JPWO2006025480A1 - 7−置換カルボスチリル誘導体及びその製造方法 - Google Patents

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樹憲 岩村
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Abstract

本発明は、式(1):【化1】〔式中、R1は、水酸基、ハロゲン原子で置換されていてもよい低級アルキルスルホニルオキシ基又は低級アルキル基で置換されていてもよいフェニルスルホニルオキシ基を示す。〕で表される7−置換カルボスチリル誘導体及びその製造法に関する。本発明によれば、医薬品の製造中間体として有用な、7−置換カルボスチリル誘導体及びその工業的に有用な製造法が提供できる。

Description

本発明は、喘息予防治療剤又はアレルギー性結膜炎予防治療剤として有用な、N−(1−メチルベンゾイミダゾール−2−イル)メチル−N’−2−[(カルボスチリル−7−イル)オキシ]エチルホモピペラジン又はその塩の新規製造中間体である7−置換カルボスチリル誘導体及びその製造方法に関する。
喘息などのアレルギー疾患においては、主にヒスタミンなどが関与する気管支収縮、浮腫形成などの即時相と、ロイコトリエンなどが関与する細胞浸潤、粘液分泌、粘膜肥厚などによる気道狭窄の遅発相が病態形成に重要とされており、喘息予防治療剤、アレルギー性結膜炎予防治療剤等のアレルギー疾患治療剤として、抗ヒスタミン作用と抗ロイコトリエン作用の両作用を併せ持つ化合物の研究が進められている。
本発明者らは、ヒスタミンH受容体及びLTD受容体の両受容体に対して拮抗作用を有する化合物について研究を進めた結果、下記式(4):
Figure 2006025480
で表されるN−(1−メチルベンゾイミダゾール−2−イル)メチル−N’−2−[(カルボスチリル−7−イル)オキシ]エチルホモピペラジン又はその塩に代表される化合物が、前記要件を満たす化合物であることを見出し、先に国際特許出願した(特許文献1)。
上記文献に示したように、化合物(4)は、7−ヒドロキシカルボスチリル(2)から、下記の2工程で製造できる。
Figure 2006025480
すなわち、化合物(2)の水酸基を1−ブロモ−2−クロロエタンでクロロエチルエーテル化して、7−(2−クロロエトキシ)カルボスチリル(5)とし(工程−a)、次いでN−(1−メチルベンゾイミダゾール−2−イル)メチルホモピペラジン(6)を4当量用いて溶融条件下で反応させる(工程−b)。
しかしながら、当該製造法は、イ)両反応点を持つ1−ブロモ−2−クロロエタンを使用するため、副生成物として対称二量体の生成が避けられず、収率の低下を招く、ロ)化合物(2)自体にも反応点が複数あり、3箇所のヘテロ原子のうち、1位の窒素原子や2位のカルボニルの酸素原子がアルキル化された副生成物が混在する、ハ)化合物(5)から化合物(4)を得るためには、化合物(6)を4当量用いるため、コスト面で採算性が悪く、非効率的である、という問題点を有する。
国際公開第99/02520号パンフレット
従って、本発明は、喘息予防治療剤、アレルギー性結膜炎予防治療剤等の医薬の有効成分である、N−(1−メチルベンゾイミダゾール−2−イル)メチル−N’−2−[(カルボスチリル−7−イル)オキシ]エチルホモピペラジン又はその塩の製造中間体として有用な、7−置換カルボスチリル誘導体及びその工業的に有用な製造法を提供することを目的とする。
本発明者らは、かかる実情に鑑み、鋭意検討を行った結果、安価な7−ヒドロキシカルボスチリルから得られる新規な7−(2−ヒドロキシエトキシ)カルボスチリル又はその誘導体を中間体として経由することにより、新規な7−置換カルボスチリル誘導体が高収率かつ簡便に得られることを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、式(1):
Figure 2006025480
〔式中、Rは、水酸基、ハロゲン原子で置換されていてもよい低級アルキルスルホニルオキシ基又は低級アルキル基で置換されていてもよいフェニルスルホニルオキシ基を示す。〕
で表される7−置換カルボスチリル誘導体を提供する。
本発明はまた、式(2):
Figure 2006025480
で表される7−ヒドロキシカルボスチリルをヒドロキシエチル化剤と反応させるか;又は当該式(2)の7−ヒドロキシカルボスチリルを式(3):
Figure 2006025480
〔式中、Rは脱離基を示し、Rは保護基を示す。〕
で表される酢酸エステル誘導体と反応させた後、還元し;必要に応じてさらに置換スルホン酸ハライド又は置換スルホン酸無水物を反応させることを特徴とする、上記式(1)で表される7−置換カルボスチリル誘導体の製造方法を提供する。
