きくすることで、周波数帯域全体に係数を掛けて端部領域に対応する信号に利得を与えるよりも効率的にクロストークをキャンセルすることができる。これにより、帯域全体の利得を大きくするよりも、ノイズの増加を抑えることができる。
このように、第2波形等化器80r及び第3波形等化器80lにおいて、光学カットオフとなる距離Fc=λ/(2・NA)に相当する高域周波数の半分である中域周波数の利得は、高域周波数の利得より大きい。また、第1波形等化器80cにおいて、高域周波数の利得は、中域周波数の利得より大きい。
図7及び図8は、自トラックの一方側のみの隣接トラックのOTF特性であるため、一方の端部領域に対応する信号(第2信号PD1)と反対側の他方の端部領域に対応する信号(第3信号PD3)とで異なる特性となる。このとき、隣接する側のトラックが左右入れ替われば、OTF特性は入れ替わる。従って、2つの端部領域に対応する信号を処理する2つの波形等化器の特性は、左右で同じような特性にすることで、自トラックの両側の隣接トラックからのクロストークを同時に除去することができる。
上記で仮定した1Tが55.78nmのマーク列を有する光ディスクが7.4m/secの線速度で回転しているとすると、1Tの通過時間は7.54nsecである。2Tマークと2Tスペースとの繰返しで周期4Tのマーク列の周波数は33MHzに相当する。波形等化器の構成としては、例えば図10に示すような3タップのトランスバーサルフィルタが考えられる。ここで、図10のトランスバーサルフィルタを簡単に説明する。
図10は、本発明の実施の形態1における波形等化器の構成を示す図である。図11は、第1〜第3波形等化器で用いられる利得の周波数特性を示す図である。
入力端101から入力された信号は、2つの遅延器102,103により遅延量Tだけ遅延される。入力端101、遅延器102及び遅延器103の出力信号は、それぞれ増幅器104,105,106に入力され所定の利得が掛けられる。増幅器104,105,106の各出力信号は、加算器107で加算される。加算された信号はローパスフィルタ108に入力される。ローパスフィルタ108は、高周波数域の信号を低減する。高周波数域の信号が低減された信号は、出力端109から出力される。
ここで、各遅延器102,103の遅延量Tを15nsecとし、両端のタップの増幅器104,106の利得である倍率kを−0.1とし、中央のタップの増幅器105の利得である倍率を1.0とすると、波形等化器は、低域に対して、33MHzで1.22倍の利得を持たせることができる。この利得の周波数特性は、図11の実線WEQcで表される。
一方、端部領域に対応する信号を処理する波形等化器の特性として中域の利得を大きくする例として、5Tマークと5Tスペースとの繰り返しで周期10Tのマーク列の周波数である13MHzに利得のピークを持たせる場合、図10に示す遅延器102,103の遅延量Tを38nsecとすればよい。両端のタップの増幅器104,106の利得である倍率kを−0.1とし、中央のタップの増幅器105の利得である倍率を1.0とすると、波形等化器は、低域に対して、13MHzで1.22倍の利得を持たせることができる。この利得の周波数特性は、図11の破線WEQr,WEQlで表される。
なお、トランスバーサルフィルタのみでは周波数26MHz以上で再び利得が増加するが、トランスバーサルフィルタの出力を適切なローパスフィルタ(LPF)108に通すことで高域における不要な利得の増加をなくすことができる。
この例の場合、中域である13MHzでクロストークキャンセルの係数を、波形等化を個別に行わない場合の係数と同じにすると、高域では端部領域の利得は中央部領域の利得の約0.67倍となる。このため、高域でのノイズのエネルギーは、(1+2×0.671/2/(1+1+1)1/2倍、即ち約0.79倍となりノイズの増加を抑えることができる。
このように、クロストークをキャンセルするために光学遠視野像を複数の領域に分けて演算する場合、領域毎に異なる波形等化を行い周波数特性に応じた利得で演算することで、ノイズの増加を抑えてクロストークを低減する効果を得ることができる。
尚、13MHzに利得のピークがある周波数特性を有する波形等化器の例を示しているがこれに限るものではない。中域周波数として光学カットオフの周期の30倍から1.3倍程度の周期に利得のピークがあればよい。これは、図7における規格化周波数0.033〜0.180の範囲であり、おおよそ、第2信号PD1のOTF振幅が第3信号PD3のOTF振幅より高い範囲である。波形等化器の利得のピークが、上記の範囲内であればノイズを抑制してクロストークをキャンセルすることができる。この範囲では、図9に示すように、クロストークキャンセルの係数を4にした隣接トラックのOTFの振幅は、係数を1にした隣接トラックのOTFの振幅より小さくすることができる。
このように、中域周波数は、光学カットオフとなる距離Fcの30倍から1.3倍の間の周期に相当する信号周波数の帯域であることが好ましい。また、高域周波数は、光学カットオフとなる距離Fcの1.3倍より短い周期に相当する信号周波数の帯域であることが好ましい。
また、更に望ましくは、光学カットオフの周期の4倍から1.5倍程度の周期に利得のピークがあると良い。この周期は、規格化周波数0.059〜0.156の範囲であり、図7の第1端部領域に対応する第2信号PD1のOTF振幅のピーク付近の周波数である。この範囲では、図9に示すように、クロストークキャンセルの係数を4にした隣接トラックのOTFの振幅は、係数を1にした隣接トラックのOTFの振幅の約半分以下とすることができる。このように、中域周波数は、光学カットオフとなる距離Fcの4倍から1.5倍の間の周期に相当する信号周波数の帯域であることがより好ましい。
尚、波形等化器と増幅器との順序は逆でも良い。また、波形等化器と増幅器とは異なる構成要素としているが、波形等化器が全体の利得調整機能を有してもよく、波形等化器と増幅器とが一つの構成要素として実現されても良い。
また、分割素子の領域分割数は3に限るものではない。更に別の機能と組み合わせるために、分割素子は4以上の領域に分割されてもよく、4以上の領域を透過した各光束を4個以上の受光部によって受光してもよい。この場合、4以上の領域を中央部領域群と端部領域群とに分け、中央部領域群からの信号の高域の利得を中域の利得より相対的に大きくし、端部領域群からの信号の中域の利得を高域の利得より相対的に大きくする。これにより、本実施の形態1と同様の効果を得ることができる。領域群からの信号は領域毎に個別に波形等化してもよいし、端部領域群からの信号及び中央部領域群からの信号のそれぞれをまとめた信号を作成した後に波形等化してもよい。
尚、本実施の形態1では、波形等化器は、遅延器を用いたトランスバーサルフィルタで構成されるが、本発明はこれに限定されない。波形等化器は、ハードウエアで構成されるだけでなく、A/D変換されたデジタル信号を取り込みソフトウエアによりトランスバーサルフィルタと同様の演算を行っても良い。更に、本実施の形態1では、波形等化器のタップ数が3つである例のみを示しているが、波形等化器のタップ数は、4つ以上であってもよい。また、波形等化器は、更に複雑なデジタルフィルタで構成しても良い。
図12は、本発明の実施の形態1の変形例における波形等化器の構成を示す図である。図12に示すように、波形等化器は、N個のタップを持つトランスバーサルフィルタで構成されても良い。図12に示す波形等化器は、N−1個の遅延器121−1〜121−N−1と、N個の増幅器122−1〜122−Nと、加算器123と、ローパスフィルタ(LPN)124とを備える。N個の増幅器122−1〜122−Nのゲインk1〜kNがそれぞれ独立に調整されることで、N個の係数が実現される。図1に示す光ディスク情報装置は、第1〜第3波形等化器80c,80r,80lと第1〜第3増幅器8c,8r,8lとを別々の構成として備えているが、図12に示すようにN個のゲインk1〜kNをすべて変化させることにより、第1〜第3波形等化器80c,80r,80lに第1〜第3増幅器8c,8r,8lの機能を兼ねさせることができる。また、図12に示す波形等化器と同等の機能をデジタル回路で構成しても良い。
