JPWO2009104574A1 - 送信装置、受信装置、通信システム及び通信方法 - Google Patents

送信装置、受信装置、通信システム及び通信方法 Download PDF

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Abstract

送信装置と通信する受信装置であって、複数のデータ信号が多重された信号を送信装置から受信する受信部と、受信部で受信した受信信号から、複数のデータ信号に含まれる送信データを検出し、検出した送信データと、各々のデータ信号毎の送信データ検出の成否を出力するデータ信号検出部と、多重された複数のデータ信号のうち送信データ検出に失敗したデータ信号の中から一部のデータ信号を選択する選択部と、送信データ検出に成功したデータ信号と選択したデータ信号とにおける成否情報を生成する成否情報信号生成部と、成否情報を送信装置に報告する報告送信部とを備える。

Description

本発明は、送信装置、受信装置、通信システム及び通信方法に関する。
本願は、2008年2月21日に、日本に出願された特願2008−040229号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
マルチキャリア伝送では、送信装置においてガードインターバル(GI:Guard Interval)区間を付加することによって、マルチパス干渉の影響を低減する。マルチキャリア伝送方式としては、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing:直交周波数分割多重)、OFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access:直交周波数分割多元接続)などがある。
これらのアクセス方式において、ガードインターバル区間を越える到来波が存在すると、シンボル間干渉(ISI:Inter Symbol Interference)や、キャリア間干渉(ICI:Inter Carrier Interference)が生じる。シンボル間干渉(ISI)は、前のシンボルがFFT(Fast Fourier Transform:高速フーリエ変換)区間に入り込むことにより生じる。また、キャリア間干渉(ICI)は、高速フーリエ変換区間にシンボルの切れ目、つまり信号の不連続区間が入ることによって生じる。
ガードインターバル(GI)を超える到来波が存在する場合において、シンボル間干渉(ISI)、キャリア間干渉(ICI)による特性劣化を改善するための一手法が以下の特許文献1で提案されている。この従来技術では、一度、復調動作を行った後、誤り訂正結果(MAP復号器の出力)を利用し、シンボル間干渉(ISI)成分や、キャリア間干渉(ICI)成分を含む所望以外のサブキャリアの複製信号(レプリカ信号)を作成する。そして、作成した複製信号を、受信信号から除去した信号に対し、再度、復調動作を行うことにより、シンボル間干渉(ISI)や、キャリア間干渉(ICI)により特性が低下することを防いでいる。
マルチキャリア伝送方式と、CDM(Code Division Multiplexing:符号分割多重)方式を組み合わせた方式として、MC−CDM(Multi Carrier−Code Division Multiplexing:マルチキャリア符号分割多重)方式、MC−CDMA(Multi Carrier−Code Division Multiple Access:マルチキャリア符号分割多元接続)、Spread−OFCDM(Orthogonal Frequency and Code Division Multiplexing)などが提案されている。
これらのアクセス方式では、例えば、Walsh−Hadamard符号等の直交符号を用いた周波数方向拡散によるコード多重が行われた信号が、マルチパス環境を経て受信される。この信号は、直交符号の周期内で周波数変動がある場合、直交符号間の直交性が保たれない。このため、コード間干渉(MCI:Multi Code Interference)が起こり、特性劣化の原因となる。
符号間の直交性の崩れによる特性劣化を改善するための一手法が、特許文献2及び非特許文献1に記載されている。これらの従来技術では、下りリンクと上りリンクの違いはあるが、双方ともMC−CDM通信時のコード多重によるコード間干渉を取り除くため、誤り訂正後または逆拡散後のデータを用いて、所望コード以外の信号を除去している。そして、これにより、特性の改善を図っている。
従来技術に共通しているのは、シンボル間干渉(ISI)、キャリア間干渉(ICI)、コード間干渉(MCI)等の干渉をキャンセルするため、受信装置において、受信した信号を復調した後に生成するレプリカ信号に基づいて、干渉信号を生成し、干渉キャンセルを行うことである。さらに、それらの処理を繰返し行うことにより、レプリカ信号の精度を向上させ、精度よく干渉をキャンセルする。
しかしながら、干渉キャンセラを用いた繰返し処理を行ったとしても、シンボル間干渉(ISI)、キャリア間干渉(ICI)、コード間干渉(MCI)等の干渉が多い場合、干渉を除去しきれず、所望のデータを正常に復調することができず、誤りが生じる。
一方、誤りに対する制御方法として、自動再送(ARQ:Automatic Repeat reQuest)と、ターボ符号化等の誤り訂正符号とを組み合わせたハイブリッドARQ(HARQ)がある。特に、HARQとして、チェース合成(CC:Chase Combining)と、インクリメンタルリダンダンシ(IR:Incremental Redundancy)とが知られている(非特許文献2、非特許文献3)。例えば、チェース合成を用いるHARQでは、受信パケットに誤りが検出されると、全く同一のパケットの再送を要求する。これらの2つの受信パケットを合成することにより、受信品質を高めることができる。また、インクリメンタルリダンダンシを用いるHARQでは、冗長ビットを分割し、少しずつ順次再送するため、再送回数が増えるにしたがって符号化率を低下させることができ、誤り訂正能力を強くできる。
しかしながら、HARQを用いる場合、再送パケット数が増加すると、再送パケットによって、リンク容量のオーバヘッドが増加するという問題があった。さらに、再送回数が増加すると、エンドトゥエンドの遅延時間が大きくなるという問題もあった。
このため、送信装置と受信装置とが通信する際のスループットが低下するという問題があった。
特開2004−221702号公報 特開2005−198223号公報 Y.Zhou、J.Wang、and M.Sawahashi、"Downlink Transmission of Broadband OFCDM Systems−Part I:Hybrid Detection、"IEEE Transaction on Communication、Vol.53、Issue 4、pp.718−729、April 2005. D.Chase、"Code combining−A maximum likelihood decoding approach for combing and arbitrary number of noisy packets、"IEEE Trans.Commun.、vol.COM−33、pp.385−393、May 1985. J.Hagenauer、"Rate−compatible punctured convolutional codes(RCPC codes) and their application、"IEEE Trans.Commun.、vol.36、pp.389−400、April 1988.
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、送信装置から受信装置への下りリンクの再送パケット数を抑制し、スループットを向上することができる送信装置、受信装置、通信システム及び通信方法を提供することにある。
(1) 本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、本発明の一態様による送信装置は、受信装置と通信する送信装置であって、複数の送信データから複数のデータ信号が多重された信号を生成する送信信号生成部と、前記送信信号生成部で生成した信号を前記受信装置に送信する送信部と、前記受信装置から報告される前記データ信号毎の送信データ検出の成否を示す成否情報を受信する報告受信部とを備え、前記送信信号生成部はさらに、前記成否情報が送信データ検出失敗を示す前記データ信号のうちの一部のデータ信号を選択し、前記選択したデータ信号に対する再送信号を生成し、前記送信部はさらに、前記再送信号を前記受信装置に送信する。
(2) また、本発明の一態様による送信装置の前記送信信号生成部は、各々の前記データ信号に含まれる送信データの優先度を取得し、前記取得した優先度に基づいて、前記一部のデータ信号を選択する。
(3) また、本発明の一態様による送信装置の前記送信信号生成部は、各々の前記データ信号に含まれる送信データの再送回数を記憶し、前記再送回数に基づいて、前記一部のデータ信号を選択する。
(4) また、本発明の一態様による送信装置の前記送信信号生成部は、各々の前記データ信号の符号化率を記憶し、前記符号化率に基づいて、前記一部のデータ信号を選択する。
(5) また、本発明の一態様による送信装置は、前記複数の送信データを記憶する送信データ記憶部を備え、前記送信信号生成部は、前記送信データ記憶部に記憶された前記送信データから前記再送信号を生成する。
(6) また、本発明の一態様による送信装置の前記報告受信部はさらに、前記受信装置から報告される送信データ再検出の成否を示す成否情報を受信する。
(7) また、本発明の一態様による送信装置の前記送信データ記憶部は、前記送信データ再検出の成否を示す成否情報を報告された当該送信データを削除する。
(8) また、本発明の一態様による送信装置の前記送信信号生成部は、前記複数のデータ信号を符号拡散する拡散部を備える。
(9) また、本発明の一態様による送信装置の前記送信部は、前記複数のデータ信号を空間多重して送信する。
(10) また、本発明の一態様による受信装置は、送信装置と通信する受信装置であって、複数のデータ信号が多重された信号を前記送信装置から受信する受信部と、前記受信部で受信した受信信号から、前記複数のデータ信号に含まれる送信データを検出し、検出した送信データと、各々の前記データ信号毎の送信データ検出の成否を出力するデータ信号検出部と、前記多重された複数のデータ信号に対して、一つの成否情報を生成する成否情報信号生成部と、前記成否情報を前記送信装置に報告する報告送信部とを備える。
(11) また、本発明の一態様による受信装置は、送信装置と通信する受信装置であって、複数のデータ信号が多重された信号を前記送信装置から受信する受信部と、前記受信部で受信した受信信号から、前記複数のデータ信号に含まれる送信データを検出し、検出した送信データと、各々の前記データ信号毎の送信データ検出の成否を出力するデータ信号検出部と、前記多重された複数のデータ信号のうち送信データ検出に失敗したデータ信号の中から一部のデータ信号を選択する選択部と、送信データ検出に成功したデータ信号と前記選択したデータ信号とにおける成否情報を生成する成否情報信号生成部と、前記成否情報を前記送信装置に報告する報告送信部とを備える。
(12) また、本発明の一態様による受信装置の前記選択部は、各々の前記データ信号に含まれる送信データの優先度を取得し、前記取得した優先度に基づいて、前記一部のデータ信号を選択する。
(13) また、本発明の一態様による受信装置の前記選択部は、各々の前記データ信号に含まれる送信データの再送回数を取得し、前記再送回数に基づいて、前記一部のデータ信号を選択する。
(14) また、本発明の一態様による受信装置の前記選択部は、各々の前記データ信号の符号化率を取得し、前記符号化率に基づいて、前記一部のデータ信号を選択する。
(15) また、本発明の一態様による受信装置の前記選択部は、各々の前記データ信号の受信品質を取得し、前記受信品質に基づいて、前記一部のデータ信号を選択する。
(16) また、本発明の一態様による受信装置の前記受信部はさらに、前記多重された複数のデータ信号のいずれかに対応する再送データ信号を受信し、前記データ信号検出部は、前記受信信号と前記再送データ信号とから、前記多重された複数のデータ信号のうち前記再送データ信号に対応するデータ信号と少なくとも1つの前記再送データ信号に対応しないデータ信号とに含まれる送信データを再検出する。
(17) また、本発明の一態様による受信装置の前記データ信号検出部は、各データ信号のレプリカであるデータ信号レプリカを生成するデータ信号レプリカ生成部と、前記データ信号レプリカから干渉信号レプリカを生成する干渉信号レプリカ生成部と、前記干渉信号レプリカを受信信号から減算する干渉除去部と、前記干渉信号レプリカを除去した受信信号を合成する信号合成部と、前記信号合成部の出力から前記多重された複数のデータ信号に含まれる送信データの再検出を行う判定部とを備える。
(18) また、本発明の一態様による受信装置の前記信号合成部は、前記干渉信号レプリカを除去した受信信号と前記再送信号を復調する復調部と、前記干渉信号レプリカを除去した受信信号の復調結果と前記再送信号の復調結果とを合成する合成部とを備える。
(19) また、本発明の一態様による受信装置の前記復調部は、前記干渉信号レプリカを除去した受信信号と前記再送信号に含まれる送信データの尤度情報を出力する。
(20) また、本発明の一態様による受信装置の前記復調部は、前記干渉信号レプリカを除去した受信信号と前記再送信号に含まれる送信データの対数尤度比を出力し、前記合成部は、前記干渉信号レプリカを除去した受信信号に含まれる送信データの対数尤度比と前記再送信号に含まれる送信データの対数尤度比とを加算して合成する。
(21) また、本発明の一態様による受信装置の前記干渉信号レプリカ生成部は、検出するデータ信号の各々に対する干渉信号レプリカを生成する。
(22) また、本発明の一態様による受信装置の前記干渉信号レプリカ生成部は、検出する複数のデータ信号うち最初に検出するデータ信号以外のデータ信号に対する干渉信号レプリカを生成する。
