以下、情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理用のコンピュータプログラム、並びに、再生装置、再生方法、及び再生制御用のコンピュータプログラムの実施形態について順に説明する。
本実施形態の情報処理装置によれば、取得手段は、回数情報を取得する。尚、取得手段は、情報処理装置の内部に格納されている回数情報を取得してもよいし、情報処理装置の外部から回数情報を取得してもよい。
「回数情報」は、画像データを構成する複数の画像部分の夫々がユーザによって再生された回数(言い換えれば、表示された回数)を示す。言い換えれば、「回数情報」は、ユーザが備える何らかの装置によって各画像部分が再生された回数を示す。「画像データ」は、コンテンツデータと同期しながら再生される画像データである。従って、画像データは、再生されているコンテンツデータに合わせて、適切なタイミングで再生(表示)される。また、「画像データ」は、コンテンツデータに特有の情報を視覚的に示す画像データである。尚、コンテンツデータの一例として、例えば、楽曲データ(言い換えれば、音声データ)や映像データ(言い換えれば、動画像データ)等があげられる。また、画像データの一例として、例えば、後述する楽譜データや歌詞データやコードデータ等があげられる。尚、「画像データ」は、コンテンツデータと同期しながら再生される時点で画像として再生されるデータであれば足りる。つまり、「画像データ」としては、例えばJPEG画像やGIF画像等の画像を直接的に示すデータであってもよいし、例えばMusicXML等の画像を間接的に示すデータ(より具体的には、例えば、データ自体はテキストデータであるものの、再生される際に画像に変換されるデータ)であってもよい。
その後、特定手段は、取得手段が取得した回数情報に基づいて、複数の画像部分のうちユーザによって再生された回数が所定の基準を満たす一部の画像部分を特定する。特定された一部の画像部分は、情報処理装置自身によって再生されてもよい。或いは、特定された一部の画像部分は、他の情報処理装置に送信(或いは、転送)された後に当該他の情報処理装置自身によって再生されてもよい。その結果、特定された一部の画像部分は、ユーザに提示される。
以上説明したように、本実施形態の情報処理装置は、ユーザによって再生された回数が所定の基準を満たす一部の画像部分を特定することができる。ユーザによって再生された回数は、いわばその画像部分がユーザに注目されているか否かを(言い換えれば、ユーザが重点的に再生しているか否か)を示す指標となり得る。従って、本実施形態の情報処理装置は、コンテンツデータと同期して再生される画像データの各画像部分の中からユーザにとって参考となる可能性の高い一部の画像部分を好適に特定することができる。つまり、本実施形態の情報処理装置は、コンテンツデータと同期して再生される画像データの各画像部分の中からユーザにとって人気が高い(例えば、他のユーザも重点的に練習している)一部の画像部分を好適に特定することができる。
本実施形態の情報処理装置の一の態様では、各画像部分の前記ユーザによる再生の態様を監視することで、前記回数情報を生成する生成手段と、前記生成手段が生成した前記回数情報を格納する格納手段とを更に備え、前記取得手段は、前記格納手段に格納されている前記回数情報を取得する。
この態様によれば、取得手段は、生成手段が生成し且つ格納手段が格納している回数情報を取得することができる。その結果、特定手段は、複数の画像部分のうちユーザによって再生された回数が所定の基準を満たす一部の画像部分を特定することができる。
上述の如く生成手段を備える情報処理装置の態様は、前記生成手段は、各画像部分が前記ユーザによって再生される毎にカウントアップされる回数を示す前記回数情報を生成するように構成してもよい。
上述の如く生成手段を備える情報処理装置の態様では、前記生成手段は、各画像部分に対応する再生期間を含む所定の再生期間を対象としたループ再生が行われる回数を示す前記回数情報を生成するように構成してもよい。
所定の再生期間を対象としてループ再生が行われている場合には、当該所定の再生期間に対応する画像部分に対するユーザの注目度が相対的に高いと推定される。このため、このように構成すれば、生成手段は、ループ再生が行われている回数(つまり、ユーザの注目度の高さと関連する指標となり得る回数)を示す回数情報を好適に生成することができる。その結果、ループ再生が行われている回数は、いわばその画像部分がユーザに注目されているか否かを(言い換えれば、ユーザが重点的に再生しているか否か)を示す指標となり得る。従って、特定手段は、コンテンツデータと同期して再生される画像データの各画像部分の中からユーザにとって参考となる可能性の高い一部の画像部分を好適に特定することができる。
上述の如く生成手段を備える情報処理装置の態様では、前記生成手段は、特定の利用を目的として各画像部分が前記ユーザによって再生された回数を示す前記回数情報を生成するように構成してもよい。
このように構成すれば、生成手段は、特定の利用(例えば、後述するように、画像部分を用いた練習等)を目的として画像部分が再生されている回数を示す回数情報を好適に生成することができる。ここで、特定の利用を目的として画像部分が再生されている回数は、いわばその画像部分がユーザに注目されているか否かを(言い換えれば、ユーザが重点的に再生しているか否か)を示す指標となり得る。従って、特定手段は、コンテンツデータと同期して再生される画像データの各画像部分の中からユーザにとって参考となる可能性の高い一部の画像部分を好適に特定することができる。
上述の如く生成手段を備える情報処理装置の態様では、前記生成手段は、前記コンテンツデータの再生に対して前記ユーザによる付加的な演奏がなされた状態で各画像部分が前記ユーザによって再生された回数を示す前記回数情報を生成するように構成してもよい。
このように構成すれば、生成手段は、ユーザによる付加的な演奏(例えば、後述するように、画像部分を用いた練習等)が行われた状態で画像部分が再生されている回数を示す回数情報を好適に生成することができる。ここで、ユーザによる付加的な演奏がなされた状態で画像部分が再生されている回数は、いわばその画像部分がユーザに注目されているか否かを(言い換えれば、ユーザが重点的に再生しているか否か)を示す指標となり得る。従って、特定手段は、コンテンツデータと同期して再生される画像データの各画像部分の中からユーザにとって参考となる可能性の高い一部の画像部分を好適に特定することができる。
この態様によれば、特定手段は、ユーザによって再生された回数が最大となる画像部分(つまり、ユーザに最も注目されている又はユーザが重点的に再生している画像部分)を好適に特定することができる。
この態様によれば、特定手段は、ユーザによって再生された回数が相応の回数となる画像部分(つまり、ユーザに注目されている度合いが相対的に高い又はユーザが重点的に再生している可能性が相対的に高い画像部分)を好適に特定することができる。
この態様によれば、特定手段は、ユーザによって再生された回数が相応の回数となる画像部分(つまり、ユーザに注目されている度合いが相対的に高い又はユーザが重点的に再生している可能性が相対的に高い画像部分)を好適に特定することができる。
本実施形態の情報処理装置の他の態様では、前記コンテンツデータは、楽曲データであり、前記画像データは、前記楽曲データに特有の楽譜情報を視覚的に示す楽譜データを含む。
この態様によれば、特定手段は、楽曲データと同期して再生される楽譜データの各楽譜部分の中からユーザにとって参考となる可能性の高い一部の楽譜部分を好適に特定することができる。
本実施形態の情報処理装置の他の態様では、前記コンテンツデータは、楽曲データであり、前記画像データは、前記楽曲データに特有の歌詞情報を視覚的に示す歌詞データを含む。
