JPWO2006030687A1 - データ照合システム、データ照合装置、及びデータ照合方法 - Google Patents
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Abstract
照合の対象物のデータを入力データ101として取得する取得装置20と、登録装置30から入力される物体のオリジナルデータ102Aと前記物体の状態を示す状態情報102Aとを関連付けて保持し、オリジナルデータ101Aを基に、別の状態を示す状態情報102Bに対応する状態変化データ106を作成するデータ照合装置10とを備え、データ照合装置10は、入力データ101と状態変化データ106とを照合し、照合結果データ108を照合結果出力装置40に送信し、照合結果を出力する。
Description
本発明は、データ照合システム、データ照合装置、及びデータ照合方法に関し、特に状態変化を生じる照合対象を照合するためのデータ照合システム、データ照合装置、及びデータ照合方法に関する。
人物の顔や声のようなバイオメトリクス情報に代表される状態変化が生ずるものに関するデータは、状態の変化により特徴の生成消滅が生じる。例えば、人物の顔では、加齢により若年時の特徴が失せ加齢時の特徴が現たり、感情によりある特徴が目立たなくなり別の特徴が目立つようになる。そのため、ある状態のデータは、同一物体のデータであっても別の状態のデータと異なり、照合時の障害になることがある。
照合用のデータとして同一人物のデータを状態別に取得して、状態対応データベースを作ることは通常困難である。そのため、状態変化への対策としては、データベース内のある状態のデータからその物体の別状態の推定データを作成することが考えられる。ある時点のデータから状態変化後のデータを作成する方法として、データが顔画像で状態変化が経年変化の場合、例えば、若年時の顔に皺などの加齢時の特徴をCGで書き込んで加齢時の顔画像を作成する方法がある。
米国特許第6556196号に、顔画像の場合の方法が開示されている。この方法では、3Dモデルを用いて経年特徴や表情特徴の付加を洗練化し、不明確な特徴の付加を実施している。この方法では、3Dの顔データベースから変形可能な顔の一般的なモデルを作り、入力顔画像をこのモデルに貼り付け、状態変化を含めた特徴変化をモデラーにより変形している。
経年変化や表情変化で起こる特徴変化は必ずしも作成手順が確立しているとは限ららない。確立していない場合、現実にあるものを人が模倣する必要がある。このため、特徴付加によって状態変化データを作成し照合する方式では、手動もしくはそれに近い労力を要する半自動処理を行なう必要が生じる。又、局所的で比較的明確な特徴とは異なり、書き込みのような形で付加すること自体が困難であるため、直感的に把握しにくい大域の状態変化への対応は困難である。
米国特許第6556196号に開示されている方法では、状態特徴はあらかじめ用意された状態変化の特徴(例えば皺の発生位置)を用いるため、誰であろうと同じところに同じ状態変化特徴が生じる(同じ位置に皺が発生する)。又、その状態変化特徴(雛形)が照合の対象顔に適した状態特徴かはどうかは想定されていない。
関連する技術として特開2003−44858号公報に個人認証装置および方法が開示されている。この個人認証装置は、生体情報1入力手段と、生体情報1信頼度決定手段と、生体情報1照合手段と、生体情報2入力手段と、生体情報2信頼度決定手段と、生体情報2照合手段と、複合判定手段とを備える。生体情報1入力手段は、第1の生体情報を取得する。生体情報1信頼度決定手段は、前記生体情報1入力手段によって取得された第1の生体情報と前記第1の生体情報の入力環境情報とに基づいて前記第1の生体情報の信頼度を決定する。生体情報1照合手段は、前記生体情報1入力手段によって取得された第1の生体情報と前記第1の生体情報を含む情報が予め登録された生体情報1登録データとを照合する。生体情報2入力手段は、第2の生体情報を取得する。生体情報2信頼度決定手段は、前記生体情報2入力手段によって取得された第2の生体情報と前記第2の生体情報の入力環境情報とに基づいて前記第2の生体情報の信頼度を決定する。生体情報2照合手段は、前記生体情報2入力手段によって取得された第2の生体情報と前記第2の生体情報を含む情報が予め登録された生体情報2登録データとを照合する。複合判定手段は、前記生体情報1信頼度決定手段によって決定された信頼度、前記生体情報2信頼度決定手段によって決定された信頼度、前記生体情報1照合手段による照合結果、および前記生体情報2照合手段による照合結果に基づいて本人か否かの判定である本人判定を行う。
特開平10−171988号公報にパターン認識・照合装置が開示されている。このパターン認識・照合装置は、モデルパターン入力手段と、入力パターン入力手段と、モデルベクトル共分散入力手段と、モデル−入力変動共分散入力手段と、共分散加重平均生成手段と、第1の対角化手段と、第2の対角化手段と、特徴抽出手段と、判定手段とを具備する。モデルパターン入力手段は、モデルパターンM(モデルべクトルとも呼ぶ)を入力する。入力パターン入力手段は、認識対象の入力パターンI(入力ベクトルとも呼ぶ)を入力する。モデルベクトル共分散入力手段は、モデルベクトルの共分散行列Cmを入力する。
モデル−入力変動共分散入力手段は、個々のモデルパターンから対応する入力パターンへの変動の共分散行列Cpを予め学習させ入力する。共分散加重平均生成手段は、前記モデルベクトル共分散入力手段から入力されたモデルベクトル共分散行列と前記モデル−入力変動共分散入力手段から入力されたモデル−入力変動共分散行列との加重平均を、
Cs≡αCm+(1−α)Cp (αは0<α<1の実数) ・・・(1)
に従ってとり、新たに行列Csを生成する。第1の対角化手段は、前記共分散加重平均生成手段の出力の行列Csを、
Cs=(AQ1/2)(Q1/2AT) ・・・(2)
(AはCsの正規化固有ベクトル行列、Qは対応する固有値よりなる対角行列、Q1/2はQの平方根行列、ATはAの転置行列)のようにスペクトル分解し、これより行列D≡Q−1/2AT、(Q−1/2は行列Qの平方根行列の逆行列)を得る。第2の対角化手段は、モデルパターン共分散行列Cmを行列Dによって変換した行列DCmDTを、
DCmDT=BPBT ・・・(3)
(BはDCmDTの正規化固有ベクトル行列、Pは対応する固有値よりなる対角行列)のようにスペクトル分解し、行列Bを得る。特徴抽出手段は、前記第1及び第2の対角化手段の出力Q−1/2AT、Bを用いて、
H≡WBTQ−1/2AT ・・・(4)
(W≡diag(α1,α2,・・・αn)、(αiは適当な非負の数))に従って行列Hを生成・保持し、認識のランタイムにモデルパターンMと入力パターンIから、
M’≡HM、I’≡HI ・・・(5)
に従ってそれぞれの特徴ベクトルM’、I’を抽出する。判定手段は、前記特徴抽出手段が抽出した入力パターンIの特徴ベクトルI’とモデルパターンMの特徴ベクトルM’との距離、
‖M’−I’‖ (‖*‖はユークリッド距離) ・・・(6)
が最も小さい特徴ベクトルを有するモデルパターンを見い出し、これによって入力パターンがどのモデルに対応するかを判定(認識)する。
モデル−入力変動共分散入力手段は、個々のモデルパターンから対応する入力パターンへの変動の共分散行列Cpを予め学習させ入力する。共分散加重平均生成手段は、前記モデルベクトル共分散入力手段から入力されたモデルベクトル共分散行列と前記モデル−入力変動共分散入力手段から入力されたモデル−入力変動共分散行列との加重平均を、
Cs≡αCm+(1−α)Cp (αは0<α<1の実数) ・・・(1)
に従ってとり、新たに行列Csを生成する。第1の対角化手段は、前記共分散加重平均生成手段の出力の行列Csを、
Cs=(AQ1/2)(Q1/2AT) ・・・(2)
(AはCsの正規化固有ベクトル行列、Qは対応する固有値よりなる対角行列、Q1/2はQの平方根行列、ATはAの転置行列)のようにスペクトル分解し、これより行列D≡Q−1/2AT、(Q−1/2は行列Qの平方根行列の逆行列)を得る。第2の対角化手段は、モデルパターン共分散行列Cmを行列Dによって変換した行列DCmDTを、
DCmDT=BPBT ・・・(3)
(BはDCmDTの正規化固有ベクトル行列、Pは対応する固有値よりなる対角行列)のようにスペクトル分解し、行列Bを得る。特徴抽出手段は、前記第1及び第2の対角化手段の出力Q−1/2AT、Bを用いて、
H≡WBTQ−1/2AT ・・・(4)
(W≡diag(α1,α2,・・・αn)、(αiは適当な非負の数))に従って行列Hを生成・保持し、認識のランタイムにモデルパターンMと入力パターンIから、
M’≡HM、I’≡HI ・・・(5)
に従ってそれぞれの特徴ベクトルM’、I’を抽出する。判定手段は、前記特徴抽出手段が抽出した入力パターンIの特徴ベクトルI’とモデルパターンMの特徴ベクトルM’との距離、
‖M’−I’‖ (‖*‖はユークリッド距離) ・・・(6)
が最も小さい特徴ベクトルを有するモデルパターンを見い出し、これによって入力パターンがどのモデルに対応するかを判定(認識)する。
本発明の目的は、状態変化を生じる物体の情報を精度良く照合するデータ照合システム、データ照合装置、及びデータ照合方法を提供することにある。
本発明の他の目的は、照合時の作業者の負担を軽減するデータ照合システム、データ照合装置、及びデータ照合方法を提供することにある。
上記課題を解決するために本発明のデータ照合装置は、オリジナルデータ蓄積部と、状態変化データ作成部と、照合部とを具備する。オリジナルデータ蓄積部は、物体のオリジナルデータと、その物体の状態を表す第1の状態情報とを関連付けて保持する。状態変化データ作成部は、そのオリジナルデータに基づいて、複数のその物体の別の状態を表す複数の第2の状態情報に関連付けられる複数の状態変化データを作成する。照合部は、入力される照合の対象物のデータである入力データとその複数の状態変化データの各々とを比較し、その複数の状態変化データのうちその入力データとの差分が最小である状態変化データを抽出する。
