JPS6366298B2 - - Google Patents

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JPS6366298B2
JPS6366298B2 JP56076153A JP7615381A JPS6366298B2 JP S6366298 B2 JPS6366298 B2 JP S6366298B2 JP 56076153 A JP56076153 A JP 56076153A JP 7615381 A JP7615381 A JP 7615381A JP S6366298 B2 JPS6366298 B2 JP S6366298B2
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JP
Japan
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formula
group
hydroxyethyl
oil
solution
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Application number
JP56076153A
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English (en)
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JPS57192323A (en
Inventor
Yoshuki Tawara
Yasuhiro Komatsu
Hiroyasu Koyama
Reiko Kubota
Teruto Yamaguchi
Toshihiro Takahashi
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Nisshin Seifun Group Inc
Original Assignee
Nisshin Seifun Group Inc
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Publication date
Application filed by Nisshin Seifun Group Inc filed Critical Nisshin Seifun Group Inc
Priority to JP56076153A priority Critical patent/JPS57192323A/ja
Publication of JPS57192323A publication Critical patent/JPS57192323A/ja
Publication of JPS6366298B2 publication Critical patent/JPS6366298B2/ja
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  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Indole Compounds (AREA)
  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は新規なイソプレニルエーテル誘導体お
よびその酸付加塩に関する。これらの化合物は脊
椎動物のウイルス感染を抑制するのに有用であ
る。 従来、脊椎動物を宿主とするウイルスによつて
惹起される疾病を予防または緩解する効果を有す
るものと判定された物質、あるいは有意に抗体活
性を増大させ、且つ症状を抑えることができるも
のと認められた物質が知られている。報告されて
いる抗ウイルス性物質はインターフエロン、イン
ターフエロンを誘起せしめる物質、すなわち誘起
剤(インターフエロンインデユサー)、そしてア
マンタジン塩酸塩またはメチサゾンのようにウイ
ルス増殖に対して直接作用する合成物質である。
インターフエロンは脊椎動物細胞がウイルスの感
