JPWO2008132808A1 - 通信方法およびそれを利用した通信システム - Google Patents

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Abstract

複数の端末装置10によって形成された通信システム100において、当該端末装置10への新たな端末装置10の参加を承認すべき役割が、複数の端末装置10のうちのいずれかになるように選択される。また、選択された端末装置10によって、新たな端末装置10に対して参加が承認される。参加が承認された新たな端末装置10も含められながら、通信システム100での通信が実行される。ここで、複数の端末装置10のうち、選択される端末装置10が切りかえられる。

Description

本発明は、通信技術に関し、特にアドホックネットワークにおける通信方法およびそれを利用した通信システムに関する。
アドホックネットワークは、基地局装置や有線網に依存せずに、端末装置を構成要素とする自立分散形のネットワークである。アドホックネットワークでは、端末装置同士が互いに対等であり、マルチホップを実行することによって情報交換が実行される。このようなアドホックネットワークでのルーティング方式には、テーブル駆動方式、オンデマンド方式、ハイブリッド方式がある。テーブル駆動方式では、各端末装置が、パケット信号のあて先と次のホップ先とを対応づけたルーティングテーブルを維持する。また、各端末装置は、ルーティングテーブルを参照しながら、パケット信号のあて先から次のホップ先を決定する。なお、ルーティングテーブルは、制御パケット信号によって、周期的に更新される。テーブル駆動方式の一例が、DSDV(Destination Sequence Distance Vector)、WRP(Wireless Routing Protocol)、CGSR(Clusterhead Gateway Switch Routing)、OLSR(Optimized Link State Routing)である。
オンデマンド方式では、情報の発生源の端末装置が、パケット信号の転送を要求する際にあて先へのルートを発見する。まず、情報の発生源の端末装置は、問い合わせのためのパケット信号をフラッディング方式により転送することによって、情報の発生源の端末装置への逆向きのルートを学習するとともに、問い合わせのためのパケット信号を受信したあて先の端末装置も応答する。このように発見したルートをもとに、発生源の端末装置からあて先の端末装置へ、パケット信号の転送が実行される。オンデマンド方式の一例が、AODV(Ad hoc On demand Distance Vector)、DSR(Dynamic Source Routing)、TORA(Temporally Ordered Routing Algorithm)、RDMAR(Relative Distance Micro−discovery Ad hoc Routing Protocol)、ABR(Associativity−Based Routing)である。ハイブリッド方式は、テーブル駆動方式とオンデマンド方式とを組み合わせた方式である(例えば、非特許文献1参照)。
また、アドホックネットワークにおいて、端末装置の設定を簡単にする技術が提案されている。所定の端末装置は、通信設定情報を保有しており、当該端末装置に搭載されたICカードリーダライタの直近にタグがかざされる。その結果、ICカードリーダライタは、タグとの間において非接触通信を実行することによって、通信設定情報を送信する。また、当該タグと、別の端末装置に搭載されたICカードリーダライタとの間において、前述と逆の手順が実行されることによって、別の端末装置に通信設定情報が送信される(例えば、特許文献1参照)。
間瀬憲一、中野敬介、仙石正和、篠田庄司、「アドホックネットワーク」、電子情報通信学会誌、日本、電子情報通信学会、2001年2月、84、2、p.127−134 特開2004−7351号公報
ユーザの利便性を考慮すれば、アドホックネットワークへの端末装置の接続手順は容易である方が望ましい。一方、アドホックネットワークは、複数の端末装置によって形成されているので、他の端末装置への影響を考慮すれば、セキュリティ対策が必要になる。セキュリティの向上を実現するために、アドホックネットワークを形成している複数の端末装置のうちのいずれかに、当該アドホックネットワークへの新たな端末装置の参加を承認すべき役割が割り当てられる(以下、当該役割が割り当てられた端末装置を「登録機関」という)。また、接続手順の容易性の向上を実現するために、接続手順は、登録機関に備えられたボタンが押し下げられてから所定の期間のうちに、新たな端末装置に備えられたボタンが押し下げられた場合に実行される。
本発明者はこうした状況下、以下の課題を認識するに至った。一般的に、アドホックネットワークを形成していた端末装置の離脱や新たな端末装置の参加によって、アドホックネットワークの構成は変化を繰り返す。登録機関である端末装置が、アドホックネットワークから離脱した場合、新たな端末装置の参加に対する承認がされなくなるので、新たな端末装置がアドホックネットワークに参加できなくなったり、新たな端末装置が承認なしでアドホックネットワークに参加する。その結果、セキュリティおよび接続手順の容易性のうちの少なくとも一方が達成されなくなる。
本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、アドホックネットワークの構成が変わる場合であっても、承認処理を実行する通信技術を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の通信方法は、複数の端末装置によって形成されたアドホックネットワークにおいて、当該アドホックネットワークへの新たな端末装置の参加を承認すべき役割が、複数の端末装置のうちのいずれかになるように選択されるステップと、選択された端末装置によって、新たな端末装置に対して参加が承認されるステップと、参加が承認された新たな端末装置も含めてアドホックネットワークでの通信が実行されるステップとを備える。選択されるステップでは、複数の端末装置のうち、選択される端末装置が切りかえられる。
本発明の別の態様は、通信システムである。この通信システムは、アドホックネットワークを形成することによって通信を実行する複数の端末装置と、複数の端末装置によって形成されたアドホックネットワークへの参加を要求する新たな端末装置とを備える。複数の端末装置のうちのいずれかが、アドホックネットワークへの新たな端末装置の参加を承認すべき役割を有するように選択されており、複数の端末装置のうち、選択される端末装置が切りかえられる。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、アドホックネットワークの構成が変わる場合であっても、承認処理を実行できる。
本発明の実施例に係る通信システムの構成を示す図である。 図1の端末装置の構成を示す図である。 図2の記憶部に記憶されたルーティングテーブルのデータ構造を示す図である。 図1の通信システムにおける接続手順を示すシーケンス図である。 図1の通信システムにおける登録機関の変更手順を示すシーケンス図である。 図2の端末装置における登録機関の変更手順を示すフローチャートである。 図1の通信システムにおける登録機関の別の変更手順を示すシーケンス図である。 図2の端末装置における登録機関の別の変更手順を示すフローチャートである。 図1の通信システムにおける登録機関のさらに別の変更手順を示すシーケンス図である。 図2の端末装置における登録機関のさらに別の変更手順を示すフローチャートである。 図2の端末装置における登録機関のさらに別の変更手順を示すフローチャートである。 図1の通信システムにおける登録機関のさらに別の変更手順を示すシーケンス図である。 図2の端末装置における受信電力の平均値の更新手順を示すフローチャートである。 図1の通信システムにおける登録機関のさらに別の変更手順を示すシーケンス図である。 図2の端末装置における接続手順を示すフローチャートである。 本発明の変形例に係る端末装置の構成を示す図である。 本発明の変形例に係る通信システムにおける登録機関の変更手順を示すシーケンス図である。 本発明のさらに別の変形例に係る制御部の構成を示す図である。 本発明のさらに別の変形例に係る車載カメラ装置の構成を示す図である。 図19の制御部の構成を示す図である。 本発明のさらに別の変形例に係る通信システムにおける設定手順を示すシーケンス図である。 本発明のさらに別の変形例に係る端末装置における設定手順を示すフローチャートである。 図19の車載カメラ装置における設定手順を示すフローチャートである。 本発明のさらに別の変形例に係る通信システムにおける登録機関の変更手順を示すシーケンス図である。