上記のデータ照合装置において、その複数の状態変化データを記憶する状態変化データ蓄積部を更に具備する。そのオリジナルデータとその複数の状態変化データは、複数の照合データとしてその照合部に送信される。その照合部は、その入力データとその複数の照合データの各々とを比較し、その入力データとの差分が最小である照合データを抽出する。
上記のデータ照合装置において、その照合部は、その抽出を、その差分が最小である場合に加えて、その差分が閾値以下である場合に行う。
上記のデータ照合装置において、その状態変化データ作成部は、状態変化演算装置と状態別バッファとを備える。状態変化演算装置は、その第1の状態情報及びその複数の第2の状態情報の各々別に分けられたデータで学習したニューラルネットワークを用いて、その第1の状態情報に対応するそのオリジナルデータからその複数の第2の状態情報に対応するその複数の状態変化データを作成する。状態別バッファは、各々がその複数の状態変化データのうちの対応する状態変化データを記憶する。
上記のデータ照合装置において、複数の状態別構成成分データバッファと、成分分析部と、成分変換部とを更に具備する。複数の状態別構成成分データバッファは、その第1の状態情報及びその複数の第2の状態情報の各々としての第3の状態情報を示す状態ラベルとその第3の状態情報に対応する構成成分データとを保持し、その第1の状態情報及びその複数の第2の状態情報の各々ごとに設けられている。成分分析部は、その複数の状態別構成成分データバッファのうちその第1の状態情報に一致する状態ラベルを持つ状態別構成成分データバッファからその構成成分データを抽出し、その構成成分データに基づいてそのオリジナルデータを分析し、その第1の状態情報に対応する第1の分析結果データを出力する。成分変換部は、その第1の分析結果データに基づいて、その複数の第2の状態情報に対応する複数の第2の分析結果データに変換する。その状態変化データ作成部は、その複数の第2の分析結果データと、その複数の状態別構成成分データバッファのうちその複数の第2の状態情報に一致する状態ラベルを持つ複数の状態別構成成分データバッファの複数の構成成分データとに基づいて、その複数の状態変化データを作成する状態変化演算装置を備える。
上記のデータ照合装置において、その入力データ及びそのオリジナルデータは、バイオメトリクスデータである。
上記のデータ照合装置において、その第1の状態情報及びその複数の第2の状態情報は、その物体の経年変化に対応する状態の情報である。
上記のデータ照合装置において、その対象物及びその物体は人物の顔である。その入力データ及びそのオリジナルデータは顔画像データである。その第1の状態情報及びその複数の第2の状態情報は、その顔の表情を表す情報である。
上記課題を解決するために本発明のデータ照合システムは、照合の対象物のデータを入力データとして取得する取得装置と、物体のオリジナルデータとその入力データとを照合するデータ照合装置とを具備する。そのデータ照合装置は、オリジナルデータ蓄積部と、状態変化データ作成部と、照合部とを備える。オリジナルデータ蓄積部は、そのオリジナルデータと、その物体の状態を表す第1の状態情報とを関連付けて保持する。状態変化データ作成部は、そのオリジナルデータに基づいて、複数のその物体の別の状態を表す複数の第2の状態情報に関連付けられる複数の状態変化データを作成する。照合部は、その入力データとその複数の状態変化データの各々とを比較し、その複数の状態変化データのうちその入力データとの差分が最小である状態変化データを抽出する。
上記のデータ照合システムにおいて、そのデータ照合装置は、その複数の状態変化データを記憶する状態変化データ蓄積部を更に備える。そのオリジナルデータとその複数の状態変化データは、複数の照合データとしてその照合部に送信される。その照合部は、その入力データとその複数の照合データの各々とを比較し、その入力データとの差分が最小である照合データを抽出する。
上記のデータ照合システムにおいて、その照合部は、その抽出を、その差分が最小である場合に加えて、その差分が閾値以下である場合に行う。
上記のデータ照合システムにおいて、その状態変化データ作成部は、状態変化演算装置と、状態別バッファとを含む。状態変化演算装置は、その第1の状態情報及びその複数の第2の状態情報で学習したニューラルネットワークを用いて、その第1の状態情報に対応するそのオリジナルデータからその複数の第2の状態情報に対応するその複数の状態変化データを作成する。状態別バッファは、各々がその複数の状態変化データのうちの対応する状態変化データを記憶する。
上記のデータ照合システムにおいて、
そのデータ照合装置は、複数の状態別構成成分データバッファと、成分分析部と、成分変換部とを更に備える。複数の状態別構成成分データバッファは、その第1の状態情報及びその複数の第2の状態情報の各々としての第3の状態情報を示す状態ラベルとその第3の状態情報に対応する構成成分データとを保持し、その第1の状態情報及びその複数の第2の状態情報の各々ごとに設けられている。成分分析部は、その複数の状態別構成成分データバッファのうちその第1の状態情報に一致する状態ラベルを持つ状態別構成成分データバッファからその構成成分データを抽出し、その構成成分データに基づいてそのオリジナルデータを分析し、その第1の状態情報に対応する第1の分析結果データを出力する。成分変換部は、その第1の分析結果データに基づいて、その複数の第2の状態情報に対応する複数の第2の分析結果データに変換する。その状態変化データ作成部は、その複数の第2の分析結果データと、その複数の状態別構成成分データバッファのうちその複数の第2の状態情報に一致する状態ラベルを持つ状態別構成成分データバッファのその構成成分データとに基づいて、その複数の状態変化データを作成する状態変化演算装置を含む。
そのデータ照合装置は、複数の状態別構成成分データバッファと、成分分析部と、成分変換部とを更に備える。複数の状態別構成成分データバッファは、その第1の状態情報及びその複数の第2の状態情報の各々としての第3の状態情報を示す状態ラベルとその第3の状態情報に対応する構成成分データとを保持し、その第1の状態情報及びその複数の第2の状態情報の各々ごとに設けられている。成分分析部は、その複数の状態別構成成分データバッファのうちその第1の状態情報に一致する状態ラベルを持つ状態別構成成分データバッファからその構成成分データを抽出し、その構成成分データに基づいてそのオリジナルデータを分析し、その第1の状態情報に対応する第1の分析結果データを出力する。成分変換部は、その第1の分析結果データに基づいて、その複数の第2の状態情報に対応する複数の第2の分析結果データに変換する。その状態変化データ作成部は、その複数の第2の分析結果データと、その複数の状態別構成成分データバッファのうちその複数の第2の状態情報に一致する状態ラベルを持つ状態別構成成分データバッファのその構成成分データとに基づいて、その複数の状態変化データを作成する状態変化演算装置を含む。
上記のデータ照合システムにおいて、その入力データ及びそのオリジナルデータは、バイオメトリクスデータである。
上記のデータ照合装置において、その第1の状態情報及びその複数の第2の状態情報は、その物体の経年変化に対応する状態の情報である。
上記のデータ照合システムにおいて、その対象物及びその物体は人物の顔である。その入力データ及びそのオリジナルデータは顔画像データである。その第1の状態情報及びその複数の第2の状態情報は、その顔の表情を表す情報である。
上記のデータ照合システムにおいて、そのオリジナルデータをその物体から読み取り、その第1の状態情報と関連付けてそのデータ照合装置に入力する登録装置を更に具備する。
上記のデータ照合システムにおいて、そのデータ照合装置から出力されたその照合結果データに基づいて、照合結果を出力する照合結果出力装置を更に具備する。
上記課題を解決するために本発明のデータの照合方法は、(a)物体のオリジナルデータをその物体の状態を表す第1の状態情報とともに取得するステップと、(b)そのオリジナルデータに基づいて、複数のその物体の別の状態を表す複数の第2の状態情報に関連付けられる複数の状態変化データを作成するステップと、(c)照合の対象物のデータである入力データとその複数の状態変化データの各々とを照合するステップと、(d)その照合の結果を出力するステップとを具備する。
上記のデータの照合方法において、その(c)ステップは、(c1)そのオリジナルデータ及びその複数の状態変化データを複数の照合データとして、その入力データとその複数の照合データの各々とを照合するステップを備える。
上記のデータの照合方法において、その(b)ステップは、(b1)その第1の状態情報及びその複数の第2の状態情報の各々別に分けられたデータで学習した変換方法により、そのオリジナルデータからその複数の状態変化データを作成するステップを更に備える。
上記のデータの照合方法において、その(b)ステップは、(b2)そのオリジナルデータをその第1の状態情報に対応する構成成分データに分解し、第1の分析結果データを作成するステップと、(b3)その第1の分析結果データとその複数の第2の状態情報に対応する複数の構成成分データとに基づいて、その複数の状態変化データを作成するステップを更に備える。
上記課題を解決するために本発明のるコンピュータプログラム製品は、コンピュータ上で使用したときに、上記各項のいずれかに記載されたデータの照合方法の全てのステップを実行するプログラムコード手段を有する。
上記課題を解決するために本発明のるコンピュータプログラム製品は、コンピュータにより読み取り可能な記憶手段に記憶された、上記各項のいずれかに記載されたデータの照合方法の全てのステップを実行するプログラムコード手段を有する。
本発明のデータ照合システム、データ照合装置、及びデータ照合方法によれば、状態変化を生じる物体の情報を精度良く照合することができる。又、照合時の作業者の負担を軽減することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明によるデータ照合システムの実施の形態を説明する。