染を受けた場合に細胞自体がつくり出す抗ウイル
ス性糖蛋白であつて、広範囲のウイルスに対して
有効である。ウイルス感染以外の方法で脊椎動物
にインターフエロンを誘起させるインデユーサー
としては、ある種のバクテリアフアージの二重鎖
リボ核酸のような天然高分子物質、あるいはポリ
イノシン酸−ポリシチジル酸で代表される二重鎖
リボ核酸のような合成高分子物質、さらにチロロ
ンのような低分子インデユーサーが知られてい
る。 しかしながら、インターフエロンはその精製に
おいて問題があり、実際上経済的な生産方法はい
まだに開発されていない。また従来のインターフ
エロンインデユーサーは主としてその毒性のため
に実用化されていない。今日市販されているウイ
ルス増殖に対して直接作用する合成抗ウイルス剤
は、それによつて治療できるウイルス感染症の範
囲がどちらかといえば狭いので新しい合成抗ウイ
ルス剤の出現が常に望まれている。このようなこ
とから本発明者らは高力価のインターフエロンを
産生し、しかも動物レベルで抗ウイルス作用を有
する化合物を見い出すべく種々研究を重ねた結
果、インターフエロン誘起能を示し、かつ動物試
験において優れた抗ウイルス作用および抗腫瘍作
用を有し、従つて医薬として期待される後記一般
式で表わされる新規なイソプレニルエーテル誘
導体およびその酸付加塩を得ることに成功した。 本発明に係る新規なイソプレニルエーテル誘導
体は一般式 〔式中、nは9または10であり、Xは式(−O−
CH2CH2)−n(mは2または3である)または
【式】の基であり、そしてYは ヒドロキシ(OH)基または式−NR2(Rは水素
かヒドロキシエチルであり、あるいは2個のRは
隣接N原子と共にN′−ヒドロキシエチル置換さ
れたピペラジン環あるいはフタルイミド環を構成
しうる)の基を意味する〕で表わされる。 一般式()で表わされるイソプレニルアミン
誘導体およびその酸付加塩を製造するには、例え
ば式 (式中nは前記と同じ意味を表わす)で表わされ
るイソプレニルアルコール(例えばデカプレノー
ルまたはソラネソール)を既知の方法によりハロ
ゲン化物(例えば臭化デカプレニルまたは臭化ソ
ラネシル)またはアリールスルホン酸エステル
(例えばソラネシルトシレートまたはデカプレニ
ルトシレート)に変換し、次いで一般式 M−X−Y () (式中XおよびYは前記と同じ意味を表わしそし
てMはアルカリ金属原子を示す)で表わされる化
合物を反応させることによつて製造される。この
反応は通常非プロトン性極性溶媒中で行なわれ
る。好ましい溶媒としてはテトラヒドロフランま
たはN,N−ジメチルホルムアミドが挙げられ
る。反応温度は室温から100℃の範囲が適当であ
る。反応の終了後、抽出、濃縮、カラムクロマト
グラフイー、結晶化等の通常の単離精製手段を用
いて所望のエーテル誘導体を製造することができ
る。 また別の製造法としては前記一般式()で表
わされるイソプレニルアミン誘導体においてXが
ヒドロキシ懸垂基を有するアルキレン基の場合に
は、一般式 (式中Mはアルカリ金属原子を示す)で表わされ
る化合物を前記と同様に反応させて式 (式中nは前記と同じ意味を表わす)で表わされ
る化合物を得、次いで式 HNR2 () (式中Rは前記と同じ意味を示す)で表わされる
アミノ化合物を反応させることによつて製造され
る。この反応は一般式()で表わされるアミノ
化合物を大過剰で用いてアルコール系溶媒(例え
ばメタノールまたはエタノール)中かまたは無溶
媒で行なわれる。反応温度は室温から100℃まで
の範囲が適当である。反応の終了後、抽出、濃
縮、カラムクロマトグラフイー、結晶化等の通常
の単離精製手段を用いて所望のエーテル誘導体を
製造することができる。 得られたイソプレニルエーテル誘導体は必要に
応じて適当な溶媒(例えばアセトンまたは酢酸エ
チル)中で所望の酸を混合し、濃縮、結晶化等の
手段により各塩を回収することができる。医薬と
して適当な酸付加塩としては例えば塩酸、酢酸、
くえん酸、フマール酸、乳酸等の塩類があげられ
