JPS6340214Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案は、比較的剛性の高い口板が付けられ
た集塵袋を用いる形式の電気掃除機に関するもの
である。

従来の技術 集塵袋は使い捨てであるため、その内部への塵
埃の溜り具合に応じて取替えている。そして、こ
の集塵袋の取替えに当つては、予備の集塵袋を準
備してから取替作業をする必要がある。

考案が解決しようとする問題点 集塵袋の取替えに当つては、手元に集塵袋がな
いと行えないため、集塵袋を保管した場所と離れ
ている場合には、わざわざ取りに行かなければな
らず、その手数が大変である。また、一般的に
は、集塵袋を集塵室内にセツトする作業も大変で
ある。

問題点を解決するための手段 前方に吸込口が形成され上方に蓋が開閉自在に
取付けられた開口が形成された集塵室を設け、口
板とこの口板の縁部より突出して畳まれる袋体と
よりなる集塵袋を形成し、互いに積み重ねられた
複数個の前記集塵袋の前記口板より突出する前記
袋体の部分を結束具で結束し、この結束具により
結束された複数個の前記集塵袋を収納するととも
にその集塵袋を前記吸込口に近接するように回動
自在に前記集塵室の底部に取付けられたストツカ
を設け、前記吸込口の周辺に位置して前記ストツ
カに収納された最上部に位置する前記集塵袋の前
記口板にその口板の外側から弾発的に係合してそ
の口板を保持する内側に向けて突出した複数個の
係止爪を設けた。

作 用 集塵室内に設けられたストツカに複数個の集塵
袋が収納されているため、集塵袋を交換する場合
に、新たな集塵袋は常に手元にあることになり、
これにより、その取替作業が容易であり、また、
その集塵袋を保持する係止爪は、ストツカを吸込
口に近接させる際に集塵袋の口板にその外側から
弾発的に係合してその口板を保持するので、集塵
袋の取付作業も容易であるように構成したもので
ある。

考案の実施例 この考案の第一の実施例を第１図ないし第５図
に基づいて説明する。電動送風機１を内蔵した電
動ケース２と集塵ケース３とが着脱自在に連結さ
れている。この集塵ケース３には吸込口４と蓋５
により開閉自在に閉塞された塵捨て用の上部開口
６と集塵室７とが形成されている。この集塵室７
の後部にはフイルタユニツト８が後部開口９を閉
塞して収納され、前部には保持部材１０が前記集
塵ケース３に取付けられつつ収納されている。こ
の保持部材１０にはパツキング１１を介して前記
吸込口４に連通する開口１２が形成されるととも
にこの開口１２のまわりに位置させて弾性を有す
る係止爪１３が４個取付けられている。これらの
係止爪１３には袋体１４とこの袋体１４の開口縁
に取付けた口板１５とよりなる集塵袋１６の口板
１５が着脱自在に保持されている。この口板１５
には前記開口１２に連通する通口１７が形成され
ている。前記集塵袋１６の口板１５に対して側面
側の縁部より袋体１４は側方へ突出している。

しかして、前記保持部材１０にはハンドル部１
８を有するストツカ１９が軸２０を中心として回
動自在に取付けられている。このストツカ１９に
は前記袋体１４を折り畳んだ状態で前記集塵袋１
６が５枚重積されて収納され、しかも、前記口板
１５より側方へ突出した前記袋体１４はその両側
が結束具である箱体２１に結束されている。ま
た、前記ストツカ１９には前記集塵袋１４を上方
に押し上げて最上位の集塵袋１６を前記係止爪１
３に取付けしやすい位置に位置させるバネ部材２
２が設けられている。なお、前記箱体２１は段ボ
ール紙により形成され、前記ストツカ１９に収納
される前は第４図及び第５図に示すように、前記
集塵袋１６を５枚重積して収納し、上部には前記
口板１５を露出させる上面開口２３を容易に形成
するためにミシン目２４が形成され、下面には前
記バネ部材２２を前記口板１５に接合させる下面
開口２５を容易に形成するためにミシン目２４が
形成されている。

このような構成において、集塵袋１６を交換す
るには、まず、蓋５を回動して上部開口６を開放
し、口板１５を係止爪１３から引き上げて集塵袋
１６を集塵室７から取り出す。そして、ハンドル
部１８を前方に引いてストツカ１９を係止爪１３
に接近するように回動させると、ストツカ１９に
収納された最上位の集塵袋１６の口板１５が係止
爪１３に取付けられる。ついで、ハンドル部１８
を後方に押してストツカ１９を係止爪１３から離
反するように回動させると、ストツカ１９に収納
された最上位の集塵袋１６だけがストツカ１９か
ら取り出される。そして、蓋５により上部開口６
を再び閉塞し、集塵袋１６の交換作業は終了す
る。

