JPWO2010061621A1 - trans−{4−[(アルキルアミノ)メチル]シクロヘキシル}酢酸エステルの製造方法 - Google Patents

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Abstract

医薬などの製造のための原料化合物として有用なtrans−{4−[(アルキルアミノ)メチル]シクロヘキシル}酢酸エステルを効率的かつ高収率に製造する方法であって、下記の一般式(6)(R1は水素原子又はC1-6アルキル基、R2はC1-6アルキル基、C3-6シクロアルキル基、C3-6シクロアルキルC1-6アルキル基、C6-10アリール基、又はC7-12アラルキル基)で表される化合物のアミド基を還元する工程を含む方法。

Description

本発明は、医薬、農薬、及び工業製品などの製造用原料化合物として有用なtrans−{4−[(アルキルアミノ)メチル]シクロヘキシル}酢酸エステルの製造方法及びその製造用中間体に関する。
trans−{4−[(アルキルアミノ)メチル]シクロヘキシル}酢酸エステルは、医薬、農薬、及び工業製品などの製造のための試薬又は原料化合物として有用である。例えば、コレステロールエステル転送タンパク(CETP)阻害活性を有するジベンジルアミン構造を有するピリミジン化合物であり、高脂血症、動脈硬化症、心疾患等の予防及び/又は治療剤として有用な下記式(A)で示されるtrans−[4−({[2−({[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル](2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)アミノ}メチル)−5−メチル−4−(トリフルオロメチル)フェニル](エチル)アミノ}メチル)シクロヘキシル]酢酸 塩酸塩(特許文献1、実施例142)、下記式(B)で示されるtrans−[4−({[2−({(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−4−メチル−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−3−イル}メチル)−4−(トリフルオロメチル)フェニル](エチル)アミノ}メチル)シクロヘキシル]酢酸(特許文献2、Ex.73)、下記式(C)で示されるtrans−[4−({[2−({[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル](5−モルホリノピリミジン−2−イル)アミノ}メチル)−4−(トリフルオロメチル)フェニル](エチル)アミノ}メチル)シクロヘキシル]酢酸(特許文献3、Ex.57)、下記式(D)で示されるtrans−[4−({[3−({[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル](2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)アミノ}メチル)−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル](エチル)アミノ}メチル)シクロヘキシル]酢酸(特許文献4、Ex.14)、下記式(E)で示されるtrans−[4−({[3−({[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル](2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)アミノ}メチル)キノリン−2−イル](エチル)アミノ}メチル)シクロヘキシル]酢酸(特許文献5、Ex.4)、下記式(F)で示されるtrans−(4−{[{2−[({1−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]エチル}{5−[2−(メチルスルホニル)エトキシ]ピリミジン−2−イル}アミノ)メチル]−4−(トリフルオロメチル)フェニル}(エチル)アミノ]メチル}シクロヘキシル)酢酸(特許文献6、実施例45)などの製造において重要な原料化合物であることが各文献中に記載されている(特許文献1〜6)。
Figure 2010061621
trans−{4−[(エチルアミノ)メチル]シクロヘキシル}酢酸エステルの製造方法として、下記反応式に示す方法が知られている。この方法は、4−オキソシクロヘキサンカルボン酸エチルエステルを出発原料とし、Horner−Wittig−Emmons反応による増炭反応でシクロヘキシル酢酸体へと誘導し、その不飽和エステルの二重結合を還元することによりcis及びtrans配置の混合物であるシクロヘキシルカルボン酸体を得た後、異性体を分離することなくこのシクロヘキシルカルボン酸を酸クロリドとし、エチルアミンと反応させアミド体へと変換する工程を含んでいる。所望のtrans配置のアミド体は再結晶を数回繰り返すことにより分離可能となる。このアミド体を酢酸存在下、水素化ホウ素ナトリウムで還元してアミン体であるtrans−{4−[(エチルアミノ)メチル]シクロヘキシル}酢酸エステルを得ることができる(特許文献1、実施例169参照)。
反応経路図1
Figure 2010061621
しかしながら、上記の方法は所望のtrans配置のアミド中間体をcis及びtrans異性体混合物から再結晶により分離精製するために作業が煩雑であり、総収率も低い(32.2%)。また、不要になるcis体からtrans体への変換は通常の方法では困難であることから、cis体を再生利用できないという問題もある。さらに、出発原料である4−オキソシクロヘキサンカルボン酸エチルエステルも現状では安価ではなく、工業的見地からは効率的で有利な製造方法であるとは言い難い。
再結晶分離による収率面の損失を回避する目的で、Horner−Wittig−Emmons反応による増炭反応と、それに続く還元で得られたシクロヘキシル酢酸のcis及びtrans異性体混合物の分離を容易とすべくベンジルエステル中間体に誘導する方法が提案されている。この異性体混合物をカラムクロマトグラフィーで分離精製し、trans配置のシクロヘキシル酢酸誘導体を得た後、上記の方法と同様の工程を経て目的物を得ることができる(特許文献2の中間体7、中間体13参照)。この反応経路を化学反応式で示すと次の通りである。
反応経路図2
Figure 2010061621
しかしながら、この方法ではカラムクロマトグラフィーによる分離のためにカルボン酸をベンジルエステル中間体に変換し、所望の目的物を単離した後にベンジルエステルを加水素分解によりカルボン酸に変換する工程が付加されることから、異性体の分離のために収率が大幅に低下する可能性がある。また、カラムクロマトグラフィーにより異性体を分離する作業は煩雑であり、工業的な見地から効率的な製造法とは言えない。
国際公開WO2004/020393号 国際公開WO2007/081571号 国際公開WO2007/088996号 国際公開WO2007/073934号 国際公開WO2007/128568号 国際公開WO2008/129951号
本発明の課題は、医薬、農薬、及び工業製品などの製造のための試薬又は原料化合物として有用なtrans−{4−[(アルキルアミノ)メチル]シクロヘキシル}酢酸エステルを安価な原料化合物から効率的かつ高収率に製造する方法を提供することにある。
また、本発明の別の課題は、trans−{4−[(アルキルアミノ)メチル]シクロヘキシル}酢酸エステルを安価な原料化合物から効率的かつ高収率に製造するために有用な新規な製造用中間体を提供することにある。
本発明者らは上記の課題を解決すべく鋭意検討を行った結果、下記反応式に示すように、transの立体配置を有し、かつ安価に入手可能なトラネキサム酸(2)を出発原料として用い、アシル化によるアミド体(3)への変換、及びハロゲン化剤又は活性エステル化剤を用いたカルボン酸から化合物(4)への変換に続いて、化合物(4)にジアゾメタン又はトリメチルシリルジアゾメタンを反応させてジアゾケトン体(5)とし、アルコール溶液中で銀塩及び3級アミンの存在下、Arndt−Eistert 反応に付すことによりtransの立体配置を保持して1個炭素数が増加した新規なエステル体(6)へと効率よく変換できることを見出した。また、エステル体(6)から常法によるアミドの還元により所望のtrans−{4−[(アルキルアミノ)メチル]シクロヘキシル}酢酸エステル(1)を好収率で得ることができることも見出した。本発明は上記の知見を基にして完成されたものである。
Figure 2010061621
〔式中、R1は水素原子又はC1-6アルキル基を示し、R2はC1-6アルキル基、C3-6シクロアルキル基、C3-6シクロアルキルC1-6アルキル基、C6-10アリール基、又はC7-12アラルキル基を示し、Xはハロゲン原子又は活性エステル残基を示す。〕
すなわち、本発明により、上記の一般式(1)で表されるtrans−{4−[(アルキルアミノ)メチル]シクロヘキシル}酢酸エステル(式中、R1は水素原子又はC1-6アルキル基を示し、R2はC1-6アルキル基、C3-6シクロアルキル基、C3-6シクロアルキルC1-6アルキル基、C6-10アリール基、又はC7-12アラルキル基を示す)の製造方法であって、上記の一般式(6)(式中のR1及びR2は上記と同義である)で表される化合物のアミド基を還元する工程を含む方法が提供される。この発明の好ましい態様によれば、還元剤として水素化ホウ素ナトリウムを用いる上記の方法、及びR1がメチル基である上記の方法が提供される。
上記の本発明の方法に用いられる上記の一般式(6)で表される化合物は新規化合物であり、この化合物は上記の一般式(1)で表されるtrans−{4−[(アルキルアミノ)メチル]シクロヘキシル}酢酸エステルの製造用中間体として有用である。
従って、別の観点からは、本発明により、上記の一般式(6)(式中のR1及びR2は上記と同義である)で表される化合物、及び上記の一般式(1)で表されるtrans−{4−[(アルキルアミノ)メチル]シクロヘキシル}酢酸エステルの製造用中間体として用いるための上記の一般式(6)で表される化合物が提供される。上記の一般式(6)で表される化合物においてR1がメチル基であることが好ましい。
さらに本発明により、上記の一般式(6)(式中のR1及びR2は上記と同義である)で表される化合物の製造方法であって、上記の一般式(5)(式中のR1は上記と同義である)で表される化合物を銀塩及び3級アミンの存在下にR2−OH(式中のR2は上記と同義である)で表されるアルコール化合物と反応させる工程を含む方法が提供される。
また、上記の一般式(6)(式中のR1及びR2は上記と同義である)で表される化合物の製造方法であって、上記の一般式(4)(式中のR1は上記と同義であり、Xはハロゲン原子又は活性エステル残基を示す)で表される化合物をジアゾメタン又はトリメチルシリルジアゾメタンと反応させて上記の一般式(5)(式中のR1は上記と同義である)で表される化合物を製造する工程;及び得られた上記の一般式(5)(式中のR1は上記と同義である)で表される化合物を銀塩及び3級アミンの存在下にR2−OH(式中のR2は上記と同義である)で表されるアルコール化合物と反応させる工程を含む方法、並びに
上記の一般式(6)(式中のR1及びR2は上記と同義である)で表される化合物の製造方法であって、上記の一般式(3)(式中のR1は上記と同義である)で表される化合物をハロゲン化剤又は活性エステル化剤と反応させて上記の一般式(4)(式中のR1は上記と同義であり、Xはハロゲン原子又は活性エステル残基を示す)で表される化合物を製造する工程;得られた上記の一般式(4)で表される化合物をジアゾメタン又はトリメチルシリルジアゾメタンと反応させて上記の一般式(5)(式中のR1は上記と同義である)で表される化合物を製造する工程;及び得られた上記の一般式(5)(式中のR1は上記と同義である)で表される化合物を銀塩及び3級アミンの存在下にR2−OH(式中のR2は上記と同義である)で表されるアルコール化合物と反応させる工程を含む方法が本発明により提供される。
さらに、本発明により、上記の一般式(6)(式中のR1及びR2は上記と同義である)で表される化合物の製造方法であって、トラネキサム酸(2)をアシル化して上記の一般式(3)(式中のR1は上記と同義である)で表される化合物を製造する工程;得られた上記の一般式(3)(式中のR1は上記と同義である)で表される化合物をハロゲン化剤又は活性エステル化剤と反応させて上記の一般式(4)(式中のR1は上記と同義であり、Xはハロゲン原子又は活性エステル残基を示す)で表される化合物を製造する工程;得られた上記の一般式(4)で表される化合物をジアゾメタン又はトリメチルシリルジアゾメタンと反応させて上記の一般式(5)(式中のR1は上記と同義である)で表される化合物を製造する工程;及び得られた上記の一般式(5)(式中のR1は上記と同義である)で表される化合物を銀塩及び3級アミンの存在下にR2−OH(式中のR2は上記と同義である)で表されるアルコール化合物と反応させる工程を含む方法が提供される。
これらに加えて、本発明により、上記の一般式(1)(式中、R1及びR2は上記と同義である)で表されるtrans−{4−[(アルキルアミノ)メチル]シクロヘキシル}酢酸エステルの製造方法であって、下記の工程:
(a)トラネキサム酸(2)をアシル化して上記の一般式(3)(式中のR1は上記と同義である)で表される化合物を製造する工程;
(b)上記工程(a)で得られた上記の一般式(3)(式中のR1は上記と同義である)で表される化合物をハロゲン化剤又は活性エステル化剤と反応させて上記の一般式(4)(式中のR1は上記と同義であり、Xはハロゲン原子又は活性エステル残基を示す)で表される化合物を製造する工程;
(c)上記工程(b)で得られた上記の一般式(4)で表される化合物をジアゾメタン又はトリメチルシリルジアゾメタンと反応させて上記の一般式(5)(式中のR1は上記と同義である)で表される化合物を製造する工程;
(d)上記工程(c)で得られた上記の一般式(5)(式中のR1は上記と同義である)で表される化合物を銀塩及び3級アミンの存在下にR2−OH(式中のR2は上記と同義である)で表されるアルコール化合物と反応させて上記の一般式(6)(式中のR1及びR2は上記と同義である)で表される化合物を製造する工程;及び
(e)上記工程(d)で得られた上記の一般式(6)(式中のR1及びR2は上記と同義である)で表される化合物のアミド基を還元する工程
