JPWO2014010197A1 - 電子部品 - Google Patents

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植松 秀典
秀典 植松
知宏 藤田
知宏 藤田
一郎 亀山
一郎 亀山
哲也 降旗
哲也 降旗
冬希 阿部
冬希 阿部
和紀 西村
和紀 西村
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Abstract

電子部品(21)は、基板(22)と、基板(22)上に設けられた機能部と、基板(22)上に設けられて機能部を封止する封止体(27)とを備える。封止体(27)のガラス転移温度(TgA)以上の最低温度(LB1)を有する温度領域(TB1)において基板(22)の線膨張係数(αX,αY)よりも封止体(27)の線膨張係数(αA)が大きい。封止体(27)のガラス転移温度(TgA)より低い最高温度(UB2)を有する温度領域(TB2)において、基板(22)の線膨張係数(αX,αY)よりも封止体(27)の線膨張係数(αA)が小さい。この電子部品(21)は長期の使用においても高い信頼性を有する。

Description

本発明は各種電子機器に使用される電子部品に関する。
図14Aと図14Bは弾性波装置である従来の電子部品1の模式断面図である。電子部品1は、圧電体単結晶からなる圧電基板2と、圧電基板2上に設けられた櫛形電極3と、圧電基板2上に設けられた配線4と、櫛形電極3が励振する空間5と、空間5を覆うカバー体6と、カバー体6の上から空間5を封止する封止体7と、封止体7上に設けられた端子電極8と、封止体7を貫通して配線4と端子電極8とを接続する接続電極9とを有する。
電子部品1では、長期にわたる使用により圧電基板2にクラック11が入り、破損する場合がある。
電子部品1に類似する従来の電子部品が特許文献1に記載されている。
特開2001−185976号公報
電子部品は、基板と、基板上に設けられた機能部と、基板上に設けられて機能部を封止する封止体とを備える。封止体のガラス転移温度以上の最低温度を有する温度領域において基板の線膨張係数よりも封止体の線膨張係数が大きい。封止体のガラス転移温度より低い最高温度を有する温度領域において、基板の線膨張係数よりも封止体の線膨張係数が小さい。
この電子部品は長期の使用においても高い信頼性を有する。
図1は本発明の実施の形態1における電子部品の模式断面図である。 図2は実施の形態1における電子部品の封止体の温度特性図である。 図3は実施の形態1における封止体の温度特性図である。 図4は実施の形態1における封止体の温度特性図である。 図5は実施の形態1における封止体の温度特性図である。 図6は本発明の実施の形態2における電子部品の模式断面図である。 図7は比較例の電子部品の模式断面図である。 図8は実施の形態2における電子部品の封止体の温度特性図である。 図9は実施の形態2における封止体の温度特性図である。 図10は比較例の封止体の特性図である。 図11は比較例の封止体の特性図である。 図12は本発明の実施の形態3における電子部品の模式断面図である。 図13は本発明の実施の形態4における電子部品の模式断面図である。 図14Aは従来の電子部品の模式断面図である。 図14Bは従来の電子部品の模式断面図である。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1における電子部品21の模式断面図である。実施の形態1における電子部品21は弾性波装置である。電子部品21は、基板22と、基板22の上面22Aに設けられた櫛形電極23と、基板22の上面22Aに設けられた配線24と、櫛形電極23の上面23Aに位置する空間25と、空間25を上方から覆うカバー体26と、カバー体26の上面26Aから空間25を覆う封止体27と、封止体27の上面27Aに設けられた端子電極28と、封止体27を貫通し配線24と端子電極28とを接続する接続電極29とを有する。櫛形電極23は空間25を励振する。電子部品21は基板22と同等の占有面積を有して極めて小型であり、基板22を個片に分離する前のウエハ状態で封止されて端子電極28が形成されることから、ウエハレベルチップサイズパッケージ(CSP)と呼ばれる。
なお、電子部品21は接続電極29と端子電極28を有しなくてもよい。その場合は、配線24を取り出し電極として用いることで、櫛形電極23からの信号を電子部品21の外部に取り出すことができる。
実施の形態1では基板22は圧電材料よりなり、具体的には回転YカットX伝播の単結晶タンタル酸リチウムからなる。基板22の上面から下面22Bまでの距離である板厚は100μm〜350μm程度である。基板22の上面22Aには弾性表面波が伝播する。図1に示すように、電子部品21においてX軸とY軸とZ軸とを定義する。上面22Aに沿って弾性表面波の伝播する方向をX軸の方向と定義する。上面22Aに沿ってX軸と直角の方向をY軸の方向と定義する。X軸とY軸とに直角の方向、すなわち基板22の厚みの方向をZ軸の方向と定義する。基板22のX軸の方向の線膨張係数αXは16.2ppm/℃であり、Y軸の方向の線膨張係数αYは9.7ppm/℃である。基板22は、Y軸の方向と鋭角をなす方向に広がる劈開面30を有する。