る。 次に本発明のイソプレニルエーテル誘導体の製
造例を示す。 製造例 1 ジエチレングリコールモノデカプレニルエーテ
ル ジエチレングリコール40mlをテトラヒドロフラ
ン/N,N−ジメチルホルムアミド(1:1)の
混合物400mlに溶解する。次いでこれに室温で撹
拌しながら50%水素化ナトリウム12gを加えさら
に30分間室温で撹拌後臭化デカプレニル60gを加
えそしてさらに室温で3.0時間撹拌する。反応液
を水1にあけイソプロピルエーテル400mlを加
えて抽出する。抽出液を水および飽和食塩水で洗
い無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮する。
濃縮物68.8gをシリカゲル700gを用いたカラム
クロマトグラフイーで精製する。ヘキサン−酢酸
エチルの混液で溶出した主溶出区分から式 で表わされるジエチレングリコールモノデカプレ
ニルエーテル24.1gを得る。次にこのものの物性
値を示せば下記のとおりである。 融点29.0〜29.6℃ NMR(CDCl3中δ値) 4.9〜5.3(10H、br) 4.03(2H、d、J=7Hz) 3.63(8H、br−s) 2.0(36H、br−s) 1.60(33H、s) 元素分析値(C54H90O3として) 計算値 実測値 C(%) 80.90 81.01 H(%) 11.40 11.34 製造例 2 トリエチレングリコールモノデカプレニルエー
テル 製造例1と同様にして臭化デカプレニルおよび
トリエチレングリコールとを反応させて式 で表わされるトリエチレングリコールモノデカプ
レニルエーテルを調製する。次にこのものの物性
値を示せば下記のとおりである。 融点28.5〜30.2℃ NMR(CDCl3中δ値) 4.9〜5.3(10H、br) 4.02(2H、d、J=7Hz) 3.65(12H、br−s) 2.0(36H、br−s) 1.60(33H、s) 元素分析値(C56H94O4として) 計算値 実測値 C(%) 82.38 82.52 H(%) 11.52 11.49 製造例 3 N−〔2−(2−デカプレニルオキシエトキシ)
エチル〕フタルイミド ジエチレングリコールモノデカプレニルエーテ
ル35g、トリフエニルホスフイン23.1gおよび四
塩化炭素100mlを室温で18時間撹拌する。不溶物
を別後、減圧下に濃縮して油状物38gを得る。 この油状物25.5gおよびフタルイミドカリウム
11.7gをN,N−ジメチルホルムアミド200mlに
溶解し、室温で5時間撹拌する。反応終了後反応
物を水1にあけイソプロピルエーテルで抽出す
る。抽出液を水および飽和食塩水で洗つた後無水
硫酸ナトリウムで乾燥し減圧下に濃縮する。濃縮
物26.5gをシリカゲル300gを用いたカラムクロ
マトグラフイーで精製する。ヘキサン−酢酸エチ
ルの混液で溶出した主溶出区分から式 で表わされるN−〔2−(2−デカプレニルオキシ
エトキシ)エチル〕フタルイミド19.6gを得た。
次にこのものの物性値を示せば下記のとおりであ
る。 融点29.6〜30.0℃ NMR(CDCl3中δ値) 4.9〜5.3(10H、br) 3.3〜4.0(10H、m) 2.0(36H、br−s) 1.60(33H、s) 7.6(4H、m) 元素分析値(C62H93NO4として) 計算値 実測値 C(%) 81.26 81.09 H(%) 10.23 10.31 N(%) 1.53 1.49 製造例 4 2−(2−デカプレニルオキシエトキシ)エチ
ルアミン N−〔2−(2−デカプレニルオキシエトキシ)
エチル〕フタルイミド10.0gのエタノール溶液
200mlに80%ヒドラジン水溶液5mlを加え3.0時間
加熱還流する。反応終了後反応液を水にあけイソ
プロピルエーテルで抽出する。抽出液を10%水酸
化ナトリウム水溶液で2〜3回洗浄し、中性にな
るまで水洗後さらに飽和食塩水で洗い、無水硫酸
ナトリウムで乾燥しそして減圧下に濃縮する。得
られた油状物をアセトン50mlに溶解し一夜冷蔵庫
に放置する。析出した結晶を過および乾燥し式 で表わされる2−(2−デカプレニルオキシエト
