JPS6391171A - 塗布方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は塗布方法に関するものである。特に写真用フィ
ルム、印画紙等の写真感光材料や、磁気録音テープ等の
磁気記録材料等記録材料の製造において、連続走行して
いる長尺帯状支持体（以下、「ウェブ」という。）に写
真乳剤や磁性剤等の塗布液を塗布する方法に関するもの
である。更に詳細には、薄膜上の塗布液を走行するウェ
ブに自由落下塗布液膜として塗布する方法に関するもの
である。

〔従来の技術〕

薄膜状の塗布液を走行するウェブに自由落下塗布液膜と
して塗布する方法のうち、代表的なものはカーテン塗布
方法である。

カーテン塗布方法は１種又は２種以上の塗布液より成る
自由落下塗布液膜を形成し、これを塗布すべき物体上に
塗膜を設ける方法であり、古くから家具、鉄板等の塗布
に使用されて来たが、塗布品質の向上の要請から次第に
高精度の塗布が要求されるようになり、近年に至り特公
昭４１−２４１３３号、同４９−３５４．１７号公報に
開示される如くカーテン塗布方法を写真感光材料の製造
のような特に精密さを要求される分野に適用する試みも
みられるに至っている。

従来のカーテン塗布方法について図を用いて説明すると
、 第２図は、従来の塗布方法を示すカーテン塗布装置の模
式側面図である。第２図において、液槽（図示せず）よ
り定量吐出ポンプＰ　、Ｐ　を経て、塗布液Ｓ　、Ｓ　
が各々、スライドホッパー１内のポケット４に一定量送
り込まれる。塗布液Ｓ　、Ｓ　はポケット４より狭く延
長した巾の垂直なスロット３を介して流出し、スライド
ホッパー１の傾斜面６を流下層８となって流下し、リッ
プ７に到達する。リップ７において、塗布液Ｓ　。

Ｓ　の自由落下カーテンすなわち薄膜状の自由落下塗布
液膜９が形成される。一方原反ロール５よリパスローラ
ー２．１２を介してウェブ１１が走行しており、薄膜状
の自由落下塗布液膜９は走行するウェブ１１に塗布され
、塗膜１０を形成する。

また２つの隔置された垂直のエツジガイド２０は隣接す
るリップ７からコーティング通路の上まで延在している
。これらのエツジガイド２０は自由落下塗布液膜９の形
成を促進し、ウェブ１１の表面に塗布するときの幅を画
定する。自由落下塗布液膜９を塗布前の走行するウェブ
に付随する空気の流れから遮断し、自由落下塗布液膜９
とウェブ１１の表面との間に、気泡が入り込むのを減少
させるために、ホッパーｌには、エアーシールド１３が
設けられている。

従来、水溶液系の塗布液においては、ゼラチンをバイン
ダーとするハロゲン化銀乳剤を同時多層塗布し、その後
冷却しあるいは、冷風によってゼラチンのゾル−ゲル変
換特性を利用し多Ｍ膜をゲル化させ数万〜数十万ｃｐｓ
の超高粘度状態にし、眉間の混合がおこりにくい状態に
して、熱風乾燥等により、塗膜を形成する方法が知られ
ている。

また近年、塗布の薄層化、高速化を目的として、本出願
人は先に特開昭５９−１８９９６７号公報に開示した発
明を提案した。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかしながら、近年さらに薄７５塗布による高速塗布を
希望して、各層の単位面禎当りの塗布／＆量（以下、「
塗布量」という。）が少なくなるほど、ウェブに多層塗
膜が形成されるまでに、眉間混合がおこりやすく、各層
の分離した塗膜をｉ！することは難しくなってきた。

又、一方有機溶剤系塗布液においては、水溶液系塗布液
に比し、低表面張力のため、自由落下塗布液膜及びその
ウェブへの塗りつけ部において、水溶液系塗布液に比し
て更に眉間の混合が発生しやすく、所期の目的である層
別に分離した塗膜を得ることは、非常に難しい。

すなわち、前記特公昭４９−２４１３３号公報。

同４９−３５４４７号公報に開示されている方法は、ス
ライド型あるいはエクストルージョン型注液器により第
２図に示すように１種又は２種以上の塗布液を２本のエ
ツジガイド２０の間に供給して薄膜状の自由落下塗布液
膜９を形成し、連続走行しているウェブ１１に塗布する
ものである。ここに２本のエツジガイド２０の間に塗布
液を供給しているのは、塗布幅を規制すると共に自由落
下塗布液膜９を安定化するためである。又特公昭４９−
２４１３３号公報では、自由落下塗布液膜を塗布液の走
行するウェブに付随する空気の流れから遮断するために
エアーシールド１３を用いている。