この態様によれば、特定手段は、楽曲データと同期して再生される歌詞データの各歌詞部分の中からユーザにとって参考となる可能性の高い一部の歌詞部分を好適に特定することができる。
本実施形態の情報処理装置の他の態様では、前記コンテンツデータは、楽曲データであり、前記画像データは、前記楽曲データに特有のコード情報を視覚的に示すコードデータを含む。
この態様によれば、特定手段は、楽曲データと同期して再生される楽譜データの各コード部分の中からユーザにとって参考となる可能性の高い一部のコード部分を好適に特定することができる。
この態様によれば、情報処理装置は、コンテンツデータと同期して再生される画像データの各画像部分のうちのユーザにとって参考となる可能性の高い一部の画像部分を好適に再生することができる。
本実施形態の情報処理装置の他の態様では、前記特定手段よって特定される前記一部の画像部分を他の情報処理装置に対して通知する通知手段を備え、前記他の情報処理装置は、前記通知手段によって通知される前記一部の画像部分を再生する。
この態様によれば、情報処理装置は、他の情報処理装置に対して、コンテンツデータと同期して再生される画像データの各画像部分のうちのユーザにとって参考となる可能性の高い一部の画像部分を好適に再生させることができる。
本実施形態の情報処理制御用のコンピュータプログラムによれば、上述した本実施形態の情報処理装置が享受することができる各種効果と同様の効果を好適に享受することができる。
本実施形態の再生装置によれば、コンテンツデータと同期して再生される画像データの各画像部分の中からユーザにとって参考となる可能性の高い画像部分を好適に再生することができる。
本実施形態の再生制御用のコンピュータプログラムによれば、上述した本実施形態の再生装置が享受することができる各種効果と同様の効果を好適に享受することができる。
以上説明したように、本実施形態の情報処理装置は、取得手段と、特定手段とを備える。本実施形態の情報処理方法は、取得工程と、特定工程とを備える。本実施形態の情報処理制御用のコンピュータプログラムは、コンピュータを本実施形態の情報処理装置として機能させる。従って、本実施形態の情報処理装置、情報処理方法及びコンピュータプログラムは、コンテンツデータと同期して再生される画像データの各画像部分の中からユーザにとって参考となる可能性の高い画像部分を好適に特定することができる。
また、本実施形態の再生装置は、受取手段と、再生手段とを備える。本実施形態の再生方法は、受取工程と、再生工程とを備える。本実施形態の再生制御用のコンピュータプログラムは、コンピュータを本実施形態の再生装置として機能させる。従って、本実施形態の再生装置、再生方法及びコンピュータプログラムは、コンテンツデータと同期して再生される画像データの各画像部分の中からユーザにとって参考となる可能性の高い画像部分を好適に再生することができる。
以下、図面を参照しながら、情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理制御用のコンピュータプログラム、並びに再生装置、再生方法、及び再生制御用のコンピュータプログラムの実施例について説明する。尚、以下では、情報処理装置の一例として、楽曲(より具体的には、楽曲を構成する複数のパートデータ)及び当該楽曲の楽譜を配信する楽曲サーバ10を用いて説明を進める。また、再生装置の一例として、楽曲サーバ10から配信される楽曲及び楽譜をダウンロードすると共に、当該楽曲及び楽譜を同期させながら再生するクライアント端末20を用いて説明を進める。但し、情報処理装置及び再生装置として、楽曲以外の任意のコンテンツ(例えば、映像や、静止画や、テキストデータや、その他の任意のデータ)を配信する情報処理装置及び当該コンテンツを再生する再生装置を採用してもよい。
(1)楽曲配信システムの構成
はじめに、図1を参照して、本実施例の楽曲配信システム1の構成について説明する。ここに、図1は、本実施例の楽曲配信システム1の構成を示すブロック図である。
図1に示すように、楽曲配信システム1は、楽曲サーバ10と、クライアント端末20と、ネットワーク網30とを備えている。
楽曲サーバ10は、楽曲を構成する複数のパートデータ1111を格納する。楽曲サーバ10が格納するパートデータ1111は、例えば、クライアント端末20から楽曲サーバ10に対してアップロード(言い換えれば、送信)されたパートデータ1111である。但し、楽曲サーバ10は、その他の態様で取得したパートデータ1111を格納してもよい。各パートデータ1111は、楽曲を構成する複数のパートのうちのいずれか(つまり、複数の楽器パートないしは演奏パートのうちのいずれか)に対応する演奏データに相当する。尚、パートデータ1111については、後に詳述する(図3等参照)。
加えて、楽曲サーバ10は、クライアント端末20からの要求に応じて、クライアント端末20に対して所望のパートデータ1111を配信(言い換えれば、送信)する。
また、楽曲サーバ10は、複数のパートデータ1111に対応する複数の楽譜画像データ1121を格納する。楽譜画像データ1121は、対応するパートデータ1111の演奏の態様を示す楽譜を視覚的に示す画像データである。楽曲サーバ10は、クライアント端末20からの要求に応じて、クライアント端末20に対して所望の楽譜画像データ1121を配信(言い換えれば、送信)する。
クライアント端末20は、楽曲サーバ10に対してパートデータ1111をアップロードする。クライアント端末20がアップロードするパートデータ1111は、例えば、クライアント端末20のユーザが実際に楽器を演奏することで作成(言い換えれば、録音)したパートデータ1111である。但し、クライアント端末20は、その他の態様で作成ないしは取得したパートデータ1111をアップロードしてもよい。
加えて、クライアント端末20は、楽曲サーバ10に対して、楽曲サーバ10が格納している複数のパートデータ1111のうちの所望のパートデータ1111及び複数の楽譜画像データ1121のうちの所望の楽譜画像データ1121の配信を要求する。その結果、クライアント端末20は、楽曲サーバ10から配信される所望のパートデータ1111及び所望の楽譜画像データ1121をダウンロード(言い換えれば、取得ないしは受信)する。その後、クライアント端末20は、取得したパートデータ1111及び楽譜画像データ1121を同期させながら再生してもよい。
ネットワーク網30は、楽曲サーバ10とクライアント端末20との間を接続するネットワーク回線である。ネットワーク網30は、有線のネットワーク回線であってもよいし、無線のネットワーク回線であってもよいし、有線のネットワーク回線と無線のネットワーク回線との組み合わせであってもよい。
尚、図1は、楽曲配信システム1が1つの楽曲サーバ10を備える例を示している。しかしながら、楽曲配信システム1は、複数の楽曲サーバ10を備えていてもよい。この場合、クライアント端末20は、複数の楽曲サーバ10のうちの少なくとも1つに対してパートデータ1111をアップロードすると共に、複数の楽曲サーバ10のうちの少なくとも1つからパートデータ1111や楽譜画像データ1121をダウンロードしてもよい。
また、図1は、楽曲配信システム1が1つのクライアント端末20を備える例を示している。しかしながら、楽曲配信システム1は、複数のクライアント端末20を備えていてもよい。この場合、あるクライアント端末20は、他のクライアント端末20がアップロードしたパートデータ1111をダウンロードしてもよい。
(2)楽曲サーバの構成
続いて、図2を参照して、本実施例の楽曲サーバ10の構成について説明する。ここに、図2は、本実施例の楽曲サーバ10の構成を示すブロック図である。
図2に示すように、楽曲サーバ10は、データベース110と、制御部120と、表示部130と、データ通信部140と備えている。
