JPWO2007055053A1 - オフセット調整回路 - Google Patents

オフセット調整回路 Download PDF

Info

Publication number
JPWO2007055053A1
JPWO2007055053A1 JP2007544066A JP2007544066A JPWO2007055053A1 JP WO2007055053 A1 JPWO2007055053 A1 JP WO2007055053A1 JP 2007544066 A JP2007544066 A JP 2007544066A JP 2007544066 A JP2007544066 A JP 2007544066A JP WO2007055053 A1 JPWO2007055053 A1 JP WO2007055053A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
output
circuit
value
offset
converter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2007544066A
Other languages
English (en)
Inventor
正美 船橋
正美 船橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Publication of JPWO2007055053A1 publication Critical patent/JPWO2007055053A1/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N25/00Circuitry of solid-state image sensors [SSIS]; Control thereof
    • H04N25/60Noise processing, e.g. detecting, correcting, reducing or removing noise
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N5/00Details of television systems
    • H04N5/14Picture signal circuitry for video frequency region
    • H04N5/16Circuitry for reinsertion of dc and slowly varying components of signal; Circuitry for preservation of black or white level
    • H04N5/18Circuitry for reinsertion of dc and slowly varying components of signal; Circuitry for preservation of black or white level by means of "clamp" circuit operated by switching circuit
    • H04N5/185Circuitry for reinsertion of dc and slowly varying components of signal; Circuitry for preservation of black or white level by means of "clamp" circuit operated by switching circuit for the black level
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N23/00Cameras or camera modules comprising electronic image sensors; Control thereof
    • H04N23/70Circuitry for compensating brightness variation in the scene
    • H04N23/76Circuitry for compensating brightness variation in the scene by influencing the image signals
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N25/00Circuitry of solid-state image sensors [SSIS]; Control thereof
    • H04N25/60Noise processing, e.g. detecting, correcting, reducing or removing noise
    • H04N25/63Noise processing, e.g. detecting, correcting, reducing or removing noise applied to dark current
    • H04N25/633Noise processing, e.g. detecting, correcting, reducing or removing noise applied to dark current by using optical black pixels
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N25/00Circuitry of solid-state image sensors [SSIS]; Control thereof
    • H04N25/60Noise processing, e.g. detecting, correcting, reducing or removing noise
    • H04N25/67Noise processing, e.g. detecting, correcting, reducing or removing noise applied to fixed-pattern noise, e.g. non-uniformity of response
    • H04N25/671Noise processing, e.g. detecting, correcting, reducing or removing noise applied to fixed-pattern noise, e.g. non-uniformity of response for non-uniformity detection or correction

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Analogue/Digital Conversion (AREA)
  • Transforming Light Signals Into Electric Signals (AREA)
  • Amplifiers (AREA)
  • Facsimile Image Signal Circuits (AREA)
  • Picture Signal Circuits (AREA)

Abstract

AD変換器102からの16画素分の出力値の平均値をAD出力平均値演算回路103で求め、前記平均値と第1のAD出力基準値との差の値を減算器105で求める。前記差の値をデータ保持回路108と減算器109からなるデジタル積分回路で積分して得たオフセット補正値から、DA変換器111とオフセット電圧発生回路112とによってオフセット補正電圧を発生させ、増幅器101のオフセットを補正するアナログオフセット補正と、AD変換器102の出力値に所定の値を加算器113bで加算することによってオフセット量を補正するデジタルオフセットとを、前記差の値に応じて、クリップ回路106で使い分ける。

