JPS63295169A - 針布用グラインダ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】

本発明は、梳綿機等の針布の各針の側面を研摩するグラ
インダに関するものである。

【従来技術】

一般に、梳綿機にあってテーカインローラからシリンダ
に供給されたラップを、該シリンダと対向し協働して櫛
梳するフラットには、屑、真鍮あるいはステンレススチ
ール等の金属製針が基布に植設された針布が取り付けら
れている。この針布は、その針先が摩滅してくると針の
側面を研摩することによって針先を再生して再使用され
るが、従来この研摩に用いられていた研摩機（グライン
ダ）には、剛性の高いディスク状砥石を針布の針先間隔
に合わせて複数枚重ね合わせて構成されたものが知られ
ている。針布は、キャタピラ様の円環状に連結されたト
ップバーと呼ばれる各棒状部材の表側端面に取り付けら
れており、このトップバーの裏側端面はピボッタプルに
軸方向へ軸支されている。ディスク状砥石は、このトッ
プバーに取り付けられた針布に対向し且っ針布の幅方向
に軸方向を沿わせた姿勢に設置されるドラム部材に取り
付けられており、このドラム部材とともに回転しつつド
ラム部材上を軸方向に往復移動して針布をその全幅に亙
って研摩するように構成されている。なお、このように
ディスク状砥石を軸方向に移動させるのは、針布の全幅
に亙ってディスク状砥石を重ね合わせると、各ディスク
状砥石と針布の各針との位置関係が固定的になり、常に
研摩される針と常に研摩されない針とが生じてしまい、
略全体の針を均等に研摩することが困難になるためであ
る。

【発明が解決しようとする問題点】

ところで、上述のごとく構成された針布研摩機にあって
は以下のような問題点を有するものであった。 すなわち、研摩機のディスク状砥石は、針布の針先間に
入り込みながらもドラム部材の軸方向に沿って往復移動
するのであるが、針先間に深く入ると針と干渉して軸方
向への移動が阻害され、極端な場合には針を曲げたり折
ったり、あるいは極端に長い時間を費やして研摩するこ
とになる。したがって、このような不都合を回避するた
めにはディスク状砥石を針先間に極めて浅く入れるだけ
で研摩を行なわなければならなかった。 また、針布を取り付けたトップバーは上述のごとくピボ
ッタブルに軸支されているためディスク状砥石が針先間
を通るときにトップバーが揺動し、研摩し始め部分と終
わり部分ではディスク状砥石が針先間に深く入り、その
中間部分では浅くなるという現象が生じる。さらにはデ
ィスク状砥石は針布の針よりも硬いため、砥石が軸方向
へ往復移動する際にはどうしても針先を研摩してしまう
ということも相まって、研摩後には針先の高さがバラツ
クという不都合も生じる。 本発明は上述のごとき問題点に鑑み、これらを有効に解
決すべく創案されたものである。したがってその目的は
、６針の側面を深く研摩でき、針先の高さのバラツキを
防止でき、しかも作業時間を大幅に短縮できる針布用グ
ラインダを提供することにある。

【問題点を解決するための手段】

本発明に係る針布用グラインダは、従来技術の問題点を
解決し、目的を達成するために以下のような構成を備え
ている。 すなわち、表面に砥粒を有する毛がドラム状ローラの周
側面にブラシ状に植設されている。なお、ブラシ状の毛
は針布の金属製針に比して柔軟性に富んでおり、例えば
ナイロン等の合成樹脂から構成されている。ブラシ状の
毛が植設される範囲は針布の全幅に亙ってもよく、ある
いは針布の全幅よりは小さい幅に植設してローラを軸方
向へ往復移動させてもよく、その植設範囲は制限されな
い。 ここで言うブラシ状とは、比較的高い密度で多数の毛が
面積的広がりを持つ範囲に植設されている状態を示す。

