JPS6328909A - 上衣原型 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 主！上度机尻立… この発明は上衣原型に関するもので、被服製作に利用さ
れるものである。

ｌ氷曵艮亙 従来の上衣原型は静止している時に美しいシルエットを
出す事を第１目的として作られており、人体の立体構造
を各関節部で切断した時に現われる楕円形に沿う様な曲
線を取り入れて成り立っている〔第５図参照〕。

（“しよ゛と　るν　占 一般に、上衣に要求される機能としては、日常生活動作
に支障をきたさないようにしておくことも大切な項目で
あり、上記日常生活上の動作によって人体各部の寸法変
化に対応するためには、寸法上のゆとり量をいかに決定
するかが全てとなっている。

ところが従来の上衣原型のように、静止時のシルエット
を美しくするという技術では、運動性に対する機能は十
分でなく、日常生活動作に於ても着くずれを生じ易く、
特に、運動量の激しいスポーウウエア分野では、上記点
をカバーする為に伸縮性素材を使用せざるを得ない。

しかるに、伸縮性素材そのものは、人体の皮膚と衣服布
面との摩擦によって初めて発現するものであり、人体に
圧迫感を与え、円滑な運動を妨げる場合があり、しかも
、発汗等により、その時々で摩擦力が変化する為、かえ
って人体への圧迫感を強め、運動性を阻害する場合があ
る。

特に、シャツ及び上衣においては、人間が運動を行なっ
た際、筋肉の変化に対して運動性を阻害する現象として
引き彎れが生じる。

上記引き♀れの生じる箇所と運動の関係を分析すると下
記項目に分類できる。

〈項目１〉 背を伸ばした状態で腕の運動をさせた時に生ずる上衣の
引き蒙れ箇所について： Ａ、腕を上伸した時〔Ｙ軸方向〕 上腕部を力点として腰部側面に生じる 〔第６ＦｉＪ参照〕。

Ｂ、Ｆｉｉを体側面に沿って水平に伸ばした時〔Ｘ軸方
向〕 」−記Ａに同じ（ｊｆｊＴ図参照〕。

Ｃ０腕を水平に突き出した時〔Ｚ軸方向〕上腕部を力点
として後部腕付け根から背〜嫌に沿った部分に生じる（
第８図参照〕。

く項目２〉 背を前後に曲げた時に生じる上衣の付彎れ箇所について
： 首付は根部を力点とし体中心線上で生じる〔第９図参照
〕。

く項目３〉 冑を左右に曲げた時の上衣の引き彎れ箇所について： 肩部を力点とし、体の側線上で生じる〔第１０図参照〕
。

く項目４〉 腰部を固定した状態で上半身にひねりを加えた時の上衣
の引き彎れ箇所について： 肩部を力点とし腰部へかけての線上に生ずる〔第１１ｔ
ｌ！Ｊ参照〕。

人間が日常生活上及びスポーツ活動等で行う運動は、上
記項目の単一若しくは複合からなり、上記項目２〜４の
単一動作の場合では、従来の寸法上のゆとりや、ラグラ
ンスリーブ、ドルマンスリーブといった袖付けのみの変
化で対応可能であるが、項目１との複合動作及び項目１
の単一動作で発生する上衣の引き彎れに対しては、従来
の上衣原型では解消できない。

上記従来の寸法的なゆとりでもってカバーしきれない箇
所を解析した結果、その要因は次の二点に集中している
ことが判明した。

■腕付は根下部〔脇下〕のＸ、Ｙ、Ｚ各軸方向に対する
運動量 ■腕付は機前後部から側弁と前身、側弁と後身各々の縫
合線部における運動量 上記二点に於ける運動量は、従来の上衣原型で対処する
ことは不可能である。

尚、第５図において、（イ）から（ロ）を通り（ハ）に
至るカーブが袖付は線となっており、（ロ）が脇下狛底
部となる。ここに取付けられる袖は第１２図となり　（
ロ）印の箇所を一致させて縫合される。