Description

本発明は、増幅器出力等のオフセット補正を行うオフセット調整回路に関するものである。
例えばビデオや、カメラといったアナログ画像信号を扱う回路では、イメージセンサー出力を処理するアナログフロントエンド回路において、黒レベル調整や増幅器オフセット調整のためにオフセット調整回路が設けられる場合がある。
このようなオフセット調整回路としては、AD変換後の増幅器出力と所定の基準値との差をアナログ積分回路で積分することによって、所望のクランプ電圧(増幅器のオフセットを調整するための制御信号として用いられる)を発生し、増幅器の出力オフセット調整(クランプ調整)を行うように構成された回路が知られている(例えば特許文献1を参照)。この回路は、ビデオ信号処理における黒レベルクランプ回路の例である。
また、上記のアナログ積分回路の代わりに、デジタル積分回路を用いるものもある(例えば特許文献2を参照)。デジタル積分回路を用いたオフセット調整回路では、AD変換後の増幅器出力と所定の基準値との差をデジタル積分し、さらに積分結果をDA変換器でアナログ信号に変換することによって、所望のクランプ電圧を発生している。
特開平5−153428号公報 特開2000−224440号公報
しかしながら、アナログ積分回路を用いたオフセット調整回路を半導体回路として構成するには、アナログ積分回路を構成するための抵抗素子や容量素子を半導体回路の外部に設けなければならない場合があり、部品実装点数が増大するという問題があった。また、抵抗素子や容量素子を半導体回路に内蔵できた場合においても、アナログ積分回路の時定数が固定されてしまい、電源投入時など制御が安定化するまでに、ある程度の時間が必要なうえ、素子を内蔵した分だけ半導体回路の面積が増加するという問題があった。
これに対し、デジタル積分回路を用いたオフセット調整回路では、積分回路がデジタル化されたことでオフセット調整回路としては面積が小さくなるうえ、時定数の最適制御が可能となるので、アナログ積分回路を用いたものと比較して回路の安定性が増す。
しかし、デジタル積分回路を用いたオフセット調整回路では、クランプ電圧を発生するために、デジタル積分の結果をDA変換器でアナログ信号に変換する必要がある。そのため、今後更にAD変換器の高分解能化が進んだ場合に、DA変換器もAD変換器と同様に高分解能化の必要があり、回路構成が複雑かつ大規模になるという問題に直面する。
上記のオフセット調整回路が利用されるビデオやカメラといった機器は、近年では更なる小型軽量化、低消費電力化が進んでいる。特にカメラにおいては、携帯電話搭載カメラやコンパクトデジタルカメラ等へ普及し、更なる小型化・低消費電力化の要求は避けることができない。しかも、年々更なる高性能化が要求されており、携帯電話カメラにいたっては、コンパクトデジタルカメラと変わらない性能が要求されている。
こうした小型機器にカメラモジュールを組み込む場合、外付け部品は小型化の障害となり、さらに、回路規模が増大して消費電力が増えるとバッテリーが長持ちしなくなるため、上記従来のオフセット調整回路ではこれらの要求を満たせない。
本発明は、前記の問題に着目してなされたものであり、回路規模を増大させることなく、オフセット補正精度と安定性を向上できるオフセット調整回路を提供することを目的としている。
前記の課題を解決するため、本発明の一態様は、
入力されたオフセット補正電圧に応じて出力のオフセット量の補正が可能な増幅器と、
前記増幅器の出力をデジタル値に変換するAD変換器と、
前記AD変換器の出力値を所定回数サンプリングして算出した平均値であるAD出力平均値を出力するAD出力平均値演算回路と、
所定の出力基準値から前記AD出力平均値を減算した値を出力する減算回路と、
前記増幅器に対するオフセット補正量を示す第1の補正情報、および前記AD変換器の出力に対するオフセット補正量を示す第2の補正情報を生成するクリップ回路と、
前記第1の補正情報をデジタル積分した値であるオフセット補正値を出力するデジタル積分回路と、
前記オフセット補正値をアナログ信号に変換して出力するDA変換器と、
前記DA変換器が出力したアナログ信号を所定の電圧に変換して、前記オフセット補正電圧として前記増幅器に出力するオフセット電圧発生回路と、
前記第2の補正情報と前記AD変換器の出力値とを加算して出力する加算回路と、
を備えたことを特徴とする。
これにより、増幅器の出力に対するオフセット補正(アナログオフセット補正)とAD変換器の出力に対するオフセット補正(デジタルオフセット補正)とが使い分けられるので、前記AD変換器の高分解能化が行われても、デジタル積分結果のDA変換に用いるDA変換器の分解能を前記AD変換器の分解能よりも小さくできる。すなわち、回路規模の小型化や低消費電力化に貢献できる。
また、本発明の一態様は、
上記のオフセット調整回路であって、
さらに、前記加算回路の出力に対して所定の出力補正値を加算した値を出力する加算回路を備えていることを特徴とする。
これにより、オフセット調整回路の出力基準値を任意の値に設定できる。
また、本発明の一態様は、
上記のオフセット調整回路であって、
前記クリップ回路は、前記減算回路の出力に応じて、前記第1の補正情報および第2の補正情報を生成するように構成されていることを特徴とする。
これにより、出力基準値とAD変換器の出力値との差に応じて、アナログオフセット補正とデジタルオフセット補正とが使い分けられる。
また、本発明の一態様は、
入力されたオフセット補正電圧に応じて出力のオフセット量の補正が可能な増幅器と、
前記増幅器の出力をデジタル値に変換するAD変換器と、
前記AD変換器の出力値を所定回数サンプリングして算出した平均値である第1のAD出力平均値を出力する第1のAD出力平均値演算回路と、
所定の出力基準値から前記第1のAD出力平均値を減算した値を出力する第1の減算回路と、
前記増幅器に対するオフセット補正量を示す第1の補正情報、および前記AD変換器の出力に対するオフセット補正の要否を示す第2の補正情報を生成するクリップ回路と、
前記第1の補正情報をデジタル積分した値であるオフセット補正値を出力する第1のデジタル積分回路と、
前記オフセット補正値をアナログ信号に変換するDA変換器と、
前記DA変換器が出力したアナログ信号を所定の電圧に変換して、前記オフセット補正電圧として前記増幅器に出力するオフセット電圧発生回路と、
一方の加算入力値として、前記AD変換器の出力値が入力される加算回路と、
前記加算回路の出力値を所定回数サンプリングして算出した平均値である第2のAD出力平均値を出力する第2のAD出力平均値演算回路と、
前記出力基準値から前記第2のAD出力平均値を減算した値を出力する第2の減算回路と、
前記第2の補正情報に応じて、前記第2の減算回路の出力をデジタル積分して、前記加算回路に他方の加算入力値として出力する第2のデジタル積分回路と、
を備えたことを特徴とする。
これにより、出力基準値とAD変換器の出力値との差が積分されるので、より安定的にデジタルオフセット補正を行うことが可能になる。
また、本発明の一態様は、
上記のオフセット調整回路であって、
前記オフセット電圧発生回路は、前記AD変換器のリファレンス電圧もしくはリファレンス電圧発生源の電圧に応じて、前記オフセット補正電圧を発生するように構成されていることを特徴とする。
これにより、オフセット電圧発生回路は、AD変換器のリファレンス電圧(もしくは、リファレンス電圧発生源回路)を基にオフセット補正電圧を発生させるので、オフセット電圧発生回路の出力電圧とAD変換器のリファレンス電圧の相対的ばらつきが軽減され、オフセット調整回路の補正精度・安定性が向上する。
また、本発明の一態様は、
上記のオフセット調整回路であって、
前記AD出力平均値演算回路は、
出力する平均値を保持するデータ保持回路と、
入力されたデータを所定範囲の値にクリップするAD出力クリップ回路と、
前記AD出力クリップ回路から所定回数連続して入力されたデータの平均値を算出する第1の平均演算回路と、
前記データ保持回路に保持されている平均値と前記第1の平均演算回路が算出した平均値との平均値を求めて、前記データ保持回路に保持させるとともに出力する第2の平均演算回路とを備えていることを特徴とする。
また、本発明の一態様は、
上記のオフセット調整回路であって、
前記第1のAD出力平均値演算回路、および第2のAD出力平均値演算回路は、それぞれ、
出力する平均値を保持するデータ保持回路と、
入力されたデータを所定範囲の値にクリップするAD出力クリップ回路と、
前記AD出力クリップ回路から所定回数連続して入力されたデータの平均値を算出する第1の平均演算回路と、
前記データ保持回路に保持されている平均値と前記第1の平均演算回路が算出した平均値との平均値を求めて、前記データ保持回路に保持させるとともに出力する第2の平均演算回路とを備えていることを特徴とする。
これらにより、AD出力平均値の算出の際に、前回のAD出力平均値と相関を持たせられるので、例えば増幅器の入力に突発的にノイズが載った場合等に、その影響を少なくすることができる。
本発明によれば、回路規模を増大させることなく、オフセット補正精度と安定性を向上できる。
図1は、実施形態1に係るオフセット調整回路の構成を示すブロック図である。 図2は、イメージセンサーの画素領域の構成を示す図である。 図3は、オフセット調整回路の駆動タイミングを示す図である。 図4は、DA設定値に対するAD出力のオフセット補正量の関係を示す図である。 図5は、AD出力平均値演算回路103の構成を示すブロック図である。 図6は、クリップ回路の入出力特性を示す図である。 図7は、図4の一部を拡大した図である。 図8は、アナログオフセット補正およびデジタルオフセット補正が行われた場合の信号のレベル変化を示す図である。 図9は、実施形態2に係るオフセット調整回路の構成を示すブロック図である。
符号の説明
100 オフセット調整回路
101 増幅器
102 AD変換器
103 AD出力平均値演算回路
103a NOR回路
103b クリップ回路
103c 画素加算平均演算回路
103d 加算平均演算回路
103e データ保持回路
104 AD出力目標値用レジスタ
105 減算器
106 クリップ回路
107 割り算器
108 データ保持回路
109 減算器
110 リファレンス電圧モニター
111 DA変換器
112 オフセット電圧発生回路
113 デジタルオフセット補正回路
113a 補正値用レジスタ
113b 加算器
114 デジタルクランプ回路
114a 出力基準コード設定値レジスタ
114b 加算器
200 オフセット調整回路
201 クリップ回路
202 デジタルオフセット補正回路
202a 加算器
202b AD出力平均値演算回路
202c 減算器
202d 割り算器
202e データ保持回路
202f 加算器
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
《発明の実施形態1》
図1は、本発明の実施形態1に係るオフセット調整回路100の構成を示すブロック図である。オフセット調整回路100は、デジタルカメラなどにおいて、イメージセンサーの信号を信号処理するアナログフロントエンド回路の一部として用いられる。
イメージセンサーの信号処理を行うにあたり重要な要素の一つは、常に黒レベル基準が一定になるように出力をクランプすることである。オフセット調整回路100は、イメージセンサーから出力される黒レベル信号のAD変換出力値を一定の値にクランプする目的で使用される。
なお、黒レベル信号とは、イメージセンサーにおいてOB画素領域と呼ばれる画素の出力信号である(図2を参照)。また、オフセット調整回路100がオフセット補正動作を行うのは、図3に示すようにHighレベル(以下Hレベルと略記)のクランプパルスが出力されている期間である。オフセット調整回路100では、クランプパルスがHレベルの期間にOB画素領域から出力された信号のAD変換器出力が常に所定の出力基準値(以下、第1のAD出力基準値と呼ぶ)になるように、出力のオフセットを補正する。
(オフセット調整回路100の構成)
オフセット調整回路100は、図1に示すように、増幅器101(図中ではGCAと略記)、AD変換器102(図中ではADCと略記)、AD出力平均値演算回路103、AD出力目標値用レジスタ104、減算器105、クリップ回路106、割り算器107、データ保持回路108、減算器109、リファレンス電圧モニター110、DA変換器111(図中ではDACと略記)、オフセット電圧発生回路112、デジタルオフセット補正回路113、およびデジタルクランプ回路114を備えて構成されている。
増幅器101は、入力端子から入力された信号を増幅する可変利得増幅器であり、オフセット電圧発生回路112から入力されたオフセット補正電圧(後述)に応じて、出力のオフセットを調整するようになっている。
AD変換器102は、増幅器101の出力をAD変換して出力するようになっている。本実施形態では、AD変換器102の分解能は12bitである。
AD出力平均値演算回路103は、AD変換器102から出力された16画素分の出力(各画素の出力は12bit出力)のそれぞれを所定の範囲の値にクリップするとともに、クリップ後の16画素分の出力の平均値(以下、AD出力平均値と呼ぶ)を出力するようになっている。
ここで、本実施形態における、AD変換器102の出力でのオフセット調整範囲が、図4に示すように±512LSBであるとすれば、これを超える範囲のAD出力平均値が発生した場合はオフセット調整範囲外となる。そのためAD出力平均値演算回路103は、AD変換器102の12bit出力の全てを用いて演算処理を行う必要はなく、下位bitを切り出して演算処理を行えばよい。本実施形態では、AD出力平均値演算回路103が平均値演算に用いるのは、具体的には、AD変換器102の12bit出力のうち下位10bitのデータである。
このように、平均値演算に用いるbit幅は、オフセット調整回路の調整範囲による。例えば、±1023LSBまでのオフセット調整を可能にするには、平均値演算に用いるbit幅も増やす必要がある。
AD出力平均値演算回路103は、詳しくは、図5に示すように、NOR回路103a、クリップ回路103b、画素加算平均演算回路103c、加算平均演算回路103d、およびデータ保持回路103eを備えて構成されている。
NOR回路103aは、AD変換器102の上位2bitのデータが入力され、出力がクリップ回路103bに接続されている。これによりNOR回路103aは、AD変換器102の出力した値が1023を超えた場合に、Lowレベル(以下、Lレベルと略記)の信号をクリップ回路103bに出力する。