櫛形電極23は基板22の上面22Aに形成されたアルミニウムを主成分とする金属よりなり、櫛形電極23に電圧を印加することにより基板22の上面22Aに弾性表面波を励振する。櫛形電極23の表面には酸化ケイ素などの誘電体からなる保護膜が形成されてもよい。このように、櫛形電極23は、電子部品21を弾性波装置として機能させるための部分である機能部である。
配線24は基板22の上面22Aに形成された導体よりなり、櫛形電極23に電気的に接続されている。
空間25は、基板22の上面22Aにおいて弾性表面波が励振するために櫛形電極23の上面23A上に設けられた密封された空洞である。
カバー体26は基板22の上面22Aにおいて空間25を介して櫛形電極23を覆い、ポリイミド系の樹脂により形成されている。
封止体27はカバー体26の上から空間25を覆う絶縁体であり、熱硬化性の樹脂と無機フィラーとを含有して熱硬化されている。
端子電極28は電子部品21の入出力端子またはグランド端子として使用される導体であり、封止体27の上面27Aにフォトリソグラフにより形成されている。
接続電極29は封止体27を貫通して配線24と端子電極28とを接続する導体であり、例えば電気銅メッキにより形成されている。
なお、電子部品21はカバー体26、空間25を有していなくてもよい。
実施の形態1における電子部品21の封止体27は、エポキシ系成分とゴム系成分を含有させた10±2wt%の熱硬化性樹脂と、二酸化ケイ素を主成分とする90±2wt%の無機充填材とを有する材料を熱硬化させて形成されている。封止体27の硬化温度は180℃であり、封止体27のガラス転移温度TgAはDMA装置で測定して50℃になるように熱硬化性樹脂の成分が調整されている。このように封止体27のガラス転移温度TgAは、電子部品21の使用温度領域−55℃〜125℃の範囲内になるよう調整されている。このように構成された封止体27により、電子部品21は−55℃〜125℃の使用温度領域における温度変化による基板22の破損を低減し、長期使用における信頼性が向上している。
図2から図5は封止体27の特性図である。
図2は封止体27のX軸の方向およびY軸の方向の線膨張係数αAの温度に対する変化を、図14Aに示す従来の電子部品1の封止体7のX軸の方向およびY軸の方向の線膨張係数αBの温度に対する変化と併せて示す。図2において、縦軸は線膨張係数を示し、横軸は温度を示す。ここで、図1に示す電子部品21の封止体27および図14Aに示す従来の電子部品1の封止体7は異方性を有さないので、X軸の方向の線膨張係数とY軸の方向の線膨張係数は等しい。図2は実施の形態1における電子部品21の基板22のX軸の方向の線膨張係数αXとY軸の方向の線膨張係数αYも示す。従来の電子部品1の基板2の線膨張係数は実施の形態1における基板22と同じである。封止体7は一般的な熱硬化性樹脂により形成されている。
電子部品21の封止体27はガラス転移温度TgAを有し、従来の電子部品1の封止体7はガラス転移温度TgBを有する。ガラス転移温度TgBは161℃である。
単結晶タンタル酸リチウムからなる基板2、22のX軸の方向の線膨張係数αXは16.2ppm/℃であり、Y軸の方向の線膨張係数αYが9.7ppm/℃である。X軸の方向の線膨張係数αXが大きいので、温度の変化によるX軸の方向の寸法の変化が大きく、電子部品21の電気特性は温度の変化で影響を受ける。
従来の電子部品1の封止体7のガラス転移温度TgBは161℃であり、電子部品1の使用温度領域−55℃〜125℃よりも高く、電子部品に使用される一般的な熱硬化性樹脂のガラス転移温度である。従来の電子部品1の封止体7のガラス転移温度TgB以下の温度における線膨張係数αBは、基板2のX軸の方向の線膨張係数αXに近い値に設定されている。したがって、基板2のX軸の方向の寸法の変化に追随して封止体7の寸法が変化し、基板2に加わる封止体7からのX軸の方向の応力は小さい。従来の電子部品1の封止体7の線膨張係数αBはガラス転移温度TgBより高い温度において温度依存性を有するが、この温度依存性が従来の電子部品1の信頼性に及ぼす影響は小さく、図2では示されていない。
図2に示すように、実施の形態1における電子部品21の封止体27のガラス転移温度TgAは50℃に設定されており、ガラス転移温度TgAよりも低い温度において線膨張係数αAは基板22の線膨張係数αX、αYよりも小さい7ppm/℃であり、ガラス転移温度TgAよりも高い温度において線膨張係数αAは基板22の線膨張係数αX、αYよりも大きい25ppm/℃である。