キシ)エチルアミン2.3gを得る。次にこのもの
の物性値を示せば下記のとおりである。 融点32.0〜32.6℃ NMR(CDCl3中δ値) 4.9〜5.3(10H、br) 4.00(2H、d、J=7Hz) 3.3〜3.7(6H、m) 2.9(2H、m) 2.0(36H、br−s) 1.60(33H、s) 元素分析値(C54H91NO2・1/2H2Oとして) 計算値 実測値 C(%) 81.55 81.68 H(%) 11.65 11.82 N(%) 1.76 1.67 製造例 5 N−(3−デカプレニルオキシ−2−ヒドロキ
シプロピル)ジエタノールアミン グリシドール25gを加えたテトラヒドロフラン
溶液300mlに50%水素化ナトリウム4.5gを加え、
室温で1.0時間撹拌する。これに臭化デカプレニ
ル45gを室温において30分間で滴下する。更に
1.0時間室温で撹拌後、さらに3時間加熱還流す
る。反応液を水1にあけイソプロピルエーテル
で抽出する。抽出液を水および飽和食塩水で洗
い、無水硫酸ナトリウムで乾燥しそして減圧下に
濃縮する。濃縮物43.4gをシリカゲル450gを用
いたカラムクロマトグラフイーで精製する。ヘキ
サン−ベンゼンの混液で溶出した主溶出区分から
1−デカプレニルオキシ−2,3−エポキシプロ
パン24.0gを得る。次にこのものの物性値を示せ
ば下記のとおりである。 融点35.7〜37.6℃ NMR(CDCl3中δ値) 5.67〜4.95(10H、br) 4.05(2H、d) 3.85〜2.50(5H、m) 2.05(36H、br−s) 1.60(33H、s) 元素分析値(C53H86O2として) 計算値 実測値 C(%) 84.29 84.40 H(%) 11.48 11.67 前記のようにして得られた1−デカプレニルオ
キシ−2,3−エポキシプロパン12.9g、ジエタ
ノールアミン8.8gおよびエタノール100mlを3.0
時間加熱還流する。反応液を冷却後水500mlにあ
け、イソプロピルエーテルで抽出する。抽出液を
水および飽和食塩水で洗い、無水硫酸ナトリウム
で乾燥しそして減圧濃縮する。濃縮物13.6gをシ
リカゲル150gを用いたカラムクロマトグラフイ
ーで精製する。クロロホルム−メタノールの混液
で溶出した主溶出区分から油状物8.0gを得る。
この油状物をアセトン50mlに溶解し、一夜冷蔵庫
中に放置する。析出した結晶を過および乾燥し
て式 で表わされるN−(3−デカプレニルオキシ−2
−ヒドロキシプロピル)ジエタノールアミン5.6
gを得る。次にこのものの物性値を示せば下記の
とおりである。 融点41.0〜42.3℃ NMR(CDCl3中δ値) 5.50〜4.96(10H、br) 4.87(2H、s) 4.02(2H、d) 3.83〜3.27(7H、br) 2.93〜2.43(6H、br) 1.98(36H、br−s) 1.60(33H、s) 元素分析値(C57H97NO4として) 計算値 実測値 C(%) 79.57 79.04 H(%) 11.36 11.33 N(%) 1.63 1.59 製造例 6 N−(3−ソラネシルオキシ−2−ヒドロキシ
プロピル)ジエタノールアミン塩酸塩 グリシドール25gを加えたテトラヒドロフラン
300mlの溶液に50%水素化ナトリウム4.5gを加
え、室温下に1時間撹拌する。次に臭化ソラネシ
ル45gを室温下に30分間で滴下する。混合物を1
時間室温で撹拌した後さらに3時間加熱還流す
る。反応液を水1にあけイソプロピルエーテル
で抽出する。抽出液を水および食塩水で洗い、無
水硫酸ナトリウムで乾燥しそして減圧下に濃縮す
る。濃縮物40.1gをシリカゲル400gを用いたク
ロマトカラム上でヘキサン−ベンゼンの混液を用
いてクロマトグラフ処理して主溶出区分から1−
ソラネシルオキシ−2,3−エポキシプロパン
21.1gを得る。 前記のようにして得られた1−ソラネシルオキ
シ−2,3−エポキシプロパン8.0gとジエタノ
ールアミン10mlとを用いて製造例5と同様に処理
して式 で表わされるN−(3−ソラネシルオキシ−2−