(23) また、本発明の一態様による受信装置の前記報告送信部は、前記データ信号検出部から出力された前記送信データ再検出の成否に基づいて、前記送信データの再検出が成功であるデータ信号に関する成否情報を前記送信装置に報告する。
(24) また、本発明の一態様による受信装置の前記複数のデータ信号は、符号拡散多重されており、前記データ信号検出部は、受信信号に対して逆拡散処理を行う逆拡散部を備える。
(25) また、本発明の一態様による受信装置の前記複数のデータ信号は、空間多重されているストリームであり、前記データ信号検出部は、受信信号に対してストリーム分離を行うストリーム分離部を備える。
(26) また、本発明の一態様による通信システムは、送信装置と受信装置とを備える通信システムであって、前記送信装置は、複数のデータ信号が多重された信号を生成する送信信号生成部と、前記送信信号生成部で生成した信号を前記受信装置に送信する送信部と、前記受信装置から報告される成否情報を受信する報告受信部とを備え、前記送信信号生成部はさらに、前記成否情報が検出失敗を示す前記データ信号のうちの一部のデータ信号を選択し、前記選択したデータ信号に対する再送信号を生成し、前記送信部はさらに、前記再送信号を前記受信装置に送信し、前記受信装置は、前記送信装置から送信された信号を受信する受信部と、前記受信部で受信した受信信号から、前記複数のデータ信号を検出し、検出したデータ信号と、信号検出の成否を出力するデータ信号検出部と、前記信号検出の成否を示す成否情報を前記送信装置に報告する報告送信部とを備え、前記受信部はさらに、前記多重された複数のデータ信号のいずれかに対応する再送データ信号を受信し、前記データ信号検出部は、前記受信信号と前記再送データ信号とから、前記多重された複数のデータ信号のうち信号検出結果が失敗であるデータ信号を再検出する。
(27) また、本発明の一態様による通信システムは、送信装置と受信装置とを備える通信システムであって、前記送信装置は、複数のデータ信号が多重された信号を生成する送信信号生成部と、前記送信信号生成部で生成した信号を前記受信装置に送信する送信部と、前記受信装置から報告される成否情報を受信する報告受信部とを備え、前記送信信号生成部はさらに、前記成否情報が検出失敗を示す前記データ信号に対する再送信号を生成し、前記送信部はさらに、前記再送信号を前記受信装置に送信し、前記受信装置は、前記送信装置から送信された信号を受信する受信部と、前記受信部で受信した受信信号から、前記複数のデータ信号を検出し、検出したデータ信号と、各々の前記データ信号毎の送信データ検出の成否を出力するデータ信号検出部と、前記多重された複数のデータ信号のうち送信データ検出に失敗したデータ信号の中から一部のデータ信号を選択する選択部と、送信データ検出に成功したデータ信号と前記選択したデータ信号とにおける成否情報を生成する成否情報信号生成部と、前記成否情報を前記送信装置に報告する報告送信部とを備え、前記受信部はさらに、前記多重された複数のデータ信号のいずれかに対応する再送データ信号を受信し、前記データ信号検出部は、前記受信信号と前記再送データ信号とから、前記多重された複数のデータ信号のうち信号検出結果が失敗であるデータ信号を再検出する。
(28) また、本発明の一態様による通信方法は、受信装置と通信する送信装置を用いた通信方法であって、複数の送信データから複数のデータ信号が多重された信号を生成する送信信号生成過程と、前記送信信号生成過程で生成した信号を前記受信装置に送信する送信過程と、前記受信装置から報告される前記データ信号毎の送信データ検出の成否を示す成否情報を受信する報告受信過程とを有し、前記送信信号生成過程ではさらに、前記成否情報が送信データ検出失敗を示す前記データ信号のうちの一部のデータ信号を選択し、前記選択したデータ信号に対する再送信号を生成し、前記送信過程ではさらに、前記再送信号を前記受信装置に送信する。
(29) また、本発明の一態様による通信方法は、送信装置と通信する受信装置を用いた通信方法であって、複数のデータ信号が多重された信号を前記送信装置から受信する受信過程と、前記受信過程で受信した受信信号から、前記複数のデータ信号に含まれる送信データを検出し、検出した送信データと、各々の前記データ信号毎の送信データ検出の成否を出力するデータ信号検出過程と、前記多重された複数のデータ信号のうち送信データ検出に失敗したデータ信号の中から一部のデータ信号を選択する選択過程と、送信データ検出に成功したデータ信号と前記選択したデータ信号とにおける成否情報を生成する成否情報信号生成過程と、前記成否情報を前記送信装置に報告する報告送信過程とを有する。
本発明の送信装置、受信装置、通信システム及び通信方法では、送信装置から受信装置への下りリンクの再送パケット数を抑制し、スループットを向上することができる。
本発明の第1の実施形態による通信方法を示すタイミングチャートである。 本発明の第2の実施形態による送信装置200の構成を示す概略ブロック図である。 本発明の第2の実施形態による受信装置300の構成を示す概略ブロック図である。 本発明の第2の実施形態による受信装置300の干渉キャンセラ部310の構成を示す概略ブロック図である。 本発明の第2の実施形態による干渉キャンセラ部310のMCIレプリカ生成部404の構成を示す概略ブロック図である。 本発明の第2の実施形態による受信装置300の処理を示すフローチャートである。 受信データの検出と成否情報の報告、および再送と受信データの再検出の一連の処理を示すタイミングチャートである。 受信データの検出と成否情報の報告、および再送と受信データの再検出の一連の処理を示す別のタイミングチャートである。 本発明の第3の実施形態による通信方法を示すタイミングチャートである。 本発明の第4の実施形態による送信装置1000の構成を示す概略ブロック図である。 本発明の第4の実施形態による受信装置1100の構成を示す概略ブロック図である。 本発明の第5の実施形態による受信装置1200の構成を示す概略ブロック図である。 本発明の第5の実施形態による受信装置1200の干渉キャンセラ部1210の構成を示す概略ブロック図である。 本発明の第6の実施形態による送信装置1400の構成を示す概略ブロック図である。 本発明の第6の実施形態による受信装置1500の構成を示す概略ブロック図である。 本発明の第6の実施形態による受信装置1500の干渉キャンセラ部1511の構成を示す概略ブロック図である。 本発明の第6の実施形態による受信装置1500の処理を示すフローチャートである。
符号の説明
200、1000、1400・・・送信装置、201−1〜201−N、1001−1〜1001−N、1401−1〜1401−N・・・コードチャネル信号生成部、202、1002・・・コード多重部、203、1003、1403・・・インターリーバ部、204、1004、1404・・・IFFT部、205、1005、1405・・・パイロット信号生成部、206、1006、1406・・・多重部、207、1007、1407・・・GI挿入部、208、1008、1408・・・無線送信部、209、1009、1409−1〜1409−N・・・アンテナ部、210、1010、1410・・・無線受信部、211、1011、1411・・・分離部、212、1012、1412・・・再送制御部、213、1013、1413・・・再送制御信号生成部、214、1014、1414・・・符号部、215、1015、1415・・・レートマッチ部、216、1016、1416・・・変調部、217、1017・・・拡散部、218、1018・・・符号化ビット記憶部、300、1100、1200、1500・・・受信装置、301、1101、1201、1501−1〜1501−N・・・アンテナ部、302、1102、1202、1503・・・無線受信部、303、1103、1203、1504・・・分離部、304、1104、1204、1505・・・伝搬路推定部、305、1105、1205、1506・・・伝搬路推定値記憶部、306、1106、1206、1507・・・GI除去部、307、1107、1207、1508・・・FFT部、308、1108、1208、1509・・・受信信号記憶部、309、1109、1209、1510・・・受信パケット管理部、310、1110、1210、1511・・・干渉キャンセラ部、311−1〜311−N、1111−1〜1111−N・・・コードチャネルレプリカ生成部、312、1112、1212、1512・・・ビットLLR記憶部、313、1113、1213、1513・・・成否情報信号生成部、314、1114、1214、1514・・・多重部、315、1115、1215、1515・・・無線送信部、316、1116・・・シンボルレプリカ生成部、317、1117・・・拡散部、401・・・伝搬路補償部、402・・・デインターリーバ部、403・・・コード分離部、404、1304・・・MCIレプリカ生成部、405、1306、1603・・・減算部、406、1307−1〜1307−N・・・逆拡散部、407、1308、1607・・・復調部、408、1309、1608・・・レートマッチ部、409、1310、1609・・・合成部、410、1311、1610・・・復号部、501・・・コード多重部、502・・・インターリーバ部、503・・・伝達関数乗算部、1301・・・伝搬路補償部、1302、1606・・・デインターリーバ部、1303−1〜1303−N・・・コード分離部、1305−1〜1305−N・・・コードチャネルレプリカ生成部、1502−1〜1502−M・・・アンテナ毎受信処理部、1602・・・受信レプリカ生成部、1601−1〜1601−N・・・ストリーム検出部、1604−1、1604−2・・・シンボルレプリカ生成部、1605・・・MIMO分離部
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態による通信方法を示すタイミングチャートである。まず、基地局(送信装置とも称する)が下りリンクを介して初送パケットであるパケットPとパケットPを多重して端末(受信装置とも称する)に送信する(ステップS101)。信号を受信した端末は、パケットPとパケットPが多重された受信信号を記憶し、干渉キャンセル処理とデータ検出処理を行う。
なお、干渉とは、多重された他の信号を意味する。すなわち、パケットPにとってはパケットPが干渉成分であり、パケットPにとってはパケットPが干渉成分である。干渉キャンセル処理とは、受信信号から干渉信号を再生した信号(レプリカ)を用いて干渉を除去する処理である。干渉キャンセル処理では、例えばパケットPを検出する際には、受信信号からパケットPのレプリカを除去した信号を用いる。
ここでは、パケットPとパケットPの両方のパケットにおいて誤りが生じた場合について説明する。端末はパケットPとパケットPのパケットにおいて誤りが生じたことを基地局に報告するための成否情報(NACK、NACK)を含む信号を生成する。そして、端末は、成否情報を上りリンクを介して基地局に送信する(ステップS102)。
成否情報信号を受信した基地局は、NACKを返されたパケットPに対する再送パケットPを生成して端末に送信する(ステップS103)。ここで、本実施形態に係る基地局は、NACKを返された複数のパケットのうち、一部のパケットに対する再送パケットを生成して端末に送信する。
このとき、一部のパケットの選び方として、下記のような方法を用いることができる。
(1) 各パケットの含まれる送信データは、上位レイヤから順次送られてくる。上位レイヤから送られた順に再送することにより、平均的な遅延時間を短くすることができる。
(2) 重要度の高い(要求遅延が短い)情報を含むパケットを優先的に再送することにより、重要度の高いパケットの遅延時間を短くすることができる。
(3) インクリメンタルリダンダンシ(IR)の場合は、初送の符号化率が大きいパケットほど、再送パケット合成による符号化率の低下の度合いが大きい。そのため、初送の符号化率が大きいパケットを優先的に再送することにより、再送による符号化利得が大きくなり、効率的な再送を行うことができる。
(4) 再送回数に基づいて優先的に再送するパケットを選択する。例えば、再送回数の少ないパケットを優先的に再送することにより、平均的な遅延時間を短くすることができる。あるいは、再送回数の多いパケットを優先的に再送することにより、最大遅延時間を短くすることができる。
(5) パケット毎に受信品質が異なる場合、受信品質が悪い(受信電力が小さい)パケットを優先的に再送することにより、全体的に受信品質を向上することができる。
下りリンク信号を受信した端末は、再送パケットPを復調し、パケットPの復調結果と、記憶してあるパケットPとパケットPが多重された受信信号とを用いて、干渉キャンセル処理とデータ検出処理を行う。ここで、前述したように、干渉キャンセル処理では、多重された他のパケットのレプリカを除去することにより、検出精度を向上させる。一般にHARQ方式による再送を行うと、初送パケットのみを用いてデータ検出するより、初送パケットと再送パケットを合成した信号を用いてデータ検出する方が良好な検出精度を得ることができる。すなわち、再送パケットを合成することによって、初送の検出時よりパケットPの検出精度が向上し、パケットPのレプリカの精度の向上に伴って、パケットPの検出精度も向上する。
このように、再送したパケットPに対応する初送パケットPのみならず、パケットPに多重されたパケットPの品質(例えば誤り率)が改善し、パケットPの成否結果が初送の結果とは異なる可能性がある。ここでは、パケットPとパケットPの両方のパケットにおいて誤りが無い場合について説明する。端末はパケットPとパケットPのパケットにおいて誤りが無いことを基地局に報告するための成否情報(ACK、ACK)を含む信号を生成する。そして、端末は、生成した信号を、上りリンクを介して基地局に送信する(ステップS104)。ACK、ACKを受信した基地局は、それ以降、パケットPとパケットPに対応する再送を行う必要がなくなる。結果的に、パケットPに対応するパケットPを再送することにより、パケットPとパケットP両方における誤りを改善することができる。また、パケットPに対応する再送を行うことなく、パケットPとパケットPにおけるデータ検出が可能となる。
