JPS63217062A - 積層床材 - Google Patents

積層床材

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JPS63217062A
JPS63217062A JP63007354A JP735488A JPS63217062A JP S63217062 A JPS63217062 A JP S63217062A JP 63007354 A JP63007354 A JP 63007354A JP 735488 A JP735488 A JP 735488A JP S63217062 A JPS63217062 A JP S63217062A
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Japan
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synthetic resin
layer
vinyl chloride
flooring material
heat
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賢朗 服部
池田 威治
宇賀神 誠
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Achilles Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は積層床材に関し、更に詳しくは通常の接着剤の
使用により施工容易で、実用に耐え、尚且つ、床材の貼
り替え時に容易に剥離可能な積層床材に関するものであ
る。
(従来技術) 従来、この種の積層床材は、美麗で清潔であり、維持管
理が簡単な上に価格が低兼で、耐摩耗性、耐薬品性等が
良いので、店舗や一般家庭の床にかなり使用されている
。この床材は、中間層に軟質合成樹脂層を設けその裏面
には軟質合成樹脂上引層を、裏面には基材としてアスベ
ストシートを各々積層した構造となっている。この床材
を通常の接着剤にて施工し、実用に供した後、床材を貼
り替える際に、裏面のアスベストが下地面に部分的に多
量に残着する為、下地に凹凸を生じ、そのままの状態で
は床材を施工することが困難となり、床材を再施工する
場合には非常な手間をかけて下地面に多量に残着したア
スベストを除去しなけけばならないという大きな欠点が
あった。
また従来よりこの種の床材としては長繊維不織布からな
る芯材層の表面側に軟質プラスチックフオームの中間層
とさらにその上に軟質プラスチックフィルムからなる表
面層を結着形成せしめ、前記芯材層の表面に充填材を多
■に混入した密m織の軟質プラスチック層を接合してな
る積層床材に関する特公昭47−41848号公報及び
紙若しくは不織布を主材とするベースの表面に合成樹脂
等を以て表層を形成してなる床、壁材等のベースの裏面
に剥離剤の層を形成させるという思想に基づく特開昭5
1−99821号、実開昭51−105221号、実開
昭51−107902号、実開昭51−137930号
3実開昭51−137931号の各公報等が知られてい
る。
しかしながら、特公昭47−41848号公報の積層床
材においては、長繊維不織布からなる芯材層を基材とし
その表面に軟質プラスチックフオームの中間層とその上
に軟質プラスチックフィルムの表面層を有する積層体の
裏面(芯材層の裏面)に充填材を多量に混入した密&[
1織の軟質プラスチック層を接合することを特徴として
いるが、この場合には、まず第1に該積層体の芯材層の
裏面に充填剤を多量に混入した密組織の軟質プラスチッ
ク層を接合する為、該密組織の軟質プラスチック層は芯
材層を構成する長繊維不織布の表面部分においてのみ接
合され、両者が完全に一体化されない為、床材の上を人
が歩行したり、床材上で重量物を引きずったり、又、キ
ャスター付きのイス等で局部的にくり返し荷重をかけた
りした場合、前記接合面で層間剥離を起こしてしまうこ
と、さらに、第2に前記芯材層の裏面に充填剤を多量に
混入した密m織の軟質プラスチック層を接合する際にし
わ等の発生を防止する為、該密組織の軟質プラスチック
層に張力をかける必要があり、この張力により該密組織
の軟質プラスチック層は内部歪を持った状態で芯材層と
接合されることとなり、この内部歪の為床材が経時的に
収縮し、床材の寸法安定性を著しく悪化させてしまうこ
と等の問題があった。
又、特開昭51−99821号、実開昭51−1052
21号、実開昭51−107902号。
実開昭51−137930号、実開昭51−13793
1号の各公報においては、紙若しくは不織布を主材とす
るベースの表面に合成樹脂等を以て表層を形成してなる
床、壁材等のベースの裏面に!!I 離削の層を形成さ
せることを特徴としているが、この場合には、該ベース
裏面の剥離剤の層と床材を施工するのに使用する接着剤
とが基本的に接着しない為、床材を剥離する際には非常
に簡単に剥離可能であるが、剥離容易であるが故に床材
の上を歩行したり、床材上で重量物を引きずったり、又
、キャスター付きのイス等で局部的にくり返し荷重をか
けたりした場合に、411M剤の層と接着剤層の界面で
剥離を起こしてしまい、実用上大きな間理があった。
(問題点を解決するための手段) 本発明はこれら従来の欠点を解消し、実用時の剥れ等の
問題がなく十分実用に耐え、かつ床材の貼り替え時には
下地側接着剤界面で剥離可能な床材を提供せんとするも
のである。
すなわち、本発明の床材は、繊維質基材の片側に液状合
成樹脂組成物を塗布含浸しこれを固化してなる耐熱性合
成樹脂層を有し、他の片側に軟質合成樹脂中間層と軟質
合成樹脂上引層が順次積層されてなる積層床材があって
、 前記耐熱性合成樹脂層は、下地側接着剤との接着強度が
0.3〜5Kg/2cm幅の範囲を維持し、かつ積層床
材を下地より剥離する際に、下地側接着剤との界面で剥
離する性質の層であることを特徴とする。
本発明の積層床材は繊維質基材(1)に液状合成樹脂組
成物を塗布含浸し、加熱、紫外線照射又は電子線照射の
固化手段の1又は2以上によって耐熱性合成樹脂層(2
)を形成し、該液状合成樹脂組成物の塗布面と反対側の
繊維質基材の面に軟質合成樹脂中間層(3)をカレンダ
ー法、押出法、ペーストコーティング法等で積層し、こ
の表面に必要に応じて、グラビア印刷法、フレキソ印刷
法、ロータリースクリーン印刷法、転写印刷法等で印刷
して印刷層(5)を形成し、さらに、この表面に軟質合
成樹脂上引層(4)を、カレンダー法2押出法、ペース
トコーディング法等で積層することによって得られるも
のである。上記した固化手段の1つである加熱は公知の
加熱方法を用いることで差支えないが、例えば、電気ヒ
ーター、赤外線ヒーター、熱風吹きつけ、エロフィン、
蒸気噴射、高周波誘導加熱、高周波誘電加熱等を挙げる
ことができる。上記した樹脂積層方法のうちペーストコ
ーティング法が一般的であり、ここではペーストコーテ
ィング法による床材の製造方法について記載する。
繊維質基材(1)に液状合成樹脂組成物を塗布含浸し、
50’C〜250°Cにて30秒〜15分間加熱し、該
液状合成樹脂組成物を固化せしめた後、必要に応じて、
紫外線又は電子線を照射し耐熱性合成樹脂層(2)を形
成し、該液状合成樹脂組成物の塗布面と反対側の面に塩
化ビニル樹脂プラスチゾルを塗布し、120°C〜25
0°Cにて30秒〜5分間加熱し、軟質合成樹脂中間j
!IC3)を形成し、しかる後、塩化ビニル樹脂プラス
チゾルを塗布し、150 ’C〜250°Cにて30秒
〜5分間加熱し、該塩化ビニル樹脂プラスチ′ゾルを熔
融した後、必要に応じて、エンボス加工を行い、その後
必要に応じて、紫外線又は電子線照射を行なうものであ
る。床材の意匠性という点から前記軟質合成樹脂中間M
(3)に任意の模様を印刷した印刷II (5)を形成
した方が好ましい。任意の模様を印刷する方法としては
、グラビア印刷法。
フレキソ印刷法、ロータリースクリーン印刷法等、印刷
インキを軟質合成樹脂中間層表面に直接印刷しても良く
、又転写紙に印刷インキを印刷したものを軟質合成樹脂
中間層(3)表面に転写しても良い。さらに印刷のみで
はな(、印刷とエンボスの双方を行なうことも出来、こ
の際には印刷とエンボスを同時に施す谷染エンボスや頭
汚し印刷を行なうことも出来る。又軟質合成樹脂中間層
(3)を化学発泡剤にて発泡する場合には、印刷N(5
)の絵柄の一部を発泡抑制剤及び/又は発泡促進剤を配
合したインキにて印刷することにより、ゲミヵルエンボ
スも可能である。又、印刷層(5)の絵柄の一部を発泡
性インキ及び/又は非発泡性インキにて印刷することに
より、印刷と凹凸を同調させることも出来る。
前記液状合成樹脂組成物を繊維質基材(1)に塗布含浸
する手段としては、一般に使用されている方法なら何で
も良く、ナイフコーク−、ロールコータ−、グラビアプ
リンター、ロータリースクリーン、カーテンフローコー
ター、ディッピング等の使用が好ましい。ガラス繊維の
密度の低い(目の粗い)ガラスペーパー等の繊維質基材
(1)に薄(均一に液状合成樹脂組成物を塗布する場合
にはガラスペーパーの裏面への液状合成樹脂組成物のし
み出しのない点でグラビアプリンター、ロールコータ−
やロータリースクリーン等が適している。
又、液状合成樹脂組成物の粘度は繊維質基材(1)の繊
維の密度と塗布方法により適宜粘度調整をすることが必
要である。−例を挙げると、繊維密度の高い繊維質基材
(1)、例えばアスベストシートの如きものの場合は、
液状合成樹脂組成物の粘度は低いものから高いものまで
適用出来、各塗布方法に応じてその適正粘度範囲に粘度
調整すれば良いが、繊維密度の高くないもの、例えばガ
ラス繊維紙でガラス繊維の密度が約0.12g/cc程
度の繊維質基材(1)に液状合成樹脂組成物をナイフコ
ーターにて塗布する場合は、該液状合成樹脂組成物の粘
度を約10000 c p s 〜500000 c 
p sに調整することが好ましい。又繊維密度の低い(
目の粗い)繊維質基材(1)を使用する場合で、上記液
状合成樹脂組成物を塗布しても、該液状合成樹脂組成物
の含浸が不充分である場合に、該液状合成樹脂組成物の
塗布面と反対側の面に軟質合成樹脂中間層(3)を積層
すると、積層界面に気泡が入り、これを発泡すると気泡
の影響で異常発泡を生じることがあるが、この様な場合
には、液状合成樹脂組成物の塗布面の反対側の面を、例
えば塩化ビニル樹脂ペースト等で目止めをするか、又は
、繊維質基材(1)に液状合成樹脂組成物を塗布、乾燥
後に加熱し、ロール間で圧縮し積層面を平滑にしてから
軟質合成樹脂中間層(3)を積層するのが好ましい。
なお、床材が実用時に剥離しない程度に下地と接着し、
且つ、床材を!、]I離する際には、前記床材の裏面の
耐熱性合成樹脂層2との界面で剥離する為の耐熱性合成
樹脂層2と接着剤層との接着強度は、0.3〜5Kg/
2cm幅であることが必須である。この接着強度が0.
