JPS63760Y2 - - Google Patents

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JPS63760Y2
JPS63760Y2 JP1981032214U JP3221481U JPS63760Y2 JP S63760 Y2 JPS63760 Y2 JP S63760Y2 JP 1981032214 U JP1981032214 U JP 1981032214U JP 3221481 U JP3221481 U JP 3221481U JP S63760 Y2 JPS63760 Y2 JP S63760Y2
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strip
gas
cooling
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JP1981032214U
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JPS57147260U (ja
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  • Heat Treatment Of Strip Materials And Filament Materials (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
本考案は、気体吹き付け法を用いたストリツプ
の連続冷却装置におけるストリツプの巾方向均一
冷却技術に関するものである。 鋼帯等の金属ストリツプ(以下ストリツプと伝
う)の連続焼鈍炉では、該ストリツプは、非酸化
性雰囲気中で焼鈍処理されることが必要であり、
冷却法としては一般にN2またはN2+H2等の低温
の雰囲気ガスを該ストリツプに吹き付けて冷却す
るジエツト冷却法が用いられている。また、この
ような冷却装置のガス噴出孔は10〜30mm程度の円
形又は同程度の面積の長円形や角形の小孔が多数
ストリツプの通板方向および通板方向に直角に幾
何学的に規則的なゴバン目状や千鳥状に配列され
ているのが普通である。 ジエツト冷却装置の機構を図を用いて説明す
る。第1図は横型炉のジエツト冷却帯のストリツ
プ進行方向に直角な断面を示したものである。第
1図で1は炉殻、2はストリツプを示しており、
ストリツプ2は搬送機構により炉内を連続的に通
板される。炉内に充満している雰囲気ガスは、循
環送風機5により吸引され循環ダクト3に入る。
循環ダクト3にはガス冷却器4が配されており、
冷却された雰囲気ガスは循環送風機5により昇圧
されガス吹付け室6に入る。ガス吹付け室6は普
通ストリツプ2の両面に一対配置されており、そ
のストリツプ2に対する面には多数のガス噴出用
の孔7が明けられている。ガス吹付け室6に入つ
た冷たい雰囲気ガスはこのガス噴出孔7よりジエ
ツト状(噴流)に吹き出し、ストリツプ2に衝突
して冷却し再び炉内ガスとなり循環される。 従来のガス噴出孔7は前述のように小孔多数で
あり、幾何学的に規則的に配列されていた。第2
図はガス噴出孔7が丸形でストリツプ巾方向にピ
ツチA、ストリツプ進向方向にピツチBでゴバン
目状に配列された例を示している。図中の矢印は
ストリツプ2の通板方向を示している。このよう
な冷却装置によつてストリツプ2が冷却された場
合、該ストリツプ2の巾方向のガス噴出孔7直下
(又は直上)部すなわち図中のa部は、常にガス
噴流により強冷却されるため急激に温度が低下す
る。一方残りのb部は直接のガス噴流の衝突がな
いため緩冷却されることになり、ストリツプ2の
巾方向に大きな温度分布が生じ、常に同位置が強
冷却または緩冷却となるため温度分布はストリツ
プ2が進行するにつれて大きくなる。この温度分
布は、ストリツプ巾方向に熱応力を発生させ、こ
の応力がストリツプ2の抗張力を上廻れば、該ス
トリツプ2は巾方向で塑性変形し形状不良を生じ
ることになる。 このような欠点を補うために最近の冷却装置で
はガス噴出孔2は、第3図に示すような千鳥配列
が多用されている。第3図の方法を用いることに
より、ストリツプ2の巾方向の冷却むらはかなり
緩和されることは明らかであるが、基本的には前
述のような欠点は残存しており、特に高温での薄
いストリツプ2の冷却時には形状不良が多発する
ため冷却装置は能力を落として使用せざるを得な
かつたし、高温からの冷却が主体の炉ではより低
冷却能力しかない他の冷却設備を使用することも
あつた。 すなわち、気体吹き付け冷却方法はストリツプ
2の冷却方法として、優れた方法であるが、その
巾方向不均一冷却性が原因で形状不良が発生する
ことから、冷却能力を十分に発揮できる冷却範囲
が限定されるため炉長が長くなりイニシヤルコス
ト、ランニングコスト面で損をしていた。 本考案の目的は、ストリツプの気体吹き付け冷
却装置において、巾方向の冷却を均一とし、その
冷却能力を十分に発揮しながら高温からのストリ
ツプの冷却を可能とするように墳出孔を配列した
ストリツプ冷却装置を提案するものである。 以下本考案を実施例に基づいて詳細に説明す
る。 第4図は本考案に基づいてガス噴出孔7を配列
した例である。図中の矢印はストリツプ2の通板
方向を示しており、ガス吹付室6のガス噴出孔7
は第2図、第3図の従来法と同様にストリツプ巾
方向にピツチA、ストリツプ進行方向にピツチB
で配列されている。しかしながらストリツプ2が
進行するにつれて通過する第1列、第2列……の
それぞれの列のガス噴出孔7は互いに間隔Pづつ
