JPWO2003026018A1 - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

本発明の半導体装置の製造方法は、半導体基板の表面の一部に第1導電型のコレクタ層(102)を形成した後、半導体基板の上に形成した第1の絶縁層(108)にコレクタ開口部(110)を形成し、このコレクタ開口部の半導体基板上にベース層を構成する第2導電型の層を含む半導体層(111)をエピタキシャル成長によって形成し、その後、半導体基板上に、ドライエッチングに対するエッチングストッパ層(112)とウエットエッチングに対するマスキング層(200)とを順次エピタキシャル成長により積層し、ドライエッチングにより、マスキング層の一部を除去してエッチングストッパ層の一部を露出させ、残存するマスキング層をマスクとして該露出したエッチングストッパ層をウエットエッチングすることにより、エッチングストッパ層及びマスキング層にベース接合用開口部(114)を形成するものである。

Description

〔技術分野〕
本発明は、半導体装置及びその製造方法に関し、特にヘテロバイポーラトランジスタの製造方法に関する。
〔技術背景〕
近年、高周波特性向上を目的として、シリコン基板上に形成されるバイポーラトランジスタにSi/SiGeのヘテロ接合構造を含ませたヘテロバイポーラトランジスタ(HBT)の開発が急ピッチで進められている。
このHBTは、Si基板,SiGe層という汎用のシリコンプロセスと親和性のよい材料で構成されるので、高集積度や低コストという大きな利点を有する。また、HBTとMOSトランジスタ(MOSFET)とを共通のSi基板上に形成して集積化することにより、高性能なBiCMOSデバイスを構成することができ、このBiCMOSデバイスは通信関係に利用可能なシステムLSIとして有望である。
そのために、Si/Si1−xGe型HBTについての提案が多く行なわれている。
従来のSi/Si1−xGe型HBTの一例として、特開2000−332025号公報に記載されたものが知られている。
第6図〜第9図は、従来のSi/Si1−xGe型HBTの構造を示す断面図である。
第9図に示すように、(001)面を主面とするSi基板500の上部は、エピタキシャル成長法,イオン注入法などによって導入されたリンなどのN型不純物を含む深さ1μmのレトログレードウェル501となっている。Si基板100の表面付近の領域におけるN型不純物濃度は、1×1017atoms・cm−3程度に調整されている。また、素子分離として、酸化シリコンが埋め込まれたシャロートレンチ503と、アンドープポリシリコン膜505及びこれを取り囲むシリコン酸化膜506により構成されるディープトレンチ504とが設けられている。各トレンチ503,504の深さは、それぞれ0.35μm,2μm程度である。
Si基板500内におけるトレンチ503によって挟まれる領域にコレクタ層502が設けられており、シャロートレンチ503によりコレクタ層502と分離された領域には、レトログレードウェル501を介してコレクタ層502の電極とコンタクトするためのNコレクタ引き出し層507が設けられている。
また、Si基板500の上には、コレクタ開口部510を有する厚さ約30nmの第1の堆積酸化膜508が設けられていて、第1の堆積酸化膜508の上にポリシリコン層509が設けられている。Si基板500の上面のうちコレクタ開口部510に露出する部分の上には、P型不純物がドープされた厚さ約60nmのSi1−xGe層と厚さ約10nmのSi膜とが積層されてなるSi/Si1−xGe層511が設けられている。そして、Si/Si1−xGe層511は、Si基板500のコレクタ開口部510に露出している表面全体からポリシリコン層509の上にまで延びている。
Si1−xGe層511のうち中央部の下部が内部ベース519として機能し、また、Si/Si1−xGe層511の中央部の上部がエミッタ層として機能している。
Si/Si1−xGe層511のうちSi1−xGe層の大部分は、ボロン(B)などのP型不純物によって2×1018atoms・cm−3程度にドーピングされており、Si層はNポリシリコン層529からのリン(P)等のN型不純物の拡散によって、基板の深さ方向に向かって1×1020atoms・cm−3から1×1017atoms・cm−3程度までの分布をもってドーピングされている。
ここで、コレクタ開口部510の端よりもシャロートレンチ503の端が内側になるように配置されている。これにより、シャロートレンチ503が内側に配置されるので、HBTの総面積を低減することができる。一方、活性領域・分離接合部RaiがHBTのキャリア移動領域に入り込むことによりストレスによる欠陥発生などの影響が懸念される場合がある。
Si/Si1−xGe層511の上には、厚さ約30nmのエッチングストッパ用の第2の堆積酸化膜512が設けられていて、第2の堆積酸化膜512には、ベース接合用開口部514及びベース開口部518が形成されている。ベース開口部518周辺の第2の堆積酸化膜512の外側の幅Aは、第7図に示されるとおりである。
ベース接合用開口部514を埋めて第2の堆積酸化膜512の上に延びる厚さ約150nmのPポリシリコン層515と第3の堆積酸化膜517とが設けられている。前記Si/Si1−xGe層511のうちベース開口部518の下方領域を除く部分とPポリシリコン層515とによって外部ベース516が構成されている。
ポリシリコン層515及び第3の堆積酸化膜517のうち,第2の堆積酸化膜512のベース開口部518の上方に位置する部分は開口されていて、Pポリシリコン層515の側面には厚さ約30nmの第4の堆積酸化膜520が形成されており、さらに、第4の堆積酸化膜520の上に厚さ約100nmのポリシリコンからなるサイドウォール521が設けられている。そして、ベース開口部518を埋めて第3の堆積酸化膜517の上に延びるNポリシリコン層529が設けられており、このNポリシリコン層529はエミッタ引き出し電極として機能する。前記第4の堆積酸化膜520によって、Pポリシリコン層515とNポリシリコン層529とが電気的に絶縁されるとともに、Pポリシリコン層515からNポリシリコン層529への不純物の拡散が阻止されている。また、第3の堆積酸化膜517によって、Pポリシリコン層515の上面とNポリシリコン層529とが絶縁されている。さらに、Nポリシリコン層529とPポリシリコン層515の外側面はサイドウォール523により覆われている。
さらに、コレクタ引き出し層507,Pポリシリコン層515及びNポリシリコン層529の表面には、それぞれTiシリサイド層524が形成されている。
また、基板全体は層間絶縁膜525によって覆われており、層間絶縁膜525を貫通してNコレクタ引き出し層507,外部ベースの一部であるPポリシリコン層515及びエミッタ引き出し電極であるNポリシリコン層529上のTiシリサイド層524に到達する接続孔がそれぞれ形成されている。そして、この各接続孔を埋めるWプラグ526と、各Wプラグ526に接続されて、層間絶縁膜525の上に延びる金属配線527とが設けられている。