符号の説明
10 端末装置、 12 無線部、 14 変復調部、 16 処理部、 18 制御部、 20 記憶部、 22 操作部、 24 モニタ、 26 スピーカ、 100 通信システム。
本発明を具体的に説明する前に、概要を述べる。本発明の実施例は、複数の端末装置によって形成されるアドホックネットワークを実行する通信システムに関する。アドホックネットワークにおいて、複数の端末装置のうちのいずれかが、前述の登録機関とされている。前述のごとく、登録機関である端末装置には、アドホックネットワークから離脱する可能性がある。離脱した場合であっても、アドホックネットワークへの参加を希望する端末装置に対して、承認処理を実行するために、本発明の実施例に係る通信システムは、次の処理を実行する。
登録機関である端末装置は、アドホックネットワークから離脱する際に、アドホックネットワークに対して、離脱する旨を報知する。アドホックネットワークを構成している他の端末装置は、離脱する旨を検知すると、アドホックネットワークに参加してからの期間に関する情報を互いに交換する。その結果、アドホックネットワークに参加してからの期間が最も長い端末装置が、次の登録機関として選択される。次に選択された登録機関は、アドホックネットワークへの参加を希望する端末装置に対して、承認処理を実行することによって、新たな端末装置は、アドホックネットワークへ参加する。
通信システムは、主として、(1)アドホックネットワークへの新たな端末装置の接続処理(以下、「接続処理」という)、(2)アドホックネットワークでのルーティングテーブルの生成処理(以下、「生成処理」という)、(3)ルーティングテーブルにもとづくアドホックネットワークでのデータ信号の転送処理(以下、「転送処理」という)を実行する。なお、前述の承認処理は、(1)の接続処理に含まれる。
図1は、本発明の実施例に係る通信システム100の構成を示す。通信システム100は、端末装置10と総称される第1端末装置10a、第2端末装置10b、第3端末装置10c、第4端末装置10d、第5端末装置10e、第6端末装置10f、第7端末装置10gを含む。また、第N端末装置10nが、通信システム100に含まれようとしている。
複数の端末装置10、例えば、第1端末装置10aから第7端末装置10gは、アドホックネットワークを形成することによって通信を実行する。なお、アドホックネットワークを構成している端末装置10は、第1端末装置10aから第7端末装置10gに限定されない。また、複数の端末装置10は、例えば、IEEE802.11等の規格に準拠した無線LANシステムに対応する。また、アドホックネットワークでのルーティング方式は、前述のごとく、テーブル駆動方式、オンデマンド方式、ハイブリッド方式等の公知の技術に対応していればよく、例えば、テーブル駆動方式の場合、公知の技術によって、ルーティングテーブルが更新される。
複数の端末装置10うちのいずれか、例えば、第3端末装置10cには、通常のアドホックネットワークでの通信機能に加えて、アドホックネットワークへの新たな端末装置10の参加を承認すべき役割が割り当てられている。つまり、第3端末装置10cが、前述の登録機関に相当する。ここで、登録機関での処理は後述するが、登録機関は、アドホックネットワークへの参加資格を発行したり、取り消したりするような権限を有した構成要素といえる。また、登録機関の機能は、第3端末装置10c以外の端末装置10にも備えられているが、現状において休止されているものとする。ここでは、説明を明瞭にするために、通信システム100の中に、ひとつの登録機関が含まれいてるものとする。
新たな端末装置10、つまり第N端末装置10nは、複数の端末装置10によって形成されたアドホックネットワークへの参加を要求する。ここで、第N端末装置10nは、登録機関に対して参加を要求し、登録機関によって参加が許可された場合に、通信システム100の構成要素となる。以下の説明では、便宜上、第N端末装置10nを「要求側」とよび、登録機関を「応答側」とよぶ場合がある。
図2は、端末装置10の構成を示す。端末装置10は、無線部12、変復調部14、処理部16、制御部18、記憶部20、操作部22、モニタ24、スピーカ26を含む。なお、図1には、複数の端末装置10が示されており、さらに、要求側、応答側に対応した端末装置10も示されているが、すべての端末装置10は、図2のような構成を有する。
無線部12は、他の端末装置10との間においてアドホックネットワークを形成しながら、通信を実行する。無線部12は、受信処理として、アンテナを介して受信した無線周波数の信号に対して周波数変換を実行し、ベースバンドの信号を生成する。さらに、無線部12は、ベースバンドの信号を変復調部14に出力する。一般的に、ベースバンドの信号は、同相成分と直交成分によって形成されるので、ふたつの信号線が示されるべきであるが、ここでは、図を明瞭にするためにひとつの信号線だけを示すものとする。また、無線部12には、LNA(Low Noise Amplifier)、ミキサ、AGC、A/D変換部も含まれる。
無線部12は、送信処理として、変復調部14から入力したベースバンドの信号に対して周波数変換を実行し、無線周波数の信号を生成する。さらに、無線部12は、無線周波数の信号をアンテナから送信する。また、無線部12には、PA(Power Amplifier)、ミキサ、D/A変換部も含まれる。
変復調部14は、受信処理として、無線部12からのベースバンドの信号に対して、復調を実行する。さらに、変復調部14は、復調した結果を処理部16に出力する。また、変復調部14は、送信処理として、処理部16からの信号に対して、変調を実行する。さらに、変復調部14は、変調した結果をベースバンドの信号として無線部12に出力する。なお、IEEE802.11a規格のようなOFDM変調方式に端末装置10が対応する場合、変復調部14は、受信処理としてFFTも実行し、送信処理としてIFFTも実行する。また、IEEE802.11b規格のようなスペクトル拡散方式に端末装置10が対応する場合、変復調部14は、受信処理として逆拡散も実行し、送信処理として拡散も実行する。さらに、IEEE802.11nのようなMIMO方式に端末装置10が対応する場合、変復調部14は、受信処理としてアダプティブアレイ信号処理も実行し、送信処理として複数のストリームへの分散処理も実行する。
処理部16は、変復調部14からの信号および変復調部14への信号に対して、デジタル信号処理を実行する。ここで、デジタル信号処理の一例は、送信処理としての誤り訂正の符号化、受信処理としての誤り訂正の復号である。なお、デジタル信号処理は、これに限定されるものではない。また、処理部16は、変復調部14からの信号に対してデジタル信号処理を実行した結果を制御部18に出力し、変復調部14への信号の元になる信号を制御部18から入力する。
制御部18は、端末装置10全体の動作を制御する。制御部18が実行する処理は、主として、前述の(1)接続処理、(2)生成処理、(3)転送処理に加えて、(4)データの入出力処理に分類される。ここでは、説明の便宜上、(4)、(2)、(3)の順に説明し、最後に(1)を説明する。まず、(4)データの入出力処理を説明する。制御部18は、出力処理として、処理部16から、デジタル信号処理された結果を受けつけ、モニタ24、スピーカ26に出力する。また、制御部18は、入力処理として、操作部22から指示信号を受けつけ、それに応じたデータを処理部16に出力する。ここで、操作部22は、ボタン等によって構成されている。また、パーソナルコンピュータと接続されるように端末装置10が形成されている場合に、操作部22は、パーソナルコンピュータに備えられたキーボード、マウスであってもよい。
次に、(2)生成処理を説明する。ルーティングテーブルの生成には、前述のごとく、公知の技術が使用されればよいが、制御部18は、生成したルーティングテーブルを記憶部20に記憶する。図3は、記憶部20に記憶されたルーティングテーブルのデータ構造を示す。図示のごとく、あて先アドレス欄30、ホップ先アドレス欄32、ホップ数欄34が含まれている。また、これら以外の情報が含まれていてもよい。ここでは、あて先アドレス欄30およびホップ先アドレス欄32において、アドレスを「A1」、「B1」等と示したが、実際には、例えば、IPアドレス等によって示される。また、ホップ数欄34におけるホップ数も同様である。図2に戻る。