を含む方法、及び上記の一般式(1)(式中、R1及びR2は上記と同義である)で表されるtrans−{4−[(アルキルアミノ)メチル]シクロヘキシル}酢酸エステルの製造方法であって、上記の工程(a)ないし(e)からなる群から選ばれる1以上の工程を含む方法が提供される。
本発明の方法により、医薬、農薬、及び工業製品などの製造のための試薬又は原料化合物として有用なtrans−{4−[(アルキルアミノ)メチル]シクロヘキシル}酢酸エステルを安価な原料化合物から効率的かつ高収率に製造することができる。この方法は特に工業的観点から製造コストの低減及び製造効率の向上の点で有利である。
また、本発明により提供される上記の一般式(6)で表される新規化合物は、上記のtrans−{4−[(アルキルアミノ)メチル]シクロヘキシル}酢酸エステルを効率的かつ高収率に製造するために製造用中間体として有用である。
本発明において、C1-6アルキル基とは直鎖又は分岐鎖の炭素数1−6のアルキル基を意味しており、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、s−ブチル基、t−ブチル基、ペンチル基、又はヘキシル基等が挙げられる。
本発明において、C3-6シクロアルキル基とは環状の炭素数1−6のアルキル基を意味しており、例えば、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基等が挙げられる。
本発明において、C3-6シクロアルキルC1-6アルキル基とは環状のC1-6アルキル基が置換した直鎖又は分岐鎖のC1-6アルキル基を意味しており、例えば、シクロプロピルメチル基、シクロプロピルエチル基、シクロプロピルプロピル基、シクロブチルメチル基、シクロブチルエチル基、シクロブチルプロピル基、シクロペンチルメチル基、シクロペンチルエチル基、シクロペンチルプロピル基、シクロヘキシルメチル基、シクロヘキシルエチル基、シクロヘキシルプロピル基等が挙げられる。
本発明において、C6-10アリール基とは炭素数6−10の芳香族炭化水素基を意味し、例えば、フェニル基、ナフチル基、アズレニル基等が挙げられる。
本発明において、C7-12アラルキル基とはフェニル基が置換したC1-6アルキル基を意味しており、例えば、ベンジル基、フェネチル基、フェニルプロピル基、フェニルブチル基、フェニルペンチル基、フェニルへキシル基等が挙げられる。
本発明において、活性エステル残基とは、例えば、フェノキシ基、p−ニトロフェノキシ基、1,3,5−トリクロロフェノキシ基、ペンタフルオロフェノキシ基、2,4−ジニトロフェノキシ基、(ピリジンー2−イル)オキシ基、N−ヒドロキシスクシンイミドからのエステル残基、N−ヒドロキシピペリジンからのエステル残基、N−ヒドロキシ−5−ノルボルネン−2,3−ジカルボン酸イミドからのエステル残基、8−ヒドロキシキノリンからのエステル残基等が挙げられる。
本発明の方法により製造される一般式(1)で表されるtrans−{4−[(アルキルアミノ)メチル]シクロヘキシル}酢酸エステルが各種の医薬、農薬、又は工業製品などの製造のための試薬又は原料化合物として有用であることは、例えば、特許文献1の実施例142、特許文献2の実施例73、特許文献3の実施例57、特許文献4の実施例14、特許文献5の実施例4、特許文献6の実施例45などにおいて製造原料として使用されていることから明らかである。
具体的には、trans−{4−[(アルキルアミノ)メチル]シクロヘキシル}酢酸エステルとして、例えば、trans−[4−({[6−({[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル](2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)アミノ}メチル)インダン−5−イル](エチル)アミノ}メチル)シクロヘキシル]酢酸 塩酸塩(特許文献1、実施例111)、trans−[4−({[2−({[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル](2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)アミノ}メチル)−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル](エチル)アミノ}メチル)シクロヘキシル]酢酸 塩酸塩(特許文献1、実施例115)、trans−[4−({[2−({[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル](2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)アミノ}メチル)−4−(トリフルオロメチル)フェニル](エチル)アミノ}メチル)シクロヘキシル]酢酸 塩酸塩(特許文献1、実施例118)、trans−[4−({[6−({[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル](2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)アミノ}メチル)−2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル](エチル)アミノ}メチル)シクロヘキシル]酢酸 塩酸塩(特許文献1、実施例134)、trans−[4−({[7−({[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル](2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)アミノ}メチル)−2,2,3,3−テトラフルオロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル](エチル)アミノ}メチル)シクロヘキシル]酢酸 塩酸塩(特許文献1、実施例137)、trans−[4−({[2−({[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル](2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)アミノ}メチル)−5−メチル−4−(トリフルオロメチル)フェニル](エチル)アミノ}メチル)シクロヘキシル]酢酸 塩酸塩(特許文献1、実施例142)、trans−[4−({[2−({[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル](2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)アミノ}メチル)−4−メチル−5−(トリフルオロメチル)フェニル](エチル)アミノ}メチル)シクロヘキシル]酢酸 塩酸塩(特許文献1、実施例143)、trans−[4−({[2−({[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル](2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)アミノ}メチル)−4−ブロモフェニル](エチル)アミノ}メチル)シクロヘキシル]酢酸 塩酸塩(特許文献1、実施例147)、trans−[4−({[2−({[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル](2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)アミノ}メチル)−4,5−ジメチルフェニル](エチル)アミノ}メチル)シクロヘキシル]酢酸 塩酸塩(特許文献1、実施例151)、trans−[4−({[2−({[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル](2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)アミノ}メチル)−4−(トリフルオロメチルチオ)フェニル](エチル)アミノ}メチル)シクロヘキシル]酢酸 塩酸塩(特許文献1、実施例152)、
trans−[4−({[2−({[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル](2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)アミノ}メチル)−4−クロロ−5−エチルフェニル](エチル)アミノ}メチル)シクロヘキシル]酢酸 塩酸塩(特許文献1、実施例153)、trans−[4−({[2−({[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル](2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)アミノ}メチル)−4−(トリフルオロメチル)フェニル](プロピル)アミノ}メチル)シクロヘキシル]酢酸 塩酸塩(特許文献1、実施例154)、trans−[4−({[2−({[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル](2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)アミノ}メチル)−5−メトキシ−4−メチルフェニル](エチル)アミノ}メチル)シクロヘキシル]酢酸 塩酸塩(特許文献1、実施例155)、trans−[4−({[2−({[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル](2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)アミノ}メチル)−5−メチル−4−(トリフルオロメチル)フェニル](プロピル)アミノ}メチル)シクロヘキシル]酢酸 塩酸塩(特許文献1、実施例157)、trans−[4−({[2−({[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル](2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)アミノ}メチル)−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル](プロピル)アミノ}メチル)シクロヘキシル]酢酸 塩酸塩(特許文献1、実施例158)、trans−[4−({[2−({[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル](p−トリル)アミノ}メチル)−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル](エチル)アミノ}メチル)シクロヘキシル]酢酸 二塩酸塩(特許文献1、実施例162)、trans−[4−({[2−({[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル](5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)アミノ}メチル)−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル](エチル)アミノ}メチル)シクロヘキシル]酢酸 塩酸塩(特許文献1、実施例163)、trans−[4−({[2−({[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル](5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)アミノ}メチル)−5−メチル−4−(トリフルオロメチル)フェニル](エチル)アミノ}メチル)シクロヘキシル]酢酸 塩酸塩(特許文献1、実施例164)、trans−[4−({[2−({[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル](5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)アミノ}メチル)−5−メチル−4−(トリフルオロメチル)フェニル](プロピル)アミノ}メチル)シクロヘキシル]酢酸 塩酸塩(特許文献1、実施例165)、trans−[4−({[2−({[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル](2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)アミノ}メチル)−5−メチル−4−(トリフルオロメチル)フェニル](プロピル)アミノ}メチル)シクロヘキシル]酢酸(特許文献1、実施例166)、