データベース110は、パートデータ格納部111と、楽譜データ格納部112と、回数データ格納部113とを備えている。
パートデータ格納部111は、クライアント端末20からアップロードされた複数のパートデータ1111を格納する。尚、複数のパートデータ1111の夫々は、「コンテンツデータ」の一具体例を構成する。
ここで、図3及び図4を参照して、パートデータ格納部111に格納される複数のパートデータ1111について説明する。ここに、図3及び図4は、夫々、パートデータ格納部111に格納される複数のパートデータ1111の態様を示す模式図である。
図3に示すように、パートデータ格納部111には、複数のパートデータ1111が、所定のルールに応じて分類された状態で格納されていることが好ましい。ここで、ルールの一例として、パートデータ1111が構成する楽曲の曲名や、パートデータ1111が構成する楽曲のテンポ等があげられる。従って、同一の曲名を有する楽曲であって且つテンポが同じ楽曲を構成する一又は複数のパートデータ1111が、同一のルールによって分類されるデータ群を構成することが好ましい。例えば、図3に示す例では、曲名が「○○○○」である楽曲であって且つテンポが「102bpm(Beat Per Minute)」となる楽曲を構成する一又は複数のパートデータ1111が、ルールAという区分に分類されるデータ群を構成した状態で、パートデータ格納部111に格納される。同様に、図3に示す例では、曲名が「×××」である楽曲であって且つテンポが「88bpm」となる楽曲を構成する一又は複数のパートデータ1111が、ルールBという区分に分類されるデータ群を構成した状態で、パートデータ格納部111に格納される。
このようなルールに応じて分類された状態で複数のパートデータ1111を格納するために、パートデータ格納部111は、新たなパートデータ1111を格納する都度、当該新たなパートデータ1111の曲名やテンポ等(つまり、ルールを特徴づける特性)を分析することで、当該新たなパートデータ1111をルールに応じて分類してもよい。但し、新たなパートデータ1111が格納されるのは、クライアント端末20上で、楽曲サーバ10からダウンロードした他のパートデータ1111を伴奏にしながらユーザ自身の演奏が録音されることで新たなパートデータ1111が生成されるタイミングであることが相対的に多い。この場合、新たなパートデータ1111の曲名やテンポは、伴奏にしている他のパートデータ1111の曲名やテンポと一致する。従って、このような場合には、パートデータ格納部111は、当該新たなパートデータ1111の曲名やテンポ等を分析することなく、当該新たなパートデータ1111を、伴奏にした他のパートデータ1111が分類されるルールと同一のルールに分類されると判定してもよい。
加えて、パートデータ格納部111には、同一のルールによって分類されるデータ群を構成する複数のパートデータ1111が、パート毎に分類された状態で格納されていることが好ましい。例えば、図3に示す例では、ルールAという区分に分類されるデータ群を構成する複数のパートデータ1111が、リードギターに対応する一又は複数のパートデータ1111と、コーラスに対応する一又は複数のパートデータ1111と、ベースに対応する一又は複数のパートデータ1111と、ドラムに対応する一又は複数のパートデータ1111と、ボーカルに対応する一又は複数のパートデータ1111とに分類された状態で格納される。同様に、図3に示す例では、ルールBという区分に分類されるデータ群を構成する複数のパートデータ1111が、リードギターに対応する一又は複数のパートデータ1111と、ベースに対応する一又は複数のパートデータ1111と、ドラムに対応する一又は複数のパートデータ1111と、ボーカルに対応する一又は複数のパートデータ1111とに分類された状態で格納される。
このようなパート毎に分類された状態で複数のパートデータ1111を格納するために、パートデータ格納部111は、新たなパートデータ1111を格納する都度、当該新たなパートデータ1111に対応するパートを分析することで、当該新たなパートデータ1111をパート毎に分類することが好ましい。
或いは、図4に示すように、パートデータ格納部111には、同一のルールによって分類されるデータ群を構成する複数のパートデータ1111が、バンドという単位で取りまとめられた状態で格納されていてもよい。ここで、「バンド」とは、一つの楽曲を構成するための一又は複数のパートの集合を示す。つまり、バンドという単位で取りまとめられた複数のパートデータ1111がクライアント端末20上でミキシングされながら再生されることで、仮想的なあるバンドによって一つの楽曲が演奏されている状態が実質的に実現される。図3に示す例では、ルールAという区分に分類されるデータ群の中で、リードギターに対応する1つのパートデータ1111と、ドラムに対応する1つのパートデータ1111と、ボーカルに対応する1つのパートデータ1111と、ベースに対応する1つのパートデータ1111との組み合わせからデータ群が、バンド#1という単位で取りまとめられた状態で格納されている。同様に、図3に示す例では、ルールAという区分に分類されるデータ群の中で、リードギターに対応する1つのパートデータ1111と、ドラムに対応する1つのパートデータ1111と、ベースに対応する1つのパートデータ1111との組み合わせからデータ群が、バンド#2という単位で取りまとめられた状態で格納されている。尚、バンド#2のデータ群は、バンド#1のデータ群と比較して、ボーカルに対応するパートデータ1111が含まれていない、いわゆる「マイナスワン」のデータ群に相当する。
このとき、バンドという単位で取りまとめられた状態で格納される各パートデータ1111は、他のパートデータ1111とミキシングされる時の設定の態様(例えば、音量やパン等)を示すミキシング情報と共に格納されていてもよい。従って、クライアント端末20は、バンドという単位で取りまとめられた複数のパートデータ1111をミキシングする際には、各パートデータ1111と共に記録されているミキシング情報を参照しながらミキシングすることが好ましい。これにより、クライアント端末20は、複数のパートデータ1111の適切なミキシングを行うことができる。
尚、図4は、バンドという単位で取りまとめられている一方で未だミキシングされていない複数のパートデータ1111がパートデータ格納部111に格納されている例を示している。しかしながら、パートデータ格納部111には、バンドという単位で取りまとめられる複数のパートデータ1111が、既にミキシングされた状態で格納されていてもよい。言い換えれば、パートデータ格納部111には、複数のパートデータ1111をミキシングすることで得られる1つのミックスデータが格納されていてもよい。
このようなパートデータ格納部111による複数のパートデータ1111のルール毎の、パート毎の又はバンド毎の格納は、例えばパートデータ1111と共にパートデータ格納部111に格納される所定の管理情報によって論理的に実現されることが好ましい。例えば、パートデータ格納部111は、複数のパートデータ1111自体を直接的に区別することなくそのまま格納すると共に、当該格納しているパートデータ1111のルール毎の、パート毎の又はバンド毎の分類を管理するための管理情報を別途格納することが好ましい。この場合、楽曲サーバ10は、管理情報を参照することで、複数のパートデータ1111があたかも図3及び図4に示す態様でパートデータ格納部111上に格納されていると認識することができる。但し、パートデータ格納部111は、物理的なパーティションを区切ることで、複数のパートデータ1111のルール毎の、パート毎の又はバンド毎の格納を、物理的に実現してもよい。
