JPS639911Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 (イ) 利用分野 本考案は、前面パネルに形成されたカセツト挿
入口の下縁部を照明して該カセツト挿入口の位置
表示を行なわせるようにしたテープレコーダーの
カセツト挿入口照明装置に関するものである。

(ロ) 従来技術 従来、例えば車載用テープレコーダー等におい
ては前面パネルに形成されたカセツト挿入口の両
側に別途照明用ランプを配して、夜間使用の際に
該ランプにてカセツト挿入口の位置表示を行なわ
せるようにしたり、或いはカセツト挿入口を覆う
蓋体を僅か開いた状態にて保持し斯かる蓋体とカ
セツト挿入口との隙間から内部に配した照明用ラ
ンプ（例えば、テープ演奏時におけるカセツトの
テープ巻量表示用ランプ）の光を漏洩させてカセ
ツト挿入口の下縁部を照明し位置表示を行なわせ
るように構成していた。

(ハ) 問題点 然し乍ら斯る従来方法に依れば、前者の場合カ
セツト挿入口の両側に別途照明用ランプを配する
ためのスペースを必要とすると共に両側表示であ
るためその上下方向の位置確認が出来ず、また後
者の場合蓋体とカセツト挿入口との隙間から塵埃
等が内部に侵入する虞れがあると共にカセツト挿
入口の下縁部を照明する光が均一でないためイル
ミネーシヨン的な価値を損ねていた。

(ニ) 対策 本考案は斯る点に鑑み成されたもので、カセツ
ト挿入口の下縁部に沿つて光導部材の光導出面を
配することにより、斯るカセツト挿入口の下縁部
を均一に照明することが出来るテープレコーダー
のカセツト挿入口照明装置を提供しようとするも
のである。

(ホ) 実施例 以下、本考案の一実施例について図面と共に説
明する。

図における１はカセツト挿入口２等が形成され
た前面パネルで、該前面パネル１は筐体３に組合
わされる。４は光導入面４ａと光導出面４ｂとを
有する光導部材で、その光導出面４ｂ側をカセツ
ト挿入口２の下縁部２ａ側に臨ませるべく前記前
面パネル１の内面側に嵌挿される。５，５′は前
記光導部材４の嵌挿時にその左右方向の位置決め
を行なうべく前記前面パネル２の内面側に形成さ
れた案内リブで、該案内リブ５，５′は第３図に
示す如く演奏状態にあるカセツト６が一点鎖線で
示す軌跡に従つて排出される時該カセツト６の下
方角部と当接してカセツト６の排出をスムーズに
行なわせる機能も有する。同様に、前面パネル１
に嵌挿された光導部材４の下方向の位置決めは前
記前面パネル１の内面側に形成された規制リブ７
にて行なわれ、その上方向の位置決めは光導部材
４自身に形成された規制リブ４Ｃ，４C′がカセツ
ト挿入口２の下縁部２ａに当接することにより行
なわれる。８は前記光導部材４の光導入面４ａに
対向して照明用ランプ９が配されていると共に前
記光導部材４を前面パネル１とで挾持するべく
（即ち、その前後方向の位置決めをするべく）前
面パネル１に取付螺子１０，１０′にて取付けら
れるプリント基板で、該プリント基板８にはその
照明用ランプ９近傍に他の表示を行なわせるため
のLED１１，１１′が配されている。そして１２
はカセツト排出時にカセツト挿入口２を完全に閉
成するべくカセツト挿入口２の上縁部側に回動自
在に軸支１３された蓋体で、閉成方向に常時回動
附勢されている。

従つて、本考案カセツト挿入口照明装置の組立
ては、先ず前記前面パネル１の内面側に前記光導
部材４を嵌入してその光導出面４ｂ側がカセツト
挿入口２の下縁部２ａ側に臨むべく各リブ４ｃ，
４c′，７，５，５′にてその上下左右方向の位置
決めを行なつた後、前記プリント基板８を前面パ
ネル１に取付けて取付螺子１０，１０′にて締め
付け固定すれば、斯る光導部材４を前後方向に位
置決めした状態で前面パネル１に確実に取付ける
ことが出来る。

尚、本実施例では前記光導部材４の光導出面４
ｂ側をカセツト挿入口２の下縁部２ａと同形状に
形成して第３図に示す如く斯かる下縁部２ａと同
一高さになるように取付けているが、第４図に示
す如くカセツト挿入口２の下縁部２ａを予じめ所
定高さよりも低く形成しておき光導部材４の光導
出面４ｂ側を斜めにカツトして前方に光が照射さ
れるようにしても良い。このようにすると、操作
者が前方からカセツト挿入口のレイアウトをより
明確に視認することが出来ると共にイルミネーシ
ヨン的な作用も増して来る。

(ヘ) 効果 上述した如く本考案装置に依れば、前面パネル
に形成されたカセツト挿入口の下縁部を照明して
該カセツト挿入口の位置表示を行なわせるように
したテープレコーダーであつて、光導入面と光導
出面とを有しその光導出面側をカセツト挿入口の
下縁部側に臨ませるべく前記前面パネルの内面側
に嵌入される光導部材と、該光導部材の嵌挿時に
その上下左右方向の位置決めを行なうべく前記前
面パネルの内面側に夫々形成された複数のリブ
と、前記光導部材の光導入面に対向して照明用ラ
ンプが配されていると共に前記光導部材を前面パ
ネルとで挾持するべく前面パネルに取付けられる
プリント基板とより構成したものであるから、斯
かる光導部材をその取付けのための特別な部品を
必要とすることなく簡単に取付けることが出来
る。また、本考案に依れば斯かる光導部材にてカ
セツト挿入口の下縁部を均一に照明することが出
来るものであるから、イルミネーシヨン的な価値
も十分に附加することが出来、実用的価値の高い
ものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案装置の分解斜視図、第２図は第
１図のＸ−X′断面図、第３図は第１図のＹ−
Y′断面図、第４図は他の実施例を示す断面図で
ある。 １……前面パネル、２……カセツト挿入口、２
ａ……下縁部、４……光導部材、８……プリント
基板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 前面パネルに形成されたカセツト挿入口の下縁
   部を照明して該カセツト挿入口の位置表示を行な
   わせるようにしたテープレコーダーであつて、光
   導入面と光導出面とを有しその光導出面側をカセ
   ツト挿入口の下縁部側に臨ませるべく前記前面パ
   ネルの内面側に嵌入される光導部材と、該光導部
   材の嵌挿時にその上下左右方向の位置決めを行な
   うべく前記前面パネルの内面側に夫々形成された
   複数のリブと、前記光導部材の光導入面に対向し
   て照明用ランプが配されていると共に前記光導部
   材を前面パネルとで挾持するべく前面パネルに取
   付けられるプリント基板とより構成した事を特徴
   とするテープレコーダーのカセツト挿入口照明装
   置。