trans−[4−({[2−({[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル](2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)アミノ}メチル)−4−メチル−5−(トリフルオロメチル)フェニル](エチル)アミノ}メチル)シクロヘキシル]酢酸(特許文献1、実施例167)、trans−[4−({[2−({[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル](2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)アミノ}メチル)−5−メチル−4−(トリフルオロメチル)フェニル](エチル)アミノ}メチル)シクロヘキシル]酢酸 メタンスルホン酸塩(特許文献1、実施例168)、trans−[4−({[2−({[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル](2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)アミノ}メチル)−5−メチル−4−(トリフルオロメチル)フェニル](エチル)アミノ}メチル)シクロヘキシル]酢酸エチル(特許文献1、実施例169)、trans−[4−({[2−({[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル](2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)アミノ}メチル)−5−メチル−4−(トリフルオロメチル)フェニル](エチル)アミノ}メチル)シクロヘキシル]酢酸(特許文献1、実施例170)、trans−[4−({[2−({[3−メチル−5−(トリフルオロメチル)ベンジル](2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)アミノ}メチル)−5−メチル−4−(トリフルオロメチル)フェニル](エチル)アミノ}メチル)シクロヘキシル]酢酸(特許文献1、実施例171)、trans−[4−({[2−({[3−メチル−5−(トリフルオロメチル)ベンジル](5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)アミノ}メチル)−5−メチル−4−(トリフルオロメチル)フェニル](エチル)アミノ}メチル)シクロヘキシル]酢酸(特許文献1、実施例172)、trans−[4−({[2−({(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−4−メチル−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−3−イル}メチル)−4−(トリフルオロメチル)ベンジル](エチル)アミノ}メチル)シクロヘキシル]酢酸エチル(特許文献2、Ex.11)、trans−[4−({[2−({(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−4−メチル−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−3−イル}メチル)−4−(トリフルオロメチル)ベンジル](エチル)アミノ}メチル)シクロヘキシル]酢酸(特許文献2、Ex.13)、trans−[4−({[2−({(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−4−メチル−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−3−イル}メチル)−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル](エチル)アミノ}メチル)シクロヘキシル]酢酸エチル(特許文献2、Ex.34)、trans−[4−({[2−({(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−4−メチル−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−3−イル}メチル)−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル](プロピル)アミノ}メチル)シクロヘキシル]酢酸エチル(特許文献2、Ex.36)、
trans−[4−({[2−({(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−4−メチル−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−3−イル}メチル)−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル](エチル)アミノ}メチル)シクロヘキシル]酢酸(特許文献2、Ex.64)、trans−[4−({[2−({(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−4−メチル−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−3−イル}メチル)−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル](プロピル)アミノ}メチル)シクロヘキシル]酢酸(特許文献2、Ex.65)、trans−[4−({[2−({(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−4−メチル−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−3−イル}メチル)ピリジン−3−イル](エチル)アミノ}メチル)シクロヘキシル]酢酸(特許文献2、Ex.69)、trans−[4−({[2−({(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−4−メチル−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−3−イル}メチル)−6−イソプロペニルピリジン−3−イル](エチル)アミノ}メチル)シクロヘキシル]酢酸(特許文献2、Ex.70)、trans−[4−({[2−({(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−4−メチル−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−3−イル}メチル)−6−イソプロピルピリジン−3−イル](エチル)アミノ}メチル)シクロヘキシル]酢酸(特許文献2、Ex.71)、trans−[4−({[2−({(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−4−メチル−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−3−イル}メチル)−6−シクロプロピルピリジン−3−イル](エチル)アミノ}メチル)シクロヘキシル]酢酸(特許文献2、Ex.72)、trans−[4−({[2−({(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−4−メチル−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−3−イル}メチル)−4−(トリフルオロメチル)フェニル](エチル)アミノ}メチル)シクロヘキシル]酢酸(特許文献2、Ex.73)、trans−[4−({[2−({[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル][5−(2−ヒドロキシエトキシ)ピリミジン−2−イル]アミノ}メチル)−4−(トリフルオロメチル)フェニル](エチル)アミノ}メチル)シクロヘキシル]酢酸(特許文献3、Ex.13)、trans−[4−({[2−({[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル](5−モルホリノピリミジン−2−イル)アミノ}メチル)−4−(トリフルオロメチル)フェニル](エチル)アミノ}メチル)シクロヘキシル]酢酸(特許文献3、Ex.57)、trans−[4−({[3−({[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル](2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)アミノ}メチル)−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル](エチル)アミノ}メチル)シクロヘキシル]酢酸エチル(特許文献4、Ex.5−1)、
trans−[4−({エチル[3−({(2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)[3−ニトロ−5−(トリフルオロメチル)ベンジル]アミノ}メチル)−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]アミノ}メチル)シクロヘキシル]酢酸エチル(特許文献4、Ex.5−2)、trans−[4−({[3−({[3−シアノ−5−(トリフルオロメチル)ベンジル](2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)アミノ}メチル)−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル](エチル)アミノ}メチル)シクロヘキシル]酢酸エチル(特許文献4、Ex.5−3)、trans−[4−({[3−({[3−クロロ−2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)ベンジル](2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)アミノ}メチル)−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル](エチル)アミノ}メチル)シクロヘキシル]酢酸エチル(特許文献4、Ex.5−4)、trans−[4−({[3−({[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル](フェニル)アミノ}メチル)−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル](エチル)アミノ}メチル)シクロヘキシル]酢酸エチル(特許文献4、Ex.5−5)、trans−[4−({[3−({[3−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ベンジル](フェニル)アミノ}メチル)−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル](エチル)アミノ}メチル)シクロヘキシル]酢酸エチル(特許文献4、Ex.5−6)、trans−[4−({[3−({[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル](1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)アミノ}メチル)−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル](エチル)アミノ}メチル)シクロヘキシル]酢酸エチル(特許文献4、Ex.5−7)、trans−[4−({[3−({[3−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ベンジル](1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)アミノ}メチル)−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル](エチル)アミノ}メチル)シクロヘキシル]酢酸エチル(特許文献4、Ex.5−8)、trans−[4−({[3−({[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル](1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)アミノ}メチル)−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル](エチル)アミノ}メチル)シクロヘキシル]酢酸エチル(特許文献4、Ex.5−9)、trans−[4−({[3−({[3−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ベンジル](1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)アミノ}メチル)−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル](エチル)アミノ}メチル)シクロヘキシル]酢酸エチル(特許文献4、Ex.5−10)、trans−[4−({[3−({[3−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ベンジル](2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)アミノ}メチル)−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル](エチル)アミノ}メチル)シクロヘキシル]酢酸エチル(特許文献4、Ex.5−11)、trans−[4−({[3−({[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル](メトキシカルボニル)アミノ}メチル)−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル](エチル)アミノ}メチル)シクロヘキシル]酢酸エチル(特許文献4、Ex.6−1)、trans−[4−({[3−({N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]アセトアミド}メチル)−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル](エチル)アミノ}メチル)シクロヘキシル]酢酸エチル(特許文献4、Ex.6−2)、trans−[4−({[3−({1−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−3,3−ジメチルウレイド}メチル)−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル](エチル)アミノ}メチル)シクロヘキシル]酢酸エチル(特許文献4、Ex.6−3)、