クリップ回路103bは、画素加算平均演算回路103cに入力するデータを1023以下の値にクリップするようになっている。詳しくは、クリップ回路103bはAD変換器102の下位10bitのデータが入力され、AD変換器102の出力が1023を超えた場合(具体的にはNOR回路103aの出力がLレベルの場合)に、1023を画素加算平均演算回路103cに出力するとともに、AD変換器102の出力値が1023以下の場合に、AD変換器102の下位10bitのデータを画素加算平均演算回路103cに出力するようになっている。
画素加算平均演算回路103cは、16画素分の画素加算平均演算回路103cの出力の平均値を求めるようになっている。
加算平均演算回路103dは、データ保持回路103eに保持されている値と画素加算平均演算回路103cの出力との平均値を求めるようになっている。例えば、加算平均演算回路103dの初期値が0、今回の画素加算平均演算回路103cの出力が100だとした場合、加算平均演算回路103dの出力値(すなわちAD出力平均値演算回路103の出力値)は50となる。次の画素加算平均演算回路103cの出力が150だとした場合、AD出力平均値演算回路103の出力は100となる。
データ保持回路103eは、加算平均演算回路103dの出力(動作開始時など、加算平均演算回路103dからの出力がまだない場合は、所定の初期値)を保持して、加算平均演算回路103dに帰還するようになっている。
以上のクリップ回路103b、画素加算平均演算回路103c、加算平均演算回路103d、およびデータ保持回路103eの出力はそれぞれ10bitである。
AD出力目標値用レジスタ104は、第1のAD出力基準値を保持するようになっている。本実施形態においては、第1のAD出力基準値は固定値である。
減算器105は、AD出力平均値演算回路103の出力から第1のAD出力基準値(AD出力目標値用レジスタ104に保持されている)を減算し、その結果をクリップ回路106に出力するようになっている。
クリップ回路106は、減算器105の出力を所定の値にクリップした値をAポートから割り算器107に出力するとともに、Bポートからデジタルオフセット補正回路113に出力するようになっている。具体的にはクリップ回路106の出力特性は、例えば図6に示すように設定される。図6におけるCがクリップ設定値である。図6に示すように、減算器105の出力が±Cの範囲よりも大きい場合(減算器105の出力<−C、または+C<減算器105の出力)は、クリップ回路106はAポートから減算器105のデータを出力し、Bポートから0を出力する。また、減算器105の出力が±Cの範囲内(−C≦減算器105の出力≦+C)の場合には、クリップ回路106は、Aポートから0を出力し、Bポートから減算器105のデータを出力する。このようにして、DA変換器111を用いた補正の範囲に不感帯を設けることができる。
上記のCの値は、例えば減算器105にレジスタを設けることにより任意の値に設定可能である。この設定値によってオフセット調整回路の動作安定性が決定される。
以上のAD出力目標値用レジスタ104、減算器105、およびクリップ回路106の出力は10bitである。
割り算器107は、クリップ回路106の出力(10bit)を8bitに変換して出力するようになっている。具体的には、10bit出力の上位8bitを下へ2bitシフトさせる。割り算器107におけるシフト量は、DA変換器111への設定値とAD変換器102の出力値の関係に応じて決める必要がある。例えば、後述するようにDA変換器111の設定値とAD変換器102の出力値の関係が1:4であれば、クリップ回路106の出力値を4以上の値でわり算する必要がある。
データ保持回路108は、DA変換器111への設定値(すなわち減算器109の出力値)を保持するようになっている。
減算器109は、データ保持回路108で保持されている値(すなわち前回のDA変換器111への設定値)から今回の割り算器107の出力値を減算し、減算結果(以下、オフセット補正値と呼ぶ)をDA変換器111に出力するようになっている。なお、減算器109は、データ保持回路108で保持された値が割り算器107から出力された値よりも小さかった場合には、0を出力する。減算器109と上記のデータ保持回路108とによって、デジタル積分回路が構成される。
リファレンス電圧モニター110は、AD変換器102のリファレンス電圧(もしくは、リファレンス電圧発生源回路の出力電圧)を示す情報をオフセット電圧発生回路112に出力するようになっている。
DA変換器111は、減算器109が出力した前記オフセット補正値が設定値(DA設定値)として入力され、クランプパルスがLレベルの期間(図2を参照)に、前記DA設定値に応じた電圧をオフセット電圧発生回路112に出力するようになっている。本実施形態では、DA変換器111の分解能は8bitである。
オフセット電圧発生回路112は、DA変換器111が出力した電圧に応じた電圧のオフセット補正電圧を増幅器101に出力することによって、増幅器101の出力のオフセット調整するようになっている(アナログオフセット補正と呼ぶ)。時刻Xにおけるオフセット補正電圧は、具体的には以下の式(1)または式(2)のVobref(X)で示される電圧である。
Figure 2007055053
Figure 2007055053
なお、上記の式(1)、式(2)において、それぞれのパラメータの意味は、以下のとおりである。
Vadref:AD変換器のリファレンス電圧幅VREFH−VREFL
D(X−1):前回のDA変換器111の設定値
ΔVref:ADのリファレンス電圧とオフセット電圧発生回路の微小な電圧誤差
また、時刻Xとは、X回目のクランプを意味している(すなわち、画素のサンプリング回数ではない)。
なお、本実施形態においては、クランプパルスがHレベルの期間は16画素分の信号期間とする。
上記のオフセット補正電圧によって、オフセット調整後のAD変換器102の出力値DAD(t)は下記のように表現される。
Figure 2007055053
上記の式(3)において、それぞれのパラメータの意味は、以下のとおりである。
t:1画素読み出す時間、すなわち16画素読み出すには16tかかる
Vin(t):時刻tにおける増幅器101への入力信号振幅
A:増幅器101のゲイン値
式(3)からVadrefに対して、Vobref(X)値を可変することで出力オフセットを調整できることがわかる。本実施形態では、イメージセンサーの1ライン毎のOB領域画素H(図2を参照)で、黒レベル基準を前記第1のAD出力基準に合わせるようにオフセット調整を行っている。
なお、減算器105の出力が±Cの範囲内(−C≦減算器105の出力≦+C)の場合には、上記のようにクリップ回路106がAポートから0を出力するので、前記アナログオフセット補正は事実上行われないことになる。
また、本実施形態では、AD変換器102とDA変換器111の分解能の関係から、DA変換器111の出力変化1LSBあたり、AD変換器102の出力値は4LSB変化させることができる。すなわち、DA変換器111は、AD変換器102に比べて低分解能なので、DA変換器111の設定値の変化1LSBに対して、AD変換器102の出力値は4LSB変化し(すなわち、DA変換器111の設定値とAD変換器102の出力値とは1:4の関係にある。)、図7に示すように、アナログオフセット補正は不連続な補正になる。
それ以下の精度でのオフセット調整は、次に説明するデジタルオフセット補正回路113によるデジタルオフセット補正(後述)によって行われる。なお、本実形態におけるクリップ値の下限はAD変換器102とDA変換器111の関係から±4LSBである。
デジタルオフセット補正回路113は、AD変換器102の出力に対して所定の値を加算することによって、AD変換器102の出力に対してオフセット調整(デジタルオフセット補正と呼ぶ)を行うようになっている。減算器105の出力が±Cの範囲よりも大きい場合(減算器105の出力<−C、または+C<減算器105の出力)は、上記のようにクリップ回路106がBポートから0を出力するので、前記デジタルオフセット補正は事実上行われないことになる。また、上記Cの値はクリップ下限値より大きければ、回路の安定性、補正精度を損なわない範囲で任意に設定してよい。
デジタルオフセット補正回路113は、具体的には、補正値用レジスタ113aと加算器113bとを備えて構成されている。
補正値用レジスタ113aは、クリップ回路106のBポートからの出力を保持するようになっている。
加算器113bは、AD変換器102の出力と補正値用レジスタ113aが保持している値とを加算して出力するようになっている。
デジタルクランプ回路114は、黒レベル基準を任意の値に設定するようになっている。デジタルクランプ回路114は、具体的には出力基準コード設定値レジスタ114aと加算器114bとを備えて構成されている。
出力基準コード設定値レジスタ114aは、黒レベル基準を任意の値に設定するための所定の値を保持するようになっている。
加算器114bは、加算器113bの出力と出力基準コード設定値レジスタ114aに保持されている値とを加算して出力するようになっている。
(オフセット調整回路100の動作)
まず、OB領域画素Hからのイメージセンサー(図示せず)の出力は、相関2重サンプリング回路(図示せず。以下CDS回路と略記する。なお、CDSはCorrelated Double Samplingの略である。)によって、画像信号成分のみが抽出される。そして、抽出された画像信号成分(アナログ信号)がオフセット調整回路100の入力端子に入力される(この入力は差動入力でもシングル入力でも構わない)。
増幅器101は、CDS回路から前記入力端子を介して入力されたアナログ信号を増幅してAD変換器102に出力する。このとき、オフセット電圧発生回路112は、前回オフセット調整を行った際に得られたオフセット補正電圧(または所定の初期電圧)を発生し、増幅器101に印可している。AD変換器102は、増幅器101が出力したアナログ信号を12bitのデジタル値に変換して、AD出力平均値演算回路103とデジタルオフセット補正回路113とに出力する。
AD出力平均値演算回路103では、まずクリップ回路103bが入力された12bitのデジタル値を10bitにクリップする。次いで画素加算平均演算回路103cは、16画素分のクリップ回路103bの出力を平均して、AD出力平均値を求めて加算平均演算回路103dに出力する。加算平均演算回路103dは、データ保持回路103eに保持されている値(前回の加算平均演算回路103dの出力または所定の初期値)と画素加算平均演算回路103cの出力との平均値を求めて減算器105に出力する。このように、前回のAD出力平均値を参照することで、クランプ期間ごとに求めたそれぞれのAD出力平均値に相関を持たせられるので、イメージセンサーの出力に突発的にノイズが載った場合にもその影響を少なくすることができる。
減算器105は、AD出力平均値演算回路103の出力から第1のAD出力基準値(AD出力目標値用レジスタ104に保持されている)を減算し、その結果をクリップ回路106に出力する。クリップ回路106は、図6に示す出力特性で、減算器105の出力を所定の値にクリップして、Aポートから割り算器107に出力するとともに、Bポートから補正値用レジスタ113aに出力する。AポートおよびBポートからの出力は10bitのデータである。
割り算器107は、入力された10bitのデータを8bitに変換して減算器109に出力する。減算器109は、データ保持回路108で保持されている値(すなわち前回のDA変換器111への設定値)から今回の割り算器107の出力値の減算処理を行う。この結果が今回のオフセット補正値としてDA変換器111へ出力される。
DA変換器111は、クランプパルスがLレベルの期間(図2を参照)に、前記オフセット補正値に応じた電圧をオフセット電圧発生回路112へと出力する。これにより、前述した式(1)に従って、増幅器101のオフセットが調整される。このように、X番目のクランプパルスがHレベルの期間において算出されたオフセット補正値は、X+1番目のクランプ期間に反映され、X+1番目におけるAD変換器102の出力(AD出力)のアナログオフセット補正が行われる。
一方、デジタルオフセット補正回路113に入力されたAD出力(12bit)は、加算器113bにおいて、補正値用レジスタ113aに保持されている値と加算処理されることによって、デジタルオフセット補正が行われ、デジタルクランプ回路114に出力される。以上により、デジタルオフセット補正回路113からイメージセンサーからの黒レベル信号を第1のAD出力基準値にクランプして出力することができる。
オフセット調整回路100よりも後段において、AD変換された画像信号に対してデジタル信号処理を行う場合に、デジタル信号処理を行う前の段階で、黒レベル基準を任意の値に設定することがある。この際、例えば、増幅器101のオフセット調整のために、第1のAD出力基準をさまざまな値に変更することが考えられるが、AD変換器102のダイナミックレンジに対して、増幅器101の出力ダイナミックレンジが常に異なってしまう。特に第1のAD出力基準値を高くするほど増幅器101の出力ダイナミックレンジが狭くなってしまうため、回路のS/N特性に悪影響を及ぼす恐れがある。そのため、DA変換器111によるアナログオフセット補正の値は常に一定とすることが望ましい。
そこで、この際は、第1のAD出力基準値を変更するのではなく、予め出力基準コード設定値レジスタ114aに任意の設定値(第2のAD出力基準値と呼ぶ)を設定する。
例えば、第1のAD出力基準値設定が128LSBで、オフセット調整回路100の出力端子から出力したい黒レベル基準が256LSBの場合には、出力基準コード設定値レジスタ114aに+128LSBを設定する。
これにより、デジタルクランプ回路114において、デジタルオフセット補正回路113の出力と第2のAD出力基準値とが加算器114bで加算され、前記出力端子から出力される黒レベル基準が256になる(図8を参照)。また、例えば第1のAD出力基準値よりも低い値を黒レベル基準として出力したい場合には、負の値を第2のAD出力基準値として出力基準コード設定値レジスタ114aに設定する。これにより、DA変換器111によるアナログオフセット補正の値を一定になり、増幅器101のアナログ特性を安定にすることができる。
