JPS6370737A

JPS6370737A - ド−ム構造によるアイスシエル

Info

Publication number: JPS6370737A
Application number: JP21518886A
Authority: JP
Inventors: 藤田　源一
Original assignee: Fujita Giken Kk
Current assignee: Fujita Giken Kk
Priority date: 1986-09-12
Filing date: 1986-09-12
Publication date: 1988-03-30
Also published as: JPH0516506B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）この発明は野菜、果物、鮮魚、花等の貯蔵、保存庫とし
て、あるいはスポーツ施設として好適なドーム構造によ
るアイスシェルに関する。

（従来の技術）北海道や東北地方等の寒冷地において冬季間、野菜、果
物、鮮魚等を長期間貯蔵、保存するには少量の野菜であ
れば土中に埋めることも可能であるが、通常は一定温度
を保つことのできる倉庫が使用される。

肱な、新聞報道によれば、旭川型園芸センターは冬季間
の野菜保存のため通常の木造やコンクリート製ではなく
ドーム状に氷で形成した貯蔵庫、いわゆるアイスシェル
による野菜の貯蔵を試みている。このアイスシェルは合
成繊維補強膜を半球に膨らませその表面に霧状の水と雪
を吹き付けて固めた後、膜を取り去って完成させたもの
である。

（発明が解決しようとする問題点）しかしながら、従来行なわれている野菜等の貯蔵方法に
は次のような問題があった。

即ち、土中に埋める方法では大量に貯蔵することはでき
ず、また、取り出しが不便であった。

また、建物内で貯蔵する場合は温度管理が困難であるば
かりでなく費用が嵩む等の問題があった。

さらに、実験的に行なわれたアイスシェルによる貯蔵は
鮮度を良好な状態に保つことができるものの、このアイ
スシェルは合成繊維補強膜を半球に膨らませて、その表
面に氷層を形成して膜を取り去ってしまうものであるか
ら大型のアイスシェルは形成できない。また、ドームは
氷のみで形成されているので温度が上昇し氷が溶けてく
ると水滴が落ちたり、全体が崩壊する危険がある。

この発明はかかる現況に鑑みてなされたもので、簡単な
構造て大型の多目的なアイスシェルを形成でき、しかも
氷層の崩壊の危険のないドーム構造のアイスシェルを提
供するにある。

（問題点を解決するための手段）三次曲面構造体であるジオデシックドーム骨格構造物の
表面を耐寒性シートで被覆し、さらに、前記耐寒性シー
ト上に氷層を形成する構成とした。

（実施例）以下、この発明を図示する実施例に基づき詳細に説明す
る。

ドーム状構造物は支柱を用いることなく大空間を得るこ
とができることがら、体育館、パビリオン、ホール等の
大型構造物がら一般住宅まで広く利用されている。この
発明はドーム状構造物の有利性を応用したものであって
、アイスシェル１は三次曲面構造体であるジオデシック
ドーム骨格構造物２の表面を耐寒性シート３で＝４− 被覆し、さらに前記耐寒性シート３上に氷層４を形成す
る構造とした。

まず、ジオデシックドーム骨格構造物２は球面三角法に
基づき、三角形単位フレーム６を順次三次元形状に組み
合わせて形成される。三角形単位フレーノ＼６は第２図
及び第３図に示すように、枠体６ａ、６ｂ、６ｃの端部
を固着して形成されている。枠体６ａ、６ｂ、６ｃはそ
れぞれ底面に対して垂直に結合させてもよいが角度αだ
け内側に傾斜しているのが望ましい。この傾斜角度αは
単位フレーム６を連続して三次元形状に突き会わせたと
き互いに密着するように予め計算されている。さらに、
枠体６ａ、６ｂ、６ｃにはボルト挿入用孔６ｄが穿設さ
れており、このボルト挿入用孔６ｄにＵクリップボルト
７等を挿入して隣接する単位フレーム６を固定する。

ボルト挿入用孔６ｄの数は単位フレーム６の材質、大き
さにより決定すればよい。また、ボルト挿入用孔６ｄを
設けることなく、他の方法によって単位フレーム６を固
定してもよい。

ジオデシックドーム骨格構造物２は上記実施例のように
三角形単位フレーム６を組み合わせるのが簡単で、しか
も安い費用で建造することができるが、公知の方法によ
り、例えば、特開昭６０−１２６４４６号公報記載のよ
うなフレーム構造体としてもよい。

