JPS6374494A - モノクロナル抗体及びその製造使用方法 - Google Patents

モノクロナル抗体及びその製造使用方法

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JPS6374494A
JPS6374494A JP62209120A JP20912087A JPS6374494A JP S6374494 A JPS6374494 A JP S6374494A JP 62209120 A JP62209120 A JP 62209120A JP 20912087 A JP20912087 A JP 20912087A JP S6374494 A JPS6374494 A JP S6374494A
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JP
Japan
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tcdd
dioxin
antibody
antibodies
hybridoma
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Application number
JP62209120A
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キニース・ダブリュ・ハンター
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CBS Corp
Original Assignee
Westinghouse Electric Corp
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Publication date
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K16/00Immunoglobulins [IGs], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies
    • C07K16/44Immunoglobulins [IGs], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies against material not provided for elsewhere, e.g. haptens, metals, DNA, RNA, amino acids

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  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
  • Peptides Or Proteins (AREA)
  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、塩素化ジベンゾ−p−ダイオキシン類(ch
lorinated dibenzo−p−dioxi
ns)と反応するモノクロナル(monochlona
l;単一分枝系)抗体、特に有毒な化学品である2、3
,7゜8−テトラクロロジベンゾ−p−ダイオキシン(
以下、2,3,7.8− T CD Dと略記する)と
反応するモノクロナル抗体に関する。本発明は抗体、抗
体の製造方法、抗体を用いる分析法、診断法、研究法、
分離法その他の方法、及び上記の各用途に用いる抗体を
含有する組成物に関する。
塩素化ジベンゾ−p−ダイオキシン類(以下「塩素化ダ
イオキシン類」という)は、環境汚染物として一般的で
ある。塩素化ダイオキシン類は、市販のクロロフェノー
ル類及びクロロフェノキシ酸類中の夾雑物(汚染不純物
)として存在する。塩素化ダイオキシン類の1種である
2、3,7.8− T CD Dは、人類が創り出した
既知の化学物質のうちでも最も毒性の強いものの1つで
ある。その他の毒性の強い塩素化ダイオキシン類として
は、1,2,3゜7.8−ペンタクロロ異性体、1,2
,3,6,7.8−へキサクロロ異性体及び1,2,3
,7,8.9−へキサクロロ異性体を挙げることができ
る。考えられる多くの塩素化ダイオキシン類のうちの数
種のみが毒性試験を受けているに過ぎない。
2.3,7.8− T CD Dは、多くの化学工程に
おいて望ましくない副産物として生成される。この化学
化合物は実用性はないが、極めて強い毒性のために既知
の化学物質のうちでも最も重要なものの1つである。2
,3,7.8−TCDDの構造を第1図に示す。2,3
,7.8−TCDDは多種の異性体類の1つに過ぎない
が、人及び動物に対する異常な毒性を持つので、「ダイ
オキシン」という語は1種類の異性体である2、3,7
.8− T CD Dの作用を説明するために用いられ
ることが多かった。
低レベルの2.3,7.8− T CD Dに長時間曝
された場合の人の健康に及ぼす影響については様々の議
論があるけれども、環境及び公衆の健康に関与する諸官
庁は、その猛烈な毒性の故に、この種の化学物質へ人間
が曝される危険に対して極めて大籾な関心を寄せている
。2,3,7.8− T CD Dは、米国環境保護局
(EPA、 Environmental Prote
ction Agency)によって重点汚染物質とし
て厳しく規制されている。土壌、空気又は水中に1兆分
の1(1ppt)程度の低レベルで検出された場合でも
、汚染除去及び清浄化に充分に値するものとされる。−
例を挙げると、ニューヨーク州、ラブ・カナル(Lov
e Canal)及びミズリー州、タイムズ・ビーチ(
Times Beach)地区で2.3,7,8.−T
 CD Dが検出されたときには、人々を立ち退かせ、
広い区域を隔離遮断し、10年間を要するかとも思われ
る大規模で費用の嵩む浄化を行なう必要があるものとさ
れた。毒性化学物質としての2.3,7,8 −T C
DDの重大性に関しては短大かの著者が論評を加えてい
る。ヤング等(Young et at、)による環境
科学技術(Environ、’Sci、 Techno
l、)の第17巻、530A〜540A (1983年
);カーター等(Carter et al、)による
サイエンス(Science)の第188巻、738〜
740頁(1975年);及びファイアストン(Fir
estone)によるエコロジカル・プリテン(Eco
l、 Bull、’) (ストックホルム)の第27巻
、39〜52頁(1978年)を参照されたい。
2.3,7.8− T CD Dは、極めて低濃度でも
環境上問題及び医療上の問題となるので、その検出のた
めに非常に鋭敏な分析法が必要になる。現時点では、E
PAの承認した2、3,7゜8−TCDDの分析方法は
、各試料の大規模な抽出・浄化工程と、それに続く特定
イオンのモニタリングを伴なうガス・クロマトグラフィ
ーと高度の質量解析スペクトル分析の組合せ(GC−M
S)とを含む方法である。この分析法は、ザ・ナショナ
ル・ダイオキシン・スタディ(E p A /800/
3−851019.19 a5年4月)と題するEPA
刊行物に記載されている。
GC−MS法には幾つかの欠点がある。即ち、費用が嵩
み、時間を要し、労働集約的である。設備は複雑で高価
であり、高度に訓練されたオペレータが必要である。1
つの試料の分析に約3日間を要する。更に、この方法の
感度は約1 pintであるが、この感度よりもかなり
低濃度の2.3,7.8− T CD Dを検知できる
ことが望まれている。
2.3,7.8− T CD Dの検知のための少なく
とも2種の他の方法が報告されている。その1つは2,
3,7.8−T CD Dによるラット肝癌細胞ライン
中におけるアリル・ハイドロカーボン・ハイドロカ−ボ
ン体類H)活性の誘起を利用する方法である[ブラッド
ロー及びキャスターライン(Bradlaw anc!
 Ca5terlfne)。
J、^5soc、 Off、 Anal、 Chem、
、第62巻、904〜916頁(1979年)]。2,
3.7.8−TCDD又はその他のポリ塩素化された平
板状有機物質を含有するのではないかと思われる試料に
よるAHH活性の誘起百分率を既知濃度の2.3,7.