次に、(3)転送処理を説明する。転送処理には、前述のごとく、公知の技術が使用されればよい。制御部18は、無線部12から処理部16を介して受信したパケット信号のあて先アドレスを取得する。また、記憶部20に記憶されたルーティングテーブルを参照しながら、制御部18は、取得したあて先アドレスに対応したホップ先アドレスを特定する。さらに、制御部18は、特定したホップ先アドレスへ、処理部16から無線部12を介してパケット信号を送信する。
次に、(1)接続処理を説明する。接続処理は、要求側の端末装置10と応答側の端末装置10との間において実行されており、ここでは、要求側の端末装置10における制御部18の処理を説明した後に、応答側の端末装置10における制御部18の処理を説明する。なお、要求側の端末装置10は、図1の第N端末装置10nに相当し、応答側の端末装置10は、図1の第3端末装置10cに相当する。
要求側の端末装置10における制御部18は、操作部22でのボタンがユーザによって押し下げられたことを検知すると、要求モードになる。要求モードになると、制御部18は、登録機関に対して、アドホックネットワークへの参加要求の旨が示されたパケット信号(以下、「要求信号」という)を送信するように、処理部16から無線部12を制御する。その後、無線部12から処理部16が、要求信号を送信した登録機関から、参加許可の旨が示されたパケット信号(以下、「許可信号」という)を受信する。また、許可信号は、制御部18に入力される。その結果、制御部18は、通信モードになる。通信モードになると、制御部18は、無線部12から処理部16に対して、アドホックネットワークに参加することによって、通信を実行するように制御する。
応答側の端末装置10における制御部18は、操作部22での所定のボタンがユーザによって押し下げられたことを検知すると、承認モードになる。承認モードとは、承認処理を実行可能な状態である。承認モードになると、制御部18は、無線部12から処理部16を介して、所定の期間にわたって、要求側の端末装置10からの要求信号を受けつける。制御部18は、受けつけた要求信号に対して承認処理を実行する。ここで、承認処理には、公知の技術が使用されればよい。例えば、制御部18は、無線部12から処理部16を介して、要求側の端末装置10と公開鍵の交換をした後に、要求側の端末装置10に対する認証処理および身分証明処理を実行する。ここで、認証処理には、「デバイス パスワード」が使用されればよい。
制御部18は、参加を許可した場合に、処理部16から無線部12を介して、要求側の端末装置10へ許可信号を送信する。一方、制御部18は、参加を拒否した場合に、処理部16から無線部12を介して、要求側の端末装置10へ拒否信号を送信する。一定期間の経過後、制御部18は、通信モードになる。通信モードになると、制御部18は、無線部12から処理部16に対して、アドホックネットワークに参加することによって、通信を実行するように制御する。
この構成は、ハードウエア的には、任意のコンピュータのCPU、メモリ、その他のLSIで実現でき、ソフトウエア的にはメモリにロードされた通信機能のあるプログラムなどによって実現されるが、ここではそれらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックがハードウエアのみ、ソフトウエアのみ、またはそれらの組合せによっていろいろな形で実現できることは、当業者には理解されるところである。
以上の構成による通信システム100の動作を説明する。図4は、通信システム100における接続手順を示すシーケンス図である。第N端末装置10nのボタンが押し下げられ(S10)、第3端末装置10cのボタンも押し下げられる(S12)。第N端末装置10nは、第3端末装置10cに対して、要求信号を送信する(S14)。第3端末装置10cは、第N端末装置10nに対する承認処理を実行する(S16)。第3端末装置10cは、第N端末装置10nに対して、許可信号を送信する(S18)。また、第3端末装置10cは、ルーティングテーブルを更新する(S20)。
以下に、(1)接続処理、特に前述した接続処理の前段階においてなされる処理を詳細に説明する。前述のごとく、接続処理は、応答側の端末装置10におけるボタンが押し下げられ、かつ要求側の端末装置10におけるボタンが押し下げられることによって開始される。アドホックネットワークの場合、登録機関は、通常の端末装置10によって構成され、通信に使用されている。そのため、登録機関に割り当てられた端末装置10は、通信システム100から離脱する場合がある。その際、通信システム100内に登録機関が存在しなくなれば、要求側の端末装置10は、通信システム100に参加できなくなってしまう。このような場合であっても、要求側の端末装置10が通信システム100に参加できるように、通信システム100内の端末装置10は、以下のように構成される。
通信システム100に含まれた複数の端末装置10のうちのいずれかが、登録機関になるように選択されており、複数の端末装置10のうち、選択される端末装置10が切りかえられる。つまり、登録機関に割り当てられた端末装置10が、通信システム100から離脱した場合でも、別の端末装置10が登録機関に割り当てられる。なお、ユーザの利便性を低下させないために、新たな登録機関は自動的に決定される方が望ましい。そのため、自動的に新たな登録機関を決定するための規則が必要になる。以下では、この規則、および規則に沿った処理手順を説明する。
通信システム100に含まれた複数の端末装置10のうち、通信システム100に長く参加している端末装置10が登録機関として選択される。制御部18は、無線部12から処理部16を介して、登録機関に割り当てられた端末装置10の離脱を検出すると、通信システム100に参加してからの期間を計算する。登録機関に割り当てられた端末装置10の離脱は、公知の技術によって検出されるので、ここでは、説明を省略する。また、制御部18は、処理部16から無線部12を介して、計算した期間が含まれた信号(以下、「期間の情報」という)を報知する。また、他の端末装置10における制御部18は、無線部12から処理部16を介して、期間の情報を受信すると、自らの期間の情報を生成した後に、処理部16から無線部12を介して報知する。
以上の処理によって、通信システム100内の複数の端末装置10は、期間の情報を互いに交換する。また、各端末装置10の制御部18は、複数の期間の情報を比較することによって、通信システム100へ最も長く参加している端末装置10を登録機関として特定する。なお、複数の端末装置10間にわたる登録機関の認識を共通のものにするために、自らが登録機関であると特定した端末装置10は、その旨を報知してもよい。
図5は、通信システム100における登録機関の変更手順を示すシーケンス図である。前述のごとく、第3端末装置10cが登録機関であるとする。第3端末装置10cは、通信システム100から離脱する(S100)。第1端末装置10aは、第3端末装置10cの離脱を検出すると(S102)、通信システム100へ参加してからの期間を導出する(S104)。第1端末装置10aは、導出した期間の情報を報知する(S106、S108)。なお、図5において、便宜上、期間の情報の報知は、別のステップとして示されている。第6端末装置10fは、期間の情報を受信すると、通信システム100へ参加してからの期間を導出し(S110)、第7端末装置10gも、期間の情報を受信すると、通信システム100へ参加してからの期間を導出する(S112)。第6端末装置10fは、導出した期間の情報を報知し(S114、S116)、第7端末装置10gも、導出した期間の情報を報知する(S118、S120)。第1端末装置10a、第6端末装置10f、第7端末装置10gは、期間の情報をもとに登録機関を決定する(S122、S124、S126)。