この耐寒性シート３の材質、構造等はアイスシェルの大
きさ、構築する外気温度等により決定すればよい。耐寒
性シート３は透明体であれば内部に光を入れることがで
き、また強度上からは補強繊維を網の目状に入れた合成
樹脂シートであることが望ましい。この耐寒性シート３
の内面には三角形単位フレーム６に固定する固定用紐３
ａが固着されている。固定用紐３ａはジオデシック骨格
構造物２を被覆したとき三角形単位フレーム６′の両側
に位置するように配設されている。三角形単位フレーム
６の両側に配設された固定用紐３ａは結んで固定すれば
よく、三角形単位フレーム６に固定できるものであれば
、例えばバンド等地の手段に代えることができる。

外層となる氷層４は氷のブロックを積み重ねてもよいが
、外気温度が低い寒冷地では霧状の水と雪を同時に吹き
付けることにより容易に形成することができる。水層４
を形成するときは耐寒性シート３上に漁網のようなある
程度水分・を含むことのできる網を被覆し、霧状の水と
雪を吹き付けるのが望ましい。網に水分や雪が付着し、
氷層の形成が容易になるからである。耐寒性シート３の
材質、表面形状、あるいは外気温度等により網の被覆は
省略しても氷層の形成は可能である。

氷層４の厚さはアイスシェルの大きさ、外気温度、耐用
器官等を考慮して決定ずればよい。

この発明は内部構造をジオデシックドーム骨格構造物２
とし、耐寒性シート３を介して氷層４を形成する構成と
したから、大空間を有する安全なアイスシェルを形成す
ることができる。

従って、野菜、果物、鮮魚、花等の貯蔵用としてばかり
でなく、アイスホッケー、アイススケ−１・等のスポー
ツ施設として、さらには公園、−ブー遊園地等の施設として広く利用することができる。

（発明の効果）以上の説明から明らかなように、この発明は次のような
効果を奏することができる。

■　外層を氷層としたから保温性に優れており、内部は
外気温度に左右されずに常に摂氏マイナス１〜２度の氷
温に保つことができ、貯蔵品の鮮度は極めて良好な状態
で保つことができる。

■　内面構造をジオデシックドーム骨格構造とし、耐寒
性シートを介して氷層を形成したから、氷が溶けても内
部に水滴が落ちたり、氷の崩壊して落下する危険はない
。

■　大空間を得ることができるのでアイススケートやア
イスホッケー等のスポーツ施設として利用できるばかり
でなく、樹木を雪害から保護したり、遊園地等に設置し
て内部に遊戯施設を設ければ気象条件に関係なく冬季間
でも利用することができる等応用範囲は極めて広い。

■　夏季には氷層は溶けてしまうからシートを取り外し
、ジオデシック骨格構造のみで使用してもよいが、鳥類
の植物を這わせれば日陰を作る遊園地施設等として利用
することができる。

【図面の簡単な説明】

図面はこの発明の実施例を示し、第１図は一部を除去し
た側面図、第２図は三角形単位フレームの斜視図、第３
図は同じく断面図、第４図はアイスシェル構造の部分拡
大断面図、第５図は三角形単位フレームの組立と耐寒性
シートの固定方法を示す部分斜視図である。１はドーム構造によるアイスシェル、２はジオデシックドーム骨格構造物、３は耐寒性シート、　４は氷層、　６は三角形単位フレ
ーム、　６ａ、６ｂ、６ｃは枠体、　６ｄはボルト挿入
用孔、

Claims

【特許請求の範囲】

（１）三次曲面構造体であるジオデシックドーム骨格構
造物と、この構造物の表面を被覆する耐寒性シートと、
さらに前記耐寒性シート上に形成した氷層とからなるド
ーム構造によるアイスシェル。
（２）前記ジオデシックドーム骨格構造物を三角形単位
フレームを順次組み合わせて形成した特許請求の範囲第
１項に記載のドーム構造によるアイスシェル。
（３）前記三角形単位フレームが金属製である特許請求
の範囲第２項に記載のドーム構造によるアイスシェル。
（４）前記三角形単位フレームが木製である特許請求の
範囲第２項に記載のドーム構造によるアイスシェル。
（５）前記耐寒性シートが補強繊維入り合成樹脂シート
である特許請求の範囲第１項に記載のドーム構造による
アイスシェル。
（６）前記耐寒性シートと氷層との間に網を介在させて
なる、特許請求の範囲第１項ないし第５項に記載のドー
ム構造によるアイスシェル。