JPS6323390B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、入口弁ケーシングと、該入口弁ケー
シングの端面側に配置されている出口弁ケーシン
グと、前記入口弁ケーシング内に配置されてい
る、軸平行に配置された駆動シリンダによつて駆
動されるきのこ弁とを有する２シリンダ型粘着性
材料用ポンプであつて、前記入口弁ケーシング
が、充てん容器に配属された側に、搬送シリンダ
の軸線によつて形成された平面に対して垂直に延
びる駆動シリンダを有するきのこ弁のための弁座
を有しており、さらにピストンによつて交番的に
入口弁ケーシングを通つて粘着性材料が吸込まれ
かつ次の周期で吐出導管内へ圧送されるようにな
つている形式のものに関する。

従来の技術 本発明による２シリンダ型粘着性材料用ポンプ
は、吸込み室と吐出室との間の摩耗を生ぜしめる
短絡を４つの強制制御される弁によつて阻止する
弁機構により、種々異なる粘着性材料の搬送のた
めに適する。たとえばプランジヤ弁あるいは板弁
として形成されていてかつ液力式圧力媒体によつ
て負荷された弁は、ポンピングされる媒体によつ
て流過される大きな横断面を制御され、該横断面
は相応して流過に有利に形成されている。たとえ
ば本発明による２シリンダ型粘着性材料ポンプに
よつて搬送される粘着性材料は、浄化装置の熱調
質される腐泥、食料品工業とりわけ製糖工業にお
けるろ過ケーキ、石炭及び鉱石採掘作業における
浮選廃石及び路面舗装用のベントナイト・セメン
ト混合物である。

本発明は、搬送すべき粘着材料を上方から吸込
弁ケーシング内へ送入することができる公知の２
シリンダ型粘着性材料ポンプから出発しており、
このような公知のポンプにおいては、搬送シリン
ダが互いに水平に並んで配置されており、従つて
搬送シリンダには上方へ向いた入口開口が必ず必
要となる。このことは他面では、入口弁の駆動を
下方から行なうと言うことを意味する。つまり、
入口弁駆動シリンダは吸込弁ケーシングの下側に
配置されている。入口開口が上方に向いておりか
つそれ故にたとえば充てん容器を吸込弁ケーシン
グの上側に置かなければならず、さらに入口弁駆
動シリンダが吸込弁ケーシングの下側で鉛直方向
で下方に配置されていることによつて、とりわけ
狭い工場ホール内に、及び運転時に坑内に置かれ
るようなポンプにとつて不都合な構造高さになつ
てしまう。

さらに、弁を修繕するばあいには困難かつ複雑
である。つまり修繕するばあいには、入口弁駆動
シリンダもしくは、たとえば充てん容器を取外さ
なければならない。このことは、入口弁駆動シリ
ンダが極めて接近しにくい位置にあるために、特
に駆動シリンダの分解もしくは組立てのために時
間がかかりかつ複雑になるばかりでなく、駆動シ
リンダの構造高さによつて与えられるスペースと
比べられる付加的なスペースを必要とすることに
なる。

発明の課題 本発明の課題は、２シリンダ型粘着性材料用ポ
ンプの構造高さを低くし、かつ他面ではポンプの
機能を妨害することなしに２シリンダ型粘着性材
料用ポンプを、制限されたスペース事情下で修繕
しやすくすることである。

課題を解決するための手段 前述の課題を解決するために本発明では、(イ)搬
送シリンダの両軸線及び入口弁駆動シリンダの両
軸線並びに出口弁駆動シリンダの両軸線がそれぞ
れ、鉛直平面で互いに上下に配置されており、(ロ)
充てん容器が吸込みベンド管によつて入口弁ケー
シングの側方に接続されており、(ハ)吸込みベンド
管が揺動体に固定されており、該揺動体の旋回軸
線が、入口弁駆動シリンダを含む平面に対して平
行に向いているようにした。