3 kg/ 2 cm幅未満である場合は、下地との接
着強度か弱すぎて、実用時に剥離を起こしてしまい、又
、接着強度が5 kg / 2 cm幅を越えると床材
を下地より剥離するのが困難となるものである。
・繊維質基材 本発明に使用する繊維質基材1としては、フェルト状シ
ート、織布、編布、不織布等の寸法安定性に優れたもの
であれば単層のものでも2層以上の複層のものでも使用
出来るが、特に寸法安定性の面からアスベストシート、
アスベスト、ガラス繊維、紙、ポリエステル繊維等の無
機及び/又は有機繊維の少なくとも2種以上を混合した
シート、ガラス繊維紙、紙等が好ましい。
・耐熱性合成樹脂層 く液状合成樹脂組成物〉 本発明に使用する耐熱性合成樹脂層2を形成するための
液状合成樹脂組成物としては、軟質合成樹脂中間Ji!
i3、軟質合成樹脂上引層4等の積層加工において、加
熱炉内の熱された状態にある支持体に接触しても、これ
に粘着しない程度の耐熱性と、さらに、通常の床材施工
用の接着剤を使用して床材を加工した後も実用時に剥離
を起こさない程度に接着し、そして床材を剥離する際に
前記耐熱性合成樹脂層2と接着剤層との界面で41離出
来る程度の強度を与えるものであれば何でも使用出来る
本発明に使用する耐熱性合成樹脂層2を形成するための
液状合成樹脂組成物としては、次の様なものが好ましい
が、本発明は何らこれに制限されるものではない。
■ 塩化ビニルペーストに多量の耐熱性に優れた無機質
及び/又は有機質の充填剤を配合した組成物 ■ 塩化ビニルペーストに紫外線照射又は電子線照射等
の手段により架橋する化合物を配合した組成物 ■ 非反応型の合成樹脂エマルジョン又は非反応型の合
成ゴムラテックス等の反応性のない液状組成物に多量の
耐熱性に優れた無機質及び/又は有機質の充填剤を配合
した組成物 ■ 非反応型の合成樹脂エマルジョン又は非反応型の合
成ゴムラテックス等の反応性のない液状組成物に多量の
耐熱性に優れた無機質及び/又は有機質の充填剤を配合
した組成物 非反応型の合成樹脂エマルジョン又は非反応型の合成ゴ
ムラテックス等の反応性のない液状組成物に紫外線照射
又は電子線照射等の手段により架橋する化合物を配合し
た組成物 ■ 反応型の合成樹脂エマルジョン又は反応型の合成ゴ
ムラテックス等の反応の性液状組成物■ 加熱により架
橋する化合物よりなる液状組成物 ■ 紫外線照射又は電子線照射により架橋する化合物よ
りなる液状組成物 耐熱性合成樹脂II2を形成するための液状合成樹脂組
成物が、■の組成物の場合、この塩化ビニル樹脂ペース
ト組成物は、塩化ビニル樹脂100本星部に対して可塑
剤30〜130重量部、安定剤50〜400重量部、及
び、必要に応じて、粘度調整剤、着色剤等の適当量から
成る。可塑剤量が塩化ビニル樹脂100重量部に対して
30重還部未満である場合には、耐熱性合成樹脂層2が
硬くなりすぎ特に低温特性が悪くなる為、冬期における
施工が困難となり好ましくない、又、可塑剤量が塩化ビ
ニル樹脂1001盪部に対し130重量部を越えると、
耐熱性合成樹脂層2のベタツキがひどくなるばかりでな
く、特に合成ゴムラテックス系の接着剤にて施工した場
合、可塑剤が合成ゴムの接着剤層へ多層に移行し、接着
力が著しく低下する為、実用時における床材の反り、剥
れ等の問題を生じ好ましいものではない。
耐熱性に優れた無機質及び/又は有機質の充填剤の量が
、塩化ビニル樹脂100重量部に対して50重量部未満
である場合には、耐熱性合成樹脂層2が加熱炉内の熱さ
れた状態にある支持体に粘着し、所期の目的を達成出来
ないものである。又、耐熱性に優れた無a質及び/又は
有a質の充填剤のヨが塩化ビニル樹脂100重量部に対
して400重量部を越えると、該充填剤量が多くなりす
ぎ耐熱性合成樹脂層2がもろくなり、床材を施工する際
に床材が折れ易くなってしまうため好ましいものではな
い。耐熱性に優れた無機質及び/又はを線質の充填剤で
粒径の大きなもの程、比較的少ヨの添加で加熱炉内の熱
された状態にある支持体への粘着防止に効果がある。こ
れは粒径の大きなもの程、耐熱性合成樹脂N2の表面を
祖化し、熱された状態にある支持体への接触面積を小さ
くすること、及び、該耐熱性合成樹脂層2の表面に前記
粒径の大きな耐熱性に優れた無機質及び/又は有機質の
充填剤が配列し、これが熱された状態にある支持体との
粘着を防止すること等の理由によると考えられる。
耐熱性合成樹脂N2を形成するための液状合成樹脂組成
物が、■、の組成物の場合、塩化ビニル樹脂ペースト組
成物は、塩化ビニル樹脂100重量部に対して可塑剤1
0〜100重皿部、紫外線照射又は電子線照射等により
架橋する化合物0.5〜lOO重量部、安定剤適当量、
及び、必要に応じて、重合開始剤、光増感剤、触媒、粘
度調整剤、着色剤、整泡剤、発砲剤、耐熱性に優れた無
機質及び/又は有機質の充填剤等の適当量から成るもの
であ。可塑剤量が塩化ビニル樹脂100重皿部に対して
10重重盪未満である場合には、耐熱性合成樹脂層2が
硬くなりすぎ、特に低温特性が悪くなる為、冬期におけ
る施工が困難となり好ましくない。
又、可塑剤量が塩化ビニル樹脂100重皿部に対し、1
00重量部を越えると、耐熱性合成樹脂N2のベタツキ
がひどくなるばかりでなく、特に合成ゴムラテックス系
の接着剤にて施工した場合、可塑剤が合成ゴムの接着層
へ多量に移行し、接着力が著しく低下する為、実用時に
おける′床材の反り、t!J1かれ等の問題を生じ、好
ましいものではない。
紫外線照射又は電子線照射等の手段により架橋する化合
物の皿が塩化ビニル樹脂100重皿部に対して0.5重
量部未満である場合には、架橋度が低く加熱炉内の熱さ
れた状態にある支持体に粘着し所期の目的を達成出来な
いものである。又、紫外線照射又は電子線照射等により
架橋する化合物の量が塩化ビニル樹脂100重量部に対
して100重量部を越えると、架橋度が高くなりすぎ耐
熱性合成樹脂1!12が硬(でもろくなり、実用性にと
ぼしいものとなる。
耐熱性合成樹脂1i2を形成するための液状合成樹脂組
成物が、■の組成物の場合、この合成樹脂エマルジョン
、合成ゴムラテックス等の液状組成物は該エマルジョン
やラテックスに含まれる合成樹脂や合成ゴムの100重
量部に対して耐熱性に優れた無機質及び/又はを線質の
充填剤150〜950重量部、及び、必要に応じて、粘
度調整剤、着色剤等の適当量から成る。耐熱性に優れた
無機質及び/又は有機質の充填剤の皿が前記エマルジョ
