JPS6317367Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は化粧用コンパクトに係り、特に止め金
解錠用として環状体からなる操作レバーを付設
し、この操作レバーを回動するワンタツチ操作で
開蓋できる操作の簡便な化粧用コンパクトを提供
せんとするものである。

以下添付図面を参照して本考案実施例を説明す
るに、図で１は下段の化粧品皿、２は上段のパフ
皿、３はこのパフ皿２上面を塞ぐ蓋で、これらは
角形の形状であるが、一方の対角の一つの角部を
前部、他方の角部を後部として扱うもので、前部
の角部を弧状に凹形し、後部は図示しないが並設
したヒンジにより開閉可能に枢着し、そしてパフ
皿２の前部凹形部に環状の操作レバー４を回動可
能に配設しており、これら各部は合成樹脂材によ
り成形製作される。

化粧品皿１は、この図では見えないが中央部に
化粧品室があり、また前部壁に上面から角形の係
合穴を穿ち、この係合穴の右向き側壁面に止め金
の一方の係合突起５を突設している。

パフ皿２は、伏皿状のもので、パフ６を載置す
る上面板７前部の前記化粧品皿１の係合穴に対応
した位置に窓８を明けている。

このパフ皿２の前部裏面には、第３図に示す駆
動部９が配設されている。即ち、１０は回動軸
で、この回動軸１０を先端を周壁１１の前部凹形
部から外方に貫通突出させて前後方向に枢支配設
し、この回動軸１０中途の窓８部に位置する個所
に駆動板１２を固定し、その後方にばね１３を装
着し、このばね１３により、常時は駆動板１２が
実線のように横向きになつており、ばね１３に抗
し回動軸１０を回動すると駆動板１２が鎖線のよ
うに窓８から上方に起立させることができるよう
に配設されている。

前記操作レバー４は、この駆動部９の回動軸１
０の突出端に横向きに固定されている。

蓋３は、頂壁１４裏面に鏡１５を取付け、また
前部近く裏面から前記窓８を通し化粧品皿１の係
合穴に届く係合部材１６を垂設し、この係合部材
１６下部に前記係合突起５に係合する止め金の他
方の係合突起１７が突設してある。

上記構造にて、開蓋時には操作レバー４をばね
１３に抗し矢示のように時計方向に略90度回動す
る。すると、駆動板１２が回動軸１０の回動に伴
ない窓８から上方に起立し、これにより蓋３を上
方に押上げて止め金を解錠する。従つてこの後、
蓋３またパフ皿２を上方に開けばよい。

上記本考案によれば、操作レバー４を略90度回
動するワンタツチ操作で止め金が解錠できるの
で、操作は極く簡便である。この場合、操作レバ
ー４は比較的大きな環状体なので操作力は小さく
てすみ、また外形は意匠性に富み、しかも吊輪と
して利用できる便利さもある。またヒンジ及び操
作レバー４を一方の対角部に形成しているので、
角形の容器内に丸形の化粧品室、パフ６を配した
場合、各部配置が効率よく、従つて無駄の生じな
い利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案化粧用コンパクトの閉蓋時の外
形斜視図、第２図は同実施例の開蓋時の斜視図、
第３図は同実施例の駆動部を拡大して示した図で
ある。 １……化粧品皿、２……パフ皿、３……蓋、４
……操作レバー。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. それぞれ角形であつて、下段に化粧品皿１を、
   上段に伏皿状のパフ皿２を、このパフ皿２上面に
   蓋３を配し、これらの一方の対角の一つの角部を
   ヒンジで枢着し、他方の角部を弧状に凹形して前
   部に形成してなり、前記化粧品皿１は前部上面に
   係合穴を穿ち、この係合穴側壁面に止め金の一方
   の係合突起５を設け、パフ皿２は前記係合穴に対
   応した前部に窓８を明け、かつこの前部裏面に、
   先端を前部周壁から突出させて枢支した回動軸１
   ０の前記窓８部位置に駆動板１２を設け、常時は
   ばね１３で駆動板１２を横向きに保持した駆動部
   ９を配設し、蓋３は前部裏面から前記窓８を通し
   係合穴に届く係合部材１６を垂設し、この係合部
   材１６下部に前記係合突起５に係合する止め金の
   他方の係合突起１７を設けており、そしてパフ皿
   ２前部に、前記駆動部９の回動軸１０端に固定し
   た環状の操作レバー４を配し、この操作レバー４
   の回動により駆動板１２を窓８上方に回動起立し
   蓋３を上方に押上げて止め金を解錠するようにし
   た化粧用コンパクト。