JPS63264368A - 記録装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、複写原稿と被複写材とを密着させ、露光光源
の光照射によって感熱複写を行う記録装置に関するもの
であり、特に、光源のエネルギー制御に関するものであ
る。

従来の技術 近年、熱複写装置と称する光線を利用した画像の形成装
置は、電子閃光放電管式製版機やＯＨＰ原稿作成機等に
よく使われている。

従来の記録装置は、例えば特開昭５４−１７０３６号公
報に示されているように、第２図のようになっていた。

第２図において３１は記録電極で、３２は記録電源、３
３は帰路電極である。３４は転写媒体であり、透明シー
ト３４ａ上に金属蒸着膜３４ｂが蒸着され、反対の面に
は熱溶融性インク３４ｃが塗布されている。

そして、転写媒体３４と記録室ｉ３１との間に記録電源
３２により信号電圧を印加して放電破壊させることによ
り金属丞着膜３４ｂを部分的に除去する。転写媒体３４
は図中矢印で示す方同へ一定速度で送られていて、記録
信号に応じた像を形成する。送られた転写媒体３４は記
録用紙３５と重ね合され、周囲に反射鏡３７が設けられ
たキセノンフラノシュランブ３６によって光力補（射さ
れる。キセノンフラ・ノシュランプ３６には、高圧電源
３８から発光エネルギーが供給される。

転写媒体３４の上方から光を照射すると、金属蒸着膜３
４ｂを照射する光は反射され、金属蒸着膜３４ｂが欠損
した部分を照射する光は透明シート３４ａを透過して、
熱溶融性インク３４ｃに吸収される。

熱溶融性インク３４ｃは光を吸収して発熱し、溶融して
記録用紙３５に付着する。

密着した転写媒体３４と記録用紙３５が所定の長さ送ら
れる毎にキセノンフラッシュランプ３６が発光して、転
写媒体３４のパターンに応じて発熱して記録用紙３５に
パターンが転写される。

発明が解決しようとする問題点 しかし、このような光照射によって温度差パターンを形
成し感熱転写を行う記録装置においては、金属蒸着膜で
反射された光の一部が反射鏡によって再度反射されてイ
ンクの加熱に寄与するため、金属蒸着膜の面積の違いに
よって転写部分に加わるエネルギー密度が変化する。そ
のため原稿のちがいによって金属蒸着膜の面積が異なる
ので、転写に必要なエネルギーも変化する。そのために
常に光量を一定にして転写を行うと、インクの転写面積
が大きい時にはエネルギーが不足してかすれ等が生じ、
また転写面積が小さい時には転写エネルギーが過度にな
り、本来転写されない周囲のインクまで加熱されて、つ
ぶれ等が生じたりして印字品質を著しく低下させるとい
う問題点を有していた。

本発明は上記問題点に鑑み、原稿の違いに応じて転写エ
ネルギーを制御して、ムラの無い印字を可能とする記録
装置を提供するものである。

問題点を解決するための手段 上記問題点を解決するために本発明の記録装置は、記録
電極に供給される電力量を計測手段で計測し、転写媒体
の一度の発光で転写する部分における前記記録電力の総
量に応じて、発光制御回路により、光源の発光エネルギ
ーを制御するものである。

作用 本発明は上記した構成によって、記録電極に印加する記
録電力を計測することにより、転写媒体上の一度の発光
で転写しようとする範囲における金属蒸着膜の欠損面積
すなわち開口率を推定し、この開口率に応じて転写媒体
の開口率が大きいときは発光エネルギーを大きくし、開
口率が小さいときには発光エネルギーを小さくするよう
に制御する事により、記録パターンに応じて常に最適な
転写エネルギーで転写できる様になり、常に品質の良い
記録を行うことが可能になる。

実施例 以下本発明の一実施例の記録装置について、図面を参照
しながら説明する。

第１図は本発明の一実施例における記録装置の構成を示
すものである。第１図において、１１は放電記録を行な
うための記録電極で、一定間隔に複数の電極が一列に並
んでいて、各電極にはそれぞれ独立して記録信号電源１
２から記録のための電流が供給される。１３は帰路電極
で、マスクシート１５の表面に設けられた金属蒸着膜１
５ｂに接触している。記録信号電源１２から供給された
電流は、記録電極１１、金属蒸着膜１５ｂ、帰路電極１
３と流れる。

記録信号電源１２は交流電源２１を降圧・整流して直流
電流を得る。放電記録に使われる電力と、供給される交
流電源２１の電力は一定の関係があるため、供給電力を
計測すれば記録電力を求めることができる。マスクシー
ト１５は、透明なベースシート材１５ａ上の片面に金属
蒸着膜１５ｂが形成され、他面には熱溶融性インクが塗
布されている。記録電極１１と金属蒸着膜１５ｂの間に
電流が流れると、放電破壊によって金属蒸着膜１５ｂが
除去される。そして、マスクシート１５の送りと電流を
流す電極の選択によって任意のパターンを形成する。

