JPS6359340B2 - - Google Patents

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JPS6359340B2
JPS6359340B2 JP58059638A JP5963883A JPS6359340B2 JP S6359340 B2 JPS6359340 B2 JP S6359340B2 JP 58059638 A JP58059638 A JP 58059638A JP 5963883 A JP5963883 A JP 5963883A JP S6359340 B2 JPS6359340 B2 JP S6359340B2
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JP
Japan
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adsorbent
support
blood
blood purification
thick
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JP58059638A
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JPS59183764A (ja
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、血液中の毒性物質を吸着除去する場
合に用いる血液浄化用吸着体に関する。
腎不全や肝不全の患者は血液中の毒性物質、例
えばクレアチニン、尿酸、尿素、蛋白結合物質等
を排泄する機能が低下してしまつているので、血
液中に毒性物質の蓄積が起り、生命が脅かされる
ことになる。このため透析あるいは吸着剤の使用
により毒性物質を除去し血液の浄化を図つてい
る。しかしながら透析は半透膜を介した浄化法で
あるため、中乃至大分子量の物質やビリルビンに
代表される蛋白結合物質の効果的な除去が一般に
困難である。これに対し、吸着剤を直接血液と接
触させ毒性物質を吸着除去する浄化法は、吸着剤
の種類を選択する事により血液中の種々の毒性物
質を除去する事が可能である。この場合、血液中
の毒性物質の吸着は、液相吸着により行なわれ
る。一般に液相吸着では物質の拡散速度が気相に
比べて小さく、吸着速度は吸着剤の外表面積に依
存するため、外表面積の大きな粉末あるいは微粒
子状の吸着剤の使用が望ましい。しかしながら外
表面積の大きな微粒子状の吸着剤は、そのままの
状態では吸着剤が人体内へ流入するため使用は困
難である。そこで、粉末あるいは微粒子状の吸着
剤による血液浄化を有効に行なうためには何らか
の方法で吸着剤を固定化することが必要となる。
このため高分子材料と吸着剤を混合させ、球状あ
るいは膜状に固定化する方法が提案されている。
しかしながら、その状態を良好に保つためには吸
着剤量に対する高分子材料の量が多く必要となる
ため、吸着剤表面の高分子材料の厚みが厚くな
り、それだけ吸着力が低下する欠点を有してい
る。又、粒状の吸着剤を使用する場合は表面の被
覆のみで良いので被覆の厚さは薄くする事が可能
であるものの、吸着剤内部への毒性物質の移動が
遅いため、大きな吸着速度は期待できないととも
に、血液を流した場合、吸着剤層における圧力損
失が大きい欠点がある。
本発明者らは、特定の構造を有する支持体上に
吸着剤あるいは吸着性物質を固定化することによ
り、上述した欠点のない優れた吸着体が得られる
ことを見い出し、本発明に到達した。
すなわち本発明は、支持体上に吸着剤もしくは
吸着性物質を固定化してなる血液浄化用吸着体に
おいて、該支持体は粒状の厚肉部と線状の薄肉部
より構成された網目構造を有することを特徴とす
る血液浄化用吸着体である。
本発明において使用される支持体は、粒状の厚
肉部と線状の薄肉部より構成された網目構造を有
している。吸着体は、通常幾層にも重ねて使用さ
れるが、かかる構造の支持体を使用することによ
り、吸着体を重ねても吸着体同志が密着すること
がなく、適当な隙間が確保されるので、血液が吸
着体全体に均一に流れ、大きな吸着速度が得られ
るとともに圧力損失も小さくて済む。また、大き
な外表面積が得られることも吸着速度の点で有利
である。第1図及び2図にこのような支持体の一
例を示す。第1図は支持体の拡大平面図であり、
第2図は第1図のA−Aに沿つて切断したときの
断面図である。図において1が粒状の厚肉部であ
り、2が線状の薄肉部である。厚肉部は厚さが40
〜500μの範囲にあることが好ましく、薄肉部の
厚さは3〜30μの範囲にあることが好ましい。ま
た網目構造の空隙率は、30〜80%の範囲にあるこ
とが好ましい。空隙率が30%よりも小さくなる
と、圧力損失が大きくなり、80%よりも大きいと
固定できる吸着剤の量が少なくなる。厚肉部の径
及び薄肉部の巾は特に限定されるものではない
が、厚肉部の径は50〜1000μの範囲が、薄肉部の
巾は5〜500μの範囲が適当である。そして厚肉
部は、10〜200個/cm2程度の密度で存在するのが
好ましい。支持体の材質としては、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ナイロン、ポリエステル、
セルロースなどの高分子材料や金属、セラミツク
などをあげることができるが、高分子材料が取り
扱い性や製造の容易さなどの点で有利である。ま
た、支持体は実用上0.2Kg/cm巾以上の引張り強
さを有していることが好ましい。
上記の支持体は公知の方法により製造すること
ができ、例えば特開昭54−38977号公報に記載の
方法が便利である。かかる方法により製造された
支持体は、多角形状または円形の厚肉部が点在
し、これから放射状に薄肉部が伸びて厚肉部をつ
ないでいる(第1図参照)。
本発明において使用される吸着剤または吸着性
物質としては、活性炭、有機多孔性樹脂、多孔性
アルミナ、多孔性シリカ及び抗原、抗体、補体、
DNAなどを例示することができる。これらの吸
着剤または吸着性物質は、目的に応じて適当なも
のを選択すればよい。吸着剤の形状は吸着速度の
点から粉末または微粒子状のものが好ましい。好
ましい平均粒径は10〜100μである。吸着剤を支
持体に固定化する方法としては、吸着剤とポリマ
ーとの混合溶液または融液を浸漬、塗布、スプレ
ーなどの方法によつて支持体上に付着せしめ、次
に乾燥、凝固、冷却などの方法によりポリマーを
固化させる方法をあげることができる。支持体上