次に、第6図〜第9図を参照しながら製造方法を説明する。
まず、第6図(a)に示す工程で、(001)面を主面とするSi基板500の上部に、N型不純物をドープしながらSi単結晶層をエピタキシャル成長させる、あるいは、エピタキシャル成長後に高エネルギーのイオン注入を行なうことにより、深さ約1μmのN型のレトログレードウェル501を形成する。ただし、エピタキシャル成長を行なわずにSi基板500の一部にイオン注入を行なうことによりレトログレードウェル501を形成することも可能である。このとき、HBT形成におけるSi基板500の表面付近の領域は、HBTのコレクタ層となるためにN型の不純物濃度を1×1017atoms・cm−3程度に調整しておく。
次に、素子分離として、酸化シリコンが埋め込まれたシャロートレンチ503と、アンドープポリシリコン膜505及びこれを取り囲むシリコン酸化膜506により構成されるディープトレンチ504とを形成する。各トレンチ503,504の深さは、それぞれ0.35μm,2μm程度としておく。Si基板500内におけるシャロートレンチ503同士によって挟まれる領域がコレクタ層502となる。また、Si基板500内の、シャロートレンチ503によりコレクタ層502と分離された領域に、コレクタ電極とコンタクトするためのNコレクタ引き出し層507を形成する。
次に、第6図(b)に示す工程で、テトラエトキシシラン(TEOS)と酸素を用いた化学気相成長法(CVD)を処理温度680℃で行なって、ウエハ上に厚さが約30nmの第1の堆積酸化膜508を形成した後、厚さが約50nmのポリシリコン層509とを順次形成する。その後、ドライエッチング等により、ポリシリコン層509をパターニングした後、フッ酸等のウエットエッチングにより第1の堆積酸化膜508を除去し、コレクタ開口部510を形成する。
次に、第6図(c)に示す工程で、ウエハをUHV−CVD(Ultrahigh Vacuum Chemical Vapor Deposition)法を用いて、Si基板500のコレクタ開口部510に露出している表面からポリシリコン層509の表面に亘って、厚さ約60nmのSi1−xGe層をエピタキシャル成長させる。そして、Si1−xGe層を形成した後、Si1−xGe層の上に厚さ約10nmのSi層をエピタキシャル成長させる。このSi1−xGe層とSi層により、Si/Si1−xGe層511が形成される。ここで、Si1−xGe層は、ボロン(B)が導入されてP型になっており、ボロンの濃度は2×1018atoms・cm−3である。このとき、Si層には不純物を導入しないでおく。
Si1−xGe層の上において、コレクタ開口部510には単結晶のSi層が形成され、ポリシリコン層509の上方には多結晶のSi層が形成される。
次に、第7図(d)に示す工程で、ウエハ上に、エッチングストッパとなる膜厚30nmの第2の堆積酸化膜512を形成した後、第2の堆積酸化膜512の上に設けたレジストマスクRe2を用いて、第2の堆積酸化膜512をウエットエッチングによりパターニングして、ベース接合用開口部514を形成する。続いて、アッシング処理と、硫酸、過酸化水素及び水の混合液による洗浄とによってレジストマスクRe2を除去する。
次に、第7図(e)に示す工程で、CVDにより、ウエハ上に1×1020atoms・cm−3以上の高濃度にドープされた厚さ約150nmのPポリシリコン層515を堆積し、続いて、厚さ約100nmの第3の堆積酸化膜517を堆積する。
次に、ドライエッチングにより、第3の堆積酸化膜517とPポリシリコン層515とをパターニングして、第3の堆積酸化膜517とPポリシリコン層515との中央部に第2の堆積酸化膜512に達するベース開口部518を形成する。このベース開口部518は第2の堆積酸化膜512の中央部よりも小さく、ベース開口部518がベース接合用開口部514に跨ることはない。この工程により、Pポリシリコン層515とSi/Si1−xGe層511の中央部を除く部分とによって構成される外部ベース516が形成される。
第7図(f)に示す工程で、CVDにより、ウエハの全面上に厚さ約30nmの第4の堆積酸化膜520と厚さ約150nmのポリシリコン膜とを堆積する。そして、異方性ドライエッチングにより、ポリシリコン膜をエッチバックして、Pポリシリコン層515及び第3の堆積酸化膜517の側面上に第4の堆積酸化膜520を挟んでポリシリコンからなるサイドウォール521を形成する。次に、フッ酸等によるウエットエッチングを行い、第2の堆積酸化膜512及び第4の堆積酸化膜520のうち露出している部分を除去する。このとき、ベース開口部518においては、Si/Si1−xGe層511の上部のSi層が露出する。また、ウエットエッチングは等方性であることから第2の堆積酸化膜512及び第4の堆積酸化膜520が横方向にもエッチングされ、ベース開口部518の寸法が拡大する。つまり、このときのウエットエッチングの量によってベース開口幅W1が決まる。
次に、第8図(g)に示す工程で、ウエハ上に、厚さが約250nmのNポリシリコン層529を堆積した後、ドライエッチングによってNポリシリコン層529及び第3の堆積酸化膜517をパターニングすることにより、エミッタ引き出し電極を形成する。
次に、第8図(h)に示す工程で、ドライエッチングにより、Pポリシリコン層515,第2の堆積酸化膜512,Si/Si1−xGe層511及びポリシリコン層509をパターニングして、外部ベース516の形状を決定する。
次に、第8図(i)に示す工程で、ウエハ上に厚さが約120nmの堆積酸化膜を形成した後、ドライエッチングを行なって、Nポリシリコン層529とPポリシリコン層515の側面にサイドウォール523を形成する。
このときのドライエッチング(オーバーエッチング)によって、第1の堆積酸化膜508の露出している部分を除去して、Nポリシリコン層529,Pポリシリコン層515及びNコレクタ引き出し層507の表面とを露出させる。
さらに、以下の処理を行なう。まず、スパッタリングによって、ウエハの全面上に厚さが約40nmのTi膜を堆積した後、675℃,30secのRTA(短時間アニール)を行なうことにより、Nポリシリコン層529,Pポリシリコン層515及びNコレクタ引き出し層507の露出している表面にTiシリサイド層524を形成する。その後、Ti膜の未反応部分のみを選択的に除去した後、Tiシリサイド層524の結晶構造を変化させるためのアニールを行なう。
次に、ウエハの全面上に層間絶縁膜525を形成し、層間絶縁膜525を貫通してNポリシリコン層529,Pポリシリコン層515及びNコレクタ引き出し層507の上の各Tiシリサイド層524に到達する接続孔を形成する。そして、各接続孔内にW膜を埋め込んでWプラグ526を形成した後、ウエハの全面上にアルミニウム合金膜を堆積した後、これをパターニングして、各Wプラグ526に接続され、層間絶縁膜525の上に延びる金属配線527を形成する。