本実施の形態では、第2波形等化器80rの特性と第3波形等化器80lの特性とが同じである例を示しているが、必ずしも第2波形等化器80rの特性と第3波形等化器80lの特性とが同じである必要はない。特に、ラジアルチルトが発生しているときなどは、各々に最適な特性が選択されることにより、より高精度にクロストークを抑制することができる。
また、本実施の形態におけるクロストーク低減方法について図13を用いて説明する。図13は、本発明の実施の形態1におけるクロストーク低減方法について説明するためのフローチャートである。
まず、青色半導体レーザー1は、光ビームを出射する(ステップS11)。青色半導体レーザー1を出射した光ビームは、レーザーミラー4を反射し、対物レンズ3によって光ディスク2の情報記録面上に集光される。光ディスク2の情報記録面を反射した光ビームは、レーザーミラー4及びビームスプリッタ5を透過し、分割素子6に入射する。
次に、分割素子6は、光ディスク2で反射した光ビーム(光束)を、トラック接線に垂直なラジアル方向に分割する(ステップS12)。すなわち、分割素子6は、光ディスク2で反射及び回折した光束を、中央部領域6cを通過する第1光ビームと、第1端部領域6rを通過する第2光ビームと、第2端部領域6lを通過する第3光ビームとに分割する。分割された第1光ビーム、第2光ビーム及び第3光ビームは、光検出器7の第1受光部7c、第2受光部7r及び第3受光部7lにそれぞれ入射する。
次に、光検出器7は、分割素子6によって分割された第1光ビーム、第2光ビーム及び第3光ビームを受光し、受光した第1光ビーム、第2光ビーム及び第3光ビームの光量に応じた第1信号、第2信号及び第3信号を出力する(ステップS13)。すなわち、第1受光部7cは、中央部領域6cを通過した第1光ビームを受光し、受光した第1光ビームの光量に応じた第1信号を出力する。第2受光部7rは、第1端部領域6rを通過した第2光ビームを受光し、受光した第2光ビームの光量に応じた第2信号を出力する。第3受光部7lは、第2端部領域6lを通過した第3光ビームを受光し、受光した第3光ビームの光量に応じた第3信号を出力する。
次に、第1波形等化器80c、第2波形等化器80r及び第3波形等化器80lは、周波数特性の異なるフィルタにより各信号を個別に波形等化する(ステップS14)。第1波形等化器80c、第2波形等化器80r及び第3波形等化器80lは、それぞれの信号に対して周波数毎に異なる利得を持たせる。すなわち、第1波形等化器80cは、光検出器7の第1受光部7cから出力された第1信号に対し、第1信号の周波数成分に応じた利得を与える。第2波形等化器80rは、光検出器7の第2受光部7rから出力された第2信号に対し、第2信号の周波数成分に応じた第1信号とは異なる利得を与える。第3波形等化器80lは、光検出器7の第3受光部7lから出力された第3信号に対し、第3信号の周波数成分に応じた第1信号及び第2信号とは異なる利得を与える。
第1波形等化器80c、第2波形等化器80r及び第3波形等化器80lによって波形等化された第1信号、第2信号及び第3信号は、それぞれ第1増幅器8c、第2増幅器8r及び第3増幅器8lによって増幅され、加算器9に入力する。
次に、加算器9は、第1増幅器8c、第2増幅器8r及び第3増幅器8lから出力された第1信号、第2信号及び第3信号を加算する(ステップS15)。加算器9によって、クロストークキャンセルの演算が行われる。
次に、再生信号処理部10は、加算器9によって加算された信号(RF信号)に対して信号処理又は誤り訂正を行い、情報再生信号として出力する(ステップS16)。
ここで、ステップS13で得られる電気信号(第1信号、第2信号及び第3信号)は、自トラックの情報と隣接トラックの情報とを両方含む。中央部領域6cに対応する電気信号(第1信号)に含まれる自トラックの情報に対する隣接トラックの情報の比率Xmは、端部領域6r,6lに対応する電気信号(第2信号及び第3信号)に含まれる自トラックの情報に対する隣接トラックの情報の比率Xs1,Xs2とは異なる。また、ステップS14で用いられる複数の波形等化器(第1波形等化器80c、第2波形等化器80r及び第3波形等化器80l)の利得の比率は、各周波数成分において、比率Xmと比率Xs1,Xs2との違いを利用して隣接トラックの情報を相殺するように決定される。
これらのステップにより、クロストークの低減された情報再生信号を得ることができ、情報を小さな誤り率で再生することが可能となる。
実施の形態1において、自トラックのOTFと隣接トラックのOTFとは、図4及び図7に示したような周波数特性を有する。これらから、各分割領域の自トラックの信号成分に対する隣接トラックの信号成分の比(クロストーク比率)を求めると図14に示すような特性になる。
図14は、第1信号、第2信号及び第3信号のクロストーク比率を示す図である。中央部領域6cに対応する第1受光部7cから得られた第1信号PD2に含まれる、自トラックの情報に対する隣接トラック(片側)の情報の比率Xmを破線で示し、第1端部領域6rに対応する第2受光部7rから得られた第2信号PD1に含まれる、自トラックの情報に対する隣接トラック(片側)の情報の比率Xs1を一点鎖線で示し、第2端部領域6lに対応する第3受光部7lから得られた第3信号PD3に含まれる、自トラックの情報に対する隣接トラック(片側)の情報の比率Xs2を実線で示している。
第2信号PD1の極性は自トラックと隣接トラックとで異なるため、第2信号PD1の比率Xs1は、符合を含めた比を示している。これらから、クロストークを最小化するための演算方法について説明する。第1信号PD2、第2信号PD1及び第3信号PD3のそれぞれの自トラックの信号をS1,S2,S3とし、中央部領域に対応する信号の波形等化係数に対する端部領域に対応する信号の波形等化係数の比をk1,k3とし、右側の隣接トラックからのクロストークを添え字Rで表し、左側の隣接トラックからのクロストークを添え字Lで表すと、演算後の右側の隣接トラックからのクロストーク量XRは下記の式(1)で表され、演算後の左側の隣接トラックからのクロストーク量XLは下記の式(2)で表される。
XR∝k1・Xs1R・S1+XmR・S2+k3・Xs2R・S3 (1)
XL∝k1・Xs1L・S1+XmL・S2+k3・Xs2L・S3 (2)
上記の2つの式(1)及び式(2)において、XR=0及びXL=0とし、式(1)及び式(2)の2つの方程式を解くことにより、波形等化係数の比k1,k3を求めることができる。演算後の自トラックの信号S0は、下記の式(3)で表される。比率Xmと比率Xs1,Xs2とが同じ値でなければ、演算後の自トラックの信号S0がゼロになることはない。
S0=k1・S1+S2+k3・S3 (3)
一方、比率Xmと比率Xs1,Xs2とが同じ値になる場合、上記の式(3)に示す演算後の自トラックの信号S0も0になってしまい。クロストークを低減する演算によって自トラックの再生信号も0となってしまう。このため、分割素子の分割領域は、比率Xmと比率Xs1,Xs2とが同じ値にならないように決める必要がある。
ここで、第2受光部7rと第3受光部7lとが対称であり、右側の隣接トラックのクロストークと左側の隣接トラックのクロストークとが対称であるとすると、Xs1R=Xs2L、Xs2R=Xs1L、XmR=XmL及びS1=S3の関係が成り立ち、波形等化係数の比k1,k3の解は、下記の式(4)に示すように簡単に得られる。
k1=k3=−(XmR・S2)/{(Xs1R+Xs2R)・S1} (4)
上記の方法で求めた波形等化係数の比k1の逆数(中央部係数/端部係数の比)の例を図15に示す。このように、クロストーク量から係数の比を決めることができる。
ここでは、受光部及びクロストークがそれぞれ対称な例を示したが、ラジアルチルト、レンズシフト又はオフトラックが発生した場合、受光部及びクロストークはそれぞれ対称ではなくなる。その場合でも、クロストーク量XR,XLを共に0とした式(1)及び式(2)の2つの方程式は、式が2つであり未知数が2つであるので、解くことができ、波形等化係数の比k1,k3を求めることができる。この係数の比k1,k3で波形等化を行うことにより、式(1)及び式(2)で想定した隣接トラックからのクロストーク量を0とすることができる。
