JPS642294B2 - - Google Patents

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JPS642294B2
JPS642294B2 JP10027081A JP10027081A JPS642294B2 JP S642294 B2 JPS642294 B2 JP S642294B2 JP 10027081 A JP10027081 A JP 10027081A JP 10027081 A JP10027081 A JP 10027081A JP S642294 B2 JPS642294 B2 JP S642294B2
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voltage controlled
carrier wave
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Yoichi Sakamoto
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication of JPS642294B2 publication Critical patent/JPS642294B2/ja
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    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03LAUTOMATIC CONTROL, STARTING, SYNCHRONISATION OR STABILISATION OF GENERATORS OF ELECTRONIC OSCILLATIONS OR PULSES
    • H03L7/00Automatic control of frequency or phase; Synchronisation
    • H03L7/06Automatic control of frequency or phase; Synchronisation using a reference signal applied to a frequency- or phase-locked loop

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  • Channel Selection Circuits, Automatic Tuning Circuits (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は同期搬送波再生方式の同期受信機に関
し、互いに90゜の位相差をもつ2つの同期搬送波
を得ることを目的とするものである。
第1図に従来例を示す。この例はコスタス
(Costas)ループとして知られる同期搬送波再生
方式の同期受信機である。この受信機は変調搬送
波入力の同相成分を同期検波する第1の同期検波
器1、直交成分を同期検波する第2の同期検波器
2、これら2つの同期検波器1,2のおのおのの
出力を低域濾波する低域濾波器3および4、これ
ら2つの低域濾波器3,4の出力を電圧乗算する
位相比較器5、この位相比較器5の出力を低域濾
波する低域濾波器6、この低域濾波器6の出力電
圧で制御される電圧制御発振器7、この電圧制御
発振器7の出力を90゜移相する90゜移相器8から成
り、第1の同期検波器1および第2の同期検波器
2によつて同期検波して得た同相および直交成分
の信号から、変調搬送波入力と電圧制御発振器7
の出力、すなわち再生搬送波との位相誤差を検出
し、この誤差を最小にするように動作する。
第1図に示した同期受信機をテレビジヨン受信
機あるいはラジオ受信機に応用するには広帯域の
90゜移相器を必要とする。本発明は、この90゜移相
器の代わりに、2つの入力信号の位相差が90゜の
とき同期する位相ロツクループ(PLL)を用い
ようとするものである。
第2図に本発明の一実施例のブロツク図を示
す。第2図でブロツク1から7までは、それぞれ
第1図の1から7までと同じ要素を示し、その動
作も同じである。位相比較器9、低域濾波器1
0、電圧加算器11、電圧制御発振器12からな
るループは第1のPLLを構成し、第1図の90゜移
相器8に相当する。このループの動作は次の通り
である。
