JPWO2008105166A1 - 車載用簡易型救急箱及び救急システム - Google Patents

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Abstract

車両(100)に装脱自在に設置可能な車載用簡易型救急箱(10、40、50、200)は、外部から実質的に閉ざされた閉空間を画成自在な壁部(11、12、13、211、212、213)が提供する面部に設けられ、車両に搭乗する可能性のある乗員に関する情報を担持する記録媒体(60)を着脱自在に挿入可能な乗員情報挿入部(15、215)を備える。救急システムでは、かかる車載用簡易型救急箱が、車両(100)の乗員室(VC1、VC2、VC3)の略中央部(CP1、CP2、CP3)における、車載用簡易型救急箱を装脱自在に固定し得る救急箱固定部に設けられる。

Description

本発明は、車載用簡易型救急箱及び救急システムに関し、特に車両に装脱自在に設置可能である車載用簡易型救急箱及びそれを用いた救急システムに関するものである。
近年、交通事故の発生件数は減少傾向にあり、加えて車両にも乗員補助拘束装置等の乗員保護装置や、アンチロックブレーキやそれを含んだ車両挙動安定化装置等が搭載されてきており、交通事故発生時の乗員への影響は低減傾向にある。とはいえ、交通事故の統計からいえば、交通事故による乗員への影響は、完全に払拭されているわけではない。また、救急医療体制の発展により、救急隊員の交通事故現場における救急処置も確実に進歩しており、交通事故現場でより適切な救急処置がなされるようになっている。とはいえ、交通渋滞や迷惑駐車等により、救急隊員の交通事故現場への到着が遅れることによる救急処置が遅れてしまうという弊害も出てきている。かかる状況を鑑み、車両に救急箱を設置する提案がなされている(特許文献1、2参照)。
また、事故車両において救急処置を行うべく、救急センタに事故が発生した旨を通報すると共に周辺車両にも通報し、かつ事故車両内でも乗員の状態を検出してヒータ等を作動させることも提案されている(特許文献3参照)。
また、近年多く見られるように、乗員が種々の化学物質等にアレルギ反応を示すアレルギ症を呈することもあり、使用できない薬剤等を有する人も多く存在する。かかる症状には限られないが、特定の情報を管理するための携帯用の記録媒体が装飾品やカード状の形態で提案されている(特許文献4、5参照)。
特開平9−108264号公報 特開2003−62012号公報 特開2000−99867号公報 特開2001−78815号公報 特開2004−276238号公報
しかしながら、特許文献1、2で提案されるものは、単に救急箱そのものや、それを車両内に設置することを開示するのみであって、緊急時の救急処置に対処するには十分なものではない。
また、特許文献3で提案されるものは、車両が行う緊急処置が限定的であり、かつシステム自体も高価であり、広く一般に普及させるには十分なものではない。
また、特許文献4、5で提案されるものは、乗員が装飾品やカード状の記録媒体を身に付け忘れた場合には、全く救急の用をなさない。
また、近年、犯罪や自殺の増加といった社会問題や、火災、地震といった災害の増加も目立つが、車両運転中にかかる現場にさしかかった場合の緊急時に、乗員が必要的な救急処置ができれば好ましい。とはいえ、たとえ救急箱に医療具や薬剤等を常備していても、それを用いた救急処置方法の提示がなされていなければ、一般的には、乗員は正しい対処はできない。
また、救急箱を車両に設けていても、その場所が乗員や救急隊員等にすぐさま認識できなければ、救急の用をなさない。
本発明は、以上の検討を経てなされたもので、高価かつ精緻な構成要素を用いることなく、車両衝突時等の緊急時に確実に応急的な救急処置の用に供し得る車載用簡易型救急箱及びそれを用いた救急システムを提供することを目的とする。
以上の目的を達成すべく、本発明の一局面における車両に装脱自在に設置可能な車載用簡易型救急箱は、外部から実質的に閉ざされた閉空間を画成自在な壁部と、壁部が提供する面部と、面部に設けられ、車両に搭乗する可能性のある乗員に関する情報を担持する記録媒体を着脱自在に挿入可能な乗員情報挿入部と、を備える。
また、本発明の別の局面における救急システムは、かかる記録媒体が装着され得る車載用簡易型救急箱と、かかる車載用簡易型救急箱の所在情報を担持して車体に視認可能に装着され得る表示器と、を備える。
本発明の車載用簡易型救急箱によれば、車両に搭乗する可能性のある乗員に関する情報を担持する記録媒体を着脱自在に挿入可能な乗員情報挿入部を備えものであるため、車載用簡易型救急箱が車両に搭載された場合、かかる記録媒体と車載用簡易型救急箱とが必ず組となって存在し、車両衝突時等の緊急時に、車両内の車載用簡易型救急箱を発見すれば、記録媒体も必ず発見できることになる。また、かかる記録媒体は、乗員についての、乗員の氏名、血液型及び緊急連絡先の他、応急的な救急処置に反映し得る、血液型が特殊なものである場合はその詳細、鎮痛剤等の薬剤へのアレルギ体質の有無、使用中の薬剤の有無や妊娠中であればその旨の情報等の生体情報を記録し得るため、かかる記録媒体があれば、その情報を、応急的な救急処置に確実に反映することができる。また、かかる車載用簡易型救急箱は、車両衝突時等の緊急時に残存空間が大きい車両の乗員室の所定位置に装脱自在に設置可能であるため、かかる緊急時においても容易かつ確実に発見し、車外等に持ち出して利用することができる。
また、本発明の緊急システムによれば、かかる車載用簡易型救急箱を、乗員室の略中央部に、車載用簡易型救急箱と協働的に装脱自在に固定し得ることになるため、通常の操作時には邪魔にならいような位置であって、かつ車両衝突時等の緊急時に残存空間が大きい所定位置に、自由度高く装脱自在に設置可能であり、かかる緊急時においても表示器を手掛かりとし、容易かつ確実に発見し、車外等に持ち出して利用することができる。