8− T CD DによるAHH活性の誘起百分率の標
準曲線を比較した。この方法は、GC−MS法よりも迅
速、安価、且つ容易な方法ではあるが、特定性が欠如し
ているのが重大な欠点である。この方法では、2.3,
7.8− T CD Dを他のダイオキシン異性体類と
区別できないのみならず、他の多くのポリ塩素化された
平板状有機化合物類とも区別できない。
第二の方法は、放射能免疫分析における塩素化ジベンゾ
−p−ダイオキシン類に対してポリクロナル(poly
chlonal;複雑分枝系)抗体類を使用する方法で
ある。[アルボ等(Albo  et  al、)  
、 Toxicology  and  八pplie
dPharmacologyの第50巻、137〜14
6頁(1979年)及びアルボ等、Methods i
nEnzymologyの第84巻、619〜628頁
(1982年)参照。)この方法もGC−MS法よりも
迅速、安価、且つ容易で叶、AHH誘起法よりも遥かに
特定性の高い方法である。しかしながら、この方法には
重大な欠点がある。この方法では、塩素化ダイオキシン
類及びジベンゾフラン類の各種異性体類の区別ができな
い。加えて、蛋白質と結合した塩素化ダイオキシン類は
うさぎの場合には良好な抗体レスポンスを示すが、動物
が異なる毎に結合特定性が大きく変動する。血清毎に膨
大な特性表示(characterization)が
必要となり、これは骨の折れる工程である。
アルボ等の方法のその他の幾つかの欠点は、放射性物質
を使用する結果として起こるものである。分析で用いる
放射性試薬類の調製、使用及び廃棄には、入念な安全上
の注意を怠ってはならない。放射性試薬類により、分析
コストが加算されることになる。最後に、放射性物質は
不安定であり、従って使用寿命が限られている。
アルボ等の分析法の更に別の欠点は、塩素化ジベンゾ−
p−ダイオキシン類に対する抗体源として、うさぎの抗
血清を使用することに起因する。このような抗血清は、
多種の特異性(特定性)及び抗原との親和性を持つ複数
の抗体の複合混合物を含有する。その結果、このような
抗体類即ちポリクロナル抗体を使用する分析は検出しよ
うとするダイオキシンの特定の異性体、たとえば2,3
,7.8−TCDDに対して充分な特異性を持たないも
のとなる可能性がある。加えて、抗体類の製造に用いる
方法により、即ち抗体類が想定される抗原による動物の
免疫を行なう方法をとるために、製造される抗体類はバ
ッチ毎に変動する可能性があり、結果にばらつ鮒が出る
可能性がある。又、生きている動物は、不確実な抗体源
である。
従って、ポリクロナル抗体類の異質性と多様性、抗原刺
激に対する抗体反応の予知不可能性及び一定不変な抗体
源がないという要因により、上記のポリクロナル抗体類
を2.3.7゜8−TCDDの検出及び定量を含む臨床
的及び科学的な目的への実用が大きな制約を受けること
になる。
ポリクロナル抗体とは異なり、モノクロナル抗体は単一
のBリンパ球クローンに由来するものであり、無条件に
特定的であり同一性を持つ。1975年にコラ−及びミ
ルシュタイン(Kohler and Milstei
n)によってNature″の265 :495に初め
て報告された方法は、特定の抗体製造Bリンパ球を腫瘍
細胞と融合させることにより羊赤血球に対するモノクロ
ナル抗体類を調製し、試験管内(Invitro)又は
動物内(in vivo)で単一の千ノクロナル抗体を
合成できる不死の自己再生産性混成りローン[即ち、h
ybridoma (混成種)]をつくる方法である。
このような混成種は、単一の予め特定された特定性を持
つ抗体の潜在的には無制限な供給源となる可能性を持つ
自己再生産型細胞工場になる。
2.3,7.8− T CD Dに対する千ノクロナル
抗体をつくる1つのこころみが文献に報告されている[
ケネル等(Kennel et al、) 、Toxi
cology and Applied Pharma
cologyの第82巻、256〜263頁(1986
年)]。ダイオキシンの甲状腺グロブリン複合体[サイ
ログロブリン−2アジパアミド、3,7.8− )−ジ
クロロベンゾ−p−ダイオキシン(TG−TCDD)]
がマウスの免疫に使用された。
免疫脾臓細胞とマウスの骨髄腫との細胞融合によって混
成種が生成した。上記文献の著者は、ダイオキシンの牛
血清アルブミン(BSA)複合体[BSA−2−アジパ
アミド、3゜7.8−トリクロロベンゾ−p−ダイオキ
シン(BSA−TCDD)]と結合した幾つかのモノク
ロナル抗体類を固定しているが、2,3゜7.8−TC
DDのみに対するモノクロナル抗体類を見い出したこと
を示すデータは報告してはいない。実際のところ、上記
の報文は全般的には、蛋白質担体に連結したダイオキシ
ン類と結合したモノクロナル抗体類を同定しその特性を
知るための迅速な固体相分新法の開発を報告することが
その要旨である。遊離のダイオキシン類ではなく、担体
蛋白質類に連結したダイオキシン類と結合するモノクロ
ナル抗体類は、ダイオキシン類の定量分析には利用出来
ない。担体蛋白質と配位結合した小さな化学化合物類に
対するモノクロナル抗体類は化学物質の構造のみならず
、化学物質と蛋白質との間の連結物の構造、更には連結
物の結合している部分に隣接する蛋白質の構造をも認知
する傾向があることは当事者には知られた事実である。
このような付随的な構造を認知する結果として、遊離化
学物質ヘモノクロナル抗体が結合出来ないかもしくは、
遊離化学物質への結合能力が著しく低い。モノクロナル
抗体類の化学物質への結合を定量分析に用いるためには
、上記の問題を克服しなければならない。
何らかの方法で遊離の塩素化ダイオキシン類、特に遊離
の2.3,7.8− T CD Dと反応するモノクロ
ナル抗体類を合成する新規な自己再生産型細胞ラインの
製造が企てられている。その理由は、このような抗体類
は、もし製造することができれば、既存のポリクロナル
抗体技術によっては充足されなかった多数の必須条件を
満足するからである。2,3,7.8−TCDDに対す
るポリクロナル抗体類と同様に、上記の如きモノクロナ
ル抗体類は2,3゜7.8−TCDDと結合して、各種
の迅速、簡単、且つ費用効率の高い免疫分析技術により
極めて毒性の強い化学物質(2,3,7,8−T CO
D)の検出を可能にする。しかしながら、モノクロナル
抗体類は、鋭敏な特定性を持つので、検出試薬としては
ポリクロナル抗体類よりも有用性が大きい。同様に、こ
の特定性(特異性)のために、モノクロナル抗体類は、
2.3,7.8− T CD Dの免疫学的研究及び生
科学的研究にも有用であり、2,3,7.8− T C
DDの親和高純度化(affinity purifi
cation)にも有用であり、H,Oその他の2.3
,7.8−TCDD含有物から2.3,7.8− T 
CD Dを中和乃至除去するためにも有用である。更に
、従来法のポリクロナル抗体類とは異なり、2,3゜7
.8−TCDDと反応するモノクロナル抗体類は、潜在
的には無制限で同質の供給物の形で製造することができ
、2,3,7.8− T CD D/蛋白質配合物の低
免疫原性(low immunogeni c i t
y)による問題、ポリクロナル抗体反応のばらつき、並
びにその結果生じる環境上その他の応用分野への抗2,
3,7.8− T CD D抗体類の利用又は供給にお
ける制約を回避できる。[発明が解決しようとする問題