隣接トラックからのクロストークの比率は周波数ごとに異なる。そのため、全周波数帯域でクロストークを除去するには波形等化の係数の比率を周波数ごとに最適にする必要がある。また、再生信号処理部10が再生信号から情報をPRML法で再生するには、理想の再生周波数特性になるように自トラックの信号の周波数特性を合わせる必要がある。N個に分割した各信号に対してN個の波形等化器を設けることで、クロストークをキャンセルするように比率を決めるために(N−1)の自由度が使われ、全体の周波数を合わせるために残りの1自由度が使われる。
自トラックの信号は、光ディスクに記録された情報を再生するために、PRML法及びビタビ復号法が適用される。復号を適切に行うためには、復号方式が想定しているパーシャルレスポンス波形(PR波形)に信号が一致するように信号の周波数特性を補正する必要がある。波形等化器に残っている1自由度はこの補正のために使われる。具体的には、式(3)の信号S0を波形等化して理想のPR波形にするための波形等化係数を決定すれば良い。
図16及び図17にはPR波形の2つの例をそれぞれ示している。図16は、信号が規格化周波数0.25まである場合を想定したPR波形を示す図である。本実施の形態1で示しているパラメータを用いた信号S0では、光学カットオフ周波数が規格化周波数0.25より小さい。そのため、必要な波形等化係数(PR_ex1/S0)は、図16中の破線で示すように、高周波数域で高くなり、カットオフ周波数以上では発散してしまう。
一方、図17は、信号が本実施の形態1の信号S0より低い周波数までしかない場合を想定したPR波形を示す図である。この場合、波形等化係数(PR_ex2/S0)は、図17中の破線で示すように、ある一定周波数以上では0に収束する。このように、理想とする周波数特性をPR波形から求め、適切な波形等化係数の周波数特性を決めることができる。
図17に示す想定と図15で得られた波形等化係数の比とにより、中央部領域に対応する第1信号に適用する波形等化係数の周波数特性と、端部領域に対応する第2及び第3信号に適用する波形等化係数の周波数特性とを求めることができる。図18は、本実施の形態1において算出された波形等化係数を示す図である。図18において、一点鎖線は、中央部領域に対応する第1信号に適用する波形等化係数の周波数特性を表し、実線は、端部領域に対応する第2及び第3信号に適用する波形等化係数の周波数特性を表す。このように、クロストーク量を低減することができ、再生信号の周波数特性をPR方式の理想周波数特性に一致させることができる。
このように、光検出器7から出力される信号は、自トラックの情報と隣接トラックの情報とを両方含んでいることを利用し、中央部領域に対応する第1受光部からの第1信号に含まれる自トラックの情報に対する隣接トラックの情報の比率Xmは、第1及び第2端部領域に対応する第2及び第3受光部からの第2及び第3信号に含まれる自トラックの情報に対する隣接トラックの情報の比率Xs1,Xs2と異なるように分割素子6の各分割領域が決められる。これにより、複数の波形等化器の利得の比率を、各周波数成分において、比率Xmと比率Xs1,Xs2との違いを利用して隣接トラックの情報を相殺するように決定することができる。
更に、波形等化器の利得のもう一つの自由度により、自トラックの情報に対する再生周波数特性が、再生信号処理部10において想定される理想周波数特性となるように複数の波形等化器(第1波形等化器80c、第2波形等化器80r及び第3波形等化器80l)の係数(利得)が決定される。以上により、情報トラック間隔が狭い場合でも、クロストークが十分小さく、かつ理想的な再生信号波形を得ることができ、情報を小さな誤り率で再生することが可能となる。
また、第1波形等化器80cの利得に対する第2波形等化器80rの利得の比率は、各周波数成分において、比率Xmと比率Xs1との比の逆数に比例させる。さらに、第1波形等化器80cの利得に対する第3波形等化器80lの利得の比率は、各周波数成分において、比率Xmと比率Xs2との比の逆数に比例させる。これにより、隣接トラックに記録されている情報を相殺することができる。
ここまでの計算は、開口数NAが0.85であり、波長λが0.405μmであり、情報トラックの間隔Tpが0.24μmである光学条件に基づいて行った。この光学系での光学カットオフ距離Fcは、Fc=λ/(2・NA)より、0.238μmであり、情報トラックの間隔Tpとほぼ等しい。通常のレーザー光の波長ばらつきを考えて、波長λが0.410μmであるとき、光学カットオフ距離Fcは0.241μmであり、波長λが0.415μmであるとき、光学カットオフ距離Fcは0.244μmである。このような条件では、図14に示したように、自トラックの情報に対する隣接トラックの情報の比率の絶対値は、0.2前後から0.8近くに及ぶ。
本実施の形態1に示すようなクロストーク低減効果を実質的に得るためには、隣接トラックの情報の比率が高いことが必要となる。隣接トラックの情報の比率が小さいと、補正による演算でノイズ等が増加するのに比べて、もともと少ないクロストーク量を低減する効果は小さく、実用的な効果が得られない。したがって、本実施の形態1のような効果を得るためには、情報トラックの間隔Tpは、光学系の光学カットオフ距離Fcと同程度又は光学系の光学カットオフ距離Fcより小さいほうが良い。
このように、光束の波長をλとし、対物レンズの開口数をNAとしたとき、情報トラックの間隔Tpは、光学カットオフとなる距離Fc=λ/(2・NA)より小さいことが好ましい。
ここで、分割素子の他の分割パターンについて説明する。
図19は、本発明の実施の形態1の第1の変形例における分割素子の領域分割の例を示す図である。光学系は実施の形態1で示した光学系と同じであり、分割素子6の代わりに分割素子701が用いられる。
分割素子701は、分割線702及び分割線703により、第1端部領域701r、中央部領域701c及び第2端部領域701lに分割される。分割線702及び分割線703は、外側に凸の曲線である。中央部領域701cの情報トラックの接線に垂直な方向の幅は、分割素子701の中心から、情報トラックの接線方向の分割素子701の端部に向かって、狭くなる。トラック接線方向であるタンゼンシャル方向(T軸方向)の各位置において、第1端部領域701rと中央部領域701cと第2端部領域701lとの幅の比率が一定である。即ち、タンゼンシャル方向Tの光軸の中心での光ビームの直径Dに対する中央部領域701cの幅W0の比W0/Dと、タンゼンシャル方向Tの任意の位置での光ビームの外形の幅W1に対する中央部領域701cの幅W2の比W2/W1とが等しくなるように分割線702,703の位置が決められる。
このような分割パターンを用いた場合、第1端部領域701r及び第2端部領域701lを透過した光ビームから得られる信号の周波数特性が、高い周波数成分まで持つようになる。そのため、波形等化係数が高い周波数成分でも発散しづらくなる。したがって、波形等化後の信号が理想PR波形に近づきやすく、かつクロストークも低減しやすくなり、情報を小さな誤り率で再生することが可能となる。
図20は、本発明の実施の形態1の第2の変形例における分割素子の領域分割の例を示す図である。光学系は実施の形態1で示した光学系と同じであり、分割素子6の代わりに分割素子711が用いられる。
分割素子711は、分割線712及び分割線713により、第1端部領域711r、中央部領域711c及び第2端部領域711lに分割される。分割線712及び分割線713は、外側に凸の曲線である。トラック接線方向であるタンゼンシャル方向(T軸方向)の分割素子711の端でも、第1端部領域711r及び第2端部領域711lが存在する。更に、中央部領域711cの内部には、2つの第1島状領域714及び2つの第2島状領域715が形成されている。