このように、本実施形態の無線通信システムでは、送信装置から受信装置へ複数の初送パケットを多重して送信し、受信装置において干渉(多重された他のパケット)を除去しながらデータを検出する。また、受信装置が、データ検出に失敗した場合に、送信装置から受信装置へHARQ方式を用いて再送パケットを送信する。そして、多重された複数の初送パケットの検出に受信装置が失敗した場合に、その一部のパケットに対応する再送パケットを送信装置が受信装置に送信する。そして、受信装置は、一部のパケットのみでなく初回に検出に失敗した他の初送パケットにおいても再度検出する。これにより、下りリンクの再送パケット数を抑制することができるため、スループットを向上させることができる。
[第2の実施形態]
第2の実施形態では、受信側で繰り返し並列型MCIキャンセラを用いて、第1の実施形態で説明した処理を実行する場合について説明する。繰り返しMCIキャンセラは、受信側でMCIレプリカを生成し、受信信号から減算することでコード間干渉(MCI)を抑圧する。
図2は、本発明の第2の実施形態による送信装置200の構成を示す概略ブロック図である。送信装置200は、コードチャネル信号生成部201−1、・・・、201−N(ただし、Nはコード多重数)、コード多重部202、インターリーバ部203、IFFT(Inverse Fast Fourier Transform:逆高速フーリエ変換)部204、パイロット信号生成部205、多重部206、GI(Guard Interval:ガードインターバル)挿入部207、無線送信部208、アンテナ209、無線受信部210、分離部211、再送制御部212、再送制御信号生成部213を備えている。
コードチャネル信号生成部201−1、・・・、201−Nはそれぞれ、符号部214、レートマッチ部215、変調部216、拡散部217、符号化ビット記憶部218を備えている。
コードチャネル信号生成部201−1、・・・、201−N(送信信号生成部とも称する)はそれぞれ、情報ビット(送信データ)からコードチャネル毎のデータ信号を生成する。まず、符号部214は、情報ビット系列に対してチャネル符号化処理を行い、符号化ビット系列を、レートマッチ部215と符号化ビット記憶部218とに出力する。ここでチャネル符号化としては、畳み込み符号化、リードソロモン符号化などの誤り訂正能力を有する符号化を用いることが好ましい。より好ましくはターボ符号化、LDPC(Low Density Parity Check)符号化などの高い誤り訂正能力を有する符号化を用いる。
レートマッチ部215は、符号部214から出力された符号化ビットあるいは符号化ビット記憶部218から出力された符号化ビットに対して、再送制御部212から出力される再送回数に応じたパンクチャリング(ビット除去)、ビットパディング(ビット挿入)あるいはビットリピティション(ビット繰り返し)処理を行う。なお、レートマッチ部215は、さらにビットインターリーブ処理を行っても良い。なお、レートマッチングの例としてパンクチャリングに関する一例を後述する。
符号化ビット記憶部218(送信データ記憶部とも称する)は、符号部214の出力である符号化ビット系列を記憶する。また、再送制御部212の制御に基づいて、記憶している符号化ビット系列を削除する。これらの処理の詳細については後述する。なお、符号化ビット記憶部218は、符号部214の出力に代えて、情報ビット自体を記憶しても良い。
変調部216は、レートマッチ部215から出力された符号化ビット(パンクチャド符号化ビット)系列に対して変調処理を行い、拡散部217に変調シンボル系列を出力する。変調部216は、PSK(Phase Shift Keying:位相偏移変調)、QAM(Quadrature Amplitude Modulation:直交振幅変調)などの変調方式を用いることができる。さらに好ましくは、変調部216は、送信装置200と受信装置300との間の伝搬路に応じた変調方式を用いる。
拡散部217は、変調部216から出力されたシンボル系列を拡散率分だけ複製し、コードチャネル毎の拡散符号C(n=1、・・・、N)を乗算することにより、チップ系列(コードチャネル毎のデータ信号)を生成し、コード多重部202に出力する。
コード多重部202は、コードチャネル信号生成部201−1、・・・、201−Nの出力であるコードチャネル毎のデータ信号を多重して、インターリーバ部203に出力する。インターリーバ部203は、コード多重部202から出力された信号に対して、チップインターリーブやシンボルインターリーブなどのインターリーブ処理を行う。
IFFT部204は、周波数方向に並べられた信号に対して、IFFT処理を行うことにより、時間領域の信号に変換し、多重部206に出力する。
パイロット信号生成部205は、受信装置において伝搬路推定に用いるためのパイロット信号を生成し、多重部206に出力する。
再送制御信号生成部213は、再送制御部212から通知される各コードチャネルの信号の再送回数を受信装置に通知するための信号(再送制御信号)を生成し、多重部206に出力する。
多重部206は、IFFT部204から出力されたデータ信号と、パイロット信号生成部205から出力されたパイロット信号と、再送制御信号生成部214から出力された再送制御信号とを多重し、GI挿入部207に出力する。
多重部206から出力された信号は、GI挿入部207においてガードインターバルを付加され、無線送信部208(送信部とも称する)からアンテナ209を介して受信装置300に無線にて送信される。
レートマッチ部215は、再送制御部212の制御に基づいて、符号部214からの出力である符号化ビットあるいは、符号化ビット記憶部218からの出力である符号化ビットに対して、パンクチャド処理などを行い、変調部216に出力する。好ましくは、レートマッチ部215は、符号化部215からの出力である符号化ビットに適用するパンクチャパターンと、符号化ビット記憶部218からの出力である符号化ビットに適用するパンクチャパターンとが異なるようにパンクチャリングする。
さらに好ましくは、符号化部214からの出力である符号化ビットに適用するパンクチャパターンには、情報ビットを除去しないようなパターンを用いる。また、符号化ビット記憶部220からの出力である符号化ビットに適用するパンクチャパターンには、符号化部215からの出力である符号化ビットに適用するパンクチャパターンにおいて除去したビットを除去しないようなパターンを用いる。
なお、ここでは、必ずビット除去する場合について説明したが、必ずしもビットを除去しなくても良い。すなわち、ビットを除去しないようなパンクチャパターンを用いても良い。
図3は、本発明の第2の実施形態による受信装置300の構成を示す概略ブロック図である。受信装置300は、アンテナ301、無線受信部302、分離部303、伝搬路推定部304、伝搬路推定値記憶部305、GI除去部306、FFT部307、受信信号記憶部308、受信パケット管理部309、干渉キャンセラ部310、コードチャネルレプリカ生成部311−1、・・・、311−N、ビットLLR(Log Likelihood Ratio:対数尤度比)記憶部312、成否情報信号生成部313、多重部314、無線送信部315を備えている。なお、伝搬路推定部304、・・・、ビットLLR記憶部312を、まとめてデータ信号検出部とも称する。
コードチャネルレプリカ生成部311−1、・・・、311−Nはそれぞれ、シンボルレプリカ生成部316、拡散部317を備えている。
まず、アンテナ301を介して、無線受信部302(受信部とも称する)で受信された信号は、分離部303で、パイロット信号と再送制御情報信号とデータ信号とに分離される。
伝搬路推定部304では、分離部303において分離されたパイロット信号を用いて、送信装置200と受信装置300の間の伝搬路特性を推定し、伝搬路推定値を伝搬路推定値記憶部305と干渉キャンセラ310とに出力する。
伝搬路推定値記憶部305は、伝搬路推定部304の出力である伝搬路推定値を記憶する。
GI除去部306は、分離部303で分離されたデータ信号からガードインターバルを除去し、FFT部307に出力する。
FFT部307では、GI除去部306の出力信号に対して、FFT処理を行うことにより、時間領域の信号を周波数領域の信号に変換し、受信信号記憶部308と干渉キャンセラ310とに出力する。
受信信号記憶部308は、FFT部307の出力である周波数領域の信号を記憶する。
受信パケット管理部309は、分離部303において分離された再送制御情報信号と、干渉キャンセラ部310から出力される成否情報とに基づいて、干渉キャンセラ部310、ビットLLR記憶部312、受信信号記憶部308、伝搬路推定値記憶部305に対して各種指示を出力する。また、受信パケット管理部309は、成否情報信号生成部313に対して、成否情報信号の生成を指示する。なお、受信パケット管理部309の詳細な動作については後述する。
干渉キャンセラ部310は、受信パケット管理部309の指示に基づき、伝搬路推定部304から出力された伝搬路推定値を参照しながら、FFT部307から出力される信号から情報ビット系列を検出する。また、干渉キャンセラ部310は、符号化ビットLLRと成否情報とを出力する。
また、干渉キャンセラ部310は、ビットLLR記憶部312からビットLLRが出力された場合は、受信信号記憶部308から出力される受信信号から当該ビットLLRと伝搬路推定値記憶部305の出力である伝搬路推定値とを用いて、情報ビットの検出を行う。なお、干渉キャンセラ部310の動作の詳細な例については後述する。
コードチャネルレプリカ生成部311−1、・・・、311−N(データ信号レプリカ生成部とも称する)は、拡散符号C、・・・、Cに対応するコードチャネルにおけるレプリカを生成する。詳しくは、シンボルレプリカ生成部316は、干渉キャンセラ部310から出力された符号化ビットLLRに基づいてシンボルレプリカを生成し、拡散部317に出力する。
シンボルレプリカ生成部316から出力されたシンボルレプリカは、拡散部318において、拡散率分だけ複製され、各コードチャネルにおける拡散符号C、・・・、Cが乗算され、コードチャネルレプリカ(データ信号レプリカ)が生成される。
ビットLLR記憶部312は、受信パケット管理部309の指示に基づいて、干渉キャンセラ部310から出力されるビットLLRを記憶する。また、受信信号に再送パケットが多重されていた場合は、記憶しておいたビットLLRを干渉キャンセラ部310に出力し、干渉キャンセラ部310から出力されるビットLLRを再び記憶する。つまり、ビットLLR記憶部312は、記憶しておいたビットLLRを新たに出力されたビットLLRに置き換える。
成否情報信号生成部313は、受信パケット管理部(選択部とも称する)309の指示に基づいて、成否情報信号を生成し、多重部314に出力する。
多重部314は、成否情報信号生成部313の出力である成否情報信号と、上りリンクデータ信号とを多重して無線送信部315に出力する。出力された信号は無線送信部315(報告送信部とも称する)からアンテナ301を介して送信装置200へと送信される。
図4は、本発明の第2の実施形態による受信装置300の干渉キャンセラ部310の構成を示す概略ブロック図である。なお、ここでは、拡散符号Cに対応するコードチャネルの信号を検出する場合について説明する。干渉キャンセラ部310における一連の処理は、初回にすべての情報ビットを誤り無く検出できた場合を除いて繰り返し実行される。
干渉キャンセラ部310は、伝搬路補償部401、デインターリーバ部402、コード分離部403、MCIレプリカ生成部404、減算部(干渉除去部とも称する)405を備えている。
コード分離部403は、逆拡散部406、復調部407、レートマッチ部408、合成部409、復号部(判定部とも称する)410を備えている。
MCIレプリカ生成部404(干渉信号レプリカ生成部とも称する)は、コードチャネルレプリカ生成部311−1、・・・、311−Nから出力されたコードチャネルレプリカSr、1、・・・、Sr、Nの中で、Sr、k以外のコードチャネルレプリカと、伝搬路推定部304(あるいは伝搬路推定値記憶部305)から出力された伝搬路推定値とに基づいて、MCIレプリカ(干渉レプリカ)を生成して減算部405に出力する。
図5は、本発明の第2の実施形態による干渉キャンセラ部310のMCIレプリカ生成部404の構成を示す概略ブロック図である。MCIレプリカ生成部404に入力されたコードチャネルレプリカは、コード多重部501で多重され、インターリーバ部502でインターリーブ処理される。その後、伝達関数乗算部503において、伝搬路推定値から内挿法により算出される(あるいは伝搬路推定値そのものである)伝達関数が乗算され、MCIレプリカが生成される。
なお、インターリーバ部502はインターリーバ部203(図2)と同様の処理を行うため、同様の回路で実現することができる。また、初回においては、MCIレプリカ生成部404はMCIレプリカを生成する必要はない。
図4に戻り、減算部405は、FFT部307(あるいは受信信号記憶部308)の出力からMCIレプリカを減算し、伝搬路補償部401に出力する。
伝搬路補償部401は、伝搬路推定部304(あるいは伝搬路推定値記憶部305)の出力である伝搬路推定値に基づいて、減算部405の出力に対して伝搬路補償を行い、デインターリーバ部402に出力する。具体的には、伝搬路補償部401は、伝搬路の影響で生じた位相回転を戻すような処理を行う。好ましくは、伝搬路補償部401は、伝搬路推定値からMRC(Maximum Ratio Combining:最大比合成)重みやORC(Orthogonal Restoring Combining:直交再生合成)重み、あるいはMMSE(Minimum Mean Squared Error:最小平均二乗誤差)重みを算出し、算出した重みを減算部405の出力に対して乗算する。
デインターリーバ部402は、伝搬路補償部401からの出力に対して、デインターリーブ処理を行い、逆拡散部406に出力する。このデインターリーブ処理は、インターリーバ部203におけるインターリーブ処理により並べ替えられた順を、元に戻すような並べ替えであることが好ましい。