点及びその解決手段] 従フて本発明は、塩素化ジベンゾ−p−ダイオキシンと
反応するモノクロナル抗体及びこのような抗体を生成す
る混成種に関する。
好ましくは、モノクロナル抗体は2,3,7.8−TC
DDと反応する。
本発明は更に、塩素化ジベンゾ−p−ダイオキシンと反
応するモノクロナル抗体類の製造方法であって、前記の
塩素化ジベンゾ−p−ダイオキシンと巨大分子担体との
免疫原複合体を生成させ、動物を前記複合体に対して免
疫にし、前記動物から抗体製造細胞を得、前記細胞を腫
瘍細胞と融合させて複数のハイブリドマ(混成種)を生
成させ、前記の複数のハイブリドマがら前記の塩素化ジ
ベンゾ−p−ダイオキシンと反応する抗体類を製造する
少なくとも1種のハイブリドマを選択し、前記の選択さ
れたハイブリドマから製造された抗体類を回収すること
を特徴とする方法を含む。
本発明は又、塩素化ジベンゾ−p−ダイオキシンと反応
するモノクロナル抗体類の生体内製造方法であって、前
記抗体類を製造するハイブリドマを組織競合性ないし免
疫抑制ホストの腹腔内に入れ、前記ホストの腹水から製
造された抗体類を回収することを特徴とする方法を提供
するものである。
本発明は更に、塩素化ジベンゾ−p−ダイオキシンに対
するモノクロナル抗体類を生成する連続細胞ラインの製
造方法であって、前記の塩素化ジベンゾ−p−ダイオキ
シンと巨大分子担体との免疫原複合体を生成させ、動物
を前記複合体に対して免疫にし、前記動物から抗体製造
細胞を得、前記抗体製造細胞と腫瘍細胞とを融合させて
複数のハイブリドマを生成させ、前記の複数のハイブリ
ドマから前記の塩素化ジベンゾ−p−ダイオキシンと反
応する抗体類を製造するハイブリドマを選択し、選択さ
れた前記ハイブリドマを無性生N 殖的に市やして細胞ラインにすることを特徴とする方法
を提供するものである。
本発明は更に、試料中の2.3,7.8− T CDD
の存在又は濃度を検出する方法であって、前記試料に前
記の2.3,7.8− T CD Dと反応するモノク
ロナル抗体を添加し、前記のモノクロナル抗体を試薬と
して使用する免疫分析法により前記の2.3,7.8−
 T CD Dの存在又は濃度を測定することを特徴と
する方法を提供するものである。
本発明は更に、試料中の2.3,7.8− T CDD
の存在又は濃度の測定組成物であって、有効量の2.3
,7.8− T CD Dと反応するモノクロナル抗体
が許容できる担体に担持された組成物から成ることを特
徴とする測定組成物を提供するものである。
本発明は更に、モノクロナル抗体を使用することを特徴
とする2、3.7.8− T CD Dに対する特異的
抗体との選択的免疫学的反応に基づいた混合物からの2
.3,7.8− T CD Dの単離又は除去を行なう
免疫学的手法を提供するものである。
本発明は更に、2,3,7.8− T CD Dを含有
する混合物から2.3,7.8− T CD Dを単離
又は除去するための組成物であって、2,3,7.8−
TCDDと反応するモノクロナル抗体の有効量を含有し
、前記モノクロナル抗体が許容できる母材に固定されて
いるか又は許容できる担体との混合物であることを特徴
とする組成物を提供するものである。
特に好ましい実施例においては、本発明のモノクロナル
抗体は、ハイブリドマ細胞ラインATCCHB  91
83及びATCCHB  9184、又はこれらの突然
変異種もしくは変種によって製造されるモノクロナル抗
体の特性を持つ。ATCCHB  9183及びATC
CHB  9184は、米国、メリーランド州、ロック
ビル、パークローン・ドライブ、12301(ジップコ
ード:20852)のアメリカン・タイプ・カルチャー
・コレクション(ATCC)の永久コレクションから入
手できる微生物学的に純粋な培養菌であり、1986年
8月21日に寄託されたものである。これらのハイブリ
ドマによって製造(生産)される免疫グロブリン(抗体
)は、免疫学的に純化された抗免疫グロブリンの鋼及び
原調特定試薬を用いたダブル秦ゲル免疫拡散[doub
le gel im+nunodiffusion;オ
ークテルロニイ(Ouchterlony) ]によっ
て示されるIgG1複基準及び原調に属する。ATCC
1(B  9183及びATCCHB  9184のモ
ノクロナル性(mono−clonality;単−分
校性)は、これらを生産するハイブリドマの再単性生殖
(re−cloning)によって確認された。
本発明は更に、塩素化ジベンゾ−p−ダイオキシン類に
対する抗体類を製造乃至生産するハイブリドマ及び連続
細胞ライン(conti−nuous cell 1i
ne)をも含む。好ましくは、本発明のハイブリドマ及
び細胞ラインは、第1a図に化学構造を示す2,3,7
.8− T CD Dに対するモノクロナル抗体を生産
する。最も好ましくは、本発明の連続細胞ラインは、A
Tcc寄託番号HB  9183及びHB  9184
のハイブリドマ細胞ライン又はこれらの細胞ラインの突
然変異種もしくは変種の特性を持つ。本発明のモノクロ
ナル抗体を生産する細胞ライン又は連続細胞ラインの個
々の細胞も本発明の技術的範囲に含まれる。
−以下余白− 当業者は、ATCCHB  9183又はATCCHB
  9184の突然変異種もしくは変種をつくる既知の
疲術を用いることができる。このような突然変異種もし
くは変種は、2,3,7.8− T CD I)と反応
するモノクロナル抗体を生産するものであれば、本発明
の技術的範囲に包含される。又、当業者は当該技術分野
で公知の技法及び本明細書に開示された教示を利用して
、ATCCHB  9183もしくはATCCHB  
9184又はこれらの細胞ラインによって生産される抗
体類とは異なる特性を持つ2,3,7.8− T CD
 Dと反応するモノクロナル抗体類並びにモノクロナル
抗体生産細胞ラインをつくり出すことができる。しかし
ながら、上記の如きモノクロナル抗体類及びこれらの抗
体類を生産するハイブリドマ又は細胞ラインは本発明の
技術的範囲に含まれる。ATCCHB  9183もし
くはATCCHB  9184によって生産されるモノ
クロナル抗体類は、他のハイブリドマ類によって生産さ
れ2,3,7.8−TCODと反応する可能性を持つ多
種のモノクロナル抗体類が2.3,7.8− T CD
 Dと反応するのを妨げる。上記の他種のモノクロナル
抗体類も、発明の技術的範囲に包含される。
本発明のハイブリドマ類及び連続細胞ラインは、以下の
方法によって製造することができる。
(a)巨大分子担体と、モノクロナル抗体の対象物質で
ある塩素化ジベンゾ−P−ダイオキシンの特定の異性体
との免疫原配合体を生成させ; (b)!ll物を前記配合体に対して免疫にし;(C)
免疫になった動物から抗体生産細胞な得; (d)抗体生産細胞と腫瘍細胞と融合させて複数のハイ
ブリドマを生成させ; (e)上記の複数のハイブリドマから塩素化ジベンゾ−
p−ダイオキシンの異性体と反応する抗体類を生産する
ハイブリドマを選択する。
上記のようにして選択された単−又は複数のハイブリド
マを単性生殖させて細胞ラインをつくる。単性生殖によ
りふやして連続細胞ラインにをつくった後に、選択され
た単−又は複数のハイブリドマから本発明のモノクロナ
ル抗体類を回収することができる。既に述べたように、
本発明の好ましい実施例においては、塩素化ジベンゾ−
p−ダイオキシンは2゜3.7.8−TCDDである。
従って、好ましいモノクロナル抗体類は、2,3,7.