本発明の製造方法によれば、副生成物の副生が抑えられ、カラム精製も不要なため、N−(1−メチルベンゾイミダゾール−2−イル)メチル−N’−2−[(カルボスチリル−7−イル)オキシ]エチルホモピペラジン又はその塩の製造中間体として有用な、新規な7−置換カルボスチリル誘導体を高収率かつ簡便に製造できる。従って、本発明の製造方法は、7−置換カルボスチリル誘導体の製造方法として工業的に有用である。
化合物(1)のRで示される「ハロゲン原子で置換されていてもよい低級アルキルスルホニルオキシ基」とは、無置換の低級アルキルスルホニルオキシ基又はハロゲン原子で置換された低級アルキルスルホニルオキシ基を意味する。低級アルキルスルホニルオキシ基の低級アルキル基とは、炭素数1〜6の直鎖又は分岐鎖のアルキル基をいい、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基等が挙げられる。ハロゲン原子としては、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子が挙げられる。
ハロゲン原子で置換されていてもよい低級アルキルスルホニルオキシ基としては、例えば、メタンスルホニルオキシ基、エタンスルホニルオキシ基、プロパンスルホニルオキシ基、トリフルオロメタンスルホニルオキシ基、クロロメタンスルホニルオキシ基が挙げられる。
「低級アルキル基で置換されていてもよいフェニルスルホニルオキシ基」とは、1〜3個の上記と同様な低級アルキル基で置換されることもあるフェニルスルホニルオキシ基を意味する。フェニル基上の低級アルキル基の置換位置は特に制限されないが、p−位が好ましい。低級アルキル基で置換されていてもよいフェニルスルホニルオキシ基としては、例えば、ベンゼンスルホニルオキシ基、p−トルエンスルホニルオキシ基等が挙げられる。
これらRのうちで、低級アルキルスルホニルオキシ基が好ましく、特にメタンスルホニルオキシ基が好ましい。
化合物(3)のRで示される脱離基としては、前記と同様のハロゲン原子が好ましく、特に臭素原子が好ましい。保護基Rとしては、前記と同様の低級アルキル基又はベンジル基が挙げられ、前記と同様の低級アルキル基が好ましく、特にエチル基が好ましい。
以下に、本発明の化合物(1)(下記式では(8)又は(9))の代表的な製造方法について述べる。
Figure 2006025480
(上記式中、R及びRは前記定義のとおりであり、RはRで定義したハロゲン原子で置換されていてもよい低級アルキルスルホニルオキシ基又は低級アルキル基で置換されていてもよいフェニルスルホニルオキシ基を示す。)
工程−1
化合物(2)の水酸基をヒドロキシエトキシ基に変換する方法としては、化合物(2)とヒドロキシエチル化剤を塩基存在下又は非存在下に反応させればよい。塩基を存在させることが好ましい。
化合物(2)は、例えば、文献(Tetrahedron Lett.,40,1999,4505)記載の方法又は類似の方法により、3−メトキシアニリンから容易に製造できる。すなわち、3−メトキシアニリンにシンナモイルクロライドをショッテン−バウマン(Schotten−Baumann)法で反応させてアミドを形成させ、次いでクロロベンゼン中、塩化アルミニウムの存在下、フリーデルクラフト環化反応を行えばよい。
ヒドロキシエチル化剤としては、エチレンカーボネート、エチレンオキシド、エチレンハロヒドリン、エチレンスルファイト、エチレンスルフェートなどが挙げられ、エチレンカーボネート又はエチレンスルファイトが好ましい。
塩基としては、トリエチルアミン、ジイソプロピルアミン、ピリジン、4−ジメチルアミノピリジン、ピペリジン、ピロリジン、N−メチルモルホリン、N,N−ジイソプロピルエチルアミン等の有機塩基;炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸水素ナトリウム、水素化リチウム、水素化カリウム、水素化ナトリウム等の無機塩基が挙げられ、これらの中で、無機塩基が好ましく、特に炭酸カリウム又は水素化リチウムが好ましい。
反応に用いる溶媒としては、例えば、テトラヒドロフラン、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、エチレングリコールジメチルエーテル、アセトニトリル等を単独で又は二種以上を組み合わせて用いることができ、N,N−ジメチルホルムアミドを単独で用いることが好ましい。
反応温度は0〜135℃であり、好ましくは室温〜135℃である。反応時間は2時間〜約1日程度である。
化合物(8)は結晶性がよく、再結晶により容易に精製ができる。また、本反応は、大量スケールで実施しても少量スケールの反応が再現でき、高収率かつ高純度で化合物(8)を得ることができる。
工程−2