本発明の実施形態における車載用簡易型救急箱を、閉じた状態で上方から下方を見た斜視図である。 本実施形態における車載用簡易型救急箱を、閉じた状態で下方から上方を見た斜視図である。 本実施形態における車載用簡易型救急箱を、開いた状態で上方から下方を見た斜視図である。 本実施形態の変形例における車載用簡易型救急箱を、閉じた状態で上方から下方を見た斜視図である。 本実施形態の別の変形例における車載用簡易型救急箱を、閉じた状態で上方から下方を見た斜視図である。 本実施形態における車載用簡易型救急箱の乗員情報挿入部を示す図であり、図1におけるX方向から見た図である。 図6のA−A線断面図である。 図6のB−B線断面図である。 図6のC−C線断面図である。 本実施形態における車両に搭乗する可能性のある乗員に関する情報を担持する記録媒体を示す図である。 図10におけるY方向から見た記録媒体の側面図である。 本実施形態における車載用簡易型救急箱の所在情報を担持する表示器を示す図である。 本実施形態における車載用簡易型救急箱が適用される車両の乗員室を示す図である。 本実施形態における車載用簡易型救急箱が適用される別のタイプの車両の乗員室を示す図である。 本実施形態における車載用簡易型救急箱が適用される別のタイプの車両の乗員室を示す図である。 本実施形態における車載用簡易型救急箱が適用される車両の側面図である。 本実施形態における車載用簡易型救急箱が適用される車両の背面図である。 本実施形態の更に別の変形例における車載用簡易型救急箱を、閉じた状態で上方から下方を見た斜視図である。 本変形例における車載用簡易型救急箱を、閉じた状態で下方から上方を見た斜視図である。 本変形例における車載用簡易型救急箱を、開いた状態で上方から下方を見た斜視図である。 図18におけるX1方向から見た車載用簡易型救急箱の側面図である。 図18におけるY1方向から見た車載用簡易型救急箱の側面図である。 図20におけるZ1方向から見た車載用簡易型救急箱の角部の上面図である。 本変形例における車載用簡易型救急箱を、展開した状態で示す斜視図である。
符号の説明
10 車載用簡易型救急箱
11 側壁部
11a 面ファスナ
12 頂壁部
12a 面ファスナ
13 底壁部
14 取手
14a 取付部
15 乗員情報挿入部
15a 窓部
15b 挿入口
20 表示器
20a 図形
20b 文字
30a 解説冊子
30b 提示部
31 応急処置具
32 医薬品
40 車載用簡易型救急箱
41 側壁部
41a 線状ファスナ
42 頂壁部
50 車載用簡易型救急箱
R1 回動方向
R2 回動方向
60 記録媒体
60a 文字情報領域
60b 画像情報領域
60c 突起
VC1 乗員室
VC2 乗員室
VC3 乗員室
CP1 略中央領域
70 センタコンソール
71 面ファスナ
CP2 略中央領域
80 フロアカーペット
CP3 略中央領域
90 ルーフ内張り
100 車両
FP1 装着領域
FP2 装着領域
200 車載用簡易型救急箱
211 側壁部
211a 面ファスナ
212 頂壁部
212e 延長壁部
212a 面ファスナ
213 底壁部
215 乗員情報挿入部
215a 切り欠き部
216 通風口
200’ 展開状態の車載用簡易型救急箱
以下、図面を適宜参照して、本発明の実施形態における車載用簡易型救急箱及び救急システムにつき詳細に説明する。
図1は、本実施形態における車載用簡易型救急箱10を、閉じた状態で上方から下方を見た斜視図であり、図2は、車載用簡易型救急箱10を、閉じた状態で下方から上方を見た斜視図であり、図3は、車載用簡易型救急箱10を、開いた状態で上方から下方を見た斜視図である。なお、図中、x、y、z軸は、3軸直交座標系をなし、z軸方向につき、説明の便宜上、上方、下方と記すことがある。
図1及び2に示すように、車載用簡易型救急箱10は、各々が平面部で協働して四方を囲う側壁部11、蓋部である頂壁部12及び底壁部13から成る壁部を有する。頂壁部12は、側壁部11に対して、側壁部11に設けられた面ファスナ11aと、頂壁部12に設けられた対応する面ファスナ12aと、が係止することによって固定される。このように頂壁部12が固定されることにより、車載用簡易型救急箱10の内部には、実質的に外部から閉じた閉空間が画成される。ここに、係止した状態の面ファスナ11a及び12aを解放することによって、矢印R1で示すように、頂壁部12は回動自在であり、閉空間は開放自在である。なお、側壁部11及び頂壁部12の係止部材としては、もちろん面ファスナに限定されるものではなく、鍵構造等の機械的構造の他、適宜他の係止構造をも採用可能である。なお、実質的に外部から閉じた閉空間とは、密封的に封止された空間であることは必要なく、内部に収容された物が外部に飛び出さない程度に閉ざされた空間をいい、ある程度の通気性はあってもかまわない。
壁部11、12及び13は、典型的には一体物として構成される。もちろん、壁部11、12及び13は、各々を別体物として用意し、これらを接合等の手法により一体化して構成されることもできる。壁部11、12及び13の材料は、耐衝撃性、耐熱性、重量及び外観等の諸要件を満足するものであれば良く、耐衝撃性及び耐熱性を有する単一材料から成る布材又は樹脂材や、紙、布又は樹脂製の基板に耐衝撃性及び耐熱性を有する無機材料又は有機材料を含ませるかコーティングした複合材や積層材等が、使用可能である。また、壁部11、12及び13は、乗員等への衝撃性を緩和すべく弾性を呈することが好ましく、かかる部材を用いた車載用簡易型救急箱10は、例えば、基板を厚紙製として、かかる基板に塩化ビニルをコーティングした構成のようなソフトパッケージ状のものとなる。
側壁部11において、x軸方向で対向する一対の壁部には、持ち運びの便を考慮して、取手14が懸架され、取手14は、その取付部14aにおいて回転自在に枢支される。取手14の材料は、耐衝撃性、耐熱性、重量及び外観等の諸要件を満足するものであれば良く、生産上の便宜を考慮して壁部11、12及び13と同じ材料を用いても良いし、事情によっては異種の材料を用いても良い。
