JPS6348225Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本考案は、紙１の中央部に略Ｕ字形に切り込ん
で形成した垂下部分２の接続部２′〜２″に防水帯
３を設けて、汚水の浸透を防止した防水帯を有す
る洋式便器用便座カバーに関するものである。

(ロ) 従来の技術 これまでに提供されている流し捨ての洋式便器
用便座カバーは、その中央部に形成された略Ｕ字
形の垂下部分が、使用の際、便器内の尿汚水に浸
るため尿汚水がこの垂下部分を伝わつて便座上に
載置した部分にまで浸透し、非衛生と不快感を生
じさせ、便座カバーとしての使用効果を著しく損
なつている。

(ハ) 本考案が解決しようとする問題点 本考案は、上述の従来の技術で生じている非衛
生面と不快感を生じさせる欠陥を問題点とし、こ
れを解消する防水帯を有する洋式便器用便座カバ
ーを提供するものである。また、本考案による便
座カバーの利用度を高め便利よく使用するための
折りたたみ方の手順を提供するものである。

(ニ) 問題点を解決するための手段 紙１は水溶性で便座の上面を覆う程度の広さを
有し、中央部を略Ｕ字形に切り込んだ垂下部分２
を形成する。垂下部分２の切り残された接続部
２′〜２″にシリコン系ワツクス・脂肪酸誘導体・
合成樹脂・クロム錯塩等の撥水剤を幅数ミリメー
トル染み込ませて乾燥させ防水帯３を設ける。こ
の位置は垂下部分２の中央部に寄つたところでも
かまわない。

本考案による便座カバーの折りたたみ方の手順
は第４図及び第４図に示すとおりである。

(ホ) 考案の作用及び効果 本考案による便座カバーを使用するに際し、紙
１を便座５に被覆するように載置し垂下部分２を
便器内に垂下して使用すれば、同部分が便器内の
尿汚水に浸り、尿汚水の振透作用が広がるが、便
座上に載置した部分への浸透は防水帯３によつて
完全に防止される。

また、垂下部分２を便器の前部において載置し
ても、これと反対に垂下部分２を便器の後部にお
いて載置しても、上述の作用効果は変わらないの
で、急ぐ場合の使用には便利である。

便座カバーの溶解作用に及ぼす影響は、この程
度の撥水剤の微量使用では殆どその作用を妨げる
ことはない。

なお、防水のための加工は、他作業と関連する
機械化が可能であるため安価にできる。

よつて、本考案による便座カバーは、その最大
の使用目的である衛生面と不快感を解消し、安心
して使用できる極めて実用価値の高いものであ
る。

本考案による便座カバーの折りたたみ手順を用
いれば、箱詰めや巻き取り式による備え付け用と
する外、Ｕ字形切り込み線を巧みに包み込んでコ
ンパクトに袋に納め、携帯用としても利用面が広
められる。また、つまみ点６を持つて一挙に振り
さばけば便座に載置し易い形に広がり、急ぐとき
でもスムーズに使用できる便利さがある。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示すもので、第１図は
平面図、第２図は第１図Ａ−Ａ線断面図、第３図
は使用状態説明図、第４図及び第５図は本実施例
の便座カバーの折りたたみ手順を示した説明図で
ある。 １は紙、２は垂下部、３は防水帯、４は便器、
５は便座、６はつまみ点。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 便座の上面を覆う程度の広さを有する水溶性紙
   １の中央部を略Ｕ字形に切り込んで形成した垂下
   部分２の接続部２′，２″に防水帯を設けて成る防
   水帯を有する洋式便器用便座カバー。