JPS63256344A - 舞刃の研磨法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、スロウアウエイチップの如き切削チップ、す
なわち舞刃の研磨法に係り、特に、この舞刃をクランプ
した工具ホルダの加工機主軸への取付は誤差に影響され
ることのない、高精度で且つ容易な、舞刃の研磨法に関
するものである。

［従来の技術］ 従来、フライス盤、マシニングセンタ、旋盤。

ボール盤などの加工機に使用されている舞刃は。

工具メーカによって研削仕上げされたものを、前記加工
機の加工機主軸に取付けた工具ホルダでクランプし、こ
れを被削材の切削加工に供していた。

また、複数枚の舞刃をクランプして使用するフライスカ
ッタでは、その舞刃を工具ホルダに係るカッタボティに
精度よく揃えて固定することが難しいので、高精度の切
削加工を必要とする場合には、前記カッタボディにすべ
ての舞刃をクランプした状態でそれぞれの刃先を修正研
磨したのち、それを加工機主軸へ取付けるようにしてい
た。

なお、従来のこの種の切削工具に関しては、特開昭５１
−１０７５８０号公報記載のものがある。

［発明が解決しようとする問題点］ 上記従来技術は、たとえ脚力を工具ホルダヘクランプし
た状態で研磨したとしても、その工具ホルダを加工機主
軸へ取付けたときに生ずる誤差、すなわち、工具ホルダ
と加工機主軸との間にある隙間などに起因する。脚力の
取付は誤差によって。

切削加工時に、脚力の刃先が、半径方向にも端面方向に
も振れまわり、被削材の切削面にびびりマークができる
という点については配慮されておらず、したがって優れ
た切削面粗さが得られないという問題点があった。

本発明は、上記した従来技術の問題点を改善して、脚力
の取付は誤差に影響されることのない。

高精度で且つ容易な、脚力の研磨法の提案を、その目的
とするものである。

［問題点を解決するための手段］ 上記問題点を解決するための本発明に係る脚力の研磨法
の構成は、前逃げ面の切刃稜縁にランド部のある脚力を
工具ホルダでクランプし、この工具ホルダを加工機主軸
へ取付け、該主軸を回転させて、テーブル上に載置固定
された被削材を前記脚力によって切削加工するようにし
た加工機における前記脚力の研磨法において、テーブル
上に研磨砥石を載置し、脚力を切削加工時と同様に保持
し、加工機主軸を切削加工時と逆方向へ回転させながら
、前記脚力のランド部を前記研磨砥石へ押圧して該ラン
ド部を研磨するようにしたものである。

さらに詳しくは、脚力をクランプした工具ホルダ、ある
いはカッタボティを、切削加工時と同様に加工機本体に
固定した状態で、前記脚力の前逃げ面の切刃稜縁のラン
ド部を研磨するようにしたものである。

［作用］ 脚力を、切削加工時と同様に加工機本体に取付け、該脚
力の前逃げ面の切刃稜縁のランド部を修正研磨するよう
にしたので、脚力の取付は誤差によって影響されること
なく、前記ランド部を精度よく且つ容易に研磨すること
ができる。したがって、該ランド部を被削材の切削面へ
精度良く当接せしめることができ、該切削面の面粗さの
劣化を防止することができる。

［実施例］ 実施例の説明に入るまえに、本発明に係る基本的事項を
、第２〜４図を用いて説明する。

第２〜４図は、本発明に係る基本酌時項を説明するため
のものであり、第２図は、脚力による被削材の切削加工
状態を示す工具送り方向の要部拡大断面図（第３図の■
−■矢視断面）、第３図は、切削方向の要部拡大断面図
（第２図のｍ−ｍ矢視断面）、第４図は、脚力のランド
部の面粗さと切削面粗さとの関係を示す切削面粗さ特性
図である。

第２図は、被削材１を、回転する脚力２を使用して、紙
面と垂直の切削方向をもって、紙面右方への工具送りを
与えて切削加工する場合を示している。この場合、脚力
２の横逃げ角ｅと、脚力２の送り速度とが切削面粗さに
影響する。送り速度を小さくすれば、良好な切削面粗さ
を得ることができるものの、切削能率が低下する。そこ
で、送り速度を変えずに、横逃げ角ｅを小さくしている
のが一般的である。

ところが、小さい横逃げ角ｅの脚力２を製作したとして
も、二の脚力２を工具ホルダでクランプし、これを加工
機主軸に取付けた場合、前述した脚力の取付は誤差が生
じてしまい、得られる切削面粗さには限界がある。