以上のように本実施形態によれば、アナログ積分回路を使用しないので、オフセット調整の安定性が向上し、さらに抵抗素子などの外付け部品を削減できる。
また、オフセット量に応じて、アナログオフセット補正とデジタルオフセット補正とが使い分けられるので、増幅器の出力をAD変換するAD変換器の高分解能化が行われても、デジタル積分結果のDA変換に用いるDA変換器の分解能を前記AD変換器の分解能よりも小さくできる。すなわち、回路規模の小型化や低消費電力化に貢献できる。
また、オフセット電圧発生回路112は、AD変換器102のリファレンス電圧(もしくは、リファレンス電圧発生源回路)を基にオフセット補正電圧を発生させるので、AD出力のリファレンス電圧や電源電圧への依存特性、さらには温度依存特性で電圧値が変動することによる出力値への影響を軽減できる。すなわち、オフセット電圧発生回路112の出力電圧とAD変換器102のリファレンス電圧の相対的ばらつきが軽減され、オフセット調整回路の補正精度・安定性はさらに向上する。
《発明の実施形態2》
図9は、本発明の実施形態2に係るオフセット調整回路200の構成を示すブロック図である。オフセット調整回路200は、図9に示すように、オフセット調整回路100と比べ、クリップ回路106に代えてクリップ回路201、デジタルオフセット補正回路113に代えてデジタルオフセット補正回路202を備えて構成されている点が異なっている。なお、以下の説明では、前記の実施形態1と同様の機能を有する構成要素については、同一の符号を付して説明を省略する。
クリップ回路201は、減算器105の出力が±Cの範囲よりも大きい場合(すなわち、減算器105の出力<−C、または+C<減算器105の出力)は、Aポートから減算器105のデータを出力し(図6を参照)、BポートからHレベルの制御信号をデジタルオフセット補正回路202に出力するとともに、減算器105の出力が±Cの範囲内(−C≦減算器105の出力≦+C)の場合は、Aポートから0を出力し、BポートからLレベルの制御信号をデジタルオフセット補正回路202に出力するようになっている。
オフセット調整回路が安定して動作するためには、アナログオフセット補正とデジタルオフセット補正のそれぞれの動作を確実に分ける必要がある。アナログオフセット補正とデジタルオフセット補正が同時に行われた場合は、回路が不安定になり最悪の場合収束しない恐れがあるため注意が必要である。本実施形態においても、クリップ回路201におけるアナログオフセット補正領域とデジタルオフセット補正領域にそれぞれ不感帯を設けることで、常にどちらか一方のオフセット値しか更新されない構成を実現している。
デジタルオフセット補正回路202は、加算器202a、AD出力平均値演算回路202b、減算器202c、割り算器202d、データ保持回路202e、および加算器202fを備えて構成されている。
加算器202aは、AD変換器102の出力と加算器202fの出力とを加算して出力するようになっている。
AD出力平均値演算回路202bは、AD出力平均値演算回路103と同様の回路構成を有し、加算器202aから出力された16画素分の出力(12bit出力)のそれぞれを所定の範囲の値にクリップするとともに、クリップ後の16画素分の出力の平均値(10bit)を出力するようになっている。
減算器202cは、AD出力目標値用レジスタ104で保持されている第1のAD出力基準値からAD出力平均値演算回路202bの出力値を減算するようになっている。
割り算器202dは、減算器202cの出力(10bit)を9bitに変換(bit変換)して出力するようになっている。具体的には、10bit出力の上位9bitを下へ1bitシフトさせる。1bitシフトを行うことは2で割り算をすることに等しく、この操作により減算器202cの出力が2LSB以上変化するとデジタルオフセット補正回路202によってデジタルオフセット補正が行われる。なお、このオフセット調整回路を用いる状況によっては、bit変換は必ずしも行う必要はない。また、割り算器202dには、クリップ回路201が出力する制御信号が入力され、入力された制御信号がHレベルの場合に、出力値が0にリセットされるようになっている。
データ保持回路202eは、加算器202fの出力を保持するようになっている。また、データ保持回路202eにもクリップ回路201が出力する制御信号が入力され、この制御信号がHレベルの場合に、出力値が0にリセットされるようになっている。
加算器202fは、データ保持回路202eの出力(すなわち、前回の加算器202fの出力)と割り算器202dの出力とを加算して、補正値として加算器202aに出力するようになっている。加算器202fと上記のデータ保持回路202eによって、デジタル積分回路が構成される。
上記のオフセット調整回路200では、減算器105の出力が±Cの範囲よりも大きい場合には、オフセット調整回路100と同様にしてアナログオフセット補正が行われる。この際、デジタルオフセット補正回路202には、クリップ回路201のBポートからHレベルの制御信号が入力されるので、割り算器202dおよびデータ保持回路202eの出力が0にリセットされる。これにより加算器202fの出力が0になり、デジタルオフセット補正は行われない。
一方、減算器105の出力が±Cの範囲内の場合には、クリップ回路201がAポートから0を出力するのでアナログオフセット補正値は更新されず前回の補正値に固定される。そして、以下のようにして、デジタルオフセット補正回路202によるデジタルオフセット補正が行われる。
まず、AD出力平均値演算回路202bは、加算器202aから出力された16画素分のデータからAD出力平均値を演算して、減算器202cに出力する。減算器202cは、第1のAD出力基準値からAD出力平均値演算回路202bが出力したAD出力平均値出力を減算する。減算器202cの出力は、割り算器202dへ入力されて、10bitから9bitへbitシフトが行われる。割り算器202dからの出力は、加算器202fでデータ保持回路202eに保持されている値(すなわち前回の補正値)と加算され加算器202aに出力される。加算器202aは、加算器202fの出力値とAD変換器102のAD出力値とを加算してデジタルクランプ回路114とAD出力平均値演算回路202bとに出力する。
上記のように、デジタルオフセット補正回路202においては、データ保持回路202eと加算器202fによって、クランプ期間ごとに求めたそれぞれのAD出力平均値に相関を持たせられるので、より安定的にデジタルオフセット補正を行うことが可能になる。
なお、上記の各実施形態では、イメージセンサーの1ライン毎のOB領域画素Hでオフセット調整を行っているが、OB領域画素Vを用いて、1画面に1回だけオフセット調整を行うようにしてもよい。また、両方のOB領域画素を用いてオフセット調整を行ってもよい。また、上記の各実施形態では、16画素のOB領域画素を用いて平均値を演算したが、平均値の演算に用いる画素数はこれに限らない。
本発明に係るオフセット調整回路は、回路規模を増大させることなく、オフセット補正精度と安定性を向上できるという効果を有し、増幅器出力等のオフセット補正を行うオフセット調整回路等として有用である。
本発明は、増幅器出力等のオフセット補正を行うオフセット調整回路に関するものである。
例えばビデオや、カメラといったアナログ画像信号を扱う回路では、イメージセンサー出力を処理するアナログフロントエンド回路において、黒レベル調整や増幅器オフセット調整のためにオフセット調整回路が設けられる場合がある。
このようなオフセット調整回路としては、AD変換後の増幅器出力と所定の基準値との差をアナログ積分回路で積分することによって、所望のクランプ電圧(増幅器のオフセットを調整するための制御信号として用いられる)を発生し、増幅器の出力オフセット調整(クランプ調整)を行うように構成された回路が知られている(例えば特許文献1を参照)。この回路は、ビデオ信号処理における黒レベルクランプ回路の例である。
また、上記のアナログ積分回路の代わりに、デジタル積分回路を用いるものもある(例えば特許文献2を参照)。デジタル積分回路を用いたオフセット調整回路では、AD変換後の増幅器出力と所定の基準値との差をデジタル積分し、さらに積分結果をDA変換器でアナログ信号に変換することによって、所望のクランプ電圧を発生している。
特開平5−153428号公報 特開2000−224440号公報
しかしながら、アナログ積分回路を用いたオフセット調整回路を半導体回路として構成するには、アナログ積分回路を構成するための抵抗素子や容量素子を半導体回路の外部に設けなければならない場合があり、部品実装点数が増大するという問題があった。また、抵抗素子や容量素子を半導体回路に内蔵できた場合においても、アナログ積分回路の時定数が固定されてしまい、電源投入時など制御が安定化するまでに、ある程度の時間が必要なうえ、素子を内蔵した分だけ半導体回路の面積が増加するという問題があった。
これに対し、デジタル積分回路を用いたオフセット調整回路では、積分回路がデジタル化されたことでオフセット調整回路としては面積が小さくなるうえ、時定数の最適制御が可能となるので、アナログ積分回路を用いたものと比較して回路の安定性が増す。
しかし、デジタル積分回路を用いたオフセット調整回路では、クランプ電圧を発生するために、デジタル積分の結果をDA変換器でアナログ信号に変換する必要がある。そのため、今後更にAD変換器の高分解能化が進んだ場合に、DA変換器もAD変換器と同様に高分解能化の必要があり、回路構成が複雑かつ大規模になるという問題に直面する。
上記のオフセット調整回路が利用されるビデオやカメラといった機器は、近年では更なる小型軽量化、低消費電力化が進んでいる。特にカメラにおいては、携帯電話搭載カメラやコンパクトデジタルカメラ等へ普及し、更なる小型化・低消費電力化の要求は避けることができない。しかも、年々更なる高性能化が要求されており、携帯電話カメラにいたっては、コンパクトデジタルカメラと変わらない性能が要求されている。
こうした小型機器にカメラモジュールを組み込む場合、外付け部品は小型化の障害となり、さらに、回路規模が増大して消費電力が増えるとバッテリーが長持ちしなくなるため、上記従来のオフセット調整回路ではこれらの要求を満たせない。
本発明は、前記の問題に着目してなされたものであり、回路規模を増大させることなく、オフセット補正精度と安定性を向上できるオフセット調整回路を提供することを目的としている。
前記の課題を解決するため、本発明の一態様は、
入力されたオフセット補正電圧に応じて出力のオフセット量の補正が可能な増幅器と、
前記増幅器の出力をデジタル値に変換するAD変換器と、
前記AD変換器の出力値を所定回数サンプリングして算出した平均値であるAD出力平均値を出力するAD出力平均値演算回路と、
所定の出力基準値から前記AD出力平均値を減算した値を出力する減算回路と、
前記増幅器に対するオフセット補正量を示す第1の補正情報、および前記AD変換器の出力に対するオフセット補正量を示す第2の補正情報を生成するクリップ回路と、
前記第1の補正情報をデジタル積分した値であるオフセット補正値を出力するデジタル積分回路と、
前記オフセット補正値をアナログ信号に変換して出力するDA変換器と、
前記DA変換器が出力したアナログ信号を所定の電圧に変換して、前記オフセット補正電圧として前記増幅器に出力するオフセット電圧発生回路と、
前記第2の補正情報と前記AD変換器の出力値とを加算して出力する加算回路と、
を備えたことを特徴とする。
これにより、増幅器の出力に対するオフセット補正(アナログオフセット補正)とAD変換器の出力に対するオフセット補正(デジタルオフセット補正)とが使い分けられるので、前記AD変換器の高分解能化が行われても、デジタル積分結果のDA変換に用いるDA変換器の分解能を前記AD変換器の分解能よりも小さくできる。すなわち、回路規模の小型化や低消費電力化に貢献できる。
また、本発明の一態様は、
上記のオフセット調整回路であって、
さらに、前記加算回路の出力に対して所定の出力補正値を加算した値を出力する加算回路を備えていることを特徴とする。
これにより、オフセット調整回路の出力基準値を任意の値に設定できる。
また、本発明の一態様は、
上記のオフセット調整回路であって、
前記クリップ回路は、前記減算回路の出力に応じて、前記第1の補正情報および第2の補正情報を生成するように構成されていることを特徴とする。
これにより、出力基準値とAD変換器の出力値との差に応じて、アナログオフセット補正とデジタルオフセット補正とが使い分けられる。
また、本発明の一態様は、
入力されたオフセット補正電圧に応じて出力のオフセット量の補正が可能な増幅器と、
前記増幅器の出力をデジタル値に変換するAD変換器と、
前記AD変換器の出力値を所定回数サンプリングして算出した平均値である第1のAD出力平均値を出力する第1のAD出力平均値演算回路と、
所定の出力基準値から前記第1のAD出力平均値を減算した値を出力する第1の減算回路と、
前記増幅器に対するオフセット補正量を示す第1の補正情報、および前記AD変換器の出力に対するオフセット補正の要否を示す第2の補正情報を生成するクリップ回路と、
前記第1の補正情報をデジタル積分した値であるオフセット補正値を出力する第1のデジタル積分回路と、
前記オフセット補正値をアナログ信号に変換するDA変換器と、
前記DA変換器が出力したアナログ信号を所定の電圧に変換して、前記オフセット補正電圧として前記増幅器に出力するオフセット電圧発生回路と、
一方の加算入力値として、前記AD変換器の出力値が入力される加算回路と、
前記加算回路の出力値を所定回数サンプリングして算出した平均値である第2のAD出力平均値を出力する第2のAD出力平均値演算回路と、
前記出力基準値から前記第2のAD出力平均値を減算した値を出力する第2の減算回路と、
前記第2の補正情報に応じて、前記第2の減算回路の出力をデジタル積分して、前記加算回路に他方の加算入力値として出力する第2のデジタル積分回路と、
を備えたことを特徴とする。
これにより、出力基準値とAD変換器の出力値との差が積分されるので、より安定的にデジタルオフセット補正を行うことが可能になる。
また、本発明の一態様は、
上記のオフセット調整回路であって、
前記オフセット電圧発生回路は、前記AD変換器のリファレンス電圧もしくはリファレンス電圧発生源の電圧に応じて、前記オフセット補正電圧を発生するように構成されていることを特徴とする。