分割素子711は、第1端部領域711rの近傍であり、且つ中央部領域711c上に島状に形成された第1島状領域714と、第2端部領域711lの近傍であり、且つ中央部領域711c上に島状に形成された第2島状領域715とを含む。そして、第1島状領域714を通過した光束から得られる信号は、第1端部領域711rを通過した第2光束から得られる第2信号とともに出力される。また、第2島状領域715を通過した光束から得られる信号は、第2端部領域711lを通過した第3光束から得られる第3信号とともに出力される。
第1島状領域714は、第1端部領域711rと中央部領域711cとを分割する分割線713の近傍に形成される。第2島状領域715は、中央部領域711cと第2端部領域711lとを分割する分割線712の近傍に形成される。第1島状領域714は、第1端部領域711rと同じ領域として検出され、第2島状領域715は、第2端部領域711lと同じ領域として検出される。第1島状領域714は、第1端部領域711rと同じ回折構造を有し、第2島状領域715は、第2端部領域711lと同じ回折構造を有している。
第1島状領域714及び第2島状領域715の存在により、レンズシフトにより第1端部領域711r及び第2端部領域711lのうちの一方の領域が小さくなった場合でも、その変化の度合いを緩和することができる。また、ラジアルチルト等があった場合にも、その変化を中和し、クロストーク低減効果のマージンを広げることができる。これにより、情報を小さな誤り率で再生することが可能となる。
図21は、本発明の実施の形態1の第3の変形例における分割素子の領域分割の例を示す図である。光学系は実施の形態1で示した光学系と同じであり、分割素子6の代わりに分割素子721が用いられる。
分割素子721は、3本の分割線722,723,724により、第1端部領域721r、第1中央部領域721c1、第2中央部領域721c2及び第2端部領域721lに分割される。分割線722,723,724は、トラック接線方向であるタンゼンシャル方向(T軸方向)に平行な直線である。すなわち、図3に示す中央部領域6cが、情報トラックの接線に平行な分割線723により更に2つの領域(第1中央部領域721c1及び第2中央部領域721c2)に分かれる。
分割素子721で分割された4つの光ビームは、4つの受光部を持つ光検出器で受光される。4つの受光部は、それぞれ受光した光ビームを、光量に応じた電気信号に変換する。4つの受光部から出力された4つの信号は、4つの周波数フィルタとしての4つの波形等化器により波形等化される。4つの波形等化器は、隣接する情報トラックからのクロストークが最小になり、かつ自トラックからの信号が所定のPR波形の周波数特性となるように信号を波形等化する。
4つの波形等化器を用いることで、左右に隣接するトラックだけでなく、さらにその外側に隣接するトラックからのクロストークを最小化するような条件を付与することができる。更に、レンズシフト又はラジアルチルトにより、分割素子721の領域の分割位置がラジアル方向に非対称になった場合でも、4つの波形等化器の係数を適切に変えることでクロストーク低減能力の低下を抑えることができる。これにより、クロストークが低減する範囲が広がり、情報を小さな誤り率で再生することが可能となる。
尚、本実施の形態1で示した構成は、円盤状の光情報媒体(光ディスク2)に情報を記録又は再生する光ディスク情報装置だけでなく、カード状の光情報媒体(光カード)に情報を記録又は再生する光カード情報装置、又はテープ状の光情報媒体(光テープ)に情報を記録又は再生する光テープ情報装置に用いても良い。
尚、本実施の形態1では、溝状のトラックを情報トラックと同一面に有する例を示しているが、トラッキング層を別に持つ多層光ディスクのように、トラッキング制御をするための溝状のトラックを有する面と、情報が記録される情報トラックを有する面とが異なる層にあっても良い。その場合でも、情報が記録される情報トラックの間隔が、光学系の光学カットオフ距離Fc(Fc=λ/(2・NA))と同程度又は光学系の光学カットオフ距離Fcより小さい場合には、隣接トラックからのクロストークが大きくなるが、本実施の形態1に示す構成の光ディスク情報装置を用いることにより、クロストークを低減できる。
(実施の形態2)
実施の形態2では、波形等化器がアンプ付受光素子と一体に構成される例を示す。なお、実施の形態2において、実施の形態1と同じ構成については同じ符号を付し、詳細な説明を省略する。
図22は、本発明の実施の形態2におけるアンプ付受光素子201の構成例を示す図である。アンプ付受光素子201は、第1受光部202r、第2受光部202c、第3受光部202l、第1I−Vアンプ203、第2I−Vアンプ204、第3I−Vアンプ205、第1波形等化器206、第2波形等化器207及び第3波形等化器208を備える。
第1I−Vアンプ203、第2I−Vアンプ204及び第3I−Vアンプ205は、第1受光部202r、第2受光部202c及び第3受光部202lからの電流を電圧に変換する。第1波形等化器206、第2波形等化器207及び第3波形等化器208は、第1I−Vアンプ203、第2I−Vアンプ204及び第3I−Vアンプ205からの出力信号を受けて、出力信号に対して周波数毎に異なる利得を与える。第1波形等化器206、第2波形等化器207及び第3波形等化器208の出力は、出力端子209,210,211から出力される。
この場合も、遠視野を分割する領域に応じて波形等化の特性を変えることで実施の形態1に述べたような特性を実現することができる。第1I−Vアンプ203、第2I−Vアンプ204、第3I−Vアンプ205、第1波形等化器206、第2波形等化器207及び第3波形等化器208が同一のアンプ付受光素子201上に配置されることでノイズの混入を抑えることができる。
図23は、本発明の実施の形態2の変形例におけるアンプ付受光素子221の構成例を示す図である。実施の形態2の変形例では、アンプ付受光素子221は、波形等化器だけでなく可変利得増幅器も備える。アンプ付受光素子221は、第1受光部222r、第2受光部222c、第3受光部222l、第1I−Vアンプ223、第2I−Vアンプ224、第3I−Vアンプ225、第1波形等化器226、第2波形等化器227、第3波形等化器228、第1可変利得増幅回路229、第2可変利得増幅回路230、第3可変利得増幅回路231、加算器232、非反転増幅回路233、反転増幅回路234、端子235及び端子236を備える。
外部から第1可変利得増幅回路229、第2可変利得増幅回路230及び第3可変利得増幅回路231へ利得制御信号が入力され、第1可変利得増幅回路229、第2可変利得増幅回路230及び第3可変利得増幅回路231の利得が制御される。また、外部から第1波形等化器226、第2波形等化器227及び第3波形等化器228へ制御信号が入力され、第1波形等化器226、第2波形等化器227及び第3波形等化器228の特性も制御される。
第1I−Vアンプ223、第2I−Vアンプ224及び第3I−Vアンプ225は、第1受光部222r、第2受光部222c及び第3受光部222lからの電流を電圧に変換する。第1波形等化器226、第2波形等化器227及び第3波形等化器228は、第1I−Vアンプ223、第2I−Vアンプ224及び第3I−Vアンプ225からの出力信号を受けて、出力信号に対して周波数毎に異なる利得を与える。第1可変利得増幅回路229、第2可変利得増幅回路230及び第3可変利得増幅回路231は、第1波形等化器226、第2波形等化器227及び第3波形等化器228の出力信号を受けて、出力信号をそれぞれ増幅する。第1可変利得増幅回路229、第2可変利得増幅回路230及び第3可変利得増幅回路231の出力信号は、加算器232に入力される。
加算器232は、第1可変利得増幅回路229、第2可変利得増幅回路230及び第3可変利得増幅回路231の出力信号を加算する。加算器232からの出力信号は、非反転増幅回路233と反転増幅回路234とに入力される。非反転増幅回路233は、入力信号と同極性の信号を生成し、反転増幅回路234は、入力信号と逆極性の信号を生成する。非反転増幅回路233の出力信号は、端子235から正極性の信号(RFP)として出力され、反転増幅回路234からの出力信号は、端子236から負極性の信号(RFN)として出力される。端子235及び端子236から出力された信号は、再生信号処理部10に入力される。