ンやラテックスに含まれる合成樹脂や合成ゴムの100
重量部に対して150重量部未満である場合には、耐熱
性合成樹脂層2が加熱炉内の熱された状態にある支持体
に粘着し、所期の目的を達成出来ないものである。又、
耐熱性に優れた無機質及び/又は有機質の充填剤の量が
前記エマルジョンやラテックスに含まれる合成樹脂や合
成ゴムの100重量部に対して950重1部を越えると
、耐熱性合成樹脂層2がもろくなり床材を施工する際に
床材が折れ易くなってしまうため好ましいものではない
耐熱性合成樹脂層2を形成するための液状合成樹脂組成
物が、■、■の組成物の場合、この液状組成物は、それ
に含まれる合成樹脂や合成ゴムの100重層部に対して
、加熱又は紫外線照射又は電子線照射等にて架橋する化
合物10〜100重量部、及び、必要に応じて、重合開
始剤、光増感剤、触媒、粘度調整剤、着色剤、整泡剤、
耐熱性に優れた無機質及び/又は有m’Hの充填剤等の
適当量から成る。加熱又は紫外線照射又は電子線照射等
により架橋する化合物の皿が前記反応性のない液状組成
物等に含まれる合成樹脂や合成ゴムの100重量部に対
して10重量部未満である場合には、耐熱性合成樹脂層
の架(1度が低く加熱炉内の熱された状態にある支持体
に粘着し、所期の目的を達成出来ないものである。又、
加熱又は紫外線照射又は電子線照射等の手段により架橋
する化合物の量が前記エマルジョンやラテックス等に含
まれる合成樹脂や合成ゴムの100重量部に対して10
0重■重合越えると、架橋度が高(なりすぎ耐熱性合成
樹脂層2が硬くもろくなり、実用性にとぼしいものとな
る。又、耐熱性に優れた無1質及び/又は有機質の充填
剤の添加は、床施工用の接着剤に対する接着性を向上す
ることもある。
耐熱性合成樹脂層2を形成するための液状合成樹脂組成
物が、■の組成物の場合、この合成樹脂エマルジョン、
合成ゴムラテックス組成物は、該エマルジョンやラテッ
クスに、必要に応じて、架橋剤、粘度調整剤、整泡剤、
着色剤、耐熱性に優れた無R質及び/又は有機質の充填
剤等の適当層からなる。上記反応型の合成樹脂エマルジ
ョン、合成ゴムラテックス等が自己架橋性である場合は
、単独でも架橋し耐熱性合成樹脂層2を形成するが、さ
らに耐熱性を向上させる場合には、架も1剤の添加が効
果的である。又、耐熱性に優れた無機質及び/又は有機
質の充填剤の添加は床施工用の接着剤に対する接着性を
向上することもある。
耐熱性合成樹脂層を形成するための液状合成樹脂組成物
が、■、■の組成物の場合、この組成物は、加熱又は紫
外線照射又は電子照射等の手段により架橋する液状化合
物に、必要に応じて、重合開始剤、光増感剤、触媒、着
色剤、耐熱性に優れた無機質及び/又は有機質の充填剤
等の適当量から成る。前記加熱又は紫外線照射又は電子
線照射等の手段により架橋する液状化合物への耐熱性に
侵れた無機質及び/又は有機質の充填剤の添加は、床施
工用の接着剤に対する接着剤を向上することもある。
く液状合成樹脂組成物の固化条件〉 耐熱性合成樹脂層2を形成するための液状合成樹脂組成
物を固化する方法としては次の様な方法が適当であるが
、本発明は何らこれに制限されるものではない。
■の組成物の場合、液状合成樹脂組成物を120°C〜
180 ’Cで30秒〜6分間予備加熱し、これを丁固
化の状態にした後、180°C〜250°Cで30秒〜
5分間加熱し、塩化ビニル樹脂を熔融せしめるかあるい
は前記の予備加熱をせずに該液状合成樹脂組成物を18
0°C〜250°Cで30秒〜5分間加熱し、塩化ビニ
ル樹脂を熔融せしめるのが好ましい。
■の組成物の場合も、前記■の組成物の場合と同様の条
件で加熱し、塩化ビニル樹脂を熔融せしめた後、紫外線
又は電子線を照射して架橋せしめるのが良い。
■の組成物の場合、液状合成樹脂組成物を50°C〜1
80°Cで30秒〜15分間加熱乾燥するのが好ましい
■の組成物の場合、液状合成樹脂組成物を50°C〜1
50°Cで30秒〜15分間加熱乾燥した後100°C
〜200°Cで30秒〜10分間加熱して架橋せしめる
かあるいは該液状合成樹脂組成物を100 ’C〜20
0°Cで30秒〜15分間加熱して架橋せしめるのが好
ましい。エマルジョンやラテックスの場合、最初から高
温で加熱すると水分の影響により異常発泡を生じ易いも
のがあるが、この様な問題がなければ上記の2段階の加
熱が好ましく、この様な問題がなければ上記の1段階の
加熱の方法が効串的である。
■の組成物の場合、該液状合成樹脂組成物を50°C〜
180°Cで30秒〜15分間加熱乾燥した後紫外線照
射又は電子線照射を行ない該化合物を架橋せしめるのが
好ましい。
■の組成物の場合、前記■の組成物の場合と同じ条件で
架橋せしめるのが好ましい。
■の組成物の場合、50°C〜200°Cで30秒〜1
5分間加熱して架橋せしめるのが好ましい。
■の組成物の場合、液状化合物に紫外線照射又は電子線
照射を行ないより短時間で架橋硬化せしめることが出来
る。尚、この化合物中に水又は溶剤等の分散媒が含まれ
ている場合には、あらかじめ加熱して分散媒を除去して
から、紫外線照射又は電子線照射を行なうのが好ましい
紫外線照射は、低圧水銀灯、中圧水銀灯、高圧水銀灯、
超高圧水銀灯を使用して行なうことが出来、紫外線照射
時間は、使用する水銀灯の強さにより可変出来る。すな
わち水銀灯の強さが強い場合には、照射時間は短時間で
すみ、逆に水S長汀の強さが弱い場合には、照射時間を
長くする必要がある。又紫外線照射を行なう場合には、
液状合成樹脂組成物が透明もしくは半透明であることが
好ましく、不透明のものについては紫外線照射を行なう
のが難しい。液状合成樹脂組成物が不透明の場合は、電
子線照射を行なうのが好ましい。さらに電子線照射の方
が紫外線照射に比べ生産速度が速く、充填剤を多血に含
む不透明な合成樹脂組成物でも架橋可能である為、末剤
の生産型が多い場合には、電子線照射の方が有利である
く耐熱合成樹脂層の厚味〉 繊維質基材1に液状合成樹脂組成物を塗布含浸して11
られる耐熱性合成樹脂rr!i2の厚味(繊維質基材1
に液状合成樹脂組成物を塗布含浸したものの厚味から繊
維質基材1の厚味を除いた厚味)は3゜0m/m以下と
するのが好ましい。前記液状合成樹脂オ]成物が繊維譬
基材工に充分含浸されている場合は、耐熱性合成樹脂層
2の厚味は上記厚味で特に聞届はないが、液状合成樹脂
組成物が含浸し難く、もろい繊維質基材、例えばアスベ
ストシートの場合は、耐熱性合成樹脂層2の厚味が0.
