JPS6326231B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は木質の框材や棧材等の部材で構成され
る木製ドアパネルに関し、その要旨とするところ
は一対の縦框１の内側面中央間に横棧２を一体に
架設し、縦框１の内側面上端部間及び内側面下端
部間に夫々上框３と下框４とを縦框１に沿つて上
下スライド可能に横架し、上框３と横棧２間及び
横棧２と下框４間に縦棧５を一体的に立設して成
ることを特徴とする木製ドアパネルにある。

従来の木製ドアパネルにあつては、上下框３，
４及び横棧２と縦棧５との間等の全ての接合箇所
（第１図において接合箇所をイで示す。）をダボと
ダボ穴で接合して接着剤で接着していたが、木質
の框材や棧材は乾燥又は吸湿の繰返しにより伸縮
し（伸縮方向を第１図の双方向矢印ロで示す。）、
この伸縮により各縦棧５の上下の接合箇所イに隙
間が生じ、見苦しいという欠点があつた。

本発明は叙上の従来例の欠点に鑑みてなされた
ものであり、その目的とするところは木質の框材
や棧材の乾燥又は吸湿の繰返しに伴なう伸縮を上
下框の縦框に対するスライドにより吸収でき、縦
棧の上下と上下框や横棧との間に隙間が生じない
木製ドアパネルを提供するにある。

以下本発明を添付図により詳述する。１は木質
の一対の縦框であり、２は縦框１の内側面中央間
に架設された木質の横棧、３は縦框１の内側面上
端間に横架された木質の上框、４は縦框１の内側
面下端間に横架された木質の下框、５は上框３と
横棧２の間、及び横棧２と下框４との間に立設さ
れた木質の縦棧であり、６は開口部分に嵌められ
た化粧面板である。縦框１及び縦棧５は繊維方向
が上下方向となるように使用され、上下框３，４
及び横棧２は繊維方向が左右方向となるように使
用されており、したがつて各部材は第２図の双方
向矢印ロの方向が夫々の部材の伸縮方向となつて
いる。横棧２と縦框１の間の接合箇所、上框３と
縦棧５の間の接合箇所、横棧２と縦棧５の間の接
合箇所、下框４と縦棧５の間の接合箇所（これら
の接合箇所を第２図でハで示す。）は、第４図に
示すようにダボ７とダボ穴８、又はほぞと溝とで
接合されて接着剤で接着されている。また、上框
３及び下框４の両端には第３図に示すように先端
側程幅広となつた断面略三角形状の蟻ほぞ９を突
設し、縦框１の内側面の少くとも上端部及び下端
部には内方程幅広となつた蟻溝１０を形成してあ
り、上框３及び下框４の蟻ほぞ９を縦框１の蟻溝
１０に嵌合してあり、この接合箇所（第２図でニ
で示す。）は接着していないので上下スライド自
在となつている。

本発明は叙述の如く一対の縦框の内側面中央間
に横棧を一体に架設し、縦框の内側面上端部間及
び内側面下端部間に夫々上框と下框とを縦框に沿
つて上下スライド可能に横架し、上框と横棧間及
び横棧と下框間に縦棧を一体的に立設してあるか
ら、木室の框や棧などの各部材が伸縮しても、上
框及び下框が縦棧の伸縮に追従してスライドする
ことにより、上框と下框（及び横棧）との間に立
てられている縦棧の上下に隙間が発生するのを防
止することができるという利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来例を示す正面図、第２図は本発明
の一実施例を示す正面図、第３図は上框（下框）
と縦框との接合箇所を示す分解斜視図、第４図は
横棧と縦框の接合箇所を示す分解斜視図、第５図
は同上の作用説明のための正面図である。 １……縦框、２……横棧、３……上框、４……
下框、５……縦棧。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 一対の縦框の内側面中央間に横棧を一体に架
   設し、縦框の内側面上端部間及び内側面下端部間
   に夫々上框と下框とを縦框に沿つて上下スライド
   可能に横架し、上框と横棧間及び横棧と下框間に
   縦棧を一体的に立設して成ることを特徴とする木
   製ドアパネル。