各波形等化器のパラメータを制御するための制御信号及び各可変利得増幅回路に入力される利得制御信号は、図1のトラッキング切替器13、チルト検出器14又は制御回路(図示せず)によって生成される。制御回路は、光ディスクの回転数、再生半径位置、光ディスクの種類及び再生層位置等を検出し、検出した各情報を反映させた制御信号及び利得制御信号を生成してもよい。
本実施の形態2に示すアンプ付受光素子201,221によって、受光部から波形等化器までの信号線又は受光部から加算器までの信号線の距離を短くすることができるため、各信号の遅延時間を同じにすることができ、演算するタイミングのばらつきを小さくすることができる。これにより、エラーの発生率を小さくすることができる。
(実施の形態3)
本実施の形態3に係るコンピュータは、実施の形態1又は実施の形態2に係る光ディスク情報装置を具備する。
図24は、本発明の実施の形態3に係るコンピュータの概略構成を示す斜視図である。
図24に示すコンピュータ609は、実施の形態1又は実施の形態2に係る光ディスク情報装置607と、情報を入力するためのキーボード611又はマウス612などの入力装置616と、入力装置616から入力された情報及び光ディスク情報装置607から読み出した情報などに基づいて演算を行う中央演算装置(CPU)などの演算装置608と、演算装置608によって演算された結果などの情報を表示するブラウン管又は液晶表示装置などの出力装置610とを備えている。
本実施の形態3に係るコンピュータ609は、実施の形態1又は実施の形態2に係る光ディスク情報装置607を具備しており、トラックピッチが狭い光ディスクであってもノイズを大きく増加させること無くクロストークを低減するとこができるので、低い誤り率で高密度に記録された情報を再生することができ、広い用途に使用できる。
また、コンピュータ609は、光ディスク情報装置607に記録する情報を取り込んだり、光ディスク情報装置607によって読み出された情報を外部に出力したりする有線又は無線の入出力端子を搭載してもよい。これによって、コンピュータ609は、ネットワークに接続された複数の機器、例えば、コンピュータ、電話機又はテレビチューナなどと情報をやりとりし、これら複数の機器に共有の情報サーバ(光ディスクサーバ)として利用することが可能となる。また、コンピュータ609は、異なる種類の光ディスクに情報を安定に記録又は再生することができるので、広い用途に使用できる。
さらに、コンピュータ609は、複数の光ディスクを光ディスク情報装置607に出し入れするチェンジャーを具備することにより、多くの情報を記録/蓄積することができる。また、コンピュータ609は、複数の光ディスク情報装置607を備え、同時に複数の光ディスクに情報を記録又は再生する構成としても良い。これにより、転送レートを高速化することができるとともに、光ディスクの交換による待ち時間を低減することができる。
(実施の形態4)
本実施の形態4に係る光ディスクプレーヤは、実施の形態1又は実施の形態2に係る光ディスク情報装置を具備する。
図25は、本発明の実施の形態4に係る光ディスクプレーヤの概略構成を示す斜視図である。
図25に示す光ディスクプレーヤ680は、実施の形態1又は実施の形態2に係る光ディスク情報装置607と、光ディスク情報装置607から得られる情報信号を画像信号に変換するデコーダ681とを備える。また、光ディスクプレーヤ680は、カーナビゲーションシステムとしても利用できる。また、光ディスクプレーヤ680は、液晶モニタなどの表示装置682を加えた構成としてもよい。
本実施の形態4に係る光ディスクプレーヤ680は、実施の形態1又は実施の形態2に係る光ディスク情報装置607を具備しており、トラックピッチが狭い光ディスクであってもノイズを大きく増加させること無くクロストークを低減するとこができるので、低い誤り率で高密度に記録された情報を再生することができ、広い用途に使用できる。
(実施の形態5)
本実施の形態5に係る光ディスクレコーダは、実施の形態1又は実施の形態2に係る光ディスク情報装置を具備する。
図26は、本発明の実施の形態5に係る光ディスクレコーダの概略構成を示す斜視図である。
図26に示す光ディスクレコーダ615は、実施の形態1又は実施の形態2に係る光ディスク情報装置607と、画像信号を光ディスク情報装置607によって光ディスクへ記録する情報信号に変換するエンコーダ613とを備える。
なお、光ディスクレコーダ615は、光ディスク情報装置607から得られる情報信号を、画像信号に変換するデコーダ614も備えることが望ましい。この構成によれば、既に記録した情報を再生することも可能となる。更に、光ディスクレコーダ615は、情報を表示するブラウン管又は液晶表示装置などの出力装置610を備えてもよい。
本実施の形態5に係る光ディスクレコーダ615は、実施の形態1又は実施の形態2に係る光ディスク情報装置607を具備しており、トラックピッチが狭い光ディスクであってもノイズを大きく増加させること無くクロストークを低減するとこができるので、低い誤り率で高密度に記録された情報を再生することができ、広い用途に使用できる。
なお、上述した具体的実施形態には以下の構成を有する発明が主に含まれている。
本発明の一局面に係る光情報装置は、光束を出射するレーザー光源と、前記レーザー光源から出射された前記光束を、情報が列状に記録される情報トラックを有する光情報媒体上に収束する対物レンズと、光軸の中心を含む中央部領域と、前記情報トラックの接線に垂直な方向の前記中央部領域の一方側に隣接して配置される第1端部領域と、前記情報トラックの接線に垂直な方向の前記中央部領域の他方側に隣接して配置される第2端部領域とを含み、前記光情報媒体で反射及び回折した前記光束を、前記中央部領域を通過する第1光束と、前記第1端部領域を通過する第2光束と、前記第2端部領域を通過する第3光束とに分割する分割素子と、前記分割素子によって分割された前記第1光束、前記第2光束及び前記第3光束を受光し、受光した前記第1光束、前記第2光束及び前記第3光束の光量に応じた第1信号、第2信号及び第3信号を出力する光検出器と、前記光検出器から出力された前記第1信号に対し、前記第1信号の周波数成分に応じた利得を与える第1波形等化器と、前記光検出器から出力された前記第2信号に対し、前記第2信号の周波数成分に応じた前記第1信号とは異なる利得を与える第2波形等化器と、前記光検出器から出力された前記第3信号に対し、前記第3信号の周波数成分に応じた前記第1信号及び前記第2信号とは異なる利得を与える第3波形等化器と、前記第1波形等化器、前記第2波形等化器及び前記第3波形等化器からの出力信号を加算する加算器と、前記加算器によって加算された信号を情報再生信号として出力する再生信号処理部と、を備え、前記対物レンズにより収束された前記光束が走査している情報トラックを自トラックとし、自トラックに隣接する情報トラックを隣接トラックとし、前記光検出器から出力される前記第1信号、前記第2信号及び前記第3信号は、前記自トラックに記録されている情報と前記隣接トラックに記録されている情報とを両方含み、前記中央部領域を通過した前記第1光束から得られる前記第1信号に含まれる前記自トラックに記録されている情報に対する前記隣接トラックに記録されている情報の比率Xmは、前記第1端部領域を通過した前記第2光束から得られる前記第2信号に含まれる前記自トラックに記録されている情報に対する前記隣接トラックに記録されている情報の比率Xs1及び前記第2端部領域を通過した前記第3光束から得られる前記第3信号に含まれる前記自トラックに記録されている情報に対する前記隣接トラックに記録されている情報の比率Xs2とは異なり、前記第1波形等化器、前記第2波形等化器及び前記第3波形等化器の各利得の比率は、前記第1信号、前記第2信号及び前記第3信号の各周波数成分において前記隣接トラックに記録されている情報を相殺するように決定される。