そこで、さらに切削面粗さを向上させるためには、別の
手段を横じなければならない。通常、工具強度の観点か
ら、第３図に示すように、脚力２の前逃げ面２ａの切刃
稜縁には、ごくわずかの、切削方向と平行なうンド部２
ｂが形成されている。

２Ｃは、すくい面である。

本発明者らの実験（西口、桝田：昭和５８年度、精機学
会秋串大会予講集、ｐ５２３〜５２４）によれば、第４
図に示すように、このランド部２ｂの面粗さが良好であ
れば、それだけ良い切削面粗さが得られることがわかっ
ている。この実験結果に基づき、脚力２を、加工機上に
、切削加工時と同様に保持した状態で、該脚力２のラン
ド部２ｂを研磨するようにした。すなわち、実際の切削
作業と同じ段取り方法、すなわち、脚力２を工具ホルダ
でクランプし、この工具ホルダを、フライス盤、マシニ
ングセンタなどの加工機の加工機主軸のチャックにチャ
ッキングして段どりし、該加工機のテーブル上に研磨砥
石を載架し、この研磨砥石に脚力２を接触させ、脚力２
に通常の使用状態とは逆方向の回転を与えて、二の脚力
を研磨する。研磨時に、脚力２に、通常の使用状態、す
なわち切削加工時とは逆方向の回転を与えるようにした
ので、切刃稜縁が極めてシャープに研磨される。

このようにして脚力２を研磨すると、前述した脚力の取
付は誤差を排除することができ、非常に良好な切削面粗
さを確保することができるものである。

以下、実施例を、図面を用いて説明する。

第１図は、本発明の第１の実施例に係る脚力の研磨法の
実施に使用される加工機の要部を示す平面図である。こ
の第１図において、７は、この加工機の加工機主軸、４
は、この加工機主軸７のチャック、６は、該加工機のテ
ーブル、５は、このテーブル６上に載置固定された研磨
砥石、３は、脚力２をクランプした工具ホルダであり、
この工具ホルダ３は、前記チャック４を介して加工機主
軸７へ取付けられるものである。

このように構成した加工機を使用して、本発明の第１の
実施例に係る脚力の研磨法を説明する。

１枚の脚力２、たとえばＣＢ　Ｎ　（立方窒素化硼素）
製の脚力を工具ホルダ３でクランプし、これを加工機主
軸７のチャック４へ取付ける。テーブル６上の、前記工
具ホルダ３の下方位置に、研磨砥石５を載置固定する。

加工機の制御装置（図示せず）に、研磨荷重、加工機主
軸の回転方向と回転速度、研磨時間を設定する。

ここで加工機をＯＮにすると、加工機種軸７が、切削加
工時と逆方向へ設定回転速度で回転し、脚力２のランド
部２ｂが設定研磨荷重で研磨砥石５へ押圧される。そし
てランド部２ｂが研磨砥石５によって研磨され、設定研
磨時間だけ経過したとき研磨が終了し、加工機がＯＦＦ
になる。

以上説明した実施例によれば、脚力２を、実際の切削作
業と同じ段どりで加工機主軸７へ取付け、該脚力２のラ
ンド部２ｂを、テーブル６上に載置固定した研磨砥石５
によって研磨するようにした、ので、脚力２の取付は誤
差に影響されることのない、高精度で且つ容易な、脚力
の研磨法を提供することができるという効果がある。

以下、他の実施例を説明する。

第５図は、本発明の第２の実施例に係る脚力の研磨法の
実施に使用される研磨砥石ユニットを示す部分断面図で
ある。この第５図において、５は研磨砥石、１１は固定
ブロック、１０は、切込み方向（図において上下方向）
に弾性を有する弾性体に係る１円板状の板ばねであって
、この板ばね１０の中央部に研磨砥石５が固定され０周
辺部で前記固定ブロック１１に固定されている。

このように構成した研磨砥石ユニットを、第１図におけ
る研磨砥石５の代りにテーブル６上に載置固定すること
により、該研磨砥石ユニットの研磨砥石５は、板ばね１
０を介在させてテーブル６上に載置される。脚力の研磨
法は、前記第１図に係るものと全く同様である。

この実施例においては、前記第１図に係る脚力の研磨法
の効果に加えて、脚力２に多少の切込み変動があっても
、それを板ばね１０の弾性変形によって吸収するので、
研磨荷重を一定に保つことができ、脚力のランド部の面
粗さをさらに高精度に研磨することができるという利点
がある。