本発明によるデータ照合システムは、状態変化を起こす対象に対する照合を実施するシステムである。データ照合システムは、例えば、セキュリティシステムでの本人識別、犯罪捜査や学術調査時の照合等に用いられる。本実施の形態では、経年変化を起こす人物の顔画像、あるいは、音声情報等による照合を一例に説明する。尚、照合に用いられる入力データ101やデータ照合装置10に登録されるオリジナルデータ102Aは、顔、指紋等の人体の部位の画像、声の音声などの一次元のデータ、顔形状などの三次元データ等のバイオメトリクスデータ、植物や人間以外の動物のデータ、生物と同様に個別の特性を持ちながら状態変化をする人工物に関するデータでも良い。又、状態変化を起こす状態情報102Bとしては経年変化の情報である年齢の他、顔の表情変化情報や、体調不良による音声情報等でも構わない。
(第1の実施の形態)
図1から図4を参照して本発明によるデータ照合システムの第1の実施の形態を説明する。
図1から図4を参照して本発明によるデータ照合システムの第1の実施の形態を説明する。
図1は、本発明のデータ照合システムにおける第1の実施の形態の構成を示すブロック図である。本発明によるデータ照合システムは、データ照合装置10と、取得装置20と、登録装置30と、照合結果出力装置40とを備え、それぞれの装置はデータ照合装置10に接続されている。
事前に登録装置30に入力される、照合の対象となる人物の顔画像や音声情報等のデータは、オリジナルデータ102Aとしてデータ照合装置10に登録される。データ照合装置10は、登録されたオリジナルデータ102Aに付随する状態情報102Bに基づいて、オリジナルデータ102Aを状態変化データ106に変換する。この際、状態情報102Bとは、照合の対象となる人物の状態変化に起因する状態の情報である(例えば、経年変化の場合は年齢情報)。データ照合装置10は、取得装置20で読み取られる顔画像等の入力データ101と、オリジナルデータ102Aや状態変化データ106である照合データ107との照合を行なう。照合の結果は、照合結果データ108として照合結果出力装置40に送信される。照合出力装置40は、照合結果データ108に基づき照合結果を表示する。
取得装置20は、顔画像を読み取るスキャナ、あるいは、音声情報を取得するレコーダを備える。取得装置20は、取得した顔画像や音声情報から顔や音声の特徴部分を検出し、入力データ101としてデータ照合装置10に送信する。取得装置20に用いられるスキャナは、読み込むデータが画像であれば、2Dあるいは3Dスキャナである。取得装置20に用いられるレコーダは、音声情報をコンピュータで利用できるデータに変更できる。読み込む各種データの圧縮形式は、限定しない。
登録装置30は、顔画像を読み取るスキャナ、あるいは、音声情報を取得するレコーダを備える。登録装置30は、取得した顔画像や音声情報から顔や音声の特徴部分を検出する処理を施し、オリジナルデータ102Aを作成する。この際、キーボード等の入力装置を用いて登録日時や照合の対象となる人物の年齢や体調等のデータを状態情報102Bとして入力する。作成されるオリジナルデータ102Aと、作成時に入力される状態情報102Bは関連付けられて、状態情報付オリジナルデータ102としてデータ照合装置10に送信される。
データ照合装置10は、ワークステーションやパーソナルコンピュータに例示される情報処理装置である。データ照合装置10は、照合部11と、照合データ蓄積部12と、状態変化データ作成部14とを備える。照合部11及び状態変化データ作成部14は、それぞれ照合データ蓄積部12に接続されている。尚、照合データ蓄積部12及び状態変化データ作成部14は、遠隔地に置かれ、通信回線あるいはネットワークによって照合部11と接続されていてもよい。
照合部11は、通信回線あるいはネットワーク等を介し取得装置20に接続されている。照合部11は、取得装置20から入力される照合の対象となる入力データ101と、照合データ蓄積部12から受信する照合データ107とを照合し、照合結果データを照合結果出力部40に送信する。図2Aは、本発明のデータ照合システムの第1の実施の形態における照合部11の構成を示すブロック図である。照合部11は、入力データバッファ111と、照合データバッファ112と、照合演算装置113とを備える。入力データバッファ111は、取得装置20から受信する入力データ101を保持する。照合データバッファ112は、照合データ蓄積部12から受信する照合データ107を保持する。照合演算装置113は、入力データバッファ111と照合データバッファ112に接続される。
照合演算装置113は、照合データバッファ112にある照合データ107を読み出す。そして、照合データ107と入力データバッファ111にある入力データ101とを比較し、照合結果データ108を照合結果出力部40に出力する。照合演算装置113は、照合データ107と入力データ101との差分を取る。その差分が最も小さい時、その差分と設定された閾値とを比較する。差分が閾値以下である場合、本人と認定する照合結果データ108を照合結果出力装置40に送信する。あるいは、照合データ107と入力データ101との差分を取る。そして、その差分が最も小さい照合データ107を抽出し、照合結果データ108として照合結果出力装置に送信する。尚、本発明では照合に使用する比較の方式は限定せず、入力データ101と照合データ107とを照合できれば上記方法に限定されない。又、照合演算装置113は、照合データバッファ112を介さずに直接照合データ蓄積部12から、照合データ107を抽出し照合を実施しても構わない。
照合データ蓄積部12は、メモリやディスク等のストレージ装置である。照合データ蓄積部12は、オリジナルデータ蓄積部12Aと、状態変化データ記憶部12Bとを備える。オリジナルデータ蓄積部12Aは、登録装置30に接続され、登録装置30から登録される状態情報付オリジナルデータ102を記憶する。状態変化データ記憶部12Bは、状態変化データ作成部14から受信する状態変化データ106を対応する状態情報102Bと関連付けて記憶する。
照合データ蓄積部12は、登録装置30から状態情報付オリジナルデータ102が入力されると、状態変化データ106を作成するため、その状態情報付オリジナルデータ102を状態変化データ作成部ヘ送信する。又、照合部11からの指令により、保持しているオリジナルデータ102Aや状態変化データ106を照合データ107として照合部11に送信する。
図3は、本発明のデータ照合システムの第1の実施の形態における状態変化データ作成部14の構成を示すブロック図である。状態変化データ作成部14は、相互に接続される複数の状態別バッファ141−1から141−nと、複数の状態別バッファ141−1から141−nに接続される状態変化演算装置142とを備える。複数の状態別バッファ141−1から141−nの各々(以下、「状態別バッファ141」ともいう)は、メモリやディスク等のストレージ装置であり、状態変化演算装置142は、CPU等の演算装置又はプログラムあるいは演算装置とプログラムの組合せである。
状態別バッファ141と状態変化演算装置142は、それぞれ照合データ蓄積部12に接続されている。複数の状態別バッファ141−1から141−nの各々は、互いに異なる状態情報102Bに対応している(関連付けられている)。状態別バッファ141は、自身の状態情報102Bに対応する状態ラベルを持つ。状態変化演算装置142は、状態変化演算装置142と各状態別バッファ141と間において、同一人物の複数の状態の各々別に分類された複数のデータで学習済みのニューラルネットワークを形成している。
状態別バッファ141−i(1≦i≦n、nは自然数)の状態ラベルに対応する状態情報102Bを持つ状態情報付オリジナルデータ102が、状態変化演算装置142に入力される場合を考える。この場合、状態変化演算装置142は、そのオリジナルデータ102Aを状態別バッファ141−iに入力する。そして、そのオリジナルデータ102Aからニューラルネットワークを用いて別の状態の状態変化データ106を作成する。ここで、「別の状態」は、そのオリジナルデータ102Aに付属の状態情報102Bとは異なる状態情報102Bに対応する状態をいう。ここでは、複数の状態別バッファ141−1から141−n(但し、状態別バッファ141−iを除く)に対応する状態情報102Bの状態である。したがって、別の状態の状態変化データ106として、「別の状態」に対応して、複数の状態変化データ106−1から106−n(状態変化データ106−iを除く)が生成される。
作成された複数の状態変化データ106−1から106−n(状態変化データ106−iを除く)の各々は、それぞれの状態情報102Bに対応する状態ラベルを持つ状態別バッファ141に入力される。すなわち、状態変化データ106−j(1≦j≦n、i≠j、jは自然数)は、状態別バッファ141−jに入力される。複数の状態別バッファ141−1から141−n(但し、状態別バッファ141−iを除く)は、それぞれの状態情報102Bと関連付けた複数の状態変化データ106−1から106−n(状態変化データ106−iを除く)を照合データ蓄積部12の状態変化データ蓄積部12Bに送信する。
照合結果出力部40は、パーソナルコンピュータに例示される情報処理装置である。照合結果出力部40は、受信する照合結果データ108に基づき、照合結果を表示画面に表示する表示部を備える。照合結果データ108は、照合対象である人物がデータ照合装置10に登録済みの人物であることを示す本人認証や、照合データ108である状態情報付オリジナルデータ102又は状態変化データ106(状態情報102Bも付随)である。照合結果出力部40は、本人認証の有無に基づきゲートの開閉を行なう開閉装置や、施錠の開閉をする施錠装置を備えることもでき、照合結果データ108が本人認証であれば、この照合結果によって、施設の入退場を管理することができる。又、照合結果データ108が照合データ107である場合、データ照合装置10の状態情報付オリジナルデータ102又は状態変化データ106によって、照合対象となる物体や人物の特定を行なうことができる。