再び図2において、楽譜データ格納部112は、パートデータ格納部111に格納される複数のパートデータ1111の夫々の楽譜を示す一又は複数の楽譜画像データ1121を格納する。尚、楽譜画像データ1121は、「画像データ」の一具体例を構成する。
ここで、図5を参照して、楽譜データ格納部112に格納される楽譜画像データ1121について説明する。ここに、図5は、楽譜データ格納部112に格納される楽譜画像データ1121を示す画像である。
図5に示すように、楽譜画像データ1121は、楽譜の画像を示す画像データ(例えば、JPEGデータやビットマップデータやMusicXMLデータ等)である。尚、図5は、夫々5つの小節を含む2段の楽譜を示す楽譜画像データ1121の例を示している。尚、楽譜画像データ1121中の各点(各位置)には、画像中の所定の位置(例えば、画像の左上端)を原点とする座標が割り当てられることが好ましい。図5に示す例では、例えば、上段の五線譜の上部Y座標(つまり、図5中縦方向の座標)に「124」が割り当てられ、上段の五線譜の下部Y座標に「207」が割り当てられ、下段の五線譜の上部Y座標に「490」が割り当てられ、下段の五線譜の下部Y座標に「573」が割り当てられている。また、図5に示す例では、例えば、上段及び下段の五線譜の小節線のX座標(つまり、図5中横方向の座標)に、左側から順に、「38」、「509」、「903」、「1319」、「1741」及び「2163」が割り当てられている。
このような楽譜画像データ1121は、クライアント端末20上で、対応するパートデータ1111(或いは、対応するパートデータ1111が構成する楽曲)の再生と同期しながら表示されることが好ましい。つまり、対応するパートデータ1111の再生箇所と楽譜画像データ1121の表示箇所(或いは、ハイライト箇所)とが同期する(つまり、時間的に一致する)ように、パートデータ1111及び楽譜画像データ1121の再生が行われることが好ましい。
尚、上述の説明では、楽譜データ格納部112には、パートデータ格納部111に格納される複数のパートデータ1111の夫々に個別に対応する一又は複数の楽譜画像データ1121が格納される構成が例示されている。しかしながら、楽譜データ格納部112には、パートデータ格納部111に格納される複数のパートデータ1111によって構成される一又は複数の楽曲の夫々に個別に対応する一又は複数の楽譜画像データ1121が格納されていてもよい。或いは、楽譜データ格納部112には、パートデータ格納部111に格納される複数のパートデータ1111を分類する単位であるルール毎、パート毎又はバンド毎に区別される一又は複数の楽譜画像データ1121が格納されていてもよい。或いは、楽譜データ格納部112には、パートデータ格納部111に格納されるミックスデータに個別に対応する一又は複数の楽譜画像データ1121が格納されていてもよい。或いは、楽譜データ格納部112には、パートデータ格納部111に格納される複数のパートデータ1111に対してその他の態様で対応する一又は複数の楽譜画像データ1121が格納されていてもよい。
再び図2において、回数データ格納部113は、楽譜データ格納部112に格納される複数の楽譜画像データ1121の夫々の再生回数を示す回数データ1131を格納する。特に、回数データ1131は、楽譜画像データ1121毎に、各楽譜画像データ1121を時間的に細分化することで得られる複数の楽譜画像部分の夫々の再生回数を示すことが好ましい。尚、回数データ格納部113は、「格納手段」の一具体例であり、回数データ1131は、「回数情報」の一具体例である。
ここで、図6を参照して、回数データ格納部113に格納される回数データ1131について説明する。ここに、図6は、回数データ格納部113に格納される回数データ1131のデータ構造を示すデータ構造図である。
図6に示すように、回数データ1131は、対応する楽譜画像データ1121を対象として、小節という単位で区分される楽譜画像部分毎に、当該楽譜画像部分がユーザによって再生(つまり、表示)された回数を示す。例えば、図6に示す回数データ1131の例は、小節番号=1番となる楽譜画像部分の再生回数と、小節番号=2番となる楽譜画像部分の再生回数と、小節番号=3番となる楽譜画像部分の再生回数と、小節番号=4番となる楽譜画像部分の再生回数とを示している。もちろん、回数データ1131は、小節番号=5番以上となる楽譜画像部分の再生回数を示してもよい。
尚、図6は、楽譜画像データ1121を細分化する単位として「小節」を用いる例を示している。しかしながら、楽譜画像データ1121は、「小節」以外の任意の単位(例えば、休符で区切られる単位や、音符の数で区切られる単位や、再生時間で区切られる単位等)で細分化されてもよい。
このとき、回数データ1131は、ユーザによる楽譜画像部分の1回の再生を1回の再生回数としてカウントすることで得られる「全再生回数」を示してもよい。例えば、図6に示す回数データ1131の例は、小節番号=1番となる楽譜画像部分の全再生回数が「55回」であり、小節番号=2番となる楽譜画像部分の全再生回数が「50回」であり、小節番号=3番となる楽譜画像部分の全再生回数が「50回」であり、小節番号=4番となる楽譜画像部分の全再生回数が「44回」であることを示している。
或いは、回数データ1131は、「全再生回数」に加えて又は代えて、ループ再生が行われている場合のみ再生回数をカウントする(言い換えれば、ループ再生が行われていない場合には再生回数がカウントされない)ことで得られる「ループ再生回数」を示してもよい。例えば、図6に示す回数データ1131の例は、小節番号=1番となる楽譜画像部分のループ再生回数が「25回」であり、小節番号=2番となる楽譜画像部分のループ再生回数が「0回」であり、小節番号=3番となる楽譜画像部分のループ再生回数が「0回」であり、小節番号=4番となる楽譜画像部分のループ再生回数が「0回」であることを示している。
或いは、回数データ1131は、「全再生回数」及び「ループ再生回数」の少なくとも一つに加えて又は代えて、練習を行う(例えば、楽譜画像部分を見ながら演奏の練習を行う)ことをユーザが目的としている場合のみ再生回数をカウントする(言い換えれば、練習を行うことをユーザが目的としていない場合には再生回数がカウントされない)ことで得られる「練習用再生回数」を示してもよい。例えば、図6に示す回数データ1131の例は、小節番号=1番となる楽譜画像部分の練習用再生回数が「40回」であり、小節番号=2番となる楽譜画像部分の練習用再生回数が「10回」であり、小節番号=3番となる楽譜画像部分の練習用再生回数が「10回」であり、小節番号=4番となる楽譜画像部分の練習用再生回数が「0回」であることを示している。
或いは、回数データ1131は、「全再生回数」、「ループ再生回数」及び「練習用再生回数」の少なくとも一つに加えて又は代えて、楽譜画像部分の再生と共にユーザによる演奏が行われている場合のみ再生回数をカウントする(言い換えれば、楽譜画像部分の再生と共にユーザによる演奏が行われていない場合には再生回数がカウントされない)ことで得られる「演奏時再生回数」を示してもよい。例えば、図6に示す回数データ1131の例は、小節番号=1番となる楽譜画像部分の演奏時再生回数が「20回」であり、小節番号=2番となる楽譜画像部分の演奏時再生回数が「5回」であり、小節番号=3番となる楽譜画像部分の演奏時再生回数が「5回」であり、小節番号=4番となる楽譜画像部分の演奏時再生回数が「0回」であることを示している。
尚、「全再生回数」、「ループ再生回数」、「練習用再生回数」及び「演奏時再生回数」は、回数データ1131に含まれる「再生回数」の一例であって、これら以外の何らかの再生回数を示すデータが、回数データ1131に含まれていてもよい。