すなわち、図2に示すように、温度について、最低温度LB1から最高温度UB1までの温度領域TB1と、最低温度LB2から最高温度UB2までの温度領域TB2を定義する。温度領域TB1の最低温度LB1は封止体27のガラス転移温度TgA以上である。温度領域TB2の最高温度UB2はガラス転移温度TgAより低い。温度領域TB1の最高温度UB1は電子部品21を使用する使用温度範囲の最高温度以上であり、温度領域TB2の最低温度LB2は電子部品21を使用する使用温度範囲の最低温度以下である。温度領域TB1において基板22の線膨張係数αX、αYのいずれか一方よりも封止体27の線膨張係数αAが大きく、温度領域TB2において基板22の線膨張係数αX、αYのいずれか一方よりも封止体27の線膨張係数αAが小さい。
図3は実施の形態1における電子部品21の封止体27のヤング率EAの温度に対する変化を、従来の電子部品1の封止体7のヤング率EBの温度に対する変化と併せて示す。図3において、縦軸はヤング率を示し、横軸は温度を示す。単結晶タンタル酸リチウムからなる基板2、22のヤング率は273GPa程度である。
従来の電子部品1の封止体7のヤング率EBは、図3に示すように、温度がガラス転移温度TgBから低くなるにつれて徐々に増加し、125℃以下の温度でヤング率EBが10GPa以上であり、温度が−55℃に向かうにつれてヤング率EBは15GPaに近づく。
実施の形態1における電子部品21の封止体27のヤング率EAは、図3に示すように、ガラス転移温度TgAよりも高い温度において極めて小さく、75℃以上の温度でヤング率EAは1GPa以下であり、100℃以上の温度でヤング率EAは0.5GPa以下である。ガラス転移温度TgAよりも低い温度においてはヤング率EAは比較的大きく、0℃以下の温度でヤング率EAは20GPa以上であり、−25℃以下の温度でヤング率EAは30GPa以上である。このようなヤング率EAの特性は、熱硬化性樹脂と無機充填材の組成及び配合比により得られる。
図3に示すように、温度について、最低温度LC1から最高温度UC1までの温度領域TC1と、最低温度LC2から最高温度UC2までの温度領域TC2を定義する。温度領域TC1の最低温度LC1は封止体27のガラス転移温度TgA以上である。温度領域TC2の最高温度UC2はガラス転移温度TgAより低い。温度領域TC1の最高温度UC1は電子部品21を使用する使用温度範囲の最高温度以上であり、温度領域TC2の最低温度LC2は電子部品21を使用する使用温度範囲の最低温度以下である。温度領域TC1における封止体27のヤング率は温度領域TC2における封止体27のヤング率の1/10以下である。
図4は、実施の形態1における電子部品21の封止体27が基板22に及ぼすX軸の方向の応力の相対値σAXの温度による変化を示す。図4は、従来の電子部品1の封止体7が基板2に及ぼすX軸の方向の応力の相対値σBXの温度による変化を併せて示す。応力は線膨張係数とヤング率を用いてシミュレーションにより求められる。X軸の方向の応力の相対値σAX、σBXが正の場合は、封止体7、27が基板2、22に比べてそれぞれX軸の方向により大きく収縮し、基板2、22に対して引張応力を及ぼしている。応力の相対値σAX、σBXが負の場合は、封止体7、27が基板2、22に比べてそれぞれX軸の方向により大きく膨張し、基板2、22に対して圧縮応力を及ぼしている。
実施の形態1における電子部品21の封止体27の応力の相対値σAXは、図4に示すように、封止体27の硬化温度180℃において0であり、温度が低下するにつれてわずかに大きくなり、ガラス転移温度TgAの近くで極大になり、さらにガラス転移温度TgAから低い温度では減少に転じて−55℃において−1.8程度になる。このように電子部品21の封止体27の応力は、ガラス転移温度TgAよりも高温の使用温度領域50℃〜125℃において極めて小さく0に近く、ガラス転移温度TgAよりも低温の使用温度領域−55℃〜25℃において基板22に対して圧縮応力となる。電子部品21では、低温において、封止体27はX軸の方向の応力を発生する。しかし、その応力は圧縮応力であるので、劈開面30で基板22を引き剥がして破壊するようには基板22に作用しない。すなわち、その応力は基板22の劈開面30で基板22を圧縮するように基板22に作用するので、基板22の破壊を抑制し、電子部品21の信頼性を向上することができる。
一方、従来の電子部品1の封止体7のX軸の方向の応力の相対値σBXは、図4に示すように、封止体7の硬化温度180℃において0であり、温度が低下するにつれて徐々に大きくなり、−55℃において+0.4程度になる。このように、従来の電子部品1では、封止体7のX軸の方向の応力は引張応力であるが、その大きさは比較的小さいので、電子部品1に対する影響は小さい。