然しなから、上記の如き自由落下塗布液膜安定化の為の
付加機構の設置にもかかわらず、塗布量が少なくなる程
（薄層塗布になる程）、或いはウェブの走行速度が大と
なる程（高速塗布になる程）均一な塗布は困難となる。

すなわち、塗布の薄層化、高速化に伴ないカーテン塗布
方法においては、薄膜状の塗布液が走行するウェブに自
由落下塗布液膜９としてウェブ１１上に液膜１０を形成
する際に変形やゆらぎが生じ、ウェブ１１上に形成する
液膜１０に眉間混合を起したりする。また特開昭５９−
１８９９６７号公報に開示した提案はカーテン塗布する
最下層の塗布液成分の１部を予め塗布する方法であるが
、最下層の塗布液成分の１部として溶剤を塗布する場合
は、次の自由落下塗布液膜において２層の塗布液を重ね
ることが難しく、２層間の混合を生じやすかった。また
、自由落下塗布膜となる塗布液成分の１部を予め塗布す
るので２種の塗布液を塗布するのでなく生産能率上さら
に改良が望まれていた。

本発明は、２種以上の塗布液において、眉間混合のない
塗膜を得ることのできる塗布方法を提供することを目的
とする。

また、本発明は、塗布の薄層化・高速化に対応した塗布
方法を提供することを目的とする。

本発明の他の目的は、改良された安定なカーテン塗布方
法を提供することである。

〔問題点を解決するための手段および作用〕本発明のこ
れらの目的は、２種以上の塗布液を走行するウェブ上に
塗布する方法において、まず、１種の塗布液を該ウェブ
上に塗布し、該塗布液層が、完全に乾燥する前に残りの
１種以上の塗布液を該ウェブに自由落下塗布液膜として
、塗布することを特徴とする塗布方法により達成される
。

以下、添付図面に基き、本発明の実施態様について更に
詳細に説明する。

第１図は本発明の塗布方法の１実施例を説明する側面図
である。

第１図に示す如く、走行するウェブ１１にあらかじめ最
下層の塗布液Ｓ　をロールコータ−１６により塗布し、
該塗布液層がウェブ１１上で完全に乾燥する前に、残り
の塗布液Ｓ　を自由落下塗布液膜としてウェブ１１上に
塗布し重層膜１０を形成させるので、眉間の混合が起る
ことなく、また、自由落下塗布液膜の塗りつけ時の瞬間
的な濡れが良くなるので薄層・高速塗布時にも、塗布液
膜の変形やゆらぎが生じることなく塗布が出来る。

本発明において、先づ最初にウェブ上に塗布される塗布
液Ｓ　の自由落下塗布液膜塗布直前の溶剤含有量として
は０．３〜７．５ｃｃ／ｎ４が好ましい。０．３ｃｃ／
ｎ？より少ない場合は、眉間の混合が発生しやすく、７
．５ｃｃ／ｍより多い場合には、上層塗布液Ｓ　の液膜
形成に支障をきたす場合が生じる。

最下層塗布液Ｓ　の塗布方法としてはロールコート方式
に限らずドクターコートでもグラビヤコートでも何でも
良い。

先の塗布液層が完全に乾燥する前とは、次の自由落下塗
布液膜が塗布される時に、先の塗布層が次の塗布膜との
濡れを良くし、且つ塗布液層間混合を起さない程度の湿
潤状態にあることを意味する。そのため、その間に多少
の溶剤の蒸発する区間があることを意味する。

本発明の自由落下塗布液膜は、スライド型ホッパーに限
らず、エクストルージョン型ホッパーで作っても良い。

本発明に使用されるウェブとしては、紙、プラスチック
フィルム、金属、レジンコーチイツト紙。

合成紙等が包含される。プラスチックフィルムの材質は
、たとえば、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオ
レフィン、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニル、ポリスチ
レン等のビニル重合体、６゜６−ナイロン、６−ナイロ
ン等のポリアミド、ポリエチレンテレフタレート、ポリ
エチレン−２゜６−ナフタレート等のポリエステル、ポ
リカーボネート、セルローストリアセテート、セルロー
スダイアセテート等のセルロースアセテート等が使用さ
れる。またレジンコーチイツト紙に用いる樹脂としては
、ポリエチレンをはじめとするポリオレフィンが代表的
であるが、必ずしもこれに限定されない。又、金属ウェ
ブとしては、例えばアルミニウムウェブがある。