搬送シリンダが互いに上下に配置されているこ
とによつて、吸込み開口は上方に存在するのでは
なく、側方に存在するように形成されている。し
かし吸込み開口を規定の側に配置するばあいに、
入口弁駆動シリンダをやはり必ず側方に形成しな
ければならない。さらに充てん容器もしくは供給
部もやはり側方で入口弁ケーシングに接続されな
ければならないが、このことは吸込みベンド管に
よつて可能にされる。

さらに本発明において、吸込みベンド管が揺動
体に固定されており、該揺動体の旋回軸線が、入
口弁駆動シリンダを含む平面に対して平行に向い
ていることによつて、入口弁を組み立てるばあい
には、適当な部材を取外した後に吸込みベンド管
を側方へ旋回させればよい。

さらに有利な実施態様によれば、出口弁ケーシ
ングが入口弁ケーシングにちよう番を介して連結
されており、該ちよう番の旋回軸線が、出口弁駆
動シリンダを含む平面に対して平行に向いてい
る。このような連結によつて、とりわけ弁座及び
遮断部材に到達するために必要な出口弁ケーシン
グの開放が簡単になる。

以下に図示の実施例につき本発明を説明する。

２シリンダ型粘着性材料用ポンプ１がフレーム
に組込まれており、該フレームは図示の実施例に
より２つの合同のフレーム部分２，３から成つて
おり、該それぞれのフレーム部分は、垂直方向に
平行な垂直部材４，５と互いに平行な水平部材
６，７とから成つている。フレーム部分は斜視図
で示されており、従つて方形形状であることが明
らかである。両方のフレーム部分２，３は、互い
にトラバース８，９によつて結合されており、該
トラバースの縦区分１０，１１は前方のフレーム
部分３の平面を越えて前方へ突出している。トラ
バース８もしくは９は、ポンプ駆動のための制
御・結合ケーシング１２，１３を選択的に取付け
るために役立つ。制御・結合ケーシング１２，１
３は、軸平行の液力式に負荷される２つの駆動シ
リンダ１４，１５から成つており、該駆動シリン
ダはポンプの２つの搬送シリンダ１６，１７の背
面側で該搬送シリンダと整合されて接続されてい
る。搬送シリンダ１６，１７の自由端部が入口弁
ケーシング１８で終わつており、該入口弁ケーシ
ングの端面がフランジ２０を備えている。フラン
ジ２０は出口弁ケーシング２３のフランジ２２と
結合されている。出口弁ケーシング２３がそれぞ
れ１つの出口弁駆動シリンダ２４もしくは２５を
支持しており、かつ両方のシリンダ２４，２５
が、図示されない吐出導管の入口を形成する接続
導管片２６を取囲んでいる。入口弁ケーシング１
８自体が、やはり上下に配置された２つの入口弁
駆動シリンダ２７を有している（第３図参照）。

第１図から判るように、両方の搬送シリンダ１
６，１７が、及び両方の入口弁駆動シリンダ２７
が、並びに出口弁駆動シリンダ２４，２５がそれ
ぞれ上下に重ね合わされて配置されている。

本発明の２シリンダ型粘着性材料用ポンプにお
ける弁機構の構成及び作用は以下の通りである。

搬送シリンダ内のピストンは、液力式駆動シリ
ンダ１４，１５によつて次のように操作される。
つまり、第１の搬送シリンダ（たとえば１６）の
ピストンを前方へ運動させて吐出行程を行なうと
同時に、第２の搬送シリンダ（たとえば１７）の
ピストンを後方へ運動させて吸込み行程を行なう
ように操作される。このさい、第１の搬送シリン
ダ１６のピストンの吐出行程時には、所属の入口
弁は閉じかつ所属の出口弁は開かれた状態にあ
り、第２の搬送シリンダのピストンの吸込み行程
時には、所属の入口弁は開きかつ所属の出口弁は
閉じられた状態にある。