これにより、オフセット電圧発生回路は、AD変換器のリファレンス電圧(もしくは、リファレンス電圧発生源回路)を基にオフセット補正電圧を発生させるので、オフセット電圧発生回路の出力電圧とAD変換器のリファレンス電圧の相対的ばらつきが軽減され、オフセット調整回路の補正精度・安定性が向上する。
また、本発明の一態様は、
上記のオフセット調整回路であって、
前記AD出力平均値演算回路は、
出力する平均値を保持するデータ保持回路と、
入力されたデータを所定範囲の値にクリップするAD出力クリップ回路と、
前記AD出力クリップ回路から所定回数連続して入力されたデータの平均値を算出する第1の平均演算回路と、
前記データ保持回路に保持されている平均値と前記第1の平均演算回路が算出した平均値との平均値を求めて、前記データ保持回路に保持させるとともに出力する第2の平均演算回路とを備えていることを特徴とする。
また、本発明の一態様は、
上記のオフセット調整回路であって、
前記第1のAD出力平均値演算回路、および第2のAD出力平均値演算回路は、それぞれ、
出力する平均値を保持するデータ保持回路と、
入力されたデータを所定範囲の値にクリップするAD出力クリップ回路と、
前記AD出力クリップ回路から所定回数連続して入力されたデータの平均値を算出する第1の平均演算回路と、
前記データ保持回路に保持されている平均値と前記第1の平均演算回路が算出した平均値との平均値を求めて、前記データ保持回路に保持させるとともに出力する第2の平均演算回路とを備えていることを特徴とする。
これらにより、AD出力平均値の算出の際に、前回のAD出力平均値と相関を持たせられるので、例えば増幅器の入力に突発的にノイズが載った場合等に、その影響を少なくすることができる。
本発明によれば、回路規模を増大させることなく、オフセット補正精度と安定性を向上できる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
《発明の実施形態1》
図1は、本発明の実施形態1に係るオフセット調整回路100の構成を示すブロック図である。オフセット調整回路100は、デジタルカメラなどにおいて、イメージセンサーの信号を信号処理するアナログフロントエンド回路の一部として用いられる。
イメージセンサーの信号処理を行うにあたり重要な要素の一つは、常に黒レベル基準が一定になるように出力をクランプすることである。オフセット調整回路100は、イメージセンサーから出力される黒レベル信号のAD変換出力値を一定の値にクランプする目的で使用される。
なお、黒レベル信号とは、イメージセンサーにおいてOB画素領域と呼ばれる画素の出力信号である(図2を参照)。また、オフセット調整回路100がオフセット補正動作を行うのは、図3に示すようにHighレベル(以下Hレベルと略記)のクランプパルスが出力されている期間である。オフセット調整回路100では、クランプパルスがHレベルの期間にOB画素領域から出力された信号のAD変換器出力が常に所定の出力基準値(以下、第1のAD出力基準値と呼ぶ)になるように、出力のオフセットを補正する。
(オフセット調整回路100の構成)
オフセット調整回路100は、図1に示すように、増幅器101(図中ではGCAと略記)、AD変換器102(図中ではADCと略記)、AD出力平均値演算回路103、AD出力目標値用レジスタ104、減算器105、クリップ回路106、割り算器107、データ保持回路108、減算器109、リファレンス電圧モニター110、DA変換器111(図中ではDACと略記)、オフセット電圧発生回路112、デジタルオフセット補正回路113、およびデジタルクランプ回路114を備えて構成されている。
増幅器101は、入力端子から入力された信号を増幅する可変利得増幅器であり、オフセット電圧発生回路112から入力されたオフセット補正電圧(後述)に応じて、出力のオフセットを調整するようになっている。
AD変換器102は、増幅器101の出力をAD変換して出力するようになっている。本実施形態では、AD変換器102の分解能は12bitである。
AD出力平均値演算回路103は、AD変換器102から出力された16画素分の出力(各画素の出力は12bit出力)のそれぞれを所定の範囲の値にクリップするとともに、クリップ後の16画素分の出力の平均値(以下、AD出力平均値と呼ぶ)を出力するようになっている。
ここで、本実施形態における、AD変換器102の出力でのオフセット調整範囲が、図4に示すように±512LSBであるとすれば、これを超える範囲のAD出力平均値が発生した場合はオフセット調整範囲外となる。そのためAD出力平均値演算回路103は、AD変換器102の12bit出力の全てを用いて演算処理を行う必要はなく、下位bitを切り出して演算処理を行えばよい。本実施形態では、AD出力平均値演算回路103が平均値演算に用いるのは、具体的には、AD変換器102の12bit出力のうち下位10bitのデータである。
このように、平均値演算に用いるbit幅は、オフセット調整回路の調整範囲による。例えば、±1023LSBまでのオフセット調整を可能にするには、平均値演算に用いるbit幅も増やす必要がある。
AD出力平均値演算回路103は、詳しくは、図5に示すように、NOR回路103a、クリップ回路103b、画素加算平均演算回路103c、加算平均演算回路103d、およびデータ保持回路103eを備えて構成されている。
NOR回路103aは、AD変換器102の上位2bitのデータが入力され、出力がクリップ回路103bに接続されている。これによりNOR回路103aは、AD変換器102の出力した値が1023を超えた場合に、Lowレベル(以下、Lレベルと略記)の信号をクリップ回路103bに出力する。
クリップ回路103bは、画素加算平均演算回路103cに入力するデータを1023以下の値にクリップするようになっている。詳しくは、クリップ回路103bはAD変換器102の下位10bitのデータが入力され、AD変換器102の出力が1023を超えた場合(具体的にはNOR回路103aの出力がLレベルの場合)に、1023を画素加算平均演算回路103cに出力するとともに、AD変換器102の出力値が1023以下の場合に、AD変換器102の下位10bitのデータを画素加算平均演算回路103cに出力するようになっている。
画素加算平均演算回路103cは、16画素分の画素加算平均演算回路103cの出力の平均値を求めるようになっている。
加算平均演算回路103dは、データ保持回路103eに保持されている値と画素加算平均演算回路103cの出力との平均値を求めるようになっている。例えば、加算平均演算回路103dの初期値が0、今回の画素加算平均演算回路103cの出力が100だとした場合、加算平均演算回路103dの出力値(すなわちAD出力平均値演算回路103の出力値)は50となる。次の画素加算平均演算回路103cの出力が150だとした場合、AD出力平均値演算回路103の出力は100となる。
データ保持回路103eは、加算平均演算回路103dの出力(動作開始時など、加算平均演算回路103dからの出力がまだない場合は、所定の初期値)を保持して、加算平均演算回路103dに帰還するようになっている。
以上のクリップ回路103b、画素加算平均演算回路103c、加算平均演算回路103d、およびデータ保持回路103eの出力はそれぞれ10bitである。
AD出力目標値用レジスタ104は、第1のAD出力基準値を保持するようになっている。本実施形態においては、第1のAD出力基準値は固定値である。
減算器105は、AD出力平均値演算回路103の出力から第1のAD出力基準値(AD出力目標値用レジスタ104に保持されている)を減算し、その結果をクリップ回路106に出力するようになっている。
クリップ回路106は、減算器105の出力を所定の値にクリップした値をAポートから割り算器107に出力するとともに、Bポートからデジタルオフセット補正回路113に出力するようになっている。具体的にはクリップ回路106の出力特性は、例えば図6に示すように設定される。図6におけるCがクリップ設定値である。図6に示すように、減算器105の出力が±Cの範囲よりも大きい場合(減算器105の出力<−C、または+C<減算器105の出力)は、クリップ回路106はAポートから減算器105のデータを出力し、Bポートから0を出力する。また、減算器105の出力が±Cの範囲内(−C≦減算器105の出力≦+C)の場合には、クリップ回路106は、Aポートから0を出力し、Bポートから減算器105のデータを出力する。このようにして、DA変換器111を用いた補正の範囲に不感帯を設けることができる。
上記のCの値は、例えば減算器105にレジスタを設けることにより任意の値に設定可能である。この設定値によってオフセット調整回路の動作安定性が決定される。
以上のAD出力目標値用レジスタ104、減算器105、およびクリップ回路106の出力は10bitである。
割り算器107は、クリップ回路106の出力(10bit)を8bitに変換して出力するようになっている。具体的には、10bit出力の上位8bitを下へ2bitシフトさせる。割り算器107におけるシフト量は、DA変換器111への設定値とAD変換器102の出力値の関係に応じて決める必要がある。例えば、後述するようにDA変換器111の設定値とAD変換器102の出力値の関係が1:4であれば、クリップ回路106の出力値を4以上の値でわり算する必要がある。
データ保持回路108は、DA変換器111への設定値(すなわち減算器109の出力値)を保持するようになっている。
減算器109は、データ保持回路108で保持されている値(すなわち前回のDA変換器111への設定値)から今回の割り算器107の出力値を減算し、減算結果(以下、オフセット補正値と呼ぶ)をDA変換器111に出力するようになっている。なお、減算器109は、データ保持回路108で保持された値が割り算器107から出力された値よりも小さかった場合には、0を出力する。減算器109と上記のデータ保持回路108とによって、デジタル積分回路が構成される。
リファレンス電圧モニター110は、AD変換器102のリファレンス電圧(もしくは、リファレンス電圧発生源回路の出力電圧)を示す情報をオフセット電圧発生回路112に出力するようになっている。
DA変換器111は、減算器109が出力した前記オフセット補正値が設定値(DA設定値)として入力され、クランプパルスがLレベルの期間(図2を参照)に、前記DA設定値に応じた電圧をオフセット電圧発生回路112に出力するようになっている。本実施形態では、DA変換器111の分解能は8bitである。
オフセット電圧発生回路112は、DA変換器111が出力した電圧に応じた電圧のオフセット補正電圧を増幅器101に出力することによって、増幅器101の出力のオフセット調整するようになっている(アナログオフセット補正と呼ぶ)。時刻Xにおけるオフセット補正電圧は、具体的には以下の式(1)または式(2)のVobref(X)で示される電圧である。
Figure 2007055053
Figure 2007055053
なお、上記の式(1)、式(2)において、それぞれのパラメータの意味は、以下のとおりである。
Vadref:AD変換器のリファレンス電圧幅VREFH−VREFL
D(X−1):前回のDA変換器111の設定値
ΔVref:ADのリファレンス電圧とオフセット電圧発生回路の微小な電圧誤差
また、時刻Xとは、X回目のクランプを意味している(すなわち、画素のサンプリング回数ではない)。
なお、本実施形態においては、クランプパルスがHレベルの期間は16画素分の信号期間とする。
上記のオフセット補正電圧によって、オフセット調整後のAD変換器102の出力値DAD(t)は下記のように表現される。
Figure 2007055053
上記の式(3)において、それぞれのパラメータの意味は、以下のとおりである。
t:1画素読み出す時間、すなわち16画素読み出すには16tかかる
Vin(t):時刻tにおける増幅器101への入力信号振幅
A:増幅器101のゲイン値
式(3)からVadrefに対して、Vobref(X)値を可変することで出力オフセットを調整できることがわかる。本実施形態では、イメージセンサーの1ライン毎のOB領域画素H(図2を参照)で、黒レベル基準を前記第1のAD出力基準に合わせるようにオフセット調整を行っている。
なお、減算器105の出力が±Cの範囲内(−C≦減算器105の出力≦+C)の場合には、上記のようにクリップ回路106がAポートから0を出力するので、前記アナログオフセット補正は事実上行われないことになる。
また、本実施形態では、AD変換器102とDA変換器111の分解能の関係から、DA変換器111の出力変化1LSBあたり、AD変換器102の出力値は4LSB変化させることができる。すなわち、DA変換器111は、AD変換器102に比べて低分解能なので、DA変換器111の設定値の変化1LSBに対して、AD変換器102の出力値は4LSB変化し(すなわち、DA変換器111の設定値とAD変換器102の出力値とは1:4の関係にある。)、図7に示すように、アナログオフセット補正は不連続な補正になる。
それ以下の精度でのオフセット調整は、次に説明するデジタルオフセット補正回路113によるデジタルオフセット補正(後述)によって行われる。なお、本実形態におけるクリップ値の下限はAD変換器102とDA変換器111の関係から±4LSBである。
デジタルオフセット補正回路113は、AD変換器102の出力に対して所定の値を加算することによって、AD変換器102の出力に対してオフセット調整(デジタルオフセット補正と呼ぶ)を行うようになっている。減算器105の出力が±Cの範囲よりも大きい場合(減算器105の出力<−C、または+C<減算器105の出力)は、上記のようにクリップ回路106がBポートから0を出力するので、前記デジタルオフセット補正は事実上行われないことになる。また、上記Cの値はクリップ下限値より大きければ、回路の安定性、補正精度を損なわない範囲で任意に設定してよい。
デジタルオフセット補正回路113は、具体的には、補正値用レジスタ113aと加算器113bとを備えて構成されている。
補正値用レジスタ113aは、クリップ回路106のBポートからの出力を保持するようになっている。
加算器113bは、AD変換器102の出力と補正値用レジスタ113aが保持している値とを加算して出力するようになっている。
