JPWO2007108558A1 - γ−ポリグルタミン酸含有食品の塩味増強方法 - Google Patents
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Abstract
Description
近年、食塩の量を低減させた飲食品が望まれているが、単に塩化ナトリウム量を低減させただけでは、塩味が弱く、味の厚みが弱く、嗜好性が低くなってしまう傾向がある。そこで、食塩の代替となる塩味増強方法が検討されている。
従来技術として、特許文献1に記載の技術がある。該文献では、γ−アミノ酪酸と、有機酸及び/又はその塩を併用することで飲食品の塩味を増強することが記載されている。そして、その効果として飲食品の風味を良好に維持しつつ、塩味を効果的に増強することができるので、飲食品における塩分添加量を減らすことができること、およびγ−アミノ酪酸の生理活性作用も期待することができることの記載がある。
従来技術として、特許文献2に記載の技術がある。該文献では、酸性アミノ酸、塩基性アミノ酸及びコハク酸またはその塩を併用することを特徴とする飲食品の塩味増強方法が記載されている。また酸性アミノ酸としては、アスパラギン酸、グルタミン酸が記載されている。塩基性アミノ酸としては、アルギニン、リジン、ヒスチジン、オルニチンが記載されている。
従来技術として、特許文献3に記載の技術がある。該文献では、塩化カリウムと、塩化アンモニウムと、乳酸カルシウムと、L−アスパラギン酸ナトリウムを特定の比率で配合することで塩味の質を向上させ、更にL−グルタミン酸塩および/または核酸系呈味を特定の比率で配合することで塩化カリウムの刺激味等も改善させ、食塩の代替物として使用できることが記載されている。
従来技術として、特許文献4に記載の技術がある。該文献では、酸性ペプチドを用いる飲食品の食塩味増強法が記載されている。また、更にアルギニンなどの塩基性物質を添加する食塩味増強法の記載がある。また、更にコハク酸を添加する食塩味増強法の記載もある。本文献では、塩化カリウムが食塩味の他に苦みを有することを述べている。
ところで、アミノ酸の一種であるグルタミン酸が複数結合したγ−ポリグルタミン酸は、自然界では納豆菌が発酵のプロセスで作ることが知られている。γ−ポリグルタミン酸には、カルシウムの吸収促進効果や、その他のいくつかの有利な効果が見いだされている。そこでγ−ポリグルタミン酸を広く利用することも求められている。
特許文献1では、γ−アミノ酪酸を用いる必要があり、添加量が多すぎると飲食品にγ−アミノ酪酸や有機酸の有する好ましくない風味が付与されてしまうことの記載がある。特許文献2では、酸性アミノ酸、塩基性アミノ酸、コハク酸またはその塩を用いる必要がある。特許文献3では、塩化カリウムと、塩化アンモニウムと、乳酸カルシウムと、L−アスパラギン酸ナトリウムと、L−グルタミン酸塩および/または核酸系呈味物質という多数の物質をそれぞれ特定の比率で使用する必要がある。特許文献4では、酸性ペプチドを用いる必要がある。これらの文献記載の技術では、各文献記載の必須成分を用いることで、味や物性に制限が加えられてしまう。また添加物質以外の作用により塩味増強作用を見いだしたものではない。
本発明者らは、上記課題解決のために鋭意研究した結果、喫食時の食品のpHが一定の範囲にあり、γ−ポリグルタミン酸を所定濃度とすることで塩味が増強され、また味の厚みにも影響を与えることを見いだし、本発明を完成した。すなわち本発明は、(1)喫食時の食品が、pH4.5〜8であり、γ−ポリグルタミン酸濃度が0.01〜5%となるように調整する塩味増強方法であり、(2)喫食時の食品が、pH4.0〜8であり、γ−ポリグルタミン酸濃度が0.01〜5%であり、塩化カリウムが0.01〜5%となるように調整する塩味増強方法であり、(3)pH調整剤としてリン酸水素二カリウムが含まれている(1)又は(2)記載の塩味増強方法であり、(4)pH調整剤として水酸化カリウムが含まれている(1)又は(2)記載の塩味増強方法であり、(5)pH調整剤としてクエン酸三ナトリウムが含まれている(1)又は(2)記載の塩味増強方法であり、(6)喫食時の食品が、pH4.5〜8であり、γ−ポリグルタミン酸濃度が0.01〜5%となるように調整するために用いられる、γ−ポリグルタミン酸を含む塩味増強剤であり、(7)喫食時の食品が、pH4.0〜8であり、γ−ポリグルタミン酸濃度が0.01〜5%であり、塩化カリウムが0.01〜5%となるように調整するために用いられる、γ−ポリグルタミン酸と塩化カリウムを含む塩味増強剤であり、(8)喫食時の食品が、pH4.0〜8であり、γ−ポリグルタミン酸濃度が0.01〜5%であり、塩化カリウムが0.01〜5%となるように調整するために用いられる、γ−ポリグルタミン酸と塩化カリウムとpH調整剤を含む塩味増強剤に関わるものである。