02m/m以下であると、床材をi?、+!離する際に
アスベストシートの一部が下地に残着することがあるか
ら、この様な場合には、耐熱性液状合成樹脂FJ2の厚
味は0.02〜3.0m/mとするのが好ましい。耐熱
性液状合成樹脂層2の厚味の上限については特に制■さ
れるものでははないが、耐熱性合成樹脂層2の厚味が3
.0m/mを越えると得られる床材は非常に厚いものと
なり、施工に不便でありあまり好ましいものではない。
又、床材自体の軽9化の点から耐熱性合成樹脂層2を発
泡させることも出来るが、発泡倍率を高くすると床材を
剥離する際に発泡層の層破壊を生じる為、発泡層の層破
壊を生じる為、発泡層の密度を0.2g/cc以上にす
ることが好ましい。発泡層を形成する方法は、化学発泡
剤による方法、機械発泡による方法等が利用出来る。
・軟質合成樹脂中間層 〈組成物〉 本発明に使用する軟質合成樹脂中間層3を形成するため
の軟質合成樹脂組成物は、床材としての使用に耐えるも
のであれば何でも良いが、塩化ビニル樹脂ペーストを使
用するのが一般的であり、以下、塩化ビニル樹脂ペース
ト組成物について述べる。軟質合成樹脂中間層を形成す
るための塩化ビニル樹脂ペースト組成物は、塩化ビニル
樹脂100重量部に対して可塑剤20〜120重層部、
安定剤適当量、及び、必要に応じて粘度調整剤、発泡剤
、整泡剤、着色剤、充填剤、金属粉末等の適当ヨから成
る。可塑剤層が塩化ビニル樹脂100重量部に対して2
0重量部未満である場合には、軟質合成樹脂中間層3が
硬くなりすぎ、低温特性(特に低温における可撓性)が
悪くなり、冬期における施工が困難となり好ましいもの
ではない。逆に可望剤量が塩化ビニル樹脂100 mN
部に対して120重層部を越えると、軟質合成樹脂中間
層3から軟質合成樹脂上用FJ4への可塑剤の移行が大
きくなり、床材の表面のベタツキがひどくなり、その結
果床材表面の汚染が大きくなるという欠点を存し好まし
いものではない。又、軟質合成樹脂中間層3は特別な理
由がない限り発泡した方が施工面及びコスト面で有利で
ある0発泡する手段としては前記塩化ビニル樹脂ペース
トに化学発泡剤を添加し、加熱により化学発泡剤を分解
せしめ発泡する方法と、前記塩化ビニル樹脂ペーストに
整泡剤を添加し機械的にフオームを作る方法、及び前記
塩化ビル樹脂ペーストと中空のバルーン状の物質を添加
する方法等があり、本発明にはこれらのいずれの方法も
使用出来る。前記の化学発泡剤、整泡剤、中空のバルー
ン状の物質の皿は、必要に応じて、適宜調整する。又、
床材の耐タバコ火性を向上する場合には、軟質合成樹脂
中間lll3の熱伝導率を高くする必要があり、この場
合には、軟質合成樹脂中間層3を非発泡構造にする必要
がある。この場合、無機質の充填剤の添加及び/又は金
属粉末等の添加により軟質合成樹脂中間1’!3の熱伝
導率が高くなり、床材の耐タバコ火性はかなり向上する
。無機質の充填剤の添加層は塩化ビニル樹脂100重量
部に対して400重量部以下が好ましく、又、金属粉末
の添加量は塩化ビニル樹脂100重盪部に対して600
重量部以下が好ましい。もちろん、無機質の充填剤と金
属粉末を併用することも可能である。無機質の充填剤の
量が塩化ビニル樹脂100重量部に対して400重足部
を越えると、軟質合成樹脂中間層3の機械的強度が弱く
なり、折曲げに対して弱くなると共に床材自体の重■が
重くなり、施工性が悪くなるため好ましくない。又、金
属粉末の量が塩化ビニル樹脂10011部に対して60
0重量部を越えると軟質合成樹脂中間層3の機械的強度
が弱くなり、折曲げに対して弱くなると共に床材の重■
が重くなり、施工性が悪くなるので好ましくない。
く軟質合成樹脂中間層の厚味〉 軟質合成樹脂中間層3の厚味は一般に0.05n+ /
at〜4.OOm /laであるが、特にこの範囲に制
限されるものではない。しかしながら軟質合成樹脂中間
層3の厚味が4.0On+ /r@を越えると、得られ
る床材は非常に厚いものとなり、施工に不便でありあま
り好ましいものではない。又、軟質合成樹脂中間層3は
発泡層であっても非発泡層であっても良い。ただし、軟
質合成樹脂中間層3を非発泡層にした場合、床材の重量
が重くなり床材の運搬や施工が不便となるので、特別の
理由がない限り発泡層にした方が良い。又、発泡層を形
成させる方法としては、化学発泡剤による方法、機械発
泡による方法等があるが、ケミカルエンボスを行なう場
合には、化学発泡剤による方法が必要であり、その他の
場合は機械発泡による方法も使用出来る・軟質合成樹脂
上引層 く組成物〉 本発明に使用する軟質合成樹脂上引層4を形成するため
の軟質合成樹脂組成物は、機械的強度に優れ床材の上引
層としての使用に耐えるものであるならば何でも良いが
、塩化ビニルペーストを使用するのが一般的であり、以
下、塩化ビニル樹脂ペーストm放物について述べる。軟
質合成樹脂上引層4を形成するための塩化ビニル樹脂ペ
ースト組成物は、塩化ビニル樹脂1001盪部に対して
可塑剤10〜100重量部、安定剤適当■、及び、必要
に応じて、粘度調整剤、着色剤、充填剤、紫外線照射又
は電子照射等の手段により架橋する化合物、光増感剤等
の適当量から成る。可塑剤量が塩化ビニル樹脂100重
量部に対して10重量部未満である場合には、軟質合成
樹脂上引層4が硬くなりすぎ、床材としては表面がすべ
りやすく、又、低温特性(特に低温における可IQ性)
が想くなるため、冬期における施工が困難なものとなり
好ましいものではない。逆に可塑剤量が塩化ビニル樹脂
100重囲部に対して100重■重四越えると、床材の
表面のベタツキがひどくなり、その結果、床材表面の汚
染もひど(なり好ましいものではない。軟質合成樹脂中
間層4の表面に印刷を施こした場合は、軟質合成樹脂上
引層4は透明もしくは半透明であることが必要であるが
、それ以外の場合には軟質合成樹脂上引層4は不透明で
も良く、この場合には、充填剤を使用した方が価格面で
有利である。又、床材の耐タバコ火性を向上する場合に
は、軟質合成樹脂上引層4の耐熱性を向上することが必
要であり、この場合には、紫外線照射又は電子線照射等
の手段により架橋する化合物、及び必要に応じて光増感
剤等を、前記軟質合成樹脂上引層4を形成するための塩
化ビニル樹脂ペースト組成物に添加することが必要であ
る。前記軟質合成樹脂上引層4中に含まれる紫外線照射
又は電子線照射等により架橋する化合物を架橋する手段
が紫外線照射である場合には、光増感剤を併用した方が
良く、又、該化合物を架橋する手段が電子線照射である
場合には、光増感剤を併用する必要はない。紫外線照射
又は電子線照射等の手段により架橋する化合物の量は、
塩化ビニル樹脂100重量部に対して10〜100重里
部が好ましい、紫外線照射又は電子線照射等の手段によ
り架橋する化合物の量が塩化ビニル樹脂100重足部に
対して10重量部未満である場合には、架橋度が低く耐
タバコ火性が怒く所期の目的を達成し得ないものである
。逆に紫外線照射又は電子線照射等の手段により架橋す
る化合物の量が塩化ビニル樹脂100重量部に対して1
00重量部を越えると、架1.1度が高くなりすぎ床材
表面が硬くなりすぎてすべり易くなるばかりでなく、使
用中に床材が反り上がり実用的なものではない。
〈軟質合成樹脂上引層の厚味〉 軟質合成樹脂上引層4の厚味は0.05〜m / II
I〜2、OOm /aaが好ましい。軟質合成樹脂上用
FJ4の厚味が0.05+++ /la未満であると、
人の歩行等により該軟質合成樹脂上引層4がすぐに摩耗
してまい、床材の寿命が短かくなる為好ましくない、又
、軟質合成樹脂上引層4の厚味が2.0Om/mを越え
ると、床材自体が硬くなり施工に不便であると共にI6
りや収縮が出易くなるのであまり好ましくない。