図5は、実施の形態1における電子部品21の封止体27が基板22に及ぼすY軸の方向の応力の相対値σAYの温度による変化を示す。図5は、従来の電子部品1の封止体7が基板2に及ぼすY軸の方向の応力の相対値σBYの温度による変化を併せて示す。応力の相対値σAY、σBYは線膨張係数とヤング率を用いてシミュレーションにより求められる。Y軸の方向の応力の相対値σAY、σBYが正の場合は、封止体7、27が基板2、22に比べてそれぞれY軸の方向により大きく収縮し、基板2、22に対して引張応力を及ぼしている。Y軸の方向の応力の相対値σAY、σBYが負の場合は、封止体7、27が基板2、22に比べてそれぞれY軸の方向により大きく膨張し、基板2、22に対して圧縮応力を及ぼしている。
従来の電子部品1の封止体7が基板2に及ぼすY軸の方向の応力の相対値σBYは、図5に示すように、封止体7の硬化温度180℃において0であり、この硬化温度から温度が低下するにつれて徐々に大きくなり、−55℃において+1.8程度になる。−55℃では、従来の電子部品1の封止体7が基板2に引張応力12がかかり、温度が低下するとともに引張応力12は増大する。基板2はY軸の方向に対して鋭角をなす方向に劈開面10を有するので、引張応力12は劈開面10に対して垂直方向に基板2を引き剥がすように基板2に作用し、図14Bに示すように、基板2の端部を起点に劈開面10に沿ってクラック11が生じる場合がある。
実施の形態1における電子部品21の封止体27のY軸の方向の応力の相対値σAYは、図5に示すように、封止体27の硬化温度180℃において0であり、温度が低下するにつれてわずかに大きくなるが、ガラス転移温度TgAの近くで極大になり、さらに低温では減少に転じて−55℃において−0.4程度になる。このように電子部品21の封止体27では、ガラス転移温度TgAよりも高温の使用温度領域50℃〜125℃においてY軸の方向の応力が極めて小さく0に近く、ガラス転移温度TgAよりも低温の使用温度領域−55℃〜25℃において比較的小さなY軸の方向の圧縮応力を有する。このように電子部品21は、封止体27のY軸の方向の応力が小さく、しかもその応力は圧縮応力であるので劈開面30で基板22を破壊するように基板22に作用しない。したがって、応力の基板22に及ぼす影響を小さくすることができ、電子部品21の信頼性を向上することができる。
以上のように、実施の形態1における電子部品21は、封止体27のガラス転移温度TgA以上の最低温度LB1を有する温度領域TB1において基板22の線膨張係数αX、αYのいずれか一方よりも封止体27の線膨張係数αAが大きく、ガラス転移温度TgAより低い最高温度UB2を有する温度領域TB2において、基板22の線膨張係数αX、αYのいずれか一方よりも封止体27の線膨張係数αAが小さい。これにより、封止体27のガラス転移温度TgAの両側の温度で封止体27が基板22に及ぼす応力を引張応力から圧縮応力に反転させることができる。したがって、熱膨張または熱収縮による基板22の破損を低減し、電子部品21の長期にわたる信頼性を向上することができる。
上記の代わりに、実施の形態1における電子部品21では、封止体27のガラス転移温度TgAよりも高い最低温度LC1を有する温度領域TC1における封止体27のヤング率は、転移温度TgAよりも低い最高温度UC2を有する温度領域TC2における封止体27のヤング率の1/10以下である。これにより、高温の温度領域TC1において封止体27が基板22に及ぼす応力を極めて小さくすることができるとともに、低温の温度領域TC2において封止体27が基板22に対して圧縮応力を及ぼすことができる。したがって、基板22の破損を低減し、電子部品21の長期にわたる信頼性を向上することができる。
また、実施の形態1における電子部品21では封止体27のガラス転移温度TgAは40℃以上かつ90℃以下であることが好ましい。これにより、電子部品21の使用温度領域における封止体27の基板22に対する引張応力を小さくすることができる、基板22の破損を低減でき、電子部品21の長期にわたる信頼性を向上することができる。なお、封止体27の基板22に対する応力を低減する上において、封止体27のガラス転移温度TgAは40℃以上かつ60℃以下であることがより好ましい。
なお、実施の形態1における電子部品21の封止体27での無機充填材の含有率は90±2%である。好ましくは封止体27は75wt%〜94wt%の無機充填材を含有する。これにより低温領域における線膨張係数とヤング率を好適な値に設定できる。
また、実施の形態1における電子部品21では、封止体27の樹脂は熱硬化性樹脂であり、エポキシ系成分とゴム系成分とを含有する。封止体27の熱硬化性樹脂はエポキシ系成分を含有しゴム系成分を含有していなくてもよい。この場合でも、低温領域と高温領域における線膨張係数とヤング率を好適な値に設定できる。
(実施の形態2)
図6は本発明の実施の形態2における電子部品41の模式断面図である。図6において図1に示す実施の形態1における電子部品21と同じ部分には同じ参照番号を付す。実施の形態2における電子部品41は実施の形態1における電子部品21と同様、弾性波装置である。