【作用】

本発明に係る針布用グラインダによれば、表面に砥粒を
有するブラシ状の毛が金属製針に比して柔軟性に富んで
いるので、研摩に際して毛と針とが当たっても毛が撓ん
で針と針の間に逃げて通りながら針の側面を研摩する。 毛は針と針の間に深く入り込んでも針を曲げたり折った
りすることなく接触して研摩する。ブラシ状の毛が針布
の全幅に亙って植設される場合にはその幅方向（毛が植
設されたドラム状ローラの軸方向）への移動がなく、ま
た、針布の全幅よりも小さい幅で植設して移動させる場
合でも、毛は針と針との間を通れるので針先を削り落と
すことなく移動できる。毛の植設範囲は制限されないの
で、一度に研摩できる範囲を大きくできる。

【発明の効果】

以上の説明より明らかなように、本発明によれば次のご
とき優れた効果が発揮される。すなわち、６針の側面を
深く研摩でき、針先の高さのバラツキを防止でき、しか
も作業時間を大幅に短縮できる。

【実施例】

以下に本発明の好適一実施例について第１図ないし第５
図を参照して説明する。 第１図は本発明に係る針布用グラインダが取り付けられ
た針布研摩装置の正面図、第２図は第１図の側面図であ
る。針布研摩装置は、架台７上の略中央に大径の回転ド
ラムｌが設置されており、キャタピラ様の円環状に連結
されてその表側端面に針布２を付着させているトップバ
ー３は、この回転ドラム１の外周面に沿わせて取り付け
られる。 本発明の針布用グラインダ４は回転ドラム！の両側に位
置して１対設けられ、それぞれは回転ドラムｌの軸方向
に平行に設置されている。回転ドラムｌおよび第１図中
左側の針布用グラインダ４はメインモータ５によってそ
れぞれ時計回転方向に回転駆動され、第１図中右側の針
布用グラインダ４はサブモータ６によってやはり時計回
転方向に回転駆動される。本実施例における回転ドラム
ｌの回転数は１０ｒｐｍであるのに対して、左右の針布
用グラインダ４．４の回転数はいずれも２２０Ｏｒｐｍ
に設定されている。針布用グラインダ４は、第２図に示
すように、トップパー３の針布が付着されている全幅に
亙って植毛されている。第３図は本実施例の針布用グラ
インダを軸方向に見た端面図であり、第４図は第３図の
針布用グラインダを径方向に見てその要部を示す要部拡
大側面図である。 ドラム状ローラ８の外周面には、束ねられた多数の毛９
がプラン状に植設されている。また、１本１本の毛９は
、直径約０　、７　ｍｙｔで長さ約２０ｘｘに植設され
ており、その表面には図示していないが多数の微小な砥
粒を有している。具体的には、樹脂中に砥粒をエマルシ
ジン状態に混入し、これを針状の毛に形成したり、針状
の毛の表面に砥粒をコーティングして付着させる等の製
法により、毛の表面に砥粒を配する。束ねられた毛９は
図示のごとく螺旋状に配列されているが、これはドラム
状ローラ８が１回転する間に、針布のどの位置の針にも
毛９が接触するように配列したものであり、螺旋状に限
らず例えば千鳥状に配列する等してもよい。 第５図は本発明に係る針布用グラインダの他の実施例を
示すべく径方向に見てその要部を示す要部拡大側面図で
ある。この実施例ではドラム状ローラ８°の軸方向長さ
を針布の全幅長さよりも短くし、その外周面に毛９が植
設されている。毛９の束は千鳥状に配列されている。こ
の場合には従来技術と同様にドラム状ローラ８°をその
軸方向へ往復移動させることによって針布の総ての針を
研摩することになる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る針布用グラインダが取り付けられ
た針布研摩装置の正面図、第２図は第１図の側面図、第
３図は本実施例の針布用グラインダを軸方向に見た端面
図であり、第４図は第３図の針布用グラインダを径方向
に見てその要部を示す要部拡大側面図、第５図は本発明
に係る針布用グラインダの他の実施例を示すべく径方向
に見てその要部を示す要部拡大側面図である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）、表面に砥粒を有する毛（９）がドラム状ローラ
   （８）の周側面にブラシ状に植設されたことを特徴とす
   る針布用グラインダ。