また、回数データ格納部113は、複数の楽譜画像データ1121の夫々に個別に対応する一又は複数の回数データ1131を格納してもよい。或いは、回数データ格納部113は、一又は複数の楽曲の夫々に個別に対応する一又は複数の回数データ1131を格納してもよい。或いは、回数データ格納部113は、ルール毎、パート毎又はバンド毎に区別される一又は複数の回数データ1131を格納してもよい。或いは、回数データ格納部113は、ミックスデータに個別に対応する一又は複数の回数データ1131を格納してもよい。或いは、回数データ格納部113は、複数の楽譜画像データ1131に対してその他の態様で対応する一又は複数の回数データ1131を格納してもよい。
尚、図2では、1つの楽曲サーバ10が備えるデータベース110中に、パートデータ格納部111、楽譜データ格納部112及び回数データ格納部113が備えられている例を示している。しかしながら、パートデータ格納部111、楽譜データ格納部112及び回数データ格納部113の夫々又は少なくとも一つが、複数の楽曲サーバ10が備える複数のデータベース110に跨って分散して備えられていてもよい。つまり、パートデータ格納部111、楽譜データ格納部112及び回数データ格納部113の夫々又は少なくとも一つは、いわゆるクラウドの形態を採用するように複数の楽曲サーバ10に分散配置されていてもよい。
再び図2において、制御部120は、楽曲サーバ10全体の動作を制御する中央制御装置(例えば、CPU:Central Processing Unit)である。制御部120は、その内部に実現される物理的な、論理的な又は機能的な処理ブロックとして、データ通信制御部121と、練習回数収集部122と、練習箇所提示部123とを備えている。
データ通信制御部121は、クライアント端末20から要求があった一又は複数のパートデータ1111を配信するようにデータ通信部140を制御する。加えて、データ通信制御部121は、クライアント端末20から要求があった一又は複数の楽譜画像データ1121を配信するようにデータ通信部140を制御する。加えて、データ通信制御部121は、クライアント端末20から要求があった任意のデータを配信するようにデータ通信部140を制御する。
更に、データ通信制御部121は、クライアント端末20からアップロードされるパートデータ1111を受信するようにデータ通信部140を制御する。データ通信制御部121は、受信したパートデータ1111をパートデータ格納部111に格納する。加えて、データ通信制御部121は、クライアント端末20からアップロードされる任意のデータ(例えば、後述するクライアント端末20における再生状態を楽曲サーバ10に対して通知するための通知データ等)を受信するようにデータ通信部140を制御する。データ通信制御部121は、受信した任意のデータをそのまま又は必要に応じて解析した後にデータベース110に格納する。
練習回数収集部122は、「生成手段」の一具体例であって、クライアント端末20から通知されるクライアント端末20の再生状態に基づいて、回数データ1131を生成する。練習回数収集部122は、生成した回数データ1131を回数データ格納部113に格納する。
練習箇所提示部123は、「特定手段」の一具体例であって、回数データ格納部113に格納されている回数データ1131に基づいて、クライアント端末20のユーザに対して提示するべき(或いは、特に重点的に若しくは優先的に提示するべき、又は強調して提示するべき)楽譜画像部分を特定する。練習箇所提示部123は、特定した画像部分を通知する(或いは、配信する)ようにデータ通信部140を制御する。その結果、練習箇所提示部123によって特定された楽譜画像部分は、クライアント端末20に配信されると共にクライアント端末20上で再生(表示)される。
表示情報生成部130は、所定の画面をクライアント端末20が表示するために必要な表示情報(例えば、GUI(Graphic User Interface)情報等)を生成する。表示情報生成部130は、データ通信部140を介して、生成した表示情報をクライアント端末20に送信する。その結果、クライアント端末20は、楽曲サーバ10から送信される表示情報に基づいて生成される画面を表示する。
データ通信部140は、データ通信制御部121の制御の下で、ネットワーク網30を介したクライアント端末20との間の通信を行う。従って、クライアント端末20からアップロードされるパートデータ1111ないしは任意のデータは、データ通信部140によって取得される。取得されたパートデータ1111ないしは任意のデータは、データ通信制御部121によってデータベース110に格納される。また、クライアント端末20から要求されたパートデータないしは任意のデータは、データ通信制御部121によってデータベース110から読み出される。読み出されたパートデータ1111ないしは任意のデータは、データ通信制御部121の制御の下で、データ通信部140からクライアント端末20に対して配信される。
(3)クライアント端末の構成
続いて、図7を参照して、本実施例のクライアント端末20の構成について説明する。ここに、図7は、本実施例のクライアント端末20の構成を示すブロック図である。
図7に示すように、クライアント端末20は、記憶装置210と、制御部220と、表示部230と、データ通信部240と、音声入力部250と、音声出力部260と、操作部270とを備える。
記憶装置210は、クライアント端末20内におけるデータ処理の過程で用いられるデータを一時的に又は恒久的に格納する。記憶装置210として、例えば、ROMやRAMやフラッシュメモリ等の半導体メモリや、ハードディスク等が一例としてあげられる。
制御部220は、クライアント端末20全体の動作を制御する中央制御装置(例えば、CPU:Central Processing Unit)である。制御部220は、その内部に実現される物理的な、論理的な又は機能的な処理ブロックとして、表示制御部221と、音声制御部222と、操作制御部223と、データ通信制御部224と、再生状態通知部225とを備えている。
表示制御部221は、表示部230と共に「再生手段」の一具体例を構成し、楽曲サーバ10の表示情報生成部130から送信される表示情報に基づいて、表示部230が所定の画面(例えば、クライアント端末20の操作の指示をユーザから受け付けるための画面や、クライアント端末20の状態をユーザに示す画面等)を表示するように、表示部230の動作を制御する。本実施例では、表示制御部221は、楽曲サーバ10からダウンロードした楽譜画像データ1121を表示するように表示部230の動作を制御する。更に、本実施例では、表示制御部221は、音声入力部250を介したユーザの演奏データ(つまり、パートデータ1111)の録音の指示や、当該録音されたパートデータ1111の楽曲サーバ10へのアップロードの指示をユーザから受け付けるための画面を表示してもよい。また、表示制御部221は、楽曲サーバ10に格納されている複数のパートデータ1111のうちの所望のパートデータ1111のダウンロードの要求の指示をユーザから受け付けるための画面を表示してもよい。このため、楽曲サーバ10の表示情報生成部130から送信される表示情報は、このような画面を表示するために必要な各種情報を含んでいることが好ましい。但し、表示制御部221は、楽曲サーバ10の表示情報生成部130から送信される表示情報に基づくことなく、自身で一から画面を表示するために必要な各種情報を生成してもよい。
音声制御部222は、音声入力部250を介した音声(例えば、ボーカルないしはコーラスの音声や、各楽器の演奏による音声等)の録音を制御する。録音された音声は、一時的に又は恒久的に記憶装置210に格納されてもよい。加えて、音声制御部222は、楽曲サーバ10からダウンロードしたパートデータ1111の、音声出力部260からの音声としての出力を制御する。