〈軟質合成樹脂上引層の態様〉 軟質合成樹脂上引層4は無色透明でも任意の色に着色し
た透明もしくは不透明であっても良いし又床材の意匠の
点から、軟質合成樹脂上引層4に任意の色に着色した単
色又は多数色の合成樹脂製粉末、チップ状物、塊状物等
を入れても良い。任意の色に着色した単色又は多数色の
合成樹脂製粉末、チップ状物、塊状物が透明もしくは半
透明の場合は、軟質合成樹脂中間層3の表面に施こされ
た印刷模様とあいまってモザイク調の意匠が表現され、
又、該任意の色に着色した単色又は多数色の合成樹脂製
粉末、チップ状物、塊状物等が不透明の場合には、該合
成樹脂製粉末、チップ状物、塊状物等による独特の意匠
が表現される。さらに、前記軟質合成樹脂上引層、1に
耐熱性を付与することにより床材の表面に火のついたタ
バコを放置したり火のついたタバコを床材の表面でもみ
消しても、床材表面が変色したり、焦げ跡を生じない耐
タバコ火性床材を提供することが出来る。軟質合成樹脂
上引層4に耐熱性を付与する方法としては、軟質合成樹
脂組成物に加熱又は紫外線照射又は電子線照射等により
架橋する化合物を配合したものを加熱又は紫外線照射又
は電子線照射にて架橋する方法等があるが、架橋性の点
で紫外線照射又は電子線照射により架橋する方法が好ま
しい、又、この軟質合成樹脂上用Wi4にエンボスを行
なう場合は、紫外線照射又は電子線照射前にエンボスを
行なうことが好ましい。
床材の耐タバコ火性を向上する為には、前記の如く、軟
質合成樹脂上引層4に耐熱性を付与すると共に、軟質合
成樹脂中間層3及び耐熱性合成樹脂T52を非発泡構造
とし、そして多量の充填剤及び/又は金属粉末を配合し
、床材自体の熱伝導を良くすることが好ましい。
・本発明に使用する化合物、添加剤 く塩化ビニル樹脂〉 耐熱性合成樹脂層2、軟質合成樹脂中間層3、軟質合成
樹脂上引層4を形成するための塩化ビニル樹脂ペースト
組成物に使用される塩化ビニル樹脂は、乳化重合塩化ビ
ニル樹脂、懸濁重合塩化ビニル樹脂、塊状重合塩化ビニ
ル樹脂等一般に使用されている塩化ビニル樹脂が使用で
きる。また、塩化ビニル単独重合体だけでなく、酢酸ビ
ニル、エチレン、アルキルエーテル、アクリル酸エステ
ル、メタクリン酸エステル等の一種又は二種以上と塩化
ビニルとの共重合体も使用でき、これら単独重合体およ
び共重合体は単独で又は併用で使用できる。また、他の
重合体を上述したような塩化ビニル樹脂とブレンドする
こともできる。ブレンドできる樹脂としては、例えば、
アクリロニトリル−ブタジェン共重合体、エチレン−酢
酸ビニル共重合体、アクリロニトリル−ブタジェン−ス
チレン共重合体、アクリル樹脂等があるが、これらに制
限されるものではない。
〈可塑剤〉 可塑剤としては、−aに使用される可塑剤が使用できる
が、次にその例を掲げる。フタル酸エステル系可塑剤と
しては、ジメチルフタレート、ジブチルフタレート、ジ
ブチルフタレート、ジイソブチルツクレート、ジオクチ
ルフタレート、オクチルカプリルツクレート、ジシクロ
へキシルフタレート、ジドデシルフタレート、ブチルベ
ンジルフタレート、ジメチルグリコールフタレート、エ
チルフタリルエチルグリコレート、メチルフタリルエチ
ルグリコレート、ブチルフタリルブチルグリコレート、
ジイソデシルフタレート等が使用される。燐隣エステル
系可塑剤としては、トリブチルホスヘート、トリクレジ
ルホスヘート、トリフェニルホスヘート、トリクロルエ
チルホスヘート、トリオクチルホスヘート、トリエチル
ホスヘート、ジフェニルクレジルホスヘート、アリール
アルキルホスヘート、ジフェニルモノオルソキセニール
ホスヘート等が使用される。脂肪酸エステル系可塑剤と
しては、メチルアセチルリシルレート、ジオクチルアジ
ペート、ジオクチルアゼレート、ジブチルセバケート、
ジオクチルセバケート、トリアセチルグリセリン、グリ
セロールブチレート、ジイソデシルサクシネート、ジイ
ソデシルアジベート、コハク酸混合アルキルエステル等
が使用される。その他、トリオクチルトリメリット酸等
のトリメリット酸エステル系可塑剤、エポキシ化大豆油
や各種エポキシ樹脂等のエポキシ系可塑剤、ポリエステ
ル系高分子可塑剤等も使用できる更に、塩化ビニル樹脂
ペーストの粘度低下を目的として、少ヨの粘度調整剤と
して、例えばガソリン、オクタン、ベンゼン、トルエン
、ナフサ、ドデシルベンゼン誘導体等の揮発性希釈剤や
各種の界面活性剤等の減粘剤を前記可塑剤と併用するこ
ともある。
く安定剤〉 安定剤は、通常塩化ビニル樹脂に使用されるものであれ
ば何でも使用出来る。具体的には、カドミウム、亜鉛、
バリウム、カルシウム、ストロンチウム、アルミニウム
、マグネシウム、セリウム、ナトリウム、鉛、錫等の金
属系安定剤の他、有機リン化合物、多価アルコール、エ
ポキシ化合物等を単独で又は2種以上を併用して使用で
きる。
安定剤の添加量は塩化ビニル樹脂100重量部に対して
0.1〜10重皿部が好ましい。
〈合成樹脂エマルジョン、合成ゴムラテックス〉非反応
型の合成樹脂エマルジョンや合成ゴ1.ラテックスとし
ては、−FGに使用されるものであれば何でも使用出来
る。具体的には、塩化ビニル樹脂エマルジョン、塩化ビ
ニル−エチレン共重合体エマルジョン、塩化ビニル−塩
化ビニリデン共重合体エマルジジン、塩化ビニル−酢酸
ビニル共重合体エマルジョン、塩化ビニリデン樹脂エマ
ルジョン、酢酸ビニル樹脂エマルジョン、酢酸ビニル−
アクリル共重合体エマルジョン、エチレン−酢酸ビニル
共重合体エマルジョン、アクリル樹脂エマルジョン、ア
クリル−スチレン共重合体エマルジョン、ウレタン樹脂
エマルジョン等の合成樹脂エマルジョン、又は、SBR
ラテックス、NBRラテックス、CRラテックス、Lr
Rラテックス等の合成ゴムラテックス等が使用出来る。
これらは単独で使用しても良いし、2種以上を併用して
使用することも出来る。又、上記エマルジョンやラテッ
クスの他、合成樹脂や合成ゴムを有機溶剤又は水に溶解
した溶液も上記エマルジョンやラテックス同様に使用出
来る。
反応型の合成樹脂エマルジョンや合成ゴムラテ、7クス
としては、−mに使用されるものであれば何でも使用出
来るが、具体的には、カルボキシル基、水酸基、アミド
基等の反応基をエマルジョンやラテックスポリマーに導
入したものに架橋剤としてメラミンや尿素の初期縮合物
を添加し加熱架橋させるものや、エマルジョンやラテッ
クスポリマーにグリシジル基、メチロール基等の反応基
を導入したもの、例えばアクリル酸エステル又はメタク
リル酸エステルを主成分とし、これにグリンジルアクリ
レート又はグリシジルメタクリレート及びアクリル酸第
3ブチル又はアミルの3成分を共重合することによって
得られたエマルジョンやスチレンアクリル酸エステルと
アクリルアマイドを共重合した後これをメチロール化す
ることによって得られたエマルジョン等の如き自己架橋
型のエマルジョンやラテックス等が使用出来る。反応型
の合成樹脂エマルジョンや合成ゴムラテックスとしては
、アクリル樹脂エマルジョン、酢酸ビニル樹脂エマルジ
ョン、酢酸ビニル−アクリル共重合体エマルジョン、塩
化ビニル−酪酸ビニル共重合体エマルジョン、SBRラ
テックス、NBk ラテックス、CRラテックス等が掲
げられる。これらは単独で使用しても良いし、2種以上
を併用して使用することも出来る。又、これらの反応型
の合成樹脂エマルジョンや合成ゴムラテックスと、前記
非反応型の合成樹脂エマルジョンや合成ゴムラテックス
とを併用して使用することも出来る。又、上記エマルジ
ョンやラテックスの他、上記の如き反応基を有する合成
樹脂や合成ゴムを有機溶剤又は水に溶解した溶:夜等も
上記エマルジョンやラテックス同様に使用出来る。
く加熱、紫外線又は電子線照射で架橋する化合物〉 加熱又は紫外線照射又は電子線照射等の手段により架橋