なお、上記のオリジナルデータ102A、状態情報付きオリジナルデータ102、そのオリジナルデータ102Aに基づいて生成された状態変化データには、同一の認識番号を付加してある。したがって、認識番号からそのデータの元、及びその関連データ(図示されず)を取り出すことが出来る。関連データは、例えば、オリジナルデータ102Aが顔画像であれば、その人物の情報に例示される。
次に、本発明によるデータ照合システムの第1の実施の形態における動作を説明する。図4は、本発明によるデータ照合システムの第1の実施の形態における動作を示すフロー図である。
照合用データ107を作成及び登録するため、照合を実施する前に登録装置30により照合の対象となる人物の顔画像をスキャン(撮影)してデータ照合装置10にオリジナルデータ102Aとして入力する。この際、状態情報102B−iとして登録日時と人物の年齢を入力する。入力されたオリジナルデータ102Aと状態情報102B−iは関連付けられて、状態情報付オリジナルデータ102として照合蓄積部12のオリジナルデータ蓄積部12Aに蓄積される(ステップS2)。
オリジナルデータ蓄積部12Aの状態情報付オリジナルデータ102は、その状態情報102B−iに対応する状態ラベルを持つ状態別バッファ141(例えば、状態別バッファ141−i)に入力される(ステップS4)。状態変化データ作成部14の状態変化演算装置142は、状態別バッファ141−iに入力されたオリジナルデータ102Aを、ニューラルネットワークを用いて変換し、複数の他の状態における複数の状態変化データ106−1から106−nを作成し、複数の状態別バッファ141−1から141−n(状態別バッファ141−iは除く)のうち、それぞれの状態情報102Bに対応するものへ記録される(ステップS6)。すなわち、状態変化データ106−jは、状態別バッファ141−jに入力される。
この際、オリジナルデータ102Aに付随する状態情報102B−iと、他の状態情報102B−jとの関係に基づいて、他の状態変化データ106への変化率や、変化領域等の変化パラメータが決定される。例えば、入力された状態情報102B−iが25才を表す状態情報である場合、まず、20才や50才に対応する状態情報102B−j1、102B−j2との関係に基づき、25才を基準に経年変化(若年変化も含む)する顔の変化を計算する。そして、その変化分をオリジナルデータ102Aに付加して、各状態情報102B−j1(20才)、102B−j2(50才)における状態変化データ106−j1、106−j2を作成する。
複数の状態別バッファ141−1から141−n(状態別バッファ141−iは除く)の各々の状態変化データ106は、対応する状態情報102Bと関連付けられて状態変化データ蓄積部12Bへ送信され、蓄積される(ステップS8)。すなわち、複数の状態変化データ106−1から106−n(状態変化データ106−iを除く)は、状態変化データ蓄積部12Bに蓄積される。
同様にして、データ照合装置10に複数の人物の顔画像の状態情報付オリジナルデータ102Aと、状態変化データ106が照合用の照合データ107として蓄積される。
次に、取得装置20が照合の対象となる人物の顔画像をスキャン(撮影)し、入力データ101としてデータ照合装置10の照合部11へ入力する(ステップS10)。入力データ101が入力されると、照合部11は照合データ蓄積部12から照合データ107として状況情報付オリジナルデータ102や状態変化データ106を抽出し、照合演算装置113において比較処理を行ない、照合結果データ108を照合結果出力装置30に送信する(ステップS12)。照合では、入力データ101との差分が最小、且つ、設定している閾値を越えない照合データ106を本人であると認定する。尚、閾値を設けず、差分が最小の照合データを本人と認定しても構わない。この際、閾値を設けることで、データ照合装置10に登録されている人物と照合対象である人物との精度の高い本人判定ができ、セキュリティチェック等の本人確認に使用することができる。又、閾値を設けない場合は、類似の照合データを本人として抽出するため、照合対象となる人物写真等からデータ照合装置10に登録されている犯人の特定等に使用できる。
照合結果出力部30は、受信する照合結果データ108に基づき、照合結果を表示画面に表示する。表示結果は、照合対象である人物が、データ照合装置10に登録済みの人物であることを示す本人認証表示や、照合データ108である状態情報付オリジナルデータ102又は状態変化データ106(状況情報102Bも付随)を画像やテキストとして表示する(ステップS14)。
以上のように、さまざまな状態情報102B−1から101B−nに対応する状態変化データ106−1からデータ106−nを作成して照合を行なうため、状態変化物体に対してある状態(状態情報102B−i)の物体のオリジナルデータ102Aのみで精度の高い照合を行なうことが可能となる。又、状態変化データ106を作成する方式は時間軸に関係なく処理が可能であるため、状態変化が経年変化の場合、加齢変化だけでなく、若くなる方向、いかなる経年変化に対しても精度の高い照合を行なうことを可能となる。
(第2の実施の形態)
図2B、図3、図5及び図6を参照して本発明によるデータ照合システムの第2の実施の形態を説明する。図5は、本発明によるデータ照合システムの第2の実施の形態における構成を示すブロック図である。
図2B、図3、図5及び図6を参照して本発明によるデータ照合システムの第2の実施の形態を説明する。図5は、本発明によるデータ照合システムの第2の実施の形態における構成を示すブロック図である。
第2の実施の形態における本発明によるデータ照合システムは、データ照合装置10と、取得装置20と、登録装置30と、照合結果出力装置40とを備える。それぞれの装置はデータ照合装置10に接続されている。
事前に登録装置30に入力される、照合の対象となる人物の顔画像や音声情報等のデータは、オリジナルデータ102Aとしてデータ照合装置10に登録される。データ照合装置10は、登録されたオリジナルデータ102Aに付随する状態情報102Bに基づいて、オリジナルデータ102Aを状態変化データ106に変換する。この際、状態情報102Bとは、照合の対象となる人物の状態変化に起因する状態の情報である。データ照合装置10は、取得装置20で読み取られる顔画像等の入力データ101と状態変化データ106との照合を行なう。照合の結果は、照合結果データ108として照合結果出力装置40に送信され、照合出力装置40は、照合結果データ108に基づき照合結果を表示する。
取得装置20、登録装置30、照合結果出力装置40の構成は、第1の実施の形態と同じであるので説明を省略する。
データ照合装置10は、ワークステーションやパーソナルコンピュータに例示される情報処理装置である。データ照合装置10は、照合部11と、オリジナルデータ蓄積部12A’と、状態変化データ作成部14とを備える。照合部11は状態変化データ作成部14に接続されている。状態変化データ作成部14はオリジナルデータ蓄積部12A’に接続されている。尚、オリジナルデータ蓄積部12A’、状態変化データ作成部14は、遠隔地に置かれ、通信回線あるいはネットワークによって照合部11と接続されていてもよい。
照合部11は、通信回線あるいはネットワーク等を介し取得装置20に接続されている。照合部11は、取得装置20から入力される照合の対象となる入力データ101と、状態変化データ作成部14から受信する状態変化データ106とを照合し、照合結果データ108を照合結果出力部40に送信する。図2Bは、本発明のデータ照合システムの第2の実施の形態における照合部11の構成を示すブロック図である。照合部11は、入力データバッファ111と、照合データバッファ112’と、照合演算装置113とを備える。入力データバッファ111は、取得装置20から受信する入力データ101を保持する。照合データバッファ112’は、状態変化データ作成部14から受信する状態変化データ106を保持する。照合演算装置113は、入力データバッファ111と照合データバッファ112’に接続される。
照合演算装置113は、照合データバッファ112’にある状態変化データからなる照合データ107’を読み出す。そして、照合データ107’と入力データバッファ111にある入力データ101とを比較し、照合結果データ108を照合結果出力部40に出力する。照合演算装置113は、照合データ107’と入力データ101との差分を取る。その差分が最も小さい時、その差分と設定した閾値とを比較する。差分が閾値以下である場合、本人と認定する照合結果データ108を照合結果出力装置に送信する。又は、照合データ107’と入力データ101との差分を取る。そして、その差分が最も小さい照合データ107’を抽出し、照合結果データ108として照合結果出力装置に送信する。尚、本発明では特に照合方式は限定せず、入力データ101と照合データ107’とを照合できれば上記方法に限定されない。又、照合演算装置113は、照合データバッファ112’を介さずに直接状態変化データ作成部14から、状態変化データ106を照合データ107’として抽出し、照合を実施しても構わない。
オリジナルデータ蓄積部12A’は、メモリやディスク等のストレージ装置である。オリジナルデータ蓄積部12A’は、登録装置30に接続され、登録装置30から登録される状態情報付オリジナルデータ102を記憶する。オリジナルデータ蓄積部12A’は、照合部11に入力データ101が入力されると、状態変化データ106を作成するため、登録されている状態情報付オリジナルデータ102を状態変化データ作成部14ヘ送信する。
図3は、本発明のデータ照合システムの第2の実施の形態における状態変化データ作成部14の構成を示すブロック図である。状態変化データ作成部14の構成及び動作は、第1の実施の形態と同じであるが、作成される状態変化データ106は照合部11に送信される。
次に、本発明によるデータ照合システムの第2の実施の形態における動作を説明する。図6は、本発明によるデータ照合システムの第2の実施の形態における動作を示すフロー図である。