実施の形態2における電子部品41は、図1に示す実施の形態1における電子部品21の封止体27と接続電極29の代わりに封止体43と接続電極44を備え、金属体42をさらに備える。金属体42は配線24に接続され、カバー体26の上面26Aに設けられている。金属体42はカバー体26の空間25に面する面の反対側の面に配置されている。封止体43は金属体42の上面42Aから金属体42を覆い、実施の形態1における封止体27と同じ組成からなる。接続電極44は封止体43を貫通して端子電極28と金属体42とを接続する。金属体42により電子部品41の特に空間25の機械的強度を確保することができる。金属体42はカバー体26の上面26Aに電解銅メッキにより形成され、金属銅を主成分とし、製造時の封止体43の180℃の熱硬化処理工程において結晶化が進行して収縮する。電子部品41の使用温度範囲の−55℃〜125℃における金属体42の線膨張係数は20.5ppm/℃であり、ヤング率は123GPaである。実施の形態2における電子部品41は、封止体43と金属体42の熱膨張・熱収縮の影響を受ける。
図7は比較例の電子部品51の模式断面図である。図7において、図6に示す実施の形態2における電子部品41と同じ部分には同じ参照番号を付す。比較例の電子部品51は、図6に示す実施の形態2における電子部品41の封止体43の代わりに、図14Aと図14Bに示す従来の電子部品1の封止体7と同じ組成よりなる封止体52を備える。
実施の形態2における電子部品41において、封止体43と金属体42が基板22に対して及ぼす応力について図を用いて以下に説明する。
図8と図9は実施の形態2における電子部品41の封止体43の特性図である。
図8は実施の形態2における電子部品41において、封止体43が基板22に及ぼすX軸の方向の応力の相対値σAXの温度に対する変化と、金属体42が基板22に及ぼすX軸の方向の応力の相対値σMXの温度に対する変化とを示す。図8において縦軸は応力の相対値を示し、横軸は温度を示す。応力の相対値σAX、σMXは線膨張係数とヤング率を用いてシミュレーションにより求めることができる。図8は、封止体43のX軸の方向の応力の相対値σAXと金属体42のX軸の方向の応力の相対値σMXとを合成して得られた応力の相対値σAMXの温度に対する変化を併せて示す。
図8に示すように、封止体43と金属体42のX軸の方向の応力の合成した相対値σAMXは、25℃以下の温度および100℃以上の温度で圧縮応力になり、25℃〜100℃の温度で引張応力になり、引張応力は50℃あたりで極大になる。このように、金属体42の引張応力は温度が低くなるにつれて大きくなる。しかし、金属体42を上面42Aから封止体43が圧縮応力で押さえることにより、封止体27と金属体42全体として金属体42の引張応力が相殺され、引張応力を小さくすることができる。したがって、基板22の劈開面30からの破壊を抑制することができる。
図9は実施の形態2における電子部品41において、封止体43が基板22に及ぼすY軸の方向の応力の相対値σAYの温度による変化と、金属体42が基板22に及ぼすY軸の方向の応力の相対値σMYの温度による変化とを示す。図9において縦軸は応力の相対値を示し、横軸は温度を示す。応力の相対値σAY、σMYは線膨張係数とヤング率を用いてシミュレーションにより求めることができる。図9は、封止体43のY軸の方向の応力の相対値σAYと金属体42のY軸の方向の応力の相対値σMYとを合成して得られた応力の相対値σAMYの温度による変化を併せて示す。
図9に示すように、封止体43と金属体42のY軸の方向の応力の合成した相対値σAMYは、100℃以上の温度で圧縮応力となり、100℃以下の温度で引張応力になり、引張応力は最大で0.6程度である。Y軸の方向については、金属体42の線膨張率と基板22の線膨張率との差が大きいために温度が低くなるにつれて引張応力が大きくなっている。しかし、金属体42を上面42Aから封止体43が圧縮応力で押さえることにより、金属体42と封止体43全体として、基板22に加える引張応力を小さくすることができ、金属体42の引張応力による基板22の劈開面30からの破壊を抑制することができる。ここで、封止体43のヤング率を低温領域において十分大きくすることにより、金属体42の収縮による引張応力を抑制することができる。
図10と図11は比較例の電子部品51の封止体52の特性図である。
図10は比較例の電子部品51において、封止体52が基板22に及ぼすX軸の方向の応力の相対値σBXの温度による変化と、金属体42が基板22に及ぼすX軸の方向の応力の相対値σMXの温度による変化とを示す。図10において縦軸は応力の相対値を示し、横軸は温度を示す。応力の相対値σBX、σMXは、線膨張係数とヤング率を用いてシミュレーションにより求めることができる。図10は、比較例の電子部品51の封止体52のX軸の方向の応力の相対値σBXと金属体42のX軸の方向の応力の相対値σMXとを合成して得られた応力の相対値σBMXの温度による変化を併せて示す。
