JPS6329841B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、バウタイアンテナと通称される
UHFアンテナ装置に関するもので、簡単な構成
でありながら、フイーダの芯線とアンテナ素子と
の接続およびアンテナ素子の基体への取付けが容
易、かつ確実に行なえるようにすることを目的と
するものである。

以下、図面を参照して本発明の実施例を具体的
に説明する。

本発明の一実施例を示す第１図および第２図に
おいて、符号１は左右１対のバウタイ型のUHF
アンテナ素子、２はフイーダ、３は前記アンテナ
素子１の端部とフイーダ２の芯線２ａと接続する
ための接続部材、４はロツドアンテナポール（図
示せず）を保持するポール保持部材、５は第１、
第２分割体７，８からなる基体である。

前記アンテナ素子１は、ほぼ横台形に屈曲した
棒状材の両端部を、相対向する側に折曲げて折曲
部１ａ，１a′が形成してあり、これらの折曲部１
ａ，１a′は下側の折曲部１a′を上側の折曲部１ａ
よりも長くしてあり、かつ両折曲部１ａ，１a′間
に上下方向の間隔が形成してある。前記折曲部１
ａ，１a′に前記フイーダ２の先端部に裸出した芯
線２ａの端部を沿わせて、折曲部１ａ，１a′と芯
線２ａの端部とを円管状の前記接続部材３に嵌挿
して接続する。

前記基体５の第１分割体７は、内面の中央部に
下側に開口する浅溝７ａを、この浅溝７ａの両側
方に細溝７ｂでつながる深溝（縦溝）７ｃを、こ
れらの深溝７ｃの外側から両側に至る片側２条の
中溝（横溝）７ｄをそれぞれ形成し、浅溝７ａの
底に円柱状の突起７ｅを形成し、外側の中央部に
は縦に突出板７ｆを設けた、絶縁材料の一体成型
物からなる。なお、第１分割体７に後述する第２
分割体８を接合することにより、前記浅溝７ａが
フイーダ嵌挿孔を構成し、深溝７ｃが素子取付孔
を構成する。

そして、フイーダ２の絶縁被覆２ｂの先端部に
突つた貫通孔２ｃを前記突起７ｅに嵌め、フイー
ダ２を浅溝７ａに嵌めて位置決めし、芯線２ａを
細溝７ｂに、接続部材３を深溝７ｃに、アンテナ
素子１の内端部を中溝７ｄにそれぞれ嵌めて、接
続部材３および左右アンテナ素子１を位置決めす
る。基体５の第２分割体８は、外面に横断面かぎ
形の保持板８ａを左右１対突出させ、これらの間
の上部に係合溝８ｂを形成し、下端部には支持突
起８ｃを突出させ、さらに、内面が平面に形成さ
れた絶縁材料の一体成型物からなる。前記第１、
第２分割体７，８を、これらの内面を接合させ
て、第２分割体８に設けた挿通孔８ｄから第１分
割体７に設けたねじ孔７ｇにねじ６を裸挿して締
付けることにより、固定する。

前記ポール保持部材４は、板状の主体４ａの裏
面に係合突起４ｂを突出させ、表面に横断面が円
弧状の１対のポール保持片４ｃを、これらの先端
間に隙間を設けて突出させた、合成樹脂の一体成
型物からなる。ポール保持部材４の主体４ａを、
第２分割体８の上方からその保持板８ａに両側部
を支持させて挿入し、係合突起４ｂを係合溝８ｂ
に係合させ、支持突起８ｃに前記保持部材４の下
端を支持させて、前述したように組立てられた基
体５に固定する。

以上の構成において、ポール保持部材４は、主
体４ａおよび係合突起４ｂが同形同大で、ポール
保持片４ｂの内面が形成する円の径が異なるもの
を複数種類用意し、使用するロツドアンテナポー
ルの外径に応じて所要のポール保持部材４を選択
使用し、そのポール保持片４ｂを前記ポールに若
干拡径するようにして嵌め、このポールを弾性的
に挟持してこれにUHFアンテナ装置を固定する。

そして、前記突出板７ｆは、このアンテナ装置
の不使用時にテレビジヨン受像機背面のスリツト
に着脱可能に圧挿して、基体５などの部材を保持
しておくためのものである。

なお、第１図中、２ｄはフイーダ２の基端部に
設けた端子板である。

さらに、第３図に示すように、内面に横凹字型
の溝１０ａを連続して形成した第１分割体１０を
用い、前記溝１０ａにアンテナ素子１の内端部と
接続部材３とを位置決めして嵌合し、これに前述
したと同様な第２分割体８を締結するようにして
もよい。

他の実施例を示す第４図および第５図におい
て、符号１１はUHFアンテナ素子、１２はフイ
ーダ、１３は接続部材、１５はポール保持部１４
を一体に形成した基体である。