照合用データ107’を作成及び登録するため、照合を実施する前に登録装置30により照合の対象となる人物の顔画像をスキャン(撮影)してデータ照合装置10にオリジナルデータ102Aとして入力する。この際、状態情報102Bとして登録日時と人物の年齢を入力する。入力されたオリジナルデータ102Aと状態情報102Bは関連付けられて、状態情報付オリジナルデータ102として照合蓄積部12’のオリジナルデータ蓄積部12A’に蓄積される(ステップS16)。
次に、取得装置20が照合の対象となる人物の顔画像をスキャン(撮影)し、入力データ101としてデータ照合装置10の照合部11へ入力する(ステップS18)。入力データ101が入力されると、オリジナルデータ蓄積部12A’に蓄積されている状態情報付オリジナルデータ102は状態変化データ作成部14に送信され、その状態情報102B−iに対応する状態ラベルを持つ状態別バッファ141−iに記憶される(ステップS20)。状態変化演算装置142は、状態別バッファ141−iからオリジナルデータ102Aを抽出し、他の複数の状態情報102B−1から102B−n(102B−iを除く)に対応する複数の状態変化データ106−1から106−n(106−iを除く)に変換する(ステップS22)。変換の動作については第1の実施の形態と同じであるので説明を省略する。
作成された複数の状態変化データ106−1から106−n(106−iは除く)は、それぞれの状態情報102Bに対応する、複数の状態別バッファ141−1から141−n(141−iは除く)に記憶され、状態変化演算装置142の指令により照合部11へ送信される。尚、状態変化データ106は、照合部11からの制御を受けて抽出される方式でも構わない。照合部11は、複数の状態別バッファ141−1から141−n(141−iは除く)から送信される複数の状態変化データ106−1から106−n(106−iは除く)を照合データ107’として、照合演算装置113において入力データ101と比較処理を行なう。そして、照合部11は、比較処理結果としての照合結果データ108を照合結果出力装置30に送信する(ステップS24)。照合の動作は、第1の実施の形態と同じである。
照合結果出力部30は、受信する照合結果データ108に基づき、照合結果を表示画面に表示する。表示結果は、照合対象である人物が、データ照合装置10に登録済みの人物であることを示す本人認証表示や、照合データ108である状態変化データ106(状況情報102Bも付随)を画像やテキストとして表示する(ステップS26)。照合された状態変化データ106とその状況情報102Bが表示されることで、照合の対象である人物の特定を行なうことができる。
以上のように、第2の実施の形態では、第1の実施の形態における状態変化データ蓄積部12Bを構成する必要がなく、状態変化データ作成部14から直接、状態変化データ106を照合部11に送信して照合を行なうため、蓄積スペースを削減でき、オリジナルデータ102Aを照合の対象外にして照合データ107’の候補を減らすことができる。又、入力データ101とともにその時の状態情報102Bを入力すると、その状態情報102Bに対応する状態変化データ106のみと照合するため、更に照合候補を減じることができる。
(第3の実施の形態)
図2A及び図7から図11を参照して本発明によるデータ照合システムの第3の実施の形態を説明する。図7は、本発明によるデータ照合システムの第3の実施の形態における構成を示すブロック図である。
図2A及び図7から図11を参照して本発明によるデータ照合システムの第3の実施の形態を説明する。図7は、本発明によるデータ照合システムの第3の実施の形態における構成を示すブロック図である。
第3の実施の形態における本発明によるデータ照合システムは、データ照合装置10と、取得装置20と、登録装置30と、照合結果出力装置40とを備え、それぞれの装置はデータ照合装置10に接続されている。
事前に登録装置30に入力される照合の対象となる人物の顔画像や音声情報等のデータは、オリジナルデータ102Aとしてからデータ照合装置10に登録される。データ照合装置10は、登録されたオリジナルデータ102Aに付随する状態情報102Bに基づいて、オリジナルデータ102Aを状態変化データ106に変換する。この際、状態情報102Bとは、照合の対象となる人物の状態変化に起因する状態の情報である。データ照合装置10は、取得装置20で読み取られる顔画像等の入力データ101と、オリジナルデータ102Aや状態変化データ106である照合データ107との照合を行なう。照合の結果は、照合結果データ108として照合結果出力装置40に送信される。照合出力装置40は、照合結果データ108に基づき照合結果を表示する。
取得装置20、登録装置30、照合結果出力装置40の構成は、第1の実施の形態と同じであるので説明を省略する。
データ照合装置10は、ワークステーションやパーソナルコンピュータに例示される情報処理装置である。データ照合装置10は、照合部11、照合データ蓄積部12’、成分分析部13、状態変化データ作成部14’、成分分析部15とを備える。
照合データ蓄積部12’は、照合部11、成分分析部13、状態変化データ作成部14’に接続されている。成分分析部13と状態変化データ作成部14’と成分変換部15とは相互に接続されている。尚、照合データ蓄積部12’及び状態変化データ作成部14’は、遠隔地に置かれ、通信回線又はネットワークによって照合部11と接続されていてもよい。
照合部11の構成は第1の実施の形態と同じであるので説明を省略する。
照合データ蓄積部12’は、メモリやディスク等のストレージ装置である。照合データ蓄積部12’は、オリジナルデータ蓄積部12A”と、状態変化データ記憶部12Bとを備える。オリジナルデータ蓄積部12A”は、登録装置30に接続され、登録装置30から登録される状態情報付オリジナルデータ102を記憶する。状態変化データ記憶部12Bは、状態変化データ作成部14’から受信する状態変化データ106を対応する状態情報102Bと関連付けて記憶する。
照合データ蓄積部12’は、登録装置30から状態情報付オリジナルデータ102が入力されると、状態変化データ106を作成するため、その状態情報付オリジナルデータ102を成分分析部13及び状態変化データ作成部14’ヘ送信する。又、照合部11からの指令により、保持しているオリジナルデータ102Aや状態変化データ106を照合データ107として照合部11に送信する。
図8は、本発明のデータ照合システムの第3の実施の形態における成分分析部13の構成を示すブロック図である。成分分析部13は、オリジナルデータバッファ131と、構成成分データバッファ133、状態情報照合部132、分析演算装置134を備える。オリジナルデータバッファ131及び構成成分データバッファ133は、メモリやディスク等のストレージ装置である。状態情報照合部132及び分析演算装置134は、CPU等の演算装置又はプログラムあるいは演算装置とプログラムの組合せである。各装置はそれぞれ相互に接続されている。
オリジナルデータバッファ131は、オリジナルデータ蓄積部12A”に接続され、オリジナルデータ蓄積部12A”から入力されるオリジナルデータ102Aを一時記憶し、分析演算装置134からの指令により、オリジナルデータ102Aを分析演算装置134に送信する。
状態情報照合部132は、オリジナルデータ蓄積部12A”と状態変化データ作成部14’とに接続され、オリジナルデータ蓄積部12A”から入力される状態情報102Bと状態変化データ作成部14’から入力される状態ラベルを比較し、状態情報102Bに対応する状態ラベルを持つ状態別構成成分データバッファ141’から構成成分データ103を抽出し、構成成分データバッファ133に送信する。
構成成分データバッファ133は、状態情報照合部132から入力される構成成分データ103を一時記憶し、分析演算装置134からの指令により、構成成分データ103を分析演算装置134に送信する。
分析装置134は、オリジナルデータバッファ131から入力されるオリジナルデータ102Aと、構成成分データバッファ133から入力される構成成分データ103とを用いて後述する演算により、分析結果データ104Aを作成する。又、オリジナルデータ蓄積部12A”と成分変換部15に接続され、分析結果データ104Aとオリジナルデータ蓄積部12A”から入力される状態情報102Bとを関連付けて、状態情報付分析結果データ104として成分変換部15に送信する。
図9は、本発明のデータ照合システムの第3の実施の形態における状態変化データ作成部14’の構成を示すブロック図である。状態変化データ作成部14’は、相互に接続される複数の状態別構成成分データバッファ141−1’から141−n’と、複数の状態別構成成分データバッファ141−1’から141−n’に接続される状態変化演算装置142’とを備える。
複数の状態別構成成分データバッファ141−1’から141−n’の各々(以下、「状態別構成成分データバッファ141’」ともいう)は、互いに異なる状態情報102Bに対応している(関連付けられている)。状態別構成成分データバッファ141’は、自身の常態情報102Bに対応する状態ラベルを持ち、成分分析部13に接続されている。状態別構成成分データバッファ141’は、自身の状態ラベルに対応した構成成分データ103を記憶している。すなわち、状態別構成成分データバッファ141’−jは、自身の状態ラベル(状態情報102B−j)に対応した構成成分データ103−jを記憶している。
状態情報付オリジナルデータ102を受信する状態変化演算装置142’からの指令により、複数の状態別構成成分データバッファ141−1’から141−n’の各々は、それぞれの状態ラベルを成分分析装置13に送信してリクエストをかける。オリジナルデータ102Aに対応する状態情報102Bと一致する状態ラベルを持つ状態別構成成分データバッファ141’は、自身が保有する構成成分データ103を成分分析装置13に送信する。又、状態変化演算装置142’の指令に基づき、複数の状態別構成成分データバッファ141−1’から141−n’の各々は、状態変化データ106を作成するため、それぞれが保有する構成成分データ103を状態変化演算装置142’に送信する。