この構成によれば、光検出器から出力される第1信号、第2信号及び第3信号は、自トラックに記録されている情報と隣接トラックに記録されている情報とを両方含む。中央部領域を通過した第1光束から得られる第1信号に含まれる自トラックに記録されている情報に対する隣接トラックに記録されている情報の比率Xmは、第1端部領域を通過した第2光束から得られる第2信号に含まれる自トラックに記録されている情報に対する隣接トラックに記録されている情報の比率Xs1及び第2端部領域を通過した第3光束から得られる第3信号に含まれる自トラックに記録されている情報に対する隣接トラックに記録されている情報の比率Xs2とは異なる。第1波形等化器、第2波形等化器及び第3波形等化器の各利得の比率は、第1信号、第2信号及び第3信号の各周波数成分において、比率Xmと比率Xs1との違い及び比率Xmと比率Xs2との違いを利用して隣接トラックに記録されている情報を相殺するように決定される。
したがって、隣接トラックからのクロストーク量を低減することができ、トラック方向の記録密度を高めても低い誤り率で情報を再生することができる。
また、上記の光情報装置において、前記光束の波長をλとし、前記対物レンズの開口数をNAとしたとき、前記情報トラックの間隔Tpは、光学カットオフとなる距離Fc=λ/(2・NA)より小さいことが好ましい。
この構成によれば、情報トラックの間隔Tpは、光学カットオフとなる距離Fc=λ/(2・NA)より小さい。すなわち、クロストーク低減効果を実質的に得るためには、隣接トラックの情報の比率が高いことが必要となる。隣接トラックの情報の比率が小さいと、補正による演算でノイズ等が増加するのに比べて、もともと少ないクロストーク量を低減する効果は小さい。そこで、情報トラックの間隔Tpを、光学カットオフとなる距離Fc=λ/(2・NA)より小さくすることで、隣接トラックからのクロストーク量を確実に低減することができる。
また、上記の光情報装置において、前記第1波形等化器、前記第2波形等化器及び前記第3波形等化器の利得は、前記自トラックに記録されている情報に対する再生周波数特性が、前記再生信号処理部において想定される理想周波数特性となるように決定されることが好ましい。
この構成によれば、第1波形等化器、第2波形等化器及び第3波形等化器の利得は、自トラックに記録されている情報に対する再生周波数特性が、再生信号処理部において想定される理想周波数特性となるように決定される。
したがって、情報トラック間隔が狭い場合でも、クロストークが十分小さく、かつ理想的な再生信号波形を得ることができ、低い誤り率で情報を再生することができる。
また、上記の光情報装置において、前記第1波形等化器の利得に対する前記第2波形等化器の利得の比率は、各周波数成分において、前記比率Xmと前記比率Xs1との比の逆数に比例させ、前記第1波形等化器の利得に対する前記第3波形等化器の利得の比率は、各周波数成分において、前記比率Xmと前記比率Xs2との比の逆数に比例させることが好ましい。
この構成によれば、第1波形等化器の利得に対する第2波形等化器の利得の比率は、各周波数成分において、比率Xmと比率Xs1との比の逆数に比例させ、第1波形等化器の利得に対する第3波形等化器の利得の比率は、各周波数成分において、比率Xmと比率Xs2との比の逆数に比例させることにより、隣接トラックに記録されている情報を相殺することができる。
また、上記の光情報装置において、前記中央部領域の前記情報トラックの接線に垂直な方向の幅は、前記分割素子の中心から、前記情報トラックの接線方向の前記分割素子の端部に向かって、狭くなることが好ましい。
この構成によれば、第1端部領域及び第2端部領域を透過した光ビームから得られる信号の周波数特性が、高い周波数成分まで持つようになるため、波形等化係数が高い周波数成分でも発散しづらくなる。したがって、波形等化後の信号が理想PR波形に近づきやすく、かつクロストークも低減しやすくなり、低い誤り率で情報を再生することが可能となる。
また、上記の光情報装置において、前記分割素子は、前記第1端部領域の近傍であり、且つ前記中央部領域上に島状に形成された第1島状領域と、前記第2端部領域の近傍であり、且つ前記中央部領域上に島状に形成された第2島状領域とをさらに含み、前記第1島状領域を通過した光束から得られる信号は、前記第1端部領域を通過した前記第2光束から得られる前記第2信号とともに出力され、前記第2島状領域を通過した光束から得られる信号は、前記第2端部領域を通過した前記第3光束から得られる前記第3信号とともに出力されることが好ましい。
この構成によれば、分割素子は、第1端部領域の近傍であり、且つ中央部領域上に島状に形成された第1島状領域と、第2端部領域の近傍であり、且つ中央部領域上に島状に形成された第2島状領域とをさらに含む。第1島状領域を通過した光束から得られる信号は、第1端部領域を通過した第2光束から得られる第2信号とともに出力される。また、第2島状領域を通過した光束から得られる信号は、第2端部領域を通過した第3光束から得られる第3信号とともに出力される。
したがって、第1島状領域及び第2島状領域の存在により、レンズシフトにより第1端部領域及び第2端部領域のうちの一方の領域が小さくなった場合でも、その変化の度合いを緩和することができる。また、ラジアルチルト等があった場合にも、その変化を中和し、クロストーク低減効果のマージンを広げることができる。これにより、低い誤り率で情報を再生することが可能となる。
また、上記の光情報装置において、前記中央部領域は、前記情報トラックの接線に平行な分割線により更に2つの領域に分かれることが好ましい。
この構成によれば、中央部領域は、情報トラックの接線に平行な分割線により更に2つの領域に分かれるので、分割素子で分割された4つの光束は、4つの受光部を持つ光検出器で受光される。そして、4つの受光部から出力された4つの信号は、4つの波形等化器により波形等化される。
したがって、4つの波形等化器を用いることで、左右に隣接する情報トラックだけでなく、さらにその外側に隣接する情報トラックからのクロストークを最小化するような条件を付与することができる。更に、レンズシフト又はラジアルチルトにより、分割素子の領域の分割位置が情報トラックの接線に垂直な方向に非対称になった場合でも、4つの波形等化器の係数を適切に変えることでクロストーク低減能力の低下を抑えることができる。これにより、クロストークが低減する範囲が広がり、低い誤り率で情報を再生することが可能となる。
また、上記の光情報装置において、前記光束の波長をλとし、前記対物レンズの開口数をNAとしたとき、前記第2波形等化器及び前記第3波形等化器において、光学カットオフとなる距離Fc=λ/(2・NA)に相当する高域周波数の半分である中域周波数の利得は、前記高域周波数の利得より大きく、前記第1波形等化器において、前記高域周波数の利得は、前記中域周波数の利得より大きいことが好ましい。
この構成によれば、第2波形等化器及び第3波形等化器において、光学カットオフとなる距離Fc=λ/(2・NA)に相当する高域周波数の半分である中域周波数の利得は、高域周波数の利得より大きい。また、第1波形等化器において、高域周波数の利得は、中域周波数の利得より大きい。
したがって、光ビームの回折限界以下又は回折限界付近のトラックピッチで高密度に情報が記録された光ディスクに対して、ノイズが極端に増えて信号のS/Nが悪くなることがなく、隣接トラックからのクロストーク量を低減することができ、トラック方向の記録密度を高めても低い誤り率で情報を再生することができる。
また、上記の光情報装置において、前記中域周波数は、光学カットオフとなる距離Fcの30倍から1.3倍の間の周期に相当する信号周波数の帯域であり、前記高域周波数は、光学カットオフとなる距離Fcの1.3倍より短い周期に相当する信号周波数の帯域であることが好ましい。
この構成によれば、中域周波数は、光学カットオフとなる距離Fcの30倍から1.3倍の間の周期に相当する信号周波数の帯域であり、高域周波数は、光学カットオフとなる距離Fcの1.3倍より短い周期に相当する信号周波数の帯域であるので、上記の範囲内であればノイズを抑制してクロストークをキャンセルすることができる。