逆拡散部406は、拡散符号Cを用いた逆拡散処理を行うことにより、Cに対応するコードチャネルの信号を抽出し、逆拡散された信号を復調部407に出力する。
復調部407では、逆拡散部406からの出力信号である逆拡散された変調シンボル系列に対して復調処理を行い、ビット毎の信号を抽出し、レートマッチ部408に出力する。復調部407は、好ましくは、ビット毎の対数尤度比(LLR)を出力する。そのため、以下では復調部407における復調結果として、ビットLLR(ビット毎のLLR)が出力される場合について説明する。なお、伝搬路補償部401、復調部407、レートマッチ部408を、まとめて復調部と称することもある。
ここで、ビットLLRを求める一例として、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying:4値位相偏移変調)変調を用いる場合について説明する。受信信号S’が送信された際のビット系列をb、b(b、bは、1または−1)とすると、ビット系列b、bをQPSK変調した送信信号Sは、式(1)のように表せる。
Figure 2009104574
ただし、jは虚数単位を表す。これよりbのビットLLRであるλ(b)は、式(2)となる。
Figure 2009104574
またbのビットLLRは式(2)の実部と虚数部を入れ替えたものである。ただし、Re(x)は複素数xの実部を表し、μは受信信号の等価振幅、すなわち受信信号の振幅の基準となる値である。
なお、この場合、シンボルレプリカ生成部316の処理としては、シンボルレプリカS’を式(3)にて算出すれば良い。
Figure 2009104574
ただし、シンボルレプリカS’を構成するビットLLRはλ(b)、λ(b)である。ここで、λ()は復調部407の出力である。
レートマッチ部408は、送信装置200内のレートマッチ部215において行われたパンクチャリング(ビット除去)、ビットパディング(ビット挿入)あるいはビットリピティション(ビット繰り返し)処理に対して逆の処理を行う。すなわち、パンクチャリングされたビットに対してはビットデパンクチャリング(ビットLLR挿入)処理を行い、ビットパディング(ビット挿入)されたビットに対してはビット除去処理を行い、ビットリピティション(ビット繰り返し)されたビットに対してはビットLLR合成を行う。
合成部409は、初送パケットあるいは1度目の再送パケットである場合、レートマッチ部408の出力であるビットLLRをそのまま出力する。一方、2度目以降の再送パケットである場合、ビットLLR記憶部312に記憶してあるビットLLR(対応する初送パケットにおけるビットLLR)とレートマッチ部408の出力であるビットLLRを合成して出力する。合成部409から出力されたビットLLRは、復号部410に入力される。また、再送パケットである場合は、出力されたビットLLRがビットLLR記憶部312に送られて上書きされる。なお、伝搬路補償部401、復調部407、レートマッチ部408、合成部409をまとめて信号合成部とも称する。
復号部410は、合成部409から出力されたビットLLRを用いて復号処理を行い、復号結果である情報ビットと、情報ビットに誤りが含まれるかどうかを示す成否情報と、符号化ビットLLRとを出力する。なお、誤りが含まれる場合は情報ビットを出力せずに符号化ビットLLRを出力し、誤りが無い場合は符号化ビットLLRを出力せずに情報ビットを出力するようにしても良い。
なお、情報ビットの誤り検出は、例えば、送信側で情報ビットにCRC(Cyclic Redundancy Check:巡回冗長検査)を付加し、受信側で誤り検出を行えば良い。
次に、図2を用いて、受信装置300から送信装置200への上りリンク信号の送信処理に関して説明する。
受信装置300から送信された信号は、アンテナ209を介して無線受信部210(報告受信部とも称する)で受信され、分離部211に出力される。
分離部211は、受信信号に多重された上りリンクデータと成否情報とを分離する。
再送制御部212は、分離部211で上りリンクデータから分離された成否情報に基づいて、再送パケット(再送データ信号)を送信する準備を行う。成否情報が受信失敗を表す情報(NACK)であった場合、再送制御部212は符号化ビット記憶部218に対して、NACKを返されたパケットに対応する符号化ビット系列を出力するように指示する。また、レートマッチ部215に対して、符号化ビット記憶部218から出力された符号化ビット系列に対してレートマッチング処理を行うように指示する。
なお、レートマッチ処理は初送時と同様の処理であっても良いが、再送回数に応じてレートマッチ処理を変更することが好ましい。さらに、再送制御部212は、多重するパケットの再送回数を示す情報を再送制御信号生成部213に通知し、再送制御信号生成部213はこの情報を示す信号(再送制御信号)を生成して多重部206に出力する。
なお、多重するパケットの再送回数を示す情報としては、回数そのものを示す情報であることが好ましいが、単に初送か再送かを示す情報など、再送回数を加工した情報であっても良い。成否情報が受信成功を表す情報(ACK)であった場合、再送制御部212は、符号化ビット記憶部218に対して、ACKを返されたパケットに対応する符号化ビット系列を記憶した記憶領域を解放するように指示する。
ここで、再送制御部212は符号化ビット記憶部218に対して、NACKを返されたパケットに対応する符号化ビット系列を出力するように指示するが、NACKを返されたすべてのパケットではなく、一部のパケットを選択して再送を行うように指示する。このとき、一部のパケットの選び方として、下記のような方法を用いることができる。
(1) 各パケットの含まれる送信データは、上位レイヤから順次送られてくる。上位レイヤから送られた順に再送することにより、平均的な遅延時間を短くすることができる。これを実現するために、再送制御部212は、各パケットの含まれる送信データが、上位レイヤから送られる順を記憶するようにする。
(2) 重要度の高い(要求遅延が短い)情報を含むパケットを優先的に再送することにより、重要度の高いパケットの遅延時間を短くすることができる。これを実現するために、再送制御部212は、上位レイヤからの制御信号により、各パケットの重要度(要求遅延)を取得するようにする。
(3) インクリメンタルリダンダンシ(IR)の場合は、初送の符号化率が大きいパケットほど、再送パケット合成による符号化率の低下の度合いが大きい。そのため、初送の符号化率が大きいパケットを優先的に再送することにより、再送による符号化利得が大きくなり、効率的な再送を行うことができる。
(4) 再送回数に基づいて優先的に再送するパケットを選択する。例えば、再送回数の少ないパケットを優先的に再送することにより、平均的な遅延時間を短くすることができる。あるいは、再送回数の多いパケットを優先的に再送することにより、最大遅延時間を短くすることができる。
(5) パケット毎に受信品質が異なる場合、受信品質が悪い(受信電力が小さい)パケットを優先的に再送することにより、全体的に受信品質を向上することができる。これを実現するために、受信装置300において、各パケットの受信品質を測定し、上りリンクを介して測定結果を送信装置200に報告するようにする。
再送パケットの復調結果であるビット記憶部312に記憶されたビットLLRは、再送パケットに対応する初送パケットを含む過去の受信信号に含まれる初送パケットから情報ビットを抽出する処理において用いられる。
図6は、本発明の第2の実施形態による受信装置300の処理を示すフローチャートである。図6は、再送パケットに対応する初送パケットを含む過去の受信信号に含まれる初送パケットから情報ビットを抽出する処理と、受信パケット管理部309が行う制御の一例を示している。
まず、再送パケットに対応する初送パケットを含む過去の受信信号を受信信号記憶部308から取得し(ステップS601)、伝搬路推定値記憶部305に記憶された当該受信信号受信時の伝搬路推定値を用いて、伝搬路補償部401で伝搬路補償を行う(ステップS602)。なお、伝搬路補償された受信信号を記憶しておいても良い。その場合、ここでの伝搬路補償は行わなくても良い。
次に、再送パケットに対応する初送パケットに関する処理(ループL1におけるステップS603〜S607)が実行される。初送パケットについては、まず、伝搬路補償された信号はデインターリーバ部402・逆拡散部406での処理の後、復調部407およびレートマッチ部408において復調およびレートマッチング処理されて符号化ビットLLRが求められる(ステップS604)。次に、ステップS604で求めたビット符号化LLRと、この初送パケットに対応する再送パケットの符号化ビットLLRとを合成部409において合成する(ステップS605)。そして、合成して得られた符号化ビットLLRを用いて復号部410で復号する(ステップS606)。
次に、過去の受信信号を用いた繰り返し干渉キャンセル処理(ループL2におけるステップS608〜S619)が行われる。まず、過去の受信信号に含まれるそれぞれの初送パケットに対する処理(ループL3におけるステップS609〜S611)において、コードチャネルレプリカ生成部311で符号化ビットLLR(ステップS605で合成された場合は、その符号化ビットLLR)からそれぞれの初送パケットのコードチャネルレプリカを生成する。
次に、過去の受信信号に含まれるそれぞれの初送パケットに対する2回目以降の検出処理(ループL4におけるステップS612〜S618)が行われる。すなわち、ステップS610で生成した自コードチャネル以外のコードチャネルにおけるコードチャネルレプリカを減算部405においてキャンセルする(ステップS613)。そして、残った信号に対して伝搬路補償部401で伝搬路補償し(ステップS614)、復調部407およびレートマッチ部408で復調およびレートマッチング処理して符号化ビットLLRを算出する(ステップS615)。
次に、算出した符号化ビットLLRと再送パケットの符号化ビットLLRとを合成部409で合成する(ステップS616)。そして、合成した符号化ビットLLRを用いて復号部410で復号する(ステップS617)ことにより、過去の受信信号に含まれる初送パケットからの情報ビットの抽出を行う。ただし、ステップS613におけるコードチャネルレプリカのキャンセルは、過去の受信信号に含まれる再送パケットのレプリカもキャンセルすることが好ましい。
以上、再送を1回行う場合について説明したが、これに限るものではなく、再送を複数回行うシステムにも本実施形態を適用することができる。
図7は、受信データの検出と成否情報の報告、および再送と受信データの再検出の一連の処理を示すタイミングチャートである。
まず、基地局(送信装置)が下りリンクを介して初送パケットであるパケットP〜Pを多重して端末(受信装置)に送信する(ステップS201)。信号を受信した端末は、パケットP〜Pが多重された受信信号を記憶し、干渉キャンセル処理とデータ検出処理を行う。
ここでは、パケットP〜Pのすべてのパケットにおいて誤りが生じた場合について説明する。端末はパケットP〜Pのパケットにおいて誤りが生じたことを基地局に報告するための成否情報(NACK〜NACK)を含む信号を生成し、上りリンクを介して基地局に送信する(ステップS202)。
成否情報信号を受信した基地局は、NACKを返されたパケットP〜Pの中からパケットPを選択し、パケットPに対する再送パケットPN+1を生成し、下りリンクの他のパケットと多重して端末に送信する(ステップS203)。このように、基地局は、NACKを返されたパケットのうち、一部のパケットに対する再送パケットを生成して端末に送信する(ステップS203)。
下りリンク信号を受信した端末は、再送パケットPN+1の復調結果を記憶するとともに、パケットPN+1の復調結果と、記憶してあるパケットP〜Pが多重された受信信号とを用いて、干渉キャンセル処理とデータ検出処理を行う。ここでは、パケットP〜Pのすべてのパケットにおいて誤りが生じた場合について説明する。
すでに初送パケットに対する成否情報を、端末から基地局に報告しているため、必ずしも2度目以降の成否情報を送信しなくても良い。ここでは、2度目以降のNACK情報を送信しない場合について説明する。基地局は、ACKが返されない限りNACKを受信したものとして処理を行う。
基地局は、成否情報を受信しないまま所定時間が経過した後に、パケットPに対する2度目の再送パケットPN+2を生成し、下りリンクの他のパケットと多重して端末に送信する。
下りリンク信号を受信した端末は、再送パケットPN+2の復調結果と、記憶してあるパケットPN+1の復調結果の結果とを合成する。その後、合成した結果と、記憶してあるパケットP〜Pが多重された受信信号とを用いて、干渉キャンセル処理とデータ検出処理を行う。ここでは、パケットP〜Pのすべてのパケットにおいて誤りが無い場合について説明する。端末はパケットP〜Pのパケットにおいて誤りが無いことを基地局に報告するための成否情報(ACK〜ACK)を含む信号を生成し、上りリンクを介して基地局に送信する。
ACK〜ACKを受信した基地局は、それ以降、パケットP〜Pに対応する再送を行う必要がなくなる。結果的に、パケットPに対応するパケットPN+1およびパケットPN+2を再送することにより、パケットP〜Pにおける誤りを改善し、パケットP〜Pに対応する再送を行うことなく、パケットP〜Pにおけるデータ検出が可能となる。
図8は、受信データの検出と成否情報の報告、および再送と受信データの再検出の一連の処理を示す別のタイミングチャートである。
まず、基地局が下りリンクを介して、初送パケットであるパケットP〜Pを多重して端末に送信する(ステップS301)。信号を受信した端末は、パケットP〜Pが多重された受信信号を記憶し、干渉キャンセル処理とデータ検出処理を行う。ここでは、パケットP〜Pのすべてのパケットにおいて誤りが生じた場合について説明する。端末はパケットP〜Pのパケットにおいて誤りが生じたことを基地局に報告するための成否情報(NACK〜NACK)を含む信号を生成し、上りリンクを介して基地局に送信する(ステップS302)。