ここで第１２図点線部分（ホ）くべ）で袖を分解し、袖
底縫合線（ロ）（ニ）にて縫合すると、第１３図の袖底
部分が出来上る。上記第１３図に於ける（ホ）くべ）点
は袖付は線の袖山カーブの変曲点部分に該当する。

上記第１３図に於いて、腕の上下運動〔第６図〕をさせ
た場合、斜線部分の欠落部が運動量に対し明らかに阻害
要因となってくる。

上記点を考慮して袖の製図並びに袖付は線の製図を変更
してゆくと人体の曲線から離れ、シルエットをくずして
しまうだけでなく、ダブ付きを与えてしまい運動時に上
衣の余分な部分が、かえって運動を阻害するという結果
になる。

しかも、前述の要因２に対しては全く無力である。

占　　゛　るための この発明は、原型を、前身頃、後身頃及び袖底と一体化
した脇身頃の３つの身頃で構成し、脇身頃の前後身頃へ
の縫合線を略平行直線状とし、かつ、前身頃と後身頃と
の脇身頃への縫合線及び袖付は線を、該袖付は線の袖底
部分を頂点として脇身頃側へ山形状に張り出し形成し、
しかも、上記袖付は線の袖底部分を人体の腕付け根断面
の底部位置に設定したものである。

立里 この発明の上衣原型は、前身頃と後身頃及び脇身頃の３
つの身頃で構成し、かつ、前身頃及び後身頃に於ける脇
身頃への縫合線の山形状張り出し部分によって、腕の前
後、斜めの運動と身体の屈折及びねじり運動に対するゆ
とりを付加した事と、同時に袖底を脇身頃と一体化した
ことによって、腕の上下運動及び身体の屈折及びねじり
運動に対するゆとりを付加でき、さらに、前身頃及び後
身頃の袖付は線の袖底部分を人体の腕付は根断面の底部
位置に設定したことによって、ゆとり部分をすべてヌー
ドボディ寸法上の脇下箇所に集中させることができ、シ
ルエットを美しく保ち、だぶつきをなくすことができる
。

叉星血 第１図は本発明の上衣原型を示し、（１０）は前身頃、
（２０）は後身頃、（３０）は脇身頃を示す。

上記前身頃（ｌＯ）の点（ａ）から点（ｂ）までは袖付
は線（１０ａ）を構成するものであり、点（ｂ）から点
（ｃ）までは脇身頃縫合線（１０ｂ　’）を構成するも
ので、これら袖付は線（１０ａ）及び脇身頃縫合線（１
０ｂ）は、点（ｂ）を頂点として脇身頃（３０）側へ山
形状に張り出した部分（１０ｃ　）を形成させである。

上記点（ｂ）は前身頃（１０）の袖付は線（１０ａ）の
袖底部分となるものである。

後身頃（２０）の点（ｄ）から点（ｅ）までは袖付は線
（２０ａ　）を構成するものであり、点（６）から点（
ｆ）までは脇身頃縫合線（２０ｂ　）を構成するもので
、これら袖付は線（２０ａ）及び脇身頃縫合線（２０ｂ
　’）は、点（ｅ）を頂点として脇身頃（３０）側へ山
形状に張り出した部分（２０ｃ　）を形成させである。

上記点（８）は後身頃（２０）の袖付は線（２０）の袖
底部分となるものである。

脇身頃（３０）の点（ｉ）から点（ｊ）までは袖付は線
（３０ａ）（３０ａ）を構成し、点（ｊ）から点（ｋ）
までは前身頃縫合線（３０ｂ　）及び後身頃縫合線（３
０ｃ　）を構成するもので、これら前身頃縫合線（３０
ｂ　）及び後身頃縫合線（３０ｃ）は、左右対称的な略
平行直線状としてあり、かつ、点（ｊ）（Ｊ）は、前後
身頃（１０）　　（２０）の点（ｂ）（ｅ）と合致せし
められ、この点（ｊ）（ｊ）より上部は袖底（３０ｄ）
となる。