以上の工程により、第9図に示す構造を有するHBT、つまり、N型Siからなるコレクタ,P型Si1−xGe層511からなるベース及びN型Siからなるエミッタを備えたHBTが形成される。なお、HBTのSi/Si1− Ge層511のうちSi層には、Nポリシリコン層529から高濃度のN型不純物(リンなど)が拡散して、N型Si層になっている。
ところで、上述した従来のSi/Si1−xGe型HBTでは、高精度のパターン加工を施すために、エッチングには、異方性であることから制御性に優れるドライエッチングを原則として採用している。しかし、Si/Si1−xGe層511はドライエッチングによってダメージを受けやすいため、Si/Si1−xGe層511の直上にドライエッチングに対するエッチングスットパ層として第2の堆積酸化膜512を設け、この第2の堆積酸化膜512を除去する際には、Si/Si1−xGe層511に対するダメージの少ないウェットエッチングを採用している。具体的に説明すると、作製工程の第7図(d)に示すベース接合用開口部形成において、第2の堆積酸化膜512をパターニングする際に、ウエットエッチングを採用している。
しかし、ウエットエッチングは等方性であることから第2の堆積酸化膜512は横方向にもエッチングされ、ベース開口部518周辺の第2の堆積酸化膜512の外側の幅Aの寸法は縮小する。また、レジストRe2と第2の堆積酸化膜512との界面よりエッチング液が浸入するため、第2の堆積酸化膜512の膜厚は減少する。同時に、このエッチング液の浸入は、上述の横方向のエッチングを加速する。そして、第2の堆積酸化膜512の膜厚が減少し過ぎると、ベース開口部518形成時のエッチングストッパとしての効果がなくなる。
一方、Si/Si1−xGe型HBTにおいては、近年、微細化が要求されつつある。微細化が進むと、上述した第2の堆積酸化膜512の横方向へのエッチングを小さく抑える必要がある。
しかしながら、前記従来技術では、堆積酸化膜512の横方向へのエッチングと膜厚の減少により、微細化に限界を生ずるという不都合があった。
すなわち、堆積酸化膜512に微細な加工を制御性よく施すには、堆積酸化膜512の横方向へのエッチング量を抑える必要がある。単純にこれを実現するには、堆積酸化膜512をさらに薄くすればよい。堆積酸化膜512が薄いほど,堆積酸化膜512の横方向へのエッチング量は小さくなるからである。しかし、前記従来技術では、ウエットエッチングによるベース接合用開口部形成後に、堆積酸化膜512がさらに薄くなり、エッチングストッパとしての効果がなくなってしまう。
逆に、第2の堆積酸化膜512が厚いと、幅Aの寸法縮小が大きく、幅Aを小さくすることに限界がある。
〔発明の開示〕
本発明は、このような課題を解決するためになされたもので、微細なHBTとして機能する半導体装置及びその製造方法を提供することを目的する。
この目的を達成するために本発明に係る半導体装置の製造方法は、半導体基板に設けられ、エミッタ層、ベース層、及びコレクタ層を有するバイポーラトランジスタとして機能する半導体装置の製造方法であって、前記半導体基板の表面の一部に第1導電型の前記コレクタ層を形成する工程(a)と、前記半導体基板の上に第1の絶縁層を形成し、その後、前記第1の絶縁層の前記コレクタ層の上方に位置する部分に前記コレクタ層に達するコレクタ開口部を形成する工程(b)と、前記半導体基板の上に、少なくとも前記ベース層を構成する第2導電型の層を含む半導体層をエピタキシャル成長によって形成する工程(c)と、前記半導体基板上に、ドライエッチングに対するエッチングストッパとして機能しかつ絶縁性を有するエッチングストッパ層とウエットエッチングに対するマスキング層とを、該エッチングストッパ層上に該マスキング層をエピタキシャル成長させるようにして形成する工程(d)と、ドライエッチングにより、前記マスキング層の一部を除去して前記エッチングストッパ層の一部を露出する工程(e)と、残存する前記マスキング層をマスクとして前記工程(e)のドライエッチングにより露出した部分のエッチングストッパ層をウエットエッチングすることにより、前記半導体層に達するベース接合用開口部を形成する工程(f)と、前記半導体基板上に第1導体層及び第2絶縁層を積層した後、前記マスキング層、第1導体層、及び第2絶縁層の一部を貫通するようにドライエッチングすることにより、前記エッチングストッパ層に達するベース開口部を形成する工程(g)と、前記ベース開口部に露出している側面を覆う第3絶縁層を形成する工程(h)と、ウエットエッチングにより、前記エッチングストッパ層のうち前記ベース開口部に露出している部分を除去して、該ベース開口部の底部に前記半導体層を露出させる工程(i)と、前記ベース開口部を埋めて前記エミッタ層を形成する工程(j)と、を有している。
本件発明者の検討の結果、従来例において、ベース接合用開口部を形成する際に、エッチングストッパとしての第2の堆積酸化膜が厚み方向にエッチング(以下侵食という)される原因は、マスキング層であるレジストの第2の堆積酸化膜への密着性が悪いためであることが判明した。一方、上記のような構成とすると、マスキング層がエッチングストッパ層上にエピタキシャル成長によって形成されるので、マスキング層のエッチングストッパ層に対する密着性が良好になる。そのため、ウエットエッチングによりマスキング層をマスクとしてエッチングストッパ層を除去してベース接合用開口部を形成する際に、マスキング層とエッチングストッパ層との間にエッチング液が侵入してエッチングストッパ層が侵食されるのを防止することができる。その結果、ドライエッチングによってダメージを受けやすい半導体層の直上層の除去のみをウエットエッチングによって制御性良く遂行し、その他のエッチング加工を制御性の良いドライエッチングによって遂行できるので、微細なバイポーラトランジスタとして機能する半導体装置を制御性良く製造することができる。
前記マスキング層は導体から成っていてもよい。
また、前記工程(c)では、前記コレクタ開口部における前記半導体基板の上に、前記半導体層として、前記コレクタ層とヘテロ接合する前記第2導電型の層としてのヘテロ接合用半導体層と、該ヘテロ接合半導体層とヘテロ接合する、不純物が導入されていないエミッタ用半導体層とをこの順にエピタキシャル成長によって形成し、前記工程(j)において、前記ベース開口部に第1導電型の不純物が導入された第2導体層を形成し、それにより、該第2導体層から前記エミッタ用半導体層に該第1導電型の不純物を拡散させてもよい。
このような構成とすると、ヘテロ接合用半導体層は一般にドライエッチングによってダメージを受けやすいので、本発明が特に有効である。
また、前記ヘテロ接合用半導体層が、Si1−xGe(0≦x≦1)、Si1−x−yGeC、(0≦x+y≦1)及びSi1−y(0≦y≦1)のうちの少なくともいずれか1つから成っていてもよい。
このような構成とすると、これらの材料は、ドライエッチングによって特にダメージを受けやすいので、本発明が特に有効である。
また、前記工程(b)では、前記第1の絶縁層の上にポリシリコン、アモルファスシリコン、及び窒化シリコンから選ばれるいずれか1つの材料を含む還元性膜を形成し、該還元性膜及び第1の絶縁層の前記コレクタ層の上方に位置する部分に前記コレクタ開口部を形成してもよい。