同時に行なわれるそれぞれの行程の終了後に、
まず弁駆動シリンダ２４，２５，２７の負荷が切
換えられ、しかもポンプ吐出行程を行なう方の第
１の搬送シリンダ１６に所属する開いている弁を
まず出口弁駆動シリンダ２５によつて閉じ、次い
で初めて閉じられている弁を入口弁駆動シリンダ
２７によつて開くように切換えられる。同様に第
２の搬送シリンダ１７に所属する開いている弁が
入口弁駆動シリンダ２７によつて、かつ閉じられ
ている弁が弁口弁駆動シリンダ２４によつて開か
れる。弁制御の後に、搬送シリンダ用の液力式駆
動シリンダ１４，１５の切換えが行なわれ、従つ
て今や前記の第１の搬送シリンダ１６が吸込み
を、かつ前記の第２の搬送シリンダ１７が吐出を
行なうように逆転される。

このことによつて、吸込み行程にある側の搬送
シリンダに配属された出口弁は閉じられているの
で粘着性材料が吐出導管から逆流することはない
し、吐出行程側の搬送シリンダに配属された出口
弁は開いているので、吸込み側で開いている入口
弁を通つてベンド管から流入された材料はスムー
ズに吐出側へ流れることができる。

とりわけ第２図から判るように、入口弁ケーシ
ング１８は、その上側に成形された舌片３０を介
してトラバース縦区分１１にねじ締められてい
る。ケーシング１８の垂直の側面３１に入口開口
３２，３３が形成されており、該入口開口はそれ
ぞれ４つのねじ盲孔３４によつて取囲まれてい
る。ねじ盲孔は、ケーシング３７の接続フランジ
３６における相応する孔３５と整合されており、
前記ケーシング３７は大体において90度の吸込み
ベンド管３８から成つている。吸込みベンド管の
自由端部が、接続ねじのための円形に設けられた
孔を有する接続フランジ３９を有しており、該接
続ねじによつてホツパ状の充てん容器４１の下側
接続部を形成する相応するフランジ４０が固定さ
れる。

第２図から判るように、ケーシング３７の接続
フランジ３６に開口４２，４３が設けられてお
り、該開口は、第１図のようにフランジ３６がケ
ーシング１８とねじ結合されているばあいに、入
口弁ケーシング１８に形成された流過通路の相応
する入口開口３２，３３と整合する。

ケーシング１８が、接続フランジ３６とは反対
の側に、揺動体４６の接続部のためのフオーク状
のブラケツト４５を有する一体成形された突出部
４４を有している。揺動体４６は、ほぼ方形の前
方部材４７と、これに接続されたトラペツ形の部
材４８と、該部材４８に接続された拡大された方
形の部材４９とを有している。部材４７，４９の
自由端部がヒンジ５０，５１の鉛直回転軸に接続
されており、該回転軸は鉛直方向に延びている。
ヒンジ５１の回転軸はフオーク状のブラケツト５
３によつて保持されており、該ブラケツトは前方
のフレーム部分３の垂直部材４に固定されてい
る。

図示の実施例により搬送シリンダ１６，１７及
び入口弁駆動シリンダ２７と、出口弁駆動シリン
ダ２４，２５とがそれぞれ、垂直方向で互いに上
下に配置されている。図示されない弁体を取付け
るさいには、フランジねじを外した後にケーシン
グ３７が揺動体４６の助けによつて、第２図に示
すような非作用位置に旋回される。さらに、入口
弁ケーシング１８のフランジ２０のそばで鉛直の
軸線を中心にして旋回可能に配置されている両方
の旋回抗張材５８，５９のねじ山付端部において
両方の取手付きナツト５６，５７をゆるめた後
に、旋回抗張材５８，５９が出口弁ケーシング２
３の接続フランジ２２の片側に形成された案内部
６０，６１から解離される。次いで出口弁ケーシ
ングが、互いに上下に位置しているやはり鉛直の
旋回軸線を有する２つのちよう番６２，６３を中
心にして非作用位置へ旋回される。

フレーム全体はその中央平面に対して対称的に
形成されているので、前述のポンプは図示の位置
に対して180度旋回された位置でフレームに組込
まれることも可能であり、従つて開口３２，３３
の左配置が右配置になる。