側壁部11の1つには、詳細は後述する、車両に搭乗する可能性のある乗員に関する情報を担持する記録媒体を、矢印IN及びOUTで示すように着脱自在に挿入可能な乗員情報挿入部15が設けられる。このように、乗員情報挿入部15が設けられることにより、車載用簡易型救急箱10が車両に搭載された場合、かかる記録媒体と車載用簡易型救急箱10とが必ず組となって存在し、車両衝突時等の緊急時に、車両内の車載用簡易型救急箱10を発見すれば、記録媒体も必ず発見できることになる。
底壁部13には、面ファスナ13aが設けられる。面ファスナ13aは、詳細は後述するが、車載用簡易型救急箱10が、車両の所定位置において極めて簡便かつ確実に装脱自在に係止されるための係止部材である。面ファスナ13aは、複数個設けられていても良く、複数個設ける場合には、底壁部13に追加的に配置しても良いし、更に加えて側壁部11にも追加的に配置すれば、車載用簡易型救急箱10を車両に固定する固定面及び面積が増加し、より確実に車両に固定することができる。また、かかる係止部材としては、操作の確実性と簡便性とを併せ持つ面ファスナが好適であるが、もちろん面ファスナに厳密な意味で限定されるものではなく、機能性や堅牢性等の兼ね合いで、嵌合部材や締結部材等の機械的構造の他、車両側の諸条件をも考慮して、適宜他の係止構造をも採用可能である。
また、このように車両との係止部材として、係止、解放自在な典型的には面ファスナ13aを用いることにより、詳細は後述するが、車両衝突時等の緊急時において車載用簡易型救急箱10の車体への固定を解いて、車載用簡易型救急箱10を車外へ持ち出し活用することが可能となる。
次に、図3に示すように、係止した状態の面ファスナ11a及び12aを解放して頂壁部12を回動すると、閉空間は開放され、車載用簡易型救急箱10の内部が露出する。ここに、矢印R2で示すように、頂壁部12を側壁部11に向けて回動して、解放した状態の面ファスナ11a及び12aを再び係止することによって、頂壁部12は、側壁部11に固定され得る。
さて、かかる開放状態において観察されるように、頂壁部12の裏面には、詳細は後述するが、車載用簡易型救急箱10の所在情報を担持する表示器20が着脱自在に設置される。
更に、側壁部11と底壁部13とで囲われた収容部には、応急的な救急対処法を提示する救急対処情報を記載した解説冊子30aが収容される。かかる応急的な救急対処法を提示する救急対処情報は、頂壁部12の裏面に直接記載するか、記載した印刷物を貼付けることにより構成された提示部30bに提示されることも可能であり、解説冊子30a及び提示部30bは、一方のみ設けても良いし、情報提示の確実性を考慮して双方を設けても良い。その他、側壁部11と底壁部13とで囲われた収容部には、応急処置具31や医薬品32も収容される。応急処置具31としては、包帯、ガーゼ、絆創膏、止血具、はさみ及び手袋等が収容可能であり、医薬品32としては、消毒薬及び鎮痛剤等の救急医薬の他、酔い止め等の一般医薬も収容可能であり、種々のニーズを考慮して設定可能である。なお、応急処置具31や医薬品32は、水分等に不要に触れないように、開封チャックのついたポリエチレン製等の袋に収納した上で、車載用簡易型救急箱10の内部に収容してもよい。
の水分を進入させない
次に、本実施形態における車載用簡易型救急箱の変形例につき説明する。
図4は、本実施形態の変形例における車載用簡易型救急箱40を、閉じた状態で上方から下方を見た斜視図であり、図5は、本実施形態の別の変形例における車載用簡易型救急箱50を、閉じた状態で上方から下方を見た斜視図である。なお、図中、x、y、z軸は、図1から3と同様の直交座標系である。
図4に示すように、変形例における車載用簡易型救急箱40は、箱型形状であり、乗員情報挿入部15を設け、かつ車載用簡易型救急箱の所在情報を担持する表示器や応急的な救急対処法を提示する救急対処情報を記載した解説冊子30a等を収容する等の基本的構造は、ここまでで説明した車載用簡易型救急箱10と同様であるが、側壁部41と頂壁部42との係止固定構造が、面ファスナを用いるのではなく、線状ファスナ(ジッパ)41aを用いていることが異なる。かかる線状ファスナ41aを用いることにより、側壁部41と頂壁部42との係止固定状態がより確固たるものとなり、内部の閉空間もより確実に画成され得る。併せて、頂壁部42の側壁部41への取付け剛性も増加するため、取手44は、頂壁部42に設置され得る。
図5に示すように、別の変形例における車載用簡易型救急箱50は、乗員情報挿入部15を設けたり、車載用簡易型救急箱の所在情報を担持する表示器や応急的な救急対処法を提示する救急対処情報を記載した解説冊子30a等を収容する等の基本的構造は、前述の車載用簡易型救急箱10と同様であるが、箱型形状がより扁平なものとなることが異なる。かかる扁平形状は、頂壁部12を側壁部11に向けて巻回的に取り回して実現され、乗員等により容易に把持し得て、装脱がより簡便なものとなる。
次に、以上説明した車載用簡易型救急箱10、40及び50に設けられ、車両に搭乗する可能性のある乗員に関する情報を担持する記録媒体を着脱自在に挿入可能な乗員情報挿入部15につき説明する。
図6は、乗員情報挿入部15を示す図であり、代表的に図1におけるX方向から見た図である。また、図7は、図6のA−A線断面図であり、図8は、図6のB−B線断面図であり、図9は、図6のC−C線断面図である。
図6に示すように、乗員情報挿入部15は、周縁部から内方に配された窓部15aを備えた矩形輪郭形状を有するポケット部材であり、図7に示すように、一般厚さt1から減じられた厚さt2を付与されて形成された挿入端部である挿入口15bを備える。乗員情報挿入部15は、かかる挿入端部から、図8で示すように、窓部15aを備えた中央部を介し、図9で示す一般厚さt1を呈する一方の端部へと至る断面形状を有する。乗員情報挿入部15の材料は、耐衝撃性、耐熱性、重量及び外観等の諸要件を満足するものであれば良く、生産上の便宜を考慮して車載用簡易型救急箱10、40及び50壁部と同じ材料を用いても良いし、事情によっては異種の材料を用いても良い。