図10に示すように、比較例の電子部品51では、封止体52と金属体42のX軸の方向の応力の合成した応力の相対値σBMXは、110℃以上の温度で圧縮応力であり、110℃以下の温度で引張応力になり、−55℃で0.7程度になる。したがって、比較例の電子部品51では、低温になるにつれて封止体52と金属体42がX軸の方向の引張応力を強め合っている。しかし、引張応力の大きさは比較的小さく、基板22が劈開面30からX軸の方向に破壊する可能性は高くない。
図11は、比較例の電子部品51の封止体52が基板22に及ぼすY軸の方向の応力の相対値σBYの温度による変化と、金属体42が基板22に及ぼすY軸の方向の応力の相対値σMYの温度による変化とを示す。図11において縦軸は応力の相対値を示し、横軸は温度を示す。応力の相対値σBY、σMYは、線膨張係数とヤング率を用いてシミュレーションにより求めることができる。図11は、比較例の電子部品51の封止体52のY軸の方向の応力の相対値σBYと金属体42のY軸の方向の応力の相対値σMYとを合成して得られた応力の相対値σBMYの温度による変化を併せて示す。
図11に示すように、比較例の電子部品51において、封止体52と金属体42のY軸の方向の応力の合成した応力の相対値σBMYは、130℃以上の温度で圧縮応力となり、130℃以下の温度で引張応力になる。引張応力は温度が低くなるにつれて増大し、−55℃で2.7程度になる。このように、比較例の電子部品51では温度が低くなるにつれて封止体52と金属体42がY軸の方向の引張応力を強め合い、引張応力が大きくなるので、基板22が劈開面30から破壊する可能性は高い。
実施の形態2における電子部品41では、図2に示す実施の形態1における電子部品21の封止体27と基板22と同様に、封止体43のガラス転移温度TgA以上の最低温度LB1を有する温度領域TB1において基板22の線膨張係数αX、αYのいずれか一方よりも封止体43の線膨張係数αAが大きく、ガラス転移温度TgAより低い最高温度UB2を有する温度領域TB2において、基板22の線膨張係数αX、αYのいずれか一方よりも封止体43の線膨張係数αAが小さい。これにより、封止体43が基板22に及ぼす応力を高温側で引張応力にして低温側で圧縮応力にすることができる。したがって、金属体42が基板22に及ぼす応力を相殺することができ、基板22の破損を低減することができるので、電子部品41の長期にわたる信頼性を向上することができる。
実施の形態2における電子部品41では、図3に示す実施の形態1における電子部品21の封止体27と同様に、封止体43のガラス転移温度TgAよりも高い最低温度LC1を有する温度領域TC1における封止体43のヤング率は、転移温度TgAよりも低い最高温度UC2を有する温度領域TC2における封止体43のヤング率の1/10以下である。これにより、高温側で封止体43が基板22に及ぼす応力を十分小さくすることができ、高温側で金属体42が基板22に及ぼす引張応力を減ずることができる。したがって基板22の破損を低減し、電子部品41の長期にわたる信頼性を向上することができる。
なお、実施の形態1、2における電子部品21、41は弾性波装置である。しかしながら、基板22を封止体27(43)で覆う構造を有する電子部品であれば、基板22と封止体27(43)の間の線膨張係数の差により基板22もしくは封止体27(43)に相対的な応力が発生する。そして、その応力により基板22に亀裂が生じ、電子部品21、41が破損する可能性がある。したがって、電子部品21、41の封止体27、43の温度係数を上記のように設定することは、電子部品21、41の高温時や低温時における内部応力を低減することができ、長期にわたる信頼性を向上することができ、弾性波装置の他の電子部品にも適用できる。
(実施の形態3)
図12は本発明の実施の形態3における電子部品121の模式断面図である。図12において図1に示す実施の形態1における電子部品21と同じ部分には同じ参照番号を付す。実施の形態3における電子部品121は実施の形態1における電子部品21と同様、弾性波装置である。
実施の形態3における電子部品121は、図1に示す実施の形態1における電子部品21の封止体27の代わりに封止体127を備える。封止体127は実施の形態1における封止体27と同様の形状を有して、カバー体26の上面26Aから空間25を介して櫛形電極23を覆う。
封止体127は実施の形態1における封止体27と材料が異なる。封止体127は、30wt%の熱硬化性樹脂と、70wt%の負膨張材料とを含有する材料を熱硬化させて形成された絶縁体である。熱硬化性樹脂はエポキシ系成分とゴム系成分とを含有する。封止体127の硬化温度は180℃で、ガラス転移温度TgAがDMA装置で測定して50℃になるように熱硬化性樹脂が調整されている。この構成により、電子部品121において、−55℃〜125℃の使用温度領域における温度変化による基板22の破損を低減し、長期使用における信頼性を向上することができる。