また、前記工程(g)では、前記ベース接合用開口部に露出する前記半導体層の表面の下方に、残存する前記マスキング層をマスクとして、イオン注入により第2導電型の不純物を導入してリーク接合防止層を形成し、その後、該半導体基板上に第1導体層及び第2絶縁層を積層してもよい。このような構成とすると、リーク電流を低減することができる。
また、本発明に係る半導体装置は、半導体基板に設けられバイポーラトランジスタとして機能する半導体装置であって、前記半導体基板の表面の一部に形成された第1導電型のコレクタ層と、前記半導体基板の上に、前記コレクタ層の上方に位置する部分にコレクタ開口部を有するように形成された第1の絶縁層と、前記コレクタ開口部における前記半導体基板及び前記第1絶縁層の上にエピタキシャル成長によって形成され、少なくともベース層を構成するための第2導電型の層を含む半導体層と、ベース接合用開口部を有するように前記半導体層の所定部分の上方にエピタキシャル成長により順次積層された、ドライエッチングに対するエッチングストッパとして機能しかつ絶縁性を有するエッチングストッパ層及びウエットエッチングに対するマスキング層と、前記ベース接合用開口部における前記半導体層及び前記マスキング層を覆う第1導体層と、前記第1導体層の所定部分の上に形成された第2絶縁層と、前記エッチングストッパ層、マスキング層、第1導体層、及び第2絶縁層を貫通するように形成されたベース開口部と、前記マスキング層、第1導体層、及び第2の絶縁層の前記ベース開口部に露出する側面を覆う第3絶縁層と、前記ベース開口部を埋める第2導体層に接続されたエミッタ層と、を備えている。
このような構成とすると、ベース接合用開口部を形成する際に、マスキング層とエッチングストッパ層との間にエッチング液が侵入してエッチングストッパ層が侵食されるのを防止することができ、その結果、微細なバイポーラトランジスタとして機能する半導体装置を好適に製造することができる。
本発明の上記目的、他の目的、特徴、及び利点は、添付図面参照の下、以下の好適な実施態様の詳細な説明から明らかにされる。
〔発明を実施するための最良の形態〕
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
第1図〜第5図は、本発明の実施の形態であるSiGe−HBTの製造方法を示す断面図である。
まず、第1図(a)に示す工程で、(001)面を主面とするSi基板100の上部に、N型不純物をドープしながらSi単結晶層をエピタキシャル成長させる、あるいは、エピタキシャル成長後に高エネルギーのイオン注入を行なうことにより、深さ約1μmのN型のレトログレードウェル101を形成する。ただし、エピタキシャル成長を行なわずにSi基板100の一部にイオン注入を行なうことによりレトログレードウェル101を形成することも可能である。このとき、HBT形成におけるSi基板100の表面付近の領域は、HBTのコレクタ層となるためにN型の不純物濃度を1×1017atoms・cm−3程度に調整しておく。
次に、素子分離として、酸化シリコンが埋め込まれたシャロートレンチ103と、アンドープポリシリコン膜105及びこれを取り囲むシリコン酸化膜106により構成されるディープトレンチ104とを形成する。各トレンチ103,104の深さは、それぞれ0.35μm,2μm程度としておく。Si基板100内におけるシャロートレンチ103同士によって挟まれる領域がコレクタ層102となる。本明細書では、このシャロートレンチ103同士によって挟まれる領域のSi基板100表面上への投影領域を第1所定領域という。また、Si基板100内の、シャロートレンチ103によりコレクタ層102と分離された領域に、コレクタ電極とコンタクトするためのNコレクタ引き出し層107を形成する。
次に、第1図(b)に示す工程で、テトラエトキシシラン(TEOS)と酸素を用いた化学気相成長法(CVD)を処理温度680℃で行なって、ウエハ上に厚さが約30nmの第1の堆積酸化膜108を形成した後、厚さが約50nmのポリシリコン層109を形成する。その後、ドライエッチング等により、ポリシリコン層109をパターニングした後、フッ酸等のウエットエッチングにより第1の堆積酸化膜108を除去し、コレクタ開口部110を形成すると共にコレクタ層102を露出させる。
次に、第1図(c)に示す工程で、ウエハをUHV−CVD(Ultrahigh Vacuum Chemical Vapor Deposition)法を用いて、Si基板100のコレクタ開口部110に露出している表面からポリシリコン層109の表面に亘って、厚さ約60nmのSi1−xGe層をエピタキシャル成長させる。そして、Si1−xGe層を形成した後、Si1−xGe層の上に厚さ約10nmのSi層をエピタキシャル成長させる。このSi1−xGe層とSi層により、Si/Si1−xGe層111が形成される。ここで、Si1−xGe層は、ボロン(B)が導入されてP型になっており、ボロンの濃度は2×1018atoms・cm−3である。このとき、Si層には不純物を導入しないでおく。
Si1−xGe層の上において、コレクタ開口部110には単結晶のSi層が形成され、ポリシリコン層109の上方には多結晶のSi層が形成される。
次に、第2図(d)に示す工程で、ウエハ上に、エッチングストッパとなる膜厚30nmの第2の堆積酸化膜112、及びPポリシリコン層200を順次形成した後、第2図(e)及び第2図(f)に示す工程で、ポリシリコン層200の上に設けたレジストマスクRe2を用いて、Pポリシリコン層200をドライエッチングによりパターニングする。このドライエッチングには、エッチングガスとして、例えば、臭化水素(HBr)と塩素(Cl)との混合ガスが用いられる。
そして、第3図(g)に示す工程で、パターニングされたPポリシリコン層200をマスクにしてウエットエッチングにより第2の堆積酸化膜112をパターニングしてベース接合用開口部114を形成する。
このウエットエッチングには、エッチング液として、例えば、バッファードフッ酸(フッ化水素酸(HF)とフッ化アンモニウム溶液(NHF)との混合液)が用いられる。
なお、ここでは断面図を中心として説明しているが、実際には、Pポリシリコン層200および第2の堆積酸化膜112をエッチングする際には、第3図(g)の島状部iを残すようにして、この島状部iの周囲に位置するPポリシリコン層200および第2の堆積酸化膜112がエッチングされる。本明細書では、この島状部iのSi基板100表面上への投影領域を第2所定領域という。
次に、活性領域・分離接合部Raiにおけるストレスの影響を抑えるために、ベース接合用開口部114の形成に用いたレジストマスクRe2を用いて、ボロン(B)などのP型の不純物のイオン注入を行い、表面付近の濃度が3×1017atoms・cm−3程度の接合リーク防止層113を形成する。
次に、第3図(h)に示す工程で、CVDにより、ウエハ上に1×1020atoms・cm−3以上の高濃度にドープされた厚さ約150nmのPポリシリコン層115を堆積し、続いて、厚さ約100nmの第3の堆積酸化膜117を堆積する。