8− T CD Dに対するモノクロナル抗体類である
変形実施例においては、塩素化ジベンゾ−p−ダイオキ
シンに対する抗体を生産する細胞と腫瘍細胞との融合に
よって本発明のハイブリドマ類を製造することができる
。この実施例で製造されるハイブリドマ類は、適当な培
地中で培養し、培地から抗体類を回収することにより、
本発明のモノクロナルの製造に利用することができる。
分子量約1000又はそれ未満の物質、たとえば2,3
,7.8− T CDD(分子量455)は、通常は抗
体類の生成を誘起しない、即ち非免疫原である。しかし
ながら、この種の物質に小さな物質に対する抗体類の生
産を誘起するために、炭水化物又は蛋白質のような大き
な抗体原担体分子を化学的に付着させることができる。
このような抗体類は、担体と複合した物質のみと結合す
る場合が多いけれども、適当な複合法及び選択法を用い
ることにより、遊離即ち未結合状態の物質と結合するモ
ノクロナル抗体類を調製することができる。
塩素化ジベンゾ−p−ダイオキシンと巨大分子担体との
抗体原複合物を製造する一般的な技術は、本技術分野モ
公知である。これについては、たとえば、1984年6
月26日付で付与された米国特許第4,456,691
号[出願人:スターク(Stark)]明細書、及びA
lbro et al、、 Toxicol、 App
l、 Pharmacol。
の第50巻、137〜146頁(1979年)を参照さ
れたい。
分子中の置換又は未置換炭素のどの位置の炭素において
も、巨大分子を塩素化ジベンゾ−p−ダイオキシンに付
着させることができる。免疫原複合体が生成されると、
本技術分野で公知の技術により、免疫原複合体を用いて
ホスト(宿主)動物を免疫にすることができる。公知の
技術は、通常は接種によって行なわれるが、その他の投
与法によってもよい。ホスト動物に免疫原反応を起こす
に充分な量の複合体を投与する。
複合体に対する抗体類をつくり出すホストであれば、何
を用いてもよい。従来法で用いられている動物は、うさ
ぎ類並びにラット又はマウスのようなねずみ類動物であ
る。本発明の場合に好ましい動物はマウスである。
動物が免疫になり、複合体に対する抗体の生産を開始す
るに充分な時間が経過した後に、抗体生産細胞を回収な
いし採取する。各種の抗体生産細胞を使用することがで
きるが、動物の脾臓から得たBリンパ球細胞が好ましい
抗体生産細胞を腫瘍細胞と融合させてハイブリドマをつ
くる。本明細書で使用する「腫瘍細胞」なる語句は、抗
体生産細胞と融合して混成「不死」細胞即ち、試験管内
(invitro)で成長を続けることができる細胞を
つくりだすことができる細胞を意味する。好ましい腫瘍
細胞は、変態して免疫グロブリンを生産する能力を失う
抗体生産細胞類である。
この種の細胞の例としては、骨髄腫細胞及びマウスの形
質細胞腫細胞を挙げることができる。特に好ましいもの
は、ハイポキサンチン、アミノプテリン及びチミジンな
含有する培地上で成長させたときに融合していない抗体
生産細胞又は形質細胞腫細胞からハイポキサンチン−グ
アニン・ホスホリボシル・トランセラーゼ(hypox
anthine−quanine phos−phor
ibosyl transerase; 1(GPRT
)の欠如したマウスの形質細胞腫細胞である。
抗体生産細胞との融合に使用できる種々の腫瘍細胞は、
当業者には公知であり容易に人手できる。この種の細胞
の一例は、ケルニー(Kealney)によりJ、 I
mmunologyの第123巻、1548頁(197
9年)に掲載されたマウスの形質細胞腫細胞ラインP3
−X63−Ag8.653であり、上記の文献をここに
引用する。上記の細胞ラインは、メリーランド州、ロッ
クビルのアメリカン・タイプ・カルチュア・コレクショ
ン(American Type [:ulture 
[:ollec−tion、 Rockville、 
Maryland)から入手でき、同所ではATCCC
RL−1580で分類されている。
ここで、抗体生産細胞と腫瘍細胞とは異なる動物種から
得られることに注意されたい。
これについては、たとえばノウインスキー等(Nowi
nski et al、)の5cience、210 
: 537(1980年)収載の報文を参照された。
既述の如く、細胞融合後に、ハイブリドマを融合しなか
った細胞から分離する必要がある。抗体生産細胞は一般
に数日間培養中に死んでしまうが、腫瘍細胞は「不死」
である。
しかしながら、HGPRTが欠如し、ハイポキサンチン
、アミノプテリン及びチミジンを含有する培地上の融合
細胞を成長させている腫瘍細胞を用いることにより、腫
瘍細胞は上記のような培地上では生き残ることができな
いので、当然の結果としてハイブリドマを選択すること
ができる。しかしながら、その他の既知の選択技術を用
いてもよい。
ハイブリドマを選択した後に、評価を行なって塩素化ジ
ベンゾ−p−ダイオキシンに対する抗体を生産するハイ
ブリドマを特定する。ハイブリドマの培養上澄み液の評
価のためには、当業者には公知の種々の免疫分析法を使
用することができる。ダイオキシン・巨大分子担体に対
する抗体類ではなく塩素化ダイオキシンのみに対するモ
ノクロナル抗体類を生産するハイブリドマ類を特定する
ように注意しなければならない。即ち、所望する有用な
本発明によるモノクロナル抗体類は遊離状態即ち複合体
を形成していない未結合の塩素化ダイオキシン類と反応
するモノクロナル抗体類なのである。
好ましい選択技法は、2,3,7.8− T CD D
等の遊離状態の塩素化ダイオキシンがモノクロナル抗体
類のダイオキシン/蛋白質担体への結合を阻害する能力
の評価を行なう競合阻害酵素免疫分析法である。この技
法は、ハンター等(Hunter at al、)によ
りFEBS Lett、。
149:147〜151(1982年)に開示された方
法の修正法である。修正は、免疫複合体をつくるために
用いた位置と異なる位置に巨大分子と複合したダイオキ
シン分子をスクリーニング複合させたことである。この
ような異種スクリーニング複合体(heterogen
eousscreening conJugate)を
もちいることにより免疫複合体に高められたモノクロナ
ル抗体の異種スクリーニング複合体への結合の強さが弱
くなり、塩素化ダイオキシンを競合可能な状Hにする。
以下の実施例においては、マウスな免疫にするためにG
IgG  2−アジパミドイル、3,7.8− トリク
ロロジベンゾ−p−ダイオキシンを用い、スクリーニン
グのだめにBSA−1−アジパミドイル、3,7.8−
トリクロロジベンゾ−p−ダイオキシンを用     
 □いた。(第1b図及び第1c図参照。)モノクロナ
ル抗体生産ハイブリドマを選択した後、公知の技法でハ
イブリドマから抗体を回収することができる。一般に、
1種又はそれ以上のモノクロナル抗体生産ハイブリドマ
を単性生殖させて多量のモノクロナル抗体の生産に使用
できる連続細胞ラインに展開するのがよい。
本発明のモノクロナル抗体製造のための既述の方法は、
試験管内(in vitro)方法である。本発明は、
塩素化ジベンゾ−p−ダイオキシンを製造する生体内(
in vivo)方法を含む。抗体を生産するハイブリ
ドマを組織適合性を持ツ(histocompatib
le)ホスト又は免疫抑制ホストの腹腔内に投与するこ
とにょフて抗体類を製造する。この結果、ポストは腹水
腫瘍を起こし、ハイブリドマによって生産されたモノク
ロナル抗体を含有する腹水がつくられる。充分な量の抗
体類が生産される時間が経過した後に、公知の技法によ
って抗体類を回収する。この方法は、市販できるに充分
な量のモノクロナル抗体類の製造に特に適した方法であ
る。
塩素化ジベンゾ−p−ダイオキシン類と反応するモノク
ロナル抗体類の製造に利用できるシステム及び方法も多
種多様であるから、下記の実施例に示したものとは異な
る多種多様なモノクロナル抗体類が得られる。しかしな
がら、本明細書の教示によって製造が可能であるこれら
のモノクロナル抗体類が本発明の技術的範囲に含まれる
ことは明らかである。本発明の目的に合致する上記の如
き抗体類の顕著な特徴は、モノクロナル抗体(mono
chlonality)だけでなく製造に用いられたハ
イブリドマの系統、複基準、分子特定性、親和性、製造
方法及び特定の型の如何にかかわらず、塩素化ジベンゾ
−p−ダイオキシン類との反応性を持つことである。
本発明のモノクロナル抗体類は、試料中に含有されてい
る塩素化ジベンゾ−p−ダイオキシン類、特に2,3,