trans−[4−({[3−({N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]メチルスルホンアミド}メチル)−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル](エチル)アミノ}メチル)シクロヘキシル]酢酸エチル(特許文献4、Ex.6−4)、trans−[4−({[3−({[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル](2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)アミノ}メチル)−5−フェニルピリジン−2−イル](エチル)アミノ}メチル)シクロヘキシル]酢酸エチル(特許文献4、Ex.7)、trans−[4−({[5−({[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル](2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)アミノ}メチル)−3,3'−ビピリジン−6−イル](エチル)アミノ}メチル)シクロヘキシル]酢酸エチル(特許文献4、Ex.8−1)、trans−[4−({[3−({[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル](2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)アミノ}メチル)−5−クロロピリジン−2−イル](エチル)アミノ}メチル)シクロヘキシル]酢酸エチル(特許文献4、Ex.13−1)、trans−[4−({[3−({[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル](2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)アミノ}メチル)−5−ブロモピリジン−2−イル](エチル)アミノ}メチル)シクロヘキシル]酢酸エチル(特許文献4、Ex.13−2)、trans−[4−({[3−({[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル](2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)アミノ}メチル)−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル](エチル)アミノ}メチル)シクロヘキシル]酢酸(特許文献4、Ex.14)、trans−[4−({[3−({[3−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ベンジル](2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)アミノ}メチル)−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル](エチル)アミノ}メチル)シクロヘキシル]酢酸(特許文献4、Ex.15−1)、trans−[4−({エチル[3−({(2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)[3−ニトロ−5−(トリフルオロメチル)ベンジル]アミノ}メチル)−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]アミノ}メチル)シクロヘキシル]酢酸(特許文献4、Ex.15−2)、trans−[4−({[3−({[3−シアノ−5−(トリフルオロメチル)ベンジル](2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)アミノ}メチル)−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル](エチル)アミノ}メチル)シクロヘキシル]酢酸(特許文献4、Ex.15−3)、trans−[4−({[3−({[3−クロロ−2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)ベンジル](2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)アミノ}メチル)−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル](エチル)アミノ}メチル)シクロヘキシル]酢酸(特許文献4、Ex.15−4)、
trans−[4−({[3−({[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル](フェニル)アミノ}メチル)−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル](エチル)アミノ}メチル)シクロヘキシル]酢酸(特許文献4、Ex.15−5)、trans−[4−({[3−({[3−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ベンジル](フェニル)アミノ}メチル)−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル](エチル)アミノ}メチル)シクロヘキシル]酢酸(特許文献4、Ex.15−6)、trans−[4−({[3−({[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル](メトキシカルボニル)アミノ}メチル)−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル](エチル)アミノ}メチル)シクロヘキシル]酢酸(特許文献4、Ex.15−7)、trans−[4−({[3−({N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]アセトアミド}メチル)−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル](エチル)アミノ}メチル)シクロヘキシル]酢酸(特許文献4、Ex.15−8)、trans−[4−({[3−({1−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−3,3−ジメチルウレイド}メチル)−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル](エチル)アミノ}メチル)シクロヘキシル]酢酸(特許文献4、Ex.15−9)、trans−[4−({[3−({N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]メチルスルホンアミド}メチル)−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル](エチル)アミノ}メチル)シクロヘキシル]酢酸(特許文献4、Ex.15−10)、trans−[4−({[3−({[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル](1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)アミノ}メチル)−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル](エチル)アミノ}メチル)シクロヘキシル]酢酸(特許文献4、Ex.15−11)、trans−[4−({[3−({[3−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ベンジル](1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)アミノ}メチル)−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル](エチル)アミノ}メチル)シクロヘキシル]酢酸(特許文献4、Ex.15−12)、trans−[4−({[3−({[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル](1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)アミノ}メチル)−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル](エチル)アミノ}メチル)シクロヘキシル]酢酸(特許文献4、Ex.15−13)、trans−[4−({[3−({[3−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ベンジル](1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)アミノ}メチル)−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル](エチル)アミノ}メチル)シクロヘキシル]酢酸(特許文献4、Ex.15−14)、
trans−[4−({[3−({[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル](2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)アミノ}メチル)−5−ブロモピリジン−2−イル](エチル)アミノ}メチル)シクロヘキシル]酢酸(特許文献4、Ex.16−1)、trans−[4−({[3−({[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル](2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)アミノ}メチル)−5−フェニルピリジン−2−イル](エチル)アミノ}メチル)シクロヘキシル]酢酸(特許文献4、Ex.16−2)、trans−[4−({[5−({[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル](2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)アミノ}メチル)−3,3'−ビピリジン−6−イル](エチル)アミノ}メチル)シクロヘキシル]酢酸(特許文献4、Ex.16−3)、trans−[4−({[3−({[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル](2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)アミノ}メチル)キノリン−2−イル](エチル)アミノ}メチル)シクロへキシル]酢酸(特許文献5、Ex.4)、trans−[4−({[3−({[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル](2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)アミノ}メチル)−6,7−ジフルオロキノリン−2−イル](エチル)アミノ}メチル)シクロへキシル]酢酸(特許文献5、Ex.5−1)、trans−(4−{[{2−[({1−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]エチル}{5−[2−(メチルチオ)エトキシ]ピリミジン−2−イル}アミノ)メチル]−4−(トリフルオロメチル)フェニル}(エチル)アミノ]メチル}シクロヘキシル)酢酸エチル(特許文献6、実施例43)、trans−(4−{[{2−[({1−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]エチル}{5−[2−(メチルチオ)エトキシ]ピリミジン−2−イル}アミノ)メチル]−4−(トリフルオロメチル)フェニル}(エチル)アミノ]メチル}シクロヘキシル)酢酸(特許文献6、実施例44)及びtrans−(4−{[{2−[({1−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]エチル}{5−[2−(メチルスルホニル)エトキシ]ピリミジン−2−イル}アミノ)メチル]−4−(トリフルオロメチル)フェニル}(エチル)アミノ]メチル}シクロヘキシル)酢酸(特許文献6、実施例45)などが挙げられるが、これらに限定されることはない。
上記に説明した具体的化合物を製造するための上記の一般式(6)で表される化合物も好ましい。
これらのうち、一般式(1)においてR1がメチル基である化合物が好ましい。より具体的には、例えば、trans−[4−({[6−({[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル](2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)アミノ}メチル)インダン−5−イル](エチル)アミノ}メチル)シクロヘキシル]酢酸 塩酸塩(特許文献1、実施例111)、trans−[4−({[2−({[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル](2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)アミノ}メチル)−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル](エチル)アミノ}メチル)シクロヘキシル]酢酸 塩酸塩(特許文献1、実施例115)、trans−[4−({[2−({[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル](2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)アミノ}メチル)−4−(トリフルオロメチル)フェニル](エチル)アミノ}メチル)シクロヘキシル]酢酸 塩酸塩(特許文献1、実施例118)、trans−[4−({[6−({[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル](2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)アミノ}メチル)−2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル](エチル)アミノ}メチル)シクロヘキシル]酢酸 塩酸塩(特許文献1、実施例134)、trans−[4−({[7−({[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル](2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)アミノ}メチル)−2,2,3,3−テトラフルオロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル](エチル)アミノ}メチル)シクロヘキシル]酢酸 塩酸塩(特許文献1、実施例137)、trans−[4−({[2−({[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル](2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)アミノ}メチル)−5−メチル−4−(トリフルオロメチル)フェニル](エチル)アミノ}メチル)シクロヘキシル]酢酸 塩酸塩(特許文献1、実施例142)、trans−[4−({[2−({[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル](2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)アミノ}メチル)−4−メチル−5−(トリフルオロメチル)フェニル](エチル)アミノ}メチル)シクロヘキシル]酢酸 塩酸塩(特許文献1、実施例143)、trans−[4−({[2−({[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル](2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)アミノ}メチル)−4−ブロモフェニル](エチル)アミノ}メチル)シクロヘキシル]酢酸 塩酸塩(特許文献1、実施例147)、trans−[4−({[2−({[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル](2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)アミノ}メチル)−4,5−ジメチルフェニル](エチル)アミノ}メチル)シクロヘキシル]酢酸 塩酸塩(特許文献1、実施例151)、trans−[4−({[2−({[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル](2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)アミノ}メチル)−4−(トリフルオロメチルチオ)フェニル](エチル)アミノ}メチル)シクロヘキシル]酢酸 塩酸塩(特許文献1、実施例152)、