巾方向にずれており、本実施例では第5列まで到
達すると第1列と同位置の噴出孔配置となつてい
る。従つて第1列から第4列までストリツプ2が
通過した時点でストリツプ2の巾方向の各部分は
全て均一に噴流の衝突をうけていることになり、
きわめて巾方向に均一に冷却されることになる。
ここでストリツプ進行方向の各列例えば第1列だ
けをとりあげると、従来法と同様にガス噴出孔2
に直面する急冷部と直面しない緩冷部が生じる
が、通常のガス噴出孔径が10〜30mm程度であるこ
とに対してストリツプ2は連続的に動いているこ
とから、1列単独で形成される温度分布は非常に
小さいため、形状不良を起こす条件には到達しな
い。すなわち従来法ではストリツプ2が進行する
につれて温度分布が増大していたのに対し、本考
案では、ストリツプ2が進行すれば一時的につい
た小さな温度分布がすぐ解消できるというところ
に特徴がある。 第4図は簡便のためきわめて典型的な例を示し
たが、列間の間隔Pは噴出孔径Dと同等であるこ
とが必要である。すなわちP>Dの場合は常に緩
冷却の部分が存在するため均一な温度分布は得ら
れない結果となる。普通のガス吹き付け冷却装置
では、巾方向ピツチAは50〜150mm、通板方向ピ
ツチBは100〜200mm、噴出孔径は10〜30mm程度で
あり、通板方向で4〜10列毎にストリツプ2の温
度分布を均一に保ちながら冷却することが可能で
ある。一方、P<Dの場合には、過冷却される部
分が生じる。すなわち、前列の気体噴出孔にて冷
却された箇所の一部が、次列の気体噴出孔にて重
ねて冷却され、当該部は他にくらべて過冷却さ
れ、部分的な温度降下部ができる。このときにも
均一な温度分布が得られず、形状不良を誘起す
る。 しかして、P=Dの場合、1セクシヨン4m程
度の冷却装置においてジエツトクーラーからのガ
スの噴出口の表出頻度がそのセクシヨンのトータ
ルで考えた時にストリツプ2の幅方向に均一に配
置された時にはストリツプ2の幅方向の温度は均
一とはいかないまでもほぼ一様となり、形状の不
良率の発生は従来の「千鳥配列」、「ゴバン配列」
と比較して比較的少ない。 次に、本考案の効果について従来法で比較的良
い千鳥配列法と比較して具体例で示す。第1表は
板厚0.35mm、板巾950mmのストリツプ2を速度
150mpmで通板し、950℃から800℃まで冷却する
場合に、ストリツプ巾方向に生じる温度偏差を上
記2つの方法で実験・測定した結果を示してい
る。従来法ではストリツプ2は800℃まで冷却さ
れた時点で巾方向に40℃の温度むらを生じ、常温
まで冷却された後のストリツプ表面にはストリツ
プ長手方向に連続にガス噴出孔径と同一巾のスリ
ツト状の縞紋様の形状不良が生じた。一方本考案
を用いた場合800℃時点でのストリツプ巾方向の
温度むらは5℃と激減し、冷却後のストリツプ形
状は極めて良好であつた。
【表】 以上説明したようにガス吹き付け冷却法による
ストリツプの冷却装置に本考案を用いた場合、冷
却過程で生じるストリツプ巾方向の温度偏差は非
常に小さくなり、従来不可能とされていた高温で
の薄肉ストリツプの冷却においても冷却能力を十
分に発揮したまま形状不良を発生することなく冷
却することが可能となつた。従つて従来法では形
状不良の発生から通板速度を落とさざるを得なか
つたラインでも増産が可能であるし、新設のライ
ンに対しては炉長の短縮を可能とすることができ
た。また、成品ストリツプの形状管理公差から特
に問題とはならなかつたラインに対しても今後の
品質向上要請からくる潜在的競争力確保の面から
非常に有益である。 以上、説明は簡便のため鋼帯又は金属ストリツ
プを例としてきたが本考案は全てのストリツプの
冷却装置に対して有効であることは明らかであ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は一般的なガス吹付け冷却装置の説明用
図、第2図、第3図は従来のガス噴出孔の配置を
示す図、第4図は本考案にかかわるガス噴出孔配
置の一例を示す図である。 1……炉殻、2……ストリツプ、3……雰囲気
ガス循環ダクト、4……ガス冷却器、5……雰囲
気ガス循環送風機、6……ガス吹き付け室、7…
…ガス噴出孔。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 気体噴出孔より気体をストリツプに吹き付けて
    冷却する冷却装置において、ストリツプ進行方向
    に配列される各列の気体噴出孔を、気体噴出孔径
    と同等の間隔でずらして配列したことを特徴とす
    るストリツプ冷却装置。
JP1981032214U 1981-03-10 1981-03-10 Expired JPS63760Y2 (ja)

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JP1981032214U JPS63760Y2 (ja) 1981-03-10 1981-03-10

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JP1981032214U JPS63760Y2 (ja) 1981-03-10 1981-03-10

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JPS57147260U JPS57147260U (ja) 1982-09-16
JPS63760Y2 true JPS63760Y2 (ja) 1988-01-09

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