第1の電圧制御発振器7の出力Uo(t)を Uo(t)=Aocos〔ωot+o(t)〕 ……(1) 第2の電圧制御発振器12の出力UQ(t)を UQ(t)=AQcos〔ωQt+Q(t)〕 ……(2) とし、これらを電圧乗算器から成る第1の位相比
較器9に加える。ただし、ωoおよびo(t)は第1
の電圧制御発振器7の発振出力の周波数と位相を
示し、ωQおよびQ(t)は第2の電圧制御発振器1
2の発振出力の周波数と位相を示す。なお、もう
1つの位相比較器5を第2の位相比較器と称す
る。
第1の位相比較器9は電圧乗算器であるから、
その出力Ud(t)は Ud(t)=Uo(t)・UQ(t) =AoAQcos〔ωot+o(t)〕cos〔ωQt+Q(t)〕 =AoAQ/2{cos〔ωo+ωQ)t+o(t)+Q(t)〕 +cos〔ωo−ωQ)t+o(t)−Q(t)〕} ……(3) いまωo=ωQとすると、 Ud(t)=AoAQ/2{cos〔2ωot+o(t)+Q(t)〕 +cos〔o(t)−Q(t)〕} ……(4) Ud(t)を低域濾波器10で濾波して2ωoの周波
数成分を除去すると、その出力Uc1(t)は Uc1(t)=AoAQ/2cos〔o(t)−Q(t)〕 ……(5) となる。したがつて、o(t)とQ(t)の差e(t)が e(t)=o(t)−Q(t)=±90゜ ……(6) のときUc1(t)=0となる。この状態を基準とし
て、Q(t)がo(t)に対し位相の進み、遅れが生じ
た場合、Q(t)とo(t)の差が90゜になるように制御
される。すなわち第1の電圧制御発振器7と第2
の電圧制御発振器12の各々の出力は90゜の位相
差を持つことになる。
以上はωo=ωQ、すなわち第2の電圧制御発振
器12の発振周波数が、第1の電圧制御発振器7
の発振周波数に等しいとして説明をしてきた。し
かし、第2の電圧制御発振器12と自走周波数が
ωoに一致するとは限らない。電圧制御発振器7
と12では電圧制御特性が僅かではあつても異な
つているのが通常だからである。いま、低域濾波
器10からの制御電圧Uc1(t)が0であるときの、
電圧制御発振器7と12の発振周波数差を△ωと
し、このときのPLLの動作について説明する。
前述のUo(t)、o(t)、UQ(t)、Q(t)、Ud(t)、Uc1
(t)およびe(t)のラプラス変換をそれぞれ、Vo
(s)、ΦQ(s)、VQ(s)、ΦQ(s)、Vd(s)、Vc1(s)および
Φe(s)とし、位相比較器9の感度をKd、低域濾波
器10の伝送特性をF(s)とすれば、 Vd(s)=Kd〔Φo(s)−ΦQ(s)〕 ……(7) Vc1(s)=F(s)Vd(s) ……(8) ΦQ(s)=KoVc1(s)/s ……(9) 式(7)〜式(9)からループの伝達関数H(s)は H(s)=ΦQ(s)/Φo(s)=KoKdF(s)/s+Ko
KdF(s)……(10) そして、 Φe(s)/Φo(s)=Φo(s)−ΦQ(s)/Φo(
s)=1−H(s) =s/s+KoKdF(s) ……(11) したがつて位相差Φe(s)は Φe(s)=sΦo(s)/s+KoKdF(s) ……(12) 式(12)に最終値定理を適用して、位相差の定常状
態の値eを求めると、 前に述べたとおり、電圧制御発振器12と7の発
振周波数差が△ωだけあると、ΦO(s)=Δω/s2であ るから、式(13)は 低域濾波器10を能動フイルタで構成することに
より、位相差eが無視される程度にF(o)を充分
大きくする。このようにして、電圧制御発振器1
2が自走しているとき、電圧制御発振器7との間
に△ωなる周波数差をもつとしても、第1の
PLLが閉じると第2の電圧制御発振器12の発
振出力は第1の電圧制御発振器7と同じ周波数を
持つ、すなわちωo=ωQとすることができる。
結局、第2図の位相比較器9、低域濾波器1
0、電圧加算器11および電圧制御発振器12か
らなる第1のPLLは、第1図の90゜移相器8と置
き換えることができ、しかも広帯域にわたつて
90゜移相したのと同じ働きをする。
以上で同期搬送波再生方式の同期受信機におい
て、互いに90゜の位相差を持つ2つの同期搬送波
が得られた。なお、第2図において、第1の
PLLを除いた他の制御ループを第2のPLLと呼
ぶことにする。
次に本発明をテレビジジヨン選局装置に応用し
た具体例について述べる。第3図において、13
は高周波入力部、14は第1の電圧制御発振器、
15は第1の同期検波器、16は低域濾波器、1