ヒドロキシプロピル)ジエタノールアミン塩酸塩
5.3gを得る。次にこのものの物性値を示せば下
記のとおりである。 融点 カラメル状、129.8℃で分解 NMR(CDCl3中δ値)(遊離塩基) 5.44〜4.98(9H、br) 4.51(3H、br−s) 3.98(2H、d) 3.74〜3.23(7H、br) 2.93〜2.43(6H、br) 1.98(32H、br−s) 1.60(30H、s) 元素分析値(C52H89NO4・HCl・3/2H2Oとして) 計算値 実測値 C(%) 72.98 72.98 H(%) 10.95 10.76 N(%) 1.64 1.58 製造例 7 4−(3−ソラネシルオキシ−2−ヒドロキシ
プロピル)−1−ピペラジンエタノール2塩酸
塩 1−ソラネシルオキシ−2,3−エポキシプロ
パン8.0gと、1−ピペラジンエタノール10mlを
用いて以下実施例5と同様に処理して式 で表わされる4−(3−ソラネシルオキシ−2−
ヒドロキシプロピル)−1−ピペラジンエタノー
ル2塩酸塩4.8gを得る。次にこのものの物性値
を示せば下記のとおりである。 融点 カラメル状、169.2℃で分解 NMR(CDCl3中δ値)(遊離塩基) 5.42〜4.82(9H、br) 3.95(2H、d) 3.55〜3.17(5H、m) 3.00(2H、s) 3.75〜3.25(12H、br) 1.98(32H、br−s) 1.60(30H、s) 元素分析値(C54H90N2O3・2HCl・3/2H2Oとし
て) 計算値 実測値 C(%) 70.70 70.98 H(%) 10.66 10.48 N(%) 3.08 2.93 次に本発明のイソプレニルエーテル誘導体の生
理学的効果をさらに詳細に説明する。なお以下の
試験結果における化学構造式中Dはデカプレニル
基を示しそしてSはソラネシル基を示す。 (1) ワクシニアウイルス感染マウスに対する効果 15g前後のICR雌性マウス1群10匹にワクシ
ニアウイルスの希釈液を0.1ml尾の基部より2
cmのところに静脈注射し、接種後8日目に尾の
表面に出現した病変を1%フルオレセイン−
0.5%メチレンブルー溶液で染色して数えた。
供試化合物は界面活性剤を用いて懸濁液としウ
イルス接種24時間前に腹腔内投与し、界面活性
剤のみの投与群に対する病変の阻止率により抗
ウイルス作用を評価した。各供試化合物の阻止
率を以下に示す。 (2) インフルエンザウイルス感染マウスに対する
効果 インフルエンザウイルス(PR−8)を25g
前後のICR雌性マウス1群10匹に経鼻噴霧感染
させる。供試化合物は界面活性剤を用いて懸濁
液としウイルス感染24時間および感染後2日目
より1日おきに5回腹腔内投与した。ウイルス
感染後21日以上生存を続けたマウスを生存とみ
なし、次式によつて生存率を求めた。 (化合物投与群の生存数/10−界面活性剤のみ投
与群の生存数/10)×100=生存率(%) 供試化合物の生存率を以下に示す。 (3) 抗腫瘍作用 腫瘍細胞KN7−8をマウス当り5×105個で
体重20g前後のBalb/C雄性マウス1群6匹
のそれぞれに腹腔内投与した。供試化合物は界
面活性剤を用いて懸濁液とし、腫瘍細胞移植24
時間前および移植後2日目および5日目の計3
回腹腔内投与し、移植後30日目における生存数
で抗腫瘍作用を判定した。各供試化合物の生存
数を以下に示す。 (4) 毒性 20〜25℃のddY雄性マウスを使用して静脈内
投与による50%致死量を求めたその結果を以下
に示す。 (5) ヒトインターフエロン誘発作用(in vitro) ヒト由来正常二倍体細胞(線維芽様細胞)に
供試化合物25n mol濃度の懸濁液(エタノール
溶液としPBS(−)で希釈)を作用させ、
Edward A.Havell等の方法に準拠して誘発さ
せた。H.Ishitsuka等のラジオアイソトープマ
イクロアツセー法を用い、 3H−ウリジン取込
阻害率で誘発されたインターフエロンを測定し
た、各供試化合物の 3H−ウリジン取込阻害率
