JPS6348208Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、車室内で使用時にセツトするように
なつた自動車用ミニテーブルに関するものであ
る。

〔従来の技術と考案が解決しようとする問題点〕

この種のテーブルとしては、第４図に示すよう
にシートバツクの背面に取付けられた折畳式のも
のが周知である。しかしながら、このタイプのテ
ーブルは居住スペースが阻害され、また乗車者に
圧迫感を与え、体裁も良くない。

本考案はこの点に鑑みて居住性或は見栄えも阻
害しない自動車用ミニテーブルを提供することを
目的とする。

〔問題を解決するための手段と作用〕

本考案は、この目的を達成するために、アーム
レストの肘掛面を前方へ向つて２段の第１及び第
２の肘掛面としてステツプ状に形成し、第１の肘
掛面の内部にステツプ立上り面に形成された開口
から引出し可能にテーブルを収納した。第１の肘
掛面内に収納されたテーブルは、使用時に開口か
ら引出されて第２の肘掛面に代つてミニテーブル
として機能する。

〔考案の実施例〕

第１図のアームレストにおいて、１は後端がシ
ートバツクフレームに折畳可能に枢着された箱形
のアームレスト本体である。この本体１の上に肘
掛面として機能するアームレストリツド１０が載
置され、その後端はアームレスト本体１に枢着さ
れて開放可能になつている。アームレストリツド
１０は前方へ向つて２段の第１及び第２の肘掛面
１１及び１２として形成されている。そして第１
の肘掛面１１の内部には、肘掛面１１，１２に対
応した小さな形状のテーブル１５を収納する空胴
が形成されており、ステツプ立上り面の開口１３
から引出し可能になつている。

第２図はこのうちのアームレストリツド１０の
詳細分解図を示す。１６は基板となるフレームで
あり、ハードボード１６ａがクリツプ止めされて
カバーされる。１７はパツドであり、表皮２０と
共に第２の肘掛面１２として機能し、フレーム１
６へ被せられる。１８は剛性のテーブル１５の収
納部を形成するコの字形のフレームであり、両側
にはテーブル１５に取付けられたローラ１５ａが
挿入されるレール１８ａがリベツト止めされる。
このレール１８ａの先端にはローラ１５ａのスト
ツパ１８ｂが形成されている。フレーム１８はレ
ール組立て後フレーム１６へスポツト溶接され
る。テーブル１５がレール１８ａへ装着された状
態で、表皮２０と共に第２の肘掛面１２として機
能する後端面の閉鎖したコの字形のパツド１９が
フレーム１８へ被せられる。最終的に、ステツプ
立上り面に開口１３を有するステツプ状の表皮２
０が両パツド１７，１９に被せられる。第３図は
テーブル収納時の完成された構造を示す。

テーブル１５の使用時には、これをストツパ１
８ｂの位置まで引出して第２の肘掛面１２をテー
ブルに置換えるとメモ等を取ることができる。

尚、本考案は収納箱を備えないアームレスト或
はシートバツクに折畳式でなく固設されたアーム
レストにも適用できる。

〔考案の効果〕 以上、本考案によれば、肘掛面を２段のステツ
プ状に形成してテーブルをその一方の裏面に収納
しておくことにより、居住スペース及び見栄えを
何ら阻害しないミニテーブルが実現される。ま
た、使用時にテーブルはステツプ立上り面から他
方の肘掛面上に引出されるために強度が確保さ
れ、位置的にも安定化される。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案によるミニテーブル付アームレ
ストを示し、第１図ａはそのテーブル引出し時の
概略斜視図、第１図ｂはその不使用時の概略斜視
図及び第１図ｃはその概略縦断図、第２図は第１
図によるアームレストの要部詳細分解図、第３図
ａは第１図におけるＡ−Ａ線詳細縦断面図、第３
図ｂはそのＢ−Ｂ線詳細断面図並びに第４図は従
来の自動車用テーブルの斜視図である。 １１，１２……肘掛面、１５……テーブル。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 後端がシートバツクに取付けられたアームレス
   トの肘掛面を、前方へ向つて２段の第１及び第２
   の肘掛面としてステツプ状に形成すると共に、 前記第１の肘掛面の内部に、前記ステツプ立上
   り面に形成された開口から前記第２の肘掛面上に
   引出し可能にテーブルを収納したことを特徴とす
   る自動車用ミニテーブル。