7.8− T CD Dの同定のために用いることがで
き、試料中の塩素化ジベンゾ−p−ダイオキシン類の濃
度測定に用いることができる。対象試料としては、土壌
、水、体液等を挙げることができる。2.3゜7.8−
TCDDの存在又は濃度を測定するための種々の免疫分
析法における試薬として用いた場合、本発明のモノクロ
ナル抗体類の使用により分析法は改善される。検出はよ
り便利に、また迅速、鋭敏になると共に、特定性が高く
なる。本発明のモノクロナル抗体類を使用できる免疫分
析法としては、放射線免疫分析、競合免疫沈殿分析、酵
素連鎖免疫吸収分析及び免疫蛍光分析を挙げることがで
きるが、これらの免疫分析法のみに限定されるものでは
ない。
アル物質(試料) 中17)2,3,7.8− T C
D Dの存在又は濃度を検定ないし測定する本発明によ
る組成物は、化学物質の存在を検出するために有効な濃
度の抗体又は化学物質量の定量をするために有効な濃度
の抗体を含有している。ラテックス粒子又はプラスチッ
ク・マイクロタイター・プレートのような適当な担体と
抗体とを混合又は抗体をこれらの担体に付着させておい
てもよい。用いる免疫学的方法に応じて、抗体に酵素も
しくは色素を配合することもでき、放射能標識を付すこ
ともでキル。従ッテ、2,3,7.8− T CD D
 ヲ含む塩素化ジベンゾ−p−ダイオキシン類と反応す
るモノクロナル抗体類を用いる分析法は全て本発明の技
術的範囲に包含される。
本発明のモノクロナル抗体類は、選択的免疫反応に基づ
いて、複雑な混合物又は溶液から塩素化ダイオキシン類
を単離、純化、中和及び/又は、除去するために使用で
きる。塩素化ダイオキシンと反応するモノクロナル抗体
の使用により、従来法は著しく改良される。これらのモ
ノクロナル抗体類を上記の応用に用いて有用性が発揮さ
れる特性は、ポリクロナル抗体類と比較した場合に認め
られる顕著な特定性と、大規模な工業的ないし商業的な
規模での使用を可能にする実際上量的に制限なく入手で
きることである。
たとえば、2,3,7.8− T CD Dに対するモ
ノクロナル抗体を用いて、その他の塩素化ダイオキシン
類又は類似有機化合物類の混合物から2.3,7.8−
 T CD Dを分離し純化することができる。混合物
を固定化された2、3,7.8−TCDDに対するモノ
クロナル抗体と接触させると、抗体と結合した2、3,
7.8− T CDDの固定複合体が形成されて2,3
,7.8− T CDDが混合物から分離されて、混合
物を除去した後、2,3,7.8− T CD Dを抗
体から分離し、公知の技術により高純度のものを回収す
る。
複雑な混合物から塩素化ダイオキシンを純化ないし回収
するために用いる本発明による組成物は、許容できる基
質上に固定するか或いは許容できる担体と混合させて、
塩素化ダイオキシンとの反応及び結合が可能な状態の有
効量の本発明のモノクロナル抗体を含有する。
本発明のモノクロナル抗体類は、塩素化ダイオキシン類
、特に2,3,7.8− T CD Dの構造及び作用
機能に関係した研究のための有用な試薬でもある。本発
明の抗体類の持つ鋭敏な特定性のために、上記の化学物
質(塩素化ダイオキシン類、特に2,3,7.8− T
 CD D )の免疫化学的分析及び構造活性分析に使
用することが可能になり、特定性に乏しい従来法のポリ
クロナル抗体類と比較して上記の如き応用により適した
ものとなる。
研究試薬として使用する本発明による組成物は、塩素化
ダイオキシンとの混合及びそれに続く分析によって情報
を提供する効果を発揮する量の抗体を含有する。特定の
研究目的の達成に必要な抗体量は、特定の研究の型式に
よって定まり、これは研究を行なう研究者の技術的常識
の範囲内で容易に決定できることである。
免疫性を持つスクリーニング複合体は以下のようにして
調製された。
免疫蛋白質/ダイオキシン複合体の製造下記の免疫蛋白
質/ダイオキシンの製造方法は、アルプロ等(Albr
o et at、)によりToxical、 Appl
、 Pharmacol、の第50巻、137〜146
頁(1979年)に掲載された方法の修正法である。
2−ニトロ−3,7,8−1−ジクロロジベンゾ−p−
ダイオキシン(化合物II)を還元することにより、2
−アミノ−3,7,8−トリクロ0ジベンゾ−p−ダイ
オキシン(化合物I)を製造した。木炭に担持させたパ
ラジウム80mgを含有する95%エタノール10+n
l中に5 mlの無水ヒドラジンを溶解した還流混合物
に化合物IIのエタノール溶液(6mg/ml)を加え
た。原料物質を2時間還流し、濃縮し、蛍光指示薬を含
むシリカ・ゲルを用いた薄層クロマトグラム法によって
試験した。
0.1M塩化第二鉄及び0.1Mフェリシアン化カリウ
ムを同量(同容量)混合することにより新しく調製した
溶液を噴霧して視認観察したところ、出発原料物質であ
る化合物(II)も還元生成物である化合物(I)も、
ともに青色のスポットを与えた。
エーテル−水(pH11)で3回分画することにより、
生成物の純度を高めた。エーテル抽出物を処理して水を
除去し、乾燥状態になるまで濃縮した。溶剤としてクロ
ロホルム−メタノール(容積比3:1)を用い、ゲルか
らの抽出流をエーテルベスクレーピング(scrapi
ng)シて集めることにより、調製薄層クロマトグラム
法を用いて最終的に高純度化した。
の反応 ダーハム等(Durham et al、)によるOr
ga−nic 5ynthesis、第4巻、556頁
(1963年)(この文献を参考文献として本明細書中
に引用する)に掲載の方法によって塩化メチルアジポイ
ルを調製し、真空蒸留した。化合物Iのエーテル溶液を
反応フラスコに加え、窒素気流下で乾固させた。5 m
lの乾燥ピリジンを加え、消耗しながらフラスコを氷の
温度に冷却した。0.5  mlの塩化メチルアジポイ
ルを添加し、フラスコに乾燥チューブをとりつけ、1時
間反応させた。次いで、−晩、フラスコを冷蔵庫に入れ
た。
反応混合物に20m1のジエチルエーテルを加えて、炉
渦した。ろ液をIN塩酸、0.4M”Na2CO3及び
飽和NaC1で抽出し、乾燥した。溶剤としてベンゼン
を用いてシリカ・ゲル上でエーテル溶液の薄層クロマト
グラフを行なった結果、残留化合物Iはないことがわか
った。生成物である2−メチルアジパミドイル−3,7
,8−トリクロロジベンゾ−p−ダイオキシン(化合物
III)は、Rf値が高く、塩化第二鉄/フェリシアン
化カリウムの噴霧によっても反応しない。
化合物111のエーテル溶液を還流コンデンサを備えた
フラスコに加え、窒素雰囲気下で乾固させた。10 m
lの95%エタノールで採取して、還流させた。4.7
 mlのo、3pr*酸化ナトリウムを加えた。混合物
を90分間還流させ、その後酸性にしてエーテルで抽出
した。エーテル抽出物を水で洗滌し乾固させた。
加水分解生成物である2−アジパミドイル−3,7,8
−1−ジクロロジベンゾ−p−ダイオキシンを反応フラ
スコに加え、乾固させ、過酸化物を含有しないジオキサ
ン2.4 ml中に溶解した。15マイクロリツトルの
トリーn−ブチルアミンを添加した。溶液を室温で5分
間攪拌し、10m1の新しいイソブチルクロロホルメー
トを添加した。更に20〜30分間、攪拌を続けた。
山羊の免疫グロブリンGとの複合 50mgの山羊の免疫グロブリンGを5.45m1の0
.037N水酸化ナトリウム溶液に溶解し、水浴で冷却
した。この溶液に4.25〜5 mlの乾燥した過酸化
物を含有しないジオキサンを加え、混合無水物溶液を滴
下添加した。1時間攪拌を続けた。更に0.1 mlの
水酸化ナトリウムを追加し、反応の進行に伴なうpH値
の低下を補償した。更に3時間攪拌を続行した。
時間の経過に伴なってpHが9〜10から7〜8に変わ
ることにより、反応を確かめた。
4フ 免疫原の構造を第1b図に示す。図かられかるように、
TCDD分子の2位に蛋白質が付いている。同様の化学
的手法により、TCDD分子の1位においてTCDD分
子を蛋白質に付着ないし結合させることもでき、実際上
TCDDのどの位置にも付着ないし結合させることが可
能である。蛋白質1モルに結合している2、3,7.8
− T CD Dのモル数[エピトープ密度(epit
ope density) ]を算出するために、差ス
ペクトル分析を行なった。同モル容量のGIgG 2−
アジパミドイル、3゜7.8−トリクロロジベンゾ−p
−ダイオキシンと正常なGIgG(0,INのNaOH
液)とをUV(紫外線)分光光度計の試料容器及び対照
容器に入れた。2−アジパミドイル、3,7.8− )