成否情報信号を受信した基地局は、NACKを返されたパケットP〜Pの中からパケットPを選択し、パケットPに対する再送パケットPN+1を生成し、下りリンクの他のパケットと多重して端末に送信する(ステップS303)。このように、基地局は、NACKを返されたパケットのうち、一部のパケットに対する再送パケットを生成して端末に送信する。
下りリンク信号を受信した端末は、再送パケットPN+1の復調結果を記憶するとともに、パケットPN+1の復調結果と、記憶してあるパケットP〜Pが多重された受信信号とを用いて、干渉キャンセル処理とデータ検出処理を行う。ここでは、パケットP〜Pのすべてのパケットにおいて誤りが生じた場合について説明する。すでに初送パケットに対する成否情報を、端末から基地局に報告しているため、必ずしも2度目以降の成否情報を送信しなくても良い。ここでは、2度目以降のNACK情報を送信しない場合について説明する。
基地局は、再送パケットPN+1を端末に送信した後、成否情報を受信しないまま所定時間が経過した後に、パケットP〜Pの中からパケットPを選択し、パケットPに対する再送パケットPN+2を生成し、下りリンクの他のパケットと多重して端末に送信する(ステップS304)。
下りリンク信号を受信した端末は、再送パケットPN+2の復調結果と、記憶してあるパケットPN+1と、記憶してあるパケットP〜Pが多重された受信信号とを用いて、干渉キャンセル処理とデータ検出処理を行う。ここでは、パケットP〜Pのすべてのパケットにおいて誤りが無い場合について説明する。
端末はパケットP〜Pにおいて誤りが無いことを基地局に報告するための成否情報(ACK〜ACK)を含む信号を生成し、上りリンクを介して基地局に送信する(ステップS305)。ACK〜ACKを受信した基地局は、それ以降、パケットP〜Pに対応する再送を行う必要がなくなる。結果的に、パケットPに対応するパケットPN+1、および、パケットPに対応するパケットPN+2を端末に再送することにより、パケットP〜Pにおける誤りを改善することができる。また、パケットP〜Pに対応する再送を行うことなく、パケットP〜Pにおけるデータ検出が可能となる。
このように、本実施形態の無線通信システムでは、送信装置から受信装置へ複数の初送パケットを多重して送信し、受信装置において干渉(多重された他のパケット)を除去しながらデータを検出する。また、受信装置が、データ検出に失敗した場合に、送信装置から受信装置へ再送パケットを送信する。そして、多重された複数の初送パケットの検出に受信装置が失敗した場合に、その一部のパケットに対応する再送パケットを送信装置が受信装置に送信する。そして、受信装置は、一部のパケットのみでなく初回に検出に失敗した他の初送パケットにおいても再度検出する。そして、受信装置は、検出に成功すれば、検出成功を示す情報を基地局に送信する。
これにより、下りリンクの再送パケット数を抑制することができるため、スループットが向上する。
[第3の実施形態]
図9は、本発明の第3の実施形態による通信方法を示すタイミングチャートである。
まず、基地局(送信装置)が下りリンクを介して初送パケットであるパケットPとパケットPを多重して端末(受信装置)に送信する(ステップS401)。信号を受信した端末は、パケットPとパケットPが多重された受信信号を記憶し、干渉キャンセル処理とデータ検出処理を行う。なお、多重された他の信号が干渉成分となる。すなわち、パケットPにとってはパケットPが干渉成分であり、パケットPにとってはパケットPが干渉成分である。干渉キャンセル処理とは、受信信号から干渉信号を再生した信号(レプリカ)を用いて干渉成分を除去する処理である。干渉キャンセル処理では、例えばパケットPを検出する際には、受信信号からパケットPのレプリカを除去した信号を用いる。
ここでは、パケットPとパケットPの両方のパケットにおいて誤りが生じた場合について説明する。端末はパケットPとパケットPのパケットにおいて誤りが生じたことを基地局に報告するための成否情報(NACK、NACK)を含む信号を生成し、上りリンクを介して基地局に送信する。ここで、本実施形態に係る端末は、誤りが生じたパケットのうち、一部のパケットに対するNACKを生成して基地局に報告する。ここでは、パケットPの成否情報(NACK)を含む信号を生成して、上りリンクを介して基地局に送信する(ステップS402)。
このとき、一部のパケットの選び方として、下記のような方法を用いることができる。
(1) 重要度の高い(要求遅延が短い)情報を含むパケットに関して優先的にNACKを返すことにより、重要度の高いパケットの遅延時間を短くすることができる。
(2) インクリメンタルリダンダンシ(IR)の場合は、初送の符号化率が大きいパケットほど、再送パケット合成による符号化率の低下の度合いが大きい。そのため、初送の符号化率が大きいパケットに関して優先的にNACKを返すことにより、再送による符号化利得が大きくなり、効率的な再送を行うことができる。
(3) 再送回数に基づいて優先的にNACKを返すパケットを選択する。例えば、再送回数の少ないパケットに関して優先的にNACKを返すことにより、平均的な遅延時間を短くすることができる。あるいは、再送回数の多いパケットに関して優先的にNACKを返すことにより、最大遅延時間を短くすることができる。
(4) パケット毎に受信品質が異なる場合、受信品質が悪い(受信電力が小さい)パケットに関して優先的にNACKを返すことにより、全体的に受信品質を向上することができる。
(5) 復号結果である符号化ビットLLRの値が小さいパケットに関して優先的にNACKを返すことにより、復号精度の劣悪なパケットの復号精度を向上することができる。
成否情報信号を受信した基地局は、NACKを返されたパケットPに対する再送パケットPを生成して端末に送信する(ステップS403)。
下りリンク信号を受信した端末は、再送パケットPN+1を復調し、パケットPの復調結果と、記憶してあるパケットPとパケットPが多重された受信信号とを用いて、干渉キャンセル処理とデータ検出処理を行う。ここで、前述したように、干渉キャンセル処理では、多重された他のパケットのレプリカを除去することにより、検出精度を向上させる。一般にHARQ方式による再送を行うと、初送パケットのみを用いてデータ検出するより、初送パケットと再送パケットを合成した信号を用いてデータ検出する方が良好な検出精度を得ることができる。すなわち、再送パケットを合成することによって、初送の検出時よりパケットPの検出精度が向上し、パケットPのレプリカの精度の向上に伴って、パケットPの検出精度も向上する。
このように、再送したパケットPに対応する初送パケットPのみならず、パケットPに多重されたパケットPの品質(例えば誤り率)が改善し、パケットPの成否結果が初送の結果とは異なる可能性がある。ここでは、パケットPとパケットPの両方のパケットにおいて誤りが無い場合について説明する。
端末はパケットPとパケットPのパケットにおいて誤りが無いことを基地局に報告するための成否情報(ACK、ACK)を含む信号を生成し、上りリンクを介して基地局に送信する。ACK、ACKを受信した基地局は、それ以降、パケットPとパケットPに対応する再送を行う必要がなくなる。結果的に、パケットPに対応するNACKのみを返し、パケットPN+1を再送することにより、パケットPとパケットP両方における誤りを改善し、パケットPに対応する再送を行うことなく、パケットPとパケットPにおけるデータ検出が可能となる。
このように、本実施形態の無線通信システムでは、送信装置から受信装置へ複数の初送パケットを多重して送信し、受信装置において干渉(多重された他のパケット)を除去しながらデータを検出する。また、受信装置が、データ検出に失敗した場合に、送信装置から受信装置へHARQ方式を用いて再送パケットを送信する。そして、多重された複数の初送パケットの検出に受信装置が失敗した場合に、その一部のパケットに対応する検出失敗を示す情報を基地局に報告する。そして、受信装置は、一部のパケットのみでなく初回に検出に失敗した他の初送パケットにおいても再度検出する。これにより、下りリンクの再送パケット数を抑制することができるため、スループットが向上することができる。
なお、本実施形態では、受信装置は、多重された複数の初送パケットの検出に失敗した際に、その一部のパケットに対応する検出失敗を示す情報を報告する場合について説明した。別の観点から説明すると、受信装置は、各パケットに関する成否情報として3種類の中からひとつの情報を選択して基地局に報告する。
すなわち、3種類の情報は、ACKとNACKと無送信である。データ検出に成功した場合はACKを選択して基地局に送信し、データ検出に失敗した場合はNACK送信と無送信とのいずれかを選択する。NACKはデータ検出に失敗し、かつ再送を要求するための信号である。また、無送信はデータ検出に失敗し、かつ再送を保留する要求を示す信号である。つまり、本実施形態では、データ検出に失敗し、かつ再送を保留する要求を示すものとして無送信を選択する場合について説明した。
この観点から、データ検出に失敗し、かつ再送を保留する要求を示すものとして無送信を選択する代わりに、ACK/NACK以外の信号を送信する構成としても良い。また、本実施形態におけるNACKの役割と無送信の役割を入れ替えても良い。すわなち、NACKはデータ検出に失敗し、かつ再送を保留することを示すようにし、無送信はデータ検出に失敗し、かつ再送を要求することを示すようにしても良い。
[第4の実施形態]
第2の実施形態では、受信側で繰り返し並列型MCIキャンセラを用いて、第1の実施形態で説明した処理を行う場合について説明した。第4の実施形態では受信側で繰り返し並列型MCIキャンセラを用いて、第3の実施形態で説明した処理を行う場合について説明する。
図10は、本発明の第4の実施形態による送信装置1000の構成を示す概略ブロック図である。送信装置1000は、コードチャネル信号生成部1001−1、・・・、1001−N(ただし、Nはコード多重数)、コード多重部1002、インターリーバ部1003、IFFT部1004、パイロット信号生成部1005、多重部1006、GI挿入部1007、無線送信部1008、アンテナ1009、無線受信部1010、分離部1011、再送制御部1012、再送制御信号生成部1013を備えている。
コードチャネル信号生成部1001−1、・・・、1001−Nはそれぞれ、符号部1014、レートマッチ部1015、変調部1016、拡散部1017、符号化ビット記憶部1018を備えている。
図10に示す各ブロックは、再送制御部1012を除いて、図2に示した同名の各ブロックと同様の構成で実現することができる。
図11は、本発明の第4の実施形態による受信装置1100の構成を示す概略ブロック図である。受信装置1100は、アンテナ1101、無線受信部1102、分離部1103、伝搬路推定部1104、伝搬路推定値記憶部1105、GI除去部1106、FFT部1107、受信信号記憶部1108、受信パケット管理部1109、干渉キャンセラ部1110、コードチャネルレプリカ生成部1111−1、・・・、1111−N、ビットLLR記憶部1112、成否情報信号生成部1113、多重部1114、無線送信部1115を備えている。なお、伝搬路推定部1104、・・・、ビットLLR記憶部1112を、まとめてデータ信号検出部とも称する。
コードチャネルレプリカ生成部1111−1、・・・、1111−Nはそれぞれ、シンボルレプリカ生成部1116、拡散部1117を備えている。
図11に示す各ブロックは、受信パケット管理部1109を除いて、図3に示した同名の各ブロックと同様の構成で実現することができる。
以下では、第2の実施形態とは異なる機能を有する受信パケット管理部1109と再送制御部1012について説明する。
第2の実施形態における受信パケット管理部309(図3)は、分離部303において分離された再送制御情報信号と、干渉キャンセラ部310から出力される成否情報に基づいて、干渉キャンセラ部310、ビットLLR記憶部312、受信信号記憶部308、伝搬路推定値記憶部305に対して各種指示をする。また、第2の実施形態における受信パケット管理部309は、成否情報信号生成部313に対して、成否情報信号の生成を指示する。
これに対し、第4の実施形態における受信パケット管理部1109(図11)は、分離部1103において分離された再送制御情報信号と、干渉キャンセラ部1110から出力される成否情報に基づいて、干渉キャンセラ部1110、ビットLLR記憶部1112、受信信号記憶部1108、伝搬路推定値記憶部1105に対して各種指示をする。また、第4の実施形態における受信パケット管理部1109は、成否情報からNACKを返すパケットを選択し、選択結果に基づいて、成否情報信号生成部1113に対して、成否情報信号の生成を指示する。
好ましくは、受信パケット管理部1109は、送信データの検出に成功したパケットに関しては、ACKを生成するように成否情報信号生成部1113に対して指示するようにすると良い。また、受信パケット管理部1109は、送信データの検出に失敗したパケットに関しては、その一部のパケットを選択し、選択したパケットに対するNACKを生成するように成否情報信号生成部1113に対して指示するようにすると良い。
このとき、一部のパケットの選び方として、下記のような方法を用いることができる。
(1) 重要度の高い(要求遅延が短い)情報を含むパケットに関して優先的にNACKを返すことにより、重要度の高いパケットの遅延時間を短くすることができる。これを実現するために、受信パケット管理部1109は、上位レイヤからの制御信号により、各パケットの重要度(要求遅延)を取得するようにする。
(2) インクリメンタルリダンダンシ(IR)の場合は、初送の符号化率が大きいパケットほど、再送パケット合成による符号化率の低下の度合いが大きい。そのため、初送の符号化率が大きいパケットに関して優先的にNACKを返すことにより、再送による符号化利得が大きくなり、効率的な再送を行うことができる。
(3) 再送回数に基づいて優先的にNACKを返すパケットを選択する。例えば、再送回数の少ないパケットに関して優先的にNACKを返すことにより、平均的な遅延時間を短くすることができる。あるいは、再送回数の多いパケットに関して優先的にNACKを返すことにより、最大遅延時間を短くすることができる。