本発明において、γ−ポリグルタミン酸とは、構成アミノ酸がグルタミン酸であり、γ位のカルボキシル基でペプチド結合している高分子化合物を指す。ポリ−γ−グルタミン酸と呼ばれることもあるが、本発明では特に断りがない限りγ−ポリグルタミン酸という。
本発明において、喫食時の食品とは、塩味増強が求められる食品を喫食するときの状態をいい、濃縮スープであれば、濃縮スープを所定量で希釈してスープ濃度を喫食状態に戻したスープを意味する。また、ラーメンスープであれば、スープのpHやγ−ポリグルタミン酸濃度が本発明の範囲にあることを意味する。
本発明において、pHとは喫食時の食品のpHを意味する。よって塩味増強剤自体は粉末、顆粒、錠剤、液体、またはゲル状等とすることができる
なお、これらの各構成の任意の組み合わせや、本発明の表現を方法、装置などの間で変換したものも本発明の態様として有効である。
本発明によれば、喫食時の食品のpHが一定の範囲にあり、γ−ポリグルタミン酸を所定濃度とすることで食品の塩味を増強することができる。
本発明の塩味増強方法では、喫食時の食品のpHが4.0〜8にあることが特徴である。ここで、pHは味の観点からは、8以下が好ましく、7以下が更に好ましい。また同様に味の観点からは、pHは4.0以上が好ましく、4.5以上が更に好ましく、5.5以上が更に好ましい。γ−ポリグルタミン酸と塩化カリウムを併用するとpHが4.0でも塩味増強効果が見られるため好ましい。これらのpH範囲外でも多少の効果は発現するが、特にpHが低い場合は酸味等の課題が生じ、糖類等を含有せしめる等の味の調整が必要となる。またpHの調整方法には特に限定はなく、一般にリン酸水素二カリウム、クエン酸三ナトリウム、水酸化カリウム、重炭酸ナトリウム、リン酸三ナトリウム等が挙げられる。その中でも特に、リン酸水素二カリウム、水酸化カリウムを用いると、塩味の強さ、味、取り扱いの点で特に好ましい。またクエン酸三ナトリウムを用いても塩味の強さの点で好ましいが、取り扱いの点ではリン酸水素二カリウム、水酸化カリウムの方がより好ましい。
また、本発明の塩味増強方法では、γ−ポリグルタミン酸濃度が食品に対し0.01〜5%であることも特徴である。ここでγ−ポリグルタミン酸濃度は、塩味増強の効果の観点では、食品に対し0.01%以上であることが好ましく、0.1%以上であることが更に好ましい。またγ−ポリグルタミン酸濃度は、味のバランスの観点では、食品に対し5%以下であることが好ましく、1%以下が更に好ましい。
本発明に用いられるγ−ポリグルタミン酸は、γ−ポリグルタミン酸またはその塩を意味する。γ−ポリグルタミン酸は一般にナトリウム塩として得られるが、カリウム塩、カルシウム塩およびマグネシウム塩等の他の金属塩あるいはフリーのポリグルタミン酸であってもよい。
本発明において、γ−ポリグルタミン酸の重量平均分子量は、生理機能の観点では、3000以上とすることが好ましく、5000以上とすることが更に好ましく、1万以上とすることがより一層好ましい。また同様の観点から、重量平均分子量は、300万以下とすることが好ましく、100万以下とすることが更に好ましく、10万以下とすることがより一層好ましい。γ−ポリグルタミン酸の重量平均分子量は、たとえば光散乱法により測定される。
本発明に用いられるγ−ポリグルタミン酸は納豆の粘質物中のγ−ポリグルタミン酸を抽出して用いてもよく、納豆菌等のバチリス属の菌体外に分泌するγ−ポリグルタミン酸を用いてもよい。また、納豆粘質物中の、あるいは納豆菌が同時に分泌するレバンを含んでいても何ら支障がない。また、所定の分子量のγ−ポリグルタミン酸を得るには、当該分子量より大きいγ−ポリグルタミン酸を酸あるいはγ結合を分解する腸内には存在しない特殊な酵素により低分子化する方法と、納豆菌等の培養により当該分子量のγ−ポリグルタミン酸を分泌させる方法があるが、そのどちらのγ−ポリグルタミン酸を用いても何ら影響しない。
本発明ではγ−ポリグルタミン酸を利用することも、課題解決の重要な構成要件の一つである。γ−ポリグルタミン酸を用いることで、ミネラルの吸収を促進するなどの効果が期待できるため、単に塩味増強だけでなく、健康機能性食品等の用途に特に適したものとなる。
