JPS63271357A

JPS63271357A - 低温定着トナ−

Info

Publication number: JPS63271357A
Application number: JP62106680A
Authority: JP
Inventors: Akihiro Okuma; 大熊　昭弘; Akinori Toyoda; 昭則豊田
Original assignee: Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Current assignee: Panasonic Holdings Corp
Priority date: 1987-04-30
Filing date: 1987-04-30
Publication date: 1988-11-09

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】産業上の利用分野本発明は、電子写真、静電記録、静電印刷に於て、電気
的潜像または磁気的潜像を現像するのに用いられるトナ
ーに関し、特に熱圧力定着に適した低温定着トナーに関
する。

従来の技術従来のエポキシ樹脂を結着樹脂として用いたトナーは定
着ロールへの磁性トナーの付着（この現象を以下オフセ
ットと称す）があり、比較的低温定着の特性を持ちなが
ら採用され得らなかった発明が解決しようとする問題点熱と圧力の併用により定着する際に、定着性が良好であ
り、オフセントがなく、加えて、熱安定性、流動性、お
よび画質がきわめて、優れた低温定着トナーを提供しよ
うとするものである。

一般に現像剤には、キャリアを必要とする二成分系現象
剤と、キャリアを必要としない一成分系現像剤（磁性ト
ナー）とがあり、これらの現像剤を紙などの基体上に定
着する方法としては、２本以上の金属ロール間を通過さ
せる圧力定着方式、現像剤の融点以上の温度に加熱する
ことにより、融着させる熱定着方式、および上記三方式
を組み合せ、熱により現像剤の融点以上の温度に加熱し
、かつ加圧により発生する紙など基体のしわをのばし、
定着を確実なものにする定着ロールを使用する熱圧力定
着方式の三方式がある。

このうちで、熱圧力定着方式の低温定着トナーに要求さ
れる特性として、（１）定着ロールに低温定着トナーのオフセットがない
。

（２）　　ヒータ部の消費電力を小さくするための低温
度にて定着する。

（３）低温定着トナーを保存中あるいは、現像ボックス
中でブロッキング現像を起こさない。

（４）現像むらがなく解像度の高い面質を得るため、流
動性を上げる。

などがある。

しかし、一般にオフセットを防止するためには、低温定
着トナーを構成する素材として、離形性のよい樹脂、添
加剤として、金属セッケン、高級樹脂酸、シリコンオイ
ルなど、通常離形剤、滑剤として使用されている物質な
どが検討されている。

しかしながら、これまでにも種々の試みがなされている
ものの、いまだに、上記要求特性を十分満足する低温定
着トナーが得られていない。また、オフセント防止のた
め、定着ロールの改善も行なわれているが、定着ロール
の離型性向上のみでは、オフセントを完全に防止するこ
とは困難であり、オフセットの発生しない低温定着トナ
ーが望まれているのが現状である。また、通常定着部を
１３０〜１７０℃というかなり高い温度にする必要があ
り、現像部は定着部の比較的近くに位置する場合が多い
。したがって、冷却方法を考慮しても、現像部の温度上
昇は避けることができないので低温定着トナーの出現が
またれていた。

以上の説明で明白なように、熱圧力定着方式の低温定着
トナーに要求される特性を十分に満足するものは得られ
ていないのが現状である。

問題点を解決するための手段本発明は上記問題点に鑑み、定着性が優れ、定着ロール
への低温定着トナーのオフセットがなく、低温で定着す
ることが可能で、しかも、熱安定性、流動性がきわめて
優れる低温定着トナーを提供するものである。

すなわち、エステル変成した固形エポキシ樹脂は末端に
一級の水酸基をもつことで分子間同志の凝集力が高まり
、トナー溶融時のトナー間での肉ばなれが少ない。さら
にエステル化チェーンにより離形効果を生み、エステル
結合で適度のトナー−紙間の接着力を生みだして、オフ
セットを絶無にしている点である。