また、上記の光情報装置において、前記中域周波数は、光学カットオフとなる距離Fcの4倍から1.5倍の間の周期に相当する信号周波数の帯域であることが好ましい。
この構成によれば、中域周波数は、光学カットオフとなる距離Fcの4倍から1.5倍の間の周期に相当する信号周波数の帯域であるので、上記の範囲内であればさらにノイズを抑制してクロストークをキャンセルすることができる。
本発明の他の局面に係るクロストーク低減方法は、レーザー光源から光束を出射するステップと、前記レーザー光源から出射された前記光束を、情報が列状に記録される情報トラックを有する光情報媒体上に対物レンズによって収束するステップと、光軸の中心を含む中央部領域と、前記情報トラックの接線に垂直な方向の前記中央部領域の一方側に隣接して配置される第1端部領域と、前記情報トラックの接線に垂直な方向の前記中央部領域の他方側に隣接して配置される第2端部領域とを含む分割素子によって、前記光情報媒体で反射及び回折した前記光束を、前記中央部領域を通過する第1光束と、前記第1端部領域を通過する第2光束と、前記第2端部領域を通過する第3光束とに分割するステップと、光検出器によって、分割された前記第1光束、前記第2光束及び前記第3光束を受光し、受光した前記第1光束、前記第2光束及び前記第3光束の光量に応じた第1信号、第2信号及び第3信号を出力するステップと、第1波形等化器によって、出力された前記第1信号に対し、前記第1信号の周波数成分に応じた利得を与えるステップと、第2波形等化器によって、出力された前記第2信号に対し、前記第2信号の周波数成分に応じた前記第1信号とは異なる利得を与えるステップと、第3波形等化器によって、出力された前記第3信号に対し、前記第3信号の周波数成分に応じた前記第1信号及び前記第2信号とは異なる利得を与えるステップと、前記第1波形等化器、前記第2波形等化器及び前記第3波形等化器からの出力信号を加算するステップと、前記加算された信号を情報再生信号として出力するステップと、を含み、前記対物レンズにより収束された前記光束が走査している情報トラックを自トラックとし、自トラックに隣接する情報トラックを隣接トラックとし、前記光検出器から出力される前記第1信号、前記第2信号及び前記第3信号は、前記自トラックに記録されている情報と前記隣接トラックに記録されている情報とを両方含み、前記中央部領域を通過した前記第1光束から得られる前記第1信号に含まれる前記自トラックに記録されている情報に対する前記隣接トラックに記録されている情報の比率Xmは、前記第1端部領域を通過した前記第2光束から得られる前記第2信号に含まれる前記自トラックに記録されている情報に対する前記隣接トラックに記録されている情報の比率Xs1及び前記第2端部領域を通過した前記第3光束から得られる前記第3信号に含まれる前記自トラックに記録されている情報に対する前記隣接トラックに記録されている情報の比率Xs2とは異なり、前記第1波形等化器、前記第2波形等化器及び前記第3波形等化器の各利得の比率は、前記第1信号、前記第2信号及び前記第3信号の各周波数成分において前記隣接トラックに記録されている情報を相殺するように決定される。
この構成によれば、光検出器から出力される第1信号、第2信号及び第3信号は、自トラックに記録されている情報と隣接トラックに記録されている情報とを両方含む。中央部領域を通過した第1光束から得られる第1信号に含まれる自トラックに記録されている情報に対する隣接トラックに記録されている情報の比率Xmは、第1端部領域を通過した第2光束から得られる第2信号に含まれる自トラックに記録されている情報に対する隣接トラックに記録されている情報の比率Xs1及び第2端部領域を通過した第3光束から得られる第3信号に含まれる自トラックに記録されている情報に対する隣接トラックに記録されている情報の比率Xs2とは異なる。第1波形等化器、第2波形等化器及び第3波形等化器の各利得の比率は、第1信号、第2信号及び第3信号の各周波数成分において、比率Xmと比率Xs1との違い及び比率Xmと比率Xs2との違いを利用して隣接トラックに記録されている情報を相殺するように決定される。
したがって、隣接トラックからのクロストーク量を低減することができ、トラック方向の記録密度を高めても低い誤り率で情報を再生することができる。
本発明の他の局面に係るコンピュータは、上記のいずれかに記載の光情報装置と、情報を入力する入力部と、前記入力部によって入力された情報及び/又は前記光情報装置によって再生された情報に基づいて演算を行う演算部と、前記入力部によって入力された情報、前記光情報装置によって再生された情報及び/又は前記演算部によって演算された結果を出力する出力部とを備える。この構成によれば、上記の光情報装置をコンピュータに適用することができる。
本発明の他の局面に係るプレーヤは、上記のいずれかに記載の光情報装置と、前記光情報装置から得られる情報信号を画像情報に変換するデコーダとを備える。この構成によれば、上記の光情報装置をプレーヤに適用することができる。
本発明の他の局面に係るレコーダは、上記のいずれかに記載の光情報装置と、画像情報を前記光情報装置によって記録するための情報信号に変換するエンコーダとを備える。この構成によれば、上記の光情報装置をレコーダに適用することができる。
なお、発明を実施するための形態の項においてなされた具体的な実施態様または実施例は、あくまでも、本発明の技術内容を明らかにするものであって、そのような具体例にのみ限定して狭義に解釈されるべきものではなく、本発明の精神と特許請求事項との範囲内で、種々変更して実施することができるものである。
本発明にかかる光情報装置及びクロストーク低減方法は、トラックピッチを縮小して高密度化された光ディスクから安定して情報を再生することができ、光情報媒体に対して情報を再生又は記録する光情報装置、及び光情報装置において発生するクロストークを低減するクロストーク低減方法に有用である。
また、本発明に係る光情報装置は、大容量のコンピュータ用メモリ装置、サーバ、コンピュータ、プレーヤ及びレコーダなどに利用することができる。

Claims (14)

  1. 光束を出射するレーザー光源と、
    前記レーザー光源から出射された前記光束を、情報が列状に記録される情報トラックを有する光情報媒体上に収束する対物レンズと、
    光軸の中心を含む中央部領域と、前記情報トラックの接線に垂直な方向の前記中央部領域の一方側に隣接して配置される第1端部領域と、前記情報トラックの接線に垂直な方向の前記中央部領域の他方側に隣接して配置される第2端部領域とを含み、前記光情報媒体で反射及び回折した前記光束を、前記中央部領域を通過する第1光束と、前記第1端部領域を通過する第2光束と、前記第2端部領域を通過する第3光束とに分割する分割素子と、
    前記分割素子によって分割された前記第1光束、前記第2光束及び前記第3光束を受光し、受光した前記第1光束、前記第2光束及び前記第3光束の光量に応じた第1信号、第2信号及び第3信号を出力する光検出器と、
    前記光検出器から出力された前記第1信号に対し、前記第1信号の周波数成分に応じた利得を与える第1波形等化器と、
    前記光検出器から出力された前記第2信号に対し、前記第2信号の周波数成分に応じた前記第1信号とは異なる利得を与える第2波形等化器と、
    前記光検出器から出力された前記第3信号に対し、前記第3信号の周波数成分に応じた前記第1信号及び前記第2信号とは異なる利得を与える第3波形等化器と、
    前記第1波形等化器、前記第2波形等化器及び前記第3波形等化器からの出力信号を加算する加算器と、
    前記加算器によって加算された信号を情報再生信号として出力する再生信号処理部と、
    を備え、
    前記対物レンズにより収束された前記光束が走査している情報トラックを自トラックとし、自トラックに隣接する情報トラックを隣接トラックとし、