次に、ドライエッチングにより、第3の堆積酸化膜117、Pポリシリコン層115及びPポリシリコン層200をパターニングして、第3の堆積酸化膜117、Pポリシリコン層115及びPポリシリコン層200のほぼ中央部に第2の堆積酸化膜112に達するベース開口部118を形成する。これにより、このベース開口部118の底面に第2の堆積酸化膜112が露出する。この際、第3の堆積酸化膜117のドライエッチングには、エッチングガスとして、三フッ化メタン(CHF)に酸素ガス(O)を添加した混合ガスが用いられ、Pポリシリコン層115、200のドライエッチングには、エッチングガスとして、臭化水素(HBr)と塩素(Cl)との混合ガスが用いられる。このベース開口部118は第2の堆積酸化膜112の中央部よりも小さく、ベース開口部118がベース接合用開口部114に跨ることはない。この工程により、Pポリシリコン層115とSi/Si1−xGe層111の中央部を除く部分とによって構成される外部ベース116が形成される。
第3図(i)に示す工程で、CVDにより、ウエハの全面上に厚さ約30nmの第4の堆積酸化膜120と厚さ約150nmのポリシリコン膜とを堆積する。そして、異方性ドライエッチングにより、ポリシリコン膜をエッチバックして、Pポリシリコン層115、Pポリシリコン層200、及び第3の堆積酸化膜117の側面上に第4の堆積酸化膜120を挟んでポリシリコンからなるサイドウォール121を形成する。次に、希フッ酸(HF濃度1%)によるウエットエッチングを行い、第2の堆積酸化膜112及び第4の堆積酸化膜120のうち露出している部分を除去する。このとき、ベース開口部118においては、Si/Si1−xGe層111の上部のSi層が露出する。また、ウエットエッチングは等方性であることから第2の堆積酸化膜112及び第4の堆積酸化膜120が横方向にもエッチングされ、ベース開口部118の寸法が拡大する。
次に、第4図(j)に示す工程で、ウエハ上に、厚さが約250nmのNポリシリコン層129を堆積した後、ドライエッチングによってNポリシリコン層129及び第3の堆積酸化膜117をパターニングすることにより、エミッタ引き出し電極を形成する。
次に、第4図(k)に示す工程で、ドライエッチングにより、Pポリシリコン層115,第2の堆積酸化膜112,Si/Si1−xGe層111及びポリシリコン層109をパターニングして、外部ベース116の形状を決定する。
次に、第4図(i)に示す工程で、ウエハ上に厚さが約120nmの堆積酸化膜を形成した後、ドライエッチングを行なって、Nポリシリコン層129とPポリシリコン層115の側面にサイドウォール123を形成する。
このときのドライエッチング(オーバーエッチング)によって、第1の堆積酸化膜108の露出している部分を除去して、Nポリシリコン層129,Pポリシリコン層115及びNコレクタ引き出し層107の表面を露出させる。
さらに、第5図(j)に示す構造を得るために、以下の処理を行なう。まず、スパッタリングによって、ウエハの全面上に厚さが約40nmのTi膜を堆積した後、675℃,30secのRTA(短時間アニール)を行なうことにより、Nポリシリコン層129,Pポリシリコン層115及びNコレクタ引き出し層107の露出している表面にTiシリサイド層124を形成する。その後、Ti膜の未反応部分のみを選択的に除去した後、Tiシリサイド層124の結晶構造を変化させるためのアニールを行なう。
次に、ウエハの全面上に層間絶縁膜125を形成し、層間絶縁膜125を貫通してNポリシリコン層129,Pポリシリコン層115及びNコレクタ引き出し層107との上の各Tiシリサイド層124に到達する接続孔を形成する。そして、各接続孔内にW膜を埋め込んでWプラグ126を形成した後、ウエハの全面上にアルミニウム合金膜を堆積した後、これをパターニングして、各Wプラグ126に接続され、層間絶縁膜125の上に延びる金属配線127を形成する。
以上の工程により、第5図に示す構造を有するHBT、つまり、N型Siからなるコレクタ,P型Si1−xGe層111からなるベース及びN型Siからなるエミッタを備えたHBTが形成される。なお、HBTのSi/Si1−xGe層111のうちSi層には、Nポリシリコン層129から高濃度のN型不純物(リンなど)が拡散して、N型Si層になっている。
本実施の形態では、Pポリシリコン層200が第2の堆積酸化膜112上にエピタキシャル成長によって形成されるので、Pポリシリコン層200の第2の堆積酸化膜112に対する密着性が良好になる。そのため、ウエットエッチングによりPポリシリコン層200をマスクとして堆積酸化膜112を除去してベース接合用開口部を形成する際に、Pポリシリコン層200と堆積酸化膜112との間にエッチング液が侵入して堆積酸化膜112が侵食されるのを防止することができる。その結果、ドライエッチングによってダメージを受けやすいSi/Si1−xGe層111の直上層の除去のみをウエットエッチングによって制御性良く遂行し、その他のエッチング加工を制御性の良いドライエッチングによって遂行できるので、微細なHBTを制御性良く製造することができる。
なお、本実施の形態では、ウエットエッチングに対するマスキング層(すなわち、Pポリシリコン層200)を、ベース層へのコンタクト層であるPポリシリコン層115と同じ材料で構成したが、異なっていてもよい。また、このマスキング層を、導電性のPポリシリコン層で構成したが、絶縁層で構成してもよい。
このマスキング層は、レジストマスクRe2を用いてドライエッチングする際に、エッチングストッパ層112に対してある程度選択的にエッチングでき、かつウエットエッチングによって侵食されないことが要求される。このような材料としては、ポリシリコン以外にアモルファスシリコンが挙げられる。
また、本実施の形態では、ドライエッチングに対するエッチングストッパ層を、堆積酸化膜112で構成した。このエッチングストッパ層は、ベース接合用開口部114を形成する際に、マスキング層200に対して選択的にウエットエッチングでき、かつベース開口部118を形成する際に、導体層115に対して選択的にウエットエッチングできることが要求される。もちろん、ドライエッチングによって侵食されないことが前提条件となる。このような要求を満たす膜としては、シリコン酸化膜(SiO)、シリコン窒化膜(SiN)、金属酸化膜(酸化ハフニウム膜(HfO)、酸化ジルコニウム膜(ZrO)、酸化ランタン膜(La)、酸化アルミニウム膜(Al)、酸化チタン膜(TiO2)等)が挙げられる。シリコン酸化膜(SiO)、金属酸化膜を用いた場合には、ウエットエッチングにフッ酸系の薬液が用いられる。また、シリコン窒化膜(SiN)を用いた場合には、ウエットエッチングに熱リン酸が用いられるが、この場合には、ベース開口部118形成時のウエットエッチングを、フッ酸系の薬液による工程と熱リン酸による工程との2工程にするか、もしくは、絶縁層120をシリコン窒化膜とする必要がある。
(実施の形態2)