(4) パケット毎に受信品質が異なる場合、受信品質が悪い(受信電力が小さい)パケットに関して優先的にNACKを返すことにより、全体的に受信品質を向上することができる。これを実現するために、伝搬路推定部あるいは復調部の出力を受信パケット管理部1109に入力し、受信パケット管理部1109において各パケットの受信電力を測定するようにする。
(5) 復号結果である符号化ビットLLRの値が小さいパケットに関して優先的にNACKを返すことにより、復号精度の劣悪なパケットの復号精度を向上することができる。これを実現するために、符号化ビットLLRも受信パケット管理部1109に入力するようにする。
第2の実施形態における再送制御部212(図2)は、符号化ビット記憶部218に対して、NACKを返されたパケットに対応する符号化ビット系列を出力するように指示する。そして、再送制御部212は、NACKを返されたすべてのパケットではなく、一部のパケットを選択して再送を行うように指示した。
これに対し、第4の実施形態における再送制御部1012は、符号化ビット記憶部1018に対して、NACKを返されたパケットに対応する符号化ビット系列を出力するように指示する。このとき、NACKを返された全てのパケットを再送するように指示しても良いし、第2の実施形態と同様に一部のパケットを選択して、再送を行うように指示しても良い。
このように、本実施形態の無線通信システムでは、送信装置1000から受信装置1100へ複数の初送パケットを多重して送信し、受信装置1100において干渉(多重された他のパケット)を除去しながらデータを検出する。また、受信装置が、データ検出に失敗した場合に、送信装置1000から受信装置1100へ再送パケットを送信する。そして、多重された複数の初送パケットの検出に受信装置が失敗した場合に、その一部のパケットに対応する検出失敗を示す情報を報告する。そして、受信装置は、一部のパケットのみでなく初回に検出に失敗した他の初送パケットにおいても再度検出する。そして、受信装置は、検出に成功すれば、検出成功を示す情報を送信装置に送信する。これにより、下りリンクの再送パケット数を抑制することができるため、スループットが向上する。
[第5の実施形態]
第2の実施形態では、受信側で繰り返し並列型MCIキャンセラを用いて、第1の実施形態で説明した処理を行う場合について説明した。第5の実施形態では、受信側で繰り返し逐次型MCIキャンセラを用いて、第1の実施形態で説明した処理を行う場合について説明する。なお、送信装置は、図2に示す送信装置200と同様の送信装置を用いることができるため、その説明を省略する。
図12は、本発明の第5の実施形態による受信装置1200の構成を示す概略ブロック図である。受信装置1200は、アンテナ1201、無線受信部1202、分離部1203、伝搬路推定部1204、伝搬路推定値記憶部1205、GI除去部1206、FFT部1207、受信信号記憶部1208、受信パケット管理部1209、干渉キャンセラ部1210、ビットLLR記憶部1212、成否情報信号生成部1213、多重部1214、無線送信部1215を備えている。
なお、干渉キャンセラ部1210以外の各ブロックは図3に示した同名のブロックと同様のブロックを用いることができるため、以下では干渉キャンセラ部1210で行われる処理に関して説明する。
図13は、本発明の第5の実施形態による受信装置1200の干渉キャンセラ部1210の構成を示す概略ブロック図である。なお、ここでは、拡散符号C〜Cに対応するコードチャネルの信号をC、C、C、・・・、Cの順に逐次検出する場合について説明する。干渉キャンセラ部1210における一連の処理は、繰り返し実行される。繰り返し数は1回以上である。
干渉キャンセラ部1210は、伝搬路補償部1301−1、・・・、1301−N、デインターリーバ部1302−1、・・・、1302−N、コード分離部1303−1、・・・、1303−N、MCIレプリカ生成部1304−1、・・・、1304−N、コードチャネルレプリカ生成部1305−1、1305−2、・・・、1305−N(図示省略)、減算部1306−1、1306−2、・・・、1306−Nを備えている。
コード分離部1303−1は、逆拡散部1307−1、復調部1308−1、レートマッチ部1309−1、合成部1310−1、復号部1311−1を備えている。コード分離部1303−2、・・・、1303−Nもコード分離部1303−2と同様に、逆拡散部1307−2、・・・、1307−N、復調部1308−2、・・・、1308−N、レートマッチ部1309−2、・・・、1309−N、合成部1310−2、・・・、1310−N、復号部1311−2、・・・、1311−Nを備えている。
なお、説明の便宜上、同様の機能を持つ複数のブロックを重複して記載しているが、一つのブロックのみを備えるようにし、そのブロックの機能を複数回使用する構成にしても良い。
干渉キャンセラ部1210内の各ブロックは、図3に示した干渉キャンセラ部310内の同名の各ブロックと同様の処理を行う。また、コードチャネルレプリカ生成部1305−1、・・・、1305−Nは、受信装置300内のコードチャネルレプリカ生成部311と同様の処理を行う。そのため、ここでは干渉キャンセラ部1210の処理で、干渉キャンセラ部310の処理と異なる点について説明する。
第2の実施形態では、干渉キャンセラ部310でC〜Cに対応する各コードチャネルの信号検出を行い、コードチャネルレプリカ生成部311においてC〜Cに対応する各コードチャネルレプリカを生成する。生成されたコードチャネルレプリカは、干渉キャンセラ部310における次回繰り返し時の干渉キャンセルに用いられる。これに対して、本実施形態における干渉キャンセラ部1210は、コードチャネルレプリカ生成部1305を備える。そして、干渉キャンセラ部1210は、C〜Cに対応するいずれかのコードチャネルの信号検出が終わるごとに、コードチャネルレプリカ生成部1305においてコードチャネルレプリカを生成又は更新する。そして、干渉キャンセラ部1210は、次に検出するコードチャネルにおける干渉除去に、この生成又は更新したコードチャネルレプリカを用いる。すなわち、第2の実施形態では、C〜Cのすべてのコードチャネルの信号検出後にコードチャネルレプリカを更新する。これに対して、本実施形態では1つのコードチャネルの信号検出後にコードチャネルレプリカを更新する。よって、高精度のコードチャネルレプリカを生成することができる。
受信装置1200において、このような干渉キャンセル処理を行うシステムであっても、第2の実施形態と同様のHARQ処理を行うことができる。
なお、本実施形態では、第1の実施形態の処理を行う場合について説明したが、第4の実施形態のように、第2の実施形態の処理を行っても良い。
このように、本実施形態の無線通信システムでは、送信装置から受信装置1200へ複数の初送パケットを多重して送信する。そして、受信装置1200は、干渉(多重された他のパケット)を除去しながらデータを検出する。また、データ検出に失敗した場合に、送信装置から受信装置1200へ再送パケットを送信する。そして、多重された複数の初送パケットの検出に受信装置が失敗した場合に、その一部のパケットに対応する再送パケットを送信装置が受信装置に送信する。そして、受信装置は、一部のパケットのみでなく初回に検出に失敗した他の初送パケットにおいても再度検出する。受信装置は、検出に成功すれば、検出成功を示す情報を基地局である送信装置に送信する。これにより、下りリンクの再送パケット数を抑制することができるため、スループットが向上する。
[第6の実施形態]
第2および第4の実施形態では、パケットが拡散符号によって多重され、MCIをキャンセラによって干渉を除去する場合について説明した。本実施形態では、パケットがMIMO(Multiple Input Multiple Output:多入力多出力)を用いて空間多重され、他ストリームの信号を干渉キャンセラによって除去する場合に、第1の実施形態で説明した処理を行う場合ついて説明する。なお、干渉キャンセラとして、繰り返しSIC(Successive Interference Canceller:逐次型干渉キャンセラ)を用いる。
図14は、本発明の第6の実施形態による送信装置1400の構成を示す概略ブロック図である。送信装置1400は、ストリーム信号生成部1401−1、・・・、1401−N(ただし、Nはストリーム数)、アンテナ1409−1、・・・、1409−N、無線受信部1410、分離部1411、再送制御部1412、再送制御信号生成部1413を備えている。
ストリーム信号生成部1401−1、・・・、1401−Nはそれぞれ、符号部1414、レートマッチ部1415、変調部1416、インターリーバ部1403、IFFT部1404、パイロット信号生成部1405、多重部1406、GI挿入部1407、無線送信部1408、符号化ビット記憶部1418を備えている。
ストリーム信号生成部1401−1、・・・、1401−Nは、情報ビットからストリーム毎の送信データ信号を生成する。まず、符号部1414は、情報ビット系列に対してチャネル符号化処理を行い、符号化ビット系列をレートマッチ部1415と符号化ビット記憶部1418に出力する。ここでチャネル符号化としては、畳み込み符号化、リードソロモン符号化などの誤り訂正能力を有する符号化を用いることが好ましい。より好ましくはターボ符号化、LDPC符号化などの高い誤り訂正能力を有する符号化を用いる。
レートマッチ部1415は、符号部1414から出力された符号化ビットあるいは符号化ビット記憶部1418から出力された符号化ビットに対して、再送制御部1412から出力される再送回数に応じたパンクチャリング(ビット除去)、ビットパディング(ビット挿入)あるいはビットリピティション(ビット繰り返し)処理を行う。レートマッチ部1415は、さらにビットインターリーブ処理を行っても良い。なお、レートマッチングの例として、パンクチャリングに関する一例を後述する。
符号化ビット記憶部1418は、符号部1414の出力である符号化ビット系列を記憶する。また、再送制御部1412の制御に基づいて、記憶している符号化ビット系列を消去する。
変調部1416は、レートマッチ部1415から出力された符号化ビット(パンクチャド符号化ビット)系列に対して変調処理を行い、変調シンボル系列をインターリーバ部1403に出力する。このとき、変調部1416は、変調方式として、PSK、QAMなどを用いることができる。さらに好ましくは、変調部1416は、送信装置1400と受信装置1500との間の伝搬路に応じた変調方式を用いると良い。
インターリーバ部1403は、変調部1416から出力された信号に、シンボルインターリーブ(周波数インターリーブ)などのインターリーブ処理を行い、IFFT部1404に出力する。
IFFT部1404は、周波数方向に並べられた信号に対して、IFFT処理を行うことにより、時間領域の信号に変換し、多重部1406に出力する。
パイロット信号生成部1405は、受信装置において伝搬路推定に用いるためのパイロット信号を生成し、多重部1406に出力する。パイロット信号生成部1405は、好ましくは、ストリーム毎に直交したパイロット信号を生成する。
再送制御信号生成部1413は、再送制御部1412から通知される各ストリームのデータ信号の再送回数を受信装置に通知するための信号(再送制御信号)を生成し、多重部1406に出力する。なお、ここでは再送制御信号はストリーム信号生成部1401−1におけるストリームに多重されているが、これに限るものではない。いずれのストリーム(複数も可能)に多重されても良い。
多重部1406は、IFFT部1404から出力されたデータ信号と、パイロット信号生成部1405から出力されたパイロット信号と、再送制御信号生成部1413から出力された再送制御信号とを多重し、GI挿入部1407に出力する。
多重部1406から出力された信号は、GI挿入部1407においてガードインターバルを付加され、無線送信部1408からアンテナ1409−1を介して受信装置300に送信される。他のストリーム信号生成部1401−2、・・・、1401−Nおよびアンテナ1409−2、・・・、1409−Nにおいても、ストリーム信号生成部1401−1およびアンテナ1409−1と同様の処理が行われる。
図15は、本発明の第6の実施形態による受信装置1500の構成を示す概略ブロック図である。受信装置1500は、アンテナ1501−1、・・・、1501−M(ただし、Mは受信アンテナ数)、無線受信部1503、分離部1504、伝搬路推定部1505、伝搬路推定値記憶部1506、GI除去部1507、FFT部1508、受信信号記憶部1509、受信パケット管理部1510、干渉キャンセラ部1511、ビットLLR記憶部1512、成否情報信号生成部1513、多重部1514、無線送信部1515を備えている。なお、伝搬路推定部1504、・・・、ビットLLR記憶部1512をまとめて、データ信号検出部とも称する。
アンテナ1501−1〜1501−Mを介して受信された信号は、アンテナ毎受信処理部1502−1、・・・、1502−Mにおいて受信処理が行われる。まず、無線受信部1503(受信部とも称する)で受信された信号は、分離部1504で、パイロット信号と再送制御情報信号とデータ信号とに分離される。
伝搬路推定部1505では、分離部1504において分離されたパイロット信号を用いて、送信装置1400の各アンテナ1409−1、・・・、1409−Nと受信装置1500のアンテナ1501との間の伝搬路特性を推定し、伝搬路推定値記憶部1506と干渉キャンセラ部1511に、伝搬路推定値を出力する。
伝搬路推定値記憶部1506は、伝搬路推定部1505の出力である伝搬路推定値を記憶する。
GI除去部1507では、分離部1504で分離されたデータ信号からガードインターバルを除去し、FFT部1508に出力する。
FFT部1508では、GI除去部1507の出力信号に対して、FFT処理を行うことにより、周波数領域の信号に変換し、受信信号記憶部1509と干渉キャンセラ部1511とに出力する。
受信信号記憶部1509は、FFT部1509の出力である周波数領域の信号を記憶する。