化合物(2)と酢酸エステル誘導体(3)とを反応させた後、エステル体(7)を還元することによっても、化合物(2)の水酸基をヒドロキシエトキシ基に変換することができる。化合物(2)から化合物(7)を製造するには、塩基存在下、化合物(2)に酢酸エステル誘導体(3)を室温〜140℃で反応させればよい。
酢酸エステル誘導体(3)としては、ブロモ酢酸エチル、ブロモ酢酸メチル、ブロモ酢酸ベンジル、クロロ酢酸エチル、クロロ酢酸メチル、クロロ酢酸ベンジル、ヨード酢酸エチル等が挙げられ、ブロモ酢酸エチルが好ましい。
塩基としては、トリエチルアミン、ジイソプロピルアミン、ピリジン、4−メチルアミノピリジン、ピペリジン、ピロリジン、N−メチルモルホリン、N,N−ジイソプロピルエチルアミン等の有機塩基;炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸水素ナトリウム等の無機塩基が挙げられ、炭酸カリウムが好ましい。
反応溶媒としては、テトラヒドロフラン、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、エチレングリコールジメチルエーテル、アセトニトリル、クロロホルム、塩化メチレン、酢酸エチル、ベンゼン、トルエン等を単独で又は二種以上を組み合わせて用いることができ、塩化メチレンが好ましい。
工程−3
化合物(8)は、エステル体(7)を0℃〜室温にて還元剤で処理すれば得られる。還元剤としては、水素化アルミニウムリチウム、水素化ホウ素リチウム、ジボラン、水素化ホウ素ナトリウム−塩化アルミニウム等が挙げられ、水素化ホウ素リチウムが好ましい。反応溶媒としては、無水エーテル、無水テトラヒドロフラン、無水エチレングリコールジメチルエーテル等を用いることができ、無水エーテルが好ましい。
工程−4
化合物(9)は、塩基存在下、化合物(8)を置換スルホン酸ハロゲン化物又は置換スルホン酸無水物と反応させることにより得られる。スルホン酸ハロゲン化物としては、メタンスルホニルクロライド、トリフルオロメタンスルホニルクロリド、ベンゼンスルホニルクロライド、p−トルエンスルホニルクロライド等が挙げられ、メタンスルホニルクロライドが好ましい。スルホン酸無水物としては、メタンスルホン酸無水物、トリフルオロメタンスルホン酸無水物、ベンゼンスルホン酸無水物、p−トルエンスルホン酸無水物等が挙げられる。
溶媒は特に制限されないが、例えば、無水エーテル、テトラヒドロフラン、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、エチレングリコールジメチルエーテル、アセトニトリル等を単独で又は二種以上を組み合わせて使用することができ、N,N−ジメチルホルムアミドが好ましい。反応温度は0℃〜室温である。
塩基としては、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム等の水酸化アルカリ金属類、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム等の炭酸アルカリ金属類、炭酸水素カリウム、炭酸水素ナトリウム等の炭酸水素アルカリ金属類等の無機塩基;ピリジン、トリエチルアミン、N,N−ジイソプロピルエチルアミン、N−メチルモルホリン、N,N−ジメチルアニリン等の有機塩基を使用することができ、N,N−ジイソプロピルエチルアミンが好ましい。
本反応は、大量スケールで実施しても少量スケールの反応が再現でき、高収率かつ高純度で化合物(9)が得られる。
得られた化合物(9)にN−(1−メチルベンゾイミダゾール−2−イル)メチルホモピペラジン(6)を反応させれば、高収率で医薬として有用なN−(1−メチルベンゾイミダゾール−2−イル)メチル−N’−2−[(カルボスチリル−7−イル)オキシ]エチルホモピペラジン(4)が得られる。
以下、実施例により本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるわけではない。
実施例1 7−(エトキシカルボニルメチルオキシ)カルボスチリル(7)の製造
3−メトキシアニリンから文献(Tetrahedron Lett.,40,1999,4505)記載の方法に従って合成した7−ヒドロキシカルボスチリル(483mg)と、ブロモ酢酸エチル(752mg)とをアセトン(54mL)に懸濁させ、無水炭酸カリウム(1.5g)を加えて、10時間還流下撹拌した。冷却後、沈殿を濾去し、塩化メチレンで洗浄した。濾液と洗液を併せ濃縮し、残渣をカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;塩化メチレン→塩化メチレン:メタノール=50:1)で精製することにより、標題化合物526mg(収率71%)を得た。
無色針状晶
融点:140−142℃
元素分析:C1313NOとして
計算値:C,63.15;H,5.30;N,5.67.
