JPS6380998A - ベルトプレス型脱水機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は下水汚泥等を脱水して低水分の脱水ケーキを得
るために用いられる高圧型のベルトプレス型脱水機に関
するものである。

（従来の技術） 多数のローラ間に掛けまわされた上ベルトと下ベルト間
に被処理物を挟んで走行させつつ脱水を行わせるように
したベルトプレス型脱水機はバルブ廃泥等の脱水に適す
るものとして従来から知られている。ところが従来のベ
ルトプレス型脱水機は例えば特開昭４８−７４６５６号
公報に示されるように極めて短い重力脱水ゾーンと、上
下のベルトの間隔を次第に狭くしたくさびゾーンとの後
に直ちに加圧ゾーンを設けた構造のものが普通であるの
で、特に下水ｔη泥のような水分を多量に含み有機分の
多い難脱水性のｌη泥の場合には重力脱水ゾーンでの水
切りが十分に行われず、加圧ゾーンにより加圧される際
に汚泥がベルトの横方向へ流動して逃げるいわゆるサイ
ドリークを起こし易い欠点があった。またこのような従
来のベルトプレス型脱水機においては、重力脱水を十分
に行わせるために下ベルトの目を粗くすると加圧時に汚
泥が目洩れするので通気度が比較的小さく目の細かいベ
ルトを用いざるを得す、更にベルト速度も加圧ゾーンを
標準として定められているので重力脱水ゾーンの効果が
不十分とならざるを得ないものであった。また脱水ケー
キの水分含有率を低下させるために、特公昭５６−１５
２９２号公報に示されるように上下のベルトの外側から
加圧バンドにより高圧を加えるようにした高圧型のベル
トプレス型脱水機も知られているが、水分の高い脱水ケ
ーキに高圧を加えてもサイドリークを生ずるだけである
ため、やはり下水汚泥の脱水には十分な効果を得ること
はできなかった。このように高圧型ベルトプレス型脱水
機においては前段において水分をできるだけ除去して流
動性のない状態にしておくことが必要であり、通常のベ
ルトプレス型脱水機にも増して前段階の水切りが重要で
ある。そこで特公昭６０−３６８８０号公報に示される
ように、重力脱水ゾーンを延長するとともにその上方に
汚泥をかき分けるパンフル板を設けたベルトプレス型脱
水機が提案されるに至った。しかしながらこのようなバ
ッフル板は汚泥中の繊維質の固まり等に当たるとベルト
面から容易に浮上がる構造のものであるため、ベルト面
を露出させて水抜けを促進させる効果が未だ不十分であ
り、糸くず、入毛等の繊維質の多い下水汚泥の脱水には
満足できぬ点が残されていた。

（発明が解決しようとする問題点） 本発明は上記のような従来の問題点を解決して、繊維質
が多くしかも難脱水性の下水ｌη泥をも十分に水切りし
たうえで高圧で脱水して低水分の脱水ケーキを得ること
ができるベルトプレス型脱水機を目的として完成された
ものである。

（問題点を解決するための手段） 本発明は汚泥供給部により表面に供給された汚泥を水切
りする上ベルトの上面に、・・奄直軸に回転及び上下動
自在に支持され常時は自重によりベルト面と接触する円
柱状で下端部に円錐台状のっぽ部が形成された多数のプ
ラウを千鳥状に配設して水切りゾーンを形成するととも
に、該−上ベルトの下方には水切りされてｔＨｌｉｔさ
れた汚泥を受けるベルトと該ベルトと前記上ベルトとで
形成され汚泥を均一な厚みにならしつつ加圧するくさび
ゾーンと、ベルトとともに上ベルトをジグザグ状のロー
ラ間に張設してベルト張力により汚泥を脱水する加圧ゾ
ーンと、張力のより大きい加圧バンドを備えた圧搾ゾー
ンとを順次設けたベルトプレス型脱水機を目的として完
成されたものである。