受信パケット管理部1510は、分離部1504において分離された再送制御情報信号と、干渉キャンセラ部1511から出力される成否情報とに基づいて、干渉キャンセラ部1511、ビットLLR記憶部1512、受信信号記憶部1509、伝搬路推定値記憶部1506に対して各種指示を出力する。また、受信パケット管理部1510は、成否情報信号生成部1513に対して、成否情報信号の生成を指示する。なお、受信パケット管理部1510の詳細な動作については後述する。
干渉キャンセラ部1511は、受信パケット管理部1510の指示に基づき、伝搬路推定部1504から出力された伝搬路推定値を参照しながら、各アンテナごとに受信処理部1502−1、・・・、1502−Mから出力される信号から、情報ビット系列を検出するとともに、成否情報を出力する。
また、ビットLLR記憶部1512からビットLLRが出力された場合は、受信信号記憶部1509から出力される受信信号から当該ビットLLRと、伝搬路推定値記憶部1506の出力である伝搬路推定値とを用いて、情報ビットの検出を行う。なお、干渉キャンセラ部1511の動作の詳細な例については後述する。
ビットLLR記憶部1512は、受信パケット管理部1510の指示に基づいて、干渉キャンセラ部1511から出力されるビットLLRを記憶する。また、受信信号に再送パケットが多重されていた場合は、記憶しておいたビットLLRを干渉キャンセラ部1511に出力し、干渉キャンセラ部1511から出力されるビットLLRを再び記憶する。つまり、ビットLLR記憶部1512は、記憶しておいたビットLLRを、新たに出力されたビットLLRに置き換える。
成否情報信号生成部1513は、受信パケット管理部1510の指示に基づいて、成否情報信号を生成し、多重部1514に出力する。
多重部1514は、成否情報信号生成部1513の出力である成否情報信号と、上りリンクデータ信号とを多重して、無線送信部1515に出力する。出力された信号は、無線送信部1515(報告送信部とも称する)からアンテナ1501を介して送信装置1400へと送信される。
なお、ここでは上りリンクの信号を、アンテナ1501−1のみから送信する場合について説明するが、これに限るものではなく、複数のアンテナを用いて送信するようにしても良い。
図16は、本発明の第6の実施形態による受信装置1500の干渉キャンセラ部1511の構成を示す概略ブロック図である。なお、ここでは、1番目のストリームから逐次N番目のストリームまでを検出する場合について説明する。干渉キャンセラ部1511における一連の処理は、初回にすべての情報ビットを誤り無く検出できた場合を除いて繰り返し実行される。
干渉キャンセラ部1511は、ストリーム検出部1601−1、1601−2、・・・、1601−N、受信レプリカ生成部1602−1、1602−2、1602−3、・・・、1602−N、減算部1603−1、1603−2、・・・、1603−N、シンボルレプリカ生成部1604−1、1604−2、・・・、1604−N(図示省略)を備えている。
ストリーム検出部1601−1は、MIMO分離部1605−1(ストリーム分離部とも称する)、デインターリーバ部1606−1、復調部1607−1、レートマッチ部1608−1、合成部1609−1、復号部1610−1を備えている。ストリーム検出部1601−2、・・・、1601−Nも、ストリーム検出部1601−2と同様に、MIMO分離部1605−2、・・・、1605−N、デインターリーバ部1606−2、・・・、1606−N、復調部1607−2、・・・、1607−N、レートマッチ部1608−2、・・・、1608−N、合成部1609−2、・・・、1609−N、復号部1610−2、・・・、1610−Nを備えている。
受信レプリカ生成部1602−1、・・・、1602−N(干渉信号レプリカ生成部とも称する)は、シンボルレプリカ生成部1604−1・・・1604−Nから出力されたシンボルチャネルレプリカSr、1・・・Sr、Nの中で、Sr、k以外のシンボルレプリカと、伝搬路推定部1505(あるいは伝搬路推定値記憶部1506)から出力された伝搬路推定値とに基づいて、ストリームレプリカ(干渉レプリカ)を生成して、減算部1603−1、・・・、1603−Nに出力する。
なお、初回においては、受信レプリカ生成部1602−1、・・・、1602−Nは、受信レプリカを生成する必要はない。また、繰り返し中における各シンボルレプリカは、最後に生成又は更新されたものを用いる。
減算部1603−1、・・・、1603−Nは、FFT部1508(あるいは受信信号記憶部1509)の出力からストリームレプリカを減算する。
MIMO分離部1605−1、・・・、1605−Nは、伝搬路推定部1505(あるいは伝搬路推定値記憶部1506)の出力である伝搬路推定値に基づいて、減算部1603−1、・・・、1603−Nの出力に対してMIMOストリーム分離を行い、デインターリーバ部1601−1、・・・、1601−Nに出力する。具体的には、MIMO分離部1605−1、・・・、1605−Nは、最尤推定によりストリームのデータ信号を再現する。あるいは、MIMO分離部1605−1、・・・、1605−Nは、減算部1603−1、・・・、1603−Nの出力に対するMMSE重みを算出し、算出した重みを減算部1603−1、・・・、1603−Nの出力に対して乗算するなどの分離方法を用いる。
デインターリーバ部1606−1、・・・、1606−Nは、MIMO分離部1605−1、・・・、1605−Nからの出力に対して、デインターリーブ処理を行う。このデインターリーブ処理は、インターリーバ部1403におけるインターリーブ処理により並べ替えられた順を、元に戻すような並べ替えであることが好ましい。
復調部1607−1、・・・、1607−Nは、デインターリーバ部1606−1、・・・、1606−Nからの出力信号である変調シンボル系列に対して復調処理を行い、ビット毎の信号を抽出し、レートマッチ部1608−1、・・・、1608−Nに出力する。復調部1607−1、・・・、1607−Nは、好ましくは、ビット毎の対数尤度比(LLR)を出力する。なお、MIMO分離部、デインターリーバ部、復調部、レートマッチ部をまとめて復調部とも称する。
レートマッチ部1608−1、・・・、1608−Nは、送信装置1400内のレートマッチ部1415において行われたパンクチャリング(ビット除去)、ビットパディング(ビット挿入)あるいはビットリピティション(ビット繰り返し)処理に対して逆の処理を行う。すなわち、レートマッチ部1608−1、・・・、1608−Nは、パンクチャリングされたビットに対してはビットデパンクチャリング(ビットLLR挿入)処理を行い、ビットパディング(ビット挿入)されたビットに対してはビット除去処理を行い、ビットリピティション(ビット繰り返し)されたビットに対してはビットLLR合成を行う。
合成部1609−1、・・・、1609−Nは、初送パケットあるいは1度目の再送パケットである場合、レートマッチ部1608−1、・・・、1608−Nの出力であるビットLLRをそのまま出力する。一方、合成部1609−1、・・・、1609−Nは、2度目以降の再送パケットである場合、ビットLLR記憶部1412に記憶してあるビットLLR(対応する初送パケットにおけるビットLLR)と、レートマッチ部1608−1、・・・、1608−Nの出力であるビットLLRとを合成して出力する。
合成部1609−1、・・・、1609−Nから出力されたビットLLRは、復号部1610−1、・・・、1610−Nに入力される。また、再送パケットである場合は、出力されたビットLLRがビットLLR記憶部1412に送られる。
なお、MIMO分離部、デインターリーバ部、復調部、レートマッチ部、合成部をまとめて信号合成部とも称する。
次に、図14を用いて、受信装置1500から送信装置1400への上りリンク信号の送信処理に関して説明する。
受信装置1500から送信された信号は、アンテナ1409−1、・・・、1409−Nを介して、無線受信部1410(報告受信部とも称する)で受信される。なお、ここではアンテナ1409−1のみを介して受信する構成について説明するが、これに限るものではない。いずれのアンテナ(複数も可能)を介して信号を受信しても良い。
分離部1411では、受信信号に多重された上りリンクデータと成否情報とを分離する。
再送制御部1412は、分離部1411で上りリンクデータから分離された成否情報に基づいて、再送パケット(再送データ信号)を送信する準備を行う。成否情報が受信失敗を表す情報(NACK)であった場合、再送制御部1412は、符号化ビット記憶部1418に対して、NACKを返されたパケットに対応する符号化ビット系列を出力するように指示する。
このとき、一部のパケットの選び方として、下記のような方法を用いることができる。
(1) 各パケットの含まれる送信データは、上位レイヤから順次送られてくる。上位レイヤから送られた順に再送することにより、平均的な遅延時間を短くすることができる。
(2) 重要度の高い(要求遅延が短い)情報を含むパケットを優先的に再送することにより、重要度の高いパケットの遅延時間を短くすることができる。
(3) インクリメンタルリダンダンシ(IR)の場合は、初送の符号化率が大きいパケットほど、再送パケット合成による符号化率の低下の度合いが大きい。そのため、初送の符号化率が大きいパケットを優先的に再送することにより、再送による符号化利得が大きくなり、効率的な再送を行うことができる。
(4) 再送回数に基づいて優先的に再送するパケットを選択する。例えば、再送回数の少ないパケットを優先的に再送することにより、平均的な遅延時間を短くすることができる。あるいは、再送回数の多いパケットを優先的に再送することにより、最大遅延時間を短くすることができる。
(5) パケット毎に受信品質が異なる場合、受信品質が悪い(受信電力が小さい)パケットを優先的に再送することにより、全体的に受信品質を向上することができる。
また、再送制御部1412は、レートマッチ部1415に対して、符号化ビット記憶部1418から出力された符号化ビット系列に対してレートマッチング処理を行うように指示する。なお、レートマッチ処理は初送時と同様の処理であっても良いが、再送回数に応じてレートマッチ処理を変更することが好ましい。さらに、再送制御部1412は、多重するパケットの再送回数を示す情報を再送制御信号生成部1413に通知する。そして、再送制御信号生成部1413は、この情報を示す信号(再送制御信号)を生成して、多重部1406に出力する。
なお、多重するパケットの再送回数を示す情報は、回数そのものを示す情報であることが好ましいが、単に初送か再送かを示す情報など、再送回数を加工した情報であっても良い。成否情報が受信成功を表す情報(ACK)であった場合、再送制御部1412は、符号化ビット記憶部1418に対して、ACKを返されたパケットに対応する符号化ビット系列を記憶した記憶領域を解放するように指示する。
図17は、本発明の第6の実施形態による受信装置1500の処理を示すフローチャートである。図17は、再送パケットに対応する初送パケットを含む過去の受信信号に含まれる初送パケットから情報ビットを抽出する処理と、受信パケット管理部1510が行う制御の一例を示している。
まず、再送パケットに対応する初送パケットを含む過去の受信信号を受信信号記憶部1409から取得する(ステップS1701)。次に、再送パケットに対応する初送パケットに関するループ(ループL5)におけるステップS1702〜S1711)が実行される。さらにその繰り返し処理の中で、送信データの検出と、次の送信データを含むデータ信号における干渉の除去が繰り返し行われる(ループ(ループL6)におけるステップS1703〜S1710))。初送パケットは、まず、伝搬路推定値記憶部1406に記憶された当該受信信号受信時の伝搬路推定値を用いて、MIMO分離部1704でMIMOストリーム分離が行われる(ステップS1704)。MIMO分離された信号は、デインターリーバ部1606での処理の後、復調部1607およびレートマッチ部1608において復調およびレートマッチング処理されて符号化ビットLLRが求められる(ステップS1705)。
次に、ステップS1705で求めたビット符号化LLRと、この初送パケットに対応する再送パケットの符号化ビットLLRとを合成部1609において合成する(ステップS1706)。そして、合成して得られた符号化ビットLLRを用いて復号部1610で復号する(ステップS1706)。さらに、復号部1610の出力である符号化ビットLLRを用いて、シンボルレプリカ生成部1604および受信レプリカ生成部1602の処理によりストリームレプリカが生成される(ステップS1708)。そして、減算部1603において減算することにより干渉を除去する(ステップS1709)。
ただし、ステップS1709におけるストリームレプリカのキャンセルは、過去の受信信号に含まれる再送パケットのレプリカもキャンセルすることが好ましい。
MIMO通信を行う受信装置1500において、このようなストリーム間干渉キャンセル処理を行うシステムであっても、第4の実施形態と同様のHARQ処理を行うことができる。
なお、本実施形態では、第1の実施形態の処理を行う場合について説明したが、第4の実施形態のように、第2の実施形態の処理を行っても良い。
このように、本実施形態の無線通信システムでは、送信装置から受信装置へ複数の初送パケットを多重して送信し、受信装置において干渉(多重された他のパケット)を除去しながらデータを検出する。また、受信装置が、データ検出に失敗した場合に、送信装置から受信装置へ再送パケットを送信する。そして、多重された複数の初送パケットの検出に受信装置が失敗した場合に、その一部のパケットに対応する再送パケットを送信装置が受信装置に送信する。そして、受信装置は、一部のパケットのみでなく初回に検出に失敗した他の初送パケットにおいても再度検出する。そして、受信装置は、検出に成功すれば、検出成功を示す情報を送信装置に送信する。
これにより、下りリンクの再送パケット数を抑制することができるため、スループットが向上する。
なお、上記の各実施形態では、復調部の出力であるビットLLRを合成部において合成する場合について説明したが、送信装置において初送パケットと再送パケットに対して同様のレートマッチング処理を行う場合に限り、復調前の変調シンボル系列を合成しても良い。この場合、復調後のビットLLRを記憶する代わりに、変調シンボル系列を記憶すれば良い。