7は信号増幅器、18は第1の位相比較器、19
は低域濾波器、20は電圧加算器、21は第2の
電圧制御発振器、22は第2の同期検波器、23
は低域濾波器、24は信号増幅器、25は第2の
位相比較器、26は低域濾波器、27はアナログ
スイツチである。これらの内、18,19,2
0,21は第2図の9,10,11,12からな
るループに相当し、その動作もすでに述べた動作
と同じである。このループを第1のPLLと呼ぶ
ことにする。そして14から27で構成されるル
ープ全体を第2のPLLまたは同期受信系と呼ぶ。
この第2のPLLの第1の電圧制御発振器14の
出力端の−は第1のPLLの位相比較器18に接
続されている。したがつて第1のPLLは第2の
PLLの90゜移相器として動作する。
さらに第3図で、28はプリスケーラ、29は
可変分周器、30は第3の位相比較器、31は低
域濾波器、32は基準発振器、33は基準分周器
で、アナログスイツチ27、電圧制御発振器14
と共に、第3のPLLを構成する。34は制御入
力装置、35は選局制御回路、36はアナログス
イツチである。制御入力装置34から入力された
チヤンネル番号に対応して、選局制御回路35の
出力は、可変分周器29へ分周比を与え、第3の
PLLが定常状態になつた後、アナログスイツチ
27、アナログスイツチ36を第3のPLL側か
ら第2のPLL側に切替える。37は映像信号低
域濾波器、38は映像出力装置、39は音声中間
周波増幅器、40は周波数弁別器、41は音声出
力装置である。
高周波入力部13には、複数のテレビジヨン放
送波が入力される。その中のあるチヤンネルの映
像搬送波をUv(t)、音声搬送波をUs(t)とする。
Uv(t)は残留側帯波変調されているから、 Uv(t)=Re{〔I(t)+jQ(t)〕expj〔ωvt+v〕} =I(t)cos〔ωvt+v〕−Q(t)sin〔ωvt+v〕
……(15) と表せる。ここで、Reは{ }内の式の実数部、
I(t)は搬送波に対し同相成分の振幅で映像信号
を含む。Q(t)は搬送波に対し直交成分の振幅、
ωvは映像搬送波の角周波数、vは映像搬送波の
位相である。
第1の電圧制御発振器14の出力を Uo(t)=Aocos(ωot+o) ……(1)′ とし、これを式(15)の映像搬送波Uv(t)と共に
電圧乗算器から成る第1の同期検波器15に加え
ると、その出力Vpv(t)は Upv(t)={I(t)cos〔ωvt+v〕 −Q(t)sin〔ωvt+v〕}Aocos(ωot+o) =AoI(t)cos〔ωvt+v〕cos(ωot+o) −AoQ(t)sin〔ωvt+v〕cos(ωot+o) =Aol(t)/2{cos〔(ωv+ωo)t+v+o〕
+ cos〔(ωv−ωo)t+v−o〕} −AoQ(t)/2{sin〔(ωv+ωo)t+v+o〕 +sin〔(ωv−ωo)t+v−o〕} ……(16) いま、電圧制御発振器出力が、映像搬送波に同
期すると、ωo=ωvであるから、 Upv(t)=AoI(t)/2{cos〔2ωvt+v+o〕+cos 〔v−o〕} −AoQ(t)/2{sin〔2ωvt+v+o〕+sin〔
v− o〕} ……(17) 低域濾波器16で2ωvを除去すると、 Upv(t)=AoI(t)/2cos−AoQ(t)/2sin ……(18) ここで、はv−oで、映像搬送波と電圧制
御発振出力との位相差である。もし、=0なら
ば Upv(t)=AoI(t)/2 ……(19) となる。すなわち映像搬送波に対し同相成分の振
幅が検波出力として得られる。しかし直交成分の
振幅は検波されない。検波出力AoI(t)/2は映像 検波出力として、低域濾波器16を経て信号増幅
器17で増幅され、映像信号低域濾波器37を経
て映像出力装置38に出力される。低域濾波器1
6の濾波特性は第4図に示されている。なお、同
図において、42は映像信号ベースバンド、43
は音声搬送波を示す。映像信号はこの図に示すよ
うにベースバンドで濾波される。この映像信号は
残留側波帯変調から復調されたものであるから、
低域部の検波出力はナイキスト濾波特性で濾波し
た場合の2倍となる。この検波出力の周波数特性
は映像信号低域濾波器37で補正される。
テレビジヨン放送の音声搬送波Us(t)は周波数
変調されているから、 Us(t)=Ascos〔{ωs+S(t)}t+s〕 ……(20) で表せる。ここで、Asは音声搬送波の振幅、ωs