操作制御部223は、操作部270を用いたユーザの操作を受け付けると共に、当該受け付けた操作に応じた動作が行われるよう、受け付けたユーザの操作の内容をクライアント端末20内の各部に通知する。例えば、操作制御部223は、音声入力部250を介したユーザの演奏データ(つまり、パートデータ1111)の録音を指示するユーザの操作を受け付けた場合には、当該操作を受け付けた旨を音声制御部222に通知する。その結果、音声制御部222は、ユーザの演奏データを録音するように音声入力部250の動作を制御する。或いは、例えば、操作制御部223は、所望の楽譜画像データ1121のダウンロードを要求するユーザの操作を受け付けた場合には、当該操作を受け付けた旨をデータ通信制御部224に通知する。その結果、データ通信制御部224は、所望の楽譜画像データ1121のダウンロードを要求するメッセージを楽曲サーバ10に対して送信するようにデータ通信部240の動作を制御する。
データ通信制御部224は、例えば、操作制御部223からパートデータ1111のアップロードを指示するユーザの操作を受け付けた旨の通知を受けた場合には、音声制御部222の制御の下で録音されたパートデータ1111を楽曲サーバ10へアップロードするようにデータ通信部240を制御する。その結果、音声制御部222の制御の下で録音されたパートデータ1111は、データ通信部240を介して、クライアント端末20から楽曲サーバ10へとアップロードされる。
また、データ通信制御部224は、例えば、操作制御部223から楽曲サーバ10に格納されている複数のパートデータ1111のうちの所望のパートデータ1111のダウンロードを要求するユーザの指示を受け付けた旨の通知を受けた場合には、所望のパートデータ1111のダウンロードを楽曲サーバ10に要求するメッセージを送信するようデータ通信部240を制御する。その結果、所望のパートデータ1111は、データ通信部240を介して、楽曲サーバ10からクライアント端末20へとダウンロードされる。
また、データ通信制御部224は、例えば、操作制御部223から楽曲サーバ10に格納されている複数の楽譜画像データ1121のうちの所望の楽譜画像データ1121のダウンロードを要求するユーザの指示を受け付けた旨の通知を受けた場合には、所望の楽譜画像データ1121のダウンロードを楽曲サーバ10に要求するメッセージを送信するようデータ通信部240を制御する。その結果、所望の楽譜画像データ1121は、データ通信部240を介して、楽曲サーバ10からクライアント端末20へとダウンロードされる。
ここで、図8を参照して、データ通信制御部224の制御によって実現される所望のパートデータ1111及び所望の楽譜画像データ1121のダウンロード及び再生について説明する。ここに、図8は、制御部220の制御によって実現される所望のパートデータ1111及び所望の楽譜画像データ1121のダウンロード及び再生の態様を概略的に示す模式図である。
図8の上部に示すように、例えば、クライアント端末20は、データ通信制御部224の制御の下で、ルールAという区分に分類されるデータ群に含まれるリードギターに対応する複数のパートデータ1111の中から、所望の1つのパートデータ1111のダウンロードを要求してもよい。同様に、クライアント端末20は、データ通信制御部224の制御の下で、ルールAという区分に分類されるデータ群に含まれるコーラスに対応する複数のパートデータ1111の中から、所望の1つのパートデータ1111のダウンロードを要求してもよい。同様に、クライアント端末20は、データ通信制御部224の制御の下で、ルールAという区分に分類されるデータ群に含まれるベースに対応する複数のパートデータ1111の中から、所望の1つのパートデータ1111のダウンロードを要求してもよい。同様に、クライアント端末20は、データ通信制御部224の制御の下で、ルールAという区分に分類されるデータ群に含まれるドラムに対応する複数のパートデータ1111の中から、所望の1つのパートデータ1111のダウンロードを要求してもよい。同様に、クライアント端末20は、データ通信制御部224の制御の下で、ルールAという区分に分類されるデータ群に含まれるボーカルに対応する複数のパートデータ1111の中から、所望の1つのパートデータ1111のダウンロードを要求してもよい。
加えて、クライアント端末20は、データ通信制御部224の制御の下で、ダウンロードを要求したパートデータ1111に対応する楽譜画像データ1121のダウンロードを要求してもよい。
その結果、クライアント端末20は、データ通信制御部224の制御の下で、リードギターに対応する1つのパートデータ1111と、コーラスに対応する1つのパートデータ1111と、ベースに対応する1つのパートデータ1111と、ドラムに対応する1つのパートデータ1111と、ボーカルに対応する1つのパートデータ1111とをダウンロードする。加えて、クライアント端末20は、データ通信制御部224の制御の下で、ダウンロードを要求したパートデータ1111に対応する楽譜画像データ1121をダウンロードする。このとき、クライアント端末20は、音声制御部222の制御の下で、ダウンロードしたパートデータ1111をミキシングしながら再生してもよい。更に、図8の下部に示すように、クライアント端末20は、表示制御部221の制御の下で、ダウンロードしたパートデータ1111のミキシング再生に同期させながら、ダウンロードした楽譜画像データ1121を再生してもよい。このとき、表示制御部221は、再生された楽譜画像データ1121上で現在の再生時刻を特定する所定の表示物(例えば、バー等)を付加的に表示するように表示部230を制御してもよい。加えて、表示制御部221は、楽譜画像データ1121に加えて、パートデータ1111の全体の再生期間に対して今現在の再生時刻を特定する再生スライダを更に付加的に表示するように表示部230を制御してもよい。
再び図7において、再生状態通知部225は、クライアント端末20の再生状態(特に、クライアント端末20による楽譜画像データ1121の再生状態)を、データ通信制御部224に対して通知する。その結果、データ通信制御部224は、クライアント端末20の再生状態を通知するためのメッセージを楽曲サーバ10に対して送信するようにデータ通信部240の動作を制御する。その結果、クライアント端末20の再生状態が楽曲サーバ10に対して通知される。
データ通信部240は、データ通信制御部224の制御の下で、ネットワーク網30を介した楽曲サーバ10との間の通信を行う。従って、クライアント端末20からアップロードされるパートデータ1111ないしは任意のデータは、データ通信部240を介して楽曲サーバ10に送信される。また、クライアント端末20の要求に応じて楽曲サーバ10から配信されるパートデータ1111ないしは任意のデータは、データ通信部240によって取得される。取得されたパートデータ1111ないしは任意のデータは、データ通信制御部224によって、記憶装置210に一時的に又は恒久的に格納されてもよいし、音声出力部260から出力されてもよい。
音声入力部250は、例えば、マイク等の音声の入力を受け付ける装置である。
音声出力部260は、例えば、スピーカ等の音声の出力を行う装置である。
操作部270は、例えば、キーボードやマウスやタッチパネル等のユーザの操作を受け付ける装置である。
(4)楽曲配信システムにおける動作の流れ
続いて、図9を参照して、本実施例の楽曲配信システム1における動作(特に、楽曲サーバ10からクライアント端末20に対して楽譜画像データ1121が配信される動作)の流れについて説明する。ここに、図9は、本実施例の楽曲配信システム1における動作(特に、楽曲サーバ10からクライアント端末20に対して楽譜画像データ1121が配信される動作)の流れを示すフローチャートである。