する化合物としては次の様なものが使用出来るが、本発
明は何らこれに限定されるものではない。
エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレン
グリコール、l・6−−Sキサンジオール、ネオペンチ
ルグリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレ
ングリコール、トリメチロールプロパン、トリメチロー
ルメタン、グリセリン、ペンタエリスリト−ル、ジペン
タエリスリトール等の脂肪族多価アルコールとアクリル
酸又はメタクリル酸とから得られるアクリル系多官能化
合物;トリアリルイソシアヌレート、トリス−(2−メ
タクリロイル、オキシエチル)−イソシアヌレート等の
イソシアヌレート誘導体;ビスフェノールA型エポキシ
樹脂、フェノールノボラック型エポキシ樹脂、タレゾー
ルノボラック型エポキシ樹脂等の1分子中に少なくとも
2個以上のエポキシ基を有するエポキシ化合物と不飽和
−塩基酸とから得られるアクリル変性エポキシ樹脂;多
価シクロアセクール化合物とグリコール不飽和モノカル
ボン酸モノエステルまたは多価アルコール不飽和モノカ
ルボン酸エステルモノオールとの反応生成物である不飽
和シクロアセクール樹脂;オリゴエステルアクリレート
等のアクリル変性ポリエステル樹脂;アクリル変性ポリ
ウレタン樹脂;不飽和ポリエステル樹脂;ジアリルフタ
レート等があり、これらを単独で又は数種併用して使用
しても良い。またスチレン系単量体、メタクリル酸エス
テル系単量体、アクリル酸エステル系単量体等の単官能
モノマーを反応性減粘剤として前記の多官能化合物と併
用しても良い。多官能化合物の添加量は樹脂100重屋
皿部対して10〜100重量部が好ましい。
く重■開始剤、触媒〉 重合開始剤としては一般に使用されるものが使用出来る
。例えばメチルエチルケトンパーオキサイド、シクロヘ
キサノンパーオキサイド、t−ブチルハイドロパーオキ
サイド、クメンハイドロパーオキザイド、ジ−t−ブチ
ルパーオキサイド、t−ブチルクミルパーオキサイド、
ジクミルパーオキザイド、2・5−ジメチル2・5−ジ
(1−ブチルパーオキシ)ヘキサン、2・5−ジメチル
2・5−ジ(1−ブチルパーオキシ)ヘキシン、1・3
−ビス(1−ブチルパーオキシイソプロビル)ベンゼン
、1・l−ビス(1−ブチルパーオキシ)3・3・5−
トリメチルシクロヘキサン、n−ブチル4・4−ビス(
t−ブチルパーオキシ)バレート、ベンゾイルパーオキ
サイド、p−クロロベンゾイルパーオキサイド、2・4
−ジクロロベンゾイルパーオキサイド、t−プチルパー
オキシヘンゾエート、t−ブチルパーオキシイソプロビ
ルカーボネート等の有機過酸化物が一般的であり、これ
らを単独で又は2種以上を併用して使用する。又、触媒
としては、ジメチルアニリン、ジメチルパラトルイジン
等のアミン類、ナフテン酸コバルト、ナフテン酸亜鉛等
の金属化合物等が一般的である。
重合開始剤の添加量は多官能化合物の0.5〜10重皿
%が適当である。
〈光増感剤〉 光増感剤は一般に使用されるものが使用出来る。例えば
、ベンゾイン、α−メチルベンゾイン、α−アリルベン
ゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチル
エーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンゾイ
ンn−ブチルエーテル、ベンゾインイソブチルエーテル
、アセトフェノン、ベンゾフェノン、p−ブロムベンゾ
フェノン、4・4′−テトラメチルジアミノベンゾフェ
ノン、ジフェニルジスルフィド、ベンジル等があり、こ
れらを単独で又は2種以上を併用して使用できる。光増
感剤の添加量は多官能化合物の0.5重1%〜10重量
%が適当である。
又、前記多官能化合物を電子線照射にて架橋させる場合
は、光増感剤等を使用する必要はない。
〈架も1剤〉 前記多官能化合物の他、ハロゲン化合成樹脂組成物、例
えば塩化ビニル樹脂、塩化ビニルと酢酸ビニル、エヂレ
ン、アルキルエーテル、アクリル酸エステル、メタクリ
ル酸エステル等との共重合体、塩化ビニリデン樹脂、ク
ロロブレンゴム等の合成樹脂組成物を使用する場合は、
該合成樹脂組成物に2−ジブチルアミノ−4・6−シチ
オシアヌル酸、2−ジシクロへキシルアミノ−4・6−
シチオシアヌル酸、2−ジベンジルアミノ−4・6−シ
チオシアヌル酸、2−ジフェニルアミノ−4・6−シチ
オシアヌル酸、2−アニリノ−4・6−シチオシアヌル
酸、又はこの様なジチオシアヌル酸誘導体の金属塩等の
架橋剤と、必要に応じて、酸化マグネシウム、酸化カル
シウム、酸化亜鉛、酸化バリウム、酸化鉛、炭酸カルシ
ウム等の受酸剤、及び、架橋促進剤等を添加して使用す
ることも出来る。前記架も1剤の添加量は、前記ハロゲ
ン化合成樹脂100重量部に対して0.5〜20重量部
が好ましい。
合成樹脂エマルジョンや合成ゴムラテックスに、必要に
応じて、添加して使用する架橋剤としては、メラミンや
尿素の初期縮合物が使用されるが、本発明は何らこれら
のものに制氷されるものではない。
く耐熱性に優れた充填剤〉 耐熱性に優れた無a質及び/又は有機質の充填剤として
は、基本的には加工温度にて溶油、分解等の物理的、科
学的な変化をしないものであれば何でも使用出来るが、
次にその例を掲げる。炭酸カルシウム、炭酸マグネシウ
ム、クレー、タルク、シリカ、ケイ藻土、ケイ砂、軽石
粉、スレート粉、雲母粉、アスベスト、水酸化アルミニ
ウム、酸化アルミニウム、硫酸アルミニウム、硫酸バリ
ウl1、硫酸カルシウム、ガラス球、発泡ガラス球、フ
ライアッシュ球、火山ガラス中空体(シラスバルーン)
等の無機質充填剤、粉末繊維素(セルロースパウダー)
、ポリビニルアルコール繊維、コルク粉末、木粉、熱硬
化性樹脂粉末、熱硬化性樹脂中空球等の有機質充填剤等
が使用出来る。
〈化学発泡剤〉 本発明に使用する化学発泡?Jとしては、一般に使用さ
れるものが使用出来るが、次にその例を掲げる。N−N
’ −ジニトロソペンタメチレンテトラミン、N−N’
 −ジメチル−N−N’ −ジニトロソテレフタルアミ
ド、アゾジカルボンアミド、アブビスイソブチロニトリ
ル、ペンゼルスルホニルヒドラジド、P−P’−オキシ
ビス(ベンゼンスルホニルヒドラジド)、ベンゼン−1
・3−ジスルホニルヒドラジド、トルエンスルホニルヒ
ドラジド等が使用出来る。
〈整泡剤〉 機械発泡により発泡層を形成する場合は整泡剤を使用す
るのが好ましいが、この整泡剤としては−iに使用され
ているものであれば何でも使用出来、例えばメチルシロ
キザンエマルジョン、メチルシロキサン、キシレン溶液
等のシリコン系整泡剤、フッ素系整泡剤、脂肪酸縮合物
、アルキルアリルスルホネート系、オレイン酸やリシノ
ール酸の金属石けん、グアニジン塩類、第四級アンモニ
ウム化合物、アルデヒド−アミンの縮合生成物等が使用
される。
〈粘度調整剤〉 粘度調整剤は減粘剤及び増粘剤に大別される。
減粘剤としては一般に使用されるものが使用出来るが、
次にその例を掲げる。液状合成樹脂組成物が塩化ビニル
樹脂プラスチゾル及び合成樹脂や合成ゴムを有機溶剤に
溶解した溶液等の油分散光の場合は、ガソリン、オクタ
ン、ベンゼン、トルエン、キシレン、ナフサ、ドデシル
ベンゼン誘導体、メチルエチルケトン、メチルイソブチ
ルケトン等の揮発性希釈剤、各種界面活性剤等が使用さ
れ、又、液状合成樹脂組成物が合成樹脂エマルジョンや
合成ゴムラテツクス及び合成樹脂や合成ゴムの水溶液等
の水分散系の場合は、水、メタノール、エタノール、イ
ソプロピルアルコール等のアルコール等が使用される。
又、増粘剤としては一般に使用されるものが使用出来る
