JPS6389781A - 地下式収納庫 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この発明は、一般家庭などにおいて、使用頻度の低い各
種物品や季節毎に入替えを要する物品、その他、家財品
や食料品などを収納保管する場合おるいは、商店におい
て在庫品を収納保管する場合に用いられるもので、殊に
、天候の変動や温度変化などの外部環境変化に対しても
、温度や湿度など収納部の環境条件を適正、安定に維持
しやすい地下式収納庫に関する。

（従来の技術） この種の地下式収納庫は、収納庫として主流を占めてい
る床下収納庫に比べて、収納部の環境条件において、よ
り優れているのみならず、一定敷地面積のもとての収納
容量に１ｌｉ１１限が少なくて、大型化しやすい利点が
ある。

ところで、この種の地下式収納庫として、従来から知ら
れているものに、鉄筋コンクリート造りの収納庫がおる
。

（発明が解決しようとする問題点） しかしながら、鉄筋コンクリート造りの収納庫の場合は
、地下埋設構造物として要求される所の、土圧および積
載荷重に十分な耐力をもたせるためには、相当に多量な
鉄筋コンクリートを使用し、また、壁厚も十分に大きく
する必要があり、それ故にまた、設置施工も現場施工に
なり、全体として非常に高価なものになりやすい。特に
、隣接する住宅建物の基礎に近付けて設置したり、車庫
の下部など積載荷重の大きい条件下に埋設する場合は、
住宅建物の基礎にｌノＤわる荷重を負担でき、かつ、大
きな積載荷重にも十分に耐応できるような強度のものに
設計施工する必要があって、益々高価になる欠点がおっ
た。

さらに、地下埋設式の収納塵であるから、止水性、防蝕
性、耐薬品性、結露防止、断熱性などが要求されるが、
鉄筋コンクリート製のものでは、これらの要求性能をす
べて満足することは困難であった。

この発明は、上記のような実情に鑑みてなされたもので
あって、製作および施工費の低減を図りつつ、土圧およ
び積載荷重に対して十分な耐力をもち、しかも、収納庫
としての要求性能の全てを満足することができる地下式
収納庫を提供することを目的とする。

（問題点を解決するための手段） 上記の目的を達成するために、この発明にかかる地下式
収納庫は、四枚の側壁パネルと床パネルならびに天井パ
ネルとをもってボックス形に構成され、上記天井パネル
には昇降用出入口を形成してなる地下式収納庫であって
、上記各パネルを、適宜間隔を隔てて対向位置する内外
２枚の中厚鋼板とその内外２枚の中厚鋼板間に充填され
た発泡性断熱材とのサンドイッチ構造とするとともに、
これらサンドイッチ構造の各パネルの外面全域に、止水
性、防蝕性、耐薬品性に優れた層を一体付設しであるこ
とを特徴とする。

（作用） この発明においては、内外２枚の中厚鋼板とその間に充
填された発泡性断熱材とのサンドイッチ構造からなる側
壁パネル２．床パネル、天井パネルが、地下に埋設した
際に収納庫に作用する土圧および積載荷重に対する耐力
部材として動く一方、上記各パネルの外面に一体付設し
た層と内外２枚の中厚鋼板とが協働して、防水、耐薬品
、防蝕の各機能を発揮する。また、内外２枚の中厚鋼板
間に充填された発泡性断熱材が、断熱、防音、結露防止
の各機能を発揮して、収納鹿内の温度および湿度を安定
的に保持するのである。

（実施例） 以下、この発明の実施例を図面に基づいて詳述する。

第１図乃至第５図において、（１）は四枚の側壁パネル
、（２）は床パネル、（３）は天井パネルで必って、こ
れら各パネル（１）、　（２）、　（３）の組合せをも
って、全体がボックス形に構成されている。

上記各パネル（１）、　（２）、　（３）は、第２図で
明示のように、約５０ｍｍ位の適宜間隔を隔てて対向位
置し、かつ、適当ピッチ間隔で配置のアングル等の補強
材（９）を介して一体に固着連結された４、５ｍｍと６
ｍｍの内外２枚の中厚鋼板（５）、（６）とその内外２
枚の中厚鋼板（５）、　（６）間に充填された発泡ウレ
タンなどの発泡性断熱材（７）とのサンドイッチ構造に
構成されている。このようなサンドイッチ構造の各パネ
ル（１）、　（２）、　（３）、の内、側壁パネル（１
）および天井パネル（３）の内面にはクロス（１０）が
貼付され、床パネル（２）の内面にはクッションフロア
材（１１）が貼付されている。

（８）は上記各パネル（１）、　（２）、　（３）、の
仝外面に、約５〜３０ｍｍの厚味で一体付設した耐アル
カリガラス繊維補強ポリマーセメントモルタル（Ｆ−Ｇ
ＲＣ）図で必って、これは外側の中厚鋼板（６）の外面
を下地処理し、サンド処理した後、Ｆ−ＧＲＣを必要厚
にスプレーアップまたはコテ塗り手段等により形成され
たもので、防水性、防蝕性、耐薬品性に優れた層である
。