図6は、端末装置10における登録機関の変更手順を示すフローチャートである。制御部18は、無線部12から処理部16を介して、登録機関の離脱を検出しておらず(S140のN)、かつ他の端末装置10からの期間の情報を受信していなければ(S142のN)、待機する。一方、制御部18は、無線部12から処理部16を介して、登録機関の離脱を検出し(S140のY)、あるいは他の端末装置10からの期間の情報を受信していれば(S142のY)、通信システム100へ参加してからの期間を導出する(S144)。また、制御部18は、他の端末装置10との間において期間の情報を交換した(S146)後、最も長い期間に対応した端末装置10を登録機関に決定する(S148)。登録機関が自端末装置10であれば(S150のY)、制御部18は、登録機関の機能を起動する(S152)。一方、登録機関が自端末装置10でなければ(S150のN)、処理は終了される。
別の規則を説明する。各端末装置10は、定期的に報知信号を送信する。また、各端末装置10は、他の端末装置10からの報知信号を受信するとともに、報知信号を受信可能な端末装置10の数を計算する。さらに、計算した数の多い端末装置10が登録機関として選択される。ここで、多くの他の端末装置10からの報知信号を受信できる端末装置10は、多くの他の端末装置10に隣接しているといえる。また、このような端末装置10は、通信システム100において、端末装置10の存在密度の中央部分に位置するともいえる。
処理をさらに具体的に説明すると、報知信号には、当該報知信号を送信した端末装置10を識別するための情報(以下、「識別情報」という)が含まれており、これは、存在を示すための信号ともいえる。制御部18は、無線部12から処理部16を介して、報知信号を受信すると、識別情報を確認する。また、識別情報より、新たな端末装置10であると認識すれば、制御部18は、端末装置10の数を加算する。ここで、報知信号の受信結果には、有効期限が設けられており、有効期限を経過すると、制御部18は、端末装置10の数を減算する。
制御部18は、無線部12から処理部16を介して、登録機関に割り当てられた端末装置10の離脱を検出すると、処理部16から無線部12を介して、端末装置10の数が含まれた信号(以下、「端末装置数の情報」という)を報知する。また、他の端末装置10における制御部18は、無線部12から処理部16を介して、端末装置数の情報を受信すると、処理部16から無線部12を介して、自らの端末装置数の情報を報知する。以上の処理によって、通信システム100内の複数の端末装置10は、端末装置数の情報を互いに交換する。また、各端末装置10の制御部18は、複数の端末装置数の情報を比較することによって、計算した数の多い端末装置10を登録機関として特定する。なお、複数の端末装置10間にわたる登録機関の認識を共通のものにするために、自らが登録機関であると特定した端末装置10は、その旨を報知してもよい。
図7は、通信システム100における登録機関の別の変更手順を示すシーケンス図である。前述のごとく、第3端末装置10cが登録機関であるとする。第3端末装置10cは、通信システム100から離脱する(S160)。第1端末装置10aは、第3端末装置10cの離脱を検出すると(S162)、端末装置数の情報を報知する(S164、S166)。第6端末装置10fは、端末装置数の情報を受信すると、端末装置数の情報を報知し(S168、S170)、第7端末装置10gも、端末装置数の情報を受信すると、端末装置数の情報を報知する(S172、S174)。第1端末装置10a、第6端末装置10f、第7端末装置10gは、端末装置数の情報をもとに登録機関を決定する(S176、S178、S180)。
図8は、端末装置10における登録機関の別の変更手順を示すフローチャートである。ここでは、特に、端末装置数の情報の生成手順を説明する。制御部18は、無線部12から処理部16を介して報知信号を受信し(S200のY)、当該報知信号の送信元が新たな端末装置10であれば(S202のY)、端末装置数を加算する(S204)。一方、当該報知信号の送信元が新たな端末装置10でなければ(S202のN)、制御部18は、有効期限を更新する(S206)。制御部18は、無線部12から処理部16を介して報知信号を受信しなければ(S200のN)、ステップ202からステップ206までの処理はスキップされる。また、有効期限の到来があれば(S208のY)、制御部18は、端末装置数を減算する(S210)。一方、有効期限の到来がなければ(S208のN)、処理を終了する。これに続く処理は、図6と同様であるので、ここでは、説明を省略する。
別の規則を説明する。通信システム100に含まれた複数の端末装置10のうち、処理速度の高い端末装置10が登録機関として選択される。制御部18は、無線部12から処理部16を介して、登録機関に割り当てられた端末装置10の離脱を検出すると、処理部16から無線部12を介して、処理速度の情報を報知する。ここで、処理速度の情報とは、端末装置10に搭載された図示しないCPUの処理速度である。また、CPUの処理速度に対して、トラヒックの影響を考慮した値が、処理速度の情報として導出されてもよい。例えば、トラヒックが多いと処理速度が低くなるような補正が実行される。また、他の端末装置10における制御部18は、無線部12から処理部16を介して、処理速度の情報を受信すると、自らの処理速度の情報を生成した後に、処理部16から無線部12を介して報知する。
以上の処理によって、通信システム100内の複数の端末装置10は、処理速度の情報を互いに交換する。また、各端末装置10の制御部18は、複数の処理速度の情報を比較することによって、処理速度の最も高い端末装置10を登録機関として特定する。なお、複数の端末装置10間にわたる登録機関の認識を共通のものにするために、自らが登録機関であると特定した端末装置10は、その旨を報知してもよい。
図9は、通信システム100における登録機関のさらに別の変更手順を示すシーケンス図である。前述のごとく、第3端末装置10cが登録機関であるとする。第3端末装置10cは、通信システム100から離脱する(S220)。第1端末装置10aは、第3端末装置10cの離脱を検出すると(S222)、処理速度の情報を報知する(S224、S226)。第6端末装置10fは、処理速度の情報を受信すると、処理速度の情報を報知し(S228、S230)、第7端末装置10gも、処理速度の情報を受信すると、処理速度の情報を報知する(S232、S234)。第1端末装置10a、第6端末装置10f、第7端末装置10gは、処理速度の情報をもとに登録機関を決定する(S236、S238、S240)。
図10は、端末装置10における登録機関のさらに別の変更手順を示すフローチャートである。制御部18は、無線部12から処理部16を介して、登録機関の離脱を検出しておらず(S260のN)、かつ他の端末装置10からの処理速度の情報を受信していなければ(S262のN)、待機する。一方、制御部18は、無線部12から処理部16を介して、登録機関の離脱を検出し(S260のY)、あるいは他の端末装置10からの処理速度の情報を受信していれば(S262のY)、他の端末装置10との間において処理速度の情報を交換した(S264)後、最も高速の端末装置10を登録機関に決定する(S266)。登録機関が自端末装置10であれば(S268のY)、制御部18は、登録機関の機能を起動する(S270)。一方、登録機関が自端末装置10でなければ(S268のN)、処理は終了される。
さらに別の規則を説明する。通信システム100に含まれた複数の端末装置10のうち、登録機関に割り当てられた端末装置10が通信システム100から離脱したことを検出した端末装置10が、登録機関として選択される。制御部18は、無線部12から処理部16を介して、登録機関に割り当てられた端末装置10の離脱を検出すると、登録機関としての機能を起動する。また、制御部18は、処理部16から無線部12を介して、登録機関である旨を報知する。さらに、他の端末装置10における制御部18は、無線部12から処理部16を介して、登録機関である旨の情報を受信すると、当該情報を報知した端末装置10を新たな登録機関として認定する。
図11は、端末装置10における登録機関のさらに別の変更手順を示すフローチャートである。制御部18は、無線部12から処理部16を介して、登録機関の離脱を検出すれば(S280のY)、登録機関の機能を起動する(S282)。一方、制御部18は、無線部12から処理部16を介して、登録機関の離脱を検出しなければ(S280のN)、検出した他の端末装置10を登録機関に決定する(S284)。その後、処理は終了される。