trans−[4−({[2−({[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル](2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)アミノ}メチル)−4−クロロ−5−エチルフェニル](エチル)アミノ}メチル)シクロヘキシル]酢酸 塩酸塩(特許文献1、実施例153)、trans−[4−({[2−({[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル](2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)アミノ}メチル)−5−メトキシ−4−メチルフェニル](エチル)アミノ}メチル)シクロヘキシル]酢酸 塩酸塩(特許文献1、実施例155)、trans−[4−({[2−({[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル](p−トリル)アミノ}メチル)−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル](エチル)アミノ}メチル)シクロヘキシル]酢酸 二塩酸塩(特許文献1、実施例162)、trans−[4−({[2−({[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル](5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)アミノ}メチル)−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル](エチル)アミノ}メチル)シクロヘキシル]酢酸 塩酸塩(特許文献1、実施例163)、trans−[4−({[2−({[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル](5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)アミノ}メチル)−5−メチル−4−(トリフルオロメチル)フェニル](エチル)アミノ}メチル)シクロヘキシル]酢酸 塩酸塩(特許文献1、実施例164)、trans−[4−({[2−({[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル](2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)アミノ}メチル)−4−メチル−5−(トリフルオロメチル)フェニル](エチル)アミノ}メチル)シクロヘキシル]酢酸(特許文献1、実施例167)、trans−[4−({[2−({[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル](2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)アミノ}メチル)−5−メチル−4−(トリフルオロメチル)フェニル](エチル)アミノ}メチル)シクロヘキシル]酢酸 メタンスルホン酸塩(特許文献1、実施例168)、trans−[4−({[2−({[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル](2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)アミノ}メチル)−5−メチル−4−(トリフルオロメチル)フェニル](エチル)アミノ}メチル)シクロヘキシル]酢酸エチル(特許文献1、実施例169)、trans−[4−({[2−({[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル](2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)アミノ}メチル)−5−メチル−4−(トリフルオロメチル)フェニル](エチル)アミノ}メチル)シクロヘキシル]酢酸(特許文献1、実施例170)、trans−[4−({[2−({[3−メチル−5−(トリフルオロメチル)ベンジル](2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)アミノ}メチル)−5−メチル−4−(トリフルオロメチル)フェニル](エチル)アミノ}メチル)シクロヘキシル]酢酸(特許文献1、実施例171)、trans−[4−({[2−({[3−メチル−5−(トリフルオロメチル)ベンジル](5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)アミノ}メチル)−5−メチル−4−(トリフルオロメチル)フェニル](エチル)アミノ}メチル)シクロヘキシル]酢酸(特許文献1、実施例172)、
trans−[4−({[2−({(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−4−メチル−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−3−イル}メチル)−4−(トリフルオロメチル)ベンジル](エチル)アミノ}メチル)シクロヘキシル]酢酸エチル(特許文献2、Ex.11)、trans−[4−({[2−({(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−4−メチル−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−3−イル}メチル)−4−(トリフルオロメチル)ベンジル](エチル)アミノ}メチル)シクロヘキシル]酢酸(特許文献2、Ex.13)、trans−[4−({[2−({(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−4−メチル−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−3−イル}メチル)−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル](エチル)アミノ}メチル)シクロヘキシル]酢酸エチル(特許文献2、Ex.34)、trans−[4−({[2−({(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−4−メチル−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−3−イル}メチル)−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル](エチル)アミノ}メチル)シクロヘキシル]酢酸(特許文献2、Ex.64)、trans−[4−({[2−({(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−4−メチル−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−3−イル}メチル)ピリジン−3−イル](エチル)アミノ}メチル)シクロヘキシル]酢酸(特許文献2、Ex.69)、trans−[4−({[2−({(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−4−メチル−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−3−イル}メチル)−6−イソプロペニルピリジン−3−イル](エチル)アミノ}メチル)シクロヘキシル]酢酸(特許文献2、Ex.70)、trans−[4−({[2−({(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−4−メチル−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−3−イル}メチル)−6−イソプロピルピリジン−3−イル](エチル)アミノ}メチル)シクロヘキシル]酢酸(特許文献2、Ex.71)、trans−[4−({[2−({(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−4−メチル−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−3−イル}メチル)−6−シクロプロピルピリジン−3−イル](エチル)アミノ}メチル)シクロヘキシル]酢酸(特許文献2、Ex.72)、trans−[4−({[2−({(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−4−メチル−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−3−イル}メチル)−4−(トリフルオロメチル)フェニル](エチル)アミノ}メチル)シクロヘキシル]酢酸(特許文献2、Ex.73)、trans−[4−({[2−({[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル][5−(2−ヒドロキシエトキシ)ピリミジン−2−イル]アミノ}メチル)−4−(トリフルオロメチル)フェニル](エチル)アミノ}メチル)シクロヘキシル]酢酸(特許文献3、Ex.13)、trans−[4−({[2−({[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル](5−モルホリノピリミジン−2−イル)アミノ}メチル)−4−(トリフルオロメチル)フェニル](エチル)アミノ}メチル)シクロヘキシル]酢酸(特許文献3、Ex.57)、
trans−[4−({[3−({[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル](2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)アミノ}メチル)−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル](エチル)アミノ}メチル)シクロヘキシル]酢酸エチル(特許文献4、Ex.5−1)、trans−[4−({エチル[3−({(2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)[3−ニトロ−5−(トリフルオロメチル)ベンジル]アミノ}メチル)−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]アミノ}メチル)シクロヘキシル]酢酸エチル(特許文献4、Ex.5−2)、trans−[4−({[3−({[3−シアノ−5−(トリフルオロメチル)ベンジル](2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)アミノ}メチル)−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル](エチル)アミノ}メチル)シクロヘキシル]酢酸エチル(特許文献4、Ex.5−3)、trans−[4−({[3−({[3−クロロ−2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)ベンジル](2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)アミノ}メチル)−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル](エチル)アミノ}メチル)シクロヘキシル]酢酸エチル(特許文献4、Ex.5−4)、trans−[4−({[3−({[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル](フェニル)アミノ}メチル)−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル](エチル)アミノ}メチル)シクロヘキシル]酢酸エチル(特許文献4、Ex.5−5)、trans−[4−({[3−({[3−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ベンジル](フェニル)アミノ}メチル)−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル](エチル)アミノ}メチル)シクロヘキシル]酢酸エチル(特許文献4、Ex.5−6)、trans−[4−({[3−({[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル](1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)アミノ}メチル)−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル](エチル)アミノ}メチル)シクロヘキシル]酢酸エチル(特許文献4、Ex.5−7)、trans−[4−({[3−({[3−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ベンジル](1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)アミノ}メチル)−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル](エチル)アミノ}メチル)シクロヘキシル]酢酸エチル(特許文献4、Ex.5−8)、trans−[4−({[3−({[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル](1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)アミノ}メチル)−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル](エチル)アミノ}メチル)シクロヘキシル]酢酸エチル(特許文献4、Ex.5−9)、trans−[4−({[3−({[3−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ベンジル](1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)アミノ}メチル)−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル](エチル)アミノ}メチル)シクロヘキシル]酢酸エチル(特許文献4、Ex.5−10)、trans−[4−({[3−({[3−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ベンジル](2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)アミノ}メチル)−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル](エチル)アミノ}メチル)シクロヘキシル]酢酸エチル(特許文献4、Ex.5−11)、
trans−[4−({[3−({[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル](メトキシカルボニル)アミノ}メチル)−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル](エチル)アミノ}メチル)シクロヘキシル]酢酸エチル(特許文献4、Ex.6−1)、trans−[4−({[3−({N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]アセトアミド}メチル)−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル](エチル)アミノ}メチル)シクロヘキシル]酢酸エチル(特許文献4、Ex.6−2)、trans−[4−({[3−({1−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−3,3−ジメチルウレイド}メチル)−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル](エチル)アミノ}メチル)シクロヘキシル]酢酸エチル(特許文献4、Ex.6−3)、trans−[4−({[3−({N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]メチルスルホンアミド}メチル)−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル](エチル)アミノ}メチル)シクロヘキシル]酢酸エチル(特許文献4、Ex.6−4)、trans−[4−({[3−({[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル](2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)アミノ}メチル)−5−フェニルピリジン−2−イル](エチル)アミノ}メチル)シクロヘキシル]酢酸エチル(特許文献4、Ex.7)、trans−[4−({[5−({[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル](2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)アミノ}メチル)−3,3'−ビピリジン−6−イル](エチル)アミノ}メチル)シクロヘキシル]酢酸エチル(特許文献4、Ex.8−1)、trans−[4−({[3−({[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル](2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)アミノ}メチル)−5−クロロピリジン−2−イル](エチル)アミノ}メチル)シクロヘキシル]酢酸エチル(特許文献4、Ex.13−1)、trans−[4−({[3−({[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル](2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)アミノ}メチル)−5−ブロモピリジン−2−イル](エチル)アミノ}メチル)シクロヘキシル]酢酸エチル(特許文献4、Ex.13−2)、trans−[4−({[3−({[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル](2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)アミノ}メチル)−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル](エチル)アミノ}メチル)シクロヘキシル]酢酸(特許文献4、Ex.14)、trans−[4−({[3−({[3−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ベンジル](2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)アミノ}メチル)−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル](エチル)アミノ}メチル)シクロヘキシル]酢酸(特許文献4、Ex.15−1)、trans−[4−({エチル[3−({(2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)[3−ニトロ−5−(トリフルオロメチル)ベンジル]アミノ}メチル)−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]アミノ}メチル)シクロヘキシル]酢酸(特許文献4、Ex.15−2)、
trans−[4−({[3−({[3−シアノ−5−(トリフルオロメチル)ベンジル](2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)アミノ}メチル)−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル](エチル)アミノ}メチル)シクロヘキシル]酢酸(特許文献4、Ex.15−3)、trans−[4−({[3−({[3−クロロ−2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)ベンジル](2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)アミノ}メチル)−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル](エチル)アミノ}メチル)シクロヘキシル]酢酸(特許文献4、Ex.15−4)、trans−[4−({[3−({[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル](フェニル)アミノ}メチル)−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル](エチル)アミノ}メチル)シクロヘキシル]酢酸(特許文献4、Ex.15−5)、trans−[4−({[3−({[3−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ベンジル](フェニル)アミノ}メチル)−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル](エチル)アミノ}メチル)シクロヘキシル]酢酸(特許文献4、Ex.15−6)、trans−[4−({[3−({[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル](メトキシカルボニル)アミノ}メチル)−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル](エチル)アミノ}メチル)シクロヘキシル]酢酸(特許文献4、Ex.15−7)、trans−[4−({[3−({N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]アセトアミド}メチル)−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル](エチル)アミノ}メチル)シクロヘキシル]酢酸(特許文献4、Ex.15−8)、trans−[4−({[3−({1−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−3,3−ジメチルウレイド}メチル)−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル](エチル)アミノ}メチル)シクロヘキシル]酢酸(特許文献4、Ex.15−9)、trans−[4−({[3−({N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]メチルスルホンアミド}メチル)−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル](エチル)アミノ}メチル)シクロヘキシル]酢酸(特許文献4、Ex.15−10)、trans−[4−({[3−({[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル](1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)アミノ}メチル)−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル](エチル)アミノ}メチル)シクロヘキシル]酢酸(特許文献4、Ex.15−11)、trans−[4−({[3−({[3−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ベンジル](1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)アミノ}メチル)−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル](エチル)アミノ}メチル)シクロヘキシル]酢酸(特許文献4、Ex.15−12)、trans−[4−({[3−({[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル](1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)アミノ}メチル)−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル](エチル)アミノ}メチル)シクロヘキシル]酢酸(特許文献4、Ex.15−13)、trans−[4−({[3−({[3−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ベンジル](1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)アミノ}メチル)−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル](エチル)アミノ}メチル)シクロヘキシル]酢酸(特許文献4、Ex.15−14)、