本発明では、更に塩化カリウムを添加することが塩味増強の観点から好ましい。ここで塩化カリウム濃度は、塩味増強の効果の観点では、食品に対し0.01%以上であることが好ましく、0.1%以上であることが更に好ましい。また塩化カリウム濃度は、味のバランスの観点では、食品に対し5%以下であることが好ましく、1%以下が更に好ましい。また詳細な原因は不明であるが、驚くべきことにγ−ポリグルタミン酸と塩化カリウムを併用して用いた場合には、単なる相加効果でなく、相乗効果が見いだされた。これは、塩化カリウムの持つ塩味にγ−ポリグルタミン酸の酸味やコク味付与的な効果が働き、塩味を強めたり、風味をエンハンスしているのではないかと推測される。
本発明には、食品の塩味を増強するために用いられる塩味増強剤も含まれる。塩味増強剤にγ−ポリグルタミン酸を含むことで、所定の食品に用いたときに塩味を増強することができる。本発明において、塩味増強剤自体は粉末、顆粒、錠剤、液体、またはゲル状等とすることができる。また塩味増強剤の原料としてγ−ポリグルタミン酸以外にもpH調整剤を入れておくことで、喫食時のpHが安定するという点でも好ましい。
以上、本発明を実施形態に基づいて説明した。これらはあくまで例示であり、種々の変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
(ラーメンスープの10倍濃縮品の調製)
醤油(「特選丸大豆しょうゆ」キッコーマン(株)製)40重量部と、食塩8.6重量部と、グラニュー糖、動物エキス(「ポークAO、チキンAO」味の素(株)製)、グルタミン酸ナトリウム(「味の素」味の素(株)製)、胡椒(「ホワイトペッパー」(株)ギャバン製)等の調味料7.7重量部に、残量として水を入れて合計で100重量部として、ラーメンスープの10倍濃縮品を作成した。このときの食塩濃度は15%であった。
(標準品)
前述のラーメンスープの10倍濃縮品10重量部に水90重量部を加えたものを標準品とした。本発明における比較例や実施例の官能評価はこの標準品を基準にした。このときの食塩濃度は1.5%であった。
(減塩20%となるラーメンスープの10倍濃縮品の調製)
ラーメンスープの10倍濃縮品の調製において、食塩8.6重量部の代わりに食塩5.6重量部としたものを、減塩20%となるラーメンスープの10倍濃縮品とした。このときの食塩濃度は12%であった。
(比較例1)
前述の減塩20%となるラーメンスープの10倍濃縮品10重量部に水を加えて、合計を100重量部としたものを比較例1とした。このときの食塩濃度は1.2%であった。
(比較例2)
前述の減塩20%となるラーメンスープの10倍濃縮品10重量部にγ−ポリグルタミン酸0.6重量部と水を加えて合計を100重量部としたものを比較例2とした。本発明において、γ−ポリグルタミン酸は「カルテイク(登録商標)」(味の素株式会社製)を使用した。
(ラーメンスープへのγ−ポリグルタミン酸添加における、pHが塩味の強さに与える影響について)
(実施例1)
前述の減塩20%となるラーメンスープの10倍濃縮品10重量部にγ−ポリグルタミン酸0.6重量部と水を加え、リン酸水素二カリウムをpHが5.6になるまで0.258重量部加え、合計で100重量部としたものを実施例1とした。
(実施例2)
前述の減塩20%となるラーメンスープの10倍濃縮品10重量部にγ−ポリグルタミン酸0.6重量部と水を加え、クエン酸三ナトリウムをpHが5.6になるまで0.9重量部加え、合計で100重量部としたものを実施例2とした。
比較例1、比較例2、実施例1、実施例2の配合を表1に示す。
本発明における官能評価は、「シェッフェの一対比較法」で行った。具体的には、標準品に対して、サンプルの塩味、味の厚みを官能的に評価した。官能評価スケールは「弱い」を−2点、「強い」を2点として、0.5点刻みとした。また、総合評価は、塩味の強さ、味の厚み、酸味の強さ、γ−ポリグルタミン酸を摂取できるかについて、総合的に評価し、以下の基準で判断した。◎:顕著に優れている。○:優れている。△:好ましくない。×:顕著に好ましくない。
以下、本発明において官能評価は、特に記載がない場合には本方法で実施した。
比較例1、比較例2、実施例1、実施例2について塩味の強さ、味の厚み、総合評価について、n=10で官能評価を行った。官能評価の結果を表2に示す。
(pH5.6のラーメンスープへのγ−ポリグルタミン酸添加における、塩化カリウムが塩味の強さに与える影響について)
(比較例3)
