JPS6289763A - 難燃性２液型ウレタン樹脂組成物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この発明は、電線・ケーブルの壁貫通部や床貫通部のシ
ール材料として用いることのできる、難燃性２液型ウレ
タン樹脂組成物に関する。

［従来の技術］ 火災時、建造物に配線されているポリエチレン。

ポリ塩化ビニル等の可燃物で被覆された電線・ケーブル
が延焼することにより制御施設等が損傷し、その被害を
大きくするおそれがある。これがため、既設のｆｔ＃・
ケーブルに延焼防止塗料を塗布して延焼を防止するとい
う方法がとられてきた。しかし、このような方法では電
線・ケーブルの壁貫通部や床貫通部において、また垂直
ダクト内配線においては煙突効果のため十分な延焼防止
効果が期待できなかった。そこで、このような部分に難
燃性シール材料を充填し、空気を遮断する方法が一般に
とられている。

［発明が解決しようとする問題点］ しかしながら、従来のシール材料は、難燃性を付与する
ためにハロゲン系難燃剤が使用されており、火災時に発
煙量が多く、また有害なハロゲン系ガスが多聞に発生す
るという問題を有していた。

この発明の目的は、かかる問題を解消し、火災時におけ
る発ｆｆＭｔが少なく、また有毒なハロゲン系ガスを発
生しない組成物を提供するものである。

［問題点を解決するだめの手段］ すなわち、この発明の組成物の要旨は、２液型ウレタン
樹脂２０〜６０重間％、水和無機物を主体とする無機粉
体２０〜６０重量％、液状りん酸系難燃剤５〜３０重日
％を含むことにある。

この発明に用いられる２液型ウレタン樹脂としては、ジ
アルコールおよびジイソシアネ−１−などを挙げること
かできる。硬化時間は、３０分以上２４時間以内のもの
が好ましい。硬化時間が３０分より短いと、現場作業が
困難となり、２４時間より良いと、貫通部より漏れ出す
おそれがある。

また、配合ｍとしては、２０〜６０ｆｎｆ１１％が好ま
しい。２０重Ｍ％未満では、施工可能な流動性が得られ
ず、６０重量％を越えると、難燃性が十分に発揮されな
くなる。

また、水和無機物としては、水酸化アルミニウム、水酸
化マグネシウム、水酸化カルシウムなどを用いることが
できる。特に、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウ
ムは、高い難燃性が得られるため好ましい。主体となる
水和無機物以外の無機粉体としては、赤りん、三酸化ア
ンチモン、硼酸亜鉛などを挙げることができる。特に、
赤りんを水酸化アルミニウムまた水酸化マグネシウムと
併用すると、より高い難燃性が得られる。しかしながら
、主体となる水和無機物以外の無機粉体は、必−ヂしも
配合する必要はない。これらの無機粉体を配合しなくと
も、この発明の効果は発揮され得る。

無機粉体全体としての配合量は、２０〜６０重酪％が好
ましい。２０重ｊ％未満では難燃性が不十分となり、６
０重量％を越えると施工可能な流動性が得られない。水
和無機物以外の無機粉体を配合する場合には、その配合
量を無機粉体全体の５〜５０ｆ！量％とすることが好ま
しい。無機粉体全体の５ｍｍ％未満では、併用による難
燃性の向上が認められず、５０重１％を越えると水和無
機物の配合ｍが減少し、結果として難燃性が低下する。

水和無機物以外の無機粉体を配合することにより、水和
無機物の配合量は、無機粉体全体の９５〜５０重量％と
なって減少するが、この範囲内での併用であれば、併用
による難燃性の向上により、全体としてはむしろ難燃性
の向上がＩＩ待し得る。

液状りん酸系難燃剤は、組成物に柔軟性をもたせるため
に配合する。液状りん酸系難燃剤としては、正りん酸エ
ステル、亜りん酸エステルまたは酸性りん酸エステルな
どを用いることができる。

たとえば、トリクレジルホスヘート、トリメヂルホスヘ
ート、トリエチルホスヘート、　ｌ−リフェニルホスヘ
ート、ブヂルアシッド小スヘート等を挙げることができ
る。液状りん酸系難燃剤の配合量は、５〜３０市吊％が
好ましい。５重量％未満では柔軟性および難燃性が十分
でなく、３０重１％を越えると難燃性が飽和し、また硬
化後の組成物で液状りん酸系難燃剤がブルームしてしま
う。

この発明の組成物には、必要に応じ、その他の老化防止
剤、着色剤、粘瓜調整剤、分散剤など適宜に配合するこ
とができる。

また、この発明の組成物は、液状樹脂の混合攪拌に一般
的に用いられるミキ（ｌなどを使用して得ることが′Ｃ
″きる。

［発明の効果１ この発明の組成物は、ハロゲン系難燃剤を含ｌυでいな
いため、火災時における発煙量が少なく、有害なハロゲ
ン系ガスの発生もない。また、難燃性においても、従来
のハロゲン系難燃剤を含むものとほぼ変わらず、十分満
足しｌｒＪる難燃性を示す。