デジタルクランプ回路114は、黒レベル基準を任意の値に設定するようになっている。デジタルクランプ回路114は、具体的には出力基準コード設定値レジスタ114aと加算器114bとを備えて構成されている。
出力基準コード設定値レジスタ114aは、黒レベル基準を任意の値に設定するための所定の値を保持するようになっている。
加算器114bは、加算器113bの出力と出力基準コード設定値レジスタ114aに保持されている値とを加算して出力するようになっている。
(オフセット調整回路100の動作)
まず、OB領域画素Hからのイメージセンサー(図示せず)の出力は、相関2重サンプリング回路(図示せず。以下CDS回路と略記する。なお、CDSはCorrelated Double Samplingの略である。)によって、画像信号成分のみが抽出される。そして、抽出された画像信号成分(アナログ信号)がオフセット調整回路100の入力端子に入力される(この入力は差動入力でもシングル入力でも構わない)。
増幅器101は、CDS回路から前記入力端子を介して入力されたアナログ信号を増幅してAD変換器102に出力する。このとき、オフセット電圧発生回路112は、前回オフセット調整を行った際に得られたオフセット補正電圧(または所定の初期電圧)を発生し、増幅器101に印可している。AD変換器102は、増幅器101が出力したアナログ信号を12bitのデジタル値に変換して、AD出力平均値演算回路103とデジタルオフセット補正回路113とに出力する。
AD出力平均値演算回路103では、まずクリップ回路103bが入力された12bitのデジタル値を10bitにクリップする。次いで画素加算平均演算回路103cは、16画素分のクリップ回路103bの出力を平均して、AD出力平均値を求めて加算平均演算回路103dに出力する。加算平均演算回路103dは、データ保持回路103eに保持されている値(前回の加算平均演算回路103dの出力または所定の初期値)と画素加算平均演算回路103cの出力との平均値を求めて減算器105に出力する。このように、前回のAD出力平均値を参照することで、クランプ期間ごとに求めたそれぞれのAD出力平均値に相関を持たせられるので、イメージセンサーの出力に突発的にノイズが載った場合にもその影響を少なくすることができる。
減算器105は、AD出力平均値演算回路103の出力から第1のAD出力基準値(AD出力目標値用レジスタ104に保持されている)を減算し、その結果をクリップ回路106に出力する。クリップ回路106は、図6に示す出力特性で、減算器105の出力を所定の値にクリップして、Aポートから割り算器107に出力するとともに、Bポートから補正値用レジスタ113aに出力する。AポートおよびBポートからの出力は10bitのデータである。
割り算器107は、入力された10bitのデータを8bitに変換して減算器109に出力する。減算器109は、データ保持回路108で保持されている値(すなわち前回のDA変換器111への設定値)から今回の割り算器107の出力値の減算処理を行う。この結果が今回のオフセット補正値としてDA変換器111へ出力される。
DA変換器111は、クランプパルスがLレベルの期間(図2を参照)に、前記オフセット補正値に応じた電圧をオフセット電圧発生回路112へと出力する。これにより、前述した式(1)に従って、増幅器101のオフセットが調整される。このように、X番目のクランプパルスがHレベルの期間において算出されたオフセット補正値は、X+1番目のクランプ期間に反映され、X+1番目におけるAD変換器102の出力(AD出力)のアナログオフセット補正が行われる。
一方、デジタルオフセット補正回路113に入力されたAD出力(12bit)は、加算器113bにおいて、補正値用レジスタ113aに保持されている値と加算処理されることによって、デジタルオフセット補正が行われ、デジタルクランプ回路114に出力される。以上により、デジタルオフセット補正回路113からイメージセンサーからの黒レベル信号を第1のAD出力基準値にクランプして出力することができる。
オフセット調整回路100よりも後段において、AD変換された画像信号に対してデジタル信号処理を行う場合に、デジタル信号処理を行う前の段階で、黒レベル基準を任意の値に設定することがある。この際、例えば、増幅器101のオフセット調整のために、第1のAD出力基準をさまざまな値に変更することが考えられるが、AD変換器102のダイナミックレンジに対して、増幅器101の出力ダイナミックレンジが常に異なってしまう。特に第1のAD出力基準値を高くするほど増幅器101の出力ダイナミックレンジが狭くなってしまうため、回路のS/N特性に悪影響を及ぼす恐れがある。そのため、DA変換器111によるアナログオフセット補正の値は常に一定とすることが望ましい。
そこで、この際は、第1のAD出力基準値を変更するのではなく、予め出力基準コード設定値レジスタ114aに任意の設定値(第2のAD出力基準値と呼ぶ)を設定する。
例えば、第1のAD出力基準値設定が128LSBで、オフセット調整回路100の出力端子から出力したい黒レベル基準が256LSBの場合には、出力基準コード設定値レジスタ114aに+128LSBを設定する。
これにより、デジタルクランプ回路114において、デジタルオフセット補正回路113の出力と第2のAD出力基準値とが加算器114bで加算され、前記出力端子から出力される黒レベル基準が256になる(図8を参照)。また、例えば第1のAD出力基準値よりも低い値を黒レベル基準として出力したい場合には、負の値を第2のAD出力基準値として出力基準コード設定値レジスタ114aに設定する。これにより、DA変換器111によるアナログオフセット補正の値を一定になり、増幅器101のアナログ特性を安定にすることができる。
以上のように本実施形態によれば、アナログ積分回路を使用しないので、オフセット調整の安定性が向上し、さらに抵抗素子などの外付け部品を削減できる。
また、オフセット量に応じて、アナログオフセット補正とデジタルオフセット補正とが使い分けられるので、増幅器の出力をAD変換するAD変換器の高分解能化が行われても、デジタル積分結果のDA変換に用いるDA変換器の分解能を前記AD変換器の分解能よりも小さくできる。すなわち、回路規模の小型化や低消費電力化に貢献できる。
また、オフセット電圧発生回路112は、AD変換器102のリファレンス電圧(もしくは、リファレンス電圧発生源回路)を基にオフセット補正電圧を発生させるので、AD出力のリファレンス電圧や電源電圧への依存特性、さらには温度依存特性で電圧値が変動することによる出力値への影響を軽減できる。すなわち、オフセット電圧発生回路112の出力電圧とAD変換器102のリファレンス電圧の相対的ばらつきが軽減され、オフセット調整回路の補正精度・安定性はさらに向上する。
《発明の実施形態2》
図9は、本発明の実施形態2に係るオフセット調整回路200の構成を示すブロック図である。オフセット調整回路200は、図9に示すように、オフセット調整回路100と比べ、クリップ回路106に代えてクリップ回路201、デジタルオフセット補正回路113に代えてデジタルオフセット補正回路202を備えて構成されている点が異なっている。なお、以下の説明では、前記の実施形態1と同様の機能を有する構成要素については、同一の符号を付して説明を省略する。
クリップ回路201は、減算器105の出力が±Cの範囲よりも大きい場合(すなわち、減算器105の出力<−C、または+C<減算器105の出力)は、Aポートから減算器105のデータを出力し(図6を参照)、BポートからHレベルの制御信号をデジタルオフセット補正回路202に出力するとともに、減算器105の出力が±Cの範囲内(−C≦減算器105の出力≦+C)の場合は、Aポートから0を出力し、BポートからLレベルの制御信号をデジタルオフセット補正回路202に出力するようになっている。
オフセット調整回路が安定して動作するためには、アナログオフセット補正とデジタルオフセット補正のそれぞれの動作を確実に分ける必要がある。アナログオフセット補正とデジタルオフセット補正が同時に行われた場合は、回路が不安定になり最悪の場合収束しない恐れがあるため注意が必要である。本実施形態においても、クリップ回路201におけるアナログオフセット補正領域とデジタルオフセット補正領域にそれぞれ不感帯を設けることで、常にどちらか一方のオフセット値しか更新されない構成を実現している。
デジタルオフセット補正回路202は、加算器202a、AD出力平均値演算回路202b、減算器202c、割り算器202d、データ保持回路202e、および加算器202fを備えて構成されている。
加算器202aは、AD変換器102の出力と加算器202fの出力とを加算して出力するようになっている。
AD出力平均値演算回路202bは、AD出力平均値演算回路103と同様の回路構成を有し、加算器202aから出力された16画素分の出力(12bit出力)のそれぞれを所定の範囲の値にクリップするとともに、クリップ後の16画素分の出力の平均値(10bit)を出力するようになっている。
減算器202cは、AD出力目標値用レジスタ104で保持されている第1のAD出力基準値からAD出力平均値演算回路202bの出力値を減算するようになっている。
割り算器202dは、減算器202cの出力(10bit)を9bitに変換(bit変換)して出力するようになっている。具体的には、10bit出力の上位9bitを下へ1bitシフトさせる。1bitシフトを行うことは2で割り算をすることに等しく、この操作により減算器202cの出力が2LSB以上変化するとデジタルオフセット補正回路202によってデジタルオフセット補正が行われる。なお、このオフセット調整回路を用いる状況によっては、bit変換は必ずしも行う必要はない。また、割り算器202dには、クリップ回路201が出力する制御信号が入力され、入力された制御信号がHレベルの場合に、出力値が0にリセットされるようになっている。
データ保持回路202eは、加算器202fの出力を保持するようになっている。また、データ保持回路202eにもクリップ回路201が出力する制御信号が入力され、この制御信号がHレベルの場合に、出力値が0にリセットされるようになっている。
加算器202fは、データ保持回路202eの出力(すなわち、前回の加算器202fの出力)と割り算器202dの出力とを加算して、補正値として加算器202aに出力するようになっている。加算器202fと上記のデータ保持回路202eによって、デジタル積分回路が構成される。
上記のオフセット調整回路200では、減算器105の出力が±Cの範囲よりも大きい場合には、オフセット調整回路100と同様にしてアナログオフセット補正が行われる。この際、デジタルオフセット補正回路202には、クリップ回路201のBポートからHレベルの制御信号が入力されるので、割り算器202dおよびデータ保持回路202eの出力が0にリセットされる。これにより加算器202fの出力が0になり、デジタルオフセット補正は行われない。
一方、減算器105の出力が±Cの範囲内の場合には、クリップ回路201がAポートから0を出力するのでアナログオフセット補正値は更新されず前回の補正値に固定される。そして、以下のようにして、デジタルオフセット補正回路202によるデジタルオフセット補正が行われる。
まず、AD出力平均値演算回路202bは、加算器202aから出力された16画素分のデータからAD出力平均値を演算して、減算器202cに出力する。減算器202cは、第1のAD出力基準値からAD出力平均値演算回路202bが出力したAD出力平均値出力を減算する。減算器202cの出力は、割り算器202dへ入力されて、10bitから9bitへbitシフトが行われる。割り算器202dからの出力は、加算器202fでデータ保持回路202eに保持されている値(すなわち前回の補正値)と加算され加算器202aに出力される。加算器202aは、加算器202fの出力値とAD変換器102のAD出力値とを加算してデジタルクランプ回路114とAD出力平均値演算回路202bとに出力する。
上記のように、デジタルオフセット補正回路202においては、データ保持回路202eと加算器202fによって、クランプ期間ごとに求めたそれぞれのAD出力平均値に相関を持たせられるので、より安定的にデジタルオフセット補正を行うことが可能になる。
なお、上記の各実施形態では、イメージセンサーの1ライン毎のOB領域画素Hでオフセット調整を行っているが、OB領域画素Vを用いて、1画面に1回だけオフセット調整を行うようにしてもよい。また、両方のOB領域画素を用いてオフセット調整を行ってもよい。また、上記の各実施形態では、16画素のOB領域画素を用いて平均値を演算したが、平均値の演算に用いる画素数はこれに限らない。
本発明に係るオフセット調整回路は、回路規模を増大させることなく、オフセット補正精度と安定性を向上できるという効果を有し、増幅器出力等のオフセット補正を行うオフセット調整回路等として有用である。
図1は、実施形態1に係るオフセット調整回路の構成を示すブロック図である。 図2は、イメージセンサーの画素領域の構成を示す図である。 図3は、オフセット調整回路の駆動タイミングを示す図である。 図4は、DA設定値に対するAD出力のオフセット補正量の関係を示す図である。 図5は、AD出力平均値演算回路103の構成を示すブロック図である。 図6は、クリップ回路の入出力特性を示す図である。 図7は、図4の一部を拡大した図である。 図8は、アナログオフセット補正およびデジタルオフセット補正が行われた場合の信号のレベル変化を示す図である。 図9は、実施形態2に係るオフセット調整回路の構成を示すブロック図である。
符号の説明
100 オフセット調整回路
101 増幅器
102 AD変換器
103 AD出力平均値演算回路
103a NOR回路
103b クリップ回路
103c 画素加算平均演算回路
103d 加算平均演算回路
103e データ保持回路
104 AD出力目標値用レジスタ
105 減算器
106 クリップ回路
107 割り算器
108 データ保持回路
109 減算器
110 リファレンス電圧モニター
111 DA変換器
112 オフセット電圧発生回路
113 デジタルオフセット補正回路
113a 補正値用レジスタ
113b 加算器
114 デジタルクランプ回路
114a 出力基準コード設定値レジスタ
114b 加算器
200 オフセット調整回路
201 クリップ回路
202 デジタルオフセット補正回路
202a 加算器
202b AD出力平均値演算回路
202c 減算器
202d 割り算器
202e データ保持回路
202f 加算器