前述の減塩20%となるラーメンスープの10倍濃縮品10重量部に塩化カリウム0.6重量部と水を加え、リン酸水素二カリウムをpHが5.6になるまで0.004重量部加え、合計で100重量部としたものを比較例3とした。
(実施例3)
前述の減塩20%となるラーメンスープの10倍濃縮品10重量部にγ−ポリグルタミン酸0.6重量部と塩化カリウム0.6重量部と水を加え、リン酸水素二カリウムをpHが5.6になるまで0.285重量部加え、合計で100重量部としたものを実施例3とした。
(実施例4)
前述の減塩20%となるラーメンスープの10倍濃縮品10重量部にγ−ポリグルタミン酸0.6重量部と塩化カリウム0.6重量部と水を加え、水酸化二カリウムをpHが5.6になるまで0.081重量部加え、合計で100重量部としたものを実施例4とした。
比較例1、比較例3、実施例1、実施例3、実施例4の配合を表3に示す。
比較例1、比較例3、実施例1、実施例3、実施例4について塩味の強さ、味の厚み、総合評価について、n=10(実施例4はn=4)で官能評価を行った。官能評価の結果を表4に示す。
(pH5.6のラーメンスープへのγ−ポリグルタミン酸添加における、アルギニンが塩味の強さに与える影響について)
(実施例5)
前述の減塩20%となるラーメンスープの10倍濃縮品10重量部にγ−ポリグルタミン酸0.6重量部とアルギニン0.15重量部と水を加え、リン酸水素二カリウムをpHが5.6になるまで0.110重量部加え、合計で100重量部としたものを実施例5とした。
(実施例6)
前述の減塩20%となるラーメンスープの10倍濃縮品10重量部にγ−ポリグルタミン酸0.6重量部と塩化カリウム0.6重量部とアルギニン0.15重量部と水を加え、リン酸水素二カリウムをpHが5.6になるまで0.1重量部加え、合計で100重量部としたものを実施例6とした。
実施例3、実施例5、実施例6の配合を表5に示す。
実施例3、実施例5、実施例6について塩味の強さ、味の厚み、総合評価について、n=10(実施例6のみn=2)で官能評価を行った。官能評価の結果を表6に示す。
(pH5.6のラーメンスープへのγ−ポリグルタミン酸と塩化カリウム添加における、γ−ポリグルタミン酸と塩化カリウム濃度が塩味の強さに与える影響について)
(実施例7)
前述の減塩20%となるラーメンスープの10倍濃縮品10重量部にγ−ポリグルタミン酸0.06重量部と塩化カリウム0.06重量部と水を加え、リン酸水素二カリウムをpHが5.6になるまで0.029重量部加え、合計で100重量部としたものを実施例7とした。
(実施例8)
前述の減塩20%となるラーメンスープの10倍濃縮品10重量部にγ−ポリグルタミン酸1.2重量部と塩化カリウム1.2重量部と水を加え、リン酸水素二カリウムをpHが5.6になるまで0.527重量部加え、合計で100重量部としたものを実施例8とした。
比較例1、実施例7、実施例3、実施例8の配合を表7に示す。
比較例1、実施例7、実施例3、実施例8について塩味の強さ、味の厚み、酸味の強さ、総合評価について、n=4(実施例3のみn=10)で官能評価を行った。官能評価の結果を表8に示す。
Claims (8)
- 喫食時の食品が、pH4.5〜8であり、γ−ポリグルタミン酸濃度が0.01〜5%となるように調整する塩味増強方法。
- 喫食時の食品が、pH4.0〜8であり、γ−ポリグルタミン酸濃度が0.01〜5%であり、塩化カリウムが0.01〜5%となるように調整する塩味増強方法。
- pH調整剤としてリン酸水素二カリウムが含まれている請求項1又は2記載の塩味増強方法。
- pH調整剤として水酸化カリウムが含まれている請求項1又は2記載の塩味増強方法。
- pH調整剤としてクエン酸三ナトリウムが含まれている請求項1又は2記載の塩味増強方法。
- 喫食時の食品が、pH4.5〜8であり、γ−ポリグルタミン酸濃度が0.01〜5%となるように調整するために用いられる、γ−ポリグルタミン酸を含む塩味増強剤。
- 喫食時の食品が、pH4.0〜8であり、γ−ポリグルタミン酸濃度が0.01〜5%であり、塩化カリウムが0.01〜5%となるように調整するために用いられる、γ−ポリグルタミン酸と塩化カリウムを含む塩味増強剤。
- 喫食時の食品が、pH4.0〜8であり、γ−ポリグルタミン酸濃度が0.01〜5%であり、塩化カリウムが0.01〜5%となるように調整するために用いられる、γ−ポリグルタミン酸と塩化カリウムとpH調整剤を含む塩味増強剤。
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