JPS63310486A - 昇降機用鉄骨式昇降路構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はエレベータに係り、特に個人住宅向などの木造
、簡易鉄骨構造等の低層建物に設置する小型エレベータ
に好適な昇降機用鉄骨式昇降路構造に関する。

〔従来の技術〕

一般にエレベータの昇降路は鉄筋コンクリートや鉄骨の
強固な建物の構造体と一体で作られている。近年、老齢
化社会、福祉向上社会の時代を迎え、個人住宅にもエレ
ベータの設置が望まれているが、個人住宅は木造や軽量
鉄骨作りであってそれ自体ではエレベータの荷重を支え
ることができない。そこで実開昭５９−１８７６７７の
ような鉄骨式昇降路を住宅内に設けて鉄塔でエレベータ
の荷重を支えることが提案されている。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかしながら、上記従来の鉄骨式昇降路では、組立てた
鉄塔が自立しかつ竪柱と壁面を横圧して支えるようにな
っているので、４本の竪柱を上から下まで数ケ所で横方
向につないで四角の枠を形成している。この構造は高い
鉄塔を強固な壁面をもつ昇降路内で自立させるには適し
ているが、部材が多くなって材料費２組立費甚大きくな
るという問題があった。

この発明の目的は、個人住宅のような２〜３階床の低層
建物に設置するエレベータ用として、簡易構造で安価な
鉄骨式昇降路を提供することにある。

〔問題点を解決するための手段〕

上記目的を達成するために、本発明の昇降機用鉄骨式昇
降路構造は、低層建物に配置された空間に組込まれた昇
降路用鉄塔が、昇降機の全荷重を支える竪柱と、該竪柱
に固定された上枠及び下枠と、該上枠に固定され、前記
昇降機の駆動機械を載荷し、吊りロープを固定する支持
梁と、該下枠に固定された緩衝台とにより組立てられて
いることを特徴とするものである。

〔作用〕

上記の構成によると、竪柱はエレベータの全垂直荷重を
支えて建物には荷重を加えない。また鉄塔の上部と下部
のみは枠によって建物に固定されているので、鉄塔は地
震等により生ずるわずかな横荷重を建物で支えられて建
っており、小型軽荷重のエレベータには問題なく使用す
ることができる。

また、部材数が少なく構造も簡単なので施工場所におい
て容易に組立てることができる。

〔実施例〕

以下、本発明の一実施例を図面により説明する。

第１図は鉄塔の全体を示し、１〜４は竪柱で垂直方向に
設置されている。竪柱の上端は上梓５〜８で四角形に一
体に組立てられた上部枠組が乗り、竪柱１，２は上枠５
と、また竪柱３，４は上枠６とボルト９で締結されてい
る。支持梁１０は」−枠５．６にボルト又は溶接により
取付けられており、この上に昇降機の駆動機械を乗せ、
また、かごを吊ったローブの固定に使用される。上枠５
にはブラケット１１が、また上枠６にはブラケツ１〜１
２がボルト又は溶接で固定されており、このブラケット
１１．１２は第２図に示すように建物の壁又は梁１３に
ボルト１４，１５で固定されている。

一方策３図にも示すように竪柱１〜４の下端には下枠１
６〜１９で四角形に一体に組立てられた下部枠組があり
、竪柱１，２は下枠１６と、また竪柱３，４は下枠１７
とボルト２０で締結されている。この下部枠組の四隅に
は受板２１が一体に固定されており竪柱１〜４はこの受
板２１に乗っており、また受板２１はボルト２２により
建物の基礎に固定されている。尚、下枠１６と１７を結
ぶ緩衝台２３はエレベータのかごや釣合おもりの緩衝ば
ねの取付台である９ 以上の構造により竪柱１〜４は上端と下端で上梓、下枠
を介して建物に固定され、竪柱１，２の中間には部材２
４がボルト２５で締結されている。

この部材２４は第３図に示すようにエレベータのかごを
案内するレール２６の取付けに利用され、また竪柱３，
４の中間には四角形の部材２７がボルトで締結されて、
やはりかごの案内レール２６を取付けるためと、釣合お
もりの案内レール２８を取付けるためのものである。第
１図に示す鉄塔は２階床程度のエレベータに使用される
ものであるが、３階床では竪柱１〜４が長くなることと
、中間部材２４．２７が追加されるだけで基本的な構造
は変わらない。また必要に応じて中間部材２４．２７と
建物の壁又は梁１３を結ぶことにより、竪柱１〜４は一
層安定した構造となる。

尚本実施例では下枠はボルト２２により建物の基礎に固
定しているが、下枠１６，１７を建物の壁と横方向に固
定してもよい。

本実施例によればエレベータの垂直荷重はすべて鉄塔で
受け、地震等によるわずかな横荷重だけを建物で支える
簡易構造の昇降機用昇降路を得ることができる。

また第４図は本発明の他の実施例で、竪柱３゜４が釣合
おもりの案内レールの位置に配置されこれを兼ねている
。

また上部枠組においては、支持梁１０が上枠５゜６間を
連結して、第１図の上枠７，８の役目を果させることに
よって上枠７，８を省略している。

更に下部枠組においても、緩衝台２３が下枠１６．１７
間を連結して、同様に下枠１８，１９を省略している。

本実施例によれば、第１図の実施例に比較してより部材
数が減少し構造も簡単な低コストの昇降路が得られる。

尚、他の実施例としては、第１図又は第４図に示す２個
の支持梁１０を、１個の横架部材として一体的に製作す
ることができる。この場合は鉄塔の組立てがより容易な
ものとなる。

〔発明の効果〕

上述のとおり本発明によれば、竪柱が昇降機の全荷重を
支えるので、木造等の低層建物にも適用できる簡単な構
造で１部材が少なく、且つ組立も容易で安価な鉄骨式昇
降路を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本実施例の全体図、第２図は上部枠組の説明図
、第３図は下部枠組の説明図、第４図は他の実施例の全
体図である。 １．２，３，４．・・・竪柱、５，６，７．８・・・上
枠、１０・・支持梁、１６．１７，１８．１９・・・下
枠、２３・・・緩衝台。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、低層建物に配置された空間に組込まれた昇降路用鉄
   塔が、昇降機の全荷重を支える竪柱と、該竪柱に固定さ
   れた上枠及び下枠と、該上枠に固定され、前記昇降機の
   駆動機械を載荷し、吊りロープを固定する支持梁と、該
   下枠に固定された緩衝台とにより組立てられていること
   を特徴とする昇降機用鉄骨式昇降路構造。 ２、前記竪柱が、前記昇降機の釣合おもり用案内レール
   を兼ねていることを特徴とする特許請求の範囲第１項記
   載の昇降路構造。 ３、前記支持梁が、一体的に組立てられた１個の横架部
   材であることを特徴とする特許請求の範囲第１項又は第
   ２項記載の昇降路構造。