かかる構成により、図1等において矢印IN及びOUTで示すように、車両に搭乗する可能性のある乗員に関する情報を担持する記録媒体は、挿入口15bから乗員情報挿入部15に装脱される。記録媒体が挿入された状態で、窓部15aを介して、記録媒体が挿入された状態であること及び記録媒体に記録された情報が視認可能である。
ここにおいて、窓部15aは、可視光を透過する透過窓であって、単なる切欠き窓としても良いし、記録媒体を保護する観点から、可視光透過性を呈しながら耐衝撃性、耐熱性をも満足する材料で形成された部材であっても良い。窓部15aを、かかる透光性材料から成る別部材として構成した場合には、乗員情報挿入部15に、機械的な挿入や接着剤を用いた接着等により固定することとなる。なお、記録媒体に記録された情報が視認可能であるという観点からは、乗員情報挿入部15に窓部を設けるのではなく、その全体が可視光透過性を呈する部材で構成しても良い。また、乗員情報挿入部15には、乗員の服用する常備薬といった小物もその利用の便のため、併せて挿入しておいても良い。
次に、かかる乗員情報挿入部15に装脱自在で、車両に搭乗する可能性のある乗員に関する情報を担持する記録媒体60につき説明する。
図10は、記録媒体60を示す図であり、図11は、図10におけるY方向から見た記録媒体の側面図である。
図10に示すように、記録媒体60は、矩形平板状の部材であり、車両に搭乗する可能性のある乗員に関する情報が、その表面に記録される。ここで、車両に搭乗する可能性のある乗員とは、車両の主たるユーザであるドライバはもとより、その家族等、車両に乗車する可能性のある乗員を含む。
また、車両に搭乗する可能性のある乗員に関する情報とは、かかる乗員についての、応急的な救急処置に反映し得る生体情報である。典型的には、図10に示すように、かかる乗員の氏名A、血液型B及び緊急連絡先Cの他、応急的な救急処置に反映し得る特記情報Dが含まれ、特記情報とは、血液型が特殊なものである場合はその詳細、鎮痛剤等の薬剤へのアレルギ体質の有無、使用中の薬剤の有無や妊娠中であればその旨の情報等が挙げられる。なお、記録媒体60には、かかる乗員の顔写真を示す画像情報をも提示し得て、情報領域としては、氏名等を表示する文字情報領域60aと写真等を表示する画像情報領域60bとから構成され得る。
記録媒体60には、図10中で4つの角部に各々配置された突起60cが設けられる。図11に示すように、かかる突起60cは、記録媒体60の板厚を含み高さt3を有するように設定される。高さt3は、図7及び8で示す乗員情報挿入部15の挿入口15bの高さ(t1−t2)よりも所定量ほど大きく設定されており、図1等の矢印INで示すように、記録媒体60が挿入口15bを有する挿入端部及びこれに連絡する中央部経て乗員情報挿入部15に装着された際には、記録媒体60が乗員情報挿入部15に圧着され、記録媒体60及び乗員情報挿入部1の構造が協働して、記録媒体60が離脱しないような抜け止め構造として機能する。また、かかる突起60cは、記録媒体60を扱うユーザにとって、滑り止めとしても機能し得る。なお、記録媒体60は、このように乗員情報挿入部15が設けられる側壁部11に平行に移動されて、乗員情報挿入部15に挿入される構成には限られず、側壁部11に垂直に移動されて、乗員情報挿入部15の窓部15aに嵌合的に装着されても良い。
記録媒体60の材料としては、耐衝撃性、耐熱性、重量及び外観等の諸要件を満足する樹脂又は金属が使用可能で、表面を耐衝撃性及び耐熱性を有する透明な樹脂でコーティングする場合には、基板として紙材を使用することも可能である。記録媒体60の表面に情報を固定するには、手書き、貼り付け、印刷等を材質に応じて使い分けることになる。なお、安価であることを追求するのであれば、記録媒体60は、単に厚紙製としても良い。
記録媒体60には、媒体自体の存在の識別のため、視認を容易にするような有彩色や蛍光色を彩色しても良い。このように彩色するには、塗色しても良いし材料自体に色素等を含有させても良い。また、このように彩色する場合は、記録媒体60と車載用簡易型救急箱10、40、50とを関連付けて想起させ、記録媒体60が車載用簡易型救急箱10、40、50に組となって装着されるべきものであることの識別をより容易にすべく、車載用簡易型救急箱10、40、50にも同色、つまり同色相の彩色を施し、互いの関連性の識別のための色情報として用いても良い。
また、記録媒体60は、個人情報を担持するものであるため、機密性を確保すべき場合もある。かかる場合には、記録情報をバーコード化したり、媒体自体をICチップを内蔵したICカード製として記録情報をデジタル化したり、場合によっては記録情報を暗号化することも可能である。このような構成を採用すると、バーコードやICチップに対応した読取装置を備えた救急隊員や病院職員のみが読取が可能となり、機密性が向上する。
次に、車載用簡易型救急箱10、40、50の所在情報を担持する表示器20につき説明する。
図12は、表示器20を示す図であり、まず、前述したように、表示器20は、車載用簡易型救急箱の頂壁部12の裏面に、着脱自在に設置され得る。
図12に示すように、表示器20は、矩形平板状の部材であり、その表面には、クロス図形等の図形20aとともにFIRST AID等の文字20bが、車両に車載用簡易型救急箱10、40、50が装着されていることの識別情報として表記される。具体的には、車両の所定位置、つまり乗員室の略中央領域にかかる表示器20が装着されたならば、緊急時等において車両に装着された表示器20を認めた通行人や救急処置者等が、かかる車両には、応急的な救急処置に反映し得る生体情報が記録された記録媒体60、応急的な救急対処法を提示する救急対処情報を記載した解説冊子30a及び提示部30b、応急処置具31並びに医薬品32が収容された車載用簡易型救急箱10、40、50が装着されていることを認識し得て、表示器20の存在を手掛かりとし、車両内の車載用簡易型救急箱10、40、50を見つけ出し、応急処置等のために、応急的な救急処置に反映し得る生体情報が記録された記録媒体60の情報を考慮しつつ、応急的な救急対処法を提示する救急対処情報を記載した解説冊子30aや提示部30bの情報をも参照自在に、応急処置具31や医薬品32が利用可能となる。