尚、図9に示す動作の一部又は全部は、楽曲サーバ10が備えるハードウェア(例えば、専用のICチップ等)によって実現されてもよいし、或いは楽曲サーバ10が備える制御部120上で実行されるソフトウェア(例えば、制御部120上で起動するコンピュータプログラム)によって実現されてもよい。同様に、図9に示す動作の一部又は全部は、クライアント端末20が備えるハードウェア(例えば、専用のICチップ等)によって実現されてもよいし、或いはクライアント端末20が備える制御部220上で実行されるソフトウェア(例えば、制御部220上で起動するコンピュータプログラム)によって実現されてもよい。以下の説明では、図9のステップS101からステップS107までの動作が楽曲サーバ10によって行われ、図9のステップS108の動作がクライアント端末20によって行われる例を説明する。
図9に示すように、楽曲サーバ10が備える練習回数収集部122は、クライアント端末20から送信されてくるクライアント端末20の再生状態(特に、クライアント端末20による楽譜画像データ1121の再生状態)を通知するためのメッセージを収集する(ステップS101)。その後、練習回数収集部122は、収集したメッセージを解析することで、回数データ1131を生成する(ステップS102)。尚、練習回数収集部122は、生成した回数データ1131を回数データ格納部113内に格納する。
ここで、回数データ1131に「全再生回数(図6参照)」が含まれている場合には、クライアント端末20の再生状態通知部225は、再生された楽譜画像部分を通知するメッセージを、楽曲サーバ10に対して送信することが好ましい。この場合、楽曲サーバ10が備える練習回数収集部122は、メッセージを受け取る都度、対応する楽譜画像部分の全再生回数を1ずつインクリメントするように、回数データ1131を更新する。或いは、再生状態通知部225は、再生された楽譜画像部分とその再生回数を通知するメッセージを、楽曲サーバ10に対して送信してもよい。この場合、練習回数収集部122は、メッセージを受け取る都度、受け取ったメッセージに基づいて回数データ1131を更新する。
或いは、回数データ1131に「ループ再生回数(図6参照)」が含まれている場合には、再生状態通知部225は、ループ再生された楽譜画像部分を通知すると共にループ再生が行われていることを示すループ再生フラグがオンに設定されているメッセージを、楽曲サーバ10に対して送信することが好ましい。この場合、練習回数収集部122は、メッセージを受け取る都度、対応する楽譜画像部分のループ再生回数を1ずつインクリメントするように、回数データ1131を更新する。或いは、再生状態通知部225は、ループ再生された楽譜画像部分とそのループ再生回数とを通知すると共にループ再生が行われていることを示すループ再生フラグがオンに設定されているメッセージを、楽曲サーバ10に対して送信してもよい。この場合、練習回数収集部122は、メッセージを受け取る都度、受け取ったメッセージに基づいて回数データ1131を更新する。
或いは、回数データ1131に「練習用再生回数(図6参照)」が含まれている場合には、再生状態通知部225は、再生された楽譜画像部分を通知すると共にユーザによる練習を目的として当該楽譜画像部分が再生されていることを示す練習再生フラグがオンに設定されているメッセージを、楽曲サーバ10に対して送信することが好ましい。この場合、練習回数収集部122は、メッセージを受け取る都度、対応する楽譜画像部分の練習用再生回数を1ずつインクリメントするように、回数データ1131を更新する。或いは、再生状態通知部225は、再生された楽譜画像部分とその再生回数を通知すると共にユーザによる練習を目的として当該楽譜画像部分が再生されていることを示す練習再生フラグがオンに設定されているメッセージを、楽曲サーバ10に対して送信してもよい。この場合、練習回数収集部122は、メッセージを受け取る都度、受け取ったメッセージに基づいて回数データ1131を更新する。
或いは、回数データ1131に「演奏時再生回数(図6参照)」が含まれている場合には、再生状態通知部225は、再生された楽譜画像部分を通知すると共にユーザによる演奏が行われている(つまり、クライアント端末20上で、楽譜画像部分の再生とユーザに演奏ないしは録音等が同時に行われている)ことを示す演奏フラグがオンに設定されているメッセージを、楽曲サーバ10に対して送信することが好ましい。この場合、練習回数収集部122は、メッセージを受け取る都度、対応する楽譜画像部分の演奏時再生回数を1ずつインクリメントするように、回数データ1131を更新する。或いは、再生状態通知部225は、再生された楽譜画像部分とその再生回数を通知すると共にユーザによる演奏が行われていることを示す演奏フラグがオンに設定されているメッセージを、楽曲サーバ10に対して送信してもよい。この場合、練習回数収集部122は、メッセージを受け取る都度、受け取ったメッセージに基づいて回数データ1131を更新する。
尚、回数データ1131に「全再生回数」、「ループ再生回数」、「練習用再生回数」及び「演奏時再生回数」以外の何らかの再生回数を示すデータが含まれる場合には、再生状態通知部225は、当該何らかの再生回数を直接的に又は間接的に特定可能なメッセージを楽曲サーバ10に対して送信することが好ましい。また、練習回数収集部122は、メッセージを受け取る都度、受け取ったメッセージに基づいて回数データ1131を更新することが好ましい。
その後、楽曲サーバ122が備える練習箇所提示部123は、クライアント端末20から、所望の楽譜画像データ1121のダウンロードを要求するメッセージが送信されているか否かを判定する(ステップS103)。更に、練習箇所提示部123は、クライアント端末20から、所望のパートデータ1111のダウンロードを要求するメッセージが送信されているか否かを判定する(ステップS104)。
ステップS103及びステップS104の判定の結果、所望の楽譜画像データ1121のダウンロードを要求するメッセージが送信されておらず且つ所望のパートデータ1111のダウンロードを要求するメッセージが送信されていないと判定される場合には(ステップS103:No且つステップS104:No)、楽曲サーバ10は、ステップS101及びステップS102の動作を繰り返す。
他方で、ステップS103及びステップS104の判定の結果、所望の楽譜画像データ1121のダウンロードを要求するメッセージが送信されているか又は所望のパートデータ1111のダウンロードを要求するメッセージが送信されているかと判定される場合には(ステップS103:Yes又はステップS104:Yes)、楽曲サーバ10が備える練習箇所提示部123は、回数データ格納部113に格納されている回数データ1131を読み出す(ステップS105)。特に、練習箇所提示部123は、クライアント端末20がダウンロードを要求している楽譜画像データ1121に対応する回数データ1131を読み出すことが好ましい。或いは、練習箇所提示部123は、クライアント端末20がダウンロードを要求しているパートデータ1111に対応する楽譜画像データ1121に対応する回数データ1131を読み出すことが好ましい。
その後、練習箇所提示部123は、読み出した回数データ1131に基づいて、再生回数(例えば、上述した「全再生回数」、「ループ再生回数」、「練習用再生回数」及び「演奏時再生回数」の少なくとも一つ)が所定基準を満たす一部の楽譜画像部分を特定する(ステップS106)。例えば、練習箇所提示部123は、再生回数が最大となる一部の楽譜画像部分を特定してもよい。或いは、例えば、練習箇所提示部123は、再生回数が平均値(つまり、全ての楽譜画像部分の再生回数の平均値)を超える一部の画像部分を特定してもよい。或いは、例えば、練習箇所提示部123は、再生回数が所定の閾値(例えば、極小値や極大値や中央値等や、予め設定された任意の値等)を超える一部の画像部分を特定してもよい。或いは、例えば、練習箇所提示部123は、再生回数の偏差値(つまり、全ての楽譜画像部分の再生回数を対象として統計処理を行った結果得られる、各楽譜画像部分の再生回数の偏差値)が所定の閾値(例えば、予め設定された任意の値等)を超える一部の画像部分を特定してもよい。