なお、板ばね１０の代りに、コイルばね、空気圧などを
使用しても、同様の効果を奏するものである。

第６図は、本発明の第３の実施例に係る脚力の研磨法の
実施に使用される研磨砥石ユニットを示す部分断面図で
ある。この第６図において、５′は回転円板式研磨砥石
、９はモータベース、８はモータであって、このモータ
８のモータ軸上端に前記回転円板式研磨砥石５′が固定
され、モータハウジング部でモータベース９に固定され
ている。

このように構成した研磨砥石ユニットを、テーブル６上
に載置固定することにより、その回転円板式研磨砥石５
′は、テーブル６上で回転可能になる。脚力の研磨法は
、その研磨中に、モータ８によって回転円板式研磨砥石
５′を、加工機主軸と逆方向（すなわち、切削加工時に
おける加工機主軸の回転方向と同一方向）へ回転させな
がら、脚力２のランド部２ｂを研磨する。

この実施例においては、回転円板式研磨砥石５′を加工
機主軸と逆方向へ回転させることにより１回転円板式研
磨砥石５′の片ベリを防止することが可能となり、脚力
のランド部の面粗さをさらに高精度に研磨することがで
きるとともに、研磨砥石５′の寿命を長くすることがで
きるという利点がある。

第７図は、本発明の第４の実施例に係る脚力の研磨法の
実施に使用される加工機の要部を示す正面図である。こ
の第７図において、前記第１図と同一番号を付したもの
は同一部分である。

この実施例は、工具ホルダ３に複数枚の脚力２をクラン
プしたものであり、このように複数枚の脚力をクランプ
した場合にも、前記第１図に係る実施例と同様にして、
すべての脚力２を同時に研磨することができ、同様の効
果を奏するものである。

なお、前記各実施例は、平面を仕上げるための脚力を研
磨する場合について説明したが、円筒面を仕上げる脚力
に本発明の研磨法を適用しても、同様の効果を奏するこ
とは云うまでもない。

［発明の効果］ 以上詳細に説明したように本発明によれば、脚力の取付
は誤差に影響されることのない、高精度で且つ容易な、
脚力の研磨法を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の第１の実施例に係る脚力の研磨法の
実施に使用される加工機の要部を示す正面図、第２〜４
図は、本発明に係る基本的事項を説明するためのもので
あり、第２図は、脚力による被削材の切削加工状態を示
す工具送り方向の要部拡大断面図（第３図のｕ−ｎ矢視
断面）、第３図は、切削方向の要部拡大断面図（第２図
のｍ−■矢視断面）、第４図は、脚力のランド部の面粗
さと切削面粗さとの関係を示す切削面粗さ特性図、第５
，６図は、それぞれ本発明の第２．３の実施例に係る脚
力の研磨法の実施に使用される研磨砥石ユニットを示す
部分断面図、第７図は、本発明の第４の実施例に係る脚
力の研磨法の実施に使用される加工機の要部を示す正面
図である。 １・・・被削材、２・・・脚力、２ａ・・・前逃げ面、
２ｂ・・・ランド部、３・・・工具ホルダ、５・・・研
磨砥石、５′・・・回転円板式研磨砥石、６・・・テー
ブル、７・・・加工機主軸、８・・・モータ、１０・・
・板ばね。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、前逃げ面の切刃稜縁にランド部のある舞刃を工具ホ
   ルダでクランプし、この工具ホルダを加工機主軸へ取付
   け、該主軸を回転させて、テーブル上に載置固定された
   被削材を前記舞刃によって切削加工するようにした加工
   機における前記舞刃の研磨法において、テーブル上に研
   磨砥石を載置し、舞刃を切削加工時と同様に保持し、加
   工機主軸を切削加工時と逆方向へ回転させながら、前記
   舞刃のランド部を前記研磨砥石へ押圧して該ランド部を
   研磨することを特徴とする舞刃の研磨法。 ２、テーブル上に、切込み方向に弾性を有する弾性体を
   介在させて、研磨砥石を載置するようにしたことを特徴
   とする特許請求の範囲第１項記載の舞刃の研磨法。 ３、テーブル上で、研磨砥石を加工機主軸と逆方向へ回
   転させるようにしたことを特徴とする特許請求の範囲第
   １項記載の舞刃の研磨法。