表示器20の材料としては、耐衝撃性、耐熱性、重量及び外観等の諸要件を満足する樹脂又は金属が使用可能であり、車両の金属部分に装着することを考慮すれば、磁性を帯びた材料を含んで車体に装脱自在であることが好適である。もちろん、常に車載用簡易型救急箱10、40、50を車両に搭載しておくのであれば、記録媒体60を接着剤で車両に恒常的に貼り付けるシール部材としてもかまわない。
表示器20にも、その存在の識別のため、視認を容易にするような有彩色や蛍光色を彩色しても良い。このように彩色するには、表示器20に塗色しても良いし、表示器20の材料自体に色素等を含有させても良い。また、彩色すべき色は、記録媒体60と車載用簡易型救急箱10、40、50と同色、つまり同色相のものが良く、このように彩色する場合は、表示器20と、記録媒体60と、車載用簡易型救急箱10、40、50と、を関連付けて想起させ、車両において、記録媒体60が挿入された車載用簡易型救急箱10、40、50が搭載されていることの識別のための色情報として用い得る。つまり、かかる色情報は、記録媒体60が設けられた車載用簡易型救急箱10、40、50の存在の識別を関連付けて容易にするとともに、それが設けられた車載用簡易型救急箱10、40、50の発見を容易にする。
また、表示器20は、車体との接触状態を検出する電気的又は電気光学的センサ及びこのセンサからの検出信号を受けて送受信を行い得る送信回路を含む制御回路が組み込まれたICチップを備えたICカード化することも可能である。このように表示器20をICカード化した場合は、車載用簡易型救急箱10、40、50側の記録媒体60もICカード化されている必要があるが、車両衝突時等の緊急時において、通行人や救急処置者等が表示器20を車体から引き離すことにより、それを検出したセンサからの検出信号を受けた制御回路が送信回路を経て、記録媒体60のICカード内のICチップの受信回路に作動信号を送信し、かかる作動信号を受けた記録媒体60は、その所在を示す音や光を、記録媒体60に備えられたスピーカや発光ダイオードから発し得る。なお、かかる場合の電源は、ICカードに内装されても良いし、外部から供給されても良い。このように、音や光をも利用すれば、緊急時等において車両に装着された表示器20を認めた通行人や救急処置者等が、より確実に、表示器20の存在を手掛かりとして、記録媒体60と組になった車両内の車載用簡易型救急箱10、40、50を見つけ出し得る。
次に、車載用簡易型救急箱10、40、50を車両に搭載する救急箱固定部につき説明する。
図13は、車載用簡易型救急箱10、40、50が適用される車両の乗員室VC1を示す図であり、図14は、車載用簡易型救急箱10、40、50が適用される別のタイプの車両の乗員室VC2を示す図であり、図15は、車載用簡易型救急箱10、40、50が適用される別のタイプの車両の乗員室VC3を示す図である。なお、図中、矢印FRは車両前方、矢印Rは車両右方及び矢印UPRは車両上方を示す。
ここに、車載用簡易型救急箱10、40、50を車両に搭載する部位、つまり救急箱固定部に関しては、前面衝突、側突、追突及び転倒時等を含む車両衝突時等の緊急時において車体は変形するため、車載用簡易型救急箱10、40、50を容易かつ確実に発見して利用するためには、車体内の残存空間が、確実かつ相対的に大きな空間として残置し得る部位を選ぶ必要がある。
図13において、かかる車両は、典型的には4シータ等のセダン等に分類されるものであり、車両衝突時等の緊急時において、車体内の確実的な残存空間は、乗員室VC1の略中央領域CP1にあるものと考えられる。そこで、車両の乗員室VC1の略中央領域CP1において、車載用簡易型救急箱10、40、50を固定可能な部位に搭載すれば好適であることになるが、一方でかかるタイプの車両では、乗員室VC1の中央領域CP1には、センタコンソール70が設置されていることが一般的である。
更に検討するに、センタコンソール70は、一般的には樹脂製であって車載用簡易型救急箱10、40、50を直ちには固定し難いし、一方で、それに連なるアームレスト等は布製であるものの車載用簡易型救急箱10、40、50をそこに固定すると、ドライバの操作性等に影響を与えることが懸念される。そこで、かかるタイプの車両には、センタコンソール70の上面でドライバの操作性等に影響を与えにくい部位を、乗員室VC1の略中央領域CP1として設定する。但し、かかる部位は樹脂製であるため、乗員室側の固定部材として、車載用簡易型救急箱の底壁部13に設置された面ファスナ13aと係止可能な面ファスナ71を設置する。
よって、かかるタイプの車両には、センタコンソール70の上面に設置された面ファスナ71と、車載用簡易型救急箱の底壁部13に設置された面ファスナ13aと、を係止、解放することにより、車載用簡易型救急箱10、40、50を車両に確実に装脱自在に搭載することができる。なお、図3中、説明の便宜のため、左前席の背もたれは透過的に示し、アームレスト等は図示を省略した。
次に、図14において、かかる車両は、典型的には前左右席間をウオークスルーできるワンボックスやミニバン等に分類されるものであり、車両衝突時等の緊急時においては、車体内の確実的な残存空間は、乗員室VC2の前左右席間である略中央領域CP2にあるものと考えられる。
ここに、かかるタイプの車両では、前左右席間のフロア上は、合成繊維から成るフロアカーペット80で覆われているため、前左右席間のフロア上のフロアカーペット80の部位を、乗員室VC2の略中央領域CP2として設定すれば、そのまま乗員室側の固定部材として用いることが可能である。もちろん、フロアカーペット80がビニール材等の樹脂材である場合には、別途面ファスナを設置することになる。