−リクロロジベンゾーP−ダイオキシンの光学濃度の差
に起因する波長である302nmでの差向線を描いた。
以下の式から、2−アジパミドイル、3..7.8− 
)ジクロロジベンゾ−p−ダイオキシンの302nmに
おける吸光係数(ξ)は3.83 xlO3L −cm
−’である。
出発原料物質が1−二トロー3.7.8−1−ジクロロ
ジベンゾ−p−ダイオキシンであり、複合させる蛋白質
が牛の血清アルブミン(BSA)であること以外は、免
疫原複合体の調製方法と同じ手順でスクリーニング複合
体をつくった。スクリーニング複合体の構造を第1C図
に示しである。
2.3.7.8− T CD Dと反応するモノクロナ
ル抗体を生産するパイブリドマの製造方法、ハイブリド
マ細胞のクーロン類(clones)を大規模に再生産
する方法及び上記クーロン類からモノクロナル抗体類を
得る方法について説明する以下の実施例を挙げて本発明
を説明する。より詳細には、以下の各実施例は、予めG
IgG−2−アジパミドイル、3,7.8−トリクロロ
ジベンゾ−p−ダイオキシンで免疫にしたマウスから得
た脾臓細胞(Bリンパ球)をマウスの形質細胞腫(pl
as、ma cytoma)細胞と融合させる方法、そ
の結果生じるハイブリドマ、並びに2.3.7.8− 
T CD Dに対する抗体類を分泌する上記ハイブリド
マから得られる細胞を単性生殖させる方法を記載するも
のである。又、下記の各実施例には、試験管内及び生体
内技法を利用して、各々のハイブリドマ・クーロンを大
規模に製造する方法と、これらのハイブリドマから多量
の使用可能な量の2.3,7.8− T CD Dと反
応するモノクロナル抗体類を得る方法とが記載されて6
週齢の雌性BALB/Cマウスに、0.15MNaC1
に懸濁させた高純度のGIgG−2−アジパミドイル、
3,7.8−トリクロロジベンゾ−p−ダイオキシン5
0ミクロダラムを4週間間隔で皮下注射した。最終免疫
操作の3日後に頚部脱臼により受胎(donor)マウ
スを殺し、無菌操作で脾臓を取り出して、冷却した5I
111のダルベツコの最小必須培地(Dulbecco
’s Minimal Es5ential Medi
um;DMEM)を入れた径35mII+のプラスチッ
クス製ベト9皿に入れた。脾臓を解離して単一細胞懸濁
液にし、冷たいDMEMで細胞を2回洗滌し、同一培地
に再び懸濁させた。ケルニー(Kearney)により
Journal of Immunologyの123
:154B (1979年)[この文献を本明細書中に
引用するコに開示された酵素−ハイボキサンチン−グア
ニン・ホスホリボシル・トランスフェラーゼ(1(GP
RT−。
E C2,4,2,8)の欠如した免疫グロブリンネ分
泌マウスのリンパ球細胞ライン(P3−X63−八g8
.653)を融合の相手として使用した。上記の細胞ラ
インは、メリーランド州、ロックビルのアメリカン・タ
イプ・カルチュア・コレクションから入手でき、当所で
はATCCCRL−1580の分類番号が付されている
。10%の牛胎児血清を含有するDMEM中に形質細胞
腫細胞ラインを保持し、2 mMのし一グルタミンと、
1%のピルビン酸ナトリウムと、1%の非必須アミノ酸
と、100IU/mlペニシリンと、1  ml当たり
100マイクログラムのストレプトマイシンとを補充し
た。融合前の3日間、存在する可能性のあるH G P
 RT”リバータント(revertant)を殺すた
めに、形質細胞腫細胞に0.1mMの8−アザグアニン
を添加した。融合日に750m2の培養フラスコから形
質細胞腫細胞を採取し、−回洗滌し、血清を含有しない
DMEM中に再懸濁させた。形質細胞腫と予め採取して
おいた脾臓細胞とを数えて、トリパン・ブルー染料空買
法(Trypan blue dye exclu−s
ion)によって、これらの細胞の生存能力を評価した
用いた融合法は、ゲッター等(Gefter etal
、)によりSomatic Ce1l Genetic
s、3 : 231 (1977年)[この文献を本明
細書中に引用する]に記載された方法の修正法である。
以下に記載するのは、ATCCHB9183を製造した
融合実験であり、同様の方法によって行なった他の幾つ
かの融合実験によってATCCHB  9184を含む
他の幾つかのハイブリドマ・クーロン類を製造した。
50m1容の殺菌した円錐形プラスチックス・チューブ
に、Ox 10’個の脾臓細胞と、1、Ox 108個
の形質細胞腫細胞とを加えた。
形質細胞腫−脾臓細胞懸濁液を室温で10分間250g
 (重力の250倍)で遠心分離し、培地を傾斜除去に
より、はぼ乾燥状態にした。指先で打って(flick
ing)細胞ベレットを穏やかに緩め、血清を含有しな
い50%ポリエチレングリコール(分子量:1400)
のDMEM溶液1  mlを加えた。この工程中、チュ
ーブを緩やかに攪拌した。1分後に、更に2 mlのD
MEMを2分間かけて添加した。次の2分間の間に、更
に20m1のDMEMを追加し、室温で10分間250
gで遠心分離して、細胞をベレットにした。
流体を傾斜除去し、40m1の富化選択培地(enri
ched 5election medium)を添加
した。添加した培地は、10%の牛胎児血清を含有する
DMEMであり、2 mMのし一グルタミンと、1%の
ピルビン酸ナトリウムと、1%の非必須アミノ酸類と、
100工U/ll1lのペニシリンと、1  ml当た
り100マイクログラムのストレプトマイシンと、II
IIMのオキサール錯酸と、10%のNCTC109と
、1  ml当たり0.2マイクログラムの牛パンクレ
アチン・インシュリン(bovine pancrea
tic 1nsulin) とを補充したDMEMであ
る。この培地は更に、、Ox 10−’Mのハイポキサ
ンチンと、 4.Ox 10−’Mのアミノプテリンと
、、6 x 10−’Mのチミジン(HAT)とを含有
するものであった。アミノプテリンは酵素HGPRTの
欠如した細胞に対する毒性を示し、従って融合しなかっ
た形質細胞腫細胞全部を殺す。融合した細胞(即ち、ハ
イブリドマ)は、融合相手であるBリンパ球(脾臓細胞
)からHGPRTを取得しているから、HT中でも生き
のびる。
5、Ox 10’個の細胞を含有する0、2mlずつの
容積を実施例1で製造した混合物から数枚の殺菌した平
底マイクロタイター・プレートの各穴に移した。002
6%、空気94%から成る湿った雰囲気中で、37℃で
各プレートに接種した。これに続く11日間の間、1日
おきに、新しい選択培地を添加した。
11日目間、以下に記載する酵素免疫分析法(EIA)
により、微小培養上澄み液について、2,3,7.8−
 T CD Dと反応する抗体類試験を行なった。高純
度のBSA−1−アジパミドイル、3,7.8−1−ジ
クロロジベンゾ−p−ダイオキシン複合体(第1C図参
照)を塗布緩衝液(燐酸塩緩衝剤を含有する塩液(PB
S)、pH7,4)中に1  ml当たり5マイクログ
ラムの濃度になるよう溶解し、96大のポリ塩化ビニル
製マイクロタイター・プレート[バージニア州、チャン
テイリーのダイナチク・ラボラトリ−社(Dynate
ch Laboratories、 Inc、、 Ch
antilly、 VA )コに50マイクロリツトル
ずつ配分した。4℃で1晩培養した後、複合体溶液を取
り出し、各穴をPBS−Tween (0,5ml/l
のTween−20を含有)で5回洗滌した650マイ
クロリツトルの試験試料を各穴に添加し、プレートを4
℃で30分間培養し、次いでPBS−Tweenで5回
洗滌した。PBS−Tween洗滌によって分割される
最後の2工程は以下のようにして行なった。酵素アルカ
リ・ホスホラーゼ[モンタナ州、セント・ルイスのシグ
マ・ケミカル社(SigmaChemical Co、
、 St、Louis、 MO)]と複合した山羊抗マ
ウスIgG/IgMの1:500稀釈物50マイクロリ
ツトルを加えて4℃で30分間培養し、10%ジェタノ
ールアミン中に1  mg/mlの濃度の溶解したp)
(9,8のp−ニトロフェニル・ホスフェート(Sig
ma−104)を50マイクロリツトル添加し、25℃
で30分間培養した。バイオ・チクのマイクロEIA 
(Bio−Tek m1cro−EIA)分光光度計[
バーモント州、ウイノスキーのバイオ・チク・インスツ
ルメンツ社(Bio−Tek Instruments
Inc、、 Winooski、 VT)]を用い、4
05 nl11での吸収を読み取った。
更に、抗体類がBSA−2−アジパミドイル、3,7.