を以下に示す。 (6) 抗ワクシニアウイルス作用(in vitro) アフリカミドリザル腎臓由来Vero細胞に供
試化合物の懸濁液(エタノール溶液としこれを
Hanks培養液にて懸濁)およびウイル希釈液
を作用させ、ウイルスプラーク形成阻害率によ
つて求めた。供試化合物の阻害率を以下に示
す。 以上の試験結果から明らかなように本発明の活
性成分は生体内でのインターフエロン誘起能を有
するのみならず、毒性が低く且つ優れた抗ウイル
ス作用を有する。また、当該活性成分はインター
フエロン活性と個々の抗ウイルス作用とはかなら
ずしも相関しないことから、当該活性成分の動物
レベルでの抗ウイルス作用は必らずしもインター
フエロンのみならず、それ以外の宿主介在性の防
禦メカニズムが関与している可能性も考えられ
る。ウイルスに起因する疾病としては、例えばヒ
トでは単純胞疹などのヘルペス感染症、インフル
エンザ、はしかなどの多数の症状が知られてい
る。したがつて、本発明の活性成分をウイルス感
染予防および治療に対して使用する場合は、経
口、経気道、ならびに皮下、筋肉および静脈注射
等の方法で投与される。投与量は患者の年令、症
状および投与経路などの条件に応じて0.5〜20
mg/Kgの範囲、好ましくは3〜5mg/Kgの範囲で
1日数回(2〜4回)使用される。 本発明の活性成分は任意の慣用方法で投与用組
成物例えば錠剤、カプセル剤、顆粒剤、粉末剤、
経口用液剤、眼科用液剤、坐剤、軟膏剤、注射剤
等に調製することができる。 本発明の活性成分を経口投与する場合には錠
剤、カプセル剤、顆粒剤または粉末剤とすればよ
い。これら経口投与用固形剤は通常用いられる賦
形剤、例えば無水けい酸、メタけい酸アルミン酸
マグネシウム、合成けい酸アルミニウム、乳糖、
砂糖、とうもろこし澱粉、微結晶セルロース、ヒ
ドロキシプロピル−スターチまたはグリシン、結
合剤例えばアラビヤゴム、ゼラチン、トラガン
ト、ヒドロキシプロピルセルロースまたはポリビ
ニルピロリドン、潤滑剤例えばステアリン酸マグ
ネシウム、タルクまたはシリカ、崩壊剤例えば馬
鈴薯澱粉、カルボキシメチルセルロースカルシウ
ム、あるいは湿潤剤例えばポリエチレングリコー
ル、ソルビタンモノオレート、ポリオキシエチレ
ン硬化ヒマシ油、ラウリル硫酸ナトリウム等を含
有してもよい。また特に、ソフトカプセル剤とす
るには、ポリエチレングリコールあるいは通常用
いられる油脂性基剤であるゴマ油、落花生油、胚
芽油、ミグリオール等の分別ココナツツ油等に
溶解または懸濁させて製造することができる。錠
剤、および顆粒剤は常法に従つてコーテイングし
てもよい。 経口用液体製剤は水性または油性乳濁剤溶液、
シロツプ剤等にすればよく、あるいは使用する前
に適当なビヒクルで再溶解し得る乾燥生成物にし
てもよい。このような液体製剤は普通に用いられ
る添加剤例えば乳化補助剤であるソルビツトシロ
ツプ、メチルセルロース、ゼラチン、ヒドロキシ
エチルセルロースなど、また乳化剤例えばレシチ
ン、ソルビタンモノオレート、ポリオキシエチレ
ン硬化ヒマシ油、非水性ビヒクル例えば分別ココ
ナツツ油、アーモンド油、落花生油、防腐剤例え
ばp−ヒドロキシ安息香酸メチル、p−ヒドロキ
シ安息香酸プロピルまたはソルビン酸を添加して
もよい。さらにまたこれらの経口投与用製剤には
必要に応じて保存剤、安定化剤などを含有せしめ
てもよい。 また本発明の活性成分を非経口的な坐薬の形態
で投与する場合はカカオ脂、ウイテプゾール等
の親油性基剤、ポリエチレングリコール等の親水
性基剤等を用いて通常の方法により製造するか、
またはポリエチレングリコール、ゴマ油、落花生
油、胚芽油、分別ココナツツ油等の混合液をゼラ
チンシートに包んだ直腸カプセルとして用いるこ
とができる。直腸カプセルは必要に応じてワツク
ス状物質でコーテイングしてもよい。 次にこの化合物を注射剤に用いる場合には油溶
液、乳化剤、水溶液のような形態にすればよく、
これらの溶剤は通常用いられる乳化剤、安定化剤
などを含有させてもよい。 これら組成物は投与方法により当該化合物を1
%以上、好ましくは5%〜50%を含有させること