［実施例］ 以下実施例によりこの発明を説明するが、この発明はこ
れらの実施例に限定されるものではない。

実施例１〜３および比較例１〜４ ２液型ウレタン樹脂として、ジアルコール型樹脂（武田
薬品工業株式会社製、商品名タケネートＦ１３４）およ
びジイソシアネート型樹脂（武田薬品工業株式会社製、
商品名タゲネートＰＣ５１００）、液状りん酸系難燃剤
として、イソブロビルフェニルホスヘート（味の素株式
会社製、商品名しオフ４ス６５）、ハロゲン系ガ燃剤と
して、トリス（モノクロルプロピル 油脂株式会礼装，商品名アンフラーム３ＰＸ）を用い、
第１表の配合割合（配合量は重量％で示す）で、混合し
て組成物を調製した．調製した組成物は、硬化させて、
０．５ｍｍおよび３ｎ＋＋ａの厚みのシートとした。

得られたこれらのシートについて、難燃性および発煙性
の試験を行なった。結果を第１表に併せて示した。

（ｒ　）　ｍ燃性 ＪＩＳ　　Ｋ７２０１に従い、３　ｍｍ（Ｆ）厚みのシ
ートについて酸素指数を測定した。ｍ燃性の評価として
、酸素指数３０以上を良好（記号０）、３０未満を不良
（記＠Ｘ）とした。

（　ｉｉ）　　発奸性 ０。５ＩｌｌＩＩｌの厚みのシートについて、ＮＢＳス
モークチェンバーを用いて発煙量を測定した。無炎およ
び有炎の２条件で行ない、最大発煙量を求めた。最大発
煙量は、次式で計算し、１５０以下を良好（記号０）、
１５０を越えたものを不良（記＠Ｘ）とした。

＝１３１．５Ｌｏｇ　− ここで、Ｖ：ＮＢＳスモークチェンバー容量（１８Ｈ＠
）、Ａ，勺ンプルの表面積（６．２５ｉｎ２）　、　Ｌ
　：光路長（３ｆｔ）、Ｔ：最小光透過率（％） （以下余白） 第１表 第１表から明らかなように、この発明の組成物は発煙量
が少なく、難燃性も優れている。

なお、参考のため、この発明の組成物をシール材料とし
て、電線・ケーブルの床ｎ油部および壁閏通部に応用し
た場合の施工例を第１図および第２図にそれぞれ示した
。第１図においては、床３のｎ油部３ａｌ，：電線ケー
ブル２が通されており、該電線ケーブル２と床３とのｔ
ｍには、ロックウール製のバッキング４が設けられてい
る。該バラ土ング４の上に、この発明の組成物を流し込
み、硬化さピてシールさ才でいる。第２図においては、
壁５の貫通部５ａに、電線ケーブル２が通されており、
該貫通８ＩＳ　５　ａの下側にはトレイ６が設けられて
いる。該トレイ６の上に、この発明の組成物を流し込み
、硬化させてシールさせている。

【図面の簡単な説明】 第１図は、この発明の組成物を電線・ケーブルの床口通
部に応用した場合の施工例を示す参考図である。第２図
も、同じく壁貞通部に応用した場合の施工例を示す参考
図である。 図において、１はこの発明の組成物、２は電線ケーブル
、３は床、５は壁を示す。 特許出願人　住友電気工業株式会社 （ばか２名）′ぐ、−ざジ １：本発明１戎均 ２：電線ごケープ７し ３：　肩（ ，５′″：　壁 手続補正まく方式） ％式％ １、事件の表示 昭和６０年特許願第　１３１３２６　　号２、発明の名
称 難燃性２液型ウレタン樹脂組成物 ３、補正をする者 事イ１との関係　特許出願人 住所　　大阪市　東区　北浜　５１目１５番地名称　　
（２１３＞住友電気ＩＲ株式会社代表者川上哲部 ４、代理人 住　所　大阪市東区平野町２丁目８番地の１　平野町八
千代ビル５、補正命令の日付 ６、補正の対や 明細１の図面の簡単な説明の欄 ７、補正の内容 （１）明細方第１０頁第１８１１の「参考図」を［図Ｊ
に補正する。 （２）明細内筒１０頁第２０行の「参考図」を「図」に
補正する。 以十

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）２液型ウレタン樹脂２０〜６０重量％、水和無機
   物を主体とする無機粉体２０〜６０重量％、液状りん酸
   系難燃剤５〜３０重量％を含むことを特徴とする、難燃
   性２液型ウレタン樹脂組成物。
2. （２）前記無機粉体が、水和無機物５０〜９５重量％、
   赤りん５〜５０重量％を含むことを特徴とする、特許請
   求の範囲第１項記載の難燃性２液型ウレタン樹脂組成物
   。
3. （３）前記水和無機物が、水酸化アルミニウムまたは水
   酸化マグネシウムであることを特徴とする、特許請求の
   範囲第１項または第２項記載の難燃性２液型ウレタン樹
   脂組成物。