なお、上記の各実施形態では、送信データ検出に成功するか否かに係らず、データ信号のレプリカを生成する際に、復号部の出力である符号化ビットLLRを用いる場合について説明したが、これに限るものではない。好ましくは、送信データ検出に成功したデータ信号のレプリカは、復号部の出力である情報ビットを用いて生成する。これにより、レプリカ生成の精度を向上することができる。
なお、上記の各実施形態では、再送パケットを合成して、初送パケットに含まれる送信データを再検出した後、送信データ再検出に成功した場合はACKを送信装置に報告し、送信データ再検出に失敗した場合は何も報告しない場合について説明したが、これに限るものではない。例えば、送信データ再検出に成功した場合は、ACKを送信装置に報告し、送信データ再検出に失敗した場合は、NACKを送信装置に報告するようにしても良い。
なお、上記の各実施形態では、HARQを用いる場合について説明したが、ARQ(初送パケットと再送パケットを合成しない場合)においても本実施形態を適用することが可能である。初送パケットと再送パケットを合成する代わりに、再送パケットの復号結果(あるいは復調結果)を用いてシンボルレプリカを生成し、このシンボルレプリカと初送時の伝搬路推定結果とを用いて干渉信号レプリカを生成すれば良い。
この場合、初送パケットに比べて再送パケット送信時の伝搬路特性が良好であるか、あるいは再送パケットの方が低伝送レートで送信されるなど、再送パケットの送信データ検出精度が初送パケットに比べて良好であれば、効果が得られる。
なお、以上説明した実施形態において、送信装置の各部や受信装置の各部の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより送信装置や受信装置の制御を行っても良い。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含む。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も特許請求の範囲に含まれる。
本発明は、送信装置から受信装置への下りリンクの再送パケット数を抑制し、スループットを向上することができる送信装置、受信装置、通信システム及び通信方法などに適用できる。

Claims (29)

  1. 受信装置と通信する送信装置であって、
    複数の送信データから複数のデータ信号が多重された信号を生成する送信信号生成部と、
    前記送信信号生成部で生成した信号を前記受信装置に送信する送信部と、
    前記受信装置から報告される前記データ信号毎の送信データ検出の成否を示す成否情報を受信する報告受信部とを備え、
    前記送信信号生成部はさらに、前記成否情報が送信データ検出失敗を示す前記データ信号のうちの一部のデータ信号を選択し、前記選択したデータ信号に対する再送信号を生成し、
    前記送信部はさらに、前記再送信号を前記受信装置に送信することを特徴とする送信装置。
  2. 前記送信信号生成部は、各々の前記データ信号に含まれる送信データの優先度を取得し、前記取得した優先度に基づいて、前記一部のデータ信号を選択することを特徴とする請求項1に記載の送信装置。
  3. 前記送信信号生成部は、各々の前記データ信号に含まれる送信データの再送回数を記憶し、前記再送回数に基づいて、前記一部のデータ信号を選択することを特徴とする請求項1に記載の送信装置。
  4. 前記送信信号生成部は、各々の前記データ信号の符号化率を記憶し、前記符号化率に基づいて、前記一部のデータ信号を選択することを特徴とする請求項1に記載の送信装置。
  5. 前記複数の送信データを記憶する送信データ記憶部を備え、
    前記送信信号生成部は、前記送信データ記憶部に記憶された前記送信データから前記再送信号を生成することを特徴とする請求項1に記載の送信装置。
  6. 前記報告受信部はさらに、前記受信装置から報告される送信データ再検出の成否を示す成否情報を受信することを特徴とする請求項5に記載の送信装置。
  7. 前記送信データ記憶部は、前記送信データ再検出の成否を示す成否情報を報告された当該送信データを削除することを特徴とする請求項6に記載の送信装置。
  8. 前記送信信号生成部は、前記複数のデータ信号を符号拡散する拡散部を備えることを特徴とする請求項1に記載の送信装置。
  9. 前記送信部は、前記複数のデータ信号を空間多重して送信することを特徴とする請求項1に記載の送信装置。
  10. 送信装置と通信する受信装置であって、
    複数のデータ信号が多重された信号を前記送信装置から受信する受信部と、
    前記受信部で受信した受信信号から、前記複数のデータ信号に含まれる送信データを検出し、検出した送信データと、各々の前記データ信号毎の送信データ検出の成否を出力するデータ信号検出部と、
    前記多重された複数のデータ信号に対して、一つの成否情報を生成する成否情報信号生成部と、
    前記成否情報を前記送信装置に報告する報告送信部と、
    を備えることを特徴とする受信装置。
  11. 送信装置と通信する受信装置であって、
    複数のデータ信号が多重された信号を前記送信装置から受信する受信部と、
    前記受信部で受信した受信信号から、前記複数のデータ信号に含まれる送信データを検出し、検出した送信データと、各々の前記データ信号毎の送信データ検出の成否を出力するデータ信号検出部と、
    前記多重された複数のデータ信号のうち送信データ検出に失敗したデータ信号の中から一部のデータ信号を選択する選択部と、
    送信データ検出に成功したデータ信号と前記選択したデータ信号とにおける成否情報を生成する成否情報信号生成部と、
    前記成否情報を前記送信装置に報告する報告送信部と、
    を備えることを特徴とする受信装置。
  12. 前記選択部は、各々の前記データ信号に含まれる送信データの優先度を取得し、前記取得した優先度に基づいて、前記一部のデータ信号を選択することを特徴とする請求項11に記載の受信装置。
  13. 前記選択部は、各々の前記データ信号に含まれる送信データの再送回数を取得し、前記再送回数に基づいて、前記一部のデータ信号を選択することを特徴とする請求項11に記載の受信装置。
  14. 前記選択部は、各々の前記データ信号の符号化率を取得し、前記符号化率に基づいて、前記一部のデータ信号を選択することを特徴とする請求項11に記載の受信装置。
  15. 前記選択部は、各々の前記データ信号の受信品質を取得し、前記受信品質に基づいて、前記一部のデータ信号を選択することを特徴とする請求項11に記載の受信装置。
  16. 前記受信部はさらに、前記多重された複数のデータ信号のいずれかに対応する再送データ信号を受信し、
    前記データ信号検出部は、前記受信信号と前記再送データ信号とから、前記多重された複数のデータ信号のうち前記再送データ信号に対応するデータ信号と少なくとも1つの前記再送データ信号に対応しないデータ信号とに含まれる送信データを再検出することを特徴とする請求項11に記載の受信装置。
  17. 前記データ信号検出部は、
    各データ信号のレプリカであるデータ信号レプリカを生成するデータ信号レプリカ生成部と、
    前記データ信号レプリカから干渉信号レプリカを生成する干渉信号レプリカ生成部と、
    前記干渉信号レプリカを受信信号から減算する干渉除去部と、
    前記干渉信号レプリカを除去した受信信号を合成する信号合成部と、
    前記信号合成部の出力から前記多重された複数のデータ信号に含まれる送信データの再検出を行う判定部と、
    を備えることを特徴とする請求項16に記載の受信装置。
  18. 前記信号合成部は、
    前記干渉信号レプリカを除去した受信信号と前記再送信号を復調する復調部と、
    前記干渉信号レプリカを除去した受信信号の復調結果と前記再送信号の復調結果とを合成する合成部と、
    を備えることを特徴とする請求項17に記載の受信装置。
  19. 前記復調部は、前記干渉信号レプリカを除去した受信信号と前記再送信号に含まれる送信データの尤度情報を出力する請求項18に記載の受信装置。
  20. 前記復調部は、前記干渉信号レプリカを除去した受信信号と前記再送信号に含まれる送信データの対数尤度比を出力し、
    前記合成部は、前記干渉信号レプリカを除去した受信信号に含まれる送信データの対数尤度比と前記再送信号に含まれる送信データの対数尤度比とを加算して合成することを特徴とする請求項19に記載の受信装置。
  21. 前記干渉信号レプリカ生成部は、検出するデータ信号の各々に対する干渉信号レプリカを生成することを特徴とする請求項18に記載の受信装置。
  22. 前記干渉信号レプリカ生成部は、検出する複数のデータ信号うち最初に検出するデータ信号以外のデータ信号に対する干渉信号レプリカを生成することを特徴とする請求項18に記載の受信装置。
  23. 前記報告送信部は、前記データ信号検出部から出力された前記送信データ再検出の成否に基づいて、前記送信データの再検出が成功であるデータ信号に関する成否情報を前記送信装置に報告することを特徴とする請求項16に記載の受信装置。
  24. 前記複数のデータ信号は、符号拡散多重されており、
    前記データ信号検出部は、受信信号に対して逆拡散処理を行う逆拡散部を備えることを特徴とする請求項11に記載の受信装置。
  25. 前記複数のデータ信号は、空間多重されているストリームであり、
    前記データ信号検出部は、受信信号に対してストリーム分離を行うストリーム分離部を備えることを特徴とする請求項11に記載の受信装置。
  26. 送信装置と受信装置とを備える通信システムであって、
    前記送信装置は、
    複数のデータ信号が多重された信号を生成する送信信号生成部と、
    前記送信信号生成部で生成した信号を前記受信装置に送信する送信部と、
    前記受信装置から報告される成否情報を受信する報告受信部とを備え、
    前記送信信号生成部はさらに、前記成否情報が検出失敗を示す前記データ信号のうちの一部のデータ信号を選択し、前記選択したデータ信号に対する再送信号を生成し、
    前記送信部はさらに、前記再送信号を前記受信装置に送信し、
    前記受信装置は、
    前記送信装置から送信された信号を受信する受信部と、
    前記受信部で受信した受信信号から、前記複数のデータ信号を検出し、検出したデータ信号と、信号検出の成否を出力するデータ信号検出部と、
    前記信号検出の成否を示す成否情報を前記送信装置に報告する報告送信部とを備え、
    前記受信部はさらに、前記多重された複数のデータ信号のいずれかに対応する再送データ信号を受信し、
    前記データ信号検出部は、前記受信信号と前記再送データ信号とから、前記多重された複数のデータ信号のうち信号検出結果が失敗であるデータ信号を再検出することを特徴とする通信システム。
  27. 送信装置と受信装置とを備える通信システムであって、
    前記送信装置は、
    複数のデータ信号が多重された信号を生成する送信信号生成部と、
    前記送信信号生成部で生成した信号を前記受信装置に送信する送信部と、
    前記受信装置から報告される成否情報を受信する報告受信部とを備え、
    前記送信信号生成部はさらに、前記成否情報が検出失敗を示す前記データ信号に対する再送信号を生成し、
    前記送信部はさらに、前記再送信号を前記受信装置に送信し、
    前記受信装置は、
    前記送信装置から送信された信号を受信する受信部と、
    前記受信部で受信した受信信号から、前記複数のデータ信号を検出し、検出したデータ信号と、各々の前記データ信号毎の送信データ検出の成否を出力するデータ信号検出部と、
    前記多重された複数のデータ信号のうち送信データ検出に失敗したデータ信号の中から一部のデータ信号を選択する選択部と、
    送信データ検出に成功したデータ信号と前記選択したデータ信号とにおける成否情報を生成する成否情報信号生成部と、
    前記成否情報を前記送信装置に報告する報告送信部とを備え、
    前記受信部はさらに、前記多重された複数のデータ信号のいずれかに対応する再送データ信号を受信し、
    前記データ信号検出部は、前記受信信号と前記再送データ信号とから、前記多重された複数のデータ信号のうち信号検出結果が失敗であるデータ信号を再検出することを特徴とする通信システム。
  28. 受信装置と通信する送信装置を用いた通信方法であって、
    複数の送信データから複数のデータ信号が多重された信号を生成する送信信号生成過程と、
    前記送信信号生成過程で生成した信号を前記受信装置に送信する送信過程と、
    前記受信装置から報告される前記データ信号毎の送信データ検出の成否を示す成否情報を受信する報告受信過程とを有し、
    前記送信信号生成過程ではさらに、前記成否情報が送信データ検出失敗を示す前記データ信号のうちの一部のデータ信号を選択し、前記選択したデータ信号に対する再送信号を生成し、
    前記送信過程ではさらに、前記再送信号を前記受信装置に送信することを特徴とする通信方法。
  29. 送信装置と通信する受信装置を用いた通信方法であって、
    複数のデータ信号が多重された信号を前記送信装置から受信する受信過程と、
    前記受信過程で受信した受信信号から、前記複数のデータ信号に含まれる送信データを検出し、検出した送信データと、各々の前記データ信号毎の送信データ検出の成否を出力するデータ信号検出過程と、
    前記多重された複数のデータ信号のうち送信データ検出に失敗したデータ信号の中から一部のデータ信号を選択する選択過程と、
    送信データ検出に成功したデータ信号と前記選択したデータ信号とにおける成否情報を生成する成否情報信号生成過程と、
    前記成否情報を前記送信装置に報告する報告送信過程と、
    を有することを特徴とする通信方法。
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