は音声搬送波の角周波数、S(t)は音声信号、s
は音声搬送波の位相である。
このUs(t)と式(1)′のUo(t)を同期検波器15に
加えると、その出力は、 Ups=Ascos〔{ωs+S(t)}t+s〕Aocos(ωot+
o) =AsAo/2cos〔(ωs+ωo)t+S(t)t+s+o
〕 +AsAo/2cos〔(ωs−ωo)t+S(t)t+s−o
〕 ……(21) 低域濾波器16でωs+ωoの周波数成分を除去す
ると、 Ups(t)=AsAo/2cos〔(ωs−ωo)t+S(t)t+s −o〕 =AsAo/2cos〔{ωIF+S(t)}t+IF〕……(22) ここで、ωIFはωs−ωoで音声中間角周波数、
IFはs−oで音声中間搬送波の位相である。式
(22)は式(20)で示される高周波音声搬送波を中間
周波音声搬送波に変換したものに他ならない。
低域濾波器16の濾波特性は、第4図のように
中間周波音声搬送波43の周波数ωIFをカバーす
るようになつている。ωIFとして4.5MHzをとつて
いるが、この図はNTSC方式の例であり、他の方
式では周波数が異なる。中間周波音声搬送波はこ
の低域濾波器16を経て、信号増幅器17および
音声中間周波増幅器38で増幅される。その出力
は周波数弁別器40で検波され、音声信号S(t)
が得られる。S(t)は音声出力装置41に供給さ
れる。
以上では、映像搬送波Uv(t)の位相と電圧制御
発振器14の出力Uo(t)の位相との間に差がない
もの、すなわち、=0として説明したが、この
状態は次のようにして得られる。
第1のPLLの働きで、第2の電圧制御発振器
21の出力UQ(t)は第1の電圧制御発振器14の
出力と90゜の位相差を持つから UQ(t)=Aosin(ωot+o) ……(23) これを式(15)の映像搬送波Uv(t)と共に電圧乗算
器から成る第2の同期検波器22に加えると、そ
の出力UpQ(t)は UpQ(t)={I(t)cos〔ωvt+v〕 −Q(t)sin〔ωvt+v〕}Aosin(ωot+o) =AoI(t)cos〔ωvt+v〕sin(ωot+o) −AoQ(t)sin〔ωvt+v〕sin(ωot+o) =AoI(t)/2{sin〔(ωv+ωo)t+v+o〕 −sin〔(ωv−ωo)t+v−o〕} −AoQ(t)/2{−cos〔(ωv+ωo)t+v+o
〕 +cos〔(ωv−ωo)t+v−o〕} ……(24) ωo=ωvであるから、 UpQ(t)=AoI(t)/2{sin〔2ωvt+v+o〕 −sin〔v−o〕}−AoQ(t)/2{−cos〔2ωvt
+ v+o〕 +cos〔v−o〕} ……(25) 低域濾波器23で2ωv信号を除去すると、 UpQ(t)=−AoI(t)/2sin−AoQ(t)/2cos ……(26) が得られる。このUpQ(t)は信号増幅器24で増幅
され、第2の位相比較器25に加えられる。
制御電圧Uc2(t)は位相比較器25で、式(18)と
式(26)で得られるVpv(t)およびUpQ(t)を電圧乗算し
て得られる。
Uc2(t)=Upv(t)・UpQ(t) ={AoI(t)/2cos−AoQ(t)/2sin} {−AoI(t)/2sin−AoQ(t)/2cos} −Ao2/8{I(t)2−Q(t)2}Θ−Ao2/4{I(t)Q(
t)} ……(27) ここでΘ=2である。
映像搬送波Uv(t)は残留側波帯特性を持つてい
るから、同相成分I(t)は直交成分Q(t)よりも常
に大きい。したがつて、−Ao/8{I(t)2−Q(t)2} ≠0である。この時、ループ雑音帯域幅が−
Ao2/4{I(t)Q(t)}を除去するのに充分狭ければ、 第1の電圧制御発振器14はΘ=0となるように
制御される。すなわち第2のPLLは=0とな
るように制御される。=0のとき、式(19)です
でに示した通り、映像搬送波に対し同相成分の振
幅が検波出力として得られる。
次に第3のPLLによる周波数シンセサイザに
ついて説明する。これまでは第1の電圧制御発振
器14の位相制御について述べてきたが、そこで
は第1の電圧制御発振器14の発振周波数ωo(t)
は入力映像搬送波周波数ωv(t)に等しいとしてき
た。第2のPLLはすでに述べた通り位相につい
て制御動作をするが、それだけにとどまらず
PLLの引込み範囲内で、周波数についても負帰
還動作をする。周波数シンセサイザは、この引込
み範囲内で第1の電圧制御発振器14の発振周波
数を合成するために設けた第3のPLLである。