状態変化演算装置142’は、オリジナルデータ蓄積部12A”から状態情報付オリジナルデータ102を受信すると、状態別構成成分データバッファ141’の状態ラベルを抽出して、成分分析部13に送信しリクエストをかける。又、成分変換部15から受信する状態情報付変換分析結果データ104と、その状態情報102Bに対応する状態ラベルを持つ状態別構成成分データバッファ141’の状態情報付構成分データ103とから後述する演算により、各状態情報102Bに対応する状態変化データ106を作成し、状態変化データ蓄積部12Bに送信する。
図10は、本発明のデータ照合システムの第3の実施の形態における成分変換部15の構成を示すブロック図である。成分変換部15は、CPU等の演算装置又はプログラムあるいは演算装置とプログラムの組合せである変換演算装置151と、変換演算装置151が演算を実行する際の信号やデータを一時記憶するメモリ152とを備える。
変換演算装置151は成分分析部13に接続され、成分分析部13から入力される状態情報付分析結果データ104を基に、以下に示す演算により他の複数の状態情報102B−1から102B−n(102−iを除く)に対応した複数の変換分析結果データ105A−1から105A−n(105−iを除く)を作成する。
変換演算装置151は、状態変化データ作成部14’に接続され、作成した変換分析結複数の変換分析結果データ105A−1から105Aと、対応する複数の状態情報102B−1から102B−n(102−iを除く)とを関連付けて状態情報付変換分析結果データ105として状態変化データ作成部14’に送信する。
次に、本発明によるデータ照合システムの第3の実施の形態における動作を説明する。図11は、本発明によるデータ照合システムの第3の実施の形態における動作を示すフロー図である。
照合用データ107を作成及び登録するため、照合を実施する前に登録装置30により照合の対象となる人物の顔画像をスキャン(撮影)してデータ照合装置10にオリジナルデータ102Aとして入力する。この際、状態情報102Bとして登録日時と人物の年齢を入力する。入力されたオリジナルデータ102Aと状態情報102Bは関連付けられて、状態情報付オリジナルデータ102として照合データ蓄積部12’のオリジナルデータ蓄積部12A”に蓄積される(ステップS32)。
オリジナルデータ蓄積部12A”の状態情報付オリジナルデータ102は、成分分析部13と状態変化データ作成部14’に送信される。成分分析部13は受信する状態情報付オリジナルデータ102をオリジナルデータバッファ131に一時記憶する(ステップS34)。又、状態変化作成部14’は、状態情報付オリジナルデータ102を受信すると、複数の状態別構成成分データバッファ141−1’から141−n’の状態ラベルを成分分析部13に送信する。成分分析部13は、入力される状態情報102Bと一致する状態ラベルを持つ状態別構成成分データバッファ141−i’から、構成成分データ103−iを抽出し、構成成分バッファ133に一時記憶する(ステップS36)。
成分分析部13の分析演算装置134は、構成成分データ103−iからオリジナルデータ102Aを分析し、その状態情報102Bに対応する状態情報付分析結果データ104−iを出力し、成分変換部15に送信する(ステップS38)。
成分変換部15では、受信する状態情報付分析結果データ104−iを、状態情報付分析結果データ104−iの状態情報102Bと異なる他の複数の状態情報102B−1から102B−n(102B−iを除く)に対応する複数の変換分析結果データ105A−1から105A−n(105A−iを除く)に変換する。成分変換部15は作成した複数の変換分析結果データ105A−1から105A−n(105A−iを除く)とそれに対応する複数の状態情報102B−1から102B−n(102B−iを除く)とを関連付けて、状態情報付変換分析結果データ105−1から105−n(105−iは除く)として状態変化データ作成部14’に送信する(ステップS40)。
状態変化データ作成部14’では、成分変換部15から受信される状態情報付変換分析結果データ105−1から105−n(105−iは除く)と、それぞれの状態情報102Bに対応する状態ラベルを持つ状態別構成成分データバッファ141−1’から141−n’(141−i’は除く)の構成成分103−1から103−n(103−iは除く)とから、状態変化データ106−1から106−n(106−iは除く)を作成する(ステップS42)。
ここで、本発明によるデータ照合システムの第3の実施の形態のデータ照合装置10におけるオリジナルデータ102Aを用いて状態変化データを作成するまでの演算の一例を、成分分析に一般的に用いられる主成分分析のような線形成分分析で説明する。
状態変化データ作成部14’の状態別構成成分データバッファ141’が保有する構成成分データ103は、ある状態のデータA1、A2、…、Ai、…、Apからなんらかの計算により、各データを構成する要素で重要な要素U1、U2、…、Uj、…、Upに変換して作成される。主成分分析では、各データの点要素Ai(x,y)を列ベクトルとして並べた行列は次式のようになる。
上式を特異値分解A=USVt(Sは対角成分以外0で対角成分は絶対値の降順に並べる)によってできた直交行列の前半のp個の列ベクトルが構成成分データ103(U1、U2、…、Uj、…、Up)となる。
この際、状態別構成成分データバッファ141’間を関係づけるため、2つの状態別構成成分データバッファ141’間では、同一人物(物体)のオリジナルデータ102Aを使用する成分数だけ用意する。例えば、構成成分データ103の次数を30個使用するならば、2つの状態別構成成分データバッファ141’では両状態時のデータを30個(人)以上分用意して、それぞれの状態別データベースの構成成分を作成することになる。
成分分析部13の分析演算装置134が行なう演算において、構成成分データ103(主成分)の線形結合で構成されたデータをIpとすると、Ipは次式で表される。
Ip=c1P1+c2P2+…cmPm(Piは主成分、ciは係数) …(1)
このうち、オリジナルデータ102A(Io)との誤差が最も小さくなる最小誤差係数組ciを選び、この最小誤差係数組ciが分析結果データ104Aとなる。この分析結果データ104Aは、オリジナルデータ102Aに対応する状態情報102Bと関連付けられ、状態情報付分析結果104として、成分変換部15に送信される。
Ip=c1P1+c2P2+…cmPm(Piは主成分、ciは係数) …(1)
このうち、オリジナルデータ102A(Io)との誤差が最も小さくなる最小誤差係数組ciを選び、この最小誤差係数組ciが分析結果データ104Aとなる。この分析結果データ104Aは、オリジナルデータ102Aに対応する状態情報102Bと関連付けられ、状態情報付分析結果104として、成分変換部15に送信される。
成分変換部15において、分析結果データ104Aである最小誤差係数組ciを、他の状態情報102Bに対応する変換分析結果データ105Aである係数組djに変換する場合について以下に示す。
状態変化データ作成部14’中の2つの状態別状態構成成分データバッファ141−i’、141−j’における構成成分データ103を、それぞれPi(i=1、…、n)、Qj(j=1、…、n)とし、その係数をそれぞれci(i=1、…、n)、dj(j=1、…、n)としてciからdjへの変換を考える。この変換には、同一人物で状態別状態構成成分データバッファ141−i’、141−j’に対応する状態情報102Bの双方に属するデータIp、Jpの複数を用いる。Ip、Jpは、それぞれ次式で表される。
Ip=c1P1+c2P2+…+cnPn …(2)
Jp=d1Q1+d2Q2+…+dnQn …(3)
Ip=c1P1+c2P2+…+cnPn …(2)
Jp=d1Q1+d2Q2+…+dnQn …(3)
ciからdjへの変換を線形変換Tとし、データ照合装置10に登録される人物Aの係数組を{Ci(A)、Dj(A)}、人物Bの係数組{Ci(B)、Dj(B)}、…、人物Nの係数組{Ci(N)、Dj(N)}とすると、変換の関係式は次式のように表される。
[Dj(A)、Dj(D)、…、Dj(N)]=T[Ci(A)、Ci(D)、…、Ci(N)] …(4)
ただし、Ci(A)、Dj(A)は(2)式、(3)式の係数ci、djを縦に並べた列ベクトルである。従って、C=[Ci(A)、Ci(D)、…、Ci(N)]、D=[Dj(A)、Dj(D)、…、Dj(N)]として次式により線形変換Tを求めることができる。
T=DCt(CCt)−1 …(5)
上式に示す線形変換Tによって、変換演算装置151は、分析結果データ104Aから他の状態情報102Bに対応する変換分析結果データ105Aを作成することができる。
[Dj(A)、Dj(D)、…、Dj(N)]=T[Ci(A)、Ci(D)、…、Ci(N)] …(4)
ただし、Ci(A)、Dj(A)は(2)式、(3)式の係数ci、djを縦に並べた列ベクトルである。従って、C=[Ci(A)、Ci(D)、…、Ci(N)]、D=[Dj(A)、Dj(D)、…、Dj(N)]として次式により線形変換Tを求めることができる。
T=DCt(CCt)−1 …(5)
上式に示す線形変換Tによって、変換演算装置151は、分析結果データ104Aから他の状態情報102Bに対応する変換分析結果データ105Aを作成することができる。
又、ciからdjへの変換を非線形な変換とした時は、例えばデータ照合装置10に登録される人物Aで状態別状態構成成分データバッファ141−i’、141−j’に対応する係数組{ci(A)、dj(A)}を学習データとしてニューラルネットワークを使って、変換を決めることができる。
成分変換部15から状態別構成成分データバッファ141’に入力される変換分析結果データ105Aである係数組をdj、状態別構成成分データバッファ141内の構成成分データ103を主成分Qj(添え字のjはdjに対応する)、状態変化演算装置142’における演算により再構成された状態変化データ106を線形結合Jpとすると、Jpは次式で表される。
Jp=d1Q1+d2Q2+…+dmQm …(6)
Jp=d1Q1+d2Q2+…+dmQm …(6)