さらに別の規則を説明する。各端末装置10は、定期的に報知信号を送信する。このような報知信号は、前述のごとく、端末装置10の存在を示すための信号ともいえる。また、各端末装置10は、他の端末装置10からの報知信号を受信するとともに、受信した報知信号の品質を測定する。品質とは、例えば、受信電力であり、受信電力の平均値であってもよい。ここでは、後者であるとする。さらに、受信電力をもとに、少なくともひとつの端末装置10、例えば受信電力の平均値が最も高い端末装置10が選択される。
処理をさらに具体的に説明すると、無線部12は、報知信号を受信すると、報知信号の受信電力を測定する。なお、受信電力の測定には、公知の技術が使用されればよいので、ここでは説明を省略する。無線部12は、変復調部14、処理部16を介して、制御部18へ受信電力を出力する。制御部18は、無線部12から処理部16を介して、報知信号を受信すると、報知信号に含まれた識別情報を確認する。また、識別情報より、新たな端末装置10からの報知信号であると認識すれば、制御部18は、当該報知信号に対応した受信電力を反映させて受信電力の平均値を導出する。
制御部18は、無線部12から処理部16を介して、登録機関に割り当てられた端末装置10の離脱を検出すると、処理部16から無線部12を介して、受信電力の平均値が含まれた信号(以下、このような信号も「受信電力の平均値」という)を報知する。また、他の端末装置10における制御部18は、無線部12から処理部16を介して、受信電力の平均値を受信すると、処理部16から無線部12を介して、自らの受信電力の平均値を報知する。以上の処理によって、通信システム100内の複数の端末装置10は、受信電力の平均値を互いに交換する。また、各端末装置10の制御部18は、複数の受信電力の平均値を比較することによって、受信電力の平均値の高い端末装置10を登録機関として特定する。なお、複数の端末装置10間における登録機関の認識を共通のものにするために、自らが登録機関であると特定した端末装置10は、その旨を報知してもよい。
上記の説明では、品質が、受信電力の平均値であるとしたが、受信電力の最低値であってもよい。その際、制御部18は、受信電力の平均値を導出するかわりに、受信電力の最低値を選択し、これを報知する。また、通信システム100内の複数の端末装置10は、受信電力の最低値を互いに交換する。また、各端末装置10の制御部18は、複数の受信電力の最低値を比較することによって、受信電力の最低値の高い端末装置10を登録機関として特定する。さらに、品質が、PER(Packet Error Rate)のような誤り率であってもよい。
図12は、通信システム100における登録機関のさらに別の変更手順を示すシーケンス図である。前述のごとく、第3端末装置10cが登録機関であるとする。第3端末装置10cは、通信システム100から離脱する(S300)。第1端末装置10aは、第3端末装置10cの離脱を検出すると(S302)、受信電力の平均値を報知する(S304、S306)。第6端末装置10fは、受信電力の平均値を受信すると、受信電力の平均値を報知し(S308、S310)、第7端末装置10gも、受信電力の平均値を受信すると、受信電力の平均値を報知する(S312、S314)。第1端末装置10a、第6端末装置10f、第7端末装置10gは、端末装置数の情報をもとに登録機関を決定する(S316、S318、S320)。
図13は、端末装置10における受信電力の平均値の更新手順を示すフローチャートである。無線部12は、報知信号を受信しなければ(S350のN)、待機する。無線部12が報知信号を受信すれば(S350のY)、受信電力を測定する。制御部18は、報知信号が新たな端末装置10から送信されている場合(S352のY)、受信電力の平均値を更新する(S354)。一方、制御部18は、報知信号が新たな端末装置10から送信されていない場合(S352のN)、処理を終了する。
さらに別の規則を説明する。通信システム100に含まれた複数の端末装置10のうち、登録機関に割り当てられた端末装置10から、新たな登録機関として指定された端末装置10が、登録機関として選択される。具体的に説明すると、登録機関に割り当てられた端末装置10の制御部18は、他の端末装置10のうちのひとつを新たな登録機関として選択する。例えば、制御部18は、報知信号の受信電力の大きい端末装置10を選択する。制御部18は、新たな登録機関に選択した端末装置10の情報が含まれた信号(以下、「通知信号」という)を送信する。他の端末装置10の制御部18は、無線部12から処理部16を介して通知信号を受信し、新たな登録機関として指定された端末装置10を認識する。また、新たな登録機関として指定された端末装置10の制御部18は、登録機関としての機能を起動する。なお、元の登録機関に割り当てられた端末装置10は、通知信号を報知した後に要求信号を受信した場合、新たに登録機関に選択した端末装置10へ通知信号を転送する。
図14は、通信システム100における登録機関のさらに別の変更手順を示すシーケンス図である。前述のごとく、第3端末装置10cが登録機関であるとする。第3端末装置10cは、新たな登録機関であることを第1端末装置10aに通知する(S550)。第1端末装置10aは、自らを新たな登録機関に設定する(S552)。第1端末装置10aは、新たな登録機関であることを通知する(S554、S556)。第6端末装置10f、第7端末装置10gは、通知をもとに登録機関を決定する(S558、S560)。第3端末装置10cは、通信システム100を離脱する(S562)。
図15は、端末装置10における接続手順を示すフローチャートである。制御部18は、無線部12から処理部16を介して、要求信号を受信する(S580)。現在、自らが登録機関であれば(S582のY)、制御部18は、承認処理を実行し(S584)、処理部16から無線部12を介して、許可信号を送信する(S586)。一方、現在、自らが登録機関でなければ(S582のN)、制御部18は、処理部16から無線部12を介して、現在の登録機関へ要求信号を転送する(S588)。
本発明の変形例を説明する。通信システム100に含まれた複数の端末装置10のうち、移動速度の低い端末装置10が登録機関として選択される。変形例に係る通信システム100は、図1と同様のタイプである。図16は、本発明の変形例に係る端末装置10の構成を示す。図16に示した端末装置10では、図2に示された端末装置10に速度センサ80が付加されている。ここでは、図2に示された端末装置10との差異を中心に説明する。速度センサ80は、端末装置10の移動速度を測定する。例えば、周期的に移動速度が測定される。なお、移動速度の測定には、公知の技術が使用されればよいので、ここでは説明を省略する。速度センサ80は、移動速度を制御部18へ出力する。
制御部18は、無線部12から処理部16を介して、登録機関に割り当てられた端末装置10の離脱を検出すると、処理部16から無線部12を介して、移動速度が含まれた信号(以下、「移動速度の情報」という)を報知する。また、他の端末装置10における制御部18は、無線部12から処理部16を介して、移動速度の情報を受信すると、自らの移動速度の情報を生成した後に、処理部16から無線部12を介して報知する。以上の処理によって、通信システム100内の複数の端末装置10は、移動速度の情報を互いに交換する。また、各端末装置10の制御部18は、複数の移動速度の情報を比較することによって、移動速度の最も低い端末装置10を登録機関として特定する。なお、複数の端末装置10間にわたる登録機関の認識を共通のものにするために、自らが登録機関であると特定した端末装置10は、その旨を報知してもよい。
図17は、本発明の変形例に係る通信システム100における登録機関の変更手順を示すシーケンス図である。前述のごとく、第3端末装置10cが登録機関であるとする。第3端末装置10cは、通信システム100から離脱する(S360)。第1端末装置10aは、第3端末装置10cの離脱を検出すると(S362)、移動速度の情報を報知する(S364、S366)。第6端末装置10fは、移動速度の情報を受信すると、移動速度の情報を報知し(S368、S370)、第7端末装置10gも、移動速度の情報を受信すると、移動速度の情報を報知する(S372、S374)。第1端末装置10a、第6端末装置10f、第7端末装置10gは、移動速度の情報をもとに登録機関を決定する(S376、S378、S380)。