制御入力装置34から入力されたチヤンネル番
号に対応して、選局制御回路35は可変分周器2
9へ分周比を与える。電圧制御発振器14の出力
はプリスケーラ28であらかじめ分周され、可変
分周器29に加えられているが、その分周比は上
述した手段で与えられている。
可変分周器29の出力は位相比較器30の一方
の入力端子に加えられ、基準発振器32の出力が
基準分周器33で分周された基準信号が第3の位
相比較器30の他方の端子に加えられる。第3の
位相比較器30で上記2つの入力が比較され、そ
の出力が低域濾波器31およびアナログスイツチ
27を経て電圧制御発振器14に加わる。基準発
振器32を水晶発振子で精度よく制御しておけ
ば、第1の電圧制御発振器14は選局希望のチヤ
ンネルの映像搬送波数とごくわずかの周波数差で
発振をする。この周波数差は非常に小さいので、
引込み時間は選局動作をするのに充分短くなる。
選局制御回路35の出力は、また、周波数シン
セサイザが定常状態になつた後、アナログスイツ
チ27、アナログスイツチ36を制御して、第3
のPLLを開くと共に、第2のPLLを閉じる。第
3のPLLが開く直前までは、低域濾波器31の
出力電圧はアナログスイツチ27を介して第1の
電圧制御発振器14に加えられているが、同時に
アナログスイツチ36を介して低域濾波器26に
も加えられている。ただし、アナログスイツチ2
7は低域濾波器26の出力端子と第1の電圧制御
発振器14の間を遮断している。次にアナログス
イツチ27が低域濾波器31と第1の電圧制御発
振器14の間を遮断し、低域濾波器26と第1の
電圧制御発振器14の間を接続すると同時に、ア
ナログスイツチ36を遮断する。低域濾波器26
に第3のPLLから加えられていた周波数合成用
電圧が保持され放電してしまわない内に、第2の
位相比較器25から、先に求めた電圧制御局部発
振器制御用電圧Uc(t)が加えられる。この切替作
動後に第2のPLLは閉回路となる。
以上のようにして、まず、第3のPLLから成
る周波数シンセサイザで選局希望の局の映像搬送
波周波数ωv(t)近傍の周波数を持つ第1の電圧制
御発振器14の出力Uo(t)を発生させ、次に第2
のPLLで前記電圧制御発振器出力Uo(t)の周波数
ωo(t)および位相o(t)を、前記映像搬送波周波数
ωv(t)および位相v(t)にそれぞれ等しく制御し、
第1の同期検波器15で、映像搬送波に対しては
同期検波し、音声搬送波に対しては周波数変換す
る同期受信系で受信状態に入る。
なお、高周波入力部13、第1の電圧制御発振
器14、第1の同期検波器15、第1の位相比較
器18、第2の電圧制御発振器21、第2の同期
検波器22、プリスケーラ28などを1GHz近く
まで動作させるには、高移動度デバイス、特に
GaAsデバイスが有効である。
以上に述べたとおり、本発明では同期搬送波再
生方式の同期受信機において、90゜移相器の代わ
りに、2つの入力信号の位相差が90゜のとき同期
する第1のPLLを用いているので、テレビジヨ
ン受信機のように広帯域にわたる周波数範囲の信
号を受信する場合に、容易に90゜の位相差を持つ
2つの同期搬送波を得ることができる。
例えば本発明をテレビジヨン受信機に応用すれ
ば、第1の電圧制御発振器14の発振出力の位相
を、選局希望の局の映像搬送波の位相に同期さ
せ、映像信号および音声中間周波信号を得ている
ので、従来のテレビジヨンチユーナのようなイン
ダクタと可変容量ダイオードを使用した同調方式
に比べ、集積回路化が容易となり、またチユーナ
の製造工程での無調整化が実現できる。
また、ベースバンドに復調された映像信号と、
中間周波に変換された音声中間周波信号を、第4
図のような濾波特性を持つ低域濾波器16で濾波
し、信号増幅器17で両者を増幅する構成とした
場合には、映像信号と音声中間周波信号を1つの
増幅器で増幅しているにも拘らず、従来のインタ
ーキヤリア音声受信方式のように、映像信号が音
声信号に混信することがない。特に音声多重によ
る音楽のステレオ放送のバズ対策として有効であ
る。
さらに、第3のPLLから成る周波数シンセサ
イザで選局希望の局の映像搬送波周波数ωv(t)近
傍の周波数を持つ第1の電圧制御発振器14の出
力Uo(t)を発生させ、次に第2のPLLで同期受信
する構成とすることにより、多数のチヤンネルか
ら成るテレビジヨン放送の中から1つのチヤンネ
ルを選ぶのに便利であり、また同期引込み時間を