発明の効果 本発明により、入口弁―駆動シリンダを公知の
ように下方に設けるのではなく側方に設けかつ充
てん容器もしくは供給部が入口弁ケーシングの側
壁における下方部分へ置き換えることによつて、
一面ではポンプの構造高さを著しく減少させるこ
とができ、他面では、ばあいによつては修繕作業
時に弁に著しく接近しやすくなる。これは修繕の
目的のために取外さなければならない構成部分が
側方に配置されているからである。

さらに弁を修繕するばあいに、周知技術におい
ては必要とされる分解を行なうことなしに弁に接
近できるので、充てん容器もしくは供給部の分解
を省略できるという利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による２シリンダ型粘着性材料
用ポンプの斜視図、第２図は弁ケーシングを開放
したさいのポンプの入口側及び出口側を分解して
示す斜視図、第３図は第１図を背面から見た斜視
図である。 １…ポンプ、２，３…フレーム部分、４，５…
垂直部材、６，７…水平部材、８，９…トラバー
ス、１０，１１…縦区分、１２，１３…制御・結
合ケーシング、１４，１５…駆動シリンダ、１
６，１７…搬送シリンダ、１８…入口弁ケーシン
グ、２０…フランジ、２２…フランジ、２３…出
口弁ケーシング、２４，２５…出口弁駆動シリン
ダ、２６…接続管片、２７…入口弁駆動シリン
ダ、３０…舌片、３１…側面、３２，３３…入口
開口、３４…ねじ盲孔、３５…孔、３６…接続フ
ランジ、３７…ケーシング、３８…吸込みベンド
管、３９…接続フランジ、４０…フランジ、４１
…充てん容器、４２，４３…開口、４４…突出
部、４５…ブラケツト、４６…揺動体、４７…前
方部材、４８，４９…部材、５０，５１…ヒン
ジ、５３…ブラケツト、５６，５７…取手付きナ
ツト、５８，５９…旋回抗張材、６０，６１…案
内部、６２，６３…ちよう番。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 入口弁ケーシングと、該入口弁ケーシングの
   端面側に配置されている出口弁ケーシングと、前
   記入口弁ケーシング内に配置されている、軸平行
   に配置された駆動シリンダによつて駆動されるき
   のこ弁とを有する２シリンダ型粘着性材料用ポン
   プであつて、前記入口弁ケーシングが、充てん容
   器に配属された側に、搬送シリンダの軸線によつ
   て形成された平面に対して垂直に延びる駆動シリ
   ンダを有するきのこ弁のための弁座を有してお
   り、さらにピストンによつて交番的に入口弁ケー
   シングを通つて粘着性材料が吸込まれかつ次の周
   期で吐出導管内へ圧送されるようになつている形
   式のものにおいて、 (イ) 搬送シリンダ１６，１７の両軸線及び入口弁
   駆動シリンダ２７の両軸線並びに出口弁駆動シ
   リンダ２４，２５の両軸線がそれぞれ、鉛直平
   面で互いに上下に配置されており、 (ロ) 充てん容器４１が吸込みベンド管によつて入
   口弁ケーシング１８の側方に接続されており、 (ハ) 吸込みベンド管３８が揺動体４６に固定され
   ており、該揺動体の旋回軸線５１が、入口弁駆
   動シリンダ２７を含む平面に対して平行に向い
   ている、 ことを特徴とする２シリンダ型粘着性材料用ポン
   プ。 ２ 出口弁ケーシング２３が入口弁ケーシング１
   ８にちよう番６２，６３を介して連結されてお
   り、該ちよう番の旋回軸線が、出口弁駆動シリン
   ダ２４，２５を含む平面に対して平行に向いてい
   る特許請求の範囲第１項記載の２シリンダ型粘着
   性材料用ポンプ。 ３ フレーム部分２が該フレーム部分を通る水平
   方向の中心平面に対して対称的に形成されている
   特許請求の範囲第１項記載の２シリンダ型粘着性
   材料用ポンプ。