実測値:C,62.91;H,5.19;N,5.61.
IR(KBr)νcm−1:1737.
H−NMR(CDCl,400MHz)δppm:1.34(3H,t,J=7.3Hz),4.31(2H,q,J=7.3Hz),4.73(2H,s),6.58(1H,J=9.5Hz),6.85(1H,d,J=2.0Hz),6.89(1H,dd,J=2.0,8.5Hz),7.48(1H,d,J=8.5Hz),7.75(1H,d,J=9.5Hz).
実施例2 7−(エトキシカルボニルメチルオキシ)カルボスチリル(7)の製造
7−ヒドロキシカルボスチリル(483mg)と無水炭酸カリウム(414mg)を無水DMF(15mL)に懸濁させ、ブロモ酢酸エチル(501mg)を加えて、室温で1日撹拌した。反応混合物を水に注ぎ、析出した結晶をろ過することにより、標題化合物580mg(収率78%)を得た。
実施例3 7−(2−ヒドロキシエトキシ)カルボスチリル(8)の製造
メタノール(192mg)を含む無水エーテル(10mL)に、7−(エトキシカルボニルメチルオキシ)カルボスチリル(495mg)を懸濁させ、室温で水素化ホウ素リチウム(131mg)を加えた。反応混合物を4時間還流下撹拌し、冷却後、水を注いで分解した。析出した沈殿を濾取し、塩化メチレンで洗浄した。次いで、熱メタノールで沈殿を洗い、洗液から標題化合物200mg(収率49%)を得た。
融点:238℃
H−NMR(CDCl,400MHz)δppm:3.91(2H,t,J=4.5Hz),4.13(2H,t,J=4.5Hz),6.43(1H,d,J=9.3Hz),6.86(1H,d,J=2.0Hz),6.91(1H,dd,J=8.8,2.0Hz),7.57(1H,d,8.8Hz),7.88(1H,d,J=9.3Hz).
元素分析:C1111NOとして
計算値:C,64.38;H,5.40;N,6.83.
実測値:C,64.12;H,5.32;N,6.83.
実施例4 7−(2−ヒドロキシエトキシ)カルボスチリル(8)の製造
7−ヒドロキシカルボスチリル(2.97g)、乳鉢で粉砕した水素化リチウム(20mg)、無水N,N−ジメチルホルムアミド(23mL)の混合溶液を、窒素気流下、100℃に加熱した。次いで、エチレンカーボネート(1.05g)のN,N−ジメチルホルムアミド溶液(18mL)を1時間かけて滴下し、100℃で5時間、次いで110℃で20時間撹拌した。冷却後、N,N−ジメチルホルムアミドを減圧留去し、残渣にメタノール(20mL)を加え、一夜放置した。析出した結晶を濾取し、メタノールで洗浄した。濾液と結晶の洗液を併せて濃縮し、残渣をカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;クロロホルム:アンモニア飽和メタノール=15:1)で精製した。メタノールより析出した結晶とカラム精製した結晶を併せ、減圧乾燥し、標題化合物3.25g(収率96%)を得た。
実施例5 7−(2−ヒドロキシエトキシ)カルボスチリル(8)の製造
7−ヒドロキシカルボスチリル(483mg)、無水炭酸カリウム(414mg)、N,N−ジメチルホルムアミド(15mL)の溶液に、エチレンスルファイト(324mg)を加え1日撹拌した。反応液を水に注ぎ、1時間室温で撹拌した。析出した結晶を濾取し、乾燥後、カラムクロマトグラフィー(展開溶媒;CHCl:MeOH=5:1)で分離精製し、標題化合物203mg(収率32%)を得た。
実施例6 7−(2−メタンスルホニルオキシエトキシ)カルボスチリル(9)の製造
窒素気流下、7−(2−ヒドロキシエトキシ)カルボスチリル(2.44g)、ジイソプロピルエチルアミン(6.93mL)、N,N−ジメチルホルムアミド(150mL)の混合溶液を−10℃に冷却し、メタンスルホニルクロライド(0.93mL)を滴下し、そのまま20分間撹拌した。反応液に水(1000mL)を加え、室温で3時間撹拌した。析出した結晶を濾取し、アセトン(2mL)で洗浄した。水層を酢酸エチルで抽出し、水、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、溶媒留去した。残渣をアセトン(0.5mL)で洗浄後、水から析出した結晶と併せ減圧乾燥し、標題化合物2.9g(収率86%)を得た。
白色粉末
H−NMR(CDCl,400MHz)δppm:3.14(3H,s),4.34(2H,t,J=4.4Hz),4.63(2H,t,J=4.4Hz),6.52(1H,d,J=9.5Hz),6.80(1H,d,J=2.2Hz),6.86(1H,dd,J=8.5,2.4Hz),7.51(1H,d,8.8Hz),7.77(1H,d,J=9.3Hz).