trans−[4−({[3−({[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル](2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)アミノ}メチル)−5−ブロモピリジン−2−イル](エチル)アミノ}メチル)シクロヘキシル]酢酸(特許文献4、Ex.16−1)、trans−[4−({[3−({[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル](2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)アミノ}メチル)−5−フェニルピリジン−2−イル](エチル)アミノ}メチル)シクロヘキシル]酢酸(特許文献4、Ex.16−2)、trans−[4−({[5−({[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル](2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)アミノ}メチル)−3,3'−ビピリジン−6−イル](エチル)アミノ}メチル)シクロヘキシル]酢酸(特許文献4、Ex.16−3)、trans−[4−({[3−({[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル](2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)アミノ}メチル)キノリン−2−イル](エチル)アミノ}メチル)シクロへキシル]酢酸(特許文献5、Ex.4)、trans−[4−({[3−({[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル](2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)アミノ}メチル)−6,7−ジフルオロキノリン−2−イル](エチル)アミノ}メチル)シクロへキシル]酢酸(特許文献5、Ex.5−1)、trans−(4−{[{2−[({1−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]エチル}{5−[2−(メチルチオ)エトキシ]ピリミジン−2−イル}アミノ)メチル]−4−(トリフルオロメチル)フェニル}(エチル)アミノ]メチル}シクロヘキシル)酢酸エチル(特許文献6、実施例43)、trans−(4−{[{2−[({1−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]エチル}{5−[2−(メチルチオ)エトキシ]ピリミジン−2−イル}アミノ)メチル]−4−(トリフルオロメチル)フェニル}(エチル)アミノ]メチル}シクロヘキシル)酢酸(特許文献6、実施例44)、及びtrans−(4−{[{2−[({1−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]エチル}{5−[2−(メチルスルホニル)エトキシ]ピリミジン−2−イル}アミノ)メチル]−4−(トリフルオロメチル)フェニル}(エチル)アミノ]メチル}シクロヘキシル)酢酸(特許文献6、実施例45)などが挙げられるが、これらに限定されることはない。
上記に説明した具体的化合物を製造するための上記の一般式(6)で表される化合物も好ましい。
本発明の方法では、上記の一般式(1)(式中、R1及びR2は上記と同義である)で表されるtrans−{4−[(アルキルアミノ)メチル]シクロヘキシル}酢酸エステルはトラネキサム酸から下記の工程に従って製造することができる。
(a)トラネキサム酸(2)をアシル化して上記の一般式(3)(式中のR1は上記と同義である)で表される化合物を製造する工程;
(b)上記工程(a)で得られた上記の一般式(3)(式中のR1は上記と同義である)で表される化合物をハロゲン化剤又は活性エステル化剤と反応させて上記の一般式(4)(式中のR1は上記と同義であり、Xはハロゲン原子又は活性エステル残基を示す)で表される化合物を製造する工程;
(c)上記工程(b)で得られた上記の一般式(4)で表される化合物をジアゾメタン又はトリメチルシリルジアゾメタンと反応させて上記の一般式(5)(式中のR1は上記と同義である)で表される化合物を製造する工程;
(d)上記工程(c)で得られた上記の一般式(5)(式中のR1は上記と同義である)で表される化合物を銀塩及び3級アミンの存在下にR2−OH(式中のR2は上記と同義である)で表されるアルコール化合物と反応させて上記の一般式(6)(式中のR1及びR2は上記と同義である)で表される化合物を製造する工程;及び
(e)上記工程(d)で得られた上記の一般式(6)(式中のR1及びR2は上記と同義である)で表される化合物のアミド基を還元する工程
工程(a)はトラネキサム酸(2)をアシル化反応に付してアミド体(3)を製造する工程である。
アシル化は、例えば、酸無水物中で触媒量の硫酸の存在下に行うことができる。酸無水物としては、例えば、無水酢酸、無水プロピオン酸、無水ブタン酸、無水ペンタン酸、無水ヘキサン酸等の対称酸無水物、酢酸プロピオン酸無水物、酢酸ブタン酸無水物等の混合酸無水物を使用することができるが、対称酸無水物が好ましく、無水酢酸が特に好ましい。使用する酸無水物の量は特に限定されないが、例えば、トラネキサム酸(2)に対して、1.5〜15.0倍モル程度、好ましくは8.0〜10.0倍モル程度である。
本反応は、溶媒の存在下又は非存在下で行うことができるが、非溶媒中で行うことが望ましい。反応温度は、通常−20〜100℃の範囲であり、好ましくは0〜50℃である。反応時間は、通常5分〜24時間が好ましく、10分〜15時間がより好ましい。
また、本反応は、酸無水物に変えてアセチルクロリド、アセチルブロミド、プロピオニルクロリド、ブチリルクロリド等の酸ハロリド化物を用いて同様に反応処理することによっても、目的とするアミド体(3)を製造することができる。
工程(b)はアミド体(3)のカルボキシル基をハロゲン化剤又は活性エステル化剤を用いて脱離性の高いアシル誘導体(4)とする工程である。
本反応に使用するハロゲン化剤としては、例えば、オキザリルクロリド、チオニルクロリド、チオニルブロミド、四塩化炭素とトリフェニルホスフィン、四臭化炭素とトリフェニルホスフィン、シアヌル酸クロリドとトリエチルアミン等が挙げられるが、好ましくは、チオニルクロリドを用いることができる。活性エステル化剤としては、例えば、ペンタフルオロフェノール、p−ニトロフェノール等のフェノール類とDCC、WSC等の縮合剤の組合せのほか、トリエチルアミンとクロル炭酸エチル、クロル炭酸イソブチル、トリフルオロ酢酸クロリド、又はトリクロロ酢酸クロリドなどとを組み合わせてもよい。使用するハロゲン化剤又は活性エステル化剤の量は特に限定されないが、例えば該カルボン酸体(3)に対して1.0〜50.0倍モル程度、好ましくは1.5〜10.0倍モル程度である。
本反応は溶媒の存在下又は非存在下で行うことができるが、溶媒中で行うことが好ましい。使用する溶媒としては、反応に関与しないものであれば特に制限はなく、例えば、ベンゼン、トルエン、キシレン、メシチレン、クロロベンゼン、1,2−ジクロロベンゼン、ニトロベンゼン等の芳香族炭化水素系溶媒、n−ヘキサン、シクロヘキサン、n−オクタン、n−デカン等の脂肪族炭化水素系溶媒、塩化メチレン、1,2−ジクロロエタン、クロロホルム及び四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素系溶媒、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、1,3−ジオキサン、t−ブチルメチルエーテル、モノグライム、ジグライム等のエーテル系溶媒、アセトニトリル、アセトン等が挙げられる。中でも、ベンゼン、トルエン、キシレン、メシチレン、クロロベンゼン、1,2−ジクロロベンゼン、ニトロベンゼン等の芳香族炭化水素系溶媒が好ましく、ベンゼン、トルエンが特に好ましい。また、これらの溶媒は単独で用いてもよいが、2以上の溶媒を適宜組み合わせて使用することもできる。溶媒の使用量は特に制限されない。
反応温度は通常−30〜120℃の範囲であり、好ましくは0〜50℃である。反応時間は通常1〜36時間が好ましく、3〜15時間がより好ましい。
工程(c)は化合物(4)とジアゾメタン又はトリメチルシリルジアゾメタンとを反応させてジアゾケトン体(5)を製造する工程である。
本反応に用いられるジアゾメタン又はトリメチルシリルジアゾメタンの量は、例えば、化合物(4)に対して1.0〜10.0倍モル程度、好ましくは1.5〜5.0倍モル程度である。
本反応は溶媒中で行うことが好ましい。使用する溶媒としては、例えば、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、1,3−ジオキサン、t−ブチルメチルエーテル、モノグライム、ジグライム等のエーテル系溶媒、塩化メチレン、1,2−ジクロロエタン、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素系溶媒、アセトニトリル等が挙げられる。ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、1,3−ジオキサン、t−ブチルメチルエーテル、モノグライム、ジグライム等のエーテル系溶媒、アセトニトリルが好ましく、テトラヒドロフランとアセトニトリルとの組合せが特に好ましい。
反応温度は通常−35〜30℃の範囲であり、好ましくは−20〜20℃である。反応時間は通常1〜12時間が好ましく、2〜8時間がより好ましい。
工程(d)はジアゾケトン体(5)を銀塩及び3級アミンの存在下にアルコール化合物と反応させて、Arndt−Eistert 反応により炭素数が一個増加した化合物(6)を製造する工程である。
本反応で使用するアルコール化合物を種々変更することにより、多様なtrans−{4−[(アルキルアミノ)メチル]シクロヘキシル}酢酸エステル(1)を製造することができる。R2OH で表されるアルコール化合物において、R2 は前記したC1-6アルキル基、C3-6シクロアルキル基、C3-6シクロアルキルC1-6アルキル基、C6-10アリール基又はC7-12アラルキル基を示すが、R2 がC1-6アルキル基であることが好ましく、R2 がエチル基であるエタノールがより好ましい。また、本反応はアルコール系溶媒単独でも進行するが、エーテル系溶媒などの不活性溶媒を組み合わせて使用することができる。このような溶媒としては、例えばエーテル、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサンなどが挙げられる。
使用する銀塩としては、例えば、酸化銀(Ag2O)、酢酸銀(AgOCOCH3)、トリフルオロ酢酸銀(AgOCOCF3)、トリフルオロメタンスルホン酸銀(AgOSO2CF3)、硝酸銀(AgNO3)、亜硝酸銀(AgNO2)、チオ硫酸銀(AgS23)、炭酸銀(Ag2CO3)、安息香酸銀(AgOCOPh)等を挙げることができるが、安息香酸銀が好ましい。本反応に用いられる銀塩の量は特に限定されないが、例えば0.001〜1.0倍モル程度であり、好ましくは0.01〜0.2倍モル程度である。また、使用する3級アミンとしては、例えば、4−メチルモルホリン又はトリエチルアミンなどが使用できるが、トリエチルアミンが好ましい。本反応に用いられる3級アミンの量は特に限定されないが、例えば、1.0〜10.0倍モル程度であり、好ましくは1.2〜3.0倍モル程度である。
反応温度は、通常−20〜120℃の範囲であり、好ましくは20〜80℃である。反応時間は通常1分〜12時間が好ましく、5分〜6時間がより好ましい。
工程(e)
本工程はアミド体(6)を還元反応に付してtrans−{4−[(アルキルアミノ)メチル]シクロヘキシル}酢酸エステル(1)を製造する工程である。
還元剤としては、例えば、水素化ホウ素ナトリウム、水素化シアノホウ素ナトリウム、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム、水素化ホウ素リチウム、水素化リチウムアルミニウム、ボランコンプレックス等が挙げられ、水素化ホウ素ナトリウムが好ましい。還元剤の使用量は特に限定されないが、例えば、化合物(6)1モルに対して通常約2〜約10モル程度である。
溶媒としては、例えば、メタノール、エタノール、n−プロパノール、n−ブタノール、イソプロパノール、ジクロロメタン、クロロホルム、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、モノグライム、ジグライム、N,N−ジメチルホルムアミド、ベンゼン、トルエン、キシレン、酢酸、あるいはこれらの混合溶媒等が挙げられ、酢酸、テトラヒドロフランが好ましく、酢酸とテトラヒドロフランの組合せが特に好ましい。
反応温度は、通常、0〜140℃であり、室温〜溶媒の沸点付近の温度が好ましい。反応時間は、通常、1〜24時間であり、3〜12時間が好ましい。
以下、実施例により本発明をさらに具体的に説明するが、本発明の範囲はこれらの実施例に限定されるものではない。
例1:trans−{4−[(アセチルアミノ)メチル]シクロヘキシル}カルボン酸の製造
トラネキサム酸(10g, 63.6mmol)を無水酢酸(50mL)に懸濁し、この懸濁溶液に室温で濃硫酸(0.01mL)を加え、同温にて終夜攪拌した。氷冷下、水(100mL)を加え室温にて1時間攪拌し、過剰の無水酢酸を分解した。反応溶液を減圧濃縮し、さらにトルエン共沸した。得られた析出物を濾取し、エーテル洗浄後、減圧乾燥することにより、trans−{4−[(アセチルアミノ)メチル]シクロヘキシル}カルボン酸を白色固体として得た(12.46g,98%)。
例2:trans−{4−[(アセチルアミノ)メチル]シクロヘキシル}酢酸エチルの製造
trans−{4−[(アセチルアミノ)]シクロヘキシル}カルボン酸(2.0g, 10.0mmol)のトルエン懸濁溶液(10mL)に塩化チオニル(2.38g,20.0 mmol)を加え、室温にて12時間撹拌した後、減圧留去した。残渣をテトラヒドロフラン:アセトニトリル=1:1(15mL)に溶解し−15℃にて冷却下、トリメチルシリルジアゾメタン (2M エーテル溶液、10.0mL,20.0mmol)のテトラヒドロフラン:アセトニトリルの1:1溶液(15mL)を加えた後、0℃にて4時間撹拌した。反応溶液を5%クエン酸水溶液(50mL)で希釈し、クロロホルム(50mL)で抽出した。有機層を飽和重曹水及び飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮し、ジアゾケトン体(5)を淡黄色結晶として得た(2.28g)。
得られたジアゾケトン体をエタノール(20mL)に溶解し、50℃で撹拌中、安息香酸銀(114.5mg,0.50mmol)のトリエチルアミン(2.20g,20.0mmol)溶液を滴下し、15分間撹拌した。反応溶液を放冷後、飽和重曹水(50mL)を加え酢酸エチル(80mL)で抽出した。有機層を5%クエン酸水溶液及び飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(アセトン / ヘキサン= 6 → 66 %)で精製し、trans−{4−[(アセチルアミノ)メチル]シクロヘキシル}酢酸エチルを白色固形物として得た(1.19g, 49% :3工程)。これをヘキサンとアセトンより再結晶し、無色針状結晶を得た。
IR(ATR) cm-1: 3301, 2912, 2849, 1724, 1644, 1557, 1448, 1418, 1376, 1303, 1282, 1236, 1219, 1199, 1176, 1146, 1134, 1037, 747.