（実施例） 次に未発明を図示の実施例により更に詳細に説明する。

第１図において（１１は無端状の上ベルトであり、（２
）：まその上面に下水汚泥等を供給する汚泥供給シェー
ドである。上ベル）　（１１は汚泥供給シェード（２）
の部分でベルトの進行方向に対して一ヒり勾配に傾斜さ
せて汚泥供給部（３）を形成してあり、それに続く水平
で少なくとも本体の良さの半分以上の長さの部分を水切
りゾーン（４）としである。この水切りゾーン（４）の
上ベルト（１）の上面には第２図に拡大して示すように
多数の円筒状の合成樹脂等からなるプラウ（５）が千鳥
状に配設されている。各プラウ（５）は図示を略したフ
レームから垂下された垂直軸（６）に回転及び上下動自
在に支持されたものであり、常時はその自重により底面
をベルト面に接触させているが必要時には垂直軸（６）
とともに持上げられるように垂直軸（６）の下端に大径
部（７）を形成しておくことが好ましい。また各プラウ
（５）の下端部には円錐台状のっぽ部（８）を形成して
プラウ（５）が汚泥をかき分けるときにｔη泥によりプ
ラウ（５）が下向きの力を受けてベルト面に押付けられ
るようにしておく。第２図及び第３図に示されるように
、プラウ（５）は上ヘル）　＋１１の幅方向に延びる支
持棒（１４）の前後に互い違いに取付けられており、−
上ベルト（１）の進行方向から見た場合には各プラウ（
５）が隙間なく密に並んでいるように配列されている。

このため汚泥を一時的に堰き止めるとともに堰き止めた
イ′η泥を波付させる効果がある。特に図示のとおり偶
数列と奇数列との配置を変えて交互に千鳥状に配列して
おけば、汚泥を均一に攪拌し勧返すことができ、優れた
水抜き効果を得ることができる。

（９）は上ベル）　＋１．ｌの後端から落下する水切り
された汚泥を案内するガイドシュート、（１０）は上ベ
ルト（１，１の下方に設けられたベルトである。ベルト
（１０も無端状のベルトであり、これらの上ベルト（１
）とベルト（１０とによってくさびゾーン（１３）が形
成されている。実施例ではくさびゾーン（１３）での脱
水効果をより一層高めるために、上ベルト（１）とベル
ト（１０）との間にゴム板等からなる加圧マツ）　（１
１）がその基端を水平軸（１２）により軸支され自由端
をベルト０ω上に自重により垂れ下らせて設けられてい
る。

この加圧マン）　（１１）はベルト（１０１上を移送さ
れてくる汚泥を均一な厚みにならしつつ自重により加圧
するものであって、自由端を厚くシたり重りを付けて加
圧効果を高めることもできる。このくさびゾーン（１３
）の次にはベルト０φと上ベルト（１）とをジグザグ状
に配列された多数のローラ（１５）間に張設してベルト
張力により汚泥を脱水するようにした加圧ゾーン（■６
）が設けられている。これらのローラ（１５）は図示の
ように次第に径を小さくして接触圧を高めるものとし、
また各ローラ（１５）は鋼管に多数の孔を明けたものや
パンチングメタルを巻いて円筒状にしたものを用いて脱
水効果を高めることが好ましい。（１７）はこのような
加圧ゾーン（１６）の次の大径のローラ（１８）の外側
の３個のローラく１９）間に張設された上ベルｌ−ｉｌ
＋やベルｌ−ｆｌ［Ｉよりも張力の大きい加圧バンドで
ある。この加圧バンド（１７）ムよステンレス鋼やポリ
エステル樹脂等からなるもので、ベルト０ωと上ベルト
（１）とを大径のローラ（１８）の表面に強く押付ける
ことによってｌη泥を高圧プレスする圧搾ゾーン（２０
）を形成するものである。大径のローラ（１８）は図示
しない駆動装置により回転させられ加圧バンド（１７）
はベル）　０［１１と上ベルト（１）を大径ローラ（１
８）に押し付けた状態で大径のローラ（１８）の回転に
伴なって走行する。なお（２１）は脱水ケーキをベルト
０１ｌＩ及び上ベル）　ｆｌ）から剥離させるための樹
脂製もしくは金属製のスクレーバ、（２２）は脱水ケー
キが剥離された後の上ベルト（１１およびベルトαφを
洗浄するため、ベルトの全幅にわたり設けられた洗浄ノ
ズルである。