が、次にその例を掲げる。液状合成樹脂組成物が上記の
如き油分散光の場合は、ステアリン酸アルミニウム、オ
レイン酸アルミニウド、ステアリン酸亜鉛等の金属石け
ん、シリカ、ベントナイト、重合油等が、又液状合成樹
脂組成物が上記の如き水分散系の場合は、シリカ、ベン
トナイト、化学変性沈降性炭酸カルシウム、高分子有機
酸のアンモニウム塩、水溶性アクリル系ポリマー、アク
リルエマルジョン共重合体、架橋アクリルエマルジョン
共重合体、アンモニウム、ポリメタクリレート、ポリア
クリル酸アンモニウム、ポリアクリル酸ソーダ、変性ポ
リアクリル酸ソーダ、部分酸化ポリアクリル酸エステル
、メチルセルロース、カルボキシルメチルセルロース、
ヒドロキシエチルセルロース、繊維素グリコール酸ソー
ダ、ポリビニルアルコール、アンモニア水等が使用出来
る。これらの粘度調整剤は液状合成樹脂組成物の粘度を
加工に適した粘度に調整する際に、必要に応じて、適当
ヨ添加して使用される。
(実施例) 本発明を更に詳細に説明する為に以下実例を掲げるが、
本発明はこれらの実施例に制限されるものではない。
〈配合例〉 耐熱性合成樹脂層2を形成するだめの液状合成樹脂組成
物の代表的な配合例と比較配合例を表−1及び表−2に
記載する。
軟質合成樹脂中間層3を形成する為の塩化ビニル樹脂組
成物の代表的な配合例を表−3に、さらに軟質合成物樹
脂上引層4を形成する為の塩化ビニル樹脂組成物の代表
的な配合例を表−4に記載する。
なお、下記表−1及び表−4で使用するアクリル変性ポ
リエステル樹脂を得る製造の1例を示すすなわち、無水
テトラヒドロフタル酸304gにジエチレングリコール
318 g、アクリル酸144g、トルエン2000c
c、  )ルエンを除く全層に対する層で2.51屋%
に相当する量の98%硫酸及びアクリル酸に対するヨで
0.08重量%に相当する量のフェノチアジンを加え、
これを約110°Cで撹拌しつつ、エステル化反応によ
って生成する水をトルエンとの共沸として系外へ流出さ
せた。約8時間後にほぼ理論盪の水が流出したので反応
を止め冷却した。得られた反応液を、3重量%のアンモ
ニアと20重1%の硫安を含む水溶液1200ccで洗
浄し、引きつづき20重四方の硫安を含む水溶液で洗浄
した後、トルエン層に0.1 gのハイドロキノンを加
え6 rMlHgの減圧下50°Cでトルエンを除去し
、アクリル変性ポリエステル樹脂Cを1′1な。得られ
たアクリル変性ポリエステル樹脂Cは粘度4250セン
チボイズ(25°C)、酸価0.18の淡黄色の液体で
あり、アクリロイル基当盪は347であった。
く表         1〉 く表          2〉 く表       3〉 〈表       4〉 実施例 1 0.25m/mの繊維組織の緻密なガラス繊維紙上に、
配合例1の塩化ビニル樹脂ペーストをドクターナイフコ
ーターにて0.20m/mの厚味で塗布し、加熱炉内で
200°Cで2分間加熱固化し、耐熱性合成樹脂層を形
成し、冷却後巻取る。そして、上記塩化ビニル樹脂ペー
ストの塗布面と反対側の面に、配合例7の塩化ビニル樹
脂ペーストをドクターナイフコーターにて0.05m/
m厚味で塗布し、加熱炉内で180°Cで1分間加熱固
化した後、この表面にグラビア印刷機にて所定の模様を
印刷した後、配合例9の塩化ビニル樹脂ペーストをドク
ターナイフコーターにて0.03m/mの厚味で塗布し
、加熱炉内で200°Cで3分間加熱発泡して、冷却後
巻取ることにより、総厚2.Om/mの床材を得た。こ
の際、前記配合例1の塩化ビニル樹脂ペーストにより形
成された耐熱性合成樹脂層は、加熱炉内の200°Cに
熱された支持体に接触してもこれに粘着することなく、
容易に加熱炉内を通過し、上記床材を得ることが出来た
。この床材を合成ゴムラテックス基の接着剤にて合板に
貼り、約1週間乾燥した後、剥離した結果、上記耐熱性
合成樹脂層と接着剤層との界面よりきれいに剥離するこ
とが出来ることを確認出来た。又、この床材を200 
m/mX200 m/mの大きさに切り、これを300
 m/mX300 m/mの合板に合成ゴムラテ・ノク
ス系の接着ギ1を用いて貼りつけ、これを7日間室温に
て乾燥後、70゛Cの温度下で200時間放置し、床材
に反りが生じてないか否かを観察した結果、反りの発生
は認められず、この床材は剥離可能な床材として必要な
基本的特性を具備していることが確認された。試験結果
は表−5に示す。
実施例 2 0.25m/mの繊維組織の緻密なガラス繊維紙上に配
合例2の塩化ビニル樹脂ペーストをドクターナイフコー
ターにて0.20m/mの厚味で塗布し、加熱炉内で2
00 ’Cで2分間加熱固化した後、80W/cmの高
圧水銀灯3灯を使用し、照射距離15cmで6m/l1
inの速度で紫外線照射を行ない、耐熱性合成樹脂層を
形成し巻取る。そして、上記塩化ビニル樹脂ペーストの
塗布面と反対側の面に配合例7の塩化ビニル樹脂ペース
トをドクターナイフコーターにて0.5m/mの厚味で
塗布し加熱炉内で180″Cで1分間加熱固化した後、
この表面にグラビア印刷機にて所定の模様を印刷した後
、配合列9の塩化ビニル樹脂ペーストをドクターナイフ
コーターにて0.30m/mの厚味で塗布し、加熱炉内
で200°Cで3分間加熱発泡して、冷却後巻取ること
により総厚2.Om/mの床材を得た。この際配合例2
の塩化ビニル樹脂ペーストにより形成された耐熱性合成
樹脂層は加熱炉内の200 ’Cに熱された支持体に接
触してもこれに粘着することなく容易に加熱炉内を通過
し上記床材を得ることが出来た。この床材について実施
例1と同様の方法で剥離性と反りの有無を試験した結果
、この床材は剥離可能な床材として必要な基本的性能を
具備していることが確認された。試験結果は表−5に示
す。実施例 3〜6 0.22m/mの繊維amの粗なガラス繊維紙上に配合
例3〜6の自己架橋型合成樹脂エマルジョン又は自己架
橋型合成ゴムラテックスを乾燥後の全厚味が0.4 m
/mとなる様にドクターナイフコーク−にて塗布し、1
40“Cで5分間加熱乾燥し、耐熱性合成樹脂層を形成
し巻取る。そして、上記合成樹脂エマルジョン又は合成
ゴムラテックスの塗布面と反対側の面に配合例7の塩化
ビニル樹脂ペーストを0.5m/mの厚味で塗布し、加
熱炉中で180°Cで1分間加熱固化した後、実施例1
と同様に印刷を行なった後、この表面に配合例9の塩化
ビニル樹脂ペーストを0.3m/mの厚味で塗布し、実
施例1と同様の条件にて床材を作成した。上記合成樹脂
エマルジョン又は合成ゴムラテックスにより形成された
耐熱性合成樹脂層は、加熱炉内の200 ’Cに熱され
た支持体に接触してもこれに粘着することなく容易に加
熱炉内を通過し、上記床材を得ることが出来た。この床
材について実施例1と同様の方法でf、IJ 雌性と反
りの有無を試験した結果、この床材は、剥離可能な床材
として必要な基本的性能を具備していることが(111
認された。試験結果は表−5に示す。
実施例 7 0.3m/mの繊維組織の祖なガラス繊維紙上に配合例
4の自己架橋型アクリル樹脂エマルジョンを乾燥後の全
厚味がQ、4m/mとなる様にドクターナイフコーター
にて塗布し、実施例3〜6と同様の条件にて耐熱性合成
樹脂層を形成し巻取る。
そして、上記自己架橋型アクリル樹脂エマルジョンの塗
布面と反対側の面に配合例8の塩化ビニル樹脂ペースト
を1.3m/mの厚味で塗布し、加熱炉内で180°C
で1分間加熱固化した後、この表面にグラビア印刷機に
て所定の模様を印刷した後、配合例10の塩化ビニル樹
脂ペーストをドクターナイフコーターにて0.3m/m
の厚味で塗布し、加熱炉内で200°Cで3分間加熱熔
ゴし、所定の絞でエンボスを行ない、しかる後、80 
W / cmの高圧水銀打、3灯を使用し照射距離15