前記実施形態におけるSi1−xGe層に代えて、Si1−x−yGe層(0≦x+y≦1)又はSi1−y層(0≦y≦1)などのSiを含むSiとは異なる材料の膜を用いることができる。また、Si1−xGe層,Si1−x−yGe層,Si1−y層などのうちの2つ以上を積層した膜を用いてもよい。
前記の各種材料を用いることにより、半導体層にかかる歪を抑えることができ、作製される半導体装置の信頼性向上、リーク電流低減につながる。
前記各実施形態におけるバイポーラトランジスタは、必ずしもヘテロバイポーラトランジスタに限定されるものではない。ベース層及びエミッタ層を構成するための半導体層がドライエッチングによりダメージを受けやすい材料で構成されており、かつ微細加工が要求される場合にはヘテロバイポーラトランジスタと同様の課題が生じるからである。また、トランジスタ面積の低減,接合リークの低減は、ホモエピタキシャル成長膜であるSi層をベースとして利用したバイポーラにおいても課題となっているからである。
上記説明から、当業者にとっては、本発明の多くの改良や他の実施形態が明らかである。従って、上記説明は、例示としてのみ解釈されるべきであり、本発明を実行する最良の態様を当業者に教示する目的で提供されたものである。本発明の精神を逸脱することなく、その構造及び/又は機能の詳細を実質的に変更できる。
〔産業上の利用の可能性〕
本発明に係る半導体装置の製造方法は、バイポーラトランジスタ、特にHBTの製造方法として有用である。
本発明に係る半導体装置は、バイポーラトランジスタ、特にHBTとして有用である。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の第1の実施形態の半導体装置の製造工程を示す断面図である。
第2図は、本発明の第1の実施形態の半導体装置の製造工程を示す断面図である。
第3図は、本発明の第1の実施形態の半導体装置の製造工程を示す断面図である。
第4図は、本発明の第1の実施形態の半導体装置の製造工程を示す断面図である。
第5図は、本発明の第1の実施形態の半導体装置の製造工程を示す断面図である。
第6図は、従来の半導体装置の製造工程を示す断面図である。
第7図は、従来の半導体装置の製造工程を示す断面図である。
第8図は、従来の半導体装置の製造工程を示す断面図である。
第9図は、従来の半導体装置の製造工程を示す断面図である。
【0001】
明細書
半導体装置及びその製造方法
〔技術分野〕
本発明は、半導体装置及びその製造方法に関し、特にヘテロバイポーラトランジスタの製造方法に関する。
〔技術背景〕
近年、高周波特性向上を目的として、シリコン基板上に形成されるバイポーラトランジスタにSi/SiGeのヘテロ接合構造を含ませたヘテロバイポーラトランジスタ(HBT)の開発が急ピッチで進められている。
このHBTは、Si基板,SiGe層という汎用のシリコンプロセスと親和性のよい材料で構成されるので、高集積度や低コストという大きな利点を有する。また、HBTとMOSトランジスタ(MOSFET)とを共通のSi基板上に形成して集積化することにより、高性能なBiCMOSデバイスを構成することができ、このBiCMOSデバイスは通信関係に利用可能なシステムLSIとして有望である。
そのために、Si/Si1−xGe型HBTについての提案が多く行なわれている。
従来のSi/Si1−xGe型HBTの一例として、特開2000−332025号公報に記載されたものが知られている。
第6図〜第9図は、従来のSi/Si1−xGe型HBTの構造を示す断面図である。
第9図に示すように、(001)面を主面とするSi基板500の上部は、エピタキシャル成長法,イオン注入法などによって導入されたリンなどのN型不純物を含む深さ1μmのレトログレードウェル501となっている。Si基板500の表面付近の領域におけるN型不純物濃
【0009】
時のエッチングストッパとしての効果がなくなる。
一方、Si/Si1−xGe型HBTにおいては、近年、微細化が要求されつつある。微細化が進むと、上述した第2の堆積酸化膜512の横方向へのエッチングを小さく抑える必要がある。
しかしながら、前記従来技術では、堆積酸化膜512の横方向へのエッチングと膜厚の減少により、微細化に限界を生ずるという不都合があった。
すなわち、堆積酸化膜512に微細な加工を制御性よく施すには、堆積酸化膜512の横方向へのエッチング量を抑える必要がある。単純にこれを実現するには、堆積酸化膜512をさらに薄くすればよい。堆積酸化膜512が薄いほど,堆積酸化膜512の横方向へのエッチング量は小さくなるからである。しかし、前記従来技術では、ウエットエッチングによるベース接合用開口部形成後に、堆積酸化膜512がさらに薄くなり、エッチングストッパとしての効果がなくなってしまう。
逆に、第2の堆積酸化膜512が厚いと、幅Aの寸法縮小が大きく、幅Aを小さくすることに限界がある。
〔発明の開示〕
本発明は、このような課題を解決するためになされたもので、微細なHBTとして機能する半導体装置及びその製造方法を提供することを目的とする。
この目的を達成するために本発明に係る半導体装置の製造方法は、半導体基板に設けられ、エミッタ、ベース、及びコレクタを有するバイポーラトランジスタとして機能する半導体装置の製造方法であって、
前記半導体基板の表面の一部に第1導電型の前記コレクタを形成する工程(a)と、前記半導体基板の上に第1の絶縁層を形成し、その後、前記第1の絶縁層の前記コレクタの上方に位置する部分に前記コレクタに達するコレクタ開口部を形成する工程(b)と、前記半導体基板の上に、少なくとも前記ベースを構成する第2導電型の層を含む半導体層をエピ
【0010】
タキシャル成長によって形成する工程(c)と、前記半導体基板上に、ドライエッチングに対するエッチングストッパとして機能しかつ絶縁性を有するエッチングストッパ層とウエットエッチングに対するマスキング層とを、該エッチングストッパ層上に該マスキング層を形成する工程(d)と、ドライエッチングにより、前記マスキング層の一部を除去して前記エッチングストッパ層の一部を露出する工程(e)と、残存する前記マスキング層をマスクとして前記工程(e)のドライエッチングにより露出した部分のエッチングストッパ層をウエットエッチングすることにより、前記半導体層に達するベース接合用開口部を形成する工程(f)と、前記半導体基板上に第1導体層及び第2絶縁層を積層した後、前記マスキング層、第1導体層、及び第2絶縁層の一部を貫通するようにドライエッチングすることにより、前記エッチングストッパ層に達するベース開口部を形成する工程(g)と、前記ベース開口部に露出している側面を覆う第3絶縁層を形成する工程(h)と、ウエットエッチングにより、前記エッチングストッパ層のうち前記ベース開口部に露出している部分を除去して、該ベース開口部の底部に前記半導体層を露出させる工程(i)と、前記ベース開口部を埋めて前記エミッタを形成する工程(j)と、を有している。