よって、かかるタイプの車両には、典型的には、前左右席間のフロア上のフロアカーペット80と、車載用簡易型救急箱の底壁部13に設置された面ファスナ13aと、を係止、解放することにより、車載用簡易型救急箱10、40、50を車両に確実に装脱自在に搭載することができる。なお、図4中、説明の便宜のため、左前席の背もたれ等は図示を省略した。
次に、図15において、かかる車両は、典型的には2シータ等のクーペやトラック等に分類されるものであり、乗員室内の空間がタイトであり、車載用簡易型救急箱10、40、50を車両に搭載する部位については、空間的な制約が大きい。
更に検討するに、かかるタイプの車両では、乗員室VC3のルーフの乗員室側に比較的自由な空間が存在する。一方で、車両衝突時等の緊急時において、車体内の確実的な残存空間について検討した場合、乗員室VC3のルーフの乗員室側は、前左右席間等に比較すれば、車両の転倒時においては残存空間が狭められる傾向にはあるものの、前面衝突、側突又は追突時においては、実質遜色ない残存空間が存在するものと期待できる。
そこで、かかるタイプの車両では、ルーフの乗員室VC3側の部位を、乗員室VC3の略中央領域CP3として設定した。更に、乗員室VC3のルーフの乗員室側の部位には、合成繊維から成るルーフ内張り90が張られていることが一般的であり、それをそのまま乗員室側の固定部材として用いることが可能である。もちろん、ルーフ内張り90がビニール材等の樹脂材である場合には、別途面ファスナを設置することになる。
よって、かかるタイプの車両には、典型的には、ルーフの乗員室VC3側のルーフ内張り90と、車載用簡易型救急箱の底壁部13に設置された面ファスナ13aと、を係止、解放することにより、車載用簡易型救急箱10、40、50を車両に確実に装脱自在に搭載することができる。また、このように乗員室の空間がタイトな場合には、扁平形状の車載用簡易型救急箱50が、好適に搭載し得る。なお、図6は、説明の便宜のため、乗員室を上下に展開的に図示した。
次に、車載用簡易型救急箱10、40、50の所在情報を担持する表示器20が、車両100に装着される構成につき説明する。
図16は、車載用簡易型救急箱が適用される車両100の側面図であり、図17は、その背面図である。なお、図中、矢印FRは車両前方、矢印Rは車両右方及び矢印UPRは車両上方を示す。
図16に示すように、車載用簡易型救急箱10、40、50は、車両100に搭載される。なお、図中、車両100は、代表的に4シータのセダン等に分類されるものであり、前述したように乗員室の中央領域に位置するセンタコンソール上に載置されている。
ここに、表示器20は、図16に示すように、車両100の車体の側面における装着領域FP1、及び図17に示すように、車両100の車体の後面における装着領域FP2の2箇所に装着される。このように、装着領域を側部及び後部といった面が異なる離隔した複数箇所に設定するのは、車両衝突時等の緊急時において、装着領域の全てが破損して、表示器20が担持する車載用簡易型救急箱の所在情報が読み取り不可能な状態に陥るのを防止するためである。もちろん、車両が小型車等である諸事情により、装着領域の設定部位が限られる場合には、いずれか1箇所の設定にならざるを得ないし、大型車で装着領域の設定自由度が高い場合には、より多くの場所に設定しても良い。
次に、本実施形態における救急システムつき説明する。
かかる救急システムは、以上説明してきた車載用簡易型救急箱10、40、50と、車載用簡易型救急箱10、40、50に装着され得る記録媒体60と、車体において視認可能に装着され得る表示器20と、を備えたものである。
このように、救急システムが、車載用簡易型救急箱10、40、50と、車載用簡易型救急箱10、40、50に装着され得る記録媒体60と、を備えることにより、車両衝突時等の緊急時において、車載用簡易型救急箱10、40、50に装着されている記録媒体60の情報を参照して、乗員を緊急処置上明確に特定し、応急的な救急処置に反映し得る生体情報を考慮しつつ、更に車載用簡易型救急箱10、40、50に収容された応急的な救急対処法を提示する救急対処情報を記載した解説冊子30aや提示部30bの情報をも必要的に参照し、車載用簡易型救急箱10、40、50に収容された応急処置具31や医薬品32が必要的に利用可能となり、救急処置の用に供し得る。
更に、表示器20は、車両100の装着領域FP1及びFP2に視認可能に装着されるため、緊急時等において車両に装着された表示器20の存在を認めた通行人や救急処置者等が、かかる車両には、応急的な救急処置に反映し得る生体情報が記録された記録媒体60、応急的な救急対処法を提示する救急対処情報を記載した解説冊子30aや提示部30b、応急処置具31や医薬品32が収容された車載用簡易型救急箱10、40、50が装着されていることを確実に認識し得る。そして、かかる表示器20の存在を手掛かりとして、車両内の車載用簡易型救急箱10、40、50を見つけ出し、応急処置等のために、記録媒体60における乗員への救急処置時の配慮すべき情報を考慮しつつ、解説冊子30aや提示部30bの救急処置情報をも参照して、応急処置具31や医薬品32が利用可能となる。
次に、本実施形態における車載用簡易型救急箱の更に別の変形例につき説明する。本変形例では、図1から3を参照して説明した構成に対して、頂壁部が下方に折り返して延在した延長壁部を有し、乗員情報挿入部が頂壁部に設けられ、かつ側壁部には通風口が設けられていることが主な相違点であって、残余の構成は同様であり、救急システムにおける車載用簡易型救急箱としても同様に適用される。以下、かかる相違点に着目しつつ、同様の構成については、適宜簡略化又は省略しながら説明する。
図18は、本変形例における車載用簡易型救急箱200を、閉じた状態で上方から下方を見た斜視図であり、図19は、本変形例における車載用簡易型救急箱200を、閉じた状態で下方から上方を見た斜視図であり、図20は、本変形例における車載用簡易型救急箱200を、開いた状態で上方から下方を見た斜視図である。また、図21は、図18におけるX1方向から見た車載用簡易型救急箱200の側面図であり、図22は、図18におけるY1方向から見た車載用簡易型救急箱200の側面図である。また、図23は、図20におけるZ1方向から見た車載用簡易型救急箱200の角部の上面図であり、図24は、本変形例における車載用簡易型救急箱200を、展開した状態で示す斜視図である。なお、図中、x、y、z軸は、図1等と同様の3軸直交座標系をなす。