又、塗布液の種類としては、その用途に応じて種々の液
組成のものが含まれる、例えば、写真感光材料における
ような、感光乳剤層、下塗層、保護層、バック層１等の
塗布液；磁気記録媒体におけるような、磁性層、下塗層
、潤滑層、保護層。

バック層１等の塗布液；その他接着剤層２着色層。

防錆層１等の塗布液が挙げられ、それら塗布液は水溶性
バインダー又は有機バインダーを含有して成っている。

〔実　施　例〕

本発明の効果を一層明確にするため、以下に実施例をあ
げる。

塗布液Ａ・・・下記組成で粘度５ｏｃｐの溶液フェノー
ル樹脂　　　　　　　　２９．８重量部染　　　料　　
　　　　　　　　　　　　　０．１＝セロゾルブアセテ
ート　　　　　５４ メチルエチルケトン　　　　　　１６ フツ素系界面活性剤　　　　　　　０．１　〃塗布液Ｂ
・・・下記組成で粘度３ｃｐの溶液ポリビニルフォルマ
ール樹脂　　　２　　重量部メチルセルソルブ　　　　
　　　５８ メタノール　　　　　　　　　　４０ 第１図に示す塗布装置を用いて、厚さ１８０μｍのポリ
エチレンテレフタレートをウェブ１１として毎分８０ｍ
の速度で走行させ、ロールコータ−１６により溶液Ｂを
塗布中１２０ｃｍ、塗布量４ｃｃ／ｎ（となるよう予め
塗布した後、完全に乾燥する前に、自由落下塗布液膜で
溶液Ａを塗布中１１Ｑｃｍ、塗布量２０ｃｃ／ｎｆとな
るよう塗布した。

下層塗布部と自由落下塗布液膜塗布部との距離は、ウェ
ブ走行経路に沿って１００ｃｍであり、自由落下塗布液
膜９の高さは３ｃｍとした。自由落下塗布液膜は安定で
変形やゆらぎもなく、塗布膜の面状も良好で、眉間の混
合は発生しなかった。

比較例 第２図に示す塗布装置にて、厚さ１８０μｍのポリエチ
レンテレフタレートをウェブ１１として毎分４０ｍの速
度で走行させ、自由落下塗布液膜で溶液Ａを塗布量２０
ｃｃ／ｒｒｒ、塗布中は共に１１Ｑｃｍとなるよう、同
時重層塗布をおこなった。その結果自由落下塗布液膜に
ゆらぎが生じ、塗布面にスジ故障が多発し、眉間混合が
発生した。

〔発明の効果〕

以上述べた如く、本発明の２種以上の塗布液を走行する
ウェブ上に塗布する方法において、１種の塗布液を、ウ
ェブ上に塗布した後該塗布液層が完全に乾燥する前に、
残りの１種以上の塗布液をウェブに自由落下塗布液膜と
して塗布することを特徴とする塗布方法によって、眉間
の混合が防止でき、また、自由落下塗布液膜が安定し、
高速・薄層・多層塗布が可能となる。また更に次のよう
な効果を得ることができる。

（１１従来、同時多層塗布が不可能であったために逐次
に塗布・乾燥を繰り返していた工程を本発明による塗布
方法により大幅に簡素化できる。

（２）　　自由落下塗布液膜が安定するので、エアーシ
ールド装置が不要となる。

（３）塗布液がスロットから流出して液膜を形成する際
に、塗布液中の異物や泡により、スジ故障を発生しやす
いが、事前塗布を施すことにより、いわゆるレベリング
効果により、ズジ故障が軽減される。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の塗布方法の１実施態様を示す模式側
面図であり、第２図は、従来の塗布方法の１実施態様を
示すカーテン塗布装置の模式側面図である。 １・・・スライドホッパー ３・・・スロット　　　　４・・・ポケット５・・・原
反ロール　　　６・・・傾斜面７・・・リップ　　　　
　８・・・流下層９・・・自由落下塗布液膜 １０・・・塗膜　　　　　１１・・・ウェブ１６・・・
ロールコータ− ２０・・・エッジガイド 手続（市ｉ−に占− 昭和（悶イ１７．月”　［＋

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）２種以上の塗布液を走行するウエブ上に塗布する
   方法において、まず、１種の塗布液を該ウエブ上に塗布
   し、該塗布液層が完全に乾燥する前に、残りの１種以上
   の塗布液を該ウエブ上に自由落下塗布液膜として塗布す
   ることを特徴とする塗布方法。