に固定化する吸着剤層の厚さは、支持体の厚肉部
の厚さよりも薄いことが本発明の目的を達成する
上で好ましい。また吸着剤を固定化したポリマー
は多孔質構造を有していることが、高い吸着速度
を得る上で好ましい。多孔質構造を得るには公知
の方法が採用でき、例えばポリマー溶液を溶媒と
は混和するがポリマーは溶解しない非溶媒と接触
せしめることによつて得ることができる。吸着剤
を固定化するために使用されるポリマーとして
は、ポリウレタン、ポリスルホン、ポリスチレ
ン、ポリアミド、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリビニルアルコール、親水性メタクリレー
ト系重合体、親水性アクリレート系重合体などを
あげることができる。これらのなかでも血液親和
性に優れたものが好ましい。
また、抗原、抗体、補体、DNAなどの吸着性
物質は、支持体によつては直接固定化することも
可能であるが、上述した吸着剤やその他の素材
(例えば合成ポリマー、天然ポリマー、ガラスな
ど)からなる粉末または微粒子上に固定化したも
のを上述した吸着剤の固定化方法と同様の方法に
より固定化してもよい。
本発明の吸着体は、通常はロール状に巻いたり
何層にも合わせて、入口と出口を有する容器に収
納して血液の浄化に使用する。血液は全血を接触
させることもできるし、また血漿を接触させても
よい。また、使用に際しては蒸気滅菌やγ線滅菌
などの方法により滅菌して使用するのが好まし
い。
本発明の血液浄化用吸着体は、粒状の厚肉部と
線状の薄肉部より構成された網目構造を有する支
持体上に吸着剤もしくは吸着性物質が固定化され
ているので、吸着体を重ねても適当な隙間が確保
され、吸着体同志が密着することがなく、支持体
としてフイルムや単なるメツシユ体を用いた場合
に比較して、血液が吸着体全体に均一に流れ、圧
力損失が小さい利点を有している。したがつて血
液中の毒性物質を効率よく除去することができ、
腎不全、肝不全、薬物中毒あるいは各種の免疫疾
患などの治療に有用である。
以下実施例により本発明をさらに具体的に説明
するが、本発明はかかる実施例により何ら限定さ
れるものではない。
実施例 粉末状活性炭(平均粒径10〜40μ)100gを500
mlのポリウレタン溶液(10w/v%ポリウレタン
のテトラヒドロフラン溶液)と混合し懸濁させ、
第1図及び2図に示す網目構造を有するポリエチ
レン製の支持体(厚肉部の厚さ140〜160μ、薄肉
部の厚さ8〜12μ、厚肉部の個数90〜100個/cm2
空隙率40〜45%、引張強さ0.6〜0.8Kg/cm巾)の
両面に懸濁液を流し、厚さ200μの膜を作成した。
次にこの膜を水中に浸漬してテトラヒドロフラン
を水に抽出し、更に80℃の熱水中に浸漬して溶媒
を完全に抽出して、吸着体を得た。得られた吸着
体の活性炭含量は65%であり、ポリウレタンには
1〜6μ程度の細孔が多数認められた。この吸着
体約40mをロール状に巻き、血液の導入口と導出
口を有する容器に収納して血液浄化カラムを作製
した。カラムに収納した吸着体に含まれる活性炭
の量は約80gである。
上記の血液浄化カラムに犬の全血を50ml/min
の流量で流し、カラムの入口と出口での圧力の差
すなわち圧力損失を測定したところ、15mmHgで
あつた。これに対して粒状活性炭を充填した市販
の血液浄化カラムの場合、圧力損失は100mmHgに
達した。また、炭塵の発生量は両者でほとんど差
が認められなかつた。このように、本発明の吸着
体は血液を流したときの圧力損失が小さいので、
溶血などの問題が発生することがなく、また吸着
剤の微粉末が多量に脱離して血液中に混入するこ
ともないので、安全に血液浄化を行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明において使用される支持体の平
面図であり、第2図は第1図のA−Aに沿つて切
断したときの断面図である。 1……粒状厚肉部、2……線状薄肉部。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 支持体上に吸着剤もしくは吸着性物質を固定
    化してなる血液浄化用吸着体において、該支持体
    は粒状の厚肉部と線状の薄肉部より構成された網
    目構造を有することを特徴とする血液浄化用吸着
    体。 2 網目構造の空隙率が30〜80%である特許請求
    の範囲第1項記載の血液浄化用吸着体。 3 厚肉部の厚さが40〜500μの範囲にあり、薄
    肉部の厚さが3〜30μの範囲にある特許請求の範
    囲第1項または第2項記載の血液浄化用吸着体。 4 支持体が高分子材料で形成されてなる特許請
    求の範囲第1項及至第3項のいずれかの項に記載
    の血液浄化用吸着体。 5 支持体が0.2Kg/cm巾以上の引張強さを有す
    る特許請求の範囲第1項及至第4項のいずれかの
    項に記載の血液浄化用吸着体。
JP58059638A 1983-04-04 1983-04-04 血液浄化用吸着体 Granted JPS59183764A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP58059638A JPS59183764A (ja) 1983-04-04 1983-04-04 血液浄化用吸着体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP58059638A JPS59183764A (ja) 1983-04-04 1983-04-04 血液浄化用吸着体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS59183764A JPS59183764A (ja) 1984-10-18
JPS6359340B2 true JPS6359340B2 (ja) 1988-11-18

Family

ID=13118961

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP58059638A Granted JPS59183764A (ja) 1983-04-04 1983-04-04 血液浄化用吸着体

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JPS59183764A (ja) 1984-10-18

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