マスクシート１５は図中矢印で示′される方向に送られ
、記録用紙１６と重ね合される。キセノンフラッシュラ
ンプ１７を発光させるとマスクシート１５の金属蒸着膜
１５ｂが取り除かれている部分は光が透過し、金属蒸着
膜１５ｂが残った部分は光を反射するため、熱溶融性イ
ンク１５ｃはパターンに応じて光を受けて発熱し、溶融
して記録用紙１６に転写する。マスクシート１５の送り
量は、マスクシート１５に接触して回転するローラ１８
に取付けられた位置検出器１９によって検出され、マス
クシート１５が所定の長さを送られる毎にキセノンフラ
ンシュランプ１７の発光が行われて転写が行われる。

キセノンフラッシュランプ１７は、交流電源２１を昇圧
・整流して充電する高圧電源２０からエネルギーを供給
される。高圧電源２０の充電電圧は、演算部２３からの
指令に応じて充電制御回路２２によって制御されている
。演算部２３は充電制御回路２２に充電電圧指令信号を
送ると共に、位置検出器１９の情報に応じてマスクシー
ト１５が所定の長さ送られる毎に、充電制御回路２２に
発光指令信号を送る。高圧電源２０は充電制御回路２２
を経由して発光指令を受けると、高圧のトリガー電圧を
キセノンフラッシュランプ１７に印加し、キセノンフラ
ッシュランプ１７が発光する。

金属蒸着膜１５ｂが除去された面積と記録電極１１に流
れた電流は概略比例するため、その電力量を計測すれば
キセノンフラッシュランプ１７の一同の発光で転写しよ
うとする範囲における金属蒸着膜１５ｂの欠損面積つま
りマスクシート１５の開口率を知ることができ、最適な
発光エネルギーを求めることができる。

そこで、演算部２３は電力計１４によって、−回の発光
当りのマスクシート１５の送り量毎に記録信号電源１２
に供給された電力量を計測し、その電力量に応じた充電
電圧を算出し、その値を演算部２３内のメモリーに蓄え
る。そして、記録電力量を計測した部分のマスクシート
１５が所定の距離だけ送られると、メモリーから充電電
圧の値を読み出して充電制御回路２２に送る。

以上のように本実施例によれば、記録電極１１に印加す
る記録信号の電力量を計測して、マスクシート１５の開
口率を推定出来るようにしたことによって、マスクシー
上１５の開口率に応じてキセノンフラッシュランプ■７
の発光エネルギーを制御することができる。したがって
、マスクシート上に形成された画像に対する開口率に左
右されることなく、つねに安定した高品質の画像が得ら
れる。

なお本実施例では、記録信号電源の入力電力から記録電
力量を求めているが、記録電力量を記録電極に流れる電
流を直接計測してもよい。また、本実施例ではキセノン
フラッシュランプの発光エネルギーを制御する方法とし
て、キセノンフラッシュランプの発光エネルギーを蓄え
ておく高圧電源の充電電圧を制御するようにしたが、充
電電圧を一定に保っておいて、余分なエネルギーをバイ
パス回路を設けて逃すような構成とする等、転写媒体の
開口率に応じてキセノンフラッシュランプの発光エネル
ギーを制御できるような構成であればよい。さらに本実
施例では、転写媒体として透明シート上に金属蒸着膜と
熱溶融性インクを備えたものを用いたが、これは光を吸
収して発熱するシートに金属蒸着膜を設けたものを用い
、被複写材に感熱発色層を備えたものを用いてもよい。

発明の効果 以上のように本発明は、片面に金属蒸着膜を形成したシ
ート状の転写媒体と、金属蒸着膜を放電破壊によって任
意の部分を除去して像を形成するための記録手段と、像
が形成された前記転写媒体と被複写材とを密着させて光
を照射して感熱複写をするための光源と、光源の発光エ
ネルギーを制御する発光制御手段き、記録手段に供給さ
れた放電破壊を行なうための電力量を計測する計測手段
とを備え、発光制御手段は、計測手段が計測した一度の
発光で転写する範囲における記録電力量から転写媒体の
開口率を推定し、この開口率に応じて発光エネルギーを
制御する事により、常に最適な転写エネルギーで転写で
きる様になり、濃度ムラの無い良好な印字を得ることが
できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例における記録装置の構成図、
第２図は従来の記録装置の構成図である。 １１・・・・・・電極ヘッド、１２・・・・・・記録信
号電源、１３・・・・・・帰路電極、１４・・・・・・
電力計、１５・・・・・・マスクシート、１５ａ・・・
・・・ベースシート材、１５ｂ・・・・・・金属１着膜
、１５ｃ・・・・・・熱溶融インク、１６・・・・・・
記録用紙、１７・・・・・・キセノンフラッシュランプ
、１９・・・・・・位置検出器、２゜・・・・・・高圧
電源、２２・・・・・・充電制御回路、２３・・・・・
・演算部。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 表面に金属蒸着膜を形成したシート状の転写媒体と、前
   記金属蒸着膜を放電破壊によって任意の部分を除去して
   像を形成するための記録手段と、像が形成された前記転
   写媒体と被複写材とを密着させて光を照射して感熱複写
   をするための光源と、前記光源の発光エネルギーを制御
   する発光制御手段と、前記記録手段に供給された放電破
   壊を行なうための電力量を計測する計測手段とを備え、
   前記発光制御手段は一度の発光で転写する範囲における
   前記記録手段に供給された記録電力の総量に応じて前記
   光源の発光エネルギーを制御することを特徴とする記録
   装置。