以上のように作成された他の状態の状態変化データ106は、それに対応する状態情報102Bに関連付けられて照合蓄積部12’の状態変化データ蓄積部12Bに記録される(ステップS44)。
次に、取得装置20によって照合の対象となる人物の顔画像をスキャン(撮影)し、入力データ101としてデータ照合装置10の照合部11に入力される(ステップS46)。入力データ101が入力されると、照合部11は照合データ蓄積部12’から状況情報付オリジナルデータ102や状態変化データ106の照合データ107を抽出し、照合演算装置113において比較処理を行ない、照合結果データ108を照合結果出力装置30に送信する(ステップS48)。照合の動作は、第1の実施の形態と同じである。
照合結果出力部30は、受信する照合結果データ108に基づき、照合結果を表示画面に表示する。表示結果は、照合対象である人物が、データ照合装置10に登録済みの人物であることを示す本人認証表示や、照合対象に類似する照合データ108等を画像やテキストとして表示し、人物の特定を行なう(ステップS50)。
以上のように、物体の特徴を構成成分に分解し、状態情報102Bに対応した構成成分と、オリジナルデータ102Aからの分析結果データ104Aを基に状態変化データ106を作成して照合に用いるため、手動で表現しづらい統計的な状態特徴も利用して精度の高い照合を行なうことを可能にする。
尚、照合データ蓄積部12’、状態変化データ作成部14’は、照合部11とネットワークによって接続され遠隔地に置かれて使用しても、通信回線で接続され、近接地で使用されてもその限りではない。
(第4の実施の形態)
図2B、図12から図14を参照して本発明によるデータ照合システムの第4の実施の形態を説明する。図12は、本発明によるデータ照合システムの第4の実施の形態における構成を示すブロック図である。
図2B、図12から図14を参照して本発明によるデータ照合システムの第4の実施の形態を説明する。図12は、本発明によるデータ照合システムの第4の実施の形態における構成を示すブロック図である。
第4の実施の形態における本発明によるデータ照合システムは、データ照合装置10と、取得装置20と、登録装置30と、照合結果出力装置40とを備える。それぞれの装置はデータ照合装置10に接続されている。
事前に登録装置30に入力される、照合の対象となる人物の顔画像や音声情報等のデータは、オリジナルデータ102Aとしてデータ照合装置10に登録される。データ照合装置10は、登録されたオリジナルデータ102Aに付随する状態情報102Bに基づいて、オリジナルデータ102Aを状態変化データ106に変換する。この際、状態情報102Bとは、照合の対象となる人物の状態変化に起因する状態の情報である。データ照合装置10は、取得装置20で読み取られる顔画像等の入力データ101と状態変化データ106との照合を行なう。照合の結果は、照合結果データ108として照合結果出力装置40に送信され、照合出力装置40は、照合結果データ108に基づき照合結果を表示する。
取得装置20、登録装置30、照合結果出力装置40の構成は、第1の実施の形態と同じであるので説明を省略する。
データ照合装置10は、ワークステーションやパーソナルコンピュータに例示される情報処理装置である。データ照合装置10は、照合部11、オリジナルデータ蓄積部12’’’、成分分析部13、状態変化データ作成部14”、成分分析部15とを備える。状態変化データ作成部14’は、オリジナルデータ蓄積部12A’’’及び照合部11と接続されている。状態変化データ作成部14’、オリジナルデータ蓄積部12A’’’は、遠隔地に置かれ、通信回線又はネットワークによって照合部11と接続されていてもよい。
照合部11は、通信回線あるいはネットワーク等を介し取得装置20に接続されている。照合部11は、取得装置20から入力される照合の対象となる入力データ101と、状態変化データ作成部14”から受信する状態変化データ106とを照合し、照合結果データ108を照合結果出力部40に送信する。
照合部11の構成は第2の実施の形態と同じであり、成分分析部13、成分分析部15の構成は第3の実施の形態と同じであるので説明を省略する(ただし図8におけるオリジナルデータ蓄積部12A”はオリジナルデータ蓄積部12A’’’である)。
オリジナルデータ蓄積部12A’’’は、メモリやディスク等のストレージ装置である。オリジナルデータ蓄積部12A’’’は、登録装置30に接続され、登録装置30から登録される状態情報付オリジナルデータ102を記憶する。オリジナルデータ蓄積部12A’’’は、照合部11に入力データ101が入力されると、状態変化データ106を作成するため、登録されている状態情報付オリジナルデータ102を成分分析部13と状態変化データ作成部14”ヘ送信する。
図13は、本発明のデータ照合システムの第4の実施の形態における状態変化データ作成部14”の構成を示すブロック図である。状態変化データ作成部14”の構成は、第3の実施の形態と同じであるが、状態変化演算装置142”は、照合部11に接続され、作成する状態変化データ106を照合部11に送信する。
次に、本発明によるデータ照合システムの第4の実施の形態における動作を説明する。図14は、本発明によるデータ照合システムの第4の実施の形態における動作を示すフロー図である。
照合用データ107’を作成及び登録するため、照合を実施する前に登録装置30により照合の対象となる人物の顔画像をスキャン(撮影)してデータ照合装置10にオリジナルデータ102Aとして入力する。この際、状態情報102Bとして登録日時と人物の年齢を入力する。入力されたオリジナルデータ102Aと状態情報102Bは関連付けられて、状態情報付オリジナルデータ102として照合蓄積部12のオリジナルデータ蓄積部12A’’’に蓄積される(ステップS52)。
次に、取得装置20によって照合の対象となる人物の顔画像をスキャン(撮影)し、入力データ101としてデータ照合装置10の照合部11に入力される(ステップS54)。入力データ101が入力されると、オリジナルデータ蓄積部12A’’’の状態情報付オリジナルデータ102は、成分分析部13と状態変化データ作成部14”に送信される。成分分析部13は受信する状態情報付オリジナルデータ102をオリジナルデータバッファ131に一時記憶する(ステップS56)。又、状態変化作成部14”は、状態情報付オリジナルデータ102を受信すると、複数の状態別構成成分データバッファ141−1’から141−n’の状態ラベルを成分分析部13に送信する。成分分析部13は、入力される状態情報102Bと一致する状態ラベルを持つ状態別構成成分データバッファ141−i’から、構成成分データ103−iを抽出し、構成成分バッファ133に一時記憶する(ステップS58)。
成分分析部13の分析演算装置134は、構成成分データ103−iからオリジナルデータ102Aを分析し、その状態情報102Bに対応する状態情報付分析結果データ104−iを出力し、成分変換部15に送信する(ステップS60)。
成分変換部15では、受信する状態情報付分析結果データ104−iを、状態情報付分析結果データ104−iの状態情報102Bと異なる他の複数の状態情報102B−1から102B−n(102B−iを除く)に対応する複数の変換分析結果データ105A−1から105A−n(105A−iを除く)に変換する。成分変換部15は作成した複数の変換分析結果データ105A−1から105A−n(105A−iを除く)とそれに対応する複数の状態情報102B−1から102B−n(102B−iを除く)とを関連付けて状態情報付変換分析結果データ105−1から105−n(105−iは除く)として状態変化データ作成部14”に送信する(ステップS62)。
状態変化データ作成部14”では、成分変換部15から受信される状態情報付変換分析結果データ105A−1から105A−n(105A−iは除く)と、それぞれの状態情報102Bに対応する状態ラベルを持つ状態別構成成分バッファ141−1’から141−n’(141−i’は除く)の構成成分103−1から103−n(103−iは除く)とから、状態変化データ106−1から106−n(105A−iは除く)を作成する(ステップS64)。変換の動作については第3の実施の形態と同じであるので説明を省略する。
作成された他の状態の状態変化データ106は、状態変化演算装置142”の指令により対応する状態情報102Bに関連付けられて照合部11’へ送信される。尚、状態変化データ106は、照合部11からの制御を受けて抽出される方式でも構わない。照合部11は、状態変化データ作成部14から送信される状態変化データ106を照合データ107’として、照合演算装置113において入力データ101と比較処理を行ない、照合結果データ108を照合結果出力装置30に送信する(ステップS66)。照合の動作は、第2の実施の形態と同じである。
照合結果出力部30は、受信する照合結果データ108に基づき、照合結果を表示画面に表示する。表示結果は、照合対象である人物が、データ照合装置10に登録済みの人物であることを示す本人認証表示や、照合データ108である状態変化データ106(状況情報102Bも付随)を画像やテキストとして表示する(ステップS26)。照合された状態変化データ106とその状況情報102Bが表示されることで、照合の対象である人物の特定を行なうことができる。
以上のように、第4の実施の形態では、第3の実施の形態における状態変化データ蓄積部12Bを構成する必要がなく、状態変化データ作成部14”から直接、状態変化データ106を照合部11に送信して照合を行なうため、蓄積スペースを削減でき、オリジナルデータ102Aを照合の対象外にして照合データ107’の候補を減らすことができる。又、入力データ101とともにその時の状態情報102Bを入力すると、その状態情報102Bに対応する状態変化データ106のみと照合するため、更に照合候補を減じることができる。
尚、照合データ蓄積部12、成分分析部13、状態変化データ作成部14、成分変換部15は、照合部11とネットワークによって接続され遠隔地に置かれて使用しても、通信回線で接続され、近接地で使用されてもその限りではない。