（４）は、上記天井パネル（３）の−側寄り位置に形成
した昇降用出入口であって、その直下相当部には昇降用
階段（１２）が固定装備されているとともに、墜落防止
などの安全性確保のために、開閉式ハツチ（１３）とス
ライド式欄（４）とが上下に設けられている。

（１５）は鉄筋コンクリート製のベタ基礎であって、こ
のベタ基礎（１５）上にボックスを金具（１６）を介し
て定着し、カつ、このベタ基！ｉ！ｉ！（１５）を、収
納庫設置予定箇所の掘削穴底部に敷均した割栗石（１７
）上に載置する。

以上のほか、収納庁内には、照明具（１８）および換気
装置（図示省略）が設備されている。

このように構成された地下式収納庫（Ａ）は、第６図（
イ）、（ロ）、（ハ）で示すように、住宅建物（Ｈ）の
床下相当箇所の地表面下やガレージ（Ｇ）の直下相当箇
所の地下、ざらには、庭などの地下に埋込み設置して使
用される。上記実施例は、第６図（イ）で示す住宅建物
（［１）の床下相当箇所の地下に埋込み設置した使用例
であって、上記昇降用出入口（４）の開閉式ハツチ（１
３）が、住宅建物（Ｈ）の床面（ＦＬ）と面一に設けら
れているとともに、住宅建物（開用の基礎（Ｂ）に近接
して埋込まれている。

なお、内外２枚の中厚鋼板（５）、　（６）間に充填さ
れる発泡性断熱材（７）としては、発泡ウレタンが最適
であるが、そのほか、いかなる発泡性樹脂の断熱材であ
ってもよい。

また、上記各パネル（１）、　（２）、　（３）の外面
層（８）としては、上記実施例で示したＦ−ＧＲＣが最
適であるが、ガラス繊維の代りにカーボン繊維を使用し
た、いわゆるＣＦＰＣなど止水性、防蝕性、耐薬品性に
優れたものであれば良い。

（発明の効果） 以上の説明からも既に理解されるように、この発明によ
る時は、２枚の中厚鋼板間に発泡性断熱材を充填したナ
ンドイッチ構造と、Ｆ−ＧＲＣなどの止水性、防蝕性、
耐薬品性に優れた層との複合構造のパネルをもってボッ
クス形に構成することにより、工場加工によるユニット
生産方式の導入が可能で、コストダウン、高品質化なら
びに工期の短縮化を図り得るものでありながら、土圧及
び積載荷重に対して十分な耐力と、断熱、結露防止、防
水、耐薬品、防蝕など地下収納庫として要求される多く
の性能に優れた効果とを発揮させることができる。

従って、立地条件的に非常に広範な用途をもち、その上
、耐久性、断熱保温性に優れ、さらに大型化、大容量化
が可能な地下式収納庫を提供し得るに至ったのである。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例による一部破断斜視図、第
２図はパネルの断面構造を示す拡大図、第３図は設置施
工状態の縦断側面図、第４図は第３図の半縦断正面図、
第５図は第４図ｖ−Ｖ線での横断面図、第６図（イ）、
（ロ）、（ハ）は設置例の概略断面図である。 （１）は側壁パネル、（２）は床パネル、（３）は天井
パネル、（４）は昇降用出入口、（５）、（６）は中厚
鋼板、（７）は発泡性断熱材、（８）は外面層である。

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. （１）四枚の側壁パネル（１）と床パネル（２）ならび
   に天井パネル（３）とをもってボックス形に構成され、
   上記天井パネル（３）には昇降用出入口（４）を形成し
   てなる地下式収納庫であつて、上記各パネル（１）、（
   ２）、（３）を、適宜間隔を隔てて対向位置する内外２
   枚の中厚鋼板（５）、（６）とその内外２枚の中厚鋼板
   （５）、（６）間に充填された発泡性断熱材（７）との
   サンドイッチ構造とするとともに、これらサンドイッチ
   構造の各パネル（１）、（２）、（３）の外面全域に、
   止水性、防蝕性、耐薬品性に優れた層（８）を一体付設
   してあることを特徴とする地下式収納庫。
2. （２）上記発泡性断熱材（７）が、発泡ウレタンである
   特許請求の範囲第１項に記載の地下式収納庫。
3. （３）上記外面層（８）が、耐アルカリガラス繊維補強
   ポリマーセメントモルタルから形成されたものである特
   許請求の範囲第１項に記載の地下式収納庫。
4. （４）上記各パネル（１）、（２）、（３）を構成する
   内外２枚の中厚鋼板（５）、（６）が、適当ピッチで配
   置の補強材（９）を介して一体連結されている特許請求
   の範囲第１項乃至第３項のいずれかに記載の地下式収納
   庫。