8−1−ジクロロジベンゾ−p−ダイオキシン複合体ば
かりでなく 2,3,7.8− T CDDと反応する
ものであることを確認するために、培養上澄み液を、O
x 10−’Mの2.3,7゜8−TCDDと予め培養
した。この所謂競合阻害酵素免疫分析(complet
itive inhibitionenzyme im
munoassay; CIEIA)の結果、流体相の
2.3,7.8− T CD Dにより抗体の固相結合
複合体への結合が阻害された。384の培養個所のうち
58個所にEIAが位置した(15%F)のに対し、僅
かに6個所だけにCIEIAが位置した(、5%、即ち
、4 x 10−’Mの2゜3.7.8−TCDDによ
り少なくとも50%の阻害が認められた)。陽性培養物
を展開して多数にして、35  cm’容のフラスコに
移した。これらの培養物から得た培地を再試験し、抗体
分泌性を維持しているものを冷凍保存し、液体窒素蒸気
相中で一179℃で貯蔵した。
実施例2に記載の陽性ハイブリドマ培養物の1つを選択
して、制限稀釈(limiting dilution
)により単性生殖(cloning)させた。0〜1個
の細胞を含む100マイクロリツトルずつの部分標本を
、ハイブリドマの「フィーダ4 (feeder)細胞
として働くマウス脚線細胞を予め接種しておいた殺菌し
た平底マイクロタイター・プレートの数百の各穴に移し
た。
14日後に、EIA及びCIEIAを用いて単性生殖さ
せた培養物の2.3,7.8− T CD Dに対する
抗体反応性を再試験し、更に研究を進めるために陽性ク
ローンの1つを選択した。アメリカン・タイプ・カルチ
ュア・コレクションに受付番号ATCCHB  918
3で寄託されている単性生殖又は単性培養ハイブリドマ
の数を増やして、冷凍保存し、このハイブリドマを誕導
したもとの親細胞ラインと同様にして貯蔵した。
実施例2に記載したEIA及びCIEIAによるATC
CHB  9183の試験を行なった。]jAにおいて
、  1  ml当たり5マイクログラムのBSA−1
−アジパミドイル、3,7.8−トリクロロジベンゾ−
p−ダイオキシン複合体をマイクロタイター・プレート
に塗布した。培養上澄み液から得たATCC1(B  
9183抗体類についての滴定曲線を第2図に示す。
抗体類が遊離のTCDDと反応することを確認するため
に、CIEIAを行なった。この分析は、異なる濃度の
2.3.7.8− T CD Dを用いて1時間抗体類
の予備培養を行なったこと以外は、実施例2に記載の純
粋(straight)EIAと同様である。溶液中で
の抗体類と2.3,7.8− T CD Dとの相互反
応により、固体相の複合体との結合が阻止されて、最終
発色反応が減る。濃度を変化させたTCDDのベンゼン
溶液をガラス管に加えた後、窒素吹付けにより乾燥させ
る。培養上澄み液から得たATCCHB  9183の
1:5稀釈物をPBSに添加し、室温で1時間培養し、
混合物を塗布後のマイクロタイター・プレートに添加し
た。第3図の直線状の線は抗体が直接に遊l!1tTc
DDと結合することを示しており、この線は未知試料中
のTCDDの濃度を定量するために上記の抗体が有用で
あることを示すものである。
実施例1に記載の補充物を加えたDMEMを入れた75
cm2容の培養フラスコ中でATCCHB  9183
を静置培養した。6%CO2存在下、37℃で5〜7日
間培養した後、1  ml当たり約10マイクログラム
の抗2.3,7.8− T CD D抗体を含有する培
養流体1〜2リツトルを得た。
多量のモノクロナル抗体類を得るための生体内法は、A
TCCHB9183を腹水腫(ascites tum
or) として生長させる適応化を含む方法である。Q
、5 mlのブリスタン(2゜6.10.14−テトラ
メチルペンタデカン)を腹腔内に注入することにより、
雌性B A L B/Cマウスをプライム化(prim
ed) L/た。ブリスタンは、マウスの腹腔内で生長
培地として作用する漿水の分泌(腹水腫)を誘起する殺
菌刺激剤である。ブリスタン注入後約7〜10日後に、
実施例4で記載した生体内培養物から取得した1、Ox
 10’個の生長活性を持つハイブリドマ細胞を含有す
る部分標本をプライム化されたマウスの腹腔に接種した
。ハイブリドマ細胞を1〜2週間間隔で新たにプライム
化したマウスに次々と継代接種した。3〜4回の継代接
種後に、ATCCHB  cita3ハイブリドマは腹
水腫に良く適応するようになり、マウスの腹腔内の流体
マイクロ7囲気中で迅速に成長するようになり、多量(
たとえば2〜10  mg/ml)の2.3,7.8−
 T CDDと反応するモノクロナル抗体類を分泌する
ようになる。吸引により、各マウスから5〜10m1の
腹水流体を毎日採取した。抗体含有流体相から抗体分泌
腫瘍細胞を分離して、他のプライム化マウスに再注入し
、この工程を繰り返した。
【図面の簡単な説明】
第1a図は、2,3,7.8−テトラクロロジベンゾ−
p−ダイオキシンの構造式を示す図である。 第1b図及び第1C図は、2,3,7.8−トリクロロ
ジベンゾ−p−ダイオキシンと蛋白質との複合体の構造
式を示す図である。 第2図は、ATCCHB  9183抗体類に関する滴
定曲線である。 第3図は、TCDDのモル濃度と溶液の405nmにお
ける光学濃度との関係を示すグラフである。 2.3,7.8−+トラフ o a ”/”A”ゾニP
−V(JTyンI 2−7シ)\9ミドイ化、う、7.?−ト1170す゛
べ′ンゾー?−ダ硝キレンソ

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、塩素化ジベンゾ−p−ダイオキシンと反応するモノ
    クロナル抗体類の製造方法であって、前記の塩素化ジベ
    ンゾ−p−ダイオキシンと巨大分子担体との免疫原複合
    体を生成させ、動物を前記複合体に対して免疫にし、前
    記動物から抗体製造細胞を得、前記細胞を腫瘍細胞と融
    合させて複数のハイブリドマ(混成種)を生成させ、前
    記の複数のハイブリドマから前記の塩素化ジベンゾ−p
    −ダイオキシンと反応する抗体類を製造する少なくとも
    1種のハイブリドマを選択し、前記の選択されたハイブ
    リドマから製造された抗体類を回収することを特徴とす
    る方法。 2、塩素化ジベンゾ−p−ダイオキシンが2,3,7,
    8−テトラクロロジベンゾ−p−ダイオキシンであるこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第1項に記載の方法。 3、免疫にする動物がねずみ類動物であることを特徴と
    する特許請求の範囲第1項又は第2項に記載の方法。 4、腫瘍細胞がマウスの形質細胞腫細胞であることを特
    徴とする特許請求の範囲第1項、第2項又は第3項に記
    載の方法。 5、ハイブリドマがATCC HB 9183、又はA
    TCC HB 9184、又はこれらの突然変異種もし
    くは変種の特性を持つことを特徴とする特許請求の範囲
    第1項、第2項、第3項又は第4項に記載の方法。 6、2,3,7,8−テトラクロロジベンゾ−p−ダイ
    オキシン(2,3,7,8−TCDD)と反応するモノ
    クロナル抗体類の製造方法であって、前記の2,3,7
    ,8−TCDDと蛋白質との免疫原複合体を生成させ、
    マウスを前記複合体に対して免疫にし、前記マウスの脾
    臓から抗体製造細胞を回収し、前記の抗体製造細胞を酵
    素ハイポキサンチン・グアニン・ホスホリボシル・トラ
    ンスフェラーゼの欠如したマウスの形成細胞腫細胞と融