ができる。 次に本発明の製剤例を示す。 製剤例 1 経口用硬カプセル剤 トリエチレングリコールモノデカプレニルエー
テル25gおよびポリオキシエチレンヒマシ油7.5
gをアセトンに溶解し、水に無水けい酸25gを混
合する。アセトンを蒸発した後さらにカルボキシ
メチルセルロースカルシウム5g、とうもろこし
澱粉5g、ヒドロキシプロピルセルロース7.5g
および微結晶セルロース20gを混合し、30mlの水
を加えて練合しそして粒状化する。これをNo.24メ
ツシユ(B.S.)のスクリーンを付した造粒機(エ
ツクペレツター・不二パウダル社製)にて造粒し
た。顆粒は水分5%以下に乾燥しそしてNo.16メツ
シユ(B.S.)のふるいでふるつた。次にこの粒子
をカプセル充てん機で1カプセル当り190mgに充
填した。 製剤例 2 経口用軟カプセル剤 ジエチレングリコールモノデカプレニルエーテ
ル50gおよびポリエチレングリコール(マクロゴ
ール−400)130gを混合して均一な溶液とする。
別にゼラチン93g、グリセリン19g、D−ソルビ
トール10g、パラオキシ安息香酸エチル0.4g、
パラオキシ安息香酸プロピル0.2gおよび酸化チ
タン0.4gの組成からなるゼラチン溶液を調製し
これをカプセル皮膜剤として手動式平板打抜法に
より内容物180mgを含有するソフトカプセルを製
造した。 製造例 3 注射剤 4−(3−ソラネシルオキシ−2−ヒドロキシ
プロピル)−1−ピペラジンエタノール2塩酸塩
5g、落花生油適量およびベンジルアルコール1
gを混合し、さらに落花生油を使用して全量を
100c.c.とする。本溶液を無菌操作によりアンプル
に1c.c.分注し溶閉する。 製剤例 4 注射剤 N−(3−ソラネシルオキシ−2−ヒドロキシ
プロピル)ジエタノールアミン塩酸塩1.0g、ニ
ツコールHCO60〔Nikkol HCO60(商品名)〕(水
素添加ヒマシ油ポリオキシエチレン−60モル−エ
ーテル)5.0g、プロピレングリコール20g、グ
リセロール10g、エチルアルコール5.0gを混合
し、これに蒸留水100mlを加えて撹拌する。本溶
液を無菌操作によりアンプル1.4mlに分注して融
閉する。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式 〔式中、nは9または10であり、Xは式(−O−
    CH2CH2)−n(mは2または3である)または
    【式】の基であり、そしてYは ヒドロキシ基または式−NR2(Rは水素かヒドロ
    キシエチルであり、または2個のRは隣接N原子
    と共にN′−ヒドロキシエチル置換されたピペラ
    ジン環もしくはフタルイミド環を構成しうる)の
    基を意味する〕 で表わされるイソプレニルエーテル誘導体および
    その酸付加塩。 2 活性成分として一般式 〔式中、nは9または10であり、Xは式(−O−
    CH2CH2)−n(mは2または3である)または
    【式】の基であり、そしてYは ヒドロキシ基または式−NR2(Rは水素かヒドロ
    キシエチルであり、または2個のRは隣接N原子
    と共にN′−ヒドロキシエチル置換されたピペラ
    ジン環もしくはフタルイミド環を構成しうる)の
    基を意味する〕 で表わされるイソプレニルエーテル誘導体または
    その酸付加塩を含有する抗ウイルス剤。 3 活性成分として一般式 〔式中、nは9または10であり、Xは式(−O−
    CH2CH2)−n(mは2または3である)または
    【式】の基であり、そしてYは ヒドロキシ基または式−NR2(Rは水素かヒドロ
    キシエチルであり、または2個のRは隣接N原子
    と共にN′−ヒドロキシエチル置換されたピペラ
    ジン環もしくはフタルイミド環を構成しうる)の
    基を意味する〕 で表わされるイソプレニルエーテル誘導体または
    その酸付加塩を含有する抗腫瘍剤。
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