本発明のさらに別の変形例を説明する。本発明の別の変形例は、操作部22を有する端末装置(以下、「対応装置」という)と、操作部22を有さない端末装置(以下、「非対応装置」という)によって形成される。ユーザが、対応装置に備えられた操作部22を押すことによって、対応装置は、非対応装置に対して接続処理を要求する。しかしながら、非対応装置は操作部22を有していないため、接続処理をどのタイミングで開始すればよいかを判断できず、対応装置との間で接続処理を実行できない。また、セキュアな無線ネットワークの構築のために、通信対象でない端末装置から接続処理の要求があった場合には、これを拒絶する必要がある。そのため、非対応装置は、対応装置より接続処理が要求されてから所定期間内であり、かつ要求した対応装置を接続する必要がある場合など所定の条件を満たす限り、その対応装置との間で接続処理を実行してもよい。
本発明の別の変形例に係る非対応装置は、通信を実行するための「通信モード」、接続処理を実行するための「実行モード」に加えて、実行モードの前段階である「準備モード」を規定する。特に、非対応装置は、準備モードを経由しないと実行モードにならないように動作する。一方、対応装置は、操作部22の押し下げによってユーザからの指示を受けつけると、準備モードへの移行を要求するための信号を報知する。非対応装置は、要求を受信すると、自身の接続状況を確認し、誰とも接続していない場合、あるいは接続相手が近隣にいない場合に、準備モードに移行する。非対応装置が準備モードになると、対応装置は、非対応装置へ接続要求を送信し、非対応装置は、それに応じて実行モードになる。その際、非対応装置は、準備モードへの移行を要求してきた対応装置と、接続要求を送信してきた対応装置とが、一致している場合に、実行モードへ移行する。その後、両者の間で接続処理が実行される。
本発明の別の変形例に係る通信システム100は、図1と同様のタイプである。しかしながら、一部の端末装置10が前述の非対応装置になる。また、端末装置10は、一般的に対応装置に相当する。ここでは、非対応装置の一例として、車載カメラ装置を考慮する。車載カメラ装置は、動画像あるいは静止画像(以下、「画像」と総称する)を撮像し、撮像した画像のデータ(以下、「画像データ」という)を端末装置10へ送信する。また、端末装置10の一例が車載モニタ装置であり、車載モニタ装置は、車載カメラ装置からの画像データを受信し、画像をモニタに表示する。車載モニタ装置の構成は、図2と同様のタイプである。
図18は、本発明のさらに別の変形例に係る制御部18の構成を示す。制御部18は、要求部40、確認部42、実行部44を含む。なお、ここでは、制御部18においてなされる処理のうち、接続処理を中心に説明する。要求部40は、図示しない操作部22から、開始の指示を受けつける。要求部40は、図示しない車載カメラ装置であって、かつ無線ネットワークに関する設定がなされていない車載カメラ装置へ、設定を準備するための準備モードへの移行を要求する。ここで、要求に使用される信号は、「準備モード移行指示信号」と呼ばれる。その際、要求部40は、送信元、つまり当該端末装置10を特定するための情報を準備モード移行指示信号に含める。当該端末装置10を特定するための情報とは、端末装置10を特定するための識別情報に相当する。要求部40は、処理部16から無線部12を介して、準備モード移行指示信号を報知させる。
確認部42は、要求部40から送信させた準備モード移行指示信号にしたがって、図示しない車載カメラ装置が準備モードへ移行した場合に、その旨が示された信号(以下、「準備モード移行完了信号」という)を車載カメラ装置から受けつける。準備モード移行完了信号は、無線部12から処理部16を介して、確認部42に到達される。確認部42は、準備モード移行完了信号を受けつけることによって、車載カメラ装置の準備モードへの移行を確認する。確認部42は、確認した旨を実行部44へ通知する。
実行部44は、確認部42から確認した旨を受けつけると、設定を要求するための信号(以下、「設定要求信号」という)を生成する。また、実行部44は、処理部16から無線部12を介して、車載カメラ装置へ設定要求信号を送信する。その際、実行部44は、送信元、つまり当該端末装置10を特定するための情報を準備モード移行完了信号に含める。そのため、準備モード移行指示信号と、設定要求信号とには、同様の情報が含まれる。実行部44は、設定要求信号にしたがって、車載カメラ装置が設定を実行するための実行モードへ移行した場合に、車載カメラ装置との間で、無線ネットワークに関する設定を実行する。例えば、実行部44は、設定要求信号を送信した後に、無線部12から処理部16を介して、車載カメラ装置からの応答信号を受信した場合に、車載カメラ装置が実行モードへ移行したと認識する。また、無線ネットワークに関する設定処理は、これまで同様であるので、ここでは説明を省略する。
実行部44によってなされた無線ネットワークに関する設定の内容は、図示しない記憶部20に記憶される。制御部18は、実行部44において設定を実行した後、車載カメラ装置が通信を実行するための通信モードへ移行した場合に、車載カメラ装置との通信を実行する。なお、制御部18は、実行部44での設定処理が終了したときに、車載カメラ装置が通信モードに移行したと認識してもよい。また、通信の際に、制御部18は、記憶部20に記憶された設定の内容を使用する。なお、車載カメラ装置における準備モード、実行モード、通信モードについては、後述する。
図19は、本発明のさらに別の変形例に係る車載カメラ装置90の構成を示す。車載カメラ装置90は、無線部50、変復調部52、処理部54、制御部56、符号化部58、撮像部60、記憶部62を含む。無線部50、変復調部52、処理部54は、図2に示した無線部12、変復調部14、処理部16と同様のタイプであるため、ここでは説明を省略する。
撮像部60は、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサなどに相当し、外部から画像を取得する。撮像部60は、取得した画像を符号化部58へ出力する。符号化部58は、撮像部60から受けつけた画像に対して、圧縮符号化処理を実行することによって、画像データを生成する。圧縮方式としては、例えば、Motion JPEG(Joint Photographic Experts Group)方式などが利用される。符号化部58は、画像データを制御部56へ出力する。
制御部56は、車載カメラ装置90全体の動作を制御する。例えば、制御部56は、車載カメラ装置90の動作として、通信モード、準備モード、実行モードを規定しており、これらのモードの動作、モード間の移行を制御する。なお、それらについては、後述する。制御部56は、通信モードの際に、符号化部58から受けつけた画像データを処理部54へ出力する。記憶部62は、通信対象となるべき10の識別情報を記憶する。識別情報は、例えば、MACアドレス、IPアドレスである。
図20は、制御部56の構成を示す。制御部56は、通信モード動作部70、準備モード動作部72、実行モード動作部74を含む。通信モード動作部70は、車載カメラ装置90の動作として通信モードを実行する。通信モードとは、無線部50から処理部54に対して、端末装置10との通信を実行させるモードである。具体的に説明すると、通信モード動作部70は、符号化部58から受けつけた画像データを処理部54へ出力するとともに、処理部54から無線部50に対して当該画像データを送信させる。
なお、通信モードは、実際に通信を実行していない場合にも設定される。また、通信モード動作部70は、無線部50から処理部54を介して、本車載カメラ装置90との無線ネットワークに関する設定がなされていない端末装置10から、準備モード移行指示信号を受けつける。前述のごとく、準備モード移行指示信号は、設定を準備するための準備モードへの移行の要求に相当する。通信モード動作部70は、受けつけた準備モード移行指示信号を準備モード動作部72へ出力する。
準備モード動作部72は、通信モード動作部70から準備モード移行指示信号を受けつける。準備モード動作部72は、接続相手が存在するかを確認する。具体的に説明すると、準備モード動作部72は、処理部54から無線部50を介して、プローブリクエストを報知する。また、準備モード動作部72は、無線部50から処理部54を介して、所定期間内にプローブレスポンスを受けつけた場合に、接続相手が存在するとする。準備モード動作部72は、接続相手が存在しない場合に、準備モード移行指示信号にしたがって、準備モードへ移行する。準備モードとは、後述の実行モードへ移行可能なモードである。