    合させて複数のハイブリドマを形成させ、ハイポキサン
    チンとアミノプテリンとチミジンとから成る培地中で成
    長させることにより前記の複数のハイブリドマから少な
    くとも1種のハイブリドマを選択し、遊離の状態即ち複
    合体を形成していない状態の2,3,7,8−TCDD
    に対する抗体を生成する前記の少なくとも1種のハイブ
    リドマを同定し、同定された前記ハイブリドマを培養し
    て回収可能な量の前記抗体を製造し、培養された前記ハ
    イブリドマによって製造された抗体類を回収することを
    特徴とする方法。 7、2,3,7,8−テトラクロロジベンゾ−p−ダイ
    オキシンに対するモノクロナル抗体類の製造方法であっ
    て、ATCC HB 9183又はATCC HB 9
    184又はこれ らの突然変異種もしくは変種の特性を持つハイブリドマ
    を培地中で培養し、前記培地から前記抗体類を回収する
    ことを特徴とする 方法。 8、塩素化ジベンゾ−p−ダイオキシンと反応するモノ
    クロナル抗体類の生体内製造方法であって、前記抗体類
    を製造するハイブリドマを組織競合性ないし免疫抑制ホ
    ストの腹腔内に入れ、前記ホストの腹水から製造された
    抗体類を回収することを特徴とする方法。 9、塩素化ジベンゾ−p−ダイオキシンが2,3,7,
    8−テトラクロロジベンゾ−p−ダイオキシンであるこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第8項に記載の方法。 10、ホストがねずみ類動物であることを特徴とする特
    許請求の範囲第8項又は第9項に記載の方法。 11、ハイブリドマがATCC HB 9183又はA
    CTT HB 9184又はこれらの突然変異種もしく
    は変種の特性を持つことを特徴とする特許請求の範囲第
    8項、第9項又は第10項に記載の方法。 12、塩素化ジベンゾ−p−ダイオキシンに対するモノ
    クロナル抗体類を生成する連続細胞ラインの製造方法で
    あって、前記の塩素化ジベンゾ−p−ダイオキシンと巨
    大分子担体との免疫原複合体を生成させ、動物を前記複
    合体に対して免疫にし、前記動物から抗体製造細胞を得
    、前記抗体製造細胞と腫瘍細胞とを融合させて複数のハ
    イブリドマを生成さ せ、前記の複数のハイブリドマから前記の塩素化ジベン
    ゾ−p−ダイオキシンと反応する抗体類を製造するハイ
    ブリドマを選択し、選択された前記ハイブリドマを無性
    生殖的にふやして細胞ラインにすることを特徴とする 方法。 13、塩素化ジベンゾ−p−ダイオキシンが2,3,7
    ,8−テトラクロロジベンゾ−p−ダイオキシンである
    ことを特徴とする特許請求の範囲第12項に記載の方法
    。 14、前記抗体が塩素化ジベンゾ−p−ダイオキシンと
    反応することを特徴とするモノクロナル抗体製造ハイブ
    リドマ。 15、塩素化ジベンゾ−p−ダイオキシンが2,3,7
    ,8−テトラクロロジベンゾ−p−ダイオキシンである
    ことを特徴とする特許請求の範囲第14項に記載のハイ
    ブリドマ。 16、前記ハイブリドマが、ATCC HB9183又
    はATCC HB 9184又 はこれらの突然変異種もしくは変種の特性を持つことを
    特徴とする特許請求の範囲第14項又は第15項に記載
    のハイブリドマ。 17、塩素化ジベンゾ−p−ダイオキシンと反応するこ
    とを特徴とするモノクロナル 抗体。 18、塩素化ジベンゾ−p−ダイオキシンが2,3,7
    ,8−テトラクロロジベンゾ−p−ダイオキシンである
    ことを特徴とする特許請求の範囲第17項に記載の抗体
    。 19、前記抗体が、特許請求の範囲第12項又は第13
    項に記載の方法によって製造された細胞ラインから回収
    されたものであることを特徴とするモノクロナル抗体。 20、前記抗体がハイブリドマから回収されたものであ
    ることを特徴とする特許請求の範囲第17項又は第18
    項に記載の抗体。 21、ハイブリドマが、ATCC HB 9183、又
    はATCC HB 9184、又はこれらの突然変異体
    もしくは変種の特性を持つことを特徴とする特許請求の
    範囲第20項に記載の抗体。 22、免疫分析法により試料中の2,3,7,8−テト
    ラクロロジベンゾ−p−ダイオキシン (2,3,7,8−TCDD)の存在又は濃度を測定す
    る方法であって、前記免疫分析法で用いる試薬として、
    前記の2,3,7,8−ダイオキシンと反応するモノク
    ロナル抗体を使用することを特徴とする方法。 23、試料中の2,3,7,8−TCDDの存在又は濃
    度を検出する方法であって、前記試料に前記の2,3,
    7,8−TCDDと反応するモノクロナル抗体を添加し
    、前記のモノクロナル抗体を試薬として使用する免疫分
    析法により前記の2,3,7,8−TCDDの存在又は
    濃度を測定することを特徴とする方法。 24、モノクロナル抗体を使用することを特徴とする2
    ,3,7,8−TCDDに対する特異的抗体との選択的
    免疫学的反応に基づいた混合物からの2,3,7,8−
    TCDDの単離又は除去を行なう免疫学的手法。 25、2,3,7,8−TCDDを含有する物質を前記
    の2,3,7,8−TCDDと反応する固定モノクロナ
    ル抗体類と接触させることにより、前記抗体と前記の2
    ,3,7,8−TCDDとの固定複合体を形成させて前
    記物質から固定モノクロナル固体類を分離し、前記の固
    定抗体類から前記の2,3,7,8−TCDDを分離し
    て2,3,7,8−TCDDを高純度の状態で回収する
    ことを特徴とする2,3,7,8−TCDDの高純度化
    方法。 26、2,3,7,8−TCDDの生化学的、免疫学的
    、機能的又はその他の研究分析法であって、2,3,7
    ,8−TCDDと反応するモノクロナル抗体を前記分析
    に有効な量使用することを特徴とする分析法。 27、試料中の2,3,7,8−TCDDの存在又は濃
    度の測定組成物であって、有効量の2,3,7,8−T
    CDDと反応するモノクロナル抗体が許容できる担体に
    担持された組成物から成ることを特徴とする測定組成物
    。 28、2,3,7,8−TCDDを含有する混合物から
    2,3,7,8−TCDDを単離又は除去するための組
    成物であって、2,3,7,8−TCDDと反応するモ
    ノクロナル抗体の有効量を含有し、前記モノクロナル抗
    体が許容できる母材に固定されているか又は許容できる
    担体との混合物であることを特徴とする組成物。 29、2,3,7,8−TCDDの高純度化に用いる組
    成物であって、2,3,7,8−TCDDと反応するモ
    ノクロナル抗体が許容できる支持体又は担体上に固定さ
    れて成ることを特徴とする組成物。 30、2,3,7,8−TCDDの生化学的、免疫学的
    、機能的、又はその他の研究分析法で用いる組成物であ
    って、有効量の2,3,7,8−TCDDと反応するモ
    ノクロナル抗体が許容できる担体に担持されていること
    を特徴とする組成物。
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