JPS63108695A - 高周波加熱装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はドア構造の改良をした高周波加熱装置に関する
。

従来の技術 加熱室の開口部を取り囲むフランジとこのフランジに対
向する電波減衰空胴の一壁面との間に電波吸収体を設け
た構造が実開昭５４−３５４６１号公報に提案されてい
る。

この従来例では、フランジと対向している電波減衰空胴
の３壁面がドア本体と一体的に形成されたものである。

また電波減衰空胴の入口を塞ぐ誘電体製の空胴カバーに
電波吸収体を圧入している。

発明が解決しようとする問題点 前記従来の高周波加熱装置では、 イ、フランジと対向している電波減衰空胴の３壁面がド
ア本体と一体的に形成されているので、機種によって生
じる加熱周波数のずれや異なる電磁界パターンに対応し
て電波減衰空胴の共振点を調整するため空胴入口寸法を
変える場合には、ドアを構成する大形部品の型変更を伴
ないコスト的に不利である。

口、空胴カバーに電波吸収体を圧入しているので、 （ａ）ｆａ電波吸収体保持するため空胴カバーと電波吸
収体の熱膨張を一致させたり、寸法精度を高める必要が
あり、材質上の制約が大きく、かつ製作が困誼である。

（ｂ）機種によって漏洩しようとする電波の電磁界パタ
ーンが異なり、電波吸収体の寸法を変える必要が生じる
。この場合空胴カバーの型変更を伴うのでコスト的に不
利である。

ハ、最近直接衛星放送に対する高周波加熱装置からの高
周波（２，４５ＧＨｚ基本波の場合は第５高周波）によ
る妨害が問題となってきた。

問題点を解決するための手段 本発明は加熱室の開口部を取り囲むフランジに平面接触
する封口面の端部よりフランジ面に対し略直角に折り曲
げた第１の壁面と、この第１の壁面の端部よりフランジ
に対して略平行に延長した第２の壁面と、この第２の壁
面に溶接したコ字状金属体とを設けて電波減衰空胴を形
成することにより、電波減衰空胴の３壁面をドア本体に
一体的に形成する場合の欠点をなくし、このコ字状金属
体のうちフランジと対向する一壁面を吸収体取付部とし
て電波吸収体を固着することにより、空胴カバーに電波
吸収体を圧入する構成の欠点をなくすとともに、コ字状
金属体の立ち上り面に最大辺の長さを４１ｍ＋乃至１１
．８ｍの間に定めた空胴カバーの取付穴を設けることに
より、直接衛星放送に対する妨害をなくしたものである
。

作用 本発明においては、ドア本体の外周に設けたコ字状金属
体が電波減衰空胴の３面を構成すると共に、電波吸収体
の取付台を兼ねる作用をする。したがって１機種によっ
て電波吸収体の寸法や電波減衰空胴の共振点の再！１Ｉ
５１整を行う必要がある場合は、ドア本体および電波減
衰空胴の入口を塞ぐ空胴カバーを変えずにコ字状金属体
の寸法を変更することによって対処できる。またコ字状
金属体の立ち上り面に設けた最大辺の長さ４＋ｍ乃至１
１゜８晒の間に定めた取付穴は直接衛星放送周波数１１
．７〜１２．７ＧＨｚに相当する電波の漏洩を防ぐ作用
をする。

実施例 本発明の高周波加熱装置の一実施例を図面により説明す
る。

第１図および第２図において、１は加熱室で、２は加熱
室１の開口部３を取り囲むフランジで。

４は外箱である。５は金属板をプレス成形したドア本体
で、このドア本体５の周囲には、ドア６閉成時にフラン
ジ２と平面接触する封口面７と、この封口面７の端部よ
りフランジ２に対して略直角に折り曲げた第１の壁面８
と、この第１の壁面８の端部よりフランジ２に対して略
平行に延長した第２の壁面９とを形成している。１０は
第２の壁面９に溶接したコ字状金属体で、細長い帯状金
属板から折り曲げ成形される。このコ字状金属体１０は
、第２の壁面９に溶接される溶接面１１と、第１の壁面
８にほぼ平行に対向する立ち上り面１２と、プランジ２
に対向すると共に電波吸収体１４を取付ける吸収体取付
部１３との３面から成る。

第１の壁面８とコ字状金属体１ｏとで囲まれた空間は狭
小な入口１５を有する電波減衰空胴１６を形成する。こ
の電波減衰中Ｊ］１ｉ１６の入口１５を塞ぐ不透明の誘
電体製の空胴カバー１７の端部内面から突き出した突起
片１８は立ち上り面１２に設けた取付穴１９に引っ掛か
るようになっている。