前記アンテナ素子１１は、パイプ材の両端部
を、相対向する側に折曲げて折曲部１１ａ，１１
a′が形成してあり、上側の折曲部１１ａが下側の
折曲部１１a′に密接して重なり上側の折曲部１１
ａの先端部１１a″が下側の折曲部１１ａの角部を
抱持するように外側に屈曲している。前記折曲部
１１ａに前記フイーダ１２の先端部に裸出した芯
線１２ａの端部を沿わせて、折曲部１１ａと芯線
１２ａの端部とを円管状の前記接続部材１３に嵌
挿する。前記基体１５は、中央部にフイーダ嵌挿
孔１５ａが、このフイーダ嵌挿孔１５ａの両側方
に、これと平行に素子取付孔（縦溝）１５ｃがそ
れぞれ形成され、基体１５の上下面にはその両側
に至る上下横溝１５ｂがそれぞれ形成され、これ
らの横溝１５ｂに前記フイーダ嵌挿孔１５ａおよ
び素子取付孔１５ｃの両端がそれぞれ開口され、
前面に前記ポール保持部１４が、後面に取付用突
出部１５ｄがそれぞれ突出された、絶縁材料の一
体成型物からなる。

そして、フイーダ１２をフイーダ嵌挿孔１５ａ
に嵌挿し、フイーダ１２の先端部に裸出した芯線
１２ａを上側の横溝１５ｂに嵌め、前記接続部材
１３と共にアンテナ素子１１の折曲部１１ａ，１
１a′を素子取付孔１５ｃにそれぞれ圧入嵌合させ
ると共に、フイーダ１２の芯線１２ａを接続部材
１３により前記折曲部１１ａ，１１a′に接続し、
さらに、アンテナ素子１１の内端部を上下横溝１
５ｂに嵌合して、左右アンテナ素子１１および接
続部材１３をそれぞれ基体１５に対して位置決め
固定する。

この実施例のものは、前記ポール保持部１４に
ロツドアンテナポールを嵌着して、これにUHF
アンテナ装置を固定する。

なお、本発明において、接続部材は円管内に縦
溝を形成したものを用いてもよい。

以上説明したように、本発明のUHFアンテナ
装置は、左右１対のUHFアンテナ素子の端部お
よびフイーダの端部を保持する絶縁材料からなる
基体を、２つの分割体により構成し、前記分割体
の一方に、その両端側からアンテナ素子のほぼ平
行な２本の内端部を嵌挿する上下一対の横溝と、
この横溝の内端側をつなぐようにして上下方向に
設けられ、アンテナ素子の端部を折曲げて嵌挿可
能な縦溝とを設け、前記折曲げたアンテナ素子先
端の少くとも一方に、フイーダの先端部に裸出し
た芯線を沿わせて円管状の接続部材を嵌挿して両
者を接続し、この接続部材を前記縦溝に嵌挿する
と共に、前記一方の分割体に他方の分割体を接合
して固定するようにしたので、部品点数が少なく
なり、また、組立が容易でありながら接続部材に
よりフイーダとアンテナ素子とが簡単に接続さ
れ、接続部材と共にアンテナ素子の前記折曲部を
基体の縦溝に嵌合させることにより、円管状の接
続部材の弾性変形を利用して確実な位置決めと接
続および耐久性が得られるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す分解斜視図、
第２図は同組立状態の斜視図、第３図は第１分割
体の変形例を示す説明図、第４図は本発明の他の
実施例を示す一部を断面した正面図、第５図は同
平面図である。 １…アンテナ素子、１ａ，１a′…折曲部、２…
フイーダ、２ａ…芯線、２ｂ…絶縁被覆、２ｃ…
貫通孔、２ｄ…端子板、３…接続部材、４…ポー
ル保持部材、４ａ…主体、４ｂ…係合突起、４ｃ
…ポール保持片、５…基体、６…ねじ、７…第１
分割体、７ａ…浅溝（フイーダ嵌挿孔）、７ｂ…
細溝、７ｃ…深溝（素子取付孔）、７ｄ…中溝、
７ｅ…突起、７ｆ…突出板、７ｇ…ねじ孔、８…
第２分割体、８ａ…保持板、８ｂ…係合溝、８ｃ
…支持突起、８ｄ…挿通孔、１０…第１分割体、
１０ａ…溝、１１…アンテナ素子、１１ａ，１１
a′…折曲部、１１a″…先端部、１２…フイーダ、
１２ａ…芯線、１３…接続部材、１４…ポール保
持部、１５…基体、１５ａ…フイーダ嵌挿孔、１
５ｂ…横溝、１５ｃ…素子取付孔、１５ｄ…取付
部。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 左右１対のUHFアンテナ素子の端部および
   フイーダの端部を保持する絶縁材料からなる基体
   を、２つの分割体により構成し、 前記分割体の一方に、その両端側からアンテナ
   素子のほぼ平行な２本の内端部を嵌挿する上下一
   対の横溝と、この横溝の内端側をつなぐようにし
   て上下方向に設けられ、アンテナ素子の端部を折
   曲げて嵌挿可能な縦溝とを設け、 前記折曲げたアンテナ素子先端の少くとも一方
   に、フイーダの先端部に裸出した芯線を沿わせて
   円管状の接続部材を嵌挿して両者を接続し、この
   接続部材を前記縦溝に嵌挿すると共に、 前記一方の分割体に他方の分割体を接合して固
   定するようにしたことを特徴とするUHFアンテ
   ナ装置。