このように、係止爪１３に集塵袋１６を取付け
るにはストツカ１９を回動させればよく、しかも
ストツカ１９には複数枚集塵袋１６が収納されて
いることにより、従来のようにその都度集塵袋１
６を他の場所から持つてこなくてよく、集塵袋１
６を探す必要もなく、係止爪１３への集塵袋１６
の取付けを簡単に行なえる。

また、ストツカ１９に集塵袋１６を収納するに
は、まず、集塵袋１６が入つた箱体２１をミシン
目２４に沿つて切欠いて上面開口２３及び下面開
口２５を開放し、これらの上面開口２３及び下面
開口２５が開放された箱体２１をストツカ１９に
収納することにより行なう。したがつて、５枚の
集塵袋１６の袋体１４が箱体２１により結束さ
れ、集塵袋１６はまとめられ且つ揃えられてスト
ツカ１９に収納されることにより、袋体１４の一
部がストツカ１９の一部や上部開口６の開口縁等
に引つ掛つて破れたりすることはなく、５枚の集
塵袋１６が同時に収納され、また、集塵袋１６を
係止爪１３に取付けられやすい位置に位置調節す
ることもなく、ストツカ１９への集塵袋１６の収
納は簡単に行なわれる。

そして、ストツカ１９に収納される前の集塵袋
１６は箱体２１に覆われて保護されていることに
より、輸送中等に他の部材に引つ掛つて破れたり
することはない。

ついで、この考案の第二の実施例を第６図に基
づいて説明する。前述した第一の実施例と同一部
分については同一符号を用い説明を省略する。こ
の実施例は袋体１４を結束する結束具としてひも
であるポリプロピレン等よりなる止め輪２６を一
組用いたものである。したがつて、ストツカ１９
に集塵袋１６を収納するときに集塵袋１６を揃え
た状態で容易に収納することが可能である。最上
位の集塵袋１６が係止爪１３に取付けられるとき
は袋体１４の両側が止め輪２６から抜けるので係
止爪１３への集塵袋１６の取付けに支障はない。
また、掃除中に止め輪２６が袋体１４から外れて
フイルタユニツト８に吸着されてもフイルタを目
詰りさせる度合を少なくすることが可能である。

考案の効果 この考案は上述のように、前方に吸込口が形成
され上方に蓋が開閉自在に取付けられた開口が形
成された集塵室を設け、口板とこの口板の縁部よ
り突出して畳まれる袋体とよりなる集塵袋を形成
し、互いに積み重ねられた複数個の前記集塵袋の
前記口板より突出する前記袋体の部分を結束具で
結束し、この結束具により結束された複数個の前
記集塵袋を収納するとともにその集塵袋を前記吸
込口に近接するように回動自在に前記集塵室の底
部に取付けられたストツカを設け、前記吸込口の
周辺に位置して前記ストツカに収納された最上部
に位置する前記集塵袋の前記口板にその口板の外
側から弾発的に係合してその口板を保持する内側
に向けて突出した複数個の係止爪を設けたので、
集塵室内に設けられたストツカに複数個の集塵袋
が収納されているため、集塵袋を交換する場合
に、新たな集塵袋は常に手元にあることになり、
これにより、その取替作業が容易であり、また、
その集塵袋を保持する係止爪は、ストツカを吸込
口に近接させる際に集塵袋の口板にその外側から
弾発的に係合してその口板を保持するので、集塵
袋の取付作業も容易である等の効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の第一の実施例の一部を切欠
いて示す側面図、第２図はその保持部材とストツ
カとを示す斜視図、第３図はそのストツカの縦断
背面図、第４図はその箱体を上から見た状態を示
す斜視図、第５図はその箱体を下から見た状態を
示す斜視図、第６図はこの考案の第二の実施例の
集塵袋と止め輪とを示す斜視図である。 ３……集塵ケース、４……吸込口、５……蓋、
６……上部開口（開口）、７……集塵室、１３…
…係止爪、１４……袋体、１５……口板、１６…
…集塵袋、１９……ストツカ、２１……箱体（結
束具）、２６……止め輪（ひも、結束具）。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 前方に吸込口が形成され上方に蓋が開閉自在に
   取付けられた開口が形成された集塵室と、口板と
   この口板の縁部より突出して畳まれる袋体とより
   なる集塵袋と、互いに積み重ねられた複数個の前
   記集塵袋の前記口板より突出する前記袋体の部分
   を結束する結束具と、この結束具により結束され
   た複数個の前記集塵袋を収納するとともにその集
   塵袋を前記吸込口に近接するように回動自在に前
   記集塵室の底部に取付けられたストツカと、前記
   吸込口の周辺に位置して前記ストツカに収納され
   た最上部に位置する前記集塵袋の前記口板にその
   口板の外側から弾発的に係合してその口板を保持
   する内側に向けて突出した複数個の係止爪とより
   なることを特徴とする電気掃除機。