Claims (8)

  1. 入力されたオフセット補正電圧に応じて出力のオフセット量の補正が可能な増幅器と、
    前記増幅器の出力をデジタル値に変換するAD変換器と、
    前記AD変換器の出力値を所定回数サンプリングして算出した平均値であるAD出力平均値を出力するAD出力平均値演算回路と、
    所定の出力基準値から前記AD出力平均値を減算した値を出力する減算回路と、
    前記増幅器に対するオフセット補正量を示す第1の補正情報、および前記AD変換器の出力に対するオフセット補正量を示す第2の補正情報を生成するクリップ回路と、
    前記第1の補正情報をデジタル積分した値であるオフセット補正値を出力するデジタル積分回路と、
    前記オフセット補正値をアナログ信号に変換して出力するDA変換器と、
    前記DA変換器が出力したアナログ信号を所定の電圧に変換して、前記オフセット補正電圧として前記増幅器に出力するオフセット電圧発生回路と、
    前記第2の補正情報と前記AD変換器の出力値とを加算して出力する加算回路と、
    を備えたことを特徴とするオフセット調整回路。
  2. 請求項1のオフセット調整回路であって、
    さらに、前記加算回路の出力に対して所定の出力補正値を加算した値を出力する加算回路を備えていることを特徴とするオフセット調整回路。
  3. 請求項1のオフセット調整回路であって、
    前記クリップ回路は、前記減算回路の出力に応じて、前記第1の補正情報および第2の補正情報を生成するように構成されていることを特徴とするオフセット調整回路。
  4. 入力されたオフセット補正電圧に応じて出力のオフセット量の補正が可能な増幅器と、
    前記増幅器の出力をデジタル値に変換するAD変換器と、
    前記AD変換器の出力値を所定回数サンプリングして算出した平均値である第1のAD出力平均値を出力する第1のAD出力平均値演算回路と、
    所定の出力基準値から前記第1のAD出力平均値を減算した値を出力する第1の減算回路と、
    前記増幅器に対するオフセット補正量を示す第1の補正情報、および前記AD変換器の出力に対するオフセット補正の要否を示す第2の補正情報を生成するクリップ回路と、
    前記第1の補正情報をデジタル積分した値であるオフセット補正値を出力する第1のデジタル積分回路と、
    前記オフセット補正値をアナログ信号に変換するDA変換器と、
    前記DA変換器が出力したアナログ信号を所定の電圧に変換して、前記オフセット補正電圧として前記増幅器に出力するオフセット電圧発生回路と、
    一方の加算入力値として、前記AD変換器の出力値が入力される加算回路と、
    前記加算回路の出力値を所定回数サンプリングして算出した平均値である第2のAD出力平均値を出力する第2のAD出力平均値演算回路と、
    前記出力基準値から前記第2のAD出力平均値を減算した値を出力する第2の減算回路と、
    前記第2の補正情報に応じて、前記第2の減算回路の出力をデジタル積分して、前記加算回路に他方の加算入力値として出力する第2のデジタル積分回路と、
    を備えたことを特徴とするオフセット調整回路。
  5. 請求項1のオフセット調整回路であって、
    前記オフセット電圧発生回路は、前記AD変換器のリファレンス電圧もしくはリファレンス電圧発生源の電圧に応じて、前記オフセット補正電圧を発生するように構成されていることを特徴とするオフセット調整回路。
  6. 請求項4のオフセット調整回路であって、
    前記オフセット電圧発生回路は、前記AD変換器のリファレンス電圧もしくはリファレンス電圧発生源の電圧に応じて、前記オフセット補正電圧を発生するように構成されていることを特徴とするオフセット調整回路。
  7. 請求項1のオフセット調整回路であって、
    前記AD出力平均値演算回路は、
    出力する平均値を保持するデータ保持回路と、
    入力されたデータを所定範囲の値にクリップするAD出力クリップ回路と、
    前記AD出力クリップ回路から所定回数連続して入力されたデータの平均値を算出する第1の平均演算回路と、
    前記データ保持回路に保持されている平均値と前記第1の平均演算回路が算出した平均値との平均値を求めて、前記データ保持回路に保持させるとともに出力する第2の平均演算回路とを備えていることを特徴とするオフセット調整回路。
  8. 請求項4のオフセット調整回路であって、
    前記第1のAD出力平均値演算回路、および第2のAD出力平均値演算回路は、それぞれ、
    出力する平均値を保持するデータ保持回路と、
    入力されたデータを所定範囲の値にクリップするAD出力クリップ回路と、
    前記AD出力クリップ回路から所定回数連続して入力されたデータの平均値を算出する第1の平均演算回路と、
    前記データ保持回路に保持されている平均値と前記第1の平均演算回路が算出した平均値との平均値を求めて、前記データ保持回路に保持させるとともに出力する第2の平均演算回路とを備えていることを特徴とするオフセット調整回路。
JP2007544066A 2005-11-14 2006-07-28 オフセット調整回路 Withdrawn JPWO2007055053A1 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005329037 2005-11-14
JP2005329037 2005-11-14
PCT/JP2006/314983 WO2007055053A1 (ja) 2005-11-14 2006-07-28 オフセット調整回路