負膨張材料は、特定の温度領域において温度の上昇とともに体積が小さくなる特性を有し、その温度領域で負の線膨張係数を有している。負膨張材料としては、例えば、タングステン酸ジルコニウム(ZrW)やシリコン酸化物(LiO−Al−nSiO)、HfW、BiNiOといった複合酸化物や、逆ペロブスカイト構造をもつマンガン窒化物(MnXN)などを用いることができる。
負膨張材料は、電子部品121の使用温度領域全域で負の線膨張係数を有することが望ましい。さらに負膨張材料は1種類の成分で、電子部品121の使用温度領域全域において負の線膨張係数を有することが望ましい。しかし、負の線膨張係数を有する温度領域が狭い負膨張材料では、負の線膨張係数を有する温度領域が異なる複数の負膨張材料の成分を配合することにより、負膨張材料全体として電子部品121の使用温度領域ほぼ全域において負の線膨張係数を有していてもよい。
実施の形態3における電子部品121の封止体127は、図2から図5に示す実施の形態1における電子部品21の封止体27と同じ特性を有し、同じ効果を有する。
封止体127のヤング率において、負膨張材料の組成及び熱硬化性樹脂と負膨張材料の配合比を調整することにより、図3に示す実施の形態1における封止体27のヤング率EAと同じ温度特性を発現させることができる。
電子部品121の封止体127は負の線膨張係数を有する負膨張材料を含有することにより、実施の形態1における封止体27と同様に、封止体127の線膨張係数を極めて小さくすることが可能になる。これにより、温度変化による電子部品121の内部応力を低減し、電子部品121の故障を低減することができる。
実施の形態3における封止体127における負膨張材料の含有率は70%であるが、封止体127の負膨張材料の含有率は65%〜80%にすることで、温度領域TB1、TB2、TC1、TC2における線膨張係数とヤング率を好適な値に設定することができる。
封止体127は熱硬化性樹脂に充填される充填材として負膨張材料を含有する。封止体127の熱硬化性樹脂の充填材としてSiOなどの無機材料を用いた場合、封止体127の線膨張係数を上述の条件にするためには80%を超える充填率が必要となる。無機材料の充填率が高いと、封止体127をシート形状で扱う場合にもろくなり割れや亀裂が生じやすくなる。しかし、熱硬化性樹脂の充填材として負膨張材料を用いることで、充填率を80%以下にすることができる。したがって、SiOなどの無機材料を用いる場合に比べて、シート形状の封止体127で割れや亀裂が生じにくくなり、シート形状で扱うことが可能となる。電子部品121の低背化が求められる場合には、封止体127がシート形状を有することにより、精度良く高さを制御できる。また、液体の封止材を用いて封止体127を形成する場合は、電子部品121の高さの制御のために研削工程が必要となる。しかし、封止体127をシート形状とすることにより、製造段階で封止体127を薄くするための研削工程を省くことができ、電子部品121の製造コストを削減することができる。
また、電子部品121の加工において、半導体ウエハの個片化やビアの穴あけ加工などにおいてレーザ加工が使われる。レーザ加工においては、封止体127の充填材の含有率が高く、レーザの照射部分に大きな量の充填材が存在すると、充填材の脱離による加工精度の低下や、加工のレートの低下を招き封止体127の加工が難しくなる。しかし、充填材として負膨張材料を用いることにより、封止体127の充填材の含有率を小さくすることができるので、容易にレーザ加工を行うことができる。
(実施の形態4)
図13は本発明の実施の形態4における電子部品141の模式断面図である。図13において、図6に示す実施の形態2における電子部品41と同じ部分には同じ参照番号を付す。実施の形態4における電子部品141は実施の形態2における電子部品41と同様、弾性波装置である。
実施の形態4における電子部品141は、図6に示す実施の形態2における電子部品41の封止体43の代わりに封止体143を備える。封止体143は実施の形態2における封止体43と同様の形状を有して、金属体42の上面42Aとカバー体26の上面26Aから空間25を介して櫛形電極23を覆う。封止体143は実施の形態3における電子部品121の封止体127と同じ組成よりなり、負膨張材料を含有する。
実施の形態4における電子部品141の封止体143は、図8から図11に示す実施の形態2における電子部品41の封止体43と同じ特性を有し、同じ効果を有する。