短くすることができる。
さらにまた、最近、テレビジヨンチユーナに
GaAsを材料とする可変容量ダイオードおよび高
周波トランジスタを応用しようとする試みがある
が、これはあくまで従来の可変容量ダイオードと
インダクタによる同調方式に留つており、GaAs
デバイスを応用してはじめて実現できる方式では
ない。本発明は従来のSiデバイスでは構成不可能
なテレビジヨン同期受信機を、GaAsICによる同
期検波器および位相比較器の導入により実用化を
可能としたものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来例の要部ブロツク図、第2図は本
発明の一実施例の要部ブロツク図、第3図は本発
明の他の実施例の要部ブロツク図、第4図は信号
増幅器の濾波特性の一例を示す図である。 1……第1の同期検波器、2……第2の同期検
波器、3……低域濾波器、4……低域濾波器、5
……第2の位相比較器、6……低域濾波器、7…
…第1の電圧制御発振器、9……第1の位相比較
器、10……低域濾波器、11……電圧加算器、
12……第2の電圧制御発振器、14……第1の
電圧制御発振器、15……第1の同期検波器、1
6……低域濾波器、17……信号増幅器、18…
…第1の位相比較器、19……低域濾波器、20
……電圧加算器、21……第2の電圧制御発振
器、22……第2の同期検波器、23……低域濾
波器、25……第2の位相比較器、26……低域
濾波器、28……プリスケーラ、29……可変分
周器、30……第3の位相比較器、31……低域
濾波器、34……制御入力装置、41……音声出
力装置、38……映像出力装置。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 第1および第2の電圧制御発振器と、前記第
    1および第2の電圧制御発振器の出力の位相を比
    較する第1の位相比較器と、前記第1および第2
    の電圧制御発振器の出力をそれぞれ同期搬送波と
    し、これら2つの同期搬送波によつて、受信機入
    力部から入力される変調搬送波の同相および直交
    成分を検波する第1および第2の同期検波器と、
    前記第1および第2の同期検波器の出力から前記
    変調搬送波と前記第1の電圧制御発振器の出力の
    位相差を検出する第2の位相比較器とを備え、前
    記第1の位相比較器と、その出力を低域濾波する
    第1の低域濾波器と、前記第2の電圧制御発振器
    を含めてなる第1の位相ロツクループに、前記第
    1の電圧制御発振器の出力を入力することによつ
    て前記第2の電圧制御発振器の出力の位相が前記
    第1の電圧制御発振器の出力と90゜の位相差が生
    じるようにし、かつ、この90゜の位相差を持つた
    2つの出力によつて同期検波される2つの検波出
    力から前記変調搬送波と前記第1の電圧制御発振
    器の出力の位相誤差が最小になるように、前記第
    2の位相比較器の出力で第2の低域濾波器を介し
    て前記第1の電圧制御発振器を制御する第2の位
    相ロツクループを構成したことを特徴とする受信
    機。 2 前記変調搬送波が、テレビジヨン信号搬送波
    であることを特徴とする特許請求の範囲第1項記
    載の受信機。 3 前記テレビジヨン信号搬送波から得られるテ
    レビジヨン信号中の映像信号検波出力と音声中間
    周波信号を濾波する低域濾波器、および増幅する
    信号増幅器を備えたことを特徴とする特許請求の
    範囲第2項記載の受信機。 4 前記第1と第2の位相ロツクループの他に、
    選局希望のチヤンネルの映像搬送波周波数を合成
    する第3の位相ロツクループを備え、該第3の位
    相ロツクループが定常状態になつた後に前記第2
    の位相ロツクループを閉回路とするように構成し
    たことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の
    受信機。 5 前記第1および第2の同期検波器、前記第1
    の位相比較器をGaAs集積回路に組み込んだこと
    を特徴とする特許請求の範囲第1項記載の受信
    機。
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