参考例1 N−(1−メチルベンゾイミダゾール−2−イル)メチル−N’−2−[(カルボスチリル−7−イル)オキシ]エチルホモピペラジンの製造
N−(1−メチルベンゾイミダゾール−2−イル)メチルホモピペラジン(2.15Kg,8.80mol)、7−(2−メタンスルホニルオキシエトキシ)カルボスチリル(2.49Kg,8.79mol)、トリエチルアミン(2.05Kg,20.3mol)、無水N,N−ジメチルホルムアミド(8.28Kg)の混合溶液を、窒素気流下60℃で1日反応させた。尚、N−(1−メチルベンゾイミダゾール−2−イル)メチルホモピペラジンは、例えば、文献(国際公開第99/02520号パンフレット)記載の方法により製造できる。次いで、反応液を冷却後、10w/w%炭酸カリウム水溶液(25Kg)を加え、4時間放置し、析出した結晶を濾取し、水洗した後、50℃で2日間減圧乾燥し、標題化合物3.06Kg(収率80.7%)を得た。
H−NMR(DMSO−d,400MHz)δppm:1.66−1.76(2H,m),2.63−2.82(8H,m),2.90(2H,br t),3.84(3H,s),3.88(2H,s),4.08(2H,br t),6.31(1H,d,J=9.3Hz),6.73−6.81(2H,m),7.12−7.28(2H,m),7.48−7.60(3H,m),7.8(1H,d,J=9.3Hz).
FT−IR(KBr)νcm−1:1675.
LC/MSm/z:431(M
参考例2 N−(1−メチルベンゾイミダゾール−2−イル)メチル−N’−2−[(カルボスチリル−7−イル)オキシ]エチルホモピペラジン・二シュウ酸塩の製造
N−(1−メチルベンゾイミダゾール−2−イル)メチル−N’−2−[(カルボスチリル−7−イル)オキシ]エチルホモピペラジン(3.06Kg)のメタノール(15.3L)溶液に、シュウ酸(1.28Kg)のメタノール(2.56L)溶液を滴下し、室温にて3時間撹拌した。析出した結晶をメタノール(6.1L)で洗い、40℃で1日乾燥し、標題化合物3.3Kg(収率76%)を得た。

Claims (6)

  1. 式(1):
    Figure 2006025480
    〔式中、Rは、水酸基、ハロゲン原子で置換されていてもよい低級アルキルスルホニルオキシ基又は低級アルキル基で置換されていてもよいフェニルスルホニルオキシ基を示す。〕
    で表される7−置換カルボスチリル誘導体。
  2. が水酸基である請求項1記載の7−置換カルボスチリル誘導体。
  3. が低級アルキルスルホニルオキシ基である請求項1記載の7−置換カルボスチリル誘導体。
  4. 式(2):
    Figure 2006025480
    で表される7−ヒドロキシカルボスチリルをヒドロキシエチル化剤と反応させるか;又は当該式(2)の7−ヒドロキシカルボスチリルを式(3):
    Figure 2006025480
    〔式中、Rは脱離基を示し、Rは保護基を示す。〕
    で表される酢酸エステル誘導体と反応させた後、還元し;必要に応じてさらに置換スルホン酸ハライド又は置換スルホン酸無水物を反応させることを特徴とする、式(1):
    Figure 2006025480
    〔式中、Rは、水酸基、ハロゲン原子で置換されていてもよい低級アルキルスルホニルオキシ基又は低級アルキル基で置換されていてもよいフェニルスルホニルオキシ基を示す。〕
    で表される7−置換カルボスチリル誘導体の製造方法。
  5. ヒドロキシエチル化剤が、エチレンカーボネート、エチレンオキシド、エチレンハロヒドリン、エチレンスルファイト又はエチレンスルフェートである請求項4記載の製造方法。
  6. がハロゲン原子であり、Rが低級アルキル基又はベンジル基である請求項4又は5記載の製造方法。
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