第１図において、点（ａ）及び点（ｄ）は、第５図の従
来の上衣原型における点（イ）及び点（ハ）に各々相当
する。そして、第１図の点（ｂ）及び点（ｅ）は、人体
ヌードボディの脇下位置、即ち、人体の腕付は根断面の
底部位置に相当し、これはまた、第５図に示した従来の
上衣原型の上に本発明の脇身頃（３０）を重ねた第２図
に於ける点（ｂ）及び点（ｅｏ）の位置に相当し、この
部分が山形状に張り出させであることによって、静止状
態に於けるたるみを脇下箇所に収納する最も重要なポイ
ントとなる。

脇身頃（３０）は第１図に示す前身頃（１ｏ）の点（ｂ
）〜点（Ｃ）、後身頃（２０）の点（ｅ）〜点（ｆ）に
於いてそれぞれ縫合され、Ｚ軸方向〔第１図で紙面に直
交する方向〕に対する運動量を与えることができる。

第３図は、第１図の各身頃をその縫合線上で平面的に重
ね合わせた図であって、斜視部で示す山形状張り出し部
分（１０ｃ）（２０ｃ）によって、前述した要因２に述
べた運動量を与えることができる。

尚、第１図に於いて、点（ａ）から点（ｇ）及び点（ｄ
）から点（ｈ）はヨーク縫合線であり、ヨーク〔斜線部
〕を取り付けることによって着衣時の重量感を取り除く
ことができるが、これはデザイン等によって多少変化す
るものであり、運動機能にはかかわり方が少ない。

第４図は長袖のシャツとして縫製した本発明の上衣の実
施例であって、左半部分に前部分を表わし、右半部分に
後部分を表わしている。このシャツによって着用テスト
を行った結果、前部分のチェックポイント（イ）〜（チ
）及び後部分のチェックポイント（Ａ）〜（Ｈ）の各々
の部分での圧迫感並びに引き彎れ感を感じた人は、１０
０人中、Ｏであった。

登ユニ立及 この発明によれば、運動によって生ずる各部の引き彎れ
をなくし、衣服布面と人体皮膚との摩擦をなくし、着く
ずれを防止するばかりでなく、静止着用状態に於けるシ
ルエットを美しく保ち、だぶつきをなくし得る上衣が得
られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る上衣原型の正面図、第２図は従来
の上衣原型上に本発明の脇身頃を重ねた状態の運動量説
明図、第３図は本発明の各身頃を重ね合わせた状態の運
動量説明図、第４図は本発明による上衣原型によって作
製さたシャツ例及び運動機能上必要なチェックポイント
の説明図、第５図は従来の上衣原型の正面図、第６図〜
第１１図は人体の運動によって生じる上衣の引き彎れ箇
所の説明図、第１２図は従来の上衣原型に縫着される袖
部の展開正面図、第１３図は従来の上衣原型に縫着され
た袖底部の静止状態の正面図である。 （１０）・−前身頃、（２０）　−後身頃、（３０）　
−・脇身頃、（１０ａ　）　　（２０ａ　）　−袖付は
線、（１０ｂ）（２０ｂ）　−・身頃縫合線、（１０ｃ
　）　　（２０ｃ　）　−山形状張り出し部分、（ｂ）
（ｅ）−・袖付は線の袖底部分、（３０ｄ　）　−袖底
。 第１図 第２図　　　　　　　　第３図 イＯ ！Ｊ４図 第６図 第７図 第８図　　　　　　　　　第９図 第１０図　　　　　　　　　第１１図 手続補正書 １、事件の表示 昭和６１年特許願第１７０４９０号 ２、発明の名称　　上衣原型 ３、補正をする者 事件との関係　特許出願人 名称　敷島紡績株式会社 ４、代理人　８５５０ 住　所　　大阪府大阪市西区江戸堀１丁目１５番２６号
６、？！正の内容

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）原型を、前身頃、後身頃及び袖底と一体化した脇
   身頃の３つの身頃で構成し、脇身頃の前後身頃への縫合
   線を略平行直線状とし、かつ、前身頃と後身頃との脇身
   頃への縫合線及び袖付け線を、該袖付け線の袖底部分を
   頂点として脇身頃側へ山形状に張り出し形成し、しかも
   、上記袖付け線の袖底部分を人体の腕付け根断面の底部
   位置に設定した事を特徴とする上衣原型。