図18及び19に示すように、車載用簡易型救急箱200は、厚紙製の基板に塩化ビニル等の樹脂材をコーティングしたソフトパッケージ状のものであり、側壁部211、蓋部である頂壁部212及び底壁部213から成る壁部を有し、各々が平面部で協働して車載用簡易型救急箱200の四方を囲うものである。
ここに、頂壁部212は、y軸の負方向側に設けられた側壁部211に対して接するように下方に折り曲げられて延長された延長壁部212eを有し、その対応する側壁部211に設けられた面ファスナ211aと、延長壁部212eに設けられた面ファスナ212aと、が係止することによって、延長壁部212eが側壁部211に対して全体的に面当たりして固定される。このように延長壁部212eが固定されることにより、車載用簡易型救急箱200の内部には、実質的に外部から閉じた閉空間が画成される。また、面ファスナ211aと面ファスナ212aとが係止することにより、側壁部211と延長壁部212eとが全体的に面当たりして係止されるため、車載用簡易型救急箱200の箱強度も増強される。
そして、このように係止した状態の面ファスナ211a及び212aを解放することによって、矢印R1で示すように、頂壁部212及び延長壁部212eは回動自在となり、車載用簡易型救急箱200は、図20に示すような開放状態となって、その内部が露出する。ここに、矢印R2で示すように、頂壁部212及び延長壁部212eを側壁部211に向けて回動して、面ファスナ211a及び212aを再び係止することによって、延長壁部212eは、側壁部211に固定され得る。なお、本変形例の車載用簡易型救急箱200は、救急処置者等が片手に保持できるサイズを有するため、取手は設けられていない。
また、x軸方向で対向する一対の側壁部211の上部には、車載用簡易型救急箱200の内部と外部とを連通する通風口216が各々設けられる。かかる通風口216は、y軸方向に長軸を有する長孔状であり、各通風口216はx軸方向において全体的に重複して配置され、車載用簡易型救急箱200の内部を、その収容物を保持しながら換気する。
また、x軸方向で対向する一対の側壁部211には、FIRST AID等の文字が印字され、延長壁部212e及びそれとy軸方向で対向する側壁部211には、FA等の文字が印字される。かかる文字は、車載用簡易型救急箱200が救急箱であることを示すものである。
より具体的には、図21をも参照すると、x軸方向で対向する一対の側壁部211におけるFIRST AID等の文字は、x軸の正方向側の側壁部211における文字とx軸の負方向側の側壁部211における文字とが、z軸方向について天地が逆となっており、かつ図22をも参照すると、延長壁部212e及びそれとy軸方向で対向する側壁部211におけるFA等の文字は、延長壁部212eにおける文字とそれとy軸方向で対向する側壁部211における文字とが、z軸方向について天地が逆となっている。このように文字の天地を逆にすることにより、救急処置者等が転倒した車両の乗員室内において車載用簡易型救急箱200を観察した場合、正立状態にあるFIRST AIDやFA等の文字を視認する可能性が高まり、車載用簡易型救急箱200の存在やその素性をより簡便かつ確実に確認することができる。
また、頂壁部212には、図10を参照して前述した乗員に関する情報を担持する記録媒体を、IN及びOUTで示すように着脱自在に挿入可能な乗員情報挿入部215が設けられる。かかる乗員情報挿入部215は、その全体が可視光を透過する透明な一枚の塩化ビニル等の樹脂製であり、その矩形輪郭形状の周囲が融着されて頂壁部212に固定されることにより、ポケット部材を構成して、記録媒体が挿入された状態においては、記録媒体が挿入された状態であること及び記録媒体に記録された情報が視認可能である。
但し、乗員情報挿入部215は、切り欠き部215aが形成された一端部においては融着されておらず、記録媒体は、かかる端部を介して着脱自在である。ここに、切り欠き部215aにおいては、乗員情報挿入部215に挿入された記録媒体の一部が露出しているため、かかる記録媒体の露出部分に救急処置者の指等を当てることにより、簡便に記録媒体を取り出すことが可能となる。また、乗員情報挿入部215が、開閉自在な頂壁部212に設けられているため、頂壁部212及び延長壁部212eを開けて、かつソフトパッケージ状の頂壁部212を適宜湾曲させることにより、頂壁部212と乗員情報挿入部215に挿入された記録媒体との間に隙間を生じさせることができ、かかる状態で切り欠き部215aにおける記録媒体の露出部分に救急処置者の指等を当てることにより、より簡便にかかる記録媒体を取り出すことが可能となる。
更に、図23に示すように、本変形例の車載用簡易型救急箱200は、その四隅を構成する側壁部211の角部の各々において、例えば、x軸の負方向側の側壁部211aとy軸の負方向側の側壁部211bとの角部において、z軸に平行に底壁部213に至るまで延在する板厚が減じられた薄肉部Tを有する。かかる薄肉部Tは、x軸の負方向側の側壁部211aとy軸の負方向側の側壁部211bとの角部のみならず、他の3つの角部にも設けられており、計4つのかかる薄肉部Tを、カッター等の切断具でz軸に平行に沿って切り込むことが可能である。
このように4つの薄肉部Tを、z軸に平行に沿って切り込むことにより、各側壁部211は互いに切り離されて、図24に示すように、車載用簡易型救急箱200は簡便に展開されることができる。かかる展開状態の車載用簡易型救急箱200’の底壁部213に、例えば車両の乗員等の腕Mを沿わした状態で、y軸の正方向側の側壁部211、頂壁部212及び延長壁部212eを腕Mの周囲に巻回し、延長壁部212eに設けられた面ファスナ212aを、y軸の負方向側の側壁部211に設けられた面ファスナ211aに係止することにより、腕Mはかかる壁部で巻回されて固定され、添え木を当てられた状態に維持される。つまり、このように四隅の薄肉部Tを切断して、各壁部を腕Mの周囲で巻回して固定することにより、展開状態の車載用簡易型救急箱200’を用いて、簡便に腕Mに添え木を当てることが可能である。