本件発明者の検討の結果、従来例において、ベース接合用開口部を形成する際に、エッチングストッパとしての第2の堆積酸化膜が厚み方向にエッチング(以下侵食という)される原因は、マスキング層であるレジストの第2の堆積酸化膜への密着性が悪いためであることが判明した。一方、上記のような構成とすると、マスキング層がエッチングストッパ層上に形成されるので、マスキング層のエッチングストッパ層に対する密着性が良好になる。そのため、ウエットエッチングによりマスキング層をマスクとしてエッチングストッパ層を除去してベース接合用開口部を形成する際に、マスキング層とエッチングストッパ層との間にエッチング液が侵入してエッチングストッパ層が侵食されるのを防止
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【0011】
することができる。その結果、ドライエッチングによってダメージを受けやすい半導体層の直上層の除去のみをウエットエッチングによって制御性良く遂行し、その他のエッチング加工を制御性の良いドライエッチングによって遂行できるので、微細なバイポーラトランジスタとして機能する半導体装置を制御性良く製造することができる。
前記マスキング層は導体から成っていてもよい。
また、前記工程(c)では、前記コレクタ開口部における前記半導体基板の上に、前記半導体層として、前記コレクタとヘテロ接合する前記第2導電型の層としてのヘテロ接合用半導体層と、該ヘテロ接合半導体層とヘテロ接合する、不純物が導入されていないエミッタ用半導体層とをこの順にエピタキシャル成長によって形成し、前記工程(j)において、前記ベース開口部に第1導電型の不純物が導入された第2導体層を形成し、それにより、該第2導体層から前記エミッタ用半導体層に該第1導電型の不純物を拡散させてもよい。
このような構成とすると、ヘテロ接合用半導体層は一般にドライエッチングによってダメージを受けやすいので、本発明が特に有効である。
また、前記ヘテロ接合用半導体層が、SiGe、SiGeC、SiCのうちの少なくともいずれか1つから成っていてもよい。
このような構成とすると、これらの材料は、ドライエッチングによって特にダメージを受けやすいので、本発明が特に有効である。
また、前記工程(b)では、前記第1の絶縁層の上にポリシリコン、アモルファスシリコン、及び窒化シリコンから選ばれるいずれか1つの材料を含む還元性膜を形成し、該還元性膜及び第1の絶縁層の前記コレクタの上方に位置する部分に前記コレクタ開口部を形成してもよい。
また、前記工程(g)では、前記ベース接合用開口部に露出する前記半導体層の表面の下方に、残存する前記マスキング層をマスクとして、イオン注入により第2導電型の不純物を導入してリーク接合防止層を形成し、その後、該半導体基板上に第1導体層及び第2絶縁層を積層し
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【0012】
てもよい。このような構成とすると、リーク電流を低減することができる。
また、本発明に係る半導体装置は、半導体基板に設けられバイポーラトランジスタとして機能する半導体装置であって、前記半導体基板の表面の一部に形成された第1導電型のコレクタと、前記半導体基板の上に、前記コレクタの上方に位置する部分にコレクタ開口部を有するように形成された第1の絶縁層と、前記コレクタ開口部における前記半導体基板及び前記第1絶縁層の上にエピタキシャル成長によって形成され、少なくともベースを構成するための第2導電型の層を含む半導体層と、ベース接合用開口部を有するように前記半導体層の所定部分の上方に順次積層された、ドライエッチングに対するエッチングストッパとして機能しかつ絶縁性を有するエッチングストッパ層及びウエットエッチングに対するマスキング層と、前記ベース接合用開口部における前記半導体層及び前記マスキング層を覆う第1導体層と、前記第1導体層の所定部分の上に形成された第2絶縁層と、前記エッチングストッパ層、マスキング層、第1導体層、及び第2絶縁層を貫通するように形成されたベース開口部と、前記マスキング層、第1導体層、及び第2の絶縁層の前記ベース開口部に露出する側面を覆う第4絶縁層と、前記ベース開口部を埋める第2導体層に接続されたエミッタと、を備えている。
このような構成とすると、ベース接合用開口部を形成する際に、マスキング層とエッチングストッパ層との間にエッチング液が侵入してエッチングストッパ層が侵食されるのを防止することができ、その結果、微細なバイポーラトランジスタとして機能する半導体装置を好適に製造することができる。
また、本発明の半導体装置の製造方法において、前記ベースが、内部ベースと外部ベースとからなり、前記内部ベースは、前記半導体層の中央部からなり、前記外部ベースは、前記マスキング層と、前記半導体層の中央部を除く部分とからなっていてもよい。
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【0013】
また、前記マスキング層がポリシリコンからなっていてもよい。
また、本発明の半導体装置において、前記マスキング層が導体から成り、前記ベースが、内部ベースと外部ベースとからなり、前記内部ベースは、前記半導体層の中央部からなり、前記外部ベースは、前記マスキング層と、前記半導体層の中央部を除く部分とからなっていてもよい。また、前記マスキング層がポリシリコンからなっていてもよい。
本発明の上記目的、他の目的、特徴、及び利点は、添付図面参照の下、以下の好適な実施態様の詳細な説明から明らかにされる。
〔図面の簡単な説明〕
第1図は、本発明の第1の実施形態の半導体装置の製造工程を示す断面図である。
第2図は、本発明の第1の実施形態の半導体装置の製造工程を示す断面図である。
第3図は、本発明の第1の実施形態の半導体装置の製造工程を示す断面図である。
第4図は、本発明の第1の実施形態の半導体装置の製造工程を示す断面図である。
第5図は、本発明の第1の実施形態の半導体装置の製造工程を示す断面図である。
第6図は、従来の半導体装置の製造工程を示す断面図である。
第7図は、従来の半導体装置の製造工程を示す断面図である。
第8図は、従来の半導体装置の製造工程を示す断面図である。
第9図は、従来の半導体装置の製造工程を示す断面図である。
〔発明を実施するための最良の形態〕
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
第1図〜第5図は、本発明の実施の形態であるSiGe−HBTの製造方法を示す断面図である。
まず、第1図(a)に示す工程で、(001)面を主面とするSi基板100の上部に、N型不純物をドープしながらSi単結晶層をエピタキシャル成長させる、あるいは、エピタキシャル成長後に高エネルギーのイオン注入を行なうことにより、深さ約1μmのN型のレトログレードウェル101を形成する。ただし、エピタキシャル成長を行なわずにSi基板100の一部にイオン注入を行なうことによりレトログレー
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【0018】
を行なうことにより、Nポリシリコン層129,Pポリシリコン層115及びNコレクタ引き出し層107の露出している表面にTiシリサイド層124を形成する。その後、Ti膜の未反応部分のみを選択的に除去した後、Tiシリサイド層124の結晶構造を変化させるためのアニールを行なう。