1H-NMR(400MHz, CDCl3) δ: 0.93-1.04(4H, m), 1.25(3H, t, J = 7.2 Hz), 1.41-1.43(1H, m), 1.72-1.80(5H, m), 1.98(3H, s), 2.18(2H, d, J = 7.2 Hz), 3.10(2H, t, J = 6.4 Hz), 4.12(2H, q, J = 7.2 Hz), 5.49(1H, br-s).
mp 74-76 ℃
元素分析:C13H23NO3として
計算値:C, 64.70;H, 9.61;N, 5.80
実測値:C, 64.69;H, 9.47;N, 5.84
例3 trans−{4−[(エチルアミノ)メチル]シクロヘキシル}酢酸エチルの製造
trans−{4−[(アセチルアミノ)メチル]シクロヘキシル}酢酸エチル(1.19g, 4.93mmol)をテトラヒドロフラン(25mL)に溶解し、水素化ホウ素ナトリウム(932mg,24.66mmol)を加え、加熱還流下、酢酸(1.48 g、24.66mmol)のテトラヒドロフラン溶液(25mL)を1時間かけて滴下し、同温にて6時間攪拌した。反応液を氷冷撹拌下、水を滴下してクエンチした。2M水酸化ナトリウム水溶液でアルカリ性とし酢酸エチルで抽出し、有機層を水及び飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下、溶媒留去し得られたtrans−{4−[(エチルアミノ)メチル]シクロヘキシル}酢酸エチルの粗生成物をエタノール(20mL)に溶解し、4M塩酸−酢酸エチル(6mL)を加え、12時間攪拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、有機層を2M水酸化ナトリウム、水、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下、溶媒留去すると、目的とするtrans−{4−[(エチルアミノ)メチル]シクロヘキシル}酢酸エチルを淡褐色油状物として得た(1.12 g,99 % )。
以上のとおり、本発明の製造方法により、trans−{4−[(エチルアミノ)メチル]シクロヘキシル}酢酸エチルをトラネキサム酸から全収率47.5%で製造することができた。本発明の製造方法は、公知文献の方法(特許文献1の収率32.2%)に比べて収率もよく、出発原料として安価なトラネキサム酸を使用することにより異性体の分離工程も不要であるため、効率的なtrans−{4−[(アルキルアミノ)メチル]シクロヘキシル}酢酸エステルの製造方法として極めて優れている。
本発明の方法により、医薬、農薬、及び工業製品などの製造のための試薬又は原料化合物として有用なtrans−{4−[(アルキルアミノ)メチル]シクロヘキシル}酢酸エステルを安価な原料化合物から効率的かつ高収率に製造することができる。この方法は特に工業的観点から製造コストの低減及び製造効率の向上の点で有利である。

Claims (13)

  1. 下記の一般式(1):
    Figure 2010061621
    (式中、R1は水素原子又はC1-6アルキル基を示し、R2はC1-6アルキル基、C3-6シクロアルキル基、C3-6シクロアルキルC1-6アルキル基、C6-10アリール基、又はC7-12アラルキル基を示す)で表されるtrans−{4−[(アルキルアミノ)メチル]シクロヘキシル}酢酸エステルの製造方法であって、下記の一般式(6):
    Figure 2010061621
    (式中のR1及びR2は上記と同義である)で表される化合物のアミド基を還元する工程を含む方法。
  2. 還元剤として水素化ホウ素ナトリウムを用いる請求項1に記載の方法。
  3. 1がメチル基である請求項1又は2に記載の方法。
  4. 請求項1に記載の一般式(6)(式中のR1及びR2は上記と同義である)で表される化合物。
  5. 1がメチル基である請求項4に記載の化合物。
  6. 請求項1に記載の一般式(1)(式中、R1は水素原子又はC1-6アルキル基を示し、R2はC1-6アルキル基、C3-6シクロアルキル基、C3-6シクロアルキルC1-6アルキル基、C6-10アリール基、又はC7-12アラルキル基を示す)で表されるtrans−{4−[(アルキルアミノ)メチル]シクロヘキシル}酢酸エステルの製造用中間体として用いる請求項4に記載の化合物。
  7. 請求項4又は5に記載の一般式(6)(式中のR1及びR2は上記と同義である)で表される化合物の製造方法であって、下記の一般式(5):
    Figure 2010061621
    (式中のR1は上記と同義である)で表される化合物を銀塩及び3級アミンの存在下にR2−OH(式中のR2は上記と同義である)で表されるアルコール化合物と反応させる工程を含む方法。
  8. 請求項4又は5に記載の一般式(6)(式中のR1及びR2は上記と同義である)で表される化合物の製造方法であって、下記の一般式(4):
    Figure 2010061621
    (式中のR1は上記と同義であり、Xはハロゲン原子又は活性エステル残基を示す)で表される化合物をジアゾメタン又はトリメチルシリルジアゾメタンと反応させて請求項7に記載の一般式(5)(式中のR1は上記と同義である)で表される化合物を製造する工程;及び得られた一般式(5)(式中のR1は上記と同義である)で表される化合物を銀塩及び3級アミンの存在下にR2−OH(式中のR2は上記と同義である)で表されるアルコール化合物と反応させる工程を含む方法。
  9. 請求項4又は5に記載の一般式(6)(式中のR1及びR2は上記と同義である)で表される化合物の製造方法であって、下記の一般式(3):
    Figure 2010061621
    (式中のR1は上記と同義である)で表される化合物をハロゲン化剤又は活性エステル化剤と反応させて請求項8に記載の一般式(4)(式中のR1は上記と同義であり、Xはハロゲン原子又は活性エステル残基を示す)で表される化合物を製造する工程;得られた一般式(4)で表される化合物をジアゾメタン又はトリメチルシリルジアゾメタンと反応させて請求項7に記載の一般式(5)(式中のR1は上記と同義である)で表される化合物を製造する工程;及び得られた一般式(5)(式中のR1は上記と同義である)で表される化合物を銀塩及び3級アミンの存在下にR2−OH(式中のR2は上記と同義である)で表されるアルコール化合物と反応させる工程を含む方法。
  10. 請求項4又は5に記載の一般式(6)(式中のR1及びR2は上記と同義である)で表される化合物の製造方法であって、トラネキサム酸をアシル化して請求項9に記載の一般式(3)(式中のR1は上記と同義である)で表される化合物を製造する工程;得られた一般式(3)(式中のR1は上記と同義である)で表される化合物をハロゲン化剤又は活性エステル化剤と反応させて請求項8に記載の一般式(4)(式中のR1は上記と同義であり、Xはハロゲン原子又は活性エステル残基を示す)で表される化合物を製造する工程;得られた一般式(4)で表される化合物をジアゾメタン又はトリメチルシリルジアゾメタンと反応させて請求項7に記載の一般式(5)(式中のR1は上記と同義である)で表される化合物を製造する工程;及び得られた一般式(5)(式中のR1は上記と同義である)で表される化合物を銀塩及び3級アミンの存在下にR2−OH(式中のR2は上記と同義である)で表されるアルコール化合物と反応させる工程を含む方法。
  11. 請求項1に記載の一般式(1)(式中、R1及びR2は上記と同義である)で表されるtrans−{4−[(アルキルアミノ)メチル]シクロヘキシル}酢酸エステルの製造方法であって、下記の工程:
    (a)トラネキサム酸をアシル化して請求項8に記載の一般式(3)(式中のR1は上記と同義である)で表される化合物を製造する工程;
    (b)上記工程(a)で得られた一般式(3)(式中のR1は上記と同義である)で表される化合物をハロゲン化剤又は活性エステル化剤と反応させて請求項9に記載の一般式(4)(式中のR1は上記と同義であり、Xはハロゲン原子又は活性エステル残基を示す)で表される化合物を製造する工程;
    (c)上記工程(b)で得られた一般式(4)で表される化合物をジアゾメタン又はトリメチルシリルジアゾメタンと反応させて請求項7に記載の一般式(5)(式中のR1は上記と同義である)で表される化合物を製造する工程;
    (d)上記工程(c)で得られた一般式(5)(式中のR1は上記と同義である)で表される化合物を銀塩及び3級アミンの存在下にR2−OH(式中のR2は上記と同義である)で表されるアルコール化合物と反応させて請求項4に記載の一般式(6)(式中のR1及びR2は上記と同義である)で表される化合物を製造する工程;及び
    (e)上記工程(d)で得られた一般式(6)(式中のR1及びR2は上記と同義である)で表される化合物のアミド基を還元する工程
    を含む方法。
  12. 請求項1に記載の一般式(1)(式中、R1及びR2は上記と同義である)で表されるtrans−{4−[(アルキルアミノ)メチル]シクロヘキシル}酢酸エステルの製造方法であって、請求項10に記載の工程(a)ないし(e)からなる群から選ばれる1以上の工程を含む方法。
  13. 1がメチル基である請求項11又は12に記載の方法。
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