cmで3m/minの速度で紫外線照射を行ない、耐熱
性塩化ビニル樹脂上引層を形成し、総厚2.Om/mの
床材廃てゴた。この際、前記配合例4の自己架橋型アク
リル樹脂エマルジョンにより形成された耐熱性合成樹脂
層は、加熱炉内の200°Cに熱された支持体に接触し
てもこれに粘着することなく容易に加熱炉内を通過し、
上記床材を得ることが出来た。この床材について実施例
1と同様の方法で剥離性と反りの有無を試験した結果、
この床材は211^に可能な床材として必要な基本的性
能を具備していることが確認された。又、この床材につ
いて下記のタバコの揉み消し試験とタバコの放置試験を
行なった結果、耐タバコ火性に優れることが確認された
〈耐タバコ火性試験方法〉 ■ タバコの揉み消し試験 床材の表面で火のついたタバコを揉み消し、床材表面の
変色及び損傷について観察する。評価は次の基準に従っ
て行なった。
5級 床材表面の損傷及び変色なし 4級 床材表面の損傷なし、うす黄色に変色3級 床材
表面の損傷なし、部分的に黒く変色 2級 部分的にへこみ発生、全体的に黒く変色 1級 焼けただれ損傷大、全体的に黒く変色■ タバコ
の放置試験 床材表面に火のついたタバコを放置し、床材に焦げ跡を
生ずるまでの時間を測定した。時間が長いほど耐タバコ
火性に優れるものである。
比較例 1〜2 0.25m/mの繊維組織の緻密なガラス繊維紙上に比
較配合例1〜2の塩化ビニル樹脂ペーストをドクターナ
イフコーク−にて0.20m/mの厚味で塗布し加熱炉
内で200 ’Cで2分間加熱固化し、合成樹脂層を形
成し、冷却後巻取る。そして、上記塩化ビニル樹脂ペー
ストの塗布面と反対側の面に配合例7の塩化ビニル樹脂
ペーストをドクターナイフコーターにて0.5m/mの
厚味で塗布し、加熱炉内で180°Cで1分間加熱固化
した後、この表面にグラビア印刷機にて所定の模様を印
刷した後、配合例9の塩化ビニル樹脂ペーストをドクタ
ーナイフコーターにて0.30m/mの厚味で塗布し、
加熱炉内で200°Cで3分間加熱したところ、比較配
合例1の塩化ビニル樹脂ペーストにて形成された合成樹
脂層が加熱炉内の200°Cに熱された支持体に接触し
た際、これに粘着し、発泡中の発泡体が加熱炉内で切断
して所定の床材を得ることが出来なかった。
比較例 3 0.22m/mの繊維組織の祖なガラス繊維紙上に比較
配合例3のエチレン−酢酸ビニル共重合体エマルジョン
を転層後の全厚味が0.3m/mとなる様にドクターナ
イフコーターにて塗布し、加熱炉内で80°C×10分
間加熱乾燥し、合成樹脂層を形成し、冷却後巻取る。そ
して、上記エチレン−酢酸ビニル共重合体エマルジョン
の塗布面と反対側の面に配合例7の塩化ビニル樹脂ペー
ストをドクターナイフコーターにて0.55m/mの厚
味で塗布し、加熱炉内で180 ’Cで加熱固化しよう
としたところ、比較配合例3のエチレン−酢酸ビニル共
重合体にて形成された合成樹脂層が加熱炉内の180°
Cに熱された支持体に接触した際これに粘着し、加熱炉
内で切断して所定の床材を得ることが出来なかった。
比較例 4 0.8m/mのアスベスト紙上に配合例7の塩化ビニル
樹脂ペーストをドクターナイフコーク−にて0.3m/
mの厚味で塗布し、加熱炉内で180 ”Cで1分間加
熱固化した後、この表面にグラビア印刷機にて所定の模
様に印刷した後、配合例9の塩化ビニル樹脂ペーストを
ドクターナイフコーターにて0.30m/mの厚味で塗
布し、加熱炉内で200°Cで3分間加熱して床材を作
成した。この床材について実施例1と同様の方法で剥離
性を試験した結果、厚いアスベスト層が下地に部分的に
残着し、下地の凹凸が大となり、この上に床材を施工す
ることが出来ない状態であり、剥離可能な床材とは言え
ないものであった。
又、この床材の耐タバコ火性を実施例7にて作成した床
材と比較する為実施例、7と同様の方法にて試験した結
果、耐タバコ火性の悪いことが確認された。
〈表  −5〉 く床材の剥離性の評価〉 A:床材の一部が下地に残着することなく非常に容易に
剥離する。
(剥離強度: 0.3Kg / 2 c11幅未満)B
:床材の一部が下地に残着することな(容易に剥離する
(剥離強度: 0.3〜2 Kg/ 2 cm幅)C:
床材の一部が下地に残着することなく剥離出来る。
(剥離強度: 2.1〜5 Kg/ 2cm幅)D二床
材の一部が下地に残着するか又は事実上剥離不可 (剥離強度: 5.IKg / 2 cm幅以上)※ A:剥離強度が小さすぎて実用上問題がある。
B、C:剥離可能な床材と言える。
D:剥離可能とは言えない。
(効果) 本発明においては、繊維¥ffi材1に液状合成樹脂組
成物を塗布含浸することにより、該繊維質基材1が液状
合成樹脂組成物により一体化され、さらに、一体化する
手段が液状合成樹脂組成物を加熱、紫外線照射又は電子
線照射により固化する方法であり、加工時の内部歪がほ
とんどない為、前記特公昭47−41848号公報にお
けるが如き床材の実用時の層間剥離及び充填剤を多ヱに
混入した密&11織の軟質プラスチック層の接合時の内
部歪による床材の寸法安定性悪化等の問題がない。
さらに、繊維質基材1に塗布含浸する液状合成樹脂組成
物として、床材施工用の接着剤にて実用時に、?、1 
離を起こさない程度に下地と接着し、且つ床材を剥離す
る際には該液状合成樹脂組成物の固化により得られる耐
熱性合成樹脂1!i2と接着剤との界面で剥離する様な
ものを使用するため、床材の実用時の剥離等の問題がな
い。
また、本発明の積層床材はアスベストシートを基材とし
た従来の床材に比して基材が床表面に残着したりするこ
ともなく、再施工が容易であるという効果を奏するもの
である。
【図面の簡単な説明】
図は本発明の実施例を示す拡大断面図である。 1・・・・・・繊維質基材、2・・・・・・耐熱性合成
樹脂層、3・・・・・・軟質合成樹脂中間層、4・・・
・・・軟質合成樹脂上引層、5・・・・・・印刷層。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 繊維質基材の片側に液状合成樹脂組成物を塗布含浸しこ
    れを固化してなる耐熱性合成樹脂層を有し他の片側に軟
    質合成樹脂上引層が順次積層されてなる積層床材であっ
    て、 前記耐熱性合成樹脂層は、下地側接着剤との接着強度が
    0.3〜5Kg/2cm幅の範囲を維持し、かつ積層床
    材を下地より剥離する際に下地側接着材との界面で剥離
    する性質の層であることを特徴とする積層床材。
JP63007354A 1988-01-16 1988-01-16 積層床材 Granted JPS63217062A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014514187A (ja) * 2011-04-01 2014-06-19 フロアリング インダストリーズ リミテッド,エスエーアールエル 連続工程で起伏を有する壁被覆物を製造する方法
JP2017002620A (ja) * 2015-06-12 2017-01-05 東リ株式会社 床材の製造方法及び床材

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3968290A (en) * 1973-05-16 1976-07-06 Armstrong Cork Company Non-woven fabric floor
JPS637353A (ja) * 1986-06-25 1988-01-13 Fujikura Ltd 繊維分散型超電導線の製造方法

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