なお、以上において、救急処置者が処置する対象者は、典型的には車両の乗員であるが、もちろんこれに限定されるわけではなく、車両の乗員以外の通行人等も救急処置の対象者となってもかまわない。
また、以上において、車載用簡易型救急箱が適用されるのは、典型的には車両内であるが、車両以外にも、例えば、災害時の避難場所となる役所、学校、駅、空港、ホテル等の建物内に配置してもよく、またその配置場所は、AED(自動体外式除細動器)が設置されている場所等であれば、救急処置者がAEDの設置場所に行けば、かかる救急箱に簡便にたどり着けるので好ましい。また、かかる場合、その建物のドア、窓、壁等に、かかる救急箱の所在を示す表示器を設けてもよい。
なお、本発明は、以上の実施形態に限定されるものではなく、構成要素の種類、個数、材料等は、同等の作用効果を奏するものに適宜置換可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能であることはもちろんである。
以上のように、本実施形態の車載用簡易型救急箱及びそれを用いた救急システムの構成によれば、高価かつ精緻な構成要素を用いることなく、車両衝突時等の緊急時に確実に応急的な救急処置の用に供し得るものであり、その汎用普遍的な性格から広範に救急的な応急処置の用に使用され得るものと期待される。

Claims (22)

  1. 車両に搭載される車載用簡易型救急箱であって、
    外部から実質的に閉ざされた閉空間を画成自在な壁部と、
    前記壁部が提供する面部と、
    前記面部に設けられ、車両に搭乗する可能性のある乗員に関する情報を担持する記録媒体を着脱自在に挿入可能な乗員情報挿入部と、
    を備えた車両に装脱自在に設置可能な車載用簡易型救急箱。
  2. 前記面部は、前記車載用簡易型救急箱の外面部を含み、前記外面部には、前記車載用簡易型救急箱を前記乗員室内に装脱自在に固定する固定部材としての面ファスナが設けられる請求項1に記載の車載用簡易型救急箱。
  3. 前記固定部材として、前記外面部における同一面又は異なった面に複数の面ファスナが設けられる請求項2に記載の車載用簡易型救急箱。
  4. 前記乗員情報挿入部は、前記面部において前記記録媒体の着脱状態が視認可能に設けられる請求項1から3のいずれかに記載の車載用簡易型救急箱。
  5. 前記面部は、前記車載用簡易型救急箱の外面部を含み、前記乗員情報挿入部は、前記外面部に設けられる請求項4に記載の車載用簡易型救急箱。
  6. 前記乗員情報挿入部は、前記記録媒体を視認し得る窓部を備える請求項4又は5に記載の車載用簡易型救急箱。
  7. 前記記録媒体が担持する前記乗員に関する情報は、応急的な救急処置に反映し得る生体情報である請求項1から6のいずれかに記載の車載用簡易型救急箱。
  8. 前記閉空間又は前記面部において、応急的な救急対処法を提示する救急対処情報を担持する請求項1から7のいずれかに記載の車載用簡易型救急箱。
  9. 前記救急対処情報は、前記閉空間において収容された解説冊子に記載された情報である請求項8に記載の車載用簡易型救急箱。
  10. 前記救急対処情報は、前記面部において提示された情報である請求項8に記載の車載用簡易型救急箱。
  11. 前記車載用簡易型救急箱は、前記車両の前記乗員室の略中央部において装脱自在に設置される請求項1から10のいずれかに記載の車載用簡易型救急箱。
  12. 更に、前記車載用簡易型救急箱の所在情報を担持する表示器を備える請求項1から11のいずれかに記載の車載用簡易型救急箱。
  13. 前記表示器は、前記車両の車体に視認可能に装脱自在である請求項12に記載の車載用簡易型救急箱。
  14. 前記表示器は、前記記録媒体及び前記車載用簡易型救急箱と同色相の彩色が施される請求項12又は13に記載の車載用簡易型救急箱。
  15. 前記閉空間には、応急的な救急処置の用に供し得る医薬又は医療用具が収容される請求項1から14のいずれかに記載の車載用簡易型救急箱。
  16. 前記壁部は、開放自在な頂壁部及び前記頂壁部が固定され得る側壁部を含み、前記頂壁部及び前記側壁部は、面ファスナ又は線状ファスナで係止される請求項1から15のいずれかに記載の車載用簡易型救急箱。
  17. 前記壁部は、巻回されて前記閉空間を画成する請求項1から15のいずれかに記載の車載用簡易型救急箱。
  18. 前記乗員情報挿入部に挿入された前記記録媒体と前記乗員情報挿入部とは、協働して抜け止め構造を成す請求項1から17のいずれかに記載された車載用簡易型救急箱。
  19. 前記壁部は、開放自在な頂壁部及び前記頂壁部が延長された延長壁部、並び前記延長壁部が面当たりして固定され得る側壁部を含み、前記延長壁部及び前記側壁部は、面ファスナ又は線状ファスナで係止される請求項1から15のいずれかに記載の車載用簡易型救急箱。
  20. 前記壁部は、互いに対向する1対の側壁部を含み、前記1対の側壁部における上部には、対向する方向で重複して配置される通風口が設けられる請求項1から19のいずれかに記載の車載用簡易型救急箱。
  21. 前記壁部には、互いに対向する1対の側壁部を含み、前記1対の側壁部には、天地が相対的に逆になるように車載用簡易型救急箱を示す文字が印字される請求項1から20のいずれかに記載の車載用簡易型救急箱。
  22. 請求項1から21のいずれかに記載の車載用簡易型救急箱と、
    請求項1又は7に記載の記録媒体と、
    請求項12から14のいずれかに記載の表示器と、
    を備えた救急システム。
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