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPWO2007055053A1 true JPWO2007055053A1 (ja) 2009-04-30

Family

ID=38023061

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007544066A Withdrawn JPWO2007055053A1 (ja) 2005-11-14 2006-07-28 オフセット調整回路

Country Status (4)

Country Link
US (1) US20090224952A1 (ja)
JP (1) JPWO2007055053A1 (ja)
CN (1) CN101310514A (ja)
WO (1) WO2007055053A1 (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7907061B2 (en) * 2007-11-14 2011-03-15 Intersil Americas Inc. Proximity sensors and methods for sensing proximity
US8222591B2 (en) * 2009-07-07 2012-07-17 Intersil Americas Inc. Proximity sensors with improved ambient light rejection
US8310580B2 (en) * 2009-07-27 2012-11-13 Sony Corporation Solid-state imaging device and camera system for suppressing occurrence of quantization vertical streaks
JP5402373B2 (ja) * 2009-08-07 2014-01-29 ソニー株式会社 固体撮像装置、固体撮像装置の駆動方法および撮像装置
JP2012065115A (ja) * 2010-09-15 2012-03-29 Ricoh Co Ltd 画像処理装置及び方法
US8659455B2 (en) * 2012-05-30 2014-02-25 Infineon Technologies Ag System and method for operating an analog to digital converter
JP6568368B2 (ja) * 2015-03-03 2019-08-28 キヤノン株式会社 撮像装置及びその制御方法、プログラム、記憶媒体
US10050635B2 (en) 2016-05-23 2018-08-14 Qualcomm Incorporated Amplifier calibration
CN112787507B (zh) * 2019-11-05 2024-03-01 三垦电气株式会社 电压转换的控制电路、电压转换器和开关电源装置

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2602217B2 (ja) * 1987-01-07 1997-04-23 キヤノン株式会社 撮像装置
JPH07193755A (ja) * 1993-12-27 1995-07-28 Toshiba Corp デジタルクランプ回路
JP3760503B2 (ja) * 1996-03-05 2006-03-29 ソニー株式会社 クランプ回路
JPH10285432A (ja) * 1997-04-03 1998-10-23 Nec Corp 映像信号のクランプ装置
US6369737B1 (en) * 1997-10-30 2002-04-09 The Board Of Trustees Of The Leland Stanford Junior University Method and apparatus for converting a low dynamic range analog signal to a large dynamic range floating-point digital representation
US6940548B2 (en) * 1998-07-15 2005-09-06 Texas Instruments Incorporated Analog optical black clamping circuit for a charge coupled device having wide programmable gain range
JP2000156822A (ja) * 1998-11-19 2000-06-06 Sony Corp クランプ回路
US6166668A (en) * 1999-06-01 2000-12-26 Motorola, Inc. Method and apparatus for providing DC offset correction and hold capability
US6356217B1 (en) * 2000-02-29 2002-03-12 Motorola, Inc. Enhanced DC offset correction through bandwidth and clock speed selection
US6459335B1 (en) * 2000-09-29 2002-10-01 Microchip Technology Incorporated Auto-calibration circuit to minimize input offset voltage in an integrated circuit analog input device
US7259787B2 (en) * 2003-03-27 2007-08-21 Eastman Kodak Company Digital black clamp circuit in electronic imaging systems

Also Published As

Publication number Publication date
US20090224952A1 (en) 2009-09-10
CN101310514A (zh) 2008-11-19
WO2007055053A1 (ja) 2007-05-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPWO2007055053A1 (ja) オフセット調整回路
US10986296B2 (en) Solid-state image pickup device and control method thereof
EP1252760B1 (en) Method and apparatus for processing a front end signal for an image sensor
JP5094498B2 (ja) 固体撮像装置及び撮像システム
JP4311181B2 (ja) 半導体装置の制御方法および信号処理方法並びに半導体装置および電子機器
JP2013207433A (ja) 固体撮像装置、撮像信号出力方法および電子機器
WO2005091624A1 (ja) 自動利得制御回路
KR20050054843A (ko) 고체 촬상 장치와 촬상 방법
US20190007637A1 (en) Ad converter and solid-state image sending device
JP2013098598A (ja) 撮像装置
JP2008187565A (ja) 固体撮像装置及び撮像装置
JP5115602B2 (ja) 半導体装置およびその制御方法
US20100110231A1 (en) Output control circuit and imaging device
US8411173B2 (en) Black level correction circuit and solid-state imaging device
JP5115601B2 (ja) 半導体装置およびその制御方法
JP2011109352A (ja) アナログフロントエンド回路
JP2007049686A (ja) イメージセンサ用読み出し回路およびそのアナログ−デジタル変換方法
JP2007324998A (ja) 撮像装置
JP4103901B2 (ja) 固体撮像装置
JP2008205877A (ja) パイプラインad変換回路およびそれを用いたイメージセンサ用アナログフロントエンド
JP2006135726A (ja) 画像信号処理装置、および画像信号処理方法
JP2007142916A (ja) クランプ回路
JP2004328554A (ja) 映像信号クランプ回路
JPH07184110A (ja) Agc出力オフセット調節回路
JP2007208884A (ja) デジタルカメラ

Legal Events

Date Code Title Description
A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20090605