更に本発明の特徴とするところは、エステル変成したエ
ポキシ樹脂とポリエチレンワックスの相乗効果により、
オフセットの発生を防止したことである。

作用とくに、エポキシ樹脂の平均分子量が８００未満である
場合には、低温定着トナーとした場合に熱安定性が悪く
なる。また、ｎ＝１以下のエステル変性したエポキシ樹
脂を使用した場合には、温度に対する粘度の変化率が大
きくなり、定着ロールのわずかな温度変化に追従できな
い。さらにｎ＝８以上のエステル変成したエポキシ樹脂
をバインダーとする低温定着トナーにおいては、定着温
度が高くなり、定着ロールの寿命が短くなるという欠点
があられれる。

本発明により得られる低温定着トナーは、熱圧力定着方
式で定着することにより、もっとも、その効果を発揮す
るが、前記他の方式に使用することも可能である。また
、以下、本発明を実施例により説明するが、本発明は実
施例に拘束されるものではない。

実施例以下に本発明の一実施例について、詳細に説明する。

実施例　１ｎ＝１、ｍ＝５のエステル変成したエポキシ樹脂（エポ
ミック５Ｒ３８１１、エポキシ当量５００、平均分子量
８００、融点６３℃、三井石油化学株式会社）５０重量
部、ｎ＝３のエステル変性したエポキシ樹脂（エポミッ
ク５Ｒ３８８２、工、ボキシ当ｆｆ１２２００、平均分
子量２５００、融点１０９℃、三井石油化学株式会社）
５０重量部、ポリエチレンワックス（密度０．９２、軟
化点１１０℃、数平均分子量２０００）　１０重量部、
および、マグネタイト（平均粒径０．２５μｍ）　　１
１０重量部、帯電制御剤（ボントロン魚７．オリエント
化学株式会社）５重量部からなる低温定着トナー原料を
、加熱混練し、常温に冷却した後、粒砕機により、約３
０μｍ以下の粒子に粉砕した。次にこの粉砕物に粒径約
１５０人のカーボンブラック３．２重量部を添加し、混
合粉を７０℃の雰囲気の中で５分間流動状態を形成した
後、常温に戻し分級して、５〜２５μｍの粒度分布を有
する現像用低温定着トナーを得る。

実施例　２ｎ＝３．ｍ＝５のエステル変成したエポキシ樹脂（エポ
ミフク５Ｒ３８４１エポキシ当量６００、平均分子量１
０６０、融点８１℃）９０重量部、ポリエチレンワック
ス（密度０．９７、軟化点１３０℃、数平均分子ｆｉ！
２２００）　２０重量部、および、マグネタイト（平均
粒径０．２５μｍ）　　１１０重量部、帯電制御剤（ボ
ントロン猶７）４重量部からなる低温定着トナー原料を
実施例１と同様に加工し、現像用低温定着トナー・を得
た。

比較例　１エポキシ樹脂（エポキシ当量５００、平均分子量９００
、融点６８℃、エピコート１００１、油化シェル株式会
社）１００重量部、ポリエチレンワックス（密度０．９
２、軟化点１１３℃、数平均分子量２０００）　１０重
量部、および、マグネタイト（平均粒径０．２５μｍ）
１１０重量部、帯電制御剤（ボントロンＮ１１７）３重
量部からなる低温定着トナー原料を実施例１と同様に加
工し、現像用低温定着トナーを得た。

発明の効果実施例工、２および比較例Ｉで得られた低温定着トナー
による普通紙への現像、定着の実験結果を下表に示す。

上段、下段ともに○印がトナーとして、実用性のあるこ
とを示している。上段は定着性を示し、下段はオフセン
トをしめしている。上表および前述の説明で明らかなよ
うに、本発明によれば、低い温度で容易に定着し、広い
温度範囲にわたって、オフセントの発生しない現像用低
温定着トナーが得られる。

加えて、実施例１．２で得られた低温定着トナーは熱安
全性がよく、流動性が優れ、画質のきわめて優れたもの
が得られる。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）下記に示す化学式のエステルで変成されたエポキ
シ樹脂を結着樹脂とすることを特徴とする低温定着トナ
ー ▲数式、化学式、表等があります▼ ｎ＝１〜８ｍ＝１〜５
（２）エポキシ樹脂は、平均分子量が８００以上である
ことを特徴とする特許請求の範囲第（１）項に記載の低
温定着トナー
（３）ポリエチレンワックス、ポリプロピレンワックス
、カルバナワックス等を含むことを特徴とする特許請求
の範囲第（１）項に記載の低温定着トナー。