なお、準備モード移行指示信号には、送信元となる端末装置10を特定するための情報が含まれており、準備モード動作部72は、当該情報を図示しない制御部56へ記憶する。準備モードに移行後、準備モード動作部72は、無線部50から処理部54を介して、端末装置10からの設定要求信号を受けつける。準備モード動作部72は、受けつけた設定要求信号を実行モード動作部74へ出力する。なお、準備モード動作部72は、準備モードになってから所定期間内に設定要求信号を受けつけなければ、通信モード動作部70に通信モードへ復帰させる。一方、準備モード動作部72は、接続相手が存在する場合に、準備モード移行指示信号にしたがわず、通信モード動作部70に通信モードを維持させる。
実行モード動作部74は、準備モード動作部72から設定要求信号を受けつける。その後、実行モード動作部74は、実行モードへ移行する。ここで、実行モードとは、端末装置10との間で、無線ネットワークに関する設定を実行するためのモードである。実行モード動作部74は、実行モードへ移行することによって、端末装置10との間で、無線ネットワークに関する設定を実行する。なお、設定要求信号にも、準備モード移行指示信号と同様に、送信元となる端末装置10を特定するための情報が含まれている。
実行モード動作部74は、制御部56に記憶した情報と、設定要求信号に含まれた情報とが一致する場合に、実行モードへ移行する。これは、準備モードへの移行の要求を送信した端末装置10と、設定要求を送信した端末装置10とが一致する場合に、実行モードへ移行することに相当する。一方、実行モード動作部74は、両者の情報が一致しない場合に、実行モードへの移行を拒否する。なお、実行モード動作部74は、通信モードの場合に、端末装置10からの設定要求信号を受けつけても、実行モードへの移行を拒否し、通信モード動作部70に通信モードを維持させる。通信モード動作部70は、実行モード動作部74において設定を実行した後、通信モードへ移行することによって、端末装置10との通信を実行する。
このような構成において、通信システム100に含まれた端末装置10、車載カメラ装置90のうち、開始の指示を受けつけるためのインターフェイス、つまり操作部22を備えていない車載カメラ装置90が登録機関として選択される。制御部18または制御部56は、登録機関に割り当てられた車載カメラ装置90の離脱を検出すると、属性に関する情報が含まれた信号(以下、「属性の情報」という)を報知する。ここで、属性の情報とは、自らが操作部22を有しているか否かの情報であり、これは、端末装置10であるか、あるいは車載カメラ装置90であるかの情報に相当する。
また、他の制御部18や制御部56は、属性の情報を受信すると、自らの属性の情報を生成した後にこれを報知する。以上の処理によって、通信システム100内の端末装置10および車載カメラ装置90は、属性の情報を互いに交換する。また、制御部18および制御部56は、属性の情報を参照することによって、車載カメラ装置90を登録機関として特定する。ここで、車載カメラ装置90が複数存在する場合、これまで説明した技術を使用することによって、ひとつの車載カメラ装置90が登録機関として選択されればよい。なお、端末装置10および車載カメラ装置90間における登録機関の認識を共通のものにするために、自らが登録機関であると特定した車載カメラ装置90は、その旨を報知してもよい。
図21は、本発明のさらに別の変形例に係る通信システム100における設定手順を示すシーケンス図である。ここで、図1の第3端末装置10cが車載モニタ装置であるとする。第3端末装置10cは、ボタンの押下げを検出する(S400)。第3端末装置10cは、準備モード移行指示信号を報知する(S402)。車載カメラ装置90は、接続状況を確認し(S404)、準備モードへ移行する(S406)。車載カメラ装置90は、準備モード移行完了信号を第3端末装置10cへ送信する(S408)。第3端末装置10cは、設定要求信号を車載カメラ装置90へ送信する(S410)。車載カメラ装置90は、設定要求信号を受信すると、実行モードへ移行する(S412)。その後、車載カメラ装置90と第3端末装置10cとは、設定処理を実行する(S414)。設定処理の完了後、車載カメラ装置90は、通信モードへ移行する(S416)。車載カメラ装置90は、第3端末装置10cへ画像データを送信する(S418)。
図22は、本発明のさらに別の変形例に係る端末装置10における設定手順を示すフローチャートである。操作部22は、ボタンの押下げを受けつけなければ(S450のN)、待機する。操作部22がボタンの押下げを受けつければ(S450のY)、要求部40は、処理部16から無線部12を介して、準備モード移行指示信号を送信する(S452)。確認部42は、無線部12から処理部16を介して、準備モード移行完了信号を受信すれば(S454のY)、処理部16から無線部12を介して、設定要求信号を送信する(S456)。その後、実行部44は、設定処理を実行する(S458)。設定処理が終了しなければ(S460のN)、ステップ458に戻る。設定処理が終了すれば(S460のY)、無線部12から処理部16は、画像データを受信する(S462)。処理部16は、画像データを復号し、モニタ24は、画像を表示する(S464)。一方、確認部42は、無線部12から処理部16を介して、準備モード移行完了信号を受信しなければ(S454のN)、処理を終了する。
図23は、車載カメラ装置90における設定手順を示すフローチャートである。通信モード動作部70は、無線部50から処理部54を介して、準備モード移行指示信号を受信する(S480)。準備モード動作部72は、処理部54から無線部50を介して、プローブリクエストを送信する(S482)。準備モード動作部72は、応答がなければ(S484のN)、準備モードへ移行する(S486)。準備モード動作部72は、処理部54から無線部50を介して、準備モード移行完了信号を送信する(S488)。準備モード動作部72が、無線部50から処理部54を介して、一定期間内に設定要求信号を受信すれば(S490のY)、実行モード動作部74は、実行モードへ移行する(S492)。
実行モード動作部74は、設定処理を実行する(S494)。設定処理が終了しなければ(S496のN)、ステップ494へ戻る。設定処理が終了すれば(S496のY)、通信モード動作部70は、通信モードへ移行する(S498)。また、準備モード動作部72が、無線部50から処理部54を介して、一定期間内に設定要求信号を受信しなければ(S490のN)、通信モード動作部70は、通信モードへ移行する(S498)。準備モード動作部72は、応答モードがあれば(S484のY)、通信モード動作部70に通信モードを維持させて、終了する。
図24は、本発明のさらに別の変形例に係る通信システム100における登録機関の変更手順を示すシーケンス図である。ここで、第1車載カメラ装置90aが登録機関であるとする。第1車載カメラ装置90aは、通信システム100から離脱する(S500)。第1端末装置10aは、第1車載カメラ装置90aの離脱を検出すると(S502)、属性の情報を報知する(S504、S506)。第6端末装置10fは、属性の情報を受信すると、属性の情報を報知し(S508、S510)、第2車載カメラ装置90bも、属性の情報を受信すると、属性の情報を報知する(S512、S514)。第1端末装置10a、第6端末装置10f、第2車載カメラ装置90bは、属性の情報をもとに登録機関を決定する(S516、S518、S520)。
本発明の実施例によれば、登録機関の役割が、複数の端末装置の間で切りかえられるので、通信システムの構成が変わる場合であっても、承認処理を実行できる。また、登録機関に割り当てられた端末装置が通信システムから離脱する場合でも、別の端末装置が登録機関として割り当てられるので、新たな端末装置の接続処理を実行できる。また、別の端末装置が登録機関として割り当てられるので、セキュリティの低下を抑制できる。また、自動的に新たな登録機関が選択されるので、ユーザの利便性を向上できる。また、通信システムへの参加期間の長い端末装置が選択されるので、これからも通信システムに参加すると想定される端末装置を選択でき、通信システムの安定性を維持できる。
また、受信した報知信号を送信した端末装置の数が多い端末装置を登録機関として選択するので、他の端末装置と直接通信しやすい端末装置を選択できる。また、処理速度が高速の端末装置を登録機関として選択するので、接続処理を迅速に実行できる。また、登録機関に割り当てられた端末装置の離脱を検出した端末装置が登録機関として選択されるので、登録機関の切替を迅速に実行できる。