本発明のデータ照合システムによれば、状態が変化する物体の照合に際し、照合時に使用される登録データの状態変化の付加を自動で行うため、照合時の作業者の負担が軽減される。又、既存の取得装置20や、登録装置30、照合結果出力装置40を利用でき、容易にシステムの組み立て、変更が可能になる。更に、新たな状態情報に対応する状態別バッファ141’(第1、2の実施の形態)あるいは状態別構成成分データバッファ141’(だい3、4の実施の形態)を状態変化データ作成部14へ追加するだけで、簡易に照合制度精度の向上や状態変化の条件を変更することが可能である。
Claims (22)
- 物体のオリジナルデータと、前記物体の状態を表す第1の状態情報とを関連付けて保持するオリジナルデータ蓄積部と、
前記オリジナルデータに基づいて、複数の前記物体の別の状態を表す複数の第2の状態情報に関連付けられる複数の状態変化データを作成する状態変化データ作成部と、
入力される照合の対象物のデータである入力データと前記複数の状態変化データの各々とを比較し、前記複数の状態変化データのうち前記入力データとの差分が最小である状態変化データを抽出する照合部と
を具備する
データ照合装置。 - 請求項1に記載のデータ照合装置において、
前記複数の状態変化データを記憶する状態変化データ蓄積部を更に具備し、
前記オリジナルデータと前記複数の状態変化データは、複数の照合データとして前記照合部に送信され、
前記照合部は、前記入力データと前記複数の照合データの各々とを比較し、前記入力データとの差分が最小である照合データを抽出する
データ照合装置。 - 請求項1又は2に記載のデータ照合装置において、
前記照合部は、前記抽出を、前記差分が最小である場合に加えて、前記差分が閾値以下である場合に行う
データ照合装置。 - 請求項1から3のいずれか1項に記載のデータ照合装置において、
前記状態変化データ作成部は、
前記第1の状態情報及び前記複数の第2の状態情報の各々別に分けられたデータで学習したニューラルネットワークを用いて、前記第1の状態情報に対応する前記オリジナルデータから前記複数の第2の状態情報に対応する前記複数の状態変化データを作成する状態変化演算装置と、
各々が前記複数の状態変化データのうちの対応する状態変化データを記憶する状態別バッファと
を備える
データ照合装置。 - 請求項1から3のいずれか1項に記載のデータ照合装置において、
前記第1の状態情報及び前記複数の第2の状態情報の各々としての第3の状態情報を示す状態ラベルと前記第3の状態情報に対応する構成成分データとを保持し、前記第1の状態情報及び前記複数の第2の状態情報の各々ごとに設けられた複数の状態別構成成分データバッファと、
前記複数の状態別構成成分データバッファのうち前記第1の状態情報に一致する状態ラベルを持つ状態別構成成分データバッファから前記構成成分データを抽出し、前記構成成分データに基づいて前記オリジナルデータを分析し、前記第1の状態情報に対応する第1の分析結果データを出力する成分分析部と、
前記第1の分析結果データに基づいて、前記複数の第2の状態情報に対応する複数の第2の分析結果データに変換する成分変換部と
を更に具備し、
前記状態変化データ作成部は、前記複数の第2の分析結果データと、前記複数の状態別構成成分データバッファのうち前記複数の第2の状態情報に一致する状態ラベルを持つ複数の状態別構成成分データバッファの複数の構成成分データとに基づいて、前記複数の状態変化データを作成する状態変化演算装置を備える
データ照合装置。 - 請求項1から5のいずれか1項に記載のデータ照合装置において、
前記入力データ及び前記オリジナルデータは、バイオメトリクスデータである
データ照合装置。 - 請求項1から6のいずれか1項に記載のデータ照合装置において、
前記第1の状態情報及び前記複数の第2の状態情報は、前記物体の経年変化に対応する状態の情報である
データ照合装置。 - 請求項1から7のいずれか1項に記載のデータ照合装置において、
前記対象物及び前記物体は人物の顔であり、
前記入力データ及び前記オリジナルデータは顔画像データであり、
前記第1の状態情報及び前記複数の第2の状態情報は、前記顔の表情を表す情報である
データ照合装置。 - 照合の対象物のデータを入力データとして取得する取得装置と、
物体のオリジナルデータと前記入力データとを照合するデータ照合装置と
を具備し、
前記データ照合装置は、
前記オリジナルデータと、前記物体の状態を表す第1の状態情報とを関連付けて保持するオリジナルデータ蓄積部と、
前記オリジナルデータに基づいて、複数の前記物体の別の状態を表す複数の第2の状態情報に関連付けられる複数の状態変化データを作成する状態変化データ作成部と、
前記入力データと前記複数の状態変化データの各々とを比較し、前記複数の状態変化データのうち前記入力データとの差分が最小である状態変化データを抽出する照合部と
を備える
データ照合システム。 - 請求項9に記載のデータ照合システムにおいて、
前記データ照合装置は、前記複数の状態変化データを記憶する状態変化データ蓄積部を更に備え、
前記オリジナルデータと前記複数の状態変化データは、複数の照合データとして前記照合部に送信され、
前記照合部は、前記入力データと前記複数の照合データの各々とを比較し、前記入力データとの差分が最小である照合データを抽出する
データ照合システム。 - 請求項9又は10に記載のデータ照合システムにおいて、
前記照合部は、前記抽出を、前記差分が最小である場合に加えて、前記差分が閾値以下である場合に行う
データ照合システム。 - 請求項9から11のいずれか1項に記載のデータ照合システムにおいて、
前記状態変化データ作成部は、
前記第1の状態情報及び前記複数の第2の状態情報で学習したニューラルネットワークを用いて、前記第1の状態情報に対応する前記オリジナルデータから前記複数の第2の状態情報に対応する前記複数の状態変化データを作成する状態変化演算装置と、
各々が前記複数の状態変化データのうちの対応する状態変化データを記憶する状態別バッファと
を含む
データ照合システム。 - 請求項9から11のいずれか1項に記載のデータ照合システムにおいて、
前記データ照合装置は、
前記第1の状態情報及び前記複数の第2の状態情報の各々としての第3の状態情報を示す状態ラベルと前記第3の状態情報に対応する構成成分データとを保持し、前記第1の状態情報及び前記複数の第2の状態情報の各々ごとに設けられた複数の状態別構成成分データバッファと、
前記複数の状態別構成成分データバッファのうち前記第1の状態情報に一致する状態ラベルを持つ状態別構成成分データバッファから前記構成成分データを抽出し、前記構成成分データに基づいて前記オリジナルデータを分析し、前記第1の状態情報に対応する第1の分析結果データを出力する成分分析部と、
前記第1の分析結果データに基づいて、前記複数の第2の状態情報に対応する複数の第2の分析結果データに変換する成分変換部と
を更に備え、
前記状態変化データ作成部は、前記複数の第2の分析結果データと、前記複数の状態別構成成分データバッファのうち前記複数の第2の状態情報に一致する状態ラベルを持つ状態別構成成分データバッファの前記構成成分データとに基づいて、前記複数の状態変化データを作成する状態変化演算装置を含む
データ照合システム。 - 請求項9から13のいずれか1項に記載のデータ照合システムにおいて、
前記入力データ及び前記オリジナルデータは、バイオメトリクスデータである
データ照合システム。 - 請求項9から14いずれか1項に記載のデータ照合装置において、
前記第1の状態情報及び前記複数の第2の状態情報は、前記物体の経年変化に対応する状態の情報である
データ照合システム。 - 請求項9から15のいずれか1項に記載のデータ照合システムにおいて、
前記対象物及び前記物体は人物の顔であり、
前記入力データ及び前記オリジナルデータは顔画像データであり、
前記第1の状態情報及び前記複数の第2の状態情報は、前記顔の表情を表す情報である
データ照合システム。 - 請求項9から16のいずれか1項に記載のデータ照合システムにおいて、
前記オリジナルデータを前記物体から読み取り、前記第1の状態情報と関連付けて前記データ照合装置に入力する登録装置を更に具備する
データ照合システム。 - 請求項9から17のいずれか1項に記載のデータ照合システムにおいて、
前記データ照合装置から出力された前記照合結果データに基づいて、照合結果を出力する照合結果出力装置を更に具備する
データ照合システム。 - (a)物体のオリジナルデータを前記物体の状態を表す第1の状態情報とともに取得するステップと、
(b)前記オリジナルデータに基づいて、複数の前記物体の別の状態を表す複数の第2の状態情報に関連付けられる複数の状態変化データを作成するステップと、
(c)照合の対象物のデータである入力データと前記複数の状態変化データの各々とを照合するステップと、
(d)前記照合の結果を出力するステップと
を具備する
データの照合方法。 - 請求項19に記載のデータの照合方法において、
前記(c)ステップは、
(c1)前記オリジナルデータ及び前記複数の状態変化データを複数の照合データとして、前記入力データと前記複数の照合データの各々とを照合するステップを備える
データの照合方法。 - 請求項19又は20に記載のデータの照合方法において、
前記(b)ステップは、
(b1)前記第1の状態情報及び前記複数の第2の状態情報の各々別に分けられたデータで学習した変換方法により、前記オリジナルデータから前記複数の状態変化データを作成するステップを更に備える
データの作成方法。 - 請求項19又は20に記載のデータの照合方法において、
前記(b)ステップは、
(b2)前記オリジナルデータを前記第1の状態情報に対応する構成成分データに分解し、第1の分析結果データを作成するステップと、
(b3)前記第1の分析結果データと前記複数の第2の状態情報に対応する複数の構成成分データとに基づいて、前記複数の状態変化データを作成するステップを更に備える
データの照合方法。
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