    前記光検出器から出力される前記第1信号、前記第2信号及び前記第3信号は、前記自トラックに記録されている情報と前記隣接トラックに記録されている情報とを両方含み、
    前記中央部領域を通過した前記第1光束から得られる前記第1信号に含まれる前記自トラックに記録されている情報に対する前記隣接トラックに記録されている情報の比率Xmは、前記第1端部領域を通過した前記第2光束から得られる前記第2信号に含まれる前記自トラックに記録されている情報に対する前記隣接トラックに記録されている情報の比率Xs1及び前記第2端部領域を通過した前記第3光束から得られる前記第3信号に含まれる前記自トラックに記録されている情報に対する前記隣接トラックに記録されている情報の比率Xs2とは異なり、
    前記第1波形等化器、前記第2波形等化器及び前記第3波形等化器の各利得の比率は、前記第1信号、前記第2信号及び前記第3信号の各周波数成分において前記隣接トラックに記録されている情報を相殺するように決定されることを特徴とする光情報装置。
  2. 前記光束の波長をλとし、前記対物レンズの開口数をNAとしたとき、
    前記情報トラックの間隔Tpは、光学カットオフとなる距離Fc=λ/(2・NA)より小さいことを特徴とする請求項1の光情報装置。
  3. 前記第1波形等化器、前記第2波形等化器及び前記第3波形等化器の利得は、前記自トラックに記録されている情報に対する再生周波数特性が、前記再生信号処理部において想定される理想周波数特性となるように決定されることを特徴とする請求項1又は2記載の光情報装置。
  4. 前記第1波形等化器の利得に対する前記第2波形等化器の利得の比率は、各周波数成分において、前記比率Xmと前記比率Xs1との比の逆数に比例させ、
    前記第1波形等化器の利得に対する前記第3波形等化器の利得の比率は、各周波数成分において、前記比率Xmと前記比率Xs2との比の逆数に比例させることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の光情報装置。
  5. 前記中央部領域の前記情報トラックの接線に垂直な方向の幅は、前記分割素子の中心から、前記情報トラックの接線方向の前記分割素子の端部に向かって、狭くなることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の光情報装置。
  6. 前記分割素子は、前記第1端部領域の近傍であり、且つ前記中央部領域上に島状に形成された第1島状領域と、前記第2端部領域の近傍であり、且つ前記中央部領域上に島状に形成された第2島状領域とをさらに含み、
    前記第1島状領域を通過した光束から得られる信号は、前記第1端部領域を通過した前記第2光束から得られる前記第2信号とともに出力され、
    前記第2島状領域を通過した光束から得られる信号は、前記第2端部領域を通過した前記第3光束から得られる前記第3信号とともに出力されることを特徴とする請求項5記載の光情報装置。
  7. 前記中央部領域は、前記情報トラックの接線に平行な分割線により更に2つの領域に分かれることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の光情報装置。
  8. 前記光束の波長をλとし、前記対物レンズの開口数をNAとしたとき、
    前記第2波形等化器及び前記第3波形等化器において、光学カットオフとなる距離Fc=λ/(2・NA)に相当する高域周波数の半分である中域周波数の利得は、前記高域周波数の利得より大きく、
    前記第1波形等化器において、前記高域周波数の利得は、前記中域周波数の利得より大きいことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の光情報装置。
  9. 前記中域周波数は、光学カットオフとなる距離Fcの30倍から1.3倍の間の周期に相当する信号周波数の帯域であり、
    前記高域周波数は、光学カットオフとなる距離Fcの1.3倍より短い周期に相当する信号周波数の帯域であることを特徴とする請求項8記載の光情報装置。
  10. 前記中域周波数は、光学カットオフとなる距離Fcの4倍から1.5倍の間の周期に相当する信号周波数の帯域であることを特徴とする請求項8記載の光情報装置。
  11. レーザー光源から光束を出射するステップと、
    前記レーザー光源から出射された前記光束を、情報が列状に記録される情報トラックを有する光情報媒体上に対物レンズによって収束するステップと、
    光軸の中心を含む中央部領域と、前記情報トラックの接線に垂直な方向の前記中央部領域の一方側に隣接して配置される第1端部領域と、前記情報トラックの接線に垂直な方向の前記中央部領域の他方側に隣接して配置される第2端部領域とを含む分割素子によって、前記光情報媒体で反射及び回折した前記光束を、前記中央部領域を通過する第1光束と、前記第1端部領域を通過する第2光束と、前記第2端部領域を通過する第3光束とに分割するステップと、
    光検出器によって、分割された前記第1光束、前記第2光束及び前記第3光束を受光し、受光した前記第1光束、前記第2光束及び前記第3光束の光量に応じた第1信号、第2信号及び第3信号を出力するステップと、
    第1波形等化器によって、出力された前記第1信号に対し、前記第1信号の周波数成分に応じた利得を与えるステップと、
    第2波形等化器によって、出力された前記第2信号に対し、前記第2信号の周波数成分に応じた前記第1信号とは異なる利得を与えるステップと、
    第3波形等化器によって、出力された前記第3信号に対し、前記第3信号の周波数成分に応じた前記第1信号及び前記第2信号とは異なる利得を与えるステップと、
    前記第1波形等化器、前記第2波形等化器及び前記第3波形等化器からの出力信号を加算するステップと、
    前記加算された信号を情報再生信号として出力するステップと、
    を含み、
    前記対物レンズにより収束された前記光束が走査している情報トラックを自トラックとし、自トラックに隣接する情報トラックを隣接トラックとし、
    前記光検出器から出力される前記第1信号、前記第2信号及び前記第3信号は、前記自トラックに記録されている情報と前記隣接トラックに記録されている情報とを両方含み、
    前記中央部領域を通過した前記第1光束から得られる前記第1信号に含まれる前記自トラックに記録されている情報に対する前記隣接トラックに記録されている情報の比率Xmは、前記第1端部領域を通過した前記第2光束から得られる前記第2信号に含まれる前記自トラックに記録されている情報に対する前記隣接トラックに記録されている情報の比率Xs1及び前記第2端部領域を通過した前記第3光束から得られる前記第3信号に含まれる前記自トラックに記録されている情報に対する前記隣接トラックに記録されている情報の比率Xs2とは異なり、
    前記第1波形等化器、前記第2波形等化器及び前記第3波形等化器の各利得の比率は、前記第1信号、前記第2信号及び前記第3信号の各周波数成分において前記隣接トラックに記録されている情報を相殺するように決定されることを特徴とするクロストーク低減方法。
  12. 請求項1〜10のいずれかに記載の光情報装置と、
    情報を入力する入力部と、
    前記入力部によって入力された情報及び/又は前記光情報装置によって再生された情報に基づいて演算を行う演算部と、
    前記入力部によって入力された情報、前記光情報装置によって再生された情報及び/又は前記演算部によって演算された結果を出力する出力部とを備えることを特徴とするコンピュータ。
  13. 請求項1〜10のいずれかに記載の光情報装置と、
    前記光情報装置から得られる情報信号を画像情報に変換するデコーダとを備えることを特徴とするプレーヤ。
  14. 請求項1〜10のいずれかに記載の光情報装置と、
    画像情報を前記光情報装置によって記録するための情報信号に変換するエンコーダとを備えることを特徴とするレコーダ。
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