なお、実施の形態3、4における電子部品121、141は弾性波装置である。しかしながら、基板22を封止体127(143)で覆う構造を有する電子部品であれば、基板22と封止体127(143)の間の線膨張係数の差により基板22もしくは封止体127(143)に相対的な応力が発生する。そして、その応力により基板22に亀裂が生じ、電子部品121、141が破損する可能性がある。したがって、電子部品121、141の封止体127、143に負膨張材料を含有させることは、電子部品121、141の高温時や低温時における内部応力を低減することができ、長期にわたる信頼性を向上することができ、弾性波装置の他の電子部品にも適用できる。
実施の形態において、「上面」「下面」等の方向を示す用語は基板や封止体等の電子部品の構成部品の相対的な位置関係にのみ依存する相対的な方向を示し、鉛直方向等の絶対的な方向を示すものではない。
本発明に係る電子部品は、各種電子機器に使用される電子部品において有用であり、とりわけ、基板と電子部品の外寸がほぼ等しいウエハレベルパッケージと言われるハウジング技術を用いた電子部品や、主として移動体通信機器に用いられる高周波フィルタや分波器、共用器等の弾性波装置において有用となる。
21 電子部品
22 基板
23 櫛形電極(機能部)
24 配線
25 空間
26 カバー体
27 封止体
28 端子電極
29 接続電極
41 電子部品
43 封止体
121 電子部品
127 封止体
141 電子部品
143 封止体
TB1 温度領域(第1の温度領域)
TB2 温度領域(第2の温度領域)
TC1 温度領域(第1の温度領域)
TC2 温度領域(第2の温度領域)
TgA ガラス転移温度

Claims (15)

  1. 基板と、
    前記基板上に設けられた機能部と、
    前記基板上に設けられて前記機能部を封止する、ガラス転移温度を有する封止体と、
    を備え、
    前記ガラス転移温度以上の最低温度を有する第1の温度領域において前記基板の線膨張係数よりも前記封止体の線膨張係数が大きく、
    前記封止体のガラス転移温度より低い最高温度を有する第2の温度領域において、前記基板の線膨張係数よりも前記封止体の線膨張係数が小さい、電子部品。
  2. 前記ガラス転移温度は40℃以上かつ90℃以下である、請求項1に記載の電子部品。
  3. 前記基板は圧電材料よりなり、
    前記機能部は櫛形電極を有し、
    前記封止体は、前記櫛形電極上に設けられた空間を介して前記櫛形電極を封止する、請求項1に記載の電子部品。
  4. 前記空間を介して前記櫛形電極を覆うカバー体をさらに備え、
    前記封止体は前記カバー体と前記空間とを介して前記櫛形電極を覆う、請求項3に記載の電子部品。
  5. 前記カバー体の前記空間に面する面の反対側の面に配置された金属体をさらに備え、
    前記封止体は前記金属体と前記カバー体と前記空間とを介して前記櫛形電極を覆う、請求項4に記載の電子部品。
  6. 前記封止体は、樹脂と、負の線膨張係数を有する負膨張材料とを含有する、請求項1に記載の電子部品。
  7. 前記封止体は、樹脂と、75wt%〜94wt%の無機充填材とを含有する、請求項1に記載の電子部品。
  8. 基板と、
    前記基板上に設けられた機能部と、
    前記基板上に設けられて前記機能部を封止する、ガラス転移温度を有する封止体と、
    を備え、
    前記ガラス転移温度よりも高い最低温度を有する第1の温度領域における前記封止体のヤング率は、前記ガラス転移温度よりも低い最高温度を有する第2の温度領域における前記封止体のヤング率の1/10以下である、電子部品。
  9. 前記ガラス転移温度は40℃以上かつ90℃以下である、請求項8に記載の電子部品。
  10. 前記基板は圧電材料よりなり、
    前記機能部は櫛形電極を有し、
    前記封止体は、前記櫛形電極上に設けられた空間を介して前記櫛形電極を封止する、請求項8に記載の電子部品。
  11. 前記空間を介して前記櫛形電極を覆うカバー体をさらに備え、
    前記封止体は前記カバー体と前記空間とを介して前記櫛形電極を覆う、請求項10に記載の電子部品。
  12. 前記カバー体の前記空間に面する面の反対側の面に配置された金属体をさらに備え、
    前記封止体は前記金属体と前記カバー体と前記空間とを介して前記櫛形電極を覆う、請求項11に記載の電子部品。
  13. 前記封止体は、樹脂と、負の線膨張係数を有する負膨張材料とを含有する、請求項8に記載の電子部品。
  14. 前記封止体は、樹脂と、75wt%〜94wt%の無機充填材とを含有する、請求項8に記載の電子部品。
  15. 基板と、
    前記基板上に設けられた機能部と、
    前記基板上に設けられて前記機能部を封止する封止体と、
    を備え、
    前記封止体は、樹脂と、負の線膨張係数を有する負膨張材料とを含有する、電子部品。
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