なお直接衛星放送の周波数バンドは第１、第２、第３地
域全体では１１．７〜１２．７ＧＨｚであり、この周波
数は２，４５０ＭＨｚを基本波とする高周波加熱装置の
第５高周波に対応する。１２．７Ｇ）１ｚに対応する波
長は２３．６ｍｍである。そこでこの波長２３．６ｍの
半分である１１．８＋ｍｍに対応し最大辺の長さＷを４
晒１ｗｍ乃至１１．８ｍの間に前記突起片゛１８および
取付穴１９の寸法を決める。

ドア６の前面を覆う透光性のドア外カバー２０を保持す
るドア外枠２１の内面から突き出した突起片２２は第２
の壁面９の最外周端部２３に引っ掛かるようになってい
る。電波吸収体１４は、互いに平行を成す空胴カバー１
７と吸収体取付部１３との間に配置し、電波漏洩方向２
５の幅Ａを必要に応じて選定し、両面粘着テープなどの
接着体２４で吸収体取付部１３に固着するようになって
いる。

次に上記のように構成した実施例の作用効果を説明する
。

本実施例では、第１図に示すように、電波吸収体１４の
電波漏洩方向２５の幅Ａは吸収体取付部１３の幅Ｂに等
しくなるまで変更できる。電波吸収体１４の厚さＤを変
更する場合は第２の壁面９に対する電波吸収体１４の空
胴カバー１７側の面までの高さが一定となるようにコ字
状金属体１０の立ち上り面１２の高さＨを変えることに
よって調節できる。電波減衰空胴１６の共振点は入口１
５の大きさを変えることにより自由に調節できるが、具
体的にはコ字状金属体１０の吸収体取付部１３の幅Ｂを
変えればよい。

また、空胴カバー１７はコ字状金属体１０の立ち上り而
１２に設けた取付穴１９により固定しているので、取付
穴１９の位置を電波吸収体１４の上面が一定となるよう
に第２の壁面９に対し適切な寸法にしておくことにより
、立ち上り面１２の高さＨを変えた場合でも空胴カバー
１７の突起片１８の位置は一定でよい。

さらに、取付穴１９の最大辺の長さＷを１２゜７ＧＨｚ
に対応する波長の半分以下としているので、直接衛星放
送周波数１１．７〜１２．７ＧＨｚのすべての電波はカ
ットオフとなり外部への漏洩が少なくなる。

発明の効果 以上により本発明によると次のような効果がある。

イ、電波減衰空胴を形成する４面のうち３面をドア本体
の外周に溶接したコ字状金属体で形成したので、機種に
よって生ずる加熱周波数のずれや異なる電磁界パターン
に対応するため電波減衰空胴の共振点の調節をする場合
も、ドア本体等を大きな型の変更を伴わずに、変更容易
なコ字状金属体の寸法変更できる。

ロ、コ字状金属体の吸収体取付部に電波吸収体を固着し
たので、 （ａ）空胴カバーと電波吸収体の寸法精度や材質上の制
約が緩和できる。

（ｂ）機種によって異なる漏洩防止を要する電波の電磁
界パターンに対応するため電波吸収体の寸法を変える場
合も空胴カバーの型変更を伴わずに上記の如くコ字状金
属体の寸法変更でできる。

ハ、コ字状金属体に設けた空胴カバーの取付穴の最大辺
の長さを４ｍ乃至１１．８＋ｍ＋の間の寸法としたので
、直接衛星放送に対する高周波加熱装置からの高周波に
よる妨害を防ぐことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の高周波加熱装置のドアの要部斜視図で
、第２図は第１図のドアと加熱室の関係を示す要部断面
図である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 加熱室（１）の開口部（３）を開閉するドア（６）にお
   いて、このドア（６）の閉成時に加熱室（１）の開口部
   （３）のフランジ（２）平面接触する封口面（７）と、
   この封口面（７）の端部より上記フランジ（２）に対し
   て略直角に折り曲げた第１の壁面（８）と、この第１の
   壁面（８）の端部より上記フランジ（２）に対して略平
   行に延長した第２の壁面（９）と、この第２の壁面（９
   ）に溶接したコ字状金属体（１０）とを備え、上記第１
   の壁面（８）とコ字状金属体（１０）を対向させて電波
   減衰空胴（１６）を形成し、コ字状金属体（１０）のう
   ち上記フランジ（２）と対向する一壁面である吸収体取
   付部（１３）に電波吸収体（１４）を固着させ、かつ電
   波減衰空胴（１６）の入口（１５）を塞ぐ空胴カバー（
   １７）から突き出た突起片（１８）を引っ掛けるために
   第１の壁面（８）とほぼ平行に対向するコ字状金属体（
   １０）の立ち上り面（１１）に最大辺の長さＷを４ｍｍ
   乃至１１．８ｍｍの間に定めた取付穴（１９）を設けた
   ことを特徴とする高周波加熱装置。