（作用） このように構成されたものは、予め高分子８１　集剤に
より凝集させた汚泥を汚泥供給部（３）から上ベルト（
１）の表面に供給すれば、遊離水は傾斜したベルト表面
で重力脱水されてｌη泥のみが水切りゾーン（４）へ送
られる。水切りゾーン（４）は前述のように長くしであ
るので汚泥中に残留しているｆｆ離水は更に重力脱水さ
れるとともに、その表面に千鳥状に配設された円筒状の
プラウ（５）が汚泥をかき分けて流れ方向に畝を作り上
ベルト（１）の表面を露出させるので脱水が促進され、
また千鳥状の配列により汚泥全体が均一に攪拌されて水
抜きが全体的に行われる。このとき各プラウ（５）は垂
直軸（６）に回転及び上下動自在に支持されているので
汚泥中の繊維質がひっかかった場合にもその抵抗により
回転して前面にひっかかった繊維質を後方へ流ずことが
でき、また各プラウ（５）は常時は自重により上ベルト
（１）のベルト面と接触しているのでベルト面を露出さ
せる効果が高く、更に円惟台状のっぽ部（８）が下端部
に形成しであるので汚泥の流れを利用してプラウ（５）
をベルト面へ押付けることができ、最も優れた脱水効果
をｊＪることができる。しかしプラウ（５）は合成樹脂
等の軽くて摩擦係数の小さい材料からなるものであるか
らベルト面を傷付けることはない。

このような水切りゾーン（４）において十分に重力脱水
されてン；縮された汚泥は次にガイトンニート（９）を
介してベルト（１０＋上に落下し、くさびゾーン（１３
）の加圧マント（１１）により均一な厚みにならされる
とともにマントの重みにより徐々に加圧されて脱水され
る。このとき汚泥は既に流動性を失、っているのでサイ
ドリークを生ずる（、とばない。次に汚泥は加圧ゾーン
（ｌＧ）においてベルト０のとにベルトｉｌ＋との間に
挟まれつつジグザグ状のローラ（１５）間を進行するに
つれて次第に強く加圧されて十分に脱水される。このと
きベルトの張力により発生ずるローラ（１５）の表面へ
の押付は面圧はローラ径に反比例するため、実施例のよ
うにローラ（１５）の径を次第に細くしておくことが有
利である。その後汚泥は圧搾ゾーン（２０）の加圧ハン
ド（１７）によるより大きい張力によって更に高圧でプ
レスされ、極めて低水分の脱水ケーキとしてスクレーパ
（２１）により取出されることとなる。

（発明の効果） 本発明は以上の説明からも明らかなように、上ベルトと
ベルトと特殊形状のプラウにより水切りゾーンを形成し
、このゾーンにおいて十分に水切りを行わせて流動性を
なくした汚泥をくさびゾーン、加圧ゾーン、圧押ゾーン
へ順次送り込むようにしたので、従来のようなサイドリ
ークを生ずることもなく、繊維質が多く難脱水性の下水
汚泥をも高圧脱水して低水分の脱水ケーキを得ることが
できる。また本発明はサイドリークの心配がないので汚
泥の供給量を従来のものよりも増加させて処理量の増大
を図れる利点もあるものである。よって本発明は従来の
問題点を一掃したベルトプレス型脱水機として、産業の
発展に寄与するところは極めて大である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例を示す概略的な縦断面図、第２
図は水切りゾーンを示す一部切欠斜視図、第３図は水切
りゾーンのプラウの配置を示す平面図である。 （１）：上ベルト、ｆ３１　：　？η泥供給部、（４）
：水切りゾーン、（５）：プラウ、（６）二乗直軸、（
８）：っは部、０υ：ベルト、（１３）：　　＜さびゾ
ーン、（１５）：　ローラ、（１６）：　加圧ゾーン、
（１７）：加圧バンド、（２０）：圧搾ゾーン。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 汚泥供給部（３）により表面に供給された汚泥を水切り
   する上ベルト（１）の上面に、垂直軸（６）に回転及び
   上下動自在に支持され常時は自重によりベルト面と接触
   する円柱状で下端部に円錐台状のつば部（８）が形成さ
   れた多数のプラウ（５）を千鳥状に配設して水切りゾー
   ン（４）を形成するとともに、該上ベルト（１）の下方
   には水切りされて濃縮された汚泥を受けるベルト（１０
   ）と該ベルト（１０）と前記上ベルト（１）とで形成さ
   れ汚泥を均一な厚みにならしつつ加圧するくさびゾーン
   （１３）と、ベルト（１０）とともに上ベルト（１）を
   ジグザグ状のローラ（１５）間に張設してベルト張力に
   より汚泥を脱水する加圧ゾーン（１６）と、張力のより
   大きい加圧バンド（１７）を備えた圧搾ゾーン（２０）
   とを順次設けたことを特徴とするベルトプレス型脱水機
   。