次に、ウエハの全面上に層間絶縁膜125を形成し、層間絶縁膜125を貫通してNポリシリコン層129,Pポリシリコン層115及びNコレクタ引き出し層107との上の各Tiシリサイド層124に到達する接続孔を形成する。そして、各接続孔内にW膜を埋め込んでWプラグ126を形成した後、ウエハの全面上にアルミニウム合金膜を堆積した後、これをパターニングして、各Wプラグ126に接続され、層間絶縁膜125の上に延びる金属配線127を形成する。
以上の工程により、第5図に示す構造を有するHBT、つまり、N型Siからなるコレクタ,P型Si1−xGe層111からなるベース及びN型Siからなるエミッタを備えたHBTが形成される。なお、HBTのSi/Si1−xGe層111のうちSi層には、Nポリシリコン層129から高濃度のN型不純物(リンなど)が拡散して、N型Si層になっている。
本実施の形態では、Pポリシリコン層200が第2の堆積酸化膜112上に形成されるので、Pポリシリコン層200の第2の堆積酸化膜112に対する密着性が良好になる。そのため、ウエットエッチングによりPポリシリコン層200をマスクとして堆積酸化膜112を除去してベース接合用開口部を形成する際に、Pポリシリコン層200と堆積酸化膜112との間にエッチング液が侵入して堆積酸化膜112が侵食されるのを防止することができる。その結果、ドライエッチングによってダメージを受けやすいSi/Si1−xGe層111の直上層の除去のみをウエットエッチングによって制御性良く遂行し、その他のエッチング加工を制御性の良いドライ
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Claims (7)

  1. 半導体基板に設けられ、エミッタ層、ベース層、及びコレクタ層を有するバイポーラトランジスタとして機能する半導体装置の製造方法であって、
    前記半導体基板の表面の一部に第1導電型の前記コレクタ層を形成する工程(a)と、
    前記半導体基板の上に第1の絶縁層を形成し、その後、前記第1の絶縁層の前記コレクタ層の上方に位置する部分に前記コレクタ層に達するコレクタ開口部を形成する工程(b)と、
    前記半導体基板の上に、少なくとも前記ベース層を構成する第2導電型の層を含む半導体層をエピタキシャル成長によって形成する工程(c)と、
    前記半導体基板上に、ドライエッチングに対するエッチングストッパとして機能しかつ絶縁性を有するエッチングストッパ層とウエットエッチングに対するマスキング層とを、該エッチングストッパ層上に該マスキング層をエピタキシャル成長させるようにして形成する工程(d)と、
    ドライエッチングにより、前記マスキング層の一部を除去して前記エッチングストッパ層の一部を露出する工程(e)と、
    残存する前記マスキング層をマスクとして前記工程(e)のドライエッチングにより露出した部分のエッチングストッパ層をウエットエッチングすることにより、前記半導体層に達するベース接合用開口部を形成する工程(f)と、
    前記半導体基板上に第1導体層及び第2絶縁層を積層した後、前記マスキング層、第1導体層、及び第2絶縁層の一部を貫通するようにドライエッチングすることにより、前記エッチングストッパ層に達するベース開口部を形成する工程(g)と、
    前記ベース開口部に露出している側面を覆う第3絶縁層を形成する工程(h)と、
    ウエットエッチングにより、前記エッチングストッパ層のうち前記ベース開口部に露出している部分を除去して、該ベース開口部の底部に前記半導体層を露出させる工程(i)と、
    前記ベース開口部を埋めて前記エミッタ層を形成する工程(j)と、
    を有する半導体装置の製造方法。
  2. 請求の範囲第1項記載の半導体装置の製造方法において、
    前記マスキング層が導体から成る、半導体装置の製造方法。
  3. 請求の範囲第1項記載の半導体装置の製造方法において、
    前記工程(c)では、前記コレクタ開口部における前記半導体基板の上に、前記半導体層として、前記コレクタ層とヘテロ接合する前記第2導電型の層としてのヘテロ接合用半導体層と、該ヘテロ接合半導体層とヘテロ接合する、不純物が導入されていないエミッタ用半導体層とをこの順にエピタキシャル成長によって形成し、
    前記工程(j)において、前記ベース開口部に第1導電型の不純物が導入された第2導体層を形成し、それにより、該第2導体層から前記エミッタ用半導体層に該第1導電型の不純物を拡散させる、半導体装置の製造方法。
  4. 請求の範囲第3項記載の半導体装置の製造方法において、
    前記ヘテロ接合用半導体層が、Si1−xGe(0≦x≦1)、Si1−x−yGeC、(0≦x+y≦1)及びSi1−y(0≦y≦1)のうちの少なくともいずれか1つから成る、半導体装置の製造方法。
  5. 請求の範囲第1項記載の半導体装置の製造方法において、
    前記工程(b)では、前記第1の絶縁層の上にポリシリコン、アモルファスシリコン、及び窒化シリコンから選ばれるいずれか1つの材料を含む還元性膜を形成し、該還元性膜及び第1の絶縁層の前記コレクタ層の上方に位置する部分に前記コレクタ開口部を形成する、半導体装置の製造方法。
  6. 請求の範囲第1項記載の半導体装置の製造方法において、
    前記工程(g)では、前記ベース接合用開口部に露出する前記半導体層の表面の下方に、残存する前記マスキング層をマスクとして、イオン注入により第2導電型の不純物を導入してリーク接合防止層を形成し、その後、該半導体基板上に第1導体層及び第2絶縁層を積層する、半導体装置の製造方法。
  7. 半導体基板に設けられバイポーラトランジスタとして機能する半導体装置であって、
    前記半導体基板の表面の一部に形成された第1導電型のコレクタ層と、
    前記半導体基板の上に、前記コレクタ層の上方に位置する部分にコレクタ開口部を有するように形成された第1の絶縁層と、
    前記コレクタ開口部における前記半導体基板及び前記第1絶縁層の上にエピタキシャル成長によって形成され、少なくともベース層を構成するための第2導電型の層を含む半導体層と、
    ベース接合用開口部を有するように前記半導体層の所定部分の上方にエピタキシャル成長により順次積層された、ドライエッチングに対するエッチングストッパとして機能しかつ絶縁性を有するエッチングストッパ層及びウエットエッチングに対するマスキング層と、
    前記ベース接合用開口部における前記半導体層及び前記マスキング層を覆う第1導体層と、
    前記第1導体層の所定部分の上に形成された第2絶縁層と、
    前記エッチングストッパ層、マスキング層、第1導体層、及び第2絶縁層を貫通するように形成されたベース開口部と、
    前記マスキング層、第1導体層、及び第2の絶縁層の前記ベース開口部に露出する側面を覆う第3絶縁層と、
    前記ベース開口部を埋める第2導体層に接続されたエミッタ層と、
    を備えた半導体装置。
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