尚、練習箇所提示部123は、回数データ1131に含まれる「全再生回数」、「ループ再生回数」、「練習用再生回数」及び「演奏時再生回数」並びに「これら以外の何らかの再生回数を示すデータ」のうち少なくとも一つを対象として、ステップS106の判定を行ってもよい。この場合、練習箇所提示部123は、「全再生回数」、「ループ再生回数」、「練習用再生回数」及び「演奏時再生回数」並びに「これら以外の何らかの再生回数を示すデータ」に対して優先順位を設定し、当該優先順位が示す順番で順にステップS106の判定を行ってもよい。
その後、練習箇所提示部123は、ステップS106で特定した楽譜画像部分を、クライアント端末20に対して通知する(ステップS107)。つまり、練習箇所提示部123は、ステップS106で特定した楽譜画像部分をクライアント端末20が認識するために用いられる情報を、クライアント端末20に対して通知する。
その後、クライアント端末20の表示制御部221は、楽曲サーバ10からダウンロードした楽譜画像データ1121のうち楽曲サーバ10によって特定された楽譜画像部分を表示するように表示部230の動作を制御する。その結果、表示部230には、楽曲サーバ10によって特定された楽譜画像部分が表示される(ステップS108)。このとき、表示部230は、楽曲サーバ10によって特定された楽譜画像部分のみを表示してもよい。或いは、表示部230は、楽曲サーバ10によって特定された楽譜画像部分を、その他の楽譜画像部分と区別可能な態様で表示してもよい。楽曲サーバ10によって特定された楽譜画像部分を区別可能な表示態様としては、例えばハイライト表示等が一例としてあげられる。
以上説明したように、本実施例の楽曲配信システム1によれば、楽曲サーバ10は、クライアント端末20上で表示される楽譜画像データ1121のうちの一部の楽譜画像部分を特定することができる。特に、楽曲サーバ10は、各楽譜画像部分の再生回数に基づいて、一部の楽譜画像部分を特定することができる。このため、クライアント端末20は、このように特定される一部の楽譜画像部分を選択的に表示することができる。
ここで、ユーザによる各楽譜画像部分の全再生回数は、いわば、各楽譜画像部分がユーザに注目されているか否かを(言い換えれば、ユーザが重点的に再生しているか否か)を示す指標となり得る。従って、本実施例の楽曲サーバ10は、パートデータ1111と同期して再生される楽譜画像データ1121の各楽譜画像部分の中からユーザにとって人気が高い(例えば、他のユーザも重点的に練習している)一部の画像部分を好適に特定することができる。従って、楽譜画像データ1121の再生によって表示される楽譜を見ながら練習を行いたいユーザは、他のユーザが重点的に練習しているがゆえに効率的な又は効果的な練習を行うことができると推定される楽譜画像部分を好適に認識することができる。
加えて、ループ再生が行われている場合には、当該ループ再生の間に再生されている楽譜画像部分に対するユーザの注目度が相対的に高いと推定される。加えて、ループ再生が行われている場合には、ユーザは、当該ループ再生の間に再生されている楽譜画像部分を見ながら繰り返し演奏の練習を行っているとも推定される。従って、ループ再生回数は、いわば、各楽譜画像部分がユーザに注目されているか否かを(言い換えれば、ユーザが重点的に再生しているか否か)を示す指標となり得る。従って、本実施例の楽曲サーバ10は、パートデータ1111と同期して再生される楽譜画像データ1121の各楽譜画像部分の中からユーザにとって人気が高い(例えば、他のユーザも重点的に練習している)一部の画像部分を好適に特定することができる。従って、楽譜画像データ1121の再生によって表示される楽譜を見ながら練習を行いたいユーザは、他のユーザが重点的に練習しているがゆえに効率的な又は効果的な練習を行うことができると推定される楽譜画像部分を好適に認識することができる。
加えて、演奏の練習を目的として楽譜画像部分が再生される回数を示す練習用再生回数は、まさにユーザが重点的に練習している楽譜画像部分を直接的に示す指標となり得る。従って、本実施例の楽曲サーバ10は、パートデータ1111と同期して再生される楽譜画像データ1121の各楽譜画像部分の中からユーザにとって人気が高い(例えば、他のユーザも重点的に練習している)一部の画像部分を好適に特定することができる。従って、楽譜画像データ1121の再生によって表示される楽譜を見ながら練習を行いたいユーザは、他のユーザが重点的に練習しているがゆえに効率的な又は効果的な練習を行うことができると推定される楽譜画像部分を好適に認識することができる。
加えて、楽譜画像データ1121の再生と同時にユーザが演奏を行っている回数を示す演奏時再生回数は、まさにユーザが重点的に練習している楽譜画像部分を直接的に示す指標となり得る。従って、本実施例の楽曲サーバ10は、パートデータ1111と同期して再生される楽譜画像データ1121の各楽譜画像部分の中からユーザにとって人気が高い(例えば、他のユーザも重点的に練習している)一部の画像部分を好適に特定することができる。従って、楽譜画像データ1121の再生によって表示される楽譜を見ながら練習を行いたいユーザは、他のユーザが重点的に練習しているがゆえに効率的な又は効果的な練習を行うことができると推定される楽譜画像部分を好適に認識することができる。
尚、上述の説明では、複数のパートデータ1111の再生と同期しながら楽譜画像データ1121が再生される例を用いて説明を進めている。しかしながら、楽譜画像データ1121に加えて又は代えて、楽譜画像データ1121以外の任意の画像データ(好ましくは、対応するパートデータ1111等に特有の情報を視覚的に示す画像データ)が表示されてもよい。例えば、図10(a)に示すように、楽譜画像データ1121に加えて又は代えて、対応するパートデータ1111の歌詞を示す歌詞画像データが表示されてもよい。この場合、楽曲サーバ10のデータベース110は、楽譜データ格納部112に加えて又は代えて、歌詞画像データを格納する歌詞データ格納部を備えていることが好ましい。このように構成しても、楽曲サーバ10は、上述した態様で、歌詞画像データを細分化することで得られる複数の歌詞画像部分の夫々の再生回数に基づいて、ユーザに提示するべき歌詞画像部分を特定してもよい。その結果、上述した各種効果と同様の効果が好適に実現される。
或いは、図10(b)に示すように、楽譜画像データ1121に加えて又は代えて、対応するパートデータ1111のコードを示すコード画像データが表示されてもよい。この場合、楽曲サーバ10のデータベース110は、楽譜データ格納部112に加えて又は代えて、コード画像データを格納するコードデータ格納部を備えていることが好ましい。このように構成しても、楽曲サーバ10は、上述した態様で、コード画像データを細分化することで得られる複数のコード画像部分の夫々の再生回数に基づいて、ユーザに提示するべきコード画像部分を特定してもよい。その結果、上述した各種効果と同様の効果が好適に実現される。
また、本発明は、請求の範囲及び明細書全体から読み取ることのできる発明の要旨又は思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う再生装置、再生方法、及び情報処理用のコンピュータプログラム、並びに、再生装置、再生方法、及び再生制御用のコンピュータプログラムもまた本発明の技術思想に含まれる。