また、受信電力の平均値が高い端末装置を登録機関として選択するので、他の端末装置と直接通信しやすい端末装置を選択できる。また、受信電力の最低値が高い端末装置を登録機関として選択するので、通信品質の悪化を抑制できる。また、誤り率の低い端末装置を登録機関として選択するので、通信品質の高い端末装置を選択できる。また、移動速度の低い端末装置を登録機関として選択するので、通信品質の安定した端末装置を選択できる。また、インターフェイスが備えられていない端末装置を登録機関として選択するので、インターフェイスが備えられた車載カメラ装置と、インターフェイスが備えられた端末装置との接続を実行できる。また、現在の登録機関が次の登録機関を設定するので、登録機関を確実に設定できる。また、元の登録機関が要求信号を受けつけると、新たな登録機関へ要求信号を転送するので、複数の登録機関が存在しても承認処理を実行できる。
以上、本発明を実施例をもとに説明した。この実施例は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
本発明の実施例において、端末装置10は、同一の無線部12および変復調部14を使用しながら、接続処理を実行するとともに、転送処理を実行する。つまり、両方の処理が無線LANを使用しながら実行される。しかしながらこれに限らず例えば、接続処理と転送処理のために、別の無線部12および変復調部14が使用されてもよい。つまり、転送処理には無線LANが使用されるが、接続処理には別の通信システムが使用されてもよい。また、その逆でもよい。本変形例によれば、通信システムの構成の自由度を向上できる。
本発明の実施例において、通信システム100に参加している期間の長い端末装置10が、登録機関として選択されている。しかしながらこれに限らず例えば、通信システム100を立ち上げた端末装置10が登録機関として選択されてもよい。本変形例によれば、登録機関を容易に選択できる。また、制御部18は、通信システム100へ新たに参加した端末装置10を登録機関として選択してもよい。本変形例によれば、制御部18は、今後、長い期間にわたって通信システム100に参加するであろう端末装置10を登録機関として選択するので、通信システムの安定性を向上できる。
本発明の実施例において、制御部18は、端末装置数が多い端末装置10を登録機関として選択している。しかしながらこれに限らず例えば、制御部18は、端末装置数が少ない端末装置10を登録機関として選択してもよい。本変形例によれば、通信システム100のエリアの端部に存在する端末装置10を登録機関として選択できる。
本発明の実施例において、制御部18は、処理速度の高い端末装置10を登録機関として選択している。しかしながらこれに限らず例えば、制御部18は、受信感度の高い端末装置10を登録機関として選択してもよい。本変形例によれば、要求側の端末装置10からの要求信号の受信確率を向上できる。
本発明の実施例において、制御部18は、登録機関に割り当てられた端末装置10の離脱をトリガとして、新たな登録機関を選択するための処理を実行する。しかしながらこれに限らず例えば、制御部18は、周期的に、新たな登録機関を選択するための処理を実行してもよい。本変形例によれば、通信システム100の構成の変化に追従するように、登録機関を選択できる。
本発明の実施例において、制御部18は、端末装置数や受信電力をもとに、登録機関を選択する。しかしながらこれに限らず例えば、端末装置10は、GPSによる測位機能を有し、かつ複数の端末装置10間において測位した位置情報を互いに交換した後に、中央の位置に近い端末装置10が登録機関として選択されてもよい。本変形例によれば、他の端末装置と直接通信しやすい端末装置を選択できる。
本発明の実施例において、端末装置10と車載カメラ装置90とが存在する場合に、車載カメラ装置90が登録機関として選択される。しかしながらこれに限らず例えば、端末装置10が登録機関として選択してもよい。その際、実行モードに移行した後に、車載カメラ装置90が端末装置10へ要求信号を送信する。本変形例によれば、端末装置10と車載カメラ装置90との接続を実行できる。
本発明によれば、アドホックネットワークの構成が変わる場合であっても、承認処理を実行できる。

Claims (14)

  1. 複数の端末装置によって形成されたアドホックネットワークにおいて、当該アドホックネットワークへの新たな端末装置の参加を承認すべき役割が、複数の端末装置のうちのいずれかになるように選択されるステップと、
    選択された端末装置によって、新たな端末装置に対して参加が承認されるステップと、
    参加が承認された新たな端末装置も含めてアドホックネットワークでの通信が実行されるステップとを備え、
    前記選択されるステップでは、複数の端末装置のうち、選択される端末装置が切りかえられることを特徴とする通信方法。
  2. 前記選択されるステップでは、アドホックネットワークを立ち上げた端末装置が選択されることを特徴とする請求項1に記載の通信方法。
  3. 前記選択されるステップでは、アドホックネットワークに長く参加している端末装置が選択されることを特徴とする請求項1に記載の通信方法。
  4. 前記通信が実行されるステップでは、複数の端末装置のそれぞれが、存在を示すための信号を報知し、複数の端末装置のそれぞれは、他の端末装置から報知された信号を受信し、
    前記選択されるステップでは、受信した信号を報知した他の端末装置の数が端末装置単位に計算され、計算された数の多い端末装置が選択されることを特徴とする請求項1に記載の通信方法。
  5. 前記通信が実行されるステップでは、複数の端末装置のそれぞれが、存在を示すための信号を報知し、複数の端末装置のそれぞれは、他の端末装置から報知された信号を受信し、
    前記選択されるステップでは、受信した信号を報知した他の端末装置の数が端末装置単位に計算され、計算された数の少ない端末装置が選択されることを特徴とする請求項1に記載の通信方法。
  6. 前記通信が実行されるステップでは、複数の端末装置のそれぞれが、存在を示すための信号を報知し、複数の端末装置のそれぞれは、他の端末装置から報知された信号を受信し、
    前記選択されるステップでは、受信した信号の品質をもとに、少なくともひとつの端末装置が選択されることを特徴とする請求項1に記載の通信方法。
  7. 前記通信が実行されるステップでは、複数の端末装置のそれぞれが、処理速度に関する情報を通知しており、
    前記選択されるステップでは、処理速度の高い端末装置が選択されることを特徴とする請求項1に記載の通信方法。
  8. 前記通信が実行されるステップでは、複数の端末装置のそれぞれが、受信感度に関する情報を通知しており、
    前記選択されるステップでは、受信感度の高い端末装置が選択されることを特徴とする請求項1に記載の通信方法。
  9. 前記選択されるステップでは、アドホックネットワークへ新たに参加した端末装置が選択されることを特徴とする請求項1に記載の通信方法。
  10. 前記選択されるステップでは、既に選択された端末装置がアドホックネットワークから離脱したことを検出した端末装置が選択されることを特徴とする請求項1に記載の通信方法。
  11. 前記通信が実行されるステップでは、各端末装置が自らの移動速度を導出するとともに、導出した移動速度を通知し、
    前記選択されるステップでは、移動速度の低い端末装置が選択されることを特徴とする請求項1に記載の通信方法。
  12. 前記承認されるステップの開始指示をユーザから受けつけるインターフェイスが備えられた第1の端末装置と、当該インターフェイスが備えられていない第2の端末装置が含まれており、
    前記選択されるステップでは、第1の端末装置が選択されることを特徴とする請求項1に記載の通信方法。
  13. 前記選択されるステップでは、既に選択された端末装置によって指定された端末装置が選択されることを特徴とする請求項1に記載の通信方法。
  14. アドホックネットワークを形成することによって通信を実行する複数の端末装置と、
    前記複数の端末装置によって形成されたアドホックネットワークへの参加を要求する新たな端末装置とを備え、
    前記複数の端末装置のうちのいずれかが、アドホックネットワークへの新たな端末装置の参加を承認すべき役割を有するように選択されており、複数の端末装置のうち、選択される端末装置が切りかえられることを特徴とする通信システム。
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